JP2020001911A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 給送不良が発生した場合に、装置内部で滞留している用紙の状態を推測し、その状態に合わせた処理を行うことで、ユーザビリティを向上させる。【解決手段】 本発明は、1枚の記録材に対して実行した給送動作の回数をカウントするカウント手段と、給送不良が発生したと判断された場合、前記給送動作を停止させ、さらに、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、閾値回数よりも小さい場合、画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つことなく、停止させた前記給送動作を再び開始させ、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記給送動作を停止させた状態で前記画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つ制御手段と、を有することを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置内部で記録材が滞留した場合の処理に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、給送動作を行っている最中に記録材が装置内部で滞留してしまうことがある。このような給送不良(以下、ジャムという)が発生した場合、ジャムとなった記録材を装置内部から取り除く必要がある。
特許文献1には、カセットから搬送路へ用紙を給紙する給紙ローラと、搬送路上に配置された、用紙を検知するセンサを有する画像形成装置が記載されている。そして、この画像形成装置では、給紙ローラによって用紙の給紙動作を開始してから、所定時間が経過してもセンサが用紙を検知できなかった場合、給紙遅延ジャムが発生したと判断している。
給紙遅延ジャムは、例えば給紙ローラが滑ってカセットに積載された用紙を正常に給紙することができなかった場合に発生する。この場合、ユーザが画像形成装置のカバーを開けて用紙を取り除かなくても、画像形成装置が給紙ローラ等を再び回転させることで、装置内部に滞留している用紙を自動排紙できる可能性がある。そのため、特許文献1では、給紙遅延ジャムが発生した場合に限り、カバーを開けるなど画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つことなく、画像形成装置が自動的にジャムから復帰する制御が記載されている。これにより、ユーザがカバーを開ける手間を省くことができ、ユーザビリティが向上する。
特開2004−280076号公報
しかしながら、給紙遅延ジャムが発生した場合に、常に用紙を自動排紙できるわけではない。例えば、カセットからセンサまでの搬送路において用紙が蛇腹状に変形し、滞留してしまった場合は自動排紙をすることができない。このため、特許文献1の制御では滞留している一部の用紙を除去することができず、画像形成装置がジャムから復帰できない可能性がある。
本発明の目的は、給送不良が発生した場合に、装置内部で滞留している用紙の状態を推測し、その状態に合わせた処理を行うことで、ユーザビリティを向上させることである。
上記の目的を達成するための本発明の画像形成装置は、記録材が積載される積載部と、前記積載部に積載された記録材を給送する給送手段と、前記給送手段によって給送された記録材を検知する検知手段と、前記給送手段による記録材の給送動作が開始されてから、所定時間が経過しても前記検知手段によって記録材が検知されない場合、給送不良が発生したと判断する判断手段と、を有する画像形成装置において、1枚の記録材に対して実行した前記給送動作の回数をカウントするカウント手段と、前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された場合、前記給送動作を停止させ、さらに、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、閾値回数よりも小さい場合、前記画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つことなく、停止させた前記給送動作を再び開始させ、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記給送動作を停止させた状態で前記画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つ制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、給送不良が発生した場合に、装置内部で滞留している用紙の状態を推測し、その状態に合わせた処理を行うことで、ユーザビリティを向上させることができる。
画像形成装置の全体構成図 画像形成装置の制御ブロック図 画像形成動作時のタイミングチャート 実施例1における給送不良発生時のフローチャート 実施例2における給送不良発生時のフローチャート
[実施例1]
<全体構成図>
図1を用いてカラー画像形成装置の全体構成について説明する。本実施例においてカラー画像形成装置の例としては、レーザビームプリンタを示す。
(画像形成部)
レーザビームプリンタ100(以下、プリンタ100と表記する)は4つの画像形成ステーションを有している。第1ステーションはイエロー(Y)、第2ステーションはマゼンタ(M)、第3ステーションはシアン(C)、第4ステーションはブラック(K)のトナー像をそれぞれ形成する画像形成ステーションである。各画像形成ステーションの構成は同じであるため、ここでは代表して第1ステーションの構成について説明する。
第1ステーションには、感光ドラム1aが設けられている。感光ドラム1aは金属円筒上に感光して電荷を生成するキャリア生成層、発生した電荷を輸送する電荷輸送層などからなる機能性有機材料が複数層積層されたものであり、最外層は電気的導電性が低くほぼ絶縁である。さらに、第1ステーションには帯電ローラ2aが設けられている。帯電ローラ2aは感光ドラム1aに当接され、感光ドラム1aの回転にともない、従動回転しながら感光ドラム1aの表面を均一に帯電する。帯電ローラ2aには直流電圧もしくは交流電圧を重畳した電圧が印加され、帯電ローラ2aと感光ドラム1aの表面の当接ニップ部から上下流側の微小な空気ギャップで放電が発生することにより感光ドラム1aは帯電される。さらに、第1ステーションには現像ユニット8aが設けられている。現像ユニット8aは、感光ドラム1aに当接された現像ローラ4a、非磁性一成分現像剤5a(以下、トナー5aと表記する)、現像剤塗布ブレード7aから構成されている。さらに、第1ステーションにはクリーニングユニット3aが設けられている。クリーニングユニット3aは、感光ドラム1a上の転写残トナーをクリーニングする。上述の1a〜8aは、プリンタ100の本体から着脱可能な一体型のプロセスカートリッジ9aとなっている。さらに、第1ステーションにはスキャナユニット11aが設けられている。スキャナユニット11aは、画像信号に基づいて変調された走査ビーム12aを感光ドラム1aに照射する。なお、スキャナユニット11aはLEDアレイであってもよい。さらに、第1ステーションには一次転写ローラ81aが設けられている。帯電ローラ2a、現像ローラ4a、一次転写ローラ81aのそれぞれには、帯電バイアス電源20a、現像バイアス電源21a、一次転写バイアス電源84aが接続され、電圧が印加される構成となっている。
以上が第1ステーションの構成であり、第2、第3、第4ステーションも同様の構成をしている。第2、第3、第4ステーションの各部材は、第1ステーションの各部材を示す同一の番号の後ろにaではなく、b、c、dをそれぞれ付加することで表現する。
中間転写ベルト80は、その張架部材として二次転写対向ローラ86、駆動ローラ14、テンションローラ15の3本のローラにより支持されており、テンションが維持されるようになっている。駆動ローラ14を駆動させることにより中間転写ベルト80は図1の矢印方向に回転する。また、一次転写ローラ81a〜dの中間転写ベルト80回転方向の下流側には、それぞれ除電部材23a〜dが配置されている。駆動ローラ14、テンションローラ15及び除電部材23a〜d、二次転写対向ローラ86は電気的に接地されている。クリーニングローラ88は中間転写ベルト80上の転写残トナーをクリーニングする。クリーニングローラ88にはクリーニングバイアス電源89が接続され、電圧が印加される構成となっている。
次に画像形成プロセスについて説明する。第1ステーションにおける感光ドラム1aは、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光ドラム1aはその両端部をフランジによって回転自在に支持されており、一方の端部に図示しない駆動モータから駆動力が伝達されることにより、図1の矢印方向に回転する。感光ドラム1aと中間転写ベルト80は略同じ速度で回転する。帯電ローラ2aは、導電性のローラで、これを感光ドラム1の表面に当接させると共に、帯電バイアス電源20aによって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム1の表面を一様に帯電させる。スキャナユニット11aはポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーには図示しないレーザーダイオードから画像信号に対応する光が照射される。これにより、スキャナユニット11aは感光ドラム1aに静電潜像を形成する。現像ローラ4aは感光ドラム1aに隣接し、図示しない駆動モータにより回転駆動されるとともに、現像バイアス電源21aから電圧が印加されることで、イエローのトナー5aを感光ドラム1aに供給する。これにより、現像ローラ4aは感光ドラム1aにトナー像を形成する。第2、第3、第4ステーションでも同様の画像形成プロセスによって、感光ドラム1b〜dにトナー像が形成される。なお、上述した通り、感光ドラム1bにはマゼンタのトナー像、感光ドラム1cにはシアンのトナー像、感光ドラム1dにはブラックのトナー像がそれぞれ形成される。中間転写ベルト80の内側には、4個の感光ドラム1a〜1dに対向して、中間転写ベルト80に当接する一次転写ローラ81a〜81dがそれぞれ併設されている。これら一次転写ローラ81a〜81dは、一次転写バイアス電源84a〜84dから電圧が印加されることで、感光ドラム1a〜dに形成された負極性のトナー像を中間転写ベルト80に順次転写する。これにより、中間転写ベルト80にはカラーのトナー像が形成される。
(給紙搬送部)
カセット16(積載部)には複数枚の用紙P(記録材)が載置されている。カセット16から用紙Pを給紙する際には、まずリフトアップモータ(不図示)を駆動させることにより、カセット底板29を上昇させて、カセット16に載置された用紙Pを押し上げる。紙面センサ40が用紙Pを検知すると、リフトアップ動作は完了する。押し上げられた用紙Pの最上の一枚はピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により一枚ずつ分離して給紙される。レジストレーションセンサ35(以下、レジセンサ35と表記する)は給紙された用紙Pの先端を検知する。ここで、用紙Pの先端とは用紙Pの搬送方向における下流側の端である。レジセンサ35が用紙Pの先端を検知してから所定時間、用紙Pの搬送を継続し、用紙Pの先端が一時停止位置36に到達したタイミングで用紙Pの搬送を中断する。
その後、ピックアップローラ17より給紙された用紙Pは、レジストレーションローラ18(以下、レジローラ18と表記する)によって搬送を再開される。レジローラ18は、中間転写ベルト80に形成された画像の先端と用紙Pの先端がマージポイント37で合うように、用紙Pを二次転写位置へ搬送する。二次転写位置とは、二次転写ローラ82と中間転写ベルト80の当接部である。二次転写ローラ82には二次転写バイアス電源85が接続され、電圧が印加される構成となっている。用紙Pの搬送に際しては、二次転写ローラ82に電圧を印加することで、対向に設置された二次転写対向ローラ86との間に電界を形成し、中間転写ベルト80及び用紙Pの間に誘電分極を発生させる。これにより、両者に静電吸着力を生じさせるようにする。そして、用紙Pには中間転写ベルト80に形成されたトナー像が転写される。
(定着部)
定着器19は、用紙Pに熱及び圧力を加えて、転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。定着器19は、定着ベルトと弾性加圧ローラとを有している。弾性加圧ローラは定着ベルトを挟み、図示しないベルトガイド部材と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部を形成している。定着ニップ部が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、未定着トナー画像が形成された用紙Pが定着ニップ部の定着ベルトと弾性加圧ローラとの間に搬送される。このとき、画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向して導入され、定着ニップ部において画像面が定着ベルトの外面に密着して定着ベルトと一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく。この定着ニップ部を定着ベルトと一緒に用紙Pが挟持搬送されていく過程において、定着ベルトで加熱され、用紙P上の未定着トナー画像が加熱定着される。その後、トナー像が定着された用紙Pは、定着器19によって排紙トレイ38へ排紙される。
<制御ブロック図>
図2は、プリンタ100のシステム構成を説明するためのブロック図である。コントローラ201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部202と相互に通信が可能となっている。コントローラ201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印刷命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、ビデオインターフェイス部210を介して、用紙P毎に印刷開始指示、ビデオ信号をCPU211、画像処理GA212に送信する。
コントローラ201は、ビデオインターフェイス部210を介して、CPU211へ、ホストコンピュータ200からの印刷命令に従って印刷カラーモード指定(モノクロ印刷またはカラー印刷の情報)を送信する。そして、印刷可能な状態となったタイミングで、ビデオインターフェイス部210を介して、CPU211へ印刷開始の指示を送信する。CPU211は、コントローラ201からの指定に従って準備を行ない、コントローラ201からの印刷開始の指示を待つ。CPU211は、印刷開始の指示を受信すると、コントローラ201から指定された印刷条件に従って、各制御部(画像形成制御部213、定着制御部214、給紙搬送制御部215)に印刷動作の開始を指示する。
画像形成制御部213は、印刷動作の開始指示を受信すると、画像形成の準備を開始する。CPU211は、画像形成制御部213から画像形成の準備が整ったことを通知されると、コントローラ201にビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力する。コントローラ201は、CPU211から/TOP信号を受信すると、/TOP信号を基準に各色のビデオ信号を出力する。画像処理GA212は、コントローラ201からビデオ信号を受信すると、画像形成制御部213に画像形成データを送信する。画像形成制御部213は、画像処理GA212から受信した、画像形成データをもとに画像形成を行う。
給紙搬送制御部215は、印刷動作の開始指示を受信すると給紙動作(給送動作)を開始する。給紙搬送制御部215は、図示しないモータドライバICを介して給紙モータであるステッピングモータ240を回転させ、所定時間後にピックアップソレノイド241を起動させることにより、ピックアップローラ17を回転させる。これにより、カセット16から用紙Pが給紙される。給紙搬送制御部215は、給紙された用紙Pの先端をレジセンサ35で検知したタイミングを基に、用紙Pの先端が一時停止位置36に到達したタイミングで用紙Pの搬送を一旦停止させる。CPU211は、/TOP信号を基準にし、中間転写ベルト80に形成されたトナー像の先端位置がマージポイント37に到達するタイミングを予測する。そして、予測したタイミングに合わせて、一時停止している用紙Pの搬送を再開するように給紙搬送制御部215に指示を出す。給紙搬送制御部215は、用紙Pの搬送再開の指示に応じて、用紙Pの搬送を再開させることで、用紙Pの所望の位置にトナー像を転写させることができる。
また、給紙搬送制御部215は、ピックアップローラ17による給紙動作が開始されてから、所定時間が経過するまでにレジセンサ35で用紙Pの先端を検知できなければ、給紙不良(給送不良)が発生したと判断する。ここで発生した給紙不良は、いわゆる給紙遅延ジャムである。給紙搬送制御部215は、ビデオインターフェイス部210を介して、コントローラ201へ給紙不良情報を伝える。コントローラ201は、エンジン制御部202から受け取った給紙不良情報からユーザに通知すべき情報をオペレーションパネルなどの表示部203に表示する。
定着制御部214は、印刷動作の開始指示を受信すると定着準備を開始する。定着制御部214は、トナー像が転写された用紙Pが搬送されるタイミングに合わせて、印刷情報に従って温調を開始する。定着制御部214は、用紙Pにトナー像を定着させ、用紙Pを排紙トレイ38へ排紙させる。
<給送不良のケース>
上述した給紙不良、つまり給紙遅延ジャムについて詳細に説明する。給紙遅延ジャムは、以下の3つのケースに分けられる。
1.ピックアップローラ17によりカセット16から搬送路へ用紙Pの給紙は行われるものの、用紙Pの先端がレジセンサ35に到達できず、用紙Pの先端がカセット16をこえて搬送路で停止している状態(用紙Pは変形していない)
2.ピックアップローラ17によりカセット16に設置された用紙Pを正常にピックできず、用紙Pがカセット16の中に収まっている状態(用紙Pは変形していない)
3.用紙Pの先端がレジセンサ35までの搬送路上のどこかで引っかかり、用紙Pが変形して滞留している状態
ケース1が発生する原因としては、ピックアップローラ17の摩耗による搬送力の低下である。また、カセット16に積載されている用紙Pの種類がピックアップローラ17の搬送力に影響を及ぼすことも知られている。ケース3は、カセット16に積載されている用紙Pの先端が折れているなどの状況で発生しやすい。
ケース2が発生する原因としては、カセット16に積載されている用紙Pが正しい位置に設置されていない場合などが考えられる。例えば、用紙Pの後端位置を規制するための後端規制板の位置がずれている場合が考えられる。また、他の原因としては、ユーザがカセット16に規定枚数以上の用紙Pを積載してしまっている場合が考えられる(過積載状態)。給紙遅延ジャムの中では、ユーザの誤操作に起因するケース2の発生する可能性が市場で一番高いことがわかっている。
この中でケース3においては、プリンタ100による印刷動作、給紙動作を再開させるために、ユーザが用紙Pを装置内部から取り除く必要がある。なぜならば、滞留している用紙Pが変形しており、自動排紙を実行できないためである。一方、ケース1と2においては、滞留している用紙Pが変形していないので、自動排紙により用紙Pを装置外部へ排紙できる可能性がある。用紙Pを装置外部へ排紙できた場合、ユーザが用紙Pを装置内部から取り除かなくても、プリンタ100は印刷動作、給紙動作を再開できる。
従来の画像形成装置はこれら3つのケースを切り分けることができないため、どのケースにおいても給紙不良が発生した旨をユーザに通知し、ユーザに対して、必ず『機内の用紙を取り除く』ように表示部203にメッセージを表示していた。つまり、ユーザが用紙Pを取り除かなくてもプリンタ100が自動復帰できるケース1と2の場合であっても、従来はプリンタ100へのユーザのアクセスを促していたのでユーザビリティが低下していた。特に、ケース2の場合は、搬送路上に停止している用紙Pが存在しないので、プリンタ100のカバーやカセット16を開けても、ユーザは取り除くべき用紙Pを見つけることができない。その結果、ユーザビリティが低下していた。
本実施例のプリンタ100は、3つのケースを切り分けることができない点において従来と共通しているが、給紙不良が発生するまでに実行した給紙回数に基づいてどのケースが発生したかを推測し、ユーザによる回復処理が必要か否かを判断している。そして、ユーザによる回復処理が不要と判断した場合、プリンタ100は給紙不良が発生した事実のみをユーザに通知し、『機内の用紙を取り除く』などといったプリンタ100へのユーザのアクセスを促すようなメッセージは通知しない。そして、プリンタ100は自動で正常状態へと復帰する。また、ユーザによる回復処理が必要と判断した場合、プリンタ100は給紙不良が発生した事実及びプリンタ100へのユーザのアクセスを促すメッセージを通知する。そして、プリンタ100はユーザによる回復処理を待つ。
<通常の画像形成制御のタイミングチャート>
図3は本実施例におけるプリンタ100の画像形成時のタイミングチャートである。まずは、図3(a)を用いて通常の画像形成制御について説明する。
エンジン制御部202は、コントローラ201から印刷開始指示を受信すると、画像形成の準備を開始し、準備が完了するとコントローラ201へ/TOP信号(311a)を出力する。コントローラ201は、/TOP信号(311a)を受信すると、図示しないイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれのビデオ信号を出力し、画像形成を行う。コントローラ201から複数の印刷開始指示を受信している場合、エンジン制御部202は、画像サイズ、画像間隔に従って次の/TOP信号(312a)を出力する。
給紙モータ(320)は、エンジン制御部202がコントローラ201から印刷開始指示を受信したタイミングで駆動される。その後、給紙ピックアップソレノイド(330)が所定時間、駆動され(331a)、カセット16に設置されている用紙Pが給紙される。エンジン制御部202は、給紙された用紙Pの先端をレジセンサ35によって検知すると(341a)、一時停止位置36まで用紙Pを搬送させ、その地点で用紙Pの搬送を一時中断する(321a)。エンジン制御部202は、中間転写ベルト80に形成されたトナー像の先端がマージポイント37に到達するタイミング(314a)に合わせて、用紙Pの搬送を再開(313a)させることで、用紙Pの所望の位置に画像を形成する。また、2枚目以降の用紙Pについては一時停止位置36で用紙を停止させることなく、レジセンサ35での用紙Pの先端検知タイミング(342a)に基づいて、エンジン制御部202が給紙モータ(320)の速度を制御する。エンジン制御部202は、マージポイント37で用紙Pの先端とトナー像の先端を合わせるように給紙モータ(320)の速度を加速または減速させる加減速制御を行う(322a)。給紙不良Window区間(351a、352a)はエンジン制御部202が給紙不良の発生を判断するためのもので詳細は後述する。
<給送不良発生時のタイミングチャート>
図3(b)、(c)は、給紙不良が発生した場合のタイミングチャートである。図3(b)は、給紙カウンタが1の時に給紙不良が起きた場合のタイミングチャートである。図3(c)は、給紙カウンタが2の時に給紙不良が起きた場合のタイミングチャートである。ここで、給紙カウンタはピックアップローラ17による給紙動作の実行回数をカウントするためのカウンタである。
1枚目の画像形成動作および給紙動作に関しては、図3(a)で説明した内容と同様であるため、ここでは2枚目の制御について説明する。給紙カウンタ(360)は、給紙制御時のピックアップソレノイド駆動タイミングで1加算され、正常にレジセンサ35で用紙Pの先端が検知された場合、1減算される。給紙不良Window(350)は、給紙制御時のピックアップソレノイド駆動タイミングから中間転写ベルト80に形成された画像先端がマージポイント37に到達するまでの区間(331b〜314b、332b〜315b)とする。
2枚目の/TOP信号(312b)は、1枚目の/TOP信号(311b)から画像サイズおよび画像間隔分の時間経過後に出力する。2枚目の給紙動作は、1枚目の給紙タイミング(331b)から紙サイズおよび給紙間隔分の時間経過後に実行される。具体的には、エンジン制御部202が2枚目のピックアップソレノイドを所定時間、駆動することで(332b)、2枚目の用紙Pが給紙される。また、2枚目のピックアップソレノイド駆動タイミング(332b)で給紙カウンタは1加算される。
その後、給紙搬送制御部215は、レジセンサ35により用紙Pの先端が検知されるのを待つ。給紙不良Window(352b)の区間が経過しても、レジセンサ35で用紙Pの先端を検知できなかった場合、給紙搬送制御部215は、給紙不良が発生したと判断し(353b)、この時点における給紙カウンタ360のカウント回数と閾値回数を比較する。本実施例においては閾値回数を2に設定している。図3(b)の場合、給紙カウンタ360が1、閾値回数が2なので、給紙カウンタ(1)<閾値回数(2)となる。
この場合、給紙搬送制御部215は、ノーピック給紙不良、すなわち給紙遅延ジャムのケース2の可能性が高いと判断し、ビデオインターフェイス部210を介し、その旨をコントローラ201へ通知する。この判断の考え方を説明する。すでに上述したように、市場において一番発生する可能性が高いのはケース2の給紙不良である。そのため、本実施例では給紙カウンタ360が1の場合、ケース2の給紙不良が発生したと推測している。
エンジン制御部202からケース2の給紙不良の通知を受け取ったコントローラ201は、ユーザに給紙不良が発生した事実のみを表示部203を介して通知し、自動的に回復処理を実施する。ここで、コントローラ201は、プリンタ100に対するユーザのアクセスを促すようなメッセージは表示部203を介して通知しない。なお、ここでの回復処理とは、装置内部に滞留している用紙Pの自動排紙処理、感光ドラム1や中間転写ベルト80に形成された画像のクリーニング処理などを含む。
図3(c)は、図3(b)で給紙不良が発生した後、自動的に回復処理を行った後の印刷動作を示すタイミングチャートである。コントローラ201は、/TOP信号(311c)を受信すると、画像形成を行う。給紙モータ(320)は、コントローラ201から印刷開始指示受信したタイミングで駆動する。その後、エンジン制御部202は給紙ピックアップソレノイド(330)を所定時間、駆動させ(331c)、カセット16に設置されている用紙Pを給紙させる。
給紙搬送制御部215は、給紙動作タイミング(331c)で給紙カウンタ(360)を1加算する。その後、所定時間が経過するまでの間に用紙Pの先端をレジセンサ35で検知できた場合、給紙搬送制御部215は給紙カウンタを0にクリアし、正常に印刷動作を行う。
一方、所定時間が経過しても用紙Pの先端をレジセンサ35で検知できない場合、給紙搬送制御部215は、給紙動作のリトライを実行する(332c)。1枚目の用紙Pは、画像先端がマージポイント37に到達するまでの時間が長いため、給紙動作をリトライして給紙が成功しても間にあう。給紙搬送制御部215は、給紙動作のリトライタイミング(332c)で給紙カウンタ(360)をさらに1加算する。その後、給紙搬送制御部215は、レジセンサ35で用紙Pの先端が検知されるのを待つ。給紙不良Window(351c)の区間が経過しても、レジセンサ35で用紙Pの先端を検知できなかった場合、給紙搬送制御部215は、給紙不良が発生したと判断し(352c)、この時点における給紙カウンタ360のカウント回数と閾値回数を比較する。図3(c)の場合、給紙カウンタ360が3、閾値回数が2なので、給紙カウンタ(3)≧閾値回数(2)となる。
この場合、給紙搬送制御部215は、給紙遅延ジャムのケース3の可能性が高いと判断し、ビデオインターフェイス部210を介し、その旨をコントローラ201へ通知する。この判断の考え方を説明する。今回の給紙不良の発生タイミングまでにすでに給紙動作を2回実施している。2回実施しても給紙不良が起きる場合、搬送路上に問題があるなど、ノーピック以外の可能性がある。そのため、本実施例では給紙カウンタ360が2以上の場合、ケース3の給紙不良が派生したと推測している。
エンジン制御部202からケース3の給紙不良の通知を受け取ったコントローラ201は、ユーザに給紙不良が発生した事実と、搬送路から残留紙を除去するよう表示部203を介して通知する。ユーザは残留紙のチェック、必要であれば除去を行い、プリンタ100に対して回復処理を実施するよう表示部203を介して指示する。
<給紙不良発生時のフローチャート>
図4は、本実施例における給送不良発生時のフローチャートである。図4のフローチャートに基づく制御は、エンジン制御部202が不図示のROMやRAMに記憶されているプログラムに基づき実行する。
まず、コントローラ201から印刷開始の指示を受信すると、CPU211は給紙搬送制御部215に給紙指示を行う。給紙搬送制御部215は、ステッピングモータ240を駆動し、その後、ピックアップソレノイド241を所定時間駆動することで、カセット16に設置された用紙Pを給紙する(S401)。その後、給紙搬送制御部215は、給紙カウンタを1加算する(S402)。給紙搬送制御部215は、S403において、レジセンサ35によって用紙Pの先端を検知したか否かを判断する。
レジセンサ35で用紙Pの先端を検知すると、給紙搬送制御部215はS404で給紙カウンタを1減算し、S405に進む。S405では、中間転写ベルト80に形成された画像の先端位置とレジセンサ35での用紙Pの先端検知タイミングから、給紙搬送制御部215が加減速制御の実施が必要か否かを判断する。
加減速制御の実施が不要の場合、例えば1枚目の給紙動作の場合、給紙搬送制御部215は一時停止位置まで用紙Pを搬送させた後(S406)、ステッピングモータ240を停止させる(S407)。そして、中間転写ベルト80に形成された画像とタイミングが合うように、用紙Pを再搬送させる(S408)。加減速制御の実施が必要な場合、例えば連続印刷中の2枚目以降の給紙動作の場合、給紙搬送制御部215はステッピングモータ240の速度を加速又は減速させ中間転写ベルト80に形成された画像とタイミングが合うように用紙Pを搬送させる(S409)。
一方、S403において、レジセンサ35で用紙Pの先端を検知できなかった場合、S410において、給紙搬送制御部215は給紙不良Windowの確認を行う。給紙不良Window区間を経過していなければ、給紙搬送制御部215はS415で給紙可能タイミングかどうかを判断する。給紙可能タイミングは、ピックアップローラ17が1回転したかどうかの時間で決定することが多い。S415で給紙可能タイミングと判断した場合、S401に戻り、給紙搬送制御部215は給紙リトライを行う。S415で給紙可能タイミングでないと判断した場合、給紙搬送制御部215はS403に戻り用紙Pの先端検知を再度待つ。
S410で給紙不良Window区間が経過するまで用紙Pの先端をレジセンサ35で検知できなかった場合、給紙搬送制御部215は、給紙カウンタと閾値回数との比較を行う(S411)。S411において、給紙カウンタが閾値回数以上だった場合、給紙搬送制御部215は、ケース3の給紙不良が発生した旨をコントローラ201へ通知する。コントローラ201はケース3の給紙不良の発生通知を受けると、表示部203を介し、ユーザに給紙不良の発生、搬送路上の残留紙確認、カセット16の用紙Pの設置状況の確認を促す(S412)。ユーザは必要な処理を実施後、表示部203等を介し、ユーザ処理の完了をコントローラ201へ通知する。コントローラ201は、処理の完了を確認(S413)し、プリンタ100の回復処理を実行する(S414)。
S411において、給紙カウンタが閾値回数よりも小さかった場合、給紙搬送制御部215は、ケース2の給紙不良が発生した旨をコントローラ201へ通知する。コントローラ201はケース2の給紙不良の発生通知を受けると、表示部203を介し、ユーザに給紙不良の発生を通知する(S416)。そして、給紙搬送制御部215は自動的にプリンタ100の回復処理を実行する(S417)。
以上より、本実施例によれば、給紙不良が発生した場合に、過去の給紙動作の実施回数によって装置内部で滞留している用紙の状態を推測し、その状態に合わせた処理を行うことで、ユーザビリティを向上させることができる。
[実施例2]
本実施例では、実施例1に対し、カセット16に積載されている用紙Pの種類に応じて閾値回数を変更する例について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
実施例1のカセット16の説明において、リフトアップ動作の説明をした。リフトアップ動作は紙面センサ40でカセット16に積載された最上位の用紙Pの紙面の位置を検知し、適切な位置でカセット底板29の上昇を止める。これにより給紙動作に適切な紙面の高さを維持する。このリフトアップ動作は、カセット16に設置される用紙Pの種類によっては適切な高さを検出できない場合がある。
実施例1では、普通紙を想定して説明を行った。本実施例では、例えば、封筒のような厚みのある用紙Pがカセット16に設置されている場合を考える。カセット16の開閉が行われると、紙面センサ40がONとなるまでリフトアップ動作が行われる。しかしながら、ピックアップローラ17が移動可能な構成で、リフトアップ動作が行われた後にピックアップローラ17を上から封筒に当接させた結果、ピックアップローラ17の重みや封筒の厚みによって紙面の高さが普通紙以上に下がることがある。これはつまり、封筒の内部にある空気層がつぶれた影響による。紙面の高さが下がったことは、紙面センサ40がONの状態からOFFの状態へと変化したことにより判断できる。この状況では、紙面が適切な高さに維持されていないため、プリンタ100は追加でリフトアップ動作をするなどの対応が必要である。
<本実施例における給紙制御フローチャート>
図5は、本実施例における給紙制御のフローチャートである。図5のフローチャートに基づく制御は、エンジン制御部202が不図示のROMやRAMに記憶されているプログラムに基づき実行する。なお、S503、S504、S513以外のすべてのステップは実施例1と同様であるため、詳細な説明は割愛する。
給紙動作(S501)を開始すると、給紙搬送制御部215はリフトアップ動作を行った後、ピックアップローラ17を用紙Pに当接させる。S503では、給紙搬送制御部215が紙面センサ40により変わらず紙面を検知できているか否かの判断を行う。紙面センサ40により紙面を検知できていない場合、上述したようにピックアップローラ17が紙面に当接時、紙面の高さが想定よりも下がっていることが想定される。その場合、給紙搬送制御部215は追加でリフトアップ動作を行う(S504)。
S512では、給紙搬送制御部215がカセット16に積載されている用紙Pの種類に応じた閾値回数の決定を行う。カセット16に設置されている用紙は、コントローラ201からビデオインターフェイス210を介して受け取ったユーザ指定メディアの情報で判断する。本実施例では、コントローラ201から受け取ったユーザ指定メディア情報が封筒なため、閾値Aを普通紙の2から封筒の4に変更することとする。S512では、変更した閾値回数(4)と給紙カウンタとを比較し、実際例1に記載したように給紙不良の詳細を切り分ける。つまり、封筒の場合はノーピックとなる可能性が普通紙の場合に比べて上がるので、その分ケース3の給紙遅延ジャムと判断されるまでの閾値回数を大きくしている。封筒の場合、閾値回数が4なので、図3(c)に示す給紙動作を2回繰り返すことになる。
以上より、本実施例によれば、用紙Pの種類に応じて閾値回数を変更することで、より高精度に装置内部で滞留している用紙の状態を推測し、その状態に合わせた処理を行うことで、ユーザビリティを向上させることができる。
なお、本実施例では、コントローラ201から通知されたユーザ指定メディアの情報を用いて閾値回数を変更する例について説明したが、これに限定されない。例えば、図5のフローチャートにおけるS503の紙面センサ40がOFFとなったか否かに基づいて、カセット16に積載された用紙Pの種類が普通紙か封筒かを判断し、閾値回数を変更するようにしてもよい。
また、本実施例では、ピックアップローラ17が移動可能な構成で、リフトアップ動作を行った後、ピックアップローラ17を用紙Pに当接させる制御について説明したが、これに限定されない。コントローラ201からユーザ指定メディアの情報を常に取得できるのであれば、ピックアップローラ17が移動可能な構成でなくてもよい。
なお、上記の実施例1及び2においては、プリンタ100の本体に対して着脱可能なカセット16から用紙Pを給紙する構成について説明したが、これに限定されない。プリンタ100の本体に対して着脱可能でない手差しトレイ(不図示)から用紙Pを給紙する構成であっても本発明を適用することができる。ここで、手差しトレイとは、プリンタ100の本体に対して外部に露出した状態で用紙Pが積載される積載部である。
また、上記の実施例1及び2においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
16 カセット
17 ピックアップローラ
35 レジストレーションセンサ
100 レーザビームプリンタ
202 エンジン制御部

Claims (9)

  1. 記録材が積載される積載部と、
    前記積載部に積載された記録材を給送する給送手段と、
    前記給送手段によって給送された記録材を検知する検知手段と、
    前記給送手段による記録材の給送動作が開始されてから、所定時間が経過しても前記検知手段によって記録材が検知されない場合、給送不良が発生したと判断する判断手段と、を有する画像形成装置において、
    1枚の記録材に対して実行した前記給送動作の回数をカウントするカウント手段と、
    前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された場合、前記給送動作を停止させ、さらに、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、閾値回数よりも小さい場合、前記画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つことなく、停止させた前記給送動作を再び開始させ、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記給送動作を停止させた状態で前記画像形成装置に対するユーザのアクセスを待つ制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記給送動作が開始されてから前記所定時間が経過するまでの間に、前記検知手段によって記録材が検知されない場合、前記給送動作のリトライを実行させ、前記カウント手段は前記給送動作のリトライも含めて、前記給送動作の回数としてカウントすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された際に、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数よりも小さい場合、前記画像形成装置に対するアクセスをユーザに促さず、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記画像形成装置に対するアクセスをユーザに促す通知手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された際に、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数よりも小さい場合、前記通知手段は、前記給送不良が発生した情報のみを通知することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された際に、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記通知手段は、前記給送不良が発生した情報と、前記積載部における記録材の積載状態を確認する旨の情報を通知することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記積載部に積載された記録材の種類に応じて、前記閾値回数を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記積載部に積載された記録材が封筒の場合、前記積載部に積載された記録材が普通紙の場合に比べて、前記閾値回数を大きい回数に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記積載部に積載された最上位の記録材が所定の位置に到達したか否かを検知する第2の検知手段と、
    前記第2の検知手段が前記最上位の記録材を検知するまで、前記積載部に積載された記録材を上昇させる上昇手段と、を有し、
    前記上昇手段によって前記積載部に積載された記録材が上昇された後に、前記給送手段が移動して前記最上位の記録材と当接した結果、前記第2の検知手段が前記最上位の記録材を検知している状態から検知していない状態へと変化した場合、前記制御手段は、前記積載部に積載された記録材が封筒であると判断することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 記録材が積載される積載部と、
    前記積載部に積載された記録材を給送する給送手段と、
    前記給送手段によって給送された記録材を検知する検知手段と、
    前記給送手段による記録材の給送動作が開始されてから、所定時間が経過しても前記検知手段によって記録材が検知されない場合、給送不良が発生したと判断する判断手段と、を有する画像形成装置において、
    1枚の記録材に対して実行した前記給送動作の回数をカウントするカウント手段と、
    前記判断手段によって前記給送不良が発生したと判断された際に、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、閾値回数よりも小さい場合、前記画像形成装置に対するアクセスをユーザに促さず、前記給送不良の発生タイミングまでに前記カウント手段によってカウントされた前記給送動作の回数が、前記閾値回数以上となった場合、前記画像形成装置に対するアクセスをユーザに促す通知手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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