JP2017215417A - 画像形成装置 - Google Patents

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【課題】トナー残量が低下した際のパッチ形成によるトナー消費の抑制と印字品質の低下の抑制の両立を図ることを目的とする。【解決手段】画像形成装置(カラープリンタ1)は、転写対象物(搬送ベルト73)にトナー像を形成する画像形成部30と、制御部100を備える。制御部100は、転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能である。制御部100は、トナーの残量が所定値より多い場合には、前回のパッチ形成からの印字量が印字量閾値以上であるといった印字量条件が成立すると、パッチ形成処理を実行し、トナーの残量が所定値以下の場合には、印字量条件が成立しても、パッチ形成処理を実行せず、前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差が温度閾値以上であるといった温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、パッチ形成処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能な画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置として、画像の濃度変化や位置ずれを補正するために、印字枚数が所定値を超えた場合や、所定値以上の温度変化があった場合に、例えば用紙の搬送ベルトなどにパッチ(テスト用のパターン画像)を形成し、このパッチの濃度や位置に基づいて補正を行うものがある。このような補正を実行する装置としては、トナー残量が少ない場合にパッチの形成を禁止して、トナーの消費を抑制するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2011−245646号公報(段落0021、図4等参照)
ところで、温度変化による画像の濃度変化や位置ずれは、印字枚数の増加に応じたトナーの劣化による濃度変化や位置ずれよりも目立ちやすい。このため、トナー残量が低下した際に、温度変化に応じた補正も禁止してしまうと、印字品質が大幅に低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、トナー残量が低下した際のパッチ形成によるトナー消費の抑制と印字品質の低下の抑制の両立を図ることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、制御部と、を備える。
前記制御部は、前記転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能である。
前記制御部は、トナーの残量が所定値より多い場合には、前回のパッチ形成からの印字量が印字量閾値以上であるといった印字量条件が成立すると、前記パッチ形成処理を実行し、トナーの残量が所定値以下の場合には、前記印字量条件が成立しても、前記パッチ形成処理を実行せず、前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差が温度閾値以上であるといった温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記パッチ形成処理を実行する。
この構成によれば、トナーの残量が所定値以下と少なくなった場合には、印字量条件が成立してもパッチ形成処理を実行しないので、トナーの消費を抑えることができる。また、トナーの残量が所定値以下と少なくなった場合でも、温度条件が成立するとパッチ形成処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化または位置ずれを補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、制御部と、を備える。
前記制御部は、前記転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能である。
前記制御部は、トナーの残量が所定値より多い場合には、前回のパッチ形成からの印字量が印字量閾値以上であるといった印字量条件が成立すると、前記パッチ形成処理を実行し、トナーの残量が所定値以下の場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記印字量閾値を大きくする処理および前記印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくする処理のうち少なくとも一方を実行し、前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差が温度閾値以上であるといった温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記パッチ形成処理を実行する。
この構成によれば、トナー残量が所定値以下と少なくなった場合には、印字量閾値を大きくする、つまり印字量条件を厳しくしたり、印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくしたりするので、印字量条件に基づいて開始されるパッチ形成処理の頻度を低くしたり、トナー使用量を少なくすることができ、トナーの消費を抑えることができる。また、トナーの残量が所定値以下と少なくなった場合でも、温度条件が成立するとパッチ形成処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化または位置ずれを補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、制御部と、を備える。
前記制御部は、前記転写対象物上に、現像バイアスを補正するためのテスト用のトナー像であるパッチを形成する第1パッチ形成処理と、前記転写対象物上に、画像パターンと当該画像パターンに対応する濃度との関係を補正するためのテスト用のトナー像であるパッチを形成する第2パッチ形成処理と、を実行可能である。
前記制御部は、トナーの残量に関わらず、前回の第1パッチ形成処理からの印字量である第1印字量が第1印字量閾値以上であるといった第1印字量条件および前回の第1パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差が第1温度閾値以上であるといった第1温度条件の少なくとも一方が成立した場合に、前記第1パッチ形成処理を実行する。
前記制御部は、前回の第2パッチ形成処理からの印字量である第2印字量が第2印字量閾値以上であるといった第2印字量条件が成立し、かつ、トナーの残量が所定値より多い場合には、前記第2パッチ形成処理を実行し、トナーの残量が所定値以下の場合には、前記第2印字量条件が成立しても、前記第2パッチ形成処理を実行せず、前回の第2パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差が第2温度閾値以上であるといった第2温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記第2パッチ形成処理を実行する。
この構成によれば、トナー残量が所定値以下と少なくなった場合には、第2印字量条件が成立しても第2パッチ形成処理を実行しないので、トナーの消費を抑えることができる。また、トナー残量が所定値以下と少なくなった場合でも、第1温度条件または第2温度条件が成立すると第1パッチ形成処理または第2パッチ形成処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化を補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
本発明によれば、トナー残量が低下した際のパッチ形成によるトナー消費の抑制と印字品質の低下の抑制の両立を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタの概略構成を示す図である。 制御部などを示す構成図である。 現像バイアスの基準値を設定するための1次関数を示す図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 第1現像バイアス補正処理を示すフローチャートである。 画像形成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第2現像バイアス補正処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 第5実施形態に係る制御部の動作を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体10内に、給紙部20と、画像形成部30と、制御部100とを主に備えている。本体筐体10の上側には、後側を支点として上下に回動可能に構成された、本体筐体10の上部を開閉するアッパーカバー12が設けられている。本体筐体10内には、本体筐体10内の温度を検出する温度センサ103と、後述する4つのプロセスカートリッジ50内のトナーの残量をそれぞれ検出する4つのトナー残量センサ104とが設けられている。トナー残量センサ104は、例えば発光素子と受光素子とを備えた光センサであり、プロセスカートリッジ50の図示せぬ透過窓に光を通すことで、プロセスカートリッジ50内のトナーの残量を検出している。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Sを画像形成部30に供給する供給機構22とを備えている。供給機構22は、ピックアップローラ23と、分離ローラ24と、分離パッド25と、紙粉取りローラ26と、レジストローラ27とを備えている。
給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Sがピックアップローラ23により送り出された後、分離ローラ24と分離パッド25との間で用紙Sが1枚ずつに分離される。その後、用紙Sは、紙粉取りローラ26で紙粉が除去され、回転が停止した状態のレジストローラ27によって先端位置が規制された後、レジストローラ27が回転することで画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備えている。
LEDユニット40は、感光体ドラム51の上方に対向して配置され、その下端に左右方向に配列された図示しない複数のLED(Light Emitting Diode)を備えている。このLEDユニット40は、画像データに基づいて発光部が明滅することで、感光体ドラム51の表面を露光する。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙トレイ21との間で前後方向に並んで配置されており、アッパーカバー12が開かれた状態において本体筐体10に対し着脱可能に装着される構成となっている。各プロセスカートリッジ50は、感光体ドラム51と、感光体ドラム51を帯電させるための帯電器52と、感光体ドラム51にトナーを供給するための現像ローラ53と、供給ローラ54と、層厚規制ブレード55と、トナーを収容するトナー収容部56とを備えている。
転写ユニット70は、給紙部20とプロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、無端状のベルトからなる搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74と、パッチ検出センサ75とを備えている。搬送ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72との間に張設され、外側の面が各感光体ドラム51に対向配置されており、その内側には各転写ローラ74が各感光体ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
パッチ検出センサ75は、搬送ベルト73上に形成されるテスト用、詳しくは濃度測定用のトナー像(以下、「パッチ」とも称する。)を検出するセンサであり、搬送ベルト73の後部に対向して配置されている。このようなパッチ検出センサ75としては、例えば、発光素子と受光素子とを備えた光反射型のセンサなどを採用することができる。
定着ユニット80は、プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後方に設けられ、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に対向して配置されて加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、各LEDユニット40から照射される光により露光される。これにより、各感光体ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容部56内のトナーが、供給ローラ54の回転により現像ローラ53に供給され、現像ローラ53の回転により現像ローラ53と層厚規制ブレード55との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ53上に担持される。
現像ローラ53上に担持されたトナーは、現像ローラ53が感光体ドラム51に対向して接触するときに、感光体ドラム51上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム51上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像が形成される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Sが各感光体ドラム51と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム51上に形成されたトナー像が用紙S上に転写される。そして、用紙Sが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙S上に転写されたトナー像が熱定着される。
また、パッチの濃度を検出する場合には、感光体ドラム51の表面に濃度測定用の静電潜像が形成された後、当該濃度測定用の静電潜像に現像ローラ53からトナーが供給されることで、感光体ドラム51上にパッチが形成される。感光体ドラム51に形成されたパッチは、転写ローラ74によって搬送ベルト73上に転写された後、パッチ検出センサ75で濃度が検出される。
つまり、画像形成部30は、感光体ドラム51、用紙Sおよび搬送ベルト73といった転写対象物にトナー像を形成可能となっている。
定着ユニット80の後方には搬送ローラ15が設けられ、上方には排出ローラ16が設けられている。定着ユニット80から排出された用紙Sは、搬送ローラ15および排出ローラ16によって本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
次に、制御部100について詳細に説明する。
図2に示すように、制御部100は、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、外部のコンピュータPCから出力されてくる印字指令と、各センサ103,75,104から出力されてくる情報と、ROM等に記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。具体的に、制御部100は、パッチ形成手段101と、濃度検出手段110と、基準値設定手段120と、第1補正値設定手段130と、第2補正値設定手段140と、印字手段150と、前述したRAMやROM等で構成される記憶手段160とを備えている。言い換えると、制御部100は、記憶手段160に記憶されているプログラムに基づいて動作することで、パッチ形成手段101、濃度検出手段110、基準値設定手段120、第1補正値設定手段130、第2補正値設定手段140および印字手段150として機能している。
パッチ形成手段101は、搬送ベルト73上にパッチを形成するパッチ形成処理(パッチ形成工程)を実行する機能を有している。詳しくは、パッチ形成手段101は、パッチ形成処理において、搬送ベルト73上に2個の所定濃度(例えば100%)のパッチをそれぞれ異なる現像バイアスVn1,Vn2で形成する。つまり、パッチ形成手段101は、現像バイアスVn1で1個目のパッチを形成し、現像バイアスVn2で2個目のパッチを形成する。なお、帯電バイアスや転写バイアスなどの現像バイアス以外のパラメータの設定は、どのように設定してもよく、例えば画像形成時と同じ値としてもよい。
現像バイアスVn1,Vn2は、以下の式(1−1),(1−2)に示すように、現在の現像バイアスVnに対して所定値Vαを加算・減算した値に設定されている。
Vn1=Vn+Vα ・・・(1−1)
Vn2=Vn−Vα ・・・(1−2)
そして、パッチ形成手段101は、以下に示す各種条件が成立した場合に、パッチ形成処理を実行(開始)する。
パッチ形成手段101は、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着されたことを条件としてパッチ形成処理(以下、初回パッチ形成処理ともいう。)を実行する。また、パッチ形成手段101は、初回パッチ形成処理を実行した後においては、前回のパッチ形成からの印字量Pnが印字量閾値Pth1以上であるといった印字量条件と、前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差ΔT1の絶対値が温度閾値Tth1以上であるといった温度条件と、トナー残量センサ104で測定(検出)したトナーの残量に関する残量条件とに基づいて、パッチ形成処理を実行するか否かを判断している。
ここで、印字量Pnとは、パッチ形成処理が前回行われてから今回行われるまでの間における印字量をいう。なお、印字量Pnとしては、例えば、印字枚数、感光体ドラム51の回転回数、ピックアップローラ23の回転回数などを用いることができるが、本実施形態では、印字枚数として説明する。また、印字量Pnは、図示せぬカウンタによりカウントされている。カウンタによりカウントされる印字量Pnは、パッチ形成処理が行われるたびにリセットされる。また、温度閾値Tth1は、例えば10℃に設定することができる。
パッチ形成手段101は、温度条件が成立した場合には、トナーの残量(つまり、残量条件)に関わらず、パッチ形成処理を実行する。なお、本実施形態において、温度条件は、トナーの残量に関わらず、同じ条件となっている。また、パッチ形成手段101は、トナーの残量(以下、「トナー残量Q」ともいう。)が所定値Qth1より多い場合には、印字量条件が成立すると、パッチ形成処理を実行し、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には、印字量条件が成立しても、パッチ形成処理を実行しない。
濃度検出手段110は、パッチ検出センサ75によって搬送ベルト73上の2個のパッチの濃度をそれぞれ検出する濃度検出処理(濃度検出工程)を実行する機能を有している。濃度検出手段110は、2個のパッチの濃度を検出すると、その検出した各濃度C1,C2(以下、「検出濃度」とも称する。)を、そのときに印加した各現像バイアスVn1,Vn2とともに基準値設定手段120に出力する。
基準値設定手段120は、前述した各検出濃度C1,C2と各現像バイアスVn1,Vn2とに基づいて現像バイアスVnの基準値Vaを設定する基準値設定処理(基準値設定工程)を実行する機能を有している。具体的に、基準値設定手段120は、基準値設定処理において、各検出濃度C1,C2と各現像バイアスVn1,Vn2とに基づいて、図3に示すような現像バイアスと濃度との関係を示す1次関数を求める。そして、基準値設定手段120は、この1次関数と目標濃度Ctとに基づいて、現像バイアスVnの基準値Vaを設定する。
基準値設定手段120は、基準値Vaを設定すると、設定した基準値Vaを記憶手段160に記憶させる。なお、基準値設定手段120は、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着された場合には、基準値Vaとして初期値V0を設定する。つまり、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着されてから1回も濃度検出処理が行われていない場合には、基準値Vaとして初期値V0が設定されている。
第1補正値設定手段130は、印字量の条件の成立によりパッチ形成処理、濃度検出処理および基準値設定処理が行われた場合において、当該基準値設定処理の後に、第1補正値αを設定する第1補正値設定処理(第1補正値設定工程)を実行する機能を有している。具体的に、第1補正値設定手段130は、印字量Pnと、基準値Vaの前回値Vapと今回値Vanとの差とに基づいて、第1補正値αを設定している。詳しくは、第1補正値設定手段130は、以下の式(2)によって第1補正値αを設定している。
α=(Van−Vap)/Pn ・・・(2)
なお、式(2)における印字量Pnは、印字量の条件の成立によりパッチ形成処理、濃度検出処理および基準値設定処理が行われたときの印字量である。言い換えると、パッチ形成処理が前回行われてから今回行われるまでの間における印字量の総量であり、印字量閾値Pth1と同じ値となっている。したがって、式(2)の右辺の分母を、PnからPth1に置き換えてもよい。
また、第1補正値設定手段130は、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着された場合には、第1補正値αを初期値α0に設定する。つまり、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着されてから1回も第1補正値設定処理が行われていない場合には、第1補正値αとして初期値α0が設定されている。
第1補正値設定手段130は、第1補正値αを設定すると、設定した第1補正値αを記憶手段160に記憶させる。
第2補正値設定手段140は、温度条件の成立によりパッチ形成処理、濃度検出処理および基準値設定処理が行われた場合において、当該基準値設定処理の後に、第2補正値βを設定する第2補正値設定処理(第2補正値設定工程)を実行する機能を有している。具体的に、第2補正値設定手段140は、前回のパッチ形成処理時と今回のパッチ形成処理時の温度差である温度変化量ΔT2と、基準値Vaの前回値Vapと今回値Vanとの差とに基づいて、第2補正値βを設定している。詳しくは、第2補正値設定手段140は、以下の式(3)によって第2補正値βを設定している。
β=|Van−Vap|/|ΔT2| ・・・(3)
なお、第2補正値設定手段140は、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着された場合には、第2補正値βを初期値β0に設定する。つまり、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着されてから1回も第2補正値設定処理が行われていない場合には、第2補正値βとして初期値β0が設定されている。
第2補正値設定手段140は、第2補正値βを設定すると、設定した第2補正値βを記憶手段160に記憶させる。
印字手段150は、印字指令を受信した場合に、現像バイアス設定処理(現像バイアス設定工程)と、印字処理(印字工程)と、を実行する機能を有している。印字手段150は、現像バイアス設定処理において、現像バイアスの基準値Vaと、第1補正値αと、印字量Pnと、温度差ΔT1と、第2補正値βとに基づいて現像バイアスVnを設定している。具体的に、印字手段150は、以下の式(4)によって現像バイアスVnを設定している。なお、式(4)において、温度差ΔT1は、印字指令の受信時の温度Tnから前回のパッチ形成処理時の温度Tpを引いた値(Tn−Tp)で示す。
Vn=Va+α・Pn+β・(Tn−Tp) ・・・(4)
なお、印字手段150は、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着された場合には、前回のパッチ形成処理時の温度Tpを初期値T0に設定する。つまり、新品のプロセスカートリッジ50が本体筐体10に装着されてから1回も現像バイアス設定処理が行われていない場合には、前回のパッチ形成処理時の温度Tpとして初期値T0が設定されている。
印字手段150は、印字処理において、LEDユニット40等の制御を行う他、現像バイアス設定処理で設定した現像バイアスVnを現像ローラ53に印加することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成している。また、印字手段150は、印字処理を実行している際において、前述した印字量Pnをカウントしている。
記憶手段160は、前述した各補正値α,β、基準値Vaの履歴、印字量Pn、前回のパッチ形成処理時の温度Tpなどを記憶している。
次に、制御部100の動作(制御方法)について詳細に説明する。制御部100は、印字指令を受けると、図4に示す処理を実行する。なお、図4において、第1現像バイアス補正処理は、前述したパッチ形成処理、濃度検出処理、基準値設定処理、第1補正値設定処理および第2補正値設定処理を含んだ処理を示している。
ここで、図4に示す処理は、4つのプロセスカートリッジ50ごと、つまりトナーの色ごとにそれぞれ行われている。なお、第1現像バイアス補正処理については、4色同時に行ってもよいし、トナーの色ごとに別々に行ってもよい。詳しくは、例えば、4色のうちいずれかの色において第1現像バイアス補正処理の開始条件が成立した場合には、4色についての第1現像バイアス補正処理を同時に実行してもよい。また、例えば、4色のうち所定の色において第1現像バイアス補正処理の開始条件が成立した場合には、所定の色についてのみ第1現像バイアス補正処理を実行し、開始条件が成立していない他の3色についは第1現像バイアス補正処理を行わなくもよい。また、前述した新品のプロセスカートリッジ50の装着時に行う初回パッチ形成処理を含んだ第1現像バイアス補正処理についても、4色同時に行ってもよいし、トナーの色ごとに別々に行ってもよい。
図4に示すように、制御部100は、印字指令を受けると(START)、まず、温度センサ103によって現在の温度Tnを測定する(S1)。ステップS1の後、制御部100は、トナー残量センサ104によって現在のトナー残量Qを測定する(S2)。
ステップS2の後、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1より多いか否かを判断する(S3)。ステップS3においてQ>Qth1であると判断すると(Yes)、制御部100は、温度差ΔT1の絶対値が温度閾値Tth1以上であるか否かを判断する(S4)。
ステップS4においてΔT1≧Tth1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を実行する(S6)。なお、第1現像バイアス補正処理については、後で詳述する。
ステップS4においてΔT1<Tth1であると判断した場合には(No)、制御部100は、印字量Pnが印字量閾値Pth1以上であるか否かを判断する(S5)。ステップS5においてPn≧Pth1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を実行する(S6)。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1より多い場合には、温度条件(S4)と印字量条件(S5)のいずれかが成立すると、第1現像バイアス補正処理を実行する。
ステップS6の後、または、ステップS5でNoと判断した場合には、制御部100は、画像形成処理を実行する(S9)。なお、画像形成処理については、後で詳述する。
ステップS3においてQ≦Qth1であると判断した場合には(No)、制御部100は、温度差ΔT1の絶対値が温度閾値Tth1以上であるか否かを判断する(S7)。ステップS7においてΔT1≧Tth1以上であると判断すると(Yes)、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を実行する(S8)。ここで、ステップS8の第1現像バイアス補正処理と、ステップS6の第1現像バイアス補正処理は、同じ処理である。
ステップS8の後、または、ステップS7でNoと判断した場合には、制御部100は、画像形成処理を実行する(S9)。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、印字量条件を見ずに、温度条件のみを見ることで、第1現像バイアス補正処理を実行するか否かを判断している。そのため、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、印字量条件が成立したとしても、第1現像バイアス補正処理は実行されないようになっている。
図5に示すように、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を開始すると(START)、まず、現在の現像バイアスVnに対して所定値Vαを加算・減算することで2種類の現像バイアスVn1,Vn2を設定する(S21)。ステップS21の後、制御部100は、設定した2種類の現像バイアスVn1,Vn2によって、2個のパッチを搬送ベルト73上に形成する(S22)。
ステップS22の後、制御部100は、パッチ検出センサ75によって搬送ベルト73上の2個のパッチの濃度C1,C2をそれぞれ測定する(S23)。ステップS23の後、制御部100は、2種類の現像バイアスVn1,Vn2および濃度C1,C2により図3に示す一次関数を算出し、この一次関数と目標濃度Ctとに基づいて、現像バイアスVnの基準値Vaを設定する(S24)。
ステップS24の後、制御部100は、今回の第1現像バイアス補正処理を開始するきっかけとなった条件(印字量条件または温度条件)に応じて、第1補正値αまたは第2補正値βを設定する(S25)。詳しくは、ステップS25において、制御部100は、印字量条件によって今回の第1現像バイアス補正処理を開始したと判断した場合には、前述した式(2)によって第1補正値αを設定する。また、ステップS25において、制御部100は、温度条件によって今回の第1現像バイアス補正処理を開始したと判断した場合には、前述した式(3)によって第2補正値βを設定する。
ステップS25の後、制御部100は、印字量Pnをカウントするカウンタをリセットして、印字量Pnを0にして(S26)、第1現像バイアス補正処理を終了する。
図6に示すように、制御部100は、画像形成処理を開始すると(START)、まず、前述した式(4)によって現像バイアスVnを設定する(S31)。ステップS31の後、制御部100は、1枚の用紙Sに対して画像形成制御を行う(S32)。
ステップS32の後、制御部100は、印字量Pnをカウントするカウンタによって、印字量Pnをカウントアップする(S33)。詳しくは、印字量Pnの前回値Pn´に1を加えることで、印字量Pnをカウントアップする。
ステップS33の後、制御部100は、印字データが無くなったか否かを判断する(S34)。ステップS34において印字データがまだ残っていると判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS31の処理に戻る。ステップS34において印字データがすべて無くなったと判断した場合には(Yes)、制御部100は、画像形成処理を終了する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、印字量条件が成立してもパッチ形成処理(第1現像バイアス補正処理)を実行しないので、トナーの消費を抑えることができる。また、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合でも、温度条件が成立するとパッチ形成処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化を補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなっても、温度条件が通常時(トナーの残量が多い場合)と同じなので、温度条件に基づいて開始されるパッチ形成処理の頻度を通常時相当の頻度にすることができ、温度変化による画像の顕著な濃度変化を良好に補正することができる。
なお、第1実施形態では、パッチ形成処理で形成したパッチに基づいて行う補正処理を、第1現像バイアス補正処理としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、後述するようなガンマ補正処理や位置補正処理などであってもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第1実施形態に係る制御部100の制御を一部変更したものであるため、第1実施形態と略同様の構造となる部材や処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1実施形態では、トナー残量Qに関わらず温度条件を同じ条件(ステップS4,S7参照)とするとともに温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を同じ量(ステップS6,S8で実行される第1現像バイアス補正処理におけるステップS22参照)としたが、第2実施形態では、トナー残量Qに応じて温度条件やトナー使用量を変更している。具体的に、第2実施形態において、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下になった場合には、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、温度閾値を大きくしている。また、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下になった場合には、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくしている。
詳しくは、第2実施形態において、制御部100は、図7および図8に示すフローチャートに従って制御を行うように構成されている。図7に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと同じステップS1〜S6,S9を備えており、図4のステップS7,S8の代わりに新たなステップS41,S42を設けた構成となっている。
ステップS41において、制御部100は、温度差ΔT1が、温度閾値Tth1よりも大きな温度閾値Tth2以上であるか否かを判断する。ステップS41においてΔT1<Tth2と判断した場合には(No)、制御部100は、画像形成処理を実行する(S9)。
ステップS41においてΔT1≧Tth2であると判断した場合には、制御部100は、第1現像バイアス補正処理とは異なる第2現像バイアス補正処理を実行する(S42)。第2現像バイアス補正処理は、図8のフローチャートに示す処理であり、図5に示すフローチャートと同じステップS21,S25,S26を備えるとともに、図5のステップS22〜S24の代わりに新たなステップS51〜S53を設けた構成となっている。
ステップS51において、制御部100は、ステップS21で設定した現像バイアスVnによって1個のパッチを搬送ベルト73上に形成する。つまり、第2現像バイアス補正処理でのパッチ形成処理(S51)におけるパッチの数(つまり、トナー使用量)が、第1現像バイアス補正処理でのパッチ形成処理(S22)におけるパッチの数よりも少なくなっている。
ステップS51の後、制御部100は、パッチ検出センサ75によって搬送ベルト73上の1個のパッチの濃度を測定する(S52)。ステップS52の後、制御部100は、パッチを形成した際の現像バイアスVnと、ステップS52で測定した濃度(検出濃度)と目標濃度との差に対応する現像バイアスΔVaと、に基づいて現像バイアスの基準値Vaを設定する(S53)。つまり、制御部100(基準値設定手段120)は、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に実行する基準値設定処理(S24)とは異なる基準値設定処理(基準値設定工程)を実行する。詳しくは、基準値設定手段120は、以下の式(5)によって基準値Vaを設定している。
Va=Vn−ΔVa ・・・(5)
ここで、現像バイアスΔVaは、今回のパッチ形成処理時の現像バイアスVnと、目標濃度に対する理想の現像バイアスとの差である。基準値設定手段120は、例えば、現像バイアスΔVaと、検出濃度と目標濃度との差との関係を示すマップに基づいて、現像バイアスΔVaを求めている。
以上、第2実施形態によれば、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、温度閾値を大きくするので、温度条件に基づいて開始されるパッチ形成処理の頻度を低くすることができ、トナーの消費を抑えることができる。また、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量が少なくなるので、トナーの消費を抑えることができる。
なお、第2実施形態において、4色のうち所定の色において第2現像バイアス補正処理を実行する場合には、他の3色においても同様に第2現像バイアス補正処理を行ってもよい。
また、第2実施形態では、パッチ形成処理におけるトナーの使用量を少なくするためにパッチの数を2個から1個に減らすように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、トナー残量Qが所定値Qth1より多い場合には、所定の第1濃度で所定数のパッチを形成し、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には、第1濃度よりも小さな第2濃度で所定数のパッチを形成してもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第2実施形態に係る制御部100の制御を一部変更したものであるため、第2実施形態と略同様の構造となる部材や処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、印字量条件を見ないことで、印字量条件に基づくパッチ形成処理が実行されないように構成したが、第3実施形態では、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合であっても、印字量条件に基づくパッチ形成処理を実行するが、この際の印字量条件を厳しくするとともに、印字量条件に基づくパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくしている。さらに、第3実施形態では、トナー残量Qが段階的に少なくなるにつれて、印字量条件に基づくパッチ形成処理が実行される頻度や当該パッチ形成処理でのトナーの使用量が、徐々に低下するように構成されている。
詳しくは、第3実施形態において、制御部100は、図9に示すフローチャートに従って制御を行うように構成されている。図9に示すフローチャートは、図7に示すフローチャートと同じステップS1〜S6,S9,S41,S42を備えるとともに、新たなステップS61〜S65を備えた構成となっている。
ステップS61の処理は、ステップS3においてQ≦Qth1であると判断された場合(No)に実行される。ステップS61において、制御部100は、トナー残量Qが、所定値Qth1よりも小さな所定値Qth2よりも多いか否かを判断する。ステップS61においてQ>Qth2であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、前述したステップS41の処理を実行する。
ステップS41においてΔT1<Tth2であると判断した場合には(No)、制御部100は、印字量Pnが、印字量閾値Pth1よりも大きな印字量閾値Pth2以上であるか否かを判断する(S64)。つまり、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、印字量閾値(Pth1<Pth2)が大きくなっている。
ステップS64においてPn≧Pth2であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第2現像バイアス補正処理を実行する(S65)。ここで、第2現像バイアス補正処理は、第2実施形態で説明したように、第1現像バイアス補正処理でのパッチ形成処理よりもパッチの数が少なくなるパッチ形成処理を含んだ処理である(図8参照)。これにより、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量が少なくなっている。
ステップS64においてPn<Pth2であると判断した場合には(No)、制御部100は、画像形成処理を実行する(S9)。ステップS61においてQ≦Qth2であると判断した場合には(No)、制御部100は、ステップS41と同様の処理を実行する(S62)。ステップS62においてΔT1≧Tth2であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS42と同様の処理を実行する(S63)。ステップS63の後、または、ステップS62でNoと判断した場合には、制御部100は、画像形成処理を実行する(S9)。つまり、トナー残量Qが所定値Qth2以下である場合には、印字量条件を見ないことで、印字量条件に基づくパッチ形成処理が実行されないようになっている。
以上、第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、印字量閾値を大きくする、つまり印字量条件を厳しくすることで、印字量条件に基づいて開始されるパッチ形成処理の頻度を低くすることができるので、トナーの消費を抑えることができる。また、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量が少なくなるので、トナーの消費を抑えることができる。
また、トナー残量Qが所定値Qth2以下とさらに少なくなった場合には、印字量条件に基づくパッチ形成処理が実行されないので、トナー残量Qが極めて少なくなった場合においてトナーの消費をより抑えることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1,Qth2以下と少なくなった場合でも、温度条件が成立するとパッチ形成処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化を補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1,Qth2以下と少なくなった場合には、温度閾値を大きくすることで(Tth1<Tth2)、温度条件に基づいて開始されるパッチ形成処理の頻度を低くすることができるので、トナーの消費を抑えることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1,Qth2以下と少なくなった場合には、温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量が少なくなるので(S42,S63)、トナーの消費を抑えることができる。
なお、第3実施形態では、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合(詳しくは、Qth1≧Q>Qth2の場合)には、印字量条件を厳しくするとともに、印字量条件に基づくパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、印字量条件を厳しくするが、印字量条件に基づくパッチ形成処理でのトナーの使用量はQ>Qth1の場合と同じ使用量としてもよい。また、例えば、トナー残量Qが所定値Qth1以下である場合には、印字量条件に基づくパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくするが、印字量条件はQ>Qth1の場合と同じ条件としてもよい。具体的には、図9において、ステップS64の印字量閾値をPth2からPth1に変更してもよいし、ステップS65の補正処理を第1現像バイアス補正処理にしてもよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第1実施形態に係る制御部100の制御を一部変更したものであるため、第1実施形態と略同様の構造となる部材や処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、第4実施形態に係る制御部100は、第1実施形態と同様の第1現像バイアス補正処理(S72)を実行する他、ガンマ補正処理(S76)と位置補正処理(S80)とを実行する。なお、以下の説明では、便宜上、前述した第1現像バイアス補正処理でのパッチ形成処理を「第1パッチ形成処理」と称して、各補正処理でのパッチ形成処理と区別することとする。
ガンマ補正処理は、外部のコンピュータPCによる指示濃度(指示階調)と、カラープリンタ1自身の出力濃度とのずれを補正するために、画像パターン(ディザパターン)と当該画像パターンに対応する指示濃度との関係を補正する処理である。つまり、制御部100は、コンピュータPCから指示濃度を受けると、指示濃度に対応した画像パターンを選択し、当該画像パターンで画像を形成しており、これにより、指示濃度に対応した出力濃度で画像が表示される。トナーの劣化や温度変化により指示濃度と出力濃度との関係が崩れることがあり、この場合に、制御部100は、ガンマ補正を実行する。
ガンマ補正処理において、制御部100は、色ごとに複数の濃度(例えば20%、40%、60%、80%、100%)に応じた複数の画像パターンで濃度が異なる複数のパッチを搬送ベルト73上に形成するといった第2パッチ形成処理を実行する。つまり、制御部100は、第2パッチ形成処理において、画像パターンと当該画像パターンに対応する指示濃度との関係を補正するためのテスト用のパッチを搬送ベルト73上に形成している。
その後、制御部100は、これらのパッチをパッチ検出センサ75で読み取り、受光量に基づいて実際の濃度を算出し、パッチ間の濃度の相対関係から各色の濃度の変化特性を特定する。そして、当該変化特性と外部のコンピュータPCの指示濃度との相対関係テーブルを作成する。その後、制御部100は、相対関係テーブルに基づいて、指示濃度と画像パターンとの関係を補正する。例えば、指示濃度20%に対応して第1画像パターンが設定されている場合において、ガンマ補正処理を行った際に、実際の出力濃度が20%からずれた値で検出されると、制御部100は、相対関係テーブルに基づいて、指示濃度20%に対応する画像パターンを第1画像パターンとは別の第2画像パターンに置き換える。つまり、ガンマ補正処理では、外部のコンピュータPCから指示された階調を相対関係テーブルに基づいて他の階調に置き換えることで、階調ごとの濃度の不足ないし過剰を解消している。
位置補正処理は、用紙S上の画像の副走査方向のずれを補正するための処理である。なお、位置補正処理としては、動的位置ずれ補正と静的位置ずれ補正があるが、いずれか一方の補正のみを行ってもよいし、両方を行ってもよい。
動的位置ずれ補正は、感光体ドラム51などのローラ部材の偏心やこれらを回転駆動するギアのピッチの狂い等に起因する、特定の周期を有する動的な画像位置のずれを調整するための補正値(位置ずれ量)を取得するための処理である。制御部100は、補正値を取得すると、この補正値に基づいてLEDユニット40の露光タイミング(光を出射するタイミング)を補正することで、動的な画像位置のずれを補正している。
動的位置ずれ補正において、制御部100は、左右方向に長い複数のパッチが搬送方向に間隔を空けて並ぶように、複数のパッチの列を色ごとに搬送ベルト73上に形成するといった、第3パッチ形成処理の一例としての第4パッチ形成処理を実行する。つまり、制御部100は、第4パッチ形成処理において、露光タイミングを補正するためのテスト用のパッチを搬送ベルト73上に形成している。その後、制御部100は、これらのパッチをパッチ検出センサ75で読み取り、各パッチ間の間隔を算出し、周期的な位置ずれ量(補正値)を取得する。
静的位置ずれ補正は,感光体ドラム51やLEDユニット40の取り付け位置のずれ等に起因する、特定の周期を有しない静的な画像位置のずれを調整するための補正値(位置ずれ量)を取得するための処理である。制御部100は、補正値を取得すると、この補正値に基づいてLEDユニット40の露光タイミングを補正することで、静的な画像位置のずれを補正している。
静的位置ずれ補正において、制御部100は、左右方向に長い4色のパッチが搬送方向に間隔を空けて交互にならび、かつ、交互に並んだ4色のパッチの群が搬送方向に間隔を空けて並ぶように、各パッチを搬送ベルト73上に形成するといった、第3パッチ形成処理の一例としての第5パッチ形成処理を実行する。つまり、制御部100は、第5パッチ形成処理において、露光タイミングを補正するためのテスト用のパッチを搬送ベルト73上に形成している。その後、制御部100は、これらのパッチをパッチ検出センサ75で読み取り、各パッチ間の間隔を算出し、色間の位置ずれ量(補正値)を取得する。
そして、前述したガンマ補正処理および位置補正処理は、第1現像バイアス処理と同様に、印字量条件および温度条件に基づいて開始されるようになっている。なお、各補正処理での印字量条件および温度条件は、同じ条件に設定してもよいし、異なる条件に設定してもよい。
以下に、第4実施形態での制御部100の動作について図10を参照して詳細に説明する。図10に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートと同じステップS1,S2,S9を備えるとともに、新たなステップS71〜S80を備えた構成となっている。
制御部100は、ステップS2の後、前回の第1パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差である第1温度差ΔT11が第1温度閾値Tth11以上であるといった第1温度条件、または、前回の第1パッチ形成処理からの印字量である第1印字量Pn11が第1印字量閾値Pth11以上であるといった第1印字量条件が成立したか否かを判断する(S71)。ステップS71においてΔT11≧Tth11またはPn11≧Pth11であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1現像バイアス補正処理(第1パッチ形成処理)を実行する(S72)。つまり、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を開始するための条件としてトナー残量Qの条件を見ないことで、第1温度条件または第1印字量条件が成立した場合には、トナー残量Qに関わらず、第1現像バイアス補正処理を実行する。
ステップS72の後、または、ステップS71でNoと判断した場合には、制御部100は、前回の第2パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差である第2温度差ΔT21が第2温度閾値Tth21以上であるといった第2温度条件が成立したか否かを判断する(S73)。ステップS73においてΔT21≧Tth21であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ガンマ補正処理(第2パッチ形成処理)を実行する(S76)。つまり、制御部100は、第2温度条件が成立した場合には、その他の条件(第2印字量条件およびトナー残量Qの条件)を見ないでガンマ補正処理を実行するので、印字量Pnおよびトナー残量Qに関わらず、ガンマ補正処理を実行する。ステップS76の後、制御部100は、ステップS77の処理に移行する。
ステップS73においてΔT21<Tth21であると判断した場合には(No)、制御部100は、前回のガンマ補正処理(第2パッチ形成処理)からの印字量である第2印字量Pn21が第2印字量閾値Pth21以上であるといった第2印字量条件が成立したか否かを判断する(S74)。ステップS74においてPn21≧Pth21であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1より多いか否かを判断する(S75)。
ステップS75においてQ>Qth1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ガンマ補正処理を実行する(S76)。つまり、制御部100は、第2印字量条件が成立し(S74:Yes)、かつ、トナー残量Qが所定値Qth1より多い場合には(S75:Yes)、ガンマ補正処理を実行する。
ステップS74またはステップS75でNoと判断した場合には、制御部100は、ガンマ補正処理を実行せずに、ステップS77の処理に移行する。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には(S75:No)、第2印字量条件が成立しても(S74:Yes)、ガンマ補正処理を実行しない。
ステップS77において、制御部100は、前回の第3パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差である第3温度差ΔT31が第3温度閾値Tth31以上であるといった第3温度条件が成立したか否かを判断する。ステップS77においてΔT31≧Tth31であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、位置補正処理(第3パッチ形成処理としての第4または第5パッチ形成処理)を実行する(S80)。つまり、制御部100は、第3温度条件が成立した場合には、その他の条件(第2印字量条件およびトナー残量Qの条件)を見ないで位置補正処理を実行するので、印字量Pnおよびトナー残量Qに関わらず、位置補正処理を実行する。ステップS80の後、制御部100は、ステップS9の処理に移行する。
ステップS77においてΔT31<Tth31であると判断した場合には(No)、制御部100は、前回の位置補正処理(第3パッチ形成処理としての第4または第5パッチ形成処理)からの印字量である第3印字量Pn31が第3印字量閾値Pth31以上であるといった第3印字量条件が成立したか否かを判断する(S78)。ステップS78においてPn31≧Pth31であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1より多いか否かを判断する(S79)。
ステップS79においてQ>Qth1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、位置補正処理を実行する(S80)。つまり、制御部100は、第3印字量条件が成立し(S78:Yes)、かつ、トナー残量Qが所定値Qth1より多い場合には(S79:Yes)、位置補正処理を実行する。
ステップS78またはS79でNoと判断した場合には、制御部100は、位置補正処理を実行せずに、ステップS9の処理に移行する。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下の場合には(S79:No)、第3印字量条件が成立しても(S78:Yes)、位置補正処理を実行しない。
以上、第4実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、第2印字量条件または第3印字量条件が成立してもガンマ補正処理または位置補正処理を実行しないので、トナーの消費を抑えることができる。また、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合でも、第2温度条件または第3温度条件が成立するとガンマ補正処理または位置補正処理を実行するので、温度変化による画像の顕著な濃度変化または位置ずれを補正することができ、印字品質の低下を抑えることができる。
トナーの残量に関わらず、第1印字量条件または第1温度条件が成立すると第1現像バイアス補正処理(第1パッチ形成処理)を実行するので、トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなっても、現像バイアスを良好に補正することができる。
なお、第4の実施形態では、第1印字量条件および第1温度条件のいずれか一方が成立した場合に第1パッチ形成処理を実行したが、本発明はこれに限定されず、第1印字量条件および第1温度条件の少なくとも一方が成立した場合に第1パッチ形成処理を実行してもよい。この場合、例えば第1印字量条件および第1温度条件の両方が同時に成立した際には、いずれかの条件(例えば第1温度条件)に対応した第1パッチ形成処理を実行すればよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前述した第4実施形態に係る制御部100の制御を一部変更したものであるため、第4実施形態と略同様の構造となる部材や処理(ステップ)には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第5実施形態は、第4実施形態における第1現像バイアス補正処理の開始条件にトナー残量Qの条件を追加した形態である。具体的に、第5実施形態において、制御部100は、図11に示すフローチャートに従って制御を行うように構成されている。図11に示すフローチャートは、図10に示すフローチャートのすべてのステップを備えるとともに、新たなステップS91〜S95を備えた構成となっている。
図11に示すように、制御部100は、ステップS2の後、トナー残量Qが所定値Qth1より多いか否かを判断する(S91)。ステップS91においてQ>Qth1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、ステップS71の処理に移行する。
ステップS91においてQ≦Qth1であると判断した場合には(No)、制御部100は、第1温度差ΔT11が第1温度閾値Tth11以上であるか否かを判断する(S92)。ステップS92においてΔT11≧Tth11であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第1現像バイアス補正処理を実行する(S93)。
ステップS92においてΔT11<Tth11であると判断した場合には(No)、制御部100は、第1印字量Pn11が、第1印字量閾値Pth11よりも大きな第1印字量閾値Pth12以上であるか否かを判断する(S94)。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下になった場合には(S91:No)、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、第1印字量閾値を大きくしている(Pth11<Pth12)。
ステップS94においてPn11≧Pth12であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、第2現像バイアス補正処理を実行する(S95)。つまり、制御部100は、トナー残量Qが所定値Qth1以下になった場合には(S91:No)、トナー残量Qが所定値Qth1よりも多い場合に比べて、第1印字量条件に基づいて実行する第1パッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくしている(パッチ2個→1個)。
ステップS93,S95の後、または、ステップS94でNoと判断した場合には、制御部100は、ステップS73の処理に移行する。
以上、第5実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、第1印字量閾値を大きくするので(Pth11<Pth12)、第1パッチ形成処理の頻度を低くすることができ、トナー消費を抑えることができる。
トナー残量Qが所定値Qth1以下と少なくなった場合には、第1印字量条件に基づいて実行する第1パッチ形成処理でのトナーの使用量が少なくなるので、トナー消費を抑えることができる。
前記実施形態では、搬送ベルト73上に形成したパッチをパッチ検出センサ75によって検出するように構成したが、本発明はこれに限定されず、例えば、用紙上に形成したパッチをパッチ検出センサで検出してもよい。
前記実施形態では、トナー残量センサ104によってトナー残量を検出したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像データに基づいてトナーの消費量を算出し、この消費量を、新品状態のプロセスカートリッジ50内のトナー量から引くことで、トナー残量を求めてもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばモノクロプリンタや複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。また、画像形成部も様々な構造を採用することができ、例えば、レーザを出射するスキャナユニットなどの前記実施形態とは異なる露光装置を備えた画像形成部であってもよいし、ベルト状の感光体などの前記実施形態とは異なる感光体を備えた画像形成部であってもよい。
1 カラープリンタ
30 画像形成部
73 搬送ベルト
100 制御部

Claims (12)

  1. 転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能であり、
    トナーの残量が所定値より多い場合には、前回のパッチ形成からの印字量が印字量閾値以上であるといった印字量条件が成立すると、前記パッチ形成処理を実行し、
    トナーの残量が所定値以下の場合には、前記印字量条件が成立しても、前記パッチ形成処理を実行せず、
    前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差が温度閾値以上であるといった温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記パッチ形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、トナーの残量が前記所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記温度閾値を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、トナーの残量が前記所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記温度条件は、前記トナーの残量に関わらず、同じ条件であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記転写対象物上にテスト用のトナー像であるパッチを形成するパッチ形成処理を実行可能であり、
    トナーの残量が所定値より多い場合には、前回のパッチ形成からの印字量が印字量閾値以上であるといった印字量条件が成立すると、前記パッチ形成処理を実行し、
    トナーの残量が所定値以下の場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記印字量閾値を大きくする処理および前記印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくする処理のうち少なくとも一方を実行し、
    前回のパッチ形成時と印字指令の受信時の温度差が温度閾値以上であるといった温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記パッチ形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記制御部は、トナーの残量が所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記印字量閾値を大きくするとともに、前記印字量条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくすることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、トナーの残量が前記所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記温度閾値を大きくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、トナーの残量が前記所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記温度条件に基づいて実行するパッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 転写対象物にトナー像を形成する画像形成部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記転写対象物上に、現像バイアスを補正するためのテスト用のトナー像であるパッチを形成する第1パッチ形成処理と、
    前記転写対象物上に、画像パターンと当該画像パターンに対応する濃度との関係を補正するためのテスト用のトナー像であるパッチを形成する第2パッチ形成処理と、を実行可能であり、
    トナーの残量に関わらず、前回の第1パッチ形成処理からの印字量である第1印字量が第1印字量閾値以上であるといった第1印字量条件および前回の第1パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差が第1温度閾値以上であるといった第1温度条件の少なくとも一方が成立した場合に、前記第1パッチ形成処理を実行し、
    前回の第2パッチ形成処理からの印字量である第2印字量が第2印字量閾値以上であるといった第2印字量条件が成立し、かつ、トナーの残量が所定値より多い場合には、前記第2パッチ形成処理を実行し、
    トナーの残量が所定値以下の場合には、前記第2印字量条件が成立しても、前記第2パッチ形成処理を実行せず、
    前回の第2パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差が第2温度閾値以上であるといった第2温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記第2パッチ形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記転写対象物上に、露光タイミングを補正するためのテスト用のトナー像であるパッチを形成する第3パッチ形成処理を実行可能であり、
    前回の第3パッチ形成処理からの印字量である第3印字量が第3印字量閾値以上であるといった第3印字量条件が成立し、かつ、トナーの残量が所定値より多い場合には、前記第3パッチ形成処理を実行し、
    トナーの残量が所定値以下の場合には、前記第3印字量条件が成立しても、前記第3パッチ形成処理を実行せず、
    前回の第3パッチ形成処理時と印字指令の受信時の温度差が第3温度閾値以上であるといった第3温度条件が成立した場合には、トナーの残量に関わらず、前記第3パッチ形成処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、トナーの残量が所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記第1印字量閾値を大きくすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、トナーの残量が所定値以下になった場合には、トナーの残量が前記所定値よりも多い場合に比べて、前記第1印字量条件に基づいて実行する第1パッチ形成処理でのトナーの使用量を少なくすることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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