JP2023072226A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ検知と残留シート検知とのそれぞれ検知精度を向上させることができる構成を提供する。【解決手段】ループ検知部151は、ループ検知フラグ151aがシートに接触することでシートがループを形成していることを検知する。残留シート検知部152は、ループ検知フラグ151aよりも定着ニップ部の入口に近い位置でシートに接触する残留シート検知フラグ152aを有し、残留シート検知フラグ152aがシートに接触することで定着装置にシートが残留していることを検知する。回動バネ154は、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aに対して付勢力を付与する共通のバネである。回動バネ154は、ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aを、二次転写部と定着ニップ部との間のシート搬送経路に向けて付勢する。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置では、感光ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体に形成された画像を転写部においてシートに転写し、画像が転写されたシートを定着装置に搬送して、画像をシートに定着させる。この際、転写部と定着装置との間でシートの引っ張り合いが起きないように、シートにループを形成し、このループをセンサにより検知することで、転写部と定着装置のシート搬送速度を制御している(特許文献1)。また、特許文献1では、ループを検知するためのループ検知部により、定着装置に残留したシートを検知する点が開示されている。
特開2007-233372号公報
上述のように、特許文献1に記載の構成の場合、ループ検知部で残留シートの検知も行っていたが、小サイズのシートを検知するためには、ループ検知部のシートと接触する接触部をできるだけ定着装置のニップ部の入口に近づけることが求められる。一方、ループ検知は、シートの変形量を検知するため、残留シート検知を行う位置よりも上流側で接触部をシートに接触させることが求められる。
このため、ループ検知と残留シート検知とを行うための接触部をそれぞれ独立して設けることが考えられる。しかしながら、シートを検知するために接触部をシートに向けて付勢するが、それぞれ接触部を別の付勢手段により付勢した場合、以下のような問題が生じる虞がある。例えば、シートの剛性が低い場合、シートが2つの接触部からそれぞれの付勢手段の付勢力により押されてしまうため、シートが変形する虞がある。また、シートの重量が小さい場合、接触部がシートに押されて移動しにくくなるため、センサによる検知ができなくなる虞がある。
本発明は、ループ検知と残留シート検知とのそれぞれ検知精度を向上させることができる構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像を担持する像担持体と、転写部において、前記像担持体との間でシートを挟持しつつ搬送して、前記像担持体上の画像をシートに転写する転写部材と、一対の回転体を有し、前記転写部で画像が転写されたシートを前記一対の回転体により形成されるニップ部で挟持しつつ搬送して、シート上の画像をシートに定着する定着装置と、前記転写部と前記ニップ部との間に配置され、前記転写部で画像が転写されたシートに接触する第1接触部を有し、前記第1接触部がシートに接触することでシートがループを形成していることを検知するループ検知部と、前記ニップ部におけるシートの搬送方向において、前記転写部と前記ニップ部との間に配置され、前記第1接触部よりも前記ニップ部の入口に近い位置でシートに接触する第2接触部を有し、前記第2接触部がシートに接触することで前記定着装置にシートが残留していることを検知する残留シート検知部と、前記ループ検知部の信号に基づいて前記一対の回転体によるシートの搬送速度を制御する制御部と、前記第1接触部と前記第2接触部に対して付勢力を付与する共通の付勢手段であって、前記第1接触部及び前記第2接触部を、前記転写部と前記ニップ部との間のシート搬送経路に向けて付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ループ検知と残留シート検知とのそれぞれ検知精度を向上させることができる
実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態に係る定着装置の概略構成断面図。 (a)実施形態に係るループ検知部及び残留シート検知部の斜視図、(b)ループ検知フラグと残留シート検知フラグとの係合部の断面図。 (a)シートがループしている状態を、(b)シートのループが解消し始めている状態を、(c)シートのループが解消した状態を、それぞれ説明する図。 (a)残留シート検知フラグが残留シートの後端に接触した状態を、(b)残留シート検知部により残留シートを検知した状態を、それぞれ説明する図。 実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 実施形態に係るシートのループ検知動作のフローチャート。 実施形態に係るシートの残留検知動作のフローチャート。
実施形態について、図1ないし図8を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
図1は、本実施形態が適用された画像形成装置1の概略構成図である。この画像形成装置1は電子写真方式を用いたフルカラーレーザービームプリンタであり、パソコン・イメージリーダー等のホスト装置CからコントローラA(制御部200)に入力する電気的画像情報に対応した画像をシート(記録材)Sに形成して出力する。コントローラAはホスト装置Cや操作パネル(操作部)Bとの間で各種の電気的情報の授受をすると共に、画像形成装置の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
図1に示すように画像形成装置1の装置本体1Aは、画像形成手段として例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色に対応する画像形成部20Y,20M,20C,20Kを直列に配置して構成されている。すなわち、可視像化までのプロセスを各色で並列処理するタンデム方式が採用された画像形成装置である。各画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、トナーの色が異なるだけで実質的に同じ構成を有する。なお、Y,M,C,K各色の画像形成部の配列順序は図示の例に限定されない。
各画像形成部20Y,20M,20C,20Kでは以下の各プロセス手段が備わっている。Y,M,C,K各色に対応して表面に静電潜像を担持する像担持体及び感光体としての感光ドラム21と、一次帯電装置としての帯電ローラ22と、露光装置23と、現像装置24と、クリーニング装置25とを有している。帯電ローラ22は対応する感光ドラム21の表面を設定された電位の帯電バイアス電圧を印加して一様に帯電する。露光装置23は、帯電した感光ドラム21の表面を露光して感光ドラム21の表面に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像装置24によってトナー現像され、トナー画像として可視画像化される。
各画像形成部20Y,20M,20C,20Kの感光ドラム21の表面表面に形成されて担持された各色のトナー画像は、一次転写装置26aの一次転写ニップ部(一次転写部)T1にて、像担持体としての中間転写ベルト26の上に順次重ねて一次転写とされる。一次転写後に感光ドラム21上に残った転写残トナーは、クリーニング装置25により除去される。
中間転写ベルト26は、無端状のベルトであり、駆動ローラ27、テンションローラ28、及び対向ローラ29に掛け渡して支持され、駆動ローラ27に駆動されて矢示の時計回り方向に回転する。中間転写ベルト26の対向ローラ29に張架された部分には、中間転写ベルト26を介して対向ローラ29と対向するように二次転写装置30が配置されている。二次転写装置30に設けられた、転写部材としての二次転写ローラ31は、対向ローラ29によって内側から支持された中間転写ベルト26に圧接して、二次転写ローラ31と中間転写ベルト26との間に二次転写部(二次転写ニップ部)T2を形成する。
上述のように、Y,M,C,K全色が一次転写された中間転写ベルト26上のトナー画像は、その後に二次転写部T2でシートSの上に一括して二次転写される。なお、シートとしては、用紙、プラスチックフィルム、布などが挙げられる。
ベルトクリーニング装置32は、中間転写ベルト26にクリーニングウエブを摺擦させて、二次転写部T2を通過して中間転写ベルト26の表面に残留した転写残トナー、紙粉等を除去する。
一方、シート給送装置10は、シート収納カセット11からピックアップローラ12で引き出したシートSを、分離装置13で1枚ずつに分離して、レジストレーションローラ15へ送り出す。レジストレーションローラ15は、停止状態でシートSを受け止めて待機させ、中間転写ベルト26上(像担持体上)のトナー画像にタイミングをあわせて、二次転写部T2へシートSを送り出す。
また、長尺シートのような搬送方向長さが大きいシートは、画像形成装置1の右側面に設けられた、長尺給送装置16から給送される。即ち、長尺給送装置16では、手差しトレイ17からピックアップローラ18で引き出したシートSを、分離装置19で1枚ずつに分離して、レジストレーションローラ15へ送り出す。
二次転写部T2で転写されたトナー画像を担持したシートSは、ベルト搬送装置(定着前搬送部)40によって、定着装置100に搬送される。ベルト搬送装置40は、例えば、シートSを吸着して搬送する搬送ベルトであり、二次転写部T2と定着装置100との間に配置されている。ベルト搬送装置40は、二次転写部T2から排出されたシートSの搬送姿勢を補助しつつ定着装置100に送り込むために配置されている。本実施形態では、ベルト搬送装置40はローラ間に張られたベルトで形成されているが、シートSをガイドするガイド部材のみの構成であっても良い。二次転写部T2を通過したシートSは、ベルト搬送装置40に受け渡され、ベルト搬送装置40により定着装置100へと搬送される。なお、ベルト搬送装置40を省略して、二次転写部T2を通過したシートSを直接、定着装置100に搬送するようにしても良い。
定着装置100では、一対の回転体としての定着ベルト105(第1回転体)と加圧ベルト120(第2回転体)とで形成される定着ニップ部NにてシートSを挟持して、シート上の未定着のトナー画像に熱と圧力を加えることで、シートSにトナー画像を定着させる。
定着処理を終えて定着装置100から送り出されたシートSは、搬送ローラ対90によって排出パス50または両面搬送パス60などにむけて搬送される。片面印刷モードの場合、トナー画像を定着されたシートSは、排出パス50へ進んで排出ローラ51によりデカール装置70を通って、排出口80から排出トレイ81上へ排出して積載される。
デカール装置70はカール取り手段として、金属ローラ71と金属軸の外側にウレタンゴム等の材質を巻きつけたスポンジローラ72の1対のローラ対で構成される。シートSが通過する際、スポンジローラ72が加圧機構(不図示)により金属ローラ71に侵入する。これにより、デカールニップを形成しニップ部にシートを通過させることによってシートのカールを矯正する。画像形成装置1から排出されるシートSの上方向及び下方向のカールを矯正するため、下デカール部73と上デカール部74が設けられている。
両面印刷モードの場合、トナー画像を片面に定着されシートSは、反転パス53へ進んでスイッチバックされて両面搬送パス60へ送り込まれ、再給送ローラ61で待機する。その後、シートSは、レジストレーションローラ15によって二次転写部T2へ送り込まれて、シートの裏面にもトナー画像が二次転写され、定着装置100で未定着のトナー画像を定着される。
以上のようにして、画像形成装置1では帯電、露光、現像、転写、定着など一連の画像形成プロセスを実行して、シートS上にカラートナー画像を形成して排出する。なお、モノクロ画像形成装置の場合は、ブラック(K)の感光ドラムのみが存在し、その感光ドラムに形成されたトナー画像を転写装置でシートSに転写する。
また、画像形成装置1には操作部としての操作パネルBが設けられており、操作パネルBは、ユーザにより操作される各種ボタンや操作スイッチ、及びユーザへのメッセージや、ジャム発生等のエラー表示などを行う表示部を備えている。
[定着装置]
次に、図2を用いて、本実施形態の画像加熱装置である定着装置100について説明する。定着装置100は、一対の回転体としての定着ベルト105及び加圧ベルト120を有する。加熱回転体としての定着ベルト105の外周面に加圧回転体としての加圧ベルト120を当接させて、シート上のトナー画像を加熱する定着ニップ部Nを形成する。このような定着装置100は、ベルトニップ方式、電磁誘導加熱(IH)方式、オイルレス定着方式の画像加熱装置である。具体的には、電磁誘導加熱部101を有し、電磁誘導により定着ベルト105を発熱させる。
なお、一対の回転体の構成はこれに限らない。例えば、一対の回転体の両方をローラとしても良いし、或いは、加熱側のベルトをフィルムとしても良い。更には、一方を無端状のベルトとし、他方をローラとしても良い。また、加熱方式についても、IHに限らず、ベルトを張架するローラ内にハロゲンヒータを配置する構成であっても良い。また、加熱回転体としてフィルムを用いる場合、このフィルムをセラミックヒータなどで加熱する構成でも良いし、加熱回転体としてローラを用いる場合、ローラ内にハロゲンヒータを配置する構成でも良い。
このような定着ベルト105及び加圧ベルト120は、筐体110の内部に配置される。即ち、定着装置100は、筐体110、筐体110の内部に配置された一対の回転体としての定着ベルト105及び加圧ベルト120、定着入口ガイド150、ループ検知部151、残留シート検知部152を有する。筐体110は、シートSの入口と出口が開口している。
定着ベルト105に加圧ベルト120を圧接して形成された定着ニップ部NのシートSの搬送方向上流には、定着入口ガイド150が設けられている。定着入口ガイド150は、二次転写部T2で未定着トナー像を担持したシートSをベルト搬送装置40から定着ニップ部Nの入口に案内する。即ち、定着入口ガイド150は、筐体110の入口と定着ニップ部Nとの間に配置され、筐体110の入口から進入し、未定着トナー像が担持されたシートSを定着ニップ部Nに導く。定着入口ガイド150に沿って導かれたシートSは、定着ニップ部Nにて定着ベルト105及び加圧ベルト120で挟持搬送されている間に、加熱、加圧される。これにより、シートSにトナー像が定着される。ループ検知部151、シートSにループが形成されていることを検知する。残留シート検知部152は、定着装置100内にシートが残留していることを検知する。これら、ループ検知部151及び残留シート検知部152は、定着入口ガイド150に設けられている。
[ループ検知及び残留シート検知機構]
次に、ループ検知及び残留シート検知機構について図3(a)、(b)を用いて説明する。図3(a)に示すように、ループ検知部151及び残留シート検知部152は、それぞれのループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aが、同一の回動軸153を中心に回動するように設けられている。回動軸153は、筐体110内の定着ニップ部Nよりもシート搬送方向上流側に配置されている。以下、それぞれの構成について具体的に説明する。
[ループ検知部]
ループ検知部151は、第1接触部としてのループ検知フラグ151a、円筒部151b、第1係合部としての係合突部151c、遮光部151d、ループ検知センサS1を有する。ループ検知フラグ151aは、基端部が円筒部151bに固定されており、円筒部151bの径方向に延設された板状又は棒状の部材である。円筒部151bは、定着装置100のフレーム111に直接、或いは、フレーム111に設けられた定着入口ガイド150に支持された回動軸153に対し、相対回転自在に外嵌されている。このフレーム111には、定着ベルト105及び加圧ベルト120をそれぞれ張架するローラも支持されている。
係合突部151cは、円筒部151bの周方向の一部から回転軸線方向に突出するように形成されている。遮光部151dは、円筒部151bに対してループ検知フラグ151aとは周方向に異なる位置に固定されており、円筒部151bの径方向に延設されている。上述のループ検知フラグ151a、円筒部151b、係合突部151c、遮光部151dは、例えば、樹脂により一体に形成されている。ループ検知フラグ151aは、回動軸153に対して円筒部151bを介して回動自在に支持され、ループ検知フラグ151aと共に、係合突部151c及び遮光部151dが回動軸153を中心に回動(揺動)する。
ループ検知センサS1は、ループ検知フラグ151aの回動位置を検知可能なセンサで、本実施形態では、フォトインタラプタとしている。即ち、ループ検知センサS1は、発光部S11と、発光部S11から発光された光S1aを受光可能な受光部S12とを有する。発光部S11と受光部S12との間は、遮光部151dが通過可能となっている。そして、発光部S11から発光された光S1aが遮光部151dに遮光されることで、ループ検知センサS1がループ検知フラグ151aの回動位置を検知可能となっている。
[残留シート検知部]
残留シート検知部152は、第2接触部としての残留シート検知フラグ152a、円筒部152b、第2係合部としての係合凹部152c、遮光部152d、残留シート検知センサS2を有する。残留シート検知フラグ152aは、基端部が円筒部152bに固定されており、円筒部152bの径方向に延設された板状又は棒状の部材である。残留シート検知フラグ152aは、ループ検知フラグ151aよりも長く、ループ検知フラグ151aに隣接する位置に配置されている。このため、残留シート検知フラグ152aの先端部は、ループ検知フラグ151aの先端部よりも回動中心から離れた位置に位置する。即ち、残留シート検知フラグ152aの先端部を、ループ検知フラグ151aの先端部よりも定着ニップ部Nの入口に近づけて配置できる。
また、残留シート検知フラグ152aの先端部は、中間部よりもループ検知フラグ151a側に突出するように形成されており、ループ検知フラグ151aの先端部よりも広い面積でシートと接触可能としている。残留シート検知フラグ152aとループ検知フラグ151aとは、それぞれが回動軸153を中心に回動しても互いに干渉しないように配置されている。円筒部152bは、円筒部151bに隣接するように、回動軸153に対し、相対回転自在に外嵌されている。
係合凹部152cは、円筒部152bの周方向の一部に回転軸線方向に凹むように形成されている。そして、係合凹部152c内に係合突部151cが進入可能とし、係合突部151cと係合凹部152cとが係合することで、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aとが一体に回動可能となっている。また、図3(b)に示すように、係合凹部152cの周方向の幅は、係合突部151cの周方向の幅よりも広くなっているため、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aとは、所定の回動範囲(係合突部151cと係合凹部152cの周方向の幅の差分)で互いに独立して回動可能である。なお、係合突部と係合凹部との関係は逆であっても良い。即ち、ループ検知部151側を係合凹部に、残留シート検知部152側を係合突部としても良い。
遮光部152dは、円筒部152bに対して残留シート検知フラグ152aとは周方向に異なる位置に固定されており、円筒部152bの径方向に延設されている。本実施形態の場合、遮光部152dは、二股に分かれるように形成されており、周方向2個所で後述する光S2aを斜行可能となっている。上述の残留シート検知フラグ152a、円筒部152b、係合凹部152c、遮光部152dは、例えば、樹脂により一体に形成されている。残留シート検知フラグ152aは、回動軸153に対して円筒部152bを介して回動自在に支持され、残留シート検知フラグ152aと共に、係合凹部152c及び遮光部152dが回動軸153を中心に回動(揺動)する。
残留シート検知センサS2は、残留シート検知フラグ152aの回動位置を検知可能なセンサで、本実施形態では、フォトインタラプタとしている。即ち、残留シート検知センサS2は、発光部S21と、発光部S21から発光された光S2aを受光可能な受光部S22とを有する。発光部S21と受光部S22との間は、遮光部152dが通過可能となっている。そして、発光部S21から発光された光S2aが遮光部152dに遮光されることで、残留シート検知センサS2が残留シート検知フラグ152aの回動位置を検知可能となっている。
回動軸153は、定着入口ガイド150よりも下方に配置されており、ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aは、定着入口ガイド150に形成された開口部或いは切り欠きを通って定着入口ガイド150の上方に突出可能となっている。これにより、二次転写部T2からベルト搬送装置40を介して定着入口ガイド150に搬送されたシートSに、ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aが接触可能である。
また、本実施形態の場合、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aに対して付勢力を付与する共通の付勢手段としての回動バネ154を設けている。回動バネ154は、ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aを、二次転写部T2と定着ニップ部Nとの間のシート搬送経路に向けて付勢する。具体的には、回動バネ154は、ループ検知フラグ151aを図3(a)の矢印A方向に付勢するように設けられている。
回動バネ154の付勢方向は、二次転写部T2からベルト搬送装置40を介して搬送されたシートSにループ検知フラグ151aが押される方向と逆方向である。ループ検知フラグ151aが回動バネ154により矢印A方向に付勢されて係合突部151cと係合凹部152cとが係合すると、この付勢力が残留シート検知フラグ152aにも伝達される。これにより、共通の付勢手段である回動バネ154により、ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aをシート搬送経路に向けて付勢可能となっている。
[ループ検知動作及び残留シート検知動作]
次に、上述のループ検知部151及び残留シート検知部152を用いて行うループ検知動作及び残留シート検知動作について、図4(a)~図5(b)を用いて説明する。なお、図4(a)~図5(b)では、ベルト搬送装置40から定着ニップ部Nまでを側方から見た概略図に加えて、係合突部151cと係合凹部152cの係合部の断面図も合わせて示している。この係合部断面図は、ベルト搬送装置40から定着ニップ部Nまでを側方から見た概略図と同じ方向から見た断面図であり、係合突部151cと係合凹部152cの位置関係は、この概略図と一致している。
ループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aは、定着入口ガイド150上をシートSが通過する際に、シートSにより押圧されて回動軸153を中心に回動する。上述のように、ループ検知フラグ151aは回動バネ154によってシートSによる押圧とは逆の方向(図3の矢印A方向及び、図4(a)~(c)、図5(a)、(b)の時計周り方向)に回動力を付与されている。
ループ検知フラグ151aのシートSに押圧される先端部は、中間転写ベルト26及びベルト搬送装置40により搬送されるシートSの搬送速度と、定着装置100により搬送されるシートSの搬送速度の差によりループが発生した状態L1(図4(a))と、ループが解消された状態L2(図4(c))の間を回動可能に配置されている。なお、ベルト搬送装置40は、二次転写部T2におけるシート搬送速度と略同じ速度でシートを搬送するように設計される。また、定着装置100におけるシート搬送速度も同様に、略同じ速度でシートを搬送するように設計される。しかしながら、定着装置100は定着ベルト105と加圧ベルト120を張架するローラのうち駆動ローラが回転駆動することでそれぞれのベルトが回転する。定着ベルト105と加圧ベルト120とは、駆動ローラの回転駆動に対して従動して回転することで、駆動ローラとベルトとの間でわずかなスリップが生じる。これにより、ベルトの回転速度に誤差が生じる。ベルト搬送装置40も同様である。そのため、定着装置100でのシート搬送速度と、二次転写部T2でのシート搬送速度と、は異なる虞がある。
一方近年では、長尺紙への印刷需要が高まってきた。記録材の搬送方向において、二次転写部T2と定着ニップ部Nとの距離よりも大きい記録材である長尺紙を印刷するケースが増えてきた。二次転写部T2と定着ニップ部Nとが同時にシートを挟持搬送し、定着装置100でのシート搬送速度が二次転写部T2でのシート搬送速度よりも大きくなってしまった場合、定着装置100がシートを引っ張ってしまい、シート上の所望の領域に転写されない虞がある(転写ズレ)。この転写ズレを抑制するために、ループ検知センサによってシートのループ量を検知し、定着装置でのシート搬送速度を制御する。以下にその詳細を記載する。
ループ検知センサS1は、遮光部151dが、ループ検知センサS1の光S1aを遮光するとループ検知センサS1がONし、ループ検知センサS1の光S1aを透光するとOFFするようになっている。したがって、図4(a)に示すように、ループ検知フラグ151aの先端部が、ループが発生した状態L1の位置に到達したとき、遮光部151dがループ検知センサS1をONにするように、ループ検知フラグ151aの先端部に対する遮光部151dの位置が規定されている。
また、図4(a)の状態では、残留シート検知フラグ152aは係合突部151cと係合凹部152cの係合により、ループ検知フラグ151aと共に同図の反時計回りに回動している。このため、残留シート検知部152の遮光部152dも残留シート検知センサS2の光S2aを遮光しており、残留シート検知センサS2もONとなっている。なお、この際、残留シート検知フラグ152aの先端部が状態L1のシートSと接触しないように、係合突部151cと係合凹部152cの係合位置を設定しても良い。
後述するように、ループ検知部151でシートのループを検知した場合には、定着装置100によるシート搬送速度を増加して、シートのループを解消させる。この際、図4(b)のように、シートのループが解消し始めると、回動バネ154によりループ検知フラグ151aがシートに追従して図の時計回りに回転し始める。すると、同図の係合部断面で示すように、係合突部151cと係合凹部152cの係合が外れる。この際、残留シート検知フラグ152aは自重により図4(a)に示した位置に留まり、シートには接触しない。
即ち、ループ検知フラグ151aの係合突部151cと、残留シート検知フラグ152aの係合凹部152cとは、所定の回動範囲で独立して回動可能なように係合するように構成されている。このため、図4(b)に示すように、ループ検知部151の遮光部151dがループ検知センサS1の光S1aを遮光している間は、残留シート検知フラグ152aの先端部は自重によって、ループ検知フラグ151aの先端部よりも下方(点線位置)に位置するようになっている。
次いで、図4(c)の状態L2で示すように、シートのループが解消されると、ループ検知部151の遮光部151dがループ検知センサS1の光S1aを透光させ、ループ検知センサS1がOFFする。そして、後述するように、定着装置100のシート搬送速度を低下させて、再度、ループを形成する。この際、同図の係合部断面で示すように、係合突部151cと係合凹部152cとが係合して、残留シート検知フラグ152aが時計回りに回動して定着入口ガイド150よりも上方に突出する。但し、この状態でも残留シート検知フラグ152aの先端部は、ループ検知フラグ151aの先端部よりも下方に位置する。
次に、図5(b)に示すように、ジャム時などに定着ニップ部NにシートSが残留した場合、残留シート検知部152の残留シート検知フラグ152aによりシートSの後端を検知する。本実施形態では、はがきや封筒のようなシート搬送方向の長さが150mm程度の小サイズのシートが定着ニップ部Nに残留した場合でも、この残留シートの検知ができるように、残留シート検知フラグ152aの先端を定着ニップ部Nの入口近傍まで延設させている。このため、残留シート検知フラグ152aの先端部は、ループ検知フラグ151aの先端部よりもよりも定着ニップ部Nに近い位置で回動するようになっている。
図5(a)に示すように、ループ検知フラグ151aの先端部がシートと接触していない状態では、回動バネ154の付勢力が係合突部151cと係合凹部152cとの係合部を介して残留シート検知フラグ152aに伝達される。そして、残留シート検知フラグ152aは、先端部がシートSに接触するまで時計回りに回動する。図5(a)は、定着ニップ部Nで搬送されているシートSの後端に残留シート検知フラグ152aが接触した状態であるが、残留シート検知部152の遮光部152dは、残留シート検知センサS2の光S2aを遮光していない状態である。また、ループ検知部151の遮光部151dもループ検知センサS1の光S1aを遮光していない状態である。
次に、図5(b)に示すように、ジャムの発生などにより定着ニップ部NにシートSが残留した場合、シートSが定着ニップ部Nのニップ面の方向に倣うことで、シートSの後端が破線位置から実線位置まで下がる。すると、シートSの後端に接触している残留シート検知フラグ152aが反時計回りに回動し、残留シート検知フラグ152aの遮光部152dが残留シート検知センサS2の光S2aを遮光する。なお、この状態でも、ループ検知部151の遮光部151dはループ検知センサS1の光S1aを遮光していない状態である。遮光部152dが残留シート検知センサS2の光S2aを遮光することで、残留シート検知センサS2がONとなり、定着ニップ部NにシートSが残留していることが検知される。
このように本実施形態では、図5(a)、(b)に示すように、遮光部152dが残留シート検知センサS2の光S2aを遮光するまでの間、ループ検知部151の係合突部151cと残留シート検知部の係合凹部152cが係合するようになっている。したがって、残留シート検知フラグ152aは、この間のみ、回動バネ154によってループ検知フラグ151aと共に時計回り方向に回動する。
本実施形態では、ループ検知フラグ151aの回動角度θ1=50deg、残留シート検知フラグ152aの回動角度θ2=30degに設定している。そして、ループ検知部151の係合突部151cと残留シート検知部152の係合凹部152cとが係合しない領域(所定の角度範囲)θ2-θ1=20deg設けている。このように、ループ検知フラグ151aの回動角度よりも残留シート検知フラグ152aの回動角度を20deg大きく設定することによって、回動角度20deg分、ループ検知フラグ151aが独立して回動可能となっている。
尚、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aは、定着入口ガイド150に設けられ、シート搬送経路に向けて付勢されている。これによって、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aは、加圧ベルト120と接触するシート面(裏面)に接触する。裏面に接触するようにループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aとを設けることによって、未定着のトナーに、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aとが接触することを抑制することができる。
[制御部]
本実施形態の画像形成装置の定着速度制御を行う制御部の構成について、図6のブロック図を用いて説明する。制御部200は、CPU201、ROM202、RAM203を備え、画像形成装置1全体の動作を制御している。CPU201は、ROM202に記憶されている制御プログラムに従って、この画像形成装置全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201により実行されるプログラムや各種デフォルト値やデータを記憶している。RAM203は、CPU201による制御処理時に各種データを一時的に記憶するワークエリアを提供しており、プログラムで参照される各種フラグやデータなども記憶している。
画像形成装置1は、図1に示す各画像形成部20Y~20Kや中間転写ベルト26、シート給送装置10などを含み、制御部200の制御の下に、入力した画像情報に対応する画像をシートSに転写して未定着のトナー像を形成する機能を実行している。モータ212は、制御部200の指示に従って定着装置100のローラを回転駆動する。具体的には、定着ベルト105を張架するローラのうちの駆動ローラ及び加圧ベルト120を張架するローラのうちの駆動ローラをそれぞれ駆動して、定着ニップ部Nで挟持したシートを搬送する。また、モータ213は、制御部200の指示に従って画像形成部の中間転写ベルト26を回転駆動している。またモータ214は、制御部200の指示に従って画像形成部のベルト搬送装置40を回転駆動している。なお、これら以外にも、この画像形成装置1には、図1に示す各画像形成部20Y~20K、シート給送装置10、デカール装置70のローラ等を回転駆動する回転駆動機構が含まれているが、ここではそれらは省略して示している。
操作パネルBは、ユーザにより操作される各種ボタンや操作スイッチ、及びユーザへのメッセージや、ジャム発生等のエラー表示などを行う表示部を備えている。なお、上述の説明では、ループ検知センサS1及び残留シート検知センサS2は、それぞれ1つずつであるが、フラグの位置検知精度を上げるために配置するセンサの数を増やしても良い。
[ループ制御]
ここで、上述のループ検知部151を用いてシートのループ状態を検知して、定着装置100のシート搬送速度を制御するループ制御について説明する。制御部200は、シートの搬送時において、ループ検知センサS1によりシートのループを検知していない場合には、定着ベルト105及び加圧ベルト120によるシートの搬送速度を第1速度にする。一方、制御部200は、ループ検知センサS1によりシートのループを検知している場合には、定着ベルト105及び加圧ベルト120によるシートの搬送速度を第1速度よりも速い第2速度とする。
即ち、制御部200は、シートがループしていない状態では、定着装置100を駆動するモータ212の回転速度を遅くすることで、定着ベルト105及び加圧ベルト120でシートを搬送する速度を二次転写部T2及びベルト搬送装置40によりシートを搬送する速度よりも低下させる。これにより、ベルト搬送装置40と定着ニップ部Nとで搬送されるシートにループを形成する。一方、制御部200は、シートがループしている状態では、モータM212の回転速度を速くすることで、定着ベルト105及び加圧ベルト120でシートを搬送する速度を二次転写部T2及びベルト搬送装置40によりシートを搬送する速度よりも速くする。これにより、シートのループを大きくし過ぎずに、シートの搬送速度を確保する。
このような本実施形態のループ制御について、図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。まず、ジョブが開始されると、シートSがシート収納カセット11から給送されて、レジストレーションローラ15に向けて搬送される(S101)。次いで、各画像形成部においてシートの給送と同期して画像を形成し、二次転写部T2においてレジストレーションローラ15から搬送されてきたシートSに画像を転写する(S102)。こうして転写されたシートSは、二次転写部T2とベルト搬送装置40の回転により搬送され、定着装置100に到達する。
この時、定着装置100の搬送速度(定着ベルト105及び加圧ベルト120によるシート搬送速度)は、二次転写部T2におけるシート搬送速度よりも2%遅いVL(第1速度)に設定されている。これにより、シートSの搬送が進むにつれてベルト搬送装置40と定着装置100の定着ニップ部Nとの間にシートのループが形成される。
そして、制御部200は、ループ検知部151の状況からシートにループが形成されているか否かを判断する(S103)。具体的には、ループ検知センサS1の出力がOFFの状態、即ちシートSがループを形成しない状態で定着ニップ部Nを通過しているか、或は、シートSがベルト搬送装置40と定着ニップ部Nとの間でループを形成している状態(ループ検知センサS1の出力がON)で定着ニップ部Nを通過しているかを判定する。
シートSがループを形成しない状態で定着ニップ部Nを通過している場合は(S103のNo)、定着装置100の搬送速度をVL(第1速度)にするべくモータ212の回転を制御する(S104)。即ち、定着装置のシート搬送速度がVLであった場合には、このVLを維持し、定着装置のシート搬送速度が次述するVHであれば、VHからVLに定着装置のシート搬送速度を落とす。
一方、S103において、シートにループが形成されている場合は(S103のYes)、定着装置100の搬送速度を二次転写部T2におけるシート搬送速度よりも2%速いVH(第2速度)にするべく、一定時間hの間、モータ212の回転を制御する(S105)。即ち、定着装置100のシート搬送速度をVHの状態で一定時間h(本実施形態では0.5秒)、シートSを搬送し、シートのループを解消する。その後、S103~105の制御を、シートSの後端が二次転写部T2を通過したことを二次転写部T2の下流に設けられた二次転写後センサ220(図1)によって検知するまで繰り返す(S106)。なお、ループ検知センサの判定は誤検知防止のためにセンサ信号のオン状態が一定時間(例えば0.1s)続いた場合にループ状態と判定するようにしてもよい。
[残留シート検知制御]
次に、上述の残留シート検知部152を用いて定着ニップ部Nに残留したシートを検知して、エラーを通知する残留シート検知制御について説明する。制御部200は、装置の電源オン時に残留シート検知部152がシートを検知した場合には、定着装置100にシートが残留している旨を出力する。即ち、制御部200は、画像形成装置1の電源をONにした際に、残留シート検知センサS2がONになっていた場合、操作パネルBに定着装置100にシートが残留している旨のエラー通知を表示する。なお、制御部200は、エラー通知を画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末に出力しても良い。
このような本実施形態の残留シート検知制御について、図8のフローチャートを用いて具体的に説明する。図8は、画像形成装置1の電源オンの場合、及び印刷ジョブを実行しないアイドル状態でシートSの残留を検出する処理を説明するフローチャートである。画像形成装置1の電源オン時に、制御部200は、残留シート検知センサS2がON状態、即ち、シートSを検出しているかどうかをみる(S201)。ON状態であれば(S201のYes)、定着装置100に残留シートが存在していると判断して残留シートがある旨のエラーであることをユーザに通知する(S202)。
一方、S201で、電源オン時に残留シート検知センサS2がシートSを検出しないときは(S201のNo)、通常の初期化処理及び画像形成ジョブの受信、画像形成ジョブの実行処理に進む(S203)。なお、画像形成ジョブとは、シートに画像形成するプリント信号(画像形成信号)に基づいて、画像形成を開始してから画像形成が完了するまでの動作である。初期化処理とは、画像形成動作前の準備動作として、感光ドラムの回転を開始し、各種電圧の順次立ち上げや、各種電圧の調整などを行う処理であり、所謂、前回転処理である。
次いで、制御部200は、画像形成ジョブを実行していない画像形成ジョブの待機状態にあるかどうかを判定する(S204)。待機状態であれば(S204のYes)、S201に進み、前述した電源オン時と同様に残留シートの判定を行い、ジャムエラーであることをユーザに通知するかを判断する。S204で待機状態でなければ(S204のNo)、S203に戻り通常処理を継続する。これにより、シートSの搬送が実施されていない状態でシートSが残留しているかを判断できる。
このような本実施形態の場合、ループ検知と残留シート検知とのそれぞれ検知精度を向上させることができる。即ち、残留シート検知フラグ152aがループ検知フラグ151aよりも定着ニップ部Nの入口に近い位置でシートに接触するため、小サイズのシートであっても残留シート検知を行える。また、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aが共通の付勢手段である回動バネ154により付勢されているため、それぞれをバネにより付勢した場合よりもシートに対する付勢力を小さくできる。このため、シートの剛性が低い場合であっても、シートが変形することを抑制できる。また、シートの重量が小さい場合であっても、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aがシートに押されて移動しにくくなることを抑制でき、センサによる検知をより確実に行える。
また、本実施形態の場合、定着入口ガイド150にループ検知部151と残留シート検知部152を設けることによって、定着ニップ部Nに近い位置でシートの残留検知を行えると共に、残留シート検知位置よりもシート搬送方向上流側のループ変化量が大きい位置でループ検知を行うことができる。
また、ループ検知フラグ151aに回動バネ154を設け、ループ検知フラグ151aと残留シート検知フラグ152aとを同じ回動軸153を中心に回動可能に配置し、係合突部151cと係合凹部152cが係合しない領域を設けることによって、回動バネ154を複数設けることなく、所定の回動範囲では、各々独立に回動できる。
<他の実施形態>
上述の実施形態では、ループ検知部151及び残留シート検知部152の第1接触部及び第2接触部を、回動するループ検知フラグ151a及び残留シート検知フラグ152aとした。但し、第1接触部及び第2接触部は、回動する以外に、シートと接触することでスライド移動するものであっても良い。例えば、第1接触部及び第2接触部を図4(a)~図5(b)の上下方向に移動可能に配置し、共通の付勢手段として、例えばバネにより第1接触部及び第2接触部を上方に付勢する。
また、上述の実施形態では、像担持体としての中間転写ベルト26からシートにトナー像を転写する中間転写方式について説明したが、感光ドラムから直接、シートにトナー像を転写する直接転写方式にも、本発明を適用可能である。この場合、感光ドラムが像担持体に相当する。
N・・・定着ニップ部(ニップ部)
S・・・シート
T2・・・二次転写部(転写部)
1・・・画像形成装置
1A・・・装置本体
26・・・中間転写ベルト(像担持体)
31・・・二次転写ローラ(転写部材)
100・・・定着装置
105・・・定着ベルト(回転体)
120・・・加圧ベルト(回転体)
150・・・定着入口ガイド(入口ガイド)
151・・・ループ検知部
151a・・・ループ検知フラグ(第1接触部)
152・・・残留シート検知部
152a・・・残留シート検知フラグ(第2接触部)
153・・・回動軸
154・・・回動バネ(付勢手段)
200・・・制御部

Claims (7)

  1. 画像を担持する像担持体と、
    転写部において、前記像担持体との間でシートを挟持しつつ搬送して、前記像担持体上の画像をシートに転写する転写部材と、
    一対の回転体を有し、前記転写部で画像が転写されたシートを前記一対の回転体により形成されるニップ部で挟持しつつ搬送して、シート上の画像をシートに定着する定着装置と、
    前記転写部と前記ニップ部との間に配置され、前記転写部で画像が転写されたシートに接触する第1接触部を有し、前記第1接触部がシートに接触することでシートがループを形成していることを検知するループ検知部と、
    前記ニップ部におけるシートの搬送方向において、前記転写部と前記ニップ部との間に配置され、前記第1接触部よりも前記ニップ部の入口に近い位置でシートに接触する第2接触部を有し、前記第2接触部がシートに接触することで前記定着装置にシートが残留していることを検知する残留シート検知部と、
    前記ループ検知部の信号に基づいて前記一対の回転体によるシートの搬送速度を制御する制御部と、
    前記第1接触部と前記第2接触部に対して付勢力を付与する共通の付勢手段であって、前記第1接触部及び前記第2接触部を、前記転写部と前記ニップ部との間のシート搬送経路に向けて付勢する付勢手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記一対の回転体は、第1回転体と、前記第1回転体を加熱する加熱手段と、前記第1回転体の外周面に当接して、記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着ニップ部を形成する第2回転体であり、
    前記シートが前記ニップ部で挟持搬送されるとき、前記第2回転体と接触する前記シートの面を裏面とし、
    前記第1接触部と前記第2接触部とは、前記裏面と接触する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1接触部及び前記第2接触部は、同一の回動軸を中心に回動する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1接触部と前記第2接触部とは、所定の回動範囲で互いに独立して回動可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写部から搬送されたシートを前記ニップ部の入口に案内する入口ガイドを備え、
    前記第1接触部及び前記第2接触部は、前記入口ガイドに設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、シートの搬送時において、前記ループ検知部によりシートのループを検知していない場合には、前記一対の回転体によるシートの搬送速度を第1速度にし、前記ループ検知部によりシートのループを検知している場合には、前記一対の回転体によるシートの搬送速度を前記第1速度よりも速い第2速度とする
    ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、装置の電源オン時に前記残留シート検知部がシートを検知した場合には、前記定着装置にシートが残留している旨を出力する
    ことを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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