JP2012088377A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録シート種、特にその剛性に応じて、位置ずれ無くトナー像が転写されるように記録シートを供給でき、しかも簡易にそれを実行できるようにする。
【解決手段】トナー像を形成する記録シート9は供給ローラ21でシート供給部2から第1湾曲搬送路P1にそってレジストローラ3へ搬送され、そこでスキュー補正されたのちトナー像転写位置Nへ第2湾曲搬送路P2にそって供給される画像形成装置。レジストローラ3で記録シート9をトナー像転写位置Nへ供給するにあたり、供給ローラ21からレジストローラ3へ至る第1湾曲搬送路P1に配置された二つのシート検出センサS1,S2と、記録シート9が該センサ間を進行するのに要する時間を計測する時間計測部と、時間計測部による計測時間に応じて、レジストローラ3の起動タイミング又は回転速度を制御するレジストローラ制御部とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】トナー像を形成する記録シート9は供給ローラ21でシート供給部2から第1湾曲搬送路P1にそってレジストローラ3へ搬送され、そこでスキュー補正されたのちトナー像転写位置Nへ第2湾曲搬送路P2にそって供給される画像形成装置。レジストローラ3で記録シート9をトナー像転写位置Nへ供給するにあたり、供給ローラ21からレジストローラ3へ至る第1湾曲搬送路P1に配置された二つのシート検出センサS1,S2と、記録シート9が該センサ間を進行するのに要する時間を計測する時間計測部と、時間計測部による計測時間に応じて、レジストローラ3の起動タイミング又は回転速度を制御するレジストローラ制御部とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式等により目的とする画像に応じたトナー像を形成できる画像形成部を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等が知られている。
いずれにしても冒頭記載のタイプの画像形成装置における前記レジストローラによるスキュー(斜行)補正は、停止させてあるレジストローラのニップに斜行する記録シートの先端を当て、そのままさらに該シートを送ることで記録シート先端の全体をレジストローラニップに接触させることで行なう。
スキュー補正された記録シートは、該記録シートの画像形成域にトナー像が位置ずれ無く転写されるためのタイミングでレジストローラが起動されることでトナー像転写位置へ送られ、トナー像が転写される。
このようにレジストローラは、記録シートのスキュー補正を行うだけでなく、記録シートに位置ずれ無くトナー像が転写されるように適切なタイミングで記録シートをトナー像転写位置へ送り込むためのものである。
しかしながら、記録シートの種類が何であれいつも同じタイミングでレジストローラを起動すると、記録シート種、特に記録シートの剛性によって、記録シートがトナー像転写位置に早期に突入して、或いは遅れて突入して、トナー像転写ずれが生じることがある。
さらに説明すると、冒頭記載のタイプの画像形成装置の中には、今日の小型化、コンパクト化の要請に応え、画像形成部、シート供給部等の各部のサイズ、配置等が工夫されるとともに記録シートの搬送経路についても工夫され、例えば、記録シート供給部からレジストローラへ記録シートを搬送するための搬送路及びレジストローラからトナー像転写位置へ記録シートを搬送するための搬送路がそれぞれ湾曲搬送路に形成された画像形成装置がある。
このように湾曲搬送路が採用された画像形成装置では、記録シートの種類、特に記録シートの剛性の大小(例えば普通紙シートか、普通紙シートより剛性の小さい薄紙シートか、普通紙シートより剛性の大きい厚紙シートか等)によって、例えば、記録シート供給部から記録シートを供給する供給ローラによる記録シート搬送時の搬送路摺動抵抗等の搬送路抵抗が大きく異なり、そのため記録シートの種類の違い、中でも剛性の差によって供給ローラの記録シートに対するスリップ率が異なり、記録シート供給部からレジストローラに到達するまでに要する時間に差が生じることがある。またそのため、スキュー補正による記録シートの撓み量に差が生じ、記録シートにダメージを与えずスキュー補正できる適正な撓み量が得られないことがある。
前記の「トナー像転写ずれが生じる」点についてみれば、記録シートの種類、特に剛性の大小(例えば普通紙シートか、普通紙シートより剛性の小さい薄紙シートか、普通紙シートより剛性の大きい厚紙シートか等)によって、レジストローラからトナー像転写位置へ至る記録シート搬送路での撓み量が異なり、その結果、記録シート種によって記録シートがトナー像転写位置に送りこまれるタイミングが異なってきて、トナー像転写ずれが発生することがある。
すなわち、レジストローラからトナー像転写位置までの記録シート搬送路が湾曲搬送路である場合、例えば剛性が比較的大きい記録シートでは、あまりその湾曲搬送路にそって従順に曲がることなく進行し、それだけ早くトナー像転写位置に到達してしまい、それによりトナー像の転写位置にずれが生じることがある。
剛性が比較的小さい記録シートでは湾曲搬送路にそって従順に曲がり易く、そのため、剛性の大きい記録シートと比較すると、遅れてトナー像転写位置に到達し、それによりトナー像の転写位置にずれが生じることがある。
これらの問題のうち、レジストローラによるスキュー補正時の記録シート撓み量に関しては、例えば、特開平10−35911号公報に次の技術が記載されている。すなわち、レジストローラニップの上流側且つニップ近傍に、薄いシート、厚いシートといったように、シート搬送路との摺動抵抗等で搬送性が異なるシートをそれぞれ検出するための複数のシート検出センサを配置し、且つ、搬送性のより低いシートを検出するためのセンサをニップにより近く配置し、シートの搬送性情報を別途のシート厚さ検出手段で得たり、用紙種類設定手段から得る等して、用いるシート検出センサを選択決定し、該センサがシートを検出すると、シート供給ローラによるシート送りを停止し、慣性力でシートをレジストローラニップに当てて適度の撓みでスキュー補正し、その後のトナー像転写位置へのシート搬送に支障がないようにすることが記載されている(ただし、記録シート搬送路は湾曲搬送路ではなく、直線的なものであり、そのまま湾曲搬送路に適用するのは難しいように思えるし、別途、シート厚さ検出手段や、用紙種類設定手段を要する等の難点もある。)。
湾曲搬送路を採用する場合のレジストローラによるスキュー補正時の記録シート撓み量の適正化の点については差し当たり横におくとして、レジストローラからトナー像転写位置までの記録シート搬送路が湾曲搬送路である場合の前記問題、すなわち、記録シートの種類が何であれいつも同じタイミングでレジストローラを起動すると、記録シート種によって、特に記録シートの剛性によって、記録シートがトナー像転写位置に早期に突入して、或いは遅れて突入して、トナー像転写ずれが生じることがある、という問題については、次の対策が考えられる。
例えば、画像形成装置の操作パネルに記録シート種を手動入力できる記録シート種入力部を設けておき、そこから、使用する記録シートの種類等を入力できるようにし、その入力情報を画像形成装置のコントローラ側で読み取り、レジストローラの起動タイミングを、記録シートに位置ずれ無くトナー像が転写されるように、記録シート種ごとに調整するのである。
しかし、この手法では、予め記録シート情報を装置にいちいち入力する必要があり、その入力は手動入力であるため、入力に手間取ったり、入力ミスが発生したりすることがあり、また、入力忘れが生じることもある。
そこで本発明は、画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置であって、採用される記録シートが種々あり、記録シート種によって剛性に違いがあっても、前記レジストローラによる前記スキュー補正後の記録シートの前記トナー像転写位置への供給にあたり、位置ずれ無くトナー像が転写されるように記録シート種に応じて、特にその剛性に応じて、記録シートを供給でき、しかも簡易にそれを実行できる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため、
画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置であり、
前記供給ローラから前記レジストローラへ至る前記第1湾曲搬送路に記録シート搬送方向に隔たりをおいて配置された二つのシート検出センサと、
前記供給ローラで前記シート供給部から供給される記録シートが前記二つのシート検出センサ間を進行するのに要する時間を計測する時間計測部と、
前記時間計測部により計測される時間に応じて、前記レジストローラの起動タイミング又は回転速度を前記記録シートに位置ずれなくトナー像が転写されるように制御するレジストローラ制御部とを含んでいる画像形成装置を提供する。
画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置であり、
前記供給ローラから前記レジストローラへ至る前記第1湾曲搬送路に記録シート搬送方向に隔たりをおいて配置された二つのシート検出センサと、
前記供給ローラで前記シート供給部から供給される記録シートが前記二つのシート検出センサ間を進行するのに要する時間を計測する時間計測部と、
前記時間計測部により計測される時間に応じて、前記レジストローラの起動タイミング又は回転速度を前記記録シートに位置ずれなくトナー像が転写されるように制御するレジストローラ制御部とを含んでいる画像形成装置を提供する。
画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給されるタイプの画像形成装置では、レジストローラによってトナー像転写位置へ供給される記録シートは第2湾曲搬送路にそって進行するのであるが、一般的には、記録シートの種類、特に記録シートの剛性の大小(例えば普通紙シートか、普通紙シートより剛性の小さい薄紙シートか、普通紙シートより剛性の大きい厚紙シートか等)によって、剛性が比較的大きい記録シートでは、あまり第2湾曲搬送路にそって従順に曲がることなく進行し、剛性が比較的小さい記録シートでは第2湾曲搬送路にそって従順に曲がりつつ進行し、そのため、レジストローラからトナー像転写位置へ至る記録シート搬送路での撓み量が異なり、延いては、トナー像転写位置への到達タイミングが異なってくる。
この状態をそのまま放置しておくと、記録シート種によって記録シートがトナー像転写位置に送りこまれるタイミングが異なってきて、トナー像転写に位置ずれが発生することがある。
しかし本発明に係る画像形成装置では、シート供給部からレジストローラまでの第1搬送路が湾曲搬送路であることを利用して、この湾曲搬送路において記録シート種が把握され、把握された記録シート種に応じて、レジストローラの起動タイミング或いはレジストローラの回転速度が前記記録シートに位置ずれなくトナー像が転写されるように制御される。
さらに説明すると、本発明に係る画像形成装置によれば、記録シートは記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送される。このように第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送されるので、記録シートの種類、特に記録シートの剛性によって湾曲搬送路による摺動抵抗のような湾曲搬送路抵抗に大小が生じ、例えば、普通紙シートより薄紙シートのような剛性の小さい薄いシートでは普通紙シートより湾曲搬送路にそって曲がり易く、それだけ湾曲搬送路抵抗が小さく、従って供給ローラの記録シートに対するスリップが少なく、それだけ短い時間でレジストローラに到達する。
一方、例えば、普通紙シートより厚紙シートのような剛性の大きい厚いシートでは搬送路壁に接触しても普通紙シートより曲がり難く、それだけ湾曲搬送路抵抗が大きく、従って供給ローラの記録シートに対するスリップが多くなり、それだけ長い時間をかけてレジストローラに到達する。
そこで本発明に係る画像形成装置では、前記供給ローラから前記レジストローラへ至る前記第1湾曲搬送路に記録シート搬送方向に隔たりをおいて二つのシート検出センサが配置され、前記供給ローラで前記シート供給部から供給される記録シートが前記二つのシート検出センサ間を進行するのに要する時間が時間計測部で計測され、その計測時間で間接的にシート種が判別される。
そして、前記時間計測部により計測される時間(記録シート種を表している時間)に応じて、前記レジストローラの起動タイミング又は回転速度が該記録シートに位置ずれなくトナー像が転写されるようにレジストローラ制御部にて制御される。
かくして、採用される記録シートが種々あり、記録シート種によって剛性に違いがあっても、前記レジストローラによる前記スキュー補正後の記録シートの前記トナー像転写位置への供給にあたり、記録シート種に応じて、特にその剛性に応じて、位置ずれ無くトナー像が転写されるように供給できる。
また、本発明に係る画像形成装置によると、前記第1湾曲搬送路に記録シート搬送方向に隔たりをおいて配置された二つのシート検出センサ間を記録シートが進むに要する時間から記録シート種を簡易に把握して、記録シート種に応じて、特にその剛性に応じて、位置ずれ無くトナー像が転写されるようにレジストローラの起動タイミング又は回転速度を制御できる。
前記レジストローラ制御部として、例えば、前記レジストローラを回転させて前記記録シートを前記トナー像転写位置へ供給するにあたり、前記時間計測部で計測される時間が予め定めた基準時間より長いときは該基準時間について予め定められた基準起動タイミングより遅れたタイミングで前記レジストローラを起動し、前記時間計測部で計測される時間が前記基準時間より短いときは前記基準起動タイミングより早いタイミングで前記レジストローラを起動するものを挙げることができる。
前記レジストローラ制御部は、他の例として、前記レジストローラを回転させて前記記録シートを前記トナー像転写位置へ供給するにあたり、前記時間計測部で計測される時間が予め定めた基準時間より長いときは、記録シートの前記トナー像転写位置到達までの間、該基準時間について予め定められた基準レジストローラ回転速度より低速で前記レジストローラを回転させ、前記時間計測部で計測される時間が前記基準時間より短いときは、記録シートの前記トナー像転写位置到達までの間、前記基準レジストローラ回転速度より高速で前記レジストローラを回転させるものであってもよい。
以上説明したように本発明によると、画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置であって、採用される記録シートが種々あり、記録シート種によって剛性に違いがあっても、前記レジストローラによる前記スキュー補正後の記録シートの前記トナー像転写位置への供給にあたり、位置ずれ無くトナー像が転写されるように記録シート種に応じて、特にその剛性に応じて、記録シートを供給でき、しかも簡易にそれを実行できる画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る画像形成装置の例について説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置例の構成の概略を示している。
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の所謂タンデム型のフルカラープリンタ10である。
図1は本発明に係る画像形成装置例の構成の概略を示している。
図1に示す画像形成装置は電子写真方式の所謂タンデム型のフルカラープリンタ10である。
プリンタ10の各部は、プリンタ10の動作を制御する、図2にその概略を示す制御部Contの指示のもとに動作する。
プリンタ10は、駆動ローラ17とこれに対向するローラ18に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト19を有している。転写ベルト19は、図示省略のベルト駆動部により駆動される駆動ローラ17により図中反時計方向(図中矢印方向)CCWに回される。
ローラ18には転写ベルト19上の2次転写残トナー等を除去清掃するクリーニング装置191が臨んでおり、駆動ローラ17にはベルト19を間にして2次転写ローラ4が臨んでいる。
2次転写ローラ4の表層部は弾性材料で形成されており、図示省略の押圧手段にて、駆動ローラ17に支持された中間転写ベルト19の部分に押圧され、中間転写ベルト19との間にニップ部Nを形成し、中間転写ベルト19の回転に従動して、或いは、後述するように該ニップ部に送り込まれる記録紙、オーバーヘッドプロジェクター用シート等の記録シート9の移動に従動して、或いは図示省略の駆動部に駆動されて回転することができる。2次転写ローラ4には、図示省略の電源から2次転写バイアスを印加することができる。
中間転写ベルト19及び2次転写ローラ4の上方には定着装置5が配置されており、下方には対ローラからなるレジストローラ3が配置されており、さらにその下方に、記録シート供給部2が設けられている。記録シート供給部2は記録シート9を収容した記録シート収容カセット20及びカセット20から記録シート9を1枚ずつ引き出し、レジストローラ3へ向け供給する供給ローラ21が含まれている。供給ローラ21には記録シート9を捌いて1枚ずつ送りだすための捌きローラ22が対向している。
このプリンタ10では、プリンタの小型化、コンパクト化のために、記録シート供給部2の記録シート供給ローラ21からレジストローラ3へ向かう記録シート搬送路(第1搬送路)P1及びレジストローラ3からトナー像の2次転写位置(2次転写ローラ4と転写ベルト19とのニップ部N)へ向かう記録シート搬送路(第2搬送路)P2はそれぞれ湾曲搬送路に形成されている。
第1湾曲搬送路P1は湾曲ガイドg1に沿うものであり、シート供給ローラ21から供給される記録シート9がローラ21によるシート供給方向へ膨出するようにガイドg1に沿って湾曲しつつ上昇してレジストローラ3へ到達できるものである。
第2湾曲搬送路P2は前記ガイドg1とは反対方向(逆向き)に湾曲したガイドg2に沿うものである。ガイドg2にはこれに対向するようにガイド部材g3、g4が臨設されている。
定着装置5は、それとは限定されないが、ここではハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着加熱ローラ51とこれに圧接される加圧ローラ52とを含むものである。
中間転写ベルト19を巻き掛けたローラ17、18の間には、転写ベルト19に沿って、ローラ18からローラ17に向けて、イエロー画像形成ユニットY、マゼンタ画像形成ユニットM、シアン画像形成ユニットC及びブラック画像形成ユニットKがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成ユニットは、ドラム型の感光体11を備えており、感光体11の周囲に帯電器12、露光装置13、現像器14及びクリーニング装置15がこの順序で配置されている。
各画像形成ユニットの感光体11にはベルト19を間にして1次転写ローラ16が対向配置されている。1次転写ローラ16は、図示省略の押圧手段にて感光体11の方向へ押圧され、ベルト19に接触して従動回転するとともにベルト19を感光体11に接触させることができる。
1次転写ローラ16には、感光体11上に形成されるトナー像をベルト19へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の電源から印加できる。
露光装置13は、図示省略のパーソナルコンピュータ、画像読取装置等から提供される画像情報に応じて、レーザービームの点滅により感光体11にドット(点)露光で画像露光を施し、静電潜像を形成できる。
各画像形成ユニットにおける感光体11は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにて図中時計方向回りに回転駆動できる。
各画像形成ユニットにおける帯電器12は、本例ではスコロトロン帯電器であり、制御部Contの指示のもとに所定のタイミングで図示省略の電源から帯電用の電圧が印加される。なお、帯電器12は帯電ローラを用いるもの等であってもよい。
各画像形成ユニットにおける現像器14は、トナーを主成分とする所謂1成分現像剤を用いて、感光体11上に形成される静電潜像を、図示省略の電源から現像バイアスが印加される現像スリーブ或いは現像ローラで反転現像することができる。
現像器は、キャリア及びトナーを主体とする所謂2成分現像剤を用いる2成分現像器でもよい。
現像器は、キャリア及びトナーを主体とする所謂2成分現像剤を用いる2成分現像器でもよい。
前記のY、M、C、Kの画像形成ユニット、中間転写ベルト19等は、目的とする画像に応じたトナー像を形成する画像形成部1を構成している。
以上説明したY、M、C、Kの画像形成ユニットにおける感光体11等、中間転写ベルト19、記録シート供給部2の供給ローラ21、レジストローラ3、定着装置5等の各部は、図2に概略的に示す制御部Contの指示のもとに動作する。また、1次転写ローラ16への1次転写バイアス電源からのバイアス印加、2次転写ローラ4への2次転写バイアス電源からのバイアス印加等も制御部Contの指示のもとになされる。
このプリンタ10によると、制御部Contの指示のもとに、画像形成ユニットのうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。
画像形成ユニットY、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成ユニットYにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト19に1次転写する。
画像形成ユニットY、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成ユニットYにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト19に1次転写する。
すなわち、イエロー画像形成ユニットYにおいて、感光体11が図中時計方向に回転駆動され、帯電器12にて表面が一様に所定電位に帯電され、該帯電域に露光装置13からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体11上にイエロー用静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像器14の現像バイアスが印加された現像ローラにて現像されて可視イエロートナー像となる。このイエロートナー像は1次転写ローラ16にて転写ベルト19上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ16には図示省略の電源から1次転写バイアスが印加される。
同様にして、マゼンタ画像形成ユニットMにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト19に転写され、シアン画像形成ユニットCにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト19に転写され、ブラック画像形成ユニットKにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト19に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト19上に重ねて転写されるタイミングで形成される。
かくして転写ベルト19上に形成された多重トナー像は転写ベルト19の回動により2次転写ローラ4へ向け移動する。
かくして転写ベルト19上に形成された多重トナー像は転写ベルト19の回動により2次転写ローラ4へ向け移動する。
一方、記録シート9が記録シート収容カセット20からシート供給ローラ21にて引き出され、第1湾曲搬送路P1にそってレジストローラ3へ供給され、待機している。
供給ローラ21及び捌きローラ22は、このプリンタ10では、図2に示すように記録シート搬送用モータMによりクラッチCL2を含む伝動機構を介して、制御部Contに含まれる供給ローラ制御部200による制御下に回転或いは停止される。供給ローラ21等はモータMが運転されている状態でクラッチCL2オンで回転する。いずれにしてもクラッチCL2オフで停止する。
記録シート9が記録シート収容カセット20から供給ローラ21にて引き出され、第1湾曲搬送路P1にそってレジストローラ3へ供給されるとき、記録シート9が斜行(スキュー)していても、図3に示すように、記録シート9先端の一部が未だ停止しているレジストローラニップnに突き当たり、そのままさらに記録シート9が送られることで、記録シート9に撓みが生じた状態で、図4に示すようにスキュー補正され、その状態で待機する。
このようにレジストローラ4のところで待機する記録シート9は、中間転写ベルト19にて送られてくる多重トナー像に合わせて、転写ベルト19と2次転写ローラ4とのニップ部(トナー像転写位置)Nに供給される。このとき、記録シート9は第2湾曲搬送路P2にそって、第1湾曲搬送路P1の場合とは逆向きに湾曲しつつ進行してトナー像転写位置Nに送り込まれる。多重トナー像は図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ4にて記録シート9上に2次転写される。
レジストローラ3は、このプリンタ10では、図2に示すように記録シート搬送用モータMによりクラッチCL3を含む伝動機構を介して、制御部Contに含まれるレジストローラ制御部300による制御下に運転される。いずれにしても、レジストローラ3はモータMが運転されている状態でクラッチCL3オンで回転する。いずれにしてもクラッチCL3オフで停止する。
トナー像が2次転写された記録シート9は定着装置5に通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録シート9に定着される。記録シート9はひき続き、排出ローラ対6にて排出トレイ7へ排出される。
トナー像のベルト19への1次転写において感光体11上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置15で除去回収され、2次転写によりベルト19上に残留する2次転写残トナー等はクリーニング装置191に除去回収される。
以上説明したように画像形成されるのであるが、レジストローラ3からトナー像転写位置Nへ第2湾曲搬送路P2にそって記録シート9が搬送されるとき、図3に示すように、記録シート種、特に記録シートの剛性によって第2湾曲搬送路P2での撓み量が異なってくる。換言すれば、記録シート9が進む距離に差がでてくる。
図3において、91は普通紙シートの進路を、92は普通紙シート91より剛性の小さい薄紙シートの進路を、93は普通紙シートより剛性の大きい厚紙シートの進路をそれぞれ例示している。図3に示すように、薄紙シート92は普通紙シート91より湾曲ガイドg2にそって湾曲しつつ進行する傾向があり、厚紙シート93は普通紙シート91より湾曲ガイドg2から遠のいて曲がり難い状態で進行する傾向がある。
したがって、記録シートが進行する距離の大小関係は、図3の例では、
薄紙シート92>普通紙シート91>厚紙シート93となる。
したがって、記録シートが進行する距離の大小関係は、図3の例では、
薄紙シート92>普通紙シート91>厚紙シート93となる。
したがって、いつも同じタイミングでレジストローラ3を起動し、同じ回転速度で運転すると、記録シート種によって記録シート9がトナー像転写位置Nへ到達するタイミングにずれが生じ、延いては、転写ベルト19から記録シート9へのトナー像転写に位置ずれが発生し、画像不良となる。
そこでプリンタ10では、まず図1に示すように、供給ローラ21からレジストローラ3へ至る第1湾曲搬送路P1に記録シート搬送方向に隔たりをおいて二つのシート検出センサS1とS2(第1センサS1と第2センサS2)を配置してある。
制御部Contは供給ローラ21でシート供給部2から供給される記録シート9(シート9先端)が二つのシート検出センサS1、S2間を進行するのに要する時間tを計測する時間計測部Tを含んでいる。センサS1,S2は本例では、記録シート搬送方向を横切るシート幅の中央を検出するように配置してある。センサS1,S2による記録シート先端検出は制御部Contに入力される。
この理由についてさらに説明すると、記録シート9は記録シート供給部2から供給ローラ21で1枚ずつ引き出されてレジストローラ3へ搬送されとき、湾曲搬送路P1にそってレジストローラ3へ搬送されるので、記録シート9の種類、特に記録シート9の剛性によって湾曲搬送路P1による摺動抵抗のような湾曲搬送路抵抗に大小が生じる。
例えば、普通紙シートより薄紙シートのような剛性の小さい薄いシートでは普通紙シートより湾曲搬送路ガイドg1にそって曲がり易く、それだけ湾曲搬送路抵抗が小さく、従って供給ローラ21の記録シート9に対するスリップ率は小さく、それだけ短い時間でセンサS1オンからセンサS2オンに至る。すなわち、それだけセンサS1、S2間を進行するのに要する時間tが短い。
一方、例えば、普通紙シートより厚紙シートのような剛性の大きい厚いシートでは搬送路ガイドg1に接触しても普通紙シートより曲がり難く、それだけ湾曲搬送路抵抗が大きく、従って供給ローラ21の記録シート9に対するスリップ率が大きくなり、それだけ長い時間をかけてセンサS1、S2間を進行する。
かくして、記録シート9の種類、特に剛性の大小によってセンサS1、S2間を進行する時間tに差が生じ、従って時間tを時間計測部Tで計測することで記録シート種、特にその剛性を把握することができる。なお、記録シートの剛性は周囲環境湿度等によっても影響される。
プリンタ10では、レジストローラ3からトナー像転写位置Nへ供給される記録シート9にトナー像が位置ずれ無く転写されるように、レジストローラ制御部300が、
・ レジストローラ回転速度は記録シート種にかかわらず一定として、記録シート種に応じて(換言すればセンサS1,S2間を記録シートが進行するに要する時間に応じて)回転開始(レジストローラ起動)タイミングを制御する。或いは
・ レジストローラ起動タイミングは記録シート種にかかわらず一定として、記録シート種に応じて(換言すればセンサS1,S2間を記録シートが進行するに要する時間に応じて)レジストローラ回転速度を制御してもよい。
・ レジストローラ回転速度は記録シート種にかかわらず一定として、記録シート種に応じて(換言すればセンサS1,S2間を記録シートが進行するに要する時間に応じて)回転開始(レジストローラ起動)タイミングを制御する。或いは
・ レジストローラ起動タイミングは記録シート種にかかわらず一定として、記録シート種に応じて(換言すればセンサS1,S2間を記録シートが進行するに要する時間に応じて)レジストローラ回転速度を制御してもよい。
前者(1)の制御では、レジストローラ3を回転させて記録シート9をトナー像転写位置Nへ供給するにあたり、時間計測部Tで計測される時間tが予め定めた基準時間より長いときは該基準時間について予め定められた基準起動タイミングより遅れたタイミングでレジストローラ3を起動し、時間計測部Tで計測される時間tが前記基準時間より短いときは前記基準起動タイミングより早いタイミングでレジストローラ3を起動する。
ここで「基準時間」、「基準起動タイミング」は記録シートにトナー像が位置ずれ無く転写される時間、タイミングとして、いずれかの記録シート種(例えば普通紙シート)を基準として、予め実験、計算等により定めておくことができる。
ここで「基準時間」、「基準起動タイミング」は記録シートにトナー像が位置ずれ無く転写される時間、タイミングとして、いずれかの記録シート種(例えば普通紙シート)を基準として、予め実験、計算等により定めておくことができる。
後者(2)の制御では、レジストローラ3を回転させて記録シート9をトナー像転写位置Nへ供給するにあたり、時間計測部Tで計測される時間tが予め定めた基準時間より長いときは、記録シート9のトナー像転写位置Nへの到達までの間、該基準時間について予め定められた基準レジストローラ回転速度より低速でレジストローラ3を回転させ、時間計測部Tで計測される時間tが前記基準時間より短いときは、記録シート9のトナー像転写位置Nへの到達までの間、前記基準レジストローラ回転速度より高速でレジストローラ3を回転させる。
ここで「基準時間」、「基準レジストローラ回転速度」は記録シートにトナー像が位置ずれ無く転写される時間、回転速度として、いずれかの記録シート種(例えば普通紙シート)を基準として、予め実験、計算等により定めておくことができる。
ここで「基準時間」、「基準レジストローラ回転速度」は記録シートにトナー像が位置ずれ無く転写される時間、回転速度として、いずれかの記録シート種(例えば普通紙シート)を基準として、予め実験、計算等により定めておくことができる。
次に、レジストローラ制御部300によるレジストローラ3の制御の具体例について説明する。
記録シート搬送路各部の距離等は次のものである(図1も参照)。
供給ローラ21による記録シート搬送速度V:200[mm/秒]、
供給ローラ21からレジストローラ3までの距離L1:100[mm]、
センサS2オン位置からレジストローラ3のニップnまでの距離L2:20[mm]、
センサS1オン位置からセンサS2オン位置までの距離L3:60[mm]。
記録シート9の斜行量(スキュー量)A(図5参照)は4[mm]とする。
記録シート搬送路各部の距離等は次のものである(図1も参照)。
供給ローラ21による記録シート搬送速度V:200[mm/秒]、
供給ローラ21からレジストローラ3までの距離L1:100[mm]、
センサS2オン位置からレジストローラ3のニップnまでの距離L2:20[mm]、
センサS1オン位置からセンサS2オン位置までの距離L3:60[mm]。
記録シート9の斜行量(スキュー量)A(図5参照)は4[mm]とする。
供給ローラ21の記録シート9に対するスリップ率等に関するデータを表1に例示する。
記録シート9として、
普通紙シート(坪量:70g/m2)、厚紙シート(坪量:200g/m2)、
薄紙シート(坪量:55g/m2)のいずれかが採用される場合があるとする。
記録シート9として、
普通紙シート(坪量:70g/m2)、厚紙シート(坪量:200g/m2)、
薄紙シート(坪量:55g/m2)のいずれかが採用される場合があるとする。
表1
標準スリップ率 ばらつき 最小スリップ率 最大スリップ率
普通紙シート 5% ±2% 3% 7%
厚紙 シート 15% ±5% 10% 20%
薄紙 シート 1% ±1% 0% 2%
標準スリップ率 ばらつき 最小スリップ率 最大スリップ率
普通紙シート 5% ±2% 3% 7%
厚紙 シート 15% ±5% 10% 20%
薄紙 シート 1% ±1% 0% 2%
図3におけるレジストローラニップnからトナー像転写ニップ部Nまでの各記録シート搬送距離については、
普通紙シート91の搬送距離L4:63[mm]、
薄紙シート92の搬送距離L5:66[mm]、
厚紙シート93の搬送距離L6:60[mm]とする。
普通紙シート91の搬送距離L4:63[mm]、
薄紙シート92の搬送距離L5:66[mm]、
厚紙シート93の搬送距離L6:60[mm]とする。
ここでは普通紙シート91を基準とする。このとき記録シート種による搬送方向での普通紙シートに対する印字(トナー像転写)位置ずれ量は、
薄紙シート92では66−63=3[mm]で、シートが遅れる方向に、普通紙シートに対して3mm位置ずれが発生し、シートの先端により近い位置から印字されてしまう。
厚紙シート93では66−60=6[mm]で、シートが進む方向に、普通紙シートに対して3mm位置ずれが発生し、シートの先端からより遠い位置から印字されてしまう。
薄紙シート92では66−63=3[mm]で、シートが遅れる方向に、普通紙シートに対して3mm位置ずれが発生し、シートの先端により近い位置から印字されてしまう。
厚紙シート93では66−60=6[mm]で、シートが進む方向に、普通紙シートに対して3mm位置ずれが発生し、シートの先端からより遠い位置から印字されてしまう。
なお、センサS1、S2は記録シート9の搬送方向を横切る幅の中央に対応させて配置してあり、L1、L2、L3は該幅の中央基準での距離である。L4、L5,L6についても同様である。
時間計測部Tで計測される、記録シート9が検出センサS1、S2間を進行するのに要する時間(換言すれば、記録シート種を表す時間)tは、プリンタ10では、記録シート種と供給ローラ21のスリップ率とに応じて、次表2に例示するように時間差がある。
時間tは供給ローラ21のスリップ率をXとすると、t=L3(1+X)/Vである。
表2
最小スリップ時 標準スリップ時 最大スリップ時
普通紙シート 309ms 315ms 321ms
厚紙 シート 330ms 345ms 360ms
薄紙 シート 300ms 303ms 306ms
時間tは供給ローラ21のスリップ率をXとすると、t=L3(1+X)/Vである。
表2
最小スリップ時 標準スリップ時 最大スリップ時
普通紙シート 309ms 315ms 321ms
厚紙 シート 330ms 345ms 360ms
薄紙 シート 300ms 303ms 306ms
プリンタ10のレジストローラ制御部300は、表2のように異なる記録シート9のセンサS1、S2間の通過時間tを基に記録シート種を判別し、レジストローラ3の起動タイミングを変更することで、トナー像転写の位置ずれを抑制する。
図4は、普通紙シート91を基準にして、シート91先端のセンサS1,S2間の通過時間tが309ms〜321ms(基準時間)内にあれば、レジストローラ3の起動タイミングを基準シートである普通紙シート91について予め実験、計算等によって定められた基準起動タイミング(基準値)とし、通過時間tが薄紙シートの300ms〜306msの範囲のものであれば、レジストローラ起動タイミングを基準起動タイミングに対して15ms(前記位置ずれ量3mm/V)早め、通過時間tが厚紙シートの330ms〜360msの範囲のものであれば、レジストローラ起動タイミングを基準起動タイミングに対して15ms(前記位置ずれ量3mm/V)遅らせることを示している。
レジストローラ制御部300は、レジストローラ3の回転速度を、レジストローラ3の起動からシート9がトナー像転写位置Nに到達するまでの間、既述のように調整してトナー像転写の位置ずれを抑制するように構成されていてもよい。
プリンタ10の供給ローラ制御部200は、基本的には、時間計測部Tで計測される時間tが予め定めた基準時間より長いときは供給ローラ21による記録シート送り時間が該基準時間について予め定められたシート送り時間より長く調整されるように、時間計測部Tで計測される時間tが前記基準時間より短いときは供給ローラ21による記録シート送り時間が該基準時間について予め定められたシート送り時間より短く調整されるように供給ローラ21によるシート供給動作を制御するものである。この制御により、簡易に、レジストローラ3によるスキュー補正ときの記録シート撓み量を、記録シートにダメージを与えることなくスキュー補正を十分に行えるように適正化する。
以上説明した画像形成装置はカラープリンタであったが、本発明はモノクロ画像形成装置にも適用できる。また、プリンタだけでなく、複写機、ファクシミリ機、これらを2以上組み合わせた複合機等にも適用できる。
本発明は、画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、該トナー像をレジストローラでスキュー補正された記録シートに転写できる画像形成装置であって、レジストローラからトナー像転写位置までの記録シート搬送を記録シート種に応じて適正化して、トナー像転写の位置ずれを抑制できる画像形成装置を提供することに利用できる。
10 プリンタ
1 画像形成部
Y イエロー画像形成ユニット
M マゼンタ画像形成ユニット
C シアン画像形成ユニット
K ブラック画像形成ユニット
11 感光体
12 帯電器
13 露光装置
14 現像器
15 クリーニング装置
16 1次転写ローラ
2 記録シート供給部
20 記録シート収納カセット
21 シート供給ローラ
22 捌きローラ
P1 記録シート搬送路(第1湾曲搬送路)
g1 湾曲ガイド
P2 記録シート搬送路(第2湾曲搬送路)
g2 湾曲ガイド
g3、g4 ガイド部材
N トナー像の2次転写位置(2次転写ローラ4と転写ベルト19とのニップ部)
3 レジストローラ
n レジストローラニップ
4 2次転写ローラ
5 定着装置
6 排出ローラ対
7 排出トレイ
9 記録シート
91 薄紙シート
92 普通紙シート
93 厚紙シート
Cont 制御部
T 時間計測部
M 記録シート搬送用モータ
200 供給ローラ制御部
CL2 供給ローラ用クラッチ
300 レジストローラ制御部
CL3 レジストローラ用クラッチ
1 画像形成部
Y イエロー画像形成ユニット
M マゼンタ画像形成ユニット
C シアン画像形成ユニット
K ブラック画像形成ユニット
11 感光体
12 帯電器
13 露光装置
14 現像器
15 クリーニング装置
16 1次転写ローラ
2 記録シート供給部
20 記録シート収納カセット
21 シート供給ローラ
22 捌きローラ
P1 記録シート搬送路(第1湾曲搬送路)
g1 湾曲ガイド
P2 記録シート搬送路(第2湾曲搬送路)
g2 湾曲ガイド
g3、g4 ガイド部材
N トナー像の2次転写位置(2次転写ローラ4と転写ベルト19とのニップ部)
3 レジストローラ
n レジストローラニップ
4 2次転写ローラ
5 定着装置
6 排出ローラ対
7 排出トレイ
9 記録シート
91 薄紙シート
92 普通紙シート
93 厚紙シート
Cont 制御部
T 時間計測部
M 記録シート搬送用モータ
200 供給ローラ制御部
CL2 供給ローラ用クラッチ
300 レジストローラ制御部
CL3 レジストローラ用クラッチ
Claims (3)
- 画像形成部において目的とする画像に応じたトナー像を形成し、前記トナー像を記録シートに転写位置で転写することができ、前記記録シートは、記録シート供給部から供給ローラで引き出されるとともに第1湾曲搬送路にそってレジストローラへ搬送され、該レジストローラでシート先端が一旦止められてスキュー補正されたのち該レジストローラにて第2湾曲搬送路にそって前記トナー像転写位置へ供給される画像形成装置であり、
前記供給ローラから前記レジストローラへ至る前記第1湾曲搬送路に記録シート搬送方向に隔たりをおいて配置された二つのシート検出センサと、
前記供給ローラで前記シート供給部から供給される記録シートが前記二つのシート検出センサ間を進行するのに要する時間を計測する時間計測部と、
前記時間計測部により計測される時間に応じて、前記レジストローラの起動タイミング又は回転速度を前記記録シートに位置ずれなくトナー像が転写されるように制御するレジストローラ制御部とを含んでいることを特徴とする画像形成装置。 - 前記レジストローラ制御部は、前記レジストローラを回転させて前記記録シートを前記トナー像転写位置へ供給するにあたり、前記時間計測部で計測される時間が予め定めた基準時間より長いときは該基準時間について予め定められた基準起動タイミングより遅れたタイミングで前記レジストローラを起動し、前記時間計測部で計測される時間が前記基準時間より短いときは前記基準起動タイミングより早いタイミングで前記レジストローラを起動する請求項1記載の画像形成装置。
- 前記レジストローラ制御部は、前記レジストローラを回転させて前記記録シートを前記トナー像転写位置へ供給するにあたり、前記時間計測部で計測される時間が予め定めた基準時間より長いときは該基準時間について予め定められた基準レジストローラ回転速度より低速で前記レジストローラを回転させ、前記時間計測部で計測される時間が前記基準時間より短いときは前記基準レジストローラ回転速度より高速で前記レジストローラを回転させる請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010232653A JP2012088377A (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010232653A JP2012088377A (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012088377A true JP2012088377A (ja) | 2012-05-10 |
Family
ID=46260098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010232653A Withdrawn JP2012088377A (ja) | 2010-10-15 | 2010-10-15 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012088377A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016047763A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-07 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置及び画像形成装置 |
US9958814B2 (en) | 2015-10-29 | 2018-05-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with function for determining recording material stiffness |
JP2018120225A (ja) * | 2018-02-26 | 2018-08-02 | 株式会社リコー | シート材判別装置及び画像形成装置 |
-
2010
- 2010-10-15 JP JP2010232653A patent/JP2012088377A/ja not_active Withdrawn
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JP2016047763A (ja) * | 2014-08-28 | 2016-04-07 | 株式会社沖データ | 媒体搬送装置及び画像形成装置 |
US9958814B2 (en) | 2015-10-29 | 2018-05-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with function for determining recording material stiffness |
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