JP2011075794A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙詰まりを適切に検知可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】搬送路L1の搬入部L1aに被転写材Tを搬入する給紙ローラ61と、給紙ローラ61を回転させる第1回転駆動部600と、給紙ローラ61の回転が開始されてからの経過時間を計時する計時部と、搬送路L1の第1位置P10で被転写材Tの通過を検知する第1通過検知部602と、搬入部L1aと第1位置P10との間の第2位置P20で被転写材Tの通過を検知する第2通過検知部603と、経過時間が第1時間を経過するまでに第1通過検知部602により被転写材Tの通過が検知されない場合、被転写材Tの詰まりと検知する詰まり検知部と、経過時間が第1時間より短い第2時間を経過するまでに第2通過検知部603により被転写材Tの通過が検知されない場合、計時を初期状態に戻し、初期状態から計時を開始させるよう計時部を制御する第1計時制御部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタ、コピー機等の画像形成装置に関する。
従来、プリンタ等の画像形成装置において、いわゆる紙詰まりが生じる場合がある。
これに対し、用紙が収容された給紙カセットから用紙を繰り出す給紙ローラと、給紙ローラにより繰り出された用紙を搬送する搬送路と、搬送路における紙詰まりを検知するジャム検知センサとを備え、用紙を搬送しているタイミング以外でジャム検知センサにより用紙が検知された場合、紙詰まりが発生していることを検知する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008―303012号公報
しかし、特許文献1に開示された画像形成装置は、実質的に紙詰まりではない場合も紙詰まりとして検知する場合がある。例えば、滑りやすい用紙を使用したことで給紙ローラが空回りし、上記タイミングよりも遅く用紙がジャム検知センサに検知された場合、特許文献1に開示された画像形成装置は、紙詰まりとして検知する場合がある。
本発明は、紙詰まりを適切に検知することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、被転写材に画像を形成する画像形成部と、垂直方向に積層された複数の被転写材を収容する収容部と、前記収容部側に形成される搬入部を有すると共に、前記画像形成部に前記搬入部から搬入された被転写材を案内する搬送路と、前記収容部に垂直方向に積層された複数の被転写材における垂直方向最上面に配置される被転写材に当接した状態で回転することで前記搬送路における前記搬入部に被転写材を搬入する給紙ローラと、前記給紙ローラを回転させる第1回転駆動部と、前記第1回転駆動部により前記給紙ローラの回転が開始されてからの経過時間を計時する計時部と、前記搬送路における第1位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第1通過検知部と、前記搬入部と前記第1位置との間に位置する第2位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第2通過検知部と、前記計時部により計時された経過時間が第1時間を経過するまでに前記第1通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、被転写材が詰まったことを検知する詰まり検知部と、前記計時部により計時された経過時間が前記第1時間より短い第2時間を経過するまでに前記第2通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、計時を初期状態に戻すと共に、前記初期状態から計時を再度開始させるよう前記計時部を制御する第1計時制御部と、を備える画像形成装置に関する。
また、前記第1計時制御部により前記計時部における計時が前記初期状態に戻された場合、前記給紙ローラを停止させると共に、再度回転を開始させるよう前記第1回転駆動部を制御する第1回転駆動制御部と、を備えることが好ましい。
また、前記第1計時制御部により前記計時部における計時が前記初期状態に戻された回数をカウントするカウント部と、を備え、前記カウント部によりカウントされた回数が所定回数になった場合、前記詰まり検知部は、被転写材が詰まったことを検知することが好ましい。
また、前記第1通過検知部と前記第2通過検知部との間に配置される搬送ローラと、を備え、前記第2位置は、前記搬入部からの距離よりも前記搬送ローラからの距離が短くなる位置であることが好ましい。
また、本発明は、被転写材に画像を形成する画像形成部と、垂直方向に積層された複数の被転写材を収容する収容部と、前記収容部側に形成される搬入部を有すると共に、前記画像形成部に前記搬入部から搬入された被転写材を案内する搬送路と、前記収容部に垂直方向に積層された複数の被転写材における垂直方向最上面に配置される被転写材に当接した状態で回転することで前記搬送路における前記搬入部に被転写材を搬入する給紙ローラと、前記給紙ローラを回転させる第1回転駆動部と、前記第1回転駆動部により前記給紙ローラの回転が開始されてからの経過時間を計時する計時部と、前記搬送路における第1位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第1通過検知部と、前記搬入部と前記第1位置との間に位置する第2位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第2通過検知部と、前記計時部により計時された経過時間が第1時間を経過するまでに前記第1通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、被転写材が詰まったことを検知する詰まり検知部と、前記計時部により計時された経過時間が前記第1時間より短い第3時間を経過した後であって前記第1時間より前に、前記第2通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知された場合、前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知される経過時間を前記第1時間から該第1時間より長い第4時間に変更するよう前記詰まり検知部を制御する第2計時制御部と、を備える画像形成装置に関する。
また、前記第1通過検知部と前記第2通過検知部との間に配置される搬送ローラと、を備え、前記第2位置は、前記搬送ローラからの距離よりも前記搬入部からの距離が短くなる位置であることが好ましい。
また、前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知された場合、被転写材が詰まったことを報知する詰まり報知部と、前記搬送ローラを回転駆動させる第2回転駆動部と、前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知された場合、前記搬送ローラを停止させるよう前記第2回転駆動部を制御する第2回転駆動制御部と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、紙詰まりを適切に検知することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。 第1実施形態のプリンタ1におけるカセット給紙部51の付近の構成を示す拡大図である。 第1実施形態のプリンタ1における給紙部の機能ブロック図である。 第1実施形態のプリンタ1における給紙動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態のプリンタにおけるカセット給紙部51の付近の構成を示す拡大側面図である。 第2実施形態のプリンタにおける給紙部の機能ブロック図である。 第2実施形態のプリンタにおける給紙動作を説明するフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の第1実施形態を説明する。
図1により、第1実施形態における画像形成装置としてのプリンタ1における全体構造を説明する。図1は、本発明の第1実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、帯電部10a、10b、10c、10dと、露光ユニットとしてのレーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dと、現像器16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電器12a、12b、12c、12dと、中間転写ベルト7と、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラ8と、対向ローラ18と、定着部9と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、収容部としての給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、複数のローラ又はローラ対と、排紙部50と、を備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻り搬送路Lbとの集合体である。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像器16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラ37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電器12a、12b、12c、12dによる除電、及びドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対向ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像器16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラ、トナー攪拌用の攪拌ローラ等を有して構成される。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像器16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像器16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像器16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラ35、駆動ローラからなる対向ローラ18、テンションローラ36等に掛け渡される。テンションローラ36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラ37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電器12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラ8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラ8とは反対側には、対向ローラ18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラ8と対向ローラ18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される無端状ベルトからなる加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧をされることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、垂直方向に積層された複数の用紙Tを収容する給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において左側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための給紙ローラ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための搬送ローラとしての第1搬送ローラ対81と、を備える。
これらのカセット給紙部51の付近の構成については、後に詳述する。
装置本体Mの左側面(図1において左側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの左側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbと、を備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻し搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するための用紙検出センサ(図示せず)と、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラ対80とが配置される。前記用紙検出センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、前記用紙検出センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
第1搬送路L1における第1合流部P1と第2合流部P2との間には、中間ローラ対82が配置される。中間ローラ対82は、第1搬送ローラ対81の下流側に配置され、第1搬送ローラ対81より搬送される用紙Tを挟持して、レジストローラ対80へ搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、2次転写ニップN2において非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出され第3搬送路L3を上流側から下流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、排紙部50に向かう方向に整流すると共に、排紙部50から第3搬送路L3を下流側から上流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、戻し搬送路Lbに向かう方向に整流する。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの右側面側(図1において右側)に向けて開口している。排紙部50は、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50は、排出ローラ対53を有している。排出ローラ対53によれば、第3搬送路L3を上流側から下流側に搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙すると共に、排紙部50において用紙Tの搬送方向を反転させて用紙Tを第3搬送路L3の上流側に向けて搬送することができる。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
次に、図1を参照して、本実施形態のプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、給紙ローラ61及び第1搬送ローラ対81によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、中間ローラ対82により、レジストローラ対80に搬送される。
レジストローラ対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
レジストローラ対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間(2次転写ニップN2)に導入される。そして、用紙Tには、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーが溶融し、トナーが用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、排出ローラ対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラ対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンタ1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラ対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラ対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラ対53により保持されている状態において、排出ローラ対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように排出ローラ対53を逆方向に回転させると、排出ローラ対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、整流部材58により、用紙Tは、戻し搬送路Lbへ整流され、その後、第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラ対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、感光体ドラム2と2次転写ローラ8との間に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、非印刷面が転写ローラ8に対向するので、非印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
以下、図面を参照して、第1実施形態のプリンタ1における特徴部分であるカセット給紙部51の付近の構成について説明する。図2は、第1実施形態のプリンタ1におけるカセット給紙部51の付近の構成を示す拡大図である。
図2に示すように、カセット給紙部51の付近には、給紙カセット52と、第1搬送路L1と、給紙ローラ61と、給紙ローラ61を回転駆動させる第1回転駆動部600と、第1搬送ローラ対81と、第1搬送ローラ対81を回転駆動させる第2回転駆動部601と、第1通過検知部としての第1通過センサ602と、第2通過検知部としての第2通過センサ603と、が設けられている。
給紙カセット52は、複数枚の用紙Tを、給紙カセット52の内側の載置板60の上に垂直方向に積層させて収容する。
第1搬送路L1は、給紙カセット52側に形成される搬入部L1aを有すると共に、画像形成部GKに搬入部L1aから搬入された用紙Tを案内する。
給紙ローラ61は、載置板60の上に垂直方向に積層された複数枚の用紙Tにおける垂直方向最上面に配置される用紙Tに当接しており、この状態で回転することで第1搬送路L1の搬入部L1aに用紙Tを搬入する。第1回転駆動部600は、例えば、給紙ローラ61の回転軸61aに連結(直結)されたモータ等である。
第1通過センサ602は、第1搬送路L1における第1位置P10において用紙Tの先端が通過したことを検知するように、第1搬送路L1を形成する搬送ガイド610に取り付けられる。第2通過センサ603は、第1搬送路L1における第2位置P20において用紙Tの先端が通過したことを検知するように、搬送ガイド610に取り付けられる。第2位置P20は、第1搬送路L1の搬入部L1aと第1位置P10との間に位置する。
第1搬送ローラ対81は、第1通過センサ602と第2通過センサ603との間に配置される。第1搬送ローラ対81は、搬送ガイド610に形成された開口部610aに配置され、第1搬送路L1において第2通過センサ603を通過した用紙Tを、挟んで下流側に向けて搬送する。第2回転駆動部601は、第1搬送ローラ対81を、図2に示す矢印方向に駆動回転させるもので、例えば、モータ及びモータに連動するギヤ対等により構成される。
第2通過センサ603が設けられる第2位置P20は、第1搬送路L1の搬入部L1aからの距離D1よりも第1搬送ローラ対81からの距離D2が短くなる位置である。即ち、第2通過センサ603は、搬入部L1aよりも第1搬送ローラ対81に近い位置に設けられている。距離D1、D2は、第1搬送路L1が曲線状である場合には第1搬送路L1に沿って測定される。
次に、第1実施形態のプリンタ1における前述した特徴部分に係る機能ブロックについて説明する。図3は、第1実施形態のプリンタ1における給紙部の機能ブロック図である。
図3に示すように、プリンタ1は、前述した各構成の他に、制御部500と、メモリ510と、計時部としてのタイマー604と、表示部605と、を備える。
制御部500は、詰まり検知部501と、第1計時制御部502と、第1回転駆動制御部504と、第2回転駆動制御部505と、カウント部506と、詰まり報知部507と、を有する。
メモリ510は、用紙Tの詰まり検知に基づいて、第1計時制御部502、第1回転駆動制御部504及び第2回転駆動制御部505を制御するためのプログラムを記憶する制御プログラム記憶部511を有する。
タイマー604は、第1回転駆動部600により給紙ローラ61の回転が開始されてからの経過時間t0を計時する。
詰まり検知部501は、タイマー604により計時される経過時間t0が、予め設定されている第1時間t1を経過するまでに、即ちt0<t1にあるときに、第1通過センサ602により用紙Tの先端が通過したことが検知されない場合、用紙Tが詰まったこと(JAM)を検知する。
詰まり報知部507は、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知された場合、表示部605に紙詰まりが発生した旨(用紙Tが詰まった旨)を表示(報知)する。
第1計時制御部502は、タイマー604により計時された経過時間t0が、第1時間t1よりも短く設定されている第2時間t2(t2<t1)を経過するまでに、即ちt0<t2にあるときに、第2通過センサ603により用紙Tの先端が通過したことが検知されない場合、計時を初期状態に戻すと共に、初期状態からの計時を再度開始させる(リセットする)ように、タイマー604を制御する。
第1回転駆動制御部504は、第1計時制御部502によりタイマー604の計時が初期状態に戻された場合(リセットされた場合)、給紙ローラ61を回転停止させると共に、再度回転を開始させるように、第1回転駆動部600を制御する。
第2回転駆動制御部505は、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知された場合、第1搬送ローラ対81を停止又は回転させるように、第2回転駆動部601を制御する。
カウント部506は、第1計時制御部502によりタイマー604における計時が初期状態に戻された回数(リセット回数R1)をカウントする。カウント部506によるカウントされた回数(リセット回数)が、予め設定されている所定回数R0以上になった場合、詰まり検知部501は紙詰まり(JAM)を検知する。つまり、詰まり検知部501は、リセット回数R1が所定回数R0以上になった場合、その状態を紙詰まりであると認識する。
ここでいう紙詰まりは、広義の紙詰まりを意味し、狭義の紙詰まり(実際に紙が詰まること)の他、スリップ等に起因するいわゆるミスフィード(搬送不良)を含む。
次に、第1実施形態のプリンタ1における特徴部分であるカセット給紙部51の付近における動作について説明する。図4は、第1実施形態のプリンタ1における給紙動作を説明するフローチャートである。
ステップST1において、プリンタ1の電源がONとされ、各部へ電力が供給され、第1回転駆動部600は給紙ローラ61を回転させ、また、第2回転駆動部601は第1搬送ローラ対81を回転させる。これにより、給紙動作が開始される。
給紙動作の開始に伴い、ステップST2において、タイマー604による計時が開始される。
ステップST3において、タイマー604により計時される経過時間t0が第2時間t2に達する前に(t0<t2)、用紙Tの先端が第2通過センサ603を通過するか否かが判定される。
この判定において、第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、用紙Tは、そのまま第1搬送路L1を下流側に向けて搬送され、次のステップST4に進む。一方、第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、用紙Tは、そのまま第1搬送路L1を下流側に向けて搬送されるが、ステップST6に進む(詳細は後述)。
第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、ステップST4において、タイマー604により計時される経過時間t0が第1時間t1に達する前に(t0<t1)、第1搬送路L1を下流側に向けて搬送される用紙Tの先端が第1通過センサ602を通過するか否かが判定される。
この判定において、第1通過センサ602により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、次のステップST5に進み、用紙Tが第1搬送路L1を下流側に向けて搬送される通常のプリント動作を継続する。一方、第1通過センサ602により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、ステップST10に進む(詳細は後述)。
ステップST3において第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、ステップST6において、第1計時制御部502は、タイマー604の計時を初期状態に戻す(リセットする)。
ステップST7において、カウント部506は、ステップST6における計時が初期状態に戻った回数(リセット回数R1)をカウントする。
ステップST8において、カウント部506によりカウントされるリセット回数R1が所定回数R0になったか否かが判定される。
この判定において、リセット回数R1≧所定回数R0と判定された場合(YES)には、ステップST10に進む。一方、リセット回数R1<所定回数R0と判定された場合(NO)には、ステップST9に進む。
ステップST8においてリセット回数R1<所定回数R0と判定された場合(NO)には、ステップST9において、第1回転駆動制御部504は、第1回転駆動部600を制御し、給紙ローラ61の回転を停止させると共に、再度回転を開始させる。その後、ステップST2に戻る。
一方、ステップST8においてリセット回数R1≧所定回数R0と判定された場合(YES)には、ステップST10において、詰まり検知部501は、用紙Tの詰まり(紙詰まり)が発生していることを検知する。
また、ステップST4において第1通過センサ602により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、ステップST10において、詰まり検知部501は、用紙Tの詰まり(紙詰まり)が発生していることを検知する。
ステップST11において、詰まり報知部507は、表示部605に紙詰まり(紙詰まり)である旨を表示させて報知する。
ステップST12において、第1回転駆動制御部504は、第1回転駆動部600を制御し、給紙ローラ61の回転を停止させる。また、第2回転駆動制御部505は、第2回転駆動部601を制御し、第1搬送ローラ対81の回転を停止させる。これにより、用紙Tの搬送が停止される。
ステップST13において、表示部605における紙詰まりの表示を見たプリンタ1の使用者等が紙詰まりを解消する。このように紙詰まりを解消すると、プリンタ1は、ステップST1の前の状態に戻り、給紙動作が再度開始される。
第1実施形態のプリンタ1によれば、例えば、次のような効果が奏される。
第1実施形態のプリンタ1は、第1回転駆動部600により給紙ローラ61の回転が開始されてからの経過時間t0を計時するタイマー604と、第1搬送路L1における第1位置P10において用紙Tの先端が通過したことを検知する第1通過センサ602と、搬入部L1aと第1位置P10との間に位置する第2位置P20において用紙Tの先端が通過したことを検知する第2通過センサ603と、タイマー604により計時された経過時間t0が第1時間t1を経過するまでに第1通過センサ602により用紙Tの先端が通過したことが検知されない場合、用紙Tが詰まったことを検知する詰まり検知部501と、タイマー604により計時された経過時間t0が第1時間t1より短い第2時間t2を経過するまでに第2通過センサ603により用紙Tの先端が通過したことが検知されない場合、計時を初期状態に戻すと共に初期状態から計時を再度開始させるようタイマー604を制御する第1計時制御部502と、を備える。
そのため、例えば、滑りやすい材質の用紙Tの使用により給紙ローラ61が空回り(スリップ)する等して、給紙部付近で紙詰まり(ミスフィード等を含む広義の紙詰まり)が発生した場合、給紙動作を再開する(繰り返す)ことが可能である。従って、搬送路Lの途中で発生する実質的な(狭義の)紙詰まり(JAM)の場合における対応とは異なり、用紙の搬送が頻繁に停止され、ひいては、プリント動作が不必要に停止することが最小限となり、紙詰まりを解消する処理のための負担を軽減することができる。また、例えば、ミスフィードが発生する用紙Tは、用紙Tの先端に折れやカール等のダメージがあるわけではなく、用紙Tとして使用可能な場合があるが、そのような用紙Tを再使用することができ、用紙Tの無駄も抑制することができる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、第1計時制御部502によりタイマー604における計時が初期状態に戻された場合、給紙ローラ61を停止させると共に、再度回転を開始させるよう第1回転駆動部600を制御する第1回転駆動制御部504を備える。
そのため、例えば、スリップしやすくミスフィードが生じやすい用紙Tに対して、給紙が繰り返し行われる。これにより、給紙の実現の可能性が向上する。
また、第1実施形態のプリンタ1は、第1計時制御部502によりタイマー604における計時が初期状態に戻された回数をカウントするカウント部506を備え、カウント部506によりカウントされた回数が所定回数になった場合、詰まり検知部501は、用紙Tが詰まったことを検知する。
そのため、給紙が繰り返し行われても給紙が実現しない場合には、ミスフィード等を含む広義の紙詰まりであると認識でき、無制限の給紙の繰り返しを防止することができる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、第1通過センサ602と第2通過センサ603との間に配置される第1搬送ローラ対81を備え、第2位置P20は、搬入部L1aからの距離よりも第1搬送ローラ対81からの距離が短くなる位置である。
そのため、第2通過センサ603による検知結果に基づいてタイマー604における計時が初期状態に戻される可能性が高くなり、プリント動作が不必要に停止することを一層最小限にすることができる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知された場合、用紙Tが詰まったことを報知する詰まり報知部507と、第1搬送ローラ対81を回転駆動させる第2回転駆動部601と、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知された場合、第1搬送ローラ対81を停止させるよう第2回転駆動部601を制御する第2回転駆動制御部505と、を備える。
そのため、プリンタ1の使用者が紙詰まりを容易に知ることができる。また、用紙Tの搬送の停止を一層確実に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のプリンタについて説明する。図5は、第2実施形態のプリンタにおけるカセット給紙部51の付近の構成を示す拡大側面図である。図6は、第2実施形態のプリンタにおける給紙部の機能ブロック図である。
第2実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点には、第1実施形態についての説明が適用される。
図5に示すように、第2実施形態においては、第2通過センサ603の配置位置が第1実施形態の場合と異なる。第2実施形態では、第2通過センサ603が、第1搬送ローラ対81からの距離D2よりも第1搬送路L1の搬入部L1aからの距離D1が短くなる第2位置P20に配置されている。即ち、第2通過センサ603は、第1搬送ローラ対81よりも第1搬送路L1の搬入部L1aに近い位置に設けられている。
また、図6に示すように、制御部500は、第1実施形態における第1計時制御部502及びカウント部506に代えて、第2計時制御部503を備える。第2計時制御部503は、タイマー604により計時された経過時間t0が、第1時間t1よりも短く設定されている第3時間t3(t3<t1)を経過した後で第1時間t1より前に、第2通過センサ603により用紙Tの先端が通過したことが検知された場合、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知される経過時間を第1時間t1から、第1時間tより長い第4時間t4に変更(延長)するように、詰まり検知部501を制御する。
第2実施形態においては、その他の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、第2実施形態のプリンタにおける特徴部分、即ち、カセット給紙部51付近における動作について説明する。図7は、第2実施形態のプリンタにおける給紙動作を説明するフローチャートである。
ステップST21において、プリンタ1の電源がONとされ、各部へ電力が供給され、第1回転駆動部600は給紙ローラ61を回転させ、また、第2回転駆動部601は第1搬送ローラ対81を回転させる。これにより、給紙動作が開始される。
給紙動作の開始に伴い、ステップST22において、タイマー604による計時が開始される。
ステップST23において、タイマー604により計時される経過時間t0が第3時間t3に達する前に(t0<t3)、用紙Tの先端が第2通過センサ603を通過する否かが判定される。
この判定において、第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、用紙Tは、そのまま第1搬送路L1を下流側に向けて搬送され、次のステップST24に進む。一方、第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、用紙Tは、そのまま第1搬送路L1を下流側に向けて搬送されるが、ステップST26に進む。
第2通過センサ603により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、ステップST26において、第2計時制御部503は、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知される経過時間(紙詰まり検知時間)を第1時間t1から、第1時間t1より長い第4時間t4に変更(延長)するように、詰まり検知部501を制御する。その後、ステップST24に進む。
つまり、ステップST26の経由の有無に拘わらず、ステップST24に進むが、ステップST26を経由しない場合には、紙詰まり検知時間は第1時間t1であり、一方、ステップST26を経由する場合には、紙詰まり検知時間は第4時間t4(t4<t1)である。
ステップST24において、タイマー604により計時される経過時間t0が紙詰まり検知時間に達する前に、第1搬送路L1を下流側に向けて搬送される用紙Tの先端が第1通過センサ602を通過するか否かが判定される。
この判定において、第1通過センサ602により用紙Tの先端の通過が検知された場合(YES)には、次のステップST25に進み、用紙Tが第1搬送路L1を下流側に向けて搬送される通常のプリント動作を継続する。一方、第1通過センサ602により用紙Tの先端の通過が検知されなかった場合(NO)には、ステップST30に進む。
ステップST30において、詰まり検知部501は、用紙Tの詰まり(紙詰まり)が発生していることを検知する。
ステップST31において、詰まり報知部507は、表示部605に紙詰まり(紙詰まり)である旨を表示させて報知する。
ステップST32において、第1回転駆動制御部504は、第1回転駆動部600を制御し、給紙ローラ61の回転を停止させる。また、第2回転駆動制御部505は、第2回転駆動部601を制御し、第1搬送ローラ対81の回転を停止させる。これにより、用紙Tの搬送が停止される。
ステップST33において、表示部605における紙詰まりの表示を見たプリンタ1の使用者等が紙詰まりを解消する。このように紙詰まりを解消すると、プリンタ1は、ステップST1の前の状態に戻り、給紙動作が再度開始される。
第2実施形態のプリンタによれば、例えば次のような効果が奏される。
第2実施形態のプリンタは、タイマー604により計時された経過時間t0が第1時間t1より短い第3時間t3を経過した後であって第1時間t1より前に、第2通過センサ603により用紙Tの先端が通過したことが検知された場合、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知される経過時間を第1時間t1から第1時間t1より長い第4時間t4に変更するよう詰まり検知部501を制御する第2計時制御部503を備える。
そのため、例えば、給紙ローラ61と用紙Tとの間でスリップが発生し、給紙ローラ61が空回りした場合に、紙詰まり検知時間が延長される。そして、延長された紙詰まり検知時間内で紙詰まりが解消されることがある。したがって、給紙ローラ61の空回り等のミスフィードが原因で、用紙の搬送が頻繁に停止され、ひいては、プリント動作が不必要に停止されることを最小限にすることができ、紙詰まりを解消する処理のための負担を軽減することができると同時に、用紙Tの無駄も抑制することができる。
また、第2実施形態のプリンタは、第1通過センサ602と第2通過センサ603との間に配置される第1搬送ローラ対81を備え、第2位置P20は、第1搬送ローラ対81からの距離よりも搬入部L1aからの距離が短くなる位置である。
そのため、第2通過センサ603による検知結果に基づいて、詰まり検知部501により用紙Tが詰まったことが検知される経過時間(紙詰まり検知時間)が延長される可能性が高くなり、プリント動作が不必要に停止することを一層最小限にすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前述した第1実施形態及び第2実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態では、紙詰まりの報知を表示により行っているが、表示の他に、音声、発光部による発光、外部機器へのデータ送信(外部機器の表示部に詰まりを表示させる)により行うことができる。
また、前記実施形態は、いわゆる間接転写方式の画像形成装置であり、転写ニップは、中間転写ベルトと2次転写ローラとの間に2次転写ニップN2として形成されているが、これに制限されない。例えば、直接転写方式の画像形成装置の場合には、転写ニップは、例えば、感光体ドラムと転写ローラとの間に形成される。
また、本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、又はこれらの複合機などであってもよい。
被転写材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
1 プリンタ(画像形成装置)
52 給紙カセット(収容部)
61 給紙ローラ
81 第1搬送ローラ対(搬送ローラ)
501 詰まり検知部
502 第1計時制御部
503 第2計時制御部
504 第1回転駆動制御部
505 第2回転駆動制御部
506 カウント部
507 詰まり報知部
600 第1回転駆動部
601 第2回転駆動部
602 第1通過センサ(第1通過検知部)
603 第2通過センサ(第2通過検知部)
604 タイマー(計時部)
GK 画像形成部
L1 第1搬送路(搬送路)
L1a 搬入部
P10 第1位置
P20 第2位置
T 用紙(被転写材)

Claims (7)

  1. 被転写材に画像を形成する画像形成部と、
    垂直方向に積層された複数の被転写材を収容する収容部と、
    前記収容部側に形成される搬入部を有すると共に、前記画像形成部に前記搬入部から搬入された被転写材を案内する搬送路と、
    前記収容部に垂直方向に積層された複数の被転写材における垂直方向最上面に配置される被転写材に当接した状態で回転することで前記搬送路における前記搬入部に被転写材を搬入する給紙ローラと、
    前記給紙ローラを回転させる第1回転駆動部と、
    前記第1回転駆動部により前記給紙ローラの回転が開始されてからの経過時間を計時する計時部と、
    前記搬送路における第1位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第1通過検知部と、
    前記搬入部と前記第1位置との間に位置する第2位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第2通過検知部と、
    前記計時部により計時された経過時間が第1時間を経過するまでに前記第1通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、被転写材が詰まったことを検知する詰まり検知部と、
    前記計時部により計時された経過時間が前記第1時間より短い第2時間を経過するまでに前記第2通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、計時を初期状態に戻すと共に、前記初期状態から計時を再度開始させるよう前記計時部を制御する第1計時制御部と、を備える
    画像形成装置。
  2. 前記第1計時制御部により前記計時部における計時が前記初期状態に戻された場合、前記給紙ローラを停止させると共に、再度回転を開始させるよう前記第1回転駆動部を制御する第1回転駆動制御部と、を備える
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1計時制御部により前記計時部における計時が前記初期状態に戻された回数をカウントするカウント部と、を備え、
    前記カウント部によりカウントされた回数が所定回数になった場合、
    前記詰まり検知部は、被転写材が詰まったことを検知する
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1通過検知部と前記第2通過検知部との間に配置される搬送ローラと、を備え、
    前記第2位置は、前記搬入部からの距離よりも前記搬送ローラからの距離が短くなる位置である
    請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 被転写材に画像を形成する画像形成部と、
    垂直方向に積層された複数の被転写材を収容する収容部と、
    前記収容部側に形成される搬入部を有すると共に、前記画像形成部に前記搬入部から搬入された被転写材を案内する搬送路と、
    前記収容部に垂直方向に積層された複数の被転写材における垂直方向最上面に配置される被転写材に当接した状態で回転することで前記搬送路における前記搬入部に被転写材を搬入する給紙ローラと、
    前記給紙ローラを回転させる第1回転駆動部と、
    前記第1回転駆動部により前記給紙ローラの回転が開始されてからの経過時間を計時する計時部と、
    前記搬送路における第1位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第1通過検知部と、
    前記搬入部と前記第1位置との間に位置する第2位置において被転写材の先端が通過したことを検知する第2通過検知部と、
    前記計時部により計時された経過時間が第1時間を経過するまでに前記第1通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知されない場合、被転写材が詰まったことを検知する詰まり検知部と、
    前記計時部により計時された経過時間が前記第1時間より短い第3時間を経過した後であって前記第1時間より前に、前記第2通過検知部により被転写材の先端が通過したことが検知された場合、前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知される経過時間を前記第1時間から該第1時間より長い第4時間に変更するよう前記詰まり検知部を制御する第2計時制御部と、を備える
    画像形成装置。
  6. 前記第1通過検知部と前記第2通過検知部との間に配置される搬送ローラと、を備え、
    前記第2位置は、前記搬送ローラからの距離よりも前記搬入部からの距離が短くなる位置である
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知された場合、被転写材が詰まったことを報知する詰まり報知部と、
    前記搬送ローラを回転駆動させる第2回転駆動部と、
    前記詰まり検知部により被転写材が詰まったことが検知された場合、前記搬送ローラを停止させるよう前記第2回転駆動部を制御する第2回転駆動制御部と、を備える
    請求項4又は6に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2624060A3 (en) * 2012-01-31 2017-06-14 Kyocera Document Solutions Inc. Image-forming apparatus and method for controlling image-forming apparatus
USRE46796E1 (en) 2011-09-19 2018-04-17 Lg Electronics Inc. Display apparatus
US11383945B2 (en) 2018-06-29 2022-07-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that controls feeding operation

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