JP6044381B2 - カール矯正方法及び画像形成装置 - Google Patents

カール矯正方法及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6044381B2
JP6044381B2 JP2013030192A JP2013030192A JP6044381B2 JP 6044381 B2 JP6044381 B2 JP 6044381B2 JP 2013030192 A JP2013030192 A JP 2013030192A JP 2013030192 A JP2013030192 A JP 2013030192A JP 6044381 B2 JP6044381 B2 JP 6044381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
temperature
curl
moisture content
strain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013030192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014159312A (ja
Inventor
大原 俊一
俊一 大原
祐子 羽山
祐子 羽山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013030192A priority Critical patent/JP6044381B2/ja
Priority to US14/138,315 priority patent/US9188929B2/en
Priority to EP14150338.3A priority patent/EP2767872B1/en
Publication of JP2014159312A publication Critical patent/JP2014159312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044381B2 publication Critical patent/JP6044381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6555Handling of sheet copy material taking place in a specific part of the copy material feeding path
    • G03G15/6573Feeding path after the fixing point and up to the discharge tray or the finisher, e.g. special treatment of copy material to compensate for effects from the fixing
    • G03G15/6576Decurling of sheet material
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5029Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the copy material characteristics, e.g. weight, thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/512Changing form of handled material
    • B65H2301/5121Bending, buckling, curling, bringing a curvature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/512Changing form of handled material
    • B65H2301/5125Restoring form
    • B65H2301/51256Removing waviness or curl, smoothing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00662Decurling device
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00687Handling details
    • G03G2215/00704Curl adding, bending
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00717Detection of physical properties
    • G03G2215/00772Detection of physical properties of temperature influencing copy sheet handling
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00535Stable handling of copy medium
    • G03G2215/00717Detection of physical properties
    • G03G2215/00776Detection of physical properties of humidity or moisture influencing copy sheet handling

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、カール矯正方法及び画像形成装置に関する。
従来から各種画像形成装置においては、トナーを用紙に定着させたり、インクを乾燥させたりするために、用紙上に画像を形成する画像形成手段よりも下流に加熱、加圧手段を有する定着装置が配置される場合がある。定着装置では、用紙を十分な時間加熱できるように、加熱手段と加圧手段とにより用紙を挟持するニップ部を円弧状に構成する場合や、用紙が定着部材から良好に剥離できるように、ニップ部出口で用紙を加圧部材側に曲げる場合がある。
また、定着装置から排紙トレイ上に排出されるまでの用紙の搬送経路は、装置の設置面積を小さくしつつも、用紙が取り出しやすく配置された排紙トレイ上に搬送するため、複数の屈曲した搬送路を組み合わせて構成されている。
用紙は一般的に粘弾性体のため、ひずみが与えられると応力緩和して残留ひずみが発生する。このため、上記のような屈曲部を有する定着装置や、搬送経路を通過する際に該屈曲部においてひずみが残留しカールが形成される。カールした紙が搬送経路を搬送され、排紙されると、定着後の搬送経路おける紙詰まりや、排紙トレイでの収容上のかさばり等が発生し易くなってしまう。そのため、このような定着時や搬送経路において発生するカールを矯正するために、用紙の搬送経路上にカール矯正装置を使用することがある。
カール矯正装置としては、例えばローラーまたはベルトと、押圧ローラーと、により構成され、前記押圧ローラーにより、前記ローラーまたはベルトを押圧して形成したニップ部に用紙を通過させることにより用紙のカールを矯正するものが知られている。
このようなカール矯正装置において適切にカールを除去するためには、その矯正量を制御することが必要となる。
カール矯正装置の矯正量を制御する手段として、例えば特許文献1には、印字手段の周囲の環境情報や、媒体に関する情報に基づき媒体の湾曲補正量を演算する画像形成装置が開示されている。
また、非特許文献1には、定着後の用紙搬送経路にて形成されるカールを予測する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1は、印字手段の周囲の湿度等の環境情報や、媒体に関する情報のみによりでカール量を制御するに過ぎず、搬送経路や定着装置におけるカールの発生を十分に評価できているとはいえなかった。
また、非特許文献1は、複写機等の開発時における、搬送経路により形成されるカールを予測する方法については開示しているが、実際の装置における適切なカール矯正のための制御方法に関しては記載されていない。
このように、従来、画像形成装置の動作状況によって変化するカール発生量を正確に予測する手法は知られていなかった。そのため、実際のカール量に比較してカール抑制効果が低かったり、または抑制効果を高めに調整すると反対に過剰となり逆側にカールしてしまったりなどの問題を発生させてしまい、安定してカールを低減できるカール矯正方法は知られていなかった。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑み、画像形成装置の動作状況の変化に伴う、カールの発生に影響を与える要因の変動に対応して、カールの発生量を予測し、これに応じたカール矯正を実現することが可能なカール矯正方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、用紙の一方の面側を加熱する加熱手段と、用紙を加熱手段側に押付ける加圧手段と、により形成されるニップ部を有する定着装置と、
前記定着装置から排紙口までの用紙の搬送経路上に配置され、前記用紙のカールを矯正するカール矯正装置と、を有する画像装置におけるカール矯正方法であって、
前記定着装置に供給される前の用紙の含水率を算出する用紙含水率演算ステップと、
前記加熱手段と前記加圧手段の温度を測定する温度測定ステップと、
前記ニップ部から前記排紙口までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割された複数の搬送区間の各搬送区間における用紙の温度と含水率を算出する用紙温度/含水率演算ステップと、
各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する搬送時間演算ステップと、
前記用紙温度/含水率演算ステップで算出した前記各搬送区間における用紙の温度および含水率と、前記搬送時間演算ステップで算出した搬送時間と、用紙の応力緩和特性と、から各搬送区間における用紙の残留ひずみを算出する搬送区間ひずみ演算ステップと、
前記搬送区間ひずみ演算ステップで算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出する最終カール量演算ステップと、
前記最終カール量演算ステップにおいて得られた前記最終カール量に基づいてカール矯正装置を制御するカール矯正装置制御ステップと、を有するカール矯正方法を提供する。
本発明によれば、画像形成装置の動作状況の変化に伴う、カールの発生に影響を与える要因の変動に対応して、カールの発生量を予測し、これに応じたカール矯正を実現することが可能なカール矯正方法を提供することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置の構成例の説明図。 本発明の実施形態における用紙厚さセンサーの構成例の説明図。 本発明の実施形態における画像形成装置の定着装置およびカール矯正装置の周辺の構成例の説明図。 本発明の実施形態における画像形成装置を含む画像形成システムのハードウェア構成例の説明図。 本発明の実施形態における画像形成装置およびサーバー装置の機能ブロック図。 本発明の実施形態における用紙の応力緩和特性の説明図。 本発明の実施形態における応力緩和特性テーブルの例。 加熱手段と加圧手段との間の温度差によるカール生成メカニズムの説明図。 本発明の実施形態における用紙の含水率と収縮率との関係の説明図。 本発明の実施形態におけるニップ時間と用紙内の温度との関係の説明図。 本発明の実施形態におけるニップ時間と用紙内の含水率との関係の説明図。 用紙の含水率と収縮率の関係を求める実験装置の構成例の説明図。 本発明の実施形態におけるカール矯正方法のフローチャート。 本発明の実施形態における温度差ひずみの算出ステップのフローチャート。 本発明の実施形態における更新処理のフローチャート。
以下に、発明を実施するための形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
本実施形態では、本発明のカール矯正方法及び画像形成装置の構成例について説明する。
本発明のカール矯正方法は、定着装置とカール矯正装置を有する画像形成装置において適用することができる。具体的には、定着装置としては、用紙の一方の面側を加熱する加熱手段と、用紙を加熱手段側に押付ける加圧手段と、により形成されるニップ部を有する。また、カール矯正装置としては、前記定着装置から排紙口までの用紙の搬送経路上に配置され、前記用紙のカールを矯正する構成を有する。
そして、以下の各工程を有している。
前記定着装置に供給される前の用紙の含水率を算出する用紙含水率演算ステップ。
前記加熱手段と前記加圧手段の温度を測定する温度測定ステップ。
前記ニップ部から前記排紙口までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割された複数の搬送区間の各搬送区間における用紙の温度と含水率を算出する用紙温度/含水率演算ステップ。
各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する搬送時間演算ステップ。
前記用紙温度/含水率演算ステップで算出した前記各搬送区間における用紙の温度および含水率と、前記搬送時間演算ステップで算出した搬送時間と、用紙の応力緩和特性と、から各搬送区間における用紙の残留ひずみを算出する搬送区間ひずみ演算ステップ。
前記搬送区間ひずみ演算ステップで算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出する最終カール量演算ステップ。
前記最終カール量演算ステップにおいて得られた前記最終カール量に基づいてカール矯正装置を制御するカール矯正装置制御ステップ。
本実施形態の画像形成装置は用紙の一方の面側を加熱する加熱手段と、用紙を加熱手段側に押付ける加圧手段と、により形成されるニップ部を有する定着装置を有する。また、前記定着装置から排紙口までの用紙の搬送経路上に配置され、前記用紙のカールを矯正するカール矯正装置とを有する。
そして、以下の各部を有する構成とすることができる。
前記定着装置に供給される前の用紙の含水率を算出する用紙含水率演算部。
前記加熱手段の温度を測定する加熱手段側温度センサーと、前記加圧手段の温度を測定する加圧手段側温度センサー。
前記ニップ部から前記排紙口までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割された複数の搬送区間の各搬送区間における用紙の温度と含水率を算出する用紙温度/含水率演算部。
各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する搬送時間演算部。
前記用紙温度/含水率演算部が算出した前記各搬送区間における用紙の温度および含水率と、前記搬送時間演算部が算出した搬送時間と、用紙の応力緩和特性と、から各搬送区間における用紙の残留ひずみを算出する搬送区間ひずみ演算部。
前記搬送区間ひずみ演算部が算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出する最終カール量演算部。
前記最終カール量演算部が算出した最終カール量に基づいてカール矯正装置の制御値を決定するカール矯正装置制御値決定部。
前記カール矯正装置制御値決定部が決定した制御値に基づいて前記カール矯正装置を制御するカール矯正装置制御部。
まず、本実施形態のカール矯正方法を適用した画像形成装置、本実施形態の画像形成装置の構成例について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態のカール矯正方法を実施する画像形成装置の構成例を示したものである。なお、図1に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式の構成を有する画像形成装置を示しているが、係る画像形成装置に限定されるものではなく、定着装置およびカール矯正装置を備えた画像形成装置に適用することができる。例えば、他のカラーまたはモノクロの電子写真方式の画像形成装置や、インクジェット方式の画像形成装置等の各種画像形成装置に適用することができる。
図1に示した画像形成装置1は、中間転写ベルト2に沿って、ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびイエロー(Y)の各カラー毎に、感光体ドラム3a〜3dを備えている。そして、各感光体ドラム3a〜3dの周囲には、電荷を帯電させる帯電ローラー4a〜4dと、レーザダイオードやLEDなどの光照射装置6a〜6dと、感光体ドラム3の主走査方向に光ビームを走査するポリゴンミラー5a〜5dが配置されている。さらに、現像剤を保持する現像装置7a〜7dが設けられている。
画像形成装置1において、画像形成処理に際しては、まず感光体ドラム3a〜3d上に、それぞれ帯電ローラー4a〜4dにより負の電荷を付与し、一様に帯電する。そして、書込画像信号に応じて光照射装置6a〜6dからそれぞれ光ビームが出力され、ポリゴンミラー5a〜5dを含む光学系を通して、帯電した感光体ドラム3a〜3dの表面に照射され、光ビームの照射の有無および露光量に応じた電位分布が書き込まれる。書き込まれる静電潜像は、パーソナルコンピュータ等から送信されたデータを処理した後に生成されるトナー原色であるブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびイエロー(Y)の書込信号に応じて光ビームをオンオフ制御することによって形成される。形成された各静電潜像は、各感光体ドラム3a〜3dが回動するにつれて現像装置7a〜7d方向へと搬送され、トナーにより現像される。そして、書きこみ信号に応じたトナー像が感光体ドラム3a〜3d上に形成され、担持される。
一方、感光体ドラム3a〜3dの下方には、ローラー21、22に張架された中間転写ベルト2が中間転写体として配置されている。中間転写ベルト2は、図示の矢印方向に回転され、その裏側にローラー9a〜9dが接触し、それぞれ接続された電源31a〜31dによって1次バイアスが印加されている。トナー像は、感光体ドラム3a〜3dが回動するにつれて、中間転写ベルト2側に搬送され、ローラー9a〜9dにより感光体ドラム3a〜3dと中間転写ベルト2とが接する位置で中間転写ベルト2上に転写される。各色のトナー像は、位置を合わせて重畳され、中間転写ベルト2上に多色画像のトナー像が形成される。感光体ドラム3a〜3dのトナー像の転写が完了した部分は、外周面に残留したトナーが図示しない感光体ドラムクリーナにより払拭された後、除電装置により除電され、次の像形成プロセスへと供給される。
中間転写ベルト2上に転写された多色画像のトナー像は、2次転写部の転写ローラー23方面に搬送される。一方、給紙カセット51または給紙カセット52内にセットされた用紙が、設定されたタイミングで転写ローラー23方面に給紙され、搬送ローラー12のところから、画像書込みに合わせて適切なタイミングにて送出される。
この際、給紙カセット51および給紙カセット52と搬送ローラー12の間の搬送経路上には、用紙の厚さを検知する用紙厚さ検知センサー406を配置することができる。また、搬送ローラー12と転写ローラー23間には、用紙表面近傍の温湿度を計測する温湿度センサー41を配置することができる。
用紙厚さ検知センサー406の構成例について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態で好適に使用することができる用紙厚さ検知センサーの構成例を示す図である。
用紙厚さ検知センサー406は、例えば図2のように厚さ検知ローラー420と、厚さ検知レバー422と、駆動ローラー426とを備えた構成とすることができる。厚さ検知ローラー420は、厚さ検知レバー422に取り付けられ、スプリング424により駆動ローラー426に押し付けられている。
厚さ検知レバー422は、支点428を中心に回動可能に支持される。駆動ローラー426は図示しない駆動手段により、図中矢印方向に回転し、用紙を搬送する。変位センサー430は、厚さ検知レバー422の回転変位を計測する。駆動ローラー426は、用紙を搬送するための摩擦駆動力を確保するため、ゴムローラーが望ましく、また、厚さ検知精度を上げるためには硬度50度(アスカーA型)以上が望ましい。
駆動ローラー426と厚さ検知ローラー420との間に用紙が入ると、厚さ検知ローラー420が押し上げられ、厚さ検知レバー422が回動する。そして、厚さ検知レバー422と変位センサー430と間の距離が変化し、変位センサー430から用紙の厚みに応じた出力値が出力され、これにより通過した用紙厚さを検出することができる。
後述するように、カール量を算出する際に用紙厚さを用いるが、係る値はここで説明した用紙厚さ検知センサー406によらず、画像形成装置1に記憶されている情報や、操作者が入力した情報を用いることもできる。ただし、このように用紙厚さ検知センサー406を用いた場合、装置自体が用紙の厚みを計測するため、操作者がカセット毎の紙の厚み値を入力しておくというような操作者の手間が省かれ、作業性が向上する。さらに、入力ミスによる矯正不良も防止することができ、好ましい。
なお、用紙厚さ検知センサー406は、上記のように任意の構成であり、厚み検知センサーを設けずに、操作者から入力された、あるいは外部のパーソナルコンピュータ装置から入力された紙種、厚み等の情報を使用してもよい。
温湿度センサー41は、搬送されている用紙の温度、湿度を測定できるものであればよく、その種類は特に限定されるものではない。例えば、湿度センサーおよび温度センサーから構成することができる。この場合、湿度センサーとしては、例えば、高分子膜を誘電体としてコンデンサを形成し、水分の吸脱湿を静電容量の変化として電気信号に変換する静電容量式の湿度センサーを用いることができる。また、基材の上に感湿性のある高分子材料と安定性のある金属とにより電極を構成し、電極での水分による抵抗の変化を電気信号に変換する電気抵抗式の湿度センサーも用いることができる。
また、温度センサーとしては、所定の検出温度域に応じて選択することができ、例えば、サーミスタや、バンドギャップ式温度センサーなどを用いることができる。
温湿度センサー41と用紙厚さ検知センサー406はカール矯正装置40に用紙が供給されるまでの用紙の搬送経路上に配置することができ、その配置は上記場所に限定されるものではない。ただし、カール矯正装置の近傍に設けることが好ましく、装置のレイアウト上、上記場所に設けることが好ましい。また、温湿度センサー41と用紙厚さ検知センサー406との配置は、用紙搬送方向に対し入れ替えても問題ない。
転写ローラー23には、電源25から電荷が供給され、ローラー14とともに、給紙された用紙に中間転写ベルト2上のトナー像を一括して転写する。用紙は、中間転写ベルト2と接する位置まで搬送され、多色トナー像の転写を受ける。多色トナー像が形成された用紙は、定着装置の加熱手段である加熱ローラー30と、加圧手段である加圧ローラー37との間のニップ部に供給される。そして、用紙と多色トナー像は加熱加圧され、用紙上に定着する。
なお、ここでは、定着装置の加熱手段、加圧手段として、それぞれ加熱ローラー30、加圧ローラー37を用いた例を挙げたが、加熱手段、加熱手段は係る形態に限定されるものではない。加熱手段、加圧手段によりニップ部を形成し、係るニップ部を用紙が通過する際に、用紙上に形成されたトナーを定着させたり、インクを乾燥させたりできる手段であればよい。例えば、加熱手段および/または加圧手段としてベルト、より具体的には例えば、ベルト支持ローラー間に張架されたベルトにより構成することもできる。
定着後の用紙は、カール矯正装置40でカール矯正を受けた後、所定の搬送経路に沿って、排紙ローラー62により構成される排紙口63から排紙トレイ50上へ排紙される。
一方、多色のトナー像を転写した後の中間転写ベルト2は、図示しないクリーニングブレードなどにより残留したトナー剤が除去された後、次の像形成プロセスへと供給される。
用紙の裏面にも印刷を行う場合は、フラップ60により搬送経路を切り替え、定着後の用紙を反転搬送路65に導き、用紙の表裏を反転させて両面搬送路66を搬送して給紙側に戻し、裏面への画像形成を行うこともできる。
次に、定着装置およびカール矯正装置40の構成例について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の画像形成装置における定着装置およびカール矯正装置の周辺の概略構成を示す。
本実施形態の定着装置は、図3に示すように加熱手段と加圧手段とを有している。図3では、加熱手段として加熱ローラー30を、加圧手段として加熱ローラー30に対向する加圧ローラー37を用いた例を示しているが、係る形態に限定されず、用紙を加熱、加圧できるように構成されていればよい。例えば、既述のように加熱手段および/または加圧手段として、ベルト状のものを採用することもできる。
加熱手段として加熱ローラー30を用いる場合、その構成は限定されるものではないが、例えば、パイプ状芯金30aの周面に耐熱性を有し、かつ、離型性の優れたフッ素樹脂(PFA)などの樹脂層30bを形成した構成とすることができる。そして、パイプ状芯金30aの内側にはヒータ34が備えられ、樹脂層30bの周面に接して加熱手段側温度センサー36が配置された構成とすることができる。ヒータ34についても特に限定されるものではなく、ハロゲンヒータや、電磁誘導方式のヒータなど如何なるものでも用いることができる。
また、加圧手段として加圧ローラー37を用いる場合その構成は特に限定されるものではないが、その表面に耐熱性を有し、かつ、離型性の優れたフッ素樹脂(PFA)などの樹脂層を形成した構成とすることができる。そして、加熱ローラー30に押し当てられ、ニップ部35を形成するように構成することができる。加圧ローラー37を加熱ローラー30に押し当てる手段は特に限定されるものではないが、例えば図3に示すようにばねにより、押し当てる構成とすることができる。
加熱ローラー30および加圧ローラー37は、図3の矢印で示す方向に回転し、これらが圧接するニップ部35に用紙Pを搬送および通過させる。ニップ部35の用紙入口側には、用紙の先端をニップ部35に向ける入口ガイド33を設けた構成とすることが好ましい。
上述した定着装置は、画像転写後の用紙Pを入口ガイド33で案内し、加熱ローラー30と加圧ローラー37とにより形成されるニップ部35を通過させ、転写された多色トナー像を熱および圧力で用紙P上に定着させる。
このとき加熱手段側温度センサー36は、加熱ローラー30の表面温度を計測し、その計測信号に従って適宜温度制御を行い、ヒータ34の通電/遮断または電流値等の制御を行うことにより、加熱ローラー30の表面温度を一定に保つことができる。加熱ローラー30の温度は特に限定されるものではなく、画像形成装置の種類やトナーの種類により選択することができるが、例えば100℃〜180℃程度に設定することができ、一般的には概ね160℃前後に設定される。
また、加圧ローラー37側にも加圧手段側温度センサー39を備え、加圧ローラー37の表面温度を測定可能に構成することができる。
加熱手段および加圧手段に設けられた加熱手段側温度センサー36、加圧手段側温度センサー39の種類は特に限定されるものではなく、測定する温度域にあわせて選択することができる。例えば温湿度センサー41と同様にサーミスタやバンドギャップ式温度センサーなどを用いることができる。また、加熱手段側温度センサー36、加圧手段側温度センサー39からの出力値は後述のようにカール量を算出する際に用いることができるため、図3のように例えばCPU46に接続する構成とすることができる。
定着後の用紙Pは、出口ガイド70で案内されてカール矯正装置40に導かれる。カール矯正後の用紙Pは搬送経路を通過し、中間ローラー61、排紙ローラー62で搬送されて排紙口63から排紙トレイ50上に排出される。
図3に示した画像形成装置1においては、CPU46を設け、該CPU46と画像形成装置に設けられたセンサー等と接続し、各センサーからの出力に基づいて、制御装置47に制御情報を出力し、カール矯正装置40を制御するように構成することができる。
具体的には例えば図3に示すように、CPU46を加熱手段側温度センサー36および加圧手段側温度センサー39、用紙搬送経路上の温湿度センサー41や、用紙厚さ検知センサー406に接続した構成とすることができる。そして、CPU46は、これらセンサーからの出力である温度、湿度、用紙厚さの出力値を取得するように構成することができる。なお、最終カール量(カール予測量)の算出方法についての詳細は後述する。
そして、CPU46はこれらのセンサーからの出力値等に基づいて最終カール量、カール矯正装置の制御値を演算し、制御装置47に出力する。そして、制御装置47は、CPU46からのカール矯正装置の制御値を用いてカール矯正装置40の動作を制御することができる。
カール矯正装置40の構成は特に限定されるものではなく、制御装置47からの出力に応じて搬送された用紙Pのカールを矯正できるものであればよい。例えば、図3に示すように、用紙Pの搬送路を構成する2つのローラー451、452間にに張架されたエンドレスベルト45と、該エンドレスベルト45の展張面に対向当接し、用紙の搬送方向に対応する方向に回転する搬送駆動ローラー42と、ばね43と、カム44とを含んだ構成とすることができる。そして、係る構成を有するカール矯正装置40においては、用紙に発生したカールを矯正するため、制御装置47の制御の下、カム44を駆動し、ばね43によって力を加え、エンドレスベルト45の搬送駆動ローラー42の巻き付け角度を変更可能としている。これにより、最終カール量(カール予測量)に応じたカール矯正を用紙Pに施すことができる。
次に、本実施形態の画像形成装置1を含み構成される画像形成システムのハードウェア構成の構成例について説明する。図4は、本実施形態の画像形成装置を含む画像形成システムのハードウェア構成100を示す。
図4に示すように、本実施形態の画像形成装置110は、画像形成および用紙の搬送などの画像形成動作、カール矯正装置40の動作を制御するCPU112を有している。また、BIOS(Basic Input/Output System)などを格納するROM(Read Only Memory)114と、CPU112の実行空間を提供するRAM(Random Access Memory)116を有している。さらに、NV−RAM(Non Volatile−RAM)118を有することができる。NV−RAM118は、システム設定情報や後述する最終カール量(カール予測量)を算出するためのカール算出用データ、最終カール量(カール予測量)に応じてカール矯正装置40を調整するための制御値算出用データ等を記憶する。
画像形成装置110は、オペレーションパネルなどの表示装置120および入力装置122や、上記画像形成動作を行うためのプロッタ124、画像読み取り動作を行うためスキャナ126を有する構成とすることができる。さらに、画像形成装置110をネットワーク130に接続させるNIC(Network Interface Card)128を備えた構成とすることができる。
上記ネットワーク130の構成は特に限定されるものではない。イーサネット(登録商標)やTCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)などのトランザクション・プロトコルによるLAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)や専用線を使用して接続されるWAN(Wide Area Network)等として構成できる。また、ネットワーク130は図示しないルータを介して接続されるインターネットなどを含んでいてもよく、また有線または無線、またはこれらの混合のネットワークとして構成することができる。
ネットワーク130には、さらにサーバー装置150が接続された構成とすることができる。サーバー装置150は、用紙の種類(各供給元から供給される種々の製品の別を含む。)などに応じて最終カール量(カール予測量)を演算するための用紙収縮率データ、用紙の応力緩和特性データ等を一元管理することができる。さらに、画像形成装置からの要求に応じて、適宜、カール算出用データの更新データを送信するサーバー機能を備えることができる。
サーバー装置150の構成は特に限定されるものではない。例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、ブレードサーバー、サーバー機能を備えた画像形成装置などのコンピュータ装置として構成することができる。例えば、CPU152、ROM154、RAM156、ディスプレイ装置などの表示装置158、マウスやキーボードなどの入力装置160と、NIC162と、HDD164とを備えた構成とすることができる。これにより、上述したカール算出用データの更新データを提供するサーバー機能を実現することができる。
図5に、本実施形態の画像形成装置およびサーバー装置の機能ブロック図を示す。図5に示すように、画像形成装置の機能ブロック200は、カール量予測部202と、カール矯正装置制御値決定部204と、カール矯正制御部206とを含んで構成される。
用紙情報記憶部214は、画像形成装置に供給されている用紙に関するデータを一時的に記憶する。RAM116やNV−RAM118などの記憶手段により機能を実現することができる。
例えば入力部216から、オペレータ等により入力された給紙カセット51、52に現在セットされている用紙の種類を適切な記憶領域に保持することができる。また、用紙情報記憶部214は、給紙カセット毎に、用紙の種類を識別する種類識別値を保持することができる。この種類識別値は、給紙セットにセットされている用紙を特徴付けるものである。そして、種類識別値と指定される値には、用紙の種類が不明であることを示す値、上質紙、再生紙、セミ光沢紙、光沢紙、マット紙などの用紙の分類を示す分類値および縦目か横目かの情報を含むことができる。ここで、用紙の搬送方向と繊維の長手方向がおおよそ一致するのが縦目、繊維の長手方向が用紙の幅方向(搬送方向に直行する方向)におおよそ一致するのが横目とする。例えば、温度差によるカールは繊維の幅方向の発生するため、温度差ひずみ等を算出する際に、用紙が縦目か横目かを要素として考慮することができる。
また、用紙厚さ検知センサー406を有しない場合、用紙情報記憶部214が保持するデータは用紙の厚みを指定する厚み値も含む。用紙情報記憶部214ではさらに、用紙の応力緩和特性等の画像形成装置に供給されている用紙に関するデータを用紙情報DB208から取得し、記憶しておくことができる。この際、用紙情報DB208は用紙が縦目の場合、横目の場合それぞれについての応力緩和特性等の情報を有し、用紙情報記憶部214は供給する用紙が縦目であるか横目であるかに対応してデータを選択、取得することもできる。そして、カール量予測部202等で演算を行う際に必要に応じてデータを供給することができる。
搬送時間演算部219は、搬送区間情報DB(データベース)220より搬送区間それぞれの曲率半径と区間長を取得し、該取得したデータと、用紙情報記憶部214に記憶された用紙情報により判断される用紙の搬送速度から、各搬送区間の搬送時間を求める。搬送時間演算部219はCPU112によりその機能を実現することができる。
ここでいう搬送区間とは、定着装置のニップ部35から排紙口63までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割したものである。搬送区間について図3を用いて説明する。図3の場合、ニップ部35から、排紙ローラー62により構成される排紙口63までの区間を、それぞれの区間内での曲率が一定になるように7つの搬送区間に分割している。なお、分割する数は特に限定されるものではなく、搬送経路の形状や、カール量予測部の演算能力等に応じて選択することができる。
具体的には、ニップ部35の周辺は曲率半径r1で一定な第1の搬送区間であり、その搬送経路の長さL1である。その後の出口ガイド70周辺は曲率半径r2と長さL2の搬送区間(ここは直線として曲率半径は無限大に相当する大きい値を用いればよい)となっている。さらにカール矯正装置40の入口部分は曲率半径r3と長さL3の搬送区間としている。そして、以下順に排紙口63まで曲率がr4〜r7と変化するごとに搬送区間を分け、それぞれの搬送区間の長さがL4〜L7になっている。なお、図中では記載の便宜上、搬送区間の長さを図中水平方向の長さで表わしているが、実際にはそれぞれの搬送区間の区間長さは搬送経路の円弧部の長さである。
用紙含水率演算部201は、定着装置において加圧及び加熱される前の用紙の含水率を温湿度センサー41により測定したデータを取得し、用紙の含水率を算出する関数、またはテーブルにより定着装置に供給する前の用紙の含水率を求める。用紙含水率演算部201はCPU112によりその機能を実現することができる。
カール量予測部202は、例えば、用紙温度/含水率演算部202a、搬送区間ひずみ演算部202b、温度差ひずみ演算部202c、最終カール量演算部202dにより構成することができる。温度差ひずみ演算部202cは任意に設けることができ、設けない構成とすることもできる。また、各演算部はCPU112によりその機能を実現することができる。
用紙温度/含水率演算部202aは、各搬送区間における用紙の温度、含水率を算出する。具体的な手順としてはまず、加熱手段側温度センサー36および加圧手段側温度センサー39からの出力値、用紙含水率演算部201で取得、算出した定着装置前の用紙の温度及び含水率を取得する。さらに、搬送時間演算部219より各搬送区間の搬送時間を取得する。そして、上記取得したデータから計算またはテーブルにより、各搬送区間における用紙の温度と含水率を計算することができる。
搬送区間ひずみ演算部202bは、ニップ部35から排紙口63までの各搬送区間について、各搬送区間での用紙の温度と含水率と搬送時間、及び、用紙の応力緩和特性により搬送区間ひずみを算出する。各搬送区間での用紙の温度と含水率に関しては、用紙温度/含水率演算部により算出したデータを取得して用いることができる。また、演算に当たっては、搬送時間演算部219より各搬送区間の搬送時間を、搬送区間情報DB220より搬送区間それぞれの曲率半径を、用紙情報記憶部214より用紙の応力緩和特性のデータを得ることができる。なお、応力緩和特性については、用紙が搬送方向に対し縦目であるか横目であるかによって使い分けることもできる。
温度差ひずみ演算部202cは、ニップ部35における用紙の表側と裏側との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する。なお、上記のように本演算部は任意に設けることができる演算部であり、例えば、カール矯正装置40が搬送方向のカールにのみ対応し、幅方向のカールを矯正することに対応していない場合には本演算部を設けない構成とすることもできる。
温度差ひずみ演算部202cを設ける場合、後述する最終カール演算部においては、各搬送区間における用紙の残留ひずみと、前記温度差ひずみと、を用いて最終カール量を算出する。
そして、温度差ひずみ演算部202cは、以下の各演算部を有する構成とすることができる。
ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布を算出する用紙内温度分布演算部と、ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の含水率分布を算出する含水率分布演算部。用紙内温度分布演算部および含水率分布演算部が算出したニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布および含水率分布に基づいて用紙の表面及び裏面の収縮率を算出し、用紙の表面及び裏面の収縮率から用紙の表裏のひずみ差を算出する温度差ひずみ算出部。
最終カール量演算部202dは、搬送区間ひずみ演算部が算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出することができる。
具体的には、まず、搬送区間ひずみ演算部202bが算出した各搬送区間の搬送区間ひずみを加算する。なお、上記のように温度差ひずみ演算部202cを設ける場合には、最終カール量演算部202dは搬送区間ひずみ演算部202bが算出した各搬送区間の搬送区間ひずみ、および、前記温度差ひずみ演算部202cが算出した温度差ひずみを加算する。
そして、上記のように各搬送区間における用紙の残留ひずみ、場合によっては、更に温度差ひずみを加算した値を基に定着装置のニップ部35から排紙口63までの間に形成されるカール量、すなわち、最終カール量(予測カール量)を算出する。
カール矯正装置制御値決定部204は、最終カール量演算部202が算出した最終カール量に応じて、排紙口63での用紙のカール量が0になるようにカール矯正装置の制御値を決定する。
図5に示すように、画像形成装置の機能ブロック200は、最終カール量と上記制御値とを対応付ける制御値算出用テーブルを保持する制御量DB210を有している。ここで、制御値算出用テーブルは、カール矯正装置において所望の矯正量のカール矯正を行うために必要な矯正制御値を定義づけるものである。そして、カール矯正装置制御値決定部204は、制御量DB210に収容された制御値算出用テーブルを参照し、最終カール量演算部が算出した最終カール量を用いて検索し、対応するカール矯正装置の制御値を求めることができる。制御量DB210は各種記憶手段によりその機能を実現することができ、ROM114やNVRAM118によりその機能を実現することができる。
また、カール矯正装置の制御値はテーブル構造の制御値算出用データを用いずに、所定の関数を用いて算出することもできる。
なお、用紙が縦目であるか横目であるか、さらには、用紙の種類によっては加熱ローラー30側が用紙の表面か裏面かによりカール量に差がある場合もある。このため、最終カール量演算部202dで算出した最終カール量を、最終カール量演算部202d、または、カール矯正装置制御値決定部204で補正を行った後、カール矯正装置制御値決定部204で制御値を選択することもできる。
そして、カール矯正制御部206は、カール矯正装置制御値決定部204が決定した制御値に従ってカール矯正を行うようカール矯正装置40を制御する。
本実施形態の画像形成装置の機能ブロック200は、さらに、更新処理部218を含むことができる。更新処理部218は、市場に流通する用紙の新製品の発売や、仕様変更などの変化に対応するべく、用紙情報DB208や、制御量DB210に収容されているデータの更新処理を行う。更新処理の対象となる情報の内容としては例えば、紙種類、厚さ、温度と含水率に対する収縮率の関数またはテーブル、応力緩和特性のテーブル、矯正制御値のテーブル、紙表面近傍の温湿度と含水率の関係式またはテーブル等である。
更新処理は例えば図5に示したようにネットワークを介して接続されたサーバー装置側の用紙データ管理部260を介して総合用紙情報DB262にアクセスし、必要なデータをダウンロードできるように構成することができる。
更新処理部218が用紙情報DB208や制御量DB210内のデータを更新するタイミングは特に限定されるものではなく、任意のタイミングで行うことができる。例えば、入力部216から用紙情報記憶部214の設定が変更され、その種類識別値に対応するカール算出用データが無いことを検出した際に行うことができる。また、設定変更の有無にかかわらずスケジュールされたタイミングで、またはオペレータからの指示があったタイミングで、更新処理を開始させることができる。時間の経過とともに流通する製品自体の特性が変わっている可能性もあるため、このような変化に対応させるべく、更新されるカール算出用データや矯正制御値のデータ等に有効期限を定め、定期的に最新のものに更新されるよう構成することが好ましい。
本更新処理では、更新処理部218は、サーバー装置150側の用紙データ管理部260に対し、本画像形成装置の機種識別値と、必要とするデータについての情報を送信する。サーバー装置150側の用紙データ管理部260は、受信した機種識別値に対応して、市場に流通する各種紙毎にカール算出用データがデータベース化された総合用紙情報DB262にアクセスする。そして、対応するデータを取得し、画像形成装置側の更新処理部218に更新データを送信する。更新処理部218は、更新データを取得して、用紙情報DB208等のデータを更新する。
次にカール量の算出方法について述べる。
まず、定着装置のニップ部35から排紙口63までの搬送路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように複数の搬送区間に分割する。図3に示した構成例においては既述のように7つの搬送区間に分けている。搬送区間の区間長さをLnとし、用紙の搬送速度をVpとすると、搬送区間の搬送時間tnは次の数式(1)で表せる。nは搬送区間を特定する数であり、図3のニップ部35であればnは1である。
Figure 0006044381
そして用紙厚さをtp、搬送区間の曲率半径をrnとすると、曲げによる用紙ひずみεinは以下の数式(2)で表せる。
Figure 0006044381
ここで、図6は用紙の応力緩和特性を示し、横軸が時間、縦軸が応力である。用紙にある一定のひずみを与えると応力が発生するが、紙が粘弾性体であるため図6のように応力が低下する応力緩和を起こす。用紙の場合、応力緩和は、温度が高く含水率が高くひずみが大きい場合ほど大きく、温度が低く含水率が低くひずみが小さい場合ほど低くなる。応力緩和は塑性変形により残留ひずみが発生することであり、搬送経路におけるカールはこの用紙の応力緩和によって発生している。このような応力緩和は、用紙の応力をSRとすると次の数式(3)に示した一般化Maxwellモデルで現すことができる。式中、Szは無限時間後の応力であり、τは時定数である。
Figure 0006044381
それぞれの定数は、用紙の温度、含水率、与えられたひずみで変化するため、時間をt、温度をT、含水率をM、ひずみをεとすると以下の数式(4)のように表わせる。
Figure 0006044381
用紙の厚さをtp、ヤング率をEpとすると、搬送区間で用紙が受ける初期応力SR(0、T、M、ε)は次の式で表せる。ヤング率も紙の温度、湿度で変化するため以下のように、温度T、含水率M、ひずみをεの数式(5)で表せる。
Figure 0006044381
ここで、数式(4)におけるSz(T、M、ε)、Si(T、M、ε)、τ(T、M、ε)の値は、代表的な紙種に対し、幾つかの温度T、含水率M、ひずみεについて、データを取得しておく。そして、係るデータから、温度T、湿度M、ひずみεに関するテーブルあるいは関数を求めておくことが好ましい。
またヤング率Epも、代表的な紙種に対し、温度T、湿度M、ひずみεに関するデータを取得し、テーブルあるいは関数を求めておくことが好ましい。
図7には一例としての応力緩和特性テーブルを示す。図7に示した表はある特定のひずみεに関する場合で、異なるひずみに対応し別途いくつかのテーブルを持つ。あるいは、基準となるテーブルから得た値に、ひずみに応じて係数を掛けて用いるように構成することもできる。このテーブルでは、紙種類を示すコードI、紙含水率Mと温度Tによるマトリックスを構成し、それぞれに対応する定数を有する。数式(4)のiを4次とすれば十分実験値にあわせることができる。そのため、SiはS1からS4まで、τiもτ1からτ4までである。S1からS4は同じ値としても問題ないため同じ値とし、τ1からτ4は異なる値とする。簡略化のため、τ1からτ4は紙の種類のみにより変化させ、温度と含水率に対しては一定の値としてもよい。この応力緩和テーブルは、紙種類、紙含水率Mと温度Tを変化させて、紙の引っ張り試験により実験的に求めることができる。ここでも紙の種類Iは上質紙、再生紙、セミ光沢紙、光沢紙、マット紙などに分類する。また、紙の縦目、横目で特性が異なる場合もあり、搬送区間のひずみ計算で使い分けるとよい。
この応力緩和特性からカール量を求める方法について次に示す。
搬送区間での用紙の曲げ応力に対する応力緩和率をRsnとすると、その搬送区間の搬送時間をtn、用紙温度Tn、用紙含水率Mnとして数式(6)で表せる。
Figure 0006044381
その区間で受ける用紙ひずみεbnは、その区間の曲率半径に応じた曲げによるひずみ
εinと、前の区間の残留ひずみεn-1の和になり以下の数式(7)のように表せる。曲げる方向が同じ場合は、ひずみは減算され、反対方向では加算される。
Figure 0006044381
この搬送区間を出た後のひずみεnは次の式で示される。
Figure 0006044381
この計算を定着装置のニップ部35から排紙口63まで、図2に示した画像形成装置の例であれば7つの搬送区間について計算し、最終的なひずみεendを求め、そこから以下の式でカール量Rを求める。
Figure 0006044381
次に、温度差ひずみの算出方法について説明する。
定着装置の加熱手段と加圧手段とに温度差がある場合、すなわち、図2の構成の場合、加熱ローラー30と加圧ローラー37とに温度差がある場合、係る定着装置を通った用紙は低温側に向かうカールが発生する。
この点について図8を用いて説明する。
図8(A)において、加熱手段である加熱ローラー30と加圧手段である加圧ローラー37とで形成されるニップ部を用紙Pが図中矢印の方向に進行する場合において加熱ローラー30の温度が高い場合、加熱ローラー30側の水蒸気圧が高まる。このため、用紙の繊維および、繊維間の空隙に含まれる図中二重丸で模式的に示した水分80はその圧力により、加圧ローラー側に移動する。その結果、加熱ローラー30側よりも低温の加圧ローラー37側の含水率が高くなる。定着装置のニップ部から排出された後の用紙Pの状態を示した図8(B)のように、含水率の高い加圧ローラー側から多くの水分が気体(水蒸気)81となって蒸発する。
この際の用紙Pからの水分蒸発量と収縮量の関係は、図8(D)に示されるように、ほぼ比例関係にある。よって、用紙Pのうち多くの水分が蒸発した加圧ローラー側が加熱ローラー側より大きく収縮するため、図8(C)のように加圧ローラー側にカールが発生する。
実際に定着ニップの直後に、用紙の表と裏の近傍に湿度計を設置して測定を行うと、湿度の高い、すなわち蒸発量の多い側を内側にカールし、その湿度の差が大きいほどカールが大きいことが見出された。このように加熱手段と加圧手段との温度差が大きい時に、内部の水分移動によって含水率の偏りが増加し、カール量が大きくなる。
図9は実験的に求めた用紙の含水率と収縮率の関係を示している。含水率に比例して収縮率が増し、また、温度が高いほど収縮率が高くなる。含水率が高く温度が高いほど蒸発量が増しているためである。よって、温度差によるカールは用紙の厚さ方向の含水率分布と温度分布が分かれば、厚さ方向の収縮率分布が分かりカールが予測できる。
用紙の温度および含水率の分布は、用紙の種類に対応する物性、加熱前の含水率、加熱ローラーおよび加圧ローラーの温度、加熱ローラーと加圧ローラーのニップ幅と用紙搬送速度から求められるニップ時間により計算で求めることが可能である。さらに、カール量は用紙の厚さと収縮率からバイメタルモデルで求めることが可能である。
一方、カールの形成される方向は、一般的に用紙中の繊維の並びによって変化する。上述のように、用紙の搬送方向と繊維の長手方向がおおよそ一致するのが縦目、繊維の長手方向が用紙の幅方向(搬送方向と直交する方向)におおよそ一致するのが横目とする。温度差によるカールは繊維の幅方向の発生するため、縦目の用紙であれば幅方向に、横目の用紙であれば搬送方向に沿ってカールする。このため、上述のようにカール矯正装置40が搬送方向のカールにのみ対応し、幅方向のカールを矯正することに対応していない場合には温度差ひずみの算出を行わない構成とすることもできる。
温度差ひずみは、上記のように加熱温度差により紙の厚さ方向に低温側に向かって水分が移動し、用紙の表裏で含水率の差ができ、蒸発量の差になり用紙の収縮率の差になって発生する。このため、この温度差によるひずみは、用紙を高温側と低温側で厚さ方向に2分割して求める。
図10と図11には、温度差をつけて用紙の表裏を加熱した場合の、高温側と低温側の2層それぞれの温度と含水率の変化の例を示す。図10が用紙の高温側と低温側の平均温度を示しており、横軸がニップ時間、縦軸が温度(平均温度)である。加熱手段側と加圧手段側とで温度差があれば、図10に示すように紙内の各層の平均温度にも差ができる。
図11は用紙の高温側と低温側の平均含水率の変化を示しており、横軸が加熱時間、縦軸が含水率(平均含水率)である。温度の高い加熱ローラー側は、ニップ開始直後から含水率が低下し0に向かう。これは、温度上昇により水蒸気圧が高まりそれにより水分が低温側に押し出されるためであり、さらに、沸点を超えることで水分が蒸発してしまうためである。温度の低い加圧手段側は、ニップ開始後、加熱定着側からの水分移動により含水率が高まるが、その後は温度上昇により水分が蒸発して含水率は低下する。
用紙の収縮率は実験的に求めることができる。図9はその結果であり、横軸は用紙の(定着装置に導入する前の)含水率、縦軸は収縮率の関係を示している。含水率に比例して収縮率が増し、また、温度が高いほど収縮率が高くなる。
ここで図9に示す実験結果は、例えば図12に示す試験装置300を用いて測定することができる。図12(A)に示す試験装置300では、まず試料ホルダ302に測定対象となる用紙試料304を保持して鉛直下方に垂らす。用紙試料304の両側には所定の温度に加熱されたプレート308が図中水平方向に移動可能なように取り付けられている。プレート308の表面には加熱ヒータ310とその表面にゴム312が貼り付けられており、さらに温度センサー314で加熱表面近傍の温度計測が可能とされている。図示しない温度制御部にて所定の温度に制御が可能となっている。紙試料304の下端には、数十グラム程度のおもり316が取り付けられており、そのおもりの下面の位置を測定可能な距離センサー318が設置されている。距離センサー318は、レーザ光を用いた非接触タイプが望ましく、1μm以下の分解能を有するものが望ましい。
この試験機の動作は、図12(B)に示すように、まず所定の加圧力で所定の時間だけプレート308で左右から用紙試料304を加圧、加熱する。その後、所定時間に経過した後、図12(C)に示すようにプレート308を用紙試料304から離隔する。そして、距離センサー318により、おもり下端の位置(高さ)を30秒ほど計測する。この際、左右プレート温度は同一とし、その温度を用紙の温度として用いる。所定の時間後のおもりの変位をhとし、紙試料304の初期長さをLとすれば、収縮率Srは、下記数式(10)により算出することができる。
Figure 0006044381
各種紙でこのようなデータを取得しておき、図5に示した用紙情報DB208に記憶しておき、運転中は用紙情報記憶部214に予め読み出しておくこともできる。係るデータベースに記憶しておくデータとしては、紙種については、上質紙、再生紙、コート紙等の大まかな分類でそれぞれ1種の紙で代表させてもよい。用紙の温度も、例えば20度毎に計測し、その間の用紙温度での収縮率は線形補完して用いてもよい。また、収縮率は縦目の用紙であれば幅方向の収縮率を、横目の用紙であれば長手方向の収縮率を測定すればよい。
このようにして温度差によるひずみεを求める。高温側の縮み率をSh、低温側の縮み率をSlとすると、εは以下の数式(11)で表せる。
Figure 0006044381
温度差によるひずみεは定着装置のニップ部35の直後に形成されるため、数式(12)のようにニップ部35で形成される残留ひずみに加算する。ニップ部35では、前の搬送経路での残留ひずみは無いとし、その区間で受ける用紙ひずみεb1は、その区間の曲率半径に応じた曲げによるひずみεi1のみとしている。
Figure 0006044381
次に、本実施形態のカール矯正方法のカール矯正動作について説明する。また、係るカール矯正動作は本実施形態の画像形成装置においても同様に実行することができる。
図13は本実施形態のカール矯正方法において実行するカール矯正制御動作を示すフローチャートである。図13に示す動作は、用紙が温湿度センサー41または定着装置を通過する適切なタイミングに合わせてステップS100から開始され、カール矯正装置40に用紙の先端が達する前に導出された矯正制御値を設定する。
ステップS110では、CPU112は、予め用紙情報記憶部214に記憶されていた用紙情報を読み出し、現在のプロセスの給紙元の給紙カセットに指定される種類識別値を取得する。
ステップS112では、CPU112は、温湿度センサー41からの出力値を取得する。
ステップS114では、CPU112は、S112で取得された出力値と、取得した種類識別値により用紙の初期(定着装置に供給される前)の温度と含水率を求める。
ステップS116では、CPU112は、加熱手段である加熱ローラー30、加圧手段である加圧ローラー37の温度情報を、それぞれの加熱手段側温度センサー36、加圧手段側温度センサー39から取得する。
ステップS118では、CPU112は、各搬送区間の区間長さ、曲率半径の情報を搬送区間情報DB220から取得する。
ステップS120では、CPU112は各搬送区間における用紙の温度、含水率を求める。算出に当たってはステップS114で求めた用紙の初期の温度と含水率、S116で得られた加熱手段である加熱ローラー30と加圧手段である加圧ローラー37の温度情報、S118で得た各搬送区間の区間長さ、用紙の搬送速度を用いることができる。
ステップS122では、CPU112は、各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する。
ステップS124では、CPU112は、前述のようにひずみを求める。算出に当たっては、S120で算出した各搬送区間での用紙の温度、含水率、S122で算出した各搬送区間における用紙の搬送時間、および用紙情報記憶部214に収容された用紙の応力緩和特性を用いることができる。このとき、応力緩和特性は用紙が縦目であるか横目であるかによって、応力緩和特性を使い分けても良い。
ステップS126では、前記ニップ部における、用紙の表面と裏面との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する温度差ひずみ演算ステップである。CPU112は、ニップ部35での用紙の表裏温度、含水率と用紙の収縮率から温度差ひずみを求める。温度差ひずみは用紙の繊維方向により生じる方向が異なっており、上述のようにカール矯正装置40が搬送方向のカールにのみ対応し、幅方向のカールを矯正することに対応していない場合にはこのステップをスキップしてもよい。前記ニップ部における、用紙の表面と裏面との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する
最終カール量演算ステップであるS128では、各搬送区間における用紙の残留ひずみを加算した値から、最終カール量を算出する。また、上記のようにステップS126を行う場合には、各搬送区間における用紙の残留ひずみを加算した値に、さらに前記温度差ひずみを加算した値から最終カール量を算出する。
ステップS130では、CPU112は、最終カール量を打ち消すよう、カール矯正装置40の制御値を決定し、制御する。制御量の決定に当たっては、上記のように、S128で算出した最終カール量と、制御量DB210に収容されたテーブルまたは関数により決定することができる。
ステップS132で一連の処理は終了となるが、連続印刷時には上記の動作を1枚の用紙毎に行うことが望ましい。
さらに、ニップ部における、用紙の表面と裏面との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する温度差ひずみ演算ステップS126を有する場合について説明する。この場合、最終カール演算ステップS128においては、各搬送区間における用紙の残留ひずみと、温度差ひずみと、を用いて最終カール量を算出する。
そして、温度差ひずみ演算ステップS126は、以下の各ステップを有することとなる。
ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布を算出する用紙内温度分布演算ステップ。
ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の含水率分布を算出する用紙内含水率分布演算ステップ。
まず、用紙内温度分布演算ステップおよび前記含水率分布演算ステップにおいて算出したニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布および含水率分布に基づいて用紙の表面及び裏面の収縮率を算出する。そして、用紙の表面及び裏面の収縮率から、用紙の表裏のひずみ差を算出する温度差ひずみ算出ステップ。
図13のステップS126における温度差ひずみを求めるフローチャートである図14を用いて温度差ひずみ演算ステップについて詳細を説明する。図14のフローチャートは、図13のステップS126に対応可能な適切なタイミングで、ステップS200から開始される。
ステップS210では、CPU112は、用紙情報記憶部214から算出に必要なデータを読み出す。
ステップS212では、加熱手段側温度センサー36、加圧手段側温度センサー39からの出力値を取得する。
ステップS214では、定着装置のニップ部35のニップ時間を計算する。
ここまでの過程は図11のステップS110からS120で求められる。
用紙内温度分布演算ステップであるステップS216では、CPU112は、ニップ部通過後の用紙の厚さ方向の温度分布を算出する。算出に当たっては、S212で得られた加熱手段側温度センサー36、加圧手段側温度センサー39からの出力値、S214で得られた定着装置のニップ部35のニップ時間を用いることができる。
用紙内含水率分布演算ステップであるステップS218では、CPU112は、ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の含水率分布を算出する。算出に当たっては、厚さ等、用紙情報記憶部214に収容されたデータ、S114で得られた用紙の初期の温度と含水率、S212で得られた加熱ローラー30と加圧ローラー37の温度情報、S214で得られたニップ時間を用いることができる。
ステップS220では、CPU112は、用紙情報DB208内に収容されていた用紙内の温度分布と含水率分布と収縮率の関係を、用紙情報記憶部214を介して取得する。
ステップS222は温度差ひずみ算出ステップである。係るステップでは、CPU112は、まず用紙内温度分布演算ステップ(S216)および含水率分布演算ステップ(S218)において算出したニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布および含水率分布に基づいて用紙の表面及び裏面の収縮率を算出する。収縮率は、例えばS220で取得した用紙内の温度分布と含水率分布と収縮率の関係(例えば予めテーブル又は関数としたもの)に基づいて算出することができる
そして、前記用紙の表面及び裏面の収縮率から、前記用紙の表裏のひずみ差を算出する。
図15は、本実施形態の画像形成装置が実行する更新処理を示すフローチャートである。
更新処理は、既述のように任意のタイミングで行うことができる。例えば、入力部216から用紙情報記憶部214の設定が変更されたことを検出して、その種類識別値に対応するカール算出用データが無いことを検出した際に行うことができる。設定変更にかかわらずスケジュールされたタイミングが到来したことを検出して、行うこともできる。また、オペレータからの更新処理実行の指示を検出して、ステップS300から開始される。
更新処理が開始すると、更新処理部218は、ステップS301で、用紙情報DB208、制御量DB210を読み出し、ステップS302で、更新が必要であるか否かを判定する。
ここで更新が必要であると判定されるのは、例えば入力部216から新たに設定された種類識別値に対応する演算、制御に必要なデータがない場合が挙げられる。ここでいう演算、制御に必要なデータとしては例えば、用紙情報DB208の紙種類、厚さ、温度と含水率に対する収縮率の関数またはテーブル、応力緩和特性の関数またはテーブル、紙表面近傍の温湿度と含水率の関数またはテーブルが挙げられる。また、制御量DB210に矯正制御値の関数またはテーブルも挙げられる。さらに、入力部216に関わらず、有効期限が満了したテーブルデータが存在した場合についても更新が必要であると判定することができる。
そして、ステップS302で、更新が必要であると判定された場合(YES)には、ステップS303へ処理が進められる。
続いて、ステップS303で、更新処理部218は、サーバー装置150との通信を開始する。
そして、ステップS304で、更新が必要とされた用紙の種類識別値と、本画像形成装置の機種識別値とをサーバー装置に送信し、対応する定数、関数またはテーブルの問い合わせを行う。
ステップS305で、更新処理部218は、S304においてサーバー装置に送信した用紙の種類識別値及び画像形成装置の機種識別値に対応した関数またはテーブル等を含む更新データをサーバー装置から受信する。
ステップS306で、サーバー装置との通信を終了させる。
ステップS307では、更新処理部218は、受信した更新データに従って、用紙情報DB208内のデータを更新する。
ステップS308で、本更新処理を終了させる。一方、ステップS302で、更新の必要が無いと判定された場合(NO)には、ステップS308へ直接分岐させ、ステップS308で、本更新処理を終了させる。
以上説明したように、画像形成装置の動作状況の変化に伴う、カールの発生に影響を与える要因の変動に対応して、カールの発生量を予測し、これに応じたカール矯正を実現することが可能なカール矯正方法および画像形成装置を提供することができる。
なお、画像形成装置の種類は特に限定されるものではない。加熱手段と加圧手段により形成されたニップ部に画像を形成した用紙を通過させることにより用紙上に画像を定着させる定着装置及び、用紙のカール等の変形を矯正するカール矯正装置を備える画像形成装置であればあらゆる装置に適用することができる。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等にも適用することができる。
画像の形成方法としても、上記のような電子写真方式に限られず、インクジェット方式等であっても良い。インクジェット方式の画像形成装置の場合、印刷後のインクを速やかに乾燥するために、加熱した部材を圧接して用紙を搬送し、インクを乾燥させる定着装置を有する画像形成装置においても同様な効果が得られる。
また、カラーの画像形成装置に限定されるものではなく、モノクロの画像形成装置であっても良い。
1 画像形成装置
30 加熱手段(加熱手段)
35 ニップ部
36 加熱手段側温度センサー
37 加圧手段(加圧ローラー)
39 加圧手段側温度センサー
40 カール矯正装置
41 温湿度センサー
63 排紙口
P 用紙
201 用紙含水率演算部
202a 用紙温度/含水率演算部
202b 搬送区間ひずみ演算部
202c 温度差ひずみ演算部
202d 最終カール量演算部
204 カール矯正装置制御値決定部
206 カール矯正装置制御部
214 搬送時間演算部
特開2002−316761号公報
伊藤朋之他、日本画像学会誌、第51巻、第3号、248〜254頁

Claims (4)

  1. 用紙の一方の面側を加熱する加熱手段と、用紙を加熱手段側に押付ける加圧手段と、により形成されるニップ部を有する定着装置と、
    前記定着装置から排紙口までの用紙の搬送経路上に配置され、前記用紙のカールを矯正するカール矯正装置と、を有する画像装置におけるカール矯正方法であって、
    前記定着装置に供給される前の用紙の含水率を算出する用紙含水率演算ステップと、
    前記加熱手段と前記加圧手段の温度を測定する温度測定ステップと、
    前記ニップ部から前記排紙口までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割された複数の搬送区間の各搬送区間における用紙の温度と含水率を算出する用紙温度/含水率演算ステップと、
    各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する搬送時間演算ステップと、
    前記用紙温度/含水率演算ステップで算出した前記各搬送区間における用紙の温度および含水率と、前記搬送時間演算ステップで算出した搬送時間と、用紙の応力緩和特性と、から各搬送区間における用紙の残留ひずみを算出する搬送区間ひずみ演算ステップと、
    前記搬送区間ひずみ演算ステップで算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出する最終カール量演算ステップと、
    前記最終カール量演算ステップにおいて得られた前記最終カール量に基づいてカール矯正装置を制御するカール矯正装置制御ステップと、を有するカール矯正方法。
  2. さらに、前記ニップ部における、用紙の表面と裏面との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する温度差ひずみ演算ステップを有し、
    前記最終カール演算ステップにおいては、各搬送区間における用紙の残留ひずみと、前記温度差ひずみと、を用いて最終カール量を算出し、
    前記温度差ひずみ演算ステップは、
    前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布を算出する用紙内温度分布演算ステップと、
    前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の含水率分布を算出する用紙内含水率分布演算ステップと、
    前記用紙内温度分布演算ステップおよび前記含水率分布演算ステップにおいて算出した前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布および含水率分布に基づいて用紙の表面及び裏面の収縮率を算出し、前記用紙の表面及び裏面の収縮率から、前記用紙の表裏のひずみ差を算出する温度差ひずみ算出ステップと、を有する請求項1記載のカール矯正方法。
  3. 用紙の一方の面側を加熱する加熱手段と、用紙を加熱手段側に押付ける加圧手段と、により形成されるニップ部を有する定着装置と、
    前記定着装置から排紙口までの用紙の搬送経路上に配置され、前記用紙のカールを矯正するカール矯正装置と、
    前記定着装置に供給される前の用紙の含水率を算出する用紙含水率演算部と、
    前記加熱手段の温度を測定する加熱手段側温度センサーと、
    前記加圧手段の温度を測定する加圧手段側温度センサーと、
    前記ニップ部から前記排紙口までの搬送経路を、各搬送区間内において搬送経路の曲率が一定になるように分割された複数の搬送区間の各搬送区間における用紙の温度と含水率を算出する用紙温度/含水率演算部と、
    各搬送区間における用紙の搬送時間を算出する搬送時間演算部と、
    前記用紙温度/含水率演算部が算出した前記各搬送区間における用紙の温度および含水率と、前記搬送時間演算部が算出した搬送時間と、用紙の応力緩和特性と、から各搬送区間における用紙の残留ひずみを算出する搬送区間ひずみ演算部と、
    前記搬送区間ひずみ演算部が算出した各搬送区間における用紙の残留ひずみを用いて、最終カール量を算出する最終カール量演算部と、
    前記最終カール量演算部が算出した最終カール量に基づいてカール矯正装置の制御値を決定するカール矯正装置制御値決定部と、
    前記カール矯正装置制御値決定部が決定した制御値に基づいて前記カール矯正装置を制御するカール矯正装置制御部と、を有する画像形成装置。
  4. さらに、前記ニップ部における、用紙の表面と裏面との間の温度差により生じる温度差ひずみを算出する温度差ひずみ演算部を有し、
    前記最終カール演算部においては、各搬送区間における用紙の残留ひずみと、前記温度差ひずみと、を用いて最終カール量を算出し、
    前記温度差ひずみ演算部は、
    前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布を算出する用紙内温度分布演算部と、
    前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の含水率分布を算出する含水率分布演算部と、
    前記用紙内温度分布演算部および前記含水率分布演算部が算出した前記ニップ部を通過後の用紙の厚さ方向の温度分布および含水率分布に基づいて用紙の表面及び裏面の収縮率を算出し、前記用紙の表面及び裏面の収縮率から、前記用紙の表裏のひずみ差を算出する温度差ひずみ算出部と、を有する請求項3に記載の画像形成装置。
JP2013030192A 2013-02-19 2013-02-19 カール矯正方法及び画像形成装置 Active JP6044381B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030192A JP6044381B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 カール矯正方法及び画像形成装置
US14/138,315 US9188929B2 (en) 2013-02-19 2013-12-23 Curl straightening method and image forming apparatus
EP14150338.3A EP2767872B1 (en) 2013-02-19 2014-01-07 Curl straightening method and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013030192A JP6044381B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 カール矯正方法及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159312A JP2014159312A (ja) 2014-09-04
JP6044381B2 true JP6044381B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=49885161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013030192A Active JP6044381B2 (ja) 2013-02-19 2013-02-19 カール矯正方法及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9188929B2 (ja)
EP (1) EP2767872B1 (ja)
JP (1) JP6044381B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6663159B2 (ja) * 2014-11-27 2020-03-11 キヤノン株式会社 記録材の種別を判別する判別装置および画像形成装置
JP6599658B2 (ja) * 2015-06-19 2019-10-30 キヤノンファインテックニスカ株式会社 転写装置
JP6863065B2 (ja) * 2016-06-08 2021-04-21 株式会社リコー カール矯正装置、及び、画像形成装置
US20180198936A1 (en) * 2017-01-06 2018-07-12 Ricoh Company, Ltd. Curl-correcting device and image forming apparatus incorporating same
JP2018115060A (ja) * 2017-01-19 2018-07-26 コニカミノルタ株式会社 後処理装置及び画像形成システム
JP6673530B2 (ja) * 2017-06-28 2020-03-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
JP7186578B2 (ja) * 2017-11-07 2022-12-09 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7487514B2 (ja) * 2020-03-26 2024-05-21 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 湾曲矯正装置および画像形成装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5414503A (en) * 1993-12-13 1995-05-09 Xerox Corporation Predictive decurler apparatus and method
US5920751A (en) * 1998-01-08 1999-07-06 Xerox Corporation Apparatus and method for controlling moisture and cooling rate for paper curl reduction
JP2002316761A (ja) 2001-04-23 2002-10-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US7953333B2 (en) * 2004-05-24 2011-05-31 Xerox Corporation System for measuring print sheet moisture and controlling a decurler in a xerographic printer
JP4162004B2 (ja) * 2005-12-13 2008-10-08 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法及びシート材搬送装置
JP5132358B2 (ja) * 2008-02-27 2013-01-30 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5531779B2 (ja) * 2009-09-09 2014-06-25 株式会社リコー 画像形成装置およびカール矯正方法
JP2012242625A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカール予測方法
JP6094158B2 (ja) * 2012-01-31 2017-03-15 株式会社リコー 画像形成装置およびカール矯正方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2767872B1 (en) 2018-07-25
US9188929B2 (en) 2015-11-17
JP2014159312A (ja) 2014-09-04
US20140234002A1 (en) 2014-08-21
EP2767872A2 (en) 2014-08-20
EP2767872A3 (en) 2017-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6044381B2 (ja) カール矯正方法及び画像形成装置
JP6094158B2 (ja) 画像形成装置およびカール矯正方法
JP5724500B2 (ja) 熱定着装置の温度制御方法、熱定着装置および画像形成装置
JP6379994B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
JP6478530B2 (ja) 定着装置
JP6658034B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012242625A (ja) 画像形成装置およびカール予測方法
JP4871633B2 (ja) 画像形成装置
JP5409296B2 (ja) 像加熱装置
JP5531779B2 (ja) 画像形成装置およびカール矯正方法
JP4978634B2 (ja) 画像形成装置
EP3989006A1 (en) Fixing device and image-forming apparatus
JP4457152B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4801978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2012073345A (ja) 像加熱装置
JP2016057545A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、カール予測方法及びプログラム
JP7283099B2 (ja) 測定装置、画像形成装置及び測定方法
JP2022092683A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JP2010072210A (ja) 画像形成装置
JP5581854B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4870637B2 (ja) 画像形成装置
JP2008170585A (ja) 画像形成装置
JP6471543B2 (ja) 画像形成装置、及び画像形成システム
JP2019200304A (ja) 画像形成装置および制御プログラム
JP2012220758A (ja) 像加熱装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161031

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6044381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151