JP2013079152A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カセット給紙機構と、手差し給紙機構と、カセット給紙機構から用紙を分離給送するための分離機構と、手差し給紙機構によって搬送された用紙を分離機構を用いて給送させる画像形成装置において、手差し給紙機構の搬送路において用紙を検出する第1の用紙検出手段と、カセット給紙機構と手差し給紙機構に共通の用紙搬送路において用紙を検出する第2の用紙検出手段と、第1の用紙検出手段の検出結果と第2の用紙検出手段の検出結果とにもとづいて手差し給紙機構における複数の異常状態を判別する異常判別手段と、異常状態を報知する報知手段(S211,S213)と、を備えた画像形成装置。
【選択図】図1
Description
なお、以下の説明では、第1ステーションをイエロー(Y)色のトナー画像形成用のステーション、第2ステーションをマゼンタ(M)色のトナー画像形成用のステーション、第3ステーションをシアン(C)色のトナー画像形成用のステーション、第4ステーションをブラック(K)色のトナー画像形成用のステーションとしている。
第1ステーションでは、1aは像担持体としての有機光導電体層を有する感光ドラムである。感光ドラム1aは金属円筒上に感光して電荷を生成するキャリア生成層、発生した電荷を輸送する電荷輸送層などからなる機能性有機材料が複数層積層されたものであり、最外層は電気的導電性が低くほぼ絶縁性である。帯電手段として帯電ローラ2aが感光ドラム1aに当接され、感光ドラム1aの回転にともない、従動回転しなから感光ドラム1a表面を均一に帯電する。帯電ローラ2aには直流電圧もしくは直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加され、帯電ローラ2aと感光ドラム1a表面の当接ニップ部から上下流側の微小な空気ギャップで放電が発生することにより感光ドラム1aは帯電される。
また、中間転写ベルト80は、矢印方向に回転し、一次転写ローラ81aは中間転写ベルト80を挟んで感光ドラム1aと反対側に配置されている。
また、一次転写ローラ81aの中間転写ベルト80回転方向下流側には除電部材23aが配置されている。駆動ローラ14、テンションローラ15及び除電部材23a、二次転写対向ローラ86は電気的に接地されている。
各帯電ローラ2は、ローラ状に形成された導電性のローラで、これを感光ドラム1表面に当接させると共に、図示しない電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム1表面を一様に帯電させるものである。
露光手段11はポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーには図示しないレーザーダイオードから画像信号に対応する画像光が照射される。
また、中間転写ベルト80の内側には、4個の感光ドラム1a〜1dに対向して、中間転写ベルト80に当接する一次転写ローラ81a〜81dがそれぞれ併設されている。これら一次転写ローラ81a〜81dは一次転写バイアス電源84a〜84dで接続されている。そして、一次転写ローラ81a〜81dから正極性の電荷が中間転写ベルト80を介して感光ドラム1に接触中の中間転写ベルト80に付与され、感光ドラム1上の負極性の各色トナー像が順次中間転写ベルト80に転写され、多色画像が形成される。
給紙部である16、30より給送されたシートは、レジストローラ18によって二次転写部に搬送する。
中間転写ベルト80は、二次転写対向ローラ86、駆動ローラ14、テンションローラ15の3本のローラで張架支持され、すべての感光ドラム1a〜1dに対向して配設されている。中間転写ベルト80は、感光ドラム1に対向する外周面にトナーを静電吸着させるべく、駆動ローラ14によって循環移動する。これにより中間転写ベルト80の外周に多色画像が形成され、ベルト上に形成された画像は二次転写位置である二次転写ローラ82と中間転写ベルト80の当接部まで搬送される。
シートの搬送に際しては、前記二次転写ローラ82に電圧を印加することで、対向している設置された二次転写対向ローラ86に電界を形成し、中間転写ベルト80及びシートの間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
定着手段19は、シート上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー像を定着させるものであり、図示しない定着ベルトと弾性加圧ローラとを有している。弾性加圧ローラは定着ベルトを挟み、図示しないベルトガイド部材と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部を形成している。
定着ニップ部が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成部から搬送された未定着トナー画像が形成されたシートが、定着ニップ部の定着ベルトと弾性加圧ローラとの間に画像面が上向き、即ち定着ベルト面に対向して導入される。そして、定着ニップ部において画像面が定着ベルトの外面に密着して定着ベルトと一緒に定着ニップ部を挟持搬送されていく。
この定着ニップ部を定着ベルトと一緒にシートが挟持搬送されていく過程において、定着ベルトを介して加熱され、シート上の未定着トナー画像が加熱定着される。
図2は、実施例1のシステム構成を示すブロック図であるが、CPU204以外の構成は、従来例でも同じなので、図2を援用して従来例の画像形成装置のシステム構成を説明する。
コントローラ部201は、ホストコンピュータ200、エンジン制御部202と相互に通信が可能となっている。コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字条件を受け取る。コントローラ部201は、受け取った印字条件を基に、転写材毎の印字情報(給紙口、転写材サイズ、印字モード等を付加した印字動作の予約を行う印字予約コマンドをエンジン制御部202へ送信し、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。コントローラ部201は、画像情報の解析が終了した時点で、エンジン制御部202へ印字動作の開始を指示するための印字開始コマンドを送信する。エンジン制御部202は、印字開始コマンドを受信すると、第1ステーションに対するビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、給紙動作を開始し、給紙された転写材をレジストローラ18で一時待機させる。その後、中間転写ベルト80上に形成されたトナー画像が二次転写位置に到達するのに合わせて、レジストローラ18から転写材を再給紙する。
本体の給紙カセット16から画像形成する際には、ピックアップローラ17を駆動させるとともに、その動作に同期して、給紙カセット底板29が上昇し、給紙カセット16内に設置されたシートPを押し上げる。押し上げられたシートPの最上の一枚が、ピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により、一枚ずつシートが分離給送され、レジストローラ18によって、二次転写位置である二次転写ローラ82と中間転写ベルト80の当接部に搬送される。
以下の特許文献1、2には、前述のような従来の技術に関連した技術が開示されている。
さらに、特許文献4には、手差し給紙機能を有する装置において、用紙サイズの不一致によるジャム発生時に、ユーザにその原因を認識させて、ユーザにサイズ変更を促す技術が開示されている。
図11のaに示すように、手差し給紙トレイ30上の手差し用紙に対して印字指示がなされて手差し用紙が搬送された際に、搬送不良等が発生して手差し用紙が手差し用紙搬送路の途中で止まってしまうことがある。このような場合、手差し用紙は搬送されないものの、図11のbに示すように、給紙カセット底板29が上昇する。次に図11のcに示すように、押し上げられたカセット用紙の最上の一枚がピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により、カセット用紙が給送され、転写、定着を経て印字動作が行われる。これはユーザが意図しないカセット用紙に印字を行ったことになる。このような状態を検知して、ユーザに通知する手段がない場合、ユーザは給紙カセットの用紙で印字を行ってしまったことを容易に知ることができない。
図11のbに示すように、手差し給紙トレイ30上の手差し用紙に対して印字指示がなされて手差し用紙が搬送された際に、ユーザが手差し用紙を持ったままの場合、若しくは、ユーザが手差し用紙を引き抜いてしまう場合が考えられる。このような場合、手差し用紙は搬送されないものの、給紙カセット底板29が上昇する。次に図11のcに示すように、押し上げられたカセット用紙の最上の一枚がピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により、カセット用紙が給送され、転写、定着を経て印字動作が行われる。これはユーザが意図しないカセット用紙に印字を行ったことになる。このような状態を検知して、ユーザに通知する手段がない場合、ユーザは給紙カセットの用紙で印字を行ってしまったことを容易に知ることができない。
図4は、用紙引き抜き判断部301で“手差し用紙引き抜き有り”と判断する場合を説明するためのタイミングチャートである。
手差し給紙トレイ30に用紙を置くと、搬送ローラ31と搬送ローラ32によって手差し用紙を給送する。さらに、マルチレジ前センサ34が手差し用紙の先端を検知して(T1)から所定時間または所定ステップ搬送を行うことで、手差し用紙をピックアップローラ17の直下まで搬送する。次に、手差しトレイに対する印字開始命令がきたタイミング(T2)で、手差し給紙トレイ30から搬送された手差し用紙の先端がピックアップローラ17の直下に到達した時に、ピックアップローラ17を駆動させることによって、給紙カセット底板29が上昇し、給紙カセット16内にカセット用紙が設置されていれば、給紙カセット内に設置されたカセット用紙を押し上げる。押し上げられたカセット用紙の最上の一枚、または給紙カセット底板29が、手差し給紙トレイ30から搬送した手差し用紙を押し上げ、手差し給紙トレイ30から搬送した手差し用紙がピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により、用紙が分離給送され、レジセンサ35まで手差し用紙の給送を行う(T3)。ここで再給紙タイミングがくるまでしばらくレジセンサ35の位置で待機する。
ここで、本実施例で説明する用紙長は、マルチレジ前センサ34での用紙先端を基準にして、用紙後端がマルチレジ前センサ34を通過するまでの時間から算出された長さを便宜的に用紙長として定義している。具体的には、マルチレジ前センサ34で検出した用紙長とは、再給紙タイミングからマルチレジ前センサ34が立ち下がりを検出するまでの時間にプロセス速度をかけたものであり、次式で表される。
L1=(T5−T4)×プロセス速度
一方、レジセンサ35で検出した用紙長とは、再給紙タイミングからレジセンサ35が立ち下がりを検出するまでの時間にプロセス速度をかけたものからレジセンサ35とマルチレジ前センサ34の搬送距離を差し引いたものであり、次式で表される。
L2=((T6−T4)×プロセス速度)−(レジセンサとマルチレジ前センサの搬送距離)
L1とL2を比較し、用紙長が等しい場合、手差し用紙が正常に印字されたと判断する(図3を参照)。
また、L1とL2を比較し、用紙長が異なる場合、手差し用紙がユーザに引き抜かれたと判断する(図4を参照)。
実施例1は、手差しトレイからの印字開始命令後に、マルチレジ前センサとレジセンサで用紙長検知を行い、その用紙長を比較することによって、ユーザによって手差しトレイ上の用紙が引き抜かれたことを検知し、報知するというものであった。
マルチレジ前センサ34とレジセンサ35での用紙長算出方法は、実施例1に示した通りなのでここでの説明は省略する。
手差し給紙トレイ30から用紙を給紙して印字を行う場合、手差し給紙トレイ30に用紙がセットされていることを用紙有無センサ33で検知すると(S300)、搬送ローラ31と搬送ローラ32によって手差し用紙を給送する(S301)。さらにマルチレジ前センサ34が手差し用紙の先端を検知してから所定時間または所定ステップ搬送を行うことで、手差し用紙をピックアップローラ17の直下まで搬送する(S302)。次に、手差し給紙トレイ30からの印字命令が有った場合(S303)、手差し給紙トレイから搬送された手差し用紙の先端がピックアップローラ17の直下に到達したところで、ピックアップローラ17を駆動させることによって、給紙カセット16の底板が上昇する。そして、給紙カセット内にカセット用紙が設置されていれば、給紙カセット内に設置されたカセット用紙を押し上げる。押し上げられたカセット用紙の最上の一枚、または給紙カセット底板29が、手差し給紙トレイ30から搬送した手差し用紙を押し上げる。そして、手差し給紙トレイ30から搬送した手差し用紙がピックアップローラ17と当接し、ピックアップローラ17の回転により、用紙がピックアップされ他の用紙と分離給送される。
実施例1、実施例2では、マルチレジ前センサとレジセンサで用紙長を検出し、レジセンサでの用紙長が確定したタイミングで、各々の用紙長を比較した結果に応じて、搬送ローラによる搬送不良などによる手差し用紙の滞留、若しくは、ユーザによる手差しトレイ上の用紙の引き止め、若しくは、引き抜きを検知するというものであった。
211 手差し用紙制御部
300 用紙滞留/用紙引き止め判断部
301 用紙引き抜き判断部
302 エラー報知処理部
303 用紙長比較部
304 マルチレジ前センサ用紙長検出部
305 レジセンサ用紙長検出部
(2)用紙を収容する第1と、第2の収容手段を有し、前記第1の収容手段から給紙された用紙を前記第2の収容手段から給紙するための給紙手段によって搬送する画像形成装置において、前記第1の収容手段から前記給紙手段までの搬送路において用紙を検出する第1の用紙検出手段と、前記給紙手段よりも用紙の搬送方向下流側の搬送路において用紙を検出する第2の用紙検出手段と、前記画像形成装置の状態に関する情報を出力する出力手段と、を有し、前記第1の収容手段に収容された第1の用紙に対して画像を形成するために、前記第1の収容手段から前記第1の用紙を給紙した後、前記第1の用紙検出手段が用紙を検出している状態で、前記第2の用紙検出手段が用紙を検出した場合は、前記出力手段によって用紙の異常状態に関する情報を出力することを特徴とする画像形成装置。
Claims (5)
- カセット給紙機構と、手差し給紙機構と、前記カセット給紙機構から用紙を分離給送するための分離機構と、前記手差し給紙機構によって搬送された用紙を前記分離機構を用いて給送させる画像形成装置において、
前記手差し給紙機構の搬送路において用紙を検出する第1の用紙検出手段と、
前記カセット給紙機構と前記手差し給紙機構に共通の用紙搬送路において用紙を検出する第2の用紙検出手段と、
前記第1の用紙検出手段の検出結果と前記第2の用紙検出手段の検出結果とにもとづいて手差し給紙機構における複数の異常状態を判別する異常判別手段と、
前記異常状態を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の用紙検出手段を用いて、搬送中の手差し用紙の搬送方向の用紙長を検出する第1の用紙長検出手段と、
前記第2の用紙検出手段を用いて、前記共通の用紙搬送路で搬送中の用紙の搬送方向の用紙長を検出する第2の用紙長検出手段と、
前記第1の用紙長検出手段と前記第2の用紙長検出手段で検出した用紙長を比較する用紙長比較手段と、を有し、
前記異常判別手段は、前記用紙長比較手段によって比較した結果にもとづいて、前記手差し給紙機構の用紙搬送路に搬送された用紙が引き抜かれたことを判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記異常判別手段は、前記手差し給紙機構から給紙を行い、前記第2の用紙長検出手段で用紙長が確定しない場合、用紙のジャムが発生したと判別することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記異常判別手段は、前記手差し給紙機構から給紙を行い、前記第2の用紙長検出手段で用紙長が確定した場合で、前記第1の用紙長検出手段で用紙長が確定していないときに、用紙の滞留もしくは用紙が引き止められたと判別することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記異常判別手段により異常を判別したタイミングが、画像形成途中の場合は画像形成を中止し、用紙をピックアップする以前の場合は給紙を中止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2020197601A (ja) * | 2019-05-31 | 2020-12-10 | 株式会社リコー | シート供給装置、画像形成装置 |
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