JP5510062B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、着色剤を交換可能な画像形成装置に関し、特に、着色剤が交換されたか否かを判別するための技術に関する。
従来より、トナーを収容する現像カートリッジを着脱可能に備え、当該現像カートリッジが交換されたかどうかを判定することが可能なカラーレーザプリンタがある。具体的には、現像カートリッジはそのID情報が記憶されたIDチップを有し、カラーレーザプリンタの装置本体は、上記IDチップからID情報を取得して、メモリに予め記憶された管理テーブルを参照して、現像カートリッジが交換されたか否かを判定する制御部を有する。
特開2006−106126号公報
しかしながら、従来の上記カラーレーザプリンタは、例えばノイズなどによりID情報の取得エラーが生じて現像カートリッジが交換されたか否かを誤判定するおそれがある。このため、カラーレーザプリンタを含む画像形成装置において、画像形成に利用する着色剤(それを収容する収容器)が交換されたか否かを、IDチップを利用する技術に代わって、或いは、同技術と共に判定することが可能な、新たな技術の開発が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、IDチップを利用する技術とは異なる方法で、着色剤が交換されたか否かを判定することが可能な画像形成装置及びプログラムを提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、第1発明に係る画像形成装置は、着色剤を交換可能に収容する収容部と、前記収容部に収容された着色剤を用いて画像を形成する形成部と、前記形成部がパターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出部と、前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得する取得部と、前記取得部が取得した前記複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、前記収納部に収容された着色剤が交換されているか否かを判定する判定部と、を備える。
この発明によれば、形成部がパターン画像を形成する際、それに用いられる着色剤の特性によって当該パターン画像の形成状態が変化することを利用して、着色剤が交換されたか否かを判定するものである。即ち、上記形成状態を示す検出値を複数検出し、それら複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、着色剤が交換されているか否かを判定する。
これにより、IDチップを利用する技術とは異なる方法で、着色剤が交換されたか否かを判定することが可能である。
第2の発明は、第1の発明の画像形成装置であって、前記取得部は、互いに異なる時期に前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得し、前記判定部は、前記互いに異なる時期に検出した複数の検出値との間で、前記判定を実行する。
この発明によれば、経時的に変化する着色剤の特性を、互いに異なる時期における複数の検出値を把握し、その結果に基づき、着色剤が交換されたか否かを判定することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置であって、前記判定部は、前記複数の検出値同士の差分値が基準値以上である場合に、前記大小関係が前記基準関係に合致しないとして、前記着色剤が交換されたと判定する。
この発明によれば、パターン画像の形状状態を示す複数の検出値同士の差分値を基準値と比較するという、比較的に簡単な方法により、着色剤が交換されたか否かを判定することができる。
第4の発明は、第3の発明の画像形成装置であって、前記着色剤の交換とは異なり、前記形成状態を変化させる要素量を検出する要素検出部を備え、前記判定部は、前記要素検出部により検出された要素量が大きいほど、前記差分値を小さくすること、及び、前記基準値を大きくすることの少なくとも一方を行った後に、前記着色剤が交換されたか否かを判定する。
この発明によれば、着色剤の交換とは異なる要素による影響を抑制しつつ、着色剤が交換されたか否かを、より正確に判定することができる。
第5の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置であって、前記着色剤の交換とは異なり、前記形成状態を変化させる要素量を検出する要素検出部を備え、前記判定部は、前記取得部が取得した一の検出値と、当該一の検出値よりも前に取得した他の検出値及び前記要素検出部により検出された要素量に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、前記複数の検出値同士の大小関係が前記基準関係に合致しないとして、前記着色剤が交換されたと判定する。
この発明によれば、一の検出値と、それよりも前に取得した他の検出値及び要素検出部により検出された要素量に基づく理論値との差分値が基準値以上である場合に、着色剤が交換されたと判定する。従って、要素量に応じた適切な理論値により、着色剤が交換されたか否かを適切に判定することができる。
第6の発明は、第1または第2の発明の画像形成装置であって、前記判定部は、前記取得部が取得した一の検出値と、当該一の検出値よりも前に取得した複数の他の検出値に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、前記複数の検出値同士の大小関係が前記基準関係に合致しないとして、前記着色剤が交換されたと判定する。
この発明によれば、一の検出値と、当該一の検出値よりも前に取得した複数の他の検出値に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、着色剤が交換されたと判定する。従って、複数の他の検出値における変化傾向から定まる理論値により、着色剤が交換されたか否かを適切に判定することができる。
第7の発明は、第1から第6のいずれか一つの発明の画像形成装置であって、前記収容部内の着色剤の残量を検出する残量検出部を備え、前記残量検出部が検出した着色剤の残量の変化量が基準変化量以上であることを条件に、前記形成部は前記パターン画像を形成する。
この発明によれば、残量検出部が検出した着色剤の残量の変化量が基準変化量以上である、という着色剤の交換の可能性が高いタイミングにてパターン画像の形成を行うことにより、不必要にパターン画像を形成することを抑制することができる。
第8の発明は、第1から第7のいずれか一つの発明の画像形成装置であって、前記収容部内の着色剤の残量を検出する残量検出部を備え、前記残量検出部が検出した着色剤の残量が基準残量以上であることを条件に、前記形成部は前記パターン画像を形成する。
この発明によれば、着色剤の残量が基準残量量以上であることを条件に、前記形成部は前記パターン画像を形成するので、着色剤の残量が少ない場合には、着色剤の消費を抑制することができる。
第9の発明は、第1から第8のいずれか一つの発明の画像形成装置であって、前記状態検出部が検出した検出値に基づき、前記形成部が画像を形成する際の形成条件を補正する補正部を備える。
この発明によれば、共通のパターン画像を利用して、着色剤が交換されたか否かの判定と、形成条件の補正とを行うことができる。
第10の発明に係るプログラムは、着色剤を交換可能に収容する収容部と、前記収容部に収容された着色剤を用いて画像を形成する形成部とを備える画像形成装置が有するコンピュータに、前記形成部がパターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出処理と、前記状態検出処理にて検出した複数の検出値を取得する取得処理と、前記取得処理にて取得した前記複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、前記収納部に収容された着色剤が交換されているか否かを判定する判定処理と、を実行させる。
本発明によれば、IDチップを利用する技術とは異なる方法で、着色剤が交換されたか否かを判定することが可能である。
本発明の実施形態1に係るプリンタの概略構成を示す側断面図(カバーが閉状態) プリンタの概略構成を示す側断面図(カバーが開状態) プリンタの電気的構成を示すブロック図 トナー交換判定処理のフローチャート 濃度パターンを示す図 実施形態2のトナー交換判定処理を示すフローチャート 濃度低下量、及び、トナー残量差との関係を示すグラフ 前回検出値、濃度低下量、及び、理論値の関係を示すグラフ 実施形態3のトナー交換判定処理を示すフローチャート 過去3回分の検出値に基づく変化傾向、及び、理論値の関係を示すグラフ 変形例のトナー交換判定処理を示すフローチャート
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図5を参照しつつ説明する。
(プリンタの全体構成)
図1,2は、本実施形態のプリンタ1(画像形成装置の一例)の概略構成を示す側断面図である。なお、以下の説明においては、図1,2の紙面左方向がプリンタ1の前方向であり、各図中ではF方向として示してある。また、プリンタ1は例えば4色(ブラックK、イエローY、マゼンタM、シアンC)のトナーによりカラー画像を形成するカラープリンタであり、以下、各構成部品を色ごとに区別する場合には、その構成部品の符号末尾に各色を意味するK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付すものとする。
プリンタ1は、ケーシング3を備えており、ケーシング3の上面には開口部3B(図2参照)が形成され、その開口部3Bを塞ぐようにカバー3Aが開閉可能に設けられている。ケーシング3の底部には、シート5(例えば用紙やOHPシートなど)が積載される供給トレイ7が前方に引き出し可能に設けられている。
供給トレイ7の前端上方にはピックアップローラ9が設けられており、このピックアップローラ9の回転により、供給トレイ7内の最上位に積載されたシート5がレジストレーションローラ11へ送り出される。レジストレーションローラ11は、シート5の斜行補正を行った後、そのシート5を画像形成部13のベルトユニット15上へ搬送する。
画像形成部13(形成部の一例)は、ベルトユニット15、露光部17、プロセス部19、定着部21などを備えている。
ベルトユニット15は、前後一対のベルト支持ローラ23間に、ポリカーボネート等からなる環状のベルト25を張架した構成となっている。そして、後側のベルト支持ローラ23が回転駆動されることにより、ベルト25が図示時計周り方向に循環移動し、ベルト25上面のシート5が後方へ搬送される。また、ベルト25の内側には、後述するプロセス部19の各感光体27とベルト25を挟んで対向する位置にそれぞれ転写ローラ29が設けられている。
ベルト25の近傍(下方)には、ベルト25表面に形成されるパターン画像の検出等に用いられるパターンセンサ31(状態検出部の一例)が設けられている。パターンセンサ31は、ベルト25表面に光を照射して、その反射光をフォトトランジスタ等で受光し、その受光量に応じたレベルの信号を出力する。さらに、ベルトユニット15の下方には、ベルト25表面に付着したトナーや紙粉等(上記パターン画像を含む)を回収するクリーナ33が設けられている。
露光部17は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色に対応した4つのLEDユニット17K,17Y,17M,17Cを備えている。各LEDユニット17K,17Y,17M,17Cは、図示しない支持機構によりカバー3A下面に支持されており、その下端部にLEDヘッド35K,35Y,35M,35Cを有している。
LEDヘッド35K,35Y,35M,35Cは、複数の発光素子(例えばLED)が左右方向に一列に並んで配置されたものである。各発光素子は、形成すべき画像データに基づいて発光制御され、各発光素子から出射された光が感光体27の表面に照射され、その表面が露光される。
プロセス部19は、上記4色に対応した4つのプロセスカートリッジ37K,37Y,37M,37Cを備えている。各プロセスカートリッジ37K,37Y,37M,37Cは、カートリッジフレーム39と、このカートリッジフレーム39に対し着脱可能に装着される現像カートリッジ41K,41Y,41M,41Cとを備えている。
図2に示すように、カバー3Aを開放すると、各LEDユニット17K,17Y,17M,17Cがカバー3Aと共に退避して、各プロセスカートリッジ37K,37Y,37M,37Cは、ケーシング3に対して着脱可能になる。なお、本実施形態では、上記LEDユニット17K,17Y,17M,17C、プロセスカートリッジ37K,37Y,37M,37C及び各転写ローラ29により4組の単位画像形成部が構成される。
各現像カートリッジ41は、各色のトナー(着色剤の一例)を収容するトナー収容室43を備え、その下側に供給ローラ45、現像ローラ47、層厚規制ブレード49、アジテータ51、等を備えている。また、各現像カートリッジ41は、各トナー収容室43内のトナーの残量に応じた検出信号を出力するトナーセンサ65を備えている。尚、トナーセンサ65に関しては、後述にて説明する。
トナー収容室43から放出されたトナーは、供給ローラ45の回転により現像ローラ47に供給され、供給ローラ45と現像ローラ47との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ47上に供給されたトナーは、現像ローラ47の回転に伴って、層厚規制ブレード49と現像ローラ47との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電されて、一定厚さの薄層として現像ローラ47上に担持される。
カートリッジフレーム39の下部には、表面が正帯電性の感光層によって覆われた感光体27と、スコロトロン型の帯電器53とが設けられている。画像形成動作時には、感光体27が回転駆動され、それに伴って感光体27の表面が帯電器53により一様に正帯電される。そして、その正帯電された部分が露光部17により露光されて、感光体27の表面にシート5に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ47の回転により、現像ローラ47上に担持され正帯電されているトナーが、感光体27に対向して接触するときに、感光体27の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体27の静電潜像が可視像化され、感光体27の表面には露光部分にのみトナーが付着したトナー像が担持される。
その後、各感光体27の表面上に担持されたトナー像は、ベルト25によって搬送されるシート5が、感光体27と転写ローラ29との間の各転写位置を通る間に、転写ローラ29に印加される負極性の転写電圧によって、シート5に順次転写される。こうしてトナー像が転写されたシート5は、次いで定着部21に搬送される。
定着部21は、熱源を有する加熱ローラ21Aと、シート5を加熱ローラ21A側へ押圧する加圧ローラ21Bとを備えており、シート5上に転写されたトナー像を熱定着させる。そして、定着部21により熱定着されたシート5は、排出ローラ55を介して、カバー3Aの上面へと排出される。
なお、プリンタ1では、トナーが少なくなった場合、図2に示すようにカバー3Aを開いて、開口部3Bから現像カートリッジ41或いはプロセスカートリッジ37を取り出して、新品のトナーを収容した現像カートリッジ41等をケーシング3内に装着する。プリンタ1のうち現像カートリッジ41或いはプロセスカートリッジ37を除いた部分が装置本体である。
トナーを交換するには、取り出した現像カートリッジ等内のトナーを入れ替えて当該現像カートリッジ等をケーシング3に再装着するなど、トナーだけを交換する方法と、トナーと共にそれを収容する現像カートリッジ41或いはプロセスカートリッジ37をも交換する方法とがある。前者の方法の場合、現像カートリッジ41が「収容部」の一例であり、後者の方法の場合、カートリッジフレーム39、或いは、プロセス部19のうちプロセスカートリッジ37が装着される部分が「収容部」の一例である。
(電気的構成)
図3は、プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ1は、既述の画像形成部13、パターンセンサ31、トナーセンサ65に加え、制御回路61、操作部63などを備えている。
制御回路61(残量検出部、状態検出部、取得部、判定部、補正部の一例)は、CPU61A(コンピュータの一例)、ROM61B、RAM61C、NVRAM61Dなどを備えている。ROM61Bには後述するトナー交換判定処理などを実行するためのプログラムが記憶されており、CPU61AはROM61Bから読み出したプログラムを実行してプリンタ1の各部を制御する。
操作部63は、ユーザがプリンタ1の電源オフ指令や電源オン指令を入力するための電源ボタン、各種の設定や指示を入力するための操作ボタンや、各種の情報を表示するための液晶ディスプレイなどで構成されている。
トナーセンサ65(残量検出部の一例)は、例えば光学式や接触式などのセンサであって、各現像カートリッジ41に対応して設けられ、各トナー収容室43内のトナーの残量に応じた検出信号、或いは、トナーの残量が基準残量(例えばゼロや正常に画像形成できない量よりもやや多い量)以上であるかどうかに応じた検出信号を出力する。CPU61Aは、この検出信号に基づき各トナー収容室43のトナーの残量が基準残量以上であるか否かを判定する。
(トナー交換判定処理)
図4はトナー交換判定処理を示すフローチャートである。プリンタ1の電源がオンされると、制御回路61は、所定の補正実行条件が成立するかを定期的に判断する。この補正実行条件とは、画像品質を確保するために濃度測定の実行が必要な状態(若しくは実行が望ましい状態)であるかを判断するための条件であって、具体的には、例えば、前回の濃度測定の実行からの経過時間、感光ドラム28の回転数、印刷累計枚数若しくは温度変化が基準以上であることや、ユーザにより操作部63等にて補正指令の入力操作がされたこと等である。
補正実行条件が成立したと判断した場合、CPU61Aがトナー交換判定処理のプログラムをROM61B等から読み出することにより、制御回路61は、図4に示すトナー交換判定処理を実行する。
制御回路61は、トナーセンサ65からの検出信号に基づきトナー残量を検出し(S1)、そのトナー残量が基準残量以上であるか否かを判定する(S3)。S1、S3において、制御回路61はトナーセンサ65と共に「残量検出部」として機能する。
トナー残量が基準残量以上である場合には(S3:YES)、制御回路61は、画像形成部13を制御して、ベルト25上に、例えば図5に示すような濃度パターンP(パターン画像の一例)を形成する(S5)。この濃度パターンPは、ベルト25の移動方向に沿って並んだ複数のパッチから構成されている。より詳細には、濃度パターンPは、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色について濃度が異なる5つのパッチを備えている(ブラックのパッチK1〜K5、シアンのパッチC1〜C5、マゼンタのパッチM1〜M5、及びイエローのパッチY1〜Y5、一部図示を省略)。
次に、制御回路61は、パターンセンサ31により各パッチの濃度を検出する(S7 状態検出処理の一例)。パッチの濃度は、濃度パターンPを形成するために用いられたトナー(トナー収容室43に収容されていたトナー)の特性(帯電性能、極性、形状など)の相違によって変化する、濃度パターンPの形成状態を示す値の一例である。S7において、制御回路61はパターンセンサ31と共に「状態検出部」として機能する。
そして、制御回路61は、各色ごとのパッチに対応する検出値(互いに異なる5つの濃度値)を例えばNVRAM61Dに記憶する(S9 取得処理の一例)。本実施形態では、制御回路61は、補正実行条件が成立する度に検出値を取得し、複数回分の検出値をNVRAM61Dに記憶する。S9において、制御回路61はNVRAM61Dと共に「取得部」として機能する。
続いて、制御回路61は、NVRAM43に記憶されている濃度補正データを最新のものに更新する(S11)。具体的には、今回検出した濃度(以下、「今回検出値」という)に基づいて、濃度0%から100%までを256等分した各階調において、画像形成部13によりシート5上に画像を形成した時の濃度(形成条件の一例)が理想濃度となるような濃度補正データを各色毎に生成する。
ここで得られる濃度補正データには、LEDヘッド18のLEDの発光強度を階調毎に調整するための調整値と、現像ローラ47に印加する現像電圧を調整する(即ち全階調の濃度を調整する)ための調整値とが含まれる。そして、制御回路61は、今回生成した濃度補正データをNVRAM43に記憶し、既にNVRAM43に旧濃度補正データが記憶されていればそれを消去する。これにより、最新の濃度補正データを利用すれば、濃度ずれによる画像品質の低下を抑制した画像をシート5に形成することができる。S11において、制御回路61は「補正部」として機能する。
濃度補正データを更新すると、制御回路61は、前回の補正実行条件が成立したときの検出値(以下、「前回検出値」という)がNVRAM43に記憶されているか否かを確認する(S13)。前回検出値が記憶されていなければ(S13:NO)、後述するトナー交換の判定をせずに本トナー交換処理を終了する。
前回検出値が記憶されていれば(S13:YES)、前回と今回の検出値同士の大小関係が、トナー交換がないと仮定した場合の大小関係(基準関係)に合致するか否かを判定する(判定処理の一例)。このために、本実施形態では、今回検出値と前回検出値との差分値が基準値以上であるか否かを判定する(S15)。具体的には、ブラックのパッチK1〜K5それぞれについて前回検出値と今回検出値の差分値を算出し、これらのうち所定数(所定割合)以上のパッチについて差分値が基準値以上であることを条件に、S15の判定を「YES」とする。
なお、このS15の判定を5つのパッチの一部(例えば最も濃度が高いパッチ)だけについて行ってもよい。更に、S15の判定対象を全色とし、このうちの一色でも差分値が基準値以上であれば「YES」としてもよいが、判定対象を一部の色(例えば一般的に多く使用されるブラックトナー)だけにしてもよい。
この基準値は、前回と今回とでトナー交換がないとした場合に想定される、前回検出値と今回検出値との差分値よりもやや大きい値である。基準値はゼロでもよいが、トナー交換がなくてもトナー自体、ベルト25の経年変化などによって検出値が変化することがあるのでゼロでない値が好ましい。なお、この基準値は、実験やシミュレーション等により求めることができる。
そして、差分値が基準以上であれば(S15:YES)、その差分値は、前回と今回の間でトナー交換がないとした場合に想定される範囲を超える。換言すれば、前回と今回の検出値同士の大小関係が、上記基準関係に合致しないことを意味する。即ち、前回と今回でトナーの特性が大きく相違することを意味する。このため、トナー交換有りと判定し、例えば操作部35が有する図示しない表示部にその旨を示すメッセージを表示したり、表示灯を点灯したり、音声を発したりする報知処理を行い(S17)、本トナー交換判定処理を終了する。
一方、差分値が基準値未満であれば(S15:NO)、その差分値は、前回と今回の間でトナー交換がないとした場合において想定される範囲内のものである。換言すれば、前回と今回の検出値同士の大小関係が、上記基準関係に合致することを意味する。即ち、前回と今回でトナーの特性の相違が小さいことを意味する。このため、トナー交換無しと判定し、上記表示部にその旨を示すメッセージを表示したり、表示灯を点灯したり、音声を発したりする報知処理を行い(S19)、本トナー交換判定処理を終了する。S13〜19において制御回路61は「判定部」として機能する。
また、トナー残量が基準残量未満である場合には(S3:NO)、制御回路61は、濃度パターンPを形成せずに本トナー交換判定処理を終了する。これにより、トナー残量が少ない場合に、濃度パターンPの形成によるトナーの消費を抑制することができる。また、この場合、トナー交換の判定(S15〜S19)を行わない。しかし、トナー残量が少ないので仮にトナーが交換されたとしても損害は少なく、トナー交換の判定の必要性は低い。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、濃度パターンPを形成する際、それに用いられるトナーの特性によって当該濃度パターンPの形成状態(濃度)が変化することを利用して、トナー(或いはトナーを含む現像カートリッジ41或いはプロセスカートリッジ37)が交換されたか否かを判定するものである。
即ち、前回と今回の検出値同士の大小関係が基準関係に合致する場合にトナー交換無しと判定し、前回と今回の検出値同士の大小関係が基準関係に合致しない場合にトナー交換有りと判定する。これにより、IDチップを利用する技術とは異なる方法で、着色剤が交換されたか否かを判定することが可能である。
また、経時的に変化するトナーの特性を、互いに異なる時期における検出値(前回と今回の検出値)を把握し、それらの大小関係に基づき、トナー交換の有無を判定するので、同時期に検出した複数の検出値同士の大小関係に基づきトナー交換の有無を判定する構成に比べて、判定精度を高めることができる。
しかも、前回と今回の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かを、複数の検出値同士の差分値を基準値と比較するという、比較的に簡単な方法により判断し、着色剤が交換されたか否かを判定することができる。
また、トナー交換の有無の判定を、専用のパターン画像ではなく、既存の濃度パターンPを利用して行うことができる。
<実施形態2>
図6から図8は実施形態2を示す。上記実施形態1との相違は、複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かの判定方法にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図6はトナー交換判定処理を示すフローチャートである。制御回路61は、まずS101において、上記S1と同様にトナー収容室43内のトナー残量を検出し、更に、それをNVRAM43に記憶する。次にS3〜S11までの処理を実行した後、前回の補正実行条件が成立したときに検出したトナー残量(以下、「前回トナー残量」という)、及び、前回検出値がNVRAM43に記憶されているか否かを判断する(S103)。前回トナー残量及び前回検出値がNVRAM43に記憶されていない場合には(S103:NO)、本トナー交換判定処理を終了する。
前回トナー残量及び前回検出値がNVRAM43に記憶されている場合には(S103:YES)、前回検出値、及び、トナー残量差に基づき理論値を算出する(S105)。トナー残量差は、前回トナー残量と、S101で今回検出したトナー残量(以下、「今回トナー残量」という)との差である。理論値は、前回と今回でトナー交換が無いとした場合に想定される今回の検出値(濃度)であり、以下のようにして算出することが可能である。
まず、トナー交換が無くても、トナー収容室43に収容されるトナーは、経年変化により特性が低下し、それに伴って画像形成したときの濃度が低下していくことが経験的、実験的に認められる。従って、トナー特性の変化量は、濃度を変化させる要素量の一例である。そして、トナー特性の変化量は、トナー残量差が大きいほど大きくなる。そこで、本実施形態では、トナー特性の変化量を、トナー残量差から間接的に検出する構成であり、制御回路61及びトナーセンサ65と共に「要素検出部」として機能する。
以上の関係により、図7に示すような、濃度低下量とトナー残量差との相関関係を導出することができる。NVRAM43には、この濃度低下量とトナー残量差との相関関係情報(テーブルまたは演算式)が記憶されている。
制御回路61は、上記相関関係情報に基づき、今回のトナー残量差ΔTに対応する濃度低下量ΔDを求め、その濃度低下量ΔDを前回検出値から減算した結果を、理論値(=前回検出値−ΔD)とする(図8参照)。そして、理論値と今回検出値との差分値が基準値以上かであるか否かを判定することにより、前回と今回の検出値同士の大小関係が上記基準関係(図8の曲線グラフ上の関係)に合致するか否かを判定する(S107)。
そして、制御回路61は、理論値と今回検出値との差分値が基準値以上であれば(S107:YES)、トナー交換有りと判定し(S17)、差分値が基準値未満であれば(S107:NO)、トナー交換無しと判定する(S19)。
本実施形態によれば、今回検出値と、前回検出値及びトナー残量差に基づく理論値との差分値が基準値以上である場合に、トナー交換有りと判定する。従って、トナー特性の変化に応じた適切な理論値により、トナー交換の有無を精度よく判定することができる。
<実施形態3>
図9、図10は実施形態3を示す。上記実施形態1との相違は、複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かの判定方法にあり、その他の点は前記実施形態1と同様である。従って、実施形態1と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図9はトナー交換判定処理を示すフローチャートである。制御回路61は、S1〜S11までの処理を実行した後、過去3回分の検出値がNVRAM43に記憶されているか否かを判断する(S201)。過去3回分の検出値がNVRAM43に記憶されていない場合には(S201:NO)、本トナー交換判定処理を終了する。
過去3回分の検出値がNVRAM43に記憶されている場合には(S201:YES)、これら過去3回分の検出値、及び、過去3回の最後の回と今回の濃度検出の時間差(以下、「検出時間差」という)とに基づき理論値を算出する(S203)。理論値は、過去3回及び今回でトナー交換が無いとした場合に想定される今回の検出値(濃度)であり、以下のようにして算出することが可能である。
即ち、制御回路61は、過去3回分の検出値D1、D2、D3と、それぞれの検出時間T1、T2、T3から、図10に示すように、トナー交換が無いとした場合に想定される濃度の変化傾向(関係曲線)を導出する。そして、この変化傾向に基づき今回の時間T4(=T3+検出時間差)に対応する濃度値を求め、これを理論値とする。
そして、理論値と今回検出値との差分値が基準値以上かであるか否かを判定することにより、過去3回と今回の検出値同士の大小関係が上記基準関係(図10の曲線グラフ上の関係)に合致するか否かを判定する(S205)。
そして、制御回路61は、理論値と今回検出値との差分値が基準値以上であれば(S205:YES)、トナー交換有りと判定し(S17)、差分値が基準値未満であれば(S205:NO)、トナー交換無しと判定する(S19)。
本実施形態によれば、今回の検出値と、過去3回分の検出値に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、トナー交換有りと判定する。従って、過去の検出値における変化傾向に応じた適切な理論値により、トナー交換の有無を精度よく判定することができる。しかも、過去2回ではなく、3回分の検出値を利用することにより、上記変化傾向を的確に把握し、理論値を精度よく求めることができる。なお、過去4回分以上の検出値に基づき変化傾向を把握する構成でもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。特に、各実施形態の構成要素のうち、最上位の発明の構成要素以外の構成要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。
(1)上記実施形態では、電子写真方式で画像を形成するプリンタを示したが、本発明は、例えば、インクジェット方式(この場合、インクが「着色剤」の一例)など他の方式の画像形成装置にも適用できる。また、画像形成として、例えば、ファクシミリで受信したデータの印刷、スキャナで取り込んだデータの印刷(コピー)、外部の記憶媒体から取得したデータの印刷(ダイレクトプリント)を実行する場合などにも本発明を適用することができる。
(2)上記実施形態では、パターン画像の形成状態をパターンセンサ31により検出したが、本発明の「状態検出部」はこれに限られない。例えばCCD等の撮像素子によりパターン画像そのものを検出する構成でもよい。
(3)上記実施形態では、制御回路61はCPU61A等を備える構成であったが、これに限らず、ハード回路により構成したもの(例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)でもよい。また、上記実施形態では、1つの制御回路61を、残量検出部、状態検出部、取得部、判定部、補正部、要素検出部として機能させる構成を挙げたが、本発明はこれに限られない。残量検出部、状態検出部、取得部、判定部、補正部、要素検出部の一部または全部を個別の制御回路(専用回路でも汎用回路でもよい)で構成してもよい。
(4)上記実施形態では、トナー収容室43が現像カートリッジ41に分離不能に設けられていたが、本発明は、これに限られない。トナー収容室43が現像カートリッジ41から分離可能であって、トナーと共にトナー収容室43だけを交換する構成でもよい。このとき現像カートリッジ41からトナー収容室43を除いた部分が「収容部」の一例である。
(5)上記実施形態では、トナーセンサ65によりトナー残量を検出する構成であったが、本発明の「残量検出部」はこれに限られない。例えば新品の現像カートリッジ41を装着してからの印刷累計時間、現像ローラ45の回転数やシート5の印刷枚数などからトナー残量を推定する構成でもよい。この構成であればセンサを利用せずに済む。
(6)上記実施形態では、補正実行条件が成立したことを条件にトナー交換判定処理を実行したが、本発明はこれに限られない。例えばプリンタ1の電源がオンされたこと、図示しないカバー開閉センサによりカバー3Aの開閉が検出されたことや、ユーザにより操作部63等にてトナー交換判定指令の入力操作がされたことを条件にトナー交換判定処理を実行してもよい。
(7)上記実施形態では、濃度パターンPの複数の濃度(トナー付着量)に基づきトナー交換がされたか否かを判定したが、本発明の「形成状態を示す値」はこれに限られない。トナーの特性の相違により、ベルト25に形成したパターン画像の位置や形状(幅)が異なることがある。具体的には、トナーの帯電能力が低くなると、ベルト25上において正規の形成位置からずれたり、幅広になったりすることがある。従って、パターンセンサにより、パターン画像の位置ずれ量(例えばパッチ間距離など)やパッチ幅に基づきトナー交換がされたか否かを判定してもよい。
要するに、トナー特性によって変化するパターン画像の形成状態を示す値であればよい。位置ずれ量やパッチ幅に基づきトナー交換する場合、画像形成部13は、S5において位置検出用パターン(例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のパッチがベルト25の移動方向に沿って並んだ公知のパターン パターン画像の一例)を形成すれば、パターンセンサ31による各色パッチ間距離や、パッチ幅の検出結果に基づき、トナー交換の判定だけでなく、画像形成部13における露光タイミング(形成条件の一例)を制御して、シート5に形成した画像の色ずれ(位置ずれ)などを補正することができる。
また、上記実施形態では画像の濃度の補正や色ずれ(位置ずれ)の補正に用いることを前提にパターン画像を形成していたが、パターン画像を形成してトナー交換の判定のみを実行してもよい。即ち、実施形態1から実施形態3における図4、図6、及び図9におけるS11の処理を実行せずに、トナー交換の判定のみのためにパターン画像を形成、検出、及び取得(S5、S7、及びS9)をする形態であってもよい。
(8)上記実施形態において、例えばS3の前または後に、前回と今回のトナー残量差が基準変化量以上であることを条件に、S5以降の処理(トナー交換の判定)を実行する構成でもよい。この構成によれば、前回と今回のトナー残量差が基準変化量以上である、というトナー交換の可能性が高いタイミングにて濃度パターンPの形成を行うことにより、不必要に濃度パターンPを形成することを抑制することができる。なお、上記実施形態2におけるトナー交換判定処理において、図6のS3とS5の間に、上記した前回と今回のトナー残量差が基準変化量以上であることを判断する処理(S301)を加えた変形例を図11に示す。
また、逆に、前回と今回のトナー残量差が基準変化量未満である場合に、S5以降の処理(トナー交換の判定)を実行し、トナー残量差が基準変化量以上である場合には、S5以降の処理を行うことなくトナー交換有りと判定する構成でもよい。この構成によれば、トナー残量差が小さく、トナー交換の判定が困難な場合に限り、S5以降の処理を行うようにすることができる。
(9)上記実施形態では、互いに異なる時期に取得した複数の検出値に基づきトナー交換の有無を判定したが、これに限らず、同時期に取得した複数の検出値に基づきトナー交換の有無を判定してもよい。例えば前述の濃度パターンPの互いに異なる濃度のパッチ(例えば100%と50%のパッチ)間における実際の検出値の差分値が、予め定めた基準値以上である場合に、トナー交換有りと判定する
更に、同一濃度の複数のパッチを形成する場合でも、例えば組成が粗悪であったり、劣化量が大きいトナーに交換されると、安定した画像が形成できず、実際の検出値同士で差が生じることがある。従って、同一濃度である複数パッチの検出値に基づきトナー交換の有無を判定することも可能である。なお、上記実施形態において、前回検出値等がNVRAM43に記憶されていない場合に、この同時期に取得した複数の検出値に基づくトナー交換判定を行う構成でもよい。
(10)上記実施形態では、複数の検出値の差分値と基準値との比較に基づきトナー交換の有無を判定したが、本発明はこれに限られない。例えば複数の検出値の平均値が基準値に合致するか否かに基づきトナー交換の有無を判定してもよい。更に、複数のパターン画像を撮像素子にて撮像し、画像処理により両パターンの画像が合致するか否かに基づきトナー交換の有無を判定してもよい。
(11)上記実施形態1において、実施形態2で説明したトナー残量差、後述する検出時間差やベルト25の劣化量などの要素量が大きいほど、前回検出値と今回検出値の差分値を小さくすること、及び、基準値を大きくすることの少なくとも一方を行った後に、S15の判定を行ってもよい。この構成によれば、トナー交換とは異なる、要素量による影響を抑制しつつ、トナーが交換されたか否かを、より正確に判定することができる。
(12)上記実施形態2では、前回検出値、及び、トナー残量差に基づき理論値を算出したが、本発明はこれに限られない。前回と今回の濃度検出の時間差(以下、「検出時間差」という)と、前回検出値に基づき理論値を求めることもできる。即ち、トナー特性の変化量は、検出時間差が長いほど大きくなる。従って、トナー特性の変化量を、検出時間差により間接的に検出可能である。
そして、濃度低下量と検出時間差との相関関係情報に基づき、今回の検出時間差に対応する濃度低下量を求め、これを前回検出値から減算することにより理論値を算出することができる。このとき、検出時間差を検出するための制御回路61の内蔵タイマが「要素検出部」として機能する。なお、トナー特性の変化量は、トナー残量差や検出時間差に限らず、前回と今回の印刷枚数差、前回から今回までのベルト25や感光体27の回転数などからも知ることができる。
更に、トナー交換が無くても、ベルト25の経年変化により劣化し、それに伴って、画像形成したときの濃度が低下していくことが経験的、実験的に認められる。従って、ベルト25の劣化量(度合い)は、濃度を変化させる要素量の一例である。ベルト25は劣化量が大きくなるほど、反射率が低下するので、ベルト25に画像が形成されていないときのパターンセンサ31からの検出信号に基づきベルト25の劣化量を知ることができる。このとき制御回路61はパターンセンサ31と共に「要素検出部」として機能する。
そして、濃度低下量とベルト25の劣化量差との相関関係情報に基づき、今回の劣化量差に対応する濃度低下量を求め、これを前回検出値から減算することにより理論値を算出することができる。なお、理論値の算出において、必ずしも前回検出値を基準とする必要はなく、それより前に検出した検出値や、予め定めた初期値を基準にトナー残量差、検出時間差やベルト25の劣化量差を求めて理論値を算出してもよい。
1…プリンタ
13…画像形成部
31…パターンセンサ
41…現像カートリッジ
61…制御回路
65…トナーセンサ

Claims (9)

  1. 着色剤を交換可能に収容する収容部と、
    前記収容部内の着色剤の残量を検出する残量検出部と、
    前記残量検出部が検出した着色剤の残量の変化量が基準変化量以上であることを条件に、前記収容部に収容された着色剤を用いてパターン画像を形成する形成部と、
    前記形成部が前記パターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、前記収納部に収容された着色剤が交換されているか否かを判定する判定部と、を備える画像形成装置。
  2. 着色剤を交換可能に収容する収容部と、
    前記収容部に収容された着色剤を用いて画像を形成する形成部と、
    前記形成部がパターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得する取得部と、
    前記着色剤の交換とは異なり、前記形成状態を変化させる要素量を検出する要素検出部と、
    前記取得部が取得した前記複数の検出値同士の差分値が基準値以上である場合に、前記着色剤が交換されたと判定する判定部と、を備え
    前記要素検出部により検出された要素量が大きいほど、前記差分値を小さくすること、及び、前記基準値を大きくすることの少なくとも一方を行った後に、前記着色剤が交換されたか否かを判定する、画像形成装置。
  3. 着色剤を交換可能に収容する収容部と、
    前記収容部に収容された着色剤を用いて画像を形成する形成部と、
    前記形成部がパターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得する取得部と、
    前記着色剤の交換とは異なり、前記形成状態を変化させる要素量を検出する要素検出部と、
    前記取得部が取得した一の検出値と、当該一の検出値よりも前に取得した他の検出値及び前記要素検出部により検出された要素量に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、前記着色剤が交換されたと判定する判定部と、を備える画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記取得部は、互いに異なる時期に前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得し、
    前記判定部は、前記互いに異なる時期に検出した複数の検出値との間で、前記判定を実行する、画像形成装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
    前記判定部は、前記取得部が取得した一の検出値と、当該一の検出値よりも前に取得した複数の他の検出値に基づく理論値と、の差分値が基準値以上である場合に、前記着色剤が交換されたと判定する、画像形成装置。
  6. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記収容部内の着色剤の残量を検出する残量検出部を備え、
    前記残量検出部が検出した着色剤の残量が基準残量以上であることを条件に、前記形成部は前記パターン画像を形成する、画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記状態検出部が検出した検出値に基づき、前記形成部が画像を形成する際の形成条件を補正する補正部を備える、画像形成装置。
  8. 着色剤を交換可能に収容する収容部と、前記収容部に収容された着色剤を用いて画像を形成する形成部と、前記収容部内の着色剤の残量を検出する残量検出部と、を備える画像形成装置が有するコンピュータに、
    前記残量検出部が検出した着色剤の残量の変化量が基準変化量以上であることを条件に、前記形成部に前記パターン画像を形成させるパターン形成処理と、
    前記形成部がパターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出処理と、
    前記状態検出処理にて検出した複数の検出値を取得する取得処理と、
    前記取得処理にて取得した前記複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、前記収納部に収容された着色剤が交換されているか否かを判定する判定処理と、を実行させるプログラム。
  9. 着色剤を収容し、現像ローラを備える交換可能なカートリッジと、
    前記現像ローラの回転数を検出する回転検出部と、
    前記回転検出部が検出した前記現像ローラの回転数の変化量が基準変化量以上であることを条件に、前記収容部に収容された着色剤を用いてパターン画像を形成する形成部と、
    前記形成部が前記パターン画像を形成する際、前記着色剤の特性によって変化する前記パターン画像の形成状態を示す値を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部が検出した複数の検出値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記複数の検出値同士の大小関係が基準関係に合致するか否かに応じて、前記カートリッジが交換されているか否かを判定する判定部と、を備える画像形成装置。
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