JP5094211B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子写真方式等を用いた画像形成装置に関する。
ここで電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
また、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体(像担持体)と、電子写真感光体に作用する画像形成プロセス手段とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。画像形成プロセス手段は、電子写真感光体に作用するものであって、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つを意味する。
従来、電子写真画像プロセスを用いた画像形成装置において、印字率の低い画像を連続してプリントした際に同じトナーが消費されずに現像器内を循環することによりトナーが変化し、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を起こす場合があった。
そこで、所定間隔等で非画像形成時に強制的に現像器内のトナーを感光ドラム(像担持体)側に転移させて消費させる「現像装置リフレッシュ動作」を行う。感光ドラムに強制転移させられたトナーは、感光ドラムに設けられたクリーニング装置に回収される。これにより、前記した同じトナーが現像器内を循環することによりおこるトナーの変化を抑制する、という事を行っている例がある(特許文献1)。
この「現像装置リフレッシュ動作」の具体例としては、下記の1)〜3)などがある。
1)一定枚数で決められた量のトナーを強制転移させる
2)予めトナー変化が顕著となる低印字率を閾値として設定しておき平均印字率がその閾値未満となるような場合に、結果平均印字率が前記閾値と略同じとなるように差分印字面積を計算し、その分のトナーを強制転移させる
3)プリント中の印字率と閾値との差分を積算し一定値に達したときに、その一定値に相当する面積分のトナーを強制転移させる
「現像装置リフレッシュ動作」は、プリント信号のないスタンバイモード中、または連続プリントの最後、連続プリント中に挿入、などのタイミングで実行されることが多い。
また、現像装置リフレッシュの目的とは別に、クリーニング装置のクリーニング性能維持、クリーニングブレードのめくれ防止目的等で、同じく現像装置から現像剤を感光体に強制転移させる。そして、その強制転移させられた現像剤を中間転写体に転移させたのち、中間転写体のクリーニング装置に回収させるものも提案されている(特許文献2)。
特開2006−91314号公報 特開2006−209107号公報
ところで、特にフルカラープリンタ、複写機などで、感光ドラム、現像装置を一体的に交換可能にしたプロセスカートリッジ方式を用いているものが多い。このような画像形成装置では、1)プロセスカートリッジの長寿命化の方向性とともに、2)装置小型化の為、画像形成ステーションのピッチに大きく影響する感光ドラムのクリーニング装置の廃トナー収容部の容積を出来るだけ小さくしたいという方向性がある。そのため、廃トナーとともに、現像装置リフレッシュ動作で強制転移させたトナー全てを感光ドラムのクリーニング装置に収容することが難しくなってきている。
また、中間転写体のクリーニング装置に回収させ、その回収トナーを更に画像形成装置側の廃トナー容器に回収させている場合、その廃トナー容器の交換頻度が多くなる場合が考えられる。また、廃トナー容器が中間転写体にユニット化されている場合にはそのユニットの寿命を短くしてしまうことが考えられる。また、交換頻度を減らす為、画像形成装置側の廃トナー容器を大きくすると、結果として画像形成装置が大きくなってしまう場合が考えられる。
よって、次なる改善として、プロセスカートリッジの長寿命化、画像形成装置の小型化を達成しつつ、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制できる画像形成装置が望まれている。
また、現像装置リフレッシュ動作自体は本来のプリント動作とは別に行われるものであり、ユーザーからしてみれば一時的にプリント動作が止まったように感じてしまう場合がある。よって、その実行時においては、より短時間で実行終了することが望まれている。
本発明は上記の要望に応えるものである。即ち、画像形成部の長寿命化、画像形成装置の小型化、加えてプリント以外の装置動作時間の短縮を達成しつつ、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、 回転する像担持体と前記像担持体に形成された潜像を現像剤により現像して現像像とする現像装置とを有する複数の画像形成部と、複数の画像形成部が周上に周に沿って並列に配置されている中間転写体であって、前記像担持体に接触して回転して1次転写手段により前記現像像の1次転写を受ける中間転写体と、前記像担持体から1次転写残現像剤を除去する第1のクリーニング装置と、前記中間転写体に1次転写された現像像を記録材に2次転写させる2次転写手段と、前記中間転写体から2次転写残現像剤を除去する第2のクリーニング装置と、を有し、非画像形成時に現像剤を現像装置から像担持体に強制的に転移させ、前記像担持体に転移させた現像剤を、前記第1のクリーニング装置と、前記中間転写体を介して前記第2のクリーニング装置に回収する現像装置リフレッシュ動作を行う画像形成装置において、前記中間転写体の移動方向の上流側の画像形成部と、下流側の画像形成部において前記現像装置リフレッシュ動作を行う際に、二つの画像形成部の中間転写体周上のピッチをL、前記現像装置リフレッシュ動作にて前記中間転写体に転移させる現像剤の中間転写体周方向の最大長さをDとして、D≦Lを満たすように、前記現像装置リフレッシュ動作において前記像担持体に転移させた現像剤の一部を前記中間転写体の一部に転移させ、前記上流側の画像形成部の像担持体から前記中間転写体に転移させた現像剤が、前記下流側の画像形成部の1次転写される位置に到達する前に、前記下流側の画像形成部の前記像担持体から前記現像剤を前記中間転写体に転移させることを特徴とする。
本発明によれば、画像形成部の長寿命化、画像形成装置の小型化、加えてプリント以外の装置動作時間の短縮を達成しつつ、濃度薄、濃度ムラなどの画像劣化を効果的に抑制することができる。
以下に図面及び実施例を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない限り初めの説明と同様のものである。
[実施例1]
(1)画像形成装置の全体的構成
図1は本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図である。この画像形成装置100は、インライン(タンデム)方式−中間転写方式のフルカラー電子写真画像形成装置(フルカラーレーザービームプリンタ)である。即ち、回転する像担持体と、前記像担持体に形成された潜像を現像剤により現像して現像像とする現像装置と、を有する複数の画像形成部が回転する中間転写体の周上に周に沿って並列に配置されている。
画像形成装置本体100A内には、図面上右から左に順に水平方向に並設した第1〜第4の4つの画像形成部(画像形成ステーション:以下、ステーションと記す)Y・M・C・Bkが配設されている。これらの各ステーションは、何れも、像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体1(Y・M・C・Bk)を有する電子写真画像形成機構である。以下、電子写真感光体を感光ドラムと記す。各ステーションY・M・C・Bkは、それぞれ、感光ドラム1上に、イエロー(Y)の現像剤像、マゼンタ(M)の現像剤像、シアン(C)の現像剤像、ブラック(Bk)の現像剤像を形成する。以下、現像剤をトナー、現像剤像をトナー像と記す。
各ステーションY・M・C・Bkにおいて、感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって、所定の速度で時計回りに回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、回転方向に従って順に、次の構成要素が配置されている。即ち、感光ドラム1の表面を均一に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2(Y・M・C・Bk)、感光ドラム1の帯電面に画像露光して潜像(静電潜像)を形成する露光手段としてのレーザー照射手段3(Y・M・C・Bk)が配置されている。レーザー照射手段3は、感光ドラム1の表面を対応色の画像信号に応じて変調されたレーザー光4(Y・M・C・Bk)で走査露光するレーザー走査露光装置である。また、前記静電潜像を、トナーにより現像する現像手段としての現像装置5(Y・M・C・Bk)、現像装置5にトナーを供給するトナー収容手段としてのトナー供給ユニット6(Y・M・C・Bk)が配置されている。また、感光ドラム1上のトナー像(現像像)を、可撓性を有するエンドレスベルト状の中間転写体(以下、ベルトと記す)10に転写させる、1次転写手段(電極部材)である1次転写ローラ7(Y・M・C・Bk)が配置されている。また、ベルト10に対するトナー像転写後(1次転写後)の感光ドラム面に残った1次転写残トナー(1次転写残現像剤)を除去する感光体クリーニング装置8(Y・M・C・Bk)を有する。この感光体クリーニング装置を、以下、第1のクリーニング装置と記す。
各ステーションY・M・C・Bkにおいて、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像装置5、クリーニング装置8は、プロセスカートリッジ9(Y・M・C・Bk)として一体的にカートリッジ化して、画像形成装置本体100Aに対して着脱可能に構成されている。また、トナー供給ユニット6(Y・M・C・Bk)も画像形成装置本体100Aに対して着脱可能である。
ベルト10は、駆動ローラ10aとテンションローラ10bとの間に懸回張設されていて、各カートリッジ9(Y・M・C・Bk)の全ての感光ドラム1の下面に対向している。ベルト10は駆動ローラ10aが回転駆動されることにより反時計回りに感光ドラム1の回転速度とほぼ同じ速度にて循環移動駆動される。
各ステーションY・M・C・Bkの1次転写ローラ7(Y・M・C・Bk)はベルト10の内側において、上下可動部材11に対して回転可能に軸受け支持させて配設されている。上下可動部材11は、中間転写体離間、当接駆動手段125(図3)で制御される駆動手段(不図示)により上下位置移動される。即ち、画像形成装置は、感光ドラム(Y・M・C・Bk)とベルト10を接離出来る機構を持っている。上下可動部材11が所定の位置まで上昇移動されると、ベルト10の上行側のベルト部分が張力に抗して各1次転写ローラ7(Y・M・C・Bk)により持ち上げられて、図1のように、各感光ドラム1の下面に当接している状態(ベルト当接状態)に保持される。各感光ドラム1とベルト10との接触部が1次転写部T1である。画像形成(プリント)はこのベルト当接状態にて実行される。
また、上下可動部材11が所定の位置まで下降移動されると、各1次転写ローラ7(Y・M・C・Bk)の下降移動により、ベルト10の上行側のベルト部分も下がる。これにより、図2のように、ベルト10は張力で各感光ドラム1から離間している状態(ベルト離間状態)に保持される。
上下可動部材11の駆動手段は、例えば、モータとカムを用いたエレベーション機構、電磁ソレノイドを用いたエレベーション機構等である。
各ステーションY・M・C・Bkにおける画像形成動作は次の通りである。回転する感光ドラム1の表面が帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電される。本実施例では、感光ドラム1の帯電極性は負極性である。そして、その感光ドラム1の一様帯電面に対して、レーザー照射手段3から出力される、各色の画像情報に対応して変調されたレーザー光4による走査露光がなされる。これにより、感光ドラム面に画像情報(走査露光パターン)に対応した静電潜像が形成される。本実施例では、画像情報に対応した静電潜像(画像部)は、感光ドラム1の負極性の一様帯電面がレーザー照射手段3からのレーザー光4による露光によって負極性の帯電電荷が減衰した部分に形成される。その静電潜像が現像装置5によってトナー像として可視化される。本実施例においては、現像方式は反転現像方式である。そのため、帯電電荷と同極性、本実施例では負極性のトナーが、感光ドラム1の負極性の帯電電荷が減衰した部分(画像部)に付着する。トナーは、トナー収容手段としてのトナー供給ユニット6(Y・M・C・Bk)から各色に応じて現像装置5(Y・M・C・Bk)へ適時補給される。そして、感光ドラム1に形成されたトナー像が、ベルト当接状態の感光ドラム1とベルト10との接触部である1次転写部T1において、感光ドラム1側から、循環移動駆動されているベルト10側に1次転写される。即ち、ベルト10が感光ドラム1に接触して回転して1次転写ローラ7によりトナー像の1次転写を受ける。この1次転写は、1次転写ローラ7に対して、1次転写バイアス印加電源(不図示)から、トナーの帯電極性とは逆極性の所定の1次転写バイアスが所定の制御タイミングで印加されることによる転写電界で静電的になされる。所定の1次転写バイアスは、感光ドラム1からトナー像がベルト10に転移する電圧である。また、ベルト10側に転写されずに感光ドラム1の表面に残った1次転写残トナーは第1のクリーニング装置8により除去される。これにより感光ドラム1は清掃されて、続く画像形成動作に備える。第1のクリーニング装置8はブレード状のクリーニング部材を備えており、感光ドラム面から1次転写残トナーを掻き落としてこのクリーニング装置8の廃トナー収容部(クリーニング容器部)に回収する。
上記のような電子写真画像形成プロセスにより、第1ステーションYの感光ドラム1Yにはフルカラー画像のイエロー成分に対応するYトナー像が形成される。そして、そのYトナー像が、回転駆動されているベルト10上に1次転写される。
第2ステーションMの感光ドラム1Mにはフルカラー画像のマゼンタ成分に対応するMトナー像が形成される。そして、そのMトナー像が、回転駆動されているベルト10上にすでに転写されているYトナー像に重畳されて1次転写される。
第3ステーションCの感光ドラム1Cにはフルカラー画像のシアン成分に対応するCトナー像が形成される。そして、そのCトナー像が、回転駆動されているベルト10上にすでに転写されているYトナー像+Mトナー像に重畳されて1次転写される。
第4ステーションBkの感光ドラム1Bkにはフルカラー画像のブラック成分に対応するBkトナー像が形成される。そして、そのBkトナー像が、回転駆動されているベルト10上にすでに転写されているYトナー像+Mトナー像+Cトナー像に重畳されて1次転写される。
かくして、ベルト10上にY+M+C+Bkの4色のフルカラーの未定着トナー像が合成形成される。
一方、所定の制御タイミングで給紙ローラ14が駆動される。これにより記録材カセット13に積載収容された記録材(転写材)12が1枚分離給紙され、シートパス15aを通ってレジストレーションローラ16に送られる。レジストレーションローラ16は、記録材12の斜行補正と、ベルト10から記録材12へのトナー像の2次転写のタイミングを制御するもので、記録材カセット13から給紙された記録材12の先端を受け止めて一旦停止させる。
ベルト10の駆動ローラ10aには、ベルト10を挟んで、2次転写手段(電極部材)である2次転写ローラ17が当接されている。このベルト10と2次転写ローラ17のとの接触部が2次転写部T2である。
そして、レジストレーションローラ16の位置で停止されている記録材12が所定の制御タイミングで回転駆動されたローラ16により再給紙される。その記録材12がシートパス15bを通って2次転写部T2に導入されて挟持搬送されていく。その間、2次転写ローラ17には2次転写バイアス印加電源(不図示)から、トナーの帯電極性とは逆極性の所定の2次転写バイアスが印加される。所定の2次転写バイアスは、ベルト10からトナー像が記録材12に転移する電圧である。これにより、ベルト10上のフルカラーの未定着トナー像が転写電界で静電的に記録材12上に一括して2次転写される。
2次転写部T2を出た記録材12はベルト10の面から分離されて、シートパス15cを通って定着装置18へ導入される。記録材12上に担持された未定着トナー像は、定着装置18が備えている定着部材(ヒートローラ)18aによる加熱、及び、加圧部材(加圧ローラ)18bによる加圧を受けて、記録材12上に定着される。
定着装置18を出た記録材12はシートパス15dを通って排紙ローラ19により、排紙トレイ部20に画像形成物(プリント)として排紙される。
記録材12に転写されないでベルト10の面に残った2次転写残トナー(2次転写残現像剤)はベルトクリーニング装置21により除去される。このベルトクリーニング装置を、以下、第2のクリーニング装置と記す。これによりベルト10は清掃されて、続く画像形成動作に備える。第2のクリーニング装置21はブレード状のクリーニング部材を備えており、ベルト10の面から2次転写残トナーを掻き落とす。掻き落された2次転写残トナーは搬送スクリュー21aにより第2のクリーニング装置21の外に搬出され、搬送経路22を経由して、画像形成装置本体側に配設した廃トナーボックス23に回収される。
以上が本実施例の画像形成装置100のフルカラー画像の形成動作の概略である。なお、色トナー像の形成順序は上記の順序に限られるものではない。
(2)現像装置リフレッシュ動作
現像装置リフレッシュ動作は、前述したように、現像装置の使用頻度に応じて非画像形成時に現像剤を現像装置から像担持体に強制的に転移させる動作制御モードである。即ち、所定の制御タイミングで、非画像形成時に、現像装置の使用頻度に応じて内のトナーを感光ドラム側に強制転移(トナー吐き出し)させて消費させる動作である。この現像装置リフレッシュ動作により、同じトナーが現像装置内を循環することによりおこるトナーの変化が抑制される。現像装置リフレッシュ動作時のトナーの強制転移は、感光ドラム面にリフレッシュ動作時用の静電潜像(例えば全面走査露光による静電潜像)を形成し、その静電潜像を現像装置で現像することで行わせることができる。現像装置リフレッシュ動作は、非画像形成時、例えば、プリント信号のないスタンバイモード中、または連続プリントの最後、連続プリント中に挿入、などのタイミングで実行される。
以下、図3の画像形成装置の制御系統のブロック図、図4の制御フローチャート、図5のシーケンス図を用いて、本実施例の画像形成装置における現像装置リフレッシュ動作について述べる。
本実施例では、現像装置リフレッシュ動作を実行させるタイミングは、画像形成中の第1から第4の各ステーションY・M・C・Bkの印字率により決めている。
画像形成装置の制御部にインターフェイスを介して接続された外部入力機器であるホストコンピュータ120のプリント要求によりプリントが開始される(step1)。
また、ホストコンピュータ120からの画像情報を画像処理回路122が変換した画像形成用の信号を基に、印字率計算手段123が、その画像の印字率Cvgを計算する(step2)。
次いで、CPU121は、1枚プリントごとに予め決められている低印字率閾値Cvg.th(本実施例では印字率1%を設定)とその画像の印字率Cvgの差分△Cvgを計算する(step3)。
△Cvg=Cvg.th−Cvg・・・・式(1)
また、CPU121は、プリントに使用される記録材12(最終的にプリントされる紙、シート材)の面積S(紙サイズS)を計算する(step4)。
そして、CPU121は、上記の式(1)の差分△Cvgに、プリントに使用される記録材12の面積S(step4)を掛け、強制転移量積算値Σ△Cvgに積算する(step5)。
Σ△Cvg=Σ△Cvg+△Cvg×S・・・式(2)
この強制転移量積算値Σ△Cvgは、平均印字率を低印字率閾値Cvg.thにするために足りないトナー消費面積を示している。
この強制転移量積算値Σ△Cvgの値が0又は−となる時は、平均印字率は低印字率閾値Cvg.th以上となっている。この場合は、本実施例では、現像装置リフレッシュ動作の必要は無いとCPU121が判断し(step6)、強制転移量積算値Σ△Cvgをリセット(=0)している(step7)。
また、この値が+となっているときは、平均印字率は低印字率閾値Cvg.th未満となっており、本実施例では現像装置リフレッシュ動作の必要があるとして、強制転移量積算値Σ△Cvgの積算を継続する。このとき強制転移量積算値Σ△Cvgの面積分のトナーを現像装置4から感光ドラム1側へ強制転移させれば、その積算区間の平均印字率が低印字率閾値Cvg.thと同じとなる。
本実施例では、各色、即ち第1から第4の各ステーションY・M・C・Bkにおいて、トナーの強制転移量を、感光ドラム1側である第1のクリーニング装置8と、ベルト10側である第2のクリーニング装置21とに半分ずつ回収するように設定している。
即ち、現像装置リフレッシュ動作において感光ドラムに転移させるべき量の現像剤の一部量(本実施例では半分量)を現像装置から感光ドラムに転移させ、更にベルトに転移させる。その後残余量(本実施例では残りの半分量)の現像剤を現像装置から感光ドラムに転移させてベルトに転移させずに感光ドラムに残留させ、前記一部量の現像剤を第2のクリーニング装置21に、前記残余量の現像剤を第1のクリーニング装置8に回収する。
また、1回の現像装置リフレッシュ動作にてベルト10側に転移させるトナーのベルト周方向(中間転写体周方向)の最大長さDを各ステーション間のステーションピッチL(図2)としている。ステーションピッチLは、複数の画像形成部の中間転写体周上のピッチであり、隣り合うステーション間の感光ドラム軸間距離、或いは1次転写部間距離である。
よって、現像装置リフレッシュ動作の実施タイミングを、強制転移量積算値Σ△Cvgが現像可能幅×2Lに達したときに設定している。本実施例では、ステーションピッチL=94mm、現像可能幅312mmである。すなわち、現像装置リフレッシュ動作実施閾値Zは、
Z=312×94×2=58656(mm)・・・式(3)
である。
CPU121は、第1から第4の各ステーションY・M・C・Bkそれぞれの強制転移量積算値Σ△Cvgと、現像装置リフレッシュ動作実施閾値Zとを比較する(step8)。
いずれかのステーションが閾値Zに到達した際に現像装置リフレッシュ動作を実施する(step9)。
現像装置リフレッシュ動作を実施すると、実施判断のきっかけとなったステーションでは、感光ドラム1側のクリーニング装置8と、ベルト10側のクリーニング装置21に、それぞれ、312mm×94mmの面積のトナーが回収される。
それ以外のステーションでは、各積算された強制転移量積算値Σ△Cvgの半分が感光ドラム1側のクリーニング装置8に、半分がベルト10側のクリーニング装置21に回収される。
強制転移量積算値Σ△Cvg=0のステーションではトナーの強制転移は行われない。
各ステーションY・M・C・Bkにおける上記トナーの強制転移の面積制御は、CPU121から画像処理回路122を通じてレーザー照射手段3(Y・M・C・Bk)の露光時間が制御されることにより行われる。
CPU121は、現像装置リフレッシュ動作を開始すると、画像形成動作制御手段124を通じて中間転写体離間、当接駆動制御手段125に命令を与え、上下可動部材11の駆動手段をベルト当接方向に駆動させる。即ち、上下可動部材11を所定の位置まで上昇移動させて、ベルト10を、図1のように、各ステーションの感光ドラム1の下面に接触させたベルト当接状態とする(step10)。
その後、同時のタイミングにて、各ステーションY・M・C・Bkにおいて、感光ドラム1に対する帯電ローラ2による1次帯電(負極性帯電)と、強制転移量積算値Σ△Cvgの半分の面積となるようにレーザー照射手段3からレーザー走査露光が行われる。この露光により感光ドラム面にリフレッシュ動作時用の静電潜像が形成される。そして、その静電潜像が現像装置により現像される。即ち、現像装置5から感光ドラム1側へのトナーの強制転移が行われる(step11)。
現像装置リフレッシュ動作の実施判断のきっかけとなったステーションにおいて、ステーションピッチLと同じ長さのトナーがベルト10上に転移したタイミングで、CPU121は、ベルト10をベルト離間状態とする(step12)。即ち、CPU121は、画像形成動作制御手段124を通じて中間転写体離間、当接駆動制御手段125に命令を与え、上下可動部材11の駆動手段をベルト離間方向に駆動させる。これにより、ベルト10は、図2、図6の(b)のように、各感光ドラム1から離れたベルト離間状態に保持される。
ここで、すべてのステーションY・M・C・Bkで同じ強制転移量積算値Σ△Cvgだった場合は、各ステーションY・M・C・Bkの感光ドラム1からベルト10へのトナーの転移は図6の(a)の様になる。同時のタイミングで露光が開始されているので、どのステーションY・M・C・Bkでも同じタイミングである。
その後、ベルト離間状態(図2、図6の(b))のまま、各ステーションY・M・C・Bにおいて、同じく強制転移量積算値Σ△Cvgの半分の面積となるように感光ドラム1への露光をおこない、リフレッシュ動作時用の静電潜像を形成させる。その静電潜像を現像装置5で現像して、現像装置5から感光ドラム1へのトナーの強制転移をおこなう(step13)。ベルト10と感光ドラム1が離間状態となっているので、現像装置5から感光ドラム1へ転移したトナーはそのまま感光ドラム1側である第1のクリーニング装置8に回収される(step14)。
また、ベルト当接状態時にベルト10に転移させられたトナーは、そのまま、回転するベルト10上に保持されて移動され、ベルト10側である第2のクリーニング装置21によって除去され、更に廃トナーボックス23に回収される(step15)。
ここで、ベルト10上に保持されたトナーが2次転写部T2において2次転写ローラ17に付着するのを防ぐために、リフレッシュ動作時には、2次転写ローラ17をベルト10から離間させる制御がなされる。或いは、2次転写ローラ17はベルト10に当接させたままにして、2次転写ローラ17に対して、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアスを印加して、2次転写部T2を通過するトナーが2次転写ローラ17に付着するのを防ぐ制御がなされる。
その後、CPU121は、強制転移量積算値Σ△Cvgをリセット(=0)する(step16)。
以上が本実施例の現像装置リフレッシュ動作である。
即ち、本実施例においては、感光ドラムとベルトを接離出来る機構を持つ。そして、現像装置リフレッシュ動作時において、感光ドラムとベルトが当接している状態とすることにより現像装置から感光ドラムに転移した現像剤をベルトに転移させて第2のクリーニング装置21に回収する。また、感光ドラムとベルトが離間している状態とすることにより現像装置から感光ドラムに転移した現像剤をベルトに転移させずに第1のクリーニング装置8に回収する。
本実施例のように、現像装置リフレッシュ動作で感光ドラム1に強制転移されるトナーを、感光ドラム1と中間転写体10の両方のクリーニング装置8・21に振り分けて回収することにより、次のような効果が得られる。
即ち、プロセスカートリッジ9(Y・M・C・B)の寿命を通じて、濃度薄、濃度ムラなどの発生を効果的に抑制できる。これとともに、従来プロセスカートリッジのクリーニング装置に回収していたトナー量を抑制することが出来、ステーションピッチLの短縮、プロセスカートリッジの長寿命設定を行うことが出来た。
本実施例では、現像装置リフレッシュ動作で感光ドラム1に強制転移されるトナーの半分を中間転写体10のクリーニング装置21に回収させている。そのため、単純に全てプロセスカートリッジ9のクリーニング装置8(Y・M・C・B)に回収したと想定したときに比べて、次のような効果が得られる。即ち、プロセスカートリッジ9(Y・M・C・B)のクリーニング装置8(Y・M・C・B)の廃トナー収容部の容積を0.7倍、プロセスカートリッジの廃トナー収容部満タン要因での寿命設定を1.4倍に設定することが出来た。
また、現像装置リフレッシュ動作にて、まず中間転写体10側へのトナー転移を先に行い、ついで感光ドラム1側へのトナー回収をおこなうことにより、次のような効果が得られる。即ち、現像装置リフレッシュ動作の動作時間短縮の制限となる中間転写体10上のトナーのクリーニング装置21への回収終了タイミングを最も早くすることが出来る。これは感光ドラム1の中間転写体接触部分(1次転写部T1)から感光ドラム1のクリーニング装置8までの距離が、感光ドラム1と中間転写体接触部分から中間転写体クリーニング装置21までの距離よりはるかに小さいためである。これにより、ユーザーをプリント以外の時間で待たせるのを最小限にすることが出来る。
更に、1回の現像装置リフレッシュ動作にて中間転写体側に転移させるトナーの中間転写体周方向の最大長さDを画像形成ステーションのピッチLとすることにより、次のような効果が得られる。即ち、各ステーションY・M・C・Bの現像装置リフレッシュ動作を同時に行っても、図6の(a)のように、中間転写体10上に2色以上のトナーが重なることがない。このことは、現像装置リフレッシュ動作の動作時間短縮に寄与するとともに、強制転移させられたトナーを中間転写体10上から除去する中間転写体クリーニング装置21の負荷を軽減することが出来る。すなわち、現像装置リフレッシュ動作のように画像形成動作中の転写残トナーの量よりもはるかに多い量のトナーをクリーニングするような場合に、低温環境等で稀に発生することがあったクリーニング不良の発生確率を下げることが出来る。しかし、クリーニング装置21のクリーニング性能が、現像装置リフレッシュ動作に関しても十分に高い場合、2色以上が重なるようにタイミング制御しても良い。
強制転移させられたトナーの、第1のクリーニング装置8と第2のクリーニング装置21に対する振り分け比率(前記一部量と残余量の比率)は適宜に設定できる。即ち、画像形成装置の設計上で、どちらの廃トナー収容部の容積が取れるか、どのように寿命設定がされているか等で、上記の振り分け比率を適宜最適値を選択することが出来る。望ましい構成としては、下記のようにするのが良い。
1)ステーションピッチLに大きく影響を与えない範囲で、プロセスカートリッジの9(Y・M・C・B)のクリーニング装置8の廃トナー容器を大きく設定する。
2)設定された廃トナー容器の容積に基づきプロセスカートリッジの寿命に影響を与えない範囲で最大限感光体側にトナーを回収するように感光体側へのトナー振り分け比率を決定する。
3)残りの比率を中間転写体側に回収する、中間転写体の廃トナー容器の容量は交換頻度等を考慮して決定する。
これは、本来プロセスカートリッジはプリントによる消耗(トナー無し、感光体等の消耗等)により適宜交換されるものである。その交換頻度を増やさないように出来るだけ多くのトナーを感光体側に回収することにより、中間転写体側の廃トナー容器の交換頻度をできるだけ下げる(若しくは容積を小さくする=本体を小さくする)事ができるためである。
更に、本実施例の目的の「現像装置のリフレッシュ」以外で、例えば感光ドラム、中間転写体のクリーニングブレードのめくれ防止等の目的で、トナーを両方のクリーニング装置に送り込む場合等は、その目的に適した配分比率を設定すればよい。
また、中間転写体にトナーを回収させる際のトナー像を2色以上が重ならないようにしたい場合、下記4)のようにすると良い。
4)前記で決めた中間転写体側のトナー配分比率に基づき、1回の現像装置リフレッシュ動作にて中間転写体側に転移させるトナーの量(中間転写体周方向の長さD)が、ステーションピッチLを越えないようにする。そのようなタイミングで現像装置リフレッシュ動作を実行するように、現像装置リフレッシュ動作実施閾値Zを調整すると良い。
この場合、1回の現像装置リフレッシュ動作にて中間転写体側に転移させるトナーの量(中間転写体周方向の長さD)=ステーションピッチL、とすることで実行頻度を最小限にすることが出来る。
[実施例2]
実施例1では、現像装置5から感光ドラム1に強制転移させたトナーの回収先の振り分け方法として、中間転写体当接、離間機構を用いた。しかし、中間転写体であるベルト10は感光ドラム1の当接させた状態に維持させて、1次転写ローラ7に印加する電圧を制御して、トナーの回収先を振り分ける制御をしても良い。即ち、感光ドラム1上に強制転移させたトナーを、ベルト10側に転移させる制御と、感光ドラム1側に残留させる制御をしても良い。
本実施例は、1次転写ローラ7に印加する電圧を制御して、トナーの回収先を振り分ける制御の例である。
即ち、現像装置リフレッシュ動作時において、1次転写ローラ7に対して感光ドラム1から現像剤がベルト10に転移する電圧を印加する。これにより、現像装置5から感光ドラム1に転移した現像剤をベルト10に転移させて第2のクリーニング装置21に回収する。また、1次転写ローラ7に対して感光ドラム1から現像剤がベルト10に転移しにくくなる電圧を印加する。これにより、現像装置5から感光ドラム1に転移した現像剤をベルト10に転移させずに第1のクリーニング装置8に回収するのである。
以下、図7の制御フローチャート、図8のシーケンス図を用いて、本実施例における現像装置リフレッシュ動作について述べる。本実施例において、画像形成装置の概略構成、画像形成動作概略は実施例1と同様の為、再度の説明は省略する。
実施例1と同様の手順(step1〜8)により、画像形成中の各ステーションY・M・C・Bの印字率により現像装置リフレッシュ動作を行うタイミングを決めている。
現像装置リフレッシュ動作を実施(step9)すると、実施判断のきっかけとなったステーションでは、感光ドラム1側のクリーニング装置8と、ベルト10側のクリーニング装置21にそれぞれ312mm×94mmの面積のトナーが回収される。
それ以外のステーションでは、各積算された強制転移量積算値Σ△Cvgの半分が感光ドラム1側のクリーニング装置8に、半分がベルト10側のクリーニング装置21に回収される。
強制転移量積算値Σ△Cvg=0の画像形成ステーションではトナーの強制転移は行われない。
上記トナーの強制転移の面積制御は、CPU121から画像処理回路122を通じて露光手段3の露光時間制御により行われる。
現像装置リフレッシュ動作を開始すると、同時のタイミングにて各ステーションY・M・C・Bにおいて、強制転移量積算値Σ△Cvgの半分面積となるように感光ドラム1への露光をおこない、リフレッシュ動作時用の静電潜像を形成させる。その静電潜像が現像装置5で現像されて、現像装置5から感光ドラム1へのトナーの強制転移強制転移が行われる(step10)。
CPU121は、画像形成動作制御手段124を通じて1次転写ローラ7(Y・M・C・B)に、感光ドラム1上のトナーがベルト10側に転移する方向の電圧(転写電圧)を印加する(step11)。本実施例では+500Vを印加しており、これにより約95%のトナーをベルト10側に転移させることができる。
その後、第1ステーションYのYトナーが第4ステーションBkの1次転写部T1を通過するタイミングより後に感光ドラム1側のクリーニング装置8に回収するトナーが来るようにトナーの強制転移をおこなう。このトナーの強制転移は、同じく強制転移量積算値Σ△Cvgの半分面積となるように感光ドラム1への露光をおこない、現像装置5から感光ドラム1へのトナーの強制転移をおこなう(step12)。
この2回目のトナーの強制転移と同期させて、1次転写ローラ7(Y・M・C・B)1に、感光ドラム1上のトナーがベルト10側に転移しない方向の電圧(非転写電圧)を印加する(step13)。本実施例では−300Vを印加しており、これにより約95%のトナーを感光ドラム1側に残留させることができる。
感光ドラム1側に残留したトナーはそのまま感光ドラム1側のクリーニング装置8に回収される(step14)。
また、ベルト10に転移させられたトナーは、そのまま、回転するベルト10上に保持されて移動され、ベルト10側のクリーニング装置21によって除去され、更に廃トナーボックス23に回収される(step15)。
その後、CPU121は強制転移量積算値Σ△Cvgをリセット(=0)する(step16)。
以上が本実施例の現像装置リフレッシュ動作である。
[実施例3]
図9は本実施例3の画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、1ドラム−中間転写方式のフルカラー電子写真画像形成装置(フルカラーレーザービームプリンタ)である。即ち、1つの像担持体に電子写真プロセスにより画像情報に応じた複数色のトナー像を順次に形成させる。その各色のトナー像を周回する中間転写体の表面に順次に重ね合わせるように1次転写させる。そして、中間転写体の表面に形成された多重トナー像を記録材に一括で2次転写し、次いで定着してフルカラーの画像形成物を出力するものである。
図9の画像形成装置において、像担持体としての感光ドラム1は矢印の反時計方向に回転駆動され、帯電ローラ2により一様な1次帯電を受ける。その感光ドラム1の帯電処理面に対して、レーザー照射手段3による像露光がなされて静電潜像が形成される。その静電潜像がロータリー現像ユニット50によりトナー像として現像される。
ロータリー現像ユニット50は、ロータリー部51の円周部に、感光ドラム1の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する、4つの現像装置5Y、5M、5C、5Bkを装着したものである。現像装置5YにはYトナーを有する現像剤が収容されている。現像装置5MにはMトナーを有する現像剤が収容されている。現像装置5CにはCトナーを有する現像剤が収容されている。現像装置5BkにはBkトナーを有する現像剤が収容されている。そして、ロータリー部51が、矢印の反時計方向に、所定の制御タイミングにて所定の角度回転されることによって、現像装置5Y・5M・5C・5Bkが感光ドラム1と対向する現像位置に選択的に移動されて、現像ローラが感光ドラム1に対向する。
感光ドラム1の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト10の表面に1次転写される。ベルト10は、複数のローラ10a〜10g間に懸回張設されている。そして、ローラ10b・10c・10dにより感光ドラム1に対して接触状態にされている。感光ドラム1とベルト10との接触部が1次転写部T1である。ベルト10は、例えばローラ10aを駆動ローラとして、矢印の時計方向に感光ドラム1の回転速度に対応した速度で回転駆動される。また、ローラ10cを1次転写ローラとし、このローラ10cに対して、1次転写バイアス印加電源(不図示)から、トナーの帯電極性とは逆極性の所定の1次転写電圧が所定の制御タイミングで印加される。これにより、感光ドラム1上のトナー像がベルト10の面に移動される。
また、ローラ10gを2次転写対向ローラとし、この2次転写対向ローラ10gに対してベルト10を挟ませて2次転写ローラ17が接離可能に配設されている。2次転写ローラ17がベルト10に接触しているときの接触部が2次転写部T2である。2次転写ローラ17は、2次転写対向ローラ10gに対してベルト10を挟んで所定に圧接した第1の状態と、ベルト10の外面から離間した第の2状態とにシフト機構(不図示)により切り換え制御される。2次転写ローラ17は、常時はベルト10の外面から離間した第2の状態に切り換えられて保持されている。第1の状態に切り換えられることで、ベルト10の外面との間に2次転写部T2が形成される。
また、ローラ10aのベルト懸回部に対向させて第2のクリーニング装置21が配設されている。このクリーニング装置21は、クリーニング部材がベルト10に所定に接した第1の状態と、クリーニング部材がベルト10の外面から離間した第2の状態とに不図示のシフト機構により切り換え制御される。ベルトクリーニング装置21、常時はベルト10の外面から離間した第2状態に切り換えられて保持されている。
フルカラー画像の形成は次のようにしてなされる。まず、感光ドラム1に対して、1色目としての例えばYトナー像が、上記の帯電・露光・現像の画像形成工程により形成される。そして、そのYトナー像が1次転写部T1において、1次転写電圧が印加されている1次転写ローラ10cによりベルト10上に1次転写される。ベルト10に転写されないで感光ドラム1の面に残った1次転写残トナーは第1のクリーニング装置8により感光ドラム1の面から除去される。このクリーニング装置8により清掃された感光ドラム1は繰り返して画像形成に供される。
上記と同様の画像形成工程(帯電、露光、現像、1次転写)が、2色目、3色目、4色目としての、例えばMトナー像、Cトナー像、Bkトナー像の順で繰り返えされて、ベルト10の表面に順次に重ね合わせるように1次転写される。これにより、ベルト10上に、Yトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像の順次重畳転写からなる未定着のフルカラートナー像(多重トナー像)が合成形成される。なお、色トナー像の形成順序は上記の順序に限られるものではない。
一方、所定の制御タイミングで、給紙部(不図示)記録材12が一枚分離されて送り出され、レジストレーションローラ16へ送られる。また、2次転写ローラ17が所定の制御タイミングで第1の状態に切り変えられる。そして、ローラ16の位置で停止されている記録材12は所定の制御タイミングでローラ16から再給紙され、第1の状態に切り変えられた2次転写ローラ17とベルト10との間の2次転写部T2に導入され、2次転写部T2を挟持搬送されていく。その間、2次転写ローラ17には所定の2次転写電圧が印加されて、ベルト10上のフルカラーのトナー像が記録材12上に静電的に一括転写される。
記録材12に転写されないでベルト10の面に残った2次転写残トナーは第2のクリーニング装置21によりベルト面から除去され、清掃されたベルト10は繰り返して画像形成に供される。このクリーニング装置12は、2次転写部T2にてベルト10から記録材12に対するトナー像の2次転写がなされるときに、所定の制御タイミングにてベルト10の外面に接触した状態に切り換えられる。第2のクリーニング装置21は、フルカラー画像形成中はベルト10から離間しており、単色画像形成時は常時当接するように制御される。第2のクリーニング装置21はブレード状のクリーニング部材を備えており、ベルト10の面から2次転写残トナーを掻き落とす。掻き落された2次転写残トナーは搬送スクリュー21aにより第2のクリーニング装置21の外に搬出され、搬送経路22を経由して、画像形成装置本体側に配設した廃トナーボックス23に回収される。
2次転写部T2を出た記録材12はベルト10の面から分離して、搬送ベルト24によって定着装置18へ搬送され、定着ニップ部に導入される。これにより、フルカラートナー像が記録材12の表面に加熱加圧定着される。定着装置18を出た記録材12は排紙トレイ(不図示)に排紙される。
本実施例における画像形成装置は、感光ドラム1、帯電ローラ2、クリーニング装置8をプロセスカートリッジ9として一体的にカートリッジ化して、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成している。
本実施例の画像形成装置おいても、各現像装置5Y・5M・5C・5Bkについて順次に現像装置リフレッシュ動作を実行させる。現像装置リフレッシュ動作を実行させるタイミングは、実施例1や2の場合と同様に、各現像装置5Y・5M・5C・5Bkを用いた画像形成の印字率により決めている。そして、各現像装置5Y・5M・5C・5Bkについて、感光ドラム1に強制転移させたトナーを、実施例1や2の場合と同様に、第1のクリーニング装置8と、第2のクリーニング装置21の両方に所定の比率で振り分けて回収させるようにしている。
本実施例の画像形成装置の場合も、実施例1や2の画像形成装置の場合と同様の現像装置リフレッシュ動作制御により、感光ドラム1に対して各現像装置から順次に転移させた現像剤を、第1と第2のクリーニング装置8・21の両方に回収する。これにより、実施例1や2の画像形成装置の場合と同様の効果を得ることが出来る。
ここで、本発明の画像形成装置において、画像形成プロセスは電子写真画像形成プロセスに限られない。像担持体として静電記録誘電体を用いた静電記録画像形成プロセス、像担持体として磁気記録磁性体を用いた磁気記録画像形成プロセスなどであってもよい。
実施例1における画像形成装置の概略図である。 ベルト離間状態時の部分図である。 制御系統のブロック図である。 制御フローチャートである。 シーケンス図である。 現像装置リフレッシュ動作時の動作説明図である。 実施例2における制御フローチャートである。 シーケンス図である。 実施例3における画像形成装置の概略図である。
符号の説明
Y・M・C・Bk)・・第1〜第4の画像形成部(画像形成ステーション)
1(Y・M・C・Bk)・・感光ドラム(像担持体)
2(Y・M・C・Bk)・・帯電ローラ(帯電手段)
3(Y・M・C・Bk)・・レーザー照射手段(露光手段)
5(Y・M・C・Bk)・・現像装置
6(Y・M・C・Bk)・・トナー供給ユニット
7(Y・M・C・Bk)・・1次転写手段
8(Y・M・C・Bk)・・感光ドラムクリーニング装置
9(Y・M・C・Bk)・・プロセスカートリッジ
12・・記録材
10・・中間転写体(中間転写ベルト)
14・・給紙ローラ
17・・2次転写手段
18・・定着装置
21・・中間転写体クリーニング装置
23・・中間転写体廃トナーボックス

Claims (7)

  1. 回転する像担持体と前記像担持体に形成された潜像を現像剤により現像して現像像とする現像装置とを有する複数の画像形成部と、複数の画像形成部が周上に周に沿って並列に配置されている中間転写体であって、前記像担持体に接触して回転して1次転写手段により前記現像像の1次転写を受ける中間転写体と、前記像担持体から1次転写残現像剤を除去する第1のクリーニング装置と、前記中間転写体に1次転写された現像像を記録材に2次転写させる2次転写手段と、前記中間転写体から2次転写残現像剤を除去する第2のクリーニング装置と、を有し、非画像形成時に現像剤を現像装置から像担持体に強制的に転移させ、前記像担持体に転移させた現像剤を、前記第1のクリーニング装置と、前記中間転写体を介して前記第2のクリーニング装置に回収する現像装置リフレッシュ動作を行う画像形成装置において、
    前記中間転写体の移動方向の上流側の画像形成部と、下流側の画像形成部において前記現像装置リフレッシュ動作を行う際に、二つの画像形成部の中間転写体周上のピッチをL、前記現像装置リフレッシュ動作にて前記中間転写体に転移させる現像剤の中間転写体周方向の最大長さをDとして、
    D≦L
    を満たすように、前記現像装置リフレッシュ動作において前記像担持体に転移させた現像剤の一部を前記中間転写体の一部に転移させ、前記上流側の画像形成部の像担持体から前記中間転写体に転移させた現像剤が、前記下流側の画像形成部の1次転写される位置に到達する前に、前記下流側の画像形成部の前記像担持体から前記現像剤を前記中間転写体に転移させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像装置の使用頻度に応じて前記現像装置リフレッシュ動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像装置リフレッシュ動作は、前記像担持体に全面露光による静電潜像を形成し、その静電潜像を前記現像装置で現像することで行わせることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の1次転写される位置から前記第1のクリーニング装置までの距離は、前記像担持体の1次転写される位置から前記第2のクリーニング装置までの距離よりも小さく、前記現像装置リフレッシュ動作により、前記像担持体に転移された現像剤は、先に前記中間転写体に転移され、その後前記中間転写体に転移させずに前記第1のクリーニング装置で回収することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体と前記中間転写体を接離出来る機構を持ち、現像装置リフレッシュ動作時において、前記像担持体と前記中間転写体が当接している状態とすることにより前記現像装置から前記像担持体に転移した現像剤を前記中間転写体に転移させて前記第2のクリーニング装置に回収し、前記像担持体と前記中間転写体が離間している状態とすることにより前記現像装置から前記像担持体に転移した現像剤を前記中間転写体に転移させずに前記第1のクリーニング装置に回収することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 現像装置リフレッシュ動作時において、前記1次転写手段に対して前記像担持体から現像剤が前記中間転写体に転移する電圧を印加することにより前記現像装置から前記像担持体に転移した現像剤を前記中間転写体に転移させて前記第2のクリーニング装置に回収し、前記1次転写手段に対して前記像担持体から現像剤が前記中間転写体に転移しにくくなる電圧を印加することにより前記現像装置から前記像担持体に転移した現像剤を前記中間転写体に転移させずに前記第1のクリーニング装置に回収することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 現像装置リフレッシュ動作において前記像担持体に転移させるべき量の現像剤の一部量を前記現像装置から前記像担持体に転移させ、更に前記中間転写体に転移させ、その後残余量の現像剤を前記現像装置から前記像担持体に転移させて前記中間転写体に転移させずに像担持体に残留させ、前記一部量の現像剤を前記第2のクリーニング装置に、前記残余量の現像剤を前記第1のクリーニング装置に回収することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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