JP2009015168A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の帯電又は除電手段の中から異常がある帯電又は除電手段を短時間で検出できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複数の感光体62Y,62M,62C,62Kに対向配置された複数の帯電又は除電手段117Y,117M,117C,117Kに電力を供給する高圧電源部110Y,110M,110C,110Kを備える画像形成装置1において、帯電又は除電手段117Y,117M,117C,117Kの異常を検知する放電検知手段130が異常を検知した際に、出力が最も大きい高圧電源部110の出力を小さく制御した状態で(S304)、放電検知手段130の検知状態に基づいて異常がある帯電又は除電手段117であるか否かを判断する(S306)。
【選択図】図6

Description

本発明は、帯電又は除電手段に異常が発生したことを検知する画像形成装置に関する。
従来より、帯電装置に異常が発生したことを検知する画像形成装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されるものが知られている。
特許文献1に記載される画像形成装置は、画像形成時に帯電されてトナー像を転写紙に転写する感光体を1個備える。特許文献1に記載される画像形成装置は、感光体を所定の電位に一様に帯電する一次帯電器に接続される高圧電源部の出力側に、帯電側リーク検知回路を設け、リークの発生を検知している。そして、特許文献1に記載される画像形成装置は、転写紙裏の転写電荷を除電して感光体に吸着した転写紙を感光体から分離する分離除電器に接続される高圧電源部の出力側に、除電側リーク検知回路を設け、リークの発生を検知している。
また、特許文献2に記載される画像形成装置は、4色の感光体に対応して4つの高圧電源部と4つの帯電器が設けられ、各高圧電源部は、帯電バイアスのリークを検出するリーク検知回路を備える。
特開2000−112302号公報 特開2003−316128号公報
しかしながら、特許文献1に記載される画像形成装置及び特許文献2に記載される画像形成装置は、帯電器ごとにリーク検知回路を設けて異常検出を行っているため、回路構成が複雑で高価であった。
この問題を解決するために、本出願人は、特願2005−375411の特許出願において、複数の帯電又は除電手段に放電検知手段を並列に設け、1個の放電検知手段によって複数の帯電又は除電手段の異常を検知することを提案した。この画像形成装置によれば、放電検知手段の数を減らして回路構成を簡単にし、コストダウンを図ることができる。
ところが、本出願人が提案した上記画像形成装置は、放電検知手段が複数の帯電又は除電手段に並列に接続するため、放電検知手段が異常を検知しても、どの帯電又は除電手段に異常があるか判断できない。そこで、上記画像形成装置は、各帯電又は除電手段に高圧な電圧を印加する印加タイミングを異ならせるように高圧電源部を制御し、全ての帯電又は除電手段について異常の有無を検知することにより、異常がある帯電又は除電手段を検出していた。このため、上記画像形成装置は、帯電又は除電手段の異常検出に時間がかかっていた。
通常、画像形成装置は、良好な印字結果を得るために、高圧電源部が帯電又は除電手段に電圧を印加する度に、帯電又は除電手段に異常がないか確認する。上記画像形成装置のように、帯電又は除電手段の異常検出に時間がかかると、印刷時間が長くなり、ユーザの使い勝手が悪くなる。このため、短時間で帯電又は除電手段の異常を検出できる画像形成装置が望まれるようになった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、複数の帯電又は除電手段の中から異常がある帯電又は除電手段を短時間で検出できる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、次のような構成を有している。
(1)複数の感光体にそれぞれ対向配置された複数の帯電又は除電手段と、前記複数の帯電又は除電手段に応じて設けられ、前記帯電又は除電手段に電力を供給する複数の高圧電源部とを備える画像形成装置において、前記帯電又は除電手段の異常を検知する放電検知手段と、前記放電検知手段が異常を検知した際に、出力が最も大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御する制御手段と、前記制御手段が高圧電源部の出力を制御した状態において、前記放電検知手段の検知状態に基づいて前記出力を小さく制御した前記高圧電源部の帯電又は除電手段が異常であるか否かを判断する判断手段とを備える。
ここで、「出力」には、高圧電源部が帯電又は除電装置に供給する電力(例えば供給電流や出力電圧)だけでなく、高圧電源部の出力電力を制御する制御情報(PWM制御信号等)を含む。但し、高圧電源部の出力は、プラス電源である場合とマイナス電源である場合とでは、電圧の大きさが同じでも、絶対値の符号が異なる。そこで、「出力」を「出力電圧」でみる場合には、出力電圧の絶対値を「出力」とする。
(2)(1)に記載の発明において、前記判断手段が前記放電検知手段の検知状態に基づいて異常がないと判断した際には、前記制御手段は、前記出力が次に大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御する。
(3)(1)又は(2)に記載の発明において、前記制御手段は、前記高圧電源部を制御する制御情報に基づいて前記出力の大きさを検出する。
(4)(1)乃至(3)の何れか一つに記載の発明において、前記判断手段は、前記制御手段がN個の帯電又は除電手段に対応する前記高圧電源部の内、N−1個までの帯電又は除電手段に対応する前記高圧電源部の出力が小さくなるように制御したにもかかわらず前記放電検知手段が異常を検知しない場合には、前記制御手段がN個目の前記高圧電源部の出力を制御することなくN個目の帯電又は除電手段が異常であると判断する。
(5)(1)乃至(4)の何れか一つに記載の発明において、前記複数の高圧電源部は、前記複数の帯電又は除電手段に対応して設けられている。
(6)(1)乃至(5)の何れか一つに記載の発明において、前記複数の感光体は、少なくとも、イエローの現像剤を担持する第1感光体と、マゼンタの現像剤を担持する第2感光体と、シアンの現像剤を担持する第3感光体と、ブラックの現像剤を担持する第4感光体とを有し、前記放電検知手段は、前記第1感光体に対応して配置された第1帯電又は除電手段と、前記第2感光体に対応して配置された第2帯電又は除電手段と、前記第3感光体に対応して配置された第3帯電又は除電手段とが並列に接続される第1放電検知手段と、前記第4感光体に対応して配置された第4帯電又は除電手段に接続される第2放電検知手段とを有し、前記制御手段は、前記第1放電検知手段が異常を検知した際に、前記出力が最も大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御し、前記判断手段は、前記第1放電検知手段の検知状態に基づいて前記出力を小さくした前記高圧電源部の帯電又は除電手段が異常であるか否かを判断する。
(7)(1)乃至(6)の何れか一つに記載の発明において、前記判断手段の判断結果を通知する通知手段を備える。
上記構成を有する本発明の画像形成装置は、出力が最も大きい高圧電源部、すなわち異常が発生する可能性が高い高圧電源部の出力を小さく制御する。高圧電源部の出力を小さくしたことにより、放電検知手段が異常を検知しなくなった場合には、出力を小さく制御した高圧電源部の帯電又除電手段に異常があると判断する。一方、高圧電源部の出力を小さくしても、放電検知手段が異常を検知する場合には、出力を小さく制御した高圧電源部の帯電又は除電手段に異常がないと判断する。
このように、本発明の画像形成装置は、異常の発生可能性が高いと考えられる帯電又は除電手段を優先して異常検知を行うので、複数の帯電又は除電手段の中から異常がある帯電又は除電手段を短時間で検出できる。
また、本発明の画像形成装置は、出力が最も大きい高圧電源部の帯電又は除電手段に異常がない場合には、次に出力が大きい高圧電源部、すなわち次に異常が発生している可能性が高い高圧電源部について出力を小さくする。よって、本発明の画像形成装置は、異常の発生可能性が高い帯電又は除電手段から順番に異常の有無を判断するので、帯電又は除電手段の異常を効率良く判断することができる。
また、本発明の画像形成装置は、高圧電源部の出力を制御する制御情報に基づいて出力の大きさを検出するので、高圧電源部の出力を測定する電子回路を配置する必要がなく、回路構成を簡単にできる。
また、本発明の画像形成装置は、N個の帯電又は除電手段について異常を判断する場合に、N−1個までの帯電又は除電手段に対応する高圧電源部の出力を小さく制御したにもかかわらず、放電検知手段が異常を検知する場合には、N個目の帯電又は除電手段に異常があると判断する。よって、本発明の画像形成装置によれば、帯電又は除電手段の異常を判断する回数を帯電又は除電手段の個数(N)より減らし、異常検出時間を短縮できる。
また、本発明の画像形成装置は、第1帯電又は除電手段と、第2帯電又は除電手段と、第3帯電又は除電手段とが並列に接続される第1放電検知手段が異常を検知した場合には、第1〜第3帯電又は除電手段に対応する高圧電源部のうち、出力が最も大きい高圧電源部について出力を小さく制御し、第1放電検知手段の検知状態に基づいて、出力を小さく制御された高圧電源部の帯電又は除電手段に異常があるか否かを判断する。一方、第2放電検知手段が異常を検知し、第1放電検知手段が異常を検知しない場合には、第4帯電又は除電手段に対応する高圧電源部の出力を制御するまでもなく、第2放電検知手段に接続する第4帯電又は除電手段に異常があると判断することが可能である。よって、本発明の画像形成装置によれば、出力を小さく制御して異常検知を行う回数を減らして、異常検出時間をより一層短縮できる。
また、本発明の画像形成装置は、例えば、異常があると判断した帯電又は除電手段をユーザに通知するので、異常がある帯電又は除電手段の清掃等をユーザに簡単に行わせることができる。
次に、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラー電子写真プリンタ1の概略構成を示す断面図である。
第1実施形態の「画像形成装置」の一例であるプリンタ1は、1個の放電検知回路130が、複数の帯電器(「帯電又は除電手段」の一例)117の異常を検知した場合に、出力が最も大きい高圧電源部110の出力を小さく制御した状態において、放電検知回路130の検知状態に基づいて異常がある帯電器117であるか否かを判断する点に特徴を有する。
ここで、「出力」には、高圧電源部110が帯電器117に供給する電力(例えば供給電流や出力電圧)だけでなく、高圧電源部110の出力電力を制御する制御情報(PWM制御信号等)を含む。但し、高圧電源部110の出力は、プラス電源である場合とマイナス電源である場合とでは、電圧の大きさが同じでも、絶対値の符号が異なる。そこで、「出力」を「出力電圧」でみる場合には、出力電圧の絶対値を「出力」とする。本実施形態では、高圧電源部110の出力をプラス電源で構成するものとする。
<カラー電子写真プリンタの構成>
図1において、プリンタ1は、4つの画像形成ユニット20が水平方向に並んで配設される、いわゆる横置きタイプのタンデム方式のカラー電子写真プリンタであって、本体ケーシング5に、被記録媒体としての記録用紙3を給紙するための給紙部9、給紙された記録用紙3に画像を形成するための画像形成部4、画像が形成された記録用紙3を排紙するための排紙部6、及び、本プリンタ1の作動を制御する制御部90を備えている。
本体ケーシング5は、上面が開口する本体部5aに、ヒンジ7を介して、カバー5bが本体部5aの開口部を覆うように回動可能に保持されている。本体部5aの内壁には、カバー5bの開閉状態を検出する開閉センサ13が取り付けられている。給紙部9は、本体部5a内の底部において、本体ケーシング5に対して前側(図1の右側)から脱着可能に装着される給紙トレイ12と、その給紙トレイ12の一端部上方(前側上方)に設けられる給紙ローラ83と、給紙ローラ83の手前側であって、給紙ローラ83に対して記録用紙3の搬送方向下流側(以下、記録用紙3の搬送方向下流側を下流側、記録用紙3の搬送方向上流側を上流側と省略する場合がある。)に設けられる搬送ローラ14a,14bとを備えている。
給紙トレイ12内には、記録用紙3がスタックされており、その最上部にある記録用紙3は、給紙ローラ83の回転によって、1枚毎に搬送ローラ14a,14bに向けて給紙され、搬送ベルト68と各感光体62との間(転写位置)に順次送られる。
なお、搬送ローラ14aと搬送ローラ14bとの間には、上下方向に配設されるガイド部材15が設けられており、給紙ローラ83によって給紙された記録用紙3は、搬送ローラ14a、ガイド部材15及び搬送ローラ14bによって搬送ベルト68と感光体62との間(転写位置)に順次送られる。
画像形成部4は、本体ケーシング5内の中間部において、画像を形成する4つの画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kと、各画像形成ユニット20で形成された画像を記録用紙3に転写する転写部17と、記録用紙3に転写された画像を加熱・加圧して、記録用紙3に定着させる定着部8と、を備えている。なお、上記Y,M,C,Kの添え字は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色を表しているが、これらを個々に区別する必要がない場合は上記添え字を省略する。
そして、各画像形成ユニット20は、像担持体としての感光体62を備える。そして、各画像形成ユニット20は、感光体62の周囲に、感光体62に吸着した記録用紙3を感光体62から分離する「帯電又は除電手段」の一例である除電器33、感光体62を帯電させる「帯電又は除電手段」の一例である帯電器117、感光体62に静電潜像を形成する露光ユニット41、及び、感光体62との間に印加される現像バイアスによって、感光体62に現像剤としてのトナーを付着させトナー像を形成する現像ユニット51を配置している。
除電器33は、後述する高圧電源部110に接続され、例えば、タングステン等からなる除電用ワイヤから転写と逆極性に偏った交流コロナ放電を発生させて、記録用紙3の裏の転写バイアスを除電するよう構成されている。帯電器117は、後述する高圧電源部110に接続され、例えば、タングステン等からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させて、感光体62の表面を一様に正極性に帯電させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器である。露光ユニット41は、感光体62の表面に静電潜像を形成するための光を発生するLEDアレイ等から構成されている。
そして、この露光ユニット41では、LEDアレイから発光される光が感光体62に照射され、感光体62の表面に静電潜像を形成する。なお、露光ユニット41は、必ずしもLEDアレイである必要はなく、例えば、レーザ光を走査することによって感光体62を露光するようにした露光走査ユニット(レーザスキャナ)であってもよいことは勿論である。
現像ユニット51は、現像ケーシング55内に、ホッパ56、供給ローラ32、現像ローラ52を備えている。ホッパ56は、現像ケーシング55の内部空間として形成されている。そして、このホッパ56には、各画像形成ユニット20毎に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色のトナー(例えば、正帯電性の非磁性1成分の重合トナー)が収容されている。
すなわち、上述した4つの画像形成ユニット20は、ホッパ56にイエロー(Y)のトナーが収容された画像形成ユニット20Yと、ホッパ56にマゼンタ(M)のトナーが収容された画像形成ユニット20Mと、ホッパ56にシアン(C)のトナーが収容された画像形成ユニット20Cと、ホッパ56にブラック(K)のトナーが収容された画像形成ユニット20Kとから構成されており、トナーの色が異なるのみで、同様の構成から成る(図1では、一部の符号を省略している)。
供給ローラ32は、ホッパ56の下方側に配設され、金属製のローラ軸に、導電性のスポンジ部材からなるローラ部分が被覆されている。この供給ローラ32は、現像ローラ52と対向接触するニップ部分において、現像ローラ52と逆方向に回転するように回転可能に支持されている。
現像ローラ52は、供給ローラ32の側方において、供給ローラ32と互いに対向接触する位置に回転可能に配設されている。現像ローラ52は金属製のローラ軸に導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部が被覆され形成されており、後述する通り、所定の現像バイアス電圧が電源85(図2参照)から印加されるように構成されている。
そして、転写部17は、本体ケーシング5の内部において、感光体62と対向するように設けられている。この転写部17は、搬送ベルト駆動ローラ63と、搬送ベルト従動ローラ64と、エンドレスベルトである搬送ベルト68と、転写ローラ61とを備えている。
搬送ベルト従動ローラ64は、記録用紙3の搬送方向に対して最上流側のイエローの画像形成ユニット20Yの感光体62より上流側(前側)であって、給紙ローラ83の上方手前側に配設されている。また、搬送ベルト駆動ローラ63は、記録用紙3の搬送方向に対して最下流側のブラックの画像形成ユニット20Kの感光体62よりも下流側(後側)であって、定着部8よりも上流側(前側)に配設されている。
また、搬送ベルト68は、搬送ベルト駆動ローラ63と搬送ベルト従動ローラ64との間に巻回されている。搬送ベルト68は、巻回されている外側の面が、各画像形成ユニット20のすべての感光体62と対向接触するように配設されている。
そして、搬送ベルト駆動ローラ63の駆動により、搬送ベルト従動ローラ64が従動され、搬送ベルト68が、搬送ベルト駆動ローラ63と搬送ベルト従動ローラ64の間を反時計方向に周回移動する。すなわち、搬送ベルト68は、各画像形成ユニット20の各感光体62と対向接触する接触面において感光体62と同方向に移動する。
また、転写ローラ61は、巻回されている搬送ベルト68の内側において、各画像形成ユニット20の感光体62と、搬送ベルト68を挟んで対向するように、それぞれ配設される。この転写ローラ61は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材などの弾性部材からなるローラ部分が被覆され形成されている。
そして、転写ローラ61は、搬送ベルト68と対向接触する接触面において、搬送ベルト68の周回移動方向と同方向に回転するように、反時計方向に回転可能に設けられている。この転写ローラ61と感光体62との間には、転写時に、感光体62に担持されているトナー像が記録用紙3に転移(転写)される方向に、図示しない電源から所定の電圧が印加されて定電流制御により適切な転写バイアスが印加される。
また、定着部8は、画像形成ユニット20及び転写部17の下流側(後側)に配設されている。この定着部8は、加熱ローラ81及び押圧ローラ82を備えている。加熱ローラ81は、その表面に離型層が形成される金属素管からなり、その軸方向に沿ってハロゲンランプが内装されている。そして、ハロゲンランプにより、加熱ローラ81の表面が定着温度に加熱される。また、押圧ローラ82は、加熱ローラ81を押圧するように配設される。
そして、排紙部6は、本体ケーシング5の上部において、定着部8の下流側に配設されている。そして、排紙部6には、画像の定着が完了した記録用紙3を排紙トレイ10に排出する一対の排紙ローラ11と、排紙ローラ11の下流側に配設され、画像形成工程が全て終了した記録用紙3を蓄積する排紙トレイ10とが備えられている。
また、搬送ベルト駆動ローラ63の下斜め後方には、搬送ベルト68上に形成されたバッチ等を読み取るための濃度センサ80が搬送ベルト68の外側表面と対向して設けられ、搬送ベルト駆動ローラ63の下斜め前方には、搬送ベルト68上に付着したトナー(上記パッチ等)を回収するためのトナー回収器107が、そのトナー回収器107のトナー回収ローラ105が搬送ベルト68の外側表面に接するように配設されている。
<カラー電子写真プリンタの電気的構成>
次に、図2を用いてプリンタ1の電気的構成を説明しつつ、前述した装置内各部の連携動作により当該プリンタ1がカラー画像を記録用紙3上に形成するまでの工程について説明する。なお、図2は、プリンタ1の電気的構成を概略的に表したブロック図である。
図2に示すように、プリンタ1は、装置各部を統括制御する制御部90(CPU91、ROM92、RAM93、I/O94、ドライバ95等を内蔵)を備える。ROM92には、後述する放電検知プログラム96が格納されている。
制御部90には、画像形成ユニット20に備えられた感光体62、帯電器117、除電器33、露光ユニット41、現像ユニット51の供給ローラ32と現像ローラ52が接続されている。また、制御部90には、給紙ローラ83、搬送ローラ14a,14b、搬送ベルト駆動ローラ63、転写ローラ61、加熱ローラ81、押圧ローラ82、排紙ローラ11、電源85、開閉センサ13、操作部18、表示部19が接続されている。
プリンタ1の制御部90は、電源85が投入されると、メイン制御処理部(プログラム)が起動して待機状態になる。制御部90は、画像形成指示を入力すると、メイン制御処理部(プログラム)により、制御対象となる装置各部の初期設定を行った後、感光体62の表面を帯電器117によって一様に帯電させ、露光ユニット41から画像情報に従って光を照射して、感光体62の表面に静電潜像を形成させる。次に、この感光体62の表面に現像ユニット51によってトナーを付着させ、感光体62の表面の静電潜像を現像する。そして、感光体62の回転に伴って、上記現像されたトナー像を転写位置に移動させる。
また、制御部90は、給紙ローラ83及び搬送ローラ14a,14bを作動させて搬送ベルト68に記録用紙3を給紙する。そして、搬送ベルト駆動ローラ63を駆動して、搬送ベルト68を周回移動させ、記録用紙3を転写位置に供給する。転写位置では、転写ローラ61と感光体62の間に転写バイアスを印加させ、上記トナー像を記録用紙3に転写する。
次に、制御部90は、搬送ベルト68を周回移動させて、記録用紙3を定着部8に搬送する。このとき、制御部90は、除電器33によって記録用紙3から転写バイアスを除電しているため、記録用紙3を感光体62から容易に分離させて、定着部8に円滑に搬送することが可能である。定着部8では、記録用紙3を加熱ローラ81と押圧ローラ82によって挟持搬送させ、記録用紙3上のトナー像を加熱、加圧し、記録用紙3上に定着させる。そして、排紙ローラ11を作動させて、記録用紙3を本体ケーシング5上部の排紙トレイ10に排出し、画像形成動作を終了する。
<放電検知回路>
図3は、図1に示すプリンタ1が使用する放電検知回路130を示す図である。
「放電検知手段」としての放電検知回路130は、「第1帯電又は除電手段」としての第1帯電器117Y、「第2帯電又は除電手段」としての第2帯電器117M、「第3帯電又は除電手段」としての第3帯電器117C及び「第4帯電又は除電手段」としての第4帯電器117Kが並列に接続されている。放電検知回路130は、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kが第1〜第4感光体62Y,62M,62C,62Kをそれぞれ帯電する際に局部的に発生するアーク放電を検知し、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの異常を検出するものである。
帯電器117は、感光体62に対して1対1の関係で対向配置され、高圧電源部110で生成された高圧なチャージ電圧を、感光体62に印加することにより、感光体62を帯電させる。高圧電源部110の構成については後述する。帯電器117に供給された電流は、帯電器117とGRID部118及び感光体62との間にコロナ放電されて感光体62を帯電させる。そのため、感光体62の電位はGRID部118の電位によって決定される。
GRID部118は、放電時に生じる電圧によって接続点P2へ向かって電流を出力する。接続点P2には、抵抗R5とコンデンサ123とが並列に接続している。コンデンサ123は、帯電器117を構成する帯電用ワイヤとGRID部118との間にアーク放電が発生したときに生じる、急激に増大する電流を、接続点P2から接続点P1を介して放電検知回路130へ流す。本実施形態のコンデンサ123は、接続点P2の電圧の内、直流成分をカットして交流成分のみを接続点P11に流す役割をしている。一方、抵抗R5には、抵抗R6が接続点P3を介して直列に接続されている。
CPU91には、第1A/Dポート97aと、第2A/Dポート97bと、第3A/Dポート97cと、第4A/Dポート97dとが設けられている。第1〜第4A/Dポート97a,97b,97c,97dには、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの各接続点P3Y,P3M,P3C,P3Kがそれぞれ接続している。尚、第1〜第4A/Dポート97a,97b,97c,97dは、特に区別する必要がない場合には、説明や図面に「A/Dポート97」を用いる。
放電検知回路130は、抵抗131、コンデンサ132、トランジスタ133、抵抗134などで構成されている。抵抗131とコンデンサ132は、接続点P1に印加される電圧を調整するために設けられている。すなわち、抵抗131が、接続点P1にかかる電圧を調整し、コンデンサ132が、接続点P1にかかる電圧のピーク値を下げ、トランジスタ133に出力する出力信号を取り出している。これにより、放電検知回路130は、接続点P1に供給される電圧がノイズを含む場合でも、トランジスタ133が、接続点P1に所定電圧以上の大きな電圧を印加する出力信号にのみ反応するため、ノイズが放電検知に与える影響を排除できる。
トランジスタ133は、エミッタがグランドに接続され、コレクタが抵抗134を介して電源に接続され、ベースが接続点P1に接続されている。接続点P4は、トランジスタ133と抵抗134との間に設けられ、CPU91に設けられた放電検知信号入力ポート91aと接続されている。
抵抗134は、接続点P4の電圧をプルアップするために設けられている。
CPU91は、接続点P4から放電検知信号入力ポート91aに印加された電圧(放電検知信号)に基づいて異常放電の有無を検出する。CPU91は、トランジスタ133のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、接続点P4の電圧が略3.3ボルトにされるときには、放電検知信号入力ポート91aがハイ状態(以下、「H」と称す。)にされ、正常な放電、すなわち、コロナ放電が行われていると判断する一方、トランジスタ133のコレクタ・エミッタ間に電流が流れ、接続点P4の電圧が低くなって0ボルトもしくは0ボルトに近い状態になったときには、放電検知信号入力ポート91aがロー状態(以下、「L」と称す。)にされ、異常な放電、すなわち、帯電器117を構成する帯電用ワイヤに局部的にアーク放電が発生していると判断するように構成されている。
<高圧電源部>
図4は、図3に示す高圧電源部110のブロック図である。尚、高圧電源部110Y,110M,110C,110Kは、帯電器110Y,110M,110C,110Kにそれぞれ対応して設けられているが、それらは同一構成であるので、図4には1個の高圧電源部110のみを記載する。
高圧電源部110は、対応する帯電器117に高圧な電圧を印加するものである。CPU91には、帯電器117の数に対応して、「制御情報」の一例であるPWM制御信号を出力する制御情報出力ポート98(98a,98b,98c,98d)が設けられている。高圧電源部110は、制御情報出力ポート98から出力されるPWM制御信号に従って、帯電器117に印加する印加電圧が制御される。
高圧電源部110は、CPU91の制御情報出力ポート98が抵抗R1を介してトランジスタTR1のベースに接続している。抵抗R1とトランジスタTR1との間の接続点P5は、コンデンサC1を介してグランドに接続されている。抵抗R1は、制御情報出力ポート98から接続点P5に印加される電圧を調整するために設けられ、コンデンサC1は、トランジスタTR1のベースに作用する電圧を平滑化するために設けられている。
トランジスタTR1は、コレクタが抵抗R2を介して電源に接続され、エミッタが抵抗R3に接続され、ベースが上述したように接続点P5を介してCPU91の制御情報出力ポート98に接続されている。トランジスタTR1と抵抗R3との間に設けられた接続点P6は、コンデンサC2を介してグランドに接続されている。そして、抵抗R3は、コイルL1を介してトランジスタTR2のベースに接続されている。
トランジスタTR1は、例えば、CPU91からベースに電圧が印加されないときには、コレクタ・エミッタ間に電流が流れない。この場合、トランジスタTR2は、ベースに電圧が印加されず、コレクタ・エミッタ間に電流が流れない。一方、トランジスタTR1は、CPU91からベースに電圧が印加されたときには、コレクタ・エミッタ間に電流が流れる。それにより、トランジスタTR2は、ベースに電圧を印加され、コレクタ・エミッタ間に電流が流れる。尚、トランジスタTR1が出力した電圧は、コンデンサC2と抵抗R3によって平滑化される。
従って、トランジスタTR2は、トランジスタTR1と同期して、導通状態と非導通状態を切り替えられる。トランジスタTR2のコレクタは、トランスの一次コイルL2に接続している。トランスは、トランジスタTR2のコレクタ・エミッタ間に電流が流れたときに、電源から一次コイルL2へ印加された電圧(例えば24ボルト)を二次コイルL3との間で例えば6000〜8000ボルトに昇圧させる。従って、トランスは、トランジスタTR2の導通状態と非導通状態との切り替え動作に応じて、高圧の交流電力を出力する。
トランスの二次コイルL3は、ダイオードD1と抵抗4とを介して帯電器117に接続されている。二次コイルL3から出力される交流電力は、ダイオードD1において整流された後、コンデンサC3によって滑らかな直流に変換され、その後、帯電器117に供給される。尚、抵抗R4は、短絡保護用の抵抗である。この結果、帯電器117には、一定電流が供給される。本実施形態では、帯電器117には300μAの電流が供給される。
スコトロン型の帯電器117に高圧電圧(例えば6000〜8000ボルト)を印加することにより、ワイヤにコロナ放電が発生する。コロナ放電によりワイヤ周辺に多数のイオンが発生し、そのイオンが感光体62(図3参照)とGRID部118に放電され、それによってGRID部118に電流が流れる。例えば、帯電器117が正常に放電した場合には、GRID部118には、電流が275μA流れる。GRID部118には、抵抗R5,R6が接続しており、抵抗R5,R6との間に設けられた接続点P3には、電圧が発生する。接続点P3は、CPU91のA/Dポート97(97a,97b,97c,97d)に接続されている。
CPU91は、A/Dポート97(97a,97b,97c,97d)に入力した電圧を一定値に制御するように、すなわち、GRID部118からの電流値を一定に(言い換えれば、GRID部118の電圧が一定になるように)制御するように、制御情報出力ポート98(98a,98b,98c,98d)からPWM制御信号を出力し、帯電器117が発生するチャージ電圧を安定させている。
例えば、CPU91は、GRID部118からの電流値が小さい、言い換えれば、GRID部118の電圧が低い場合には、チャージ電圧が低いと判断し、PWM制御信号のデューティ値を大きくして、高圧電源部110の印加電圧を大きくする。一方、CPU91は、GRID部118からの電流値が大きい、言い換えれば、GRID部118の電圧が高い場合には、チャージ電圧が高いと判断し、PWM制御信号のデューティ値を小さくして、高圧電源部110の印加電圧を小さくする。よって、高圧電源部110が帯電器117に印加する印加電圧の大きさは、理想的には、制御情報出力ポート98(98a,98b,98c,98d)から出力されるPWM制御信号のデューティ値に比例している。これによれば、PWM制御信号のデューティ値の大きさを求めれば、高圧電源部110の印加電圧を検出することが可能になる。
(放電検知プログラムの動作説明)
次に、放電検知プログラム96の動作について説明する。図5は、図3に示すCPU91が実行する放電検知プログラム96の処理手順を示す図である。
CPU91は、プリンタ1に電源を投入してメイン制御処理部(プログラム)を起動させるとともに、放電検知プログラム96をROM92から読み出してRAM93にコピーし、放電検知プログラム96を所定時間間隔で実行する。
上述したように、高圧電源部110の印加電圧は、GRID部118からの電流値(GRID部118の電圧)を一定に制御することにより、安定させており、理論的には、帯電器117がGRID部118にアーク放電してGRID部118からの電流値、言い換えれば、GRID部118の電圧が上昇すれば、その電圧を入力したA/Dポート97からアーク放電した帯電器117を特定できるとも考えられる。
しかし、現実には、アーク放電は、瞬間的に生じるため、接続点P3の電圧変化を検出して、アーク放電を発生した帯電器117を特定するのは難しい。しかも、GRID部118の電圧が一定になるように制御する場合、帯電器117のチャージ電圧は、帯電器117のワイヤに付着するトナーの付着状態や、トランジスタTR1,TR2等の特性などによってバラツキが生ずる。よって、印加電圧が最大の高圧電源部110に対応する帯電器117が常に異常であるとは限らない。
そこで、放電検知プログラム96は、印加電圧が最大の高圧電源部110に対応する帯電器117を直ちに異常であると判断せず、PWM制御信号のデューティ値が大きいものから順次デューティ値を小さくして印加電圧を低下させ、放電検知回路130の検知状態に基づいて、帯電器117が異常であるか否かを判断するようにCPU91を動作させる。
具体的には、CPU91は、図5のステップ1(以下「S1」と略記する。)において、帯電器117にチャージ電圧を印加する印加タイミングであるか否かを判断する。印加タイミングは、メイン制御処理部(プログラム)が印刷を実行しているか否かに基づいて判断する。
印刷が実行されず、印加タイミングでないと判断した場合には(S1:NO)、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kが放電しないので、S1に戻る。一方、印刷が実行され、印加タイミングであると判断した場合には(S1:YES)、S2において、放電があるか否かを判断する。
CPU91は、放電検知信号入力ポート91aが放電検知回路130から入力した放電検出信号によって「H」にされている場合には、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの何れも異常な放電をしていない(正常な放電)と判断し(S2:NO)、S1に戻る。
一方、放電検知信号入力ポート91aが放電検知回路130から入力した放電検出信号によって「L」にされている場合には、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの何れかがアーク放電(異常放電)を発生したと判断し(S2:YES)、S3において、放電検知処理を実行する。放電検知処理においては、放電検知回路130に並列に接続する複数の帯電器117Y,117M,117C,117Kの中から、異常がある帯電器117を検出する。
図6は、図5に示す放電検知処理のサブフローチャートである。
CPU91は、図6のS301において、4チャンネル(以下「4ch」という)のPWM制御信号のデューティ値をモニタする。本実施形態では、理論上、PWM制御信号のデューティ値と高圧電源部110の印加電圧とは比例関係にあり、PWM制御信号をモニタすれば、印加電圧を検出できると考えられるからである。この意味で、S301の処理は、高圧電源部110の印加電圧を検出する印加電圧検出手段を構成する。
そして、S302において、4chのうちデューティ値が最大のPWM制御信号を求める。本実施形態では、理論上、PWM制御信号のデューティ値と高圧電源部110の印加電圧とは比例関係にあり、PWM制御信号のデューティ値が最大のものは、高圧電源部110の印加電圧が最大であり、その高圧電源部110に対応する帯電器117がアーク放電する可能性が高いからである。
もっとも、PWM制御信号のデューティ値が大きいからといって、帯電器117に異常があるとは限らない。例えば、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kは、風がワイヤに当たる具合によって、トナー成分に含まれるシリカが各ワイヤに付着する付着量が異なる。シリカが付着して太ったワイヤは放電し易く、当該ワイヤを備える帯電器117は、シリカがあまり付着していないワイヤを備えるものと比べて高圧電源部110の印加電圧が高くなる傾向がある。そこで、S303〜S309の処理において、PWM制御信号のデューティ値を0に制御し、言い換えれば、高圧電源部110の印加電圧を0ボルトに制御し、その状態で放電検知回路130の検知状態を確認し、異常がある帯電器117を検出する。
具体的には先ず、S303において、MaxCHに、S302で求めたデューティ値が最大のPWM制御信号が出力されているチャンネルを設定する。すなわち、デューティ値が最大のPMW制御信号を出力する制御情報出力ポート98a,98b,98c,98dを求め、それに接続する帯電器117を、MaxCHに設定する。そして、S304において、MaxCHのPWM制御信号のデューティ値を0にする。つまり、PWM制御信号に基づいて、印加電圧が最も大きい高圧電源部110の印加電圧を小さく制御する。
そして、S305において、MaxCHに対応する高圧電源部110の電源レスポンスを確認する。すなわち、MaxCHに対応する高圧電源部110は、PWM制御信号のデューティ値が0にされたことによりOFF状態になり、印加電圧を低下させて安定する。本実施形態では、電源レスポンスに要する待機時間を、5msとする。
その後、S306において、放電があるか否かを判断する。PWM制御信号のデューティ値を0に制御したことによって放電検知信号入力ポート91aが「H」に切り替えられ、異常放電を検知しなくなった場合には(S306:NO)、PWM制御信号のデューティ値を0に制御した帯電器117に異常があることを意味する。この場合には、S309において、MaxCHに設定されているチャンネルを放電チャンネルに設定し、RAM93に記憶した後、図5のS3に戻る。
一方、PWM制御信号のデューティ値を0に制御しても、放電検知信号入力ポート91aが「L」にされたままであり、異常放電を検知し続ける場合には(S306:YES)、PWM制御信号のデューティ値を0に制御した帯電器117に異常がないことを意味する。そこで、S307において、次にデューティ値が大きいPWM制御信号を高圧電源部110に出力される帯電器117をMaxCHに設定する。つまり、印加電圧が次に大きい帯電器117をMaxCHに設定する。
そして、S308において、測定ch数が3になったか否かを判断する。第1実施形態では、帯電器117を4個備え、3個の帯電器117について異常を検知しなければ、残り1個の帯電器117に異常があると判断できる。よって、第1実施形態では、放電検知回路130に接続する帯電器117の総数である4個(N)より1個少ない3個(N−1)を、測定ch数の基準値に設定している。
測定ch数が3でない場合には、S304に戻る。そして、上記S304以降の処理と同様、次にデューティ値が大きいPWM制御信号のデューティ値を0にして、放電検知回路130の検知状態に基づいてMaxCHに設定された帯電器117に異常があるか否かを判断する。
S304〜S308の処理を繰り返し、3個(N−1個)の帯電器117までPWM制御信号のデューティ値を0にしたにもかかわらず、つまり、3個(N−1個)の帯電器117まで高圧電源部110の印加電圧を小さく制御したにもかかわらず、放電検知信号入力ポート91aが「L」にされ続け、放電検知回路130が帯電器117の異常を検知しない場合には(S04。S305、S306:NO)、S307において、4個目の帯電器117をMaxCHに設定する。すなわち、3個の帯電器117に異常がない場合には、PWM制御信号のデューティ値が最小で最後に残った帯電器117をMaxCHに設定する。
4個目の帯電器117をMaxCHに設定した時点では、測定ch数が3になるので(S308:YES)、S309へ進み、4個目の帯電器117を放電チャンネルに設定する。すなわち、4個目の帯電器117についてPWM制御信号のデューティ値を0に制御して異常の有無を判断するまでもなく、4個目の帯電器117に異常があると判断する。その後、図5のS3に戻る。
それから、図5のS4において、放電チャネルに設定された帯電器117について、放電エラー通知処理を行う。放電エラー通知処理は、図6に示す放電検知処理において異常があると判断された帯電器117をユーザに通知する。本実施形態では、プリンタ1に設けた表示部19に異常がある帯電器117を表示する。尚、放電エラー通知は、プリンタ1に設けたスピーカから音声やブザー等の音声で行ってもよいし、バイブレータ等の振動で行ってもよい。更には、放電エラー通知は、印刷データを送信してきたパソコンに異常がある帯電器117を表示させて行ってもよい。
その後、S5において、印刷を中止する。印刷を継続しても、例えば、印字面が真っ黒になる等、良好な印字結果を得られないからである。そして、S6において、開閉センサ13の検知信号に基づいて、ユーザがカバー5bを開いたか否かを判断する。ユーザがカバー5bを開いていない場合には(S6:NO)、異常がある帯電器117の清掃等を行っておらず、異常放電を再発する可能性が高いので、そのまま待機する。
一方、ユーザがカバー5bを開いた場合には(S6:YES)、S7において、ユーザがカバー5bを閉じたか否かを判断する。ユーザがカバー5bを閉じない間は(S7:NO)、そのまま待機する。一方、ユーザがカバー5bを閉じた場合には(S7:YES)、異常がある帯電器117の清掃作業等が完了したことを意味するので、S1へ戻り、放電検知を行う。
尚、第1実施形態では、図6のS302及びS303、S304、S307の処理が「制御手段」の一例に当たり、S306、S308、S309の処理が「判断手段」の一例に当たる。更に、図5のS4の処理が「通知手段」の一例に当たる。
<具体例>
PWM制御信号のデューティ値が、例えば、第4帯電器117K,第1帯電器117Y,第2帯電器117M,第3帯電器117Cの順番に大きいとする。
放電検知回路130が出力した放電検知信号によって放電検知信号入力ポート91aが「L」にされた場合には、先ず、PWM制御信号が最も大きい第4帯電器117KについてPWM制御信号のデューティ値を0に制御し、放電検知回路130から出力された放電検知信号によって放電検知信号入力ポート91aが「H」と「L」の何れかを判断する(図5のS1、S2:YES、S3、図6のS301〜S306参照)。
第4帯電器117Kに出力されるPWM制御信号のデューティ値を0に制御したことにより、放電検知信号入力ポート91aが「H」にされた場合には、第4帯電器117Kに異常があると判断し、放電チャンネルに第4帯電器117Kを設定する(図6のS306:NO、S309参照)。
この場合、第4帯電器117Kに異常がある旨のメッセージを表示部19に表示した後、印刷を中止する。そして、ユーザが表示部19を見て、カバー5bを開いて第4帯電器117Kを清掃し、カバー5bを閉じたら、放電検知を再度行う(図5のS4、S5、S6:YES、S7:YES参照)。
一方、第4帯電器117Kに出力されるPWM制御信号のデューティ値を0に制御しても、放電検知信号入力ポート91aが「L」にされている場合には、第4帯電器117Kの次にPWM制御信号のデューティ値が大きい第1帯電器117YについてPWM制御信号のデューティ値を0にし、放電検知信号入力ポート91aが「H」と「L」の何れかを判断する(図6のS306:YES、S307、S308:NO、S304、S305、S306参照)。
第1帯電器117YのPWM制御信号のデューティ値を0に制御したことにより、放電検知信号入力ポート91aが「H」にされた場合には、第1帯電器117Yに異常があると判断し、第1帯電器117Yを放電チャンネルに設定する(図6のS306:YES、S309参照)。図5のS4以降の処理は、第4帯電器117Kに異常があると判断した場合と同様であるので説明を省略する。
これに対して、第1帯電器117YのPWM制御信号のデューティ値を0に制御しても、放電検知信号入力ポート91aが「L」にされている場合には、第1帯電器117Yに異常がないと判断する。この場合には、第1帯電器117Yの次にPWM制御信号のデューティ値が大きい第2帯電器117MについてPWM制御信号のデューティ値を0に制御し、放電検知回路130の検知状態に基づいて第2帯電器117Mに異常があるか否かを判断する(図6のS306:YES、S307、S308:NO、S304、S305、S306参照)。
第2帯電器117Mについても異常がないと判断した場合には、第3帯電器117CをMaxCHに設定する。この時点では、測定ch数が3であるので、第3帯電器117CのPWM制御信号のデューティ値を0に制御して放電検知信号に基づいて異常の有無を判断するまでもなく、第3帯電器117Cを放電チャンネルに設定する(図6のS306:YES、S307、S308:NO、S304、S305、S306:YES、S307、S308:YES、S309参照)。
放電チャンネル設定後の処理は、第4帯電器117Kに異常があると判断した場合と同様であるので、説明を省略する(図5のS4〜S7参照)。
<第1実施形態に係るプリンタの作用効果>
以上説明したように、第1実施形態のプリンタ1は、印加電圧が最も大きい高圧電源部110、すなわち異常が発生する可能性が高い高圧電源部110の印加電圧を小さく制御する(図6のS301〜S304参照)。印加電圧を小さく制御したことにより、放電検知回路130が異常を検知しなくなった場合には、印加電圧を制御された高圧電源部110に対応する帯電器117に異常があると判断する(図6のS306:NO、S309参照)。一方、印加電圧を小さくしても、放電検知回路130が異常を検知する場合には、印加電圧を制御された高圧電源部110に対応する帯電器117に異常がないと判断する(図6のS306:YES参照)。
このように、第1実施形態のプリンタ1は、異常の発生可能性が高いと考えられる帯電器117を優先して異常検知を行うので、4個の帯電器117Y,117M,117C,117Kの中から異常がある帯電器117を短時間で検出できる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、印加電圧が最も大きい帯電器117に異常がない場合には、次に印加電圧が大きい高圧電源部110、すなわち次に異常が発生している可能性が高い高圧電源部110について印加電圧を小さく制御する(図6のS306:YES、S307参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1は、異常の発生可能性が高い帯電器117から順番に異常の有無を判断するので、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの異常を効率良く判断することができる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、制御情報出力ポート98a,98b,98c,98dから各高圧電源部110Y,110M,110C,110Kに出力され、高圧電源部110Y,110M,110C,110Kの印加電圧を制御するPWM制御信号(制御情報)に基づいて各高圧電源部110Y,110M,110C,110Kの印加電圧を検出するので(図6のS301参照)、各高圧電源部110Y,110M,110C,110Kの印加電圧を測定する電子回路を配置する必要がなく、回路構成を簡単にできる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kについて異常を判断する場合に、3個までの帯電器117に対応する高圧電源部110の印加電圧を小さく制御したにもかかわらず、放電検知回路130が異常を検知する場合には、4個目の帯電器117が異常があると判断する(図6のS308:YES、S309参照)。よって、第1実施形態のプリンタ1によれば、帯電器117の異常を判断する回数を帯電器117の個数(4個)より減らし、異常検出時間を短縮できる。
また、第1実施形態のプリンタ1は、例えば、異常があると判断した帯電器117を表示部19に表示するなどしてユーザに通知するので(図5のS4参照)、異常がある帯電器117の清掃等をユーザに簡単に行わせることができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の画像形成装置に係る第2実施形態について図面を参照して説明する。図7は、第2実施形態のプリンタ1Aが使用する第1及び第2放電検知回路1130,2130を示す図ある。
「画像形成装置」の一例であるプリンタ1Aも、第1実施形態と同様、カラー電子写真プリンタである。
プリンタ1Aは、「第1放電検知手段」の一例である第1放電検知回路1130と、「第2放電検知手段」の一例である第2放電検知回路2130とを備え、第1放電検知回路1130が放電を検知した場合に、高圧電源部110の印加電圧を小さく制御して帯電器117の異常を判断する点が、第1実施形態と相違する。よって、ここでは、第1実施形態と相違する点について説明し、共通する点については説明を適宜省略する。尚、第1実施形態と同様構成には、説明及び図面に同一符号を使用するものとする。
<放電検知回路>
第2実施形態のプリンタ1Aは、CPU191の第1放電検知信号入力ポート191aに第1放電検知回路1130が接続され、CPU191の第2放電検知信号入力ポート291aに第2放電検知回路2130が接続されている。
第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cは、主にカラープリントのみに用いられ、第4帯電器117Kは、主にカラープリントとモノクロプリントに用いられる。よって、第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cは、ほぼ同じように汚れるが、第4帯電器117Kは、第1〜第3帯電器117K,117M,117Cより使用頻度が高く汚れやすいと考えられる。そこで、第2実施形態のプリンタ1Aは、第1及び第2放電検知回路1130,2130を設け、2系統で第1〜第4帯電器117K,117M,117C,117Kの異常を検知している。
第1放電検知回路1130には、第1帯電器117Y、第2帯電器117M、第3帯電器117Cが並列に接続され、第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cの異常検知に共用されている。第1放電検知回路1130は、抵抗1131、コンデンサ1132、トランジスタ1133、抵抗1134などから構成され、第1実施形態の放電検知回路130と同様の機能を有する。
また、第2放電検知回路2130には、第4帯電器117Kのみが接続され、第4帯電器117Kの異常検知を専門に行う。第2放電検知回路2130は、抵抗2131、コンデンサ2132、トランジスタ2133、抵抗2134などから構成され、第1実施形態の放電検知回路130と同様の機能を有する。
CPU191には、第1放電検知回路1130に接続点P14を介して接続される第1入力ポート191aと、第2放電検知回路2130に接続点P24を介して接続される第2入力ポート291aとが設けられている。第1入力ポート191aと第2入力ポート291aは、接続点P14,P24の電圧を検出して、第1〜第4帯電器117Y,117M,117C,117Kの異常を検出する。
CPU191は、図8に示す放電検知処理を含む放電検知プログラム96Aを実行し、、異常がある帯電器117を検出する。図8は、図7に示す第1及び第2放電検知回路1130,2130を備えるプリンタ1Aが実行する放電検知処理の処理手順を示す図である。
放電検知プログラム96Aは、図8に示す放電検知処理を除き、第1実施形態の放電検知プログラム96と同様である。図8に示す放電検知処理は、第1放電検知回路1130が放電を検知した場合に、第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cに出力するPWM制御信号のデューティ値を0に制御して第1放電検知回路1130の放電検知信号Y,M,Cに基づいて異常であるか否かを判断する一方、第2放電検知回路2130が放電を検知した場合には、PWM制御信号のデューティ値を0に制御して異常を判断するまでもなく、第4帯電器117Kに異常があると判断する。
具体的には、CPU191は、図8のS320において、第1放電検知回路1130が「L」にされ、異常放電を検知したか否かを判断する。CPU191は、放電検知信号Kにより第2放電検知信号入力ポート291aが「L」にされた場合には、第1放電検知回路1130が放電を検知していないと判断し(S320:NO)、S324において、第4帯電器117Kを放電チャンネルに設定する。その後、図5に示すメインフローチャートのS4へ進む。図5のS4以降の処理は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
一方、CPU191は、放電検知信号Y,M,Cにより第1放電検知信号入力ポート191aが「L」にされた場合には、第1放電検知回路1130が放電を検知したと判断する(S320:YES)。そして、S321において、制御信号出力ポート98a,98b,98cから第1〜第3帯電器117Y,117M,117C(3ch)に出力するPWM制御信号のデューティ値をモニタする。そして、S322において、3chのうちデューティ値が最大のPMW制御信号を求める。S303〜S307の処理は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
CPU191は、S323において、測定ch数が2であるか否かを判断する。測定ch数の基準値を2としたのは、第1放電検知回路1130に放電検知されるのが第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cの3個であるからである。測定ch数が2でない場合には(S323:NO)、S304に戻り、次にデューティ値が大きいPWM制御信号のチャンネルについてPWM制御信号のデューティ値を0に制御し、PWM制御信号を制御した高圧電源部110に対応する帯電器117に異常が有るか否かを判断する。
一方、第1放電検知回路1130が放電を検知する3個の帯電器117Y,117M,117Cのうち、2個の帯電器117について異常がない場合には(S306:NO)、S307において3個目の帯電器117をMaxCHに設定する。このとき、測定ch数は2であるので(S323:YES)、3個目の帯電器117についてPWM制御信号のデューティ値を0に制御して異常の有無を判断するまでもなく、3個目の帯電器117に異常があると判断する。そして、S309において、3個目の帯電器117を放電チャンネルに設定した後、図5のS3に戻る。
尚、第2実施形態では、S322、S303、S304、S307の処理が「制御手段」の一例に当たり、S306、S323、S309の処理が「判断手段」の一例に当たる。
<具体例>
例えば、第2放電検知信号入力ポート291aが「L」である場合には、第2放電検知回路2130が異常を検知している。この場合には、第1〜第3帯電器117Y,117M,117CについてPWM制御信号のデューティ値を0に制御することなく、第4帯電器117Kに異常があると判断する(図8のS320:NO、S324参照)。
一方、例えば、放電検知信号Y,M,Cによって第1放電検知信号入力ポート191aが「L」にされた場合には、第1放電検知回路1130が、第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cの何れかについて放電を検知している(図8のS320:YES参照)。
例えば、第1帯電器117Y、第2帯電器117M、第3帯電器117Cの順にPWM制御信号のデューティ値が大きいとする。この場合には、先ず、第1帯電器117YのPWM制御信号のデューティ値を0に制御し、第1放電検知回路1130が第1放電検知信号入力ポート191aに出力した放電検知信号Y,M,Cに基づいて異常を判断する。第1放電検知回路1130から出力された放電検知信号Y,M,Cによって第1放電検知信号入力ポート191aが「H」にされた場合には、高圧電源部110Yが第1帯電器117Yに印加する印加電圧を小さく制御したことにより第1放電検知回路1130が放電を検知しなくなったので、第1帯電器117Yに異常があると判断する。そこで、第1帯電器117Yを放電チャンネルに設定する(図8のS321、S322、S303、S304、S305、S306:NO、S309参照)。
これに対して、第1及び第2帯電器117Y,117Mに異常がないと判断した場合には、第3帯電器117Cに出力するPWM制御信号のデューティ値を0に制御して第3帯電器117Cの異常を判断するまでもなく、第3帯電器117Cに異常があると判断する(図8のS323:YES、S309参照)。その後、図5のS3へ進む。
<作用効果>
以上説明したように、第2実施形態に係るプリンタ1Aは、第1実施形態に係るプリンタ1の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
第1放電検知回路1130が異常を検知した場合には、第1〜第3帯電器117Y,117M,117Cに対応する高圧電源部110Y,110M,110Cのうち、印加電圧が最も大きい高圧電源部110について印加電圧を小さく制御し、第1放電検知回路1130の検知状態に基づいて、印加電圧を小さく制御された高圧電源部110に対応する帯電器117に異常があるか否かを判断する(図8のS320:YES、S321、S322,S303、S304、S305、S306:YES参照)。
一方、第2放電検知回路2130が異常を検知し、第1放電検知回路1130が異常を検知しない場合には、第4帯電器117Kに対応する高圧電源部110Kの印加電圧を制御するまでもなく、第2放電検知回路2130に接続する第4帯電器117Kに異常があると判断する(図8のS320:NO、S324参照)。
よって、第2実施形態のプリンタ1Aによれば、印加電圧を小さく制御して異常検知を行う回数を第1実施形態のプリンタ1より減らして、異常検出時間を第1実施形態のプリンタ1より短縮できる。
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記実施形態では、プリンタ1を画像形成装置として使用したが、複合機や、ファクシミリ装置、コピー機などを画像形成装置として使用してもよい。
(2)例えば、上記実施の形態では、プリンタ1が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の4個の帯電器117Y,117M,117C,117Kを備える場合について説明したが、帯電器117の数はこれに限定されず、4個より多くてもよいし、4個より少なくてもよい。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の色の組み合わせも、自由に組み合わせて良い。
(3)上記実施形態では、帯電器117について異常放電検出を行ったが、除電器33についても、帯電器117と同様の放電検知回路130,1130,2130及び放電検知プログラム96,96Aを用いて放電状態の検知を行い、異常放電を発生した除電器33を特定するようにしてもよい。
(4)例えば、上記実施形態では、図5の放電検知処理(S3)において、印刷の無駄をなくすために、MaxCHのPWM制御信号のデューティ値を0にした(図6のS304参照)。これに対して、例えば、帯電器117から感光体62にチャージ電圧を印加せずに感光体62を回転させると、トナーが感光体62について汚れの原因になる恐れがある場合には、PWM制御信号のデューティ値を半分、又は所定値に小さく制御して、帯電器117から感光体62に弱いチャージ電圧を印加するようにしても良い。
(5)例えば、上記実施形態では、帯電器117と高圧電源部110とを一対一の関係で設けた。これに対して、例えば、帯電器117Y,117Mの高圧電源部110を共通化し、帯電器110C,110Kの高圧電源部110を共通化することにより、高圧電源部110の使用数を減らし、コストダウンを図ってもよい。この場合、異常がる帯電器117を特定できないまでも、何れかの高圧電源部110に属する帯電器117に異常があることを検出できる。この場合、放電検知回数が少ないため、異常の疑いがある帯電器117を短時間で検出できる。そして、異常の疑いがある帯電器117を表示部19に表示すれば、ユーザが異常解消処理を簡単かつ短時間に行うことができる。これは、特に、帯電器117の数が多い場合に有益である。
(6)例えば、上記実施形態では、PWM制御信号のデューティ値と印加電圧とが比例関係にあり、PWM制御信号のデューティ値が大きい帯電器117から順に異常の有無を判断した(図6のS302,S303、図8のS322、S303参照)。これに対して、PWM制御信号のデューティ値と印加電圧とが反比例の関係にある場合には、PWM制御信号が小さい帯電器117から順に異常の有無を判断すると良い。
本発明の第1実施形態に係るカラー電子写真プリンタの概略構成を示す説明図である。 図1に示すカラー電子写真プリンタの電気的構成を概略的に表すブロック図である。 図1に示すカラー電子写真プリンタが使用する放電検知回路を示す図である。 図3に示す高圧電源部のブロック図である。 図3に示すCPUが実行する放電検知プログラムの処理手順を示す図である。 図5に示す放電検知処理のサブフローチャートである。 第2実施形態のカラー電子写真プリンタが使用する第1及び第2放電検知回路を示す図である。 図7に示す第1及び第2放電検知回路を備えるカラー電子写真プリンタが実行する放電検知プログラムの処理手順を示す図である。
符号の説明
1 カラー電子写真プリンタ(画像形成装置)
62Y 第1感光体
62M 第2感光体
62C 第3感光体
62K 第4感光体
96 放電検知プログラム(制御手段、判断手段、表示手段)
110Y 第1高圧電源部
110M 第2高圧電源部
110C 第3高圧電源部
110K 第4高圧電源部
117Y 第1帯電器(第1帯電又は除電手段)
117M 第2帯電器(第2帯電又は除電手段)
117C 第3帯電器(第3帯電又は除電手段)
117K 第4帯電器(第4帯電又は除電手段)
130 放電検知回路(放電検知手段)
1130 第1放電検知回路(第1放電検知手段)
2130 第2放電検知回路(第2放電検知手段)

Claims (7)

  1. 複数の感光体にそれぞれ対向配置された複数の帯電又は除電手段と、前記複数の帯電又は除電手段に応じて設けられ、前記帯電又は除電手段に電力を供給する複数の高圧電源部とを備える画像形成装置において、
    前記帯電又は除電手段の異常を検知する放電検知手段と、
    前記放電検知手段が異常を検知した際に、出力が最も大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御する制御手段と、
    前記制御手段が高圧電源部の出力を制御した状態において、前記放電検知手段の検知状態に基づいて前記出力を小さく制御した前記高圧電源部の帯電又は除電手段が異常であるか否かを判断する判断手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において、
    前記判断手段が前記放電検知手段の検知状態に基づいて異常がないと判断した際には、前記制御手段は、前記出力が次に大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記高圧電源部を制御する制御情報に基づいて前記出力の大きさを検出する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載する画像形成装置において、
    前記判断手段は、前記制御手段がN個の帯電又は除電手段に対応する前記高圧電源部の内、N−1個までの帯電又は除電手段に対応する前記高圧電源部の出力が小さくなるように制御したにもかかわらず前記放電検知手段が異常を検知しない場合には、前記制御手段がN個目の前記高圧電源部の出力を制御することなくN個目の帯電又は除電手段が異常であると判断する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載する画像形成装置において、
    前記複数の高圧電源部は、前記複数の帯電又は除電手段に対応して設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載する画像形成装置において、
    前記複数の感光体は、少なくとも、イエローの現像剤を担持する第1感光体と、マゼンタの現像剤を担持する第2感光体と、シアンの現像剤を担持する第3感光体と、ブラックの現像剤を担持する第4感光体とを有し、
    前記放電検知手段は、
    前記第1感光体に対応して配置された第1帯電又は除電手段と、前記第2感光体に対応して配置された第2帯電又は除電手段と、前記第3感光体に対応して配置された第3帯電又は除電手段とが並列に接続される第1放電検知手段と、
    前記第4感光体に対応して配置された第4帯電又は除電手段に接続される第2放電検知手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第1放電検知手段が異常を検知した際に、前記出力が最も大きい前記高圧電源部の出力を小さく制御し、
    前記判断手段は、前記第1放電検知手段の検知状態に基づいて前記出力を小さくした前記高圧電源部の帯電又は除電手段が異常であるか否かを判断する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載する画像形成装置において、
    前記判断手段の判断結果を通知する通知手段を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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