JP6319629B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、転写部材と像担持体とが当接する転写ニップ部において被印加部材に転写バイアスを印加することで像担持体に担持されたトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、転写部材と像担持体とが圧接する転写ニップ部にて、転写部材にトナーが付着してしまい、転写ニップ部に搬送される記録媒体(転写材)の裏面がトナーで汚れてしまう不具合を防止することを目的として、転写ニップ部に記録媒体が搬送されていないときに転写バイアスとは異なるクリーニングバイアスを転写部材(被印加部材)に印加して、転写部材へのトナー付着を防止したり転写部材に付着したトナーをクリーニングしたりする技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
一方、特許文献3には、連続通紙時において記録媒体の厚さに関わらず良好な定着性を維持することを目的として、紙厚の厚い記録媒体が連続通紙されるときに、通常時に比べて記録媒体の搬送速度を低下させる技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、紙厚の厚い記録媒体が連続通紙されるときにも良好な定着性を維持するために、記録媒体の厚さに応じて紙間を可変する場合や、搬送方向のサイズの大きな記録媒体が連続通紙されるときにも生産性を大きく低下させないために、記録媒体のサイズなどに応じて紙間を可変する場合などに、紙間のタイミングやジョブ終了後のタイミングに、同じ印加時間だけ同じような方法で、被印加部材にクリーニングバイアスを印加してしまうと、転写部材に対するトナー付着防止性やクリーニング性に過不足が生じてしまったり、一連の画像形成動作における生産性が大きく低下してしまったりしていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、一連の画像形成動作において記録媒体を連続的に搬送するときの生産性を大きく低下させることなく、転写部材へのトナー付着が効率的に防止されたり転写部材に付着したトナーが効率的にクリーニングされたりする、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、トナー像が担持される像担持体と、前記像担持体のトナー担持面に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写部材と、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するための転写バイアスを被印加部材に印加するバイアス印加手段と、を備え、前記バイアス印加手段は、一連の画像形成動作において記録媒体が連続的に搬送されるときに、少なくとも、前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの紙間のタイミングと、前記転写ニップ部においてすべての記録媒体へのトナー像の転写が終了したジョブ後のタイミングと、のそれぞれにおいて、前記転写バイアスとは異なるバイアスを前記被印加部材に印加できるように構成され、前記紙間のタイミングで前記被印加部材に印加される紙間バイアスに応じて、前記ジョブ後のタイミングに前記被印加部材に前記異なるバイアスを印加する印加時間を可変し、前記バイアス印加手段は、前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの紙間時間が所定範囲の範囲内のときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスをオフした後にオンしたものとして前記ジョブ後の印加時間を中レベルの長さとして、前記紙間時間が前記所定範囲の下限値を下回るときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスのままのものとして前記ジョブ後の印加時間を大レベルの長さとして、前記紙間時間が前記所定範囲の上限値を上回るときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスとは異なる極性のものを含むものとして前記ジョブ後の印加時間を小レベルの長さとし、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが所定値以下の場合であって、当該記録媒体の搬送方向のサイズが所定の範囲の範囲内であるときには前記紙間時間を前記所定範囲の範囲内の長さとして、当該記録媒体の搬送方向のサイズが前記所定の範囲の下限値を下回るものであるときには前記紙間時間を前記所定範囲の上限値を上回る長さとして、当該記録媒体の搬送方向のサイズが前記所定の範囲の上限値を上回るものであるときには前記紙間時間を前記所定範囲の下限値を下回る長さとし、前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが前記所定値を超える場合には、前記所定値以下の場合に比べて前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の搬送速度が遅くなるように制御されて、当該記録媒体の搬送方向のサイズに関わらず前記紙間時間を前記所定範囲の上限値を上回る長さとするものである。
本発明によれば、一連の画像形成動作において記録媒体を連続的に搬送するときの生産性を大きく低下させることなく、転写部材へのトナー付着が効率的に防止されたり転写部材に付着したトナーが効率的にクリーニングされたりする、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部の一部を拡大して示す構成図である。 中間転写ベルトの近傍を示す概略図である。 (A)ジョブ後のクリーニングモードにおける1周期分のバイアス変化を示すグラフと、(B)ジャム処理後の復帰時のクリーニングモードにおけるバイアス変化を示すグラフと、である。 (A)記録媒体として厚紙以外の用紙を通紙したときの記録媒体のサイズごとの各諸元を示す表図と、(A)記録媒体として厚紙を通紙したときの記録媒体のサイズごとの各諸元を示す表図と、である。 変形例としての、(A)記録媒体として厚紙以外の用紙を通紙したときの記録媒体のサイズごとの各諸元を示す表図と、(A)記録媒体として厚紙を通紙したときの記録媒体のサイズごとの各諸元を示す表図と、である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(像担持体)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、像担持体としての中間転写ベルト8(ベルト部材)及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15は、図3を参照して、像担持体としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、転写対向部材としての2次転写対向ローラ11、テンションローラ12B〜12D、クリーニング対向ローラ13、中間転写クリーニング部10、転写部材としての2次転写ローラ19、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材11、12A〜12D、13によって張架・支持されるとともに、1つのローラ部材(駆動ローラ12A)の回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、転写部材としての2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、転写対向部材としての2次転写対向ローラ11が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで転写ニップ部(2次転写ニップ)を形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップ(転写ニップ部)の位置に搬送された用紙等の記録媒体P(転写材)上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップ(転写ニップ部)の位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28(タイミングローラ対)に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像部(現像装置)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像部5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3を用いて、本実施の形態における中間転写ベルト装置15について詳述する。
図3を参照して、中間転写ベルト装置15は、像担持体としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、転写対向部材としての2次転写対向ローラ11、テンションローラ12B〜12D、クリーニング対向ローラ13、中間転写クリーニング部10、転写部材としての2次転写ローラ19、等で構成される。
像担持体としての中間転写ベルト8は、各色のトナー像をそれぞれ担持する4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向するように配設されている。中間転写ベルト8(像担持体)は、主として6つのローラ部材(駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ11、テンションローラ12B〜12D、クリーニング対向ローラ13、である。)によって張架・支持されている。
本実施の形態において、中間転写ベルト8は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。中間転写ベルト8は、体積抵抗率が106〜1013Ωcm、ベルト裏面側の表面抵抗率が107〜1013Ωcmの範囲となるように調整されている。また、中間転写ベルト8は、厚さが20〜200μmの範囲となるように設定されている。本実施の形態では、中間転写ベルト8の厚さが60μm程度に、体積抵抗率が109Ωcm程度に、設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。また、上述した中間転写ベルト8の体積抵抗率は、「ハイレスターUP MCP HT45」(三菱化学社製)を用いて印加電圧100Vの条件にて測定したものである。
1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して対応する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向している。詳しくは、イエロー用の転写ローラ9Yは中間転写ベルト8を介してイエロー用の感光体ドラム1Yに対向し、マゼンタ用の転写ローラ9Mは中間転写ベルト8を介してマゼンタ用の感光体ドラム1Mに対向し、シアン用の転写ローラ9Cは中間転写ベルト8を介してシアン用の感光体ドラム1Cに対向し、ブラック用(黒色用)の転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用(黒色用)の感光体ドラム1Kに対向している。1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、直径が10mm程度の芯金上に、外径が16mm程度の導電性スポンジ層が形成された弾性ローラであって、体積抵抗が106〜1012Ω(好ましくは、107〜109Ω)の範囲となるように調整されている。
転写対向部材としての2次転写対向ローラ11は、中間転写ベルト8(像担持体)を介して2次転写ローラ19(転写部材)に当接している。2次転写対向ローラ11(転写対向部材)は、ステンレス鋼、アルミニウム等からなる芯金上に、体積抵抗が106〜1012Ω(好ましくは、107〜109Ω)で硬度が20〜50度の発泡材料(又は、ゴム硬度が30〜60度のゴム材料)からなる抵抗層が形成されたものである。2次転写対向ローラ11の抵抗層は、ポリカーボネート、フッ素系ゴム、シリコーン系ゴム等にカーボンや金属錯体等の導電粒子を分散させたもの、又は、NBR、EPDM等のゴム、NBR/ECO共重合のゴム、ポリウレタンの半導電性ゴムなどで形成することができる。
また、本実施の形態において、2次転写対向ローラ11(芯金)は、バイアス印加手段としての電源60に電気的に接続されていて、電源60(バイアス印加手段)から転写バイアス(2次転写バイアス)が印加される被印加部材として機能することになる。この電源60から印加される転写バイアス(2次転写バイアス)は、転写ニップ部(2次転写ニップ)に搬送される記録媒体Pに中間転写ベルト8(像担持体)に担持されたトナー像を転写するためのものであって、トナーの極性と同じ極性(本実施の形態ではマイナス極性である。)のバイアス(電圧)である。これにより、中間転写ベルト8のトナー担持面(外周面)に担持されたトナーが、2次転写電界によって2次転写対向ローラ11側から2次転写ローラ19側に向かって静電移動することになる。
なお、本実施の形態では、電源60(バイアス印加手段)から2次転写対向ローラ11(被印加部材)に向けて転写バイアス(2次転写バイアス)とは異なるバイアス(クリーニングバイアス)を2次転写工程以外のタイミングで印加できるように構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
転写部材としての2次転写ローラ19は、中間転写ベルト8(像担持体)のトナー担持面(外周面)に当接して、記録媒体Pが搬送される転写ニップ部(2次転写ニップ)を形成している。2次転写ローラ19(転写部材)は、外径が15.5mm程度であって、ステンレス鋼、アルミニウム等からなる直径9mm程度の芯金上に、ゴム硬度(アスカー硬度)が20〜70度の半導電性ゴム層が形成(被覆)されたものである。2次転写ローラ19の半導電性ゴム層は、ポリウレタン、EPDM、シリコーン等のゴム材料に、カーボン等の導電性フィラーを分散させたり、イオン性の導電材料を含有させたりして、ソリッド状又は発泡スポンジ状に形成することができる。
なお、2次転写ローラ19の表面に半導電性のフッ素樹脂やウレタン樹脂などの離型層を形成して、ローラ表面のトナーに対する離型性を向上させることもできる。
また、本実施の形態において、2次転写ローラ19は、芯金が接地(アース)されている。
駆動ローラ12Aは、不図示の駆動モータによって回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。なお、本実施の形態では、中間転写ベルト8の通常時における走行速度(プロセス線速)が、146mm/秒程度になるように設定されている。
3つのテンションローラ12B〜12Dは、中間転写ベルト8の内周面又は外周面に当接している。2次転写対向ローラ11とテンションローラ12Bとの間には、中間転写ベルト8を介してクリーニング対向ローラ13に対向するように中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
以下、図3〜図5等を用いて、本実施の形態において特徴的な、画像形成装置100の構成・動作について詳述する。
本実施の形態において、バイアス印加手段としての電源60は、一連の画像形成動作(1ジョブ)において記録媒体Pが連続的に搬送(連続通紙)されるときに、少なくとも、転写ニップ部(2次転写ニップ)において記録媒体Pが送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの紙間のタイミングと、転写ニップ部(2次転写ニップ)においてすべての記録媒体Pへのトナー像の転写が終了したジョブ後のタイミングと、のそれぞれにおいて、転写バイアスとは異なるバイアス(クリーニングバイアスである。)を2次転写対向ローラ11(被印加部材)に印加できるように構成されている。このときの転写バイアスとは異なるクリーニングバイアスは、中間転写ベルト8(像担持体)から2次転写ローラ19(転写部材)に向けてトナーを移動させないためのバイアス、又は、2次転写ローラ19に付着したトナーを中間転写ベルト8に移動させるためのバイアスであって、転写バイアスとは逆極性(本実施の形態では、プラス極性である。)のバイアスが主体となったバイアスである。
詳しくは、本実施の形態では、転写ニップ部(2次転写ニップ)に記録媒体Pが通過していないとき(2次転写ローラ19が中間転写ベルト8に直接的に接触しているとき)には、2次転写ローラ19に転写バイアスを印加せずにクリーニングバイアスを印加するなどして、2次転写ローラ19へのトナー付着防止やクリーニングをおこなっている(以下、このような制御を適宜に「クリーニングモード」と呼ぶ。)。
具体的に、クリーニングモードをおこなうタイミングとしては、記録媒体Pが転写ニップ部に存在しない非画像形成時であって、具体的には、装置本体100の主電源をオンしたときや、省エネルギーモードから復帰したときや、プリントジョブを開始したときや、プリントジョブを終了したときや、ジャム処理を終えた後のリカバリー動作時や、連続通紙時における紙間などである。
また、本実施の形態では、クリーニングモードにおけるバイアス印加方式として、図4(A)に示すように、トナー像を記録媒体Pに転写する極性とは逆極性(プラス極性)のバイアスを印加してからトナー像を記録媒体Pに転写する極性と同極性(マイナス極性)のバイアスを順次印加するシーケンスを1サイクルとして、クリーニングモードを実行するタイミングごとにそのサイクル数を最適な値に設定したものである。このように、トナー像を記録媒体Pに転写する極性とは逆極性のバイアスに加えて、トナー像を記録媒体Pに転写する極性と同極性のバイアスを比較的短い周期で交互に印加することで、トナーを2次転写ローラ19から遊離させやすくなってクリーニング性が高められることになる。
具体的に、装置本体100の搬送経路中で記録媒体Pのジャムが発生して装置本体100が強制的に稼働停止された後にジャム処理をおこなって装置本体100が再稼働されるとき(リカバリー動作時)には、2次転写ローラ19が最もトナーで汚れやすくなるため、図4(B)に示すように、図4(A)に示すサイクルの8サイクル分のシーケンスにてクリーニングモードが実施される。
これに対して、装置本体100の主電源をオンしたときや、省エネルギーモードから復帰したときや、プリントジョブを開始したときには、リカバリー動作時に比べると2次転写ローラ19のトナー汚れが少ないため、お待たせ時間が長くならないように、図4(A)に示すサイクルの2サイクル分のシーケンスにてクリーニングモードが実施される。
また、2次転写ローラ19が汚れるタイミングとしては、通常のプリント時における地汚れトナーによるものもある。そのため、連続通紙時における紙間においてもクリーニングモードを実施して、地汚れトナーの2次転写ローラ19への付着を防止したり、2次転写ローラ19に付着したトナーを中間転写ベルト8に移動させてクリーニングしたりしている。
ここで、本実施の形態では、紙間のタイミングで被印加部材としての2次転写対向ローラ11に印加される紙間バイアス(紙間に印加されるクリーニングバイアス)に応じて、ジョブ後(画像形成動作終了後)のタイミングに2次転写対向ローラ11にクリーニングバイアス(異なるバイアス)を印加する印加時間を可変している。詳しくは、電源60(バイアス印加手段)は、紙間バイアスを、転写ニップ部において記録媒体Pが送出されてから次の記録媒体Pが送入されるまでの紙間時間に応じて可変している。
さらに詳しくは、図5を参照して、本実施の形態において、電源60(バイアス印加手段)は、紙間時間が所定範囲(200〜250m秒)の範囲内のときには紙間バイアスを転写バイアスをオフした後にオンしたものとしてジョブ後の印加時間を中レベル(3サイクル)の長さとして、紙間時間が所定範囲(200〜250m秒)の下限値を下回るときには紙間バイアスを転写バイアスのままのものとしてジョブ後の印加時間を大レベル(5サイクル)の長さとして、紙間時間が所定範囲(200〜250m秒)の上限値を上回るときには紙間バイアスを転写バイアスとは異なる極性のものを含むものとしてジョブ後の印加時間を小レベル(1〜2サイクル)の長さとしている。
また、図5(A)に示すように、転写ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さ(紙厚)が所定値(105gsm)以下の場合であって、当該記録媒体の搬送方向のサイズが所定の範囲(216〜356mm)の範囲内であるときには紙間時間を所定範囲(200〜250m秒)の範囲内の長さとして、記録媒体Pの搬送方向のサイズが所定の範囲(216〜356mm)の下限値を下回るものであるときには紙間時間を所定範囲(200〜250m秒)の上限値を上回る長さとして、記録媒体Pの搬送方向のサイズが所定の範囲(216〜356mm)の上限値を上回るものであるときには紙間時間を前記所定範囲(200〜250m秒)の下限値を下回る長さとしている。そして、図5(B)に示すように、転写ニップ部に搬送される記録媒体Pの厚さが所定値(105gsm)を超える場合には、所定値(105gsm)以下の場合に比べて転写ニップ部Pに搬送される記録媒体Pの搬送速度が遅くなるように制御されて(低速モードに制御されて)、記録媒体Pの搬送方向のサイズに関わらず紙間時間を所定範囲(200〜250m秒)の上限値を上回る長さとしている。
ここで、本実施の形態では、紙厚(坪量)が105gsm以下であるときの通常モードにおける記録媒体Pの搬送速度(プロセス線速)が146mm/秒に設定され、紙厚(坪量)が105gsmを超えるときの低速モードにおける記録媒体Pの搬送速度(プロセス線速)が73mm/秒に設定されている。このように、本実施の形態では、記録媒体Pとして厚紙が用いられるときに、記録媒体Pの搬送速度を低下させているため、紙厚の厚い記録媒体Pが連続通紙されるときにも良好な定着性を維持することができる。なお、記録媒体Pの紙厚は、装置本体100の操作パネルにユーザーによって入力される記録媒体Pの情報に基いて検知することもできるし、装置本体100の給紙部26や搬送経路に設置した紙厚センサによって直接的に検知することもでき、それらの検知結果に基いて搬送速度やプロセス線速に関連する部材の回転数や移動速度が可変されることになる。
また、本実施の形態では、記録媒体Pのサイズなどに応じて紙間(紙間距離や紙間時間)を可変しているため、搬送方向のサイズの大きな記録媒体Pが連続通紙されるときにも生産性を大きく低下させることはない。また、搬送方向のサイズの小さな記録媒体Pが連続通紙されるときには充分な紙間(紙間距離や紙間時間)が確保されているため、複写機などにおいては複数枚の原稿を画像読取部で連続的にスキャンするときのスキャン時間を維持することができたり、転写ニップ部における小サイズ紙の分離性を高めるために記録媒体Pの後端が転写ニップ部を通過する直前に転写バイアスの大きさや極性を変化させるときなどの制御もおこないやすくすることができる。
そして、本実施の形態では、紙間時間の長短に合わせて紙間バイアスの態様を最適なもの(与えられた紙間時間内に時間的に実施可能なバイアスの態様である。)に可変しているため、紙間のクリーニングモードが紙間時間の長短に関わらず同じ態様(同じ印加時間だけ同じような方法)でおこなわれる場合に比べて、上述した紙サイズによって紙間を可変する効果が確実に確保されることになる。
そして、紙間時間が短くてそれに合わした紙間バイアスの態様が充分なクリーニング効果(トナー付着防止効果)が得られないものであったときには、その分を相殺するようにジョブ後のクリーニングモードに要する時間を充分にとっているため、2次転写ローラ19のトナー汚れによる記録媒体Pの裏面汚れを充分に防止することができる。これに対して、紙間時間が長くてそれに合わした紙間バイアスの態様が充分なクリーニング効果(トナー付着防止効果)が得られるものであったときには、その分だけジョブ後のクリーニングモードに要する時間を短縮しているため、生産性の低下やお待たせ時間の発生が軽減されて、2次転写ローラ19のトナー汚れによる記録媒体Pの裏面汚れを効率的に防止することができる。
以下、図4、図5を参照して、上述した本実施の形態におけるクリーニングモードに関連する制御について、補足的に説明する。
本実施の形態では、記録媒体Pの用紙サイズや紙厚(又は搬送速度)に応じて、紙間を制御している。記録媒体Pの搬送速度(プロセス線速)は、記録媒体Pの坪量が52〜105gsmでは146mm/秒に設定されて、記録媒体Pの坪量が105.1〜300gsmでは73mm/秒に低速化される。それぞれのモード(搬送速度)において、用紙サイズごとの紙間は、図5に示す通りである。
ここで、紙間(紙間時間)が短い記録媒体Pの場合、紙間バイアスの極性を切り替える時間的余裕が少なくなり、2次転写バイアスへの切替タイミングが遅れると、次用紙の先端でバイアス不足となってしまい転写不良による濃度低下を招いてしまう。そのため、紙間時間が所定値よりも短い場合には、紙間でもそのままプリント時(2次転写工程時)の転写バイアスを維持するか、極性の切り替えはおこなわずに単にバイアスのオフ・オンをおこなうかしている。
具体的に、(1)紙間時間が200m秒に満たない記録媒体Pの場合には紙間バイアスをプリント時(2次転写工程時)のままとして、(2)紙間時間が200〜250m秒の記録媒体Pの場合には紙間バイアスをオフ・オン制御(紙間突入5m秒後にオフして、次用紙先端突入の50m秒前にオンする制御である。)して、(3)紙間時間が250m秒を超える記録媒体Pの場合には紙間バイアスについて逆極性への切替制御(紙間突入5m秒後に+40μAに極性切り替えして、次用紙先端突入の50m秒前に転写バイアスへと極性を戻す制御である。)をおこなっている。
このような制御をおこなうことで、画像形成装置100の全体としての生産性を低下させることはなく2次転写ローラ19の汚れを可能な限り防止することができる。そして、上記(3)と比較して上記(1)、(2)では紙間でのクリーニングが不充分で、ローラ汚れが堆積してしまうため、ジョブ後(画像形成動作終了後)でのクリーニングモードにてローラ汚れを充分に清掃している。具体的に、図5の表図の右欄に記載しているように、先に図4で説明したクリーニングシーケンスのサイクル数を、(1)では5サイクル、(2)では3サイクル、(3)では、紙間距離が2次転写ローラ19の1周分(48.7mm)以下の場合には2サイクル、紙間距離が2次転写ローラ19の1周分以上の場合には1サイクル、といったクリーニングシーケンスを実行している。
このように制御することで、連続プリント時の生産性を大きく低下させることなく、お待たせ時間の発生を最小限としながら、2次転写ローラ19の汚れによる記録媒体Pの裏汚れの発生を確実に防止することができる。
なお、図4に示すシーケンスや、図5に示す諸元は、あくまで1例であって、これに限定されるものではない。また、本実施の形態において、バイアス(2次転写バイアスやクリーニングバイアス)はいずれも定電流にて制御しているが、定電圧にて制御してもよい。
また、本実施の形態において、電源60(バイアス印加手段)は、一連の画像形成動作(1ジョブ)において連続的に搬送される記録媒体Pの枚数(連続通紙枚数)が多いときに、連続的に搬送される記録媒体Pの枚数(連続通紙枚数)が少ないときに比べて、ジョブ後の印加時間を長くすることもできる。
例えば、連続通紙枚数が100枚を超える場合に、超えた枚数100枚ごとに、図5の右欄に記載した「Job後CLサイクル数」(ジョブ後のクリーニングモードのサイクル数である。)を1回ずつ増加させていくような制御をおこなうことができる。
このような制御をおこなうことで、連続通紙枚数が非常に多い場合であっても、上述した本発明の効果が確実に発揮されることになる。
また、図6(先に説明した図5に対応する表図である。)を参照して、本実施の形態において、図5等を用いて説明した制御に加えて、「モノクロモード」と「フルカラーモード」とのうち実行されるモードに応じて、ジョブ後のクリーニングモードの実行時間(ジョブ後のタイミングに被印加部材に異なるバイアスを印加する印加時間である。)を可変することもできる。
詳しくは、中間転写ベルト8(像担持体)上に黒色(ブラック)のトナー像のみが担持される「モノクロモード」(ブラック用の作像部6Kのみを用いて単色の画像形成プロセスをおこなうモードである。)と、中間転写ベルト8上に複数色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が重ねて担持される「フルカラーモード」(4色の作像部6Y、6M、6C、6Kを用いて画像形成プロセスをおこなうモードである。)と、を切り替えて実行できるように構成されている。なお、モノクロモード時には、黒色以外の作像部6Y、6M、6Cによって中間転写ベルト8上に画像が形成されないように、1次転写バイアスが印可されるか、作像部6Y、6M、6Cに対して中間転写ベルト8を離間させる動作がおこなわれる。そして、「モノクロモード」が実行される場合に、「フルカラーモード」が実行される場合に比べて、ジョブ後のクリーニングモードの実行時間(ジョブ後の印加時間)が短くなるように可変する。具体的に、図6に示すように、「モノクロモード」(図6中、「BW」で示している。)には、「フルカラーモード」(図6中、「FC」で示している。)に比べて、「ジョブ後クリーニングサイクル数」(ジョブ後のクリーニングモードのサイクル数である。)が全体的に少なくなるように制御している。
このような制御をおこなうのは、モノクロモード時にはフルカラーモード時に比べて、中間転写ベルト8上に担持される総トナー量が少なくて、2次転写ローラ19のトナー汚れも少なくなるためである。すなわち、このような制御をおこなうことで、生産性の低下やお待たせ時間の発生が軽減されて、2次転写ローラ19のトナー汚れによる記録媒体Pの裏面汚れをさらに効率的に防止することができる。
さらに、図6を参照して、本実施の形態において、2次転写ローラ19(転写部材)の使用時間(累積使用時間)が長い場合に、2次転写ローラ19の使用時間(累積使用時間)が短い場合に比べて、ジョブ後のクリーニングモードの実行時間(ジョブ後のタイミングに被印加部材に異なるバイアスを印加する印加時間である。)が長くなるように可変することもできる。
詳しくは、図6を参照して、画像形成装置100に新品の2次転写ローラ19が設置されてから、A4サイズ換算で、記録媒体Pの通紙枚数(累積プリント枚数)が0〜3000枚の範囲を「区分1」として、通紙枚数(累積プリント枚数)が3001〜100000枚の範囲を「区分2」として、通紙枚数(累積プリント枚数)が100001枚以上の範囲を「区分3」として、その区分数が増加するのに合わせて「ジョブ後クリーニングサイクル数」(ジョブ後のクリーニングモードのサイクル数である。)が全体的に多くなるように制御している。
このような制御をおこなうのは、経時になればなるほど、中間転写ベルト8との摺接によって2次転写ローラ19のローラ表面が劣化していって、同じ条件でクリーニングモードを実施しても、そのクリーニング性が低下してしまうためである。すなわち、このような制御をおこなうことで、生産性の低下やお待たせ時間の発生が軽減されて、2次転写ローラ19のトナー汚れによる記録媒体Pの裏面汚れをさらに効率的に防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、紙間のタイミングで2次転写対向ローラ11(被印加部材)に印加される紙間バイアスに応じて、ジョブ後のタイミングに2次転写対向ローラ11にクリーニングバイアス(異なるバイアス)を印加する印加時間を可変している。これにより、一連の画像形成動作において記録媒体Pを連続的に搬送するときの生産性を大きく低下させることなく、2次転写ローラ19(転写部材)へのトナー付着が効率的に防止されたり転写部材に付着したトナーが効率的にクリーニングされたりすることになる。
なお、本実施の形態では、像担持体としての中間転写ベルト8に当接して2次転写ニップ(転写ニップ部)を形成する転写部材としての2次転写ローラ19が設置されたカラー画像形成装置100に対して本発明を適用した。これに対して、像担持体としての中間転写体に当接して2次転写ニップ(転写ニップ部)を形成する転写部材としての2次転写ベルトが設置されたカラー画像形成装置や、像担持体としての感光体ドラムに当接して転写ニップ部を形成する転写部材としての転写ローラ又は転写ベルトが設置されたモノクロ画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、転写バイアスやクリーニングバイアスを印加する被印加部材として2次転写対向ローラ11(転写対向部材)を用いたが、転写バイアスやクリーニングバイアスを印加する被印加部材として2次転写ローラ19(転写部材)を用いることもできるし、双方の部材11、19を用いることもできる。なお、本実施の形態において、2次転写ローラ19に転写バイアスを印加する場合、その極性はトナーの極性に対して逆極性のものになる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム、
8 中間転写ベルト(像担持体)、
11 2次転写対向ローラ(転写対向部材、被印加部材)、
19 2次転写ローラ(転写部材)、
60 電源(バイアス印加手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
特許第3364553号公報 特開2001−83853号公報 特開平7−36233号公報

Claims (8)

  1. トナー像が担持される像担持体と、
    前記像担持体のトナー担持面に当接して記録媒体が搬送される転写ニップ部を形成する転写部材と、
    前記転写ニップ部に搬送される記録媒体に前記像担持体に担持されたトナー像を転写するための転写バイアスを被印加部材に印加するバイアス印加手段と、
    を備え、
    前記バイアス印加手段は、
    一連の画像形成動作において記録媒体が連続的に搬送されるときに、少なくとも、前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの紙間のタイミングと、前記転写ニップ部においてすべての記録媒体へのトナー像の転写が終了したジョブ後のタイミングと、のそれぞれにおいて、前記転写バイアスとは異なるバイアスを前記被印加部材に印加できるように構成され、
    前記紙間のタイミングで前記被印加部材に印加される紙間バイアスに応じて、前記ジョブ後のタイミングに前記被印加部材に前記異なるバイアスを印加する印加時間を可変し、
    前記バイアス印加手段は、前記転写ニップ部において記録媒体が送出されてから次の記録媒体が送入されるまでの紙間時間が所定範囲の範囲内のときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスをオフした後にオンしたものとして前記ジョブ後の印加時間を中レベルの長さとして、前記紙間時間が前記所定範囲の下限値を下回るときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスのままのものとして前記ジョブ後の印加時間を大レベルの長さとして、前記紙間時間が前記所定範囲の上限値を上回るときには前記紙間バイアスを前記転写バイアスとは異なる極性のものを含むものとして前記ジョブ後の印加時間を小レベルの長さとし、
    前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが所定値以下の場合であって、当該記録媒体の搬送方向のサイズが所定の範囲の範囲内であるときには前記紙間時間を前記所定範囲の範囲内の長さとして、当該記録媒体の搬送方向のサイズが前記所定の範囲の下限値を下回るものであるときには前記紙間時間を前記所定範囲の上限値を上回る長さとして、当該記録媒体の搬送方向のサイズが前記所定の範囲の上限値を上回るものであるときには前記紙間時間を前記所定範囲の下限値を下回る長さとし、
    前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の厚さが前記所定値を超える場合には、前記所定値以下の場合に比べて前記転写ニップ部に搬送される記録媒体の搬送速度が遅くなるように制御されて、当該記録媒体の搬送方向のサイズに関わらず前記紙間時間を前記所定範囲の上限値を上回る長さとすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記バイアス印加手段は、一連の画像形成動作において連続的に搬送される記録媒体の枚数が多いときに、連続的に搬送される記録媒体の枚数が少ないときに比べて、前記ジョブ後の印加時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体上に黒色のトナー像のみが担持されるモノクロモードと、前記像担持体上に複数色のトナー像が担持されるフルカラーモードと、を切り替えて実行できるように構成され、
    前記モノクロモードと前記フルカラーモードとのうち実行されるモードに応じて、前記ジョブ後のタイミングに前記被印加部材に前記異なるバイアスを印加する印加時間を可変することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記モノクロモードが実行される場合に、前記フルカラーモードが実行される場合に比べて、前記ジョブ後の印加時間が短くなるように可変することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写部材の使用時間が長い場合に、前記転写部材の使用時間が短い場合に比べて、前記ジョブ後のタイミングに前記被印加部材に前記異なるバイアスを印加する印加時間が長くなるように可変することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記バイアス印加手段は、1つの電源であって、
    前記転写バイアスとは異なるバイアスは、前記像担持体から前記転写部材に向けてトナーを移動させないためのバイアス、又は/及び、前記転写部材に付着したトナーを前記像担持体に移動させるためのバイアスであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体を介して前記転写部材に当接して前記転写ニップ部を形成する転写対向部材を備え、
    前記被印加部材は、前記転写対向部材であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記被印加部材は、前記転写部材であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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