JP5821280B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、中間転写ベルト等の被転写体に特殊色のトナー像を含む複数色のトナー像が重ねて転写される画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルト等の被転写体に、複数の有色トナーによるフルカラーのトナー像とともに、透明トナー、白色トナー等の特殊トナーによるトナー像を重ねて転写する技術が広く知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
詳しくは、5つの感光体ドラム(像担持体)が中間転写ベルト(被転写体)に対向するように並設されている。そのうち4つの感光体ドラムでは、それぞれ、ブラック(黒色)、イエロー、マゼンタ、シアンの有色のトナー像が形成される。また、1つの感光体ドラムでは、透明トナー、白色トナー、コーポレートカラーのトナー、発泡トナー、蛍光トナー、強磁性トナー等の特殊トナーによるトナー像が形成される。そして、特殊トナーによるトナー像と、黒色トナーによるトナー像と、イエロー、マゼンタ、シアンの有色トナーによるトナー像と、が中間転写ベルト上に重ねて転写(1次転写)される。さらに、中間転写ベルト上に担持された複数色のトナー像は、中間転写ベルトと2次転写部材(転写器)との対向位置で、特殊カラー画像として記録媒体上に転写(2次転写)される。
そして、このように特殊トナーによるトナー像が形成される画像形成装置では、原稿(又は、画像情報)の種類に応じて、ノーマルカラー画像モード(フルカラー画像モード)と、モノクロ画像モード(白黒画像モード)と、特殊カラー画像モード(5色画像モード)と、がユーザーによって任意に切り替えられるように構成されている。
詳しくは、通常の4色(YMCK)のカラー原稿(又は、カラー画像情報)に対しては、黒色トナーによるトナー像と、イエロー、マゼンタ、シアンの有色トナーによるトナー像と、が中間転写ベルト(被転写体)上に重ねて転写される「ノーマルカラー画像モード」が選択される。また、モノクロ原稿(又は、モノクロ画像情報)に対しては、黒色トナーによるトナー像のみが中間転写ベルト(被転写体)上に重ねて転写される「モノクロ画像モード」が選択される。さらに、特殊色を含むカラー原稿(又は、特殊色を含むカラー画像情報)に対しては、黒色トナーによるトナー像と、イエロー、マゼンタ、シアンの有色トナーによるトナー像と、に加えて、特殊トナーによるトナー像が中間転写ベルト(被転写体)上に重ねて転写される「特殊カラー画像モード」が選択される。
また、このように種々のモードに切り替えられる際に、画像形成に用いられない作像部を長寿命化するために、画像形成に用いられない感光体ドラムを中間転写ベルト(被転写体)から離間するように制御している。
詳しくは、「ノーマルカラー画像モード」が選択されている場合には、特殊トナー像が形成される感光体ドラムを中間転写ベルトから離間して、黒色トナー像が形成される感光体ドラムと3色(YMC)のトナー像がそれぞれ形成される3つの感光体ドラムとが中間転写ベルトに当接される。また、「モノクロ画像モード」が選択されている場合には、特殊トナー像が形成される感光体ドラムと3色(YMC)のトナー像がそれぞれ形成される3つの感光体ドラムとを中間転写ベルトから離間して、黒色トナー像が形成される感光体ドラムのみが中間転写ベルトに当接される。さらに、「特殊カラー画像モード」が選択されている場合には、特殊トナー像が形成される感光体ドラムと、黒色トナー像が形成される感光体ドラムと、3色(YMC)のトナー像がそれぞれ形成される3つの感光体ドラムと、のすべてが中間転写ベルトに当接される。
一方、特許文献4には、ブラック(黒色)、イエロー、マゼンタ、シアンに対応した4つの感光体ドラムが中間転写ベルトに対向するように並設された画像形成装置であって、出力画像に残像が形成されることを防止することを目的として、中間転写ベルトの表面電位を均一化する表面電位均一化部材を、中間転写ベルトに対向する位置に設置する技術が開示されている。
上述した特許文献1〜3等の画像形成装置は、中間転写ベルト(被転写体)の表面電位が不均一になって、出力画像上に残像が生じてしまうことがあった。
特に、特殊色を含む5色以上のトナー像が形成される画像形成装置においては、中間転写ベルト上に重ねて担持された複数色のトナー像を記録媒体上に2次転写するために、2次転写部材に高圧の転写バイアスを印加する必要があって、上述した問題が顕著になっていた。
このような問題を解決するために、特許文献4に開示された技術を応用して、中間転写ベルトの表面電位を均一化する表面電位均一化部材を中間転写ベルトに対向する位置に設置する方策が考えられる。しかし、その場合、表面電位均一化部材を設置することにより、装置本体が大型化・高コスト化してしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、被転写体に特殊色のトナー像を含む複数色のトナー像が重ねて転写される画像形成装置において、装置が大型化・高コスト化してしまうことなく、出力画像上に残像の異常画像が生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、記録媒体を通紙して記録媒体上に所望の画像を形成する画像形成装置であって、黒色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、カラー画像を形成するために有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第2像担持体と、前記黒色トナー及び前記有色トナーとは異なる特殊トナーによるトナー像が形成される単数又は複数の第3像担持体と、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とにそれぞれ対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、前記被転写体を介して前記第1像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第1転写部材と、前記被転写体を介して前記複数の第2像担持体にそれぞれ対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記複数の第2像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体にそれぞれ転写する複数の第2転写部材と、前記被転写体を介して前記第3像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第3像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第3転写部材と、前記被転写体に対して少なくとも前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とをそれぞれ相対的に離間させる離間手段と、を備え、前記第3像担持体は、少なくとも前記第1像担持体に対して、前記被転写体の走行方向の上流側に配設され、前記第3像担持体上にトナー像を形成して当該トナー像を前記被転写体に転写しない場合であっても、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記第3像担持体を相対的に離間させずに前記第3像担持体が前記被転写体に当接した状態で、前記第3転写部材への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択でき、前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体の厚さが所定値以上であるときに選択されるものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体のサイズが所定値以下であるときに選択されるものである。
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、記録媒体を通紙して記録媒体上に所望の画像を形成する画像形成装置であって、黒色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、カラー画像を形成するために有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第2像担持体と、前記黒色トナー及び前記有色トナーとは異なる特殊トナーによるトナー像が形成される単数又は複数の第3像担持体と、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とにそれぞれ対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、前記被転写体を介して前記第1像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第1転写部材と、前記被転写体を介して前記複数の第2像担持体にそれぞれ対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記複数の第2像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体にそれぞれ転写する複数の第2転写部材と、前記被転写体を介して前記第3像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第3像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第3転写部材と、前記被転写体に対して少なくとも前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とをそれぞれ相対的に離間させる離間手段と、を備え、前記第3像担持体は、少なくとも前記第1像担持体に対して、前記被転写体の走行方向の上流側に配設され、前記第3像担持体上にトナー像を形成して当該トナー像を前記被転写体に転写しない場合であっても、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記第3像担持体を相対的に離間させずに前記第3像担持体が前記被転写体に当接した状態で、前記第3転写部材への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択でき、前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体のサイズが所定値以下であるときに選択されるものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記特殊バイアス印加モードは、前記第1像担持体上に形成されたトナー像のみを前記被転写体に転写するモノクロ画像モードがおこなわれるときに選択されて、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記複数の第2像担持体を相対的に離間させて前記第1像担持体と前記第3像担持体とが前記被転写体に当接した状態でおこなわれるものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1像担持体が前記被転写体の走行方向の最下流側に配設され、前記第3像担持体が前記被転写体の走行方向の最上流側に配設され、前記複数の第2像担持体が前記第1像担持体と前記第3像担持体との間に挟まれるように、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とが前記被転写体に対して並設されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記特殊トナーを、透明トナー又は白色トナーとしたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記カラー画像を形成するための前記有色トナーは、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナーであって、前記特殊トナーを、前記黒色トナーと前記3色のトナーとは異なる有色トナーとしたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記被転写体は、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とがそれぞれ対向するように並設された中間転写ベルトであって、前記中間転写ベルトに1次転写されたトナー像を記録媒体に2次転写する2次転写部材をさらに備えたものである。
本発明は、被転写体に特殊色のトナー像を含む複数色のトナー像が重ねて転写される画像形成装置において、第3像担持体上に特殊色のトナー像を形成しない場合であっても第3像担持体が被転写体に当接した状態で第3転写部材への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択できるようにしているため、装置が大型化・高コスト化してしまうことなく、出力画像上に残像等の異常画像が生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 中間転写ユニットの近傍を示す図である。 中間転写ユニットの要部を示す図である。 モノクロ画像モード時において特殊バイアス印加モードが選択されたときの、中間転写ユニットの状態を示す図である。 モノクロ画像モード時において特殊バイアス印加モードが選択されなかったときの、中間転写ユニットの状態を示す図である。 ノーマルカラー画像モード時における中間転写ユニットの状態を示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1〜図3にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としての複写機を示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。また、図3は、中間転写ベルト8の近傍を示す構成図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ユニット15(中間転写ベルト装置)が設置されている。また、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8(被転写体)に対向するように、黒色トナー用の作像部6Kと、カラー画像を形成するための3色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した有色トナー用の作像部6Y、6M、6Cと、特殊トナーに対応した特殊トナー用の作像部6Wと、が並設されている。さらに、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、2次転写部材としての2次転写ローラ19が配設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、像担持体(第2像担持体)としての感光体ドラム1Y(第2感光体ドラム)と、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の4つの作像部6M、6C、6K、6Wも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の4つの作像部6M、6C、6K、6Wの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
また、本実施の形態では、黒色トナー用の作像部6Kにおける感光体ドラムを「第1像担持体としての第1感光体ドラム1K」として、有色トナー用の複数の作像部6Y、6M、6Cにおける感光体ドラムを「第2像担持体としての第2感光体ドラム1Y、1M、1C」として、特殊色トナー用の作像部6Wにおける感光体ドラムを「第3像担持体としての第3感光体ドラム1W」としているが、これらの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wの構成はいずれもほぼ同等であるため、これらの呼称を適宜に「感光体ドラム」又は「像担持体」とするとともに個々の感光体ドラムにおける構成・動作の説明を省略する。
ここで、特殊トナー用の作像部6Wで用いられる特殊トナー(現像部やトナー容器に収容されている。)は、有色トナー用の作像部6Y、6M、6Cや黒色用の作像部6Kで用いられるトナーとは異なり、着色剤が含有されておらず(又は、透明色の着色剤が含有されていて)、透明色のトナー(透明トナー)である。
図2を参照して、像担持体としての感光体ドラム1Yは、不図示のメイン駆動モータによって図2中の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び転写ローラ9Y(1次転写ローラ)との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が被転写体としての中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6K、6Wでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6K、6Wの感光体ドラム1M、1C、1K、1W上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、被転写体としての中間転写ベルト8上に重ねて転写(1次転写)する。こうして、中間転写ベルト8上に所望のカラー画像が形成される。
なお、図1において、図示は省略するが、画像形成装置100における露光部7の上方には、原稿が搬送される原稿搬送部や、原稿搬送部で搬送された原稿の画像情報を光学的に読み取る読み取り部、等が設けられている。
ここで、図1を参照して、5つの作像部6Y、6M、6C、6K、6Wは、中間転写ベルト8の走行方向上流側から、特殊トナー用の作像部6W、イエロートナー用の作像部6Y、マゼンタトナー用の作像部6M、シアントナー用の作像部6C、黒色トナー用の作像部6K、の順に並設されている。したがって、中間転写ベルト8には、特殊トナー用の第3感光体ドラム1W(第3像担持体)上に形成された透明トナー(特殊トナー)によるトナー像が1次転写された後に、有色トナー用の第2感光体ドラム1Y、1M、1C(複数の第2像担持体)上にそれぞれ形成された有色トナーによるトナー像と、黒色トナー用の第1感光体ドラム1K(第1像担持体)上に形成された黒色トナーによるトナー像と、が重ねて1次転写されることになる。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8(被転写体)は、2次転写部材としての2次転写ローラ19との当接位置(ニップ部)に達する。この位置では、2次転写対向ローラ12Bが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップ部を形成している。そして、2次転写対向ローラ12Bにトナーの極性とは同極性のバイアス(高圧電圧)が印加されるとともに、2次転写ローラ19にトナーの極性とは逆極性のバイアス(高圧電圧)が印加される。これにより、中間転写ベルト8上に形成されたカラーのトナー像は、この2次転写ニップ部の位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写(2次転写)される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、ニップ部(2次転写ニップ部)の位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26(又は、側方に配設された給紙部)から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップ部に向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップ部の位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像部の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する磁気センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
なお、トナー補給経路43Yは、新品のトナーが収容されたトナー容器(不図示である。)から現像装置5Yに向けて新品トナーを適宜に補給するためのものである。また、現像装置5Yへの新品トナーの補給は、磁気センサ56Yによって検知されるトナー濃度(現像剤中のトナーの割合である。)が所定の範囲内になるようにおこなわれる。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、図2の矢印方向に回転する2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
なお、現像ローラ51Yや搬送スクリュ55Yは、駆動モータ61によって回転駆動される。詳しくは、駆動モータ61の駆動力が現像ローラ51Y(スリーブ)の軸部に伝達されるとともに、現像ローラ51Yに伝達された駆動力がギア列を介して2つの搬送スクリュ55Yに伝達される。ここで、現像部5Yを駆動する駆動モータ61は、感光体ドラム1Y等の他の回転部材を回転駆動するメイン駆動モータ(不図示である。)とは別に設けられていて、制御部80によって現像部5Yの駆動・停止を独立しておこなえるように構成されている。
また、感光体ドラム1Yに当接するクリーニングブレード2aは、制御部80によって制御される駆動部62によって、回転軸2a1を中心にして図2の両矢印方向に回動自在に構成されている。すなわち、クリーニングブレード2aは、感光体ドラム1Yに対して接離自在に構成されている。
次に、図3にて、中間転写ユニット15(中間転写ベルト装置)についてさらに詳しく説明する。
図3に示すように、中間転写ユニット15は、被転写体としての中間転写ベルト8(中間転写体)、5つの転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、9W、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正ローラ12D、中間転写クリーニング部10、複数のバックアップローラ71a、72a、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材12A〜12D、71a、72aによって張架・支持されるとともに、駆動ローラ12Aの回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
黒色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体としての第1感光体ドラム1Kと、カラー画像を形成するために有色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン)によるトナー像がそれぞれ形成される複数の第2像担持体としての第2感光体ドラム1Y、1M、1Cと、特殊トナーによるトナー像が形成される第3像担持体としての第3感光体ドラム1Wと、はそれぞれ被転写体としての中間転写ベルト8に対向(当接)するように並設されている。
5つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K 、1Wとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、それぞれの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、1Wに、トナーの極性とは逆極性の高圧電圧(転写バイアス)が印加される。
詳しくは、第1転写部材としての黒色トナー用の1次転写ローラ9Kは、中間転写ベルト8を介して黒色トナー用の第1感光体ドラム1K(第1像担持体)に対向するように設置されていて、転写バイアスの印加によって第1感光体ドラム1K上に形成された黒色トナー像を中間転写ベルト8に転写する。第2転写部材としての有色トナー用の1次転写ローラ9Y、9M、9Cは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して有色トナー用の第2感光体ドラム1Y、1M、1C(第2像担持体)に対向するように設置されていて、転写バイアスの印加によって第2感光体ドラム1Y、1M、1C上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト8に転写する。第3転写部材としての特殊トナー用の1次転写ローラ9Wは、中間転写ベルト8を介して特殊トナー用の第3感光体ドラム1W(第3像担持体)に対向するように設置されていて、転写バイアスの印加によって第3感光体ドラム1W上に形成された特殊色のトナー像を中間転写ベルト8に転写する。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K、1W上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される(透明トナー像、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒色トナー像の順である。)。
このように、透明トナー(特殊トナー)を用いることで、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒色)のみを用いた通常のフルカラー画像(ノーマルカラー画像モードによる出力画像)に比べて、画像の光沢度の制御が容易になるとともに、4色トナー像の転写率が向上することになる。さらには、ウォーターマークや地紋等の特殊パターンのプリントが可能になるとともに、出力画像に凹凸を持たせることが可能になる。
本実施の形態において、中間転写体としての中間転写ベルト8は、PI(ポリイミド)、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。また、中間転写ベルト8は、体積抵抗率が107〜1012Ωcm程度に、厚さが60〜100μm程度に設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。
駆動ローラ12Aは、不図示のモータによって回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。
補正ローラ12Dは、蛇行検知センサ(不図示である。)によって検知された中間転写ベルト8の変位(変位量)に基いて、一端側を固定端として他端側が上下方向に移動するように(回転軸が傾斜するように)構成されている。これにより、中間転写ベルト8の幅方向の変位(蛇行)が補正される。
テンションローラ12Cは、中間転写ベルト8の外周面に当接している。2次転写対向ローラ12Bとテンションローラ12Cとの間に、中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
2次転写対向ローラ12Bは、被転写体としての中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ19(2次転写部材)に当接している。2次転写対向ローラ12Bは、芯金上に中抵抗ゴム層を形成したものであって、23℃50%環境下での抵抗値が107〜108.5Ωになるように設定されている。
2次転写部材としての2次転写ローラ19は、芯金上に、NBR(二トリルゴム)等からなりゴム硬度が48〜58Hs程度の導電性ゴム層が形成されたものである。
なお、本実施の形態では、2次転写工程をおこなうための2次転写部材として2次転写ローラを用いたが、2次転写部材としてコロナ放電を用いた公知の2次転写器を用いることもできる。
ここで、図3を参照して、本実施の形態では、駆動ローラ12Aと黒色トナー用の1次転写ローラ9K(第1転写部材)との間にバックアップローラ71aが設置され、イエロートナー用の1次転写ローラ9Y(第2転写部材)と特色トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)の間にバックアップローラ72aが設置されている。これらのバックアップローラ71a、72aは、駆動ローラ12Aの上端と補正ローラ12Dの上端とを結ぶ水平線の位置よりも5つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wによる各1次転写ニップの位置を上方に配置するとともに、第3感光体ドラム1Wによる1次転写ニップの位置をその他の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kによる1次転写ニップの位置よりも下方に配置するためのものであって、中間転写ベルト8を張架するローラ部材の1つとしてそれぞれ機能するものである。
以下、本実施の形態における画像形成装置において特徴的な、構成・動作について詳述する。
図4〜図7を参照して、本実施の形態における中間転写ユニット15には、中間転写ベルト8に対して第1感光体ドラム1Kを相対的に接離する第1接離機構71と、中間転写ベルト8に対して複数の第2感光体ドラム1Y、1M、1Cを相対的に接離する第2接離機構72と、中間転写ベルト8に対して第3感光体ドラム1Wを相対的に接離する第3接離機構73と、が設置されている。
第1接離機構71は、黒色用の1次転写ローラ9K(第1転写部材)や2つのバックアップローラ71a、71bを回転自在に保持する保持部、保持部の底部に当接する偏心カム(不図示である。)、偏心カムを回転駆動するステッピングモータ(不図示である。)、等で構成される。保持部は、中間転写ユニット15の側板に形成されたガイド部に沿って上下方向にスライド移動可能に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カムが所定角度回転駆動されることで、第1感光体ドラム1Kに対して黒色用の1次転写ローラ9Kが離間(又は当接)する方向に保持部がスライド移動する。こうして、中間転写ベルト8に対する第1感光体ドラム1K(及び、1次転写ローラ9K)の相対的な接離動作がおこなわれる。
同様に、第2接離機構72は、カラー用の3つの1次転写ローラ9Y、9M、9C(第2転写部材)やバックアップローラ72aを回転自在に保持する保持部、保持部の底部に当接する偏心カム(不図示である。)、偏心カムを回転駆動するステッピングモータ(不図示である。)、等で構成される。保持部は、中間転写ユニット15の側板に形成されたガイド部に沿って上下方向にスライド移動可能に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カムが所定角度回転駆動されることで、第2感光体ドラム1Y、1M、1Cに対してカラー用の1次転写ローラ9Y、9M、9Cが離間(又は当接)する方向に保持部がスライド移動する(図4の状態から図5、図6の状態への移動、又は、図5、図6の状態から図4の状態への移動である。)。こうして、中間転写ベルト8に対する第2感光体ドラム1Y、1M、1C(及び、1次転写ローラ9Y、9M、9C)の相対的な接離動作がおこなわれる。
また、第3接離機構73は、特殊トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)や2つのバックアップローラ73a、73bを回転自在に保持する保持部、保持部の底部に当接する偏心カム(不図示である。)、偏心カムを回転駆動するステッピングモータ(不図示である。)、等で構成される。保持部は、中間転写ユニット15の側板に形成されたガイド部に沿って上下方向にスライド移動可能に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カムが所定角度回転駆動されることで、第3感光体ドラム1Wに対して特殊トナー用の1次転写ローラ9Wが離間(又は当接)する方向に保持部がスライド移動する(図4の状態から図6、図7の状態への移動、又は、図6、図7の状態から図4の状態への移動である。)。こうして、中間転写ベルト8に対する第3感光体ドラム1W(及び、1次転写ローラ9W)の相対的な接離動作がおこなわれる。
そして、第2接離機構72と第3接離機構73とは、中間転写ベルト8に対して第2感光体ドラム1Y、1M、1Cと第3感光体ドラム1Wとをそれぞれ相対的に離間させる離間手段として機能することになる。なお、本実施の形態では、中間転写ベルト8に対して第1感光体ドラム1Kを相対的に離間させる第1接離機構71が設けられていて、この第1接離機構71も第2接離機構72及び第3接離機構73とともに離間手段として機能している。
そして、中間転写ベルト8に対して5つのすべての感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wが当接するように3つの接離機構71〜73が制御された状態(図4の状態である。)で、先に図1〜図3を用いて説明した5色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒色、透明色)のトナーを用いた画像形成プロセス(「特殊カラー画像モード」である。)がおこなわれる。このような「特殊カラー画像モード」は、画像形成装置本体100の原稿搬送部(不図示である。)にセットされた原稿が光学的にセンシングされることで自動選択されたり、ユーザーが不図示の操作パネルを操作することで手動選択されるものである。具体的に、装置本体100にセットされた原稿から、画像の光沢度の制御が必要であったり、特殊パターンのプリントや出力画像に凹凸を持たせる必要があると判断された場合に、「特殊カラー画像モード」が自動選択(又は手動選択)されることになる。
これに対して、中間転写ベルト8に対して第3感光体ドラム1Wが離間されて他の4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kが当接するように3つの接離機構71〜73が制御された状態(図7の状態である。)で、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒色)のトナーを用いた画像形成プロセス(「ノーマルカラー画像モード」である。)がおこなわれる。このような「ノーマルカラー画像モード」も、画像形成装置本体100の原稿搬送部(不図示である。)にセットされた原稿が光学的にセンシングされることで自動選択されたり、ユーザーが不図示の操作パネルを操作することで手動選択されるものである。具体的に、装置本体100にセットされた原稿から、特殊トナーを用いた画像形成が不要であって4色トナーによる画像形成(通常のフルカラー画像の画像形成である。)をおこなうことが判断された場合に、「ノーマルカラー画像モード」が自動選択(又は手動選択)されることになる。
さらに、中間転写ベルト8に対して第1感光体ドラム1Kのみが当接されて他の4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Wが離間するように3つの接離機構71〜73が制御された状態(図6の状態である。)で、黒色トナーのみを用いた画像形成プロセス(「モノクロ画像モード」である。)がおこなわれる。このような「モノクロ画像モード」も、画像形成装置本体100の原稿搬送部(不図示である。)にセットされた原稿が光学的にセンシングされることで自動選択されたり、ユーザーが不図示の操作パネルを操作することで手動選択されるものである。具体的に、装置本体100にセットされた原稿から、特殊トナーを用いた画像形成や4色トナーによる画像形成が不要であって黒色トナーのみによる画像形成(白黒画像の画像形成である。)をおこなうことが判断された場合に、「モノクロ画像モード」が自動選択(又は手動選択)されることになる。
なお、「モノクロ画像モード」の態様は、先に図6を用いて説明したものの他に、図5に示すように第3感光体ドラム1Wの離間動作をおこなわずにおこなうものがあるが、これについては後で詳しく説明する。
このように、選択された画像モードに応じて、その画像形成モードにおいて不要な感光体ドラムを中間転写ベルト8から離間させることで、不要な感光体ドラムと中間転写ベルト8との磨耗劣化が低減されて、感光体ドラム(作像部)や中間転写ベルト8が長寿命化されることになる。
なお、本実施の形態では、画像形成装置100においていずれの画像形成プロセスもおこなわれていないとき(待機時や、プリント動作終了時等である。)に、図示は省略するが、中間転写ベルト8に対して5つのすべての感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wが離間するように3つの接離機構71〜73が制御される。これにより、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1W(作像部6Y、6M、6C、6K、6W)や中間転写ベルト8がさらに長寿命化されることになる。
このように、本実施の形態における画像形成装置100は、セットされた原稿等に応じて、「特殊カラー画像モード」、「ノーマルカラー画像モード」、「モノクロ画像モード」のうち最適な画像モードが選択されることになる。
なお、「特殊カラー画像モード(5色モード)」は、第1感光体ドラム1K上に形成されたトナー像と3つの第2感光体ドラム1Y、1M、1C上にそれぞれ形成されたトナー像と第3感光体ドラム1W上に形成されたトナー像とをすべて中間転写ベルト8に重ねて転写する画像モードである。また、「ノーマルカラー画像モード(4色モード)」は、第1感光体ドラム1K上に形成されたトナー像と3つの第2感光体ドラム1Y、1M、1C上にそれぞれ形成されたトナー像とを中間転写ベルト8に重ねて転写する画像モードである。また、「モノクロ画像モード(白黒モード)」は、第1感光体ドラム1K上に形成されたトナー像のみを中間転写ベルト8に転写する画像モードである。
ここで、本実施の形態における画像形成装置は、第3感光体ドラム1W(第3像担持体)上に特殊色のトナー像を形成してその特殊色のトナー像を中間転写ベルト8に転写しない場合(特殊トナーを用いた画像形成プロセスをおこなわない場合である。)であっても、第3接離機構73(離間手段)によって中間転写ベルト8に対して第3感光体ドラム1W(及び、1次転写ローラ9W)を相対的に離間させずに第3感光体ドラム1W(及び、1次転写ローラ9W)が中間転写ベルト8に当接した状態で、特殊トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)への転写バイアスの印加をおこなう「特殊バイアス印加モード(表面電位均一化モード)」を選択できるように構成されている。
詳しくは、「特殊バイアス印加モード」は、第1感光体ドラム1K上に形成された黒色トナー像のみを中間転写ベルト8に転写する「モノクロ画像モード」がおこなわれるときに、自動選択(又は手動選択)される。
具体的に、図5に示すように、「特殊バイアス印加モード」は、第2接離機構(離間手段)によって中間転写ベルト8に対して第2感光体ドラム1Y、1M、1Cを相対的に離間させて、第1感光体ドラム1Kと第3感光体ドラム1Wとが中間転写ベルト8に当接した状態でおこなわれる。そして、特殊トナー用の第1転写ローラ9Wに、100〜2000V程度の直流電圧(転写バイアス)が印加される。このとき、黒色トナー用の作像部6Kでは、先に図6を用いて説明した「モノクロ画像モード」と同様の画像形成プロセスがおこなわれる。
すなわち、「モノクロ画像モード」において「特殊バイアス印加モード(表面電位均一化モード)」が選択されている場合には、第3感光体ドラム1W(及び、特殊トナー用の1次転写ローラ9W)が中間転写ベルト8に接触した状態で特殊トナー用の1次転写ローラ9に転写バイアスが印加される点を除いて、「モノクロ画像モード」において「特殊バイアス印加モード(表面電位均一化モード)」が選択されていない場合と同様の画像形成プロセスがおこなわれる。
このように「モノクロ画像モード」において「特殊バイアス印加モード」を選択できるように構成することで、第1感光体ドラム1K(黒色トナー用の作像部6K)の上流側の位置(特殊トナー用の作像部6Wの1次転写ニップ)で、中間転写ベルト8に電荷を幅方向(図5の紙面垂直方向である。)にわたって注入できるため、モノクロ画像が転写される中間転写ベルト8の表面電位が幅方向にわたって均一化されて、記録媒体Pにおける出力画像(モノクロ画像)上に残像が生じにくくなる。
特に、本実施の形態では、中間転写ベルト8の表面電位を均一化するための特別な部材を設置することなく、既設の特殊トナー用の作像部6Wを中間転写ベルト8の表面電位を均一化するための部材として兼用しているため、装置本体100の大型化・高コスト化を抑止することができる。
このように「モノクロ画像モード」において「特殊バイアス印加モード」を選択できるように構成しているのは、以下の理由による。
中間転写ベルト8を高抵抗材料で形成した場合、中間転写ベルト8において電荷が動きにくくなるため、転写電界の広がりを抑制できて、チリやボソツキ等の異常画像の発生を防止することができる。また、中間転写ベルト8の表面層を高抵抗材料で形成することで、中間転写ベルト8と記録媒体Pとの間で発生する異常放電による白抜け画像の発生を防止することができる。
しかし、中間転写ベルト8の抵抗を上げると、2次転写ニップで印加される転写バイアスにより発生する中間転写ベルト8上の不均一な表面電位が、次の作像がおこなわれるまでに充分に減衰せずに残存してしまう。その結果、中間転写ベルト8の表面電位ムラが発生して、出力画像上にそれに対応した画像濃度ムラ(「残像」と呼ばれる。)が発生する。
特に、本実施の形態における画像形成装置100は、記録媒体P上に中間転写ベルト8上に形成された5色のトナー像を一括して2次転写するために、2次転写ローラ19に高圧の電圧が印加される。そのため、中間転写ベルト8上に発生した不均一な表面電位のムラが減衰せずに、そのムラが1次転写ニップの位置まで到達して転写ムラとなって残像が発生する。なお、1次転写ニップの位置における電圧印加は、2次転写ニップの位置のものに比べて、高圧のものではないため、残像の原因にはなりにくい。
そして、この「残像」は、モノクロ画像の黒部のように濃度が濃い暗色ほど認識されやすく、イエロー色のように明度の高い色では人の目にはほとんど認識されない。また、中間転写ベルト8が1度でも1次転写ニップを通過すると、そこで印加される電圧(転写バイアス)により電荷注入されて中間転写ベルト8上の表面電位ムラが解消され均一化されるため、中間転写ベルト8の走行方向に対して2つ目以降の1次転写ニップでは残像は発生しにくくなる。
このように、「モノクロ画像モード」が選択されたときであって、特にベタ画像が形成された部分には、残像が最も顕著に発生することとなる。特に、中間転写ベルト8を、500Vの電圧を印加したときの表面抵抗値が1012LOGΩ/□以上になるように形成した場合には、残像が生じやすくなる。
ここで、本実施の形態における画像形成装置100は、「モノクロ画像モード」がおこなわれる場合には、標準的に「特殊バイアス印加モード」が自動選択されるように設定(標準設定)されている。すなわち、「モノクロ画像モード」がおこなわれる場合、通常、接離機構71〜73が図5の状態に制御されて「特殊バイアス印加モード」が実行されることになる。
一方、サービスマンやユーザーが装置本体100の操作パネル(不図示である。)を操作することによって、「特殊バイアス印加モード」をおこなわずに「モノクロ画像モード」をおこなうように設定することもできるように構成されている。すなわち、この場合、接離機構71〜73が図6の状態に制御されて「モノクロ画像モード」が実行されることになる。これにより、モノクロ画像の画像品質を重要視しないで作像部の高寿命化を最優先するユーザーや、作像部の高寿命化を重要視しないで画像品質を最優先するユーザー等の種々のユーザーの要望に対して幅広く対応することが可能になる。
また、「モノクロ画像モード」がおこなわれる場合において「特殊バイアス印加モード」が選択される条件を、サービスマンやユーザーが装置本体100の操作パネル(不図示である。)を操作することによって、任意に可変して設定できるように構成することもできる。
例えば、モノクロ画像におけるベタ画像の比率(画像比率)が所定値以上である場合にのみ、「特殊バイアス印加モード」が選択されるように制御することができる。そして、そのときの、「特殊バイアス印加モード」が選択されるか否かの閾値(判断基準)となるベタ画像の比率(画像比率)を、操作パネルの操作によって任意に可変できるように構成することができる。
このような場合にも、種々のユーザーの要望に対して幅広く対応することが可能になる。
また、本実施の形態において、通紙される記録媒体の厚さが所定値以上であるときに、「特殊バイアス印加モード」が選択されるように設定することもできる。すなわち、紙厚が厚い記録媒体P(厚紙)が通紙されるときに、特殊トナーによる画像形成プロセスをおこなわずに、第3感光体ドラム1W及び1次転写ローラ9Wが中間転写ベルト8に当接した状態で、特殊トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)への転写バイアスの印加をおこなって、中間転写ベルト8の表面電位を均一化する。
紙厚が厚い記録媒体P(厚紙)が通紙されるときには、普通紙が通紙されるときと同等の2次転写効率を維持するために、2次転写ローラ19に印加される2次転写バイアスが大きく設定されるため、「残像」が発生しやすくなる。そのため、紙厚が厚い記録媒体P(厚紙)が通紙されるときに、「特殊バイアス印加モード」が選択されることで、厚紙通紙時における「残像」の発生を軽減できることになる。
また、本実施の形態において、通紙される記録媒体のサイズが所定値以下であるときに、「特殊バイアス印加モード」が選択されるように設定することもできる。すなわち、サイズが小さな記録媒体P(小サイズ紙)が通紙されるときに、特殊トナーによる画像形成プロセスをおこなわずに、第3感光体ドラム1W及び1次転写ローラ9Wが中間転写ベルト8に当接した状態で、特殊トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)への転写バイアスの印加をおこなって、中間転写ベルト8の表面電位を均一化する。
サイズが小さな記録媒体P(小サイズ紙)が通紙されるときには、中間転写ベルト8における通紙領域と非通紙領域との表面電位のバラツキが生じやすくなるため、「残像」が発生しやすくなる。そのため、サイズが小さな記録媒体P(小サイズ紙)が通紙されるときに、「特殊バイアス印加モード」が選択されることで、小サイズ紙通紙時における「残像」の発生を軽減できることになる。
なお、上述した「特殊バイアス印加モード」がおこなわれているときに、特殊トナー用の作像部6Wの現像部(図2の現像部5Yに対応するものである。)の駆動を停止することが好ましい。具体的に、特殊バイアス印加モード時には、特殊トナー用の作像部6Wにおける現像部を駆動する駆動モータ61を稼動停止する(第3感光体ドラム1Wを回転駆動するメイン駆動モータは稼動している。)。
これにより、特殊トナー用の現像部の構成部材(現像ローラや搬送スクリュ等である。)や現像部内に収容された現像剤の劣化を軽減することができる。
また、上述した「特殊バイアス印加モード」がおこなわれているときに、特殊トナー用の作像部6Wのクリーニングブレード(図2のクリーニングブレード2aに対応するものである。)を第3感光体ドラム1Wから離間するように制御することが好ましい。具体的に、特殊バイアス印加モード時には、特殊トナー用の作像部6Wにおけるクリーニングブレード2aを離間するように駆動部62を制御する。
これにより、現像部が駆動停止されて、回転する第3感光体ドラム1Wに現像部からトナーが供給されない状態で、第3感光体ドラム1Wとクリーニングブレード2aとの摺動抵抗が増加して、クリーニングブレード2aにめくれや破損が生じる不具合が抑止される。
なお、本実施の形態では、特殊トナーとして透明トナーを用いたが、特殊トナーとして白色トナー(白色の着色剤を用いたものである。)を用いることもできるし、特殊トナーとして黒色トナーやイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナーとは異なる有色トナーを用いることもできる。
特殊トナーとして白色トナーを用いることにより、表面が白色でない記録媒体P(色紙や透明シート等である。)上に白色の画像を形成することが可能になる。
また、特殊トナーとしてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック以外の有色トナーを用いることにより、出力画像の色再現性を向上させることができるとともに、トナー消費量を抑えることができる。例えば、色再現性を特に重要視するコーポレートカラー(特定色)で画像を頻繁に形成する場合等には、イエロー、マゼンタ、シアンの3色を重ね合わせてその特定色を再現するよりは、その特定色が単色で予め再現されている特殊トナーを用意しておく方が、上述したメリットがある。
ここで、図1、図3、図4等を参照して、本実施の形態における画像形成装置100は、第1感光体ドラム1K(作像部6K)が中間転写ベルト8の走行方向の最下流側に配設されて、第3感光体ドラム1W(作像部6W)が中間転写ベルト8の走行方向の最上流側に配設されて、3つの第2感光体ドラム1Y、1M、1C(作像部6Y、6M、6C)が第1感光体ドラム1K(作像部6K)と第3感光体ドラム1W(作像部6W)との間に挟まれるように、5つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1W(作像部6Y、6M、6C、6K、6W)が中間転写ベルト8に対して並設されている。
これに対して、第3感光体ドラム1W(作像部6W)が、少なくとも第1感光体ドラム1K(作像部6K)に対して、中間転写ベルト8の走行方向の上流側に配設されていれば、上述したモノクロ画像モード時に「特殊バイアス印加モード(表面電位均一化モード)」を実行することによる効果を得ることができることになる。すなわち、例えば、上流側から第2感光体ドラム1Y、1M、1C、第3感光体ドラム1W、第1感光体ドラム1Kの順に各感光体ドラムが並設されている場合や、上流側から第3感光体ドラム1W、第1感光体ドラム1K、第2感光体ドラム1Y、1M、1Cの順に各感光体ドラムが並設されている場合であっても、本実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、第1感光体ドラム1K(作像部6K)を中間転写ベルト8の走行方向の最下流側に配設することで、モノクロ画像モード時における、ファーストプリント時間(プリント動作開始から1枚目のプリント動作完了までの時間である。)を短縮化することができる。また、第3感光体ドラム1W(作像部6W)を中間転写ベルト8の走行方向の最上流側に配設することで、ノーマルカラー画像モード時におけるファーストプリント時間を、特殊トナー用の作像部6Wが設置されていない画像形成装置におけるものと同等にすることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、中間転写ベルト8(被転写体)に特殊色のトナー像を含む複数色のトナー像が重ねて転写される画像形成装置100において、第3感光体ドラム1W(第3像担持体)上に特殊色のトナー像を形成しない場合であっても第3感光体ドラム1Wが中間転写ベルト8に当接した状態で特殊トナー用の1次転写ローラ9W(第3転写部材)への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択できるようにしているため、画像形成装置100が大型化・高コスト化してしまうことなく、出力画像上に残像等の異常画像が生じる不具合を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、特殊トナー用の作像部6W(第3感光体ドラム1W)の数を1つとしたが、特殊トナー用の作像部6W(第3感光体ドラム1W)の数を複数とすることもできる。例えば、中間転写ベルト8に対向するように透明トナーを用いた作像部6Wに加えて、白色トナーを用いた作像部を設置することもできる。その場合、複数の第3感光体ドラム1W(第3像担持体)のうち少なくとも1つに対して、上述した「特殊バイアス印加モード」を実行できるように構成することで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる
なお、本実施の形態では、被転写体として中間転写ベルト8を用いたが、被転写体として中間転写ドラムを用いることもできる。
また、本実施の形態では、画像形成装置100として、セットされる原稿に基づきプリントがおこなわれる複写機を用いた。これに対して、画像形成装置100として、ホストコンピュータ等から画像情報が送信されて、それに基づきプリントがおこなわれるプリンタを用いることもできる。そして、そのようなプリンタに対しても、当然に本発明を適用することができる。
そして、このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1K 第1感光体ドラム(第1像担持体)、
1Y、1M、1C 第2感光体ドラム(第2像担持体)、
1W 第3感光体ドラム(第3像担持体)、
6K 黒色トナー用の作像部、
6Y、6M、6C 有色トナー用の作像部、
6W 特殊トナー用の作像部、
8 中間転写ベルト(被転写体)、
9K 黒色トナー用の1次転写ローラ(第1転写部材)、
9Y、9M、9C 有色トナー用の1次転写ローラ(第2転写部材)、
9W 特殊トナー用の1次転写ローラ(第3転写部材)、
19 2次転写ローラ(2次転写部材)、
71 第1接離機構(離間手段)、
72 第2接離機構(離間手段)、
73 第3接離機構(離間手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
特開2006−267706号公報 特開2004−219613号公報 特開2004−258512号公報 特開2011−18000号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体を通紙して記録媒体上に所望の画像を形成する画像形成装置であって、
    黒色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、
    カラー画像を形成するために有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第2像担持体と、
    前記黒色トナー及び前記有色トナーとは異なる特殊トナーによるトナー像が形成される単数又は複数の第3像担持体と、
    前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とにそれぞれ対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、
    前記被転写体を介して前記第1像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第1転写部材と、
    前記被転写体を介して前記複数の第2像担持体にそれぞれ対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記複数の第2像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体にそれぞれ転写する複数の第2転写部材と、
    前記被転写体を介して前記第3像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第3像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第3転写部材と、
    前記被転写体に対して少なくとも前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とをそれぞれ相対的に離間させる離間手段と、
    を備え、
    前記第3像担持体は、少なくとも前記第1像担持体に対して、前記被転写体の走行方向の上流側に配設され、
    前記第3像担持体上にトナー像を形成して当該トナー像を前記被転写体に転写しない場合であっても、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記第3像担持体を相対的に離間させずに前記第3像担持体が前記被転写体に当接した状態で、前記第3転写部材への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択でき
    前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体の厚さが所定値以上であるときに選択されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体のサイズが所定値以下であるときに選択されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録媒体を通紙して記録媒体上に所望の画像を形成する画像形成装置であって、
    黒色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、
    カラー画像を形成するために有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第2像担持体と、
    前記黒色トナー及び前記有色トナーとは異なる特殊トナーによるトナー像が形成される単数又は複数の第3像担持体と、
    前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とにそれぞれ対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、
    前記被転写体を介して前記第1像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第1転写部材と、
    前記被転写体を介して前記複数の第2像担持体にそれぞれ対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記複数の第2像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体にそれぞれ転写する複数の第2転写部材と、
    前記被転写体を介して前記第3像担持体に対向するとともに、転写バイアスの印加によって前記第3像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写する第3転写部材と、
    前記被転写体に対して少なくとも前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とをそれぞれ相対的に離間させる離間手段と、
    を備え、
    前記第3像担持体は、少なくとも前記第1像担持体に対して、前記被転写体の走行方向の上流側に配設され、
    前記第3像担持体上にトナー像を形成して当該トナー像を前記被転写体に転写しない場合であっても、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記第3像担持体を相対的に離間させずに前記第3像担持体が前記被転写体に当接した状態で、前記第3転写部材への転写バイアスの印加をおこなう特殊バイアス印加モードを選択でき、
    前記特殊バイアス印加モードは、通紙される記録媒体のサイズが所定値以下であるときに選択されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記特殊バイアス印加モードは、前記第1像担持体上に形成されたトナー像のみを前記被転写体に転写するモノクロ画像モードがおこなわれるときに選択されて、前記離間手段によって前記被転写体に対して前記複数の第2像担持体を相対的に離間させて前記第1像担持体と前記第3像担持体とが前記被転写体に当接した状態でおこなわれることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1像担持体が前記被転写体の走行方向の最下流側に配設され、前記第3像担持体が前記被転写体の走行方向の最上流側に配設され、前記複数の第2像担持体が前記第1像担持体と前記第3像担持体との間に挟まれるように、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とが前記被転写体に対して並設されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記特殊トナーは、透明トナー又は白色トナーであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記カラー画像を形成するための前記有色トナーは、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナーであって、
    前記特殊トナーは、前記黒色トナーと前記3色のトナーとは異なる有色トナーであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記被転写体は、前記第1像担持体と前記複数の第2像担持体と前記第3像担持体とがそれぞれ対向するように並設された中間転写ベルトであって、
    前記中間転写ベルトに1次転写されたトナー像を記録媒体に2次転写する2次転写部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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