JP2008020534A - 画像形成装置、及び画像形成装置の画像濃度の調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、各色の画像濃度バランスを安定させる。
【解決手段】フルカラープリンタでは、現像剤カートリッジのトナー残量が少なくなっても濃度補正可能なように、いずれかの現像剤カートリッジのトナー残量が所定残量以下となると、トナー残量が少なくなっていないその他の色も含め画像濃度目標値を下げることで、画像全体の画像濃度は低下するが、全体の画像濃度バランスを維持させ、著しい画像品質の低下を防止している。
【選択図】図8
【解決手段】フルカラープリンタでは、現像剤カートリッジのトナー残量が少なくなっても濃度補正可能なように、いずれかの現像剤カートリッジのトナー残量が所定残量以下となると、トナー残量が少なくなっていないその他の色も含め画像濃度目標値を下げることで、画像全体の画像濃度は低下するが、全体の画像濃度バランスを維持させ、著しい画像品質の低下を防止している。
【選択図】図8
Description
本発明は、画像形成装置、及び画像形成装置の画像濃度の調整方法に関する。
感光体や中間転写体にパッチを形成し、このパッチの画像濃度を測定し、測定された画像濃度に基づいて画像濃度調整を行なうフルカラープリンタが知られている。
さて、ある色のトナーカートリッジの中のトナー量が少なくなってくると、現像部に補充するトナー量が減少する。このため現像部のトナーが減少していく。
このように現像部のトナーが減少していくと画像濃度が低下していく。よって、トナーカートリッジのトナー残量が所定のトナー残量以下になると、頻繁にプロセスコントロール(画像濃度コントロール)を行なうようにしている。(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、トナーカートリッジのトナー量が少なくなるにつれて、画像濃度の低下が大きくなる。そして、最終的には、プロセスコントロールで画像濃度調整できる範囲外になる。こうなると、所定のトナー残量以下となっていない他の色との画像濃度バランスが維持できなくなり、画像品質が低下する。
更に、トナーカートリッジのトナー残量が所定のトナー残量以下になりトナーライフ近傍である旨の表示がなされていても、プロセスコントロール(画像濃度コントロール)を行なうと画像濃度が大きく変わらないので、ユーザーはトナーライフ近傍であるという認識が薄い。このためユーザーが交換用の新しいトナーカートリッジを用意する前にトナー切れを起こし、画像形成が強制的にストップしてしまう
。
。
このような対応としては、記録用紙の端部に、残り枚数を印字するという方法が提案されている。(例えば、特許文献2を参照)。
しかし、このような方法は、残り枚数を印字するために余分にトナーを消費させる。よって、トナー切れを早めてしまう。また、記録用紙上に余計な印字がなされてしまう。
特開平11−219045号公報
特開2001−312185号公報
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、各色の画像濃度バランスを維持させることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の画像形成装置は、像担持体に形成された静電潜像を顕像化し前記像担持体にトナー像を形成する各色に対応した複数の現像部と、前記各現像部に対応して設けられ、該現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する貯留部と、前記像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像濃度目標値とに基づき、前記画像濃度目標値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を行なう画像濃度調整手段と、前記各貯留部のトナー残量の情報に基づいて、所定のトナー残量以下であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して前記予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する画像濃度目標設定手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の画像形成装置では、像担持体に形成された静電潜像を顕像化し像担持体に各色のトナー像を形成する各色に対応する複数の現像部が設けられている。各現像部に対応して、現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する各色の貯留部が設けられている。更に、像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像濃度目標値とに基づき、画像濃度目標値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を画像濃度調整手段が行なう。
さて、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなると、当該色の画像濃度の変化幅が大きくなる。このため当該色のみ、所定の範囲内では画像濃度目標値に画像濃度調整ができなくなる。よって、当該色のみ画像濃度目標値から外れる。つまり、各色の画像濃度バランスが維持できなくなるので、画像品質が著しく低下する。
そこで、全ての色に対して所定の範囲内で画像濃度調整が可能となるように、各色の貯留部のトナー残量の情報に基づいて、判断手段がいずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を画像濃度目標設定手段が設定する。
したがって、いずれかの貯留部のトナー残量が少なくなっても、全ての色で画像濃度目標値に画像濃度調整が可能となり、各色の画像濃度バランスが維持される。
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の構成において、前記判断手段の判断結果に応じ、ユーザーに前記貯留部のトナー残量が少ない旨を通知する通知手段を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の画像形成装置では、判断手段の判断結果に応じ、ユーザーに貯留部のトナー残量が少ない旨を通知手段が通知する。ユーザーはこの通知を認識して、補充用のトナーを用意する等の対応を行なうことができる。
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1、又は請求項2に記載の構成において、前記画像濃度目標設定手段は、段階的に複数回、前記新しい画像濃度目標値を設定することを特徴としている。
請求項3に記載の画像形成装置では、貯留部のトナー残量が少なくなっていっても、それに合せて段階的に複数回、画像濃度目標値を設定することで、より確実に各色の画像濃度バランスが維持される。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記画像濃度目標設定手段は、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値を求め、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、前記差分値に基づき、該予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定することを特徴としている。
請求項4に記載の画像形成装置では、画像濃度目標設定手段は、判断手段が貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、当該色(トナー残量以下の色)の予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値に基づき、予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する。
このように、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、画像濃度目標値を調整し、各色の画像濃度バランスを維持する。
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項4に記載の構成において、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記新しい画像濃度目標値を、前記差分値に基づくことなく、当該色の前記基準トナー像の画像濃度に置き換えることを特徴としている。
請求項5に記載の画像形成装置では、貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断手段が判断した色の新しい画像濃度目標値を、当該色(所定のトナー残量以下と判断した色)の基準トナー像の画像濃度に置き換えることで、所定の範囲内での画像濃度調整をより確実に可能としている。
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項4、又は請求項5に記載の構成において、前記画像濃度目標設定手段は、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、前記差分値と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定することを特徴としている。
請求項6に記載の画像形成装置では、画像濃度目標設定手段は、判断手段が貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、差分値(所定のトナー残量以下の色の予め記憶している画像濃度目標値と所定のトナー残量以下の色の基準トナー像の画像濃度との差分値)と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定している。
よって、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、全ての色に対して、同じように画像濃度目標値を調整し、各色の画像濃度バランスを維持する。
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記新しい画像濃度目標値は、前記予め記憶している画像濃度目標値に対して、目視で認識可能な程度に大きく変化させることを特徴としている。
請求項7に記載の画像形成装置では、新しい画像濃度目標値は、予め記憶している画像濃度目標値に対して、目視で認識可能な程度に大きく変化させている。よって、ユーザーは、出力画像を見てトナー残量が少なくなったことを認識させられる。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の構成において、前記貯留部のトナー残量の情報は、前記像担持体に形成する静電潜像の画像データの積算画像データ情報であることを特徴としている。
請求項8に記載の画像形成装置では、像担持体に形成する静電潜像の画像データの積算画像データ情報に基づいて、判断手段は所定のトナー残量以下であるか否かを、特別なセンサーなどを設けることなく、容易にしかも正確に判断している。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の構成において、前記貯留部から前記現像部にトナーを供給する回転供給部材を備え、前記貯留部のトナー残量の情報は、前記回転供給部材の回転数の積算回転数情報であることを特徴としている。
請求項9に記載の画像形成装置では、回転供給部材の回転数の積算回転数情報に基づいて、判断手段は所定のトナー残量以下であるか否かを、特別なセンサーなどを設けること無く、容易にしかも正確に判断している。
請求項10に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の構成において、前記貯留部のトナー残量の情報は、前記貯留部から前記現像部にトナーを供給した供給時間の積算時間情報であることを特徴としている。
請求項10に記載の画像形成装置では、貯留部から現像部にトナーを供給した供給時間の積算時間情報に基づいて、判断手段は所定のトナー残量以下であるか否かを、特別なセンサーなどを設けることなく、容易にしかも正確に判断している。
請求項11に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の構成において、前記現像部は、前記像担持体に対向し、トナーを担持する現像ロールを備え、前記画像濃度調整手段は、前記現像ロールに印加する現像バイアス電圧を調整して画像濃度調整を行なうことを特徴している。
請求項11に記載の画像形成装置では、画像濃度調整手段は、現像ロールに印加する現像バイアス電圧を調整することで、容易に画像濃度調整を行なっている。
請求項12に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の構成において、前記像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段を備え、前記画像濃度調整手段は、前記露光手段の露光量を調整して画像濃度調整を行なうことを特徴としている。
請求項12に記載の画像形成装置では、画像濃度調整手段は、露光手段の露光量を調整することで、容易に画像濃度調整を行なっている。
請求項13に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の構成において、前記像担持体に形成する前記基準トナー像は、所定の間隔毎に形成され、前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、前記基準トナー像を形成する間隔を広げることを特徴としている。
請求項13に記載の画像形成装置では、いずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断手段が判断すると、基準トナー像を形成する間隔を広げている。つまり、いずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下となると、画像濃度調整手段が行なう画像濃度調整の間隔を広げている。
したがって、所定のトナー残量以下となった以降の生産性が向上する。また、基準トナー像を形成する間隔が広がるので、トナー切れまでの印字枚数が延長する。
請求項14に記載の画像形成装置は、請求項13に記載の構成において、前記貯留部のトナー残量の情報に基づいて、前記基準トナー像を形成する間隔を段階的に広げていくことを特徴としている。
請求項14に記載の画像形成装置では、貯留部のトナー残量の情報に基づいて、基準トナー像を形成する間隔が段階的に広がっていく。
したがって、所定のトナー残量以下となった以降の生産性がより向上する。また、基準トナー像を形成する間隔が段階的に広がっていくので、トナー切れまでの印字枚数がより延長する。
請求項15に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の構成において、前記現像部には、少なくともトナーとキャリアとが充填され、各色の画像濃度調整を行なうと同時に、前記現像部のトナー濃度の調整も行なうことを特徴としている。
請求項15に記載の画像形成装置は、画像濃度調整とトナー濃度の調整とを同時に行なっている。つまり、各種調整の時間が節約されるので、生産性が良い。
なお、基準トナー像を形成する間隔が広がり画像濃度調整の間隔が広がると、同時にトナー濃度の調整の間隔も広がる。
請求項16に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の構成において、各色の基準トナー像と同時に、階調補正も行なうことを特徴としている。
請求項16に記載の画像形成装置では、画像濃度調整と階調調整とを同時に行なっている。つまり、各種調整の時間が節約されるので、生産性が良い。
なお、基準トナー像を形成する間隔が広がり画像濃度調整の間隔が広がると、同様に階調補正の間隔も広がる。
請求項17に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の構成において、前記現像部には、少なくともトナーとキャリアとが充填され、前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、前記現像部のトナーのトナー濃度の調整を停止することを特徴としている。
請求項17に記載の画像形成装置では、判断手段がいずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、現像部のトナーのトナー濃度の調整を停止することで、生産性を向上させている。
請求項18に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項14、及び請求項17のいずれか1項に前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、各色の階調補正を停止することを特徴としている。
請求項18に記載の画像形成装置では、判断手段がいずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、各色の階調補正を停止することで、生産性を向上させている。
請求項19に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の構成において、前記画像濃度目標値設定手段が前記新しい画像濃度目標値を設定するか否かを選択可能としたことを特徴としている。
請求項19に記載の画像形成装置では、画像濃度目標値設定手段が新しい画像濃度目標値を設定するか否かを選択可能としている。
すなわち、いずれかの色の貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下となると、全ての色に対して予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定し、画像濃度バランスを維持させるか、所定のトナー残量以下となっても予め記憶している画像濃度目標値のままとするか、を選択可能となっている。
請求項20に記載の画像形成装置は、請求項13、又は請求項14に記載の構成において、前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、各色に対応した基準トナー像を形成する間隔を広げるか否かを選択可能としたことを特徴としている。
請求項20に記載の画像形成装置では、各色に対応した基準トナー像を形成する間隔を広げるか否かを選択可能としている。つまり、所定のトナー残量以下となった以降も、きめ細かく画像濃度調整をすることも選択できる。
請求項21に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法は、像担持体に形成された静電潜像を顕像化し前記像担持体にトナー像を形成する各色に対応した複数の現像部と、前記各現像部に対応して設けられ、該現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する貯留部と、前記像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像濃度目標値とに基づき、前記画像濃度目標値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を行なう画像濃度調整手段と、前記各前記貯留部のトナー残量の情報に基づいて、所定のトナー残量以下であるか否かを判断する判断手段と、を備える画像形成装置の画像濃度の調整方法であって、前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して前記予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する画像濃度目標工程を備えることを特徴とする画像形成装置の画像濃度の調整方法。
請求項21に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法では、像担持体に形成された静電潜像を顕像化し像担持体に各色のトナー像を形成する各色に対応する複数の現像部が設けられている。各現像部に対応して、現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する各色の貯留部が設けられている。更に、像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像濃度目標値とに基づき、画像濃度目標値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を画像濃度調整手段が行なう。
さて、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなると、画像濃度の変化幅が大きくなる。このため当該色のみ、所定の範囲内では画像濃度目標値に画像濃度調整ができなくなる。よって、当該色のみ画像濃度目標値から外れる。つまり、各色の画像濃度バランスが維持できなくなるので、画像品質が著しく低下する。
そこで、全ての色が、所定の範囲内で調整が可能となるように、各色の貯留部のトナー残量の情報に基づいて、判断手段がいずれかの貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値に設定する。
したがって、いずれかの貯留部のトナー残量が少なくなっても、全ての色で画像濃度目標値に画像濃度調整が可能となり、各色の画像濃度バランスが維持される。
請求項22に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法は、請求項21に記載の調整方法において、前記画像濃度目標設定工程は、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値を求め、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、前記差分値に基づき、該予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する第一工程を含むことを特徴としている。
請求項22に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法では、判断手段が貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、当該色の予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値に基づき、予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する。
このように、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、画像濃度目標値を調整し、各色の画像濃度バランスを維持させている。
請求項23に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法は、請求項22に記載の調整方法において、前記第一工程では、前記予め記憶している画像濃度目標値を、前記差分値に基づくことなく、当該色の前記基準トナー像の画像濃度に置き換えることを特徴としている。
請求項23に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法では、第一工程では、予め記憶している画像濃度目標値を、差分値に基づくことなく、当該色の基準トナー像の画像濃度に置き換えている。
請求項24に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法は、請求項22、又は請求項23に調整方法において、前記画像濃度目標設定工程は、前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、前記第一工程で求めた前記差分値と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定する第二工程を含むことを特徴としている。
請求項24に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法は、判断手段が貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、差分値(所定のトナー残量以下の色の画像濃度目標値と所定のトナー残量以下の色の基準トナー像の画像濃度との差分値)と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定する。
このように、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、全ての色で、同じように画像濃度目標値を調整し、各色の画像濃度バランスを維持させている。
以上説明したように本発明によれば、いずれかの色の貯留部のトナー残量が少なくなっても、各色の画像濃度バランスを維持させることができる。
まず、第一実施形態の画像形成装置について説明する。
(全体構成)
図1に示すように、フルカラープリンタ1の前面の上部には、ユーザーが各種操作を行なったり、また、各種表示が行われたりするための操作パネル99が設けられている。
図1に示すように、フルカラープリンタ1の前面の上部には、ユーザーが各種操作を行なったり、また、各種表示が行われたりするための操作パネル99が設けられている。
また、フルカラープリンタ1の内部には、像担持体としての感光体ドラム2が回転可能に配設されている。感光体ドラム2は、図示しない駆動手段により、所定のプロセススピードで回転駆動される。
感光体ドラム2の表面は、帯電ロール3によって所定の電位に帯電された後、感光体ドラム2の直下の離れた位置に配置された光走査装置4から出射されるレーザービームLBによって、画像露光が施され、画像情報に応じた静電潜像が形成される。
感光体ドラム2上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の現像器5Y、5M、5C、5Kを周方向に沿って配置した回転式の現像装置151によって現像され、所定の色のトナー像となる。
なお、以降、Y,M,C,Kを区別するときは符号の後にY,M,C,Kを付し、区別しないときはY,M,C,Kを省略する。
さて、感光体ドラム2の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。回転式の現像装置151は、所定のタイミングで回転駆動され、現像する色に対応した現像器5Y、5M、5C、5Kが、感光体ドラム2と対向する現像位置に移動する。
そして、例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム2の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4回繰り返され、感光体ドラム2の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
感光体ドラム2上に順次形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト6上に一次転写されて重ね合わされる。中間転写ベルト6上に多重に転写され重ね合わされたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色からなるフルカラートナー像は、二次転写ロール8によって、所定のタイミングで給紙される記録用紙9上に一括して二次転写される。
中間転写ベルト6からフルカラートナー像が転写された記録用紙9は、定着器27へと搬送され、定着器27によって熱及び圧力でトナー像が記録用紙9上に定着される。定着後、排出ロール28によってフルカラープリンタ1の上部に設けられた排出トレイ29上に排出される。
なお、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム2の表面は、感光体ドラム2が1回転する毎に、感光体ドラム2の斜め下方に配置されたクリーニング装置34のクリーニングブレード35によって、残留トナーなどが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。
さて、記録用紙9は、フルカラープリンタ1の下部に配置された給紙部10から、ピックアップロール11によって送り出されると共に、フィードロール12及びリタードロール13によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、レジストロール14によって中間転写ベルト6上に転写されたフルカラートナー像と同期するように、中間転写ベルト6の二次転写位置へと搬送される。
中間転写ベルト6は、感光体ドラム2における回動方向の上流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップインロール15と、感光体ドラム2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト6上に転写する一次転写ロール7と、ラップ位置の下流側にて中間転写ベルト6のラップ位置を特定するラップアウトロール16と、二次転写ロール8に中間転写ベルト6を介して当接するバックアップロール17と、中間転写ベルト6のクリーニング装置18に対向する第1のクリーニングバックアップロール19と、第2のクリーニングバックアップロール20と、によって、所定の張力で張架されている。
なお、中間転写ベルト6は、上記の如く、複数のロール7、15〜17、19、20によって張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
中間転写ベルト6の上部には、中間転写ベルト6上に形成されたトナーのパッチP1(図5参照)の画像濃度を検出する反射型フォトセンサからなる濃度センサー23が配設されている。
また、中間転写ベルト6のクリーニング装置18は、第1のクリーニングバックアップロール19によって張架された中間転写ベルト6の表面に当接するように配置されたスクレーパ24と、第2のクリーニングバックアップロール20によって張架された中間転写ベルト6の表面に圧接するように配置されたクリーニングブラシ25と、を備えている。これらのスクレーパ24やクリーニングブラシ25によって除去された残留トナーや紙粉は、クリーニング装置18の内部に回収されるようになっている。なお、クリーニング装置18は、揺動軸26を中心にして、図中反時計周り方向に揺動可能に支持されており、中間転写ベルト6の表面から離間した位置に退避していると共に、所定のタイミングで中間転写ベルト6の表面に当接するように構成されている。
(現像装置151)
図3に示すように、現像装置151は、その中心部に長手方向に沿って配設された円筒状の回転軸部材41と、回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設されたフロント側のフランジ部材43Aと、回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設されたリア側のフランジ部材43Bと、を備えている。
図3に示すように、現像装置151は、その中心部に長手方向に沿って配設された円筒状の回転軸部材41と、回転軸部材41の長手方向の手前側の端部に配設されたフロント側のフランジ部材43Aと、回転軸部材41の長手方向の奥側の端部に配設されたリア側のフランジ部材43Bと、を備えている。
また、現像装置151は、回転軸部材41を中心にして、反時計回り方向に回転可能にフルカラープリンタ1の内部に取り付けられている。(図1参照)。
図2に示すように、現像装置151は、90°毎に4つに仕切られ、時計回りの周方向に沿って、各色の現像器5Y、5M、5C、5Kが配置されている。また、各色の現像器5Y、5M、5C、5Kには、貯留部としての現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kが着脱自在(交換可能)に実装されている。また、それぞれの現像剤カートリッジ45Y、45M、45C、45Kには、各色のトナーTY,TM,TC,TKが充填されている。
つぎに、現像器5Y,5M,5C,5Kについて説明する。なお、現像器5Y,5M,5C,5Kは、全て同様の構成であるので、各色を区別しないで説明する。
図4に示すように、現像器5は、現像部46を備えており、現像部46には、対応する現像剤カートリッジ45から新しいトナーTが供給されるように構成されている。
現像部46の内部には、現像部46の外周に面して設けられた開口部47に一部が露出するように配置された現像ロール48を備えている。また、この現像ロール48の斜め下方の背面側に、現像ロール48と並行に延びる2本のスパイラルオーガ49、50が配設されている。
また、現像剤カートリッジ45と現像部46との間にスパイラルオーガ51が設けられ、このスパイラルオーガ51が回転することで、対応する現像剤カートリッジ45から新しいトナーTが現像部46に供給される。
更に、現像部46のスパイラルオーガ49が回転することで、現像部46内のトナーTを攪拌しながら搬送する。そして、スパイラルオーガ50がスパイラルオーガ49の搬送方向とは逆方向に回転することで、トナーTを攪拌しながら搬送して、トナーTを現像ロール48に均等に供給する。
現像ロール48は、内部に固定した状態で配設されるマグネットロール48aによってキャリアを磁力で吸着し、現像ロール48の表面に磁気ブラシを形成する。キャリアに吸着したトナーTを感光体ドラム2と対向する現像領域へと搬送する。そして、現像ロール48に所定の現像バイアスを現像バイアス電源604(図11)によって印加することで、感光体ドラム2上に形成された静電潜像がトナーによって顕像化され、感光体ドラム2上にトナー像が形成される。
(現像剤カートリッジのトナー残量検出)
本実施形態に係るフルカラープリンタ1は、フルカラープリンタ1全体の各種制御を司る制御部600(図11参照)を備えている。制御部600は、ある色の現像剤カートリッジ45(図4参照)のトナー残量が殆ど無くなると、プリント動作を停止すると共に、操作パネル99(図1参照)に「トナーエンプティ(トナー切れ)」と、当該色の現像剤カートリッジ45を新品に交換する旨の表示を出す。また、この「トナーエンプティ(トナー切れ)」となる前で、所定のトナー残量以下となると、操作パネル99に、「ニアエンプティ(もうすぐトナー切れ)」の表示を出し、もうすぐ「トナーエンプティ(トナー切れ)」となるので、当該色の新品の現像剤カートリッジ45を準備しておくように促す。
本実施形態に係るフルカラープリンタ1は、フルカラープリンタ1全体の各種制御を司る制御部600(図11参照)を備えている。制御部600は、ある色の現像剤カートリッジ45(図4参照)のトナー残量が殆ど無くなると、プリント動作を停止すると共に、操作パネル99(図1参照)に「トナーエンプティ(トナー切れ)」と、当該色の現像剤カートリッジ45を新品に交換する旨の表示を出す。また、この「トナーエンプティ(トナー切れ)」となる前で、所定のトナー残量以下となると、操作パネル99に、「ニアエンプティ(もうすぐトナー切れ)」の表示を出し、もうすぐ「トナーエンプティ(トナー切れ)」となるので、当該色の新品の現像剤カートリッジ45を準備しておくように促す。
つぎに、この現像剤カートリッジ45がニアエンプティとなる所定のトナー残量の検出方法の一例について説明する。なお、以下の制御は制御部600が行なう。
図7のフローチャートに示すように、ステップ82で現像剤カートリッジ45から現像部46に供給されたトナーTのトナー供給量を検出する。ステップ84で、トナー供給量の積算値がニアエンプティ警告値より少ない場合は、すなわち、現像剤カートリッジ45の中のトナーが、所定のトナー残量より多ければ、ステップ82に戻る。ニアエンプティ警告値以上となると、すなわち、現像剤カートリッジ45の中のトナーが、所定のトナー残量以下となれば、ステップ86に進み、ニアエンプティ検出とする。
そして、前述したように、操作パネル99に、「ニアエンプティ(もうすぐトナー切れ)」の表示を出し、もうすぐ「トナーエンプティ(トナー切れ)」となるので、当該色の新品の現像剤カートリッジ45を準備するように促す。
さて、ステップ82で行なっているトナー供給量の検出の方法は、種々あるが、例えば、スパイラルオーガ49,50,51(図4参照)の回転制御を制御部600が司り、そして、スパイラルオーガ49,50,51の回転数や回転時間をカウントしておき、カウンタ値(積算値)が所定値(ニアエンプティ警告値)以上となると、ステップ86に進むようにすれば良い。或いは、感光体ドラム2(図1参照)に静電潜像を形成するための、レーザービームLB(図1参照)のドット数をカウントしておき、カウンタ値(積算値)が所定値(ニアエンプティ警告値)以上となると、ステップ86に進むようにしても良い。
なお、現像剤カートリッジ45の中のトナー量を測定可能なセンサーを設け、このセンサーでトナー残量を直接測定し、ニアエンプティを検出しても良い。
(プロセスコントロールの概要)
本実施の形態に係るフルカラープリンタ1では、プロセスコントロールが実行され、各色のトナー像の画像濃度が所定の画像濃度になるような制御が行われる。このプロセスコントロールは、所定枚数のプリントが行われたとき実行される。更に、例えば、プリンタの電源が投入されたとき、或いは感光体ドラム2の回転数が所定値に達したとき、フルカラープリンタ1の内部の温度や湿度が所定値以上変化したとき等の所定のタイミングでも実行される。
本実施の形態に係るフルカラープリンタ1では、プロセスコントロールが実行され、各色のトナー像の画像濃度が所定の画像濃度になるような制御が行われる。このプロセスコントロールは、所定枚数のプリントが行われたとき実行される。更に、例えば、プリンタの電源が投入されたとき、或いは感光体ドラム2の回転数が所定値に達したとき、フルカラープリンタ1の内部の温度や湿度が所定値以上変化したとき等の所定のタイミングでも実行される。
プロセスコントロールでは、まず感光体ドラム2上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色毎のトナー像からなる画像濃度調整用のパッチP1を、100%や50%等の所定の画像濃度で形成する。このように感光体ドラム2上に形成された各色の画像濃度用パッチP1を、図5に示すように、中間転写ベルト6上に転写した状態で、濃度センサー23(図1も参照)によって画像濃度を読み取る。画像濃度の読み値が、予め記憶してある画像濃度目標値と比較して差があれば、光走査装置4から射出するレーザービームLBの露光量や現像ロール48に印加する現像バイアス電圧を調整することで、画像濃度目標値となるように画像濃度を調整する。なお、この予め記憶されている画像濃度目標値は各色によって異なっている。
(TC調整及びTRC調整)
図5に示すように、感光体ドラム2上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色毎の画像濃度調整用のパッチP1に加え、TC(Toner Concentration)調整用のパッチP2とTRC(Tone Reproduction Curve)調整用のパッチP3も同時に形成する。
図5に示すように、感光体ドラム2上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色毎の画像濃度調整用のパッチP1に加え、TC(Toner Concentration)調整用のパッチP2とTRC(Tone Reproduction Curve)調整用のパッチP3も同時に形成する。
これらのパッチも、センサー(図示略)で読み取り、TC調整とTRC調整を、プロセスコントロールと同時に行なう。
なお、TC調整は、現像部46のトナーTとキャリアとが一定の比率となるようにコントロールする制御である。具体的には、パッチP2を読み取った画像データに基づき、スパイラルオーガ51の回転を制御し、現像部46に送るトナー供給量をコントロールすることで制御することができる。
一方、TRC調整は、パッチP3を読み取った画像データに基づき、階調特性を色毎、記録媒体毎、環境条件毎などで調整することである。
(プロセスコントロールの詳細)
さて、例えば、ある色の画像濃度目標値を1.2(反射濃度)とした場合、実際の画像濃度がこの値(1.2)となるように、制御部600は、現像バイアス電源604を制御し(図11参照)、現像ロール48に印加する現像バイアス電圧を、所定の範囲、例えば、−500v〜−600vの範囲で調整するとする。
さて、例えば、ある色の画像濃度目標値を1.2(反射濃度)とした場合、実際の画像濃度がこの値(1.2)となるように、制御部600は、現像バイアス電源604を制御し(図11参照)、現像ロール48に印加する現像バイアス電圧を、所定の範囲、例えば、−500v〜−600vの範囲で調整するとする。
しかし、ある色の現像剤カートリッジ45のトナー残量が少なくなると、一回で現像部46へ供給するトナー供給量が少なくなる。トナー供給量が少なくなり現像部46のトナーが少なくなると、このある色の画像濃度のみが大きく低下していく。よって、現像バイアス電圧の調整幅が大きくなる。更に、現像剤カートリッジ45のトナー残量が少なくなると、現像バイアスの調整範囲(−500v〜−600v)では画像濃度調整できなくなる(例えば、現像バイアスを、−600vにしても、画像濃度が1.1しか出なくなる等)。
このような状態となると図6のグラフに示すように、目標とする画像濃度は現像カーブS1に対し、ある色のみが画像濃度補正できなくなり現像カーブS2となってしまい、このある色のみ画像濃度が低下する。このため各色の画像濃度バランスが崩れてしまう。よって、画像品質が著しく低下する。
よって、本実施形態のフルカラープリンタ1では、常に画像濃度が補正可能なように、ある現像剤カートリッジ45のトナー残量が所定残量以下となると、トナー残量が少なくなっていないその他の色も含め画像濃度目標値を下げ(例えば、各色とも画像濃度目標値を0.1下げるなど)、画像全体の画像濃度は低下するが、全体のカラーバランスを維持させ、著しい画像品質の低下を防止している。
よってつぎに、このようなプロセスコントロールの制御について、図8のフローチャートと図11のブロック図を用いて詳細に説明する。なお、上記及び下記では、画像濃度の調整は、制御部600の主制御部602が現像バイアス電源604を制御し、現像ロール48に印加する現像バイアス電圧を調整することで行なっているが、これに限定されない。光走査装置が出射するレーザービームLB(図参照)の露光量を調整し、画像濃度の調整を行なっても良い。或いは、トナーTとキャリアとのトナー濃度バランスを調整して画像濃度の調整を行なっても良い。
まず、ステップ102で各色の画像濃度調整用のパッチP1(図5参照)を形成する。ステップ104でパッチP1の画像濃度を読み取る。そして、ステップ106で各色のパッチP1の画像濃度の読み値を制御部600のメモリAに格納しステップ108に進む。
ステップ108では、図7のフローチャートを用いて説明した、いずれかの現像剤カートリッジ45で、トナー供給情報に基づき、主制御部602がニアエンプティを検出したか否かを判断する。いずれの現像剤カートリッジ45でも、ニアエンプティが検出されていない場合は、ステップ152に進む。
ステップ152では、主制御部602が、メモリBから予め記憶されている当該色の画像濃度目標値を読み出す。ステップ154で、ステップ106でメモリAに格納した当該色のパッチP1の画像濃度の読み値を読み出す。そして、ステップ156で、当該色のパッチP1の画像濃度の読み値と画像濃度目標値との差分から、現像バイアス電圧を算出する。ステップ158で全色処理したか否かを判断し、全色処理されていない場合は、ステップ152に戻り次の色のプロセスコントロールを行なう。全色処理されている場合は、制御を終了する。
さて、ステップ108で、いずれかの現像剤カートリッジ45で、ニアエンプティが検出された場合は、ステップ110に進む。
ステップ110では、プロセスコントロールしようとしている当該色が、ニアエンプティ当該色である否かを判断する。ニアアンプティ当該色で無い場合はステップ140に進む。
ステップ140でニアエンプティ当該色は処理済(プロセスコントロール済)であるか否かを判断する。まだ、処理済でない場合は、ステップ110に戻る。
ステップ110では、再度、プロセスコントロールしようとしている当該色が、ニアエンプティ当該色である否かを判断する。なお、このとき前回とは別の色を当該色とする。そして、プロセスコントロールしようとしている当該色となるまで、上記ループを繰り返す。つまり、最初にプロセスコントロールする色がニアエンプティ当該色となるようにしている。そして、ニアエンプティ当該色となると、ステップ112に進む。
ステップ112で、主制御部602がメモリBからニアエンプティ当該色の画像濃度目標値を読み出す。ステップ114で、ステップ106でメモリAに格納した画像濃度調整用のパッチP1の画像濃度の読み値をメモリAから読み出す。ステップ116では、ステップ112で読み出した画像濃度目標値とステップ114で読み出したパッチP1の読み値とを比較して差分値を求める。ステップ118では、差分値をメモリCに格納し、ステップ120に進む。ステップ120では、主制御部602が画像濃度調整用のパッチP1の画像濃度の読み値を、新しい画像濃度目標値として、メモリBに書き込み、ステップ122に進む。
ステップ122では、パッチP1の読み値とメモリBに記憶されている新しい画像濃度目標値の差分から現像ロール48に印加する現像バイアス電圧を算出する。なお、この場合はステップ120でパッチP1の読み値を新しい画像濃度目標値としてメモリBに書き込んでいるので、差分はゼロである。
ステップ124で全色処理したか否かを判断する。なお、この場合は全色処理されていないので、ステップ110に戻る。
ステップ110では、プロセスコントロールしようとしている当該色が、ニアエンプティ当該色である否かを判断する。すでに、ニアエンプティ当該色は処理済であり、ニアアンプティ当該色で無いのでステップ140に進む。
ステップ140で、ニアエンプティ当該色は処理済であるか否かを判断する。すでに、処理済であるので、ステップ142に進む。
ステップ142では、主制御部602がメモリBから予め記憶されている当該色の画像濃度目標値を読み出す。ステップ144で、ステップ106でメモリAに格納した当該色の画像濃度調整用のパッチP1の画像濃度を読み出す。ステップ146で、ステップ118でメモリCに格納されたニアエンプティ当該色の画像濃度用のパッチP1の画像濃度の読み値と、当該色の画像濃度目標値との差分値を読み出す。
ステップ148で、主制御部602はステップ142で読み出した当該色の画像濃度目標値とステップ146で読み出した差分値から新しい画像濃度目標値を算出し、メモリBに書き込み、ステップ122に進む。
ステップ122では、ステップ144で読み出したパッチP1の画像濃度の読み値と(新しい)画像濃度目標値の差分から現像バイアス電圧を算出する。
ステップ124で全色処理したか否かを判断する。全色処理されていない場合は、ステップ110に戻り、更にステップ140に進む。全色処理されていれば、処理を終了する。
なお、このプロセスコントロールは、ニアエンプティ検知以降も所定の枚数毎に行われ、その都度、新しい画像濃度目標値を設定する。つまり、段階的に複数回、新しい画像濃度目標値が設定され、徐々に全体の画像濃度が低下していく。なお、全体の画像濃度が低下しても各色の濃度バランスは維持されている。
さて、通常は複数の現像剤カートリッジ45が同時に、或いは順次ニアエンプティとなることが想定される。
よって、つぎにこのような場合を考慮したプロセスコントロールの制御を、図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、一つのトナーカートリッジのみニアエンプティとなった場合の制御と重複する部分は、説明を簡略、又は省略する。
よって、つぎにこのような場合を考慮したプロセスコントロールの制御を、図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、一つのトナーカートリッジのみニアエンプティとなった場合の制御と重複する部分は、説明を簡略、又は省略する。
ステップ110までと、いずれの現像剤カートリッジ45でもニアエンプティが検出されていない場合(ステップ152からステップ158まで)は、上述した図8のフローチャートと同じであるので、説明を省略する。また、最初にプロセスコントロールする色がニアエンプティ当該色となるためのループ(ステップ110とステップ140)も同様であるので、省略する。
さて、ステップ114で、ステップ106でメモリAに格納した画像濃度調整用のパッチP1の画像濃度の読み値をメモリAから読み出す。ステップ112ではメモリBからニアエンプティ当該色の画像濃度目標値を読み出す。(ステップ112とステップ114が図8のフローチャートと順番が逆になっているが、どちらが先でも良い)。
ステップ116で、主制御部602が画像濃度目標値とパッチP1の読み値とを比較して差分値を求める。ステップ118で、差分値をメモリCに格納し、ステップ202に進む。
そして、ステップ202で、ニアエンプティ当該色が全て処理済みか否かを判断する。処理済でなければ、ステップ110に戻る。全て処理済みであれば、ステップ204に進む。
ステップ204では、ステップ118でメモリCに格納された複数の差分値のうち、最大の差分値を決定し、ステップ206に進む。
ステップ206では、当該色が、ニアエンプティ当該色であり、且つ、最大の差分値であるか否かを判断する。
いずれか一方でも該当しない場合は、ステップ208に進む。
ステップ208では、主制御部602は、当該色の画像濃度目標値と最大の差分値とから新しい画像濃度目標値を算出し、メモリBに書き込み、ステップ122に進む。
一方、ステップ206で、両方ともが該当する場合は、ステップ120に進む。
ステップ120では、主制御部602は当該色のパッチP1の画像濃度の読み値を、新しい画像濃度目標値としてメモリBに書き込み、ステップ122に進む。
ステップ122では、主制御部602は当該色のパッチP1の読み値と画像濃度目標値の差分から現像バイアス電圧を算出する。
そして、ステップ124で全色処理したか否かを判断する。なお、この場合は全色処理されていないので、ステップ110に戻る。
ステップ110では、プロセスコントロールしようとしている当該色が、ニアエンプティ当該色である否かを判断する。すでに、ニアエンプティ当該色は処理済であり、ニアアンプティ色で無いのでステップ140に進む。
ステップ140で、ニアエンプティ当該色は処理済であるか否かを判断する。すでに、処理済であるので、ステップ142に進む。
ステップ142では、主制御部602はステップ106でメモリAに格納した当該色のパッチP1の画像濃度の読み値を読み出し、ステップ142に進む。ステップ142では、メモリAから予め記憶されている当該色の画像濃度目標値を読み出す。(ステップ142とステップ144が図8のフローチャートと順番が逆になっているが、どちらが先でも良い)。
そして、ステップ206に進む。ステップ206では、ニアエンプティ当該色であり、且つ、最大の差分値であるか否かを判断する。この場合は、いずれにも該当しないので、ステップ208に進む。
ステップ208では、主制御部602は画像濃度目標値とステップ204で決定した最大の差分値とから、新しい画像濃度目標値を算出し、メモリBに書き込み、ステップ122に進む。
ステップ122以降は、既に説明済みであるので、説明を省略する。
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
今まで説明したように、本実施形態のフルカラープリンタ1では、現像剤カートリッジ45のトナー残量が少なくなっても濃度補正可能なように、いずれかの現像剤カートリッジ45のトナー残量が所定のトナー残量以下となると、所定のトナー残量以下となっていない他の色も含め画像濃度目標値を下げることで、画像全体の画像濃度は低下するが、全体の画像濃度バランスを維持させ、著しい画像品質の低下を防止している。
また、「ニアエンプティ(もうすぐトナー切れ)」の表示に加え、全体の画像濃度が低下するので、ユーザーはトナー残量が少なくなってきたことを確実に認識する。このため、ユーザーが新品の現像剤カートリッジ45の準備を確実に意識する。また、全体の画像濃度が低下するのでトナー消費量が低減する。このためトナーライフ(トナー切れ)が延長される。
なお、上記実施形態では、ステップ120では、画像濃度調整用のパッチP1の画像濃度の読み値を、新しい画像濃度目標値としてメモリBに書き込んだが、これに限定されない。パッチP1の画像濃度の読み値以外を、新しい画像濃度目標値としても良い。例えば、ステップ116で求めスッテプ118でメモリCに格納した差分値に基づいて新しい画像濃度目標値を算出しても良い。或いは、予め記憶されていた画像濃度目標値に対し、新しい画像濃度目標値を、ユーザーが目視で容易に認識できる程度に大きく画像濃度低下させても良い。なお、このように大きく画像濃度低下させることでユーザーにトナーが少なくなってきたことを、より強く認識させることができると共に、大きく画像濃度低下することで、トナーライフも更に延長する。
なお、ユーザーが目視で容易に認識できる程度の画像濃度低下とは、例えば反射濃度で約0.2の差である。
つぎに、第二実施形態の画像形成装置について説明する。なお、第一実施形態とは制御が異なるのみであるので、構成の説明は省略する。
本実施形態では、第一実施形態に加え、次の制御が追加されている。
いずれの現像剤カートリッジ45もニアエンプティを検出していなければ、40PV(A4用紙換算)印字毎に、画像濃度調整用のパッチP1を形成し、各色のプロセスコントロールを行う。しかし、ある色がニアエンプティを検知とすると、以降は80PV毎に画像濃度調整用のパッチP1を形成してプロセスコントロールを行なう(プロセスコントロールの実施間隔を広げる)。なお「PV」は、プリント出力枚数のことを指す。
また、パッチP1の形成間隔(プロセスコントロールの実施間隔)を、ニアエンプティの検出前は40PV印字毎に行い、ニアエンプティ越えると、まず60PV印字毎に行い、更に、トナー残量が少なくなり第一の閾値を越えると80PV毎に行なうなど、段階的に間隔を広げて行っても良い。もちろん、第二、第三の閾値を設け、更に多段階に間隔を広げても良い。
このようにパッチP1の形成間隔(プロセスコントロールの実施間隔)を広げることで、プロセスコントロールに伴う記録用紙9への画像形成の一時休止の頻度が少なくなるので、生産性が向上する。また、パッチP1を形成する間隔も広がるので、トナーライフも更に延びる
なお、TC調整とTRC調整の実施間隔(パッチP2、P3の形成間隔)もプロセスコントロールに合せ実施間隔を広げることで、生産性を更に向上させることができる。また、パッチP2、P3(図5参照)の形成する間隔も広がるので、トナーライフも更に延びる。
なお、TC調整とTRC調整の実施間隔(パッチP2、P3の形成間隔)もプロセスコントロールに合せ実施間隔を広げることで、生産性を更に向上させることができる。また、パッチP2、P3(図5参照)の形成する間隔も広がるので、トナーライフも更に延びる。
また、ニアアンプティが検出されると、TC調整とTRC調整を停止するようにしても良い。
つぎに、第三実施形態の画像形成装置について説明する。なお、第一実施形態とは制御が異なるのみであるので、構成の説明は省略する。
第一実施形態及び第二実施形態では、いずれかトナーカートリッジのニアエンプティを検知すると、自動的に全体の画像濃度を下げていたが、本実施形態は、画像濃度を下げない選択(従来の制御)も選択できるようになっている。
選択方法は、どのようなものでも良いが、本実施形態では、操作パネル99(図1参照)をユーザーが操作したり、或いは、フルカラープリンタ1に接続したパソコン(図示略)をユーザーが操作したりすることで、選択できるようになっている。
つぎに、本実施形態のプロセスコントロールの制御について、図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、第一実施形態で説明したプロセスコントロールの制御と重複する部分は、説明を簡略又は省略する。また、第二実施形態で説明した、パッチP1の形成間隔(プロセスコントロールの実施間隔)を段階的に広げる制御も行なっている。また、トナーエンプティとなると自動的に全体的に画像濃度を下げるモードを寿命優先モードとし、トナーエンプティとなっても従来どおり制御するモードを画像濃度優先モードとする。
ステップ108までは第一実施形態と同じなので、説明を省略する。
ステップ108では、いずれかの現像剤カートリッジ45で、ニアエンプティが検出された否かを判断する。いずれの現像剤カートリッジ45でも、ニアエンプティが検出されていない場合は、ステップ304に進む。
ステップ304では、画像濃度調整用のパッチP1を形成する間隔を40PVに設定し、ステップ152に進む。ステップ152以降は、第一実施形態と同様であるので、説明を省略する。
さて、ステップ108で、いずれかの現像剤カートリッジ45で、ニアエンプティが検出された場合は、ステップ302に進む。
ステップ302では、トナー残量が第一の閾値を超えているか否かを判断する。
第一の閾値を超えていない場合は、ステップ306に進む。ステップ306では、パッチを形成する間隔を60PV毎に広げ、ステップ310に進む。
一方、第一の閾値を超えた場合は、ステップ308に進む。ステップ308では、パッチP1を形成する間隔を80PV毎に広げ、ステップ310に進む。
ステップ310では、画像濃度を寿命より優先するか否かを判断する。すなわち、寿命優先モードが選択されているか、或いは、画像濃度優先モードが選択されているか、を判断する。
画像濃度を寿命より優先する場合、すなわち、画像濃度優先モードが選択されている場合は、ステップ152に進む。すなわち、ニアエンプティが検出されていない場合と同様の制御を行なう。
画像濃度を寿命より優先しない場合、すなわち、寿命優先モードが選択されている場合は、ステップ110に進む。ステップ110以降は、第一実施形態と同様の制御であるので、説明を省略する。
なお、寿命優先モードを標準として制御を行い、トナーエンプティが検出されると、ユーザーが画像濃度優先モードに切り替えが可能なことも操作パネル99に表示し、この時点でユーザーが操作パネル99等を操作し画像濃度優先モードで制御を選択できるようにしても良い。また、画像濃度優先モードで所定枚数印字終了後、自動的に寿命優先モードに戻るようにし、あらためて操作パネル99等で選択可能なようにしても良い。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、現像方式は二成分現像方式であったが、一成分現像方式であっても良い。なお、一成分現像方式の場合は、TC調整の必要はない。
また、現像装置は、回転式の現像装置(ロータリー方式)であったが、これに限定されない、タンデム方式の現像装置であっても良い。また、像担持体としての感光体ドラムは複数であっても良い。
1 フルカラープリンタ(画像形成装置)
2 像担持体
4 光走査装置(露光手段)
45 現像剤カートリッジ(貯留部)
46 現像部
48 現像ロール
51 スパイラルオーガ(回転供給部材)
99 操作パネル(通知手段)
600 制御部(画像濃度調整手段、判断手段、画像濃度目標設定手段)
604 現像バイアス電源(画像濃度調整手段)
2 像担持体
4 光走査装置(露光手段)
45 現像剤カートリッジ(貯留部)
46 現像部
48 現像ロール
51 スパイラルオーガ(回転供給部材)
99 操作パネル(通知手段)
600 制御部(画像濃度調整手段、判断手段、画像濃度目標設定手段)
604 現像バイアス電源(画像濃度調整手段)
Claims (24)
- 像担持体に形成された静電潜像を顕像化し前記像担持体にトナー像を形成する各色に対応した複数の現像部と、
前記各現像部に対応して設けられ、該現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する貯留部と、
前記像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像目標濃度値とに基づき、前記画像目標濃度値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を行なう画像濃度調整手段と、
前記各貯留部のトナー残量の情報に基づいて、所定のトナー残量以下であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して前記予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する画像濃度目標設定手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記判断手段の判断結果に応じ、ユーザーに前記貯留部のトナー残量が少ない旨を通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像濃度目標設定手段は、段階的に複数回、前記新しい画像濃度目標値を設定することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記画像濃度目標設定手段は、
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値を求め、
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、前記差分値に基づき、該予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記新しい画像濃度目標値を、
前記差分値に基づくことなく、当該色の前記基準トナー像の画像濃度に置き換えることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記画像濃度目標設定手段は
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、前記差分値と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定することを特徴とする請求項4、又は請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記新しい画像濃度目標値は、前記予め記憶している画像濃度目標値に対して、目視で認識可能な程度に大きく変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記貯留部のトナー残量の情報は、前記像担持体に形成する静電潜像の画像データの積算画像データ情報であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記貯留部から前記現像部にトナーを供給する回転供給部材を備え、
前記貯留部のトナー残量の情報は、前記回転供給部材の回転数の積算回転数情報であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部のトナー残量の情報は、前記貯留部から前記現像部にトナーを供給した供給時間の積算時間情報であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像部は、前記像担持体に対向し、トナーを担持する現像ロールを備え、
前記画像濃度調整手段は、前記現像ロールに印加する現像バイアス電圧を調整して画像濃度調整を行なうことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体を露光し静電潜像を形成する露光手段を備え、
前記画像濃度調整手段は、前記露光手段の露光量を調整して画像濃度調整を行なうことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体に形成する前記基準トナー像は、所定の間隔毎に形成され、
前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、前記基準トナー像を形成する間隔を広げることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部のトナー残量の情報に基づいて、前記基準トナー像を形成する間隔を段階的に広げていくことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
- 前記現像部には、少なくともトナーとキャリアとが充填され、
各色の画像濃度調整を行なうと同時に、前記現像部のトナー濃度の調整も行なうことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 各色の画像濃度調整を行なうと同時に、階調補正も行なうことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像部には、少なくともトナーとキャリアとが充填され、
前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、前記現像部のトナーのトナー濃度の調整を停止することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、各色の階調補正を停止することを特徴とする請求項1から請求項14、及び請求項17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像濃度目標値設定手段が前記新しい画像濃度目標値を設定するか否かを選択可能としたことを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、各色に対応した基準トナー像を形成する間隔を広げるか否かを選択可能としたことを特徴とする請求項13、又は請求項14に記載の画像形成装置。
- 像担持体に形成された静電潜像を顕像化し前記像担持体にトナー像を形成する各色に対応した複数の現像部と、
前記各現像部に対応して設けられ、該現像部に供給される各色に対応したトナーを貯留する貯留部と、
前記像担持体に形成した各色の基準トナー像の画像濃度と予め記憶している各色の画像濃度目標値とに基づき、前記画像濃度目標値となるように所定の範囲内で各色の画像濃度調整を行なう画像濃度調整手段と、
前記各貯留部のトナー残量の情報に基づいて、所定のトナー残量以下であるか否かを判断する判断手段と、
を備える画像形成装置の画像濃度の調整方法であって、
前記判断手段がいずれかの前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断すると、全ての色に対して前記予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する画像濃度目標設定工程を備えることを特徴とする画像形成装置の画像濃度の調整方法。 - 前記画像濃度目標設定工程は、
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色の前記予め記憶している画像濃度目標値と基準トナー像の画像濃度との差分値を求め、
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断した色に対しては、前記差分値に基づき、該予め記憶している画像濃度目標値に替えて新しい画像濃度目標値を設定する第一工程を含むことを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法。 - 前記第一工程では、前記差分値に基づくことなく、前記予め記憶している画像濃度目標値を、当該色の前記基準トナー像の画像濃度に置き換えることを特徴とする請求項22に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法。
- 前記画像濃度目標設定工程は、
前記判断手段が前記貯留部のトナー残量が所定のトナー残量以下と判断していない他の色に対しては、前記第一工程で求めた前記差分値と当該色の予め記憶している画像濃度目標値とに基づいて、新しい画像濃度目標値を設定する第二工程を含むことを特徴とする請求項22、又は請求項23に記載の画像形成装置の画像濃度の調整方法。
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