JP6863065B2 - カール矯正装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

カール矯正装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、用紙に生じたカールを矯正するカール矯正装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、定着工程において用紙(記録媒体)に生じたカールを矯正するために、定着装置の下流側の位置に、用紙のカールを矯正するカール矯正装置を設置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1におけるカール矯正装置は、搬送ベルト(ベルト部材)、搬送ローラ(ローラ部材)、等で構成されている。そして、搬送ベルトに搬送ローラが巻き付くように圧接して形成されるニップ部で、用紙(記録媒体)が挟み込まれるように搬送されることで、用紙に逆カールを生じさせてカール矯正している。
一方、特許文献1には、用紙(記録媒体)の種類ごとに大きさの異なるカールをそれぞれ適正に矯正することを目的として、用紙の種類に応じて搬送ローラ(ローラ部材)を上下方向に移動させて、搬送ベルト(ベルト部材)に対する搬送ローラの巻付け角度を調整する技術が開示されている。
特許文献1の技術は、用紙の種類に応じてローラ部材を上下方向に移動させて、ベルト部材に対するローラ部材の巻付け角度を調整しているものの、その巻付け角度の調整を効率的かつ高精度に調整できない不具合や、巻付け角度の調整時にベルト部材の張力が大きく変動してベルト部材に対するローラ部材の圧接力(ニップ圧)の変動が大きくなる不具合が生じてしまっていた。そのため、カール矯正の精度が不充分になっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、カール矯正の精度が高い、カール矯正装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明におけるカール矯正装置は、用紙に生じた所定方向のカールを矯正するカール矯正装置であって、カールした用紙の凸面側に対向するように配置されたローラ部材と、所定方向に走行して、前記ローラ部材との間に用紙を挟み込みながら搬送するベルト部材と、前記ベルト部材を介して前記ローラ部材がそれぞれに当接するように、前記ベルト部材の走行方向の上流側と下流側との離れた位置に設置された一対のコロ状部材と、前記ローラ部材が前記ベルト部材を介して前記一対のコロ状部材に当接して、前記一対のコロ状部材の間で前記ベルト部材が前記ローラ部材に巻き付くように、前記ローラ部材を付勢する付勢部材と、前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔を可変して、前記ローラ部材に対する前記ベルト部材の巻付け角度を可変する可変手段と、を備え、前記一対のコロ状部材は、それぞれ、支軸を中心にして回動可能に形成されたアーム部材に保持され、一対の前記アーム部材の前記支軸には、それぞれ、前記アーム部材とともに回転可能に構成されたギアが設置され、一対の前記ギアは、互いに噛合して、いずれか一方が前記可変手段としてのモータによって正逆方向に回転駆動されるものである。
本発明によれば、カール矯正の精度が高い、カール矯正装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置とカール矯正装置とを示す概略図である。 カール矯正装置を示す構成図である。 カール矯正装置の要部の動作を示す概略図である。 この発明の実施の形態2におけるカール矯正装置を示す構成図である。 図5のカール矯正装置の動作を示す概略図である。 この発明の実施の形態3におけるカール矯正装置を示す構成図である。 図7のカール矯正装置の動作を示す概略図である。 変形例としての、定着装置とカール矯正装置とを示す概略図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
<実施の形態1>
図1〜図4にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写部(画像形成部)、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12、13は用紙Pが収納された給紙カセット(給紙装置)、17は転写部7に向けて用紙Pを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、20は用紙P上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙された用紙Pが積載される排紙トレイ、40は用紙Pに生じたカールを矯正するカール矯正装置、を示す。
図1を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、作像部4において、感光体ドラム5は図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、画像形成部としての転写部7で、レジストローラ17により搬送された用紙P上に転写される。
一方、転写部7(画像形成部)に搬送される用紙Pは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙カセット12、13のうち、1つの給紙カセットが自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙カセット12が選択されたものとする。)。そして、給紙カセット12に収納された用紙Pの最上方の1枚が、給紙機構14(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、用紙Pは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
レジストローラ17の位置に達した用紙Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部7(画像形成部)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の用紙Pは、転写部7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後の用紙Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップ部である。)から送出された後に、カール矯正装置40の位置に達して、カール矯正装置40によってカール矯正される(カール矯正工程である)。そして、カール矯正工程後の用紙Pは、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2を用いて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ローラ21、加圧回転体としての加圧ローラ22、加熱手段としてのヒータ25、等で構成されている。
ここで、定着ローラ21は、中空構造の芯金の表面に、弾性層、離型層(表面層)が順次積層された多層構造のローラ状部材である。定着ローラ21の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ローラ21の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ローラ21は、図2の時計方向に回転する。
定着ローラ21の内部(中空部)には加熱手段としてのヒータ25(熱源)が固設されている。
定着ローラ21に内設されたヒータ25(加熱手段)は、ハロゲンヒータ(1本であっても複数本であってもよい。)であって、その両端部が定着装置20の側板に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部70により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって定着ローラ21が加熱されて、さらに定着ローラ21の表面から用紙P上のトナー像に熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ローラ21表面に非接触で対向する温度センサによるローラ表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。詳しくは、温度センサの検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ローラ21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、加圧ローラ22は、主として、金属材料からなる芯金と、芯金の外周面に接着層を介して形成された弾性層と、弾性層の外周面に形成された表面層(離型層)と、からなる。加圧ローラ22の弾性層は、層厚が数mm程度であって、絶縁性を有する発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。加圧ローラ22の表面層は、層厚が数十μm〜数百μm程度であって、導電性を有するPFA(PFAチューブ)等の低摩擦材料で形成されている。
加圧ローラ22は、定着ローラ21に圧接することで、用紙Pが搬送される定着ニップ部を形成するものである。
このように構成された定着装置20は、通常の定着工程時において、次のように動作する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータ25に交流電圧が印加(給電)される。
そして、プリント指令(プリントジョブ指令)が入力されると、駆動モータ(駆動手段)によって定着ローラ21が図2の矢印方向(時計方向)に回転駆動されて、それにともない加圧ローラ22が図2の矢印方向(反時計方向)に従動回転することになる。その後、転写工程後の未定着画像(トナー像)が担持された用紙Pは、図2の破線矢印方向に搬送されて、圧接状態にある定着ローラ21及び加圧ローラ22の定着ニップ部に送入される。そして、定着ローラ21による加熱と、定着ローラ21及び加圧ローラ22の押圧力とによって、用紙Pの表面にトナー像が定着される。その後、回転する定着ローラ21及び加圧ローラ22によってその定着ニップ部から送出された用紙Pは、カール矯正装置40に向けて搬送される。
以下、本実施の形態1において特徴的な、カール矯正装置40(画像形成装置1)の構成・動作について、詳しく説明する。
カール矯正装置40は、用紙Pに生じた所定方向のカール(用紙Pの搬送方向に沿って図2、図3等の下方に凸状に湾曲するカールである。)を矯正するものであって、定着装置20に対して搬送方向下流側(用紙Pの搬送方向の下流側であって、図2の左方である。)に設置されている。用紙Pは、定着工程時に定着ローラ21から熱を受けるとともに定着ニップ部で圧力を受けることで、定着ローラ21の外周面に沿う方向のカールが形成されることになる。
図3等を参照して、カール矯正装置40は、ローラ部材41、ベルト部材42、駆動ローラ43、従動ローラ44、一対のコロ状部材45、46、一対のアーム部材51、52、一対のギア53、54、保持部55、加圧アーム61、引張スプリング62、可変手段としてのモータ71、等で構成されている。
ローラ部材41は、カールした用紙Pの凸面側に対向するように配置されている。
詳しくは、ローラ部材41は、定着工程後の用紙Pの非定着面(用紙Pの下面である。)に対向するように配置されている。ローラ部材41は、金属材料等のように、ある程度の剛性(表面硬度)を有する材料で形成されている。ローラ部材41は、加圧アーム61の一端側に回転可能に保持されている。加圧アーム61は、回転軸61aを中心に回動可能に、カール矯正装置40の筐体に保持されている。加圧アーム61の他端側には、引張スプリング62の一端側が接続されている。引張スプリング62の他端側は、カール矯正装置40の筐体に接続されている。引張スプリング62のスプリング力は比較的小さな値に設定されていて、これによりローラ部材41は比較的小さな圧接力でベルト部材42に当接してニップ部(ローラ部材41の外周面の曲率に沿うように形成されたニップ部である。)を形成することになる。このように、加圧アーム61と引張スプリング62とは、ローラ部材41をベルト部材42に向けて付勢する付勢部材として機能することになる。
ベルト部材42は、所定方向(図3の時計方向である。)に走行して、ローラ部材41との間に用紙Pを挟み込みながら搬送するものである。ベルト部材42は、定着工程後の用紙Pの定着面(上面である。)に対向するように配置されている。
詳しくは、ベルト部材は、ポリイミド等の樹脂材料からなるベース層に、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等からなる離型層が形成された多層構造の無端状ベルトであって、駆動ローラ43と従動ローラ44とによって張架・支持されている。そして、駆動モータによって駆動ローラ43が図3の時計方向に回転駆動されることで、ベルト部材42が図3の矢印方向(時計方向)に走行(回転)することになる。そして、ベルト部材42の走行にともない、ベルト部材42に当接するローラ部材41が図3の反時計方向に従動回転することになる。これにより、定着工程後の用紙Pは、ベルト部材42とローラ部材41とのニップ部に挟持されながら、ベルト部材42の走行方向に沿った搬送方向に搬送されることになる。そして、このとき、用紙Pにはニップ部の曲率に沿うようなカール(定着工程後のカール方向に対して逆方向のカール(逆カール)である。)が付与されて、用紙Pのカールが矯正されることになる。
一対のコロ状部材45、46は、ベルト部材42を介してローラ部材41がそれぞれに当接するように、ベルト部材42の走行方向の上流側と下流側との離れた位置に設置されたものである。上流側に設置された第1コロ状部材45(及び、第1アーム部材51、第1ギア53)と、下流側に設置された第2コロ状部材46(及び、第1アーム部材51、第1ギア53)と、は、ニップ部の中心とローラ部材41の中心とを通る仮想線に対して、線対象となるように配置されている。
詳しくは、一対のコロ状部材45、46は、同じ材料、形状で構成されている。一対のコロ状部材45、46は、ある程度の剛性(表面硬度)を有する樹脂材料で形成されている。
そして、先に説明した加圧アーム61と引張スプリング62とは、ローラ部材41がベルト部材42を介して一対のコロ状部材45、46に当接して、図3に示すように、一対のコロ状部材45、46の間でベルト部材42がローラ部材41に巻き付くように、ローラ部材41を付勢する付勢部材として機能することになる。
そして、図4等を参照して、本実施の形態1におけるカール矯正装置40には、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(左右方向の間隔である。)を可変して、ローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θを可変する可変手段が設けられている。
詳しくは、一対のコロ状部材45、46は、それぞれ、支軸を中心にして回動可能に形成されたアーム部材51、52に保持されている。また、一対のアーム部材51、52の支軸には、それぞれ、アーム部材51、52とともに回転可能に構成されたギア53、54が設置されている。そして、一対のギア53、54は、互いに噛合して、いずれか一方(本実施の形態1では第1ギア53である。)が可変手段としてのモータ71によって正逆方向に回転駆動されることになる。
さらに具体的に、第1アーム部材51は、その一端側に第1コロ状部材45が回転可能に保持され、その他端側に第1ギア53が固定・設置されている。第2アーム部材52は、その一端側に第2コロ状部材46が回転可能に保持され、その他端側に第2ギア54が固定・設置されている。第1ギア53を回転可能に保持する支軸と、第2ギア54を回転可能に保持する支軸と、はいずれも、保持部55(カール矯正装置40の筐体に保持されている。)に固定・保持されている。そして、第1ギア53には、モータ71のモータギアが噛合している。
そして、モータ71、一対のギア53、54、一対のアーム部材51、52等の部材が、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(ローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θ)を可変する可変手段として機能する。
図4(A)を参照して、モータ71によって第1ギア53が正方向(図4(A)の反時計方向である。)に回転駆動されると、第2ギア54が図4(A)の時計方向に同じ回転角度だけ従動回転する。これにより、第1コロ状部材45を保持する第1アーム部材51が図4(A)の反時計方向に回動して、第2コロ状部材46を保持する第2アーム部材52が図4(A)の時計方向に回動して、2つのコロ状部材45、46の間隔が広げられる。
このとき、2つのコロ状部材45、46は、上方(白矢印方向)に移動するため、そのままではベルト部材42の張力が緩まることになる。しかし、ローラ部材41が加圧アーム61及び引張スプリング62(付勢部材)に付勢されて、ベルト部材42を介して間隔が広げられた2つのコロ状部材45、46に当接することになるため、ローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θ1が大きな状態になり、ベルト部材42の張力の緩まりもなく、ニップ圧(ベルト部材42に対するローラ部材41の圧接力)の変動もほとんど生じない状態になる。
これに対して、図4(B)を参照して、モータ71によって第1ギア53が逆方向(図4(B)の時計方向である。)に回転駆動されると、第2ギア54が図4(B)の反時計方向に同じ回転角度だけ従動回転する。これにより、第1コロ状部材45を保持する第1アーム部材51が図4(B)の時計方向に回動して、第2コロ状部材46を保持する第2アーム部材52が図4(B)の反時計方向に回動して、2つのコロ状部材45、46の間隔が狭められる。
このとき、2つのコロ状部材45、46は、下方(白矢印方向)に移動するため、そのままではベルト部材42の張力が強まることになる。しかし、ローラ部材41が加圧アーム61及び引張スプリング62(付勢部材)に付勢されて、ベルト部材42を介して間隔が狭められた2つのコロ状部材45、46に当接することになるため、ローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θ2が小さな状態になり、ベルト部材42の張力の強まりもなく、ニップ圧(ベルト部材42に対するローラ部材41の圧接力)の変動もほとんど生じない状態になる。
このように、本実施の形態1では、ベルト部材42に対するローラ部材41の巻付け角度θを効率的かつ高精度に調整することができるとともに、巻付け角度θの調整時にベルト部材42の張力が大きく変動してベルト部材42に対するローラ部材41の圧接力(ニップ圧)の変動が大きくなる不具合を確実に軽減することができるため、カール矯正の精度を充分に高めることができる。
また、巻付け角度θを調整してもベルト部材42に対するローラ部材41の圧接力(ニップ圧)の変動が小さいため、ニップ圧が大きくなって用紙P上の画像が剥がれて異常画像になるような不具合も抑止することができる。
ここで、本実施の形態1において、モータ71等で構成される可変手段は、搬送される用紙Pの紙厚が薄いときに、搬送される用紙Pの紙厚が厚いときに比べて、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が大きくなって巻付け角度θが大きくなるように、制御部70によって制御される。
詳しくは、ユーザーによって操作パネル72(画像形成装置1の外装部に設置されている。)に入力された用紙Pに関する情報に基いて、用紙Pの紙厚が検知される。そして、通紙される用紙Pが厚紙の場合には、それほど大きなカールが生じなくて、それ程強いカール矯正は必要ないものとして、図4(B)に示すように、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が小さくなるように、制御部70によってモータ71が制御される。これに対して、通紙される用紙Pが薄紙の場合には、ある程度大きなカールが生じて、ある程度強いカール矯正が必要であるものとして、図4(A)に示すように、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が大きくなるように、制御部70によってモータ71が制御される。このような制御をおこなうのは、用紙Pに対して逆カールを生じさせる力が、巻付け角度θの大きさにほぼ比例するためである。
このような制御をおこなうことで、通紙される用紙Pの厚さに関わらず、用紙Pに生じるカールを適正に矯正することができる(カールのない用紙Pを排紙することができる)。
なお、このような制御をおこなう上で、用紙Pの紙厚を公知の紙厚センサ73(例えば、給紙機構14に設置されている。)によって直接的に検知しておこなうこともできる。すなわち、紙厚センサ73によって検知された紙厚が、厚い場合には巻付け角度θが小さくなるように、薄い場合には巻付け角度θが大きくなるように、モータ71を制御することになる。
また、本実施の形態1において、モータ71等で構成される可変手段を、搬送される用紙Pのカール量が大きいときに、搬送される用紙Pのカール量が小さいときに比べて、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が大きくなって巻付け角度θが大きくなるように制御することもできる。
このような場合、定着工程後の用紙Pのカール量を直接的に検知する検知手段(例えば、用紙Pに形成された凹凸を検知する測距センサである。)の検知結果に基いて、巻付け角度θが可変されるようにモータ71が制御されることになる。
また、本実施の形態1において、モータ71等で構成される可変手段を、搬送される用紙Pの含水分量が多いときに、搬送される用紙Pの含水分量が少ないときに比べて、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が大きくなって巻付け角度θが大きくなるように制御することもできる。これは、含水分量が多い用紙Pは、含水分量が少ない用紙Pに比べて、カールが生じやすいためである。
このような場合、図3に示す温湿度センサ74(給紙カセット12の近傍に設置されている。)によって絶対湿度を検知することによって、給紙カセット12にセットされた用紙Pの含水分量を間接的に求めて、その結果に基いて巻付け角度θが可変されるようにモータ71が制御することができる。
なお、給紙カセット12にセットされた用紙Pの含水分量を含水分計によって直接的に検知して、その検知結果に基いて巻付け角度θが可変されるようにモータ71が制御することもできる。
また、本実施の形態1において、モータ71等で構成される可変手段を、搬送される用紙Pがカールしやすい紙種のものであるときに、搬送される用紙Pがカールしにくい紙種のものであるときに比べて、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が大きくなって巻付け角度θが大きくなるように制御することもできる。これは、用紙Pの種類(紙種)によって、カールの生じやすさに差異があるためである。
このような場合、ユーザーによって操作パネル72に入力された用紙Pに関する情報に基いて、用紙Pの種類が検知されて、その検知結果が制御部70に記憶された情報(紙種とカール量との関係に関する情報である。)と照合されて、その結果に基いて巻付け角度θが可変されるようにモータ71が制御することができる。
以上説明したように、本実施の形態1におけるカール矯正装置40には、カールした用紙Pの凸面側に対向するローラ部材41との間に用紙Pを挟み込みながら搬送するベルト部材42と、ベルト部材42を介してローラ部材41がそれぞれに当接するように走行方向上流側と走行方向下流側との離れた位置に設置された一対のコロ状部材45、46と、一対のコロ状部材45、46の間でベルト部材42がローラ部材41に巻き付くようにローラ部材41を付勢する加圧アーム61及び引張スプリング62(付勢部材)と、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔を可変してローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θを可変するモータ71(可変手段)と、が設けられている。
これにより、カール矯正の精度を高めることができる。
<実施の形態2>
図5及び図6にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図5は、実施の形態2におけるカール矯正装置40を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。また、図6は、そのカール矯正装置40の動作を示す概略図である。
本実施の形態2におけるカール矯正装置40は、ベルト部材42の張力を調整する当接部材(テンショナー65)が設置されている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図5、図6に示すように、本実施の形態2におけるカール矯正装置40も、前記実施の形態1のものと同様に、ローラ部材41、ベルト部材42、駆動ローラ43、従動ローラ44、一対のコロ状部材45、46、一対のアーム部材51、52、一対のギア53、54、保持部55、加圧アーム61、引張スプリング62、可変手段としてのモータ71、等で構成されている。
ここで、本実施の形態2におけるカール矯正装置40には、ベルト部材42に当接する当接部材としてのテンショナー65と、テンショナー65(当接部材)を可動してベルト部材42の張力を調整する調整手段66、67、71と、が設けられている。
そして、調整手段66、67、71は、図6(A)に示すように一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が大きくなって巻付け角度θ(θ1)が大きくなるようにモータ71(可変手段)が制御されるときに、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔が小さくなって巻付け角度θ(θ2)が小さくなるようにモータ71(可変手段)が制御されるときに比べて、ベルト部材42に対する当接圧が小さくなる方向にテンショナー65(当接部材)を可動することになる。
詳しくは、当接部材としてのテンショナー65は、カール矯正装置40の上方で、ベルト部材42の内周面に当接する金属ローラである。テンショナー65は、ベルト部材42の走行にともない連れ回りするように、回転可能に保持されている。
テンショナー65(当接部材)を可動する調整手段は、可動部材66、ピニオンギア67、モータ71、等で構成されている。ピニオンギア67は、第1ギア53と同軸上に設置されていて、可変手段としても機能するモータ71によって正逆方向に回転駆動される。可動部材66は、一端側にテンショナー65が回転可能に保持されていて、他端側(図5にて一点鎖線で示す部分である。)にピニオンギア67に噛合するラックギアが形成されている。可動部材66は、カール矯正装置40の筐体に、上下方向に移動可能に保持されている。
そして、図6(A)に示すように、前記実施の形態1で説明したように所定条件に基いてモータ71の制御によって一対のコロ状部材45、46が黒矢印方向に移動してベルト部材42の巻付け角度θ1が大きくなると、同じモータ71によってピニオンギア67が反時計方向に回転駆動されて、可動部材66とともにテンショナー65が白矢印方向(下方であって、ベルト張力を弱める方向である。)に移動することになる。
これに対して、図6(B)に示すように、前記実施の形態1で説明したように所定条件に基いてモータ71の制御によって一対のコロ状部材45、46が黒矢印方向に移動してベルト部材42の巻付け角度θ2が小さくなると、同じモータ71によってピニオンギア67が時計方向に回転駆動されて、可動部材66とともにテンショナー65が白矢印方向(上方であって、ベルト張力を強める方向である。)に移動することになる
このようにベルト部材42の巻付け角度θの変化に応じて調整手段66、67、71によってテンショナー65を上下方向に移動させることで、ベルト部材42の張力が大きく変化することなく略一定に適正化されて、ベルト部材42とローラ部材41とのニップ部の圧力(ニップ圧)も大きく変化することなく略一定に適正化されることになる。したがって、ベルト部材42の巻付け角度θの変化によってベルト部材42とローラ部材41とのニップ部のニップ圧が大きくなり過ぎてしまい、用紙Pの定着画像にキズがついてしまったり光沢ムラが生じてしまったりする不具合が軽減されることになる。
さらに補足して説明すると、ベルト部材42の巻付け角度θが大きくなると、その分だけベルト部材42が引っ張られることになるので、テンショナー65による調整がない場合には、ベルト部材42の張力が大きくなる。そして、そのようにベルト部材42の張力が大きくなると、ベルト部材42とローラ部材41とのニップ圧が大きくなってしまうことになる。特に、このような現象は、ベルト部材42の周長が比較的短い場合に顕著になる。
本実施の形態2では、ベルト部材42の巻付け角度θの変化に応じて調整手段66、67、71によってテンショナー65を上下動させてベルト張力を常に適正化しているため、上述したような不具合の発生が抑止されることになる。
なお、本実施の形態2では、調整手段としてピニオンラック機構を用いたが、調整手段はこれに限定されることなく、例えば、調整手段としてウォームギアを用いたものを用いることもできる。
また、本実施の形態2では、可変手段としてのモータ71を調整手段としても機能させるように構成した。これに対して、可変手段と調整手段とを、兼用せずに、それぞれ別々に設けることもできる。
また、本実施の形態2において、エンコーダなどを用いてモータ71(又は、第1ギア53及びピニオンギア67)の回転角度を検知することで、巻付け角度θやテンショナー65の位置を把握することもできる。
以上説明したように、本実施の形態2におけるカール矯正装置40にも、前記実施の形態1のものと同様に、カールした用紙Pの凸面側に対向するローラ部材41との間に用紙Pを挟み込みながら搬送するベルト部材42と、ベルト部材42を介してローラ部材41がそれぞれに当接するように走行方向上流側と走行方向下流側との離れた位置に設置された一対のコロ状部材45、46と、一対のコロ状部材45、46の間でベルト部材42がローラ部材41に巻き付くようにローラ部材41を付勢する加圧アーム61及び引張スプリング62(付勢部材)と、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔を可変してローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θを可変するモータ71(可変手段)と、が設けられている。
これにより、カール矯正の精度を高めることができる。
<実施の形態3>
図7及び図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2におけるカール矯正装置40を示す構成図であって、前記実施の形態1における図3に相当する図である。また、図8は、そのカール矯正装置40の動作を示す概略図である。
本実施の形態3におけるカール矯正装置40は、ローラ部材41をベルト部材42に向けて付勢する付勢力(加圧力)を調整できるように付勢部材を構成している点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図7、図8に示すように、本実施の形態3におけるカール矯正装置40も、前記実施の形態1のものと同様に、ローラ部材41、ベルト部材42、駆動ローラ43、従動ローラ44、一対のコロ状部材45、46、一対のアーム部材51、52、一対のギア53、54、保持部55、ローラ部材41を付勢する付勢部材、可変手段としてのモータ71、等で構成されている。
ここで、本実施の形態3では、前記各実施の形態とは異なり、一対のコロ状部材45、46の間でベルト部材42がローラ部材41に巻き付くようにローラ部材を付勢する付勢部材は、圧縮スプリング75、ピニオンラック機構76、77、モータ78などからなり、ローラ部材41をベルト部材42に向けて付勢する付勢力を可変できるように構成されている。
詳しくは、図7、図8に示すように、圧縮スプリング75は、その一端側がローラ部材41の軸受に接続され、その他端側が移動部材76に接続されている。移動部材76は、図7、図8の上下方向に移動可能に、カール矯正装置40の筐体に保持されている。移動部材76には、装置の筐体に設置されたピニオンギア77に噛合するラックギア部が形成されている。
このような構成により、制御部70によるモータ78の制御によってピニオンギア77が時計方向又は反時計方向に回転駆動されることで、移動部材76が上下動して、圧縮スプリング75の使用長さが可変されることになる。そして、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)が可変されることになる。
そして、本実施の形態3において、付勢部材75〜78は、搬送される用紙Pの紙厚が薄いときに、搬送される用紙Pの紙厚が厚いときに比べて、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力が小さくなるように制御される。
具体的に、ユーザーによって操作パネル72に入力された用紙Pに関する情報に基いて、用紙Pの紙厚が検知される。
そして、通紙される用紙Pが厚紙の場合には、それほど大きなカールが生じなくて、それ程強いカール矯正は必要ないものとして、図8(B)に示すように、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が小さくなるように、制御部70によってモータ71が制御される。
しかし、厚紙はコシが強いため、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)が小さすぎると、用紙Pのコシに負けてしまって、ベルト部材42とローラ部材41との間に良好なニップ部が形成されなくなってしまう。そのため、本実施の形態3では、通紙される用紙Pが厚紙の場合に、図8(B)に示すように、制御部70によるモータ78の制御によってピニオンギア77を時計方向に回転駆動することで移動部材76を上方へ移動して、圧縮スプリング75の使用長さを短くして、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)を大きくしている。
これに対して、通紙される用紙Pが薄紙の場合には、ある程度大きなカールが生じて、ある程度強いカール矯正が必要であるものとして、図8(A)に示すように、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が大きくなるように、制御部70によってモータ71が制御される。
しかし、厚紙はコシが弱いため、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)がある程度小さくても、用紙Pのコシに負けてしまってベルト部材42とローラ部材41との間に良好なニップ部が形成されなくなってしまうような現象は生じない。また、ニップ部における加圧力(ニップ圧)は、用紙P上の画像への影響を考慮すると、可能な限り小さく設定することが好ましい。これらのことから、本実施の形態3では、通紙される用紙Pが厚紙でなくて普通紙や薄紙である場合に、図8(A)に示すように、制御部70によるモータ78の制御によってピニオンギア77を反時計方向に回転駆動することで移動部材76を下方へ移動して、圧縮スプリング75の使用長さを長くして、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)を小さくしている。
なお、本実施の形態3において、付勢部材75〜78を、搬送される用紙Pのカール量、紙種、含水分量のうち少なくとも1つに基いて、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力が可変制御されるようにすることもできる。
具体的に、先に前記実施の形態1で説明したような検知方法によって用紙Pのカール量や紙種や含水分量を検知する。そして、用紙Pのカール量が大きくなると判別された場合には、用紙Pのカール量が小さくなると判別された場合に比べて、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が大きくなるように、制御部70によってモータ71が制御される。そして、そのように一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が大きくなる場合には、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔(巻付け角度θ)が小さくなる場合に比べて、良好なニップ部を形成するために大きな加圧力が必要になることが多いため、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)が大きくなるように付勢部材75〜78を制御する。
また、本実施の形態3において、操作者の操作によって、ローラ部材41をベルト部材42に向けて付勢する付勢力を可変できるように、付勢部材75〜78を構成することもできる。
具体的に、ユーザーなどの操作者が、操作パネル72を操作して、付勢部材75〜78を制御することで、ベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力(加圧力)が調整できるように構成する。ローラ部材41とベルト部材42とのニップ部における加圧力(ニップ圧)は、用紙P上の画像への影響を考慮すると、可能な限り小さく設定することが好ましい反面、良好なニップ部を形成するには用紙Pの厚さやカール量などの複数の要因が絡み合う。そのため、操作者の操作によってベルト部材42に対するローラ部材41の付勢力を所望の大きさに自由に調整できるように構成することにより、装置の実施用状態に則した適正な対応をとることができる。
以上説明したように、本実施の形態3におけるカール矯正装置40にも、前記各実施の形態のものと同様に、カールした用紙Pの凸面側に対向するローラ部材41との間に用紙Pを挟み込みながら搬送するベルト部材42と、ベルト部材42を介してローラ部材41がそれぞれに当接するように走行方向上流側と走行方向下流側との離れた位置に設置された一対のコロ状部材45、46と、一対のコロ状部材45、46の間でベルト部材42がローラ部材41に巻き付くようにローラ部材41を付勢する付勢部材としての圧縮スプリング75と、一対のコロ状部材45、46の走行方向の間隔を可変してローラ部材41に対するベルト部材42の巻付け角度θを可変するモータ71(可変手段)と、が設けられている。
これにより、カール矯正の精度を高めることができる。
なお、前記各実施の形態において、熱ヒータ方式のローラ式定着装置20が上流側に設置されたカール矯正装置40に対して本発明を適用したが、カール矯正装置の上流側に設置される定着装置の構成はこれに限定されることなく、熱ヒータ方式のベルト式定着装置であっても良いし、電磁誘導方式(IH方式)の定着装置であっても良いし、抵抗発熱方式の定着装置であっても良い。
そして、そのような場合にも、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、定着工程後の用紙Pに生じるカールが、定着面の側に凹状に湾曲するもの(図2、図3、図5等の下方に凸状に湾曲するカールである。)となる画像形成装置1に設置されるカール矯正装置40に対して、本発明を適用した。これに対して、画像形成装置1の構成によって、定着工程後の用紙Pに生じるカールが、定着面の側に凸状に湾曲するもの(図2、図3、図5等の上方に凸状に湾曲するカールである。)となる場合には、そのような画像形成装置1に設置されるカール矯正装置40に対しても、当然に本発明を適用することができる。
そのような場合には、図9に示すように、カール矯正装置40において、ローラ部材41は、定着工程後の用紙Pの定着面に対向するように配置されて、ベルト部材42は、定着工程後の用紙Pの非定着面に対向するように配置されることになる。そして、そのように構成されたカール矯正装置40において、前記各実施の形態でおこなわれたものと同様の制御がおこなわれることになる。
そして、そのような場合にも、前記各実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ローラ(定着回転体)、
22 加圧ローラ(加圧回転体)、
40 カール矯正装置、
41 ローラ部材、
42 ベルト部材、
43 駆動ローラ、 44 従動ローラ、
45 第1コロ状部材(コロ状部材)、
46 第2コロ状部材(コロ状部材)、
51 第1アーム部材、 52 第2アーム部材、
53 第1ギア、 54 第2ギア、
55 保持部、
61 加圧アーム(付勢部材)、
62 引張スプリング(付勢部材)、
65 テンショナー(当接部材)、
71 モータ(可変手段)、
P 用紙(記録媒体)。
特開平5−341600号公報

Claims (11)

  1. 用紙に生じた所定方向のカールを矯正するカール矯正装置であって、
    カールした用紙の凸面側に対向するように配置されたローラ部材と、
    所定方向に走行して、前記ローラ部材との間に用紙を挟み込みながら搬送するベルト部材と、
    前記ベルト部材を介して前記ローラ部材がそれぞれに当接するように、前記ベルト部材の走行方向の上流側と下流側との離れた位置に設置された一対のコロ状部材と、
    前記ローラ部材が前記ベルト部材を介して前記一対のコロ状部材に当接して、前記一対のコロ状部材の間で前記ベルト部材が前記ローラ部材に巻き付くように、前記ローラ部材を付勢する付勢部材と、
    前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔を可変して、前記ローラ部材に対する前記ベルト部材の巻付け角度を可変する可変手段と、
    を備え、
    前記一対のコロ状部材は、それぞれ、支軸を中心にして回動可能に形成されたアーム部材に保持され、
    一対の前記アーム部材の前記支軸には、それぞれ、前記アーム部材とともに回転可能に構成されたギアが設置され、
    一対の前記ギアは、互いに噛合して、いずれか一方が前記可変手段としてのモータによって正逆方向に回転駆動されることを特徴とするカール矯正装置。
  2. 前記可変手段は、搬送される用紙のカール量が大きいときに、搬送される用紙のカール量が小さいときに比べて、前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔が大きくなって前記巻付け角度が大きくなるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
  3. 前記可変手段は、搬送される用紙の紙厚が薄いときに、搬送される用紙の紙厚が厚いときに比べて、前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔が大きくなって前記巻付け角度が大きくなるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
  4. 前記可変手段は、搬送される用紙の含水分量が多いときに、搬送される用紙の含水分量が少ないときに比べて、前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔が大きくなって前記巻付け角度が大きくなるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
  5. 前記可変手段は、搬送される用紙がカールしやすい紙種のものであるときに、搬送される用紙がカールしにくい紙種のものであるときに比べて、前記一対のコロ状部材の前記走行方向の間隔が大きくなって前記巻付け角度が大きくなるように制御されることを特徴とする請求項1に記載のカール矯正装置。
  6. 前記付勢部材は、
    前記ローラ部材を前記ベルト部材に向けて付勢する付勢力を可変できるように構成されて、
    搬送される用紙の紙厚が薄いときに、搬送される用紙の紙厚が厚いときに比べて、前記付勢力が小さくなるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のカール矯正装置。
  7. 前記付勢部材は、
    前記ローラ部材を前記ベルト部材に向けて付勢する付勢力を可変できるように構成されて、
    搬送される用紙のカール量、紙種、含水分量のうち少なくとも1つに基いて、前記付勢力が可変制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のカール矯正装置。
  8. 前記付勢部材は、操作者の操作によって、前記ローラ部材を前記ベルト部材に向けて付勢する付勢力を可変できるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のカール矯正装置。
  9. 当該カール矯正装置は、用紙の表面に担持されたトナー像を定着する定着装置に対して、搬送方向下流側に設置されて、
    前記ローラ部材は、定着工程後の用紙の非定着面に対向するように配置され、
    前記ベルト部材は、定着工程後の用紙の定着面に対向するように配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のカール矯正装置。
  10. 当該カール矯正装置は、用紙の表面に担持されたトナー像を定着する定着装置に対して、搬送方向下流側に設置されて、
    前記ローラ部材は、定着工程後の用紙の定着面に対向するように配置され、
    前記ベルト部材は、定着工程後の用紙の非定着面に対向するように配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載のカール矯正装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれかに記載のカール矯正装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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