JP2006201613A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録材上に画像濃度測定用パターンを形成して画像形成条件の調整を行う前に、この調整の必要性を判別する。
【解決手段】画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の端部余白領域に検査用パターンを形成してその濃度をカラーセンサで検出し、基準濃度との濃度差を検出する。つぎに、この濃度差が許容値を超えたか否かを判別し、許容値を超えた場合にのみ画像形成条件の調整を行う。このため、検査用パターンの濃度の濃度変動が許容値以内の場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすむので、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する印刷機または電子写真方式のプリンタ、複写機等の画像形成装置に関し、特に、画像濃度を制御する画像形成装置、その制御方法、制御プログラム、記憶媒体に関する。
近年、印刷機やプリンタ、複写機等のカラー画像形成装置には、出力画像の高画質化が求められている。特に、画像濃度の安定性は、画像の品位に大きな影響を与えるため重要である。
ところで、カラー画像形成装置は、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像濃度が変動することがある。特に電子写真方式のカラー画像形成装置の場合、わずかな環境変動でも画像濃度の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがあるので、常に一定の画像濃度を保つための手段を持つ必要がある。
そこで、記録材上に画像濃度検知用パターンの濃度あるいは色度を検知する光学式センサ(以下カラーセンサという)を設置したカラー画像形成装置が提案されている(例えば、特開平2003-287934号公報参照)。
このカラーセンサは、例えば、発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いるか、又は、発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成する。このことによりRGB出力等の異なる3種以上の出力が得られる。このカラーセンサを使用して画像濃度制御を実施することによって、精度の高い画像濃度が実現される。
特開2000−39746号公報
しかしながら、カラーセンサを用いた制御をするためには、記録材上に画像濃度検知用パターンを形成しなければならず、記録材及びトナーを消費する。従って、実施回数を極力少なくしつつ、効果的な画像濃度制御を行う必要が有る。
一方、電子写真方式の画像形成装置で発生する画像濃度変動(転写/定着性の変動も含む)は、使用環境の状態やプリント画像パターンなどの諸条件に左右されるものであり、画像濃度変動の程度は装置の使用条件により大きく異なり、予測は非常に困難である。
従って、使用条件の違いにより、さほど画像濃度変動が発生しないケースと、著しく画像濃度変動が生じるケースとが起こりうる。
一方、プリンタは常に安定した画像濃度でプリントを行なう必要があるので、最も画像濃度変動が大きく(急激に)生じるケースを想定してカラーセンサ制御を実施しなければならない。この場合、画像濃度があまり変動しないような条件下では、不要な制御を実施することになる。すなわち、不要なプリント待ち時間やプリントコストの増大(記録材やトナーの消費による)を発生させることになる。
本発明は、上記説明した従来技術の問題点を解決することを出発点としてなされたものであり、その目的は、記録材上に画像濃度測定用パターンを形成して画像形成条件の調整を行う前に、この調整の必要性を判別することのできる画像形成装置およびその制御方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置は、以下の構成を有する。すなわち、記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置であって、前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成手段と、前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターンの濃度と前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較手段と、前記濃度差に基づいて濃度変動の有無を判別する濃度変動判別手段と、前記濃度変動判別手段の判別結果に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置は、以下の構成を有する。すなわち、記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置であって、前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成手段と、前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターン濃度を前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較手段と、前記濃度差の検出結果をユーザに送信する送信手段と、前記ユーザからの指示を受信する受信手段と、前記受信したユーザからの指示に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置の制御方法であって、前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程と、前記光学的検出工程により検出された前記検査用パターンの濃度と前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程と、前記濃度差に基づいて濃度変動の有無を判別する濃度変動判別工程と、前記濃度変動判別工程の判別結果に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置の制御方法であって、前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程と、前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターン濃度を前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程と、前記濃度差の検出結果をユーザに送信する送信工程と、前記ユーザからの指示を受信する受信工程と、前記受信したユーザからの指示に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置およびその制御方法によれば、記録材上に画像濃度測定用パターンを形成して画像形成条件の調整を行う前に、この調整の必要性を判別することができる。そのため、この調整が不要と判別される場合には調整を行わないですむため調整回数を減らすことができるため、ユーザーの印刷待ち時間を短縮したり印刷コストを削減することができる。
以下添付図面を参照して本願発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
[本実施形態の特徴]
本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域(被裁断領域または端部余白領域)に検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)基準濃度との濃度差が許容値を超えたか否かを判別し、(4)許容値を超えた場合にのみ画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、検査用パターンの濃度の濃度変動が許容値以内の場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすむので、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。本実施形態は、例えばA3ノビなどの、端部を裁断することを前提として印字する印刷物に対して好適な方法であり、その他にも端部余白領域を有効活用できる場合などに有効である。以下、本実施形態の画像形成装置について詳細に説明する。
[画像形成装置の全体構成:図1]
図1は、本実施形態のカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図である。本画像形成装置は、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例であり、中間転写体27を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置である。本画像形成装置は、図1に示す画像形成部と図示しない画像処理部から構成される。
以下、図1を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における、画像形成部の動作を説明する。まず、図示しない画像処理部では、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像の色を表すRGB信号をカラー画像形成装置の色再現領域に合わせたデバイスRGB信号へ変換する。次に、変換したデバイスRGB信号を、色分解テーブルでカラー画像形成装置のトナー色材色である、YMCK信号へ変換する。YMCK信号は、濃度特性の補正、ディザ処理が加えられ、YMCK各色のレーザー露光時間に変換する。
次に、画像形成部では、画像処理部が変換したレーザー露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を記録材Pへ転写し、その記録材P上の多色トナー像を定着させる。この画像形成部は、給紙部21、現像色分並置したステーション毎の感光体(22Y、22M、22C、22K)、帯電手段(23Y、23M、23C、23K)、トナーカートリッジ(25Y、25M、25C、25K)、現像手段(26Y、26M、26C、26K)、中間転写体27、転写ローラ28、クリーニング手段29、定着部30、カラーセンサ1によって構成されている。
感光ドラム(感光体)22Y、22M、22C、22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム22Y、22M、22C、22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。帯電手段として、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の感光体を帯電させるための4個の帯電器23Y、23M、23C、23Kを備える構成で、各帯電器には帯電ローラ23YS、23MS、23CS、23KSが備えられ、不図示の高圧電源よりバイアスが印加される。
感光ドラム22Y、22M、22C、22Kへの露光光はスキャナ部24Y、24M、24C、24Kから送られ、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像が形成されるように構成されている。現像手段として、静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y、26M、26C、26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS、26MS、26CS、26KSが設けられ、不図示の高圧電源よりバイアスが印加される。
中間転写体27は、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、感光ドラム22Y、22M、22C、22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。その後、中間転写体27に後述する転写ローラ28が接触して記録材Pを狭持搬送し、記録材Pに中間転写体27上の多色トナー像が転写する。転写ローラ28は、記録材P上に多色トナー像を転写している間、28aの位置で記録材Pに当接し、印字処理後は28bの位置に離間する。
定着部30は、記録材Pを搬送させながら、転写された多色トナー像を溶融定着させるものであり、図1に示すように記録材Pを加熱する定着ローラ31と記録材Pを定着ローラ31に圧接させるための加圧ローラ32を備えている。定着ローラ31と加圧ローラ32は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ33、34が内蔵されている。すなわち、多色トナー像を保持した記録材Pは定着ローラ31と加圧ローラ32により搬送されるとともに、熱および圧力を加えられ、トナーが表面に定着される。トナー像定着後の記録材Pは、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。クリーニング手段29は、中間転写体27上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体27上に形成された4色の多色トナー像を記録材Pに転写した後の廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
画像上の光反射特性を検知する光学式センサであるカラーセンサ1は、図1のカラー画像形成装置において記録材搬送路の定着部30より下流に記録材Pの画像形成面へ向けて配置されており、記録材P上に形成された定着後の画像濃度検知用パターンに対するRGB出力値を検知する。カラー画像形成装置内部に配置することにより、定着後の画像を排紙部に排紙する前に、自動的に検知することが可能となる。
[カラーセンサ:図2A]
次に、カラーセンサ1の詳細について説明する。図2Aに、カラーセンサ1の構成の一例を示す。カラーセンサ1は、白色LED53とRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより構成される。白色LED53を定着後の画像濃度検知用パターン61が形成された記録材Pに対して斜め45度より入射させ、0度方向への乱反射光強度をRGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aにより検知する。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの受光部は、54bのようにRGBが独立した画素となっている。RGBオンチップフィルタ付き電荷蓄積型センサ54aの電荷蓄積型センサは、フォトダイオードでも良い。RGBの3画素のセットが、数セット並んでいるものでも良い。また、入射角が0度、反射角が45度の構成でも良い。更には、RGB3色が発光するLEDとフィルタ無しセンサにより構成しても良い。
[画像形成装置の制御構成:図2B]
次に、図2Bを用いて、本実施形態の画像形成装置の制御構成を示す。同図において、211はCPUであり、212は搬送ベルト、駆動ローラ、駆動部などを有する駆動制御部であり、213は光学センサ、光学センサ制御部などを有する検出部であり、214は各種の制御プログラムや各種データ、画像濃度変換テーブル、各種データ(例えば、目標画像濃度特性(基準値濃度など)、画像濃度変動許容範囲の上限値、下限値など)などを有するROMであり、215はRAMであり、216は、感光ドラム、レーザスキャナ、濃度制御部などを有する画像形成部であり、217は、不揮発メモリである。CPU211はROM214に格納されている制御プログラムに基づいてRAM215を作業領域に用いて各部を制御しながら後述する図3に示す処理などを行う。
[画像濃度の調整:図3]
次に、本実施形態の特徴である、カラーセンサ1を使用した画像濃度制御(画像濃度の調整)を実施するか否かを判断し、調整が必要と判断された場合にのみ画像濃度の調整を行う方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3の処理は、CPU211がROM214に格納されている制御プログラムに基づいてRAM215を作業領域に用いて各部を制御しながら行うものである。また、図3の処理は、通常のプリント時に同時に実施される。従って、制御フローもプリント時に毎回実施され、リアルタイムに画像濃度変動がモニタされる。
なお、本実施形態で使用する画像濃度検知用パターンに関して、画像濃度の変動量を判断するために用いる画像濃度検査用パターンを「検査用パターン」、画像濃度制御(画像濃度の調整)のために用いる画像濃度測定用パターンを「制御用パターン」と区別して記述する。両者とも記録材上に形成し、カラーセンサによって光反射特性を検知するという使用方法は同じであるが、本発明実施形態の制御フローを説明する上で、混乱を避けるために区別する。
[ステップS1]
以下、図3の各処理について説明する。図3のステップS1において、記録材上の所定位置(被裁断領域または端部余白領域)に検査用パターンを形成する。図4に、記録材P上(本例では、329mm×483mmのA3ノビサイズ縦送り)に形成される検査用パターンの一例を示す。印字領域202(297mm×420mmのA3サイズ)に対し、カラーセンサ1の配置されている部分、かつ上下端部余白領域201(16mm)に8mm角の検査用パターンY1,M1を各部1つ印字する。従って用紙一枚につき2個のパターンを印字することが出来る。印字する検査用パターンの濃度は、Y,M,C,K毎に画像印字率(画像濃度階調度)を4段階に変化させて(各色4パターンずつ)、合計16個に対し、同様のフォーマットで検査用パターン画像濃度、色の異なる用紙8枚に各2パターンづつ印字する。各検査用パターンと印字率(階調度)との対応は、Y1,M1,C1,K1=25%、Y2,M2,C2,K2=50%、Y3,M3,C3,K3=75%、Y4,M4,C4,K4=100%、に設定されている。従って一枚目にはY1,M1の検査用パターンを印字し、2枚目にはC1,K1、3枚目にはY2,M2,,,,,,と順次検査用パターンを形成し、8枚を1サイクルとして繰り返す。なお、検査用パターンを形成した部分は裁断されてしまうか、もしくは不要な余白領域に印字されるため、印字画像または文書に影響を及ぼさない。
[ステップS2]
次に、ステップS2では、記録材上に形成された検査用パターンの画像濃度をカラーセンサ1によって検知する。
[ステップS3]
次に、ステップS3では、カラーセンサの検知信号を画像濃度に変換する。方法は従来から公知である検知信号対画像濃度の変換テーブル(画像濃度変換テーブル)を用いる。この画像濃度変換テーブルはROM214に格納されている。
[ステップS4]
次に、ステップS4では、画像濃度制御の実施判断を行う。すなわち、ステップS4にいて大きく画像濃度が変動した色があると判別された場合にはステップS5に進み、ステップS5〜ステップS6の処理(画像濃度制御の実施)を行い、ステップS4において、大きく画像濃度が変動した色が無い場合には、画像濃度制御の実施を行わないで一連の作業を終了する。
以下、図5を用いて画像濃度制御の実施判断について説明をする。図5中、横軸は画像データを表している。また、縦軸は画像濃度、図中○印はステップS3で算出された各検査用パターンに対するカラーセンサの出力画像濃度値の一例を表している。直線Tは、前述した画像濃度制御における目標濃度特性をあらわす。制御直後の画像濃度特性は、直線Tに一致しており、その後プリントを行なっていくと次第に画像濃度変化が生じ画像濃度特性は直線Tから離れてくる。直線H及びLは、画像濃度変動の許容範囲の上限(直線H)及び下限(直線L)をあらわしており、画像濃度特性がこの範囲外にあるときは、画像濃度制御を実施する必要がある。本実施形態では、画像濃度変動の許容範囲を目標階調特性に対して±10%に定めている。ただしこの値は、本実施形態の値に限定されるものではなく、本発明を適用する画像形成装置の特性や仕様に合わせて最適な値を設定すればよい。○印に示すトナーパターンの値が直線HとLの間から外れた場合(大きな画像濃度変動が生じた場合)は、画像濃度制御を実施する。上述の判断はC,M,Y,Kに対して、各々実施され、1色でも画像濃度制御を必要と判断された場合は画像濃度制御を実施する。
[ステップS5]
次に、ステップS5では、記録材上に画像濃度制御用チャートの調整用パターンを形成する。図6は、4枚の記録材P上(本例では、297mm×420mmのA3サイズ縦送り)に形成される制御用パターンの一例を示す図であり、カラーセンサ1の配置されている部分に8mm角の制御用パターンが10mm間隔で、Y,M,C,K毎に画像印字率(画像濃度階調度)を20段階に変化させて(各色20個ずつ)、合計80個形成された例を示している。各パターンと印字率(階調度)との対応は、Y1,M1,C1,K1=5%、Y2,M2,C2,K2=10%、Y3,M3,C3,K3=15%、Y4,M4,C4,K4=20%、Y5,M5,C5,K5=25%、Y6,M6,C6,K6=30%、Y7,M7,C7,K7=35%、Y8,M8,C8,K8=40%、Y9,M9,C9,K9=45%、Y10,M10,C10,K10=50%、Y11,M11,C11,K11=55%、Y12,M12,C12,K412=60%、Y13,M13,C13,K13=65%、Y14,M14,C14,K14=70%、Y15,M15,C15,K15=75%、Y16,M16,C16,K16=80%、Y17,M17,C17,K17=85%、Y18,M18,C18,K18=90%、Y19,M19,C19,K19=95%、Y20,M20,C20,K20=100%、に設定されている。
[ステップS6]
次に、ステップS6では、画像濃度制御を実施する。以下、図7を用いて説明する。尚、ここでは、シアン色の画像濃度制御についてのみ説明するが、マゼンタ、イエロー、ブラックに関しても同様の方法で行われる。図7中、横軸は画像データを表している。また、縦軸は、カラーセンサ1の画像濃度検知結果を表している。また、図中○印は、C1〜C20の各制御用パターンに対するカラーセンサの検知した画像濃度値を表している。
次に、直線Tは、画像濃度制御の目標画像濃度特性を表す。本実施形態の例では、画像データと画像濃度の関係が比例関係になるように目標画像濃度階調特性Tを定めている。曲線γは、画像濃度制御を実施していない状態での画像濃度階調特性をあらわしている。尚、制御用パターンを形成していない階調の画像濃度については、原点及びC1〜C20を通るようにスプライン補間を行い算出される。
曲線Dは、本制御で算出される濃度補正テーブルを表しており、補正前の濃度特性γの目標濃度特性Tに対する対称ポイントを求めることにより算出される。尚、補正テーブルDの計算は、不図示の本体CPUで実施され、更に算出された補正テーブルDは、不図示の本体メモリ(本実施形態では不揮発性メモリを使用した)に記憶される。プリント画像の形成時は、画像データを補正テーブルDで補正することにより、目標濃度特性を得ることができる。
以上が、本実施形態における画像濃度制御の実施判断及び濃度制御についての説明である。本実施形態では、画像濃度制御の実施判断方法に使用する検査用パターンを被裁断領域、または端部余白領域にプリントするので、画像濃度変動をリアルタイムにモニタすることが出来、しかも制御の実施判断のために新たな記録材やトナーを要しない。
尚、本実施形態においては、カラーセンサ位置を中心付近に配置し、それにあわせて記録材の上下端部余白領域に検査用パターンを形成したが、カラーセンサを記録材の左右の端部に相当する位置に配置すれば、一枚の用紙に形成できる検査用パターンの数を多くすることも出来る。この検査用パターン形成位置及びカラーセンサ取り付け位置は画像形成装置の特性によって最適な方法を選択すれば良い。また、本実施形態では画像濃度制御チャートの制御用パターンを、印字率5%づつ変化させて制御用パターンを形成したが、この制御用パターンはこれに限定されるものではなく、更に淡い色合いが重視されるときは淡い階調を重視して画像濃度を変化させてもよく、逆に濃い階調を重視して画像濃度を変化させるなど、本発明を適用する装置の特性に合わせて最適なパターンを選べば良い。
以上説明したように本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域(被裁断領域など)に検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)基準濃度との濃度差が許容値を超えたか否かを判別し、(4)許容値を超えた場合にのみ画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、検査用パターンの濃度の濃度変動が許容値以内の場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすむので、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の画像形成装置について説明する。
[本実施形態の特徴]
本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前において、例えば、装置、消耗品消費状況等の情報をユーザーに知らせるステータスチャートを印刷するとき、あるいは、色ずれ補正用チャートを印刷するときなど、画像濃度測定用パターンを印刷する以外の他の用途で印刷を行う際に、そのチャート上に第一の実施形態で説明した検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)基準濃度との濃度差が許容値を超えたか否かを判別し、(4)許容値を超えた場合にのみ画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、検査用パターンの濃度の濃度変動が許容値以内の場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすみ、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。本画像形成装置は、第1の実施形態の画像形成装置と異なり、記録材端部に画像濃度モニタ用の検査用パターンを形成する余白がないときに有効な手段である。
以下、本実施形態の画像形成装置について、詳細に説明する。尚、本実施形態で使用するカラー画像形成装置の全体構成及び画像濃度センサ、カラーセンサの構成、及び画像濃度制御の方法については、第1の実施形態の画像形成装置と同様であるためその説明は重複するので省略し、本実施形態の特徴である、画像濃度制御の実施、非実施を判断する検査用パターンを含んだステータスチャートと、画像濃度制御を行う画像濃度制御用チャートについてのみ詳細に説明する。
[画像濃度の調整:図8]
次に、本実施形態の特徴である、カラーセンサ1を使用した画像濃度制御(画像濃度の調整)を実施するか否かを判断し、調整が必要と判断された場合にのみ画像濃度の調整を行う方法について、図8のフローチャートを用いて説明する。図8の処理は、CPU211がROM214に格納されている制御プログラムに基づいてRAM215を作業領域に用いて各部を制御しながら行うものである。なお、本実施形態の画像濃度制御を実施するか否かの判断時期は、装置、消耗品情報、印字調整、給紙、インタフェース、ユーザーメンテナンスに関する情報を記載したステータスチャートをプリントした際に、検査用パターンを含めた画像を出力する場合であり、実施判断がなされるタイミングとしては、電源ON時、消耗品交換時に行うことが望ましい。そこで、本実施形態の画像形成装置では、電源ON時、消耗品交換時などの場合に以下に示す画像濃度の調整を実施するか否かを判断して、調整が必要と判断された場合にのみ画像濃度の調整を行うように制御されている。なお以下の説明では、第1の実施形態で説明した図3の処理と同じ処理については同じ番号を付し、その説明は重複するので省略する。
[ステップS100]
記録材上にステータスチャートの必要事項記入と、検査用パターンを形成する。図9は、記録材P上(本例では、297mm×420mmのA3サイズ縦送り)に形成される画像形成装置ステータスチャート及び検査用パターンを示す図であり、Sは装置、消耗品情報、印字調整、給紙、インタフェース、ユーザーメンテナンスに関する情報の記載、Y,M,C,Kは検査用パターンである。検査用パターンは、カラーセンサ1の配置されている部分に8mm角の検査用パターンが10mm間隔で、Y,M,C,K毎に画像印字率(画像濃度階調度)を8段階に変化させて(各色8画像濃度検知用パターンずつ)、合計32個形成されている。各検査用パターンと印字率(階調度)との対応は、Y1,M1,C1,K1=12.5%、Y2,M2,C2,K2=25%、Y3,M3,C3,K3=37.5%、Y4,M4,C4,K4=50%、Y5,M5,C5,K5=62.5%、Y6,M6,C6,K6=75%、Y7,M7,C7,K7=87.5%、Y8,M8,C8,K8=100%、に設定されている。
[ステップS2]
次に、ステップS2では、記録材上に形成されたステータスチャート上の検査用パターンの画像濃度をカラーセンサ1によって検知する。
[ステップS3]
次に、ステップS3では、カラーセンサの検知信号を画像濃度に変換する。方法は従来から公知である検知信号対画像濃度の変換テーブル(画像濃度変換テーブル)を用いる。この画像濃度変換テーブルはROM214に格納されている。
[ステップS4]
次に、ステップS4では、画像階調制御の実施判断を行なう。すなわち、ステップS4にいて大きく画像濃度が変動した色があると判別された場合にはステップS5に進み、ステップS5〜ステップS6の処理(画像濃度制御の実施)を行い、ステップS4において、大きく画像濃度が変動した色が無い場合には、画像濃度制御の実施を行わないで一連の作業を終了する。ステップS4の処理は、第1の実施形態で説明したステップS4の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
[ステップS5]
次に、ステップS5では、記録材上に画像濃度制御用チャートの調整用パターンを形成する。ステップS5の処理は、第1の実施形態で説明したステップS5の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
[ステップS6]
次に、ステップS6では、画像濃度制御を実施する。ステップS6の処理は、第1の実施形態で説明したステップS6の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
以上が、本実施形態における画像濃度制御の実施判断についての説明である。本実施形態では、電源ON時、消耗品交換時に画像濃度制御実施判断を行ったが、ユーザーによる定期点検時、色ずれ補正時に行っても良く、実施判断を行なう頻度は、本発明を適用する装置の特性に合わせて最適な値を用いればよい。例えば、比較的画像濃度変動の大きい装置では、実施判断をより頻繁に行い、また画像濃度が比較的安定した装置では、判断の間隔を長くすることが好適である。
なお、本実施形態では検査用パターンをステータスチャートに付加する方法を挙げて説明を行ったが、濃度特性の検査方法はこれに限定されるものではなく、図10に示すような画像濃度検査専用のチャートを用いてもよい。その場合においても、画像濃度制御の実施回数と記録材消費量を減らし、プリント待ち時間やプリントコストの増大を抑えるためには、十分な効果が得られる。
以上説明したように本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前において、ステータスチャートなどのテストチャートを印刷するときなどにそのチャート上に第一の実施形態で説明した検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)基準濃度との濃度差が許容値を超えたか否かを判別し、(4)許容値を超えた場合にのみ画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、検査用パターンの濃度の濃度変動が許容値以内の場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすみ、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の画像形成装置について説明する。
[本実施形態の特徴]
本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域(被裁断領域など)に検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)検出結果をユーザに送信し、(4)ユーザからの指示を受信し、(5)ユーザが指示したときのみ画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、ユーザの指示が無い場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすみ、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。本実施形態は、第1および第2の実施形態と異なりユーザーが所望の色安定性を求めたいときなどに有効な手段である。
以下、本実施形態の画像形成装置について、詳細に説明する。尚、本実施形態で使用するカラー画像形成装置の全体構成及び画像濃度センサ、カラーセンサの構成、及び画像濃度制御の方法については、第1の実施形態の画像形成装置と同様であるためその説明は重複するので省略し、本実施形態の特徴である、画像濃度制御の必要性をユーザーに報知する制御方法について図11のフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、本実施形態の画像濃度制御の実施判断は、通常のプリント時に同時に実施されるものである。従って、制御フローもプリント時に毎回実施され、プリント動作実行中は常に画像濃度変動がモニタ、報知される。
[画像濃度の調整:図11]
次に、本実施形態では、カラーセンサ1を使用した画像濃度制御(画像濃度の調整)を実施するか否かの判断をユーザが行い、調整が必要と判断した場合にのみ画像濃度の調整を行う方法について、図11のフローチャートを用いて説明する。図8の処理は、CPU211がROM214に格納されている制御プログラムに基づいてRAM215を作業領域に用いて各部を制御しながら行うものである。なお以下の説明では、第1の実施形態で説明した図3の処理と同じ処理については同じ番号を付し、その説明は重複するので省略する。なお以下の説明では、第1の実施形態で説明した図3の処理と同じ処理については同じ番号を付し、その説明は重複するので省略する。
[ステップS1]
ステップS1において、記録材上の所定位置(被裁断領域または端部余白領域)に検査用パターンを形成する。ステップS1の処理は、第1の実施形態で説明したステップS1の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
[ステップS2]
ステップS2において、記録材に定着された検査用パターンの画像濃度をカラーセンサ1によって検知する。
[ステップS3]
ステップS3において、カラーセンサの検知信号を画像濃度に変換する。方法は従来から公知である検知信号対画像濃度の変換テーブル(画像濃度変換テーブル)を用いる。この画像濃度変換テーブルはROM214に格納されている。
[ステップS400]
ステップS400において、検査用パターンの検知結果をユーザーに報知する。以下、ホストPCの画面上に画像濃度変動の結果を示すグラフと画像濃度制御の実施を促すメッセージを表示する例について説明する。まず、第1の実施形態のステップS4で説明したのと同様の方法により、画像データとカラーセンサの出力濃度値の関係をグラフにプロットする。図12に、各検査用パターンに対するカラーセンサの出力画像濃度値の結果をユーザに報知する画面の一例を示す。横軸は画像データ、縦軸は画像濃度、図中○印はステップS3で算出された各検査用パターンに対するカラーセンサの出力画像濃度値を表している。直線Tは、前述した画像濃度制御における目標画像濃度、直線H及びLは、画像濃度変動の許容範囲の上限(+10%)及び下限(−10%)を表しており、画像濃度特性がこの範囲外にあるときは、ホストPCの画面上に、グラフと共に「画像濃度変動が所定の値を超えました。画像濃度制御を実施しますか。」とメッセージを表示する。
[ステップS500]
ステップS500において、ユーザーが各画像濃度検知用パターンに対するカラーセンサの出力画像濃度値の結果を確認し、オペレーションパネル上で画像濃度制御シーケンスの実施・非実施を選択する。ユーザーが画像濃度制御の実施を選択した場合には、ステップS6)に進み、非実施を選択した場合には、なにもしないで本シーケンスを終了し、印字動作を継続する。
[ステップS6]
ステップS6において、記録材上に画像濃度制御用チャートの制御用パターンを形成する。ステップS6の処理(制御用パターン及び形成方法)は、第1の実施形態で説明したステップS6の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
[ステップS7]
ステップS7において、画像濃度制御シーケンスを実施する。ステップS7の処理は、第1の実施形態で説明したステップS7の処理と同じであるので、その詳細な説明は重複するので省略する。
以上が、本実施形態における画像濃度制御の実施判断についての説明である。本実施形態では、ステップS4でホストPCの画面上に画像濃度変動の結果を示すグラフと、画像濃度制御の実施を促すメッセージを表示したが、簡易な方法として、オペレーションパネル上に画像濃度制御の実施を促すメッセージのみを表示しても良い。
以上説明したように本実施形態の画像形成装置は、(1)画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域(被裁断領域など)に検査用パターンを形成し、(2)検査用パターンの濃度と基準濃度との濃度差を検出し、(3)検出結果をユーザに送信し、(4)ユーザからの指示を受信し、(5)ユーザが指示したときのみ画像形成条件の調整を行うことができる。そのため、ユーザの指示が無い場合には画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行わずにすみ、不要な印刷待ち時間の短縮、記録材やトナーの無駄を省くことができる。本実施形態は、第1および第2の実施形態と異なりユーザーが所望の色安定性を求めたいときなどに有効な手段である。
[他の実施形態]
第1の実施形態〜第3の実施形態では、画像濃度検知用パターン(検査用パターンと制御用パターンを含む)にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックそれぞれ単色のパターンを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レッド、グリーン、ブルーなど2色を重ね合わせたパターンや、3色を重ねたプロセスグレーでも良い。例えばレッドの場合、イエローとマゼンタのいずれか1色のカラーバランスが崩れた場合でもレッドの色味は変動するため、1つのパターンで2色の画像濃度変動を検知することが出来る。
更にプロセスグレーのパターンを画像濃度検知用パターンとして用いた場合、イエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラーバランスの変動を同時に検知出来る。これら2次色や3次色の画像パターンを画像濃度検知用パターンとして用いた場合、本発明実施形態1,2,3に示した方法よりも画像濃度検知用パターンの個数を減らすことが出来るため、更にプリントコストの増大を抑えることが可能となる。これら画像濃度検知用パターンの色は本発明を適用する装置の特性に合わせて最適な方法を選べば良い。
更に、第1の実施形態〜第3の実施形態では、画像濃度制御の方法として、画像の濃度階調特性を調整する画像濃度制御を例に挙げて説明したが、制御の方法は他の方法でも良い。例えば、現像バイアス値や帯電バイアス値を変化させて複数の画像濃度検知用パターンを形成した後、それらのパターンのトナー量を算出し、その値に応じて最適な現像バイアス値や帯電バイアス値を算出することによって、濃度を制御するような方法でも良い。その他、RGB画像をYMCK画像へと変換する色分解テーブルを補正する方法でも良い。
また、第1の実施形態〜第3の実施形態では、カラーセンサが画像濃度検知用パターンを検出した際の、光反射特性として濃度を用いる場合を例に説明したが、センサが検出する光反射特性は、これに限らず、例えば色度、あるいは光学反射率などを用いてもよい。つまり、画像濃度検知用パターンからの光反射特性を元に換算される物理量を光学センサが検出する形態であれば、本発明の適用範囲にあることは言うまでもない。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
又、自装置にセットされたCD−ROM、或いは、インターネット等の外部供給源から、前述した実施形態の機能を実現する為のプログラムデータを、自装置のメモリにダウンロードし、前述した実施形態の機能が実現されるような形態も本発明に包含される。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることが好ましい。
第1の実施形態の画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 カラーセンサ1の構成を示す図である。 第1の実施形態の画像形成装置の制御構成を示す図である。 第1の実施形態の画像形成装置における画像濃度制御を説明するフローチャートである。 第1の実施形態の画像形成装置で使用される画像濃度検知用パターンの配置図である。 第1の実施形態の画像形成装置における画像濃度制御の実施判断方法を説明する図である。 第1の実施形態の画像形成装置における画像濃度制御で使用される濃度検知用パターンの配置図である。 画像濃度制御方法を説明する図である。 第2の実施形態の画像形成装置における画像濃度制御の実施判断を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の画像形成装置で使用されるステータスチャート上の画像濃度検知用パターンの配置図である。 第2の実施形態の画像形成装置で使用される画像濃度検査用パターンの配置図である。 第3の実施形態の画像形成装置における画像濃度制御の実施判断を説明するフローチャートである。 第3の実施形態の画像形成装置における画像濃度変動結果をユーザーに知らせるチャートの一例である。
符号の説明
1 カラーセンサ
22 感光体、感光ドラム
23 帯電手段
24 スキャナ
25 トナーカートリッジ
26 現像手段
27 中間転写体
28 転写ローラ
29 クリーニング手段
30 定着装置
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
33 定着ローラ用ヒータ
34 加圧ローラ用ヒータ
53 白色LED
54a RGBオンチップフィルタ付電荷蓄積型センサ
54b カラーセンサ受光部
61 定着後の画像濃度検知用パターン
P 記録材
H 画像濃度変動の許容範囲の上限
T 画像濃度制御直後の画像濃度階調特性
L 画像濃度変動の許容範囲の下限
γ 画像濃度制御(階調補正制御)を実施していない状態での画像濃度階調特性
D 階調補正テーブル
S ステータス情報

Claims (11)

  1. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置であって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成手段と、
    前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターンの濃度と前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較手段と、
    前記濃度差に基づいて濃度変動の有無を判別する濃度変動判別手段と、
    前記濃度変動判別手段の判別結果に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置であって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成手段と、
    前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターン濃度を前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較手段と、
    前記濃度差の検出結果をユーザに送信する送信手段と、
    前記ユーザからの指示を受信する受信手段と、
    前記受信したユーザからの指示に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記画像濃度検査用パターンは、前記記録材の被裁断領域または端部余白領域に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像濃度検査用パターンは、装置のステータス情報または消耗品の消費情報をユーザに知らせるステータスチャートが印刷される記録材の所定領域に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記ステータスチャートを記録材に印刷するか否かを検出するステータスチャート検出手段を更に有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記検査用パターンに対応する基準濃度と、前記基準濃度との濃度差の許容範囲を記憶する記憶手段を有し、前記濃度変動判別手段は、前記検出された検査用パターンの濃度が前記許容範囲内か否かによって濃度変動の有無を判別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載に記載の画像形成装置。
  7. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程と、
    前記光学的検出工程により検出された前記検査用パターンの濃度と前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程と、
    前記濃度差に基づいて濃度変動の有無を判別する濃度変動判別工程と、
    前記濃度変動判別工程の判別結果に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程と、
    前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターン濃度を前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程と、
    前記濃度差の検出結果をユーザに送信する送信工程と、
    前記ユーザからの指示を受信する受信工程と、
    前記受信したユーザからの指示に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  9. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記光学的検出工程により検出された前記検査用パターンの濃度と前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記濃度差に基づいて濃度変動の有無を判別する濃度変動判別工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記濃度変動判別工程の判別結果に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程を実行するためのプログラムコードと、
    を有することを特徴とする制御プログラム。
  10. 記録材上に形成された画像濃度測定用パターンの濃度を光学的検出手段を用いて検出することにより画像形成条件の調整を行う画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    前記画像濃度測定用パターンを用いた画像形成条件の調整を行う前に、記録材状の指定された領域に検査用パターンを形成する形成工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記光学的検出手段により検出された前記検査用パターン濃度を前記検査用パターンに対応する基準濃度との濃度差を検出する濃度差検出較工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記濃度差の検出結果をユーザに送信する送信工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記ユーザからの指示を受信する受信工程を実行するためのプログラムコードと、
    前記受信したユーザからの指示に応じて前記画像濃度測定用パターンを用いる画像形成条件の調整を行うか否かを判別する判別工程を実行するためのプログラムコードと、
    を有することを特徴とする制御プログラム。
  11. 請求項9または請求項10に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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