JP2005221777A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ジャムが生じた場合に簡単にジャム処理ができ、取り除くべき転写材の破損や装置内の残留、装置内の部品の損傷を防止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】搬送不良を起こした転写材を所定位置まで搬送する後処理手段8dを有し、後処理手段8dによる転写材搬送の実行時に、少なくとも1つの像担持体1dの運動を停止する。
【選択図】図2
【解決手段】搬送不良を起こした転写材を所定位置まで搬送する後処理手段8dを有し、後処理手段8dによる転写材搬送の実行時に、少なくとも1つの像担持体1dの運動を停止する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真方式又は静電記録方式によって、画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、カラー画像を高速に形成するカラー画像形成装置として、使用する現像剤(トナー)の色毎に、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色毎に、回転体であり像担持体である感光体ドラムを複数有し、それぞれに感光体ドラム及びそれに作用する画像形成手段を有した複数の画像形成部を、表面が移動するベルトに沿って配置した、所謂インライン方式と呼ばれる構成のものがある。ここで複数の感光体ドラムが対向するベルトは、それ自体に感光体ドラムから転写される各色現像剤像(トナー像)を担持し、それを転写材に転写する位置まで搬送する中間転写体(中間転写ベルト)であったり、又、表面に転写材を担持してそれを各色感光体ドラムに対向しトナー像が転写される位置まで搬送する転写材搬送体(転写材搬送ベルト)であったりする(例えば、特許文献1参照)。
このように、カラー画像形成装置は、特にインライン方式をとると、複数の画像形成部を配置し、各画像形成部からトナー像を転写するため、上記のように、例えばベルト状形態をとる中間転写体や転写材搬送体が必要であり、モノクロ画像形成装置と比較し、大きく複雑になる傾向がある。そのため、特に、転写材搬送距離が長い、直接転写方式の構成においては、転写材の搬送不良、そしてそれによるジャムが生ずる確率もモノクロ画像形成装置に比べ、高くなっている。
インライン方式において多く発生するジャムの種類として、例えば、図1に示すような、直接転写方式である、転写材搬送体であるベルト9aを備えた構成の画像形成装置においては、(一)転写材をベルト9a上に搬送する間に生じる「給紙ジャム」、(二)転写材をレジストローラ8dから送り出しながらベルト9aの吸着フィルム上に吸着していく際に、何らかの原因で吸着力が不足すると、転写領域を過ぎた直後にその先端が画像形成側に突っ込んでいく可能性がある「転写部ジャム」、(三)ベルト9aから転写材を分離する時に、分離動作が不完全なために分離されない場合「分離ジャム」、(四)定着手段10を通過した転写材が排紙部において熱によるカールのためにその先端がガイドのつなぎ部等に引っ掛かって排紙されない場合「排紙ジャム」、等がある。
これらの搬送不良によるジャムが生じた際は、画像形成動作を中断して搬送異常を表示装置に表示し、装置使用者が紙を取り除く等の対応処置を行う(以下「ジャム処理」と称す。)。この場合、装置として重要なことは、使用者にとって簡単にジャム処理ができるような構成にすることである。即ち、ジャム処理時に取り除くべき転写材が破れたりして装置内に残留したり、装置内の部品を損傷したりしないように構成することが必要である。
上記の(一)〜(四)のジャムが生じた場合の対処法としては、(a)レジストローラ8dは回転させ続け、ベルト9aを停止させることで、転写材を給紙部8と転写材搬送体9a間を搬送する対処法と、(b)レジストローラ8dは回転させ続け、ベルト9aも回転させ、転写材をベルト9a上に担持させて搬送する対処法、の2つが一般的である。
しかしながら、近年の画像形成装置は、給紙部8と転写材搬送体であるベルト9a間の空間を極力なくし、機械本体を小さくしているため、(a)のベルト9aを停止したまま転写材を搬送する対処法では、転写材がアコーディオン状のようになるので、ジャム処理がかえって困難になることがある。更に悪いことには、給紙部8やベルト9a自体が破損する恐れがある。又、(b)の対処法では、転写材が定着手段10まで搬送されてしまう可能性がある。そうなると、熱を発生している定着手段10において、使用者はジャム処理を行わなければならず、使用者がやけどする等の危険が生じる。
特開2001−209233号公報
本発明の目的は、ジャムが生じた場合に簡単にジャム処理ができ、取り除くべき転写材の破損や装置内の残留、装置内の部品の損傷を防止することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、1つ以上の回転体と、該回転体に近接対向する位置に設置され、前記回転体との対向面に転写材を担持させ、該対向面を移動することで前記転写材を搬送するベルト状部材と、搬送不良を起こした前記転写材を所定位置まで搬送する後処理手段と、を有する画像形成装置において、少なくとも1つの前記回転体の回転を停止することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の一実施態様によると、前記回転体は、周面に現像剤像が形成される像担持体であり、前記ベルト状部材は、前記転写材を前記像担持体との対向部に搬送する、少なくとも2本のローラで張架されたエンドレスベルトであり、前記転写材は、前記像担持体との対向部にて、該対向部に印加される転写バイアスにより前記像担持体から前記現像剤像が転写されるシート部材である。
本発明の他の実施態様によると、前記像担持体の回転を停止する時に、少なくとも前記転写バイアスを切るかもしくは通常時より弱めるか、又は、前記ベルト状部材に前記転写材を吸着させる吸着部材を有し、前記回転体の運動を停止する時に、前記吸着部材に印加する電圧を切る、もしくは通常時より弱める。
本発明の他の実施態様によると、前記回転体を複数有し、それが前記ベルト状部材に沿って並べて配置される場合、前記回転が停止される回転体は、前記複数の回転体のうち、それと前記ベルト状部材との対向位置に最後に前記転写材が到来する回転体である。
本発明の画像形成装置は、1つ以上の回転体と、回転体に近接対向する位置に設置され、回転体との対向面に転写材を担持させ、対向面を移動することで転写材を搬送するベルト状部材と、搬送不良を起こした転写材を所定位置まで搬送する後処理手段と、を有する画像形成装置において、少なくとも1つの回転体の回転を停止するので、停止している回転体である像担持体より先に転写材を進ませることなく、ベルト上に転写材を搬送させることができる。これにより、使用者にとって簡単にジャム処理ができ、ジャム処理時に取り除くべき転写材が破れたりして装置内に残留したり、装置内の部品が損傷するのを防止することができる。
又、ベルトと像担持体との間に印加される転写バイアスを切るもしくは通常時より弱めることにより、像担持体が過剰帯電することを防ぐ。
又、ベルトに転写材を吸着させる吸着部材を有し、吸着部材に印加する電圧を切る、もしくは通常時より弱めることにより、ベルトから転写材が剥がれやすいので、使用者がジャム処理しやすくなる。
又、少なくとも1つの像担持体の回転を停止する場合、複数の像担持体のうち、それとベルト状部材との対向位置に最後に転写材が到来する像担持体であるので、確実に給送部に位置している転写材をベルト上に進ませることで、定着手段に達しない範囲で転写材を給送部からより遠い位置まで搬送できる。そうすることで、転写材がほぼ転写材搬送ベルト上に位置され、搬送不良を起こした転写材を容易に取り除くことができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る画像形成装置の一形態である本実施例のレーザプリンタの全体構成説明図であり、装置の動作時の様子を表す図である。この画像形成装置は、複数の画像形成部(プロセスステーション)を構成するプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)が鉛直方向上下に配置されている。ここで、まず、カラーレーザプリンタの全体構成について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一形態である本実施例のレーザプリンタの全体構成説明図であり、装置の動作時の様子を表す図である。この画像形成装置は、複数の画像形成部(プロセスステーション)を構成するプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)が鉛直方向上下に配置されている。ここで、まず、カラーレーザプリンタの全体構成について説明する。
カラーレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)各色毎に、像担持体として、一定速度で回転する回転体であるドラム状の電子写真感光体である感光体ドラム1(1a、1b、1c、1d)を有し、その感光体ドラム1表面にそれぞれの色の現像剤にて現像剤像(トナー像)を形成する画像形成部(プロセスステーション)をそれぞれ構成している。そして、各プロセスステーションは、それぞれ色毎にプロセスカートリッジ7(7a、7b、7c、7d)として、感光体ドラム1とそれに作用する画像形成手段が一体化されている。このプロセスカートリッジ7はプリンタ本体に対して着脱自在に支持され、感光体ドラム1の寿命に合わせて容易にユニット交換可能であるよう構成されている。
それぞれのプロセスカートリッジ7において、感光体ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム1表面を均一に帯電する帯電手段2(2a、2b、2c、2d)、画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光体ドラム1上の静電潜像を形成する露光手段3(3a、3b、3c、3d)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段4(4a、4b、4c、4d)、感光体ドラム1上のトナー像を転写材に転写させる転写手段(転写ローラ)5(5a、5b、5c、5d)、転写後の感光体ドラム1表面に残った転写後トナーを除去するクリーニング手段6(6a、6b、6c、6d)等が配設されて画像形成手段が構成されている。
像担持体としての感光体ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導伝体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1は、その両端部をフランジによって回転自在に支持されており、一方の端部に不図示の駆動モータから駆動力を伝達することにより、反時計周り矢印方向に回転駆動される。
各帯電手段2は、ローラ状に形成された導電性ローラで、このローラを感光体ドラム1表面に当接させるとともに、不図示の電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム1表面を一様に帯電させるものである。
露光手段3は、ポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーにはレーザダイオード(不図示)から画像信号に対応する画像光が照射される。
現像手段4は、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナーを収納したトナー収納部41(41a、41b、41c、41d)、感光体ドラム1表面に隣接し、不図示の駆動部により回転駆動されると共に、図示しない現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印加することにより現像を行う現像ローラ42(42a、42b、42c、42d)等から構成される。
ここで、各プロセスカートリッジ7において感光体ドラム1が対向する転写材搬送ベルト9aの内側には、4個の感光体ドラム1に対向して転写材搬送ベルト9aに当接する転写ローラ5がそれぞれ併設されている。これら転写ローラ5は不図示の転写バイアス用電源で接続されており、転写ローラ5から正極性の電荷が転写材搬送ベルト9aを介して転写材に印加され、この電界により、感光体ドラム1に接触中の転写材に、感光体ドラム1上の負極性の各色トナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。
一方、給送部8から給送された転写材は、転写材搬送ベルト9aを有する転写体搬送ユニット9によって各プロセスカートリッジ7の感光体ドラム1対向部へ搬送され、各色トナー像が順次転写されてカラー画像が記録された後、定着手段10で画像定着されて排出ローラ対11、12によって排出部13へ排出される。
ここで、両面印字の際は、定着手段10で転写材にトナー像が定着されて排紙ローラ11、12によって排紙される前に、排紙ローラ11、12を逆転することにより、両面搬送経路15に搬送され、矢印A方向に搬送される。両面搬送経路15に搬送された転写材は、装置本体正面にある斜送ローラ16を通過し、Uターンローラ17まで垂直下方向に搬送され、Uターンローラ17及びレジストローラ8dによって、再度転写材搬送ベルト9aに担持され、各プロセスカートリッジ7との対向部まで搬送される。
又、各プロセスカートリッジ7にて形成されたトナー像が適正に重ねられているかどうかを検知するため、非画像形成時に、各プロセスカートリッジ7にて転写材搬送ベルト9aに色ずれ量を測定するトナーパターンを形成し、ベルト9aに対向して設けられたトナー画像検出センサ20が、このトナーパターンの位置を検出する。そして、その検出結果に基づいて色ずれ量を演算し、この演算結果に基づいて画像形成位置の補正を行うような構成をとっている。
ここで、上記画像形成装置において、転写材の搬送に関わる部分について詳細に説明する。転写材は、給紙部8によって給紙されて転写材搬送ユニット9に供給され、転写材搬送ユニット9を通過すると定着手段10に挟持搬送されて装置外部に排紙される。つまり、給紙部8、転写材搬送ユニット9、定着手段10の経路にて搬送される。尚、以下に説明する画像形成装置の構成部品の寸法、材質、形状、及びその相対位置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
給送部8:給送部8は、給紙カセット8a、マルチ給送装置であるマルチ給紙トレイ8b、マルチ給送部8c及びレジストローラ8dから構成されている。
給紙カセット8aは、複数枚の転写材を収納し、装置本体内底部に装填される。給紙カセット8aには、転写材としてシート部材の普通紙が収納されることが多い。給紙カセット8aからの画像形成時には、カセットピックアップローラ81aによって一枚づつ転写材が分離搬送され、カセット搬送ローラ82a及びレジストローラ8dによって転写材搬送ユニット9まで搬送される。
マルチ給紙トレイ8bは、通常は装置本体正面に格納されているが、使用時に装置本体からマルチ給紙トレイ8bを回動して開き、同じく複数枚の転写材をセットする。マルチ給紙トレイ8bからの画像形成時には、マルチピックアップローラ81cによって一枚づつ転写材が分離搬送され、マルチ搬送ローラ82c及びレジストローラ8dによって転写体搬送ユニット9まで搬送される。
図1では、カセット8aからの給紙経路は、転写材搬送ベルト9a表面に対して反り返るようなカーブを持っているが、カセット8aから給紙する転写材は比較的コシの弱く、ベルト面に対して静電吸着しやすい転写材を使うために、比較的スムーズにレジストローラ8dによって給紙される。
マルチ搬送トレイ8bは、厚紙、封筒、特殊紙等の比較的ベルト9a表面に静電吸着しにくい、もしくはコシの強いような転写材を使用する場合に用いる割合が多い。そこで、このマルチ給送トレイ8bからの給紙経路は、転写材がベルト9a表面にたどり着いた時に、転写材に感光体ドラム1が強く押しつけられ、トナー像がしっかり転写されるように、先に画像形成される側である前端部と後端部がベルト9a表面に沿っており、トナー像が形成される中央部が浮くようなカーブが形成されて搬送されるように構成されている。
給紙カセット8a、マルチ給送部8cにおける用紙の分離や搬送は、給送部にある不図示の給紙モータによりギア駆動列を介して行われる。
転写材搬送ユニット9:転写材は給送部8から転写材搬送ユニット9によって転写材搬送ベルト9aとプロセスカートリッジ7との対向部である画像形成領域(転写位置t)に搬送される。
搬送手段である転写材搬送体としての転写材搬送ベルト9aは、駆動ローラ9bと従動ローラ9c、9d、9eの4本のローラで張架支持されたエンドレスベルトであり、ベルトを支持するローラ9b〜9e及びそれを支持する部材と共に転写材搬送ユニット9を構成しており、すべての感光体ドラム1に対向し配設されている。感光体ドラム1との対向位置tにおいては、転写材搬送ベルト9aの裏から各転写ローラ5が対向しており、転写位置tを構成している。そして、本実施例では、感光体ドラム1は鉛直方向上下に整列して配置されており、感光体ドラム1から転写材への転写位置tは、ベルト9aの感光体ドラム1との対向面である一平面、転写面T上に配置される。この駆動ローラ9dにより、転写材は転写材搬送ベルト9aにより各プロセスカートリッジ7における転写位置tまで搬送され、感光体ドラム1上のトナー像が転写される。
又、転写面Tにおける転写材搬送ベルト9aの最上流位置には、該ベルト9aとともに転写材を挟持し、且つ転写材を転写材搬送ベルト9aに吸着させる吸着部材である吸着ローラ9fが配設されている。転写材の搬送に際しては、吸着ローラ9fに電圧を印加することで、対向している接地された転写材搬送ベルト9aを支持するローラの1つであるローラ9cとの間に電界を形成し、転写材搬送ベルト9a及び転写材の間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
定着手段10:定着手段10は、転写材上に形成した画像に熱及び圧力を加えて定着させる手段であり、定着ベルト10aとそれに対向する弾性加圧ローラ10bとで構成される。
定着ベルト10aは、電磁誘導発熱層を有する円筒状部材であり、不図示の励磁コイルとT型の磁性コアで構成される磁場発生手段を内蔵したベルトガイド部材10cにガイドされている。
又、弾性加圧ローラ10bは、定着ベルト10aを挟みベルトガイド部材10cに対して所定の圧接力をもって対向し、所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
加圧ローラ10bが不図示の駆動手段により回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト10aが回転し、不図示の励磁回路から励磁コイルへの給電により定着ベルト10aの電磁誘導発熱がなされる。
定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、転写材搬送ユニット9から搬送された未定着トナー画像が形成された転写材が定着ニップ部Nの定着ベルト10aと加圧ローラ10bとの間に画像面が上向き、即ち定着ベルト10a面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベルト10aの外面に密着して定着ベルト10aと一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
このとき、定着の挟持力が転写位置tにおける挟持力に対して強いため、定着の搬送速度と転写位置tでの搬送速度が異なると、転写材が定着の速度によって搬送されてしまう。そのため、定着部と転写位置t間には転写材のループ量を検知して、転写材の搬送不良を検知する検知手段(センサ)21がついており、そのループ量を一定にするように、定着手段10での搬送速度を速くしたり、遅くしたりしている。
この定着ニップ部Nを定着ベルト10aと一緒に転写材が挟持搬送されていく過程において定着ベルト10aの電磁誘導発熱で加熱され転写材上の未定着トナー画像が加熱定着される。
又、この画像形成装置は、図3(a)に示すように、側面に開閉カバー90が設けられ、プロセスカートリッジ7の交換やジャム処理等のメンテナンスのために下部91を中心として90°以上開くことができる。又、複数のプロセスカートリッジ7は鉛直方向上下に配置され、且つ、転写材搬送体としてのベルト9aが備えられた転写材搬送ユニット9が開閉カバー90と一体化しており、開閉カバー90を開くと転写材搬送ユニット9も90°以上回転して、プロセスカートリッジ7が露出して、図3(b)の体勢となる構成をとる。開閉カバー90が開いて、図3(b)に示す体勢となった時、プロセスカートリッジ7に備えられた感光体ドラム1と転写ユニット9の体勢は図2(c)に示す体勢となる。
上記の搬送経路に沿って、転写材が転写材搬送ベルト9aに担持搬送されながら、トナー像が転写され、その後に、定着手段10によってそれが定着されながら搬送され、装置外部に排紙される。ここで、その経路にてジャムが乗じた場合の処理について、図2(a)、(b)、(c)を用いて説明する。
転写材Pが転写材搬送ユニット9に搬送される間に搬送不良即ちジャムが生じ、それが定着手段10の搬送速度を調整することで対処できないと、前記に記載した定着手段10と転写位置tとの間に設けられた検知手段(センサ)21が判断した場合、図2(a)の状態から、使用者が簡単にジャム処理ができるように、図2(b)に示す所定の位置まで転写材Pの搬送を行う。その後に、開閉カバー90を開いて、図2(c)に示す体勢とし、転写材Pの除去であるジャム処理を行う。図2(c)において、転写体搬送ユニット9は、画像形成時においては転写位置tが配置された転写面Tが上を向き、転写材Pはその転写面T上に載せられた状態となる。ここでは、転写材Pの後端は、レジストローラ8dに挟持されている。
センサ21が搬送不良を検知した時、所定の位置まで転写材Pを搬送しないと、使用者が転写材をレジストローラ8dより画像形成時におけるベルト9a移動方向Xに引き抜こうとしても、転写材Pをつかむことができない。すると、レジストローラ8dよりベルト移動9a方向Xの逆方向にカセット側から取り除くことになる。しかし、ベルト移動方向Xにはレジストローラ8dによるワンウェイクラッチが働くため、引き抜くことは容易であるものの、上流方向すなわちカセット側からは、ワンウェイクラッチが働かないために、転写材Pを取り除くことは困難であり、転写材Pが切れて機械本体に残ってしまう危険性がでてくる。
そこで、搬送不良が生じたとセンサ21が判断した場合は、後処理手段として、レジストローラ8dを回転させて、転写材Pをベルト9移動方向Xに引き抜けるようにする必要がある。しかし、ここでレジストローラ8dによって転写材Pを搬送する場合、転写材搬送ベルト9aを回転させないと、転写材Pがアコーディオン状になり、使用者がジャム処理を行うことが困難になったり、給送部8や転写材搬送ユニット9自体が破損する恐れが出てくる。
又、レジストローラ8d、転写材搬送ベルト9aの両方を回転させた場合、前記の問題はないものの、未だ、開閉カバー90を開けずにベルト9が感光体ドラム1に近接している図2(b)の状態では、転写材Pが定着手段10まで搬送されてしまう可能性がある。定着手段10まで転写材Pが搬送されてしまうと、図4(a)に示すように、定着手段10によって転写材Pが挟持されてしまうため、開閉カバー90を開けて転写材搬送ユニット9をプロセスカートリッジ7から離間しても、転写材Pは、図4(b)に示すように、定着手段10に挟持されたままであり、使用者は熱を発生している定着手段10でのジャム処理を行わなければならず、使用者がやけどする恐れが出てくる。
そのため、本実施例では、図2(b)の状態において、転写材Pの搬送は、レジストローラ8d及び写搬送ベルト9aを回転させた上で、少なくとも1つの感光体ドラム1(図2(b)では感光体ドラム1d)を停止することにより、停止している感光体ドラム1より先に転写材Pを進ませることなく、転写材Pが転写面T上から離れないように、転写材搬送ベルト9a上に転写材Pを搬送させるものとした。
このように、少なくとも1つの感光体ドラム1の回転を停止することにより、停止している感光体ドラム1より先に転写材Pを進ませることなく、転写材搬送ベルト9a上に転写材を搬送させることにより、転写材Pが定着手段10まで搬送されず転写材搬送ベルト9a上にあるので、図2(c)に示すように転写材搬送ユニット9を各プロセスカートリッジ7から離間することによって、使用者が高熱の定着手段10上にてジャム処理をする必要が無く、使用者にとって簡単にジャム処理ができ、ジャム処理時に取り除くべき転写材が破れたりして装置内に残留したり、装置内の部品が損傷するのを防止することができる。
実施例2
図1、図2を参照して、実施例2について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
図1、図2を参照して、実施例2について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
実施例1の給送部ジャム処理において、転写材Pの搬送は、給送ローラ8d、転写材搬送ベルト9aを回転させ、感光体ドラム1dを停止することにより、停止している感光体ドラム1dより先に転写材Pを進ませることなく、転写材搬送ベルト9a上に転写材Pを搬送させるのに加え、更に、少なくとも停止した感光体ドラム1dに対向した転写ローラ5dの転写バイアスを切る、もしくは通常時より弱める。これにより、感光体ドラム1dが過剰帯電することを防ぐ。この時転写ローラ5dだけではなく、全ての転写位置tにおける転写バイアスを切ることによって、効果が向上する。
実施例3
図1、図2を参照して、本発明の実施例3について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
図1、図2を参照して、本発明の実施例3について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
実施例1の給送部ジャム処理において、転写材Pの搬送は、給送ローラ8d、転写材搬送ベルト9aを回転させ、すくなくとも1つの感光体ドラム1dを停止することにより、停止している感光体ドラム1dより先に転写材Pを進ませることなく、転写材搬送ベルト9a上に転写材Pを搬送させることに加え、更に、転写材搬送ベルト9aに転写材Pを吸着させる吸着部材9fに印加する電圧を、切るか、もしくは通常時より弱める。そうすることで、転写材搬送ベルト9aから転写材Pが剥がれやすい、もしくは剥がれることで、使用者がジャム処理しやすくなり、使用者がジャム処理を時間をかけずに行えたり、ジャム処理時に搬送ベルトユニット9を誤って傷つけることもなくなる。
実施例4
図1、図2を参照して、本発明の実施例4について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
図1、図2を参照して、本発明の実施例4について説明する。尚、基本的な構成は実施例1と同じであるので、実施例1と同一の部分については同一符号を用いて説明を省略し、実施例1と異なる場合についてのみ説明する。
実施例1の給送部ジャム処理において、転写材Pの搬送は、給送ローラ8d、転写材搬送ベルト9aを回転させ、転写面Tにおいて転写材搬送ベルト9a移動方向最下流の感光体ドラム1dを停止することにより、停止している感光体ドラム1dより先に転写材を進ませることなく、転写材搬送ベルト9a上に転写材を搬送させるが、この時に、確実に、給送部8に位置している転写材を転写材搬送ベルト9a上に進ませる必要がある。よって、本実施例では、定着手段10に達しない範囲で転写材を給送部8からより遠い位置まで搬送することとした。そうすることで、転写材がほぼ転写材搬送ベルト9a上に位置され、使用者が容易に搬送不良を起こした転写材Pを取り除きやすくする。
尚、実施例1〜4に説明した本発明は、他の構成の画像形成装置においても適用でき、例えば、プロセスカートリッジを水平方向に配列したものにおいても適用可能である。
又、転写材の搬送不良を検知する検知手段として、実施例1〜4においては、定着手段に転写材のループを検知するセンサ21を用いたが、他の方法によって、搬送不良を検知してもよい。
1 感光体ドラム(像担持体)
5 転写手段(転写ローラ)
7 プロセスカートリッジ
8 給紙部
8d レジストローラ(後処理手段)
9 転写材搬送ユニット
9a 転写体搬送ベルト(ベルト)
9f 吸着ローラ(吸着部材)
10 定着手段
21 センサ(検知手段)
P 転写材
5 転写手段(転写ローラ)
7 プロセスカートリッジ
8 給紙部
8d レジストローラ(後処理手段)
9 転写材搬送ユニット
9a 転写体搬送ベルト(ベルト)
9f 吸着ローラ(吸着部材)
10 定着手段
21 センサ(検知手段)
P 転写材
Claims (5)
- 1つ以上の回転体と、該回転体に近接対向する位置に設置され、前記回転体との対向面に転写材を担持させ、該対向面を移動することで前記転写材を搬送するベルト状部材と、搬送不良を起こした前記転写材を所定位置まで搬送する後処理手段と、を有する画像形成装置において、少なくとも1つの前記回転体の回転を停止することを特徴とする画像形成装置。
- 前記回転体は、周面に現像剤像が形成される像担持体であり、前記ベルト状部材は、前記転写材を前記像担持体との対向部に搬送する、少なくとも2本のローラで張架されたエンドレスベルトであり、前記転写材は、前記像担持体との対向部にて、該対向部に印加される転写バイアスにより前記像担持体から前記現像剤像が転写されるシート部材であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
- 前記像担持体の回転を停止する時に、少なくとも前記転写バイアスを切るかもしくは通常時より弱めることを特徴とする請求項2の画像形成装置。
- 前記ベルト状部材に前記転写材を吸着させる吸着部材を有し、前記回転体の運動を停止する時に、前記吸着部材に印加する電圧を切る、もしくは通常時より弱めることを特徴とする、請求項1、2又は3の画像形成装置。
- 前記回転体を複数有し、それが前記ベルト状部材に沿って並べて配置される場合、前記回転が停止される回転体は、前記複数の回転体のうち、それと前記ベルト状部材との対向位置に最後に前記転写材が到来する回転体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004029734A JP2005221777A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004029734A JP2005221777A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005221777A true JP2005221777A (ja) | 2005-08-18 |
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ID=34997453
Family Applications (1)
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JP2004029734A Pending JP2005221777A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007078920A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2015184598A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004029734A patent/JP2005221777A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007078920A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP4669358B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2011-04-13 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2015184598A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置及びプログラム |
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