JP2007156196A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写ローラの寿命の延命を図る。
【解決手段】転写ローラ延命モードが選択され(S12のYES)、画像形成装置が待機状態にあり(S13のYES)、かつ転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力席分量未満の場合(S14のNO)、転写逆バイアスを転写ローラに印加する(S15)。この転写逆バイアスの印加は、転写逆バイアス出力積分量が、転写バイアス出力積分量と等しくなるまで行う。これにより、スループットを低下させることなく、転写ローラの寿命を延ばすことができる。
【選択図】図2
【解決手段】転写ローラ延命モードが選択され(S12のYES)、画像形成装置が待機状態にあり(S13のYES)、かつ転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力席分量未満の場合(S14のNO)、転写逆バイアスを転写ローラに印加する(S15)。この転写逆バイアスの印加は、転写逆バイアス出力積分量が、転写バイアス出力積分量と等しくなるまで行う。これにより、スループットを低下させることなく、転写ローラの寿命を延ばすことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置において、感光ドラム等の像担持体から紙等の記録材上にトナーを転写するために記録材裏面に均一に電荷を付与する転写部材として、ローラ状の転写ローラが広く使用されている。
転写ローラは、転写を均一に行うために、一般的にカーボンブラックや金属酸化物などの導電性を付与する導電フィラーを高分子エラストマー材料に分散させることによって中抵抗領域に抵抗調整される。
しかし、製造上その分散均一性は十分でなく、周方向の抵抗ムラ(周ムラ)が生じ、結果的に均一に転写できないという問題があった。
この周ムラの対策として、イオン導電性ポリマーを分散させた転写ローラが採用されるケースが増えてきている。このポリマーは、例えば、4級アンモニウム塩基を結合するポリマーやポリエチレン−エピクロルヒドリン共重合体等をセグメントとするブロック型のポリマーなどで代表されるようなものである。
このようなイオン導電性を有する転写ローラにも、環境(絶対水分量:空気1kg中に含まれる水の重量)による抵抗変動が大きいという問題がある。
しかしながら、この問題は環境(例えば、温度、湿度、絶対水分量)ごとに設定値を設ける、いわゆる環境制御を付加することによって対策可能である。例えば、ATVC制御(Active Transfer Voltage Control)によって対処することができる(例えば、特許文献1参照)。これは画像形成装置の非印字工程中(非画像形成工程中)に、転写ローラから感光ドラムに所望の定電流を印加する。そして、そのときの電圧値を保持することで転写ローラの抵抗を検知し、印字工程の転写時に転写電圧としてその抵抗値に応じた定電圧を転写ローラに印加している。
また、他の印加転写電圧制御としては、PTVC制御(Programable Transfer Voltage Control)が挙げられる(例えば、特許文献2参照)。上述のATVC制御が転写ローラの抵抗検知を定電流制御で行うのに対し、PTVC制御は、定電圧制御のみで行い、そのため回路が簡素化され、検知精度も向上している。より詳しくは、転写ローラの抵抗検知時に定電圧を印加して、このときの感光ドラムに流れる出力電流値を検知し、この電流値と設定電流値の差から電圧値を変化させて所望の設定電流値を流すのを満足する電圧を決定するものである。
また、上述のイオン導電性を有する転写ローラには、同一極性の電流を連続的に印加させた場合、転写ローラのイオン分極によって抵抗値の上昇を招くという問題がある。
そして、抵抗値が所定値まで上昇した場合、白抜け画像が発生するため転写ローラの寿命として交換しなければならない。
このイオン導電性ローラの抵抗上昇については、両極のバイアスを所定間隔で印加することによって対策を施すことができる。トナー像を紙等の記録材上に転写する際に転写部材に印加される転写バイアスと逆極性のバイアスを所定のタイミングで印加しているものがある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、逆極性の転写逆バイアスが印加される割合(例えば、出力値と時間の積分量)は、トナー像を記録材上に転写する際に転写ローラに印加される転写バイアスに比べ十分小さいため、転写ローラの寿命を一定以上延ばすことはできなかった。これは主に、転写逆バイアスを長時間印加すると、画像形成装置のスループット(出力)が低下するためである。
そこで、本発明は、スループットを低下させること無く、十分な転写逆バイアスを印加して、転写部材の寿命を十分に延ばすことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、像担持体上に静電像を形成する静電像形成手段と、前記静電像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体に接触する転写部材に所定極性のバイアスを印加して、前記トナー像を前記像担持体から転写媒体へ転写する転写部材とを有し、前記転写部材へ前記所定極性と反対極性のバイアスを印加する画像形成装置において、待機時間中に前記転写部材に前記反対極性のバイアスの印加される第1モードと、前記待機時間中に前記転写部材に前記反対極性のバイアスの印加されない第2モードとを、選択可能であることを特徴とする。
本発明によると、第1モードと第2モードとを選択可能であるので、画像形成装置本体の電源がONであってかつ画像形成が行われていない状態に相当する待機状態中に、バイアス印加電源を介して転写部材に転写逆バイアスを印加することができる。したがって、逆バイアスを印加する時間を、画像形成装置のスループットを落とすことなく、十分に取ることができる。したがって、転写部材の寿命を延ばすことができる。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一の図面又は異なる図面において同一の符合を付したものは、同様の構成あるいは同様の作用をなすものであり、これらについては、適宜、重複説明を省略している。
<実施の形態1>
図1に、本発明を適用することができる画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のプリンタであり、同図はその概略構成を模式的に示す縦断面図である。
図1に、本発明を適用することができる画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のプリンタであり、同図はその概略構成を模式的に示す縦断面図である。
同図に示す画像形成装置は、画像形成装置本体Mの内側に、像担持体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
感光ドラム1表面には、接触帯電手段としての帯電ローラ(接触帯電部材)2が当接されている。感光ドラム1表面は、帯電バイアス印加電源(不図示)によって帯電ローラ2に印加される帯電バイアスによって所定の極性・電位に一様に帯電(一次帯電)される。本実施の形態では、接触帯電部材2は、ローラ状の帯電ローラが使用される。接触帯電部材2は、感光ドラム1の矢印R1方向の回転によって矢印R2方向に従動回転する。
露光手段(静電像形成手段)としてのレーザビームスキャナ3は、イメージスキャナ(不図示)、コンピュータ(不図示)等の外部機器から入力される画像情報に対応してオン/オフ変調されたレーザ光Lを出力する。そして、感光ドラム1表面の帯電処理面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム1表面には、目的の画像情報に応じた静電潜像が形成される。
現像装置(現像装置、現像手段)4において、現像剤(トナー)は、現像スリーブ4a表面に担持され、現像スリーブ4aの回転により、感光ドラム1表面に対向する現像位置に搬送される。現像スリーブ4aには、現像バイアス印加電源(不図示)によって現像バイアスが印加され、これにより、現像スリーブ4a上のトナーが感光ドラム1表面の静電潜像に付着されて静電潜像をトナー像として現像する。
給紙カセット5には、紙、透明フィルム等の記録材Pが収納されている。ここで、本実施の形態においては、記録材Pが被転写体に相当する。給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ6が駆動される。これにより、給紙カセット5内の記録材Pが1枚ずつ給紙され、レジストローラ7、紙パス8aを通って、感光ドラム1と転写ローラ(転写部材)9との当接ニップ部である転写ニップ部(転写部)Tに所定のタイミングで導入される。すなわち、感光ドラム1上のトナー像の先端部が転写ニップ部Tに到達するタイミングと同期するようにレジストローラ7により記録材Pの搬送が制御される。
転写ニップ部Tに供給された記録材Pは、感光ドラム1と転写ローラ9とによって挾持搬送され、このとき転写ローラ9にはバイアス印加電源50から転写バイアス(+3〜+5kV、+10〜+20μA)が印加される。バイアス印加電源50は、その大きさ又は極性が、制御手段51によって制御される。つまり、バイアス印加電源50は、転写逆バイアスを印加する電源としても作用する。なお、転写ローラ9及び転写バイアス,転写逆バイアスの制御については後に詳述する。転写ローラ9にトナーと逆極性の転写バイアスが印加されることで転写ニップ部Tにて感光ドラム1上のトナー像が記録材Pの表面に静電転写される。
転写ニップ部Tにおいてトナー像の転写を受けた記録材Pは、感光ドラム1から分離され、紙パス8bを通って定着装置(定着手段)11に搬送される。記録材Pは、定着装置11の定着ローラ11aと加圧ローラ11bとによって挟持搬送される。記録材Pは、このとき加熱・加圧を受けて、表面にトナー像が定着される。
一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、転写時に記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(残留トナー)や紙粉等が、クリーニング装置10のクリーニングブレード10aによって除去され、次に画像形成に供される。
トナー像転写後の記録材Pは、その表面(第1面)のみに画像形成が行われる場合には、切り替え部材12に導かれて紙パス8cを通過し、排紙ローラ13によって排紙トレイ14上に排出される。これにより、1枚の記録材Pに対する片面の画像形成が終了する。
これに対して、記録材Pの両面(第1面と第2面)に画像形成が行われる場合には、第1面(表面)にトナー像が定着された記録材Pは、切り替え部材12の切り替えによって搬送パス8dに導かれる。搬送パス8dに導かれた記録材Pは、切り替え部材15により、一旦、反転パス8eに導入された後、搬送方向が逆転され、さらに切り替え部材15の切り替えによって中間パス8fに搬送される。記録材Pは、その後、レジストローラ7等によって、再度、転写ニップ部Tに供給され、第2面(裏面)にトナー像が転写され、さらに定着装置11によって定着された後、紙パス8cを経由して、排紙ローラ13によって排紙トレイ14上に排出される。これにより1枚の記録材Pに対する両面の画像形成が終了する。
上述の画像形成装置において、接触回転型の転写部材である転写ローラ9は、イオン導電性を有する導電材に構成されるスポンジローラによって形成されている。転写ローラ9は、芯金9bの外周面に円筒状にスポンジゴム層9aを設けることで構成されている。スポンジ層9aは、体積抵抗率108Ω・cmの発泡ウレタンにより構成される。また、スポンジ層9aの厚さは6mmである。
次に、感光ドラム1上のトナー像を記録材Pに転写するための転写バイアスを決定する制御について説明する。
ユーザがコピーボタンを押したり、又はプリンタ動作を開始したりしてから、実際に画像形成動作を行うまでの画像形成装置の空回転を前回転と呼ぶことにする。したがって、転写部材である転写ローラ9にとっては、ユーザがコピーボタンを押したり、又はプリンタ動作を開始したりしてから、記録材Pと感光ドラム1上に形成されたトナー像とが転写ニップ部Tに到達するまでの空回転が前回転ということになる。
この前回転時に、所定の電圧を転写ローラに印加して、この電圧に対する電流を検知手段(不図示)によって検知する。そして、検知結果に基づいて転写ローラ9の抵抗値を求めることができる。この転写ローラ9の抵抗値及び記録材Pの種類、温湿度環境条件により、転写バイアスが決定される。
次に、転写ローラ延命モードについて説明する。図2は実施の形態1の転写ローラ延命モードに関するフローチャート、図3は画像形成装置本体M(図1参照)に配設された操作パネル(表示手段)20を示す。
操作パネル20には、「通常モード」ボタン22、及び「転写ローラ延命モード」ボタン21が表示されている。
「通常モード」か「転写ローラ延命モード」のどちらかをユーザが選択する操作パネル20を示す図である。ユーザが、画像形成装置のスループット(出力、生産性)をある程度落としても転写ローラ9の延命を優先して、「転写ローラ延命モード」ボタン21を押した場合には、画像形成装置は転写ローラ延命モードに移行する。そして、転写逆バイアス(−2〜−3kV、−30〜−40μA)が通常モードと異なるシーケンスで出力される。一方、ユーザが、画像形成装置のスループットを優先して、「通常モード」ボタン22を押した場合には、画像形成装置は通常モード(第2モード)での動作を行う。
図2において、図3の操作パネルでユーザによるモード選択が行われ(S11)、転写ローラ延命モードが選択された場合(S12のYES)、転写ローラ延命モード(第1モード)に移行する。そして、通常モードが選択された場合(S12のNO)、通常モードで画像形成動作が行われる(S17)。
転写ローラ延命モードが選択された場合(S12のYES)、画像形成装置は転写ローラ延命モードに移行後、画像形成装置が待機状態であるかどうかを確認する(S13)。画像形成装置が待機状態であった場合(S13のYES)、転写ローラ9に印加される転写逆バイアス出力値を印加時間で積分した転写逆バイアス積分量を算出する。そして、算出結果と、予め求めておいた転写ローラ9に印加される転写バイアス出力値を印加時間で積分した転写バイアス出力積分量との比較を行う(S14)。転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス積分量未満の場合(S14のNO)、転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量以上になるまで転写逆バイアス出力を転写ローラ9に印加する(S15)。転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス出力積分量との比較は所定の時間間隔で行われ、転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量以上になるまで転写逆バイアス出力を転写ローラ9に印加する。転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量以上になった場合(S14のYES)、転写逆バイアス出力をOFFする(S16)。
ここで、回転しながら帯電された感光ドラム1が露光されて、静電像の形成が開始されてから、感光ドラム1が停止するまでの時間を画像形成時間とする。待機時間とは、画像形成装置本体に電源が投入されている状態において、画像形成時間が終了し、次の画像形成時間が開始されるまでの時間を示す。
ここで、ユーザが当初通常モードで画像形成装置を使用し、転写ローラ9の劣化が進んでから延命モードを選択するケースが考えられる。この場合、画像形成装置の待機中に、転写逆バイアスを印加するために連続して多く時間を費やしてしまうことになる。そこで、転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス積分量の差が予め決められたしきい値X以上になった場合、操作パネル20にユーザへ転写ローラ延命モードの使用を促す表示を行う。ユーザに「転写ローラ延命モード」ボタン21を選択させれば、画像形成装置の待機中に、転写逆バイアスを印加するために連続して多く時間を費やすことを防ぐことができる。ここで、転写バイアスの出力積分値とは、転写時に転写ローラ9を流れる電流I(μA)を時間(sec)で積分した値である。本発明では、A4を縦送り(短辺方向に紙を送る)で500枚のプリントに相当する300(μA・sec)を、しきい値Xとする。
次に、図4を用いて転写ローラ延命モードのシーケンス制御について説明する。
図4は転写逆バイアスのシーケンスを制御するブロック図である。
転写バイアス出力値検知手段(出力値検知手段)31により求められた転写バイアス出力値信号と、転写バイアス出力時間検知手段(出力時間検知手段)32により検知された転写バイアス出力時間信号がある。これらの信号が、転写バイアス出力積分量算出手段(第1の演算手段)33に送られる。転写バイアス出力積分量算出手段33へは、転写バイアス出力値とこの出力値が出力された時間との関連付けが行われた形で信号が伝送され、転写バイアス出力積分量算出手段33により、転写バイアス出力値を出力時間で積分した積分量が求められる。そして、転写バイアス出力積分量算出手段33より求められた転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス出力積分量算出手段(第2の演算手段)34で求められた転写逆バイアス出力積分量が比較手段35で比較される。ここで転写逆バイアス出力積分量は、上述の転写バイアス出力積分量と同様に、転写逆バイアス出力値を出力時間で積分した積分量として求められる。
上述のようにして求めた転写逆バイアス積分量が転写バイアス出力積分量以上になるまで転写逆バイアス出力を転写ローラに印加するように、転写逆バイアス出力制御手段36で転写逆バイアス高圧ユニット37の制御を行う。なお、転写逆バイアス出力制御手段36は、図1に示す制御手段51に含まれている。
なお、本実施の形態では、転写ローラ延命モードが選択された場合、画像形成動作が行われていない画像形成装置の待機時における転写逆バイアスのシーケンスを変更している。これに代えて、画像形成動作中のシーケンス中に、印加される転写逆バイアスのシーケンスを変更して転写ローラの寿命の延命を図ることも可能である。
<実施の形態2>
図5に、実施の形態2の転写ローラ延命モードに関するフローチャートを示す。
図5に、実施の形態2の転写ローラ延命モードに関するフローチャートを示す。
実施の形態2において、上述の実施の形態1と異なるのは次の点である。上述の実施の形態1では、画像形成装置が待機状態であった場合、転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス出力積分量の比較を行う上述のシーケンスとなる。これに対し、本実施の形態2の場合、画像形成装置が待機状態であった場合、転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス出力積分量との比較を行う前に、画像形成動作開始信号がイネーブルであるかどうかの確認を行う点である。なお、他の点は、同様であるので、これら同様の点については、図5のフローチャート中において、図2のフローチャートと同様の符号を付して説明を省略する。
画像形成装置の待機中において(図5のS13のYES)、画像形成動作開始信号がイネーブルであった場合(S21のYES)、画像形成装置は転写逆バイアス出力を出力せず、画像形成動作を開始する(S22)。一方、画像形成動作開始信号がイネーブルでない場合(S21のNO)、転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス出力積分量の比較を行う(S14)。転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量未満である場合(S14のNO)、転写ローラ9に転写逆バイアスを印加する(S15)。これに対し、転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量以上である場合(S14のYEs)、転写逆バイアスをOFFし、シーケンスを終了する(S16)。
転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス積分量との比較は所定の時間間隔で行われ、転写逆バイアス出力積分量が転写バイアス出力積分量以上になるまで転写逆バイアス出力を転写ローラに印加する。しかし、転写逆バイアス印加中に画像形成動作信号がイネーブルになっていることが確認された場合には、転写逆バイアス積分量が転写バイアス出力積分量以下であっても転写逆バイアスをOFFし、画像形成動作を開始する。
本実施の形態2のようなシーケンスにすることで、ユーザが画像形成装置のスループットを大きく犠牲にすることなく転写ローラ9の寿命の延命を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1と同様に転写ローラ延命モードが選択された場合、画像形成動作が行われていない画像形成装置の待機時における転写逆バイアスのシーケンスを変更している。これに代えて、画像形成動作中のシーケンス中に印加される転写逆バイアスのシーケンスを変更して転写ローラ9の寿命の延命を図ることも可能である。また、実施の形態1と同様に転写バイアス出力積分量と転写逆バイアス積分量との差が予め決められたしきい値X以上になった場合、操作パネル20に、ユーザへ転写ローラ延命モードの使用を促す表示を行う。そして、転写ローラ延命モードを選択できるようにすることも可能である。
<実施の形態3>
図6を参照して、実施の形態3について説明する。同図に示す画像形成装置は、画像形成装置本体M内に4箇所の画像形成部(画像形成ステーション)、すなわち第1の画像形成部PA、第2の画像形成部PB、第3の画像形成部PC、第4の画像形成部PDが並設されている。各画像形成部PA〜PDではそれぞれ例えばイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のトナー像が帯電、露光、現像、転写の各プロセスを経て形成される。
図6を参照して、実施の形態3について説明する。同図に示す画像形成装置は、画像形成装置本体M内に4箇所の画像形成部(画像形成ステーション)、すなわち第1の画像形成部PA、第2の画像形成部PB、第3の画像形成部PC、第4の画像形成部PDが並設されている。各画像形成部PA〜PDではそれぞれ例えばイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のトナー像が帯電、露光、現像、転写の各プロセスを経て形成される。
各画像形成部PA〜PDはそれぞれ専用の感光ドラム1A,1B,1C,1Dを有している。これら感光ドラム1A,1B,1C,1Dは、帯電ローラ2A,2B,2C,2Dによって帯電され、レーザビームスキャナ3A,3B,3C,3Dによって静電潜像が形成される。それぞれの静電潜像は、現像装置4A,4B,4C,4Dによってトナーが付着されて各色のトナー像が形成される。
また、感光ドラム1A〜1Dに隣接して、中間転写ベルト(中間転写体)23が配設されている。ここで、本実施の形態では、中間転写ベルト23が被転写体に相当する。また、中間転写体としては中間転写ベルトに代えて中間転写ドラムを使用することも可能である。中間転写ベルト23は、駆動ローラ24、従動ローラ25、二次転写対向ローラ26に掛け渡されている。転写ベルト23の内側には、一次転写ローラ(転写部材)9A,9B,9C,9Dが配設されている。中間転写ベルト23は、これら一次転写ローラ9A〜9Dによって感光ドラム1A〜1Dに押圧されている。これにより中間転写ベルト23と感光ドラム1A〜1Dの間には、一次転写ニップ部(転写部)T1が形成されている。感光ドラム1A上に形成されたイエロー(1色目)のトナー像は、一次転写ローラ9Aに転写バイアス印加電源(不図示)によって一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト23上に一次転写される。以下、同様にして、マゼンタ(2色目),シアン(3色目),ブラック(4色目)のトナー像が中間転写ベルト23上に順次に一次転写されて重ね合わされる。
なお、本実施の形態における一次転写ローラ9A〜9Dに印加される一次転写バイアスは、上述の実施の形態1,2の転写バイアスの制御方法と同様にV−I特性から所望の一次転写電圧を求める制御が行われる。
中間転写ベルト23上に形成された4色のトナー像は、給紙カセット5から供給された記録材Pに転写される。給紙カセット5内に収納されていた記録材Pは、給送ローラ6によって給紙され、レジストローラ7によりタイミングをとって中間転写ベルト23と二次転写ローラ(転写部材)27との間の転写部としての二次転写ニップ部(転写部)T2に供給される。このとき、二次転写ローラ27に、転写バイアス印加電源(不図示)によって二次転写バイアスが印加される。これにより、中間転写ベルト23上の4色のトナー像は、記録材P上に一括で二次転写される。このときに二次転写ローラ27に印加される転写電圧も上述の一次転写バイアスと同様にして決定する。
この二次転写時に、記録材Pに転写されないで、中間転写ベルト23上に残ったトナー(転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニング装置28によって除去される。
上述の中間転写ベルト23は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂シートや、ポリフッ化ビニリデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シート、ポリイミド樹脂シートなどの誘電体樹脂シートによって形成されている。これらシートの両端部を互いに重ね合わせて接合し、エンドレス状にしたものか、又は継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
上述の画像形成装置において、転写ローラとしては一次転写ローラ9A〜9Dと二次転写ローラ27とがある。
本実施の形態の特徴は、中間転写ベルト(中間転写体)23を使用した画像形成装置において、上述の実施の形態1,2と同様、1次転写ローラ9A〜9D及び二次転写ローラ27に印加する二次転写逆バイアスについても、本発明を適用することにある。
本発明によって、近時のフルカラー画像形成装置で採用されている、様々な記録材に対応可能な中間転写体を有する画像形成装置において、イオン導電性を有する導電ローラを転写ローラとして使用している画像形成装置の転写ローラの延命を行うことができる。
1,1A,1B,1C,1D
感光ドラム(感光体,像担持体)
9 転写ローラ(転写部材)
9A,9B,9C,9D
一次転写ローラ(転写部材)
20 操作パネル(選択手段)
23 中間転写ベルト(被転写体)
27 二次転写ローラ(転写部材)
31 転写バイアス出力値検知手段(出力値検知手段)
32 転写バイアス出力時間検知手段(出力時間検知手段)
33 転写バイアス出力積分量算出手段(第1の演算手段)
34 転写逆バイアス出力積分量算出手段(第2の演算手段)
35 比較手段
36 転写逆バイアス出力制御手段
50 バイアス印加電源
51 制御手段
M 画像形成装置本体
P 記録材(被転写体)
T1 一次転写ニップ部(転写部)
T2 二次転写ニップ部(転写部)
感光ドラム(感光体,像担持体)
9 転写ローラ(転写部材)
9A,9B,9C,9D
一次転写ローラ(転写部材)
20 操作パネル(選択手段)
23 中間転写ベルト(被転写体)
27 二次転写ローラ(転写部材)
31 転写バイアス出力値検知手段(出力値検知手段)
32 転写バイアス出力時間検知手段(出力時間検知手段)
33 転写バイアス出力積分量算出手段(第1の演算手段)
34 転写逆バイアス出力積分量算出手段(第2の演算手段)
35 比較手段
36 転写逆バイアス出力制御手段
50 バイアス印加電源
51 制御手段
M 画像形成装置本体
P 記録材(被転写体)
T1 一次転写ニップ部(転写部)
T2 二次転写ニップ部(転写部)
Claims (5)
- 像担持体上に静電像を形成する静電像形成手段と、
前記静電像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記像担持体に接触する転写部材に所定極性のバイアスを印加して、前記トナー像を前記像担持体から転写媒体へ転写する転写部材とを有し、
前記転写部材へ前記所定極性と反対極性のバイアスを印加する画像形成装置において、
待機時間中に前記転写部材に前記反対極性のバイアスの印加される第1モードと、
前記待機時間中に前記転写部材に前記反対極性のバイアスの印加されない第2モードとを、選択可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2モードの選択によって前記転写部材に印加される前記反対極性のバイアスが停止されてから、初めての前記第2モードの選択によって前記転写部材に前記反対極性のバイアスが印加される反対極性バイアス印加時間は、
前記第2モードの選択によって前記転写部材に印加される前記反対極性のバイアスが停止されてから、初めての前記第2モードの選択されるまでの間に、前記転写部材に前記所定極性のバイアスが印加された時間に応じて変更される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体が感光体である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体が中間転写体である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記転写部材がイオン導電性を有する導電材によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-12-06 JP JP2005352752A patent/JP2007156196A/ja active Pending
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