JP2010070288A - 用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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勇治 曽根
Taizo Matsumoto
泰三 松本
Hiroshi Tokumaru
弘 徳丸
Hiroshi Aizawa
比呂志 相澤
Fukutoshi Uchida
福年 内田
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Abstract

【課題】ジャム発生時に残紙を取り除く手間を不要にし、ジャム処理を簡単にする。
【解決手段】用紙搬送路70,71,72に沿って設けられた複数の搬送手段(給紙ローラ27、搬送ローラ26、レジストローラ28、排紙ローラ100)と、給紙トレイ26から給紙され、前記搬送路70,71,72に沿って搬送される用紙を検知する複数の用紙検知センサS1,S2,S3,S4,S5と、これらの用紙検知センサの検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するCPUと、を有する用紙搬送装置において、ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙Bが再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙Bを搬送可能な給紙ローラ27、搬送ローラ26を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段給紙トレイ26に戻す。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙を搬送する用紙搬送装置、この用紙搬送装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を複合して有するデジタル複合機等の画像形成装置、前記用紙搬送装置あるいは画像形成装置で実行される用紙搬送制御方法、この用紙搬送制御方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラムに関し、特に、これらで実行されるジャム処理に特徴のある技術に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置では、記録媒体としてシート状記録媒体、例えば用紙を使用することから、給紙から装置外に排紙するまでの搬送過程で用紙ジャムが発生することがある。このように搬送される用紙にジャムが生じたときは、用紙の搬送動作が停止するので、その時点で搬送中の用紙を全て取り除かなければジャム状態が解除されることはなかった。それ故、用紙ジャムが発生したときには、搬送経路中の全ての用紙をユーザが1枚1枚引っ張り出さなければならなかった。そのため一旦ジャムが発生すると、ジャム処理を行うための無駄時間が生じ、画像形成装置の生産性の低下にもつながっていた。
このようにジャムが生じたときの生産性の低下を防止するため、例えば、特許文献1には、画像形成動作中にジャムが生じている搬送路内のジャム紙を除去させることを可能とするため、画像形成装置に給紙トレイ群を第1及び第2の給紙トレイ群として2つ設け、一方のトレイ群から給紙された用紙がジャムを生じた場合には、他方のトレイ群の同じ用紙サイズのトレイから給紙し、画像形成動作が停止しないようにした技術が記載されている。
その際、第1給紙トレイ群側の搬送路には第1搬送路カバーを、第2給紙トレイ群側の搬送路には第2搬送路カバーをそれぞれ開閉可能に備え、ジャムした搬送路を明示し、オペレータがジャムしていない搬送路のカバーを不用意に開けないようにし、ジャムしていない搬送路の搬送動作が停止しないようにしている。
特開2001−334736号公報
前者の場合は、ジャムした搬送路から用紙を取り除かなければ、次の画像形成動作を行うことはできず、後者の場合、ジャム処理の間に画像形成動作は継続しているが、しかしながら、いずれにしてもジャム処理を行う必要があり、ジャムした搬送路が分かったとしても、残紙位置が不明確な場合や、オペレータやユーザのジャム処理、もしくはジャム紙の除去処理に時間を要する場合もあり、結局、ジャム解除までに時間がかかる場合が多くあった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ジャム発生時に残紙を取り除く手間を不要にし、ジャム処理を簡単にすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、を有する用紙搬送装置において、前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻す制御手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記再使用可能な位置が、前記用紙に何の処理も行われていない位置であることを特徴とする。
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻すことを通知する通知手段を備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記通知手段は、前記用紙が給紙手段側に戻ったことをさらに通知することを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段に係る用紙搬送装置と、前記用紙搬送装置よって搬送された用紙に画像形成を形成する画像形成手段と、を備えた画像形成装置を特徴とする。
第6の手段は、用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、を備え、前記搬送手段によって用紙搬送を行う際の用紙搬送制御方法において、前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻すことを特徴とする。
第7の手段は、用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、を備え、前記搬送手段による用紙搬送制御をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムにおいて、前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻す手順を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、搬送路は符号70,71,72に、搬送手段は給紙ローラ27、搬送ローラ29、レジストローラ28、排紙ローラ100に、給紙手段は給紙トレイ26に、検知手段は用紙検知センサS1,S2,S3,S4,S5に、ジャム検知手段及び制御手段はCPU105aに、通知手段は操作表示部93に、画像形成手段は光書込ユニット7、プロセスユニット6M,6C,6Y,6K、転写ユニット15に、画像形成装置はプリンタ50に、用紙は符号P,A,Bに、それぞれ対応する。
本発明によれば、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻すので、ジャム発生時に残紙を取り除く手間を不要にし、ジャム処理を簡単にすることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置としての電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の概略構成を示す図である。同図において、このプリンタ50は、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラック(以下、M,C,Y,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6M,6C,6Y,6Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のM,C,Y,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2はKトナー像を生成するためのK用のプロセスユニット6Kを示す図である。同図に示すように、K用のプロセスユニット6K像担持体たるドラム状の感光体1K、ドラムクリーニング装置2K、除電装置(不図示)、帯電装置4K、現像器5K等を備えている。このプロセスユニット6Kは、プリンタ50本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
帯電装置4Kは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される感光体1Kの表面を暗中にて一様帯電する。像担持体たる感光体1Kの一様帯電した表面は、レーザ光Lによって露光走査されてK静電潜像を担持する。このK静電潜像は、図示しないKトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤を用いる現像器5Kによって可視像たるKトナー像として現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置2Kは、中間転写工程を経た後の感光体1Kの表面に残留したKトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色用のプロセスユニット6M,6C,6Yにおいても、同様にして感光体1M,1C,1Y上に可視像たるM,C,Yトナー像が形成され、これらは中間転写ベルト8上に重ね合わせて中間転写される。
現像器5Kは、そのケーシングの開口から一部露出させるように配設された現像ロール51Kを有している。また、互いに平行配設された2つの搬送スクリュウ55K、ドクターブレード52K、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Kなども有している。
現像器5Kのケーシング内のK現像剤は、2つの搬送スクリュウ55Kによって撹拌搬送されながら摩擦により帯電し、現像ロール51Kの表面に担持される。そして、ドクターブレード52Kによって現像材の層厚が規制された後、K用の感光体1Kに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体1K上のK静電潜像にKトナーを付着させる。Kトナーの現像によってKトナーを消費したK現像剤は、現像ロール51Kの回転に伴ってケーシング内に戻される。他色MCYのプロセスユニットも同様の構成である。
先に示した図1において、プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kの図中下方には、光書込ユニット7が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット7は、図示しない外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調されたレーザ光Lにより、プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kにおけるそれぞれの感光体1M,1C,1Y,1Kを走査する。この走査により、感光体1M,1C,1Y,1K上にM,C,Y,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動されるポリゴンミラー上での反射によって主走査方向に偏向させながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体1M,1C,1Y,1Kに照射する。
光書込ユニット7の図中下側には、給紙トレイ(給紙カセット)26、これらに組み込まれた給紙ローラ27など有する紙収容手段が配設されている。給紙トレイ26は、シート状の記録媒体である用紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の用紙Pには給紙ローラ27が当接している。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転すると、一番上の用紙Pが給紙路(搬送路)70に向けて送り出される。
この給紙路70の最下流側付近には、レジストローラ28が配設されている。レジストローラ28は、用紙Pをニップに当接させた状態で保持し、用紙Pに転写する画像先端とタイミングを合わせて後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6M,6C,6Y,6Kの図中上方には、無端状の中間転写ベルト8を張架しながら移動させる転写手段としての転写ユニット15が配設されている。この転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、2次転写バイアスローラ19、クリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、少なくともいずれかか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに回転移動する。
1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9Kは、この中間転写ベルト8を感光体1M,1C,1Y,1Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9M,9C,9Y,9Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。
中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってM,C,Y,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1M,1C,1Y,1K上のM,C,Y,Kトナー像が順次重ね合わされて中間転写(1次転写)される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重畳されたトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
ベルトループ内側に配設された上記2次転写バックアップローラ12は、ベルトループ外側に配設された2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで用紙Pに一括して2次転写され、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8上には、用紙Pに転写されなかった残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップで4色トナー像が一括2次転写された用紙Pは、搬送路71を経由して定着装置20に送られる。
定着装置20は、内部にハロゲンランプ等の発熱源を有する定着ローラ20aと、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ20bとによって定着ニップを形成している。定着装置20内に送り込まれた用紙Pは、未定着トナー像担持面を定着ローラ20aに密着させるようにして定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化し、用紙Pに浸透することによりフルカラー画像が定着される。
定着装置20内でフルカラー画像が定着された用紙Pは、定着装置20を出た後、排紙路(搬送路)72と反転前搬送路73との分岐点にさしかかる。この分岐点には、第1切り替え爪75が揺動可能に配設されており、その揺動動作によって用紙Pの進路を切り替える。具体的には、爪の先端を反転前搬送路73に近づける方向に動かすことにより、用紙Pの進路を排紙路72に向かう方向にする。また、爪の先端を反転前搬送路73から遠ざける方向に動かすことにより、用紙Pの進路を反転前搬送路73に向かう方向にする。
第1切り替え爪75によって排紙路72に向かう進路が選択されている場合には、用紙Pは排紙路72から排紙ローラ対100を経由した後、機外へと排紙されて、プリンタ50の筐体上面に設けられたスタックトレイ50a上にスタックされる。これに対し、第1切り替え爪75によって反転前搬送路73に向かう進路が選択されている場合には、用紙Pは反転前搬送路73を経て、反転ローラ対21のニップに進入する。反転ローラ対21は、ローラ間に挟み込んだ用紙Pをスタックトレイ50aに向けて搬送するが、用紙Pの後端をニップに進入させる直前で、ローラを逆回転させる。この逆転により、用紙Pがそれまでとは逆方向に搬送されるようになり、用紙Pの後端側が両面給紙装置60の反転搬送路74内に進入する。
反転搬送路74は、鉛直方向上側から下側に向けて湾曲した形状になっており、搬送路内に第1反転搬送ローラ対22、第2反転搬送ローラ対23、第3反転搬送ローラ対24を有している。用紙Pは、これらローラ対のニップを順次通過しながら搬送されることによって、その表裏を反転させる。表裏反転後の用紙Pは、上述の給紙路70に戻された後、再び2次転写ニップに至る。そして、今度は、画像非担持面を中間転写ベルト8に密着させながら2次転写ニップに進入して、その画像非担持面に中間転写ベルトの第2の4色トナー像が一括2次転写される。この後、転写後搬送路71、定着装置20、排紙路72、排紙ローラ対100を経由して、機外のスタックトレイ50a上にスタックされる。このような反転搬送により、用紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。
転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタックトレイ50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、M,C,Y,Kトナーを収容するトナー収容部としてのトナーボトル32M,32C,32Y,32Kを搭載している。トナーボトル32M〜32Kは、互いに水平よりも少し傾斜した角度で並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32M〜32K内のM,C,Y,Kトナーは、それぞれ図示しないM,C,Y,K用のトナー搬送装置により、プロセスユニット6M〜6Kの各現像器に適宜補給される。これらのトナーボトル32M〜32Kは、プロセスユニット6M〜Kとは独立してプリンタ50本体に脱着可能である。
感光体1M〜1Kは、それぞれ、図示しない軸受けにより、回転中心に設けられた回転軸を中心にして回転可能に支持されている。感光体1M〜1Kの回転軸にはそれぞれ、図示しない感光体ギヤが固定されており、図示しない原動側のギヤに噛み合いながら、感光体とともに回転する。
転写ユニット15の図中右上には、中間転写ベルト8の幅方向に所定の間隔で並ぶ2つの図示しない反射型フォトセンサを具備する光学センサユニット136が、中間転写ベルト8の上部張架面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。なお、この光学センサユニット136は色ずれを補正するために使用する色ずれ補正用のセンサである。
図3は本実施形態に係るプリンタ50の制御構成(電気回路)の一部を示すブロック図である。同図においてバス94には、プロセスユニット6M,6C,6Y,6K、光書込ユニット7、給紙トレイ26、レジストモータ92、データ入力ポート68、転写ユニット15、操作表示部93、光学センサユニット136、用紙検知センサS1,S2,S3,S4,S5、制御部150などが接続されている。
レジストモータ92は、上述したレジストローラ28の駆動源である。また、データ入力ポート68は、外部の図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報を受信するものである。また、制御部150はプリンタ50全体の駆動制御を司り、CPU150a、RAM150b、ROM150cなどが設けられている。CPU150aはROM150cに格納されているプログラムコードをRAM150bに展開し、当該RAM150bをワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードに沿った処理を行うことにより、必要な制御を実行する。また、操作表示部93は、タッチパネル、あるいは液晶パネル及び複数のタッチキーから構成され、制御部150の制御によって様々な情報を表示したり、操作者からの入力情報を制御部150に送ったりする。
図4は図1のプリンタ50の用紙Pの搬送系の概略を示す図である。但し、図4に示した例は、図1に対して給紙ローラ27の後段であって、レジストローラ28の前段に搬送ローラ29を備え、また、排紙ローラ100が反転ローラとしても機能する例である。なお、給紙ローラ27、搬送ローラ29、レジストローラ28及び排紙ローラ100は、この実施形態では、駆動源はそれぞれ独立しており、独立した制御が行われる。なお、駆動源を共通にしてクラッチを使用して制御することも可能である。その他の各部は図1と同等である。また、図4は、先に給紙された用紙Aは2次転写バイアスローラ19によって画像が転写され、定着装置20で定着されつつ、先端は排紙ローラ対100からスタックトレイ50a側に排紙されようとし、後に給紙された用紙Bは給紙トレイ26から給紙ローラ27によって引き出され、搬送ローラ29によって搬送されながら、先端がレジストローラ28のニップに至る直前の状態を示している。
このように画像形成の過程で、用紙A及びBが搬送中であるとき、用紙Aにジャムが発生したとする。このジャム発生により用紙A及びBの搬送は停止する。ジャムとなった用紙Aはユーザもしくはオペレータが排紙ローラ対100及び定着装置20の定着ローラ20aと加圧ローラ20bのニップから引っ張り出さなければならない。しかし、用紙Bは単に給紙トレイ26から給紙ローラ27によって引き出され、搬送ローラ29によってレジストローラ28の手前まで搬送されただけであり、ダメージを受けておらず印刷用紙として使用可能である。
そこで、CPU150aは搬送ローラ29及び給紙ローラ27を逆回転させ、用紙Bを逆方向に搬送する。これにより、用紙Bは給紙トレイ26側に搬送され、そのまま給紙トレイ26に戻り、次の給紙に備えることができる。
一方、用紙Aは、ジャムを発生してダメージが生じているため、ユーザもしくはオペレータによって除去される。これにより、プリンタ50内に残った用紙はなくなり、印刷開始可能な状態となる。
このように制御すると、ジャムを発生した原因ではない用紙Bを取り出す手間を生じることなく印刷開始可能な状態に復帰し、また、ダメージを受けていない用紙Bを有効に利用することができる。
図5は上記処理を実行するCPUの処理手順を示すフローチャートである。ジャム検知は通常、搬送経路の所定位置に設置されている用紙検知センサS1、S2,S3,S4によって用紙の先端と後端、あるいは先端もしくは後端を検知し、搬送速度と用紙のサイズによって決まる所定の搬送時間が経過しても用紙が通過しない場合に、ジャムと判断する。ジャムと判断されれば、搬送系の動作を停止するとともに、プリンタ50の操作表示部93にその旨、及びジャムの発生個所を表示する。従って、CPU150aはジャムした用紙の位置及びジャムしていない用紙の位置も把握している。なお、S1は給紙センサ、S2はレジストセンサ、S3は転写前センサ、S4は定着前センサ、S5は排紙センサである。
そこで、図5のフローチャートに示すように、ジャムが発生すると(ステップS101−Yes)、ジャムした用紙の次の用紙、図4の例では、用紙Bの位置を確認し(ステップS102)、次の用紙が給紙トレイ26へ戻せる位置にあるかどうかを判断する(ステップS102)。戻せる位置は、この図4の例では、2次転写バイアスローラ19のニップに達していない位置である。この位置であれば、用紙には、何の処理も行われておらず、そのまま再使用が可能であるからである。そこで、ステップS102で、次の用紙が給紙トレイ26へ戻せる位置にあれば、搬送ローラ29及び給紙ローラ27を逆方向に回転させ、当該用紙を給紙トレイ26に戻す(ステップS103)。
一方、戻せる位置になければ、従来と同様に、給紙ローラ27及び搬送ローラ29を停止させ(ステップS104)、ユーザもしくはオペレータが当該用紙を取り出す(ステップS105)ことになる。そして、次の給紙には、ダメージのない、その次の用紙が使用される。これにより、無駄なく用紙を使用することができるとともに、ユーザもしくはオペレータの手間も最小で済む。
なお、給紙ローラ27、搬送ローラ29、レジストローラ28等の逆回転量は、用紙を給紙トレイ26に戻すに足る最小限に設定されている。この設定量はサービスマン、ユーザ、あるいはオペレータによって設定することができる。これにより、過剰に逆回転して用紙にダメージを与えることを防止することができる。
また、ジャム処理に際し、搬送系の逆回転動作を行うか否かを設定することもできる。これにより、ユーザもしくはオペレータの選択の余地を広げ、使用性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、前述のように、操作表示部93にジャム通知とジャム位置を表示するようにしているが、ステップS103で用紙Bが給紙トレイ26に戻った後は、用紙が戻った旨、表示する。これにより、次の画像形成指示を速やかに行うことができる。さらに、用紙の到達位置によって搬送系を逆回転させても給紙トレイ26へ用紙を戻すことができないことを操作表示部93に表示する。これにより、ジャム紙のみならず、装置本体内の残紙を取り除く必要があることを知ることができる。
加えて、用紙の到達位置によって給紙ローラ及び搬送ローラを逆回転させても給紙トレイへ用紙を戻すことができない場合は、給紙ローラの逆回転を行わないようにする。これにより、さらなるジャムの発生を防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記効果に加えて、ジャムの発生を検知した際に、ジャムの発生した次の搬送中の用紙については、当該用紙の一部にでも画像形成が行われていない場合には、ユーザもしくはオペレータが装置本体の搬送経路から引っ張り出す必要がなくなる。これにより、最小限のユーザ処理でジャム状態を解除することができる。
また、従来ではジャムの発生した次の搬送中の用紙については、ジャム処理時に引っ張り出され、その後に捨てられていたが、画像形成が行われていなければ給紙トレイに戻すので、次の用紙搬送時には、印刷用紙として使用することができる。これにより地球環境に優しい画像形成装置とすることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としての電子写真方式のプリンタの概略構成を示す図である。 図1においてKトナー像を生成するためのK用のプロセスユニットを示す図である。 本実施形態に係るプリンタの制御構成の一部を示すブロック図である。 図1のプリンタの用紙の搬送系の概略を示す図である。 ジャム処理におけるCPUの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
6M,6C,6Y,6K プロセスユニット
7 光書込ユニット
8 中間転写ベルト
15 転写ユニット
19 2次転写バイアスローラ
20 定着装置
26 給紙トレイ
27 給紙ローラ
29 搬送ローラ
28 レジストローラ
70,71,72 搬送路
93 操作表示部
50 プリンタ
100 排紙ローラ
105a CPU
S1,S2,S3,S4,S5 用紙検知センサ

Claims (7)

  1. 用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、
    給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、
    前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、
    を有する用紙搬送装置において、
    前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻す制御手段を備えていることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記再使用可能な位置が、前記用紙に何の処理も行われていない位置であることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1または2記載の用紙搬送装置において、
    前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻すことを通知する通知手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3記載の用紙搬送装置において、
    前記通知手段は、前記用紙が給紙手段側に戻ったことをさらに通知することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙搬送装置と、
    前記用紙搬送装置よって搬送された用紙に画像形成を形成する画像形成手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、
    給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、
    前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、
    を備え、前記搬送手段によって用紙搬送を行う際の用紙搬送制御方法において、
    前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻すことを特徴とする用紙搬送制御方法。
  7. 用紙搬送路に沿って設けられた複数の搬送手段と、
    給紙手段から給紙され、前記搬送路に沿って搬送される用紙を検知する複数の検知手段と、
    前記検知手段の検知状況に応じて用紙にジャムが発生したことを検知するジャム検知手段と、
    を備え、前記搬送手段による用紙搬送制御をコンピュータによって実行するためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記ジャム検知手段によって前記ジャムの発生を検知したとき、ジャムが発生した用紙より上流側に位置する用紙が再使用可能な位置にあれば、前記上流側に位置する用紙を搬送可能な搬送手段を逆回転させ、前記上流側に位置する用紙を給紙手段側に戻す手順を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
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