JP4947379B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、カラーレーザプリンタ等の画像形成装置に関する。
カラーレーザプリンタ等の画像形成装置として、複数のプロセスカートリッジが用紙搬送用のベルトに沿って並んで配置されており、ベルト上に搬送される用紙に対して各プロセスカートリッジから順次トナー像が転写される、いわゆるタンデム方式の画像形成装置が知られている。
このようなタンデム方式のプリンタにおいて、用紙の搬送に伴って紙粉が発生し、その紙粉によって形成画像の品質が低下するおそれがあった。そのため、この紙粉を除去するために、例えば特許文献1に記載されたものでは、用紙流れの上流側のプロセスカートリッジに紙粉除去手段(感光体クリーニング手段)を設け、下流側のプロセスカートリッジには紙粉除去手段を設けない技術が開示されている。
特開2005−114756公報
しかしながら、上記特許文献1のような複数のプロセスカートリッジを備えたタンデム方式のプリンタにおいては、プロセスカートリッジの誤装着、例えば、ブラック用カートリッジとカラー色用カートリッジとの誤装着が懸念される。そのような誤装着の検出や防止のために、専用のセンサやカートリッジ形状を採用することも考え得るが、構成が複雑化してしまうため、好適とは言えなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、既存の構成を好適に利用してプロセスカートリッジの誤装着を検出できる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1の発明に係る画像形成装置は、印加された第1電圧を利用して筐体内部に混入した紙粉を除去する紙粉除去手段を具備した第1カートリッジと、前記第1カートリッジが装着される第1カートリッジ装着部と、前記紙粉除去手段を具備しない第2カートリッジと、前記第1カートリッジの前記紙粉除去手段に前記第1電圧を印加する第1印加手段と、前記第1印加手段によって印加された第1電圧に基づいて第1検出信号を生成する第1検出手段と、前記第1検出信号に基づいて、または、前記第1電圧を所定値とするために前記第1印加手段に出力する第1制御信号に基づいて、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段とを備える。
この構成によれば、制御手段は、単に、第1印加手段による第1電圧の印加に応じた第1検出信号に基づいて、または、第1電圧を所定値とするために第1印加手段に出力する第1制御信号に基づいて第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、紙粉除去手段の有無及び紙粉除去手段に印加される第1電圧の制御信号という既存の構成を好適に利用して、構成の複雑化を伴うことなく第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第1検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第1検出信号に基づいて生成された前記第1制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、制御手段は、単に、第1検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、第1制御信号の値が所定の範囲外である場合に、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第3の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置において、前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジは、感光体と、該感光体上に残存したトナーの回収手段とを具備しており、前記紙粉除去手段は、前記回収手段上の紙粉を除去する。
この構成によれば、上記効果に加え、感光体への紙粉の再付着を抑制しやすくなる。
第4の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段と、前記第2印加手段によって印加された第2電圧に基づいて第2検出信号を生成する第2検出手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記第2検出信号に基づいて、または、前記第2電圧を所定値とするために前記第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、制御手段は、単に、第2印加手段による第2電圧の印加に応じた第2検出信号に基づいて、または、第2電圧を所定値とするために第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、既存の構成を好適に利用して構成の複雑化を伴うことなく、第2カートリッジ装着部に、第1カートリッジが誤装着されたことも検出できる。
第5の発明は、第4の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2検出信号に基づいて生成された前記第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、制御手段は、単に、第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子に相当する位置にダミー端子を有し、前記ダミー端子は所定の電位とされる。
この構成によれば、第2カートリッジが第1カートリッジ装着部に装着され場合、第2カートリッジのダミー端子が所定の電位、例えばグランド電位とされ、第1検出信号または第1制御信号に基づく誤装着の検出がより確実となる。そのため、単に、第2カートリッジに所定の電位とされるダミー端子を設けるだけで、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことがより確実に検出できる。
第7の発明は、第4または第5の発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子に相当する位置にダミー端子を有し、前記回収手段は前記第2電圧を受ける導体部を有し、前記ダミー端子は前記回収手段の導体部に接続されている。
この構成によれば、第2カートリッジが第1カートリッジ装着部に装着された場合、第2カートリッジのダミー端子が回収手段の導体部に接続されているため、同ダミー端子の電圧は第2電圧と等しくなる。そのため、例えば、第1検出信号と第2検出信号が同電位となったことによって誤装着を検出でき、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことがより確実に検出しやすくなる。
第8の発明は、第4〜第7のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子の位置に対応する位置に、所定の電位とされるダミー端子を有する。
この構成によれば、第1カートリッジが第2カートリッジ装着部に装着され場合、第1カートリッジの紙粉除去手段の端子が、第2カートリッジ装着部の所定の電位、例えばグランド電位とされるダミー端子に接続される。このとき、第2電圧が印加される負荷が変動し、それに伴って第2制御信号の値が所定の範囲を超えやすくなる。そのため、単に、第2カートリッジ装着部に所定の電位とされるダミー端子を設けるだけで、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことがより確実に検出しやすくなる。
第9の発明は、第4〜第7のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子の位置に対応する位置に、ダミー端子を有し、前記制御手段は、前記ダミー端子から所定の電圧が検出されることに基づき、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、単に、第2カートリッジ装着部にダミー端子を設け、正常装着時には検出されない所定の電圧がそのダミー端子から検出されることのみによって誤装着が検出される。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、誤装着の検出精度を向上させることができる。
第10の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段と、前記第2印加手段によって印加された第2電圧に基づいて第2検出信号を生成する第2検出手段とをさらに備え、前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記回収手段の端子に相当する位置に所定の電位とされるダミー端子を有し、前記制御手段は、前記第2検出信号に基づいて、または、前記第2電圧を所定値とするために前記第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、第2カートリッジの回収手段の端子が第1カートリッジにおける紙粉除去手段の端子の位置に対応する位置に設置された場合であっても、単に、前記第2印加手段による前記第2電圧の印加に応じた第2検出信号、または第2電圧を所定値とするために第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを好適に検出することができる。すなわち、第1カートリッジと第2カートリッジとにおいて回収手段の端子の設置位置が異なる場合であっても、既存の構成を好適に利用して、構成の複雑化を伴うことなく第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを好適に検出することができる。
第11の発明は、第10の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第2検出信号に基づいて生成された前記第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、制御手段は、単に、第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、第1カートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第12の発明は、第1〜第11のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第1あるいは第2制御信号は、PWM信号である。
この構成によれば、制御手段は、例えば、PWM信号のデューティー比が所定の範囲を超えた場合、例えばデューティー比が最大値(MAX)に達した場合に、カートリッジが誤装着されたことを検出する。すなわち、単に、PWM信号のデューティー比に基づいて、カートリッジが誤装着されたことを好適に検出できる。
第13の発明は、第3の発明の画像形成装置において、前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段とをさらに備え、前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記回収手段の端子の位置に対応する位置に、ダミー端子を有し、前記制御手段は、前記ダミー端子から所定の電圧が検出されることに基づき、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、第1カートリッジと第2カートリッジとにおいて回収手段の端子位置が異なる場合においても、単に、第2カートリッジ装着部にダミー端子を設け、正常装着時には検出されない所定の電圧がそのダミー端子から検出されることのみによって誤装着が検出される。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことの検出精度を向上させることができる。
第14の発明に係る画像形成装置は、感光体と、該感光体上に残存したトナーの回収手段と、前記回収手段上の紙粉を除去する行う紙粉除去手段とを具備した第1カートリッジと、前記第1カートリッジが装着される第1カートリッジ装着部と、前記感光体と、前記回収手段とを具備した第2カートリッジと、前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、前記回収手段に所定電圧を印加する印加手段と、前記印加手段によって印加された所定電圧に基づいて検出信号を生成する検出手段と、前記検出信号に基づいて、または、前記所定電圧を所定値とするために前記印加手段に出力する制御信号に基づいて、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段とを備える。
この構成によれば、制御手段は、単に、印加手段による所定電圧の印加に応じた検出信号に基づいて、または、同所定電圧を所定値とするための制御信号に基づいて、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、従来の画像形成装置に対して、構成の複雑化を伴うことなく、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第15の発明は、第14の発明の画像形成装置において、前記制御手段は、前記検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記検出信号に基づいて生成された前記制御信号が所定の範囲外である場合に、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
この構成によれば、制御手段は、単に、検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、制御信号の値が所定の範囲外である場合に、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、構成の複雑化を伴うことなく、第2カートリッジ装着部に第1カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
第16の発明は、第1〜第15のいずれかの発明の画像形成装置において、カートリッジの誤装着を報知する報知手段をさらに備える。
この構成によれば、カートリッジの誤装着をユーザーに知らせ、誤装着を適時に修正させることができる。
第17の発明は、第1〜第16のいずれかの発明の画像形成装置において、前記第1カートリッジは、画像形成に係る流れの最上流に配置されるカートリッジであり、前記第2カートリッジは前記第1カートリッジより下流側に配置されるカートリッジである。
この構成によれば、上流側に紙粉除去の構成を設けて上流側で紙粉を除去し、下流側はコスト低減などのためにその構成を省略することによって、紙粉除去対策が好適になされる。
第18の発明に係る画像形成装置は、印加された所定電圧を利用して筐体内部に混入した紙粉を除去する紙粉除去手段を具備した第1カートリッジと、前記第1カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、前記第1カートリッジの前記紙粉除去手段に前記所定電圧を印加する印加手段と、前記印加手段によって印加された前記所定電圧に基づいて検出信号を生成する検出手段と、前記検出信号に基づいて、または、前記所定電圧を所定値とするために前記印加手段に出力する制御信号に基づいて、前記カートリッジ装着部に前記紙粉除去手段を具備しない第2カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段とを備える。
この構成によれば、制御手段は、単に、印加手段による所定電圧の印加に応じた検出信号に基づいて、または、所定電圧を所定値とするために印加手段に出力する制御信号に基づいてカートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。そのため、紙粉除去手段の有無及び、紙粉除去手段に印加される所定電圧の検出信号あるいは制御信号という既存の構成を好適に利用して、構成の複雑化を伴うことなくカートリッジ装着部に第2カートリッジが誤装着されたことを検出できる。
例えば、画像形成装置がモノクロプリンタであり、モノクロカートリッジ(第1カートリッジ)が紙粉除去手段を具備する場合において、モノクロカートリッジ装着部に紙粉除去手段を具備しないカラーカートリッジ(第2カートリッジ)が装着された場合、その誤装着が好適に検出される。
本発明の画像形成装置によれば、既存の構成を好適に利用してプロセスカートリッジの誤装着を検出できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を、図1〜図8を参照しつつ説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本実施形態のプリンタ1(画像形成装置の一例)の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1における左側をプリンタ1の前方とする。また、プリンタ1は4色(ブラックBK、イエローY、マゼンタM、シアンC)の着色剤でカラー画像を形成するカラープリンタであり、以下、各構成部品を色ごとに区別する場合には、その構成部品の符号末尾に各色を意味するBK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付すものとする。
プリンタ1は、本体ケーシング3を備えており、この本体ケーシング3の底部には、被記録媒体である用紙5が積載される供給トレイ7が設けられている。この本体ケーシング3の上面にはアッパーカバー3A(カバーの一例)が後端部を中心に開閉可能に設けられている。
供給トレイ7の前端上方には給紙ローラ9が設けられており、この給紙ローラ9の回転に伴って供給トレイ7内に積載された最上位の用紙5がレジストレーションローラ11へ送り出される。レジストレーションローラ11は、用紙5の斜行補正等を行った後、その用紙5を画像形成部13のベルトユニット15上へ搬送する。
画像形成部13は、ベルトユニット15、露光部17、プロセス部19、定着部21等を備えている。
ベルトユニット15は、前後一対のベルト支持ローラ23、23間に、ポリカーボネート等からなるベルト25を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ23が回転駆動されることにより、ベルト25が紙面時計周りに循環移動し、ベルト25上面の用紙5が後方へ搬送される。また、ベルト25の内側には、後述するプロセス部19の各感光体ドラム(感光体)27とベルト25を挟んで対向する位置にそれぞれ転写ローラ29が設けられている。また、ベルトユニット15の下側には、ベルト25表面に付着したトナーや紙粉等を回収するクリーニング装置28が設けられている。
露光部17は、各色に対応した4つのLEDユニット17BK,17Y,17M,17Cを備える。各LEDユニット17BK,17Y,17M,17Cは、その下端部にLEDヘッド18を有し、その上端部が所定の手段(図示せず)によってアッパーカバー3A下面に支持されている。LEDヘッド18は、LEDからなる複数の発光部が左右方向に配列されたものである。形成すべき画像データに基づいて各発光部は発光制御され、これにより各発光部から出射された光が感光体ドラム27の表面に照射され、その表面が露光される。
プロセス部19は、上記4色に対応した複数(本実施形態では4個)のプロセスカートリッジ33(33BK、33Y,33M,33C)と、各プロセスカートリッジ33が装着される装着フレーム31とを備える。プロセスカートリッジ33(いずれかのプロセスカートリッジ33が本発明における「第1カートリッジ」あるいは「第2カートリッジ」に相当する)は、モノクロカートリッジ33BKと、カラーカートリッジ33Y,33M,33Cとを含む。
モノクロカートリッジ33BK(第1カートリッジの一例)は、カートリッジフレーム32の下部に、表面が正帯電性の感光層によって覆われ、高抵抗体である感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器37、ドラムクリーニングローラ(トナー回収手段)34及びドラムクリーニングシャフト(紙粉除去手段)35を備え、カートリッジフレーム32の上側に現像カートリッジ40BKを備えている。
ドラムクリーニングローラ(以下、単に「クリーニングローラ」)34は、高電圧であるローラ電圧VRが印加されるローラ軸(導体部)34aと、高抵抗を有するローラ部34bとを有し、ローラ電圧VRの印加によって感光体ドラム27上に残留したトナーを回収する。
また、ドラムクリーニングシャフト(以下、単に「クリーニングシャフト」)35は導電性の金属からなり、ローラ電圧VRより高い高電圧であるシャフト電圧(本発明における「第1電圧」に相当する)VSの印加によって、クリーニングローラ34上の紙粉を除去する。すなわち、クリーニングシャフト35は、シャフト電圧VSを利用して本体ケーシング(筐体)3内部に混入した紙粉を除去する。
一方、各カラーカートリッジ33Y,33M,33C(第2カートリッジの一例)は、カートリッジフレーム32の下部に、同じく表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光体ドラム27、スコロトロン型帯電器37及びクリーニングローラ34を備え、カートリッジフレーム32の上側に各現像カートリッジ40Y,40M,40Cを備えている。なお、各カラーカートリッジ33Y,33M,33Cは、クリーニングシャフト35を備えていない。
各プロセスカートリッジ33のカートリッジフレーム32に対して、各現像カートリッジ40が着脱可能に装着されている。そして、アッパーカバー3Aを開放することにより現像カートリッジ40あるいはプロセスカートリッジ33が交換されたり、プロセスカートリッジ33を取り出した状態で紙詰まり除去処理(ジャム処理)がされたりする。
各現像カートリッジ40は、箱状のケーシングの内側上部に、現像剤(着色剤)である各色のトナーを収容するトナー収容室42を備え、その下側に供給ローラ41、現像ローラ43、層厚規制ブレード45、アジテータ47等を備えている。
トナー収容室42から放出されたトナーは、供給ローラ41の回転により現像ローラ43に供給され、供給ローラ41と現像ローラ43との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ43上に供給されたトナーは、現像ローラ43の回転に伴って、層厚規制ブレード45と現像ローラ43との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ43上に担持される。
画像形成時には、感光体ドラム27が回転駆動され、それに伴って感光体ドラム27の表面が帯電器37により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部17のLEDヘッド18からの光の高速走査により露光されて、感光体ドラム27の表面に用紙5に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ43の回転により、現像ローラ43上に担持され正帯電されているトナーが、感光体ドラム27に対向して接触するときに、感光体ドラム27の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム27の静電潜像が可視像化され、感光体ドラム27の表面には露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
その後、各感光体ドラム27の表面上に担持されたトナー像は、ベルト25によって搬送される用紙5が、感光体ドラム27と転写ローラ29との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ29に印加される負極性の転写電圧によって、用紙5に順次転写される。こうしてトナー像が転写された用紙5は、次いで定着部21に搬送される。
定着部21は、熱源を有する加熱ローラ49と、用紙5を加熱ローラ49側へ押圧する加圧ローラ51とを備えており、用紙5上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。そして、定着部21により熱定着された用紙5は、上方へ搬送され、本体ケーシング3の上面に設けられた排出トレイ53上に排出される。
さらに、ケーシング3内には制御部50が設けられている。制御部50はプリンタ1の動作全般の制御を行う。
また、図2に示すように、各プロセスカートリッジ33のカートリッジフレーム32の外側壁には、各プロセスカートリッジ33に電圧を印加するための電極端子が設けられている。詳細には、モノクロカートリッジ33BKのカートリッジフレーム32の外側壁の下部には、クリーニングシャフト35へのシャフト電圧VSを受け取るための受電電極端子P1及びクリーニングローラ34へのローラ電圧VRを受け取るための受電電極端子P2が設けられている。
一方、各カラーカートリッジ33Y、33M、33Cのカートリッジフレーム32の外側壁の下部には、クリーニングローラ34へのローラ電圧VRを受け取るための受電電極端子P2及びダミー電極端子Pdmが設けられている。
さらに、図2に示すように、各プロセスカートリッジ33が装着される装着フレーム31には、各プロセスカートリッジ33に対応してカートリッジ装着部31BK、31Y、31M、31Cがそれぞれ設けられている。そして、カートリッジ装着部31BKの内側下部には、シャフト電圧VSを印加するための印加電極端子A1及びローラ電圧VRを印加するための印加電極端子A2が設けられている。印加電極端子A1及び印加電極端子A2は、モノクロカートリッジ33BKがカートリッジ装着部31BKに装着された際に、その受電電極端子P1及び受電電極端子P2にそれぞれ当接し、電気的に結合するように設けられている。
また、カートリッジ装着部31Y、31M、31Cの内側下部には、ローラ電圧VRを印加するための印加電極端子A2及びダミー電極端子Admがそれぞれ設けられている。各印加電極端子A2は、同様に、各カラーカートリッジ33Y,33M,33Cが各カートリッジ装着部31Y,31M,31Cにそれぞれ装着された際に、その受電電極端子P2にそれぞれ当接し、電気的に結合するように設けられている。
受電電極端子P1、P2は、例えば金属板電極端子で構成され、印加電極端子A1、A2は、例えば、金属板の受電電極端子P1、P2を押圧するようなバネ式の金属板電極端子で構成されている。
なお、印加電極端子A1、A2及びダミー電極端子Admは各カートリッジ装着部31BK、31Y、31M、31Cの内側に設けられるが、図2においては説明の便宜上実線で示される。また、図2に示されるように、モノクロカートリッジ33BKは、画像形成用紙の画像形成に係る流れの最上流に配置され、各カラーカートリッジ33Y、33M、3Cはモノクロカートリッジ33BKより下流側に配置される。ここで、画像形成用紙の画像形成に係る流れの方向は、図2における矢印で示される用紙搬送方向に等しい。この構成により、上流側に紙粉除去の構成であるクリーニングシャフト35を設けて上流側で紙粉を除去し、下流側はコスト低減などのためにその構成を省略することによって、紙粉除去対策が好適になされる。
2.高圧制御装置の構成
上記制御部50の制御基板50A上には、転写ローラ29、クリーニングローラ34、クリーニングシャフト35、帯電器37、及び現像ローラ43等、プリンタ1に備えられた各電気的負荷にそれぞれ印加する電圧を生成する高圧制御装置60が搭載されている。図3には、高圧制御装置60のうち、モノクロカートリッジ33BKへのシャフト電圧VS及びローラ電圧VRを生成する制御回路61及びモノクロ高圧回路62が示される。また、図4には、高圧制御装置60のうち、カラーカートリッジ33Y,33M,33Cへのローラ電圧VRを生成する制御回路61及びカラー高圧回路63が示される。
制御回路(本発明における「制御手段」に相当する)61は、例えばCPUによって構成され、モノクロ高圧回路62及びカラー高圧回路63が所定の電圧を生成するように、それらを制御する。ここでは、例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号のデューティ比を適宜変更してモノクロ高圧回路62及びカラー高圧回路63を定電圧制御する。
また、制御回路61は、カートリッジの誤装着を検出し、誤装着を検出した場合には、それを、例えば図1に示す操作パネル4上の表示装置(報知手段)4aに表示させて、外部に報知させる。そのため、ユーザーは、誤装着を適時に修正することができる。
なお、カラー高圧回路63は各カラーカートリッジ33Y,33M,33Cに対応して設けられるが、その構成が同一のため、図4には1つの回路のみが示される。また、以下の高圧制御装置60の各回路の説明において、同一の構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
2.1 モノクロ高圧回路
図3に示すように、モノクロ高圧回路62は、大きくは、シャフト電圧VSを発生するシャフト電圧発生部70とローラ電圧VRを発生するローラ電圧発生部80とを備える。
2.1.1 シャフト電圧(第1出力電圧)発生部
シャフト電圧発生部70は、第1PMW信号平滑回路71、第1トランス駆動回路72、第1昇圧・整流回路73及び第1出力電圧検出回路74を含む。第1PMW信号平滑回路71は抵抗R1及び第1平滑コンデンサC1を含み、制御回路61から第1PWMポート61Aを介して供給される第1PMW信号(本発明における「第1制御信号」に相当する)Sp1を平滑して、平滑された第1PMW信号Sp1を、第1トランス駆動回路72に供給する。第1トランス駆動回路72は、平滑された第1PMW信号Sp1に基づいて、第1昇圧・整流回路73の1次側巻線T1Aに発振電流を流すように構成されている。
第1昇圧・整流回路73は、第1トランス(変圧器)T1、第1整流ダイードD1、第2平滑コンデンサC2及び抵抗R2を含み、第1トランスT1の2次側巻線T1Bに発生した2次側電圧Vt1bを整流して、第1出力電圧(例えば100V)Vo1を生成する。ここで、第1トランス駆動回路72及び第1昇圧・整流回路73が、本発明における「第1印加手段」に相当する。
第1出力電圧検出回路(本発明における「第1検出手段」に相当する)74は、第1トランスT1の1次側に設けられた検出巻線T1d、第2整流ダイードD2、第3平滑コンデンサC3及び抵抗R3を含む。ここで、検出巻線T1dの極性と2次側巻線T1Bの極性は同一である。第1出力電圧検出回路74は、第1トランスT1の2次側巻線T1Bに発生する2次側電圧Vt1bに基づいて、検出巻線T1dによって交流電圧Vt1aを検出し、その交流電圧Vt1aを整流して直流電圧信号である第1検出信号Sd1を生成する。
第1検出信号Sd1は制御回路61の第1A/Dポート61Bに供給される。交流電圧Vt1aすなわち第1検出信号Sd1は、上記第1出力電圧Vo1と比例関係にあるため、制御回路61は、第1検出信号Sd1が所定の一定値となるように第1PWM信号Sp1のデューティ比を適宜変更することで第1出力電圧Vo1を目標値(例えば100V)にする定電圧制御を実行する。
なお、シャフト電圧生成部70は、この第1出力電圧Vo1に後述する第2ローラ電圧を加算して、シャフト電圧(本発明における「第1電圧」に相当する)VSを生成する。モノクロカートリッジ装着部31BKにモノクロカートリッジ33BKが装着されている場合、シャフト電圧VSは、基板50A上の第1出力端子J1及び接続ラインL1を介してモノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A1に供給される。そして、受電電極端子P1を介して、クリーニングシャフト35にシャフト電圧VSが印加される。クリーニングシャフト35はシャフト電圧VSの印加に応じて、クリーニングローラ34を介して紙粉を除去する。
2.1.2 ローラ電圧(第1及び第2ローラ電圧)生成部
ローラ電圧発生部80は、大きくは、負の高電圧(例えば、−500V)である第1ローラ電圧VR1を生成する第1ローラ電圧生成回路80Aと、正の高電圧(例えば、800V)である第2ローラ電圧(本発明における「第2電圧」に相当する)VR2を生成する第2ローラ電圧生成回路80Bと、第1及び第2ローラ電圧VR1、VR2を検出するための第2出力電圧検出回路81とを含む。
第1ローラ電圧生成回路80Aは、第2PMW信号平滑回路82、第2トランス駆動回路83及び第2昇圧・整流回路84を含む。第2PMW信号平滑回路82は抵抗R4及び第4平滑コンデンサC4を含み、制御回路61から第2PWMポート61Cを介して供給される第2PMW信号Sp2を平滑して、平滑された第2PMW信号Sp2を、第2トランス駆動回路83に供給する。第2トランス駆動回路83は、平滑された第2PMW信号Sp2に基づいて、第2昇圧・整流回路84の1次側巻線T2Aに発振電流を流すように構成されている。
第2昇圧・整流回路84は、第2トランスT2、第3整流ダイードD3、第5平滑コンデンサC5及び抵抗R5を含み、第2トランスT2の2次側巻線T2Bに発生させた2次側電圧Vt2bを整流して、第1ローラ電圧VR1を生成する。
モノクロカートリッジ装着部31BKにモノクロカートリッジ33BKが装着されている場合、第1ローラ電圧VR1は、基板50A上の第2出力端子J2及び接続ラインL2を介してモノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A2に供給される。そして、受電電極端子P2を介して、クリーニングローラ34に第1ローラ電圧VR1が印加される。クリーニングローラ34は第1ローラ電圧VR1の印加に応じて、感光体ドラム27に残留するトナーを吸引する。
一方、第2ローラ電圧生成回路80Bは、第3PMW信号平滑回路85、第3トランス駆動回路86及び第3昇圧・整流回路87を含む。第3PMW信号平滑回路85は抵抗R6及び第6平滑コンデンサC6を含み、制御回路61から第3PWMポート61Eを介して供給される第3PMW信号Sp3を平滑して、平滑された第3PMW信号Sp3を、第3トランス駆動回路86に供給する。第3トランス駆動回路86は、平滑された第3PMW信号Sp3に基づいて、第3昇圧・整流回路87の1次側巻線T3Aに発振電流を流すように構成されている。
第3昇圧・整流回路87は、第3トランスT3、第4整流ダイードD4、第7平滑コンデンサC7及び抵抗R7を含み、第3トランスT3の2次側巻線T3Bに発生させた2次側電圧Vt3bを整流して、第2ローラ電圧VR2を生成する。ここで、第3トランス駆動回路86及び第3昇圧・整流回路87が、本発明における「第2印加手段」に相当する。
モノクロカートリッジ装着部31BKにモノクロカートリッジ33BKが装着されている場合、第2ローラ電圧VR2は、第1ローラ電圧生成回路80Aの抵抗R5、基板50A上の第2出力端子J2及び接続ラインL2を介してモノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A2に供給される。また、受電電極端子P2を介して、クリーニングローラ34に第2ローラ電圧VR2が印加される。クリーニングローラ34は第2ローラ電圧VR2の印加に応じて、吸引した感光体ドラム27に残留するトナーを、例えばベルト25表面に吐き出す。
さらに、第2ローラ電圧VR2は、第1ローラ電圧生成回路80Aの抵抗R5を介して、シャフト電圧発生部70の抵抗R2の一端に供給され、第1トランスT1の2次側巻線T1Bによって生成された第1出力電圧Vo1に加算されて、第2ローラ電圧VR2より高いシャフト電圧VS(例えば、900V)を生成する。
また、第2出力電圧検出回路81(本発明における「第2検出手段」に相当する)は、3つの抵抗R8、R9、R10を備え、第1ローラ電圧VR1あるいは第2ローラ電圧VR2を2つの抵抗R9、R10によって分圧して、第2検出信号(本発明における「第2検出信号」に相当する)Sd2を生成する。第2検出信号Sd2は制御回路61の第2A/Dポート61Dに供給される。第2検出信号Sd2は、上記第1ローラ電圧VR1あるいは第2ローラ電圧VR2と比例関係にあるため、制御回路61は、第2検出信号Sd2がそれぞれ所定の一定値となるように、第2PWM信号Sp2あるいは第3PWM信号Sp3のデューティ比を適宜変更することで第1ローラ電圧VR1あるいは第2ローラ電圧VR2を目標値にする定電圧制御を実行する。
2.2 カラー高圧回路
図4に示すように、カラー高圧回路63は、図3に示したモノクロ高圧回路62のローラ電圧発生部80を備える。なお、カラー高圧回路63においては、第2PMW信号Sp2は制御回路61から第4PWMポート61Fを介して供給され、第3PMW信号Sp3は第5PWMポート61Hを介して供給され、また、第2検出信号Sd2は第3A/Dポート61Gを介して制御回路61に供給される。
そして、カラーカートリッジ装着部31Y(31M、31C)にカラーカートリッジ33Y(33M、33C)が装着されている場合、感光体ドラム27に残留するトナーの吸引あるいは吐き出しのために、適時、第1ローラ電圧VR1あるいは第2ローラ電圧VR2を生成する。生成された第1ローラ電圧VR1あるいは第2ローラ電圧VR2は、基板50A上の第3出力端子J3及び接続ラインL3を介してカラーカートリッジ装着部31Y(31M、31C)の印加電極端子A2に供給され、受電電極端子P2を介してクリーニングローラ34のローラ軸(導体部)34aに印加される。
3.カートリッジの誤装着検出
次に本発明によるカートリッジの誤装着の検出に係る実施例を説明する。なお、各カラーカートリッジ装着部31Y、31M、31C及び各カラーカートリッジ33Y、33M、33Cにおいて、カートリッジの誤装着の検出に係る構成は同一であるため、以下の説明においては、それらを、便宜上、単にカラーカートリッジ装着部31Y及びカラーカートリッジ33Yのみについて説明する。
3.1 モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着された場合
ここで、制御回路61は、第1検出信号Sd1に基づいて第1PWM信号Sp1を生成し、第1検出信号Sd1の値が所定の範囲外にある場合、あるいは第1PWM信号Sp1の値が所定の範囲外にある場合に、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着されたことを検出する。
(実施例1)
実施例1においては、図2及び図5に示されるように、カラーカートリッジ33Yのカートリッジフレーム32の下部にダミー電極端子(ダミー端子)Pdmが設けられている。このダミー電極端子Pdmは、カートリッジフレーム32において、モノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A1に当接する位置、すなわちモノクロカートリッジ33BKの受電電極端子P1に相当する位置に設けられている。そして、ダミー電極端子Pdmは、所定の接続線によって、例えばグランドに接続され、グランド電位(所定の電位)とされている。
この構成においては、カラーカートリッジ33Yがモノクロカートリッジ装着部31BKに誤装着され、そのダミー電極端子Pdmにシャフト電圧VSが印加された場合、ダミー電極端子Pdmがグランドに接続されているため、シャフト電圧VSが変動する。それに伴って、第1検出信号Sd1の電圧値も確実に所定の範囲外となり(想定される第1検出信号Sd1の電圧値の範囲外となり)、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着されたことを確実に検出する。
また、この場合、第1検出信号Sd1の値が所定の範囲外にあるため、第1検出信号S1dを所定の一定値となるように第1PWM信号Sp1のデューティ比が所定の範囲外、例えば最大(MAX)値となることによっても、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33が誤装着されたことを検出できる。
(実施例2)
実施例2においては、実施例1と同様に、図2及び図6に示されるように、カラーカートリッジ33Yのカートリッジフレーム32の下部において、ダミー電極端子Pdmが、モノクロカートリッジ33BKの受電電極端子P1に相当する位置に設けられている。そして、実施例2においては、図6に示されるように、ダミー電極端子Pdmが、所定の接続線によって、クリーニングローラ34のローラ軸34aに接続されている。
この構成においては、カラーカートリッジ33がモノクロカートリッジ装着部31BKに誤装着され、そのダミー電極端子Pdmにシャフト電圧VSが印加された場合、ダミー電極端子Pdmがクリーニングローラ34のローラ軸34aに接続されているため、モノクロ高圧回路62の抵抗R2の両端は短絡されることとなる。そのため、第1トランスT1の2次側巻線T1Bに2次側電圧Vt1bは生成されず、第1検出信号Sd1も検出されない。したがって、第1検出信号Sd1は、詳しくはその電圧値は確実に所定の範囲外となり(想定される第1検出信号Sd1の電圧値の範囲外となり)、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33が誤装着されたことを確実に検出する。
また、この場合、第1検出信号Sd1の値が所定の範囲外にあるため、第1検出信号Sd1を所定の一定値するように第1PWM信号Sp1のデューティ比が所定の範囲外、例えば最大(MAX)値となることによっても、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33が誤装着されたことを検出できる。
3.2 カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着された場合
ここで、制御回路61は、第2検出信号Sd2に基づいて第2PWM信号Sp2を生成し、第2検出信号Sd2の値が所定の範囲外にある場合、あるいは、第2PWM信号Sp2の値が所定の範囲外にある場合に、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着されたことを検出する。
(実施例3)
実施例3においては、図2及び図7に示されるように、カラーカートリッジ装着部31Yは、モノクロカートリッジ33BKにおけるクリーニングシャフト35の電極端子P1に対応する位置に、グランドに接続されるダミー電極端子(ダミー端子)Admを有する。ダミー電極端子Admは、例えば図7に示されるように、接続線L4を介し、カラー高圧回路63内において、グランドに接続され、グランド電位(所定の電位)とされている。
この構成においては、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着され、モノクロカートリッジ33BKのクリーニングローラ34にローラ電圧VRが印加された場合、クリーニングシャフト35がグランドに接続されるため、ローラ電圧VRの値が変動する。すなわち、クリーニングシャフト35を有しないカラーカートリッジ33Yが装着された場合と比べて、カラー高圧回路63側から見た負荷(抵抗値)が変化する。それに伴って、ローラ電圧VRの値が変化する。
そのため、第2検出信号Sd2の電圧値も変化し、それに伴って第2PWM信号Sp2のデューティ比が所定の範囲外、例えば最大(MAX)値となることによって、制御回路61は、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着されたことを検出できる。
(実施例4)
実施例4においては、図2及び図8に示されるように、実施例3と同様に、カラーカートリッジ装着部31Yは、モノクロカートリッジ33BKにおけるクリーニングローラの受電電極端子P2の位置に対応する位置に、ダミー電極端子Admを有する。ダミー電極端子Admは、図8に示されるように、接続線L4を介しカラー高圧回路63の端子J4に接続される。カラー高圧回路63は、端子J4の端子電圧Vjを検出するための抵抗R11及び抵抗R12を有する。端子電圧Vjは、抵抗R11及び抵抗R12によって分圧され検出信号Sd4として制御回路61の第4A/Dポート61Kに供給される。
この構成において、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着され、モノクロカートリッジ33BKのクリーニングローラ34にローラ電圧VRが印加された場合、クリーニングシャフト35がカラー高圧回路63の抵抗R11に接続されることとなるため、ローラ電圧VRに基づく端子電圧Vjがダミー電極端子Admを介して、抵抗R11及び抵抗R12によって検出されることとなる。
すなわち、クリーニングシャフト35を有しないカラーカートリッジ33Yが装着された場合には、ダミー電極端子Admを介してローラ電圧VRに基づく端子電圧Vjが抵抗R11及び抵抗R12によって検出されることはない。そのため、制御回路61は、検出信号Sd4(端子電圧Vj)を受け取ることによって、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着されたことを検出する。なお、抵抗R11及び抵抗R12の値は、所定の電圧レベルの検出信号Sd4が得られるように、適宜設定される。
4.実施形態1の効果
上記したように、実施形態1においては、プロセスカートリッジの誤装着を検出するために、基本的に、プリンタ1の制御回路61、モノクロ高圧回路62及びカラー高圧回路63の既存の構成が利用される。また、紙粉を除去するクリーニングシャフト35を備えたモノクロカートリッジ33BKとそれを備えない各カラーカートリッジ33Y、33M、33Cとの既存の構造的相違を、好適に利用してカートリッジの誤装着が検出される。それに加え、単に、カラーカートリッジ33Yにダミー電極端子Pdm(実施例1、2)が設けられたり、あるいはカラーカートリッジ装着部31Yにダミー電極端子Adm(実施例3、4)が設けられたり、あるいはカラー高圧回路63に検出抵抗R11、R12(実施例4)が設けられたりする。
そのため、実施形態1によれば、既存のプリンタ1の構成を好適に利用して、構成の複雑化を伴うことなくプロセスカートリッジの誤装着を検出することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、実施形態1と同一構成については同一符号を付して、その重複する説明は省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
実施形態1においては、クリーニングローラ34へのローラ電圧VRを受け取る受電電極端子P2の設置位置は、図2に示されたように、モノクロカートリッジ33BKとカラーカートリッジ33Yとにおいて、同一場所に設けられていた。
しかしながら、実施形態2においては、受電電極端子P2の設置位置が、モノクロカートリッジ33BKとカラーカートリッジ33Yとにおいて異なる。すなわち、図9に示されるように、実施形態2のカラーカートリッジ33Yにおいては、モノクロカートリッジ33BKの受電電極端子P1の設置位置に相当する位置に、クリーニングローラ34に対する受電電極端子P2が設けられている。それに対応して、実施形態2のカラーカートリッジ装着部31Yにおいては、モノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A1の設置位置に相当する位置に、カラーカートリッジ装着部31Yの印加電極端子A2が設けられている。
また、図10に示されるように、実施形態2において、モノクロ高圧回路62の第1出力電圧検出回路74Aは、実施形態1の第2出力電圧検出回路81と同様に、3つの抵抗R13、R14、R15を備え、シャフトVSを2つの抵抗R14、R15によって分圧して、第1検出信号Sd1aを生成する。すなわち、実施形態2における第1出力電圧検出回路74Aは、第2ローラ電圧VR2に第1出力電圧Vo1が加算されたシャフト電圧VSを分圧して第1検出信号Sd1aを生成する。
5.カートリッジの誤装着検出
5.1 モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着された場合
(実施例5)
実施例5においては、図9及び図10に示されるように、カラーカートリッジ33Yのカートリッジフレーム32の下部にダミー電極端子Pdmが設けられている。このダミー電極端子Pdmは、カートリッジフレーム32において、モノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A2に当接する位置、すなわちモノクロカートリッジ33BKの受電電極端子P2に相当する位置に設けられている。そして、ダミー電極端子Pdmは、所定の接続線によって、例えばグランドに接続されている。
この構成においては、カラーカートリッジ33Yがモノクロカートリッジ装着部31BKに誤装着され、第2ローラ電圧VR2がモノクロカートリッジ装着部31BKの印加電極端子A2に印加された場合、正常装着と比べて、第2出力電圧検出回路81による第2検出信号Sd2の値が変化する。すなわち、カラーカートリッジ33Yのダミー電極端子Pdmがグランドに接続されているため、分圧抵抗R9、R10による分圧値が正常装着の値に対して大きく変化する。
そのため、第2検出信号Sd2も確実に所定の範囲外となり(想定される第1検出信号Sd1の電圧値の範囲外となり)、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着されたことを確実に検出する。
また、この場合、第2検出信号Sd2の値が所定の範囲外にあるため、第2検出信号Sd2を所定の一定値となるように第2PWM信号Sp2のデューティ比が所定の範囲外、例えば最大(MAX)値となることによっても、制御回路61は、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着されたことを検出できる。
5.2 カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着された場合
(実施例6)
実施例6において、図9及び図11に示されるように、カラーカートリッジ装着部31Yは、モノクロカートリッジ33BKにおけるクリーニングローラ34の受電電極端子P2の位置に対応する位置に、ダミー電極端子Admを有する。ダミー電極端子Admは、図11に示されるように、実施例4と同様に、接続線L4を介しカラー高圧回路63の端子J4に接続される。また、実施例4と同様に、カラー高圧回路63は、端子J4に出現する端子電圧Vjを検出するための抵抗R11及び抵抗R12を有する。端子電圧Vjは、抵抗R11及び抵抗R12によって分圧され検出信号Sd4として制御回路61の第4A/Dポート61Kに供給される。すなわち、実施例6のカラー高圧回路63は、実施例4のそれと同一である。
この構成において、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着された場合、クリーニンローラ34のローラ軸34aがカラー高圧回路63の抵抗R11に接続されることとなる。そして、そのクリーニングチャフト35にローラ電圧VRが印加された場合、ローラ電圧VRに基づく端子電圧Vjがダミー電極端子Admを介して、抵抗R11及び抵抗R12によって検出されることとなる。
すなわち、クリーニングシャフト35を有しないカラーカートリッジ33Yが装着された場合には、ダミー電極端子Admを介してローラ電圧VRに基づく端子電圧Vjが抵抗R11及び抵抗R12によって検出されることはない。そのため、制御回路61は、検出信号Sd4を受け取ることによって、カラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着されたことを検出する。なお、抵抗R11及び抵抗R12の値は、所定の電圧レベルの検出信号Sd4が得られるように、適宜設定される。
6.実施形態2の効果
上記実施例5においては、カラーカートリッジ33Yの、モノクロカートリッジ33BKにおけるクリーニングローラ34へのローラ電圧VRを受け取る受電電極端子P2に相当する位置に、単に、グランドに接続されたダミー電極端子Pdmが設けられる。
また、上記実施例6においては、カラーカートリッジ装着部31Yにダミー電極端子Admを設け、そのダミー端子Admからの電圧を検出されるためにカラー高圧回路63に、単に、検出抵抗R11、R12が設けられる。
したがって、実施形態2によれば、モノクロカートリッジ33BKとカラーカートリッジ33Yとにおいて、クリーニングローラ34へのローラ電圧VRを受け取る受電電極端子P2の設置位置が異なる場合であっても、実施形態1と同様に、既存の構成を好適に利用して、構成の複雑化を伴うことなくカートリッジの誤装着を検出することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1の実施例1及び実施例2において、検出巻線T1dを用いて第1検出信号Sd1を生成する第1出力電圧検出回路74に代えて、実施例5に示した、3つの抵抗R13、R14、R15からなる第1出力電圧検出回路74Aを用いて、シャフト電圧VSから直接、第1検出信号Sd1aを生成するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、第2ローラ電圧VR2(例えば800V)より高いシャフト電圧VS(例えば900V)を生成する例を示したが、第2ローラ電圧VR2とシャフト電圧VSとの電圧値の関係はこれに限定されない。例えば、紙粉の帯電電圧に応じて、第2ローラ電圧VR2より低いシャフト電圧VSを生成するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、ダミー電極端子Pdm及びダミー電極端子Admを、所定の電位としてグランド電位とされている例を示したが、この所定の電位はこれに限られず、誤装着検出の状況に応じて適宜設定されればよい。例えば、ダミー電極端子Pdm及びダミー電極端子Admに1Vの電圧が印加されて、その電位が1Vとされてもよい。
(4)上記実施形態では、制御回路61は、各検出信号Sdに基づいてPWM信号(制御信号)のデューティ比を適宜変更して、すなわちフィードバック制御によってモノクロ高圧回路62及びカラー高圧回路63を定電圧制御する例を示したが、定電圧制御は必ずしもフィードバック制御に限られない。また、制御回路61からの制御信号もPWM信号に限られない。さらに、制御回路61もCPUに限られず、例えばASIC(特定用途向け集積回路)によって構成されてもよい。
(5)上記実施形態では、モノクロ高圧回路62及びカラー高圧回路63は、トランスを用いたフライバック方式によって各高電圧を生成する例を示したが、高電圧を発生する方式は、これに限られない。例えば、トランスを用いたフォワー方式によって各高電圧を生成するようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、モノクロカートリッジ装着部31BKにカラーカートリッジ33Yが誤装着された場合及びカラーカートリッジ装着部31Yにモノクロカートリッジ33BKが誤装着された場合の双方を検出する例を示したが、いずれが一方の場合の誤装着を検出するようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、モノクロカートリッジ33BKを、紙粉を除去するクリーニングシャフト35を備えた第1カートリッジとし、カラーカートリッジ33Y、33M、33Cを、クリーニングシャフト35を備えない第2カートリッジとする例を示したが、これに限定されない。例えば、カラーカートリッジ33Y、33M、33Cのうちのいずれか1つのカラーカートリッジを第1カートリッジとし、モノクロカートリッジ33BKを含めた残りのカートリッジを第2カートリッジとするようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、第2電圧として、ローラ電圧VRのうちの正電圧である第2ローラ電圧VR2を使用する例を示したが、これに限定されない。例えば、第2電圧として、負電圧である第1ローラ電圧VR1を用いて、その検出信号が想定される電圧値の範囲外となる際にカートリッジの誤装着と判断するようにすることもできる。
(9)本発明の「画像形成装置」は、プリンタ(例えばレーザプリンタ)などの印刷装置だけでなく、ファクシミリ装置や、プリンタ機能及び読み取り機能(スキャナ機能)等を備えた複合機であってもよい。
(10)さらに、本発明は、「画像形成装置」にカートリッジ装着部が1つしかないものにおいて、その画像形成装置に適していないカートリッジが装着されたことを検出する機構にも適用できる。したがって、本発明は、例えば、画像形成装置としてカラープリンタのみならず、モノクロプリンタにおいても実施できる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構成を表す概略断面図 本発明の一実施形態に係るカートリッジの電極とカートリッジ装着部の電極との位置関係を示す説明図 モノクロカートリッジへの印加電圧を生成する概略回路図 カラーカートリッジへの印加電圧を生成する概略回路図 一実施形態におけるカートリッジの誤装着検出に係る一実施例を示す概略回路図 カートリッジの誤装着検出に係る別の実施例を示す概略回路図 カートリッジの誤装着検出に係る別の実施例を示す概略回路図 カートリッジの誤装着検出に係る別の実施例を示す概略回路図 別の実施形態に係るカートリッジの電極とカートリッジ装着部の電極との位置関係を示す説明図 別の実施形態におけるカートリッジの誤装着検出に係る一実施例を示す概略回路図 カートリッジの誤装着検出に係る別の実施例を示す概略回路図
符号の説明
1…カラープリンタ(画像形成装置)
3…本体ケーシング
4…表示装置(報知手段)
27…感光体ドラム(感光体)
31…装着フレーム
31BK…モノクロカートリッジ装着部(第1カートリッジ装着部)
31Y、31M、31C…カラーカートリッジ装着部(第2カートリッジ装着部)
33BK…モノクロカートリッジ(第1カートリッジ)
33Y、33M、33C…カラーカートリッジ(第2カートリッジ)
34…クリーニングローラ(トナー回収手段)
34a…ローラ軸(導体部)
35…クリーニングシャフト(紙粉除去手段)
40BK、40Y、40M、40C…現像カートリッジ
61…制御回路(制御手段)
62…モノクロ高圧回路
63…カラー高圧回路
70…シャフト電圧発生部
72…第1トランス駆動回路(第1印加手段)
73…第1昇圧・整流回路(第1印加手段)
74…第1出力電圧検出回路(第1検出手段)
80…ローラ電圧発生部
80A…第1ローラ電圧生成回路
80B…第2ローラ電圧生成回路
81…第2出力電圧検出回路(第2検出手段)
86…第3トランス駆動回路(第2印加手段)
87…第3昇圧・整流回路(第2印加手段)
Adm…ダミー電極端子
Pdm…ダミー電極端子
Sd1…第1検出信号
Sd2…第2検出信号
Sp1…第1PWM信号(第1制御信号)
Sp2…第2PWM信号(第2制御信号)
VR2…第2ローラ電圧(第2電圧)
VS…シャフト電圧(第1電圧、所定の電圧)

Claims (18)

  1. 印加された第1電圧を利用して筐体内部に混入した紙粉を除去する紙粉除去手段を具備した第1カートリッジと、
    前記第1カートリッジが装着される第1カートリッジ装着部と、
    前記紙粉除去手段を具備しない第2カートリッジと、
    前記第1カートリッジの前記紙粉除去手段に前記第1電圧を印加する第1印加手段と、
    前記第1印加手段によって印加された第1電圧に基づいて第1検出信号を生成する第1検出手段と、
    前記第1検出信号に基づいて、または、前記第1電圧を所定値とするために前記第1印加手段に出力する第1制御信号に基づいて、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記第1検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第1検出信号に基づいて生成された前記第1制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記第1カートリッジ及び前記第2カートリッジは、感光体と、該感光体上に残存したトナーの回収手段とを具備しており、
    前記紙粉除去手段は、前記回収手段上の紙粉を除去する。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、
    前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段と、
    前記第2印加手段によって印加された第2電圧に基づいて第2検出信号を生成する第2検出手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記第2検出信号に基づいて、または、前記第2電圧を所定値とするために前記第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第2検出信号に基づいて生成された前記第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子に相当する位置にダミー端子を有し、
    前記ダミー端子は所定の電位とされている。
  7. 請求項4または請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子に相当する位置にダミー端子を有し、
    前記回収手段は前記第2電圧を受ける導体部を有し、
    前記ダミー端子は前記回収手段の導体部に接続されている。
  8. 請求項4〜請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子の位置に対応する位置に、所定の電位とされるダミー端子を有する。
  9. 請求項4〜請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記紙粉除去手段の端子の位置に対応する位置に、ダミー端子を有し、
    前記制御手段は、前記ダミー端子から所定の電圧が検出されることに基づき、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  10. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段と、
    前記第2印加手段によって印加された第2電圧に基づいて第2検出信号を生成する第2検出手段とをさらに備え、
    前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジにおける前記回収手段の端子に相当する位置に所定の電位とされるダミー端子を有し、
    前記制御手段は、前記第2検出信号に基づいて、または、前記第2電圧を所定値とするために前記第2印加手段に出力する第2制御信号に基づいて、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、 前記第2検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記第2検出信号に基づいて生成された前記第2制御信号の値が所定の範囲外である場合に、前記第1カートリッジ装着部に前記第2カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1あるいは第2制御信号は、PWM信号である。
  13. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、
    前記回収手段に前記第1電圧と異なる電圧値を有する第2電圧を印加する第2印加手段とをさらに備え、
    前記第2カートリッジ装着部は、前記第1カートリッジにおける前記回収手段の端子の位置に対応する位置に、ダミー端子を有し、
    前記制御手段は、前記ダミー端子から所定の電圧が検出されることに基づき、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  14. 感光体と、該感光体上に残存したトナーの回収手段と、前記回収手段上の紙粉を除去する行う紙粉除去手段とを具備した第1カートリッジと、
    前記第1カートリッジが装着される第1カートリッジ装着部と、
    前記感光体と、前記回収手段とを具備した第2カートリッジと、
    前記第2カートリッジが装着される第2カートリッジ装着部と、
    前記回収手段に所定電圧を印加する印加手段と、
    前記印加手段によって印加された所定電圧に基づいて検出信号を生成する検出手段と、
    前記検出信号に基づいて、または、前記所定電圧を所定値とするために前記印加手段に出力する制御信号に基づいて、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
  15. 請求項14に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、
    前記検出信号の値が所定の範囲外である場合、あるいは、前記検出信号に基づいて生成された前記制御信号が所定の範囲外である場合に、前記第2カートリッジ装着部に前記第1カートリッジが誤装着されたことを検出する。
  16. 請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    カートリッジの誤装着を報知する報知手段をさらに備える。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記第1カートリッジは、画像形成に係る流れの最上流に配置されるカートリッジであり、前記第2カートリッジは前記第1カートリッジより下流側に配置されるカートリッジである。
  18. 印加された所定電圧を利用して筐体内部に混入した紙粉を除去する紙粉除去手段を具備した第1カートリッジと、
    前記第1カートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、
    前記第1カートリッジの前記紙粉除去手段に前記所定電圧を印加する印加手段と、
    前記印加手段によって印加された所定電圧に基づいて検出信号を生成する検出手段と、
    前記検出信号に基づいて、あるいは、前記所定電圧を所定値とするために前記印加手段に出力する制御信号に基づいて、前記カートリッジ装着部に前記紙粉除去手段を具備しない第2カートリッジが誤装着されたことを検出する制御手段と、
    を備えた画像形成装置。
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