JP2007132966A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、異常停止された装置内にとどまっているシートを取り除く処理をする際に、該シートを担持しているベルト部材にダメージを与えることなく、前記ベルト部材から前記シートを容易に取り除くことができるようにすることである。
【解決手段】シートSを担持して搬送する静電搬送ベルト9aと、前記ベルト9aを張架する張架ローラ9b〜9eと、を有する搬送ユニット9を画像形成装置本体に対して回動可能に備えた画像形成装置であって、前記搬送ユニット9の画像形成装置本体に対する回動動作に連動して前記ベルト9aをシート搬送方向に回転させるためのベルト回転手段20を有し、前記ベルト回転手段20は前記ベルト9aに担持されたシートSの先端が前記ベルト9aから剥離されるまで前記ベルト9aを前記搬送方向に回転させることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】シートSを担持して搬送する静電搬送ベルト9aと、前記ベルト9aを張架する張架ローラ9b〜9eと、を有する搬送ユニット9を画像形成装置本体に対して回動可能に備えた画像形成装置であって、前記搬送ユニット9の画像形成装置本体に対する回動動作に連動して前記ベルト9aをシート搬送方向に回転させるためのベルト回転手段20を有し、前記ベルト回転手段20は前記ベルト9aに担持されたシートSの先端が前記ベルト9aから剥離されるまで前記ベルト9aを前記搬送方向に回転させることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、記録材を担持して搬送する静電搬送ベルトなどの無端状のベルト部材を利用した画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置の中には、シートを静電吸着して搬送する静電搬送ベルト(無端状のベルト部材)を利用したものがある。以下、色の異なる4つの画像形成手段を備えたカラー画像形成装置を例示して説明する。
前記カラー画像形成装置の各画像形成手段はそれぞれ感光体ドラムを備えている。各感光体ドラムの周囲には、その回転方向に従って順に、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段等が配置されて画像形成手段が構成されている。感光体ドラムは、その表面が帯電手段によって均一に帯電された後、露光手段によって画像情報に基づいたレーザービームが照射され、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。感光体ドラム上の静電潜像は、現像手段によってトナーを付着させてトナー像として顕像化される。この感光体ドラム上のトナー像は、転写手段によってシートに転写される。転写後に感光体ドラム表面に残った転写後トナーはクリーニング手段によって除去される。
ここで、感光体ドラムと、これに作用するプロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段は、一体的にカートリッジ化され、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジを形成している。
一方、シート供給部から給送されたシートは、静電搬送ベルト等で構成されたシート搬送部に送られる。シート搬送部における静電搬送ベルトは、シートを静電吸着して各画像形成手段の感光体ドラムと転写手段とが対向する転写部を順に通過するように搬送する。よって、シート搬送部に送られたシートは、静電搬送ベルトに静電吸着されて前記各画像形成手段へ順に搬送され、各転写部においてトナー像が順次重ね転写される。トナー像が重ね転写されたシートは、その後、定着部で加熱及び加圧されて画像定着され、排出ローラによって排出積載部へ排出される。
また両面記録の際は、定着部を通過したシートを排出ローラによって排出搬送している際に、該排出ローラを逆転することにより、前記シートを両面搬送経路に搬送する。両面搬送経路に搬送されたシートは、再び前記シート搬送部に送られ、もう一方の面への画像形成が行われる。
ここで、一般にシートの給送不良や搬送不良などのジャム(紙詰まり)によって画像形成装置が異常状態に陥ると、画像形成装置に内蔵されたCPU等からなる制御手段によって、装置内のすべての動作を停止するように制御される。
この際、シートが搬送途中の場合に、この動作停止によってシートが画像形成装置内に残ってしまう為、画像形成装置の動作停止後や装置の異常状態が解消された後、ユーザは装置内に残ったシートを取り除く必要がある。
この装置内に残ったシートを自動的に取り除く方法としては、例えば特開平2−198951号公報(以下、特許文献1という)に開示されている。この特許文献1では、異常発生箇所がシートの排出に支障があるか否かを判断し、シート排出に支障がないと判断した場合に用紙搬送装置を動作させて装置内に残存するシートを自動的に排出させている。
しかしながら、前記シートの排出に支障がある場合には、そのシートを装置外に排出せずに装置内にとどめたまま装置内のすべての動作を停止させる。このシートの排出に支障がある場合としては、例えば加熱及び加圧により画像定着を行う定着部でシートがローラに巻きついてしまった場合などが考えられる。この場合、そのまま装置を動作させ続けてしまうとシートが完全に定着部に巻きついてしまい、該シートを取り除く処理が非常に困難になってしまう。
また、シートを連続して記録している場合に、給送不良や搬送不良等による異常停止制御が行われると、前記定着部のみならず、前記シート搬送部や転写部にもシートをとどめた状態で装置本体の動作が停止される。この場合、シート搬送部では、シートが静電搬送ベルト上に静電的に吸着されているため、ユーザが静電搬送ベルト上からシートを剥がすジャム処理が困難であった。またシートを静電搬送ベルトから剥がす際に該ベルトを傷つけてしまうおそれがあった。静電搬送ベルトが傷ついてしまった場合、転写不良などの画像問題を引き起こしてしまう。
そこで、本発明の目的は、異常停止された装置内にとどまっているシートを取り除く処理をする際に、該シートを担持しているベルト部材にダメージを与えることなく、前記ベルト部材から前記シートを容易に取り除くことができるようにすることである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、記録材を担持して回転移動する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材を張架する張架ローラと、を有する搬送ユニットを画像形成装置本体に対して回動可能に備えた画像形成装置であって、前記搬送ユニットの画像形成装置本体に対する回動動作に連動して前記ベルト部材を記録材搬送方向に回転させるためのベルト回転手段を有し、前記ベルト回転手段は前記ベルト部材に担持された記録材の端部が前記ベルト部材から剥離されるまで前記ベルト部材を前記搬送方向に回転させることを特徴とする。
本発明によれば、前記ベルトユニットの回動動作に連動して前記ベルト部材が、前記ベルト部材に担持された記録材の端部が前記ベルト部材から剥離されるまで回転される。このため、異常停止された装置内にとどまっている記録材を取り除く処理をする際に、該記録材を担持しているベルト部材にダメージを与えることなく、前記ベルト部材から前記記録材を容易に取り除くことができる。
以下に図面を参照して、この発明の実施形態を例示的に詳しく説明する。尚、説明において、発明が具現化されるカラー画像形成装置について図1を用いて全体的構成、続いて各部について機能を説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
(全体構成)
図1に本発明における多色画像形成装置の第1の実施形態を示す。図1は多色画像形成装置の一態様であるフルカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す縦断面図である。
(全体構成)
図1に本発明における多色画像形成装置の第1の実施形態を示す。図1は多色画像形成装置の一態様であるフルカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す縦断面図である。
図1に示す画像形成装置は、4つの画像形成手段を備えた画像形成部を有し、各画像形成手段は像担持体である感光体ドラム1a〜1dを有している。それぞれの感光体ドラム1の周囲には回転方向に従って順に、帯電手段2a〜2d、露光手段3a〜3d、現像手段4a〜4d、転写部材5a〜5d、クリーニング手段6a〜6d等が配設されて、画像形成手段が構成されている。感光体ドラム1は、帯電手段2によって一様に帯電されたドラム表面に、露光手段3によって画像情報に基づいたレーザービームが照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム1上の静電潜像は、現像手段4によってトナーを付着させてトナー像として顕像化される。この感光体ドラム1上のトナー像は、転写手段5によってシートに転写される。転写後に感光体ドラム表面に残ったトナーはクリーニング手段6によって除去される。
ここで、感光体ドラム1と、これに作用するプロセス手段としての帯電手段2、現像手段4、クリーニング手段6は一体的にカートリッジ化され、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジ7a〜7dを形成している。
一方、給送部8から給送されたシート(記録材)は、静電搬送ベルト9a等で構成した搬送ユニット9によって上記画像形成手段へ搬送され、各色のトナー像が順次転写されて多色画像が形成される。トナー像が重ね転写されたシートは、その後、定着部10で加熱及び加圧されて定着され、排出ローラ対12によって排出部13に排出、積載される。
また両面記録の際には、定着部10を通過したシートが排出ローラ対12によって排出される前に該排出ローラ対12を逆転することにより、前記シートが両面搬送経路15に搬送される(矢印A方向)。両面搬送経路15に搬送されたシートは、装置本体正面にある斜送ローラ16を通過し、Uターンローラ17まで垂直下方向に搬送され、Uターンローラ17及びレジストローラ8dによって再び画像形成部まで搬送される。
(給送部)
給送部8は、給送カセット8a、手差し給送トレイ8b、手差し給送部8c及びレジストローラ8dから構成されている。給送カセット8aは複数枚のシートを収納し、装置本体内底部に装填される。給送カセット8aから画像形成する際には、カセットピックアップローラ8a1によって一枚ずつシートが分離給送され、カセット搬送ローラ8a2及びレジストローラ8dによって搬送ユニット9に搬送される。
給送部8は、給送カセット8a、手差し給送トレイ8b、手差し給送部8c及びレジストローラ8dから構成されている。給送カセット8aは複数枚のシートを収納し、装置本体内底部に装填される。給送カセット8aから画像形成する際には、カセットピックアップローラ8a1によって一枚ずつシートが分離給送され、カセット搬送ローラ8a2及びレジストローラ8dによって搬送ユニット9に搬送される。
手差し給送トレイ8bは、通常は装置本体正面に格納されているが、使用時に装置本体から回動して開き、複数枚のシートを積載する。手差し給送トレイ8bから画像形成する際には、手差しピックアップローラ8c1によって一枚ずつシートが分離給送され、手差し搬送ローラ8c2及びレジストローラ8dによって搬送ユニット9に搬送される。
給送カセット8a、手差し給送部8cにおけるシートの分離や搬送は、給送部8にある給送モータによりギア駆動列を介して行われる。
(画像形成部)
画像形成部は、前述したように、色の異なる4つの画像形成手段を有している。各画像形成手段の構成は、色が異なる以外は同様の構成となっている。以下、説明する。
画像形成部は、前述したように、色の異なる4つの画像形成手段を有している。各画像形成手段の構成は、色が異なる以外は同様の構成となっている。以下、説明する。
各感光体ドラム1a〜1dは、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布して構成したものである。感光体ドラム1はその両端部をフランジによって回転自在に支持しており、一方の端部に駆動モータから駆動力を伝達することにより、反時計回り(図中矢印方向)に回転駆動される。
各帯電手段2a〜2dは、ローラ状に形成された導電性のローラで、これを感光体ドラム1表面に当接させると共に、電源によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム1表面を一様に帯電させるものである。
露光手段3a〜3dはポリゴンミラーを有し、このポリゴンミラーにはレーザーダイオードから画像信号に対応する画像光が照射される。
各現像手段4a〜4dは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナーを収納したトナー収納部4a1〜4d1を有している。また、感光体ドラム表面に隣接し、駆動部により回転駆動されると共に、現像バイアス電源により現像バイアス電圧を印可することにより現像を行う現像ローラ4a2〜4d2を有している。
また、後述する静電搬送ベルト9aの内側には、4個の感光体ドラム1a〜1dに対向して、静電搬送ベルト9aに当接する転写部材5a〜5dがそれぞれ併設されている。これら転写部材5a〜5dは転写バイアス用電源で接続されている。この転写部材5a〜5dから正極性の電荷が静電搬送ベルト9aを介してシートに印加される。この電界により感光体ドラム1に接触中のシートに、感光体ドラム1上の負極性の各色トナー像が順次転写され、多色画像が形成される。
(搬送ユニット)
給送部8より給送されたシートは、搬送ユニット9によって画像形成領域に搬送される。搬送ユニット9は、記録材としてのシートを担持して回転移動する無端状のベルト部材静電搬送ベルト9aを有している。前記静電搬送ベルト9aは、4本の張架ローラ9b〜9eで張架支持され、すべての感光体ドラム1a〜1dに対向して配設されている。
給送部8より給送されたシートは、搬送ユニット9によって画像形成領域に搬送される。搬送ユニット9は、記録材としてのシートを担持して回転移動する無端状のベルト部材静電搬送ベルト9aを有している。前記静電搬送ベルト9aは、4本の張架ローラ9b〜9eで張架支持され、すべての感光体ドラム1a〜1dに対向して配設されている。
そして静電搬送ベルト9aは、各感光体ドラム1a〜1dに対向する外周面にシートを静電吸着して各感光体ドラム1a〜1dにシートを接触させるべく、張架ローラ9bによって循環移動する。これによりシートは、各画像形成手段の感光体ドラムと転写部材とが対向する各転写位置まで搬送され、各感光体ドラム1a〜1d上のトナー像が順次重ねて転写される。
また、静電搬送ベルト9aの最上流位置には、該ベルト9aと共にシートを挟持し、かつシートをベルト9aに吸着させる吸着ローラ9fが配設されている。この吸着ローラ9fに電圧を印加することで、対向して設置された張架ローラ9cとの間に電界を形成し、静電搬送ベルト9a及びシートの間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせるようになっている。
(定着部)
定着部10は、シート上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー像を定着させるものであり、定着ベルト10aと弾性加圧ローラ10bとを有している。定着ベルト10aは電磁誘導発熱層を有する円筒状のベルトであり、励磁コイルとT型の磁性コアとからなる磁場発生手段を内蔵したベルトガイド部材10cにガイドされている。弾性加圧ローラ10bは定着ベルト10aを挟み、ベルトガイド部材10cと所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
定着部10は、シート上に形成した画像に熱及び圧力を加えてトナー像を定着させるものであり、定着ベルト10aと弾性加圧ローラ10bとを有している。定着ベルト10aは電磁誘導発熱層を有する円筒状のベルトであり、励磁コイルとT型の磁性コアとからなる磁場発生手段を内蔵したベルトガイド部材10cにガイドされている。弾性加圧ローラ10bは定着ベルト10aを挟み、ベルトガイド部材10cと所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成している。
弾性加圧ローラ10bが駆動手段によって回転駆動され、それに伴って円筒状の定着ベルト10aが回転し、励磁回路から励磁コイルへの給電により定着ベルト10aの電磁誘導発熱がなされる。
定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成部から搬送されてきた未定着トナー画像が形成されたシートが定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この時、シートは定着ベルト10aと弾性加圧ローラ10bとの間に画像面が上向きになるように導入される。すなわち、シートは画像面が定着ベルト面側に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定着ベルト10aの外面に密着して定着ベルト10aと一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
この定着ニップ部Nを定着ベルト10aと一緒にシートが挟持搬送されていく過程において、定着ベルト10aの電磁誘導発熱で加熱され、シート上の未定着トナー画像が加熱定着される。
(ベルト回転手段)
前記画像形成装置内のシート搬送経路中の所定位置(例えば給送部8や定着部10など)には、シートの有無を検知するシート検知センサが設けられている。前記シート検知センサは、画像形成動作中に、シートが前記センサの位置を所定時間内に通過しないことを検知することで、画像形成装置内において給送不良や搬送不良が発生したことを検知する。
前記画像形成装置内のシート搬送経路中の所定位置(例えば給送部8や定着部10など)には、シートの有無を検知するシート検知センサが設けられている。前記シート検知センサは、画像形成動作中に、シートが前記センサの位置を所定時間内に通過しないことを検知することで、画像形成装置内において給送不良や搬送不良が発生したことを検知する。
前述の如くしてジャムなどの異常が検知されると、CPU等からなる制御手段がジャムの発生場所などを前記センサの位置により特定し、シートの搬送に支障がない場合には画像形成装置内に残っているシートを装置外に自動的に排出搬送する。
しかしながら、前記シートの搬送に支障がある場合には、そのシートを搬送せずに装置内にとどめたまま装置内のすべての動作を停止させる。例えばシートを連続して記録している場合、前記搬送ユニットや転写部にシートをとどめた状態で装置本体の動作が停止される。
前記搬送ユニット9は、図2に示すように、回動支点9gを中心に画像形成装置本体に対して回動可能に支持されている。従って、前記搬送ユニット9はジャム処理の際、前記回転支点9gを中心に一体的に回動される。この際、搬送ユニット9では、シートが静電搬送ベルト9a上に静電的に吸着されている。このため、ユーザは静電搬送ベルト9a上に貼り付いているシートを、前記ベルト9aを傷付けないように取り除く必要がある。
そこで、前記画像形成装置は、前記搬送ユニット9の画像形成装置本体に対する回動動作に連動して前記静電搬送ベルト9aを回転させるためのベルト回転手段20を設けている。このベルト回転手段20は、前記静電搬送ベルト9aに担持されたシートSの端部(先端)が前記ベルト9aから剥離されるまで前記ベルト9aを回転させるように構成されている。すなわち、ベルト回転手段20は、搬送ユニット9の開閉動作に連動して静電搬送ベルト9aを回転させ、シートSの先端を搬送ユニット9の張架ローラ9b側から飛び出させるようにしている。
以下、搬送ユニット9の開閉動作と共に静電搬送ベルト9aを回転させるベルト回転手段の一例として、図3〜図5を用いて詳しく説明する。
本実施形態におけるベルト回転手段20は、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21とを有している。ジャム処理ギア22は、搬送ユニット9の静電搬送ベルト9aを張架する張架ローラ9bに連結されるよう配置されている。ジャム処理ラック21は、搬送ユニット9がジャム処理の際、ジャム処理ギア20と噛み合うように搬送ユニット9の回転支点9gを中心とした搬送ユニット9の回転軌跡に沿った形状で配置されている。
搬送ユニット9が閉じた状態、即ち画像形成可能な状態にあるとき、図3に示すようにジャム処理ギア20とジャム処理ラック21はお互い噛み合わない、離れた状態に設置され、画像形成に全く影響を与えない構成となっている。
次にユーザがジャム処理を行うために、図4に示すように回転支点9gを中心に搬送ユニット9を回転させると、ジャム処理ギア20とジャム処理ラック21が噛み合う。ジャム処理ギア20とジャム処理ラック21が噛み合った状態でジャム処理ギア20が矢印A1方向に動くと、ジャム処理ギア20およびジャム処理ギア20に連結された張架ローラ9bが矢印A2方向に回転する。これにより、静電搬送ベルト9aおよび静電搬送ベルト9aに静電吸着されたシートSが矢印A3方向に進む。
また図5に示すように更に搬送ユニット9を回転させると、図4と同様に、ジャム処理ギア20が矢印A4方向に動き、ジャム処理ラック21によってジャム処理ギア20および張架ローラ9bが矢印A5方向に回転する。これにより、静電搬送ベルト9aおよび静電搬送ベルト9aに静電吸着されたシートSが矢印A6方向に進む。この時、前記シートSは静電搬送ベルト9aが張架ローラ9bに巻きつく曲率によって静電搬送ベルト9aから引き剥がされ、シートSの先端が静電搬送ベルト9aから離れる。このためユーザが前記シートSの先端を静電搬送ベルト9aから引き剥がす必要性がなくなり、該静電搬送ベルト9aを傷付けることなく、前記静電搬送ベルト9aから前記シートSを容易に取り除くことができる。かつ静電搬送ベルト9aにダメージを与える事による画像問題を防止することが可能となる。
なお、図3〜図5ではベルト回転手段の一例としてギアとラックを用いた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記ユニットの開閉動作に連動して前記ベルトを回転させる構成であれば、その他の構成であってもかまわない。例えば、図6に示すように、タイミングベルトを用いた構成であってもかまわない。
図6に示すようにタイミングベルト9hが張架ローラ9bと回転支点9gのそれぞれの同軸上に配置されたプーリ23aとプーリ23bに連結されるように配置されている。搬送ユニット9を回転支点9gを中心に回転させると、プーリ23bが矢印A7方向に回転し、同時にプーリ23bに連結されたタイミングベルト9hが矢印A8方向に動く。タイミングベルト9hの矢印A8方向の回転によりプーリ23aは回転し、張架ローラ9bを矢印A9方向に回転させる。張架ローラ9bの回転により静電搬送ベルト9aが回転され、該静電搬送ベルト9aに静電吸着されたシートSが搬送される。
このようにタイミングベルトを用いたベルト回転手段であっても、前述したギアとラックを使用したものと同様に、ユーザによるジャム処理が容易になり、かつ静電搬送ベルト9aにダメージを与える事による画像問題をなくすことができる。
前述の2つの例では、ベルト回転手段を設けて静電搬送ベルトを回転させるローラとして張架ローラ9bを使用した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば搬送ユニット9の開閉動作と連動して張架ローラ9cを回転させるなど、その他の張架ローラを使用した構成であっても良く、この構成によっても前述した効果と同様の効果が得られる。
〔第2実施形態〕
図7(a)はジャムシートSが図3〜図5に示すジャムシートよりも静電搬送ベルト9aの搬送方向上流側で停止した状態を示している。この図7(a)に示す状態から搬送ユニット9を回動させてジャム処理を行うと、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21の噛み合いが終わった状態でもジャムシートSの先端が静電搬送ベルト9aから離れず、ジャム処理が困難になってしまう。
図7(a)はジャムシートSが図3〜図5に示すジャムシートよりも静電搬送ベルト9aの搬送方向上流側で停止した状態を示している。この図7(a)に示す状態から搬送ユニット9を回動させてジャム処理を行うと、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21の噛み合いが終わった状態でもジャムシートSの先端が静電搬送ベルト9aから離れず、ジャム処理が困難になってしまう。
そこで、本実施形態では、図7(b)に示すように、静電搬送ベルト9aに担持されたシートSの端部(先端)が前記ベルト9aから剥離されるまで前記ベルト9aをシート搬送方向に回転させるようにしている。すなわち、前述の不具合を回避する為に、ジャムシートSが静電搬送ベルト9aによって担持搬送される距離以上、ベルト回転手段20によって静電搬送ベルト9aを回転させるようにしている。更に詳しくは、ベルト回転手段20は、静電搬送ベルト9aのシートSを担持搬送するシート担持搬送面を形成している張架ローラ9c(図1参照)から張架ローラ9bのピッチ以上、前記ベルト9aをシート搬送方向に回転させるように構成している。なお、ここでいう静電搬送ベルト9aのシート担持搬送面とは、画像形成手段に対向してシートを担持して搬送する面のことである。
これにより、前記シートSは装置の異常停止時にその先端が静電搬送ベルト9aのどの位置にあろうとも、静電搬送ベルト9aが張架ローラ9bに巻きつく曲率によって静電搬送ベルト9aから引き剥がされ、静電搬送ベルト9aから離れる。このため、ユーザが前記シートSの先端を静電搬送ベルト9aから引き剥がす必要性がなくなり、該静電搬送ベルト9aを傷付けることなく、前記静電搬送ベルト9aから前記シートSを容易に取り除くことができる。かつ静電搬送ベルト9aにダメージを与える事による画像問題を防止することが可能となる。
なお、前記ベルト回転手段20により静電搬送ベルト9aを回転させる量は、画像形成装置本体の大きさなどによって異なる。このため、静電搬送ベルト9aに担持されたシートSの先端が静電搬送ベルト9aから剥離されるまで静電搬送ベルト9aを回転させるように、張架ローラ9bの径、ジャム処理ギア22、ジャム処理ラック21の歯数などを必要に応じて適宜設定すれば良い。
なお、静電搬送ベルト9aを張架する張架ローラとは、搬送ユニット9のベルト形状を決定している4本の張架ローラ9d〜9eをさし、転写部材5a〜5dは含まれないものとする。また、一般的には静電搬送ベルトを張架する張架ローラは2〜4本で構成されることが多いが、該張架ローラの本数や配置はこれらに限定されるものではない。
〔第3実施形態〕
図8(a)はジャムシートSが図3〜図5に示すジャムシートよりも静電搬送ベルト9aの搬送方向下流側で停止した状態を示している。この状態で図8(b)に示すようにジャム処理を行うと、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21の噛み合い始めた状態でジャムシートSの先端が定着部10に入り込んでしまう。すると、ジャムシートSが蛇腹状になったり、定着ガイド10dに引っ掛かりジャムシートSが破れてしまったりする可能性が高く、ユーザビリティを低下させる。
図8(a)はジャムシートSが図3〜図5に示すジャムシートよりも静電搬送ベルト9aの搬送方向下流側で停止した状態を示している。この状態で図8(b)に示すようにジャム処理を行うと、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21の噛み合い始めた状態でジャムシートSの先端が定着部10に入り込んでしまう。すると、ジャムシートSが蛇腹状になったり、定着ガイド10dに引っ掛かりジャムシートSが破れてしまったりする可能性が高く、ユーザビリティを低下させる。
そこで、本実施形態では、搬送ユニット9の開閉動作時に、静電搬送ベルト9aに担持されたシートSが、シート搬送路外に変位してから、ベルト回転手段20によって静電搬送ベルト9aをシート搬送方向に回転させるように構成している。ここで、前記搬送ユニット9の回動により前記ベルト9aに担持されたシートSが変位するシート搬送路外とは、前記ベルト9aから定着部10に至る装置本体内のシート搬送路の外である。前述の構成は、図8(a)に示すように、ジャム処理ラック21を、静電搬送ベルト9a(ジャム処理ギア22)から離れた位置に配置することにより達成している。即ち、搬送ベルトユニット9を回動させる過程において、所定の回動範囲においては、ジャム処理ラック21と、ジャム処理ギア22が噛み合わないように配置している。このように構成することにより、搬送ユニット9の開閉動作時に、搬送ユニットの回動によってまず静電搬送ベルト9aに担持されたシートSが、図8(a)に示す状態から図9(a)に示すようにシート搬送路外(搬送方向とは異なる方向)に変位される。このとき、前記ジャム処理ラック21とジャム処理ギア22は、図9(a)に示すようにまだ噛み合っていない。その後、前記ギア22と前記ラック21が噛み合い、このベルト回転手段20により、静電搬送ベルト9aに担持されたシートSの端部(先端)が前記ベルト9aから剥離されるまで、静電搬送ベルト9aが前記搬送方向に回転される。
前述したように、本実施形態では、静電搬送ベルト9a上のシートSが、定着部10に搬送される第1の方向から、前記第1の方向とは異なる第2の方向に変位してから、ジャム処理ギア22とジャム処理ラック21を噛み合わせるように配置している。
これにより、搬送ユニット9の開閉動作時に、静電搬送ベルト9aに担持されたシートSの先端が定着部10に進入してしまうことによる不具合を防止しつつ、前記シートSの先端を静電搬送ベルト9aから剥離させることができる。このため、ユーザが前記シートSの先端を静電搬送ベルト9aから引き剥がす必要性がなくなり、該静電搬送ベルト9aを傷付けることなく、前記静電搬送ベルト9aから前記シートSを容易に取り除くことができる。かつ静電搬送ベルト9aにダメージを与える事による画像問題を防止することが可能となる。
なお、前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。記録材を担持して搬送する開閉可能な搬送ユニットを有する画像形成装置であれば、これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また、前述した実施形態では、記録材を担持して回転移動する無端状のベルト部材として、記録材を静電的に吸着して搬送する静電搬送ベルトを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、吸気口を有するベルト部材を用いて、該吸気口からの吸気によってベルト部材に記録材を吸着する構成など、記録材を担持して回転移動する無端状のベルト部材であれば、その他の構成であっても良い。また、前述した実施形態は、それぞれ個別に用いることも可能であるが、これらの形態を必要に応じて適宜組み合わせて用いることも可能である。
S …シート
9 …搬送ユニット
9a …静電搬送ベルト(無端状のベルト部材)
9b〜9e …張架ローラ
9f …吸着ローラ
9g …回動支点
9h …タイミングベルト
10 …定着部
20 …ベルト回転手段
21 …ジャム処理ラック
22 …ジャム処理ギア
23a,23b …プーリ
9 …搬送ユニット
9a …静電搬送ベルト(無端状のベルト部材)
9b〜9e …張架ローラ
9f …吸着ローラ
9g …回動支点
9h …タイミングベルト
10 …定着部
20 …ベルト回転手段
21 …ジャム処理ラック
22 …ジャム処理ギア
23a,23b …プーリ
Claims (4)
- 記録材を担持して回転移動する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材を張架する張架ローラと、を有する搬送ユニットを画像形成装置本体に対して回動可能に備えた画像形成装置であって、
前記搬送ユニットの画像形成装置本体に対する回動動作に連動して前記ベルト部材を記録材搬送方向に回転させるためのベルト回転手段を有し、前記ベルト回転手段は前記ベルト部材に担持された記録材の端部が前記ベルト部材から剥離されるまで前記ベルト部材を前記搬送方向に回転させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ベルト回転手段は、前記ベルト部材の前記記録材を担持搬送する記録材担持搬送面を形成する張架ローラ間の最大ピッチ以上、前記ベルト部材を前記搬送方向に回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ユニットの回動動作時に、前記無端状のベルト部材に担持された記録材が記録材搬送路外に変位してから、前記ベルト回転手段により前記ベルト部材を前記搬送方向に回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記搬送ユニットの記録材搬送方向下流側に前記記録材上の画像を定着するための定着手段を有し、前記搬送ユニットの回動により前記ベルト部材に担持された記録材が変位する記録材搬送路外とは、前記ベルト部材から前記定着手段に至る装置本体内の記録材搬送路の外であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005323030A JP2007132966A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005323030A JP2007132966A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007132966A true JP2007132966A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38154710
Family Applications (1)
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JP2005323030A Pending JP2007132966A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007132966A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008046380A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-11-08 JP JP2005323030A patent/JP2007132966A/ja active Pending
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JP2008046380A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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