JP2022087432A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tomokazu Takeuchi
敦司 永田
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Abstract

【課題】像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するときに、転写部材に印加する転写バイアスが狙いの値から大きくズレてしまう不具合を生じにくくする。【解決手段】2次転写対向ローラ80に印加する2次転写バイアス(転写バイアス)を出力する電源部95と、中間転写ベルト8(像担持体)の表面に形成されるトナー像の画素数を算出する演算部91(算出手段)と、が設けられている。また、電源部95によって定電流制御にて2次転写バイアスを出力する定電流モードと、電源部95によって定電圧制御にて2次転写バイアスを出力する定電圧モードと、を切替可能に構成されている。そして、演算部91によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち少なくとも1つを調整している。【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラムや中間転写ベルトなどの像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに良好に転写するために、転写ローラや2次転写ローラなどの転写部材に印加する転写バイアスを調整する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献1には、転写性の低下を抑制することなどを目的として、印字率を算出して、その印字率に基づいて1次転写ローラに印加する1次転写バイアスを調整する技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するときに、転写部材に印加する転写バイアスが狙いの値から大きくズレてしまって、先端画像ムラなどの異常が生じてしまうことがあった。
そして、このような不具合は、特許文献1に開示された技術を応用して、印字率に基づいて1次転写ローラに印加する1次転写バイアスを調整しても解決できなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するときに、転写部材に印加する転写バイアスが狙いの値から大きくズレてしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
この発明における画像形成装置は、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するための転写部材と、前記転写部材に印加する転写バイアスを出力する電源部と、前記像担持体の表面に形成されるトナー像の画素数を算出する算出手段と、を備え、前記電源部によって定電流制御にて前記転写バイアスを出力する定電流モードと、前記電源部によって定電圧制御にて前記転写バイアスを出力する定電圧モードと、を切替可能に構成され、前記算出手段によって算出された画素数に基づいて、前記定電圧モードが実行されるときにおける前記転写バイアスの出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち少なくとも1つを調整するものである。
本発明によれば、像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するときに、転写部材に印加する転写バイアスが狙いの値から大きくズレてしまう不具合が生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の一部を拡大して示す構成図である。 中間転写ベルトとその近傍とを示す概略図である。 2次転写バイアスの調整制御の一例を示すタイミングチャートである。 2次転写バイアスの調整制御の一例を示すフローチャートである。 中間転写ベルトの表面に形成されたトナー像を示す模式図である。 変形例1における、2次転写バイアスの調整制御を示すタイミングチャートである。 図7における2次転写バイアスの調整制御を示すフローチャートである。 変形例2における、2次転写バイアスの調整制御を示すタイミングチャートである。 図9における2次転写バイアスの調整制御を示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部の一部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、像担持体としての中間転写ベルト8(中間転写体)が設置されている。また、中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電装置4Y、現像装置5Y、クリーニング装置2Y、潤滑剤供給装置3、除電装置(不図示)、等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、モータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電装置4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での幅方向(図1、図2の紙面垂直方向であって、主走査方向である。)の露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写体としての中間転写ベルト8(像担持体)及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト8の表面に1次転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング装置2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング装置2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
ここで、クリーニング装置2Yの内部には、潤滑剤供給ローラ3a、固形潤滑剤3b、圧縮スプリング3cなどからなる潤滑剤供給装置3(感光体用潤滑剤供給装置)が内設されている。そして、図2の時計方向に回転する潤滑剤供給ローラ3aによって、固形潤滑剤3bから潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラ3aによって感光体ドラム1Yの表面に潤滑剤が供給されることになる。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電装置との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光装置7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。
その後、各現像装置5M、5C、5Kによる現像工程を経て各感光体ドラム1M、1C、1K上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置は、図3を参照して、中間転写ベルト8(中間転写体)、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、中間転写クリーニング装置10、潤滑剤供給装置30(中間転写潤滑剤供給装置)、2次転写対向ローラ80、2次転写装置70~73、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材16~22、80、によって張架・支持されるとともに、駆動モータによる1つのローラ部材(駆動ローラ16)の回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の極性の転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8の表面に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
その後、各色のトナー像が重ねて1次転写された中間転写ベルト8は、転写回転体としての2次転写ベルト72との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ80が、2次転写ローラ70との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト72とを挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に2次転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に付着した未転写トナーなどの付着物が除去される。
さらに、中間転写ベルト8は、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体100の下方に配設された給紙装置26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙装置26には、用紙などのシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPが第1搬送経路K1を経由してレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28(タイミングローラ対)に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、2次転写ベルト72によって搬送されて、2次転写ベルト72から分離された後に、搬送ベルト60によって定着装置50の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される(定着工程である。)。
その後、シートPは、第2搬送経路K2を経由して、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、シートPの両面(オモテ面とウラ面とである。)へのプリントをおこなう「両面プリントモード」が選択されている場合には、オモテ面への定着工程が終了したシートPは、上述した「片面プリントモード」が選択されているときのようにそのまま排紙されることなく、第3搬送経路K3に導かれて、その搬送方向が反転された後に、第4搬送経路K4を経由して再び2次転写ニップ(2次転写装置70~73)の位置に向けて搬送される。そして、2次転写ニップの位置で先に説明したものと同様の画像形成プロセス(画像形成動作)によってシートPのウラ面への画像形成がおこなわれ、その後に定着装置50での定着工程を経て、第2搬送経路K2を経由して、画像形成装置本体100から排出される。
次に、図2にて、作像部における現像装置5Y(現像装置)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像装置5Y内の現像剤Gは、現像剤G中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。具体的に、現像装置5Yに設置されたトナー濃度センサによってトナー濃度が低い状態が検知されたときには、トナー濃度が所定の範囲内になるように、トナー容器58から現像装置5Y内に新品トナーが補給される。
その後、トナー容器58から現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤Gはスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
なお、トナー容器58は、現像装置5Y(画像形成装置100)に対して着脱可能(交換可能)に設置されている。そして、トナー容器58は、その内部に収容された新品のトナーが空になると、現像装置5Y(画像形成装置100)から取り外されて新品のものに交換されることになる。
次に、図3等を用いて、本実施の形態における中間転写ベルト装置について詳述する。
図3を参照して、中間転写ベルト装置は、像担持体としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、中間転写クリーニング装置10、中間転写潤滑剤供給装置としての潤滑剤供給装置30、転写部材(2次転写部材)としての2次転写対向ローラ80、2次転写装置70~73、等で構成される。
像担持体としての中間転写ベルト8は、各色のトナー像をそれぞれ担持する4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接して1次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8は、主として8つのローラ部材(駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、2次転写対向ローラ80、である。)によって張架され支持されている。
1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して対応する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに当接している。詳しくは、イエロー用の転写ローラ9Yは中間転写ベルト8を介してイエロー用の感光体ドラム1Yに当接して、マゼンタ用の転写ローラ9Mは中間転写ベルト8を介してマゼンタ用の感光体ドラム1Mに当接して、シアン用の転写ローラ9Cは中間転写ベルト8を介してシアン用の感光体ドラム1Cに当接して、ブラック用(黒色用)の転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用(黒色用)の感光体ドラム1Kに当接している。1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、直径が10mm程度の芯金上に、外径が16mm程度の導電性スポンジ層が形成された弾性ローラであって、体積抵抗が106~1012Ω(好ましくは、107~109Ω)の範囲となるように調整されている。
駆動ローラ16は、4つの感光体ドラムに対して中間転写ベルトの走行方向下流側の位置で、中間転写ベルト8が120度程度の巻付角度で巻き付けられた状態で中間転写ベルト8の内周面に当接するように配置されている。駆動ローラ16は、制御部90によって制御される駆動モータMt1によって図3の時計方向に回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。
従動ローラ17は、4つの感光体ドラムに対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置で、中間転写ベルト8が180度程度の巻付角度で巻き付けられた状態で中間転写ベルト8の内周面に当接するように配置されている。中間転写ベルト8において、従動ローラ17から駆動ローラ16に至る部分は、ほぼ水平面になるように設定されている。従動ローラ17は、中間転写ベルト8の走行にともない図3の時計方向に従動回転する。
テンションローラ19は、中間転写ベルト8の外周面に当接している。転写前ローラ18、クリーニング対向ローラ20、潤滑剤対向ローラ21、バックアップローラ22、2次転写対向ローラ80は、中間転写ベルト8の内周面に当接している。
2次転写対向ローラ80と潤滑剤対向ローラ21との間には、中間転写ベルト8を介してクリーニング対向ローラ20に当接するように中間転写クリーニング装置10(クリーニングブレード)が設置されている。
クリーニング対向ローラ20とテンションローラ19との間には、中間転写ベルト8を介して潤滑剤対向ローラ21に当接するように潤滑剤供給装置30(中間転写潤滑剤供給装置)が設置されている。潤滑剤供給装置30は、感光体ドラム用の潤滑剤供給装置3と同様に、潤滑剤供給ローラ、固形潤滑剤、圧縮スプリングなどからなる。そして、図3の反時計方向に回転する潤滑剤供給ローラによって、固形潤滑剤から潤滑剤が少量ずつ削られて、潤滑剤供給ローラによって中間転写ベルト8の表面に潤滑剤が供給されることになる。
駆動ローラ16を除くローラ部材17~22、80は、いずれも、中間転写ベルト8の走行にともない従動回転する。
図3を参照して、2次転写対向ローラ80は、中間転写ベルト8と2次転写ベルト72とを介して2次転写ローラ70に当接している。2次転写対向ローラ80は、ステンレス鋼等からなる円筒状の芯金の外周面に、体積抵抗が107~108Ω程度で、硬度(JIS-A硬度)が48~58度程度のNBRゴムからなる弾性層83(層厚は5mm程度である。)が形成されたものである。
また、本実施の形態において、2次転写対向ローラ80は、電源部95(バイアス出力手段)に電気的に接続されていて、その電源部95から高圧電圧となる2次転写バイアスが印加される。この2次転写対向ローラ80に印加される2次転写バイアスは、2次転写ニップに搬送されるシートPに、中間転写ベルト8の表面に1次転写されたトナー像を2次転写するためのものであって、トナーの極性と同じ極性(本実施の形態ではマイナス極性である。)の2次転写バイアス(直流電圧)である。これにより、中間転写ベルト8のトナー担持面(外周面)に担持されたトナーが、2次転写電界によって2次転写対向ローラ80側から2次転写装置70~73側に向かって静電移動することになる。
なお、2次転写対向ローラ80に2次転写バイアスを印加する制御については、後で図4、図5等を用いて詳しく説明する。
図3を参照して、2次転写装置は、2次転写ベルト72、2次転写ローラ70、分離ローラ71、2次転写ブレード73(クリーニングブレード)、等で構成される。
2次転写ベルト72(転写回転体)は、2つのローラ(2次転写ローラ70と分離ローラ71とである。)に張架され支持された無端ベルトであって、中間転写ベルト8とほぼ同じ材料で形成されている。2次転写ベルト72は、中間転写ベルト8(中間転写体)に当接して2次転写ニップを形成するとともに、2次転写ニップから送出されたシートPを搬送するものである。
2次転写ローラ70は、2次転写対向ローラ80との間に中間転写ベルト8と2次転写ベルト72とを挟んで2次転写ニップを形成している。2次転写ローラ70は、ステンレス鋼、アルミニウム等からなる中空状の芯金上に、硬度(アスカーC硬度)が40~50度程度の弾性層が形成(被覆)されたものである。2次転写ローラ70の弾性層は、ポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴム材料に、カーボン等の導電性フィラーを分散させたり、イオン性の導電材料を含有させたりして、ソリッド状又は発泡スポンジ状に形成することができる。本実施の形態において、弾性層は、転写電流の集中を抑えるために、その体積抵抗が106.5~107.5Ω程度に設定されている。なお、本実施の形態において、2次転写ローラ70は、接地(アース)されている。
また、2次転写ローラ70は、制御部90によって制御される駆動モータMt2によって図3の反時計方向に回転駆動されて、2次転写ベルト72を図3の反時計方向に回転(走行)させるとともに、分離ローラ71を図3の反時計方向に従動回転させる。
分離ローラ71は、2次転写ニップに対してシートPの搬送方向下流側の位置に配置されている。2次転写ニップから送出されたシートPは、図3の反時計方向に走行する2次転写ベルト72に沿うように搬送された後に、分離ローラ71の位置で、分離ローラ71の外周に沿うように曲面が形成された2次転写ベルト72によって、2次転写ベルト72から分離(曲率分離)されることになる。
2次転写ブレード73は、2次転写ベルト72の表面に当接して、2次転写ベルト72の表面に付着したトナーや紙粉などの異物を除去するものである。2次転写ブレード73は、2次転写ベルト72の走行方向に対してカウンタ方向に当接するように、2次転写ベルト72を介して2次転写ローラ70に圧接している。
以下、図3~図6等を用いて、本実施の形態において特徴的な、画像形成装置100の構成・動作について詳述する。
先に図3等を用いて説明したように、本実施の形態における画像形成装置100には、像担持体としての中間転写ベルト8の表面に形成されたトナー像(画像)をシートPに転写するための転写部材としての2次転写対向ローラ80が設けられている。転写部材としての2次転写対向ローラ80は、中間転写体としての中間転写ベルト8の表面に1次転写されたトナー像をシートPに2次転写するための2次転写部材である。
また、画像形成装置100には、転写部材としての2次転写対向ローラ80に印加する転写バイアス(2次転写バイアスである。)を出力する電源部95が設けられている。
ここで、本実施の形態における画像形成装置100は、電源部95によって定電流制御にて2次転写バイアス(転写バイアス)を出力する定電流モードと、電源部95によって定電圧制御にて2次転写バイアス(転写バイアス)を出力する定電圧モードと、を切替可能に構成されている。
すなわち、2次転写対向ローラ80には、電源部95によって、定電流制御された2次転写バイアスが印加されたり、定電圧制御された2次転写バイアスが印加されたりすることになる。
なお、図4に示すように、定電流モード時には、定電流制御の信号がオンとなり、定電圧制御の信号がオフとなる。これに対して、定電圧モード時には、定電圧制御の信号がオンとなり、定電流制御の信号がオフとなる。
詳しくは、図4を参照して、定電流モードは、2次転写対向ローラ80(転写部材)によって中間転写ベルト8(像担持体)の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する転写工程時(2次転写工程時)に実行される。これに対して、定電圧モードは、非転写工程時(紙間など、2次転写工程がおこなわれないときである。)に実行される。
すなわち、図6等を参照して、中間転写ベルト8上の画像部(複数枚のシートP1~P3の表面にそれぞれ対応する位置であって、画像が形成され得る領域である。)が2次転写ニップを通過するときには、電源部95によって2次転写対向ローラ80に定電流制御された2次転写バイアスが印加される。これに対して、中間転写ベルト8上の非画像部(画像部の前後や紙間などの画像部以外の領域である。)が2次転写ニップを通過するときには、後述する逆バイアスの印加後に、電源部95によって2次転写対向ローラ80に定電圧制御された2次転写バイアスが印加される。したがって、連続通紙時には、定電流モードと定電圧モードとが交互に切替えられることになる。
このような制御をおこなうのは、転写工程時には2次転写バイアスを定電流制御した方が2次転写バイアスが安定しやすく、非転写工程時には2次転写バイアスを定電圧制御した方が2次転写バイアスが安定しやすいためである。
また、図4を参照して、非転写工程時(紙間)において、定電圧モード(定電圧制御の信号がオンのときである。)が実行される前に、定電流モード(定電流制御の信号がオンのときである。)が実行されるときに2次転写対向ローラ80(転写部材)に印加される2次転写バイアスの極性とは異なる極性の2次転写バイアスが、2次転写対向ローラ80に印加されるように制御している。
具体的に、転写工程時には、電源部95によって2次転写対向ローラ80に定電流制御されたマイナス極性の2次転写バイアスが印加される。そして、非転写工程(紙間)に切り替わると、定電圧制御をおこなう前に、電源部95によって2次転写対向ローラ80にプラス極性の2次転写バイアス(逆バイアス)が印加されるようにする。
これにより、転写工程時には中間転写ベルト8上に担持されたマイナス極性のトナー(トナー像)が斥力によりシートP上に積極的に移動されることになり、良好な転写性を得ることが可能になる。また、非転写工程時には中間転写ベルト8上に担持されたマイナス極性のトナー(トナー像)が引力により中間転写ベルト8上に積極的に保持されやすくなり、2次転写ベルト72のトナー汚れ(中間転写ベルト8上に付着した地汚れトナーの付着によるトナー汚れである。)を軽減することができる。
なお、図4において、紙間(非転写工程時)において逆バイアスを印加した直後の2次転写電圧値の極性がマイナスになっているのは、転写工程時のマイナス極性からの切り替えなどによるものである。
ここで、本実施の形態における画像形成装置100には、像担持体としての中間転写ベルト8の表面に形成されるトナー像の画素数を算出する算出手段としての演算部91が設けられている。
この演算部91は、制御部90の一部であって、露光装置7で取得される画像情報に基づいて、中間転写ベルト8上に形成されるトナー像(又は、シートP上に転写されるトナー像)の画素数を求める。なお、本実施の形態における画像形成装置100はプリンタであるため、上述した画像情報はパソコンなどの外部端末から入力されるものとなるが、画像形成装置が複写機である場合には、上述した画像情報はスキャナによって原稿から読み取ったものとなる。
ここで、上述したトナー像の「画素数」は、単位面積当たり(例えば、シートPの表面積当たりである。)の画像が占める割合(画像面積率)であって「画素カウンタ」とも呼ばれるものである。
そして、本実施の形態では、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち少なくとも1つを調整している。
詳しくは、本実施の形態では、演算部91によって算出された画素数(画素カウンタ)に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間を調整している。
具体的に、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)が少ないときに、画素数(画素カウンタ)が多いときに比べて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間が短くなるように調整している。すなわち、画素数が少ない場合には、画素数が多い場合に比べて、定電流制御に切り替わる前の定電圧制御をおこなう時間が短くなるように制御している。
このような制御をおこなうのは、2次転写工程時において、2次転写工程の対象となるトナー像(画像)の画素数(画素カウンタ)の大きさによって、2次転写工程時における2次転写対向ローラ80(転写部材)に印加する2次転写バイアスが狙いの値(目標値)から大きくズレてしまって、先端画像ムラや先端画像濃度低下などの異常画像が生じてしまうことがあるためである。具体的に、画素数が少ない場合には、画素数が多い場合に比べて、2次転写工程時における2次転写バイアスが狙いの値から大きくズレて、狙いの値に安定するまでの時間がかかってしまう。
そのため、本実施の形態では、画素数(画素カウンタ)に応じて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間を最適化して、2次転写工程時における2次転写バイアスが狙いの値に早期に近づくようにしている。したがって、出力画像の画素数に関わらず、先端画像ムラや先端画像濃度低下などの異常画像の発生を軽減することができる。
特に、本実施の形態において、演算部91(算出手段)は、1枚のシートPに転写可能な中間転写ベルト8の副走査方向の範囲(図6に示す「画像部」の左右方向の範囲である。)において、先端から所定範囲X1内に形成されるトナー像の画素数(画素カウンタ)を算出している。
これは、上述した2次転写バイアスが目標値からズレてしまう不具合が、シートPの搬送方向先端に形成される画像の画素数の大きさに特に関係するためである。
なお、上述した「副走査方向」とは、主走査方向に直交する方向であって、中間転写ベルト8の走行方向や、感光体ドラム1Yの回転方向、と同じ方向である。また、図6において、中間転写ベルト8は、白矢印方向に走行(回転)している。
以下、図5の制御フローを中心にして、図4のタイミングチャートを適宜参照しながら、上述した2次転写バイアスの調整制御の一例について説明する。
図5に示すように、まず、制御部90に印刷指令に基づいた画像情報が入力されると、その画像情報に基づいて演算部91で複数に分割したエリアX1~X3(図4、図6参照)毎の画素カウンタが算出される(ステップS1、S2)。
そして、先端のエリアX1の画素カウンタに基づいて、2次転写バイアスの出力電圧目標値(狙いの値)が決定される(ステップS3)。図4に示す例を参照して、逆バイアスの電圧値1kVからバイアス出力-10kVの定電圧出力完了するまで11msかかるとする。1エリア目X1の印刷領域が狭いときには-2kVに設定されて、印刷領域が広いときには-4kVに設定される。また、ベタ画像のようにすべての領域で印刷するときは-7kVに設定される。また、画像濃度が低いときは-2kVに設定されて、画像濃度が高いときは-6kVに設定される。なお、デフォルト値は-10kVに設定されていて、図4の例ではエリアX1の画素カウンタに基づいて-2kVに設定されたものとしている。
そして、ステップS3で決定された出力電圧目標値から定電圧モード時における2次転写バイアスの出力時間が算出され決定される(ステップS4)。図4に示す例を参照して、シート負荷、電流値、目標電圧デフォルト設定値などによって、逆バイアスの電圧値1kVからバイアス出力-10kVの定電圧出力が完了するまで11msかかるものとする。このとき、2次転写バイアスの出力時間(到達時間)は、3msと算出される。詳しくは、1kVから-10kVで11kV変動するのに11msかかるので、1msあたりでは1kV/ms(=11kV/11ms)となり、-2kVに到達するときに画像先端に達するとすると、1kVから-2kVで3kV変動するので、画像先端に到達する時間は3ms(=3kV÷1kV/ms)となる。
その後、紙間に達したときに逆バイアス(2次転写工程時の極性と異なる2次転写バイアスである。)の印加を開始する(ステップS5)。そして、制御部90のタイマーによる計測を開始して定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する時間(図4の例では、到達時間40msである。)が経過した後に、定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する(ステップS6、S7)。そして、ステップS4で決定した出力時間(図4の例では、出力時間3msである。)が経過した後に、2次転写バイアスの制御を定電圧制御から定電流制御に切り替えて(ステップS9)、本フローを終了する。
<変形例1>
変形例1における画像形成装置100は、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力開始時間(出力開始するタイミング)を調整している。
具体的に、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)が少ないときに、画素数(画素カウンタ)が多いときに比べて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力開始時間が早まるように調整している。すなわち、画素数が少ない場合には、画素数が多い場合に比べて、定電流制御から定電圧制御に切り替わるタイミングが早くなるように制御している。
このように、画素数(特に、先端から所定範囲X1内に形成されるトナー像の画素数である。)に応じて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力開始時間を最適化することで、2次転写工程時における2次転写バイアスが狙いの値に早期に近づくことになる。したがって、出力画像の画素数に関わらず、先端画像ムラや先端画像濃度低下などの異常画像の発生を軽減することができる。
以下、図8の制御フローを中心にして、図7のタイミングチャートを適宜参照しながら、上述した変形例1における2次転写バイアスの調整制御の一例について説明する。
図8に示すように、まず、制御部90に印刷指令に基づいた画像情報が入力されると、その画像情報に基づいて演算部91で複数に分割したエリアX1~X3(図6、図7参照)毎の画素カウンタが算出される(ステップS1、S2)。そして、先端のエリアX1の画素カウンタに基づいて、2次転写バイアスの出力電圧目標値(狙いの値)が決定される(ステップS3)。
そして、その出力電圧目標値に達するまでの到達時間を算出して(ステップS10)、定電流制御から定電圧制御に切り替えるときに2次転写バイアスの出力を早める時間を算出する(ステップS11)。すなわち、変形例1では、図4、図5で説明した制御とは異なり、定電圧モード時における2次転写バイアスの出力時間は固定して、ステップS2で算出した画素カウンタに基づいて定電圧モード時における2次転写バイアスの出力開始時間を調整している。
図7に示す例を参照して、逆バイアスの電圧値1kVからバイアス出力-10kVの定電圧出力完了するまで11msかかるとする。-4kVに達するときに画像先端に達するような制御例とすると、定電圧モード時における2次転写バイアスの出力開始時間は24msとなる。詳しくは、図7の例では、定電圧制御により2次転写バイアスの出力が-10kVに到達してから定電流制御に変更して-4kVまで切り替わる時間が5msとなり、画像先端に到達するには16ms(=11ms+5ms)が必要となる。この16msがステップS10で算出した値になる。そして、デフォルト値を40msとすると、定電圧制御時に2次転写バイアスの出力を早める時間は24ms(=40ms-16ms)となる。この24msがステップS11で算出した値になる。
その後、紙間に達したときに逆バイアス(2次転写工程時の極性と異なる2次転写バイアスである。)の印加を開始する(ステップS5)。そして、制御部90のタイマーによる計測を開始して定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する時間(図7の例では、ステップS11で求めた24msである。)が経過した後に、定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する(ステップS6、S7)。そして、ステップS3で決定した出力目標値に達した後に(ステップS12)、2次転写バイアスの制御を定電圧制御から定電流制御に切り替えて(ステップS9)、本フローを終了する。
<変形例2>
変形例2における画像形成装置100は、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力電圧を調整している。
具体的に、演算部91(算出手段)によって算出された画素数(画素カウンタ)が少ないときに、画素数(画素カウンタ)が多いときに比べて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力電圧の絶対値が小さくなるように調整している。すなわち、画素数が少ない場合には、画素数が多い場合に比べて、定電圧モード時における2次転写バイアスの絶対値が小さくなるように制御している。
このように、画素数(特に、先端から所定範囲X1内に形成されるトナー像の画素数である。)に応じて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力電圧を最適化することで、2次転写工程時における2次転写バイアスが狙いの値に早期に近づくことになる。したがって、出力画像の画素数に関わらず、先端画像ムラや先端画像濃度低下などの異常画像の発生を軽減することができる。
以下、図10の制御フローを中心にして、図9のタイミングチャートを適宜参照しながら、上述した変形例2における2次転写バイアスの調整制御の一例について説明する。
図10に示すように、まず、制御部90に印刷指令に基づいた画像情報が入力されると、その画像情報に基づいて演算部91で複数に分割したエリアX1~X3(図6、図9参照)毎の画素カウンタが算出される(ステップS1、S2)。
そして、先端のエリアX1の画素カウンタに基づいて、2次転写バイアスの出力電圧目標値(狙いの値)が決定される(ステップS3)。すなわち、変形例2では、図4、図5で説明した制御とは異なり、定電圧モード時における2次転写バイアスの出力時間は固定して、ステップS2で算出した画素カウンタに基づいて定電圧モード時における2次転写バイアスの出力電圧(大きさ)を調整している。
その後、紙間に達したときに逆バイアス(2次転写工程時の極性と異なる2次転写バイアスである。)の印加を開始する(ステップS5)。そして、制御部90のタイマーによる計測を開始して定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する時間(図9の例では、40msである。)が経過した後に、定電圧制御の2次転写バイアスの出力を開始する(ステップS6、S7)。そして、計算上ではシート先端で出力目標値に達するので、到達時間(図9の例では3msである。)が経過したら、2次転写バイアスの制御を定電圧制御から定電流制御に切り替えて(ステップS9)、本フローを終了する。
なお、変形例2では、画素数が少ない場合には、画素数が多い場合に比べて、定電圧モード時における2次転写バイアスの絶対値が小さくなるように制御した。これに対して、画素数が少ない場合に、画素数が多い場合に比べて、定電圧モード時における2次転写バイアスの絶対値が大きくなるように制御することもできる。
以上説明したように、本実施の形態における画像形成装置100は、中間転写ベルト8(像担持体)の表面に形成されたトナー像をシートPに転写するための2次転写対向ローラ80(転写部材)と、2次転写対向ローラ80に印加する2次転写バイアス(転写バイアス)を出力する電源部95と、中間転写ベルト8の表面に形成されるトナー像の画素数を算出する演算部91(算出手段)と、が設けられている。また、電源部95によって定電流制御にて2次転写バイアスを出力する定電流モードと、電源部95によって定電圧制御にて2次転写バイアスを出力する定電圧モードと、を切替可能に構成されている。そして、演算部91によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける2次転写バイアスの出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち少なくとも1つを調整している。
これにより、中間転写ベルト8の表面に形成されたトナー像をシートPに2次転写するときに、2次転写対向ローラ80に印加する2次転写バイアスが狙いの値から大きくズレてしまう不具合を生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、2次転写対向ローラ80に2次転写バイアスを印加するように電源部95が構成された、斥力転写方式の画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、2次転写ローラ70に2次転写バイアスを印加するように電源部が構成された、引力転写方式の画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。その場合、2次転写ローラ70が、中間転写ベルト8(像担持体)の表面に形成されたトナー像をシートに転写するための転写部材(2次転写部材)となる。また、2次転写バイアスは、斥力転写方式のものに対して逆の極性になる。また、斥力転写方式と引力転写方式とが併用された画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、転写回転体として2次転写ベルト72を用いた画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、転写回転体として2次転写ローラを用いた画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、像担持体としての中間転写ベルト8(中間転写体)と、転写回転体としての2次転写ベルト72と、を用いた画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、中間転写ベルトや中間転写ドラムなどの中間転写体を備えず、トナーを現像する現像装置と、現像装置によって現像されたトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム(感光体)と、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成して、転写ニップに搬送されるシートに対して感光体ドラム上のトナー像を転写するための転写部材と、を備えた装置、いわゆる直接転写方式の画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、カラー画像を形成する画像形成装置100に対して、本発明を適用した。これに対して、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、算出手段(演算部91)によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける転写バイアス(2次転写バイアス)の出力時間を調整した。また、変形例1では、算出手段(演算部91)によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける転写バイアス(2次転写バイアス)の出力開始時間を調整した。また、変形例2では、算出手段(演算部91)によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける転写バイアス(2次転写バイアス)の出力電圧を調整した。
これに対して、算出手段(演算部91)によって算出された画素数に基づいて、定電圧モードが実行されるときにおける転写バイアス(2次転写バイアス)の出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち2つ、又は3つすべてを組み合わせて、それらを調整することもできる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム(感光体)、
8 中間転写ベルト(像担持体、中間転写体)、
70 2次転写ローラ、
80 2次転写対向ローラ(転写部材、2次転写部材)、
90 制御部、
91 演算部(算出手段)、
95 電源部(2次転写電源)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
P、P1~P3 シート(記録媒体)。
特開2018-146740号公報

Claims (8)

  1. 像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写するための転写部材と、
    前記転写部材に印加する転写バイアスを出力する電源部と、
    前記像担持体の表面に形成されるトナー像の画素数を算出する算出手段と、
    を備え、
    前記電源部によって定電流制御にて前記転写バイアスを出力する定電流モードと、前記電源部によって定電圧制御にて前記転写バイアスを出力する定電圧モードと、を切替可能に構成され、
    前記算出手段によって算出された画素数に基づいて、前記定電圧モードが実行されるときにおける前記転写バイアスの出力時間、出力開始時間、出力電圧のうち少なくとも1つを調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記算出手段によって算出された画素数が少ないときに、画素数が多いときに比べて、前記定電圧モードが実行されるときにおける前記転写バイアスの出力時間が短くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記算出手段によって算出された画素数が少ないときに、画素数が多いときに比べて、前記定電圧モードが実行されるときにおける前記転写バイアスの出力開始時間が早まるように調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記算出手段によって算出された画素数が少ないときに、画素数が多いときに比べて、前記定電圧モードが実行されるときにおける前記転写バイアスの出力電圧の絶対値が小さくなるように調整することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記算出手段は、1枚のシートに転写可能な前記像担持体の副走査方向の範囲において、先端から所定範囲内に形成されるトナー像の画素数を算出することを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記定電流モードは、前記転写部材によって前記像担持体の表面に形成されたトナー像をシートに転写する転写工程時に実行され、
    前記定電圧モードは、非転写工程時に実行されることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記非転写工程時において、前記定電圧モードが実行される前に、前記定電流モードが実行されるときに前記転写部材に印加される転写バイアスの極性とは異なる極性の転写バイアスが、前記転写部材に印加されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記転写部材は、中間転写体の表面に1次転写されたトナー像をシートに2次転写するための2次転写部材であることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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