JP5454794B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、中間転写ベルトや中間転写ドラム等の被転写体に有色トナーによるトナー像が転写される画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、幅方向(主走査方向)の画像面積率(黒字率)に関する画像データに基いて、トナー像を記録媒体に転写するときの転写エネルギを変化させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、転写部材に同じ大きさの転写電流を印加しても、幅方向(主走査方向)の画像面積率が大きくなるほど、トナー像が被転写体に転写される転写率が低下してしまうという現象を解決するための技術である。具体的には、被転写体に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率が大きくなるほど、転写部材に印加する転写電流の大きさを大きく設定する必要がある。
これは、転写部材に同じ大きさの転写電流を印加しても、幅方向(主走査方向)の画像面積率が大きくなるほど、トナー像が被転写体に転写される転写率が低下してしまうという現象を解決するための技術である。具体的には、被転写体に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率が大きくなるほど、転写部材に印加する転写電流の大きさを大きく設定する必要がある。
上述した従来の画像形成装置は、メモリに保持された画像面積率に関する画像データに基いて転写電流の大きさを調整制御している。しかし、トナーの帯電量や、像担持体や被転写体等の構成部材の特性は、使用環境によって変化したり経時に変化したりするため、画像データに基いて転写電流の大きさを調整制御しても転写効率が安定せずに、記録媒体上に形成する画像の濃度が安定しない可能性が高かった。
このような問題を解決するために、被転写体上に幅方向の画像面積率の異なるトナー像のパッチパターンを複数形成して、それらのパッチパターンのトナー付着量(画像濃度)をフォトセンサでそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いてトナー像の画像面積率に応じて転写部材に印加する転写電流の大きさを調整制御する方策が考えられる。しかし、その場合、フォトセンサで検知された後のパッチパターンをクリーニング装置によって被転写体上から除去するにしてもパッチパターンを形成することで画像形成装置内がトナーで少なからず汚れてしまう不具合や、パッチパターンを形成するためのトナーが余分に消費されてしまいトナーが収容されたトナー容器の交換時期が早まってしまう不具合等が生じてしまうことになる。
このような問題を解決するために、被転写体上に幅方向の画像面積率の異なるトナー像のパッチパターンを複数形成して、それらのパッチパターンのトナー付着量(画像濃度)をフォトセンサでそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いてトナー像の画像面積率に応じて転写部材に印加する転写電流の大きさを調整制御する方策が考えられる。しかし、その場合、フォトセンサで検知された後のパッチパターンをクリーニング装置によって被転写体上から除去するにしてもパッチパターンを形成することで画像形成装置内がトナーで少なからず汚れてしまう不具合や、パッチパターンを形成するためのトナーが余分に消費されてしまいトナーが収容されたトナー容器の交換時期が早まってしまう不具合等が生じてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、画像形成装置がトナーで汚れてしまったりトナー容器の交換時期が早まったりすることなく、使用環境が変動した場合や経時においても、被転写体に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率に関わらず被転写体や記録媒体へのトナー像の転写率が安定する、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、有色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体と、前記第1像担持体と前記第2像担持体とに対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第1転写部材と、前記第2像担持体持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第2転写部材と、前記第1転写部材に印加される転写電流を可変する可変手段と、前記被転写体に対して当該被転写体の走行方向に直交する幅方向の一部において対向するように配設されるとともに、その対向位置において前記被転写体上に転写されるトナー像のトナー付着量を検知する検知手段と、を備え、前記被転写体における前記対向位置に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンが転写されるように前記第1像担持体に当該トナー像を形成するとともに、前記対向位置を除く幅方向の範囲において前記有色パッチパターンに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンが転写されるように前記第2像担持体に当該トナー像を形成して、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときの前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記可変手段は、前記第2転写部材に印加される転写電流をも可変するように構成され、前記可変手段によって前記第1転写部材及び前記第2転写部材に印加される転写電流を同じように変化させて前記有色パッチパターンを形成するとともに前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときの前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第1の所定値としたときと、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第2の所定値としたときと、の前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するときに、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミングで、前記第1転写部材に印加される転写電流の可変制御をおこなうものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1像担持体は、異なる色の有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体であって、前記第1転写部材は、前記複数の第1像担持体に形成されたトナー像をそれぞれ前記被転写体に転写するために転写電流がそれぞれ印加される複数の第1転写部材であって、前記複数の第1転写部材ごとに、前記転写電流の可変制御をおこなうものである。
また、この発明の請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、有色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体と、前記第1像担持体と前記第2像担持体とに対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第1転写部材と、前記第2像担持体持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第2転写部材と、前記被転写体との間に通紙される記録媒体に対して前記被転写体に転写されたトナー像を2次転写するために2次転写電流が印加される2次転写部材と、前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変する可変手段と、前記2次転写部材が対向する位置に対して前記被転写体の走行方向下流側の位置において前記被転写体に対して当該被転写体の走行方向に直交する幅方向の一部において対向するように配設されるとともに、その対向位置において前記被転写体上に残留するトナー像のトナー付着量を検知する検知手段と、を備え、前記被転写体における前記対向位置に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンが転写されるように前記第1像担持体に当該トナー像を形成するとともに、前記対向位置を除く幅方向の範囲において前記有色パッチパターンに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンが転写されるように前記第2像担持体に当該トナー像を形成して、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときに前記2次転写部材に2次転写されずに前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御するものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項6に記載の発明において、前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を変化させるとともに前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときに前記2次転写部材に2次転写されずに前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御するものである。
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項6又は請求項7に記載の発明において、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第1の所定値としたときと、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第2の所定値としたときと、の前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御するものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項6〜請求項8のいずれかに記載の発明において、記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するときに、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミングで、前記2次転写部材に印加される2次転写電流の可変制御をおこなうものである。
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の発明において、前記有色パッチパターンと前記透明パッチパターンを、いずれも、ベタ画像としたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の発明において、前記第1像担持体は、異なる色の有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体であって、前記第1転写部材を、前記複数の第1像担持体に形成されたトナー像をそれぞれ前記被転写体に転写するために転写電流がそれぞれ印加される複数の第1転写部材としたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項11に記載の発明において、前記被転写体を、前記複数の第1像担持体と前記第2像担持体とがそれぞれ対向するように並設された中間転写ベルトとしたものである。
本発明は、画像形成装置がトナーで汚れてしまったりトナー容器の交換時期が早まったりすることなく、使用環境が変動した場合や経時においても、被転写体に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率に関わらず被転写体や記録媒体へのトナー像の転写率が安定する、画像形成装置を提供することができる。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1〜図4にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としての複写機を示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。また、図3は、中間転写ベルト8の近傍を示す構成図である。さらに、図4は、画像形成装置100における制御部80を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ユニット15(中間転写ベルト装置)が設置されている。また、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8(被転写体)に対向するように、フルカラー画像を形成するための4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した有色トナー用の作像部6Y、6M、6C、6Kと、透明トナーに対応した透明トナー用の作像部6Wと、が並設されている。さらに、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、2次転写部材としての2次転写ローラ19が配設されている。
図1は画像形成装置としての複写機を示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。また、図3は、中間転写ベルト8の近傍を示す構成図である。さらに、図4は、画像形成装置100における制御部80を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ユニット15(中間転写ベルト装置)が設置されている。また、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8(被転写体)に対向するように、フルカラー画像を形成するための4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した有色トナー用の作像部6Y、6M、6C、6Kと、透明トナーに対応した透明トナー用の作像部6Wと、が並設されている。さらに、中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、2次転写部材としての2次転写ローラ19が配設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、第1像担持体としての感光体ドラム1Y(第1感光体ドラム)と、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の4つの作像部6M、6C、6K、6Wも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の4つの作像部6M、6C、6K、6Wの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
また、本実施の形態では、有色トナー用の複数の作像部6Y、6M、6C、6Kにおける感光体ドラムを「第1像担持体としての第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K」として、透明トナー用の作像部6Wにおける感光体ドラムを「第2像担持体としての第2感光体ドラム1W」としているが、これらの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wの構成はいずれもほぼ同等であるため、これらの呼称を適宜に「感光体ドラム」又は「像担持体」とするとともに個々の感光体ドラムにおける構成・動作の説明を省略する。
ここで、透明トナー用の作像部6Wで用いられる透明トナー(現像部やトナー容器に収容されている。)は、有色トナー用の作像部6Y、6M、6C、6Kで用いられるトナーとは異なり、着色剤が含有されておらず(又は、透明色の着色剤が含有されていて)、透明色のトナー(透明トナー)である。
また、本実施の形態では、有色トナー用の複数の作像部6Y、6M、6C、6Kにおける感光体ドラムを「第1像担持体としての第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K」として、透明トナー用の作像部6Wにおける感光体ドラムを「第2像担持体としての第2感光体ドラム1W」としているが、これらの感光体ドラム1Y、1M、1C、1K、1Wの構成はいずれもほぼ同等であるため、これらの呼称を適宜に「感光体ドラム」又は「像担持体」とするとともに個々の感光体ドラムにおける構成・動作の説明を省略する。
ここで、透明トナー用の作像部6Wで用いられる透明トナー(現像部やトナー容器に収容されている。)は、有色トナー用の作像部6Y、6M、6C、6Kで用いられるトナーとは異なり、着色剤が含有されておらず(又は、透明色の着色剤が含有されていて)、透明色のトナー(透明トナー)である。
図2を参照して、像担持体としての感光体ドラム1Yは、不図示のメイン駆動モータによって図2中の反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7(書込部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。なお、露光部7から発せられるレーザ光Lは、図2の紙面垂直方向(主走査方向であって、本願において「幅方向」という。)に走査される。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7(書込部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。なお、露光部7から発せられるレーザ光Lは、図2の紙面垂直方向(主走査方向であって、本願において「幅方向」という。)に走査される。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Y(第1転写部材)との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が被転写体としての中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Y(第1転写部材)との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が被転写体としての中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6K、6Wでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6K、6Wの感光体ドラム1M、1C、1K、1W上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、被転写体としての中間転写ベルト8上に重ねて転写(1次転写)する。こうして、中間転写ベルト8上に所望のカラー画像が形成される。
なお、図1において、図示は省略するが、画像形成装置100における露光部7の上方には、原稿が搬送される原稿搬送部や、原稿搬送部で搬送された原稿の画像情報を光学的に読み取る読み取り部、等が設けられている。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、被転写体としての中間転写ベルト8上に重ねて転写(1次転写)する。こうして、中間転写ベルト8上に所望のカラー画像が形成される。
なお、図1において、図示は省略するが、画像形成装置100における露光部7の上方には、原稿が搬送される原稿搬送部や、原稿搬送部で搬送された原稿の画像情報を光学的に読み取る読み取り部、等が設けられている。
ここで、図1を参照して、5つの作像部6Y、6M、6C、6K、6Wは、中間転写ベルト8の走行方向上流側から、透明トナー用の作像部6W、イエロートナー用の作像部6Y、マゼンタトナー用の作像部6M、シアントナー用の作像部6C、黒色トナー用の作像部6K、の順に並設されている。したがって、中間転写ベルト8には、透明トナー用の第2感光体ドラム1W(第2像担持体)上に形成された透明トナーによるトナー像が1次転写された後に、有色トナー用の第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(複数の第1像担持体)上にそれぞれ形成された有色トナーによるトナー像が1次転写されることになる。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8(被転写体)は、2次転写部材としての2次転写ローラ19との当接位置(2次転写ニップ部)に達する。この位置では、2次転写対向ローラ12Bが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップ部を形成している。そして、2次転写対向ローラ12Bにトナーの極性とは同極性のバイアス(2次転写電流)が2次転写電源72から印加されるとともに、2次転写ローラ19にトナーの極性とは逆極性のバイアス(2次転写電流)が2次転写電源72から印加される。これにより、中間転写ベルト8上に形成されたフルカラーのトナー像は、この2次転写ニップ部の位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写(2次転写)される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残留する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
なお、本実施の形態では、中間転写ベルト8を挟む2つのローラ部材(2次転写対向ローラ12Bと2次転写ローラ19とである。)にそれぞれ極性の異なる2次転写電流を印加して、2つのローラ部材12B、19がいずれも2次転写部材として機能するように構成した。これに対して、2つのローラ部材12B、19のうちいずれか一方のみ(例えば、2次転写ローラ19である。)に2次転写電流を印加して、その一方のみを2次転写部材として機能させることもできる。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
なお、本実施の形態では、中間転写ベルト8を挟む2つのローラ部材(2次転写対向ローラ12Bと2次転写ローラ19とである。)にそれぞれ極性の異なる2次転写電流を印加して、2つのローラ部材12B、19がいずれも2次転写部材として機能するように構成した。これに対して、2つのローラ部材12B、19のうちいずれか一方のみ(例えば、2次転写ローラ19である。)に2次転写電流を印加して、その一方のみを2次転写部材として機能させることもできる。
ここで、図1を参照して、ニップ部(2次転写ニップ部)の位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26(又は、側方に配設された給紙部)から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップ部に向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップ部の位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像部の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する磁気センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
なお、トナー補給経路43Yは、新品のトナーが収容されたトナー容器(不図示である。)から現像装置5Yに向けて新品トナーを適宜に補給するためのものである。また、現像装置5Yへの新品トナーの補給は、磁気センサ56Yによって検知されるトナー濃度(現像剤中のトナーの割合である。)が所定の範囲内になるようにおこなわれる。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する磁気センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
なお、トナー補給経路43Yは、新品のトナーが収容されたトナー容器(不図示である。)から現像装置5Yに向けて新品トナーを適宜に補給するためのものである。また、現像装置5Yへの新品トナーの補給は、磁気センサ56Yによって検知されるトナー濃度(現像剤中のトナーの割合である。)が所定の範囲内になるようにおこなわれる。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、図2の矢印方向に回転する2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、図2の矢印方向に回転する2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3にて、中間転写ユニット15(中間転写ベルト装置)についてさらに詳しく説明する。
図3に示すように、中間転写ユニット15は、被転写体としての中間転写ベルト8(中間転写体)、5つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、9W、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正ローラ12D、中間転写クリーニング部10、第1フォトセンサ61(検知手段)、第2フォトセンサ62(検知手段)、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材12A〜12Dによって張架・支持されるとともに、駆動ローラ12Aの回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
フルカラー画像を形成するために有色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)によるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体としての第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体としての第2感光体ドラム1Wと、はそれぞれ被転写体としての中間転写ベルト8に対向(当接)するように並設されている。
図3に示すように、中間転写ユニット15は、被転写体としての中間転写ベルト8(中間転写体)、5つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、9W、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、テンションローラ12C、補正ローラ12D、中間転写クリーニング部10、第1フォトセンサ61(検知手段)、第2フォトセンサ62(検知手段)、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材12A〜12Dによって張架・支持されるとともに、駆動ローラ12Aの回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
フルカラー画像を形成するために有色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)によるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体としての第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体としての第2感光体ドラム1Wと、はそれぞれ被転写体としての中間転写ベルト8に対向(当接)するように並設されている。
5つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wは、それぞれ、導電性弾性ローラであって、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K 、1Wとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、それぞれの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wに、それぞれの1次転写電源71Y、71M、71C、71K、71Wから、トナーの極性とは逆極性の定電流制御されたバイアス(1次転写電流)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K、1W上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される(透明トナー像、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒色トナー像の順である。)。
このように、透明トナーを用いることで、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒色)のみを用いた通常のフルカラー画像(ノーマルカラー画像モードによる出力画像)に比べて、画像の光沢度の制御が容易になるとともに、4色トナー像の転写率が向上することになる。さらには、出力画像に凹凸を持たせることが可能になる。
なお、本実施の形態1では、装置本体100の操作パネル(不図示である。)の操作によって、上述した透明トナーと4色の有色トナーとを用いた「特殊カラー画像モード」と、透明トナーを用いることなく4色の有色トナーのみを用いた「ノーマルカラー画像モード」と、黒色トナーのみを用いた「モノクロ画像モード」と、を任意に選択できるようになっている。また、図示は省略するが、このような画像モードの切り替えは、透明トナー用の感光体ドラム1Wを中間転写ベルト8から離間する機構と、黒色トナー以外の有色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン)用の感光体ドラム1Y、1M、1Cを中間転写ベルト8から離間する機構と、の接離動作を組み合わせることによって達成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K、9Wの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K、1W上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される(透明トナー像、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒色トナー像の順である。)。
このように、透明トナーを用いることで、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、黒色)のみを用いた通常のフルカラー画像(ノーマルカラー画像モードによる出力画像)に比べて、画像の光沢度の制御が容易になるとともに、4色トナー像の転写率が向上することになる。さらには、出力画像に凹凸を持たせることが可能になる。
なお、本実施の形態1では、装置本体100の操作パネル(不図示である。)の操作によって、上述した透明トナーと4色の有色トナーとを用いた「特殊カラー画像モード」と、透明トナーを用いることなく4色の有色トナーのみを用いた「ノーマルカラー画像モード」と、黒色トナーのみを用いた「モノクロ画像モード」と、を任意に選択できるようになっている。また、図示は省略するが、このような画像モードの切り替えは、透明トナー用の感光体ドラム1Wを中間転写ベルト8から離間する機構と、黒色トナー以外の有色トナー(イエロー、マゼンタ、シアン)用の感光体ドラム1Y、1M、1Cを中間転写ベルト8から離間する機構と、の接離動作を組み合わせることによって達成される。
ここで、第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、有色トナー用の第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(第1像担持体)上に形成された有色トナー像を中間転写ベルト8に転写するためのものであって、それぞれに接続された1次転写電源71Y、71M、71C、71Kから転写電流が印加される。これらの有色トナー用の1次転写電源71Y、71M、71C、71Kは、電流可変型の電源であって、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に印加する転写電流の大きさ(電流量)を可変する可変手段として機能する。
また、第2転写部材としての1次転写ローラ9Wは、透明トナー用の第2感光体ドラム1W(第2像担持体)上に形成された透明トナー像を中間転写ベルト8に転写するためのものであって、そこに接続された1次転写電源71Wから転写電流が印加される。なお、後述するように、この透明トナー用の1次転写電源71Wも、1次転写ローラ9W(第2転写部材)に印加する転写電流の大きさ(電流量)を可変する可変手段として機能させることができる。
また、第2転写部材としての1次転写ローラ9Wは、透明トナー用の第2感光体ドラム1W(第2像担持体)上に形成された透明トナー像を中間転写ベルト8に転写するためのものであって、そこに接続された1次転写電源71Wから転写電流が印加される。なお、後述するように、この透明トナー用の1次転写電源71Wも、1次転写ローラ9W(第2転写部材)に印加する転写電流の大きさ(電流量)を可変する可変手段として機能させることができる。
本実施の形態において、中間転写体としての中間転写ベルト8は、PI(ポリイミド)、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。また、中間転写ベルト8は、体積抵抗率が107〜1012Ωcm程度に、厚さが80〜100μm程度に設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。
駆動ローラ12Aは、不図示のモータによって回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。
補正ローラ12Dは、蛇行検知センサ(不図示である。)によって検知された中間転写ベルト8の変位(変位量)に基いて、一端側を固定端として他端側が上下方向に移動するように(回転軸が傾斜するように)構成されている。これにより、中間転写ベルト8の幅方向の変位(蛇行)が補正される。
テンションローラ12Cは、中間転写ベルト8の外周面に当接している。2次転写対向ローラ12Bとテンションローラ12Cとの間に、中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
補正ローラ12Dは、蛇行検知センサ(不図示である。)によって検知された中間転写ベルト8の変位(変位量)に基いて、一端側を固定端として他端側が上下方向に移動するように(回転軸が傾斜するように)構成されている。これにより、中間転写ベルト8の幅方向の変位(蛇行)が補正される。
テンションローラ12Cは、中間転写ベルト8の外周面に当接している。2次転写対向ローラ12Bとテンションローラ12Cとの間に、中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)は、被転写体としての中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ19に当接している。2次転写対向ローラ12Bは、芯金上に中抵抗ゴム層を形成したものであって、23℃50%環境下での抵抗値が107〜108.5Ωになるように設定されている。
2次転写ローラ19(2次転写部材)は、芯金上に、NBR(二トリルゴム)等からなりゴム硬度が48〜58Hs程度の導電性ゴム層が形成されたものである。
上述したように、本実施の形態では、2次転写ローラ19と2次転写対向ローラ12Bとが、中間転写ベルト8との間(2次転写ニップ部)に通紙される記録媒体Pに対して中間転写ベルト8に転写されたトナー像を2次転写する2次転写部材として機能している。そして、2次転写電源72から、2次転写部材として機能する双方のローラ部材12B、19に、それぞれ極性の異なる2次転写電流が印加される。また、本実施の形態では、この2次転写電源72も、電流可変型の電源であって、2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ(第2転写部材)に印加する転写電流の大きさ(電流量)を可変する可変手段として機能するように構成されている。
なお、本実施の形態では、2次転写工程をおこなうための2次転写部材として2次転写ローラ19を用いたが、2次転写部材としてコロナ放電を用いた公知の2次転写器を用いることもできる。
2次転写ローラ19(2次転写部材)は、芯金上に、NBR(二トリルゴム)等からなりゴム硬度が48〜58Hs程度の導電性ゴム層が形成されたものである。
上述したように、本実施の形態では、2次転写ローラ19と2次転写対向ローラ12Bとが、中間転写ベルト8との間(2次転写ニップ部)に通紙される記録媒体Pに対して中間転写ベルト8に転写されたトナー像を2次転写する2次転写部材として機能している。そして、2次転写電源72から、2次転写部材として機能する双方のローラ部材12B、19に、それぞれ極性の異なる2次転写電流が印加される。また、本実施の形態では、この2次転写電源72も、電流可変型の電源であって、2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ(第2転写部材)に印加する転写電流の大きさ(電流量)を可変する可変手段として機能するように構成されている。
なお、本実施の形態では、2次転写工程をおこなうための2次転写部材として2次転写ローラ19を用いたが、2次転写部材としてコロナ放電を用いた公知の2次転写器を用いることもできる。
また、本実施の形態では、2次転写ニップ部に対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置であって、最下流側に位置する黒色トナー用の感光体ドラム1Kに対して中間転写ベルト8の走行方向下流側の位置に、中間転写ベルト8に対向するように検知手段としての第1フォトセンサ61が設置されている。この第1フォトセンサ61(検知手段)は、中間転写ベルト8(被転写体)に対して、幅方向の全域ではなくて、幅方向(中間転写ベルト8の走行方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)の一部(図5における一点鎖線上の位置である。)において対向するように配設されている。そして、第1フォトセンサ61(検知手段)は、その対向位置(設置位置)において、中間転写ベルト8上に転写されたトナー像のトナー付着量(画像濃度)を検知する。
さらに、本実施の形態では、2次転写ニップ部(2次転写部材12B、19が中間転写ベルト8に対向する位置である。)に対して中間転写ベルト8の走行方向下流側の位置であって、中間転写クリーニング部10に対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置に、中間転写ベルト8に対向するように検知手段としての第2フォトセンサ62が設置されている。この第2フォトセンサ62(検知手段)も、中間転写ベルト8(被転写体)に対して、幅方向(中間転写ベルト8の走行方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)の一部(図5における一点鎖線上の位置である。)において対向するように配設されている。そして、第2フォトセンサ62(検知手段)は、その対向位置(設置位置)において、中間転写ベルト8上に残留するトナー像(2次転写ニップ部の位置で2次転写されなかった未転写トナーである。)のトナー付着量(画像濃度)を検知する。
なお、第1フォトセンサ61と第2フォトセンサ62とは、いずれも、拡散光又は正反射光を検知する反射型フォトセンサであって、主として発光素子と受光素子とで構成されている。そして、発光素子から中間転写ベルト8上に照射された光の反射光を受光素子で受光して、その反射光量の大きさから中間転写ベルト8上のトナー付着量(画像濃度)を検知する。
さらに、本実施の形態では、2次転写ニップ部(2次転写部材12B、19が中間転写ベルト8に対向する位置である。)に対して中間転写ベルト8の走行方向下流側の位置であって、中間転写クリーニング部10に対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置に、中間転写ベルト8に対向するように検知手段としての第2フォトセンサ62が設置されている。この第2フォトセンサ62(検知手段)も、中間転写ベルト8(被転写体)に対して、幅方向(中間転写ベルト8の走行方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)の一部(図5における一点鎖線上の位置である。)において対向するように配設されている。そして、第2フォトセンサ62(検知手段)は、その対向位置(設置位置)において、中間転写ベルト8上に残留するトナー像(2次転写ニップ部の位置で2次転写されなかった未転写トナーである。)のトナー付着量(画像濃度)を検知する。
なお、第1フォトセンサ61と第2フォトセンサ62とは、いずれも、拡散光又は正反射光を検知する反射型フォトセンサであって、主として発光素子と受光素子とで構成されている。そして、発光素子から中間転写ベルト8上に照射された光の反射光を受光素子で受光して、その反射光量の大きさから中間転写ベルト8上のトナー付着量(画像濃度)を検知する。
次に、図4にて、制御部80について簡単に説明する。
図4に示すように、制御部80には、ROM80a(不揮発性メモリ)や、CPU80b(演算部)や、RAM(一時記憶手段)等が設けられている。装置本体100における各機能部は、ROM80aやRAM80cに記憶された制御プログラムに基いて動作することになる。
また、制御部80のCPU80bでは、後述する中間転写ベルト8上に形成するパッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第1フォトセンサ61や第2フォトセンサ62で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kから第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される最適な1次転写電流や、2次転写電源72から2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される最適な2次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。そして、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7(又は、ホストコンピュータ)から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流や2次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて1次転写工程や2次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kや2次転写電源72が制御される。このように、制御部80は、第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される1次転写電流や、2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される2次転写電流を、可変する可変手段としても機能することになる。
図4に示すように、制御部80には、ROM80a(不揮発性メモリ)や、CPU80b(演算部)や、RAM(一時記憶手段)等が設けられている。装置本体100における各機能部は、ROM80aやRAM80cに記憶された制御プログラムに基いて動作することになる。
また、制御部80のCPU80bでは、後述する中間転写ベルト8上に形成するパッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第1フォトセンサ61や第2フォトセンサ62で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kから第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される最適な1次転写電流や、2次転写電源72から2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される最適な2次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。そして、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7(又は、ホストコンピュータ)から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流や2次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて1次転写工程や2次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kや2次転写電源72が制御される。このように、制御部80は、第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される1次転写電流や、2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される2次転写電流を、可変する可変手段としても機能することになる。
以下、本実施の形態における画像形成装置において特徴的な、構成・動作について詳述する。
本実施の形態では、まず、中間転写ベルト8における対向位置(第1フォトセンサ61との対向位置である。)に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンTKが転写されるように、第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(第1像担持体)に有色トナー像を形成するとともに、その対向位置を除く幅方向の範囲において有色パッチパターンTKに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンTWが転写されるように第2感光体ドラム1W(第2像担持体)に透明トナー像を形成する。
具体的に、本実施の形態では、図5に示すように、白矢印方向に走行する中間転写ベルト8上に、所定間隔を空けて、幅方向(図5の左右方向である。)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンが形成される。第1のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKのみで形成されていて、幅方向の画像面積率が5%に設定されている。第2のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKと、透明トナーによる透明パッチパターンTWと、で形成されていて、双方を合わせた幅方向の画像面積率が50%程度に設定されている。第3のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKと、透明トナーによる透明パッチパターンTWと、で形成されていて、双方を合わせた幅方向の画像面積率が80%程度に設定されている。ここで、いずれの有色パッチパターンTKも第1フォトセンサ61(検知手段)に対向する位置(その近傍も含む。)にのみ形成され、透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。
本実施の形態では、まず、中間転写ベルト8における対向位置(第1フォトセンサ61との対向位置である。)に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンTKが転写されるように、第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(第1像担持体)に有色トナー像を形成するとともに、その対向位置を除く幅方向の範囲において有色パッチパターンTKに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンTWが転写されるように第2感光体ドラム1W(第2像担持体)に透明トナー像を形成する。
具体的に、本実施の形態では、図5に示すように、白矢印方向に走行する中間転写ベルト8上に、所定間隔を空けて、幅方向(図5の左右方向である。)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンが形成される。第1のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKのみで形成されていて、幅方向の画像面積率が5%に設定されている。第2のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKと、透明トナーによる透明パッチパターンTWと、で形成されていて、双方を合わせた幅方向の画像面積率が50%程度に設定されている。第3のパッチパターンは、有色トナーによる有色パッチパターンTKと、透明トナーによる透明パッチパターンTWと、で形成されていて、双方を合わせた幅方向の画像面積率が80%程度に設定されている。ここで、いずれの有色パッチパターンTKも第1フォトセンサ61(検知手段)に対向する位置(その近傍も含む。)にのみ形成され、透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。
そして、このように透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を可変したときの有色パッチパターンTW(本実施の形態では、図5に示す3つの有色パッチパターンTKである。)のトナー付着量を第1フォトセンサ61でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに可変手段71Y、71M、71C、71K、80によって1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に印加される転写電流を可変制御する。
具体的に、図5に示す幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量が第1フォトセンサ61の位置でそれぞれ検知されて、その検知データが電気信号として制御部80(CPU80b)に送られる。そして、CPU80bでは、パッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第1フォトセンサ61で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kから第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される最適な1次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。すなわち、幅方向の画像面積率の大きさに応じて、最適な1次転写電流が求められる。なお、このようなパッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な1次転写電流の演算工程と、は通常の画像形成プロセスとは異なるタイミング(例えば、ウォーミングアップ時である。)でおこなわれる。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて1次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kが制御される。
なお、以上述べた1次転写電流の可変制御は、第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(1次転写電源71Y、71M、71C、71K)ごとにおこなわれる。
また、有色パッチパターンTKと透明パッチパターンTWは、いずれも、ベタ画像(ベタパッチパターン)である。
具体的に、図5に示す幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量が第1フォトセンサ61の位置でそれぞれ検知されて、その検知データが電気信号として制御部80(CPU80b)に送られる。そして、CPU80bでは、パッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第1フォトセンサ61で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kから第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される最適な1次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。すなわち、幅方向の画像面積率の大きさに応じて、最適な1次転写電流が求められる。なお、このようなパッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な1次転写電流の演算工程と、は通常の画像形成プロセスとは異なるタイミング(例えば、ウォーミングアップ時である。)でおこなわれる。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて1次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kが制御される。
なお、以上述べた1次転写電流の可変制御は、第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(1次転写電源71Y、71M、71C、71K)ごとにおこなわれる。
また、有色パッチパターンTKと透明パッチパターンTWは、いずれも、ベタ画像(ベタパッチパターン)である。
そして、このような制御をおこなうことにより、画像形成装置100の内部が有色トナーで汚れてしまう不具合が生じにくく、有色トナーのトナー容器の交換時期が早まる不具合が生じにくく、使用環境が変動した場合や経時においても、中間転写ベルト8に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率に関わらず中間転写ベルト8へのトナー像の転写率(1次転写率)を最適化かつ安定化することができる。
以下、図6を用いて、上述した効果について補足的に説明する。
図6は、幅方向の画像面積率が5%、50%、80%と異なるときの、1次転写電流(横軸)と1次転写率(縦軸)との関係を示すグラフであって、1次転写電流を変化させたときの1次転写率の変動を示すものである。なお、「1次転写率」とは、1次転写工程後の中間転写ベルト8上のトナー像のトナー付着量を、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成された1次転写工程前のトナー像のトナー付着量で除した値である。
図6に示すように、幅方向の画像面積率が高くなるほど最適な1次転写電流(1次転写率が最大となる1次転写電流である。)は大きくなる。これは、幅方向の画像面積率が高くなると、その分だけトナーが抵抗体として大きく作用するためである。すなわち、抵抗の大きなトナーを1次転写するために必要な1次転写電流が大きくなる。なお、図6に示す3つのグラフS1〜S3を参照して、いずれも、1次転写電流が大き過ぎると1次転写率が低下する傾向があるが、これは1次転写電流が大き過ぎると中間転写ベルト8から感光体ドラム側にトナー像が逆移行してしまうことによる。また、これらの最適な1次転写電流は、装置の使用環境が変動すれば変化するし、経時において中間転写ベルト8や感光体ドラム1Y、1M、1C、1K等の特性値やトナー帯電量が変動すれば変化するものである。
図6は、幅方向の画像面積率が5%、50%、80%と異なるときの、1次転写電流(横軸)と1次転写率(縦軸)との関係を示すグラフであって、1次転写電流を変化させたときの1次転写率の変動を示すものである。なお、「1次転写率」とは、1次転写工程後の中間転写ベルト8上のトナー像のトナー付着量を、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成された1次転写工程前のトナー像のトナー付着量で除した値である。
図6に示すように、幅方向の画像面積率が高くなるほど最適な1次転写電流(1次転写率が最大となる1次転写電流である。)は大きくなる。これは、幅方向の画像面積率が高くなると、その分だけトナーが抵抗体として大きく作用するためである。すなわち、抵抗の大きなトナーを1次転写するために必要な1次転写電流が大きくなる。なお、図6に示す3つのグラフS1〜S3を参照して、いずれも、1次転写電流が大き過ぎると1次転写率が低下する傾向があるが、これは1次転写電流が大き過ぎると中間転写ベルト8から感光体ドラム側にトナー像が逆移行してしまうことによる。また、これらの最適な1次転写電流は、装置の使用環境が変動すれば変化するし、経時において中間転写ベルト8や感光体ドラム1Y、1M、1C、1K等の特性値やトナー帯電量が変動すれば変化するものである。
そして、図6に示すような現象は、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合も、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)も、同じように起こるものである。すなわち、透明トナーを用いて幅方向の画像面積率を変化させた場合であっても、透明トナーが有色トナーと同様に抵抗体として作用して、1次転写電界が画像面積率に応じて変化して1次転写率が変化する。そのため、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーに加えて透明トナーを用いて作成しても、これらのパッチパターン中の有色パッチパターンTKのトナー付着量を検知することで、幅方向の画像面積率の変化による1次転写率の変化を正確に検知することができる。
特に、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)には、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合に比べて、第1フォトセンサ61に対向する部分以外に有色トナーが使用されないことになるため、有色トナーの消費量を全体的に少なくすることができる。
さらに、パッチパターンとしてのトナー像は、第1フォトセンサ61による検知工程後に、中間転写クリーニング部10の位置で中間転写ベルト8上から除去されることになるが、パッチパターンを作成する際の有色トナーの使用量が多いと、その分だけ装置本体100内を汚してしまう可能性が高くなる。これに対して、本実施の形態では、パッチパターンを作成する際に使用する有色トナーの量を必要最小限にとどめて、実際に検知工程に用いられない部分には汚れが視認されにくい透明トナーを用いているため、有色トナーによる装置本体100内の汚れを軽減することができる。
特に、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)には、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合に比べて、第1フォトセンサ61に対向する部分以外に有色トナーが使用されないことになるため、有色トナーの消費量を全体的に少なくすることができる。
さらに、パッチパターンとしてのトナー像は、第1フォトセンサ61による検知工程後に、中間転写クリーニング部10の位置で中間転写ベルト8上から除去されることになるが、パッチパターンを作成する際の有色トナーの使用量が多いと、その分だけ装置本体100内を汚してしまう可能性が高くなる。これに対して、本実施の形態では、パッチパターンを作成する際に使用する有色トナーの量を必要最小限にとどめて、実際に検知工程に用いられない部分には汚れが視認されにくい透明トナーを用いているため、有色トナーによる装置本体100内の汚れを軽減することができる。
なお、本実施の形態では、記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するとき(連続通紙時)に、上述した1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に印加される転写電流の可変制御(パッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な1次転写電流の演算工程と、である。)が、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミング(いわゆる「紙間」のタイミングである。)でおこなわれるようにしている。これにより、連続通紙(連続プリント)中に最適な1次転写電流が変化してしまっても、その変化を上述した転写電流の可変制御で確実に把握して補正することができるため、常に安定した転写画像を提供することができる。
以下、第2フォトセンサ62(検知手段)を用いた2次転写電流の可変制御について詳述する。
本実施の形態では、まず、中間転写ベルト8における対向位置(第2フォトセンサ62との対向位置である。)に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンTKが転写されるように、第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(第1像担持体)に有色トナー像を形成するとともに、その対向位置を除く幅方向の範囲において有色パッチパターンTKに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンTWが転写されるように第2感光体ドラム1W(第2像担持体)に透明トナー像を形成する。
具体的に、先に図5にて説明したように、幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンが形成される。ここで、いずれの有色パッチパターンTKも第2フォトセンサ62(検知手段)に対向する位置(その近傍も含む。)にのみ形成され、透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。すなわち、第2フォトセンサ62の幅方向の位置は、第1フォトセンサ61の幅方向の位置と一致していて、ともに図5の一点鎖線上に配設されている。
本実施の形態では、まず、中間転写ベルト8における対向位置(第2フォトセンサ62との対向位置である。)に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンTKが転写されるように、第1感光体ドラム1Y、1M、1C、1K(第1像担持体)に有色トナー像を形成するとともに、その対向位置を除く幅方向の範囲において有色パッチパターンTKに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンTWが転写されるように第2感光体ドラム1W(第2像担持体)に透明トナー像を形成する。
具体的に、先に図5にて説明したように、幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンが形成される。ここで、いずれの有色パッチパターンTKも第2フォトセンサ62(検知手段)に対向する位置(その近傍も含む。)にのみ形成され、透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。すなわち、第2フォトセンサ62の幅方向の位置は、第1フォトセンサ61の幅方向の位置と一致していて、ともに図5の一点鎖線上に配設されている。
そして、このように透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を可変したときに2次転写ローラ19(2次転写部材)に2次転写されずに中間転写ベルト8に残留する有色パッチパターンTW(本実施の形態では、図5に示す3つの有色パッチパターンTKである。)のトナー付着量を第2フォトセンサ62でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに可変手段72、80によって2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される2次転写電流を可変制御する。
具体的に、図5に示す幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量が2次転写ニップ部(2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに2次転写電流が印加されている。)を通過した第2フォトセンサ62の位置でそれぞれ検知されて、その検知データが電気信号として制御部80(CPU80b)に送られる。そして、CPU80bでは、パッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第2フォトセンサ62で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、2次転写電源72から2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される最適な2次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。すなわち、幅方向の画像面積率の大きさに応じて、最適な2次転写電流が求められる。なお、このようなパッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な2次転写電流の演算工程と、は通常の画像形成プロセスとは異なるタイミング(例えば、ウォーミングアップ時である。)でおこなわれる。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な2次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて2次転写工程がおこなわれるように、2次転写電源72が制御される。
なお、このような第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御は、2次転写ニップ部に記録媒体Pが通紙されない状態でおこなわれるため、2次転写ローラ19の表面にパッチパターンが2次転写されることになる。そして、このように2次転写ローラ19の表面に転写されたパッチパターンは、2次転写ローラ19の表面に当接するクリーニングブレード(不図示である。)によって除去されることになる。
具体的に、図5に示す幅方向(主走査方向)における画像面積率の異なる3つのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量が2次転写ニップ部(2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに2次転写電流が印加されている。)を通過した第2フォトセンサ62の位置でそれぞれ検知されて、その検知データが電気信号として制御部80(CPU80b)に送られる。そして、CPU80bでは、パッチパターンTK、TWに係る画像データ(幅方向の画像面積率に関する画像データである。)と、第2フォトセンサ62で検知されたパッチパターンTKのトナー付着量のデータと、に基いて、2次転写電源72から2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される最適な2次転写電流が、その画像面積率に応じて求められる。すなわち、幅方向の画像面積率の大きさに応じて、最適な2次転写電流が求められる。なお、このようなパッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な2次転写電流の演算工程と、は通常の画像形成プロセスとは異なるタイミング(例えば、ウォーミングアップ時である。)でおこなわれる。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な2次転写電流(先にCPU80bで求められたものである。)にて2次転写工程がおこなわれるように、2次転写電源72が制御される。
なお、このような第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御は、2次転写ニップ部に記録媒体Pが通紙されない状態でおこなわれるため、2次転写ローラ19の表面にパッチパターンが2次転写されることになる。そして、このように2次転写ローラ19の表面に転写されたパッチパターンは、2次転写ローラ19の表面に当接するクリーニングブレード(不図示である。)によって除去されることになる。
そして、このような制御をおこなうことにより、画像形成装置100の内部が有色トナーで汚れてしまう不具合が生じにくく、有色トナーのトナー容器の交換時期が早まる不具合が生じにくく、使用環境が変動した場合や経時においても、中間転写ベルト8に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率に関わらず中間転写ベルト8上から記録媒体P上に転写されるトナー像の転写率(2次転写率)を最適化かつ安定化することができる。
特に、このような第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御を、先に説明した第1フォトセンサ61を用いた1次転写電流の可変制御と同じタイミングでおこなうことで(図5に示すパッチパターンを双方のフォトセンサ61、62での検知工程に用いることで)、全体の可変制御に係る時間を短縮化できるとともに、画像面積率に関らず1次転写工程と2次転写工程とを通じて全体の転写率(1次転写率及び2次転写率)を最適化かつ安定化することができる。
特に、このような第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御を、先に説明した第1フォトセンサ61を用いた1次転写電流の可変制御と同じタイミングでおこなうことで(図5に示すパッチパターンを双方のフォトセンサ61、62での検知工程に用いることで)、全体の可変制御に係る時間を短縮化できるとともに、画像面積率に関らず1次転写工程と2次転写工程とを通じて全体の転写率(1次転写率及び2次転写率)を最適化かつ安定化することができる。
以下、図7を用いて、上述した効果について補足的に説明する。
図7は、幅方向の画像面積率が5%、80%と異なるときの、2次転写電流(横軸)と2次転写率(縦軸)との関係を示すグラフであって、2次転写電流を変化させたときの2次転写率の変動を示すものである。なお、「2次転写率」とは、2次転写工程後の中間転写ベルト8上に残留するトナー像のトナー付着量を、中間転写ベルト8上に1次転写された2次転写工程前のトナー像のトナー付着量で除した値を、1から減じた値である。
図7に示すように、幅方向の画像面積率が高くなるほど最適な2次転写電流は大きくなる。これは、幅方向の画像面積率が高くなると、その分だけトナーが抵抗体として大きく作用するためである。すなわち、抵抗の大きなトナーを2次転写するために必要な2次転写電流が大きくなる。なお、図7に示す2つのグラフQ1、Q2を参照して、いずれも、2次転写電流が大き過ぎると2次転写率が低下する傾向があるが、これは2次転写電流が大き過ぎると2次転写ニップ部にて中間転写ベルト8側にトナー像が逆移行してしまうことによる。また、これらの最適な2次転写電流は、装置の使用環境が変動すれば変化するし、経時において中間転写ベルト8や2次転写ローラ19や2次転写対向ローラ12B等の特性値やトナー帯電量が変動すれば変化するものである。
図7は、幅方向の画像面積率が5%、80%と異なるときの、2次転写電流(横軸)と2次転写率(縦軸)との関係を示すグラフであって、2次転写電流を変化させたときの2次転写率の変動を示すものである。なお、「2次転写率」とは、2次転写工程後の中間転写ベルト8上に残留するトナー像のトナー付着量を、中間転写ベルト8上に1次転写された2次転写工程前のトナー像のトナー付着量で除した値を、1から減じた値である。
図7に示すように、幅方向の画像面積率が高くなるほど最適な2次転写電流は大きくなる。これは、幅方向の画像面積率が高くなると、その分だけトナーが抵抗体として大きく作用するためである。すなわち、抵抗の大きなトナーを2次転写するために必要な2次転写電流が大きくなる。なお、図7に示す2つのグラフQ1、Q2を参照して、いずれも、2次転写電流が大き過ぎると2次転写率が低下する傾向があるが、これは2次転写電流が大き過ぎると2次転写ニップ部にて中間転写ベルト8側にトナー像が逆移行してしまうことによる。また、これらの最適な2次転写電流は、装置の使用環境が変動すれば変化するし、経時において中間転写ベルト8や2次転写ローラ19や2次転写対向ローラ12B等の特性値やトナー帯電量が変動すれば変化するものである。
そして、図7に示すような現象は、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合も、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)も、同じように起こるものである。すなわち、透明トナーを用いて幅方向の画像面積率を変化させた場合であっても、透明トナーが有色トナーと同様に抵抗体として作用して、2次転写電界が画像面積率に応じて変化して2次転写率が変化する。そのため、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーに加えて透明トナーを用いて作成しても、これらのパッチパターン中の有色パッチパターンTKのトナー付着量を検知することで、幅方向の画像面積率の変化による2次転写率の変化を正確に検知することができる。
特に、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)には、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合に比べて、第2フォトセンサ62に対向する部分以外に有色トナーが使用されないことになるため、有色トナーの消費量を全体的に少なくすることができる。
さらに、パッチパターンとしてのトナー像は、第2フォトセンサ62による検知工程後に、中間転写クリーニング部10の位置で中間転写ベルト8上から除去されることになるが、パッチパターンを作成する際の有色トナーの使用量が多いと、その分だけ装置本体100内を汚してしまう可能性が高くなる。これに対して、本実施の形態では、パッチパターンを作成する際に使用する有色トナーの量を必要最小限にとどめて、実際に検知工程に用いられない部分には透明トナーを用いているため、有色トナーによる装置本体100内の汚れを軽減することができる。
特に、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーと透明トナーとで形成した場合(本実施の形態における構成である。)には、幅方向の画像面積率が異なる複数のパッチパターンを有色トナーのみで形成した場合に比べて、第2フォトセンサ62に対向する部分以外に有色トナーが使用されないことになるため、有色トナーの消費量を全体的に少なくすることができる。
さらに、パッチパターンとしてのトナー像は、第2フォトセンサ62による検知工程後に、中間転写クリーニング部10の位置で中間転写ベルト8上から除去されることになるが、パッチパターンを作成する際の有色トナーの使用量が多いと、その分だけ装置本体100内を汚してしまう可能性が高くなる。これに対して、本実施の形態では、パッチパターンを作成する際に使用する有色トナーの量を必要最小限にとどめて、実際に検知工程に用いられない部分には透明トナーを用いているため、有色トナーによる装置本体100内の汚れを軽減することができる。
なお、本実施の形態では、記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するとき(連続通紙時)に、上述した2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される転写電流の可変制御(パッチパターンの作成工程及び検知工程と、最適な1次転写電流の演算工程と、である。)が、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミング(紙間のタイミングである。)でおこなわれるようにしている。これにより、連続通紙(連続プリント)中に最適な2次転写電流が変化してしまっても、その変化を上述した2次転写電流の可変制御で確実に把握して補正することができるため、常に安定した転写画像を提供することができる。
図8は、別形態における、中間転写ベルト8上に形成されるパッチパターンを示す概略図である。
図8に示すパッチパターン群は、白矢印方向に走行する中間転写ベルト8上において、走行方向に所定間隔を空けて、幅方向(主走査方向)における画像面積率が約10%ずつ増加するように複数のパッチパターンが形成されたものである。ここで、いずれのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKも第1フォトセンサ61及び第2フォトセンサ62に対向する位置にのみ形成され、全体の画像面積率の大小に関与する透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。
このように、画像面積率の高低の程度を細かに設定して、それらのすべてについて第1フォトセンサ61を用いた1次転写電流の可変制御や第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御をおこなうことで、さらに正確な可変制御をおこなうことができる。
図8に示すパッチパターン群は、白矢印方向に走行する中間転写ベルト8上において、走行方向に所定間隔を空けて、幅方向(主走査方向)における画像面積率が約10%ずつ増加するように複数のパッチパターンが形成されたものである。ここで、いずれのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKも第1フォトセンサ61及び第2フォトセンサ62に対向する位置にのみ形成され、全体の画像面積率の大小に関与する透明パッチパターンTWはそれ以外の位置に形成されている。
このように、画像面積率の高低の程度を細かに設定して、それらのすべてについて第1フォトセンサ61を用いた1次転写電流の可変制御や第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御をおこなうことで、さらに正確な可変制御をおこなうことができる。
ここで、本実施の形態において、透明トナー用の1次転写電源71Wも第2転写部材としての1次転写ローラ9Wに印加する1次転写電流を可変できるように構成して、可変手段71Y、71M、71C、71K、71W、80によって有色トナー用の1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に合わせて透明トナー用の1次転写ローラ9W(第2転写部材)に印加される1次転写電流を同じように変化させて有色パッチパターンTKを形成するとともに透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を可変したときの有色パッチパターンTKのトナー付着量を第1フォトセンサ61でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに第1転写部材としての1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに印加される1次転写電流を可変制御することもできる。
具体的に、図8に示すように画像面積率が細かく増減されたパッチパターン群を、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に合わせて透明トナー用の1次転写ローラ9W(第2転写部材)に印加される1次転写電流を同じように変化させながら、複数組作成する。そして、それらのすべてのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量を第1フォトセンサ61でそれぞれ検知して、それぞれの画像面積率について最適な1次転写電流(1次転写率が最大となる1次転写電流である。)を求める。
図9は、パッチパターンの幅方向の画像面積率と、最適な1次転写電流と、の関係を示すグラフであって、図中の●印が上述した検知工程によってCPU80bにてプロットされたデータである。そして、CPU80bにて、プロットされたデータから近似曲線(図9中の破線である。)を作成して、この画像面積率と最適な1次転写電流との関係をRAM80cに記憶する。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流(先にRAM80cに記憶されたものである。)にて1次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kが制御される。
このように、1次転写電流を可変しながら画像面積率が細かく増減されるように形成されたパッチパターン群に基いて、1次転写電流の可変制御をおこなうことで、より正確な制御をおこなうことができる。
具体的に、図8に示すように画像面積率が細かく増減されたパッチパターン群を、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に合わせて透明トナー用の1次転写ローラ9W(第2転写部材)に印加される1次転写電流を同じように変化させながら、複数組作成する。そして、それらのすべてのパッチパターンにおける有色パッチパターンTKのトナー付着量を第1フォトセンサ61でそれぞれ検知して、それぞれの画像面積率について最適な1次転写電流(1次転写率が最大となる1次転写電流である。)を求める。
図9は、パッチパターンの幅方向の画像面積率と、最適な1次転写電流と、の関係を示すグラフであって、図中の●印が上述した検知工程によってCPU80bにてプロットされたデータである。そして、CPU80bにて、プロットされたデータから近似曲線(図9中の破線である。)を作成して、この画像面積率と最適な1次転写電流との関係をRAM80cに記憶する。
そして、実際に画像形成プロセス(記録媒体Pの通紙をともなう画像形成プロセスである。)がおこなわれるときに、幅方向の画像面積率が異なる画像データが露光部7から制御部80に送られてくると、その画像面積率に対して最適な1次転写電流(先にRAM80cに記憶されたものである。)にて1次転写工程がおこなわれるように、1次転写電源71Y、71M、71C、71Kが制御される。
このように、1次転写電流を可変しながら画像面積率が細かく増減されるように形成されたパッチパターン群に基いて、1次転写電流の可変制御をおこなうことで、より正確な制御をおこなうことができる。
なお、このような制御は、第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御においても適用することができる。
すなわち、可変手段72、80によって2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される2次転写電流を変化させるとともに透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を可変したときに2次転写ローラ19に2次転写されずに中間転写ベルト8に残留する有色パッチパターンTKのトナー付着量を第2フォトセンサ62でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される2次転写電流を可変制御することもできる。
そして、そのように2次転写電流を可変しながら画像面積率が細かく増減されるように形成されたパッチパターン群に基いて、2次転写電流の可変制御をおこなうことで、より正確な制御をおこなうことができる。
すなわち、可変手段72、80によって2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される2次転写電流を変化させるとともに透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を可変したときに2次転写ローラ19に2次転写されずに中間転写ベルト8に残留する有色パッチパターンTKのトナー付着量を第2フォトセンサ62でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに2次転写部材としての2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12Bに印加される2次転写電流を可変制御することもできる。
そして、そのように2次転写電流を可変しながら画像面積率が細かく増減されるように形成されたパッチパターン群に基いて、2次転写電流の可変制御をおこなうことで、より正確な制御をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、図10を参照して、透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を第1の所定値(例えば、0%である。)としたときと、透明パッチパターンの幅方向の画像面積率を第2の所定値(例えば、95%である。)としたときと、の有色パッチパターン(画像面積率が5%に設定されている。)のトナー付着量を第1フォトセンサ61でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに可変手段71Y、71M、71C、71K、80によって1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K(第1転写部材)に印加される1次転写電流を可変制御することもできる。このような場合には、先に図9にて説明した多数のプロットに基いて画像面積率と最適な1次転写電流との関係が求められるのではなく、2つのプロット(上述した2つの画像面積率に基く検知データである。)に基いて画像面積率と最適な1次転写電流との関係を1次関数を用いて求めることになる。
このような制御をおこなう場合には、パッチパターンを作成するために消費される有色トナー(及び、透明トナー)を少なくすることができる。
このような制御をおこなう場合には、パッチパターンを作成するために消費される有色トナー(及び、透明トナー)を少なくすることができる。
なお、このような制御は、第2フォトセンサ62を用いた2次転写電流の可変制御においても適用することができる。
すなわち、図10を参照して、透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を第1の所定値(例えば、0%である。)としたときと、透明パッチパターンの幅方向の画像面積率を第2の所定値(例えば、95%である。)としたときと、の有色パッチパターン(画像面積率が5%に設定されている。)のトナー付着量を第2フォトセンサ62でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに可変手段72、80によって2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される2次転写電流を可変制御することもできる。
そして、このような制御をおこなう場合にも、パッチパターンを作成するために消費される有色トナー(及び、透明トナー)を少なくすることができる。
すなわち、図10を参照して、透明パッチパターンTWの幅方向の画像面積率を第1の所定値(例えば、0%である。)としたときと、透明パッチパターンの幅方向の画像面積率を第2の所定値(例えば、95%である。)としたときと、の有色パッチパターン(画像面積率が5%に設定されている。)のトナー付着量を第2フォトセンサ62でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに可変手段72、80によって2次転写ローラ19及び2次転写対向ローラ12B(2次転写部材)に印加される2次転写電流を可変制御することもできる。
そして、このような制御をおこなう場合にも、パッチパターンを作成するために消費される有色トナー(及び、透明トナー)を少なくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成装置100がトナーで汚れてしまったりトナー容器の交換時期が早まったりすることなく、使用環境が変動した場合や経時においても、中間転写ベルト8(被転写体)に転写されるトナー像の幅方向の画像面積率に関わらず中間転写ベルト8や記録媒体Pへのトナー像の転写率を安定化することができる。
なお、本実施の形態では、被転写体として中間転写ベルト8を用いたが、被転写体として中間転写ドラムを用いることもできる。
そして、このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
そして、このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム(第1像担持体、第1感光体ドラム)、
1W 感光体ドラム(第2像担持体、第2感光体ドラム)、
6Y、6M、6C、6K 有色トナー用の作像部、
6W 透明トナー用の作像部、
8 中間転写ベルト(被転写体)、
9Y、9M、9C、9K 1次転写ローラ(第1転写部材)、
9W 1次転写ローラ(第2転写部材)、
19 2次転写ローラ(2次転写部材)、
61 第1フォトセンサ(検知手段)、
62 第2フォトセンサ(検知手段)、
71Y、71M、71C、71K 1次転写電源(可変手段)、
71W 1次転写電源、
72 2次転写電源(可変手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
1W 感光体ドラム(第2像担持体、第2感光体ドラム)、
6Y、6M、6C、6K 有色トナー用の作像部、
6W 透明トナー用の作像部、
8 中間転写ベルト(被転写体)、
9Y、9M、9C、9K 1次転写ローラ(第1転写部材)、
9W 1次転写ローラ(第2転写部材)、
19 2次転写ローラ(2次転写部材)、
61 第1フォトセンサ(検知手段)、
62 第2フォトセンサ(検知手段)、
71Y、71M、71C、71K 1次転写電源(可変手段)、
71W 1次転写電源、
72 2次転写電源(可変手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
Claims (12)
- 有色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、
透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体と、
前記第1像担持体と前記第2像担持体とに対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、
前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第1転写部材と、
前記第2像担持体持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第2転写部材と、
前記第1転写部材に印加される転写電流を可変する可変手段と、
前記被転写体に対して当該被転写体の走行方向に直交する幅方向の一部において対向するように配設されるとともに、その対向位置において前記被転写体上に転写されるトナー像のトナー付着量を検知する検知手段と、
を備え、
前記被転写体における前記対向位置に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンが転写されるように前記第1像担持体に当該トナー像を形成するとともに、前記対向位置を除く幅方向の範囲において前記有色パッチパターンに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンが転写されるように前記第2像担持体に当該トナー像を形成して、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときの前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記可変手段は、前記第2転写部材に印加される転写電流をも可変するように構成され、
前記可変手段によって前記第1転写部材及び前記第2転写部材に印加される転写電流を同じように変化させて前記有色パッチパターンを形成するとともに前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときの前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第1の所定値としたときと、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第2の所定値としたときと、の前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記第1転写部材に印加される転写電流を可変制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するときに、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミングで、前記第1転写部材に印加される転写電流の可変制御をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記第1像担持体は、異なる色の有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体であって、
前記第1転写部材は、前記複数の第1像担持体に形成されたトナー像をそれぞれ前記被転写体に転写するために転写電流がそれぞれ印加される複数の第1転写部材であって、
前記複数の第1転写部材ごとに、前記転写電流の可変制御をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 有色トナーによるトナー像が形成される第1像担持体と、
透明トナーによるトナー像が形成される第2像担持体と、
前記第1像担持体と前記第2像担持体とに対向するとともに、所定方向に走行する被転写体と、
前記第1像担持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第1転写部材と、
前記第2像担持体持体上に形成されたトナー像を前記被転写体に転写するために転写電流が印加される第2転写部材と、
前記被転写体との間に通紙される記録媒体に対して前記被転写体に転写されたトナー像を2次転写するために2次転写電流が印加される2次転写部材と、
前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変する可変手段と、
前記2次転写部材が対向する位置に対して前記被転写体の走行方向下流側の位置において前記被転写体に対して当該被転写体の走行方向に直交する幅方向の一部において対向するように配設されるとともに、その対向位置において前記被転写体上に残留するトナー像のトナー付着量を検知する検知手段と、
を備え、
前記被転写体における前記対向位置に対応する位置に有色トナーによるトナー像の有色パッチパターンが転写されるように前記第1像担持体に当該トナー像を形成するとともに、前記対向位置を除く幅方向の範囲において前記有色パッチパターンに並列する幅方向の画像面積率を可変して透明トナーによるトナー像の透明パッチパターンが転写されるように前記第2像担持体に当該トナー像を形成して、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときに前記2次転写部材に2次転写されずに前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を変化させるとともに前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を可変したときに前記2次転写部材に2次転写されずに前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第1の所定値としたときと、前記透明パッチパターンの前記幅方向の画像面積率を第2の所定値としたときと、の前記被転写体に残留する前記有色パッチパターンのトナー付着量を前記検知手段でそれぞれ検知して、それらの検知結果に基いて幅方向の画像面積率の異なるトナー像を形成するときに前記可変手段によって前記2次転写部材に印加される2次転写電流を可変制御することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
- 記録媒体を連続的に通紙してそれぞれの記録媒体上に画像を形成するときに、連続的に通紙される記録媒体と記録媒体との間のタイミングで、前記2次転写部材に印加される2次転写電流の可変制御をおこなうことを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記有色パッチパターンと前記透明パッチパターンは、いずれも、ベタ画像であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記第1像担持体は、異なる色の有色トナーによるトナー像がそれぞれ形成される複数の第1像担持体であって、
前記第1転写部材は、前記複数の第1像担持体に形成されたトナー像をそれぞれ前記被転写体に転写するために転写電流がそれぞれ印加される複数の第1転写部材であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記被転写体は、前記複数の第1像担持体と前記第2像担持体とがそれぞれ対向するように並設された中間転写ベルトであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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