JP2018025607A - 画像形成装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の帯電器を備えた画像形成装置において、コストの上昇を抑えつつ、帯電器の異常放電を検出することを目的とする。【解決手段】画像形成装置(カラープリンタ1)は、各帯電器52に接続され、複数の帯電器52のいずれかで異常放電が発生したことを検出する1つの異常放電検出部(放電検出回路200)と、制御部100を備える。制御部100は、各グリッド電極522に流れるグリッド電流を検出する検出処理と、各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように各ワイヤ521に個別のワイヤ電圧を印加する印加処理と、異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理と、異常放電が発生したと判定した場合に、印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、特定帯電器が異常であることを報知する報知処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤおよびグリッド電極を有する複数の帯電器を備えた画像形成装置および制御方法に関する。
感光体を帯電させるコロナ帯電器は、使用期間が長くなるとワイヤに付着物が付く場合がある。ワイヤに付着物が付着すると、ワイヤとグリッドとの間の抵抗が高くなり、ワイヤとグリッド電極との間で局所的な異常放電が発生することがある。
異常放電が発生すると、感光体が劣化する可能性があるため、異常放電したことを検出する必要がある。このような課題を解決すべく、従来、異常放電を検出するための放電検出回路を備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、複数の帯電器に対応するように放電検出回路が複数設けられている。
特開2010−197969号公報
しかしながら、従来技術では、帯電器の数だけ放電検出回路を設けているため、構成が複雑化し、コストが上昇するという問題がある。
そこで、本発明は、複数の帯電器を備えた画像形成装置において、コストの上昇を抑えつつ、帯電器の異常放電を検出することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、複数の感光体と、ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかで異常放電が発生したことを検出する1つの異常放電検出部と、制御部と、を備える。
前記制御部は、各グリッド電極に流れるグリッド電流を検出する検出処理と、各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように各ワイヤに個別のワイヤ電圧を印加する印加処理と、前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理と、異常放電が発生したと判定した場合に、前記印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、前記特定帯電器が異常であることを報知する報知処理と、を実行する。
この構成によれば、単一の異常放電検出部で異常放電を検出するので、コストの上昇を抑えることができる。また、単一の異常放電検出部で異常放電を検出した場合に、特定帯電器、つまり異常放電が発生した可能性の高い帯電器を、印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて特定して報知することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、複数の感光体と、ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかが異常放電したことを検出する1つの異常放電検出部と、制御部と、を備える。
複数の前記ワイヤは並列に接続されている。
前記制御部は、各グリッド電極に流れるグリッド電流を検出する検出処理と、複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が基準値となるように、並列に接続された各ワイヤにワイヤ電圧を印加する印加処理と、前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理と、異常放電が発生したと判定した場合に、各グリッド電流に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、前記特定帯電器が異常であることを報知する報知処理と、を実行する。
この構成によれば、単一の異常放電検出部で異常放電を検出するので、コストの上昇を抑えることができる。また、単一の異常放電検出部で異常放電を検出した場合に、特定帯電器、つまり異常放電が発生した可能性の高い帯電器を、各グリッド電流に基づいて特定して報知することができる。
また、本発明に係る制御方法は、複数の感光体と、ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかが異常放電したことを検出する1つの異常放電検出部と、を備えた画像形成装置において、帯電器の異常を報知する制御方法である。
この制御方法では、各ワイヤに電圧を印加する印加工程と、前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定工程と、異常放電が発生したと判定した場合に、前記印加工程において前記ワイヤに印加していたワイヤ電圧または前記グリッド電極に流れていたグリッド電流に基づいて、前記ワイヤと前記グリッド電極の間の抵抗が最大となる帯電器を、特定帯電器とする特定工程と、前記特定帯電器が異常であることを報知する報知工程と、を実行する。
これによれば、単一の異常放電検出部で異常放電を検出するので、コストの上昇を抑えることができる。また、単一の異常放電検出部で異常放電を検出した場合に、印加工程においてワイヤに印加していたワイヤ電圧またはグリッド電極に流れていたグリッド電流に基づいて、異常放電が発生した可能性の高い特定帯電器を特定して報知することができる。
本発明によれば、複数の帯電器を備えた画像形成装置において、コストの上昇を抑えつつ、帯電器の異常放電を検出することができる。
本発明の実施形態に係るカラープリンタを示す断面図である。 帯電器周りの回路構成を示す図である。 放電検出回路の構成を示す図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 変形例1に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 変形例1の特定処理を示すフローチャートである。 変形例2の特定処理を示すフローチャートである。 変形例3の特定処理を示すフローチャートである。 変形例4に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 変形例5に係る帯電器周りの回路構成を示す図である。 変形例5に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1の概略構成を説明した後、本発明の特徴部分について説明する。
また、以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体10と、アッパーカバー11と、用紙Sを供給する給紙部20と、供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Sを排出する排紙部90とを主に備えている。
アッパーカバー11は、本体筐体10の上部に設けられ、後側の回動軸12を中心として前側が本体筐体10に対し上下に回動することで、本体筐体10の上面に形成された開口10Aを開閉する。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Sを画像形成部30に供給する用紙供給機構22とを主に備えている。給紙トレイ21内の用紙Sは、用紙供給機構22によって1枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスユニット50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを主に備えて構成されている。
LEDユニット40は、アッパーカバー11に保持部14を介して揺動可能に支持されており、アッパーカバー11を閉じた状態において感光体ドラム51の上方に対向して配置される。このLEDユニット40は、画像データに基づいて先端の発光部(LED)が明滅することで、帯電後の感光体ドラム51の表面を露光する。
プロセスユニット50は、アッパーカバー11と給紙トレイ21との間で前後方向に沿って並列配置されており、アッパーカバー11を開いたときに露出する本体筐体10の開口10Aを通して、本体筐体10に対し略上下方向に着脱可能となっている。
プロセスユニット50は、感光体の一例としての感光体ドラム51と、帯電器52と、現像ローラ53と、供給ローラ54と、層厚規制ブレード55と、トナーを収容するトナー収容部56と、クリーニングローラ57とを主に備えている。
プロセスユニット50は、ブラック用、イエロー用、マゼンタ用およびシアン用の各色のトナーが入った50K,50Y,50M,50Cの符号で示すものが用紙Sの搬送方向上流からこの順で並んで配置されている。なお、本明細書および図面において、トナーの色に対応した感光体ドラム51や帯電器52などを特定する場合には、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれに対応させて、K、Y、M、Cの記号を付することとする。
感光体ドラム51は、導電性を有する円筒状のドラム本体と、ドラム本体の外周面に形成される感光層とを有している。
帯電器52は、各感光体ドラム51に対応して設けられており、ワイヤ521と、グリッド電極522とを主に有している。この帯電器52は、ワイヤ521にワイヤ電圧が印加されることでコロナ放電を発生させ、対応する感光体ドラム51の表面を帯電させる。
現像ローラ53は、各感光体ドラム51に対応して設けられており、表面にトナーを担持している。
クリーニングローラ57は、各感光体ドラム51に対応して設けられており、感光体ドラム51に接触して感光体ドラム51上の異物(紙粉やトナー等)を除去している。
転写ユニット70は、給紙トレイ21とプロセスユニット50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張設された無端状の搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを主に備えている。搬送ベルト73は、外側の面が各感光体ドラム51に接しており、その内側には各転写ローラ74が各感光体ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
定着ユニット80は、プロセスユニット50および転写ユニット70の後方に設けられ、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置されて加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを主に備えている。
画像形成部30では、感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、LEDユニット40により露光されることで、感光体ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容部56内のトナーは、供給ローラ54を介して現像ローラ53に供給され、現像ローラ53と層厚規制ブレード55との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ53上に担持される。
そして、現像ローラ53上に担持されたトナーが感光体ドラム51の露光部分に供給されることで、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム51上にトナー像が形成される。その後、給紙部20から供給された用紙Sが、感光体ドラム51と搬送ベルト73(転写ローラ74)の間を搬送されることで、感光体ドラム51上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。トナー像が転写された用紙Sは、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間を搬送されることでトナー像が熱定着される。
排紙部90は、定着ユニット80から搬出された用紙Sを案内するための排紙経路91と、用紙Sを搬送する複数の搬送ローラ92とを主に備えている。トナー像が熱定着された用紙Sは、搬送ローラ92によって排紙経路91を搬送され、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13上に載置される。
図2に示すように、カラープリンタ1は、制御部100と、1つの異常放電検出部の一例としての1つの放電検出回路200とを備えている。放電検出回路200は、複数の帯電器52のいずれかで異常放電が発生したことを検出する回路である。
放電検出回路200は、各帯電器52K,52Y,52M,52Cに対応して設けられる各コンデンサ15K,15Y,15M,15Cを介して、各帯電器52K,52Y,52M,52Cに接続されている。また、放電検出回路200は、制御部100に接続されている。
各帯電器52のワイヤ521には、高圧電源部16が接続されている。高圧電源部16は、ワイヤ521に高圧のワイヤ電圧を印加する回路である。なお、図2においては、便宜上、高圧電源部16を簡略化して図示している。
ワイヤ521に高圧のワイヤ電圧を印加すると、ワイヤ521とグリッド電極522との間にコロナ放電が発生し、感光体ドラム51が帯電する。感光体ドラム51の電位は、グリッド電極522の電位によって決定されている。なお、コロナ放電が発生すると、グリッド電極522には、電流(以下、「グリッド電流」ともいう。)が流れる。
各帯電器52のグリッド電極522は、直列接続された第1抵抗17および第2抵抗18を介して接地されている。グリッド電極522の電位は、グリッド電流と、第1抵抗17および第2抵抗18の抵抗値によって決定される。グリッド電極522と第1抵抗17とを繋ぐ配線と、コンデンサ15とは、第1接続点P1で接続されている。コンデンサ15は、第1接続点P1の電流の交流成分を放電検出回路200に流す役割をしている。
第1抵抗17と第2抵抗18とを繋ぐ配線と、制御部100とは、第2接続点P2で接続されている。制御部100は、第2接続点P2における電位から、各グリッド電極522K,522Y,522M,522Cに流れる各グリッド電流を検出する。
図3に示すように、放電検出回路200は、複数の抵抗201、コンデンサ202、トランジスタ203、抵抗204などで構成されている。各抵抗201とコンデンサ202は、各コンデンサ15から入力される異常放電に伴う電流を所定の回路定数によって電圧に変換し、トランジスタ203のベースに印加するために設けられている。異常放電に伴う電流は瞬間的であるため、各コンデンサ15を介して、グリッド電極522に流れる電流の交流成分のみが放電検出回路200に入力されるように構成されている。
トランジスタ203は、エミッタがグランドに接続され、コレクタが抵抗204を介して電源に接続され、ベースが抵抗201およびコンデンサ202を介して各コンデンサ15に接続されている。第3接続点P3は、トランジスタ203と抵抗204との間に設けられ、制御部100に接続されている。なお、抵抗204は、第3接続点P3の電位をプルアップするために設けられている。トランジスタ203のベースに電圧が印加されず、コレクタ・エミッタ間が非導通状態の場合は、第3接続点P3の電位は電源電圧と略同じ3.3ボルトとなり、放電検出回路200の出力はハイ状態となる。
複数の帯電器52のいずれかで異常放電が発生した場合、対応するコンデンサ15を介して異常放電に伴う電流の交流成分が放電検出回路200に流れる。異常放電に伴う電流は、コンデンサ15とコンデンサ202の分圧比によって決まる電圧として、トランジスタ203のベースに印加される。トランジスタ203のベースに電圧が印加され、コレクタ・エミッタ間が導通状態の場合は、第3接続点P3の電位が0Vに近くなり、放電検出回路200の出力はロー状態となる。
制御部100は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ、ASICおよび入出力回路などを備えており、外部のコンピュータから出力されてくる印刷指令と、各第2接続点P2や放電検出回路200から出力されてくる信号と、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。具体的に、制御部100は、各第2接続点P2から各グリッド電極522に流れる各グリッド電流を所定のサンプリング周期で検出する検出処理(検出工程)を実行する機能を有している。
また、制御部100は、各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように高圧電源部16によって各ワイヤ521に個別のワイヤ電圧を印加する印加処理(印加工程)を実行する機能を有している。ここで、グリッド電流は、帯電器52での放電が正常な場合には、例えば300〜350μA程度であるが、帯電器52で異常放電が発生した場合には、例えば1mA程度の大きな電流値となる。なお、異常放電時のグリッド電流が大きな電流値となるのは、瞬間的であるため、制御部100は、印加処理のためのサンプリング周期では異常放電時のグリッド電流を正確に検出できない場合がある。
また、制御部100は、放電検出回路200の第3接続点P3の電圧、つまり放電検出回路200からの出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理(異常放電判定工程)を実行する機能を有している。詳しくは、制御部100は、放電検出回路200の出力がハイ状態である場合は、帯電器52が正常な放電、すなわち、コロナ放電を行っていると判断する。一方、制御部100は、放電検出回路200の出力がロー状態である場合は、異常な放電、すなわち、いずれかの帯電器52を構成するワイヤ521に局部的にアーク放電が発生していると判断する。なお、本実施形態では、複数の帯電器52に対して1つの放電検出回路200しか設けていないため、制御部100は、放電検出回路200からの出力だけでは、どの帯電器52で異常放電が発生したか否かを特定することはできず、単に、いずれかの帯電器52で異常放電が発生したかを把握することしかできない。
また、制御部100は、異常放電判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に、印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて、特定帯電器を特定する特定処理(特定工程)を実行する機能を有している。ここで、特定帯電器は、異常放電が発生した可能性の高い帯電器であり、後述する報知処理の対象となる帯電器である。
詳しくは、制御部100は、特定処理において、各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器を、特定帯電器に設定している。詳しくは、制御部100は、異常放電が発生したと判断する直前において、各ワイヤ521に印加していた各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧に対応した帯電器を、特定帯電器に設定している。
ここで、各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように各ワイヤ電圧をそれぞれ個別に制御する場合において、所定のワイヤ521に付着物が付着すると、所定のワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が高くなり、グリッド電流が基準値よりも小さくなる。このようにグリッド電流が小さくなると、制御部100は、グリッド電流が基準値まで上がるように、所定のワイヤ521に印加するワイヤ電圧を高くする。そのため、この形態では、最大のワイヤ電圧が印加されていたワイヤ521が印加されていた帯電器52は、ワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が最大となる帯電器52と同義である。つまり、この形態では、制御部100は、印加処理において各ワイヤ521に印加していたワイヤ電圧に基づいて、ワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が最大となる帯電器52を、特定帯電器に設定しているとも言える。
また、制御部100は、特定処理において設定した特定帯電器が異常であることを報知する報知処理(報知工程)を実行する機能を有している。具体的に、制御部100は、報知処理において、特定帯電器のワイヤ521の清掃が必要であることを報知することで、通常の状態でないこと、つまり異常であることを報知している。なお、報知の方法としては、例えば、カラープリンタ1の液晶画面に文字等で表示させる方法や、音声でユーザに知らせる方法や、カラープリンタ1に有線または無線を介して接続されたコンピュータの画面上に文字等で表示する方法などが挙げられる。
また、制御部100は、異常放電判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に、各ワイヤ521へのワイヤ電圧の印加を停止する機能を有している。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。
図4に示すように、制御部100は、印刷指令を受けると(START)、まず、各ワイヤ521に個別のワイヤ電圧を印加する(S1)。ステップS1の後、制御部100は、各グリッド電流を検出し(S2)、各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように各ワイヤ電圧を個別に制御する(S3)。
ステップS3の後、制御部100は、放電検出回路200からの出力に基づいて、いずれかの帯電器52で異常放電が発生したか否かを判定する(S4)。ステップS4において異常放電が発生していないと判定した場合には(No)、制御部100は、印刷制御が終了したか否かを判定する(S5)。
ステップS5において印刷制御が終了していないと判定した場合には(No)、制御部100は、ステップS2の処理に戻る。また、ステップS5において印刷制御が終了したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、本制御を終了する。
ステップS4において異常放電が発生したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、各ワイヤ521へのワイヤ電圧の印加を停止する(S6)。ステップS6の後、制御部100は、印加処理(S3)において印加していた各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を、特定帯電器に設定する(S7)。
ステップS7の後、制御部100は、ステップS7で設定した特定帯電器についてワイヤ521の清掃が必要である旨を報知して(S8)、本制御を終了する。
次に、制御部100の動作の一例について説明する。
例えば、イエローのトナーに対応した帯電器52Yのワイヤ521Yが最も汚れている場合には、制御部100は、ステップS3において、ワイヤ521Yに最も高いワイヤ電圧を印加する。そして、ステップS4において異常放電が発生したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、各ワイヤ電圧の印加を停止して(S6)、最大のワイヤ電圧が印加されていたイエロー用の帯電器52Yを特定帯電器に設定して(S7)、イエロー用の帯電器52Yのワイヤ521Yの清掃が必要である旨を報知する(S8)。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
単一の放電検出回路200で異常放電を検出するので、コストの上昇を抑えることができる。また、単一の放電検出回路200で異常放電を検出した場合に、特定帯電器、つまり異常放電が発生した可能性の高い帯電器を、印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて特定して報知することができる。
ワイヤ521とグリッド電極522間の抵抗が大きい場合に異常放電が発生しやすいため、最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を、特定帯電器として特定することで、帯電器52の特定を精度よく行うことができる。
制御部100が、報知処理において、特定帯電器のワイヤ521の清掃が必要であることを報知するので、汚れたワイヤ521の清掃をユーザに報知することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構成およびステップには同一の符号を付し、その説明は省略する。
特定帯電器を特定(設定)するための特定処理は、前記実施形態の特定処理に限らず、以下に例示するように様々な特定処理を採用することができる。例えば、図5および図6に示すような特定処理で、特定帯電器を設定してもよい。
図5のフローチャートは、図4のフローチャートにおけるステップS7の代わりに、新たなステップS20を設けた構成となっている。ステップS20において、制御部100は、図6に示す特定処理を実行する。
図6に示すように、制御部100は、特定処理において、まず、印加処理で印加していた各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を判定対象に設定する(S21)。ステップS21の後、制御部100は、再判定処理(S22,S23)を実行する。再判定処理において、制御部100は、まず、判定対象に対応したワイヤ521のみにワイヤ電圧を印加する(S22)。
ステップS22の後、制御部100は、放電検出回路200からの出力に基づいて異常放電が発生したか否かを判定する(S23)。ステップS23において異常放電が発生したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、判定対象を、特定帯電器に設定して(S24)、特定処理を終了する。
ステップS23において異常放電が発生しなかったと判定した場合には(No)、制御部100は、すべての帯電器52について再判定処理を実行したか否かを判定する(S25)。ステップS25においてすべての帯電器52について再判定処理を実行していないと判定した場合には(No)、制御部100は、前回の判定対象に対応したワイヤ電圧の次に高電圧となるワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を判定対象に設定して(S26)、ステップS22の処理に戻る。つまり、制御部100は、ワイヤ電圧の高い順に順次判定対象を設定していき、各判定対象について再判定処理を実行する。
例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順でワイヤ電圧が低くなっている場合には、制御部100は、ステップS21において、ブラック用の帯電器52Kを判定対象に設定する。その後、最初にステップS26を実行する場合には、制御部100は、イエロー用の帯電器52Yを判定対象に設定する。同様にして、制御部100は、2回目にステップS26を実行する場合には、マゼンタ用の帯電器52Mを判定対象に設定し、3回目にステップS26を実行する場合には、シアン用の帯電器52Cを判定対象に設定する。
ステップS25においてすべての帯電器52について再判定処理を実行したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、すべての帯電器52を特定帯電器に設定して(S27)、特定処理を終了する。つまり、制御部100は、すべての帯電器52について再判定処理を実行した結果、すべての帯電器52について異常放電が発生しなかったと判定した場合には(S23:No)、すべての帯電器52を特定帯電器に設定する。
以上、図5および図6に示す形態によれば、ステップS4において異常放電の発生を判定した後、各ワイヤ521の1つずつにワイヤ電圧を印加することで、どのワイヤ521で異常放電が発生したのかを再現させるので(S22,S23)、異常放電が発生した帯電器をより精度良く特定することができる。
すべての帯電器52において異常放電が再現されなかった場合には(S25:Yes)、すべての帯電器52を特定帯電器に設定するので(S27)、ユーザにすべての帯電器52の清掃を促すことができ、次回以降の印刷制御において異常放電が発生するのを良好に抑えることができる。
また、図5のステップS20で行う特定処理は、図7に示すような特定処理であってもよい。図7に示すように、制御部100は、特定処理において、まず、印加処理で印加していた各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を仮特定帯電器に設定する(S31)。
ステップS31の後、制御部100は、印加処理で印加していた各ワイヤ電圧のうち2番目に高いワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を判定対象に設定する(S32)。ステップS32の後、制御部100は、予備判定処理(S33,S34)を実行する。予備判定処理において、制御部100は、まず、判定対象に対応したワイヤ521のみにワイヤ電圧を印加する(S33)。
ステップS33の後、制御部100は、放電検出回路200からの出力に基づいて異常放電が発生したか否かを判定する(S34)。ステップS34において異常放電が発生したと判定した場合には(Yes)、判定対象および仮特定帯電器を、特定帯電器に設定して(S35)、特定処理を終了する。
ステップS34において異常放電が発生しなかったと判定した場合には(No)、制御部100は、仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について予備判定処理を実行したか否かを判定する(S36)。ステップS36において仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について予備判定処理を実行していないと判定した場合には(No)、制御部100は、前回の判定対象に対応したワイヤ電圧の次に高電圧となるワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を判定対象に設定して(S37)、ステップS33の処理に戻る。つまり、制御部100は、仮特定帯電器以外の帯電器52をワイヤ電圧の高い順に順次判定対象に設定していき、各判定対象について予備判定処理を実行する。
ステップS36において仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について予備判定処理を実行したと判定した場合には(Yes)、制御部100は、仮特定帯電器を特定帯電器に設定して(S38)、特定処理を終了する。つまり、制御部100は、仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について予備判定処理を実行した結果、仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について異常放電が発生しなかったと判定した場合には、仮特定帯電器を特定帯電器に設定する。
以上、図7に示す形態によれば、ワイヤ電圧が最大の帯電器52のみで異常放電が発生したとは限らないため、最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52以外の帯電器52について予備判定処理を行うことで、異常放電が発生した帯電器52を確実に特定することができる。また、異常放電の発生の可能性が高い、ワイヤ電圧が最大の帯電器52については予備判定処理を実行しないので、予備判定処理で異常放電が起こることによる感光体ドラム51の傷付きを抑制することができる。
図7の形態では、予備判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に(S34:Yes)、仮特定帯電器と判定対象を特定帯電器に設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図8に示すように、予備判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に(S34:Yes)、制御部100が、すべての帯電器52を特定帯電器に設定する(S41)ように構成されていてもよい。
この形態によれば、予備判定処理において、仮特定帯電器以外の帯電器52で異常が判定された場合には、すべての帯電器52が異常であると報知するので、例えば仮特定帯電器以外のすべての帯電器52について予備判定処理が実行されていない場合において、まだ判定対象となっていない帯電器52でも異常放電が発生していたとしても、その帯電器52の清掃をユーザに促すことができる。
なお、図8の予備判定処理においては、仮特定帯電器以外の帯電器52に同時にワイヤ電圧を印加してもよい。詳しくは、図8のステップS32において、仮特定帯電器以外の帯電器52を判定対象とし、ステップS33において、各判定対象となる各帯電器52に同時にワイヤ電圧を印加してもよい。なお、この場合、ステップS36,S37の処理は、不要となる。つまり、ステップS34において異常放電が発生していないと判定した場合には(No)、ステップS38の処理に移行させればよい。
図4の形態における特定処理(S7)では、最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を特定帯電器に設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば図9に示すように、制御部100は、特定処理(S51)において、印加処理における各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧を最大値とする所定の電圧範囲内にあるワイヤ電圧が印加されていた帯電器52を、特定帯電器に設定するように構成されていてもよい。
具体的には、例えば、ブラック用のワイヤ電圧が8000V、イエロー用のワイヤ電圧が7900V、マゼンタ用およびシアン用のワイヤ電圧がともに7000Vであって、所定の電圧範囲を決めるための基準電圧範囲が200Vに設定されている場合には、制御部100は、最大のワイヤ電圧を最大値とする所定の電圧範囲を、8000〜7800Vに設定する。そのため、この場合、制御部100は、ワイヤ電圧が8000〜7800Vの電圧範囲内にあるブラック用とイエロー用の各帯電器52を特定帯電器に設定する。
この形態によれば、最大のワイヤ電圧に近い値のワイヤ電圧が印加された帯電器52は、異常放電が発生している可能性が高い、または、次回以降の印刷制御中にすぐに異常放電が発生する可能性が高いため、このような帯電器52も含めて異常であると報知することで、異常放電を効率よく抑制することができる。
図2で示した実施形態では、各帯電器52に個別のワイヤ電圧を印加する構造に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、図10に示すように、各ワイヤ521に共通のワイヤ電圧を印加する構造に本発明を適用してもよい。
具体的に、この形態では、図2で示した実施形態と略同様の、複数の感光体ドラム51、複数の帯電器52、1つの放電検出回路200および複数のコンデンサ15を備えている。また、この形態では、複数の帯電器52に高圧のワイヤ電圧を印加する高圧電源部16Aを備えている。なお、図10においては、便宜上、高圧電源部16Aを簡略化して図示している。
高圧電源部16Aには、各帯電器52のワイヤ521が共通接続されている。これにより、高圧電源部16Aの出力電圧が各帯電器52のワイヤ521に印加される構成となっている。つまり、各ワイヤ521は、並列に接続されている。
各帯電器52のグリッド電極522は、直列接続された第1抵抗17および第2抵抗18を介して接地されている。グリッド電極522の電位は、グリッド電流と、第1抵抗17および第2抵抗18の抵抗値によって決定される。グリッド電極522と第1抵抗17とを繋ぐ配線と、コンデンサ15とは、第1接続点P1で接続されている。コンデンサ15は、第1接続点P1の電流の交流成分を放電検出回路200に流す役割をしている。
第1抵抗17と第2抵抗18とを繋ぐ配線と、制御部100とは、第2接続点P2で接続されている。制御部100は、第2接続点P2における電位から、各グリッド電極522K,522Y,522M,522Cに流れる各グリッド電流を検出する。
制御部100は、各グリッド電極522に流れるグリッド電流を検出する検出処理(検出工程)を実行する機能を有している。また、制御部100は、複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が基準値となるように、並列に接続された各ワイヤ521にワイヤ電圧を印加する印加処理を実行する機能を有している。
さらに、制御部100は、放電検出回路200の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理を実行する機能を有している。また、制御部100は、異常放電判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に、各グリッド電流に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、特定帯電器が異常であることを報知する報知処理とを実行する機能を有している。詳しくは、制御部100は、特定処理において、各グリッド電流のうち最小のグリッド電流が流れていた帯電器52を、特定帯電器に設定する。
具体的に、この形態に係る制御部100は、図11に示すフローチャートに従って制御を実行する。ここで、図11のフローチャートは、図4のフローチャートにおけるステップS1,S3,S6,S7の代わりに新たなステップS61,S63,S66,S67を設けた構成となっている。
ステップS61において、制御部100は、高圧電源部16Aによって各ワイヤ521に共通のワイヤ電圧を印加する。ステップS63において、制御部100は、複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が基準値となるように、ワイヤ電圧を制御する。
ステップS66において、制御部100は、高圧電源部16Aによるワイヤ電圧の印加を停止する。ステップS67において、制御部100は、最小のグリッド電流が流れていた帯電器52を特定帯電器に設定する。詳しくは、ステップS67において、制御部100は、異常放電が発生する直前に流れていた、300〜350μA程度の複数のグリッド電流を検出し、複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が流れていた帯電器52を特定帯電器に設定する。
ここで、複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が基準値となるように共通のワイヤ電圧を制御する場合において、所定のワイヤ521に付着物が付着すると、所定のワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が高くなり、グリッド電流が基準値よりも小さくなる。このようにグリッド電流が小さくなると、制御部100は、グリッド電流が基準値まで上がるように、共通のワイヤ電圧を高くする。これにより、所定のワイヤ521に対応したグリッド電流が基準値(最小値)となり、その他のワイヤに対応したグリッド電流が基準値よりも大きな値となる。そのため、この形態では、最小のグリッド電流が流れていた帯電器52は、ワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が最大となる帯電器52と同義である。つまり、この形態では、制御部100は、印加処理において各グリッド電極522に流れていたグリッド電流に基づいて、ワイヤ521とグリッド電極522との間の抵抗が最大となる帯電器52を、特定帯電器に設定しているとも言える。
この形態によれば、グリッド電流に基づいて特定帯電器を特定することができるので、図2で示した実施形態と同様の効果を得ることができる。
前記実施形態では、ワイヤ521の清掃が必要であることを報知することで異常の報知を行ったが、本発明はこれに限定されず、例えば特定帯電器で異常放電が発生したことを報知することで異常の報知を行ってもよい。
前記実施形態では、すべての帯電器52について再判定処理を実行した結果、すべての帯電器52について異常放電が発生しなかったと判定した場合に、すべての帯電器52を特定帯電器に設定したが、本発明はこれに限定されず、すべての帯電器52について異常放電が発生しなかったと判定した場合には特定帯電器の設定を行わず、印刷を継続してもよい。
前記実施形態では、感光体として感光体ドラム51を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、異常放電検出部として図3に示すような放電検出回路200がグリッド電極に接続されたものを例示したが、本発明はこれに限定されず、ワイヤに電圧を印加する高圧電源部に放電検出回路が接続されていてもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 カラープリンタ
51 感光体ドラム
52 帯電器
100 制御部
200 放電検出回路
521 ワイヤ
522 グリッド電極

Claims (12)

  1. 複数の感光体と、
    ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、
    各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかで異常放電が発生したことを検出する1つの異常放電検出部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    各グリッド電極に流れるグリッド電流を検出する検出処理と、
    各グリッド電流がそれぞれ基準値となるように各ワイヤに個別のワイヤ電圧を印加する印加処理と、
    前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理と、
    異常放電が発生したと判定した場合に、前記印加処理における各ワイヤ電圧に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、
    前記特定帯電器が異常であることを報知する報知処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記特定処理において、前記各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器を、特定帯電器とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記特定処理において、前記各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器を判定対象とし、当該判定対象に対応したワイヤのみにワイヤ電圧を印加し、異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否かを判定する再判定処理を実行し、
    前記再判定処理において異常放電が発生したと判定した場合に、前記判定対象を、特定帯電器とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記再判定処理において異常放電が発生しなかったと判定した場合には、前回の判定対象に対応したワイヤ電圧の次に高電圧となるワイヤ電圧が印加されていた帯電器を判定対象にして前記再判定処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、すべての帯電器について前記再判定処理を実行した結果、すべての帯電器について異常放電が発生しなかったと判定した場合には、すべての帯電器を特定帯電器とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記特定処理において、前記各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器を仮特定帯電器とし、前記仮特定帯電器以外の帯電器を判定対象とし、当該判定対象に対応したワイヤのみにワイヤ電圧を印加し、異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否かを判定する予備判定処理を実行し、
    前記予備判定処理において異常放電が発生しなかったと判定した場合には、前記仮特定帯電器を特定帯電器とし、
    前記予備判定処理において異常放電が発生したと判定した場合には、前記判定対象および前記仮特定帯電器を特定帯電器とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記特定処理において、前記各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧が印加されていた帯電器を仮特定帯電器とし、前記仮特定帯電器以外の帯電器を判定対象とし、当該判定対象に対応したワイヤのみにワイヤ電圧を印加し、異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否かを判定する予備判定処理を実行し、
    前記予備判定処理において異常放電が発生しなかったと判定した場合には、前記仮特定帯電器を特定帯電器とし、
    前記予備判定処理において異常放電が発生したと判定した場合には、すべての帯電器を特定帯電器とすることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記特定処理において、前記印加処理における前記各ワイヤ電圧のうち最大のワイヤ電圧を最大値とする所定の電圧範囲内にあるワイヤ電圧が印加されていた帯電器を、特定帯電器とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記報知処理において、特定帯電器のワイヤの清掃が必要であることを報知することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 複数の感光体と、
    ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、
    各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかが異常放電したことを検出する1つの異常放電検出部と、
    制御部と、を備え、
    複数の前記ワイヤは並列に接続され、
    前記制御部は、
    各グリッド電極に流れるグリッド電流を検出する検出処理と、
    複数のグリッド電流のうち最小のグリッド電流が基準値となるように、並列に接続された各ワイヤにワイヤ電圧を印加する印加処理と、
    前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定処理と、
    異常放電が発生したと判定した場合に、各グリッド電流に基づいて特定帯電器を特定する特定処理と、
    前記特定帯電器が異常であることを報知する報知処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記特定処理において、前記各グリッド電流のうち最小のグリッド電流が流れていた帯電器を、特定帯電器とすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 複数の感光体と、
    ワイヤおよびグリッド電極を有し、各感光体に対応した複数の帯電器と、
    各帯電器に接続され、複数の帯電器のいずれかが異常放電したことを検出する1つの異常放電検出部と、を備えた画像形成装置において、帯電器の異常を報知する制御方法であって、
    各ワイヤに電圧を印加する印加工程と、
    前記異常放電検出部の出力に基づいて異常放電が発生したか否か判定する異常放電判定工程と、
    異常放電が発生したと判定した場合に、前記印加工程において前記ワイヤに印加していたワイヤ電圧または前記グリッド電極に流れていたグリッド電流に基づいて、前記ワイヤと前記グリッド電極の間の抵抗が最大となる帯電器を、特定帯電器とする特定工程と、
    前記特定帯電器が異常であることを報知する報知工程と、を実行することを特徴とする制御方法。
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