JP2008116627A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント生産性を良好に維持しつつ、画像濃度補正後における転写不足や転写過多の発生を防止する。
【解決手段】一次転写ローラ14に定電流電圧を印加したときの電圧Viと、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を転写電圧Vtとして決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体36に印加する現像バイアス電圧Vdを、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、静電潜像担持体4の表面電位が現像バイアス電圧Vdに対応する所定の電位Vpとなるように複数の表面電位制御手段91の可変値を制御し、画像濃度補正動作後、複数の表面電位制御手段91の可変値のうち最大の可変値と最小の可変値との差の絶対値が所定の大きさVBよりも大きいとき、ATVC制御を再度行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置と画像形成方法に関し、特に、複写機、プリンタ、ファクシミリまたはこれらの機能を複合的に備えた複合機等の画像形成装置と、これらの画像形成装置を用いて画像を形成する画像形成方法に関する。
タンデム方式のカラー画像形成装置では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を作像する4つの作像部を備え、これらの作像部で作像された各色のトナー像が、無端状の中間転写ベルトに重ねて転写(一次転写)され、中間転写ベルト上で重ねられてなるフルカラーのトナー像が、中間転写ベルトと二次転写ローラとのニップ部において用紙等の媒体に転写(二次転写)される。
各作像部は、中間転写ベルトに接触して配置された静電潜像担持体と、該静電潜像担持体にトナーを供給してトナー像を形成する現像剤担持体と、中間転写ベルトを挟んで静電潜像担持体に対向配置された一次転写ローラとを備える。一次転写ローラには所定の電圧が印加され、これにより一次転写ローラと静電潜像担持体との間に電流が流れることで、静電潜像担持体の表面に形成されたトナー像が、一次転写ローラとの対向部において中間転写ベルトに転写(一次転写)される。
各色の作像部の一次転写ローラには電源が接続されるが、近年、イエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラに共通の電源を接続することで、コストの低減化を図った画像形成装置が増加している。
また、近年、一次転写ローラとして、電気抵抗の均一性に優れたイオン導電性ローラが多く用いられている。イオン導電性ローラを一次転写ローラとして用いると、転写性能が向上するため、画質の向上を図ることができる。
しかし、イオン導電性ローラは、装置内部の温湿環境の変化によって電気抵抗値が変化しやすい性質を有するため、イオン導電性の一次転写ローラを用いる場合、一次転写ローラに印加する転写電圧の大きさを、ローラの電気抵抗値の変化に応じて制御する必要がある。
転写電圧を制御する方法の一つとして、ATVC(Auto Transfer Voltage Control)制御が提案されている。ATVC制御は、一次転写ローラに定電流を流したときの電圧を電気抵抗値の代用値として検知し、検知した電圧と、予め設定されたテーブルおよび演算式とに基づき、最適な転写電圧を決定するものである。なお、ATVC制御の具体的な構成は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2003−156916号公報
ところで、タンデム方式のカラー画像形成装置として、予め設定されたタイミング(例えば電源入力時または所定の耐久枚数経過時等)で画像濃度補正を行うものが提案されている。所定のタイミングで画像濃度補正を行うことで、トナーの劣化、感光体等の構成部材の消耗、または温湿環境の変化等に伴う画質の変化を防止できる。
画像濃度補正は、各色のトナー像を中間転写ベルトに転写させて行うため、画像濃度補正の動作前に、一次転写ローラに印加する転写電圧を適切に制御する必要があり、ATVC制御を行うように設定された画像形成装置では、ATVC制御を行った後に画像濃度補正が行われる。
画像濃度補正では、現像ローラに印加する現像バイアス電圧が適切な電圧に制御されるとともに、静電潜像担持体の表面電位が現像バイアス電圧に対応した適切な電位に制御される。したがって、画像濃度補正後に画像形成動作を行うと、良好な濃度の画像を形成できる。
しかし、画像濃度補正を行った後は、静電潜像担持体の表面電位が色によって顕著に異なってしまう場合がある。そのため、上述のようにイエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラに共通の電源を接続した場合、一次転写ローラと静電潜像担持体との間に流れる電流の大きさが色によって顕著に異なり、いずれかの色について転写不足または転写過多が生じる恐れがある。
また、画像濃度補正を行うと、いずれかの色の作像部において、静電潜像担持体の表面電位が、画像濃度補正の前後で大きく変化することがあり、これに伴って一次転写ローラと静電潜像担持体との間に流れる電流の大きさが大きく変化してしまい、やはり転写不足や転写過多が生じる恐れがある。
前者と後者のいずれの場合も、画像濃度補正後にATVC制御を再度行うと、一次転写ローラに最適な電圧が印加されるため、転写不足や転写過多を防止できるが、ATVC制御を頻繁に行うと、プリントの生産性が大きく損なわれてしまう。
そこで、本発明は、プリント生産性を良好に維持しつつ、画像濃度補正後における転写不足や転写過多の発生を防止できる画像形成装置、および画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置であって、
上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
上記画像濃度補正動作後、上記複数の表面電位制御手段の上記可変値のうち最大の可変値と最小の可変値との差の絶対値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る別の態様の画像形成装置は、
回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置であって、
上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
上記画像濃度補正動作後、各表面電位制御手段における上記濃度補正動作前の上記可変値と上記濃度補正動作後の上記可変値との差の絶対値のうち最も大きな値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明に係る画像形成方法は、
回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、
上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
上記画像濃度補正動作後、上記複数の表面電位制御手段の上記可変値のうち最大の可変値と最小の可変値との差の絶対値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うことを特徴とする。
本発明に係る別の態様の画像形成方法は、
回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置を用いて画像を形成する方法であって、
上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
上記画像濃度補正動作後、各表面電位制御手段における上記濃度補正動作前の上記可変値と上記濃度補正動作後の上記可変値との差の絶対値のうち最も大きな値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うことを特徴とする。
本発明によれば、画像濃度補正動作を行った後、静電潜像担持体の表面電位を制御する表面電位制御手段のグリッド電圧等の可変値が、転写不良を起こし得る所定の条件を満たす場合、ATVC制御を再度行うように構成されているため、画像濃度補正動作後に画像を形成する際、一次転写ローラに適切な電圧が印加される。したがって、いずれの色のトナー像についても、一次転写ローラに適切な大きさの電流が流れた状態で一次転写が良好に行われるため、画質が良好な画像を形成できる。また、画像濃度補正動作後のATVC制御は、所定の条件を満たす場合のみ行われるため、プリント生産性を良好に維持できる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置2の概略構成を示す。
画像形成装置2は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等の電子写真式画像形成装置である。現在、電子写真方式の画像形成装置として種々の形態のものが提案されているが、図示する画像形成装置は所謂タンデム方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置2は、無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30には、導電性を有する素材が用いられる。
本実施形態では、中間転写ベルト30は図面の右側と左側にそれぞれ配置された一対のローラ32,34に巻回されている。図面の右側のローラ32は、図示しないモータに駆動連結されており、モータの駆動に基づいて該モータに連結されたローラ32が回転し、ベルト30とこれに接する他方のローラ34が図中反時計回り方向に回転するようにしてある。
図中右側に配置されているローラ32に支持されているベルト部分の外側には、二次転写ローラ40が設けてある。二次転写ローラ40は、ベルト外周面に接触しており、その接触部(ニップ部)が二次転写領域41を形成している。
図中左側に配置されているローラ34に支持されているベルト部分の外側には、中間転写ベルトクリーニング部材42が設けてある。クリーニング部材42はベルト30を介してローラ34に圧接しており、その接触部が未転写トナーを回収する回収領域62を形成している。
図中左側のローラ34から図中右側のローラ32に移動するベルト部分の下には、図中左側から右側に向かって順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー像を作成する4つの作像部3(3Y,3M,3C,3K)が、中間転写ベルト30に沿って配置されている。
各作像部3は、静電潜像担持体として円筒状の感光体4を有する。感光体4の周囲には、その回転方向(図中時計回り方向)に沿って順に、帯電器8、露光装置10,現像装置18、一次転写ローラ14、および感光体クリーニング部材16が配置されている。一次転写ローラ14は無端状中間転写ベルト30の内側に配置されている。帯電器8の構成は後に説明する。
現像装置18は、そのハウジング内の現像剤を担持する現像ローラ36を備えている。現像剤としては、例えば2成分トナーが用いられる。図2に示すように、現像ローラ36(36Y,36M,36C,36K)には、制御回路72(72Y,72M,72C,72K)を介して電源70(70Y,70M,70C,70K)(特許請求の範囲における現像バイアス印加手段に対応。)が接続されている。
一次転写ローラ14(14Y,14M,14C,14)には、制御回路66,67を介して電源64,65(特許請求の範囲における一次転写電圧印加手段に対応。)が接続されている。具体的に、一次転写ローラ14Y,14M,14Cには共通の電源64と制御回路66が接続され、一次転写ローラ14Kには別の電源65と制御回路67が接続されている。電源64,65および感光体4は、アース接続されている。
中間転写ベルト30の下側には、4つの作像部3の下流側に濃度センサ61が設けられている。
図1に戻って、実施の形態では、感光体クリーニング部材16として板状のブレードが使用されており、その一端側が感光体4の外周面に接触している。ただし、感光体クリーニング部材16はブレードに限るものでなく、その他のクリーニング部材(例えば、固定ブラシ、回転ブラシ、ローラ、又はそれら複数の部材を組み合わせたもの)を使用することもできる。さらに、感光体クリーニング部材16は必ずしも設ける必要はなく、感光体4上の未転写トナーの回収を現像装置18により行うクリーナレス方式を採用することもできる。
画像形成装置2の下部には、給紙装置として給紙カセット44が着脱可能に配置されている。給紙カセット44内に積載収容された用紙(記録媒体)36は、給紙カセット44の近傍に配置された給紙ローラ52の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路50に送り出されるようになっている。給紙ローラ52の近傍には、所定のタイミングで用紙36を二次転写領域41へ送り出すためのレジストローラ54が設けられている。
搬送路50は、給紙カセット44から、レジストローラ対54のニップ部、二次転写領域41、定着装置22を通って、排紙部58まで延びている。
画像形成装置2の上部には、後述するATVC制御および画像濃度補正動作等を制御する制御部60(特許請求の範囲における制御手段に対応。)が設けられている。ただし、制御部60が配置される位置は特に限定されるものではない。
画像形成装置2は、1色のトナー(例えばブラック)を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードと、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードとの間で切り替え可能となっている。
カラーモードにおける画像形成動作の一例について簡単に説明する。
先ず、各作像部3では、所定の周速度で回転駆動されている感光体4の外周面が帯電器8により一様に帯電される。次に、帯電された感光体4の外周面には、画像情報に応じた光が露光装置10から投射され、静電潜像が形成される。続いて、静電潜像は、現像装置18の現像ローラ36から供給される現像剤のトナーにより顕在化される。具体的に説明すると、現像ローラ36に担持されたトナーが、現像ローラ36の回転により感光体4と対向する現像領域に達したとき、感光体4の外周面に形成された静電潜像部分に付着し、これによりトナー像が形成される。
このようにして感光体4上に形成された各色のトナー像は、感光体4の回転により一次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体4から中間転写ベルト30上へ転写(一次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト30に転写されることなく感光体4上に残留している未転写トナーは、感光体4とクリーニング部材16との接触部に達すると、クリーニング部材16で掻き取られ、感光体4の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー像は、中間転写ベルト30によって二次転写領域41に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、給紙カセット44に収容された用紙36が、二次転写領域41に搬送される。そして、4色のトナー像が、二次転写領域41において中間転写ベルト30から用紙36に転写(二次転写)される。4色のトナー像が転写された用紙36は、搬送路50のさらに下流側へ搬送され、定着装置22によってトナー像が用紙36に定着された後、排紙部58に送り出される。
二次転写領域41を通過した中間転写ベルト30は、クリーニングブレード42で清掃される。その後、各感光体4及び中間転写ベルト30の回転駆動が停止される。
次に、帯電器8について説明する。帯電器8としては、例えばスコロトロン帯電器が用いられる。
図3に示すように、スコロトロン帯電器8は、感光体4の外周面に対向配置される複数の放電点82を有する放電電極80と、放電電極80を囲む断面倒コ字形のシールドケース84と、感光体4の外周面と放電電極80との間に介在するように配置されるグリッド電極86とを有する。放電点82は、感光体4の軸方向に沿って間隔を空けて配置されている。
実施の形態では、放電電極80として針電極が使用されているが、放電電極として針電極以外のものを用いてもよく、例えばワイヤタイプの電極を用いることもできる。
放電電極30の素材としては、導電性を有する素材が用いられ、具体的には例えばステンレス鋼が用いられる。シールドケース84の素材としては、導電性を有する素材が用いられ、具体的には例えばステンレス鋼が用いられる。
グリッド電極80は、感光体4の軸方向に沿って伸びる帯板状の導電性部材に複数の開口部が長手方向に沿って並べて形成されて構成されている。グリッド電極80の素材としては、導電性を有する素材が用いられ、具体的には例えばステンレス鋼が用いられる。
放電電極80には、放電電極80に電圧を印加する放電電圧印加手段としての電源88が接続されている。電源88としては、定電流電源を用いることが好ましく、これにより、放電電極80に放電生成物等の異物が付着しても放電電極80に一定の電流を流すことができる。
シールドケース84には、シールドケース84に電圧Vsを印加するケース電圧印加手段としての電源90が接続されている。電圧Vsは、その絶対値が大きくなるほど、放電点82から放出されるイオンの電荷がシールドケース84に流れ込み難くなる。
グリッド電極86には、グリッド電極86にグリッド電圧Vgを印加するグリッド電圧印加手段としての電源92が、グリッド電圧Vgを制御するグリッド電圧制御手段としての制御回路94を介して接続されている。グリッド電圧Vgは、その絶対値が大きくなるほど、放電点82から放出されるイオンの電荷がグリッド電極86に流れ込み難くなる。
放電点82から放出されたイオンの電荷の一部は、シールドケース84に印加される電圧Vsの絶対値の大きさに応じて、シールドケース84に流れ込む。シールドケース84に流れ込む電荷量が大きくなると、感光体4の外周面に到達する電荷量が小さくなってしまうため、電圧Vsは、シールドケース84に流れ込む電荷量が所定以下となる大きさに設定される。具体的に、電圧Vsは、例えば1kV以上5kV以下とすることが好ましい。
同様に、放電点82から放出されるイオンの電荷の一部は、グリッド電極86に印加されるグリッド電圧Vgの絶対値の大きさに応じて、グリッド電極86に流れ込む。グリッド電極86に流れ込む電荷量が大きくなると、感光体4の外周面に到達する電荷量が小さくなってしまうため、グリッド電圧Vgは、グリッド電極42に流れ込む電荷量が所定以下となる大きさに設定される。具体的に、グリッド電圧Vgは、0.2kV以上1kV以下とすることが好ましい。
上記のように構成された帯電器8によれば、電源88より供給される電流が放電電極80に流れることで放電点82においてコロナ放電が発生し、放電点82から感光体4の外周面に向けてイオンが放出される。放電点82から放出されたイオンの電荷の一部は、グリッド電極86に印加されるグリッド電圧Vg、およびシールドケース84に印加される電圧Vsの大きさに応じて、グリッド電極86またはシールドケース84に流れ込む。
グリッド電極86またはシールドケース84に流れ込むことなくグリッド電極86を通過した電荷は、感光体4の外周面に到達し、これにより感光体4の外周面が帯電される。
感光体4の外周面に到達する電荷量、すなわち感光体4の外周面の帯電電位は、放電電極80に流す電流の大きさ、シールドケース84に印加する電圧Vsの大きさ、及びグリッド電極86に印加するグリッド電圧Vgの大きさによって決定される。
実施の形態では、感光体4の表面電位を制御する表面電位制御手段91が、グリッド電極86と電源92と制御回路94とから構成され、制御回路94によりグリッド電圧Vgの大きさを制御することにより、感光体4の外周面の表面電位を制御可能となっている。
図2に戻って、ATVC制御について説明する。ATVC制御は、各色のトナー像の一次転写を適切に行うために、一次転写ローラ14に印加する転写電圧Vt(Vt(Y),Vt(M),Vt(C),Vt(K))の大きさを決定する制御であり、制御部60により行われる。
ATVC制御は、例えば、画像形成装置2の電源入力時、印字動作開始時、所定の連続印字枚数経過時、画像形成装置2内部の雰囲気温度が所定温度上昇したとき、中転ユニット、現像器、感光体ドラムユニットまたはトナーボトル等を交換したとき等に行われる。
ATVC制御は、一次転写ローラ14Y,14M,14Cについては、共通の電源64に接続されているため共通の制御が行われ、一次転写ローラ14Kについては、別の電源65に接続されているため個別の制御が行われる。
一次転写ローラ14Y,14M,14CのATVC制御について説明する。
先ず、電源64から一次転写ローラ14Y,14M,14Cへ定電流が供給されるように、電源64により一次転写ローラ14Y,14M,14Cに印加される電圧(定電流電圧)の大きさが制御回路66により制御される。
このときの定電流電圧の大きさは図示しない電圧計等により検知され、制御部60は、検知された定電流電圧の情報と、予め設定されたテーブルおよび演算式とから導かれる電圧を、転写電圧Vt(Y),Vt(M),Vt(C)として決定する。ただし、検知された定電流電圧の情報と、予め設定されたテーブルまたは演算式の一方とから導かれる電圧を、転写電圧Vtとして決定してもよい。
一次転写ローラ14KのATVC制御も同様に行われ、制御部60は、一次転写ローラ14Kに印加した定電流電圧の情報、テーブルおよび演算式に基づき、転写電圧Vt(K)を決定する。
次に、画像濃度補正動作について説明する。画像濃度補正動作は、画像の濃度を所定の濃度に補正するために行われる動作であり、例えば、画像形成装置2の電源入力時、所定の耐久枚数経過時、中転ユニット、現像器、感光体ドラムユニットまたはトナーボトル等を交換したとき等に行われる。
図4は、第1の実施形態に係る画像濃度補正動作の前後の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、まずステップ1において、各一次転写ローラ14について上述のATVC制御が行われ、これにより、ステップ2において、一次転写ローラ14に印加される転写電圧Vtの大きさが決定される。
続いて、ステップ3において画像濃度補正動作が行われる。画像濃度補正動作では、各作像部3において各色のトナー像の現像が行われた後、ATVC制御により決定された転写電圧Vtが一次転写ローラ14に印加された状態で、各色のトナー像が中間転写ベルト30に転写(一次転写)される。このとき、各色のトナー像としては、濃度が異なる複数のベタ画像が形成される。それらのベタ画像の濃度は、現像ローラ36に印加する現像バイアス電圧Vdの大きさを制御することで調整する。
こうして中間転写ベルト30に転写されたトナー像は、濃度センサ61により濃度が検知される。制御部60は、各色について、検知された複数のベタ画像の濃度の情報と、予め設定された所定の濃度とを比較して、複数のベタ画像の中から、所定の濃度と同じか又は略同じ濃度のものを選択し、選択したベタ画像が現像されたときの現像バイアス電圧Vdを、画像濃度補正後の画像形成時の現像バイアス電圧Vdとして決定する。
また、制御部60は、現像バイアス電圧Vdの制御と併せて、帯電器8のグリッド電圧Vgを制御することで、感光体4の表面電位Vpを、現像バイアス電圧Vdに対応する所定の電位となるように制御する。これにより、感光体4の表面に現像剤のキャリアが付着してしまったり、感光体4の表面の非潜像部にトナーが付着してカブリが発生してしまったりすることを防止できる。
このように、ステップ3の画像濃度補正動作では、各色の作像部3において現像バイアス電圧Vdとグリッド電圧Vgが決定される。
続くステップ4では、画像濃度補正動作により決定されたイエロー、マゼンタ、シアンのグリッド電圧Vg(Y),Vg(M),Vg(C)のうち最も大きな値(最大値)と、それらのグリッド電圧Vg(Y),Vg(M),Vg(C)のうち最も小さな値(最小値)との差の絶対値が、所定の電圧VA(例えば300V)よりも大きいか否かが判断される。
ステップ4において、グリッド電圧Vg(Y),Vg(M),Vg(C)の最大値と最小値との差の絶対値が所定の電圧VAよりも大きいと判断された場合はステップ5に進み、所定の電圧Vよりも小さいと判断された場合は処理が終了する。
ステップ5において、イエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラ14Y,14M,14Cについて2回目のATVC制御が行われ、これにより、ステップ6において、一次転写ローラ14Y,14M,14Cに印加される転写電圧Vt(Y),Vt(M),Vt(C)の大きさが再度決定され、処理が終了する。
このように、本実施形態では、画像濃度補正動作後、上記の条件を満たす場合に限り、イエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラ14Y,14M,14CについてATVC制御が再度行われる。これにより、プリント生産性を良好に維持しつつ、次に述べる不具合を回避できる。
仮に、ステップ3の画像濃度補正動作終了後に、1回目のATVC制御により決定された転写電圧Vtを一次転写ローラ14に印加した状態で画像形成を行うとすると、感光体4の表面電位Vpが画像濃度補正動作の前と異なるため、一次転写ローラ14には、画像濃度補正前と異なる大きさの電流が流れることとなる。
このとき、イエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラ14Y,14M,14Cは、共通の電源64に接続されているため、同じ大きさの転写電圧Vtが印加されるが、画像濃度補正により決定されるグリッド電位Vgが色毎に異なるため、感光体4Y,4M,4Cの表面電位Vpも相違する。そのため、一次転写ローラ14Y,14M,14Cと感光体4Y,4M,4Cとの電位差が色毎に異なり、一次転写ローラ14Y,14M,14Cに流れる電流が互いに顕著に相違する場合が生じ得る。したがって、イエロー、マゼンタまたはシアンのいずれかのトナー像の一次転写において転写過多または転写不足が生じ、画質が損なわれる恐れがある。
これに対して、本実施形態では、画像濃度補正動作後、グリッド電圧Vg(Y),Vg(M),Vg(C)の最大値と最小値との差の絶対値が所定の電圧VAよりも大きい場合、ATVC制御が再度行われるため、一次転写ローラ14Y,14M,14Cに適切な転写電圧Vtが印加された状態で、画像形成が行われる。したがって、各色のトナー像の一次転写が、一次転写ローラ14に適切な電流が流れた状態で良好に行われるため、画質が良好な画像を形成できる。
図5は、第2の実施形態に係る画像濃度補正動作の前後の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、第1の実施形態と同様、まずステップ21において、各一次転写ローラ14についてATVC制御が行われ、これにより、ステップ22において、一次転写ローラ14に印加される転写電圧Vtの大きさが決定される。
続いて、ステップ23において、第1の実施形態と同様の画像濃度補正動作が行われ、各色の作像部3において現像バイアス電圧Vdとグリッド電圧Vgが決定される。
続くステップ24では、画像濃度補正動作により決定されたブラックのグリッド電圧Vg(K)と、画像濃度補正前のブラックのグリッド電圧preVg(K)との差の絶対値|Vg(K)−preVg(K)|が所定の電圧VB(例えば300V)よりも大きいか否かが判断される。
ステップ24において、上記差の絶対値|Vg(K)−preVg(K)|が所定の電圧VBよりも小さいと判断された場合はステップ25に進み、所定の電圧VBよりも大きいと判断された場合はステップ28に進む。
ステップ28では、ブラックの一次転写ローラ14Kについて2回目のATVC制御が行われ、これにより、ステップ29において、一次転写ローラ14Kに印加される転写電圧Vt(K)が再度決定された後、ステップ25に進む。
ステップ25では、イエロー、マゼンタ、シアンについて画像濃度補正動作により決定されたグリッド電圧Vg(Y),Vg(M),Vg(C)と、画像濃度補正前のグリッド電圧preVg(Y),preVg(M),preVg(C)との差の絶対値|Vg−preVg|(|Vg(Y)−preVg(Y)|,|Vg(M)−preVg(M)|,|Vg(C)−preVg(C)|)のうち最も大きな値(最大値)が所定の電圧VBよりも大きいか否かが判断される。
ステップ25において、上記差の絶対値|Vg−preVg|の最大値が所定の電圧VBよりも小さいと判断された場合は処理が終了し、所定の電圧VBよりも大きいと判断された場合はステップ26に進む。
ステップ26では、イエロー、マゼンタ、シアンの一次転写ローラ14Y,14M,14Cについて2回目のATVC制御が行われ、これにより、ステップ27において、一次転写ローラ14Y,14M,14Cに印加される転写電圧Vt(Y),Vt(M),Vt(C)の大きさが再度決定され、処理が終了する。
このように、本実施形態では、画像濃度補正動作後、画像濃度補正動作の前後においてグリッド電圧Vgが所定の大きさVB以上変化した場合に限り、ATVC制御が再度行われる。これにより、プリント生産性を良好に維持しつつ、画像濃度補正動作後の画像形成時において、各一次転写ローラ14に適切な転写電圧Vtが印加された状態で、画像を形成できる。したがって、各色のトナー像の一次転写を、一次転写ローラ14に適切な大きさの電流が流れた状態で良好に行うことができ、良好な画質の画像を形成できる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態において、感光体4の表面電位に対応する可変値で表される調整因子が、スコロトロン帯電器8のグリッド電圧であり、グリッド電圧を制御することで感光体4の表面電位を制御する構成について説明したが、本発明は、必ずしもスコロトロン帯電器を用いる必要はなく、感光体4の表面電位を、グリッド電圧以外の調整因子を制御することで制御してもよい。
図6を参照しながら、画像濃度補正後に画像形成を行う際に一次転写ローラ14に流れる転写電流Itの大きさの具体例を、上述の第1の実施形態に係る処理を行った後に画像を形成する場合(実施例)と、従来の処理を行った後に画像を形成する場合(従来例)とを比較して検討する。
従来例の処理は、図8に示すように、ステップ101においてATVC制御を行うことにより、ステップ102において転写電圧Vtが決定した後、ステップ103において画像濃度補正動作が行われて終了するものであり、画像濃度補正動作後の状態に関わらず、2回目のATVC制御は実行されることがない。
従来例の処理は、実施例における1回目のATVC制御(図4におけるステップ1)から画像濃度補正動作(図4におけるステップ3)までの処理と同じ構成である。したがって、画像濃度補正動作が終了するまでの処理は、実施例と従来例を併せて検討する。
なお、ブラックのトナー像に関しては、実施例と従来例で同じ処理が行われるため、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像についてのみ検討する。
図6(a)に示すように、1回目のATVC制御を行うとき、帯電器8のグリッド電圧Vgがいずれも−200Vであり、感光体4の表面電位Vpがいずれも−200Vであるものと仮定する。また、一次転写ローラ14と中間転写ベルト30の電気抵抗値Rは、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれも等しいものと仮定する。
1回目のATVC制御において、電源64から30μAの定電流が供給されるものと仮定すると、各一次転写ローラ14Y,14M,14Cには10μAの電流が流れる。
このとき、検知された定電流電圧Viが1000Vであるものと仮定すると、一次転写ローラ14と感光体4との電位差ΔVはいずれも1200Vとなる。このことから、電気抵抗値Rは120MΩであることが分かる。
検知電圧1000Vと、予め設定されたテーブルおよび演算式とから導かれる電圧が1000Vであると仮定すると、1回目のATVC制御により決定される転写電圧Vtは1000Vとなる。
図6(b)に示すように、1回目のATVC制御により決定された転写電圧1000Vを一次転写ローラ14に印加した状態で画像濃度補正動作を行い、これにより決定されたグリッド電圧Vg(Y)が−200V、Vg(M)が−1000V、Vg(C)が−200Vであるものと仮定し、このときの感光体4の表面電位Vp(Y)が−200V、Vp(M)が−1000V、Vp(C)が−200Vであるものと仮定する。
従来例では、かかるグリッド電圧Vgを帯電器8のグリッド電極86に印加した状態で画像形成動作が行われる。このとき、一次転写ローラ14と感光体4との電位差ΔV(Y)は1200V、ΔV(M)は2000V、ΔV(C)は1200Vであり、電気抵抗値Rは、上述のように、いずれも120MΩであるため、従来例の転写電流It(Y)は10μA、It(M)は約17μA、It(C)は10μAとなる。
実施例において2回目のATVC制御を行うとき、図6(c)に示すように、1回目のATVC制御と同様、電源64から30μAの定電流が供給されるものと仮定する。
一次転写ローラ14に1000Vの電圧を印加したとき、3つの一次転写ローラ14Y,14M,14Cに流れる電流が合わせて約37μAであったことから(図6(b)参照)、合わせて30μAの定電流を3つの一次転写ローラ14Y,14M,14Cに流すとき、一次転写ローラ14に印加される電圧は約818Vとなる。すなわち、2回目のATVC制御における検知電圧Viは約818Vとなる。
検知電圧818Vと、予め設定されたテーブルおよび演算式とから導かれる電圧が818Vであるものと仮定すると、2回目のATVC制御により決定される転写電圧Vtは818Vとなる。
実施例では、こうして2回目のATVC制御により決定された転写電圧818Vを一次転写ローラ14に印加した状態で画像形成動作が行われる。このとき、感光体4の表面電位Vp(Y)は−200V、Vp(M)が−1000V、Vp(C)が−200Vとなっているため、一次転写ローラ14と感光体4との電位差ΔV(Y)は1018V、ΔV(M)は1818V、ΔV(C)は1018Vとなる。電気抵抗値Rは、上述のように、いずれも120MΩであるため、実施例の転写電流It(Y)は約8μA、It(M)は約15μA、It(C)は約8μAとなる。
図7は、以上のように検討した実施例と従来例の転写電流Itの大きさを示している。
図7に示すように、従来例では、マゼンタの転写電流It(M)が顕著に大きいため、マゼンタのトナー像の一次転写が転写過多となり、転写メモリが発生する恐れがあることを確認できる。これに対して、実施例では、いずれの転写電流It(Y),It(M),It(C)も適正な大きさとなるため、一次転写が良好に行われ、良好な画質の画像を形成できることを確認できる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 一次転写電圧印加手段と現像バイアス印加手段の構成を示す図である。 スコロトロン帯電器の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る画像濃度補正動作およびその前後の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像濃度補正動作およびその前後の処理の流れを示すフローチャートである。 実施例と従来例の転写電流の具体例の検討結果を示す表である。 図6に示す検討結果を表すグラフである。 従来例の画像濃度補正動作の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2:画像形成装置、
4:静電潜像担持体(感光体)、
8:スコロトロン帯電器、
14:一次転写ローラ、
18:現像装置、
30:中間転写ベルト、
36:現像剤担持体(現像ローラ)、
60:制御手段(制御部)、
64:一次転写電圧印加手段(電源)、
70:現像バイアス印加手段(電源)、
80:放電電極、
82:放電点、
86:グリッド電極、
91:表面電位制御手段、
92:グリッド電圧印加手段(電源)、
94:グリッド電圧制御手段(制御回路)。

Claims (6)

  1. 回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
    該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
    所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
    上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
    該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
    上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置であって、
    上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
    該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
    上記画像濃度補正動作後、上記複数の表面電位制御手段の上記可変値のうち最大の可変値と最小の可変値との差の絶対値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うように制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
    該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
    所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
    上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
    該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
    上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置であって、
    上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
    該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
    上記画像濃度補正動作後、各表面電位制御手段における上記濃度補正動作前の上記可変値と上記濃度補正動作後の上記可変値との差の絶対値のうち最も大きな値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うように制御する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 上記静電潜像担持体の表面を一様に帯電するためのスコロトロン帯電器を備え、
    該スコロトロン帯電器は、上記静電潜像担持体の表面に対向する複数の放電点を有する放電電極と、該放電電極と上記静電潜像担持体の表面との間に介在するグリッド電極と、該グリッド電極にグリッド電圧を印加するグリッド電圧印加手段と、上記グリッド電圧を制御するグリッド電圧制御手段とを含み、
    上記表面電位制御手段は、上記グリッド電極と上記グリッド電圧印加手段と上記グリッド電圧制御手段とを備え、且つ、上記グリッド電圧制御手段により上記調整因子としての上記グリッド電圧を制御することで、上記静電潜像担持体の表面電位を制御するものであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の画像形成装置。
  4. 回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
    該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
    所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
    上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
    該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
    上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置を用いて画像を形成する画像形成方法であって、
    上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
    該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
    上記画像濃度補正動作後、上記複数の表面電位制御手段の上記可変値のうち最大の可変値と最小の可変値との差の絶対値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うことを特徴とする画像形成方法。
  5. 回転可能な無端状の中間転写ベルトと、
    該中間転写ベルトに沿って配置された複数の静電潜像担持体と、
    該静電潜像担持体の表面電位を制御する複数の表面電位制御手段と、
    所定の色のトナーを担持するとともに該トナーを上記静電潜像担持体の表面に付着させて所定の色のトナー像を形成する複数の現像剤担持体と、
    該現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス印加手段と、
    上記中間転写ベルトを挟んで上記静電潜像担持体に対向して配置された複数の一次転写ローラと、
    該複数の一次転写ローラに転写電圧を印加する一次転写電圧印加手段とを備え、
    上記表面電位制御手段は、上記表面電位に対応する可変値で表される調整因子を調整することで、上記表面電位を制御するように構成された画像形成装置を用いて画像を形成する画像形成方法であって、
    上記一次転写ローラに定電流電圧を印加したときの電圧と、予め設定されたテーブルおよび/または演算式とから導かれる電圧を上記転写電圧として決定するATVC制御を行った後、各色の画像の濃度を所定の濃度に補正するための画像濃度補正動作を行い、
    該画像濃度補正動作において、各色の現像剤担持体に印加する上記現像バイアス電圧を、画像濃度を所定濃度に補正可能な大きさに制御するとともに、上記静電潜像担持体の表面電位が上記現像バイアス電圧に対応する所定の電位となるように上記複数の表面電位制御手段の上記可変値を制御し、
    上記画像濃度補正動作後、各表面電位制御手段における上記濃度補正動作前の上記可変値と上記濃度補正動作後の上記可変値との差の絶対値のうち最も大きな値が所定の大きさよりも大きいとき、上記ATVC制御を再度行うことを特徴とする画像形成方法。
  6. 上記画像形成装置は、上記静電潜像担持体の表面を一様に帯電するためのスコロトロン帯電器を備え、
    該スコロトロン帯電器は、上記静電潜像担持体の表面に対向する複数の放電点を有する放電電極と、該放電電極と上記静電潜像担持体の表面との間に介在するグリッド電極と、該グリッド電極にグリッド電圧を印加するグリッド電圧印加手段と、上記グリッド電圧を制御するグリッド電圧制御手段とを含み、
    上記表面電位制御手段は、上記グリッド電極と上記グリッド電圧印加手段と上記グリッド電圧制御手段とを備え、
    上記グリッド電圧制御手段により上記調整因子としての上記グリッド電圧を制御することで、上記静電潜像担持体の表面電位を制御することを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の画像形成方法。
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