JP2000221821A - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JP2000221821A JP2000221821A JP11026596A JP2659699A JP2000221821A JP 2000221821 A JP2000221821 A JP 2000221821A JP 11026596 A JP11026596 A JP 11026596A JP 2659699 A JP2659699 A JP 2659699A JP 2000221821 A JP2000221821 A JP 2000221821A
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- Japan
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- fixing
- fixing device
- sheet
- nip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 印刷スピードの低下を招くことのなく、シー
トに加える熱量を変更して、印刷する画像の光沢を任意
に調整できる定着装置を提供する。 【解決手段】 未定着トナー像が形成されたシートを定
着器のニップに通して、未定着トナー像をシートに定着
させる定着装置において、通紙方向に直列に配置した複
数の定着器10,20,30を有し、各定着器のそれぞ
れに形成されるニップの使用個数および位置を切換える
ことを特徴とする定着装置。
トに加える熱量を変更して、印刷する画像の光沢を任意
に調整できる定着装置を提供する。 【解決手段】 未定着トナー像が形成されたシートを定
着器のニップに通して、未定着トナー像をシートに定着
させる定着装置において、通紙方向に直列に配置した複
数の定着器10,20,30を有し、各定着器のそれぞ
れに形成されるニップの使用個数および位置を切換える
ことを特徴とする定着装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置に用いられる定着装置に関する。
像形成装置に用いられる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式のよる画像形成装
置、例えば複写機やプリンタなどにおいては、フルカラ
ー印刷のできるものが数多く製品化されている。
置、例えば複写機やプリンタなどにおいては、フルカラ
ー印刷のできるものが数多く製品化されている。
【0003】このようなフルカラー印刷の可能な画像形
成装置においては、その画像形成機能のひとつとして、
印刷された画像の光沢を任意に調整したいというニーズ
がある。
成装置においては、その画像形成機能のひとつとして、
印刷された画像の光沢を任意に調整したいというニーズ
がある。
【0004】従来、画像光沢を調整するためには、未定
着トナー像を用紙やOHPフィルムなどのシートに定着
させるための定着装置において、定着時間や定着温度を
変えること、すなわち、定着時にシートに加える熱量を
変化させることで行っている。
着トナー像を用紙やOHPフィルムなどのシートに定着
させるための定着装置において、定着時間や定着温度を
変えること、すなわち、定着時にシートに加える熱量を
変化させることで行っている。
【0005】これは、定着時に未定着トナー像が形成さ
れているシートに対して加えられた熱量によって、トナ
ーの溶融状態やシートに対する浸透率が変化するため、
これにより画像光沢が変化することを利用したものであ
る。なお、通常の場合、加えられた熱量が多くなるほ
ど、画像光沢が高くなる。
れているシートに対して加えられた熱量によって、トナ
ーの溶融状態やシートに対する浸透率が変化するため、
これにより画像光沢が変化することを利用したものであ
る。なお、通常の場合、加えられた熱量が多くなるほ
ど、画像光沢が高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、定着時間や
温度を変化させた場合、所望する光沢の画像を得るため
に、印刷時間が長くなってしまうといった問題がある。
温度を変化させた場合、所望する光沢の画像を得るため
に、印刷時間が長くなってしまうといった問題がある。
【0007】具体的には、例えば定着温度を変えて画像
光沢を上げようとすると、現在の温度から画像光沢を上
げるための温度まで定着器の温度を昇温させる必要があ
るため、その間、定着装置に突入させるシートを待機さ
せなければならず、ここで待ち時間が発生する。これ
は、光沢を下げようとした場合も同様であり、定着温度
を下げるために定着器が冷えるのを待つ必要があり、待
ち時間が発生する。
光沢を上げようとすると、現在の温度から画像光沢を上
げるための温度まで定着器の温度を昇温させる必要があ
るため、その間、定着装置に突入させるシートを待機さ
せなければならず、ここで待ち時間が発生する。これ
は、光沢を下げようとした場合も同様であり、定着温度
を下げるために定着器が冷えるのを待つ必要があり、待
ち時間が発生する。
【0008】また、定着時間を変化させて、光沢を上げ
ようとした場合には、加える熱量を多くするために、シ
ートを定着装置に通す時間を長くするため、その分印刷
スピードが低下することになる。
ようとした場合には、加える熱量を多くするために、シ
ートを定着装置に通す時間を長くするため、その分印刷
スピードが低下することになる。
【0009】そこで本発明の目的は、印刷スピードの低
下を招くことなく、シートに加える熱量を変更して、印
刷する画像の光沢を任意に調整することができる定着装
置を提供することである。
下を招くことなく、シートに加える熱量を変更して、印
刷する画像の光沢を任意に調整することができる定着装
置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。 (1)未定着トナー像が形成されたシートを定着器のニ
ップに通して、該未定着トナー像をシートに定着させる
定着装置において、シート搬送方向に直列に配置した複
数の定着器と、該複数の定着器のそれぞれによって形成
されるニップの使用個数を切換える切換え手段と、を有
することを特徴とする定着装置。 (2)前記切換え手段は、ニップの使用個数を切換える
と共に、使用するニップの前記シート搬送方向に対する
位置を切換えることを特徴とする定着装置。 (3)前記切換え手段は、前記シートに未定着トナー像
を定着させたときの画像光沢が所望する光沢となるよう
に、前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする
定着装置。 (4)前記切換え手段は、前記シートに未定着トナー像
を定着させたときの画像光沢が所望する光沢となるよう
に、使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置
を切換えることを特徴とする定着装置。 (5)前記切換え手段は、前記シートの坪量に応じて、
前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする定着
装置。 (6)前記切換え手段は、前記シートの坪量に応じて、
使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置を切
換えることを特徴とする定着装置。 (7)前記切換え手段は、前記シートの素材に応じて、
前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする定着
装置。 (8)前記切換え手段は、前記シートの素材に応じて、
使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置を切
換えることを特徴とする定着装置。 (9)前記複数の定着器には温度検出手段が設けられて
おり、該温度検出手段は、その設置位置が、前記複数の
定着器におけるニップ幅方向にそれぞれ異なることを特
徴とする定着装置。
る手段により達成される。 (1)未定着トナー像が形成されたシートを定着器のニ
ップに通して、該未定着トナー像をシートに定着させる
定着装置において、シート搬送方向に直列に配置した複
数の定着器と、該複数の定着器のそれぞれによって形成
されるニップの使用個数を切換える切換え手段と、を有
することを特徴とする定着装置。 (2)前記切換え手段は、ニップの使用個数を切換える
と共に、使用するニップの前記シート搬送方向に対する
位置を切換えることを特徴とする定着装置。 (3)前記切換え手段は、前記シートに未定着トナー像
を定着させたときの画像光沢が所望する光沢となるよう
に、前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする
定着装置。 (4)前記切換え手段は、前記シートに未定着トナー像
を定着させたときの画像光沢が所望する光沢となるよう
に、使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置
を切換えることを特徴とする定着装置。 (5)前記切換え手段は、前記シートの坪量に応じて、
前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする定着
装置。 (6)前記切換え手段は、前記シートの坪量に応じて、
使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置を切
換えることを特徴とする定着装置。 (7)前記切換え手段は、前記シートの素材に応じて、
前記ニップの使用個数を切換えることを特徴とする定着
装置。 (8)前記切換え手段は、前記シートの素材に応じて、
使用するニップの前記シート搬送方向に対する位置を切
換えることを特徴とする定着装置。 (9)前記複数の定着器には温度検出手段が設けられて
おり、該温度検出手段は、その設置位置が、前記複数の
定着器におけるニップ幅方向にそれぞれ異なることを特
徴とする定着装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の一実施の形態を説明する。
本発明の一実施の形態を説明する。
【0012】図1は、本発明を適用した定着装置を説明
するための概略図である。
するための概略図である。
【0013】図示する定着装置1は、同一機能を有する
3つの定着器10、20、30をシート搬送方向に直列
に配置したものである。ここで各定着器は、図示矢印で
示されたシート搬送方向(通紙方向)上流側から第1定
着器10、第2定着器20、および第3定着器30であ
る。これら各定着器は、内部の熱の放出を防いで熱効率
を上げるために、シートの搬送経路部分が開口されたケ
ース2によって覆われている。
3つの定着器10、20、30をシート搬送方向に直列
に配置したものである。ここで各定着器は、図示矢印で
示されたシート搬送方向(通紙方向)上流側から第1定
着器10、第2定着器20、および第3定着器30であ
る。これら各定着器は、内部の熱の放出を防いで熱効率
を上げるために、シートの搬送経路部分が開口されたケ
ース2によって覆われている。
【0014】各定着器10、20および30は、いずれ
も同一であり、上下のローラによってニップ11、1
2、および13が形成されている。各ローラは、第1定
着器10では上ローラ10aと下ローラ10b、第2定
着器20では上ローラ20aと下ローラ20b、第3定
着器30では上ローラ30aと下ローラ30bである。
また、各定着器の上下各ローラ内部には、加熱源となる
ヒータ40が備えられている。
も同一であり、上下のローラによってニップ11、1
2、および13が形成されている。各ローラは、第1定
着器10では上ローラ10aと下ローラ10b、第2定
着器20では上ローラ20aと下ローラ20b、第3定
着器30では上ローラ30aと下ローラ30bである。
また、各定着器の上下各ローラ内部には、加熱源となる
ヒータ40が備えられている。
【0015】そして各定着器はいずれも、各定着器の上
ローラ10a、20a、30aが上下に移動可能となっ
ており、各定着器においてニップが使用される場合とさ
れない場合の切換えを行うことができる。なお、ここで
ニップが使用される場合とは、上ローラが下に下がり、
上下のローラが圧接状態になっている場合を言う。した
がって、ニップが使用されているときには、シートがニ
ップ11、12および13を通ると、シートには所定の
熱と共に圧接力が加わることになる。
ローラ10a、20a、30aが上下に移動可能となっ
ており、各定着器においてニップが使用される場合とさ
れない場合の切換えを行うことができる。なお、ここで
ニップが使用される場合とは、上ローラが下に下がり、
上下のローラが圧接状態になっている場合を言う。した
がって、ニップが使用されているときには、シートがニ
ップ11、12および13を通ると、シートには所定の
熱と共に圧接力が加わることになる。
【0016】ここで、定着器の構成およびその上下動に
ついて詳しく説明する。なお、ここでは図2および図3
を参照して第1定着器10を例にその構成および動作を
説明するが、第2および第3定着器についても全く同じ
である。
ついて詳しく説明する。なお、ここでは図2および図3
を参照して第1定着器10を例にその構成および動作を
説明するが、第2および第3定着器についても全く同じ
である。
【0017】定着器における上下ローラ10aおよび1
0bは、図2に示すように、芯金部材51および61の
表面をシリコーンゴム52および62によって被覆した
ものである。ここで、上ローラ10aと、下ローラ10
bにおいて芯金部材の構造は、それぞれ異なるがそれを
被覆しているシリコーンゴムは同一素材である。
0bは、図2に示すように、芯金部材51および61の
表面をシリコーンゴム52および62によって被覆した
ものである。ここで、上ローラ10aと、下ローラ10
bにおいて芯金部材の構造は、それぞれ異なるがそれを
被覆しているシリコーンゴムは同一素材である。
【0018】上ローラ10aの芯金部材51には、上ロ
ーラ10aを常に一定圧力で下ローラ10bに対して押
し付けるためのバネ部材53と、上ローラ10aを上下
動させるために、後述のカム機構70を構成するアーム
71が接続されている。
ーラ10aを常に一定圧力で下ローラ10bに対して押
し付けるためのバネ部材53と、上ローラ10aを上下
動させるために、後述のカム機構70を構成するアーム
71が接続されている。
【0019】カム機構70は、前記アーム71とこのア
ーム71を回動自在に支持するピン72と、アーム53
を回動させるために、図示しないモータにより回転する
カム73よりなる。
ーム71を回動自在に支持するピン72と、アーム53
を回動させるために、図示しないモータにより回転する
カム73よりなる。
【0020】このカム機構70は、図2に示したよう
に、カム73の支軸75に対する最遠部76が、アーム
71から最も離れた位置にあるとき、アーム71を押さ
え付ける力が解放される。これにより、芯金部材51は
バネ部材53の付勢力によって下方に押さえ付けられ
て、ニップ11に所定の圧接力が加えられる。一方、カ
ム73の最遠部76が、図3に示すように、アーム71
と接触する位置にきたときには、このカム73がアーム
71との接触部でアーム71を押し下げるため、アーム
71がピン72を支点として回動し、芯金部材51と接
続されている部分が上に持ち上がって、上ローラ10a
を上に上げる。これにより、ニップ11の圧接力が解放
されることになる。
に、カム73の支軸75に対する最遠部76が、アーム
71から最も離れた位置にあるとき、アーム71を押さ
え付ける力が解放される。これにより、芯金部材51は
バネ部材53の付勢力によって下方に押さえ付けられ
て、ニップ11に所定の圧接力が加えられる。一方、カ
ム73の最遠部76が、図3に示すように、アーム71
と接触する位置にきたときには、このカム73がアーム
71との接触部でアーム71を押し下げるため、アーム
71がピン72を支点として回動し、芯金部材51と接
続されている部分が上に持ち上がって、上ローラ10a
を上に上げる。これにより、ニップ11の圧接力が解放
されることになる。
【0021】下ローラ10bは、芯金部材61の端部の
外表面がゴム部材63によって覆われており、このゴム
部材63と接触している駆動ローラ64の回転によって
回転する。したがって、ニップ11が使用されるとき、
すなわち、上ローラ10aが下ローラ10bに対して圧
接した状態のときには、下ローラ10bの回転に伴い、
上ローラ10aが従動回転する。
外表面がゴム部材63によって覆われており、このゴム
部材63と接触している駆動ローラ64の回転によって
回転する。したがって、ニップ11が使用されるとき、
すなわち、上ローラ10aが下ローラ10bに対して圧
接した状態のときには、下ローラ10bの回転に伴い、
上ローラ10aが従動回転する。
【0022】このように、定着装置1は、3つの定着器
10、20および30の各上ローラ10a、20aおよ
び30aが上下動することで、1〜3個のニップを任意
に必要な数だけ、また、必要な位置において使用するこ
とができる。
10、20および30の各上ローラ10a、20aおよ
び30aが上下動することで、1〜3個のニップを任意
に必要な数だけ、また、必要な位置において使用するこ
とができる。
【0023】次に、このようにして任意に形成すること
ができるニップ数およびシート搬送方向に対するニップ
位置(以下単にニップ位置と称する)と、得られる画像
光沢との関係について説明する。
ができるニップ数およびシート搬送方向に対するニップ
位置(以下単にニップ位置と称する)と、得られる画像
光沢との関係について説明する。
【0024】図4は、ニップ個数およびニップ位置と画
像光沢との関係を説明するための図面である。なお、本
実施形態では、全ての定着器の定着温度は同じとなるよ
うに制御している。
像光沢との関係を説明するための図面である。なお、本
実施形態では、全ての定着器の定着温度は同じとなるよ
うに制御している。
【0025】既に説明したが、印刷された画像の光沢
は、シートに加えられる熱量が多い程高くなる。したが
って、本実施形態では、最も高い光沢を得る際には、第
1状態のように、3つの定着器の全てにニップが形成さ
れるようにし、順に、光沢を低くするために、2つのニ
ップが形成されている第2状態および第3状態、続いて
1つのニップが形成されている第4状態および第5状態
のように形成するニップ個数および位置を切換えること
にしている。ここで、第2状態と第3状態、および第4
状態と第5状態のように形成されているニップ数が同じ
場合には、より下流側でニップが形成されている方が光
沢が高くなる。すなわち、第2状態と第3状態を比較す
れば、図示するように、第2状態の方が光沢が高くな
り、同様に、第4状態と第5状態を比較すれば、第4状
態の方が光沢が高くなる。
は、シートに加えられる熱量が多い程高くなる。したが
って、本実施形態では、最も高い光沢を得る際には、第
1状態のように、3つの定着器の全てにニップが形成さ
れるようにし、順に、光沢を低くするために、2つのニ
ップが形成されている第2状態および第3状態、続いて
1つのニップが形成されている第4状態および第5状態
のように形成するニップ個数および位置を切換えること
にしている。ここで、第2状態と第3状態、および第4
状態と第5状態のように形成されているニップ数が同じ
場合には、より下流側でニップが形成されている方が光
沢が高くなる。すなわち、第2状態と第3状態を比較す
れば、図示するように、第2状態の方が光沢が高くな
り、同様に、第4状態と第5状態を比較すれば、第4状
態の方が光沢が高くなる。
【0026】このような使用するニップ数が同じ場合
に、その位置が異なることによる光沢の違いは、ニップ
位置が下流側にある場合、その上流側においてニップが
解放されている定着器をシートが通るときに、ニップが
解放されていてもある程度の熱が加えられるため、未定
着トナーの溶融が始まり、最後に圧接状態のニップによ
って熱と共に圧力が加わることになる。したがって、こ
の場合には、解放されているニップにおける熱もトナー
の定着に作用していることになる。一方、上流側でニッ
プが形成されていると、そのニップを通過した時点で熱
と共に圧力がシートに加わるため、その時最大熱量が加
わり、その後解放されたニップによってある程度の熱が
シートに与えられたとしても、ほとんどトナーの定着に
は作用しない。つまり、実際に作用する熱量は、下流側
でニップを形成したときの方が、上流側でニップを形成
したときより多くなり、その分光沢が高くなるのであ
る。
に、その位置が異なることによる光沢の違いは、ニップ
位置が下流側にある場合、その上流側においてニップが
解放されている定着器をシートが通るときに、ニップが
解放されていてもある程度の熱が加えられるため、未定
着トナーの溶融が始まり、最後に圧接状態のニップによ
って熱と共に圧力が加わることになる。したがって、こ
の場合には、解放されているニップにおける熱もトナー
の定着に作用していることになる。一方、上流側でニッ
プが形成されていると、そのニップを通過した時点で熱
と共に圧力がシートに加わるため、その時最大熱量が加
わり、その後解放されたニップによってある程度の熱が
シートに与えられたとしても、ほとんどトナーの定着に
は作用しない。つまり、実際に作用する熱量は、下流側
でニップを形成したときの方が、上流側でニップを形成
したときより多くなり、その分光沢が高くなるのであ
る。
【0027】また、画像光沢は、加えられる熱量が同じ
であっても、シートの素材によって変化する。例えばシ
ートがOHPフィルムであるか、紙であるかと言った素
材の違いや、同じ紙素材であってもその厚さによって、
得られる画像の光沢が異なる。したがって、シートの素
材が異なる場合でも同じ光沢を得ようとするときには、
素材が同じであればその厚さ(紙素材ではこれを坪量と
言う尺度で表す)が厚い程多くの熱量を加える必要があ
り、素材が異なる場合には紙素材よりもOHPフィルム
のようなプラスチック素材の方が多くの熱量を必要とす
る。
であっても、シートの素材によって変化する。例えばシ
ートがOHPフィルムであるか、紙であるかと言った素
材の違いや、同じ紙素材であってもその厚さによって、
得られる画像の光沢が異なる。したがって、シートの素
材が異なる場合でも同じ光沢を得ようとするときには、
素材が同じであればその厚さ(紙素材ではこれを坪量と
言う尺度で表す)が厚い程多くの熱量を加える必要があ
り、素材が異なる場合には紙素材よりもOHPフィルム
のようなプラスチック素材の方が多くの熱量を必要とす
る。
【0028】そこで、本実施形態では、図4に示したよ
うに、紙の厚さが厚いもの、またはOHPフィルムに対
しては、多くの熱量が加わるように、普通紙を規準とし
て、第1状態や第2状態となるように使用するニップを
切換え、一方、薄い紙では第4状態や第5状態となるよ
うに使用するニップを切換えるようにしている。
うに、紙の厚さが厚いもの、またはOHPフィルムに対
しては、多くの熱量が加わるように、普通紙を規準とし
て、第1状態や第2状態となるように使用するニップを
切換え、一方、薄い紙では第4状態や第5状態となるよ
うに使用するニップを切換えるようにしている。
【0029】次に、以上のような所望する画像光沢の違
いによって、使用するニップ数や位置を変更するための
制御手順について説明する。なお、以下に説明する制御
は、図示しない制御装置によって行われるものである
が、制御装置自体は、いわゆるマイコンと称される小型
のコンピュータが、後に説明する各動作や手順に従って
作成されたプログラムを実行することにより行われるも
のであり、この制御装置となるマイコン自体は公知であ
るので、ここではその説明は省略する。
いによって、使用するニップ数や位置を変更するための
制御手順について説明する。なお、以下に説明する制御
は、図示しない制御装置によって行われるものである
が、制御装置自体は、いわゆるマイコンと称される小型
のコンピュータが、後に説明する各動作や手順に従って
作成されたプログラムを実行することにより行われるも
のであり、この制御装置となるマイコン自体は公知であ
るので、ここではその説明は省略する。
【0030】図5は、任意に選択された光沢となるよう
にニップ数、ニップ位置を変更するための制御手順を示
すフローチャートである。なお、本実施形態では、各定
着器の温度は全て予め設定した同一の温度範囲内となる
ように制御しており、通紙速度も一定である。また選択
できる光沢レベルは1〜5で、光沢レベル5が最も光沢
が高くなるレベルである。
にニップ数、ニップ位置を変更するための制御手順を示
すフローチャートである。なお、本実施形態では、各定
着器の温度は全て予め設定した同一の温度範囲内となる
ように制御しており、通紙速度も一定である。また選択
できる光沢レベルは1〜5で、光沢レベル5が最も光沢
が高くなるレベルである。
【0031】まず、光沢レベルを変更する指示が入力さ
れると(S1)、指示された光沢レベルが「5」である
か否かを判断する(S2)。ここで、指示された光沢レ
ベルが「5」の指示であると判断されると、第1、第2
および第3定着器10、20、30の全てのニップを使
用する(S3)。すなわち、図4に示した第1状態のよ
うに各定着器の上ローラ10a、20a、30aを下方
に移動させて全てのニップ11、12、13が使用され
る圧接状態にする。
れると(S1)、指示された光沢レベルが「5」である
か否かを判断する(S2)。ここで、指示された光沢レ
ベルが「5」の指示であると判断されると、第1、第2
および第3定着器10、20、30の全てのニップを使
用する(S3)。すなわち、図4に示した第1状態のよ
うに各定着器の上ローラ10a、20a、30aを下方
に移動させて全てのニップ11、12、13が使用され
る圧接状態にする。
【0032】一方、ステップS2において、指示された
光沢レベルが「5」ではないと判断されたときには、続
いて、指示された光沢レベルが「4」であるか否かを判
断する(S4)。ここで指示された光沢レベルが「4」
であると判断されると、第1定着器10の上ローラ10
aを上方に移動して第1定着器10のニップ11の圧接
状態を解除し(S5)、第2および第3定着器20、3
0のニップを使用するためにそれぞれの上ローラ20a
および30aを下方に移動させる(S6)。これによ
り、各定着器の状態は、図4に示した第2状態のように
なる。
光沢レベルが「5」ではないと判断されたときには、続
いて、指示された光沢レベルが「4」であるか否かを判
断する(S4)。ここで指示された光沢レベルが「4」
であると判断されると、第1定着器10の上ローラ10
aを上方に移動して第1定着器10のニップ11の圧接
状態を解除し(S5)、第2および第3定着器20、3
0のニップを使用するためにそれぞれの上ローラ20a
および30aを下方に移動させる(S6)。これによ
り、各定着器の状態は、図4に示した第2状態のように
なる。
【0033】ステップS4において、指示された光沢レ
ベルが「4」ではないと判断されたときには、続いて、
指示された光沢レベルが「3」であるか否かを判断する
(S7)。ここで指示された光沢レベルが「3」である
と判断されると、第3定着器30の上ローラ30aを上
方に移動して第3定着器30のニップ13の圧接状態を
解除し(S8)、第1および第2定着器10、20のニ
ップを使用するためにそれぞれの上ローラ10aおよび
20aを下方に移動させる(S9)。これにより、各定
着器の状態は、図4に示した第3状態のようになる。
ベルが「4」ではないと判断されたときには、続いて、
指示された光沢レベルが「3」であるか否かを判断する
(S7)。ここで指示された光沢レベルが「3」である
と判断されると、第3定着器30の上ローラ30aを上
方に移動して第3定着器30のニップ13の圧接状態を
解除し(S8)、第1および第2定着器10、20のニ
ップを使用するためにそれぞれの上ローラ10aおよび
20aを下方に移動させる(S9)。これにより、各定
着器の状態は、図4に示した第3状態のようになる。
【0034】ステップS7において、指示された光沢レ
ベルが「3」ではないと判断されたときには、続いて、
指示された光沢レベルが「2」であるか否かを判断する
(S10)。ここで指示された光沢レベルが「2」であ
ると判断されると、第1および第2定着器10、20の
上ローラ10a、20aを上方に移動して、それぞれの
ニップ11、12の圧接状態を解除し(S11)、第3
定着器30のニップを使用するために上ローラ30aを
下方に移動させる(S12)。これにより、各定着器の
状態は、図4に示した第4状態のようになる。
ベルが「3」ではないと判断されたときには、続いて、
指示された光沢レベルが「2」であるか否かを判断する
(S10)。ここで指示された光沢レベルが「2」であ
ると判断されると、第1および第2定着器10、20の
上ローラ10a、20aを上方に移動して、それぞれの
ニップ11、12の圧接状態を解除し(S11)、第3
定着器30のニップを使用するために上ローラ30aを
下方に移動させる(S12)。これにより、各定着器の
状態は、図4に示した第4状態のようになる。
【0035】ステップS10において、指示された光沢
レベルが「2」ではないと判断されたときには、続い
て、指示された光沢レベルが「1」であるか否かを判断
する(S13)。ここで指示された光沢レベルが「1」
であると判断されると、第2および第3定着器20、3
0の上ローラ20a、30aを上方に移動して、それぞ
れのニップ12、13の圧接状態を解除し(S14)、
第1定着器10のニップを使用するために上ローラ10
aを下方に移動させる(S15)。これにより、各定着
器の状態は、図4に示した第5状態のようになる。
レベルが「2」ではないと判断されたときには、続い
て、指示された光沢レベルが「1」であるか否かを判断
する(S13)。ここで指示された光沢レベルが「1」
であると判断されると、第2および第3定着器20、3
0の上ローラ20a、30aを上方に移動して、それぞ
れのニップ12、13の圧接状態を解除し(S14)、
第1定着器10のニップを使用するために上ローラ10
aを下方に移動させる(S15)。これにより、各定着
器の状態は、図4に示した第5状態のようになる。
【0036】そして、もし、ステップS13において、
指示された光沢レベルが「1」ではないと判断される
と、光沢レベルの指示が不明である旨(エラー)を表示
して、ステップS1の光沢レベルの指示入力に戻る。
指示された光沢レベルが「1」ではないと判断される
と、光沢レベルの指示が不明である旨(エラー)を表示
して、ステップS1の光沢レベルの指示入力に戻る。
【0037】以上のようにして指示された光沢レベルと
なるようにニップ数や位置の変更が行われた後、各定着
器の温度が定着適性温度であれば定着動作が開始され
る。
なるようにニップ数や位置の変更が行われた後、各定着
器の温度が定着適性温度であれば定着動作が開始され
る。
【0038】次に、シート素材の違いによって使用する
ニップ数や位置を変更するための制御手順について説明
する。
ニップ数や位置を変更するための制御手順について説明
する。
【0039】図6は、シート素材の違いによって使用す
るニップ数や位置を変更するための制御手順を示すフロ
ーチャートである。なお、ここでは、シートの素材(O
HPフィルムか紙か、あるいは紙の場合にその坪量の違
い)が異なる場合でも、同じ光沢、例えば坪量100以
上140未満の普通紙に前述の光沢レベル3となるよう
に定着させたときの光沢と同じになるように制御する場
合について説明する。また、各定着器の温度は、前記同
様に、全て予め設定した同一の温度範囲内となるように
制御しており、通紙速度も一定である。
るニップ数や位置を変更するための制御手順を示すフロ
ーチャートである。なお、ここでは、シートの素材(O
HPフィルムか紙か、あるいは紙の場合にその坪量の違
い)が異なる場合でも、同じ光沢、例えば坪量100以
上140未満の普通紙に前述の光沢レベル3となるよう
に定着させたときの光沢と同じになるように制御する場
合について説明する。また、各定着器の温度は、前記同
様に、全て予め設定した同一の温度範囲内となるように
制御しており、通紙速度も一定である。
【0040】まず、シートの素材が何であるか(ここで
は、OHPフィルムか紙かの違い、および紙の場合はそ
の紙の坪量)が入力されると(S21)、シート素材が
「OHPフィルム」であるか否かを判断する(S2
2)。ここで、シート素材が「OHPフィルム」の指示
であると判断されると、第1、第2および第3定着器1
0、20、30の全てのニップを使用するために、各定
着器の上ローラ10a、20a、30aを下方に移動さ
せて全てのニップ11、12、13が使用される状態、
すなわち図4で示した第1状態となるようにする(S2
3)。
は、OHPフィルムか紙かの違い、および紙の場合はそ
の紙の坪量)が入力されると(S21)、シート素材が
「OHPフィルム」であるか否かを判断する(S2
2)。ここで、シート素材が「OHPフィルム」の指示
であると判断されると、第1、第2および第3定着器1
0、20、30の全てのニップを使用するために、各定
着器の上ローラ10a、20a、30aを下方に移動さ
せて全てのニップ11、12、13が使用される状態、
すなわち図4で示した第1状態となるようにする(S2
3)。
【0041】一方、ステップS22において、シート素
材が「OHPフィルム」ではないと判断されたとき、す
なわち、シート素材が紙であるときには、続いて、坪量
が140以上であるか否かを判断する(S24)。ここ
で坪量が140以上であると判断されると、第1定着器
10の上ローラ10aを上方に移動して第1定着器10
のニップ11の圧接状態を解除し(S25)、第2およ
び第3定着器20、30のニップを使用するためにそれ
ぞれの上ローラ20aおよび30aを下方に移動させる
(S26)。これにより、各定着器の状態は、図4に示
した第2状態のようになる。
材が「OHPフィルム」ではないと判断されたとき、す
なわち、シート素材が紙であるときには、続いて、坪量
が140以上であるか否かを判断する(S24)。ここ
で坪量が140以上であると判断されると、第1定着器
10の上ローラ10aを上方に移動して第1定着器10
のニップ11の圧接状態を解除し(S25)、第2およ
び第3定着器20、30のニップを使用するためにそれ
ぞれの上ローラ20aおよび30aを下方に移動させる
(S26)。これにより、各定着器の状態は、図4に示
した第2状態のようになる。
【0042】ステップS24において、坪量が140以
上ではないと判断されたときには、続いて、坪量が10
0以上140未満であるか否かを判断する(S27)。
ここで坪量が100以上140未満であると判断される
と、第3定着器30の上ローラ30aを上方に移動して
第3定着器30のニップ13の圧接状態を解除し(S2
8)、第1および第2定着器10、20のニップを使用
するためにそれぞれの上ローラ10aおよび20aを下
方に移動させる(S29)。これにより、各定着器の状
態は、図4に示した第3状態のようになる。
上ではないと判断されたときには、続いて、坪量が10
0以上140未満であるか否かを判断する(S27)。
ここで坪量が100以上140未満であると判断される
と、第3定着器30の上ローラ30aを上方に移動して
第3定着器30のニップ13の圧接状態を解除し(S2
8)、第1および第2定着器10、20のニップを使用
するためにそれぞれの上ローラ10aおよび20aを下
方に移動させる(S29)。これにより、各定着器の状
態は、図4に示した第3状態のようになる。
【0043】ステップS27において、坪量が100以
上140未満ではないと判断されたときには、続いて、
坪量が70以上100未満であるか否かを判断する(S
30)。ここで坪量が70以上100未満であると判断
されると、第1および第2定着器10、20の上ローラ
10a、20aを上方に移動して、それぞれのニップ1
1、12の圧接状態を解除し(S31)、第3定着器3
0のニップを使用するために上ローラ30aを下方に移
動させる(S32)。これにより、各定着器の状態は、
図4に示した第4状態のようになる。
上140未満ではないと判断されたときには、続いて、
坪量が70以上100未満であるか否かを判断する(S
30)。ここで坪量が70以上100未満であると判断
されると、第1および第2定着器10、20の上ローラ
10a、20aを上方に移動して、それぞれのニップ1
1、12の圧接状態を解除し(S31)、第3定着器3
0のニップを使用するために上ローラ30aを下方に移
動させる(S32)。これにより、各定着器の状態は、
図4に示した第4状態のようになる。
【0044】ステップS30において、坪量が70以上
100未満ではないと判断されたときには、続いて、坪
量が70未満であるか否かを判断する(S33)。ここ
で坪量が70未満であると判断されると、第2および第
3定着器20、30の上ローラ20a、30aを上方に
移動して、それぞれのニップ12、13の圧接状態を解
除し(S34)、第1定着器10のニップを使用するた
めに上ローラ10aを下方に移動させる(S35)。こ
れにより、各定着器の状態は、図4に示した第5状態の
ようになる。
100未満ではないと判断されたときには、続いて、坪
量が70未満であるか否かを判断する(S33)。ここ
で坪量が70未満であると判断されると、第2および第
3定着器20、30の上ローラ20a、30aを上方に
移動して、それぞれのニップ12、13の圧接状態を解
除し(S34)、第1定着器10のニップを使用するた
めに上ローラ10aを下方に移動させる(S35)。こ
れにより、各定着器の状態は、図4に示した第5状態の
ようになる。
【0045】そして、もし、ステップS33において、
坪量が70未満ではないと判断されると、入力されたシ
ート素材では、この定着装置において一定の光沢レベル
に合わせることができない旨(エラー)を表示して、ス
テップS21のシート素材の指示入力に戻る。
坪量が70未満ではないと判断されると、入力されたシ
ート素材では、この定着装置において一定の光沢レベル
に合わせることができない旨(エラー)を表示して、ス
テップS21のシート素材の指示入力に戻る。
【0046】その後、以上の各処理により、各定着器の
状態が変更された後、各定着器の温度が定着適性温度で
あれば定着動作が開始される。
状態が変更された後、各定着器の温度が定着適性温度で
あれば定着動作が開始される。
【0047】次に、このように複数の定着器を設けた場
合の温度検出手段の位置について説明する。
合の温度検出手段の位置について説明する。
【0048】定着装置には、温度検出手段として、定着
器の温度を制御するために用いるサーミスタと、異常温
度を検知した場合にヒータへの電力を強制的に遮断する
サーモスタットが設けられている。そして、これらは、
通常、各ローラに接触させてその温度を検出するように
している。したがって、これらサーミスタやサーモスタ
ットなどの温度検出手段がローラと接触している部分に
おいて、ローラの熱がこれら温度検出手段に奪われて、
その温度が低下することになる。
器の温度を制御するために用いるサーミスタと、異常温
度を検知した場合にヒータへの電力を強制的に遮断する
サーモスタットが設けられている。そして、これらは、
通常、各ローラに接触させてその温度を検出するように
している。したがって、これらサーミスタやサーモスタ
ットなどの温度検出手段がローラと接触している部分に
おいて、ローラの熱がこれら温度検出手段に奪われて、
その温度が低下することになる。
【0049】本実施形態では、このような温度検出手段
によるローラ温度の低下による画質への影響を考慮し、
図7に示すように、サーミスタ91とサーモスタット9
2を、各定着器10、20、30ごとに、そのニップ幅
方向に位置を違えて配設した。
によるローラ温度の低下による画質への影響を考慮し、
図7に示すように、サーミスタ91とサーモスタット9
2を、各定着器10、20、30ごとに、そのニップ幅
方向に位置を違えて配設した。
【0050】このように、各定着器ごとにサーミスタ9
1とサーモスタット92の位置を違えることで、例えば
図4に示した第1状態や、第2状態、第3状態のように
複数のニップを使用したときでも、サーミスタ91とサ
ーモスタット92によるローラの温度低下部位が重なる
ことがなくなり、結果的にこの温度低下の影響をほとん
どなくすることが可能となる。
1とサーモスタット92の位置を違えることで、例えば
図4に示した第1状態や、第2状態、第3状態のように
複数のニップを使用したときでも、サーミスタ91とサ
ーモスタット92によるローラの温度低下部位が重なる
ことがなくなり、結果的にこの温度低下の影響をほとん
どなくすることが可能となる。
【0051】なお、このようなサーミスタ91とサーモ
スタット92の配置は、図7に示したような配置に限ら
れるものではなく、さらに図8に示すように、サーミス
タ91とサーモスタット92との間を若干開けて配置し
てもよい。また、図7および図8に示したものは上ロー
ラにのみサーミスタ91とサーモスタット92を設けた
ものであるが、図9および図10に示すように、上下両
方のローラにサーミスタ91a、91bとサーモスタッ
ト92a、92bを互いにその配置が違うように設けて
もよい。このように上下のローラの両方にサーミスタ9
1a、91bとサーモスタット92a、92bを設けた
場合には、定着器ごとに配置を違えるばかりではなく、
図示するように、1つの定着器においても上ローラ用の
サーミスタ91aと下ローラ用のサーミスタ91b、お
よび上ローラ用のサーモスタット92aと下ローラ用の
サーモスタット92bの位置を違えるようにするとよ
い。これにより、1つの定着器において、上下のローラ
で形成されるニップにおいて、サーミスタやサーモスタ
ットによる温度低下の影響を最小限に抑えることができ
る。
スタット92の配置は、図7に示したような配置に限ら
れるものではなく、さらに図8に示すように、サーミス
タ91とサーモスタット92との間を若干開けて配置し
てもよい。また、図7および図8に示したものは上ロー
ラにのみサーミスタ91とサーモスタット92を設けた
ものであるが、図9および図10に示すように、上下両
方のローラにサーミスタ91a、91bとサーモスタッ
ト92a、92bを互いにその配置が違うように設けて
もよい。このように上下のローラの両方にサーミスタ9
1a、91bとサーモスタット92a、92bを設けた
場合には、定着器ごとに配置を違えるばかりではなく、
図示するように、1つの定着器においても上ローラ用の
サーミスタ91aと下ローラ用のサーミスタ91b、お
よび上ローラ用のサーモスタット92aと下ローラ用の
サーモスタット92bの位置を違えるようにするとよ
い。これにより、1つの定着器において、上下のローラ
で形成されるニップにおいて、サーミスタやサーモスタ
ットによる温度低下の影響を最小限に抑えることができ
る。
【0052】以上のように、本実施形態では、所望する
光沢レベル(本実施形態では5段階)や、シート素材が
変更されたときには、それらに合わせて使用するニップ
数や位置を変更することで、定着器の温度変更や定着時
間を変更することなく、所望の光沢による画像を得るこ
とができる。したがって、この定着装置を複写機やプリ
ンタに装備した場合には、光沢変更にともない印刷時間
が遅延することはなく、何時でも最速の状態で印刷する
ことができる。
光沢レベル(本実施形態では5段階)や、シート素材が
変更されたときには、それらに合わせて使用するニップ
数や位置を変更することで、定着器の温度変更や定着時
間を変更することなく、所望の光沢による画像を得るこ
とができる。したがって、この定着装置を複写機やプリ
ンタに装備した場合には、光沢変更にともない印刷時間
が遅延することはなく、何時でも最速の状態で印刷する
ことができる。
【0053】以上本発明を適用した実施形態について説
明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるも
のではない。例えば、上述した実施形態においては、複
数の定着器の温度を、いずれも同一の温度範囲となるよ
うに制御しているが、これに変えて、各定着器の温度を
それぞれ異なる温度範囲となるようにしてもよい。その
様にした場合には、より高温としてる定着器のニップを
使用することで高い光沢が得られ、低い温度としている
ニップだけを使用するれば、光沢が低くなり、それらを
適宜組み合わせて複数のニップを使用することで、選択
できる光沢レベルの段階がより多く設定できるようにな
る。
明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるも
のではない。例えば、上述した実施形態においては、複
数の定着器の温度を、いずれも同一の温度範囲となるよ
うに制御しているが、これに変えて、各定着器の温度を
それぞれ異なる温度範囲となるようにしてもよい。その
様にした場合には、より高温としてる定着器のニップを
使用することで高い光沢が得られ、低い温度としている
ニップだけを使用するれば、光沢が低くなり、それらを
適宜組み合わせて複数のニップを使用することで、選択
できる光沢レベルの段階がより多く設定できるようにな
る。
【0054】さらには、本発明の技術的思想の範囲内に
おいて様々な変更が可能であることは言うまでもない。
おいて様々な変更が可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
とに以下のような効果を奏する。
【0056】請求項1記載の本発明によれば、複数の定
着器を直列に配置し、該複数の定着器が有するニップの
使用個数を切換え手段によって、切換えることとしたの
で、例えば得られる画像の光沢を変更する際、あるい
は、シートの素材が異なっても同じ光沢を得ようとする
際などには、切換え手段によってニップの使用個数を切
換えることで、定着に際して作用する熱量を変更するこ
とができるので、所望する光沢やシート材の変更ときに
適切な光沢を、最速の定着速度で得ることができる。し
たがって、この定着装置を複写機やプリンタなどの画像
形成装置に用いた場合には、光沢の変更やシート材の変
更があっても、これに伴う定着動作によってシステム全
体の印刷速度が低下することはない。
着器を直列に配置し、該複数の定着器が有するニップの
使用個数を切換え手段によって、切換えることとしたの
で、例えば得られる画像の光沢を変更する際、あるい
は、シートの素材が異なっても同じ光沢を得ようとする
際などには、切換え手段によってニップの使用個数を切
換えることで、定着に際して作用する熱量を変更するこ
とができるので、所望する光沢やシート材の変更ときに
適切な光沢を、最速の定着速度で得ることができる。し
たがって、この定着装置を複写機やプリンタなどの画像
形成装置に用いた場合には、光沢の変更やシート材の変
更があっても、これに伴う定着動作によってシステム全
体の印刷速度が低下することはない。
【0057】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、切換え手段がニップの使用個数を
切換えると共に、使用するニップのシート搬送方向に対
する位置を切換えることとしたので、ニップの使用個数
と共に、このニップ位置の切り換えにより、定着に作用
する熱量の選択範囲を広くすることが可能となり、様々
な光沢やシート材に対応することができるようになる。
記載の構成において、切換え手段がニップの使用個数を
切換えると共に、使用するニップのシート搬送方向に対
する位置を切換えることとしたので、ニップの使用個数
と共に、このニップ位置の切り換えにより、定着に作用
する熱量の選択範囲を広くすることが可能となり、様々
な光沢やシート材に対応することができるようになる。
【0058】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、切換え手段が所望する画像光沢に
応じてニップの使用個数を切換えることとしたので、定
着器の温度や定着速度を変更することなく、所望する光
沢が得られるように定着に作用する熱量を変更すること
ができる。
記載の構成において、切換え手段が所望する画像光沢に
応じてニップの使用個数を切換えることとしたので、定
着器の温度や定着速度を変更することなく、所望する光
沢が得られるように定着に作用する熱量を変更すること
ができる。
【0059】請求項4記載の本発明によれば、請求項2
記載の構成において、切換え手段が所望する画像光沢に
応じて使用するニップの位置を切換えることとしたの
で、定着器の温度や定着速度を変更することなく、所望
する光沢が得られるように定着に作用する熱量を変更す
ることができる。
記載の構成において、切換え手段が所望する画像光沢に
応じて使用するニップの位置を切換えることとしたの
で、定着器の温度や定着速度を変更することなく、所望
する光沢が得られるように定着に作用する熱量を変更す
ることができる。
【0060】請求項5記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、切換え手段がシートの坪量に応じ
てニップの使用個数を切換えることとしたので、坪量の
異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や定着
速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように定
着に作用する熱量を変更することができる。
記載の構成において、切換え手段がシートの坪量に応じ
てニップの使用個数を切換えることとしたので、坪量の
異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や定着
速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように定
着に作用する熱量を変更することができる。
【0061】請求項6記載の本発明によれば、請求項2
記載の構成において、切換え手段がシートの坪量に応じ
て使用するニップの位置を切換えることとしたので、坪
量の異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や
定着速度を変更することなく、同じ光沢が得られるよう
に定着に作用する熱量を変更することができる。
記載の構成において、切換え手段がシートの坪量に応じ
て使用するニップの位置を切換えることとしたので、坪
量の異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や
定着速度を変更することなく、同じ光沢が得られるよう
に定着に作用する熱量を変更することができる。
【0062】請求項7記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、切換え手段がシートの素材に応じ
てニップの使用個数を切換えることとしたので、素材の
異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や定着
速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように定
着に作用する熱量を変更することができる。
記載の構成において、切換え手段がシートの素材に応じ
てニップの使用個数を切換えることとしたので、素材の
異なるシートを使用したときでも、定着器の温度や定着
速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように定
着に作用する熱量を変更することができる。
【0063】請求項8記載の本発明によれば、請求項2
記載の構成において、切換え手段がシートの素材に応じ
て使用するニップの位置を切換えることとしたので、素
材の異なるシート使用したときでも、定着器の温度や定
着速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように
定着に作用する熱量を変更することができる。
記載の構成において、切換え手段がシートの素材に応じ
て使用するニップの位置を切換えることとしたので、素
材の異なるシート使用したときでも、定着器の温度や定
着速度を変更することなく、同じ光沢が得られるように
定着に作用する熱量を変更することができる。
【0064】請求項9記載の本発明によれば、請求項1
記載の構成において、定着器の温度を検出する温度検出
手段を、複数の定着器におけるニップ幅方向にそれぞれ
異なるように配設したので、温度検出手段が定着器のロ
ーラに接触することにより、ローラ温度が低下した場合
でも複数の定着器で、温度低下部位が重なり合うことな
く、この温度低下による画質への影響を最小限に抑える
ことができる。
記載の構成において、定着器の温度を検出する温度検出
手段を、複数の定着器におけるニップ幅方向にそれぞれ
異なるように配設したので、温度検出手段が定着器のロ
ーラに接触することにより、ローラ温度が低下した場合
でも複数の定着器で、温度低下部位が重なり合うことな
く、この温度低下による画質への影響を最小限に抑える
ことができる。
【図1】 本発明を適用し、複数の定着器を設けた定着
装置の概略を示す図面である。
装置の概略を示す図面である。
【図2】 上記定着器の構成および動作を説明するため
の図面であり、ニップが圧接状態のときを示す図面であ
る。
の図面であり、ニップが圧接状態のときを示す図面であ
る。
【図3】 上記定着器の構成および動作を説明するため
の図面であり、ニップが解放状態のときを示す図面であ
る。
の図面であり、ニップが解放状態のときを示す図面であ
る。
【図4】 上記定着装置における各定着器のニップの使
用状態と画像光沢との関係を説明するための図面であ
る。
用状態と画像光沢との関係を説明するための図面であ
る。
【図5】 上記定着装置において、画像光沢に応じて使
用するニップを変更する制御手順を示すフローチャート
である。
用するニップを変更する制御手順を示すフローチャート
である。
【図6】 上記定着装置において、シート素材に応じて
使用するニップを変更する制御手順を示すフローチャー
トである。
使用するニップを変更する制御手順を示すフローチャー
トである。
【図7】 上記定着装置における温度検出手段の配置を
説明するための図面である。
説明するための図面である。
【図8】 上記定着装置における温度検出手段の他の配
置を説明するための図面である。
置を説明するための図面である。
【図9】 上記定着装置における温度検出手段のさらに
他の配置を説明するための図面である。
他の配置を説明するための図面である。
【図10】 上記定着装置における温度検出手段のさら
に他の配置を説明するための図面である。
に他の配置を説明するための図面である。
1…定着装置、 10…第1定着器、 10a,20a,30a…上ローラ、 10b,20b,30b…下ローラ、 11,12,13…ニップ、 20…第2定着器、 30…第3定着器。
Claims (9)
- 【請求項1】 未定着トナー像が形成されたシートを定
着器のニップに通して、該未定着トナー像をシートに定
着させる定着装置において、 シート搬送方向に直列に配置した複数の定着器と、 該複数の定着器のそれぞれによって形成されるニップの
使用個数を切換える切換え手段と、を有することを特徴
とする定着装置。 - 【請求項2】 前記切換え手段は、ニップの使用個数を
切換えると共に、使用するニップの前記シート搬送方向
に対する位置を切換えることを特徴とする請求項1記載
の定着装置。 - 【請求項3】 前記切換え手段は、前記シートに未定着
トナー像を定着させたときの画像光沢が所望する光沢と
なるように、前記ニップの使用個数を切換えることを特
徴とする請求項1記載の定着装置。 - 【請求項4】 前記切換え手段は、前記シートに未定着
トナー像を定着させたときの画像光沢が所望する光沢と
なるように、使用するニップの前記シート搬送方向に対
する位置を切換えることを特徴とする請求項2記載の定
着装置。 - 【請求項5】 前記切換え手段は、前記シートの坪量に
応じて、前記ニップの使用個数を切換えることを特徴と
する請求項1記載の定着装置。 - 【請求項6】 前記切換え手段は、前記シートの坪量に
応じて、使用するニップの前記シート搬送方向に対する
位置を切換えることを特徴とする請求項2記載の定着装
置。 - 【請求項7】 前記切換え手段は、前記シートの素材に
応じて、前記ニップの使用個数を切換えることを特徴と
する請求項1記載の定着装置。 - 【請求項8】 前記切換え手段は、前記シートの素材に
応じて、使用するニップの前記シート搬送方向に対する
位置を切換えることを特徴とする請求項2記載の定着装
置。 - 【請求項9】 前記複数の定着器には温度検出手段が設
けられており、該温度検出手段は、その設置位置が、前
記複数の定着器におけるニップ幅方向にそれぞれ異なる
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の定着装
置。
Priority Applications (1)
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JP11026596A JP2000221821A (ja) | 1999-02-03 | 1999-02-03 | 定着装置 |
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JP2000221821A true JP2000221821A (ja) | 2000-08-11 |
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