JP6109363B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機・レーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
中間転写体を使用した画像形成装置(例えば、複写機、プリンタ)は、感光ドラム上に現像ローラによってトナー画像を形成し、このトナー画像を中間転写体に転写する(以降、一次転写という)。そして、その後、このトナー画像を紙等の記録材上に一括して転写する(以降、二次転写という)ことで、画像を得る。このような画像形成装置では、記録材を画像形成装置内に給紙し、二次転写位置まで搬送する場合は、カセット内の積載量、先行紙による連れ出し量、給紙ローラの摩耗状態、メディアの種類等によって、滑りが発生しばらつきが生じる。ここで、ばらつきとは、所定位置に到達するタイミングがばらつくことである。給紙開始から二次転写位置までばらつきが発生すると、記録材へトナー画像を適切な位置に転写できず、高品質な画像を形成することができない。
そこで、従来技術では、例えば次のような制御を行っている。即ち、二次転写位置までの間の搬送路上に設けた用紙検知センサを用いて搬送される記録材のばらつき時間を測定し、測定した時間を元に搬送制御を実施することで、記録材へトナー画像を適切な位置に転写させる制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、ばらつき時間とばらつきのない基準時間とを比較し、その差分から搬送速度を加速又は減速させ、二次転写位置まで搬送する。これによりばらつきを解消することができ、良好な画像を得ることができる。以下、このような制御を搬送速度制御と呼ぶ。
特開2007−101666号公報
従来技術では、搬送速度制御の実施タイミングは、用紙検知センサで記録材を検知したタイミングでのみ決定される。その場合、例えば、給紙開始から二次転写位置までの搬送を1つの駆動源で行うような画像形成装置において、連続で記録材を搬送する際に、次のような場合がある。即ち、従来技術のように用紙検知センサで記録材を検出したタイミングで搬送速度制御を実施すると、二次転写中の先行紙の搬送速度が変わり、正常な画像形成が行えなくなる場合がある。このため、先行する記録材の搬送に影響を与えないよう、先行紙が同一駆動源で動作する最下流の搬送部を通過した後に後続紙が用紙検知センサに到達することが常に保障されるように給紙間隔を広げて制御を行う。しかしながら、このような制御では画像形成の間隔が広がり、画像形成装置の生産性が低下してしまう。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)記録材を収容する収容部と、記録材を搬送する第一搬送部と、記録材の搬送方向において前記第一搬送部よりも下流側に設けられ、記録材の先端を検知する第一検知部と、前記搬送方向において前記第一検知部よりも下流側に設けられ、前記第一搬送部によって搬送された記録材を搬送する第二搬送部と、前記搬送方向において前記第二搬送部よりも下流側に設けられ、記録材の先端を検知する第二検知部と、前記搬送方向において前記第二検知部よりも下流側に設けられ、像担持体に形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記第一搬送部及び前記第二搬送部を駆動する同一の駆動源と、前記第一検知部又は前記第二検知部の検知結果に基づいて、前記駆動源を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、第一記録材の後端と前記第一記録材の次に搬送される第二記録材の先端の間の搬送路上における距離が、前記第一検知部と前記第二検知部の間の搬送路上における距離以上の第一の距離となるように、前記第一記録材と前記第二記録材が前記収容部から前記転写部に向けて搬送される場合であって、前記第一検知部が、前記第一記録材の後端通過後、前記第二記録材の先端を検知することによって得られる信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第一の距離よりも長く、前記第一の距離よりも長い第二の距離よりも短い状態であることを示している場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、前記第二記録材の先端が前記第二検知部を通過した以後のタイミングで前記第二記録材の搬送速度を所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更し、前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第二の距離よりも長い状態であることを示している場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、前記第二記録材の先端が前記第二検知部に到達する前に前記第二記録材の搬送速度を前記所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
(2)記録材を搬送する搬送部と、記録材の到達を検知する第一検知部と、記録材の搬送方向において前記第一検知部よりも下流側に設けられ、記録材の到達を検知する第二検知部と、前記搬送方向において前記搬送部及び前記第二検知部よりも下流側に設けられ、像担持体に形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記搬送部を駆動する駆動源と、前記第一検知部又は前記第二検知部の検知結果に基づいて、前記駆動源を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、前記第一検知部によって記録材を検知したタイミングと基準のタイミングとの差分の時間の長さが所定の時間の長さよりも短い場合、前記制御部は前記第二検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を所定の速度から前記所定の速度とは異なる速度に変更し、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも長い場合、前記制御部は前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を前記所定の速度から前記所定の速度とは異なる速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
実施例1の画像形成装置の全体構成図 実施例1の画像形成装置のシステム構成図 実施例1の比較のための従来の搬送速度制御タイミングチャート(別駆動/同一駆動) 実施例1の搬送速度制御タイミングチャート 実施例1の搬送速度制御フローチャート 実施例2の画像形成装置の搬送部の構成図 実施例2の搬送速度制御タイミングチャート 実施例2の搬送速度制御フローチャート 実施例3の搬送速度制御タイミングチャート(減速処理) 実施例3の搬送速度制御タイミングチャート(加速処理) 実施例3の搬送速度制御フローチャート 実施例4の搬送速度制御タイミングチャート 実施例4の搬送速度制御フローチャート
以下本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
実施例1では、給紙開始から二次転写位置までの搬送を1つの駆動源で行うような画像形成装置において、給紙位置から二次転写位置(転写位置)までの間に2つの用紙検知センサを設けて2枚連続印字をする場合に、次のような方法について説明する。即ち、先行紙の記録材の位置を、記録材の搬送方向下流側(以下、下流側という)の用紙検知センサ(以下、下流側用紙検知センサ)によって検知した結果を用いて、後続紙の搬送速度制御
を実施する方法について説明する。尚、先行紙(第一記録材)とは、ある記録材が搬送路上を搬送されている際に、その記録材よりも時間的に前に給紙され、その記録材よりも先行して搬送路上を搬送されている記録材の中で直前に搬送されている記録材のことをいう。また、後続紙(第二記録材)とは、先行紙よりも時間的に後に給紙され、先行紙に続いて搬送路上を搬送されている記録材のことをいう。即ち、ある記録材は、先行紙から見れば後続紙ということになる。また、搬送されている記録材の搬送方向の両端部のうち、搬送方向下流側の端部を先端、搬送方向上流側の端部を後端という。
[画像形成装置]
図1では、画像形成装置としてのレーザプリンタの全体構成について説明する。尚、以下の説明では、第1ステーションをイエロー(Y)色のトナー画像形成用のステーションとし符号aで表し、第2ステーションをマゼンタ(M)色のトナー画像形成用のステーションとし符号bで表している。また、第3ステーションをシアン(C)色のトナー画像形成用のステーションとし符号cで表し、第4ステーションをブラック(K)色のトナー画像形成用のステーションとし符号dで表している。
(画像形成部)
第1ステーションについて説明する。感光ドラム1aは、金属円筒上に感光して電荷を生成するキャリア生成層、発生した電荷を輸送する電荷輸送層などからなる機能性有機材料が複数層積層されたものである。感光ドラム1aの最外層は、電気的導電性が低くほぼ絶縁である。感光ドラム1aは、例えば、アルミニウム製シリンダの外周面にOPC(有機光導電体層)を塗布して構成したものである。感光ドラム1aはその両端部をフランジによって回転自在に支持しており、一方の端部に図示しない駆動モータから駆動力を伝達することにより、図に対して反時計回り方向に回転駆動される。帯電手段としての帯電ローラ2aは感光ドラム1aに当接され、感光ドラム1aの回転にともない、従動回転しなから感光ドラム表面を均一に帯電する。帯電ローラ2aは、ローラ状に形成された導電性のローラで、これを感光ドラム1a表面に当接させると共に、帯電電圧電源20aによって帯電電圧を印加することにより、感光ドラム1a表面を一様に帯電させる。帯電ローラ2aには、直流電圧又は交流電圧を重畳した電圧が印加され、帯電ローラ2aと感光ドラム1a表面の当接ニップ部から上下流側の微小な空気ギャップで放電が発生することにより感光ドラム1aが帯電される。
クリーニングユニット3aは、転写後に感光ドラム1a上に残ったトナー(以下、転写残トナーという)をクリーニングする。現像手段としての現像ユニット8aは、感光ドラム1aに当接された現像ローラ4a、非磁性一成分現像剤(以下、トナーという)5a、現像剤塗布ブレード7aからなる。現像ユニット8aは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーを収納したトナー収納部を有する。現像ローラ4aは、感光ドラム表面に隣接し、図示しない駆動部により回転駆動されると共に、現像電圧電源21aにより現像電圧を印加することにより現像を行う。上述の1a〜8aは、画像形成装置から着脱自在な一体型のプロセスカートリッジ9aとなっている。
露光手段である露光装置11aは、不図示の回転多面鏡を有し、回転多面鏡には不図示のレーザダイオードから画像信号に対応する画像光が照射される。露光装置11aは、レーザ光を回転多面鏡によって走査させるスキャナユニット又はLEDアレイから構成され、画像信号に基づいて変調された走査ビーム12aを感光ドラム1a上に照射する。
また、帯電ローラ2aは、帯電ローラ2aへの電圧供給手段である帯電電圧電源20aに接続されている。現像ローラ4aは、現像ローラ4aへの電圧供給手段である現像電圧電源21aに接続されている。一次転写ローラ81aは、一次転写ローラ81aへの電圧供給手段である一次転写電圧電源84aに接続されている。以上が第1ステーションの構
成であり、第2、第3、第4ステーションも同様の構成をしており、同一の番号の後ろにb、c、dを付し、説明は省略する。
後述する中間転写ベルト80(像担持体)の内側には、4個の感光ドラム1a〜1dに対向して、中間転写ベルト80に当接する一次転写ローラ81a〜81dがそれぞれ併設されている。これら一次転写ローラ81a〜81dは一次転写電圧電源84a〜84dに接続されている。一次転写ローラ81a〜81dには正極性の電圧が印加され、感光ドラム1に接触中の中間転写ベルト80に、感光ドラム1上の負極性の各色トナー画像が順次転写され、多色画像が形成される。
中間転写ベルト80は、その張架部材として二次転写対向ローラ86、駆動ローラ14、テンションローラ15の3本のローラにより支持されており、適当なテンションが維持されるようになっている。駆動ローラ14を駆動させることにより中間転写ベルト80は感光ドラム1a〜1dに対して順方向に略同速度で移動する。また、中間転写ベルト80は、矢印方向(時計周り方向)に回転し、一次転写ローラ81aは中間転写ベルト80を挟んで感光ドラム1aと反対側に配置されている。また、一次転写ローラ81aの中間転写ベルト80の回転方向下流側には除電部材23aが配置されている。駆動ローラ14、テンションローラ15及び除電部材23a、二次転写対向ローラ86は電気的に接地されている。以降、必要な場合を除き、符号a〜dは省略する。
中間転写ベルト80上(像担持体上)に形成された多色画像は、後述する給送部から給送、搬送された記録材Pとタイミングをあわせて、二次転写ローラ82により記録材Pに転写される(二次転写ともいう)。記録材Pに転写されずに中間転写ベルト80上に残ったトナーは、クリーニング電圧電源89により電圧を印加されたベルトクリーニングローラ88により除去される。
(給送部)
本体カセット16から給紙する際には、カセットピックアップローラ17(第一搬送部)を駆動させると共に、本体カセット底板29が上昇し、本体カセット16内に設置された記録材Pを押し上げる。押し上げられた記録材Pの最上の一枚が、カセットピックアップローラ17と当接し、カセットピックアップローラ17の回転により、一枚ずつ記録材Pが分離給送され、レジストローラ18(第二搬送部)まで搬送される。尚、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18は図示しない同一駆動源(ステッピングモータ等)によって駆動、回転が行われ、記録材Pを搬送する。搬送路上には、記録材Pを検知するための用紙検知センサであるレジ前センサ35a(第一検知手段)及びレジセンサ35b(第二検知手段)がそれぞれ設置されている。本実施例では、例えば、レジ前センサ35aはカセットピックアップローラ17の下流側に設置され、レジセンサ35bはレジストローラ18の下流側に設置されている。これにより、レジ前センサ35aで記録材Pの後端を検知したタイミングにおいて、記録材Pの後端はカセットピックアップローラ17を通過していることが保証される。同様に、レジセンサ35bで記録材Pの後端を検知したタイミングにおいて、記録材Pの後端はレジストローラ18と搬送路で形成されるニップ部を通過していることが保証される。
レジ前センサ35a及びレジセンサ35bは、例えば記録材Pを検知していない場合はローレベルの信号を出力している。レジ前センサ35a、レジセンサ35bに記録材Pの先端が到達すると、例えばこれらのセンサの出力が立ち上がり、ハイレベルの信号を出力する。レジ前センサ35a及びレジセンサ35bは、記録材Pの通過中は例えばハイレベルの信号を出力し続け、記録材Pの後端が通過すると、これらのセンサの出力が立ち下がりローレベルの信号を出力する。尚、記録材Pの有無によってセンサから出力される信号は、上述した構成に限定されず、記録材Pの先端の到達と後端の通過を区別できる信号で
あればよい。
(記録材搬送制御)
給送された記録材Pは、レジストローラ18によって搬送され、画像先端と記録材先端を位置35cで合わせて、二次転写部に搬送する。以降、位置35cをマージポイントという。二次転写部を構成する中間転写ベルト80は、二次転写対向ローラ86、駆動ローラ14、テンションローラ15の3本のローラで張架支持され、すべての感光ドラム1a〜1dに対向して配設されている。中間転写ベルト80は、駆動ローラ14によって循環移動し、感光ドラム1に対向する外周面にトナー画像を静電吸着させる。これにより中間転写ベルト80の外周に多色画像が形成され、中間転写ベルト80上に形成された画像は二次転写位置である二次転写ローラ82と中間転写ベルト80の当接部(二次転写部)まで搬送される。
記録材Pの搬送に際しては、二次転写ローラ82に二次転写電圧電源85により電圧を印加することで、対向に設置された二次転写対向ローラ86に電界を形成する。そして、中間転写ベルト80及び記録材Pの間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
(定着部)
定着手段である定着装置19は、記録材上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー画像を定着させるものであり、図示しない定着ベルトと図示しない弾性加圧ローラとを有している。弾性加圧ローラは定着ベルトを挟み、図示しないベルトガイド部材と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部を形成している。定着ニップ部が所定の温度に立ち上がって温度制御された状態において、画像形成部から搬送された未定着トナー画像が形成された記録材Pが定着ニップ部の定着ベルトと弾性加圧ローラとの間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向して導入される。そして、定着ニップ部において画像面が定着ベルトの外面に密着して定着ベルトと一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく。この定着ニップ部を定着ベルトと一緒に記録材Pが挟持搬送されていく過程において、定着ベルトで加熱され、記録材上の未定着トナー画像が加熱定着される。尚、定着後の記録材Pは、排紙トレイ36に排出される。
[画像形成装置のシステム構成]
図2は、画像形成装置のシステム構成全体を説明するためのブロック図である。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部202と相互に通信が可能となっている。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。そしてコントローラ部201は、ビデオインターフェイス部210を介して、記録材毎に印字予約コマンド、印字開始コマンド、及びビデオ(video)信号をCPU211、画像処理GA212に送信する。
コントローラ部201は、ビデオインターフェイス部210を介して、CPU211へ、ホストコンピュータ200からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、CPU211へ印字開始コマンドを送信する。CPU211は、コントローラ部201からの印字予約コマンドの順に印字の実行準備を行い、コントローラ部201からの印字開始コマンドを待つ。CPU211は、印字開始コマンドを受信すると、印字予約コマンドの情報に従って、各制御部(画像制御部213、定着制御部214、用紙搬送部215)に印字動作開始を指示する。
画像制御部213は、印字動作開始を受信すると画像形成の準備を開始する。CPU211は、画像制御部213から画像形成の準備が整ったことを受信すると、コントローラ部201にビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力する。コントローラ部201は、CPU211から/TOP信号を受信すると、/TOP信号を基準にビデオ信号を出力する。画像処理GA212は、コントローラ部201からビデオ信号を受信すると、画像制御部213に画像形成データを送信する。画像制御部213は、画像処理GA212から受信した画像形成データをもとに画像形成を行う。
用紙搬送部215は、印字動作開始を受信すると給紙動作を開始する。用紙搬送部215の給紙搬送制御部221は、給紙搬送モータドライバIC222を介してステッピングモータ223を回転させる。給紙搬送制御部221は、用紙のピックアップタイミングで給紙ピックアップソレノイド224に駆動開始を指示(駆動指示と図示)し、カセットピックアップローラ17を回転させる。給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35a及びレジセンサ35bの出力結果(センサONOFFと図示)に応じて、記録材の位置を検知し、搬送速度制御を実施しながら二次転写位置まで記録材を搬送する。
定着制御部214は、印字動作開始を受信すると定着準備を開始する。定着制御部214は、二次転写が行われた記録材が搬送されてくるタイミングに合わせて、印字予約コマンドの情報に従って温度制御を開始する。定着制御部214は、記録材に画像を定着させて、記録材を機外に搬送する。
[従来の搬送速度制御]
図3(a)、図3(b)には、本実施例との比較のための従来の搬送速度制御についてのタイミングチャートを示す。図3(a)は、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18がそれぞれ別々の駆動源(ステッピングモータ等)によって駆動、回転が行われる場合のタイミングチャートである。図3(b)は、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18が同一駆動源によって駆動、回転が行われる場合のタイミングチャートである。
図3は上から、/TOP信号(300a)の出力タイミング、画像先端(310a)の各位置への到達タイミング、カセットピックアップローラ17を駆動させるタイミング(320a)(カセットピックと図示)を示す。続いて、レジ前センサ35aの出力タイミングの実測値(330a)、レジ前センサ35aの出力タイミングの理論値(340a)、レジセンサ35bの出力タイミングの実測値(350a)、レジセンサ35bの出力タイミングの理論値(360a)を示す。更に、1枚目の記録材(1枚目紙)の状態(370a)、2枚目の記録材(2枚目紙)の状態(380a)、給紙搬送部の速度(390a)を示す。ここで、各センサの出力タイミングの実測値は、例えばCPU211が/TOP信号を出力したタイミング等に不図示のタイマをスタートさせて測定される。また、各センサの出力タイミングの理論値は、例えば予め不図示のメモリ等に記憶されているものとし、これらについては以降同様とする。
(別々の駆動源の場合(図3(a)))
図3(a)について説明する。CPU211は、1枚目の記録材(以降、単に1枚目という)に対応する/TOP信号を出力し(301a)、1枚目に対応する画像形成動作(311a)を開始する。また、CPU211は、用紙搬送部215に印字動作開始を指示し、用紙搬送部215の給紙搬送制御部221は、カセットピックアップローラ17により給紙動作(321a)を開始する(370aにおいて「給紙」と図示)。給紙搬送制御部221は、レジセンサ35bに到達するタイミング(351a)まで1枚目を搬送する(370aにおいて「レジ搬送」と図示)。尚、331aは1枚目のレジ前センサ35aへの到達の実測値を示し、341aは1枚目のレジ前センサ35aへの到達の理論値を示す。このとき、用紙搬送部215が制御する記録材の搬送速度は、定常速度(定常速)Vとする。給紙搬送制御部221は、記録材の先端(紙先端とする)がレジセンサ35bに到達したタイミングで(351a)、搬送制御を停止する(370aにおいて「画像先端待ち」371aと図示)。このとき用紙搬送部215は、記録材の搬送速度を定常速Vから減速し0(停止)になるよう制御する。給紙搬送制御部221は、中間転写ベルト80上の画像に合わせて、即ち画像先端(310a)が312aに到達したタイミングで、レジセンサ35bで搬送停止していた1枚目の記録材の搬送制御を再開する(312a)。尚、312aには「ベルト上のレジセンサON仮想位置」と図示している。ここで、「ベルト上のレジセンサON仮想位置」とは、中間転写ベルト80上のその位置から画像先端が二次転写部に到達する時間と、レジセンサ35bの位置から記録材の先端が二次転写部に到達する時間とが、等しくなるような位置である。用紙搬送部の速度は0から加速して定常速Vとなる(370aにおいて「再給紙搬送」と図示)。
CPU211は、1枚目の/TOP信号出力タイミング(301a)から画像サイズ(302a)+画像間余白(画像間隔(303a))に相当する時間経過後に、2枚目の/TOP信号を出力する(304a)。ここで、画像サイズ(302a)は、トナー画像の搬送方向のサイズであり、画像間隔(303a)は、中間転写ベルト80上にトナー画像が形成された際に、1枚目に対応するトナー画像の後端と2枚目に対応するトナー画像の先端の間の間隔である。
給紙搬送制御部221は、2枚目の/TOP信号の出力タイミング(304a)から決められる給紙タイミング(322a)で2枚目の給紙動作を開始する(380aにおいて「給紙」と図示)。給紙搬送制御部221は、2枚目の紙先端がレジ前センサ35aに到達した時点(332a)で、レジ前センサ到達タイミングの理論値(342a)と実測値(332a)との差分時間Δt(334a)を算出する。ここでの理論値とは、給紙開始からレジ前センサ35aへばらつきなしに記録材が搬送された際のタイミングである。給紙搬送制御部221は、この差分時間Δtをレジセンサ到達時までに解消できるよう、搬送速度制御を実施する(搬送速度制御A(382a))(380aにおいて「レジ搬送(搬送速度制御A)」と図示)。
ここで、搬送速度制御Aについて詳細に説明する。例えば、先行紙により後続紙が連れ出されるなどで、理論値よりも早く後続紙の紙先端がレジ前センサ35aに到達(理論値(342a)>実測値(332a))した場合は、搬送速度を減速させる(391a(実線))。逆に、カセットピックアップローラ17と紙の滑りなどで、理論値よりも遅く後続紙の紙先端がレジ前センサ35aに到達(理論値(342a)<実測値(333a))した場合は、次のようにする。即ち、搬送速度を加速させ(392a(破線))、レジセンサ到達直前に速度を定常速度に戻す。以下に、搬送速度制御Aで記録材を搬送する速度の算出方法について説明する。
例えば、搬送速度を減速させる(391a;実線)場合、
reg_preg・・・レジ前センサ35aからレジセンサ35bまでの時間
Δt・・・レジ前センサ理論値(342a)と実測値(332a)との差分時間(334a)
down・・・搬送速度が定常速Vから搬送速度制御速度Vctrlまで減速するまでの時間
up・・・搬送速度が搬送速度制御速度Vctrlから定常速Vまで加速するまでの時間
T・・・搬送速度制御速度Vctrlで搬送される時間
とすると、搬送速度制御を実施する時間は、
reg_preg+Δt=Tdown+T+Tup (式1)
が成立する。
また、搬送速度制御を実施する区間(距離)は、
V・・・定常速
ctrl・・・搬送速度制御速度
S1・・・記録材先端がレジ前センサ35aに到達してからレジセンサ35bに到達するまでの記録材搬送距離
とすると、
S1=
((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2 (式2)
S1は記録材先端が理想のタイミング(つまり搬送速度制御なしで、定常速度Vで記録材を搬送する)でレジ前センサ35a、レジセンサ35bに到達した場合の搬送距離(=Treg_preg×V)と同じであるので、
reg_preg×V=
((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2 (式3)
が成立する。
ここで、ステッピングモータの加速、減速時の加速度をgとすると、
減速時:
ctrl=V−g×Tdown (式4)
加速時:
V=Vctrl+g×Tup (式5)
が成立する。
以上、(式1)〜(式5)式より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する。尚、加速度gは、ステッピングモータの特性や制御方法等によって異なる。このため、予めCPU211の不図示のメモリに保持しておくこととし、CPU211から給紙搬送制御部221に加速度gの情報を出力することとする。尚、給紙搬送制御部221が、不図示のメモリを有する構成とし、このメモリに加速度gの情報を予め保持しておくこととしてもよい。
また、搬送速度を加速させる(392a)の場合は、2枚目のレジ前センサ35aへ到達のタイミングが実測値で333a(破線)のタイミングであるとする。
Δt・・・レジ前センサ理論値と実測値との差分時間(335a)
とすると、
reg_preg−Δt=Tup+T+Tdown (式6)
となる。
また、搬送速度制御を実施する区間(距離)は、
ctrl2・・・搬送速度制御速度
S2・・・記録材先端がレジ前センサ35aに到達してからレジセンサ35bに到達するまでの記録材搬送距離
とすると、
S2=
((V+Vctrl2)×Tup)/2+(T×Vctrl2)+((V+Vctrl2)×Tdown)/2 (式7)
S2は記録材先端が理想のタイミング(つまり搬送速度制御なしで、定常速度Vで記録
材を搬送する)でレジ前センサ35a、レジセンサ35bに到達した場合の搬送距離(=Treg_preg×V)と同じであるので、
reg_preg×V=
((V+Vctrl2)×Tup)/2+(T×Vctrl2)+((V+Vctrl2)×Tdown)/2 (式8)
が成立する。
以上、(式4)〜(式8)式より、Vctrl2、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する。
尚、搬送速度制御Aは、給紙開始位置からレジ前センサ35aまで記録材を搬送する際のレジ前センサ到達タイミングのばらつきを解消する。ここで、給紙開始位置としては、例えば、本体カセット16の最上に積載された記録材Pの先端部の位置や、カセットピックアップローラ17が搬送路に接する位置であるニップ部等が挙げられる。レジ前センサ到達タイミングのばらつきは、紙の積載量と先行紙による連れ出し量とカセットピックアップローラ17と紙の滑りが要因となる(以下、給紙ばらつきという)。
その後、給紙搬送制御部221は、2枚目の紙先端がレジセンサ35bに到達した時点で、レジセンサ到達タイミングの理論値(363a)と実測値(353a)との差分時間を算出する。給紙搬送制御部221は、この差分をマージポイント35c到達時(313a)までに解消できるよう搬送速度制御を実施する(搬送速度制御B(383a))(380aには「マージポイント搬送(搬送速度制御B)」と図示)。
尚、搬送速度制御Bは、上述した搬送速度制御Aと同様の制御を行う。その後、給紙搬送制御部221は、紙先端がマージポイント35cに到達前に搬送速度を定常速Vに戻す(313a)(310aには「ベルト上のマージポイント仮想位置」と図示)。
搬送速度制御Bは、レジ前センサ35aからレジセンサ35bまで記録材を搬送する際のレジセンサ到達タイミングばらつきを解消する。レジストローラ18までカセットピックアップローラ17で記録材を搬送する場合、記録材が搬送ローラに挟持されていないため、記録材の表面状態や給紙ローラ系ばらつき(摩耗状態)に依存した滑りが発生する(以下搬送ばらつき(滑り))。レジセンサ到達タイミングのばらつきは、この搬送ばらつき(滑り)が要因で発生する。
その後、給紙搬送制御部221は、紙先端がマージポイント35cに到達してからは定常速Vで記録材を搬送し、定着制御部214にて画像を定着させ、機外へ記録材を排出する(384a)(380aには「搬送」と図示)。尚、381aは2枚目紙380aがレジ前搬送であることを示す。また、352aは1枚目の後端がレジセンサ35bを通過したタイミングの実測値、361aは1枚目の先端がレジセンサ35bに到達するタイミングの理論値、362aは1枚目の後端がレジセンサ35bを通過するタイミングの理論値である。
図3(a)に示す従来例では、上述の通り、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18はそれぞれ別々の駆動源(ステッピングモータ等)によって駆動、回転が行われ、記録材が搬送される。このため、後続紙の搬送速度制御を行う際には、先行紙の搬送制御に影響を与えない。
(同一の駆動源の場合)
図3(b)は、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18が同一駆動源(ステッピングモータ等)によって駆動、回転が行われ、記録材を搬送する場合の従来の
搬送速度制御についてのタイミングチャートである。ここでは、図3(a)と同じ制御についての説明は省略し、図3(a)で説明した制御との違いを説明する。尚、図3(b)では、図3(a)における符号aに対応して符号bを付している。
図3(b)では、カセットピックアップローラ17及びレジストローラ18が同一駆動源(ステッピングモータ等)によって駆動、回転が行われ、記録材が搬送される。このため、図3(a)で説明したように、2枚目である後続紙についてレジ前センサ到達タイミング(図3(a)332a又は333a)で搬送速度制御を実施すると、1枚目である先行紙の搬送に影響を与えてしまう。これは、同一駆動源によって駆動、回転が行われる場合は、同一駆動源で駆動しているレジストローラ18の速度も変わってしまうからである。即ち、図3(a)の382aに示す搬送速度制御Aは、1枚目の後端がレジセンサ35bを通過するタイミング352aより前に実施が開始されるため、同一駆動源で駆動する場合にはレジストローラ18によって搬送されている1枚目に影響を与えてしまう。
そこで、図3(b)の例のように、後続紙先端のレジ前センサ到達タイミング(332b)までには先行紙の後端が必ずレジセンサ35bを通過している(352b)よう、給紙間隔(323b)を予め広げる必要がある(304b)。これにより画像形成間隔は図3(a)で説明した画像間隔(303b)を設けるだけでなく、更に先行紙レジセンサ通過待ち補正紙間(304b)分広げることになる。CPU211は、1枚目の/TOP信号の出力(301a)から画像サイズ(302b)+画像間隔(303b)+先行紙レジセンサ通過待ち時間(304b)に相当する時間経過後に、2枚目の/TOP信号(305b)を出力する。このため、同一駆動源によってカセットピックアップローラ17及びレジストローラ18を駆動する場合は、別の駆動源で駆動する場合に比べて生産性が低下してしまう。
[本実施例の搬送速度制御]
図4には、本実施例における2枚連続印字のタイミングチャートを示す。本実施例は、給紙開始から二次転写位置までの搬送部が同一駆動源で駆動する構成でも、画像間隔を広げずに記録材の給紙、搬送ばらつきを解消する方法について説明する。尚、図4のタイミングチャートの各信号は、図3に対応しており、説明は省略する。図4では、図3における符号300番台に対応して符号400番台を付している。ただし、図4では、レジ前センサ35aについて、1枚目の後端の通過タイミングを432、2枚目の先端の到達タイミングを433、後述する差分時間Δtを434としている。
CPU211は、1枚目の/TOP信号を出力し(401)、1枚目の画像形成動作(411)を開始する。また、CPU211は、用紙搬送部215に印字動作開始を指示し、用紙搬送部215の給紙搬送制御部221は、給紙動作(421)を開始する。給紙搬送制御部221は、1枚目の先端がレジセンサ35bに到達(451)するまで1枚目を搬送する。給紙搬送制御部221は、1枚目の先端がレジセンサ35bに到達したタイミングで(451)、給紙搬送部速度を定常速Vから減速して搬送制御を停止する。そして、給紙搬送制御部221は、画像先端が中間転写ベルト80上のレジセンサON仮想位置412に到達するまで、1枚目を画像先端待ち状態とする(471)。給紙搬送制御部221は、画像先端が中間転写ベルト80上のレジセンサON仮想位置412に到達すると、中間転写ベルト80上の画像に合わせて記録材の搬送制御を再開する(412)。即ち、給紙搬送部速度を定常速Vに戻して、1枚目の搬送を再開する(470には「再給紙搬送」と図示)。
CPU211は、1枚目の/TOP信号出力タイミング(401)から画像サイズ(402)+画像間余白(画像間隔(403))に相当する時間経過後に、2枚目の/TOP信号を出力する(404)。この点、更に先行紙レジセンサ通過待ち補正紙間(304b)を設けた従来の図3(b)の制御と異なる。CPU211は、2枚目の/TOP信号の出力タイミング(404)で用紙搬送部215に印字動作開始を指示し、給紙搬送制御部221は、/TOP信号の出力タイミング(404)から決められる給紙タイミング(422)で2枚目の給紙動作を開始する。給紙搬送制御部221は、2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(433)で搬送速度制御Aを実施せず、レジ前センサ到達タイミングの理論値(442)と実測値(433)との差分時間Δt(434)を算出する。そして、給紙搬送制御部221は、先行紙である1枚目の後端がレジセンサ35bを通過するタイミング(452)までの間は定常速Vで1枚目及び2枚目を搬送する(481)(480には「レジ搬送(定常速)」と図示)。
給紙搬送制御部221は、当該紙である2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(433)から、先行紙である1枚目の後端がレジセンサ35bを抜けるタイミング(452)までの時間T(491)を例えば不図示のタイマで計測する。そして、給紙搬送制御部221は、先行紙の後端がレジセンサ35bを通過したタイミング(452)で2枚目の記録材の搬送速度制御A(482)を実施する。
(搬送速度制御A)
以下に、搬送速度制御Aで記録材を搬送する速度の算出方法について説明する。
・・・先行紙(1枚目)レジセンサ通過時間(491)
とすると、搬送速度制御Aを実施する時間は、下式で表わされる。
reg_preg+Δt−T=Tdown+T+Tup (式9)
V・・・定常速
ctrl・・・搬送速度制御速度
S3・・・後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達してから先行紙の後端がレジセンサ35bを通過するまでの記録材搬送距離
S4・・・搬送速度制御Aで搬送される後続紙の記録材搬送距離
とすると、
S3=V×T
S4=
((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2
記録材搬送距離(S3)と搬送速度制御Aで搬送される記録材搬送距離(S4)との和は、記録材先端が理想のタイミングでレジ前センサ35a、レジセンサ35bに到達した場合の搬送距離(=Treg_preg×V)と同じである。ここで、理想のタイミングとは、搬送速度制御なしで、定常速Vで記録材を搬送した場合のことである。したがって、
reg_preg×V
=S3+S4
=(V×T)+((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2 (式10)
が成立する。
(式4)、(式5)、(式9)、(式10)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する。尚、加速度gについては、上述した通りである。
また、従来例の搬送速度制御Aで搬送される記録材搬送距離S1は、レジ前センサ35aから搬送速度制御開始までの搬送制御で搬送される記録材搬送距離S3と本実施例の搬送速度制御Aで搬送される記録材搬送距離S4の和と等しくなる。即ち、Treg_preg×V=S1=S3+S4となる。
給紙搬送制御部221は、2枚目の記録材の先端がレジセンサ35bに到達したタイミング(453)で、搬送速度制御Bを行う(483)。
(搬送速度制御B)
以下に、搬送速度制御Bの詳細を説明する。まず、453においてレジセンサ35bにより検知した2枚目の記録材のレジセンサ到達タイミングの実測値(453)と予め定義されている理論値(463)との差分を算出する。給紙搬送制御部221は、この差分(搬送ばらつき)をマージポイント35c到達時(413)までに解消できるよう、給紙搬送制御部221によって搬送速度を加速又は減速させて搬送速度制御を実施する。尚、搬送速度制御Bは、2枚目の記録材の先端がマージポイント35cに到達する直前に定常速Vに戻るよう制御を行う。搬送速度は、図3を用いて説明した従来例と同様の方法で算出される。
給紙搬送制御部221は、2枚目の先端がマージポイント35c到達(413)前に搬送速度制御Bから定常速Vに切り替えて記録材を搬送し、CPU211は定着制御部214により画像を定着させ、機外へ記録材を排出する(484)。
[本実施例の記録材搬送制御処理]
図5に、本実施例におけるフローチャートを示す。図5のフローチャートは、搬送速度制御対象となる2枚目(後続紙)の記録材搬送制御に関するフローチャートである。以下に、制御の詳細を示す。ステップ(以下、Sとする)500で、給紙搬送制御部221は、CPU211による/TOP信号の出力(図4 404)から所定のタイミングで、カセットピックアップローラ17により搬送速度制御対象となる2枚目の記録材の給紙を開始する(図4 422)。S501で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35aにより2枚目の先端を検知したか否か、即ち後続紙がレジ前センサ35aに到達したか否かを判断する。S501で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジ前センサ35aに到達していないと判断するとS501の処理に戻る。S501で給紙搬送制御部221は、後続紙である2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達したと判断すると(図4 433)、S502で不図示のタイマをスタートさせて、先行紙レジセンサ通過時間T(491)の測定を開始する(502)。
S503で、給紙搬送制御部221は、先行紙である1枚目の後端がレジセンサ35bにより検知されたか否か、即ち先行紙がレジセンサ35bを通過したか否かを判断する。S503で給紙搬送制御部221は、先行紙がレジセンサ35bを通過していないと判断するとS503の処理に戻る。S503で給紙搬送制御部221は、先行紙である1枚目の後端がレジセンサ35bを通過したと判断すると(図4 452)、S504で、S502でスタートしたタイマを停止し、先行紙レジセンサ通過時間T(491)の測定を終了する。S505で給紙搬送制御部221は、上述した搬送速度制御Aを開始する。ここで、給紙搬送制御部221は、上述したように、(式4)、(式5)、(式9)、(式10)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する(図4 482)。
S506で給紙搬送制御部221は、レジセンサ35bにより2枚目の記録材の先端を検知したか否か、即ち後続紙がレジセンサ35bに到達したか否かを判断する。S506で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジセンサ35bに到達していないと判断するとS506の処理に戻る。S506で給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達したと判断すると(図4 453)、S507で搬送速度制御Bを実施する(図4 483)。
上述した通り、本実施例によれば、給紙開始から二次転写位置までの搬送を1つの駆動
源で行うような画像形成装置において、連続で記録材を搬送する際に、次のように制御する。即ち、後続の記録材の搬送速度制御を、先行して搬送されている記録材が駆動源で動いている搬送路を通過したことを検知したタイミングで行う。これにより、先行して搬送されている記録材の搬送や二次転写に影響を与えずに給紙、搬送ばらつきを抑え、かつ、生産性を低減させずに良好な画像を得ることが可能となる。また、本実施例では、2つの用紙検知センサを用いて、搬送速度制御をA,Bの2回に分けて行っている例について説明したが、これは、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
以上本実施例によれば、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
実施例1は、先行紙がレジストローラ18を通過してから搬送速度制御Aを行うために、先行紙の後端がレジセンサ35bを通過するのを待って搬送速度制御Aを実施する。しかし、レジセンサ35bが記録材後端を検知できるのは、記録材後端がレジストローラ18のニップ部よりも下流の位置に到達したタイミングとなる。図6は、給紙部から二次転写部までの搬送路の要部を示す図である。図6に示すように、記録材(「用紙」と図示:濃い実線)後端がレジセンサ35bを抜けたタイミング(600)では、記録材後端は、レジストローラ18のニップ部から距離601だけ下流まで搬送されてしまう。
そこで、実施例2では、先行紙の位置の検知をレジ前センサ35aで予測し、先行紙の記録材後端がレジストローラ18を抜けた直後に、搬送速度制御Aを実施する手法について説明する。尚、画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成及びシステムブロック図については実施例1と同様(図1、図2)とし、説明は省略する。
[本実施例の記録材搬送制御]
図7は、本実施例における2枚連続印字のタイミングチャートを示す。図7に示すタイミングチャートの1枚目の画像形成及び記録材搬送制御に関しては実施例1と同様のため説明を省略し、以下には2枚目の記録材搬送制御について説明する。尚、図7のタイミングチャートの各信号は図4に対応しており、図4における符号400番台に対応して符号700番台を付している。
給紙搬送制御部221は、先行紙の後端がレジ前センサ35aを通過したタイミング(732)で、先行紙の後端がレジストローラ18のニップ部を通過するまでの時間を計測するための先行紙レジストローラ通過時間T(792)の測定を開始する。ここで、レジ前センサ35aからレジストローラ18までの距離、及び、記録材搬送速度は既知であるため、レジ前センサ35aを通過した先行紙がいつレジストローラ18のニップ部を通過するかは一意に決まる。即ち、レジ前センサ35aとレジストローラ18との間の距離と、先行紙の搬送速度(定常速V)とから、先行紙の後端がレジ前センサ35aを通過してからレジストローラ18を通過するまでの時間T(先行紙レジストローラ通過時間)を算出することができる。したがって、先行紙の後端がレジ前センサ35aを通過したときに例えば不図示のタイマをスタートさせて、時間T経過したときに先行紙がレジストローラ18のニップ部を通過したと考えることができる。図7において、このタイミングを793としている。
給紙搬送制御部221は、先行紙である1枚目の後端がレジ前センサ35aを抜けてから(732)、給紙した当該紙である2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達するまで(733)の時間(レジ前センサ紙間時間)Δtblank(791)を計測する。給紙
搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(733)で、レジ前センサ到達タイミングの理論値(742)と実測値(733)との差分時間Δt(734)を算出し、搬送速度制御Aの実行タイミングを決定する。
以下に、搬送速度制御Aで記録材を搬送する速度の算出方法について説明する。
・・・先行紙レジストローラ通過時間(792)
Δtblank・・・レジ前センサ紙間時間(791)
Δt・・・2枚目のレジ前到達タイミングの理論値(742)と実測値(733)の差分時間(734)
とすると搬送速度制御を実施する時間は、
reg_preg+Δt
=(T−Δtblank)+Tdown+T+Tup (式11)
となる。
また、搬送速度制御を実施する区間(距離)は、
V・・・定常速
ctrl・・・搬送速度制御速度
S5・・・2枚目の記録材先端がレジ前センサ35aに到達してから先行紙の後端がレジストローラ18のニップ部を通過するまでの記録材搬送距離
S6・・・搬送速度制御Aで搬送される記録材搬送距離
とすると、
S5=V×(T−Δtblank
S6=((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2
記録材搬送距離(S5)と搬送速度制御Aで搬送される記録材搬送距離(S6)との和は、記録材先端が理想のタイミングでレジ前センサ35a、レジセンサ35bに到達した場合の搬送距離(=Treg_preg×V)と同じである。したがって、
reg_preg×V
=S5+S6
=V×(T−Δtblank)+((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2 (式12)
が成立する。
以上、(式4)、(式5)、(式11)、(式12)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する(782)。
給紙搬送制御部221は、2枚目の先端がレジセンサ35bに到達したタイミング(753)で、搬送速度制御Bを行う(783)。搬送速度制御Bは、実施例1と同じく、図3を用いて説明した従来例と同様の方法で算出される。給紙搬送制御部221は、紙先端がマージポイント35c(713)到達前に搬送速度制御Bから定常速に切り替えて記録材を搬送し、CPU211は定着制御部214にて画像を定着させ、機外へ記録材を排出する(784)。
[本実施例の記録材搬送制御処理]
図8には、本実施例におけるフローチャートを示す。図8のフローチャートは、搬送速度制御対象となる2枚目(後続紙)の記録材搬送制御に関するフローチャートである。以下に、制御の詳細を示す。
S800で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御対象となる後続紙である2枚目の記
録材の給紙を開始する(図7 722)。S801で給紙搬送制御部221は、先行紙である1枚目の後端がレジ前センサ35aを通過したか否かを判断する。S801で給紙搬送制御部221は、先行紙の後端がレジ前センサ35aを通過していないと判断した場合、S801の処理に戻る。S801で給紙搬送制御部221は、先行紙の後端がレジ前センサ35aを通過したと判断した場合(図7 732)、S802の処理に進む。S802で給紙搬送制御部221は、不図示のタイマをスタートさせて先行紙の後端がレジストローラ18のニップ部を通過するまで(図7 793)の時間を計測するための時間Tの測定を開始する。
S803で給紙搬送制御部221は、当該紙である2枚目の記録材先端をレジ前センサ35aにより検知したか否か、即ち後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したか否かを判断する。S803で給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達していないと判断した場合、S803の処理に戻る。S803で給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したと判断した場合(図7 733)、S804の処理に進む。S804で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ紙間時間Δtblankを計測する。また、給紙搬送制御部221は、上述したように先行紙レジストローラ通過時間Tを搬送速度制御A開始タイミングとして決定する。尚、Δtblankは、S802でスタートさせたタイマの値を参照してもよいし、S802でスタートさせたタイマとは別のタイマにより計測することとしてもよい。
S805で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御Aを開始するタイミングであるか否かを判断する。S805で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御Aを開始するタイミングではないと判断すると、S805の処理に戻る。S805で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御Aの開始タイミングになったと判断した場合(図7 793)、S806で搬送速度制御Aを実行する(図7 782)。尚、給紙搬送制御部221は、S802で測定開始したタイマを参照して「(レジ前センサ35aからレジストローラ18までの距離)/定常速V」の時間Tが経過したと判断した場合に、搬送速度制御Aの開始タイミングであると判断する。即ち、搬送速度制御Aの開始タイミングは、図7のタイミング793であり、先行紙の後端がレジストローラ18を通過したと予測されるタイミングである。また、給紙搬送制御部221は、上述したように、(式4)、(式5)、(式11)、(式12)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御Aを実施する。
S807で給紙搬送制御部221は、後続紙(当該紙)である2枚目の先端がレジセンサ35bに到達したか否かを判断し、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達していないと判断した場合、S807の処理に戻る。S807で給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達したと判断した場合(図7 753)、S808で搬送速度制御Bを実行する(図7 783)。
上述した通り、本実施例によれば、給紙開始から二次転写位置までの搬送を1つの駆動源で行うような画像形成装置において、連続で記録材を搬送する際に、後続の記録材の搬送速度制御を、次のようにして行う。即ち、先行して搬送されている記録材が1つの駆動源で動いているローラ等が設置されている搬送路上の位置を通過したことを検知したタイミングで行う。これにより、先行して搬送されている記録材の搬送や二次転写に影響を与えずに給紙、搬送ばらつきを抑え、かつ、生産性を低減させずに良好な画像を得ることが可能となる。また実施例1と違い、先行紙がレジストローラ18を通過するタイミングを予測して搬送速度制御Aを実施する。これにより、レジストローラ18とレジセンサ35bの間の距離(601)分、補正可能区間を多く確保することができ、より多くの給紙ばらつきを補正することができる。
また、本実施例では、2つの記録材検知センサを用いて、搬送速度制御をA,Bの2回
に分けて行っている例について説明したが、これは、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
以上本実施例によれば、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
実施例3は、レジ前センサ35aとレジセンサ35bの位置が、連続印字の画像間隔よりも短い距離とされる構成とし、加速側の搬送速度制御はレジ前センサ35aから実施し、減速側の搬送速度制御はレジセンサ35bから実施する方法について説明する。本実施例では、加速側の搬送速度制御をレジ前センサ35aから実施することで、加速補正可能区間を多く確保することが可能となる。一方、減速側の搬送速度制御をレジセンサ35bから実施することで、レジ前センサ35aからレジセンサ35b間の搬送ばらつきを低減することが可能となる。画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成及びシステムブロック図については実施例1、2と同様(図1、図2)とし、説明は省略する。
[本実施例の記録材搬送制御]
図9、図10は、本実施例における2枚連続印字のタイミングチャートを示す。図9、図10に示すタイミングチャートの1枚目(先行紙)の画像形成及び記録材搬送制御に関しては実施例1、2と同様のため説明を省略し、以下には2枚目(後続紙又は当該紙)の記録材搬送制御について説明する。尚、図9、図10のタイミングチャートの各信号は図4に対応しており、図4における符号400番台に対応してそれぞれ符号900番台、1000番台を付している。
(減速側の搬送速度制御)
図9において、給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(933)が、レジ前センサ到達タイミングの理論値(942)(所定タイミング)よりも早い場合に、次のように判断する。即ち、給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達したタイミング(953)から搬送速度制御を実施することで搬送ばらつきを十分に解消できると判断する。給紙搬送制御部221が搬送速度制御を開始するタイミングは、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達するタイミング(953)であるので、先行紙の後端はレジセンサ35bを通過した後である。
次に、給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達したタイミング(953)で、レジセンサ到達タイミングの理論値(963)と実測値(953)との差分時間Δtを算出する。給紙搬送制御部221は、この差分時間Δtをマージポイント35c到達時(913)までに解消できるよう、搬送速度制御を実施する(983)。
以下に、搬送速度制御で搬送する速度の算出方法について説明する。
marg_reg・・・レジセンサ35bからマージポイントまでの時間
Δt・・・レジセンサ到達タイミングの理論値(963)と実測値(953)との差分時間
とすると搬送速度制御を実施する時間は、
marg_reg+Δt=Tdown+T+Tup (式13)
となる。
また、搬送速度制御を実施する区間(距離)は、
V・・・定常速
ctrl・・・搬送速度制御速度
S7・・・搬送速度制御で搬送される記録材搬送距離
とすると、
S7=
((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2
搬送速度制御で搬送される記録材搬送距離(S7)は、記録材先端が理想のタイミングでレジセンサ35b、マージポイント913に到達した場合の搬送距離(=Tmarg_reg×V)と同じであるので、
marg_reg×V=
((V+Vctrl)×Tdown)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tup)/2 (式14)
が成立する。
以上、(式4)、(式5)、(式13)、(式14)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御を実施する。
給紙搬送制御部221は、後続紙の先端のマージポイント35c(913)到達前に搬送速度制御から定常速Vに切り替えて記録材を搬送し、CPU211は定着制御部214にて画像を定着させ、機外へ記録材を排出する(984)。
(加速側の搬送速度制御)
次に、図10について説明する。図10において、給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(1033)が、レジ前センサ到達タイミングの理論値(1042)(所定タイミング)よりも遅い場合に、次のように判断する。即ち、給紙搬送制御部221は、2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(1033)から搬送速度制御を実施すると判断する。この場合、画像間隔(1003)よりレジ前センサ35aとレジセンサ35bの間の距離が短く、且つ、後続紙のレジ前搬送(1081)が遅れている。このため、給紙搬送制御部221が搬送速度制御を開始するタイミングにおいて、先行紙の後端はすでにレジセンサ35bを通過している(1052)と考えてよい。
給紙搬送制御部221は、レジ前センサ到達タイミングの理論値(1042)と実測値(1033)との差分時間Δtを算出し、この差分時間Δtをマージポイント35c到達時(1013)までに解消できるよう、搬送速度制御を実施する。
Δt・・・レジ前センサ到達タイミングの理論値(1042)と実測値(1033)との差分時間
とすると搬送速度制御を実施する時間は、
marg_reg+Treg_preg−Δt
=Tup+T+Tdown (式15)
となる。
また、搬送速度制御を実施する区間(距離)は、
V・・・定常速
ctrl・・・搬送速度制御速度
S8・・・搬送速度制御で搬送される記録材搬送距離
とすると、
S8=
((V+Vctrl)×Tup)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×
down)/2
搬送速度制御で搬送される記録材搬送距離(S8)は、記録材先端が理想のタイミングでレジ前センサ35a、レジセンサ35b、マージポイント1013に到達した場合の搬送距離(=(Tmarg_reg+Treg_preg)×V)と同じであるので、
(Tmarg_reg+Treg_preg)×V=
((V+Vctrl)×Tup)/2+(T×Vctrl)+((V+Vctrl)×Tdown)/2 (式16)
以上、(式4)、(式5)、(式15)、(式16)より、Vctrl、Tを算出して搬送速度制御を実施する。
給紙搬送制御部221は、後続紙の先端のマージポイント35c(1013)到達前に搬送速度制御から定常速に切り替えて記録材を搬送し、CPU211は定着制御部214により画像を定着させ、機外へ記録材を排出する(1084)。
[本実施例の記録材搬送制御処理]
図11には、本実施例におけるフローチャートを示す。図11のフローチャートは、搬送速度制御対象となる2枚目(後続紙又は当該紙)の記録材搬送制御に関するフローチャートである。以下に、制御の詳細を示す。
S1100で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御対象となる2枚目の記録材の給紙を開始する(図9 922、図10 1022)。S1101で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35aにより後続紙の先端を検知したか否か、即ち後続紙がレジ前センサ35aに到達したか否かを判断する。S1101で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジ前センサ35aに到達していないと判断した場合、S1101の処理に戻る。S1101で給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジ前センサ35aに到達したと判断すると(図9 933、図10 1033)、S1102で後続紙のレジ前センサ到達時間の実測値が理論値よりも早いか否かを判断する。
S1102で給紙搬送制御部221は、後続紙のレジ前センサ到達時間の実測値が理論値よりも早いと判断した場合(図9 933)、減速側の搬送速度制御を2枚目の先端がレジセンサ35bに到達したタイミングで実施することとする(図9 953)。S1103で給紙搬送制御部221は、レジセンサ35bにより後続紙の先端を検知したか否か、即ち後続紙がレジセンサ35bに到達したか否かを判断する。S1103で給紙搬送制御部221は後続紙がレジセンサ35bに到達していないと判断した場合、S1103の処理に戻る。S1103で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジセンサ35bに到達したと判断した場合(図9 953)、S1104の処理に進む。S1104で給紙搬送制御部221は、レジセンサ到達時間の実測値と理論値の差分時間Δtを算出し、S1105で差分時間Δtを元に搬送速度制御を開始する(図9 983、マージポイント搬送)。即ち、給紙搬送制御部221は、上述したように、(式4)、(式5)、(式13)、(式14)より、Vctrl、Tを算出して、減速側の搬送速度制御を実施する。
S1102で給紙搬送制御部221は、後続紙のレジ前センサ到達時間の実測値が理論値よりも遅いと判断した場合(図10 1033)、S1106の処理に進む。S1106で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ到達時間の実測値と理論値の差分時間Δtを算出し、S1107で差分時間Δtを元に搬送速度制御を開始する(図10 1083、レジ・マージポイント搬送)。給紙搬送制御部221は、上述したように、(式4)、(式5)、(式15)、(式16)より、Vctrl、Tを算出して、加速側の搬送速度制御を実施する。
上述した通り、本実施例によれば、給紙開始から二次転写位置までの搬送が1つの駆動源により行われ、2つの記録材検知センサの距離が連続印字の画像間隔よりも短い位置に配置される画像形成装置において、次のような効果がある。即ち、加速側の搬送速度制御は上流のセンサ(レジ前センサ35a)から実施し、減速側の搬送速度制御は下流のセンサ(レジセンサ35b)から実施する構成とする。これにより、加速補正可能区間を多く確保することと下流のセンサ(レジセンサ)までの搬送ばらつきを低減することが可能となる。
また、本実施例では2つの記録材検知センサは、搬送路上、上流のセンサをレジ前センサ、下流のセンサをレジセンサとして説明したが、これは、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
以上本実施例によれば、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
実施例3は、加速側の搬送速度制御をレジ前センサから実施し、減速側の搬送速度制御をレジセンサから実施する方法について説明した。実施例4は、レジ前センサ35aで検知した搬送ばらつき量が、レジセンサ35bからマージポイント35cまでの間で補正できるばらつき補正量(所定量)よりも多いか否かに応じて、次のように判断する方法について説明する。即ち、レジ前センサ35aから搬送速度制御を実施するかレジセンサ35bから搬送速度制御を実施するかを、レジ前センサ35aで検知した搬送ばらつき量に基づいて判断する方法について説明する。この場合、実施例3の加速側の搬送速度制御をレジ前センサ35aから実施するような場合であっても、搬送ばらつき量によってはレジセンサ35bから実施することができるようになる。
レジ前センサ35aで検知した搬送ばらつき量が、レジセンサ35bからマージポイントまでの間で補正できるばらつき補正量よりも少ない場合は、レジセンサ35bから搬送速度制御を実施する。これにより、レジ前センサ35aからレジセンサ35bまでの間においてもばらつきが生じてしまうようなハードウェア構成の画像形成装置において、実施例3の構成よりもレジ前センサ35aからレジセンサ35b間の搬送ばらつきを低減することが可能となる。画像形成装置としてのレーザプリンタ全体の構成及びシステムブロック図については実施例1、2、3と同様(図1、図2)とし、説明は省略する。
[本実施例の記録材搬送制御]
図12は、本実施例における2枚連続印字のタイミングチャートを示す。図12に示すタイミングチャートの1枚目(先行紙)の画像形成及び記録材搬送制御に関しては実施例1、2と同様のため説明を省略し、以下には2枚目(後続紙又は当該紙)の記録材搬送制御について説明する。尚、図12のタイミングチャートの各信号は図4に対応しており、図4における符号400番台に対応して符号1200番台を付している。
図12において、給紙搬送制御部221は、後続紙である2枚目の先端がレジ前センサ35aに到達したタイミング(1233)で、レジ前センサ到達タイミングの理論値(1242)と実測値(1233)との差分時間Δtを算出する。そして給紙搬送制御部221は、搬送速度制御を後続紙の先端がレジセンサ35bに到達するタイミング(1253)から実施することで搬送ばらつきを十分に解消できるか否かを判断する。
以下に、搬送速度制御をレジセンサ35bから実施することで搬送ばらつきを十分に解
消できるか否か判断する方法について説明する。尚、後続紙のレジセンサ35bの到達タイミングの理論値(1263)と実測値(1253)との差分時間は、まず、レジ前センサ35aからレジセンサ35bの間の搬送ばらつきがないと仮定して、同一の差分時間Δtを用いることとする。
Δt・・・レジ前センサ35a、レジセンサ35bの到達タイミングの理論値(1242)と実測値(1233)との差分時間
S9・・・レジセンサ35bでの搬送ばらつき量に相当する距離(単に、搬送ばらつき量という)
S10・・・レジセンサ35bからモータの最大速度Vmaxで加速側の搬送速度制御により補正できる記録材搬送距離(ばらつき補正量)
V・・・定常速
max・・・最大速度
とすると、
S9=V×Δt (式17)
S10=
((V+Vmax)×Tup)/2+(T×Vmax)+((V+Vmax)×Tdown)/2 (式18)
レジセンサ35bでの搬送ばらつき量(S9)よりも、レジセンサ35bからモータの最大速度Vmaxで加速側の搬送速度制御により補正できる記録材搬送距離(ばらつき補正量)(S10)が大きければ良い(S9<S10)ので、
V×Δt
((V+Vmax)×Tup)/2+(T×Vmax)+((V+Vmax)×Tdown)/2 (式19)
以上、給紙搬送制御部221は、(式4)、(式5)、Δtより(式19)が成り立つ値ならば、搬送速度制御はレジセンサ35bから実施することで搬送ばらつきを十分に解消できると判断する。
ここで、レジ前センサ35aからレジセンサ35bでの搬送ばらつきがないと仮定して、次のように説明した。即ち、レジ前センサ35aの到達タイミングの理論値(1242)と実測値(1233)との差分と、レジセンサ35bの到達タイミングの理論値(1263)と実測値(1253)との差分とを同じΔtで説明した。レジ前センサ35aからレジセンサ35bでの搬送ばらつきがある場合は、搬送ばらつきのデータから、(式17)を
S9=V×(Δt+Δtmargin) (式20)
で置き換えて、(式19)の左辺を(式20)としても良い。
尚、レジ前センサ35aからレジセンサ35bまでの搬送ばらつきの有無や搬送ばらつき量については、個々の画像形成装置により異なるものであり、予め実験により求めることができる。また、搬送ばらつきがある場合には、実験により搬送ばらつきのデータを測定し、測定した値の最大値や、その最大値にマージンを加味した値等をΔtmarginとして設定し、不図示のメモリ等に記憶しておけばよい。
[本実施例の記録材搬送制御処理]
図13には、本実施例におけるフローチャートを示す。図13のフローチャートは、搬送速度制御対象となる2枚目(後続紙又は当該紙)の記録材搬送制御に関するフローチャートである。以下に、制御の詳細を示す。
S1300で給紙搬送制御部221は、搬送速度制御対象となる後続紙である2枚目の
記録材の給紙を開始する(図12 1222)。S1301で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35aにより後続紙の先端を検知したか否か、即ち後続紙がレジ前センサ35aに到達したか否かを判断する。S1301で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジ前センサ35aに到達していないと判断した場合、S1301の処理に戻る。S1301で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジ前センサ35aに到達したと判断した場合(図12 1233)、S1302の処理に進む。S1302で給紙搬送制御部221は、レジ前センサ到達時間の実測値(図12 1233)と理論値(図12 1242)の差分時間Δtを算出し、S1303で差分時間Δtについて(式19)が成り立つ値であるか否かを判断する。ここで、給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35aとレジセンサ35bの間の搬送ばらつきがないような画像形成装置の場合は、(式19)の左辺を(式17)とする。また、給紙搬送制御部221は、レジ前センサ35aとレジセンサ35bの間の搬送ばらつきがあるような画像形成装置の場合は、(式19)の左辺を(式20)とする。
S1303で給紙搬送制御部221は、差分時間Δtについて(式19)が成り立つ値であると判断した場合、S1304でレジセンサ35bにより後続紙の先端を検知したか否か、即ちレジセンサ35bに後続紙が到達したか否かを判断する。S1304で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジセンサ35bに到達していないと判断した場合、S1304の処理に戻る。S1304で給紙搬送制御部221は、後続紙がレジセンサ35bに到達したと判断した場合(図12 1253)、S1305の処理に進む。S1305で給紙搬送制御部221は、レジセンサ到達時間の実測値(図12 1253)と理論値(図12 1263)の差分時間Δt’を算出し、S1306でΔt’を元に搬送速度制御を開始する(図12 1283、マージポイント搬送)。尚、差分時間Δt’は、レジ前センサ35aからレジセンサ35bの間に搬送ばらつきがない画像形成装置では、差分時間Δtとなる。
S1303で給紙搬送制御部221は、差分時間Δtについて(式19)が成り立たない値であると判断した場合、S1307で差分時間Δtを元に搬送速度制御を開始する。即ち、給紙搬送制御部221は、後続紙の先端がレジセンサ35bに到達してから搬送速度制御を最大速度Vmaxで行っても、搬送ばらつき量を補正できないと判断し、搬送速度制御はレジ前センサ35aから開始する。
上述した通り、本実施例によれば、給紙開始から二次転写位置までの搬送が1つの駆動源で、2つの記録材検知センサの距離が連続印字の画像間隔よりも短い位置に配置される画像形成装置において、次のような構成とする。即ち、搬送速度制御を上流のセンサ(レジ前センサ)から実施するのを最低限とし、できるだけ搬送速度制御を下流のセンサ(レジセンサ)から実施する構成とする。これにより、加速補正可能区間を多く確保することと下流のセンサ(レジセンサ)までの搬送ばらつきを低減することが可能となる。
また、本実施例では2つの記録材検知センサは、搬送路上、上流のセンサをレジ前センサ35a、下流のセンサをレジセンサ35bとして説明した。しかし、これは、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
以上本実施例によれば、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
[その他の実施例]
・実施例1〜4では、同一駆動源により2つのローラ(カセットピックアップローラ1
7とレジストローラ18)が駆動される場合について説明したが、給紙開始位置と二次転写部との間の3つ以上のローラが同一駆動源により駆動される構成にも適用可能である。この場合、給紙開始位置と二次転写部との間の同一駆動源により駆動される複数のローラのうち、最下流にあるローラを先行紙の後端が通過したタイミングで、後続紙についての搬送速度制御を実施する。
・実施例1〜4では、給紙開始位置と二次転写部の間の2つの記録材検知センサ(レジ前センサ35aとレジセンサ35b)を用いて、後続紙の搬送速度制御を実施する例について説明した。しかし、給紙開始位置と二次転写部の間に3つ以上の記録材検知センサが設けられている構成についても適用可能である。この場合、複数の記録材検知センサの中の2つの記録材検知センサを用いて、1つの記録材検知センサで先行紙の後端を検知し、別の記録材検知センサで後続紙の先端を検知すればよい。
・実施例1〜4では、給紙搬送制御部221が記録材検知センサの検知結果を用いて搬送速度制御の開始タイミングの算出を行っている。しかし、CPU211に記録材検知センサの検知結果を出力し、CPU211が搬送速度制御の開始タイミングの算出を行う構成としてもよい。
・実施例1〜4では、2枚連続印字の場合について説明したが、3枚以上の連続印字についても適用可能である。
・実施例1〜4では、給紙開始位置と二次転写部の間の2つの記録材検知センサ(レジ前センサ35aとレジセンサ35b)を用いて、後続紙の搬送速度制御を実施する例について説明した。しかし、カセットピックアップローラ17の下流側で且つレジストローラ18の上流側、即ち、カセットピックアップローラ17とレジストローラ18の間の搬送路上に、記録材の先端及び後端を検知するセンサを少なくとも1つ備える構成としてもよい。この場合、カセットピックアップローラ17とレジストローラ18の間のセンサ(以下、センサAとする)からレジストローラ18までの距離、及び、記録材搬送速度は既知である。このため、センサAを通過した先行紙がいつレジストローラ18のニップ部を通過するかは一意に決まる。即ち、センサAとレジストローラ18との間の距離と、先行紙の搬送速度(定常速V)とから、先行紙の後端がセンサAを通過してからレジストローラ18を通過するまでの時間Tを算出することができる。したがって、先行紙の後端がセンサを通過したときに例えば不図示のタイマをスタートさせて、時間T経過したときに先行紙がレジストローラ18のニップ部を通過したと考えることができる。即ち、センサAの検知結果に基づいて、先行紙がレジストローラ18を通過するタイミングを予測し、搬送速度制御Aを実施する。その他の制御については、例えば実施例2と同様である。
・実施例1〜4では、図1に示す構成の画像形成装置について説明したが、トナー画像を記録材に転写する際のタイミングをあわせるために、記録材の搬送速度制御を行っている画像形成装置であれば、適用可能である。この場合、感光ドラム上のトナー画像を直接記録材に転写する画像形成装置においては、感光ドラムが像担持体に相当する。また、感光ドラム上のトナー画像を中間転写ベルトに転写し、中間転写ベルト上のトナー画像を記録材に転写する画像形成装置においては、中間転写ベルトが像担持体に相当する。
以上、その他の実施例においても、同一駆動源により連続して記録材を搬送する場合でも、生産性を低下させることなく、先行紙の搬送や画像形成に影響を与えずに後続紙の搬送のばらつきを抑え、良好な画像を得ることができる。
17 カセットピックアップローラ
18 レジストローラ
35a レジ前センサ
35b レジセンサ
221 給紙搬送制御部

Claims (13)

  1. 記録材を収容する収容部と、
    録材を搬送する第一搬送部と、
    記録材の搬送方向において前記第一搬送部よりも下流側に設けられ、記録材の先端を検知する第一検知と、
    前記搬送方向において前記第一検知よりも下流側に設けられ、前記第一搬送部によって搬送された記録材を搬送する第二搬送部と、
    前記搬送方向において前記第二搬送部よりも下流側に設けられ、記録材の先端を検知する第二検知と、
    前記搬送方向において前記第二検知部よりも下流側に設けられ、像担持体に形成された画像記録材に転写する転写部と、
    前記第一搬送部及び前記第二搬送部を駆動する同一の駆動源と、
    前記第一検知又は前記第二検知の検知結果に基づいて、前記駆動源を御する制御と、を有する画像形成装置において
    第一記録材の後端と前記第一記録材の次に搬送される第二記録材の先端の間の搬送路上における距離が、前記第一検知部と前記第二検知部の間の搬送路上における距離以上の第一の距離となるように、前記第一記録材と前記第二記録材が前記収容部から前記転写部に向けて搬送される場合であって、
    前記第一検知部が、前記第一記録材の後端通過後、前記第二記録材の先端を検知することによって得られる信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第一の距離よりも長く、前記第一の距離よりも長い第二の距離よりも短い状態であることを示している場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、前記第二記録材の先端が前記第二検知部を通過した以後のタイミングで前記第二記録材の搬送速度を所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更し、
    前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第二の距離よりも長い状態であることを示している場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、前記第二記録材の先端が前記第二検知部に到達する前に前記第二記録材の搬送速度を前記所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第一の距離よりも長く前記第二の距離よりも短い状態であることを示している場合、前記制御部は前記第二検知によって前記第二記録材の端を検知したタイミングに基づいて前記第二記録材の搬送速度及び搬送時間を算出し、算出した前記搬送速度及び前記搬送時間で前記第二記録材を搬送させるように前記駆動源を制御し、
    前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第二の距離よりも長い状態であることを示している場合、前記制御部は前記第一検知部によって前記第二記録材の先端を検知したタイミングに基づいて前記第二記録材の搬送速度及び搬送時間を算出し、算出した前記搬送速度及び前記搬送時間で前記第二記録材を搬送させるように前記駆動源を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第一の距離よりも長く前記第二の距離よりも短い状態であることを示している場合、前記制御部は前記第二検知によって前記第二記録材の端を検知したタイミングから前記駆動源を制御して、前記第二記録材の速度の加速を開始させ、
    前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第二の距離よりも長い状態であることを示している場合、前記制御部は前記第一検知部によって前記第二記録材の先端を検知したタイミングから前記駆動源を制御して、前記第二記録材の速度の加速を開始させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第二の距離とは、前記所定の速度で搬送されている前記第一記録材に対して、前記第二検知部から前記転写部までの前記搬送路上における区間において、最大の搬送速度で前記第二記録材を搬送させることによって補正できる距離であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記所定の速度とは、記録材が前記転写部において搬送される際の速度であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記信号が、前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離が前記第一の距離と異なる状態であることを示している場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、前記第二記録材を前記所定の速度と異なる速度で搬送させることで、前記転写部における前記第一記録材の後端と前記第二記録材の先端の間の前記距離を前記第一の距離に一致させることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 記録材を搬送する搬送部と、
    記録材の到達を検知する第一検知部と、
    記録材の搬送方向において前記第一検知部よりも下流側に設けられ、記録材の到達を検知する第二検知部と、
    前記搬送方向において前記搬送部及び前記第二検知部よりも下流側に設けられ、像担持体に形成された画像を記録材に転写する転写部と、
    前記搬送部を駆動する駆動源と、
    前記第一検知部又は前記第二検知部の検知結果に基づいて、前記駆動源を制御する制御部と、を有する画像形成装置において、
    前記第一検知部によって記録材を検知したタイミングと基準のタイミングとの差分の時間の長さが所定の時間の長さよりも短い場合、前記制御部は前記第二検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を所定の速度から前記所定の速度とは異なる速度に変更し、
    前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも長い場合、前記制御部は前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を前記所定の速度から前記所定の速度とは異なる速度に変更することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも短い場合、前記制御部は前記第二検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更し、
    前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも長い場合、前記制御部は前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングに応じて前記駆動源を制御して、記録材の搬送速度を前記所定の速度から前記所定の速度よりも速い速度に変更することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも短い場合、前記制御前記第二検知よって記録材を検知前記タイミングに基づいて記録材の搬送速度及び搬送時間を算出し、算出した前記搬送速度及び前記搬送時間で記録材を搬送させるように前記駆動源を制御し、
    前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも長い場合、前記制御部は前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングに基づいて記録材の搬送速度及び搬送時間を算出し、算出した前記搬送速度及び前記搬送時間で記録材を搬送させるように前記駆動源を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも短い場合、前記制御部は前記第二検知部によって記録材を検知した前記タイミングから前記駆動源を制御して、記録材の速度の加速を開始させ、
    前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングが前記基準のタイミングよりも遅く、前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さよりも長い場合、前記制御部は前記第一検知部によって記録材を検知した前記タイミングから前記駆動源を制御して、記録材の速度の加速を開始させることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の時間の長さとは、前記第二検知部から前記転写部までの前記搬送路上における区間において、最大の搬送速度で記録材を搬送させることによって補正できる距離に対応する時間の長さであることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の速度とは、記録材が前記転写部において搬送される際の速度であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記差分の時間の長さが前記所定の時間の長さとは異なる場合、前記制御部は前記駆動源を制御して、記録材を前記所定の速度と異なる速度で搬送させることで、前記転写部において前記像担持体に形成された前記画像が記録材に転写されるようにすることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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