JP2018072409A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018072409A JP2018072409A JP2016208320A JP2016208320A JP2018072409A JP 2018072409 A JP2018072409 A JP 2018072409A JP 2016208320 A JP2016208320 A JP 2016208320A JP 2016208320 A JP2016208320 A JP 2016208320A JP 2018072409 A JP2018072409 A JP 2018072409A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate transfer
- roller
- transfer belt
- contact
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 title abstract 2
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims abstract description 337
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims abstract description 55
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 40
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 19
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 15
- 239000000945 filler Substances 0.000 claims description 14
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 4
- 230000035939 shock Effects 0.000 abstract description 16
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 abstract description 6
- 108091008695 photoreceptors Proteins 0.000 abstract description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 27
- 230000008569 process Effects 0.000 description 22
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 16
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 9
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 8
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 7
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 7
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 5
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 5
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 5
- 229920000840 ethylene tetrafluoroethylene copolymer Polymers 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- BQCIDUSAKPWEOX-UHFFFAOYSA-N 1,1-Difluoroethene Chemical compound FC(F)=C BQCIDUSAKPWEOX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000002033 PVDF binder Substances 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 2
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- XUCNUKMRBVNAPB-UHFFFAOYSA-N fluoroethene Chemical compound FC=C XUCNUKMRBVNAPB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000004417 polycarbonate Substances 0.000 description 2
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 2
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 description 2
- 229920002981 polyvinylidene fluoride Polymers 0.000 description 2
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920002943 EPDM rubber Polymers 0.000 description 1
- 229920001774 Perfluoroether Polymers 0.000 description 1
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 1
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000006229 carbon black Substances 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 239000011231 conductive filler Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 230000008030 elimination Effects 0.000 description 1
- 238000003379 elimination reaction Methods 0.000 description 1
- 239000002783 friction material Substances 0.000 description 1
- 238000006386 neutralization reaction Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 229920000515 polycarbonate Polymers 0.000 description 1
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 1
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 description 1
- -1 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
- 229920002803 thermoplastic polyurethane Polymers 0.000 description 1
Images
Abstract
Description
また、特許文献2には、中間転写ベルトの寿命を長期化することを目的として、モノクロ画像が形成されるとき(モノクロ印刷モード時)に、中間転写ベルトの内周面側からと外周面側からとの双方からローラを押し当てて、中間転写ベルトの張力を調整する技術が開示されている。
しかし、特許文献1の技術は、ベルト張力調整手段を設置しているため、装置が高コスト化、重量化してしまう可能性があった。
また、特許文献2の技術は、中間転写ベルトの外周面側にローラを押し当てているため、中間転写ベルトにおいてトナー像が担持される外周面が傷ついてしまったり、ローラがトナーで汚れてしまったりして、異常画像が生じる可能性があった。
前記可動ローラと前記第2の1次転写ローラとを前記当接状態の位置に対して所定方向に移動させて、前記第2の1次転写ローラが前記中間転写ベルトに当接した状態で、前記第2感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトを離間させる第1離間状態と、前記可動ローラと前記第2の1次転写ローラとを前記第1離間状態の位置に対して所定方向にさらに移動させて、前記第2の1次転写ローラが前記中間転写ベルトに当接しない状態で、前記第2感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトを離間させる第2離間状態と、を切り替え可能に構成されたものである。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部の一部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15(ベルト装置)が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(ベルト部材)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、像担持体としての中間転写ベルト8(ベルト部材)及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される(1次転写工程である。)。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像部5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
図3、図4を参照して、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15は、ベルト部材としての中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ16、従動ローラ17、転写前ローラ18、テンションローラ19、クリーニング対向ローラ20、第1バックアップローラ21、第2バックアップローラ22、中間転写クリーニング部10、2次転写対向ローラ80、2次転写ローラ70、等で構成される。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
なお、本実施の形態において、従動ローラ17は、接離機構30によって所定方向(上下方向である。)に移動される可動ローラとして機能するが、これについては後で詳しく説明する。
2次転写対向ローラ80と第1バックアップローラ21との間には、中間転写ベルト8を介してクリーニング対向ローラ20に当接するように中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
駆動ローラ16を除くローラ部材17〜22、80は、いずれも、中間転写ベルト8の走行にともない図3の時計方向に従動回転する。
また、図4に示すように、8つのローラ部材16〜22、80は、いずれも、中間転写ベルト装置15の筐体としての前側板101と後側板102との間に橋架されて、回転可能に保持されている。
なお、2次転写ローラ70の表面に半導電性のフッ素樹脂やウレタン樹脂などの離型層を形成して、ローラ表面のトナーに対する離型性を向上させることもできる。
先に図3等を用いて説明したように、画像形成装置100には、複数の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kが、複数のローラ部材16〜22、80に張架された中間転写ベルト8の外周面に当接するように、中間転写ベルト8の走行方向に沿って間隔をあけて並設されている。また、画像形成装置100には、複数の1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kが、中間転写ベルト8を介して複数の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kにそれぞれ当接するように、中間転写ベルト8の内周面に当接している。
ここで、本実施の形態において、従動ローラ17は、中間転写ベルト8を張架する複数のローラ部材のうちの1つであって、複数の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の位置で、回転軸の位置が略平行に変位するように所定方向(略上下方向である。)に移動可能に構成された可動ローラである。
そして、接離機構30は、複数の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kのうち従動ローラ17(可動ローラ)に対して最も遠い位置に配置された第1感光体ドラム(ブラック用の感光体ドラム1Kである。)以外の第2感光体ドラム(カラー用の3つの感光体ドラム1Y、1M、1Cである。)に対して中間転写ベルト8を接離させることになる。
このような当接状態では、従動ローラ17と駆動ローラ16との間で、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kと4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとによって1次転写ニップが形成されて、中間転写ベルトが4箇所でしっかり保持されることになる。そのため、2次転写ニップに記録媒体Pが突入しても、その突入の衝撃によって中間転写ベルト8の速度変動が生じることはほとんどない。したがって、中間転写ベルト8の速度変動によって1次転写工程時に転写ブレとなってショックジター(帯状の画像濃度ムラとなる異常画像である。)が生じる不具合はほとんど発生しない。
また、このとき、ブラック用の1次転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用の感光体ドラム1Kに当接していて、中間転写ベルト8上にブラックのトナー像が形成することができる状態になっている。
また、このとき、第1離間状態時と同様に、ブラック用の1次転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用の感光体ドラム1Kに当接していて、中間転写ベルト8上にブラックのトナー像が形成することができる状態になっている。
ただし、「第1離間状態」と「第2離間状態」とは、いずれも、カラー用の3つの感光体ドラム1Y、1M、1Cが中間転写ベルト8に当接していないため、感光体ドラム1Y、1M、1Cや中間転写ベルト8の当接による摩耗劣化を軽減することができる。モノクロプリントモード時には、作像プロセスにおいて不要なカラー用の3つの感光体ドラム1Y、1M、1Cに対して中間転写ベルト8を離間させることで、感光体ドラム1Y、1M、1Cや中間転写ベルト8を高寿命化することができる。
一方、「第2離間状態」は、上述したように、従動ローラ17とブラック用1次転写ローラ9Yとの間で、中間転写ベルト8がいずれの部材にも張架・支持されていない状態になっている。そのため、2次転写工程時に2次転写ニップに記録媒体Pが突入すると、その突入の衝撃による中間転写ベルト8の速度変動が生じやすくなる。したがって、中間転写ベルト8の速度変動によってショックジターが生じやすくなる。ただし、第1離間状態時とは異なり、3つの1次転写ローラ9Y、9M、9Cは中間転写ベルト8の内周面に当接していないため、3つの1次転写ローラ9Y、9M、9Cや中間転写ベルト8の当接による摩耗劣化を軽減することができる。
しかも、そのように離間状態を2段階で調整する接離機構30は、後述するように、従動ローラ17(可動ローラ)やカラー用の1次転写ローラ9Y、9M、9C(第2の1次転写ローラ)の移動範囲を2段階で調整するものであるため、装置が全体的に高コスト化、重量化することもない。
さらに具体的に、本実施の形態では、モノクロプリントモード時であって、記録媒体Pとして薄紙(例えば、坪量60g/m2以下のものである。)が通紙される場合には、第2離間状態が選択される。これに対して、モノクロプリントモード時であって、記録媒体Pとして普通紙や厚紙(例えば、坪量60g/m2を超えるものである。)が通紙される場合には、第1離間状態が選択される。
記録媒体Pとして薄紙が通紙される場合には、2次転写ニップに記録媒体Pが突入するときの衝撃自体が極めて小さいため、第2離間状態であっても、中間転写ベルトの速度変動はほとんどなくて、ショックジターがほとんど生じない。そのため、薄紙が通紙される場合には、第2離間状態を選択して、カラー用の1次転写ローラ9Y、9M、9Cや中間転写ベルト8の摩耗劣化の低減化を図ることになる。
これに対して、ユーザーが操作パネル(画像形成装置本体100の外装部に設置されている。)を操作することによって、2つの離間状態のうちの1つを任意に選択できるように構成することもできる。そのような場合には、ユーザーが出力画像のショックジターの程度をみながら、自由度の高い設定をおこなうことができることになる。
また、ブラック用の感光体ドラム1Kの下流側であって、2次転写ニップの上流側に、中間転写ベルト8のトナー担持面(外周面)に対向するように、画像濃度検知センサ(フォトセンサ)を設置して、モノクロプリントモード時にその画像濃度検知センサによって検知される画像濃度ムラ(ショックジター)の程度に応じて、2つの離間状態のうちの1つを選択するように構成することもできる。
そして、それらのような場合にも、上述したものと同様の効果を得ることができる。
これに対して、プリントモードに関わらず、画像形成装置100の主電源がオフされたときや、画像形成装置100が待機状態にあるときなどに、第2離間状態が選択されるように制御することもできる。このような場合には、カラー用の感光体ドラム1Y、1M、1Cと中間転写ベルト8との接触に加えて、1次転写ローラ9Y、9M、9Cと中間転写ベルト8との接触も避けることができるため、双方の部材が長時間接触することによって永久歪が生じやすくなる不具合などを軽減することができる。
図6(及び、図4、図5)を参照して、接離機構30は、第1アーム35、第1付勢部材としての第1引張スプリング36、第2アーム38、第2付勢部材としての第2引張スプリング39、スライダ31、第3付勢部材としての圧縮スプリング41、カム32、カム軸33、モータ115、駆動カップリング110、フィラー85、第1センサ86、第2センサ87、等で構成されている。
なお、接離機構30の要部となる、第1アーム35、第1引張スプリング36、第2アーム38、第2引張スプリング39、スライダ31、圧縮スプリング41、カム32は、中間転写ベルト装置15の一部であって、前側板101の側(従動側)と後側板102の側(駆動側)とにそれぞれ設けられている。また、従動側のカム32と駆動側のカム32とは、カム軸33によって接続されている。そして、駆動側のカム32には従動カップリングが形成されている。そして、図5に示すように、この従動カップリングが、画像形成装置本体100の駆動側(図1、図2の紙面垂直方向奥側である。)に設置されたモータ115のモータ軸に設置された駆動カップリング110に嵌合することで、モータ115によって駆動側カム32と従動側カム32とが一体的に回転駆動されることになる。
3つの第1付勢部材としての第1引張スプリング36は、カラー用の1次転写ローラ9Y、9M、9C(第2の1次転写ローラ)がそれぞれ中間転写ベルト8に当接する方向に回動するように、第1アーム35を付勢するものである。第1引張スプリング36は、一端側が第1アーム35の他端側に接続されて、他端側が側板101又は後側板102に接続されている。
第2付勢部材としての第2引張スプリング39は、従動ローラ17が感光体ドラム1Y、1M、1Cに近づく方向に回動するように、第2アーム38を付勢するものである。第2引張スプリング39は、一端側が第2アーム38の他端側に接続されて、他端側が側板101又は後側板102に接続されている。
モータ115は、カム32を回転させて、カムフォロア34が設置されたスライダ31を図6の左右方向にスライド移動させることになる。本実施の形態において、モータ115は、正逆双方向回転型のモータであって、制御部90による制御によってカム32を時計方向に回転駆動したり反時計方向に回転駆動したりすることになる。
第3付勢部材としての圧縮スプリング41は、カムフォロア34がカム32に当接するように、スライダ31を図6の左方に付勢するものである。圧縮スプリング41は、その一端側がスライダ31に接続されて、その他端側が前側板101又は後側板102に接続されている。
まず、制御部90によるモータ115の制御によって、カム32が図6(A)に示す姿勢(回転角度)であるとき、カム半径が最も短くなり、カム軸33とカムフォロア34との軸間距離が最短になる。このとき、第2アーム38には第2当接部40が当接することなく、第2引張スプリング39の付勢力によって第2アーム38は支軸を中心にして時計方向に回動して、従動ローラ17は、4つの感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに中間転写ベルト8が当接する位置で位置決めされることになる。また、カラー用の3つの1次転写ローラ9Y、9M、9Cは、第1アーム35に第1当接部37が当接した状態で、第1引張スプリング36の付勢力によって中間転写ベルト8を介して感光体ドラム1Y、1M、1Cに当接する位置で位置決めされることになる。このようにして図6(A)に示す当接状態が形成されて、カラープリントモードが実行されることになる。
なお、図6(B)に示す第1離間状態から図6(A)に示す当接状態に移行するときには、これと逆の動作がおこなわれることになる。
なお、図6(C)に示す第2離間状態から図6(B)に示す第1離間状態に移行するときには、これと逆の動作がおこなわれることになる。
フィラー85は、略扇状の板状部材であって、駆動側カム32に近いカム軸33上に設置されていて、カム軸33とともに一体的に回転する。第1センサ86と第2センサ87とは、互いに回転方向に離間した位置に配置されていて、それぞれの発光素子と受光素子との間におけるフィラー85の有無を検知することで、カム32の回転方向の姿勢(回転角度)を検知するものである。
カム32の回転角度と、カム半径(当接状態、半離間状態、離間状態)と、の関係は、図7に示すようになっていて、さらに第1センサ86と第2センサ87とのそれぞれの検知範囲は図7に示すようになっている。
当接状態でカム32を停止する場合には、モータ115によってカム32を時計方向に回転駆動して、第2センサ87の検知範囲が終了したタイミングでモータ115の駆動が停止される。
また、第1離間状態(半離間状態)でカム32を停止する場合には、モータ115によってカム32を反時計方向に回転駆動して、第2センサ87の検知範囲が終了したタイミング(又は、第1センサ86の検知範囲が開始されたタイミング)でモータ115の駆動が停止される。
また、第2離間状態(離間状態)でカム32を停止する場合には、モータ115によってカム32を反時計方向に回転駆動して、第1センサ86の検知範囲が終了したタイミングでモータ115の駆動が停止される。
このような制御をおこなうことで、先に図6を用いて説明したような、接離機構30による当接状態、第1離間状態、第2離間状態の切替がスムーズにおこなわれることになる。
図8は、変形例としての接離機構30の一部を拡大して示す斜視図であって、本実施の形態における図5に対応する図である。また、図9は、図8の接離機構30におけるカム32の回転角度とカム半径との関係を示すカム線図であって、本実施の形態における図7に対応する図である。
図8に示すように、変形例としての接離機構30は、カム32(又は、カム軸33)とともに回転するフィラー85を検知するセンサ86が1つだけ設置されている。
また、変形例におけるフィラー85は、センサ86によって検知された状態であるとき、当接状態と第1離間状態と第2離間状態とのうちのいずれかの状態(変形例では、第1離間状態である。)となるように、その回転方向の範囲が定められている。
そして、当接状態と第1離間状態と第2離間状態とのうちで状態を変化させるようにモータ115を稼働したときに、センサ86の検知状態がオン状態(又はオフ状態)からオフ状態(又はオン状態)に変化した瞬間から所定時間後に、モータ115の稼働を停止するようにしている。
なお、カム32の回転角度と、カム半径(当接状態、半離間状態、離間状態)と、の関係は、図9に示すようになっていて、さらにセンサ86の検知範囲は図9に示すようになっている。
また、第1離間状態(半離間状態)でカム32を停止する場合には、モータ115によってカム32を反時計方向に回転駆動して、センサ86の検知範囲が開始されてから所定時間(検知範囲が終了しないように余裕度をもって設定された時間である。)が経過した後に、モータ115の駆動が停止される。
また、第2離間状態(離間状態)でカム32を停止する場合には、モータ115によってカム32を反時計方向に回転駆動して、センサ86の検知範囲が終了してから所定時間(状態がさらに変化しないように余裕度をもって設定された時間である。)が経過した後に、モータ115の駆動が停止される。
このような制御をおこなうことで、先に図6を用いて説明したような、接離機構30による当接状態、第1離間状態、第2離間状態の切替がスムーズにおこなわれることになる。また、フィラー85を検知するセンサ86は1つだけであるため、図5で説明したものに比べて、装置がコストダウンされることになる。
これにより、複数の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kのうち特定の感光体ドラム1Kのみを中間転写ベルト8に当接させて、他の感光体ドラム1Y、1M、1Cに対して中間転写ベルト8を離間させるときに、装置が高コスト化、重量化したり、異常画像が生じたりすることなく、中間転写ベルト8の速度変動にともなうショックジターを低減することができる。
また、本実施の形態では、接離機構30によって移動される可動ローラとして従動ローラ17を用いたが、可動ローラはこれに限定されることなく、複数の感光体ドラムに対して中間転写ベルトの走行方向下流側の位置に配置された駆動ローラを可動ローラとして用いることもできる。ただし、従動ローラ17は、駆動ローラ16のように駆動モータ91に接続されていないため、上下動をさせる機構が複雑化しないことになる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
1Y、1M、1C 感光体ドラム(第2感光体ドラム)、
8 中間転写ベルト(ベルト部材)、
9K 1次転写ローラ(第1の1次転写ローラ)、
9Y、9M、9C 1次転写ローラ(第2の1次転写ローラ)、
15 中間転写ベルト装置(ベルト装置)、
16 駆動ローラ、
17 従動ローラ(可動ローラ)、
30 接離機構、
31 スライダ、
32 カム、
33 カム軸、
34 カムフォロワ、
35 第1アーム、
36 第1引張スプリング(第1付勢部材)、
37 第1当接部、
38 第2アーム、
39 第2引張スプリング(第2付勢部材)、
40 第2当接部、
41 圧縮スプリング(第3付勢部材)、
85 フィラー、
86 第1センサ(センサ)、
87 第2センサ、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
110 駆動カップリング、
115 モータ、 P 記録媒体。
Claims (6)
- 複数のローラ部材に張架された中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトの外周面に当接するように前記中間転写ベルトの走行方向に沿って間隔をあけて並設された複数の感光体ドラムと、
前記中間転写ベルトを介して前記複数の感光体ドラムにそれぞれ当接するように前記中間転写ベルトの内周面に当接する複数の1次転写ローラと、
前記複数のローラ部材のうちの1つであって、前記複数の感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトの走行方向上流側又は走行方向下流側の位置で、回転軸の位置が略平行に変位するように所定方向に移動可能に構成された可動ローラと、
前記可動ローラと、前記複数の1次転写ローラのうち前記可動ローラに対して最も遠い位置に配置された第1の1次転写ローラ以外の第2の1次転写ローラと、を移動させて、前記複数の感光体ドラムのうち前記可動ローラに対して最も遠い位置に配置された第1感光体ドラム以外の第2感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトを接離させる接離機構と、
を備え、
前記接離機構は、
前記複数の1次転写ローラを前記中間転写ベルトを介して前記複数の感光体ドラムにそれぞれ当接させる当接状態と、
前記可動ローラと前記第2の1次転写ローラとを前記当接状態の位置に対して所定方向に移動させて、前記第2の1次転写ローラが前記中間転写ベルトに当接した状態で、前記第2感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトを離間させる第1離間状態と、
前記可動ローラと前記第2の1次転写ローラとを前記第1離間状態の位置に対して所定方向にさらに移動させて、前記第2の1次転写ローラが前記中間転写ベルトに当接しない状態で、前記第2感光体ドラムに対して前記中間転写ベルトを離間させる第2離間状態と、
を切り替え可能に構成されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記接離機構は、
前記第2の1次転写ローラを保持して、支軸を中心にして回動可能に保持された第1アームと、
前記第2の1次転写ローラが前記中間転写ベルトに当接する方向に回動するように前記第1アームを付勢する第1付勢部材と、
前記可動ローラを保持して、支軸を中心にして回動可能に保持された第2アームと、
前記可動ローラが前記第2感光体ドラムに近づく方向に回動するように前記第2アームを付勢する第2付勢部材と、
支軸を中心に回転可能に保持されたカムと、
前記カムに当接するカムフォロアが保持されるとともに、前記第1アームを押動する第1当接部と、前記第2アームを押動する第2当接部と、が形成されたスライダと、
前記カムを回転させて前記スライダを移動させるモータと、
前記カムフォロアが前記カムに当接するように前記スライダを付勢する第3付勢部材と、
を具備したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記接離機構は、
前記カムとともに回転するフィラーと、
前記フィラーを検知するセンサと、
を具備し、
前記フィラーは、前記センサによって検知された状態であるとき、前記当接状態と前記第1離間状態と前記第2離間状態とのうちのいずれかの状態となるように、その回転方向の範囲が定められ、
前記当接状態と前記第1離間状態と前記第2離間状態とのうちで状態を変化させるように前記モータを稼働したときに、前記センサの検知状態がオン状態又はオフ状態からオフ状態又はオン状態に変化した瞬間から所定時間後に前記モータの稼働を停止することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第1感光体ドラムと前記第1の1次転写ローラとは、それぞれ、ブラック用のものであって、
前記第2感光体ドラムと前記第2の1次転写ローラとは、それぞれ、少なくともイエロー用のもの、マゼンタ用のもの、シアン用のものを含む3つ以上のものであって、
カラー画像が形成される場合には、前記当接状態となるように前記接離機構が制御され、
モノクロ画像が形成される場合には、所定条件に基いて前記第1離間状態と前記第2離間状態とのうちのいずれかの離間状態が選択されるように前記接離機構が制御されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。 - モノクロ画像が形成される場合であって、通紙される記録媒体の厚さが所定値を超えるときには、前記第1離間状態となるように前記接離機構が制御され、
モノクロ画像が形成される場合であって、通紙される記録媒体の厚さが前記所定値以下であるときには、前記第2離間状態となるように前記接離機構が制御されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記可動ローラは、前記中間転写ベルトの走行にともない従動回転する従動ローラであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016208320A JP6752446B2 (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016208320A JP6752446B2 (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018072409A true JP2018072409A (ja) | 2018-05-10 |
JP6752446B2 JP6752446B2 (ja) | 2020-09-09 |
Family
ID=62112637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016208320A Expired - Fee Related JP6752446B2 (ja) | 2016-10-25 | 2016-10-25 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6752446B2 (ja) |
-
2016
- 2016-10-25 JP JP2016208320A patent/JP6752446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6752446B2 (ja) | 2020-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5090825B2 (ja) | ベルト装置及び画像形成装置 | |
JP5353041B2 (ja) | 加圧機構、転写装置、及び、画像形成装置 | |
JP5278788B2 (ja) | 離間機構及び画像形成装置 | |
JP5533180B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6963724B2 (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP5397592B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6171552B2 (ja) | 転写装置、及び、画像形成装置 | |
JP2018120183A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5472816B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5821280B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2020034583A (ja) | ベルト寄り検知装置、ベルト装置、画像形成装置、及び、当接部材の製造方法 | |
JP2011185987A (ja) | 接離機構、及び、画像形成装置 | |
JP4974282B2 (ja) | ベルト装置及び画像形成装置 | |
JP4999076B2 (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP6752446B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6836182B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019184996A (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP7362038B2 (ja) | 着脱ユニット、及び、画像形成装置 | |
JP6164522B2 (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP5454794B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2011017941A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2023179036A (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP2023179041A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019148718A (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 | |
JP2019144290A (ja) | ベルト装置、及び、画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190716 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200802 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6752446 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |