JP2023124007A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続印刷中、中間転写体から感光体へ転写残トナーを回収する際に隣接した感光体での画像形成が終了するまで回収開始のタイミングを遅らせている。このため、印刷の生産性が悪くなる。【解決手段】中間転写体上の転写残トナーを回収する感光体と隣接する感光体で形成する画像の画像濃度を認識し、濃度が低いと判断した場合には、転写残トナーの回収開始のタイミングを早めることにより、生産性ダウンを軽減することができる。【選択図】 図6

Description

本発明は、記録媒体に対して画像を形成する機能を持った画像形成装置に関するものであり、特に像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体に一次転写した後に記録媒体に二次転写する中間転写方式を採用した、複写機、プリンタに関するものである。
従来、複写機やレーザービームプリンタなどの画像形成装置として、中間転写体を使用する中間転写方式の画像形成装置が知られている。
中間転写方式の画像形成装置は、感光体の表面に形成されたトナー像を、中間転写体に転写する一次転写を実行する。この一次転写を、複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写体の表面に複数色のトナー像を形成する。その後、中間転写体の表面に形成された複数色のトナー像を、紙などの転写材の表面に一括して転写する二次転写を実行する。転写材に一括して転写された複数色のトナー像は、その後、定着手段により溶融混合されると共に転写材に定着され、これにより、転写材に記録画像としての例えばフルカラー画像が形成される。
ここで、二次転写後に中間転写体上に残留したトナー(転写残トナー)を回収する方法として、該転写残トナーを帯電部材により正規の帯電極性とは逆極性に帯電し、一次転写部において感光体に逆転写して回収する方法が知られている。
中間転写体上の転写残トナーを帯電させる帯電部材としては、コスト面などで優れるブラシ(帯電ブラシ)を好適に用いることができる。この帯電ブラシを用いる場合、印刷中に転写残トナー量が多くなると帯電ブラシに付着するトナー量が増え、帯電ブラシの帯電性が悪くなり、一次転写部で感光体へ逆転写できずにすり抜けた転写残トナーが、次の用紙上に転写されて画像不良となる問題があった。この問題を解決する技術として、特許文献1では、1ページを複数の領域に分割し、領域ごとにトナー像の画像ドット数を積算し、最も多いドット数積算値に基づいて転写残トナー保持部材から中間転写体へトナーを移動させる処理を行う。即ち、転写残トナー保持部材に付着するトナー量を予測し、転写残トナー保持部材から中間転写体へトナーを移動させる処理を行うことにより、画像不良を回避する技術が提案されている。
特開2010-72249号公報
ところで、連続印刷中であっても条件を満たすと画像形成を中断して転写残トナー保持部材から中間転写体へトナーを移動させ、一次転写部において感光体に逆転写して回収する処理(クリーニング)を行う必要がある。
近年、装置の小型化により隣接する一次転写部間の距離が短くなると共に、コストダウンを目的とした中間転写体の素材の選択が行われている。このため、中間転写体上の転写残トナーを感光体へ逆転写するために一次転写部に画像形成時に印加するバイアスとは逆極性のバイアスを印加すると、隣接する一次転写部で画像形成のために印加しているバイアスに影響を与える。逆転写のために一次転写部に印加した逆バイアスは、中間転写体を介して隣接する一次転写部と感光ドラムのニップ部の電位に影響を与え、感光体上のトナー像を中間転写体へ転写するために必要な電位が不足する。このため、隣接した感光体上のトナー像のトナー量が多い場合には中間転写体へトナーを転写しきれず、部分的に画像濃度が薄くなるという問題が発生する。この問題を回避するために、隣接した感光体での画像形成が終了するまで、中間転写体から感光体へ転写残トナーを回収するための逆極性バイアスの印加開始タイミングを遅らせている。このため、クリーニングの終了及び次の画像の書き出しタイミングが遅れて連続印刷の生産性が悪くなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、連続印刷中に中間転写ベルト上の転写残トナーを回収する感光ドラム(イエローステーションドラム)と隣接するステーション(マゼンタ)で形成する画像の画像濃度が低いと判断した場合に、中間転写ベルト上の転写残トナーを感光ドラムへ回収する開始タイミングを早めることにより、クリーニングによる生産性ダウンを軽減することができる画像形成装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
トナー像を担持する像担持体(5Y、5M、5C、5K)と、移動可能な中間転写体(12)と、前記像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写部材(4Y、4M、4C、4K)と、前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する二次転写部材(9)と、前記中間転写体に接触し、前記中間転写体上のトナーを帯電する帯電部材(40)と、前記帯電部材に付着したトナーを中間転写体上に移動させ回収する中間転写体クリーニング手段(222)を有する画像形成装置において、印刷ページ内の各色の画像濃度を認識する画像濃度認識手段(220)と、連続印刷中の画像形成開始タイミングと中間転写体クリーニング手段における中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収するタイミングを決定する画像形成タイミング制御手段(223)とを有し、トナーを回収する像担持体(5Y)に隣接する像担持体(5M)で形成するトナー像の濃度に応じて、中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定する。
さらには、前記画像濃度認識手段は、トナーを回収する像担持体(5Y)に隣接する像担持体(5M)で形成する画像の後端部の画像濃度を認識し、認識した画像後端部の濃度に応じて中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定する。
さらには、前記画像濃度認識手段で認識した濃度が所定の閾値未満の場合、閾値以上の場合より中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを早める。
さらには、通常の印刷より画像濃度を高くして印刷する高濃度印刷手段(703)を有し、前記画像濃度認識手段は、高濃度印刷手段が選択されているか否かに応じて中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定する。
さらには、前記画像濃度認識手段で高濃度印刷手段が選択されていないと判断した場合、高濃度印刷手段が選択されている場合より中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを早めることを特徴とする。
本発明によれば、連続印刷中に中間転写体上の転写残トナーを回収する像担持体(5Y)と隣接する像担持体(5M)で形成するトナー像の画像濃度が低いと判断した場合に、中間転写体上の転写残トナーを像担持体(5Y)へ回収する開始タイミングを早めることにより、クリーニングによる生産性ダウンを軽減することができる。
タンデム方式(4ドラム系)のカラー画像形成装置の構成図である。 画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 帯電ブラシの周辺構成を説明する模式図である。 連続印刷中の一次転写バイアスのタイミングチャートである。 連続印刷中の中間転写ベルト上のトナー画像を表す図である。 実施例1に関わる印刷動作のフローチャートである。 実施例2に関わるプリンタドライバ画面を表す図である。 実施例2に関わる印刷動作のフローチャートである。
以下、図面を参照してこの発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(画像形成装置の概要)
以下、本発明を適用できる第一の実施の形態について、図1を用いて説明する。図1で、カラー画像形成装置としてのレーザプリンタエンジン全体の構成についての概略を説明する。
レーザプリンタエンジンは、図示しないコントローラ部から送信された画素信号に基づいて形成される画像光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して可視画像を重畳転写してカラー可視画像を形成し、このカラー可視画像を用紙2へ転写し、その用紙2上のカラー可視画像を定着させるもので、画像形成部は、現像色分並置したステーション毎の感光ドラム(5Y、5M、5C、5K)、一次帯電手段としての一次帯電手段(7Y、7M、7C、7K)、現像手段(8Y、8M、8C、8K)、一次転写手段(4Y、4M、4C、4K)、感光ドラムクリーニング手段(6Y、6M、6C、6K)、移動可能な無端状の中間転写体である中間転写ベルト12によって構成されている。
感光ドラム(5Y、5M、5C、5K)、一次帯電手段としての一次帯電手段(7Y、7M、7C、7K)、現像手段(8Y、8M、8C、8K)、感光ドラムクリーニング手段(6Y、6M、6C、6K)は、画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジ(22Y、22M、22C、22K)に搭載されている。
一次転写手段(4Y、4M、4C、4K)は、不図示の当接離間ソレノイドを動作することによって位置を変えることができ、中間転写体12と感光ドラム5Y、5M、5C、5Kの接触(当接)状態と離間状態を切り換えることができる。
上記感光ドラム5Y、5M、5C、5Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム5Y、5M、5C、5Kを画像形成動作に応じて時計周り方向に回転させる。感光ドラム5Y、5M、5C、5Kへの露光光はスキャナ部10から送られ、感光ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面に選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。
一次帯電手段として、各ステーションにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光ドラムを帯電させるための4個の一次帯電器7Y、7M、7C、7Kを備える構成で、各一次帯電器には一次帯電ローラ7YR、7MR、7CR、7KRが備えられている。
現像手段として、上記静電潜像を可視化するために、各ステーションにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器8Y、8M、8C、8Kを備える構成で、各現像器には、現像剤としてのトナーを収容すると共に、現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRが備えられている。
感光ドラムクリーニング手段として、各ステーションにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光ドラムをクリーニングするための4個の感光ドラムクリーニング部6Y、6M、6C、6Kを備える構成で、各感光ドラムクリーニング部にはクリーニングブレード6YB、6MB、6CB、6KBが備えられている。
フルカラー画像形成時は、中間転写ベルト12は感光ドラム5Y、5M、5C、5Kに接触(当接)した状態で反時計周り方向に回転し、一次転写手段としての一次転写ローラ4Y、4M、4C、4Kに印加された一次転写バイアスによって可視画像の転写を受け、二次転写ローラ9の位置において用紙2を狭持搬送することにより用紙2にカラー可視画像を同時に重畳転写する。
モノクロ画像形成時は、中間転写ベルト12は感光ドラム5Kのみに接触(当接)した状態で反時計周り方向に回転し、一次転写ローラ4Kに印加された一次転写バイアスによって可視画像の転写を受け、二次転写ローラ9の位置において用紙2を狭持搬送することにより用紙2にモノクロ可視画像を同時に転写する。
一次転写後に感光ドラム5Y、5M、5C、5Kに残留したトナーは、ウレタンゴム等の弾性体で形成された当接部材としてのクリーニングブレード6YB、6MB、6CB、6KBによって感光ドラムから除去され、感光ドラムクリーニング部6Y、6M、6C、6Kに回収される。
また、用紙2に二次転写されずに中間転写ベルト12に残ったトナー(以下、転写残トナーと称する)は、中間転写ベルト12とともに移動し、帯電ブラシ40によって帯電される。その後、転写残トナーは、中間転写ベルト12とともに移動し、一次転写ローラ4Yを通過する際に感光ドラム5Yと中間転写ベルト12との間の電位差によって中間転写ベルト12から感光ドラム5Yに静電的に移動し、感光ドラムクリーニング部6Yにより回収される。
用紙2は給紙カセット1に格納されており、ピックアップローラ32、給紙ローラ33、引き抜きローラ対34、およびレジストローラ対3によって二次転写ローラ9まで搬送される。
定着部13は、用紙2を搬送させながら、転写されたカラー可視画像を定着させるものであり、用紙2を加熱する定着ローラ14と用紙2を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、定着ローラ14の内部にはヒータが内蔵されており、指定された用紙2の種類に適した温度になるようヒータを制御する。可視画像を保持した用紙2は定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送されるとともに、熱および圧力を加えることによりトナーが表面に定着される。可視画像定着後の用紙2は、排紙ローラ対31によって排紙トレイ27に排出されて画像形成動作を終了する。
環境センサ39は、画像形成装置が設置された場所の温度や湿度などの環境情報を検出するためのセンサである。検出した環境情報に基づいて各種印加バイアスを補正する。
(画像形成装置の制御部の構成)
次に、画像形成装置の制御部全体のシステム構成について図2のブロック図を用いて説明する。
図2において、200はホストコンピュータ、201はコントローラ部、203はエンジン制御部である。また、エンジン制御部203は、ビデオインタフェース部204、CPU(中央演算処理装置)205、画像濃度認識部220、高圧印加制御部221、クリーニング制御部222、画像形成タイミング制御部223、印字率算出部224を有している。
コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と印字命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換し、ビデオインタフェース部204を介して、印字予約コマンド、印字開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部203に送出する。
エンジン制御部203のCPU205は各種センサから取得した情報に基づいて、各種アクチュエータに対して出力を行うことによって画像形成動作を完了させる。CPU205は、プログラムコード及びデータを記憶したROM206及び一時的なデータ記憶に用いるRAM207を備えている。
また、CPU205は、信号を出力し中間転写ベルト駆動モータ211、モノクロ感光ドラム駆動モータ212、カラー感光ドラム駆動モータ213、現像ローラ駆動モータ214を回転させる。モノクロ感光ドラム駆動モータ212はKステーションの感光ドラム5Kを、カラー感光ドラム駆動モータ213はYMCステーションの感光ドラム5Y、5M、5Cを、中間転写ベルト駆動モータ211は中間転写体搬送ローラ18をそれぞれ駆動する。現像ローラ駆動モータ214は、現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRを駆動する。
画像濃度認識部220は、各色ページ内の所望の領域の画像濃度を抽出し、記憶する(詳細は後述する。)。
高圧印加制御部221は、一次帯電ローラ7YR、7MR、7CR、7KR、現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KR、一次転写ローラ4Y、4M、4C、4K、二次転写ローラ9、帯電ブラシ40に印加するバイアス値を決定し、CPU205が高圧電源215に印加バイアス信号を出力する。
クリーニング制御部222は、印刷を中断して行うクリーニング動作の制御を行う(詳細は後述する。)。
画像形成タイミング制御部223は、印刷中の各ページの画像形成間隔を決定する。また、印刷中にクリーニングを実行する必要がある場合には画像形成の中断、クリーニングの開始タイミングを制御する(詳細は後述する。)。
印字率算出部224は、コントローラ部201からビデオインタフェース部204を介して送信されたビデオ信号をもとに、印刷画像の各ページの印字率を算出する(詳細は後述する。)。
環境センサ39は、環境情報である温度信号、湿度信号を検出しCPU205に出力する。
(印刷中の転写残トナーの回収動作)
本実施例における印刷中の転写残トナーの回収動作について、図3を用いて詳細に説明する。図3は、本実施例における帯電ブラシ40の周辺構成を説明する模式図である。帯電ブラシ40は、中間転写ベルト12に接触して配置され、高圧電源215によってバイアスを印加することにより接触している部分に帯電部を形成する。
中間転写ベルト12としては、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂を無端ベルト状に構成したものを用いた。帯電ブラシ40は、材料に導電性を付与したナイロンを使用したブラシ部材である。高圧印加制御部221は、高圧電源215により帯電ブラシ40に対して正極性又は負極性の電圧を印加する。転写残トナーを回収する場合、帯電ブラシ40には、正極性の電圧を印加する。高圧電源215から出力する電圧の出力値は、不図示の電流検知手段が検出した電流の値に基づいて、予め設定した目標電流値になるように定電流制御する。
二次転写後に中間転写ベルト12に残留した転写残トナーT1は、負極性に帯電したもの、殆ど帯電されていないもの、及び正極性に帯電したもの、が混在した状態となっている。
印刷中、高圧電源215から帯電ブラシ40に正極性の電圧を印加することによって、帯電ブラシ40と中間転写ベルト12とが接触する位置を通過する転写残トナーを正極性に帯電する。ここで、転写残トナーT1のうち負極性に帯電した一部のトナーは、正極性の電圧を印加された帯電ブラシ40に静電的に付着する。
帯電ブラシ40によって正極性に帯電させられた転写残トナーT2は、中間転写ベルト12の移動にともない一次転写ローラ4Yと感光ドラム5Yで形成されるニップ部へ到達する。この時、一次転写ローラ4Yには、感光ドラム5Y上の負極性トナー画像を中間転写ベルト12へ一次転写するために正極性の電圧が印加されている。従って、正極性に帯電された転写残トナーT2は中間転写ベルト12から感光ドラム5Yへ静電的に移動する。その後、感光ドラム5Yに移動した転写残トナーT3は感光ドラム5Yの回転にともなって移動し、クリーニングブレード6YBによって回収される。以上の動作により、中間転写ベルト12から転写残トナーが除去される。
(印刷を中断して行う転写残トナーのクリーニング動作)
連続印刷中に転写残トナーの回収動作が繰り返されると、帯電ブラシ40に付着する負極性のトナーが増加し、帯電ブラシ40による転写残トナーの帯電性能が低下してしまうおそれがある。そこで、本実施例では帯電ブラシ40にトナーが溜まることによる帯電性能の低下を抑制するために、印刷を中断し、クリーニング制御部222によって帯電ブラシ40に付着した負極性トナーを中間転写ベルト12に吐き出し感光ドラム5Yへ回収するクリーニング動作を実行する。
具体的には、印刷動作を中断し、トナーの正規の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)の電圧を帯電ブラシ40に印加することで、帯電ブラシ40に付着した負極性のトナーを中間転写ベルト12に移動させる。帯電ブラシ40から中間転写ベルト12に静電的に移動した負極性のトナーは、中間転写ベルト12の移動にともない一次転写ローラ4Yと感光ドラム5Yで形成されるニップ部へ到達する。この時、一次転写ローラ4Yに負極性の電圧を印加することで、帯電ブラシ40から中間転写ベルト12に移動した負極性のトナーが中間転写ベルト12から感光ドラム5Yに静電的に移動する。そして、感光ドラム5Yに移動した負極性のトナーは、感光ドラム5Yの回転に伴って移動し、クリーニングブレード6YBによって回収される。以上の動作により、帯電ブラシ40に付着した負極性のトナーの吐き出し、回収動作が実行される。
このように、本実施例においては、帯電ブラシ40に溜め込まれた負極性のトナーの吐き出し、感光ドラム5Yのクリーニングブレード6YBで回収を行うクリーニング動作を実行し、良好なクリーニング性能の維持を図る。
(印刷画像の印字率の算出)
本実施例では、用紙2に形成する画像の平均印字率をページ毎に積算することで、帯電ブラシ40に付着するトナーの量を予測し、平均印字率の積算値が所定の閾値を超えた場合に印刷を中断して転写残トナーのクリーニング動作を実行する。ここで、印刷画像の平均印字率の算出方法について図2を用いて説明する。まず、ホストコンピュータ200からコントローラ部201に入力された画像情報を、コントローラ部201において、画像形成を行う各ステーションの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したカラー画像信号に色分解する。次に、画像形成のタイミングに合わせエンジン制御部203のビデオインタフェース部204へ各色のビデオ信号を送信する。印字率算出部224は、色毎に、印刷画像サイズの全画素数に対して、スキャナ部10で発光した画素数(つまり画像を形成した画素数)の割合を算出し、各画像形成ステーションにおける印字率とする。そして、各色の印字率を平均化することで、印刷画像の平均印字率を算出する。
(転写残トナーの感光ドラム上への回収タイミング)
画像形成を中断して行うクリーニング動作の工程において、中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yのクリーニングブレード6YBで回収する制御について図4、図5を用いて説明する。画像形成を開始するタイミングと転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収する回収開始タイミングは、画像形成タイミング制御部223が決定する。
図4(a)は、連続印刷中、所定の生産性で画像形成を行っている時の一次転写ローラ4Y、4M、4C、4Kに印加する一次転写バイアスのタイミングチャートである。VY1はnページ目の感光ドラム5Y上のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するための正極性の電圧印加レベルを示す。VY3はn+1ページ目の感光ドラム5Y上のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するための正極性の電圧印加レベルを示す。VY2は、画像間で印加する正極性の電圧印加レベルであり、VY1、VY2より低いレベルである。同様に、VM1はnページ目の感光ドラム5M上のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するための正極性の電圧印加レベルを示す。
VM3はn+1ページ目の感光ドラム5M上のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するための正極性の電圧印加レベルを示す。VM2は、画像間で印加する正極性の電圧印加レベルであり、VM1、VM3より低いレベルである。VM1の印加開始タイミングは、VY1の印加開始から感光ドラム5Yと5Mの位置相当分の時間遅延したタイミングである。一次転写ローラ4C、4Kに対して印加する一次転写バイアスも同様であり、説明を省略する。P1は、n+1ページ目の感光ドラム5Y上のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するために、正極性の電圧の印加を開始するタイミングを示す。図5(a)は、図4(a)のタイミングチャートにより中間転写ベルト12上に転写されたトナー画像である。I1はnページ目の画像を示し、I2は、n+1ページ目の画像を示す。所定の生産性で画像形成を行う場合、画像間隔は,taとなる。
図4(b)、図4(c)は、nページ目とn+1ページ目の間で、前述したクリーニング動作の中の、中間転写ベルト12から感光ドラム5Yへ転写残トナーを回収する処理を行う時のタイミングチャートであり、図4(b)と図4(c)は、回収を開始するタイミングが異なる。
図4(b)において、VY4は、中間転写ベルト12上の負極性の転写残トナーを感光ドラム5Yに静電的に移動させるための負極性の電圧印加レベルである。VY4の印加タイミングは、所定の生産性で画像を形成する図4(a)おいて、n+1ページ目のVY3を印加開始するタイミングP1である。VY4の印加により転写残トナーの回収が終了するとタイミングP3からn+1ページ目のトナー画像を転写するために正極性の電圧VY3を印加する。VY4の印加を開始したタイミングP1では、感光ドラム5M上のnページ目のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するためにVM1が印加されており、時間t経過後に画像間の印加電圧レベルVM2へ切り換えられる。ここで、タイミングP1で一次転写ローラ4Yに負極性の電圧レベルVY4が印加されると、負極性バイアスが中間転写ベルト12を介して隣接する一次転写ローラ4Mと中間転写ベルト12のニップ部の電位に影響を与え、本来VM1の印加で得られるはずの電位が不足し、時間tの区間は、感光ドラム5Mから中間転写ベルト12へ転写するトナー量が減少する。この現象は特にベタ画像のような感光ドラム5M上のトナー量が多い場合に顕著であり、文字画像や画像濃度が低いハーフトーンなどトナー量が少ない場合には問題なく転写される。
一次転写ローラ4C、4Kに対して印加する一次転写バイアスは、4Mに対して印加する一次転写バイアスと同様のタイミングチャートであるが、4Yとは距離が離れているため一次転写ローラ4Yに印加される負極性バイアスVY4の影響は受けない。図5(b)は、図4(b)のタイミングチャートにより中間転写ベルト12上に転写されたトナー画像である。I1はnページ目の画像を示し、I2は、n+1ページ目の画像を示す。画像間で転写残トナーの回収処理を行うため、画像間隔は所定の生産性で画像形成を行う場合のtaより長い時間tbとなる。ここで、例えば、nページ目の印刷画像がマゼンタのベタ画像を含む場合、時間tの区間で形成された画像領域Aは、画像濃度が薄くなる。
図4(c)において、VY4は、中間転写ベルト12上の負極性の転写残トナーを感光ドラム5Yに静電的に移動させるための負極性の電圧印加レベルである。VY4の印加タイミングは、感光ドラム5M上のnページ目のトナー画像を中間転写ベルト12上に転写するためのVM1印加区間と重ならないようにタイミングP1から時間t遅らせたタイミングP2である。この場合、VY4の印加により転写残トナーの回収が終了し、n+1ページ目のトナー画像を転写するために正極性の電圧VY3を印加するタイミングはP3より時間t遅れる。一次転写ローラ4C、4Kに対して印加する一次転写バイアスは、4Mに対して印加する一次転写バイアスと同様のタイミングチャートと同様であり、説明を省略する。図5(c)は、図4(c)のタイミングチャートにより中間転写ベルト12上に転写されたトナー画像である。I1はnページ目の画像を示し、I2は、n+1ページ目の画像を示す。VM1印加区間と重ならないように転写残トナーの回収処理を時間t遅らせたため、nページ目にマゼンタの高濃度画像が含まれていても画像後端は正常な濃度となる一方、画像間隔はtb+tと長くなり生産性が落ちる。
従って、本実施例ではnページ目のマゼンタ画像の後端領域の濃度を認識して、高濃度画像である場合には、図4(c)のタイミングで転写残トナーの回収処理を行って画像後端の濃度が薄くなる問題を回避し、高濃度画像でない場合には図4(b)のタイミングで転写残トナーの回収処理を行って生産性の悪化を防止する。
(画像後端領域の濃度認識)
マゼンタ画像の後端領域の濃度を認識する処理は、画像濃度認識部220によって行われる。
画像濃度認識部220は、コントローラ部201からビデオインタフェース部204へ送信された各色のビデオ信号のうち、図4(b)に示すマゼンタ画像の後端領域Aの画素数に対して、スキャナ部10で発光した画素数の割合を算出し、RAM207に記憶する。
なお、画像濃度の認識方法は、本手法に限定されるものではなく、例えば、コントローラ部において、印刷画像情報から既存の画像処理技術により対象画像領域の中の最大濃度値を検出し、その最大濃度値をエンジン制御部203のビデオインタフェース部204に送信し、画像濃度認識部220がRAM207に記憶してもよい。
(実施例1の印刷動作)
本発明の特徴である、マゼンタ画像の濃度を認識して中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収する開始タイミングを変更する動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。本フローチャートの処理はROM206に記憶され、CPU205によって実行される。
図6ステップS601において、印刷ジョブを受け付けたかどうかをチェックする。ユーザによって印刷動作が開始されるとステップS602へ移行し、印刷の準備動作を開始する。準備動作としては、中間転写ベルト12の駆動と同時に感光ドラム5Y,5M,5C,5K及び現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRの駆動を開始し、画像形成のための各種バイアスを印加する。
次にステップS603において給紙カセット1より用紙2の給紙搬送を開始し、ステップS604へ移行する。ステップS604では画像形成を行い、ステップS605へ移行する。ステップS605では、印字率を算出する。本実施例では印字率として上述した平均印字率を用い、上述した方法で平均印字率を算出した後、画像ページ毎に積算し、平均印字率の積算値をRAM207に記憶し、ステップS606へ移行する。ステップS606では、ステップS605においてRAM207に記憶した平均印字率の積算値を参照し、該積算値が所定の閾値以上か否かを判断する。閾値以上の場合には、クリーニング動作を実行するためステップS608へ移行する。ステップS608では、マゼンタ画像の後端領域の濃度を算出する。
本実施例では上述した方法で後端領域の印字率を算出した後、画像後端濃度値としてRAM207に記憶し、ステップS609へ移行する。ステップS609では、ステップS608においてRAM207に記憶した画像後端濃度値を参照し、所定の閾値と比較する。所定の閾値未満の場合は、中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収するために一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加しても転写中のマゼンタ画像に影響を与えないためステップS611へ移行し、一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加して転写残トナーを回収する。一方、ステップS609においてマゼンタの画像後端濃度値が所定の閾値以上の場合には、一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加するとマゼンタ画像の後端領域の濃度が薄くなるため、ステップS610へ移行してマゼンタ画像の転写が終了するまでの時間tが経過するのを待つ。ステップS610において時間tが経過するとS611へ移行する。ステップS611では、中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Y上へ回収する処理を開始し、ステップS607へ移行する。
ステップS606において、平均印字率の積算値が所定の閾値未満の場合にはクリーニング動作を実行する必要がないため、ステップS607へ移行する。ステップS607では、画像形成された用紙2上のトナーを用紙2へ定着する処理を行い、ステップS612へ移行する。ステップS612では、用紙2を機外へ排出してステップS613へ移行する。
ステップS613では最終ページかどうかの判断を行い最終ページでない場合にはステップS603へ移行して処理を繰り返す。最終ページの場合にはステップS614へ移行して各種モータ停止などの停止処理を行った後、ステップS601へ移行して次のジョブの受け付けを待つ。
以上説明したように本実施例1では、連続印刷中に印刷を中断して中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収する際に、感光ドラム5Yと隣接配置された感光ドラム5Mで形成するマゼンタ画像の後端領域の濃度が所定値未満であることを検出することにより、転写残トナーの回収開始タイミングを早めて生産性ダウンを軽減することができる。
本発明の第2の実施形態について説明する。実施例1と同様の構成に関しては同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2の画像形成装置においては、小売店などの店頭で使用するPOP広告をきれいに印刷することを目的としたPOP印刷モードを有する。POP印刷モードが指定されると画像形成を行う際のトナーの載り量を増加させ、通常印刷モードと比較してより広範囲な色再現が可能となる。
(POP印刷モードの説明)
ユーザがホストコンピュータ200上で作成したドキュメントは、プリンタドライバを介して印刷が開始され、プリンタドライバによって設定された印字命令とドキュメントの画像情報がコントローラ部201に伝えられる。
図7を用いてPOP印刷モードの指定について説明する。図7(a)は、プリンタドライバのプロパティ設定画面であり、ページ設定タブ702を選択すると原稿サイズや出力用紙サイズ、印刷部数等の設定が可能である。図7(b)は、プロパティ設定画面の印刷品質タブ702の画面を示す。印刷品質画面では印刷画像の品質に関する設定が可能であり、本実施例ではトナーの載り量を増やして濃度を高くするPOP印刷モード703の指定が可能である。704はOFFボタンであり、OFFボタンが選択された状態では通常の印刷モードで画像形成を行う。705はONボタンであり、ONボタンが選択されるとPOP印刷モードで画像形成を行う。
ユーザによって指定されたPOP印刷モードは、コントローラ部201に印字命令として通知される。コントローラ部では、ジョブの開始時にPOP印刷モードをエンジン制御部203へ通知する。CPU205は、ビデオインタフェース部204を介して受け取ったPOP印刷モードの情報をRAM207へ記憶する。
エンジン制御部203は、各ステーションで画像を形成する際にRAM207に記憶されたPOP印刷モードの情報を参照する。POP印刷モードがONの場合には、現像ローラ駆動モータ214の速度を変更し、現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRの回転速度を通常の印刷時の2倍にして、各色感光ドラム上の静電潜像にトナーが多く移動するように制御する。
連続印刷中のクリーニング動作について説明する。中間転写ベルト12から感光ドラム5Yへ転写残トナーを回収する処理の開始タイミングは、画像認濃度識部220がマゼンタ画像後端部の画像濃度を認識し、その認識結果に応じて画像形成タイミング制御部223が決定する。
実施例2における画像認濃度識部220の処理は、POP印刷モードがOFFの場合、すなわちマゼンタ画像を通常モードで形成する場合には、マゼンタ画像後端部の画像濃度が薄いと認識し、POP印刷モードがONの場合、すなわちマゼンタ画像をPOP印刷モードで形成する場合には、マゼンタ画像後端部の画像濃度が濃いと認識する。従って画像形成タイミング制御部223は、POP印刷モードがOFFの場合は図4(b)、POP印刷モードがONの場合は図4(c)を選択する。
図4(b)において、タイミングP1で一次転写ローラ4Yに負極性の電圧レベルVY4が印加されると、負極性バイアスが中間転写ベルト12を介して隣接する一次転写ローラ4Mと中間転写ベルト12のニップ部の電位に影響を与え、本来VM1の印加で得られるはずの電位が不足し、時間tの区間は、感光ドラム5Mから中間転写ベルト12へ転写するトナー量が減少する。従ってPOP印刷モードがONの場合はトナー量が多いため全てのトナーを転写することができず転写不良が発生するが、POP印刷モードがOFFの場合はトナー量が少なく図4(b)のタイミングでも問題なく転写される。
(実施例2の印刷動作)
実施例2の印刷動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。本フローチャートの処理はROM206に記憶され、CPU205によって実行される。
図8ステップS800において、印刷ジョブを受け付けたかどうかをチェックする。ユーザによって印刷動作が開始されるとステップS801へ移行し、コントローラから通知されたPOP印刷モードの情報をRAM207へ記憶する。次に、ステップS802へ移行し、印刷の準備動作を開始する。準備動作としては、中間転写ベルト12の駆動と同時に感光ドラム5Y,5M,5C,5K及び現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRの駆動を開始し、画像形成のための各種バイアスを印加する。ここで、RAM207へ記憶したPOP印刷モードの情報がONである場合は、画像形成を行うトナー量を増加させるため現像ローラ8YR、8MR、8CR、8KRの駆動速度を通常印刷モード時の2倍にして駆動する。次にステップS803において給紙カセット1より用紙2の給紙搬送を開始し、ステップS804へ移行する。
ステップS804では画像形成を行い、ステップS805へ移行する。ステップS805では、印字率を算出する。本実施例では印字率として上述した平均印字率を用い、上述した方法で平均印字率を算出した後、画像ページ毎に積算し、平均印字率の積算値をRAM207に記憶し、ステップS806へ移行する。ステップS806では、ステップS805においてRAM207に記憶した平均印字率の積算値を参照し、該積算値が所定の閾値以上か否かを判断する。閾値以上の場合には、クリーニング動作を実行するためステップS808へ移行する。ステップS808では、RAM207へ記憶したPOP印刷モードの情報を参照し、ステップS809へ移行する。
ステップS809において、POP印刷モードがOFFである場合は、通常印刷モードで画像形成を行いトナーの載り量を増加させていない。従って、中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収するために一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加しても転写中のマゼンタ画像に影響を与えないためステップS811へ移行し、一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加して転写残トナーを回収する。一方、POP印刷モードがONである場合は、現像ローラの回転速度を速くしてトナーの載り量を増加させており、一次転写ローラ4Yへ負極性の電圧を印加するとマゼンタ画像の後端領域の濃度が薄くなるため、ステップS810へ移行してマゼンタ画像の転写が終了するまでの時間tが経過するのを待つ。ステップS810において時間tが経過するとS811へ移行する。ステップS811では、中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Y上へ回収する処理を開始し、ステップS807へ移行する。
ステップS806において、平均印字率の積算値が所定の閾値未満の場合にはクリーニング動作を実行する必要がないため、ステップS807へ移行する。ステップS807では、画像形成された用紙2上のトナーを用紙2へ定着する処理を行い、ステップS812へ移行する。ステップS812では、用紙2を機外へ排出してステップS813へ移行する。
ステップS813では最終ページかどうかの判断を行い最終ページでない場合にはステップS803へ移行して処理を繰り返す。最終ページの場合にはステップS814へ移行して各種モータ停止などの停止処理を行った後、ステップS800へ移行して次のジョブの受け付けを待つ。
以上説明したように本実施例2では、連続印刷中に印刷を中断して中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Yへ回収する際に、感光ドラム5Yと隣接配置された感光ドラム5Mで形成するマゼンタ画像の後端領域の濃度をPOP印刷モードか否かで判断し、POP印刷モードでない通常の印刷モードの場合には、転写残トナーの回収開始タイミングを早めて生産性ダウンを軽減することができる。
尚、本実施例2では、POP印刷モードがOFFである場合は図4(b)、POP印刷モードがONである場合は図4(c)のタイミングチャートで中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Y上へ回収するようにしたが、POP印刷モードがONであってもさらに画像濃度認識部220が画像の後端領域にマゼンタ画像が存在しないことを認識してその場合に図4(b) のタイミングチャートで中間転写ベルト12上の転写残トナーを感光ドラム5Y上へ回収することも可能である。
1 給紙カセット
2 用紙
4(4Y、4M、4C、4K) 一次転写ローラ
5(5Y、5M、5C、5K) 感光ドラム
8YR、8MR、8CR、8KR 現像ローラ
12 中間転写ベルト
40 帯電ブラシ

Claims (5)

  1. トナー像を担持する像担持体と、移動可能な中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写する一次転写部材と、前記中間転写体上のトナー像を転写材に転写する二次転写部材と、前記中間転写体に接触し、前記中間転写体上のトナーを帯電する帯電部材と、前記帯電部材に付着したトナーを中間転写体上に移動させ回収する中間転写体クリーニング手段を有する画像形成装置において、
    印刷ページ内の各色の画像濃度を認識する画像濃度認識手段と、連続印刷中の画像形成開始タイミングと中間転写体クリーニング手段における中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収するタイミングを決定する画像形成タイミング制御手段とを有し、
    トナーを回収する像担持体に隣接する像担持体で形成するトナー像の濃度に応じて、中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定することを特徴とした画像形成装置。
  2. 前記画像濃度認識手段は、トナーを回収する像担持体に隣接する像担持体で形成する画像の後端部の画像濃度を認識し、認識した画像後端部の濃度に応じて中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像濃度認識手段で認識した濃度が所定の閾値未満の場合、閾値以上の場合より中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを早めることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 通常の印刷より画像濃度を高くして印刷する高濃度印刷手段を有し、前記画像濃度認識手段は、高濃度印刷手段が選択されているか否かに応じて中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを決定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記画像濃度認識手段で高濃度印刷手段が選択されていないと判断した場合、高濃度印刷手段が選択されている場合より中間転写体上のトナーを像担持体上へ回収する開始タイミングを早めることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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