JP2013250335A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インターロックスイッチを廃止して、装置の大型化を抑制する。
【解決手段】装着部2Aを有する本体部2と、前記装着部2Aに着脱可能とされ、画像形成用の第1負荷29Bと第2負荷29Cとを含む負荷ユニット18と、高圧電源部110と、前記高圧電源部110に含まれ、前記第1負荷29Bに対して第1接続部T1を介して電気的に接続され前記第1負荷29Bに電圧を印加する第1印加部150と、前記高圧電源部110に含まれ、前記第2負荷29Cに対して第2接続部T2を介して電気的に接続され前記第2負荷29Cに電圧を印加する第2印加部180と、前記第1負荷側と第2負荷側との間での放電を検知する検知部200と、前記検知部200により放電が検知された場合、前記高圧電源部110の出力を停止又は低下させる制御部100と、を備え、前記装着部2Aから前記負荷ユニット18が取り出される際に、絶縁距離以下に、前記第1接続部T1と前記第2接続部T2が接近する。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
下記特許文献1には、フロントカバーの開閉に連動して制御されるインターロックスイッチを利用して、フロントカバーの開放時に、高圧基板を停止させる技術が開示されている。
特開2010−256804公報
インターロックスイッチは、高価でかつ大きい。そのため、装置の大型化を招く虞があった。
本発明は、インターロックスイッチを廃止して、装置の大型化を抑制する技術を提案することを目的とする。
本明細書によって開示される画像形成装置は、装着部を有する本体部と、前記装着部に着脱可能とされ、画像形成用の第1負荷と第2負荷とを含む負荷ユニットと、高圧電源部と、前記高圧電源部に含まれ、前記装着部に装着された前記第1負荷に対して第1接続部を介して電気的に接続され、前記第1負荷に電圧を印加する第1印加部と、前記高圧電源部に含まれ、前記装着部に装着された前記第2負荷に対して第2接続部を介して電気的に接続され、前記第2負荷に電圧を印加する第2印加部と、前記第1負荷側と第2負荷側との間での放電を検知する検知部と、前記検知部により放電が検知された場合、前記高圧電源部の出力を停止又は低下させる制御部と、を備え、前記装着部から前記負荷ユニットが取り出される際に、絶縁距離以下に、前記第1接続部と前記第2接続部が接近する。尚、「絶縁距離」とは対象となる2点間において、空気の絶縁抵抗により絶縁が保たれる距離(放電が起きない距離)を意味する。また、「高圧電源部」には、「高圧電源回路」に加えて、高圧電源回路を実装した高圧基板や、高圧電源回路の出力端に設けられた各端子を含むものとする。また、負荷とは、電圧の印加により画像を形成するプロセスを実行する電気的な負荷を意味する。
この構成では、高圧電源部に異常があると、装着部から負荷ユニットが取り出される際に、放電が起きて検知部にて検知される。その場合、制御部が高圧電源部の出力を停止または低下させる。従って、インターロックスイッチを用いて高圧電源部を停止させる構造に比べて、インターロックスイッチを廃止できる分、装置を小型化できる。
上記画像形成装置では、以下とすることが好ましい。
・前記第1接続部は、前記本体部側に設けられた本体部側第1接続端子と、前記負荷ユニット側に設けられ、前記装着部に対する前記負荷ユニットの装着に伴って、前記本体部側第1接続端子に接続される負荷側第1接続端子とを含み、前記第2接続部は、前記本体部側に設けられた本体部側第2接続端子と、前記負荷ユニット側に設けられ、前記装着部に対する前記負荷ユニットの装着に伴って、前記本体部側第2接続端子に接続される負荷側第2接続端子とを含み、前記負荷ユニットが前記装着部から取り外し方向に移動した場合に、前記本体部側第1接続端子と前記負荷側第2接続端子の組又は、前記本体部側第2接続端子と前記負荷側第1接続端子の組のうちいずれか一方の組で、前記負荷側の接続端子が前記本体部側の接続端子に対して接近して、両接続端子間の距離が絶縁距離以下となる。
この構成では、負荷ユニットの取り外しに伴って、負荷側の接続端子が本体側の接続端子に接近することを利用して放電を発生させる構成である。そのため、既存の部品だけで放電を起こすことが可能であり、放電発生用の専用部品を設ける必要がない。
・前記接続端子の先端部は、組を作る相手側の接続端子に向かって先細りする形状である。この構成では、放電が起き易くなるので、第1印加部及び第2印加部を含む高圧電源部の異常を確実に検出することが可能となる。
・前記接続端子は、前記取り外し方向に長い形状である。この構成では、高圧電源部に異常がある場合に、負荷ユニットの引き出し操作を利用して放電を発生させるには、負荷ユニット側の第1接続端子(負荷ユニット側の第2接続端子も同様)が通電されていることが必要である。すなわち、負荷ユニットの取り外し操作に伴って、放電が起きるまでの間、負荷ユニット側の第1接続端子が、本体ユニット側の第1接続端子から離間せず、接触関係を維持する必要がある。この発明では、接続端子を、負荷ユニットの取り外し方向に長い形状にしているので、負荷ユニットの取り外し操作に伴って、負荷ユニット側の第1接続端子が、本体ユニット側の第1接続端子と接触関係を保ち、本体ユニット側の第1接続端子から離間しない。そのため、確実に放電を起こすことが可能となる。
・前記負荷ユニットは、前記第1負荷である帯電ワイヤと前記第2負荷であるグリッドを有する帯電器を備え、前記制御部は、画像形成動作中に前記検出部が放電を検出した場合、前記帯電ワイヤのクリーニングを報知し、画像形成動作後に前記検出部が放電を検出した場合、前記高圧電源部の異常を報知する。この構成では、ユーザに高圧電圧回路の異常を報知することができる。
・前記負荷ユニットは、前記装着部に対し、前記取り外し方向の最も手前に位置する。この構成では、高圧電源部に異常があった場合に、ユーザが、手前にある負荷ユニットを装着部から取り出した段階で、高圧電源部の出力を停止または低下させることができる。
本発明によれば、インターロックスイッチを廃止して、装置の大型化を抑制することが出来る。
実施形態1に係るレーザプリンタの斜視図 プロセスユニットを装着した状態のレーザプリンタの要部側断面図 プロセスユニットを取り外した状態のレーザプリンタの要部側断面図 帯電器の構造を示す模式図 レーザプリンタの電気的構成を示すブロック図 高圧電源回路の回路図 端子の位置関係を示す図(プロセスユニット装着時) 端子の位置関係を示す図(プロセスユニット引き抜き時) 高圧電源回路の異常検出シーケンスの流れを示すフローチャート図 実施形態2に係る高圧電源回路の回路図 実施形態3に係る端子の形状を示す平面図 実施形態4に係る端子の形状を示す平面図 プロセスユニットの引き抜きに伴う各端子の位置関係を示すプリンタの平面図 固定部に対するスライド部の相対移動を示す図 他の実施形態に係るプロセスユニットを装着した状態のレーザプリンタの要部側断面図 他の実施形態に係るプロセスユニットを取り外した状態のレーザプリンタの要部側断面図
<実施形態1>
実施形態1について図1ないし図9を参照しつつ説明する。
1.全体構成
図1は、画像形成装置としてのレーザプリンタ(以下、単にプリンタ)の斜視図である。図2はプリンタの側断面図である。図3はプリンタからプロセスユニット18を取り外した状態の側断面図である。尚、以下の説明においてプリンタ1の前後方向をX方向とし、プリンタ1の幅方向をY方向として説明を行う。
図1に示すように、プリンタ1は、箱型の本体ケーシング(本発明の「本体部」の一例)2に、全体が覆われている。本体ケーシング2の上面壁は、排紙トレイ58とされている。すなわち、排紙トレイ58の奥壁となる部分には、排紙口58Aが開口しており、同排紙口58Aを通って、装置の奥側から前側に向かって画像形成後の用紙3が排出されるようになっている。また、本体ケーシング2の上面壁であって、排紙トレイ58の側方前端部には、操作パネルPが設置されている。
次に、図2を参照して、プリンタ1の内部構造を説明する。本体ケーシング2内には、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2において、一方側の側壁には、後述するプロセスユニット(本発明の「負荷ユニット」の一例)18を着脱するための着脱口6が形成されており、その着脱口6を開閉するためのカバー7が設けられている。
カバー7は、図示しないカバー軸に回動自在に支持されており、着脱口6から、プロセスユニット18を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に設置される給紙トレイ8と、給紙トレイ8の前端部に配置される各種のローラとを主体として構成される。各種ローラには、給紙ローラ9、ピックアップローラ11、ピンチローラ12と、レジストローラ13などがある。
画像形成部5は、スキャナ部17、プロセスユニット18、定着部19などを備えている。スキャナ部17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー20、fθレンズ21、反射鏡22、レンズ23および反射鏡24などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、図2の破線で示すように、ポリゴンミラー20で偏向されて、fθレンズ21を通過した後、反射鏡22によって光路が折り返され、さらにレンズ23を通過した後、反射鏡24によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスユニット18の後述する感光ドラム28の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスユニット18は、スキャナ部17の下方において、本体ケーシング2の中央に設けられた装着部2Aに対して着脱可能に装着されている。このプロセスユニット18は、感光体カートリッジ25と、感光体カートリッジ25に対して着脱可能に装着される現像カートリッジ26とを備えて構成されている。
感光体カートリッジ25は、プロセスユニット18のうち、図3に示す境界線Gを境にして概ね左側に位置しており、感光ドラム28、帯電器29、転写ローラ30を備えている。
感光ドラム28は、最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成される円筒形状のドラム本体32と、このドラム本体32の軸心において、ドラム本体32の長手方向に沿って延びる金属製のドラム軸33とを備えている。このドラム軸33はグランドに接続されている。
帯電器29は、タングステンなどの帯電ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、シールドケース29A、帯電ワイヤ29B及び金属製のグリッド29Cを有する。シールドケース29Aは、感光ドラム28の回転軸方向(図4の左右方向)に長い角筒型をしている。シールドケース29Aのうち、感光ドラム28との対向面は放電口として開口している。帯電ワイヤ29Bは例えばタングステン線からなる。帯電ワイヤ29Bは、シールドケース29A内において軸方向(図4の左右方向)に張りされている。帯電ワイヤ29Bは高電圧の印加により、シールドケース29A内においてコロナ放電を生じさせる。そして、コロナ放電により生じたイオンが放電口から感光ドラム28側に放電電流として流れることで、感光ドラム28の表面を一様に正極性に帯電させる。
グリッド29Cは金属製であって、シールドケース29Aの放電口に取り付けられており、スリットや透孔を有する板状をなす。このグリッド29Cに流れる電流を一定にして、グリッド電圧を定電圧にすることで、感光ドラム28の表面電位が一定になるように帯電電圧を制御している。尚、帯電器29の「帯電ワイヤ29B」が本発明の「第1負荷」に相当し、「グリッド29C」が本発明の「第2負荷」に相当する。
また、帯電器29にはワイヤクリーナ29Dが設けられている。ワイヤクリーナ29Dは帯電ワイヤ29Bに沿って摺動自在な構成となっている。ワイヤクリーナ29Dを、オペレータが帯電ワイヤ29Bに沿って往復させることで、帯電ワイヤ29Bの汚れを落とすことが出来る。
そして、プロセスユニット18には端子T1b、端子T2bが設けられ、本体ケーシング2には端子T1a、T2aが設けられている。端子T1aと端子T1b、および端子T2aと端子T2bはそれぞれ接続相手となっていて、本体ケーシング2にプロセスユニット18を組み付けると、対応する端子同士すなわちT1aとT1bが互いに接触し、T2aとT2bが互いに接触する構成となっている。
これら端子Tの接触により、本体ケーシング2側の高圧電源回路110に対してプロセスユニット18側の帯電ワイヤ29Bやグリッド29Cが電気的に接続されることから、高圧電源回路110から帯電ワイヤ29Bやグリッド29Cに対して高電圧を印加することが出来る。具体的には、端子T1a、端子T1bを介して、帯電ワイヤ29Bに高電圧(帯電電圧)を印加することが出来、端子T2a、端子T2bを介してグリッド29Cに高電圧(グリッド電圧)を印加することができる。
尚、本体ケーシング2に設けられた「端子T1a」が本発明の「本体部側第1接続端子」の一例であり、プロセスユニット18側に設けられた「端子T1b」が本発明の「負荷側第1接続端子」の一例である。また、本体ケーシング2に設けられた「端子T2a」が本発明の「本体部側第2接続端子」の一例であり、プロセスユニット18側に設けられた「端子T2b」が本発明の「負荷側第2接続端子」の一例である。また、以下の説明において、端子Tと呼ぶ場合は、4つの端子T1a、T1b、T2a、T2bを総称しているものとする。
帯電器29は、例えば長期間使用されると、帯電ワイヤ29Bにトナーのシリカ等が付着(いわゆるワイヤ太り)して、当該帯電ワイヤ29Bのインピーダンスが上昇する。すると、インピーダンスの上昇に伴って、グリッドに流れるグリッド電流Igが下がるので、グリッド電流Igを定電流制御しようとすると、帯電電圧は上昇する。そして、帯電電圧が所定値以上になると、帯電ワイヤ29Bとグリッド29Cとの間でアーク放電が生じて多量の電流が流れ、その結果、感光ドラム28を均一に帯電できなくなり、画像品質が低下してしまうおそれがある。そのため、本実施形態では、後述するように放電検出回路200を設けて、印刷処理中に、アーク放電が検出された場合には、帯電ワイヤ29Bのクリーニングを報知するようにしている。
転写ローラ30は、感光ドラム28と上下方向において下側から対向して接触し、感光ドラム28との間にニップを形成するように配置されている。転写ローラ30には、転写時に転写バイアスが印加される。
現像カートリッジ26は、プロセスユニット18のうち、図3に示す境界線Gを境にして概ね右側に位置しており、供給ローラ37、現像ローラ38を備え、内部のトナー収容室41に現像剤としてのトナーを収容している。
現像ローラ38はローラ軸48と、ローラ軸48の周りを被覆する導電性のゴム材料からなるゴムローラ49とを備えている。現像ローラ38のローラ軸48には、現像電圧が印加される構成となっている。現像ローラ38は、供給ローラ37を通じてトナー収容室41から供給されるトナーを、現像電圧の作用により正極性に帯電させながら、感光ドラム28上へ供給する機能を果たす。
定着部19は加熱ローラ52および押圧ローラ53を備えている。加熱ローラ52は、その軸方向に沿ってハロゲンランプからなるヒータが内装されており、加熱ローラ52の表面が定着温度に加熱される。定着部19では、図2に示すように、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ52と押圧ローラ53との間を通過する間に熱定着させるものである。
上記のように構成されたプリンタ1による一連の画像形成処理について簡単に説明すると、プリンタ1は印刷データを受信すると、印刷処理を開始する。これにより、感光ドラム28の表面は、その回転に伴って、帯電器29により一様に正帯電される(帯電プロセス)。そして、露光装置であるスキャナ部17から感光ドラム28に向けてレーザ光が照射される(露光プロセス)。これにより、感光ドラム28の表面には、印刷データに応じた所定の静電潜像が形成される。すなわち一様に正帯電された感光ドラム28の表面のうち、レーザ光が照射された部分は電位が下がる。
次いで、現像ローラ38の回転により、現像ローラ38上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム28の表面上に形成される静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム28の静電潜像は、可視像化され、感光ドラム28の表面には、反転現像によるトナー像が担持される(現像プロセス)。
また、上記したトナー像を形成するための処理と並行して、用紙3を搬送する処理が行われる。すなわち、給紙トレイ8から用紙3が一枚ずつ用紙搬送経路へと送り出される。用紙搬送経路に送り出された用紙3は、搬送ローラ11により、感光ドラム28と転写ローラ30とが接触する転写位置に運ばれる。
すると、転写位置を通るときに、転写ローラ30に印加される転写バイアスによって、感光ドラム28の表面上に担持されたトナー像が用紙3の表面に転写される(転写プロセス)。かくして、用紙3上には、トナー像が形成される。その後、定着部19を通過するときに、転写されたトナー像は熱定着される(定着プロセス)。その後、用紙3は排紙パス62に搬送され、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ58上に排紙される。
2.プリンタ1の電気的構成
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図5はプリンタ1の電気的構成を概念的に示すブロック図である。プリンタ1は、高圧電源回路(本発明の「高圧電源部」の一例)110、通信部81、RAM83、ROM85、電源装置87、及び制御装置(本発明の「制御部」の一例)100などから構成されている。
通信部81はPC等の情報端末装置との間で通信を行うものであり、情報端末装置から印刷指示や印刷データを受信する機能を担う。また、ROM85は印刷処理を実行するためのプログラムや、高圧電源回路110の異常検出シーケンスを実行するためのプログラムなどを記憶するものであり、RAM83には各種のデータが記憶されるようになっている。
制御装置100は、帯電プロセス、露光プロセス、現像プロセス、転写プロセス、定着プロセスからなる一連の画像形成処理を実行する装置全体の統括機能と、高圧電源回路110を制御する機能と、印刷処理の終了後に高圧電源回路110の異常を検出して出力を低下させる機能を担っている。電源装置87は、プリンタ1の電源となるものであり、100Vや200Vの交流電圧から24V、5V、3.3V等の直流電圧を生成する。そして、高圧電源回路110に対して24Vの電源電圧を供給する。また、制御装置100や表示装置、ROM83、RAM85、通信部81などの低圧系部品に対して5V又は3.3Vの電源電圧を供給する。
3.高圧電源回路の回路構成
高圧電源回路110は、プリンタ1の本体ケーシング2内に設けた高圧基板上に回路が組まれており、図6に示すように、第一PWM信号平滑化回路130、アンプ140、帯電電圧印加回路150、アンプ170、グリッド電圧印加回路180と、放電検出回路200を備える。尚、帯電電圧印加回路150が本発明の「第1印加部」の一例であり、グリッド電圧印加回路180が本発明の「第2印加部」の一例である。また、放電検出回路200が本発明の「検知部」の一例である。
第一PWM信号平滑化回路130は、抵抗RとコンデンサCから構成された積分回路であり、制御装置100のPWMポートP1から出力されるPWM信号S1を平滑化する。第一PWM信号平滑化回路130の出力段にはアンプ140が設けられていて、第一PWM信号平滑化回路130にて平滑化されたPWM信号S1は、アンプ140にて増幅された後、帯電電圧印加回路150に設けられたトランジスタTr1のベースに入力される構成となっている。
帯電電圧印加回路150は、DC24Vの入力電圧から6kV〜10kV程度の高電圧を生成する機能を果たすものである。本実施形態では、帯電電圧印加回路150に自励式のフライバックコンバータ(RCC)を用いており、帯電電圧印加回路150は、トランス151と、トランス151の二次側に設けられた整流平滑化回路155と、トランス151の一次側に設けられたトランジスタTr1とを備えてなる。
トランジスタTr1は、トランス151をスイッチングするものであり、エミッタをグランドに接続し、コレクタをトランス151の一次側の巻き線に接続している。そして、ベースは、トランス151の一次コイルの副巻線(帰還コイル)157を介してアンプ140の出力端子に接続されている。帯電電圧印加回路150の出力ラインLo1は、本体ケーシング2に設けられた端子T1aに対して接続されている。
グリッド電圧印加回路180は直列接続された2つの抵抗R1、R2からなる。グリッド電圧印加回路180の一端側は、本体ケーシング2に設けられた端子T2aに対して接続され、他端側はグランドGNDに接続されている。
プロセスユニット18を本体ケーシング2の装着部2Aに対して取り付けると、プロセスユニット18側の端子T1bが本体ケーシング2側の端子T1aに対して接触し、本体ケーシング2側の帯電電圧印加回路150とプロセスユニット18側の帯電器29の帯電ワイヤ29Bが電気的に接続される。また、それと同時に、プロセスユニット18側の端子T2bが本体ケーシング2側の端子T2aに対して接触し、本体ケーシング2側のグリッド電圧印加回路180と、プロセスユニット18側のグリッド29Cが電気的に接続される。
そのため、プロセスユニット18を本体ケーシング2に取り付けた後、帯電電圧印加回路150を出力状態にすると、帯電電圧印加回路150の出力電圧(6KV〜8kVの高電圧)Vo1が、帯電器29の帯電ワイヤ29Bに印加される。そして、電圧の印加により、帯電ワイヤ29Bがコロナ放電し、その一部がグリッド29Cに流れる。グリッド29Cに流れる電流、すなわちグリッド電流Igは、抵抗R1、R2を介してグランドに流れる。この時、グリッド電圧印加回路180は、グリッド電流Igの大きさと、抵抗1、R2の抵抗値に比例した電圧Vo2を発生し、発生した電圧Vo2がグリッド29Cに印加されることになる。
Vo2=(r1+r2)×(ig)・・・・・・・(1)式
「ig」は「グリッド電流の大きさ」を示し、「r1」、「r2」は「抵抗R1」と「抵抗R2」の抵抗値である。
また、抵抗R1とR2の接続点と制御装置100の入力ポートP2との間が信号線により接続されている。これにより、制御装置100は、入力ポートP2の電圧レベルをチェックすることにより、帯電器29のグリッド29Cに流れるグリッド電流Igの大きさを検出することが出来る。
制御装置100は、入力ポートP2の電圧レベルをモニタしつつ、PWMポートP1より出力するPWM信号S1のデューテイ比を調整して帯電電圧印加回路150の出力電圧Vo1を調整することにより、帯電器29のグリッド29Cに流れるグリッド電流Igが基準値(一例として225μA)になるように制御する機能を果たす。
放電検出回路200は、NPNトランジスタTr2と、コンデンサ203と、プルアップ抵抗205を備える。NPNトランジスタTr2のベースは、コンデンサ203を介して、端子T2aに接続されている。コンデンサ203は、グリッド電流Igから直流成分を除去し、交流成分を取り出す機能を果たす。NPNトランジスタTr2は、エミッタをグランドに接続し、コレクタを5Vの電源ラインに抵抗205を介して接続している。そして、NPNトランジスタTr2のコレクタから出力ラインが引き出されており、引き出された出力ラインは、制御装置100の入力ポートP3に接続されている。
帯電ワイヤ29Bとグリッド29Cとの間でアーク放電や火花放電などの異常放電が発生していない状態では、NPNトランジスタTr2はオフ状態になることから、放電検出回路200の出力は、ハイレベルとなる。一方、帯電ワイヤ29Bとグリッド29Cとの間でアーク放電や火花放電などの異常放電が発生すると、グリッド29Cに流れるグリッド電流Igが断続的に大きく変化する。そして、帯電ワイヤ29Bとグリッド29Cとの間に所定レベル以上のアーク放電や火花放電が発生すると、NPNトランジスタTr2がオンし、放電検出回路200の出力は、ロウレベルになる。
そのため、制御装置100にて、入力ポートP3の電圧をチェックすることにより、帯電ワイヤ29Bにおけるアーク放電や火花放電の発生を検知することができる。また、NPNトランジスタTr2の入力段(すなわちベース側)には、RC並列回路207が設けられている。RC並列回路207のうち、Cは放電検知のためのコンデンサで、Rはアーク放電や火花放電発生時のNPNトランジスタTr2のベースを保護するためのものである。
4.プロセスユニット18の取り外しと端子間の放電
本体ケーシング2に設けられた2つの端子T1a、T2aと、プロセスユニット18に設けられた2つの端子T1b、T2bはいずれも金属製であって、正方形状をしていて、本体ケーシング2の装着部2Aにプロセスユニット18を装着した状態では、図7に示すように、端子T1aに対して端子T1bのほぼ全体が重なると同時に、端子T2aに対して端子T2bのほぼ全体が重なる関係となる。そして、図7のように、対応する2つの端子、すなわちT1a、T1bと、T2a、T2bが重なった状態では、2つの端子T1、T2間に所定の絶縁距離Loが確保される設定となっている。そのため、本体ケーシング2にプロセスユニット18が収容されている状態では、2つの端子T1、T2間は空気の絶縁抵抗で絶縁されるので、端子T1、T2に電圧が加わっても、アーク放電や火花放電が発生することはない。
尚、この実施形態では、帯電ワイヤ29B側の端子T1に加わる電圧とグリッド29C側の端子T2に加わる電圧の電位差は、最大で9kV程度であることから、端子T1、T2間の絶縁距離Loを一例として9mm程度に設定している。また、図7では、2つの端子Tが重なっていることから、図を見やすくする目的で、本体ケーシング側の端子T1a、T2aについては2点鎖線で示してある。
一方、本体ケーシング2の装着部2Aからプロセスユニット18を取り外すため、プロセスユニット18を、図中A矢印で示すように手前側に引き抜いてゆくと、プロセスユニット18に設けられた端子T1b、T2bは、本体ケーシング2側の端子T1a、T2aに対して一部が重なったまま、X方向前側に移動する。
この移動により、プロセスユニット18に設けられた端子T1bが本体ケーシング2側の端子T2aに接近する結果、端子T1b、T2a間の距離Lが、当初の絶縁距離Loを下回る。例えば、図8の例では、プロセスユニット18の移動により、端子T1b、T2a間の距離Lが、絶縁距離Loの半分程度となる。すなわち、端子間の距離Lが、絶縁が確保される絶縁距離Loを下回る。そのため、端子T1、T2に電圧が加わっている状態で、プロセスユニット18を引き抜くと、端子T1b、T2a間でアーク放電や火花放電が発生する。
端子T1、T2間でアーク放電や火花放電が発生した場合、放電電流は、グリッド電流Igと同じように、グリッド29Cからグリッド電圧印加回路180を経由してグランドに流れこむ。そのため、帯電器29内でアーク放電や火花放電が発生した時と同様、放電検出回路200にて検出することが出来る。
本実施形態では、図9のフローチャートを参照して説明するように、プロセスユニット18の取り外しに伴って、端子T1、T2間でアーク放電や火花放電を意図的に発生させることにより、高圧電源回路110の異常を検知し、異常を検知した場合には、高圧電源回路110の出力を低下させるようにしている。
尚、プロセスユニット18を本体ケーシング2から引き抜いた時に、端子Tが接近して絶縁距離を下回るようにするには、2組の端子T1とT2を、プロセスユニット18の取り外し方向に離間して配置しておけばよい。
すなわち、この実施形態では、プロセスユニット18を前方に引き抜いて本体ケーシング2の装着部2Aから取り外すので、本体ケーシング2に設けられた2つの端子T1a、T2aと、プロセスユニット18に設けられた2つの端子T1b、T2bを、プロセスユニット18の取り外し方向にあたる前後方向に位置をずらして配置すればよく、図7に示すように、端子T1a、T1bを前側、端子T2a、T2bを後側に、位置をずらして配置している。なお、本体ケーシング2の装着部2Aにガイドなどを設けておくと、プロセスユニット18の取り外し方向を安定させることができる。
5.制御装置100による高圧電源回路の異常検出シーケンス
制御装置100は、印刷処理の終了後、図9に示す高圧電源回路110の異常検出シーケンスを実行する。尚、印刷終了に伴って、高圧電源装置110は制御装置100により出力停止状態に制御されるものとする。
印刷処理の終了後、制御装置100は所定時間、ウエイトし(S10)、その後、アーク放電や火花放電が発生しているか判定する処理を行う(S20)。具体的には、入力ポートP3の電圧をチェックし、入力ポートP3の電圧がハイレベルであれば「放電なし」と判定し、電圧がロウレベルであれば、「放電あり」と判定する。
<高圧電源回路110が正常な場合>
印刷処理の終了後、高圧電源回路110は制御装置100により、出力停止状態に制御される。そのため、高圧電源回路110が正常である場合、帯電器29に対して電圧は一切加わらないので、帯電器29内でアーク放電や火花放電などの異常放電が起きることはない。従って、高圧電源回路110が正常である場合、入力ポートP3の電圧はハイレベルとなり、S20ではNOされることになる。
S20でNO判定された場合は、S30に移行する。S30では、印刷命令の有無が判定される。印刷命令がない場合(S30:NO)には、S10に戻る。一方、印刷命令がある場合(S30:YES)には、S40に移行する。S40に移行した場合、図9の異常検出シーケンスはそこで終了し、印刷処理が実行される。
尚、制御装置100は、印刷処理中も、入力ポートP3の電圧を定期的にチェックし「アーク放電や火花放電の有無」を判定する。放電が検出された場合には、帯電ワイヤ29Bのクリーニングを報知する。例えば、操作パネルPに設けられたモニタ上に、「ワイヤは汚れています。クリーニングしてください。」などのメッセージを表示する。
<高圧電源100に異常がある状態でプロセスユニットが引き抜かれた場合>
次に、高圧電源回路110に異常がある場合、具体的には、印刷処理の終了後、出力を停止する指令を与えているにも拘わらず、高圧電源回路110が出力を出し続ける場合について説明を行う。この状態から、ユーザがプリンタ1のカバー7を開けて、本体ケーシング2からプロセスユニット18を引き抜くと、プロセスユニット18に設けられた端子T1bが本体ケーシング2側の端子T2aに接近して絶縁距離Loを下回るため、2つの端子T1b、T2a間でアーク放電や火花放電が起きる。
すると、放電検出回路200が放電を検出して、トランジスタTr2がオフからオンに切り替わる。そのため、入力ポートP3の電圧がハイレベルからロウレベルに切り替わる。制御装置100は、入力ポートP3がロウレベルに切り替わると、アーク放電や火花放電が発生したと判定する(S20:YES)。
S20でYES判定されると、その後、S50に移行する。S50では、制御装置100から電源装置87に対して電源電圧を「24V」から「6V」に低下させる指令が与えられる。これにより、高圧電源回路110の電源電圧が「24V」から「6V」に下がり、高圧電源回路110の出力が低下する。その後、制御装置100は、操作パネルPに設けられた表示部等に、高圧電源回路110の異常を通知するエラーメッセージを表示する。
6.効果説明
以上説明したように、本実施形態では、高圧電源回路110に異常がある場合には、プロセスユニット18の取り外しに伴って、端子T1b、T2a間で意図的に放電を起こし、放電が検出された場合には、高圧電源回路110の出力を自動的に低下させるようにしている。そのため、プロセスユニット18の取り外し後、高圧電源回路110が出力を出し続ける事態を未然に回避できるので、ユーザの安全性を確保することが出来る。また、本実施形態では、従来のようにインターロックスイッチを用いて高圧電源部を停止させる構造に比べて、インターロックスイッチを廃止できる分、装置を小型化できる。また、既存の部品(端子T1、T2)の接近を利用して放電を発生させているので、放電発生用の専用部品を設ける必要がない。また、放電検出回路200についても、帯電器29の異常放電検出用として設けられたものを兼用しているので、その点でも部品点数を少なくできる。
<実施形態2>
実施形態2について、図10を参照しつつ説明する。
実施形態1では、放電検出回路200をグリッド電圧印加回路180と並列に設ける例を示した。
帯電器29内で発生する異常放電による放電電流(端子T1、T2間の放電による放電電流も同様)は、グランドを通じて、トランス151の二次コイルの低圧側に流れこむ。そのため、図10に示すように、放電検出回路300を、トランス151の二次コイルの低圧側に設けることも可能である。
放電検出回路300は、例えば、ツェナーダイオード311、電流検出抵抗312、PNPトランジスタトランジスタTr3、抵抗313、315およびコンデンサ314を含む。電流検出抵抗312は、トランス151の二次コイルの低圧側とグランド間に設けられており、アーク放電や火花放電等の異常放電に起因する異常放電電流を検出する機能を果たす。
帯電器29内で異常放電(端子T1、T2間の放電も同様)が発生すると、グリッド29Cに流れるグリッド電流Igが断続的に大きく変化する。そして、電流検出抵抗312による検出電圧が断続的にツェナーダイオード311のツェナー電圧に達すると、それに応じてトランジスタTr3がオンする。すなわち、帯電器29内で所定レベル以上の異常放電が発生する毎にトランジスタTr3がオンする。トランジスタTr3からのオン信号は、抵抗313およびコンデンサ314によって積分され、制御装置100の入力ポートP3に供給される。そのため、制御装置100は、入力ポートP3のレベルから、帯電器29内における異常放電の有無や、端子T1、T2間における放電の有無を検出することが出来る。
<実施形態3>
実施形態3について図11を参照しつつ説明する。実施形態1では、本体ケーシング側の端子T1a、T2a、プロセスユニット側の端子T1b、T2b共に、端子形状を正方形型とした。実施形態3は、実施形態1に対して放電を起こす2つの端子T1b、T2aの形状を変更したものである。
図11に示すように、2つの端子T1b、T2aは、コーナ部(相手側の端子向かい合うコーナ部)の形状が、相手側に向かって先細りした鋭角形状をなす。このように先端形状を鋭角状にしておけば、プロセスユニット18の取り外しに伴って、端子T1b、T2a間の距離Lが絶縁距離Loを下回った場合に、2つの端子T1b、T2a間(図11中のB部)で火花放電やアーク放電が発生しやすくなる。
<実施形態4>
実施形態4について図12を参照しつつ説明する。実施形態1では、本体ケーシング側の端子T1a、T2a、プロセスユニット側の端子T1b、T2b共に、端子形状を正方形型とした。実施形態4は、実施形態1に対して一部の端子、すなわち本体ケーシング2側の端子T1a、T2aの形状を変更したものである。
図12に示すように、端子T1a、T2aはプロセスユニット18の取り外し方向(図12のA矢印方向)に長い長方形型にしている。本体ケーシング2側の端子T1a、T2aの形状を取り外し方向に長くしておけば、プロセスユニット18を本体ケーシング2から取り外す際に、プロセスユニット18側の端子T1bと本体ケーシング2側の端子T1aとが、長い距離、接触状態を保つ。そのため、端子T1aとの接触状態を保ったまま、プロセスユニット18側の端子T1bを、本体ケーシング2側の端子T2aに接近させることが可能となるので、2つの端子T1b、T2a間(図12中のB部)で火花放電やアーク放電が発生しやすくなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、端子T1、T2間の放電を検出した場合、高圧電源回路110の出力を低下させる例を示したが、24Vの電源ラインを落として、高圧電源回路110の出力を停止させてもよい。
(2)上記実施形態1では、プロセスユニット18の取り外し方向への移動を利用して、固定側となる本体ケーシング側の端子T2aに対して、移動側となるプロセスユニット18側の端子T1bを接近させ、両端子T1b、T2a間の距離Lを絶縁距離以下にすることにより、アーク放電や火花放電を発生させる例を示した。
上記の他にも、例えば、図13に示すようにプロセスユニット18の取り外し方向(図13では下方)への移動によって、プロセスユニット18に設けられた前側の端子T1bを、プロセスユニット18に設けられた後側の端子T2bに対して絶縁距離以下まで接近させることにより、2つの端子T1b、T2b間でアーク放電や火花放電を発生させるようにしてもよい。
このような構造を実現させるには、例えば、図13に示すように、端子T1bを、プロセスユニット18に対して固定された固定部410と、固定部410に対して前後方向(図13の上下方向)に移動自在に取り付けられたスライド部420とから構成し、プロセスユニット18を前方に引き抜いた時に、スライド部420が後方に移動して、後側の端子T2bに接近するようにすればよい。
尚、図14の例では、スライド部420の底部に形成された嵌合溝425に対して、本体ケーシング2側に形成された突起450を嵌合係止させる構成となっていて、プロセスユニット18を前方(図14の左側)に移動させると、突起450が嵌合溝425の溝壁にあたって、スライド部420の移動が規制される結果、スライド部420を残したまま、プロセスユニット18に固定された固定部410だけが、前方に移動する。その結果、スライド部420は、後方へ移動したのと同じ状態となり、後方の端子T2bに接近する。尚、図14では、構造の理解を容易にするため、固定部410とスライド部420を上下方向に分離して示したが、実際には、固定部410とスライド部420は、図中の上下方向で重なっている。
(3)また、実施形態1では、ワイヤ29B側の端子T1とグリッド29C側の端子T2との間で放電を発生させるようにしたが、ワイヤ29の先端に設けられワイヤ電極(本発明の「第1接続部」の一例)とグリッド29Cの先端に設けられたグリッド電極(本発明の「第2接続部」の一例)間で放電を起こすようにしてもよい。すなわち、プロセスユニット18の取り外し方向への移動を利用して、ワイヤ電極とグリッド電極を接近させ絶縁距離以下にすることにより、両間で放電を発生させるようにしてもよい。
(4)上記実施形態1では、画像形成装置の一例として、感光ドラム28を1組しか持たない、モノクロ式のレーザプリンタ1を例示した。本明細書により開示される技術の適用範囲は、モノクロ式のレーザプリンタ1に限定されるものではなく、図15のように、4色のトナーに対応して4つの感光ドラムD1〜D4を一列状に配置したタンデム方式のカラーレーザプリンタに対しても適用することが可能である。
図15に示すように、給紙トレイ510、用紙搬送ベルト521や転写ローラ523を含むベルトユニット520、4つの感光ドラムD1〜D4を含むプロセスユニット550を下から順に積み上げたタンデム式のカラーレーザプリンタの場合、本体ケーシング500の上部に設けられたカバーの開閉により、本体ケーシング500内に収容された各ユニットを積まれた順に取り出すことが出来る。すなわち、図16に示すように、本体ケーシング500から、プロセスユニット550、ベルトユニット520の順に、ユニットを取り出すことが可能である。
このように、本体ケーシング500から複数のユニットを取り出し可能である場合には、取り外し方向から見て、最も手前側にあるユニットが取り出される際に、火花放電やアーク放電が発生するようにすることが好ましい。すなわち、図15の例であれば、最も上側に位置する、プロセスユニット550が取り出される時に、2つの端子が互いに接近して絶縁距離以下となって、火花放電やアーク放電が起こすようにすることが好ましい。その理由は、高圧電源回路110に異常があった場合に、ユーザが、手前にあるプロセスユニット550を本体ケーシング500から取り出した段階で、制御装置100が高圧電源回路110の出力を強制的に下げるので、ユーザの安全を確保することが出来るからである。
(5)実施形態1では、端子T1bと端子T2aの間で放電を起こす例を説明したが、端子T1aと端子T2bの間で放電を起こすようにしてもよい。
(6)また、端子Tの形状は、実施形態で説明した形状に限定されるものではなく、例えば、端子Tを線ばねにより構成し、プロセスユニット18の装着時、相手側の端子Tに対して弾性的に接触させる構成にしてもよい。
(7)実施形態1では、画像形成用の負荷として帯電器のワイヤやグリッドを例示したが、現像ローラ38や転写ローラ30なども負荷の一例であり、本技術を現像ローラ38や転写ローラ30に対応する端子Tを対象に適用することも可能である。
1...プリンタ(本発明の「画像形成装置」の一例)
2...本体ケーシング(本発明の「本体部」の一例)
18...プロセスユニット(本発明の「負荷ユニット」の一例)
26...現像カートリッジ
28...感光ドラム
29...スコロトロン型帯電器
29B...帯電ワイヤ(本発明の「第1負荷」の一例)
29C...グリッド(本発明の「第2負荷」の一例)
100...制御装置(本発明の「制御部」の一例)
110...高圧電源回路(本発明の「高圧電源部」の一例)
150...帯電電圧印加回路(本発明の「第1印加部」の一例)
180...グリッド電圧印加回路(本発明の「第2印加部」の一例)
200...放電検出回路(本発明の「検知部」の一例)
T1a...端子(本発明の「本体部側第1接続端子」、「第1接続部」の一例)
T1b...端子(本発明の「負荷側第1接続端子」、「第1接続部」の一例)
T2a...端子(本発明の「本体部側第2接続端子」、「第2接続部」の一例)
T2b...端子(本発明の「負荷側第2接続端子」、「第2接続部」の一例)

Claims (6)

  1. 装着部を有する本体部と、
    前記装着部に着脱可能とされ、画像形成用の第1負荷と第2負荷とを含む負荷ユニットと、
    高圧電源部と、
    前記高圧電源部に含まれ、前記装着部に装着された前記第1負荷に対して第1接続部を介して電気的に接続され、前記第1負荷に電圧を印加する第1印加部と、
    前記高圧電源部に含まれ、前記装着部に装着された前記第2負荷に対して第2接続部を介して電気的に接続され、前記第2負荷に電圧を印加する第2印加部と、
    前記第1負荷側と第2負荷側との間での放電を検知する検知部と、
    前記検知部により放電が検知された場合、前記高圧電源部の出力を停止又は低下させる制御部と、を備え、
    前記装着部から前記負荷ユニットが取り出される際に、絶縁距離以下に、前記第1接続部と前記第2接続部が接近する画像形成装置。
  2. 前記第1接続部は、
    前記本体部側に設けられた本体部側第1接続端子と、
    前記負荷ユニット側に設けられ、前記装着部に対する前記負荷ユニットの装着に伴って、前記本体部側第1接続端子に接続される負荷側第1接続端子とを含み、
    前記第2接続部は、
    前記本体部側に設けられた本体部側第2接続端子と、
    前記負荷ユニット側に設けられ、前記装着部に対する前記負荷ユニットの装着に伴って、前記本体部側第2接続端子に接続される負荷側第2接続端子とを含み、
    前記負荷ユニットが前記装着部から取り外し方向に移動した場合に、
    前記本体部側第1接続端子と前記負荷側第2接続端子の組又は、前記本体部側第2接続端子と前記負荷側第1接続端子の組のうちいずれか一方の組で、
    前記負荷側の接続端子が前記本体部側の接続端子に対して接近して、両接続端子間の距離が絶縁距離以下となる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記接続端子の先端部は、組を作る相手側の接続端子に向かって先細りする形状である請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接続端子は、前記取り外し方向に長い形状である請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記負荷ユニットは、前記第1負荷である帯電ワイヤと前記第2負荷であるグリッドを有する帯電器を備え、
    前記制御部は、
    画像形成動作中に前記検出部が放電を検出した場合、前記帯電ワイヤのクリーニングを報知し、
    画像形成動作後に前記検出部が放電を検出した場合、前記高圧電源部の異常を報知する請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記負荷ユニットは、前記装着部に対し、前記取り外し方向の最も手前に位置する請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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