JP2007226127A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応し、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して被転写体に良好なトナー像転写を行い、良好に画像形成する。
【解決手段】1次転写ローラ30Y等を用いて感光体ドラム22Y等上のトナー像を中間転写ベルト12に転写し、ベルト12上のトナー像を2次転写ローラ34で用紙Sに転写するとき、転写電圧の制御方式としてATVC制御方式を採用する。その制御では、第1検出電流を転写ローラに印加した場合、該電流印加による発生電圧が転写電源31Y等、35の許容出力範囲の上限に達するときはATVC検出を中断し、第2検出電流でATVC検出を再開するようにし、発生電圧が電源許容出力範囲上限に達しないと判定される最初の検出電流(例えば第1又は第2の検出電流)を転写ローラに印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の、電子写真方式や静電記録方式等による画像形成装置での画像形成方法に関し、また、そのような画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成方法及び装置では、通常、例えば感光体のような静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させ、該帯電域に、静電潜像形成装置である画像露光装置から形成しようとする画像に応じた露光を施して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置により現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を転写装置により被転写体に転写する。
静電記録方式の画像形成装置では、例えば静電記録用誘電体のような静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させ、該帯電域に静電潜像形成装置である静電記録装置にて、形成しようとする画像に応じた静電記録を施して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置により現像して可視トナー像を形成し、該可視トナー像を転写装置により被転写体に転写する。
いずれの方式の画像形成装置の場合も、前記被転写体は、モノクロ画像形成装置では、記録紙等の記録媒体であり、転写されたトナー像は該記録媒体に定着される。カラー画像形成装置では、該被転写体は、一般的には、1次的には中間転写体であり、2次的には記録媒体である。中間転写体に1次転写されたトナー像は、さらに記録媒体に2次転写され、定着される。
静電潜像担持体上に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写装置は、転写ローラ等の転写部材を備えており、トナー像転写にあたっては、該転写部材に転写電源から転写電圧(転写バイアス)が印加されて被転写体にトナー像の極性とは逆極性の電荷が与えられ、それによりトナー像が被転写体に転写される。
転写ローラ等の転写部材の抵抗は、製造時のばらつきや、周囲の環境条件(温度及び(又は)湿度)の影響によって変化するので、そのように変化する転写部材の抵抗値に対しトナー像転写のための適正な電流を流すために、転写部材に印加する転写電圧を制御することが行われている。
転写部材への転写電圧印加方式としては定電圧印加方式が広く採用されている。
定電圧印加方式を採用する場合に転写部材へ印加する転写電圧の制御方式の代表的なものとして、ATVC制御方式やPTVC制御方式が知られている。
ATVC制御方式は、基本的には、被転写体へのトナー像転写において転写部材へ流したい一定電流を画像形成動作開始前に転写部材へ印加し、そのとき発生した電圧を保持し、転写処理時に転写部材に印加する方式である。
PTVC制御方式は、被転写体へのトナー像転写前に転写部材にある一定電流を流し、そのとき発生した電圧を予め決められた制御式に入れて算出した電圧を転写処理時に転写部材へ印加する方式である。
定電圧印加方式を採用する場合は、このようなATVC制御方式やPTVC制御方式等によって被転写体へトナー像を転写する前の転写系のインピーダンスを検出し、適正範囲の電流が流れるように転写部材へ転写電圧を印加する。
例えば、特開2001−154506号公報には、PTVC制御方式による転写部材の抵抗検知において、転写部材の抵抗上昇で検出電流値が所望値に達しない場合、そのときの電流値と所望電流値の差分から転写部材の抵抗を求め、該抵抗値に応じて転写部材へ印加する転写電圧を決定することが記載されている。
特開平2−264278号公報には、ATVC制御方式として、所定の電流値にて転写手段を定電流制御し、そのときの発生電圧に予め決めた係数を乗じた値で画像形成時の転写電圧を決めることが記載されている。
特開2001−154506号公報 特開平2−264278号公報
しかしながら、転写ローラ等の転写部材の抵抗値は、転写部材の製造時のバラつき、使用時の温度や湿度などの環境、長期使用等によって一桁以上変化してしまうことがあるため、予め想定している転写部材の抵抗範囲を超えるような抵抗を示すことがある。
既述のPTVC制御方式では、転写部材が検出不可範囲の抵抗値にある場合、転写部材に印加する転写電圧として計算上の値を採用することになるので、周囲環境条件によっては転写部材の抵抗検知が確実に行われていると言い難い場合があり、実際の転写部材の抵抗に見合った転写電圧との誤差により画質にバラつきが生じる可能性がある。
一方、特開平2−264278号公報に記載のATVC制御方式においても、予め決めた係数を乗じた値で画像形成時の転写電圧を決めるため、周囲環境条件によっては、実際の転写部材の抵抗に見合った転写電圧との誤差により画質にバラつきが生じる可能性がある。
そこで本発明は、静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であって、少なくとも一つの転写部材については、例えば転写部材周囲の温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる画像形成方法を提供することを第1の課題とする。
また本発明は、静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であって、少なくとも一つの転写部材については、例えば転写部材周囲の温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる画像形成装置を提供することを第2の課題とする。
本発明は前記第1、第2の課題を解決するため、以下の第1、第2及び第3の画像形成方法及び装置を提供する。
〔1〕第1の画像形成方法及び装置
(1−1)第1の画像形成方法
静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流を設定しておき、該抵抗検出工程では、定められた順番で該検出電流を採用するようにし、採用した検出電流を前記転写部材に印加した場合、該電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達し電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、次いで次順位の検出電流を採用して抵抗検出工程を再開するようにして、発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないと判定される最初の検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成方法
(1−2)第1の画像形成装置
静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
前記抵抗検出工程の実施手段及び前記転写電圧の設定手段を備えており、
該抵抗検出工程実施手段は、抵抗検出工程実施のための前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流が設定されており、該抵抗検出工程実施にあたっては、定められた順番で該検出電流を採用するようにし、採用した検出電流を前記転写部材に印加した場合、該電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達し電圧検出ができないときは、抵抗検出工程を中断し、次いで次順位の検出電流を採用して抵抗検出工程を再開するようにして、発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないと判定される最初の検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、
前記転写電圧設定手段は、前記抵抗検出工程実施手段により検出される電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成装置。
第1の画像形成方法及び装置によると、抵抗検出工程実施のため、転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流が設定されている。抵抗検出工程実施にあたっては、定められた順番で該検出電流が採用される。
そして採用した検出電流を転写部材に印加した場合(採用した検出電流を転写部材に流そうとすると)、該電流印加による発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達し電圧検出ができないときは抵抗検出工程が中断され、次いで次順位の検出電流を採用して抵抗検出工程が再開される。このようにして、転写部材での発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないと判定される最初の検出電流を転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を設定する。
従って、転写部材の抵抗が周囲環境や製造時のバラつき等により想定したものより異なっていても、その転写部材の抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる。換言すれば、転写部材の広い範囲の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる。
転写部材の抵抗は例えば周囲環境によって変化し易く、一般的には低温低湿環境において転写部材の抵抗が増す傾向にある。
例えばこのように低温低湿環境において転写部材の抵抗が想定抵抗より増してくれば、想定抵抗のときには適正であった電流を転写部材に印加しようとすると、転写部材での発生電圧は該抵抗の増大により大きくなりすぎ、転写電源の許容出力範囲を超えてくることがある。
そこで、抵抗検出工程実施のため転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流としては、例えば、転写部材の抵抗が想定されていた抵抗であるときに転写部材に印加すればトナー像転写を良好に行える電流を第1順位の検出電流とし、それに続く順位の検出電流は、該第1電流より小さく、且つ降順に小さくなる電流とする場合を例示できる。
抵抗検出工程実施のため転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流は3種類以上あってもよいが、第1順位の第1電流と第2順位の第2電流の2種類だけでもよい。
すなわち、前記複数の検出電流として第1順位の第1電流と第2順位の第2電流とを設定しておき、該第1電流を前記転写部材に印加した場合、該第1電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該第1電流を転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を設定し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、次いで前記第2検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該第2検出電流を転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を設定する場合を例示できる。
この場合も、第1電流は、転写部材の抵抗が想定されていた抵抗であるときに転写部材に印加すればトナー像転写を良好に行える電流とし、第2電流は第1電流より小さい電流である場合を例示できる。
またこの場合、該第2電流は、それを採用すれば、転写部材での発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲のものになる電流とすればよい。
そのような第2電流は予め実験等により求めておくことができる。
例えば、低温低湿環境において第1電流値より電流値を下げながら転写部材に電流を印加していったとき、転写電源の許容出力範囲の上限に達する直前の電流値を求め、それを第2電流として採用する場合を挙げることができる。
いずれにしても、転写部材の想定抵抗としては、例えば、所定の製造工程により製造された製造時の平均的な抵抗であって、その抵抗値からの温湿度変化による抵抗値の変動の度合いが使用経験上分かっている抵抗を挙げることができる。
〔2〕第2の画像形成方法及び装置
(2−1)第2の画像形成方法
静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流と該温湿度が予め定めた該温湿度範囲内のときに採用する第4検出電流とを設定しておき、該転写部材周囲の温湿度を検出し、該温湿度検出結果が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定し、該温湿度検出結果が前記予め定めた温湿度範囲内のときは前記第4検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成方法。
(2−2)第2の画像形成装置
静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
前記抵抗検出工程の実施手段、前記転写電圧の設定手段及び前記転写部材周囲の温湿度を検出するための温湿度検出部を備えており、
該抵抗検出工程実施手段には、前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流と該温湿度が予め定めた該温湿度範囲内のときに採用する第4検出電流とが設定されており、 該抵抗検出工程実施手段は、前記温湿度検出部により検出される前記転写部材周囲の温湿度が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該温湿度検出部により検出される温湿度が前記予め定めた温湿度範囲内のときは前記第4検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、
前記転写電圧設定手段は前記抵抗検出工程実施手段により検出される検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成装置。
転写部材の抵抗は特に周囲環境によって変化し易く、一般的には転写部材周囲の温度、湿度が低くなってくると、転写部材の抵抗が増す傾向にある。
このように温湿度の変化により転写部材の抵抗が増してくれば、同じ検出電流を採用していたのでは転写部材での発生電圧が該抵抗の増大により大きくなりすぎ、転写電源の許容出力範囲を超えてくることがある。
そこで第2の画像形成方法及び装置では、転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流と該温湿度が予め定めた該温湿度範囲内であるときに採用する第4検出電流とを設定し、転写部材周囲の温湿度が該予め定めた温湿度範囲外のときは該第3検出電流を転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、転写部材周囲の温湿度が該予め定めた温湿度範囲内のときは該4検出電流を転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、その検出電圧に基づいて転写電圧を設定する。
前記第3検出電流、第4検出電流は、通常考えられる転写部材周囲の温度湿度の変化を想定して、その検出電流を採用すれば、転写部材抵抗検出を行える電流とすればよい。
前記予め定めた温湿度範囲としては、温度及び湿度がそれぞれ予め定めたもの以上に高い範囲にあるときの温湿度範囲を例示でき、従って温湿度範囲外とは温度及び湿度のうち一方、或いは双方が予め定めたものより低く、温湿度範囲内とは温度及び湿度がそれぞれ予め定めたもの以上に高い、という場合を例示できる。
予め定めた温湿度範囲として、例えばこのような温度範囲を採用する場合、前記第3検出電流は第4検出電流より小さく設定すればよい。
第2の画像形成方法及び装置によると、周囲環境の変化により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その転写部材の抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる。
なお、前記の第1の画像形成方法及び画像形成装置においては、前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流を設定しておき、転写部材周囲温度を検出し、検出した温湿度が該予め定めた温湿度範囲外のときは前記第1検出電流の代わりに該第3検出電流を採用して該第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定してもよい。
〔3〕第3の画像形成方法及び装置
(3−1)第3の画像形成方法
静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流を設定し、該検出電流を前記転写部材に印加した場合、該検出電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該検出電流を該転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、前記静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定し、次いで前記検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成方法。
(3−2)第3の画像形成装置
静電潜像担持体を帯電装置で帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
前記抵抗検出工程の実施手段、前記転写電圧の設定手段及び前記帯電装置制御手段を備えており、
該抵抗検出工程実施手段には該抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流が設定されており、該抵抗検出工程実施手段は、該検出電流を前記転写部材に印加した場合、該検出電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、前記帯電装置制御手段は、該抵抗検知工程が中断されると前記帯電装置を制御して前記静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定し、前記抵抗検出工程実施手段は、該静電潜像担持体の帯電電位が絶対値でより大きく設定されると前記検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、
前記転写電圧設定手段は、前記抵抗検出工程実施手段により検出される電圧に基づいて前記転写電圧を設定する画像形成装置。
第3の画像形成方法及び装置は、検出電流を転写部材に印加した場合(検出電流を転写部材に印加しようとすると)、該検出電流印加による発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達して電圧検出ができないときは、前記静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定し、再度抵抗検出工程を実施することで、転写部材での発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達しないようにして発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を設定するものである。
静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定する場合の該帯電電位は、転写部材での発生電圧の検出を可能とするものであり、例えば、帯電電位を増加させていったとき、転写部材での発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達する直前の帯電電位に設定する場合を挙げることができる。
第3の画像形成方法及び装置によると、転写部材周囲の温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる。
〔4〕被転写体等について
本発明は、モノクロ画像形成にもカラー画像形成にも適用可能である。
前記第1、第2及び第3の各画像形成方法及び装置において、トナー像が転写される被転写体は、モノクロ画像形成では、通常、記録紙等の記録媒体であり、カラー画像形成では、一般的には、1次的には中間転写体であり、2次的には記録媒体である。中間転写体に1次転写されたトナー像は記録媒体に2次転写される。
被転写体にトナー像を転写するための転写部材は、代表例として転写ローラを挙げることができるが、それには限定されない。
被転写体にトナー像を転写するための転写部材は、カラー画像形成においては、一般的には、中間転写体にトナー像を1次転写する1次転写部材と記録媒体にトナー像を2次転写する2次転写部材とが採用される。
本発明に係る第1、第2、第3の画像形成方法及び装置における前記「転写部材」は、カラー画像形成においては、1次転写部材及び2次転写部材のうちの少なくとも一つの転写部材である。
以上説明したように本発明によると、静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であって、少なくとも一つの転写部材については、例えば転写部材周囲の温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる画像形成方法を提供することができる。
また、本願発明によると、静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であって、少なくとも一つの転写部材については、例えば転写部材周囲の温湿度環境等により異なってくる転写部材の抵抗に対応して、その抵抗によく見合った、トナー像転写に適正な転写電圧を転写部材に印加して良好なトナー像転写を行うことができ、それだけ画質良好に画像形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置例であるタンデム型カラープリンタの構成の概略を示している。
このプリンタ10は、その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト12を備えている。中間転写ベルト12は、半導電性材料からなっており、三つのローラ14、16、18の外周部に支持されて矢印A方向に回転駆動されるようになっている。
中間転写ベルト12の下部水平部の下には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーにそれぞれ対応する四つの作像ユニット(作像手段)20Y、20M、20C、20Kが中間転写ベルト12に沿って並んで配置されている。
作像ユニット20Y、20M、20C、20Kは、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kをそれぞれ有している。感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kの周囲には、その回転方向に沿って順に、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を均一帯電させる帯電器24Y、24M、24C、24Kと、均一帯電した感光体ドラム表面に各色画像データに応じて露光することにより静電潜像を形成するプリントヘッド部26Y、26M、26C、26Kと、感光体ドラム表面に形成された静電潜像を各色トナーで現像してトナー画像とする現像器28Y、28M、28C、28Kと、中間転写ベルト12を挟んで感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kに対向する位置で中間転写ベルト12の内側に接触して設けられ、感光体ドラム表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト12上に一次転写するための1次転写ローラ(1次転写部材)30Y、30M、30C、30Kと、1次転写後に感光体ドラム表面に残留するトナーを回収してクリーニングするクリーナ32Y、32M、32V、32Kがそれぞれ配置されている。
各感光体ドラムは本例では負帯電性の感光体ドラムであり、各現像器で用いられているトナーは負帯電性トナーである。
プリントヘッド部26Y、26M、26C、26Kは、感光体ドラムの軸方向と平行な主走査方向に並べられた多数のLEDから構成されている。
中間転写ベルト12のローラ18で支持された部分の外側には、2次転写ローラ(2次転写部材)34が圧接されている。2次転写ローラ34と中間転写ベルト12との接触部が転写領域36になっている。2次転写ローラ34は、図示しない退避機構により中間転写ベルト12と非接触となる位置へ退避可能になっている。
図2に示すように、1次転写ローラ30Y、30M、30V、30Kには1次転写電源31Y、31M、31C、31Kからそれぞれ1次転写電圧が印加される。この1次転写電圧の作用により、各作像ユニット20Y、20M、20C、20Kの感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面に形成された各色トナー画像が静電的に引き付けられて、中間転写ベルト12上に1次転写されるようになっている。
1次転写電源31Y、31M、31C、31Kには1次転写ローラに印加される電流を検出する電流検出部ay、am、ac、akがそれぞれ接続されている。これらについては後ほどさらに説明する。
また、2次転写ローラ34は2次転写電源35により2次転写電圧が印加される。中間転写ベルト12の支持ローラ18は接地されている。この2次転写電圧の作用により中間転写ベルト12上に形成されたトナー画像は、後述するように転写領域36に搬送されてくる記録媒体(ここでは記録紙、以下「用紙」という。)に静電的に引き付けられて2次転写されるようになっている。
2次転写電源35には2次転写ローラに印加される電流を検出する電流検出部35aが接続されている。これについては後ほどさらに説明する。
図1を再び参照すると、中間転写ベルト12のローラ16で支持された部分には、クリーナ38が圧接されている。このクリーナ38は、2次転写後に中間転写ベルト12上に残留するトナーを掻きとって廃トナーボックス40内に回収するためのものである。クリーナ38もまた、2次転写ローラ34と同様に、図示しない退避機構により中間転写ベルト12と非接触となる位置へ退避可能になっている。
プリンタ10の下部には、給紙カセット42が着脱可能に配置されている。給紙カセット42内に積載収容された用紙Sは、給紙ローラ44の回転によって最上部のものから1枚ずつ搬送路46に送り出されることになる。
搬送路46は、給紙カセット42から、タイミングローラ対48のニップ部、2次転写領域36及び定着ユニット50を通って排紙トレイ11まで延びている。タイミングローラ対48は、給紙カセット42から送られてきた用紙Sを、中間転写ベルト12上の画像と同期をとって転写領域36に給紙するためのものである。
タイミングローラ対48の近傍には、タイミングセンサ52が配置されている。タイミングセンサ52は、給紙カセット42から搬送路46へ送り出された用紙Sの先端がタイミングローラ対48でニップされたことを検出するためのものである。タイミングセンサ52により用紙Sの先端が検出されると、タイミングローラ対48はその回転を一旦停止し、その後、中間転写ベルト12上のトナー画像と同期をとって用紙Sを転写領域36に給紙するようになっている。
また、タイミングローラ対48の一方のローラ48aに対向して紙厚センサ54が配置されている。紙厚センサ54は、タイミングローラ対48に用紙先端がニップされたときの前記ローラ48aの移動量を検知するもので、これにより用紙が普通紙であるか、厚みのある厚紙又はOHP用シートであるかを判別できるようになっている。
定着ユニット50は、一対のローラ56、58に支持されて矢印B方向に回転駆動される定着ベルト60と、この定着ベルト60を介してローラ56に圧接されて矢印方向に従動回転する定着ローラ62を備えており、トナー画像が2次転写された用紙が通過する定着ベルト60と定着ローラ62とのニップ部が定着領域64となっている。定着ベルト60は、図示省略のヒータにより加熱される。
次に、以上の構成からなるプリンタ10の動作について説明する。プリンタ10はその動作を全体的に制御する制御部Cont(図3参照)の指示のもとに動作する。
図3に示すように、制御部Contには、画像形成枚数を設定するテンキー、使用する用紙Sのサイズ等を選択する用紙選択キー等が設けられた操作パネルPが接続されており、前記転写ローラ周囲の温度及び湿度を検出するためにプリンタ10内に設置された温湿度センサTHSによる検出温湿度信号その他の各種センサによる検出情報等が制御部Contに入力されるようになっている。前記の電流検出部で検出される電流情報も制御部Contに入力される。
また、作像ユニット20Y、20M、20C、20Kにおける感光体駆動モータMY、MM、MC、MK、帯電器24Y、24M、24C、24K、プリントヘッド部26Y、26M、26C、26K及び現像器28Y、28M、28C、28K、さらに1次転写電源31Y、31M、31C、31K、2次転写電源35及びその他の画像形成にあたり動作すべき部分は制御部Contの指示のもとに動作するようになっている。
外部装置(例えばパソコン)からプリンタ10の制御部Contに組み込まれた画像信号処理部(図示省略)に画像信号が入力されると、画像信号処理部ではこの画像信号をイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに色変換したデジタル画像信号を作成する。この信号はプリントヘッド部26Y、26M、26C、26Kにおけるプリントヘッド部用LEDドライブ回路に伝達される。
このドライブ回路は、入力されたデジタル信号に基づいて、各作像ユニット20Y、20M、20C、20Kのプリントヘッド部26Y、26M、26C、26Kを発光させて露光を行う。この露光は、プリントヘッド部26Y、26M、26C、26Kの順にそれぞれ時間差をもって行われる。これにより、感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kのそれぞれの表面に各色用の静電潜像が形成される。
感光体ドラム22Y、22M、22C、22Kのそれぞれに形成された静電潜像は、現像器28Y、28M、28C、28Kによりそれぞれ反転現像されて各色のトナー画像となる。そして、各色のトナー画像は正極性の1次転写電圧が印加された一次転写ローラ30Y、30M、30C、30Kのそれぞれの作用により、矢印A方向に回転駆動されている中間転写ベルト12上に順次重ね合わせて1次転写される。
このようにして中間転写ベルト12上に形成された重ね合わせトナー画像は、中間転写ベルト12の移動にしたがって転写領域36に達する。そして、重ね合わされた各色トナー画像は、1次転写電圧と同極性の2次転写電圧が印加された2次転写ローラ34の作用により、給紙カセット42から搬送路46に送り出されてタイミングローラ対48の駆動により転写領域36を通過する用紙Sに一括して2次転写される。2次転写後に中間転写ベルト12上に残留するトナーは、クリーナ38により回収される。
トナー画像が2次転写された用紙Sは、搬送路46を通って定着ユニット50に送られ、そこで定着領域64を通過することによりトナー画像が用紙Sに加熱定着される。そして、用紙Sは排紙トレイ11に排出される。
カラー画像形成動作はこのようにして行われるが、モノクロ画像の場合には入力されたモノクロ画像データに基づき作像ユニット20Kだけが動作して中間転写ベルト12上にブラックトナー画像が形成される。その後は同様に、ブラックトナー画像は転写領域36で用紙Sに2次転写され、定着ユニット50で加熱定着されて、用紙Sが排紙トレイ11に排出される。
なお、画像形成装置のエレメント配置や構成などは本実施例に限定されない。装置に応じて、変更してかまわない。
続いて、プリンタ10における電源投入後の定着ユニット50のウォームアップ時間中に行われる転写電圧制御について説明する。この制御は、それには限定されないが、本例では、プリンタ10の動作を全体的に制御する制御部Contにおいて行われる。
この転写電圧制御において、1次転写ローラ30Y、30M、30C、30Kのそれぞれへ印加する1次転写電圧の制御及び2次転写ローラ34へ印加する2次転写電圧の制御には、被転写体(1次転写ローラについては中間転写ベルト12、2次転写ローラについては用紙S)へのトナー像転写前に転写ローラに一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて転写電圧を設定する方式(以下「ATVC方式という。」)が採用される。
本例では、転写ローラに電流を印加したときのその電流による転写ローラでの発生電圧は、前記の電流検出部から制御部Contに入力される電流信号に基づき、その入力電流が得られるように制御部Contが転写電源に指示している出力電圧であるとして制御部Contにおいて検出される。
なお、以下の説明では、ATVC方式における転写部材抵抗検出を「ATVC検出」と称する。
まず、プリンタ10の電源がオンされると、2次転写ローラ34のクリーニングがなされた後、制御部Contは、ATVC制御方式を基本的には次のように実行する。
すなわち、予め決められて自身が記憶している、転写ローラでの発生電圧を検出するための検出電流を、1次転写ローラについては1次転写電源31Y、31M、31C、31Kから1次転写ローラ30Y、30M、30C、30Kへそれぞれ電圧を印加させることで流し、2次転写ローラ34については2次転写電源35から2次転写ローラ34へ電圧を印加させることで流し、該検出電流印加により転写ローラで発生する電圧を検出する。
一方、制御部Contには、1次転写ローラについて、検出電圧と、通紙条件(例えば紙種、紙厚)、転写ローラ周囲の前記センサTHSで検出される温湿度及び用紙サイズ等のうちから予め選択された1又は2以上の条件との組み合わせにおける転写電圧を定めたテーブルを記憶させてある。2次転写ローラについても同様のテーブルを記憶させてある。
制御部Contは、前記検出電流印加により各転写ローラで発生した電圧を検出すると、該検出電圧と現状での条件(通紙条件等から予め選択された条件についての現状条件)とに基づいて前記テーブルから作像時の各転写ローラについての1次転写電圧及び2次転写ローラについての2次転写電圧をそれぞれ決定(設定)し、該1次転写電圧を1次転写電源31Y、31M、31C、31Kから1次転写ローラ30Y、30M、30C、30Kへ1次転写に支障のないタイミングで印加させるとともに、2次転写電圧を2次転写電源35から2次転写ローラ34へ2次転写に支障のないタイミングで印加させる。
しかしながら、検出電流を転写電源から転写ローラへ印加しようとするときに、転写ローラの抵抗が温湿度等によっては想定されていた抵抗より上昇していることがある。このとき、転写部材抵抗検出のために転写ローラに印加する検出電流が例えば転写ローラの想定抵抗に対応するものであるときは、それと同じ検出電流を印加しようとすると、転写ローラでの発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達してしまうことがある。そうなれば、ATVC検出ができなくなる。
そこで本例では、1次転写ローラのそれぞれについて、さらに2次転写ローラについて、転写ローラ抵抗検出のために転写ローラに印加する検出電流として、転写ローラが想定抵抗であるときに転写ローラでの発生電圧を検出できる第1検出電流と、該第1検出電流より小さい第2検出電流を定めて制御部Contに記憶させておき、各転写ローラ(1次転写ローラ及び2次転写ローラのそれぞれ)について、制御部Contに図4のフローチャートに示すように制御させる。それに限定される必要はないが、本例では、転写ローラの想定抵抗として、所定の製造工程により製造された製造時の平均的な抵抗であって、その抵抗値からの温湿度変化等による抵抗値の変動の度合いが使用経験上分かっている抵抗を採用している。
すなわち、図4に示すように、ATVC検出及び転写電圧設定処理においては、先ず、ステップS1で第1検出電流を印加し、第1検出電流を印加した場合に(第1検出電流を印加しようとしたときに)、転写ローラでの発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、ステップS2で第1検出電流のもとでの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。しかしステップS1において転写ローラでの発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達すると、ステップS3で操作パネルPにエラー表示させるとともにATVC検出を中断し、ステップS4で第2の検出電流を採用してATVC検出を再開し、ステップS2で第2検出電流のもとでの検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。
ATVC検出の他の例として、図5や図6に示す検出手法を採用してもよい。
図5に示す例は、転写ローラの抵抗は特に周囲環境によって変化し易く、転写ローラ周囲の温度、湿度が低くなってくると、転写ローラの抵抗が増す傾向にあることに着目したものである。
1次転写ローラについても、2次転写ローラについても、転写ローラに印加する電圧検出用の検出電流として、前記の温湿度センサTHSで検出される転写ローラ周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲(規定温湿度範囲)外のときに採用する第3検出電流と、温湿度が予め定めた該温湿度範囲内であるときに採用する第3検出電流より大きい第4検出電流とを設定してATVC検出を行う。
それには限定されていが、本例では、検出電流の使い分けの基準となる規定温湿度範囲として、例えば温度が29℃以上、且つ、湿度が16%RH以上の温湿度範囲を挙げることができる。この場合、温湿度範囲外とは、温度が29℃より低温及び(又は)湿度が16%RHより低湿の場合であり、温湿度範囲内とは、温度が29℃以上に高く、且つ、湿度が16%RH以上に高い場合である。
すなわち、図5に示すように、先ず、ステップS20で温湿度センサTHSにて転写ローラ周囲の温湿度を検出し、ステップS21でセンサTHSで検出された温湿度が規定範囲外のものであるときは、ステップS22で第3検出電流を採用してATVC検出を行い、ステップS23で第3検出電流のもとでの検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。しかしステップS21においてセンサTHSで検出される温湿度が規定範囲内のものであるときは、ステップS24で第4検出電流のもとでATVC検出を行い、ステップS23で第4検出電流のもとでの検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。
前記図4の制御においては、さらに転写ローラ周囲温度を温湿度センサTHSで検出し、該センサで検出される温湿度が今説明した規定温湿度範囲外であるときは前記第1検出電流の代わりに第3検出電流を採用してもよい。
図6に示す制御例は、1次転写ローラに関しても、2次転写ローラに関しても、転写ローラ抵抗検出工程実施のために、電圧検出用の検出電流を設定しておき、ステップS31で、該検出電流を印加した場合に(該検出電流を印加しようとしたときに)、転写ローラでの発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、ステップS32で該検出電流のもとでの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。しかしステップS31において転写ローラでの発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達すると、ステップS33で操作パネルPにエラー表示させるとともにATVC検出を中断し、ステップS34で感光体ドラム帯電器を制御して、感光体ドラムの帯電電位を絶対値でより大きく設定し、次いでステップS35で再び同じ検出電流を採用してATVC検出を再開し、ステップS32で検出電圧に基づいて転写電圧を決定(設定)する。
かかる感光体ドラム帯電電位を絶対値でより大きく設定する場合の該帯電電位は、転写ローラでの発生電圧の検出を可能とするものであり、例えば、帯電電位を増加させていったとき、転写部材での発生電圧が転写電源の許容出力範囲の上限に達する直前の帯電電位に設定する場合を挙げることができる。
以上のようにして1次転写電圧及び同様に2次転写電圧が決定される。
なお、以上説明した転写電圧制御では、ATVC検出を電源投入後のウォームアップ時間内に行うものとして説明したが、電源投入後以外に、プリンタのカバー開閉時や、所定のプリント枚数ごとなど、適時に上述した手法でATVC制御を行ってもよい。
トナー像の被転写体への転写にあたり転写部材に印加する転写電圧の制御方式として基本的にATVC制御方式を採用して、転写部材の抵抗の変動に対応して良好なトナー像転写を行え、ひいてはそれだけ良好に画像形成できる画像形成方法及び装置を提供することに利用できる。
本発明に係る画像形成装置例であるカラープリンタの構成の概略を示す図である。 1次転写電圧及び2次転写電圧の印加電源等と転写ローラとの関係を示す図である。 図1に示すプリンタの制御回路の概略を示すブロック図である。 転写電圧制御の1例を示すフローチャートである。 転写電圧制御の他の例を示すフローチャートである。 転写電圧制御のさらに他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 プリンタ
12 中間転写ベルト
14、16、18 ローラ
20Y、20M、20C、20K 作像ユニット
22Y、22M、22C、22K 感光体ドラム
24Y、24M、24C、24K 帯電器
26Y、26M、26C、26K プリントヘッド部
28Y、28M、28C、28K 現像器
30Y、30M、30C、30K 1次転写ローラ(1次転写部材)
31Y、31M、31C、31K 1次転写電源
ay、am、ac、ak 電流検出部
32Y、32M、32V、32K クリーナ
34 2次転写ローラ(2次転写部材)
35 2次転写電源
35a 電流検出部
36 転写領域
38 クリーナ
40 廃トナーボックス
42 給紙カセット
S 用紙
46 搬送路
48 タイミングローラ対
50 定着ユニット
11 排紙トレイ
52 タイミングセンサ
THS 温湿度センサ
54 紙厚センサ
56、58 一対のローラ
60 定着ベルト
64 定着領域
Cont 制御部
P 操作パネル

Claims (14)

  1. 静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
    前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流を設定しておき、該抵抗検出工程では、定められた順番で該検出電流を採用するようにし、採用した検出電流を前記転写部材に印加した場合、該電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達し電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、次いで次順位の検出電流を採用して抵抗検出工程を再開するようにして、発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないと判定される最初の検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記複数の検出電流として第1順位の第1電流と第2順位の第2電流とを設定しておき、該第1電流を前記転写部材に印加した場合、該第1電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該第1電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、次いで前記第2検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該第2検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する請求項1記載の画像形成方法。
  3. 前記採用順位が定められた複数の検出電流は、採用順位の降順に小さく設定されている請求項1又は2記載の画像形成方法。
  4. 前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流を設定しておき、該転写部材周囲の温湿度を検出し、該温湿度検出結果が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第1検出電流の代わりに該第3検出電流を採用して該第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定する請求項2記載の画像形成方法。
  5. 静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
    前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流と該温湿度が予め定めた該温湿度範囲内のときに採用する第4検出電流とを設定しておき、該転写部材周囲の温湿度を検出し、該温湿度検出結果が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定し、該温湿度検出結果が前記予め定めた温湿度範囲内のときは前記第4検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記第3検出電流は前記第4検出電流より小さく設定されている請求項5記載の画像形成方法。
  7. 静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写するようにし、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施し、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成方法であり、
    前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流を設定し、該検出電流を前記転写部材に印加した場合、該検出電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該検出電流を該転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、前記静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定し、次いで前記検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成方法。
  8. 静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
    前記抵抗検出工程の実施手段及び前記転写電圧の設定手段を備えており、
    該抵抗検出工程実施手段は、抵抗検出工程実施のための前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として採用順位が定められた複数の検出電流が設定されており、該抵抗検出工程実施にあたっては、定められた順番で該検出電流を採用するようにし、採用した検出電流を前記転写部材に印加した場合、該電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達し電圧検出ができないときは、抵抗検出工程を中断し、次いで次順位の検出電流を採用して抵抗検出工程を再開するようにして、発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないと判定される最初の検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、
    前記転写電圧設定手段は、前記抵抗検出工程実施手段により検出される電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記抵抗検出工程実施手段には前記複数の検出電流として第1順位の第1電流と第2順位の第2電流とが設定されており、該抵抗検出工程実施手段は、該第1電流を前記転写部材に印加した場合、該第1電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該第1電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を前記転写電圧設定のための電圧として検出し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、次いで前記第2検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該第2検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を前記転写電圧設定のための電圧として検出する請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記採用順位が定められた複数の検出電流は、採用順位の降順に小さく設定されている請求項8又は9記載の画像形成装置。
  11. 前記転写部材周囲の温湿度を検出する温湿度検出部がさらに設けられており、
    前記抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流が設定されており、前記抵抗検出工程実施手段は、前記温湿度検出部で検出される温湿度が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第1検出電流の代わりに該第3検出電流を採用して該第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を転写電圧設定のための電圧として検出する請求項9記載の画像形成方法。
  12. 静電潜像担持体を帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
    前記抵抗検出工程の実施手段、前記転写電圧の設定手段及び前記転写部材周囲の温湿度を検出するための温湿度検出部を備えており、
    該抵抗検出工程実施手段には、前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流として、前記転写部材周囲の温湿度が予め定めた温湿度範囲外のときに採用する第3検出電流と該温湿度が予め定めた該温湿度範囲内のときに採用する第4検出電流とが設定されており、 該抵抗検出工程実施手段は、前記温湿度検出部により検出される前記転写部材周囲の温湿度が前記予め定めた温湿度範囲外のときは前記第3検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、該温湿度検出部により検出される温湿度が前記予め定めた温湿度範囲内のときは前記第4検出電流を前記転写部材に印加したとき発生する電圧を検出し、
    前記転写電圧設定手段は前記抵抗検出工程実施手段により検出される検出電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記第3検出電流は前記第4検出電流より小さく設定されている請求項12記載の画像形成装置。
  14. 静電潜像担持体を帯電装置で帯電させ、該静電潜像担持体の帯電域に形成しようとする画像に応じて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、該トナー像を転写電源から転写電圧が印加される1又は2以上の転写部材で被転写体に転写でき、少なくとも一つの転写部材について、該転写電圧の制御方式として、該被転写体へのトナー像転写前に該転写部材に一定電流を印加して該一定電流を印加したときに発生する電圧を検出することによる転写部材抵抗検出工程を実施して、該抵抗検出工程で検出された電圧に基づいて該転写電圧を設定する方式を採用する画像形成装置であり、
    前記抵抗検出工程の実施手段、前記転写電圧の設定手段及び前記帯電装置制御手段を備えており、
    該抵抗検出工程実施手段には該抵抗検出工程実施のために前記転写部材に印加する電圧検出用の検出電流が設定されており、該抵抗検出工程実施手段は、該検出電流を前記転写部材に印加した場合、該検出電流印加による発生電圧が前記転写電源の許容出力範囲の上限に達しないときは、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、該上限に達して電圧検出ができないときは抵抗検出工程を中断し、前記帯電装置制御手段は、該抵抗検知工程が中断されると前記帯電装置を制御して前記静電潜像担持体の帯電電位を絶対値でより大きく設定し、前記抵抗検出工程実施手段は、該静電潜像担持体の帯電電位が絶対値でより大きく設定されると前記検出電流を採用して抵抗検出工程を再開し、該検出電流を前記転写部材に印加したときの発生電圧を検出し、
    前記転写電圧設定手段は、前記抵抗検出工程実施手段により検出される電圧に基づいて前記転写電圧を設定することを特徴とする画像形成装置。
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