JP2023142025A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載部にシートを排出する別排出モードを終了する際に、第1シート検出部がシートを検出する第1位置にシートをより確実に残すこと。【解決手段】画像形成装置の制御部は、排出部が使用不能でかつ第2搬送路が使用可能である場合に、装置内部にある複数のシート(752,753,754,755)を積載部に排出する別排出モードを実行し、かつ第1位置(P1)にシートを残した状態で別排出モードを終了する。そして、制御部は、別排出モードの実行中において、第2シート検出部により第2位置(P2)に後続のシートがあることを検出した場合に、第1位置(P1)にある先行のシートを積載部に排出する。【選択図】図9

Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
例えばプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置においては、シートの紙詰まり(所謂ジャム)が発生した際に、ユーザに対して紙詰まりした箇所を表示し、紙詰まりしたシートを取り除くように報知するものが一般的である。また、シートの紙詰まりが発生した際に、紙詰まりしたシート以外のシートが画像形成装置の搬送路を搬送中あり、そのシートの搬送を停止すると、そのシートが画像形成装置の内部に取り残され、ユーザが取り除く必要が生じる。特に画像形成装置の搬送路が長い場合は、紙詰まりが発生した際における搬送中のシートの数が多くなり、多くのシートが取り残されて、ユーザの作業負荷が大きくなる。そのため、紙詰まりが発生した際に、用紙を搬送していた搬送路から分岐する分岐搬送路に用紙を搬送し、分岐搬送路からジャム用紙収納ボックスに用紙を排出するものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2009-220966号公報
ところで、上記特許文献1のように紙詰まりが発生した場合に排出部から排出する予定であったシートを他の部位(以下、「積載部」という)に排出して積載させる構成にあって、積載部でシートを検出するセンサを設けるとコストダウンの妨げになる。そのため、シートの搬送路にあって積載部の近傍に配置されたセンサを用い、そのセンサの検出位置にシートを停止させることで、積載部にシートがあることとして検出させ、積載部のシートの除去を促す報知をユーザに行うことが考えられている。しかしながら、積載部に向けてシートを搬送する際にも紙詰まりが発生する場合があり、上記センサの検出位置にシートを搬送できないと、そのセンサによるシートの検出に基づいてユーザにシートの除去を促す報知ができなくなるという問題がある。
そこで本発明は、積載部にシートを排出する別排出モードを終了する際に、第1シート検出部がシートを検出する第1位置にシートをより確実に残すことが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを外部に排出する排出部と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを前記排出部に搬送する第1搬送路と、前記第1搬送路から第1分岐部で分岐する第2搬送路と、前記第2搬送路にあるシートを搬送するシート搬送部と、前記第2搬送路から排出されたシートを積載する積載部と、前記第2搬送路の第1位置にあるシートを検出する第1シート検出部と、前記第2搬送路において前記第1位置よりも前記画像形成部の側の第2位置にあるシートを検出する第2シート検出部と、前記排出部が使用不能でかつ前記第2搬送路が使用可能である場合に、装置内部にある複数のシートを前記積載部に排出する別排出モードを実行し、かつ前記第1位置にシートを残した状態で前記別排出モードを終了する制御部と、を備え、前記制御部は、前記別排出モードの実行中において、前記シート搬送部によって、前記第2シート検出部により前記第2位置に後続のシートがあることを検出した場合に、前記第1位置にある先行のシートを前記積載部に排出し、前記第2位置にある後続のシートを前記第1位置に搬送する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によると、積載部にシートを排出する別排出モードを終了する際に、第1シート検出部がシートを検出する第1位置にシートをより確実に残すことができる。
本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 本実施の形態に係る反転ユニットにおける反転動作を示すタイムチャート。 本実施の形態に係る印刷動作の制御を示すフローチャート。 本実施の形態に係る排出処理における退避枚数判定動作の制御を示すフローチャート。 本実施の形態に係る排出処理における退避排出動作の制御を示すフローチャート。 (a)排出処理において紙詰まりの発生時における滞留紙の位置を示す図。(b)排出処理において滞留紙の排出を開始した状態を示す図。(c)排出処理において滞留紙を退避部に排出した状態を示す図。(d)排出処理において最後の滞留紙を反転・両面搬送ガイドセンサの検出位置に停止した状態を示す図。 紙詰まりの発生時における用紙の位置を示す模式図。 (a)は先行の用紙が第1位置で停止した状態を示す図。(b)は後続の用紙が第2位置に搬送された状態を示す図。(c)は先行の用紙の排出が開始された状態を示す図。(d)は後続の用紙の搬送が開始された状態を示す図。 報知画面の一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する本実施の形態は、例示的に示したものであり、本発明が以下の実施の形態によって限定されるものではない。
[画像形成装置]
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構造について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。図1において、画像形成装置100は、カラーのレーザプリンタであり、大まかに、装置本体としての画像出力部100Pと、該画像出力部100Pの上部に配置されたリーダー部104と、操作部105とで構成されている。画像出力部100Pは、操作部105を介して操作されることにより、リーダー部104で読み取った原稿の画像を複写するように画像を形成する。又は、画像出力部100Pは、図示を省略したハードディスクドライブ等に記録された画像データや、図示を省略した外部インターフェースから入力された画像データに基づいて画像を形成する。
画像出力部100Pは、画像形成ユニット10、給送ユニット20、中間転写ユニット30、定着ユニット40、反転ユニット50、両面搬送ユニット60、排出搬送ユニット70、制御ユニット80、及び退避部90を備えている。本画像形成装置100においては、画像形成ユニット10、中間転写ユニット30、定着ユニット40によりシートとしての用紙Pに画像を形成する画像形成部100Aを構成している。
画像形成ユニット10は、水平方向に沿って並設された4つの画像形成ステーションa~dを備えている。4つの画像形成ステーションa~dの構成は同一である。すなわち、各画像形成ステーションa~dは、それぞれ、その中心で軸支され、回転駆動される像担持体としての感光ドラム11a~11dを備えている。感光ドラム11a~11dは、それぞれ、図1中矢印方向に回転する。各感光ドラム11a~11dの外周面に対向するようにその回転方向に沿ってそれぞれ一次帯電装置12a~12d、光学系13a~13d、現像装置14a~14d、及びクリーニング装置15a~15dが配置されている。
一次帯電装置12a~12dは、対応する感光ドラム11a~11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。光学系13a~13dは、記録画像信号に応じて変調した、例えばレーザービーム等の光線を対応する感光ドラム11a~11d上に露光させて、各感光ドラム11a~11d上に静電潜像を形成する。現像装置14a~14dは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーを収納しており、対応する感光ドラム11a~11dに形成された静電潜像にトナーを供給してトナー画像を形成して顕像化する。感光ドラム11a~11d上に形成されたトナー像は、それぞれ後述する中間転写ユニット30の一次転写ローラ35a~35dに所定の転写電圧が印加されることによって、中間転写ベルト31に重なるように転写されてカラー画像となる。クリーニング装置15a~15dは、中間転写ベルト31に転写されないで感光ドラム11a~11d上にそれぞれ残留する残留トナーを掻き落として感光ドラム11a~11dの表面を清掃する。
給送ユニット20は、シート或いは記録紙としての用紙Pを収納するカセット21及びカセット21から用紙Pを送り出すピックアップローラ22を備えている。給送ユニット20は、手差トレイ97及び手差トレイ97から用紙Pを送り出す手差ピックアップローラ96を備えている。また、給送ユニット20は、レジストレーションローラ対26、離間可能なレジ前ローラ対27、カセット21から送り出された用紙Pをレジストレーションローラ対26まで搬送する複数の搬送ローラ対23、及び搬送路24を備えている。搬送路24におけるレジストレーションローラ対26の上流には、用紙Pの有無を検知するレジセンサ28が配置されている。また、搬送路24におけるレジストレーションローラ対26の下流には二次転写前センサ29が配置されている。
なお、カセット21には、該カセット21に収容された用紙Pのサイズを検出するサイズ検知器としてのセンサが設けられている。また、レジセンサ28,二次転写前センサ29は搬送センサの一例であり、図2で示すように用紙位置を監視する複数の搬送センサ106を持つ。
また、本実施の形態において、搬送路とは、物理的に用紙P(シート)が当接し、用紙Pを搬送方向に案内するガイド部としての搬送ガイドによって区画された空間を指す。このシートが搬送される搬送路は、ガイド部材により構成されるので、搬送されるシートを案内するガイド部と言い換えてもよい。
ピックアップローラ22はカセット21から用紙Pを送り出し、送り出された用紙Pは、搬送ローラ対23によってレジストレーションローラ対26まで搬送される。一方、手差トレイ97から用紙Pを給送する場合、手差ピックアップローラ96は手差トレイ97から用紙Pを送り出し、送り出された用紙Pは、レジ前ローラ対27によってレジストレーションローラ対26まで搬送される。レジストレーションローラ対26は、画像を形成するタイミングに合わせて用紙Pを後述する中間転写ユニット30の二次転写領域Teに向けて送り出す。
中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31を備えている。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32、テンションローラ33及び二次転写内ローラ34によって回転可能に張架されている。駆動ローラ32は、中間転写ベルト31に駆動力を伝達する。テンションローラ33は、中間転写ベルト31に適度な張力を与える。中間転写ベルト31を挟んで二次転写内ローラ34と対向するように二次転写外ローラ36が配置されている。二次転写内ローラ34と二次転写外ローラ36との当接部が二次転写領域Teとなる。中間転写ベルト31を介して各感光ドラム11a~11dとそれぞれ対向するように、一次転写ローラ35a~35dが配置されている。感光ドラム11a~11dと一次転写ローラ35a~35dとの当接部がそれぞれ一次転写領域Ta~Tdとなる。中間転写ベルト31を介してテンションローラ33と対向するようにクリーニング装置37が配置されている。クリーニング装置37は、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングする。
定着ユニット40は、定着ローラ41aと、当該定着ローラ41aに加圧される加圧ローラ41bを備えている。定着ローラ41aは、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備えている。また、加圧ローラ41bが熱源を備える場合もある。定着ユニット40の搬送路43には、定着ローラ41aと加圧ローラ41bとのニップ部へ用紙Pを搬入する定着前ローラ対42が設けられている。
排出搬送ユニット70は、内排出ローラ対71、排出部としての外排出ローラ対72、第1分岐部としてのフラッパ73、第1搬送路としての搬送路74、搬送路75、及び搬送路76を備えている。内排出ローラ対71は、定着ユニット40で画像が熱定着された用紙Pを搬送する。排出部としての外排出ローラ対72は、用紙Pを装置本体の外部に向けて排出する。第1分岐部としてのフラッパ73は、反転・両面フラッパソレノイド95により用紙Pの搬送先を搬送路74又は搬送路75に切換える分岐機構である。つまり用紙Pの搬送先を後述の反転ユニット50の方向か又は外排出ローラ対72の方向かに切換える。
なお、本実施の形態においては、搬送路74は、画像形成部100Aから搬送される用紙Pを排出部としての外排出ローラ対72に搬送する第1搬送路を構成する。また、搬送路74から分岐する搬送路75は、画像形成部100Aから搬送される用紙Pを、後述の積載部としての退避部90に搬送する第2搬送路を構成する。そして、搬送路75から分岐する搬送路76は、反転部としての反転ユニット50で反転された用紙Pを排出部としての外排出ローラ対72に搬送する第4搬送路を構成する。
シート搬送部或いは反転部としての反転ユニット50は、第1搬送部としての第1反転・両面ローラ対51A(第1ローラ)及び第2反転・両面ローラ対51B(第2ローラ)を備えている。また、反転ユニット50は、第2搬送路としての搬送路52、第3分岐部としての排出フラッパ53を備えている。さらに、反転ユニット50は、第2分岐部としての反転・両面フラッパ54、第2搬送部としての反転引き込みローラ対55を備えている。また、反転ユニット50は、第2シート検出部としての反転・両面センサ91、第1シート検出部としての反転・両面搬送ガイドセンサ92、第1駆動源としての反転・両面駆動モータ93、第2駆動源としての反転引き込み駆動モータ99を備えている。
第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bは、反転・両面駆動モータ93によって駆動し、正転、逆転可能に構成されている。反転引き込みローラ対55は、反転引き込み駆動モータ99によって駆動し、同様に正転、逆転可能に構成されている。つまり、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bと、反転引き込みローラ対55とは、画像形成部100Aから搬送されてくる用紙Pを退避部90に向けて搬送する方向である第1方向A、又はその反対の第2方向Bに搬送可能である。
排出フラッパ53は、反転排出時、搬送路52において反転された用紙Pの搬送先を、反転・両面フラッパソレノイド95該搬送路52から分岐する搬送路76に切換える分岐機構である。つまり、用紙Pの搬送先を排出搬送ユニット70の外排出ローラ対72の方向に切換える。反転・両面フラッパ54は、反転・両面フラッパソレノイド95によって駆動し、両面印刷ジョブ実行時に用紙Pの搬送先を、後述する搬送路52から分岐する搬送路62の方向に切換える分岐機構である。反転・両面フラッパ54は、用紙Pの搬送先を両面搬送ユニット60の各両面搬送ローラ対61の方向に切換える。
反転・両面センサ91は、用紙Pの搬送方向における反転・両面フラッパ54と第1反転・両面ローラ対51Aとの間の第2検出位置91Aにある用紙Pの有無を検出し、反転排出時及び両面印刷時には用紙Pの先端部及び後端部を検知する。即ち、反転・両面センサ91は、反転引き込みローラ対55で搬送可能な第2位置P2(図9(b)参照)にあるシートを検出する。換言すると、第2位置P2は、反転引き込みローラ対55により用紙Pが搬送可能な位置であると言える。
また、反転・両面搬送ガイドセンサ92は、第2反転・両面ローラ対51Bと退避部90との間の第1検出位置92Aにある用紙Pの有無を検出する。つまり、反転・両面センサ91は、用紙Pの搬送方向である第1方向Aにおいて反転・両面搬送ガイドセンサ92よりも上流側にあって、画像形成部100Aの側に配置されている。また、反転・両面搬送ガイドセンサ92は、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bの何れかで搬送可能な第1位置P1(図9(b)参照)にあるシートを検出する。換言すると、第1位置P1は、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bにより用紙Pが搬送可能な位置であると言える。
両面搬送ユニット60は、用紙Pを搬送する両面搬送ローラ対61と、反転ユニット50で反転した用紙Pを画像形成部100Aに再搬送する第3搬送路としての搬送路62とを備えている。
制御ユニット80は、制御部としてのCPU111を内蔵している。CPU111は、上述の各ユニット内の各種機構を制御して種々の動作を実行させる。
退避部90は、反転ユニット50により反転される用紙Pの先端(反転後の後端)を退避させるように構成されており、後述するように紙詰まりの発生時において搬送路内に滞留した用紙を退避させることが可能に構成されている。即ち、退避部90は、反転ユニット50の搬送路52に繋がっており、反転ユニット50に近接するように設けられている。退避部90は、用紙止め部90Y及び用紙止め部90Xを備えている。用紙止め部90Yは、退避部90に排出された用紙Pの搬送方向の先端が当接する。用紙止め部90Xは、用紙止め部90Yに当接して跳ね返った用紙Pの他端に当接して当該用紙Pを停止させる。
次に、画像形成装置100の制御構成について説明する。図2は、図1の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。図2において、画像形成装置100は、制御部としてのCPU111を備えている。CPU111は、操作部105、画像メモリ107、ROM108、RAM112にそれぞれ接続されている。また、反転・両面駆動モータ93、反転・両面フラッパソレノイド95、反転・両面センサ91、反転・両面搬送ガイドセンサ92にも接続されている。さらに、ピックアップモータ94、手差ピックアップモータ98、反転引き込み駆動モータ99、搬送センサ106にも接続されている。CPU111は、画像形成装置100の各部を中央制御し、ROM108に格納された各種プログラムをRAM112に展開することによって各種処理を実行する。
操作部105は、各種キーを有するキー操作部を備え、ユーザによるキー操作部への各種操作入力(片面/両面印刷モード、反転排出モード、用紙サイズ、用紙の坪量、印刷枚数など)を受付け、入力された操作信号をCPU111に出力する。操作部105には、ユーザに各種情報を報知するための表示部が設けられている。また、操作部105には、ユーザが用紙Pのサイズを設定するための設定部が設けられている。画像メモリ107は、外部機器から受信した画像データ等の情報を一時記憶する記憶部である。ROM108は、情報読み出し専用の記憶部である。
ピックアップモータ94は、CPU111からの駆動信号を受けてピックアップローラ22を駆動してカセット21から用紙Pを給送する。また、手差ピックアップモータ98は、CPU111の駆動信号を受信して手差ピックアップローラ96を駆動して手差トレイ97から用紙Pを給送する。
反転・両面センサ91は、例えば発光素子及び受光素子を備えた光学センサで構成され、搬送路52における第2検出位置91Aで反転ユニット50により搬送される用紙Pの有無や後端及び先端を検出し、検出結果をCPU111に出力する。即ちこの光学センサは、退避部内の用紙に光を照射する発光素子及び用紙で反射した反射光を受光する受光素子を有する。この光学センサは、搬送路52の反転・両面センサ91の検出位置である第2検出位置91Aに用紙が存在するか否かを検出し、その結果をCPU111に出力する。検知結果を受信したCPU111は、検出結果をRAM112に展開して記憶させる。同様に、反転・両面搬送ガイドセンサ92も、例えば発光素子及び受光素子を備えた光学センサで構成されている。この光学センサも、搬送路52における第1検出位置92Aで反転ユニット50により搬送される用紙Pの有無や後端及び先端を検出し、検出結果をCPU111に出力する。
反転引き込み駆動モータ99は、CPU111からCW/CCWの回転信号、駆動開始信号など駆動に必要な情報を受信して反転引き込みローラ対55を駆動する。反転・両面駆動モータ93も同様に、CPU111からCW/CCWの回転信号、駆動開始信号など駆動に必要な情報を受信して反転・両面ローラ対51を駆動する。反転・両面フラッパソレノイド95は、反転・両面フラッパ54を動作させて用紙Pの搬送先を切換える。
[画像形成動作]
次に、本実施の形態に係る画像形成装置100の動作について説明する。画像形成動作を開始するための動作開始信号が発せられると、まず、ピックアップローラ22がカセット21から用紙Pを1枚ずつ送り出す。次いで、搬送ローラ対23が、搬送路24を案内することで、用紙Pがレジ前ローラ対27を経てレジストレーションローラ対26まで搬送する。このとき、レジストレーションローラ対26は停止している。停止状態のレジストレーションローラ対26に当接した用紙Pはループ(撓み)を形成することによって当該用紙Pの斜行が矯正される。その後、画像形成ユニット10で画像が形成されるタイミングに併せてレジストレーションローラ対26が回転を開始する。レジストレーションローラ対26が回転を開始するタイミングは、用紙Pと、画像形成ユニット10から中間転写ベルト31上に転写されたトナー画像が二次転写領域Teで合致するようにそのタイミングが設定される。
一方、画像形成ユニット10では、画像形成動作を開始するための動作開始信号が発せられると、上述したプロセスを経て中間転写ベルト31の回転方向の最も上流側にある感光ドラム11d上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト31に転写される。すなわち、感光ドラム11dに対向配置された1次転写ローラ35dに転写用の高電圧が印加されることによって一次転写領域Tdにおいて、感光ドラム11d上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト31に転写される。
中間転写ベルト31上に転写されたトナー画像は、次の1次転写領域Tcまで搬送される。感光ドラム11cには、感光ドラム11dに比べて画像形成ユニット相互間をトナー画像が搬送される時間だけ遅延して画像が形成され、中間転写ベルト31に転写された先のトナー画像上にレジストを合わせて感光ドラム11cのトナー画像が転写される。以下、同等の工程が繰り返され、感光ドラム11d~11a上にそれぞれ形成された4色のトナー画像が中間転写ベルト31上に重なるように転写される。
その後、用紙Pが二次転写領域Teに進入して中間転写ベルト31に接触すると、当該用紙Pの通過タイミングに合わせて二次転写外ローラ36に高電圧が印加される。二次転写外ローラ36に高電圧が印加されると、中間転写ベルト31上に形成されたトナー画像が用紙Pの表面に転写される。トナー画像が転写された用紙Pは、搬送路43によって定着ユニット40の定着ローラ41aと加圧ローラ41bとのニップ部まで搬送される。そして、定着ローラ41aと加圧ローラ41bとの熱及びニップ圧力によって、トナー画像が用紙Pの表面に定着される。
トナー画像が定着された用紙Pは、内排出ローラ対71によって送り出される。片面印刷時及び両面印刷時の裏面印刷後は、フラッパ73が、用紙Pを外排出ローラ対72がある搬送路74の方向に導くように作動し、外排出ローラ対72は、用紙Pを画像出力部100Pから外部に排出する。一方、反転排出ジョブ実行時や、両面印刷ジョブの表面印刷後に用紙Pの裏面に画像を形成する際は、フラッパ73は、用紙Pを反転ユニット50がある搬送路75の方向に導くように作動する。
反転ユニット50に引き込まれた用紙Pは、反転引き込みローラ対55、第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bにより、搬送路52に引き込まれる。そして、用紙Pの後端が反転・両面センサ91で検知されたタイミングで用紙Pの搬送が一旦停止される。その後、反転排出の場合は、反転引き込みローラ対55、第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bが逆回転し、用紙Pは排出フラッパ53の作動によって搬送路76により外排出ローラ対72方向に搬送される。外排出ローラ対72に搬送された用紙Pは、画像出力部100Pの外部に排出される。
一方、両面印刷ジョブの場合、用紙Pは反転・両面フラッパ54の作動によって両面搬送ユニット60がある搬送路62の方向に搬送される。両面搬送ユニット60の搬送路62に導かれた用紙Pは、両面搬送ローラ対61によって搬送され、給送ユニット20の表面印刷時の搬送路24に合流する。その後、表面印刷と同様のプロセスを経て用紙Pの裏面に画像が形成される。このようにして、表裏両面に画像が形成された用紙Pは、その後、外排出ローラ対72によって画像出力部100Pの外部へ排出される。
[反転ユニット50の動作]
図3は、反転・両面印刷ジョブにおける反転・両面センサ91、反転・両面駆動モータ93、反転引き込み駆動モータ99、及び反転・両面フラッパソレノイド95のタイミングチャートである。図3において、まず、反転ユニット50に用紙Pが搬入された際、反転・両面フラッパソレノイド95(つまり反転・両面フラッパ54)はホームポジション(HP)の状態にある。即ち、反転・両面フラッパソレノイド95はOFF状態で、反転・両面フラッパ54は、用紙Pを搬送路52に搬送させるための図1中における下向き(第1方向A)の流路を形成する位置に切換えられている。
この状態において、CPU111から反転・両面駆動モータ93及び反転引き込み駆動モータ99へ駆動ONの信号と回転方向CWの信号が出力される。その信号により、反転引き込みローラ対55、第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bを回転させ、用紙Pは第1方向Aに向けて搬送される下向き搬送が開始される。
反転・両面駆動モータ93と反転引き込み駆動モータ99の駆動開始からt1時間後に反転・両面センサ91が用紙Pの先端を検知してONとなる。その後、t2時間後に反転・両面センサ91が用紙Pの後端を検知してOFFとなる。反転・両面センサ91が用紙Pの後端を検知した後、t3時間後に反転・両面駆動モータ93と反転引き込み駆動モータ99の駆動が停止される。これにより、反転引き込みローラ対55、第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bの回転が停止する。
反転・両面駆動モータ93の駆動停止状態のt4時間の間に、反転・両面フラッパソレノイド95がON状態となり、反転・両面フラッパ54は、用紙Pを両面搬送ユニット60の搬送路62に導く方向に切り替わる。反転・両面フラッパソレノイド95がON状態において、CPU111から反転・両面駆動モータ93へ駆動ONの信号と回転方向CCWの信号が出力される。その信号により、用紙Pは第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bによって第2方向Bに搬送され、両面搬送ユニット60に向かって搬送される。
反転・両面駆動モータ93が回転し始めてから、t5時間後に反転・両面センサ91が用紙Pの先端を検知する。先端を検知してt6時間後に反転・両面センサ91が用紙Pの後端を検知してOFFとなる。反転・両面センサ91がOFFとなってからt7時間後に反転・両面駆動モータ93の駆動が停止され、反転・両面ローラ対51の回転が停止する。反転・両面駆動モータ93の駆動が停止されてt8時間後に、反転・両面フラッパソレノイド95がOFF状態になって反転・両面フラッパ54は、初期状態となって、用紙Pを第1方向Aに搬送するための流路を形成する。
[紙詰まり発生時の排出処理]
ついで、外排出ローラ対72及び搬送路74で紙詰まりが発生し場合、或いは搬送路74に接続されたフィニッシャ、綴じ装置、断裁装置等の処理装置で紙詰まりが発生した場合等について説明する。換言すると、外排出ローラ対72及び搬送路74が使用不能となり、搬送路75及び搬送路52が使用可能である際の排出処理について図4乃至図10を用いて説明する。
(排出処理の動作の概要)
まず、上記のような紙詰まりが発生した際、画像形成装置100内部にある滞留している用紙P(以下、「滞留紙Pt」という)を退避部90に退避させるときの動作の概要について図7を用いて説明する。図7(a)は排出処理において紙詰まりの発生時における滞留紙の位置を示す図、図7(b)は排出処理において滞留紙の排出を開始した状態を示す図である。また、図7(c)は排出処理において滞留紙を退避部に排出した状態を示す図、図7(d)は排出処理において最後の滞留紙を反転・両面搬送ガイドセンサの検出位置に停止した状態を示す図である。
まず、大まかに、定着ユニット40から反転ユニット50の反転・両面センサ91までの搬送路75及び搬送路52に滞留紙Ptが滞留している場合の動作について説明する。図7(a)に示すように、外排出ローラ対72及び搬送路74が使用不能となる紙詰まりが発生した際、搬送路75及び搬送路52に滞留紙Ptが滞留していたとする。この場合、搬送路75及び搬送路52の滞留紙Ptは、図7(b)に示すように、内排出ローラ対71、反転引き込みローラ対55、第1反転・両面ローラ対51A、及び第2反転・両面ローラ対51Bにより第1方向A(図中下方)に搬送される。そして、図7(c)に示すように、第2反転・両面ローラ対51Bまで送り出された滞留紙Ptは、全て退避部90に排出されて積載される。これにより、紙詰まりの発生時に滞留紙Ptが各所に散らばって残ることがなく、ユーザのリカバリ作業を簡易にすることができる。
ところで、退避部90には、コストダウン等の目的で、用紙Pの有無を検出するセンサ等が設けられていない。そのため、図7(c)に示すように全ての滞留紙Ptを退避部90に排出すると、退避部90に滞留紙Ptがあるか否か検出できず、例えば電源のOFFでRAM112が消去された場合等、センサによって滞留紙Ptの検出ができなくなる虞がある。そこで、図7(d)に示すように、複数の滞留紙Ptのうち最後の1枚を搬送路52の反転・両面搬送ガイドセンサ92の検出位置(第1検出位置92A)に停止させた状態にする。これにより、退避部90の滞留紙Ptを検出できなくても、反転・両面搬送ガイドセンサ92で滞留紙Ptを検出でき、ユーザに退避部90及び反転ユニット50に滞留紙Ptがあることを報知することができる。しかしながら、さらに紙詰まりが発生して、反転・両面搬送ガイドセンサ92の検出位置に滞留紙Ptを停止できないと、滞留紙Ptの検出ができず、このような報知が行えなくなる可能性がある。そこで、本実施の形態では以下のように排出処理を行うものである。
(紙詰まり発生時の排出処理の詳細)
次に本実施の形態において、プリント動作中に紙詰まりが発生し、退避部90に滞留紙Ptを排出する際の排出処理について、図4、図5、図6、図8、図9、及び図10を用いて説明する。図4は本実施の形態に係る印刷動作の制御を示すフローチャートである。また、図5は本実施の形態に係る排出処理における退避枚数判定動作の制御を示すフローチャート、図6は本実施の形態に係る排出処理における退避排出動作の制御を示すフローチャートである。図8は紙詰まりの発生時における用紙の位置を示す模式図である。また、図9(a)は先行の用紙が第1位置で停止した状態を示す図、図9(b)は後続の用紙が第2位置に搬送された状態を示す図である。さらに、図9(c)は先行の用紙の排出が開始された状態を示す図、図9(d)は後続の用紙の搬送が開始された状態を示す図である。そして、図10は報知画面の一例を示す図である。
〈印刷動作〉
CPU111は、図4に示すように、例えば操作部105の操作によって印刷ジョブが入力されると印刷動作の制御を開始する。するとまず、紙詰まりが発生したか否かの監視を行い(S1)、紙詰まりが発生してない間は(S1のN)、最終紙の外部への出力が終わるまで(S2のN)この監視を繰り返し行う。その後、紙詰まりが発生することなく(S1のN)、印刷ジョブにおける最終紙までの外部への出力が終わると(S2のY)、印刷動作を終了する。
一方、印刷動作中に紙詰まりを検出すると(S1のY)、ステップS3に進み、紙詰まり発生時における滞留紙Ptの退避部90への排出処理を実行する。この排出処理は、紙詰まりが発生していない通常の排出を外排出ローラ対72から行うモードとは別に、装置内部にある用紙を退避部90に排出を行う別排出モードであると言える。このステップS3の排出処理についての詳細は後述する。その後、ステップS4に進み、操作部105に紙詰まりを示唆する画面、例えば図10に示すようなユーザに対して退避部90に積載された滞留紙Ptの除去を促す画面を表示し、印刷動作を中断或いは終了する。
〈排出処理〉
上記ステップS3の排出処理を開始すると(ステップS3の排出処理の実行中となると)、図5に示すように、CPU111は、ステップS11に進む。ステップS11においては、画像形成装置100内部の滞留紙のうち、退避部90へ退避させる滞留紙と、退避させずにその場で停止させる滞留紙の振り分けを実施する。即ち、紙詰まりが発生すると、CPU111は各滞留紙について、退避部90に退避させるか否かの判断の処理を実行する。各滞留紙に対して退避部90に退避させるか否かを判断する順は、排出が予定されている順であり、図8に示す例では、滞留紙751,752,753,754,755の順となる。
詳細には、CPU111は、画像形成装置100内部の滞留紙の位置を各搬送センサの検出からの時間経過によって管理している。CPU111は、滞留紙751の紙詰まりを排出部としての外排出ローラ対72の近傍にある搬送センサ106で検出すると、滞留紙751は退避部90への搬送路75の分岐部(フラッパ73)を通過しているため、退避部90への搬送対象外と判断する。一方、滞留紙752,753,754,755については、退避部90への搬送対象と判断し、以下に説明するように退避部90への搬送を実行する。
CPU111は、ステップS11において、機内に残留する滞留枚数のカウンタNをRAM112にデータ生成し、ステップS12でカウンタNが0となるまで繰り返すことで、ループ処理を実行する。即ち、このループ処理では、一回の処理ごとにステップS16でカウンタNのデータを-1でデクリメントし、ステップS12においてカウンタN>0を判定することで、N枚数分の処理を実行する。図8の例に沿うと、滞留紙751の実行時にはカウンタN=5、滞留紙752でカウンタN=4、滞留紙753でカウンタN=3、滞留紙754でカウンタN=2、滞留紙755でカウンタN=1である。滞留紙755の処理終了でカウンタN=0(S12のN)となり、ループ処理を終了する。
詳細には、まず、本例では図8に示す滞留紙の枚数に従い滞留枚数のカウンタN=5を設定し、退避枚数のカウンタMのデータを同じくRAM112に生成し、この退避枚数のカウンタMの初期値を0に設定する(S11)。CPU111は、ステップS12においてN>0であるので(S12のY)、処理対象紙があると判断し、ループ処理を実行する。
ステップS13において、CPU111は、上述したように図8の例の判断条件に基づき、退避部90に退避する滞留紙と、退避しない滞留紙との何れかであるかを判断する。CPU111は、退避部90に排出する滞留紙(例えば図8における滞留紙752,753,754,755)であると判断すると(S13のY)、退避枚数のカウンタMを+1でインクリメントする(S14)。一方、ステップS13において、退避しない滞留紙(例えば図8における滞留紙751)であると判断すると(S13のN)、その滞留紙をその場で停止する(S15)。図8の例では、外排出ローラ対72(図1参照)を停止することで滞留紙751を停止する。続いて、ステップS16で滞留枚数のカウンタNを-1でデクリメントし、ステップS12に戻る。ステップS12において、カウンタN>0でなくなり、全ての滞留紙に対する判断が終わると(S12のN)、ステップS17にて、退避枚数のカウンタM>0であるか否か(つまり退避枚数の有無)を判断する。退避枚数のカウンタM>0であり退避する滞留紙が有る場合は、図6のステップS21に進む。退避する滞留紙がない場合はステップS18に進み、排出処理を終了する。
以上のように、図5に示すフローチャートを実行することで退避枚数のカウンタMが設定され、つまり退避枚数の判定動作の制御が完了する。この図5における退避枚数の判定動作の制御が完了すると、図6に示すシートを退避部90に排出する退避排出動作の制御に移行する。
図6に示すように、CPU111は、ステップS21に進むと、まず、反転・両面フラッパソレノイド95をOFFにする。即ち、退避する滞留紙を反転ユニット50を経由して退避部90に搬送するため、フラッパ73を搬送先が搬送路75となるように切換える。次にステップS22において、反転引き込み駆動モータ99をCWで駆動し、反転引き込みローラ対55を回転させ、これにより反転ユニット50において滞留紙の搬送を開始する。また、ステップS23において、搬送を開始したタイミングである駆動開始時間T_ONを取得する。
ついで、反転・両面センサ91がONしているか否かを判定し(S24)、反転・両面センサ91がONしていない場合は(S24のN)は、駆動開始時間T_ONからTj時間経過したか否かを判定する(S25)。Tj時間は、反転ユニット50への搬送開始位置から反転・両面センサ91がONするまでの搬送距離を搬送速度で割った値よりも大きい値になるように設定する。駆動開始時間T_ONからTj時間経過していない状態では(S25のN)、ステップS24に戻り、反転・両面センサ91がONしているか否かの判定を繰り返す。駆動開始時間T_ONからTj時間経過するまでに、反転・両面センサ91がONした場合は(S24のY)は、反転・両面センサ91に滞留紙が到達する前に反転ユニット50内で紙詰まりが発生せず、正常に滞留紙が搬送できていると判断する。そしてステップS26以上の処理に進む。一方、反転・両面センサ91がONしていない状態で、駆動開始時間T_ONからTj時間経過した場合は(S25のY)、反転・両面センサ91に滞留紙が到達する前に反転ユニット50内で紙詰まりが発生したと判定する。このように紙詰まりが発生した場合は滞留紙を退避部に排出することができなくなるため、本排出処理を終了する。
滞留紙が搬送されて反転・両面センサ91がONされた場合は、反転引き込み駆動モータ99を停止し、反転引き込みローラ対55を停止させる(S26)。これにより、退避部90に排出する滞留紙が、一旦、第1反転・両面ローラ対51Aに滞留紙が到達する前に反転・両面センサ91の第2検出位置91Aで検出できる第2位置P2(図9(b)参照)に停止する。この第2位置P2に滞留紙を止めることで、第1反転・両面ローラ対51Aが回転しても滞留紙が搬送されないようにしている。
次に、反転・両面駆動モータ93をCWで駆動開始し、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bを回転させる(S27)。ここで、既に反転・両面搬送ガイドセンサ92がONしているかを判定する(S28)。反転・両面搬送ガイドセンサ92がONしている場合は(S28のY)、既に搬送路52における退避部90の手前(近傍)に先行の滞留紙が待機していると判断する。この場合、反転・両面搬送ガイドセンサ92の第1検出位置92Aで検出した第1位置P1(図9(b)参照)に待機している先行の滞留紙を排出してから反転・両面センサ91の第2検出位置91A(第2位置P2)にある後続の滞留紙を搬送する必要がある。このため、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bを回転させたままステップS29へ進む。
ステップS29においては、反転・両面搬送ガイドセンサ92がOFFするまで待機する(S29のN)。そして、反転・両面搬送ガイドセンサ92がOFFになった場合は(S29のY)、第1反転・両面ローラ対51A及び第2反転・両面ローラ対51Bが回転したことによって先行の滞留紙が退避部90へ排出されたと判断される。そのため、退避枚数のカウンタMを-1でデクリメントする。
このように、既に退避部90の手前に先行の滞留紙がある場合、後続の滞留紙が退避部90の搬送路に近づいたことを確認してから、退避部90に先行の滞留紙の排出を行うことが可能になる。そして、退避部90に先行の滞留紙の排出が完了すると、反転引き込み駆動モータ99をCWで駆動開始し、反転引き込みローラ対55を回転開始する(S31)。これにより、第2位置P2に待機している後続の滞留紙を第1位置P1に向けて搬送を開始する。
一方、ステップS28において、反転・両面搬送ガイドセンサ92がOFFしている場合は(S28のN)、先行の滞留紙がないので、反転引き込み駆動モータ99をCWで駆動し、反転引き込みローラ対55を回転開始する(S31)。これにより、同様に第2位置P2に待機している滞留紙を第1位置P1に向けて搬送を開始する。
続いて、反転・両面搬送ガイドセンサ92がONしたか否かを判断するまで待機する(S32のN)。そして、反転・両面搬送ガイドセンサ92がONした場合に(S32のY)、反転・両面駆動モータ93を停止することで反転・両面ローラ対51を停止させる(S33)。これにより、反転・両面搬送ガイドセンサ92の第1検出位置92Aで検出できる第1位置P1に滞留紙を停止させることができ、つまり後続の滞留紙を先行の滞留紙としてセットする。
次に、退避枚数のカウンタMが1であるか否かを判断する(S34)。退避枚数のカウンタMが1でない場合は(S34のN)、現在、反転・両面搬送ガイドセンサ92の検出位置に停止している滞留紙が排出可能な滞留紙の中で未排出の最終紙ではないので、ステップS23に戻り、同様の制御を繰り返す。そして、退避枚数のカウンタMが1である場合は(S34のY)、現在、反転・両面搬送ガイドセンサ92の検出位置に停止している滞留紙が排出可能な滞留紙の中で未排出の最終紙であるため、以上で排出処理を終了する。これによって、滞留紙のうちの最終紙が第1位置P1に停止した状態のままで排出処理を終了することができる。
〈本排出処理による滞留紙の動き〉
ついで、以上説明した排出処理による滞留紙の動作について図9(a)~図9(d)を用いて説明する。本排出処理を実行すると、退避部90に滞留紙を排出するため、滞留紙752~755のそれぞれが反転ユニット50への搬送が開始される。まず、図9(a)に示すように、一番初めに排出される滞留紙752が反転・両面搬送ガイドセンサ92の第1検出位置92Aで検出できる第1位置P1に停止される(S21~S27、S28のN、S31~S33)。次に、図9(b)に示すように、滞留紙753~755が反転ユニット50へ搬送される中、滞留紙752の次に退避部90に排出される滞留紙753が反転・両面センサ91の第2検出位置91Aで検出できる第2位置P2に到達する(S23、S24のY)。
反転・両面センサ91に滞留紙753が到達したということは、滞留紙753が紙詰まりを発生させずに正常に搬送され、第1位置P1にある滞留紙752に近づいた状態になる。これにより、先行の滞留紙752が排出されたとしても後続の次紙である滞留紙753を第1位置P1に搬送できる。よって、図9(c)のように先行の滞留紙752の排出を開始(搬送開始)する(S28のY、S29、S30)。ある程度、滞留紙752の排出が進み、その後、図9(d)のように第2位置P2にあった後続の滞留紙753を第1位置P1に向けて搬送を再開(搬送開始)する(S31、S32)。これにより、先行の滞留紙752は退避部90に排出され、後続の滞留紙753が滞留紙754に対して先行する滞留紙となって、第1位置P1に停止される(S33)。
そして、同様に、後続の滞留紙754が反転ユニット50に搬送され、図9(a)の滞留紙752、滞留紙753の関係が滞留紙753及び滞留紙754の関係となる。このように滞留紙752~755を順次搬送する際、反転ユニット50に後続の滞留紙が搬送されたときに、第1位置P1に先行の滞留紙が到達すると、一旦、その滞留紙を停止する。その後、後続の滞留紙が反転ユニット50内へ問題なく搬送され、反転・両面センサ91により検出されたことを確認してから退避部90に先行の滞留紙を排出する。これらの動作を繰り返すことで、第1位置P1に滞留紙を残しつつ、順次滞留紙を排出することを実現する。
そして、上記排出処理(S3)は、最終紙である滞留紙755が第1位置P1に残っている状態で終了する。この際、CPU111は、反転・両面搬送ガイドセンサ92により第1位置P1の滞留紙755を検出することに応じて、図10に示すような画面を操作部105に表示する。つまり、ユーザに退避部90に排出された滞留紙752~754及び反転ユニット50に残された滞留紙755を取り除くように報知する(S4)。ユーザは、この図10の表示を見ることで、滞留紙の除去を行うことになる。
以上説明したように、退避部90に用紙を検出するセンサがない構成において、退避部90に滞留紙の排出を実行している場合に、さらに紙詰まりが発生したとする。この状態でも、何れか1枚の滞留紙を退避部90の直前(近傍)にある第1位置P1に残留させることができ、確実に第1位置P1に滞留紙を残すことができる。これにより、さらなる紙詰まりが発生した場合にユーザに滞留紙の除去を促す報知ができなくなるという問題を解決することができ、確実に滞留紙除去の報知を行うことができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した本実施の形態においては、先行の滞留紙を第1位置P1で一旦停止し、後続の滞留紙が第2位置P2に到達した際に、搬送開始するものを説明した。これにより、後続の滞留紙が確実に第2位置P2に搬送されてきてから、先行の滞留紙を排出できる。しかしながら、これに限らず、先行の滞留紙は、後続の滞留紙が検出できないときだけ停止するように構成しても構わない。これにより、滞留紙の排出処理の完了を早めることができる。
また、本実施の形態においては、後続の滞留紙を第2位置P2で検出し、先行の滞留紙の搬送を開始した後に、後続の滞留紙の搬送を開始するものを説明した。これにより、後続の滞留紙が先行の滞留紙に追いついて干渉することを確実に防ぐことができる。しかしながら、先行の滞留紙と後続の滞留紙との搬送を同時に開始するものでもよく、さらには、後続の滞留紙が先行の滞留紙に追いつかない範囲で、後続の滞留紙の搬送開始を先行の滞留紙の搬送開始よりも早くしてもよい。これにより、滞留紙の排出処理の完了を早めることができる。
また、本実施の形態においては、搬送路74が使用不能な場合に、反転ユニット50で反転する用紙を退避させる退避部90に滞留紙を排出するものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えば排出トレイが複数ある場合等、用紙の排出先が複数あるもので、一方の搬送路が使用不能な場合に使用可能な他方の搬送路を使用して排出するものであれば、同様に本実施の形態の排出処理を行うことができる。
また、本実施の形態においては、シートについて、用紙或いは滞留紙等で説明したが、シートの種類はどのようなものでもよく、材料としての紙に限定するものではない。
また、本実施の形態において、画像形成装置はフルカラーの電子写真方式のものを説明したが、これに限らず、モノクロのプリンタ、インクジェットプリンタ等、どのような形式の画像形成装置であっても構わない。さらに、排出部や積載部が画像形成装置に備えているものとして説明したが、フィニッシャ、穴明け装置、綴じ装置、折り装置等の処理装置に排出部や積載部を備えていてもよい。この場合、処理装置を備えた画像形成装置と考えることができる。
本開示は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
50…反転ユニット(シート搬送部、反転部)/51A…第1反転・両面搬送ローラ対(第1搬送部、第1ローラ)/51B…第2反転・両面搬送ローラ対(第1搬送部、第1ローラ)/52…搬送路(第2搬送路)/53…排出フラッパ(第3分岐部)/54…両面フラッパ(第2分岐部)/55…反転引き込みローラ対(第2搬送部、第2ローラ)/62…搬送路(第3搬送路)/72…外排出ローラ(排出部)/73…フラッパ(第1分岐部)/74…搬送路(第1搬送路)/75…搬送路(第2搬送路)/76…搬送路(第4搬送路)/90…退避部(積載部)/91…反転・両面センサ(第2シート検出部)/92…反転・両面搬送ガイドセンサ(第1シート検出部)/93…両面駆動モータ(第1駆動源)/99…反転引き込み駆動モータ(第2駆動源)/100…画像形成装置/100A…画像形成部/105…操作部(表示部)/111…CPU(制御部)/A…第1方向/B…第2方向/P…用紙(シート)/P1…第1位置/P2…第2位置/S3…排出処理(別排出モード)

Claims (7)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成されたシートを外部に排出する排出部と、
    前記画像形成部によって画像が形成されたシートを前記排出部に搬送する第1搬送路と、
    前記第1搬送路から第1分岐部で分岐する第2搬送路と、
    前記第2搬送路にあるシートを搬送するシート搬送部と、
    前記第2搬送路から排出されたシートを積載する積載部と、
    前記第2搬送路の第1位置にあるシートを検出する第1シート検出部と、
    前記第2搬送路において前記第1位置よりも前記画像形成部の側の第2位置にあるシートを検出する第2シート検出部と、
    前記排出部が使用不能でかつ前記第2搬送路が使用可能である場合に、装置内部にある複数のシートを前記積載部に排出する別排出モードを実行し、かつ前記第1位置にシートを残した状態で前記別排出モードを終了する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記別排出モードの実行中において、前記シート搬送部によって、前記第2シート検出部により前記第2位置に後続のシートがあることを検出した場合に、前記第1位置にある先行のシートを前記積載部に排出し、前記第2位置にある後続のシートを前記第1位置に搬送する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記別排出モードの実行中において、前記シート搬送部によって、前記第1シート検出部により前記第1位置に先行のシートが搬送されたことを検出した際に当該先行のシートの搬送を停止し、前記第2シート検出部により前記第2位置に後続のシートがあることを検出した場合に、前記第1位置にある先行のシートの搬送を再開して前記積載部に排出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2搬送路に配置され、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを第1方向に搬送した後、前記第1方向とは反対の第2方向に搬送することで反転させる反転部を備え、
    前記シート搬送部は、前記反転部であり、
    前記積載部は、前記反転部により反転されるシートの前記第1方向の先端を退避させる退避部である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2搬送路から第2分岐部で分岐し、前記反転部により反転されたシートを前記画像形成部に再搬送する第3搬送路を備え、
    前記反転部は、
    前記第2分岐部よりも前記第1方向の下流に配置され、シートを前記第1方向及び前記第2方向に搬送可能な第1搬送部と、
    前記第1搬送部を駆動する第1駆動源と、
    前記第2分岐部よりも前記第1方向の上流の前記第2搬送路に配置され、シートを前記第1方向に搬送可能な第2搬送部と、
    前記第2搬送部を駆動する第2駆動源と、を有し、
    前記第1位置は、前記第1搬送部によりシートが搬送可能な位置であり、
    前記第2位置は、前記第2搬送部によりシートが搬送可能な位置である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2搬送路から第3分岐部で分岐し、前記反転部により反転されたシートを前記排出部に搬送する第4搬送路を備え、
    前記第2搬送部は、前記第3分岐部よりも前記第1方向の下流に配置され、シートを前記第2方向に搬送して前記第4搬送路に搬送可能である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1搬送部は、
    前記第2分岐部よりも前記第1方向の下流に配置された第1ローラと、
    前記第1ローラよりも前記第1方向の下流に配置され、前記積載部にシートを排出する第2ローラと、を有する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 画像を表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記別排出モードを停止した後、前記第1シート検出部によりシートを検出したことに応じて、前記表示部によって前記積載部に積載されたシートの除去を促す表示を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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