JP2004175482A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004175482A JP2004175482A JP2002341427A JP2002341427A JP2004175482A JP 2004175482 A JP2004175482 A JP 2004175482A JP 2002341427 A JP2002341427 A JP 2002341427A JP 2002341427 A JP2002341427 A JP 2002341427A JP 2004175482 A JP2004175482 A JP 2004175482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- unit
- path
- image forming
- double
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
- Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Abstract
【解決手段】シート排出部(シート排出ローラ11)においてジャムが生じた場合に、そのジャムを生じさせたシートSの後にシート供給手段(2,3,4)からシート搬送路5に送り出されたシートSの全てが、シート搬送路5及び分岐路12を搬送され、両面印刷ユニット13のシート支持部16に集められるようになっている。そして、両面印刷ユニット13を装置本体14から引き出して、両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集められたシートSをまとめて取り出すことができる。そのため、シート搬送路5中に点在する複数のシートSを個別に取り除く場合に比較し、ジャム処理作業が容易化すると共に、ジャム処理作業時間の短縮化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,ファクシミリ装置,プリンタ及びこれらの複合機等の画像形成装置であり、特に、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような画像形成装置としては、給紙カセットに収容したシート(例えば、コピー紙,プラスチックフィルム等)をシート搬送路に沿って画像形成部まで搬送して、その画像形成部によってシートにトナー画像を印刷し、そのトナー画像が印刷されたシートを定着部まで搬送し、この定着部によってトナー画像が定着されたシートをシート排出部によって排紙トレイ上に排出するように構成されたものが広く知られている。このような画像形成装置においては、シートがカールを生じていたり、また、使用されるシートのサイズや厚みが必ずしも一定でない等の原因により、シート搬送路等において紙詰まり(ジャム)を生じることがあるため、その紙詰まりを解消するための処理(ジャム処理)を容易化する技術が開発されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された画像形成装置は、給紙カセットと画像形成部との間のシート搬送路の一部をスイッチバック路とし、定着部においてジャムが発生した場合、画像形成装置の作動を停止させる一方で、給紙カセットとスイッチバック路との間のシート搬送路にあるシートをスイッチバック路まで搬送するようにし、ジャム処理を容易化するように構成されている。
【0004】
また、特許文献2に開示された画像形成装置は、両面印刷ユニットを備えており、両面印刷ユニット内においてジャムが生じた場合、両面印刷ユニットよりもシート搬送方向上流側のシート搬送路中のシートを装置本体の外部に排出するようにして、ジャム処理の容易化を図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−39600号公報(段落番号0033,0034及び図3,図5参照)。
【特許文献2】
特許第2779826号公報(図1〜図5参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成装置は、特許文献1で問題としている定着部や、特許文献2で問題としている両面印刷ユニット内だけではなく、シート排出部や、このシート排出部に接続される後処理手段(ステープル処理,穴明け処理等の後処理を行う手段)においてもジャムが生じる。しかも、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置は、両面印刷モードで印刷ジョブを実行している場合、両面印刷ユニット内を含めたシート搬送路に、複数のシートを所定の間隔で連続的に搬送して、印刷ジョブの効率的処理を図るようになっている。
【0007】
このような両面印刷ユニットを備えた画像形成装置は、上述のように、シート排出部や後処理手段においてジャムが生じた場合、シート排出部よりもシート搬送方向上流側のシート搬送路内に位置する複数のシートを一箇所に集め、それら複数のシートをまとめて処理できるようにすれば、ジャム処理が極めて容易化する。
【0008】
しかし、特許文献1の従来技術は、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置に関するものではなく、定着部のジャム処理を対象とするものであるため、上述のような両面印刷ユニットを備えた画像形成装置の両面印刷モードの印刷ジョブ実行中におけるシート排出部や後処理手段のジャム処理を容易に行うことができない。加えて、特許文献1の従来技術は、給紙トレイから送り出されたシートをスイッチバック路を通過させた後に画像形成部に搬送するようになっているため、シートの搬送スピードが遅くなるという問題を有している。
【0009】
また、特許文献2の従来技術は、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置であるが、両面印刷ユニット内で生じたジャム処理を対象とするものであり、シート排出手段や後処理手段におけるジャム処理を対象とするものでないため、上述のような両面印刷ユニットを備えた画像形成装置の印刷ジョブ実行中におけるシート排出部や後処理手段のジャム処理を容易に行うことができない。
【0010】
そこで、本発明は、両面印刷ユニットを備えた画像形成装置の印刷ジョブ実行中におけるシート排出部や後処理手段で生じたジャムの処理を容易に行うことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、シート供給手段から送り出されたシートを案内するシート搬送路と、このシート搬送路の途中に配置され、シートに印刷する画像形成部と、前記シート搬送路の下流端に接続されたシート排出路に配置され、前記シート搬送路から前記シート排出路に送り込まれたシートを装置本体の外部に排出するシート排出部と、前記シート搬送路の下流端に分岐路を介して接続され、前記画像形成部によって片面に画像が印刷されたシートを表裏反転して前記画像形成部よりもシート搬送方向上流側の前記シート搬送路に戻す両面印刷ユニットと、を備えた画像形成装置に関するものである。そして、この画像形成装置は、前記両面印刷ユニットが前記装置本体に対して引き出し可能に取り付けられ、前記シート排出部で紙詰まりが発生したことを検知手段によって検知すると、前記シート搬送路内のシートを前記分岐路を介して前記両面印刷ユニット内に搬送することを特徴とするものである。尚、ここで、シート排出部とは、装置本体のシート排出部はもちろんのこと、装置本体にシート後処理装置が取り付けられて、全体として画像形成装置を構成する場合には、シート後処理装置のシート排出部をも含むものである。
【0012】
請求項2の発明は、シート供給手段から送り出されたシートを案内するシート搬送路と、このシート搬送路の途中に配置され、シートに印刷する画像形成部と、前記シート搬送路の下流端に接続されたシート排出路に配置され、前記シート搬送路から前記シート排出路に送り込まれたシートを装置本体の外部に排出するシート排出部と、このシート排出部から排出されたシートに後処理を施す後処理手段と、前記シート搬送路の下流端に分岐路を介して接続され、前記画像形成部によって片面に画像が印刷されたシートを表裏反転して前記画像形成部よりもシート搬送方向上流側のシート搬送路に戻す両面印刷ユニットと、を備えた画像形成装置に関するものである。そして、この画像形成装置は、前記両面印刷ユニットが前記装置本体に対して引き出し可能に取り付けられ、前記シート排出部又は前記後処理手段で紙詰まりが発生したことを検知手段によって検知すると、前記シート搬送路内のシートを前記分岐路を介して前記両面印刷ユニット内に搬送することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0014】
[第1の実施の形態]
(画像形成装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この図に示す画像形成装置1は、シート(コピー用紙,プラスチックフィルム等)Sを積載するように構成された複数のシート供給手段2,3,4と、これら複数のシート供給手段2,3,4から送り出されたシートSの移動を案内するシート搬送路5と、このシート搬送路5の途中に配置された画像形成部6と、この画像形成部6によってシートSに転写されたトナー画像をシートSに定着させる定着部7と、この定着部7から送り出されたシートSを排紙トレイ8上に案内するシート排出路10と、このシート排出路10のシート搬送方向下流端に配置されたシート排出ローラ(シート排出部)11と、シート排出路10と分岐して延びる分岐路12と、この分岐路12内を搬送されたシートSの表裏を反転して画像形成部6よりもシート搬送方向上流側のシート搬送路5に戻す両面印刷ユニット13と、を備えている。また、装置本体14内には、シート供給手段2,3,4,画像形成部6,定着部7及びシート排出ローラ11等を駆動制御するための信号を出力する制御手段(CPU)15が設置されている。
【0015】
尚、片面に印刷されたシートSの表裏を反転して排紙トレイ8上に排出する場合には、定着部7から排出されたシートを分岐路12を介して両面印刷ユニット13のシート支持部16上に搬入し、その後、シート支持部16上に搬入されたシートの後端を先端にして表裏反転路17に送り出し、そのシートSを表裏反転路17からシート排出路10に戻す。これにより、シートSは、シート排出ローラ11によって排紙トレイ上に表裏反転した状態で排出される。また、以下の説明において、シート搬送方向下流を単に下流と略称し、シート搬送方向上流を単に上流と略称する。
【0016】
また、図1において、画像形成部6は、ドラム状の感光体18と、この感光体18の周囲に配置された帯電デバイス20、露光デバイス21、現像デバイス22、転写デバイス23、クリーニングデバイス24等を備えている。このような構成の画像形成部6は、感光体18が図示しない駆動手段によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が帯電デバイス20によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体18は、その表面に露光デバイス21によって静電潜像が形成される。ここで、露光デバイス21は、図示しないスキャナ部、又は、ネットワーク等の通信手段によって接続された他の画像形成装置,コンピュータ,スキャナ等からの画像情報に基づいて、感光体18の表面にレーザー光を照射し、感光体18表面のレーザー光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体18の表面に形成された静電潜像は、現像デバイス22によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。この感光体18の表面に付着されたトナー像は、転写デバイス23によってシートSに転写される。
【0017】
また、図1に示すように、各シート供給手段2,3,4から送り出されたシートSの搬送を案内するシート搬送路5の上流端には給紙センサ25が配置され、シート排出路10の下流端には排紙センサ(検知手段)26が配置されている。
さらに、両面印刷ユニット13には、分岐路12から送り込まれたシートSを検知するシート検知センサ27が配置されている。そして、シート排出路10と分岐路12との分岐部分には分岐爪28が配置されており、この分岐爪28がシートSの搬送経路を切り換える。すなわち、定着部7から送り出されたシートSは、分岐爪28によりシート排出路10か又は分岐路12のいずれかに案内される。
【0018】
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御ブロック図を示すものである。この図2に示すように、制御手段15は、給紙センサ25,排紙センサ26,シート検知センサ27及びスタート信号入力手段30等からの信号に基づいて、モータ31,画像形成部6,定着部7及び分岐爪28を駆動制御するようになっている。モータ31は、シート供給手段2,3,4の給紙ローラ32及びシート搬送ローラ33に図外の動力伝達機構を介して接続され、また図外の動力伝達機構及びクラッチ34を介してシート排出ローラ11に接続されている。分岐爪28は、ソレノイドへの通電のON・OFFでシートSの搬送路を切り換えるようになっており、OFF時にシート搬送路5とシート排出路10を接続し、ON時にシート搬送路5と分岐路12を接続するようになっている(図1参照)。尚、スタート信号入力手段30とは、画像形成装置1の図外の操作部に配置された印刷スタートボタンや、ネットワークや通信手段で接続されたコンピュータ,複写機,ファクシミリ等の印刷スタートキーをいうものとする。また、制御手段15は、図示しないスキャナ部で読み取った画像データや、ネットワークや通信手段を介して受信した画像データに基づいて画像形成部6の露光デバイス21を作動制御する。
【0019】
(片面印刷動作)
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1の片面印刷動作を図1〜図3に基づいて説明する。
【0020】
複数のシート供給手段2,3,4のうち、印刷条件に合致するサイズのシートSが収容されたシート供給手段(2,3,4)からシートSが送り出され、そのシートSがシート搬送路5に沿ってレジストローラ35まで搬送される。この際、複数枚のシートSに印刷する場合、シートSは所定の間隔でシート供給手段(2,3,4)から連続して送り出されるため、シート搬送路5には複数枚のシートSが存在することになる。
【0021】
レジストローラ35まで搬送されたシートSは、レジストローラ35で斜行が矯正されると共に、感光体18のトナー画像を転写するための所定のタイミングでレジストローラ35によって転写位置へ送り出される。画像形成部6によってトナー画像が転写されたシートSは、定着部7に送られ、この定着部7によって加熱・加圧されてトナー画像が定着させられる。そして、この定着部7から送り出されたシートSは、OFF状態の分岐爪28に案内されて、シート搬送路5からシート排出路10へ搬送され、シート排出ローラ11によって排紙トレイ8上に排出される。
【0022】
制御手段15は、排紙センサ26がシート先端を検知した後(ステップS1)、所定時間経過後に排紙センサ26がシート後端を検知すると(ステップS2)、シートSが正常に排出されたと判断し、給紙センサ25によるカウント数が所定値に達するまで印刷ジョブを続行させる(ステップS3,S6)。
【0023】
また、制御手段15は、給紙センサ25によるカウント数が所定値に達すると(ステップS3)、給紙ローラ32を停止させ(ステップS4)、排紙センサ26のカウント数が給紙センサ25のカウント数に合致すると(ステップS5)、シート搬送ローラ33,画像形成部6,定着部7,シート排出ローラ11等の作動を停止させ、印刷ジョブを終了する。尚、排紙センサ26のカウント数が給紙センサ25のカウント数に合致しない場合には(ステップS5)、排紙センサ26のカウント数が給紙センサ25のカウント数に合致するまで印刷ジョブを続行する(ステップS6,ステップS3〜S5)。
【0024】
次に、この片面印刷動作時において、シート排出ローラ(シート排出部)11で紙詰まり(ジャム)が発生した場合の作動状態を、図1〜図3に基づき説明する。
【0025】
制御手段15は、排紙センサ26がシート先端を検知した後(ステップS1)、所定時間経過してもシート後端の通過を排紙センサ26が検知できないと(ステップS2)、シート排出部(シート排出ローラ11)でジャムが発生したと判断する。そして、制御手段15は、その判断結果に基づいてクラッチ34を切り、シート排出ローラ11を停止させると共に、給紙ローラ32を停止させ、分岐爪28をONさせる(ステップS10)。これにより、シート搬送路5とシート排出路10の連通が分岐爪28で遮断され、シート搬送路5と分岐路12とが連通する。そして、分岐爪28よりも上流側のシート搬送路5に位置するシートSは、画像形成部6及び定着部7を通過した後に分岐路12に案内され、分岐路12に配置されたシート搬送ローラ33で両面印刷ユニット13のシート支持部16に送り込まれる。この際、制御手段15は、分岐爪28よりも上流側のシート搬送路5に存在しているシート枚数(N)を排紙センサ26と給紙センサ25からのシート検知信号に基づいて算出し(ステップS11)、両面印刷ユニット13のシート検知センサ27のカウント数が(N)になるまで印刷ジョブを実行し(ステップS12,S13)、両面印刷ユニット13のシート検知センサ27のカウント数が(N)になると(ステップS12)、シート搬送ローラ33,画像形成部6,定着部7及び分岐爪28の作動を停止させて終了する。
【0026】
これにより、シート排出部(シート排出ローラ11)において紙詰まりを生じたシートSの後に、シート搬送路5中に送り出されたシートSの全てが両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集められることになる。したがって、シート排出部(シート排出ローラ11)の紙詰まりを生じたシートSを取り除き、両面印刷ユニット13を装置本体14から引き出し、両面印刷ユニット13のシート支持部16上に積載されたシートSをまとめて取り除けば、ジャム処理が完了する。
【0027】
(両面印刷動作)
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1の両面印刷動作を、図1〜図3に基づいて説明する。
【0028】
両面印刷モードが図外の操作部等によって選択され、その両面印刷モード選択信号が制御手段15に入力されると、分岐爪28が制御手段15によってONされ、シート搬送路5と分岐路12とが連通される。そして、複数のシート供給手段2,3,4のいずれかから送り出されたシートSは、シート搬送路5に沿って搬送され、レジストローラ35を介して画像形成部6に送り込まれる。この画像形成部6に送り込まれたシートSは、片面にトナー画像が転写された後、定着部7に搬送される。定着部7に送り込まれたシートSは、定着部7によって加熱・加圧され、トナー画像が定着させられた後、分岐爪28に案内されて分岐路12に送り込まれる。分岐路12に送り込まれたシートSは、両面印刷ユニット13に送り込まれ、両面印刷ユニット13のシート支持部16に先端側から進入する。そして、両面印刷ユニット13のシート支持部16に送り込まれたシートSは、スイッチバックローラ36によって、その後端側を先端として還流路37に送り出される。この両面印刷ユニット13の還流路37は、画像形成部6よりも上流側のシート搬送路5に接続されており、シート支持部16から送り出されたシートSを表裏反転した状態でシート搬送路5に戻す。
【0029】
尚、この両面印刷実行時において、効率的な両面印刷を行うため、分岐路12,シート支持部16,還流路37及びシート搬送路5によって形成されるループ状の搬送路内には、複数枚(M枚)のシートSが所定の間隔を保って連続して搬送されている。また、両面ユニット13には、制御手段15によって作動制御される駆動モータ(図示せず)が取り付けられている。そして、この駆動モータによって各ローラ(36,38,40)が回動させられるようになっている。
【0030】
両面印刷ユニット13からシート搬送路5に戻されたシートSは、レジストローラ35によって画像形成部6に再度送り込まれ、未だ印刷されていない他の片面に画像形成部6によってトナー画像が転写された後、定着部7でトナー画像が定着される。これにより、シートSの両面に印刷が行われたことになる。ここで、分岐爪28は、片面印刷済みのM枚目のシートSが通過したタイミングでOFFにされ、シート搬送路5と分岐路12の連通を遮断し、シート搬送路5とシート排出路10を連通するようになっている。したがって、両面印刷済みのシートSが定着部7から送り出される際には、分岐爪28がOFFの状態になっている。
【0031】
定着部7から送り出された両面印刷済みのシートSは、分岐爪28に案内され、シート搬送路5からシート排出路10を搬送され、シート排出ローラ11によって排紙トレイ8上に排出される。
【0032】
尚、(M+1)枚目以降のシートSに連続して両面印刷する場合には、両面印刷ユニット13の還流路37からシート搬送路5に戻されたM枚目のシートSと所定の間隔があくように、シート供給手段2,3,4のいずれかから(M+1)枚目以降のシートSが送り出される。
【0033】
次に、この両面印刷動作時において、シート排出ローラ(シート排出部)11で紙詰まり(ジャム)が発生した場合の作動状態を、図1〜図3に基づき説明する。
【0034】
制御手段15は、排紙センサ26がシート先端を検知した後(ステップS1)、所定時間経過してもシート後端の通過を排紙センサ26が検知できないと(ステップS2)、シート排出部(シート排出ローラ11)でジャムが発生したと判断する。そして、制御手段15は、その判断結果に基づいてクラッチ34を切り、シート排出ローラ11を停止させると共に、給紙ローラ32を停止させ、分岐爪28をONさせる(ステップS10)。これにより、シート搬送路5とシート排出路10の連通が分岐爪28で遮断され、シート搬送路5と分岐路12とが連通する。そして、分岐爪28よりも上流側のシート搬送路5に位置するシートSは、画像形成部6及び定着部7を通過した後に分岐路12に案内され、分岐路12に配置されたシート搬送ローラ33で両面印刷ユニット13のシート支持部12上に送り込まれる。この際、制御手段15は、分岐爪28よりも上流側のシート搬送路5に存在しているシート枚数(N)を排紙センサ26と給紙センサ25からのシート検知信号に基づいて算出し(ステップS11)、両面印刷ユニット13のシート検知センサ27のカウント数が(N)になるまで印刷ジョブを実行し(ステップS12,S13)、両面印刷ユニット13のシート検知センサ27のカウント数が(N)になると(ステップS12)、シート搬送ローラ33,画像形成部6,定着部7及び分岐爪28の作動を停止させて終了する。
【0035】
これにより、シート排出部(シート排出ローラ11)において紙詰まりを生じたシートSの後に、シート搬送路5中に送り出されたシートSの全てが両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集められることになる。したがって、シート排出部(シート排出ローラ11)の紙詰まりを生じたシートSを取り除き、両面印刷ユニット13を装置本体14から引き出し、両面印刷ユニット13のシート支持部16上に積載されたシートSをまとめて取り除けば、ジャム処理が完了する。
【0036】
(本実施の形態の効果)
以上のように、本実施の形態の画像形成装置1は、シート排出部(シート排出ローラ11)においてジャムが生じた場合に、そのジャムを生じさせたシートSの後にシート供給手段(2,3,4)からシート搬送路5に送り出されたシートSの全てが両面印刷ユニット13のシート支持部16に集められるようになっており、両面印刷ユニット13を装置本体14から引き出して、両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集められたシートSをまとめて取り出すことができるため、シート搬送路5中に点在する複数のシートSを個別に取り除く場合に比較し、ジャム処理作業が容易化すると共に、ジャム処理作業時間の短縮化を図ることができる。したがって、ジャムの発生に伴う画像形成装置の停止時間(ダウンタイム)を少なくすることができる。
【0037】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、ジャムを生じたシートSの後にシート搬送路5に送り出されたシートSを集積する場所が両面印刷ユニット13であり、画像形成部6よりも上流側のシート搬送路5の途中にシートSを集積するようになっていない(特許文献1のようになっていない)ため、通常の片面印刷時の印刷スピードの低下を招くことがない。
【0038】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、上述のように、シート供給手段(2,3,4)から送り出されたシートSのうちで、シートの搬送路(還流路37,シート搬送路5)内にあるシートSは、両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集められ、シートSが還流路37やシート搬送路5に点在するようなことがなく、しかもシートSが複数の部材間に跨って位置するようなことがないため、シートSを装置本体14内から取り除く際に、シートSがいずれかの部材側に破れて残るようなことがなく、確実にジャム処理を行うことができる。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置1を示すものである。
尚、図4に示す画像形成装置は、図1に示す画像形成装置1と同一の構成部分には同一符号を付し、図1に示す画像形成装置1の説明と重複することになる説明を省略する。
【0040】
この図4に示す本実施の形態の画像形成装置1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1の排紙トレイ8の代わりに、シート後処理装置41を取り付けたものである。このシート後処理装置41は、その後処理搬送路42を装置本体14内のシート排出路10に接続するようになっており、後処理搬送路42に配置した後処理手段(例えば穴明け手段,ステープル手段等)43によってシートSに後処理を施し、その後処理を施したシートSを排紙ローラ44で排紙トレイ45上に排出するようになっている。そして、後処理搬送路42には、後処理手段43での紙詰まりを検知するシート検知センサ(検知手段)46が配置されており、このシート検知センサ46の検知信号が制御手段15に出力されるようになっている。尚、シート後処理装置41は、制御手段15によって作動制御されるようになっており、後処理搬送路42に配置される搬送ローラ47,後処理手段43及び排紙ローラ44の作動が制御手段15によって制御されるようになっている。
【0041】
制御手段15は、排紙センサ26又はシート検知センサ46からのシート検知信号に基づいて、シート排出ローラ(シート排出部)11又は後処理手段43においてジャムが発生したと判断すると、シート後処理装置41の作動を停止させると共に、第1の実施の形態と同様に、画像形成部6,定着部7,分岐爪28及びモータ31等を作動制御し、ジャムを生じたシートSの後にシート搬送路5に送り出されたシートSの全てを両面印刷ユニット13のシート支持部16上に集めるようになっている。
【0042】
したがって、本実施の形態の画像形成装置1は、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。尚、本実施の形態は、シート後処理装置41が装置本体14に取り付けられて、全体として画像形成装置1を構成するものであるから、シート排出路でもある後処理搬送路42の下流端に排紙センサを配置し、排紙ローラ(シート排出部)44でのジャムを検知し、この検知結果に基づいて、上述のようなジャム処理を行うようにしてもよい。
【0043】
[その他の実施の形態]
尚、上記各実施の形態は、電子写真式の画像形成装置を例示したが、本発明は、これに限られず、上記各実施の形態の画像形成部6及び定着部7をインクジェットプリント用ユニット(別の画像形成部)に置き換えてもよい。
【0044】
また、上記各実施の形態において、転写デバイス23は、転写コロトロンと分離コロトロンを使用する態様を例示したが、これらの代わりに、転写ローラ又は転写ベルトを使用するようにしてもよい。
【0045】
また、上記各実施の形態において、ジャム発生時にシート搬送路5等にあるシートSを両面印刷ユニット13のシート支持部16に集める態様を例示したが、これに限られず、効率的にジャム処理ができる限り、両面印刷ユニット13のシート支持部16以外の場所(例えば、還流路37)に集めるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、シート排出部においてジャムが生じた場合に、そのジャムを生じさせたシートの後にシート供給手段からシート搬送路に送り出されたシートの全てが両面印刷ユニット内に集められるようになっており、両面印刷ユニットを装置本体から引き出して、両面印刷ユニット内に集められたシートをまとめて取り出すことができるため、シート搬送路中に点在する複数のシートを個別に取り除く場合に比較し、ジャム処理作業が容易化すると共に、ジャム処理作業時間の短縮化を図ることができる。したがって、本発明によれば、ジャムの発生に伴う画像形成装置の停止時間(ダウンタイム)を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御ブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置の作動状態を説明するフローチャート図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、2,3,4……シート供給手段、5……シート搬送路、6……画像形成部、10……シート排出路、11……シート排出ローラ(シート排出部)、12……分岐路、13……両面印刷ユニット、14……装置本体、26……排紙センサ(検知手段)、43……後処理手段、46……シート検知センサ(検知手段)、S……シート
Claims (2)
- シート供給手段から送り出されたシートを案内するシート搬送路と、
このシート搬送路の途中に配置され、シートに印刷する画像形成部と、
前記シート搬送路の下流端に接続されたシート排出路に配置され、前記シート搬送路から前記シート排出路に送り込まれたシートを装置本体の外部に排出するシート排出部と、
前記シート搬送路の下流端に分岐路を介して接続され、前記画像形成部によって片面に画像が印刷されたシートを表裏反転して前記画像形成部よりもシート搬送方向上流側の前記シート搬送路に戻す両面印刷ユニットと、
を備えた画像形成装置において、
前記両面印刷ユニットが前記装置本体に対して引き出し可能に取り付けられ、前記シート排出部で紙詰まりが発生したことを検知手段によって検知すると、前記シート搬送路内のシートを前記分岐路を介して前記両面印刷ユニット内に搬送することを特徴とする画像形成装置。 - シート供給手段から送り出されたシートを案内するシート搬送路と、
このシート搬送路の途中に配置され、シートに印刷する画像形成部と、
前記シート搬送路の下流端に接続されたシート排出路に配置され、前記シート搬送路から前記シート排出路に送り込まれたシートを装置本体の外部に排出するシート排出部と、
このシート排出部から排出されたシートに後処理を施す後処理手段と、
前記シート搬送路の下流端に分岐路を介して接続され、前記画像形成部によって片面に画像が印刷されたシートを表裏反転して前記画像形成部よりもシート搬送方向上流側のシート搬送路に戻す両面印刷ユニットと、
を備えた画像形成装置において、
前記両面印刷ユニットが前記装置本体に対して引き出し可能に取り付けられ、前記シート排出部又は前記後処理手段で紙詰まりが発生したことを検知手段によって検知すると、前記シート搬送路内のシートを前記分岐路を介して前記両面印刷ユニット内に搬送することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341427A JP3889348B2 (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002341427A JP3889348B2 (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004175482A true JP2004175482A (ja) | 2004-06-24 |
JP3889348B2 JP3889348B2 (ja) | 2007-03-07 |
Family
ID=32703792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002341427A Expired - Fee Related JP3889348B2 (ja) | 2002-11-25 | 2002-11-25 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3889348B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007108721A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Canon Inc | 画像形成装置およびシート加熱装置 |
JP2009301044A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Toshiba Corp | 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 |
US8160462B2 (en) * | 2007-08-07 | 2012-04-17 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having a transport status detection unit |
CN103625112A (zh) * | 2012-08-20 | 2014-03-12 | 富士胶片株式会社 | 图像形成装置 |
CN104249574A (zh) * | 2014-09-09 | 2014-12-31 | 苏州佳世达光电有限公司 | 打印机 |
JP2016212188A (ja) * | 2015-05-01 | 2016-12-15 | コニカミノルタ株式会社 | シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置と画像形成システム |
-
2002
- 2002-11-25 JP JP2002341427A patent/JP3889348B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007108721A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-04-26 | Canon Inc | 画像形成装置およびシート加熱装置 |
US8160462B2 (en) * | 2007-08-07 | 2012-04-17 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having a transport status detection unit |
JP2009301044A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Toshiba Corp | 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 |
CN103625112A (zh) * | 2012-08-20 | 2014-03-12 | 富士胶片株式会社 | 图像形成装置 |
CN103625112B (zh) * | 2012-08-20 | 2016-07-06 | 富士胶片株式会社 | 图像形成装置 |
CN104249574A (zh) * | 2014-09-09 | 2014-12-31 | 苏州佳世达光电有限公司 | 打印机 |
JP2016212188A (ja) * | 2015-05-01 | 2016-12-15 | コニカミノルタ株式会社 | シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置と画像形成システム |
US9969592B2 (en) | 2015-05-01 | 2018-05-15 | Konica Minolta, Inc. | Sheet conveying device, and image forming apparatus and image forming system including the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3889348B2 (ja) | 2007-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020140114A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3889348B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4474219B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成装置の排紙方法 | |
JP2779826B2 (ja) | 両面画像形成装置 | |
JP2003182880A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003155146A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005221522A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH08188300A (ja) | シート搬送装置 | |
JP6056289B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP7333006B2 (ja) | 搬送装置、及び、画像形成装置 | |
JP2011098814A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006264962A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005084307A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4656600B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4042221B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008287027A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007093930A (ja) | 画像形成装置とその制御方法 | |
JP2001315997A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3973363B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003341900A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2023142025A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004182370A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003246475A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2024007871A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003155133A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060706 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061128 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208 Year of fee payment: 6 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |