JP2003173121A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003173121A
JP2003173121A JP2001372594A JP2001372594A JP2003173121A JP 2003173121 A JP2003173121 A JP 2003173121A JP 2001372594 A JP2001372594 A JP 2001372594A JP 2001372594 A JP2001372594 A JP 2001372594A JP 2003173121 A JP2003173121 A JP 2003173121A
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Hiroshi Akita
宏 秋田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材のたわみを補正し、レジストローラか
ら定着ローラ迄の間の搬送経路での転写材のたわみ量や
画像の縦倍率を常に適正に保つ画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】 転写材給送手段から定着手段迄の間の搬
送経路での転写材の変位量を、搬送経路内に配設される
第1の光学式センサにより測定し、測定された転写材の
変位量に応じて定着手段もしくは転写材給送手段の内の
少なくとも一方の回転速度を変更することで、転写材給
送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写材のたわ
み量の補正を自動的に行うことを特徴とする画像形成装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等において、像形成体上に形成したトナー像
を転写材給送手段により給送される転写材上に転写した
後、転写材上のトナー像を定着手段にて定着して画像を
形成する電子写真方式の画像形成装置に関し、特に転写
材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写材の
たわみ量の補正、前記画像の縦倍率の補正、或いは転写
材のたわみ量の補正と画像の縦倍率の補正とを光学式セ
ンサを用いて自動的に行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、プリンタ、FAX等
の画像形成装置としては、感光体ドラム(像形成体)上
に形成したトナー像を、レジストローラ(転写材給送手
段)により感光体ドラム上のトナー像と同期して給送さ
れる記録紙(転写材)上に転写した後、記録紙上のトナ
ー像を定着手段に設けられる定着ローラ部材(定着ロー
ラ)にて定着して画像を形成する電子写真方式の画像形
成装置が一般的に用いられている。かかる画像形成装置
においては、レジストローラから定着ローラ迄の間の搬
送経路での記録紙のたわみ量が適正であることが画像へ
の影響を与えないものとして要求されている。このたわ
みは記録紙のサイズや斤量或いは環境条件等によって異
なるものであり、たわみ量を適正領域に補正する必要が
あるが、レジストローラから定着ローラ迄間の搬送経路
での記録紙のたわみ量が適正でなく、たわみ量が少なす
ぎる場合で、搬送経路で記録紙が突っ張っている状態で
は、部分縦倍率不良が発生する。一方、たわみ量が大き
すぎる場合は、記録紙の後端がレジストローラを抜けた
直後にたわみが解放され、一般的に20〜30mm程度
のレジストローラから転写位置迄の間隔と等しい画像後
端からの距離において、画像後端の転写ずれが発生する
という問題が起こる。また、たわみ量が適正でないと画
像に部分的な転写ずれが生じ、黒帯状の縞が発生すると
いう問題もある。
【0003】従来の補正方法では、後端転写ずれの検出
感度が非常に高い画像を実際に出力して、その転写ずれ
のレベルから判断してレジストローラ等の回転速度を変
更し、再度画像を出力して転写ずれのレベルを調整す
る、という効率の悪いものであった。また、画像の縦倍
率の調整も、画像を実際に出力して、決められた2点間
の長さを測定し、その結果から判断してレジストローラ
等の回転速度を変更し、再度画像を出力して確認すると
いうものであり、転写材のたわみ量の調整或いは画像の
縦倍率の調整のいずれも時間がかかるとともに、特にた
わみ量調整については、画像後端の転写ずれのレベル判
断に個人差が入るため、正確な調整が難しいという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
め、本願発明者らは記録紙のサイズに応じてレジストロ
ーラや定着ローラの何れか一方の回転速度(周速度)を
制御し、レジストローラから定着ローラ迄の間の搬送経
路での記録紙のたわみ量や画像の縦倍率を適正とする構
成の画像形成装置を特願2001−33490号にて提
案した。
【0005】しかしながら、上記特願2001−334
90号の提案においては、たわみ量や画像の縦倍率の調
整は常時行われるものでなく、レジストローラから定着
ローラ迄の間の搬送経路での記録紙のたわみが常に適正
には保たれず、レジストローラから定着ローラ迄の間の
搬送経路での記録紙のたわみ量や出力される画像の縦倍
率等が適正に保たれないことにより、記録紙がレジスト
ローラから抜けた際に生じる画像後端の転写ずれや、画
像の縦倍率不良が生じるという問題が起こる。また、た
わみ量の変動によって部分的な転写ずれによる黒帯状の
縞が発生が起こる。
【0006】本発明は上記の問題点を解決し、転写材の
たわみを補正し、レジストローラから定着ローラ迄の間
の搬送経路での転写材のたわみ量や画像の縦倍率を常に
適正に保つ画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像担持体を
有し、像担持体上に形成されたトナー像を、転写材給送
手段により給送される転写材上に転写した後、転写材上
のトナー像を定着手段にて定着する画像形成装置におい
て、転写材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での
転写材の変位量を、前記搬送経路内に配設される第1の
光学式センサにより測定し、測定された転写材の変位量
に応じて前記定着手段もしくは前記転写材給送手段の内
の少なくとも一方の回転速度を変更することで、転写材
給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写材のた
わみ量の補正を自動的に行うことを特徴とする画像形成
装置(第1の発明)によって達成される。
【0008】また、上記目的は、像担持体を有し、像担
持体上に形成されたトナー像を転写材給送手段により給
送される転写材上に転写した後、転写材上のトナー像を
定着手段にて定着する画像形成装置において、転写材上
のトナー像の決められた2点間の距離を、前記定着手段
の出口側から前記画像形成装置の排出部迄の間に配設さ
れる第2の光学式センサで測定し、決められた2点間の
距離と測定された2点間の距離とのずれ量に応じて前記
像担持体、前記転写材給送手段もしくは前記定着手段の
内の少なくとも1つの回転速度を変更することで、出力
される画像の縦倍率の補正を自動的に行うことを特徴と
する画像形成装置(第2の発明)によって達成される。
【0009】また、上記目的は、像担持体を有し、像担
持体上に形成されたトナー像を転写材給送手段により給
送される転写材上に転写した後、転写材上のトナー像を
定着手段にて定着する画像形成装置において、転写材給
送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写材の変位
量を、前記搬送経路内に配設される第1の光学式センサ
で測定すると共に、転写材上のトナー像の決められた2
点間の距離を、前記定着手段の出口側から前記画像形成
装置の排出部迄の間に配設される第2の光学式センサで
測定し、測定された転写材の変位量に応じた前記定着手
段もしくは前記転写材給送手段の内の少なくとも一方の
回転速度の変更と、決められた2点間の距離と測定され
た2点間の距離とのずれ量に応じた前記像担持体、前記
転写材給送手段もしくは前記定着手段の内の少なくとも
1つの回転速度の変更とを連続して行い、転写材給送手
段から定着手段迄の間の搬送経路での転写材のたわみ量
の補正と、出力される画像の縦倍率の補正とを自動的に
一度で行うことを特徴とする画像形成装置(第3の発
明)によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を説
明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語
の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明
の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを
示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を
限定するものではない。
【0011】本発明に係わる光学式センサを備えた画像
形成装置の一実施形態の画像形成プロセスおよび各機構
について、図1ないし図13を用いて説明する。図1
は、本発明に係わる2つの光学式センサを備えた画像形
成装置の一実施形態を示すデジタル式画像形成装置の概
要断面構成図であり、図2は、第1の光学式センサによ
る転写材のたわみ量の補正を説明するための転写材の第
1搬送路近傍の拡大断面図であり、図3は、第1の光学
式センサの構成と第1の光学式センサによる転写材のた
わみ量の測定方法とを示す図であり、図4は、連続コピ
ーテストにおける第1の光学式センサによる転写材のた
わみ量測定についての実験例を示すグラフであり、図5
は、たわみ量補正用のテストチャート及び縦倍率補正用
のテストチャートを示す図であり、図6は、転写材のた
わみ量と画像の縦倍率との補正制御ブロック図であり、
図7は、転写材のたわみ量の補正制御方法を示すフロー
チャートであり、図8は、第2の光学式センサによる画
像の縦倍率の補正を説明するための転写材の第1搬送路
近傍と排出部近傍との拡大断面図であり、図9は、第2
の光学式センサの構成と第2の光学式センサによる画像
の縦倍率の測定方法とを示す図であり、図10は、画像
の縦倍率の補正制御方法を示すフローチャートであり、
図11は、第1の光学式センサによる転写材のたわみ量
の補正及び第2の光学式センサによる画像の縦倍率の補
正を説明するための転写材の第1搬送路近傍と排出部近
傍との拡大断面図であり、図12および図13は、転写
材のたわみ量と画像の縦倍率との補正制御方法を示すフ
ローチャートである。
【0012】図1において、画像形成装置GSは、自動
原稿搬送装置Aと、自動原稿搬送装置Aにより搬送され
る原稿の画像を読み取るための原稿画像読取部Bと、読
み取った原稿画像を処理する画像制御基板Cと、画像処
理後のデータに従って像担持体としての感光体ドラム1
0上に像露光を行う像露光手段としての露光装置12
と、感光体ドラム10及びその周囲に、帯電手段として
の帯電器11、磁気ブラシ型現像装置からなる現像手段
としての現像器13、転写手段としての転写器18、分
離手段としての分離器19、クリーニング手段としての
クリーニング装置21等の画像形成手段を含む画像形成
部Eと、転写材を収納する給紙台22、24のための収
納部PFと、排紙トレイEXを含み画像形成部Eにより
画像形成された転写材を排出するための排出部PEを有
している。
【0013】自動原稿搬送装置Aは、原稿載置台26
と、ローラR1を含むローラ群および原稿の移動通路を
適宜切り替えるための切換手段等(参照記号なし)を含
む原稿搬送処理部28とを主要素とする。
【0014】原稿画像読取部Bは、上部に設けたプラテ
ンガラスGと、そのプラテンガラスGの下にあり、光路
長を保つように往復移動できる2つのミラーユニット3
0、31、結像レンズ(以下、単にレンズという)3
3、ライン状の撮像素子(以下、CCDという)35等
を設けたものからなり、露光装置12は、光源としての
半導体レーザ12a、偏向手段としての回転多面鏡12
b等からなる。
【0015】転写材としての記録紙Pの移動方向から見
て、転写器18の手前側に転写材給送手段としてのレジ
ストローラ16を、また分離器19の下流側に定着手段
としての定着装置17を配置してある。
【0016】定着装置17は、本実施の形態において
は、加熱源を内蔵する定着ローラ17aと、当該ローラ
に圧接しながら回転する加圧ローラ17bとで構成して
ある。
【0017】なお、70は、記録紙P上に転写による画
像形成を行わせるための第1搬送路であり、送り出しロ
ーラ50、53から送り出される記録紙Pの移動方向か
ら見て、下方から上方に延びて設けられ、記録紙Pが第
1搬送路70を通して鉛直方向上方に搬送される。第1
搬送路70内のレジストローラ16から定着ローラ17
a迄の間に記録紙Pの搬送経路HLが設けられる。ま
た、80は、記録紙Pの両面に画像形成を行う場合に使
用する記録紙Pの表裏反転用の第2搬送路であり、図1
の上方において、第1搬送路70と連通し、記録紙Pの
移動方向から見て、第1搬送路70と略平行して、上方
から下方に向かって延びて設けられ、記録紙Pが第2搬
送路80を通して鉛直方向下方に搬送される。また、9
0は分岐ガイドであり、片面に画像形成された記録紙P
を排紙通路78に向かわせたり、または、両面画像形成
を行う際に、第2搬送路80に向かわせたりするように
制御される。
【0018】以下、画像形成プロセスについて説明す
る。原稿載置台26上に載置される不図示の原稿の1枚
が原稿搬送処理部28によって搬送され、ローラR1の
下を通過中に、露光手段Lによる露光が行われる。
【0019】原稿からの反射光は、移動するミラーユニ
ット30、31と、レンズ33を経て固定されたCCD
35上に結像され、読み取られる。
【0020】原稿画像読取部Bで読み取られた画像情報
は、画像処理手段により処理され、符号化されて画像制
御基板C上に設けてあるメモリーに格納される。
【0021】また、画像データは画像形成に応じて呼び
出され、当該画像データに従って、露光装置12におけ
る画像形成用半導体レーザ12aが駆動され、回転多面
鏡12bにより感光体ドラム10上に像露光が行われ
る。
【0022】当該像露光に先立ち、矢印で示す反時計方
向に回転される感光体ドラム10は、帯電器11のコロ
ナ放電作用により所定の表面電位を付与されているが、
像露光による潜像部位の電位が露光量に応じて減じ、結
果として、画像データに応じた静電潜像が感光体ドラム
10上に形成される。
【0023】静電潜像は、現像器13により帯電極性と
同極性のトナーを用いて反転現像され、可視化されたト
ナー像とされる。
【0024】一方、感光体ドラム10上のトナー像の先
端部が転写器18の転写領域に到達する前に、給紙トレ
イ22或いは給紙トレイ24内の1枚の記録紙Pが、送
り出しローラ50或いは送り出しローラ53により給送
されてレジストローラ16に到達し、先端規制される。
【0025】記録紙Pは、トナー像、即ち感光体ドラム
10上の画像領域と重畳するように、同期を取って回転
を開始するレジストローラ16により転写器18の転写
領域に向けて搬送される。
【0026】転写領域において、感光体ドラム10上の
トナー像は転写器18のコロナ放電により記録紙P上に
転写され、次いで、当該記録紙Pは分離器19のコロナ
放電による除電により感光体ドラム10から分離され
る。
【0027】トナー像が転写された記録紙Pは、定着装
置17に至り、定着ローラ17aと加圧ローラ17bと
の間の定着ニップ部で加圧と加熱とにより、トナー像を
形成するトナー粉末が記録紙P上に溶融定着され、当該
記録紙Pは、排紙通路78および排出部PEに設けられ
る排紙ローラ20を介して排紙トレイEX上に排紙され
る。
【0028】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
た転写残トナーは、クリーニング装置21によりクリー
ニングされ、次の画像形成サイクルに入る。
【0029】上記における画像形成の際には、記録紙と
して52.3〜63.9kg/m2(1000枚)程度
の薄紙や64.0〜81.4kg/m2(1000枚)
程度の普通紙や83.0〜130.0kg/m2(10
00枚)程度の厚紙を用い、線速度を80〜350mm
/sec程度とし、環境条件として温度が5〜35℃程
度、湿度が15〜85%程度の設定条件とすることが好
ましい。
【0030】また、上記画像形成装置GSの本体内部に
は、レジストローラ16から定着ローラ17a迄の間の
搬送経路HL内に、第1の光学式センサとしてのたわみ
量検出光センサTSaが設けられる。また、排出部PE
の排紙ローラ20の出口側に第2の光学式センサとして
の縦倍率検出光センサTSbが設けられる。これらのセ
ンサについては、後段において詳述する。
【0031】なお、上記画像形成プロセスにおいてはカ
ラー画像形成にて説明したが、カラー画像形成のみなら
ずモノクロ画像の形成や片面のみの画像形成も行われる
ことは勿論である。
【0032】図2ないし図7によれば、図2に示すよう
に、画像形成時には、感光体ドラム10が矢印のように
回転し、感光体10の回転に従って感光体10上にトナ
ー像が形成され、形成されたトナー像は転写領域におい
て転写器18により記録紙P上に転写され、分離器19
による除電により記録紙Pが感光体10から分離され
る。感光体10から分離された記録紙Pは搬送板PLa
上を搬送されて定着装置17へと搬送され、定着装置1
7により記録紙P上のトナー像が定着される。また、図
1にて前述した画像形成装置GSの本体内部には、レジ
ストローラ16から定着ローラ17a迄の間の搬送経路
HL内に、第1の光学式センサとしてのたわみ量検出光
センサTSaが設けられる。
【0033】この際、レジストローラ16から定着ロー
ラ17a迄の間の搬送経路HLでの記録紙Pのたわみが
常に適正には保たれず、記録紙Pのたわみ量が適正に保
たれないことによって記録紙がレジストローラから抜け
た際に生じる画像後端の転写ずれや、部分的な転写ずれ
による黒帯状の縞の発生を防止するために、後述するテ
ストチャートCH1による画像形成を行い、レジストロ
ーラ16から定着ローラ17a迄の間の搬送経路HL内
に配設されるたわみ量検出光センサTSaにより、図に
白抜き矢印で示すような、搬送経路HL内を搬送される
記録紙Pのたわみ量を測定し、測定された記録紙Pのた
わみ量(変位量)に応じてレジストローラ16または定
着ローラ17a(或いは感光体ドラム10)の回転速度
(周速度)を変更し、レジストローラ16から定着ロー
ラ17a迄の間の搬送経路HL内での記録紙Pのたわみ
量の補正を自動的に行わせる。
【0034】たわみ量検出光センサTSaとしては、図
3に示すように、三角測量を応用した方式で、発光素子
として用いられる半導体レーザLZaと受光素子として
の光位置検出素子(PSD:PositionSens
itiveDetector)とにより構成される。駆
動回路により半導体レーザLZaから発光された光は、
投光レンズLaを通して集光され、測定対象物としての
記録紙Pに照射され、記録紙Pから反射された光線の一
部が受光レンズLbを通してPSD上にスポットとして
結像される。記録紙Pの基準位置Paは使用される記録
紙の種類によっても異なるが、使用される記録紙の最大
サイズ、例えばA−3サイズ縦送り幅(297mm)の
場合で、例えば搬送板PLaから7mmの値を基準位置
Paの値とし、基準位置Paからの変位によりスポット
も移動するので、そのスポットの位置をPSDにより検
出することで記録紙Pの基準位置Paからの変位量ΔD
1、ΔD2を検出する。
【0035】受光素子としては、光位置検出素子(PS
D)の他にCCDラインセンサが、スポット内に光量の
バラツキが発生した場合でも光量のピークの位置を正確
に検出することができるものとして用いられる。
【0036】連続コピー時の、たわみ量検出光センサ位
置の記録紙の通過時間(msec)と搬送板からの記録
紙の変位量(mm)との関係における測定ポイントを図
4に示す。測定ポイントとしては使用される記録紙の種
類によっても異なるが、使用される記録紙の最大サイ
ズ、例えばA−3サイズ縦送り幅(297mm)の場合
で、記録紙Pの後端から100mmの位置での変位量を
測定ポイントとする。
【0037】たわみ量の自動補正方法としては、たわみ
量補正用テストチャートとして、図5(A)に示すよう
に、例えば5〜8ラインペア/mmの縞目状のテストチ
ャートCH1を用い、テストチャートCH1を用いて画
像形成を行い、たわみ量検出光センサTSaの検出する
値と基準位置Paからの変位量とを測定し、測定された
記録紙Pのたわみ量(変位量)に応じてレジストローラ
16または定着ローラ17a(或いは感光体ドラム1
0)の回転速度(周速度)を変更し、レジストローラ1
6から定着ローラ17a迄の間の搬送経路HL内での記
録紙Pのたわみ量の補正を自動的に行わせるものであ
る。搬送板PLaからの変位量が適正範囲、例えば使用
される記録紙の最大サイズをA−3サイズ縦送り幅(2
97mm)とした場合で、搬送板PLaから7mmの値
を基準位置Paの値とし、適正範囲を5〜9mm(5m
m以上、9mm以下)とし、適正範囲よりも小さけれ
ば、搬送させる記録紙Pのたわみ量が適正値よりも大き
すぎるので、レジストローラ16の周速度を遅くし(ま
たは定着ローラ17aの周速度を速くする)、変位量が
適正範囲よりも大きければ、搬送させる記録紙Pのたわ
み量が適正値よりも小さすぎるので、レジストローラ1
6の周速度を速くし(または定着ローラ17aの周速度
を遅くする)、記録紙Pのたわみ量が適正になる回転速
度(周速度)に自動的に補正する。この際、定着ローラ
17aと感光体ドラム10とを一体の駆動源により駆動
させるようにしてもよい。
【0038】具体的には、図6の制御ブロック図に示す
ように、後端転写ずれの生じないような、記録紙の各種
類に対しての変位量(mm)に対応する各ローラの周速
度の補正量(%)を予め実験的に決定し、たわみ量検出
光センサTSaに応じた各ローラの周速度の補正量と
し、例えば以下の表1または表2に示すようなたわみ量
補正用参照テーブルを作製し、前記たわみ量補正用テス
トチャートとたわみ量補正用参照テーブルとを記憶部の
ROM内に格納しておき、例えば画像形成装置の使用時
(電源on時)に、前記記憶部のROM内に格納されて
いるたわみ量補正用テストチャートを出力して画像形成
を行い、実際に、たわみ量検出光センサTSaの検出し
たたわみ量の検出値と、前記記憶部のROM内に格納さ
れているたわみ量補正用参照テーブルに基づく各ローラ
の周速度の補正量の値を参照し、形成される記録紙のた
わみ量に応じた各ローラの周速度の値を決定する。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】なお、表1は、レジストローラ16に単独
の駆動源を持たせて駆動させ、定着ローラ17aと感光
体ドラム10とを共通の駆動源により駆動させ、たわみ
量の補正をレジストローラ16の周速度の変更によって
行ったものであり、表2は、レジストローラ16、定着
ローラ17a及び感光体ドラム10をそれぞれ独立した
駆動源により駆動させ、たわみ量の補正を定着ローラ1
7aの周速度の変更によって行ったものである。
【0042】たわみ量検出光センサTSaの出力値の参
照テーブルからの読み込みによる各ローラの周速度の変
更のタイミングは、 朝一の機械(画像形成装置)の立ち上げ時、 機械のメンテナンス時、 定期的なコピー枚数に達した時、例えば1万コピー
毎、3万コピー毎、5万コピー毎、 等に行うことが好ましい。
【0043】記録紙のたわみ量の補正の処理に関して
は、上記変更タイミングにおいて、例えば図1にて前述
した画像形成装置GSの装置本体の上面部に設けられる
表示手段としての表示パネル(不図示)に以下の表示が
なされる。
【0044】“たわみ量補正を行って下さい”これの表
示に則って、通常、先ずユーザによって以下に説明する
たわみ量補正の処理の制御が行われる。たわみ量補正の
処理が行われなければ、表示は表示パネル上において消
去されない。ユーザはたわみ量補正の処理の制御が行わ
れた後、表示の消去を確認し、次に、コピー動作を行
う。この際、表示パネルのたわみ量補正モード選択によ
りたわみ量補正の処理の制御を自動的に行うようにして
もよい。またユーザの処理によらず、上記変更タイミン
グにおいて制御部により、たわみ量補正の処理の制御を
自動的に行うようにしてもよい。
【0045】図7に示すフローチャートにより上記たわ
み量補正の処理の制御の一例を以下に説明する。
【0046】先ず、上述したように、上記変更タイミン
グでの処理時、表示パネルでのたわみ量補正モードの選
択或いは自動的処理によりたわみ量補正処理がSTAR
Tされる。これに基づき、記憶部のROM内に格納され
ている、たわみ量補正用テストチャートの取り込みと
(S1−1)、たわみ量補正用参照テーブルの取り込み
と(S1−2)が行われる。次に、たわみ量補正用テス
トチャートを用いた記録紙の変位量(搬送板からの変位
量)の測定が行われ(S1−3)、例えば記録紙の後端
から100mmの位置での変位量を取り込みが行われる
(S1−4)。続いて、変位量が適正値の範囲内かの判
断が行われ、変位量が5mmよりも小さいか否か(5m
m未満か)の判断が行われ(S1−5)、変位量が5m
mよりも小さい(5mm未満)と判断された場合は記録
紙のたわみ量が大きすぎると判断し、たわみ量補正用参
照テーブルに基づきレジストローラの周速度を遅くする
(S1−6)。変位量が5mmよりも大きいと判断され
た場合(5mm以上と判断された場合)はレジストロー
ラの周速度の変更は行わず、変位量が9mmよりも大き
いか否か(9mmを越えるか)の判断が行われ(S1−
7)、変位量が9mmよりも大きい(9mmを越える)
と判断された場合は記録紙のたわみ量が小さすぎると判
断し、たわみ量補正用参照テーブルに基づきレジストロ
ーラの周速度を速くする(S1−8)。上記の、たわみ
量補正用テストチャートを用いた記録紙の変位量(搬送
板からの変位量)の測定→変位量が適正値の範囲内かの
判断→前記判断に基づくレジストローラの周速度の変更
を繰り返し(S1−9)、変位量が5mm〜9mm(5
mm以上、9mm以下)の適正値の範囲内に入ったとこ
ろで、たわみ量補正用参照テーブルに基づくレジストロ
ーラの周速度を決定し(S1−10)、たわみ量補正の
処理の制御を終了させる(END)。
【0047】上記の如くにして、転写材のたわみ量の補
正が自動的に行われ、レジストローラから定着ローラ迄
の間の搬送経路での記録紙のたわみ量が常に適正に保た
れ、画像後端の転写ずれのない良好な画像が形成される
画像形成装置の提供が可能となる。また、たわみ量の変
動によって起こる部分的な転写ずれによる黒帯状の縞の
発生のない良好な画像が形成される。
【0048】図8ないし図10、及び前述した図5、図
6によれば、画像形成時には、図8に示すように、感光
体ドラム10が矢印のように回転し、感光体10の回転
に従って感光体10上にトナー像が形成され、形成され
たトナー像は転写領域において転写器18により記録紙
P上に転写され、分離器19による除電により記録紙P
が感光体10から分離される。感光体10から分離され
た記録紙Pは搬送板PLa上を搬送されて定着装置17
へと搬送され、定着装置17により記録紙P上のトナー
像が定着された後、排出部PEの排紙ローラ20により
排紙トレイEXへ排出される。また、排出部PEの排紙
ローラ20の出口側に第2の光学式センサとしての縦倍
率検出光センサTSbが設けられる。縦倍率検出光セン
サTSbの配設位置は、排紙ローラ20の出口側に限ら
ず、定着装置17の出口側から排出部PE迄の間に配設
するようにしてもよい。
【0049】この際、レジストローラ16から定着ロー
ラ17a迄の間の搬送経路HLでの記録紙Pのたわみが
常に適正には保たれず、画像の縦倍率が適正に保たれな
いことによって生じる画像の縦倍率不良を防止するため
に、後述するように、決められた2点を有するテストチ
ャートCH2による画像形成を行い、排出部PEに設け
られる排紙ローラ20の記録紙Pの出口側に配設される
縦倍率検出光センサTSbにより、排紙ローラ20から
排出される記録紙上のトナー像の2点間の距離を測定
し、決められた2点間の距離と測定された2点間の距離
とのずれ量に応じてレジストローラ16、定着ローラ1
7aもしくは感光体ドラム10の内の少なくとも1つの
回転速度(周速度)を変更することで、出力される画像
の縦倍率の補正を自動的に行わせる。決められた2点間
の距離としては、使用される記録紙の最大サイズ、例え
ばA−3サイズ縦送り幅(297mm)に2点を設け、
決められた2点間の距離とすることが好ましい。
【0050】縦倍率検出光センサTSbとしては、図9
に示すように、例えば発光ダイオードを用いた発光素子
WS1と投影レンズLaとからなる発光器PD1と、集
光レンズLbと受光素子WS2とからなる受光器PD2
とにより構成される。発光素子WS1から発光された光
は、投影レンズLcを通して測定対象物としての記録紙
Pに照射され、記録紙Pから反射された光線を集光レン
ズLdを通して受光素子WS2上に集光させて記録紙上
のトナー像の決められた2点間の距離を測定する。
【0051】縦倍率の自動補正方法としては、縦倍率補
正用テストチャートとして、図5(B)に示すように、
矢印で示す画像形成の際の送り方向に対して、対をなす
2つの基準点Pxを設けたテストチャートCH2を用
い、テストチャートCH2を用いて画像形成を行い、排
紙ローラ20から排出される記録紙上のトナー像の2点
間の距離を測定し、決められた2点間の距離と測定され
た2点間の距離とのずれ量に応じてレジストローラ1
6、定着ローラ17aもしくは感光体ドラム10の内の
少なくとも1つの回転速度(周速度)を変更すること
で、出力される画像の縦倍率の補正を自動的に行わせる
ものである。テストチャートCH2により画像形成され
た記録紙P上のトナー像の決められた2点間の通過時間
を測定し、同時に、記録紙の先端部から後端部までの通
過時間も測定する(記録紙上のトナー像の決められた2
点間の距離の測定)。記録紙P上のトナー像の決められ
た2点間の通過時間と、記録紙の先端部から後端部まで
の通過時間とから画像の縦倍率のずれ量を算出する(画
像の縦倍率のずれ量(%)の測定)。画像の縦倍率が正
規寸法(規格範囲)のずれ量(%)、例えば±0.6%
に対して−0.6%未満で、正規寸法よりも短ければ、
レジストローラ16、定着ローラ17a、感光体ドラム
10の周速度(線速度)を同じ割合で速くする。画像の
縦倍率が正規寸法(規格範囲)のずれ量(%)、例えば
±0.6%に対して+0.6%を越えて正規寸法よりも
長ければ、レジストローラ16、定着ローラ17a、感
光体ドラム10の周速度を同じ割合で遅くし、レジスト
ローラ16から定着ローラ17a迄の間の搬送経路HL
での記録紙Pのたわみ量が適正になる回転速度(周速
度)に自動的に補正する。この際、定着ローラ17aと
感光体ドラム10とを一体の駆動源により駆動させるよ
うにしてもよい。
【0052】具体的には、図6の制御ブロック図に示す
ように、画像の縦倍率不良の生じないような、記録紙の
各種類に対しての縦倍率(%)に対応する各ローラの周
速度の補正量(%)を予め実験的に決定し、縦倍率検出
光センサTSbに応じた各ローラの周速度の補正量と
し、例えば以下の表3に示すような縦倍率補正用参照テ
ーブルを作製し、前記縦倍率補正用テストチャートと縦
倍率補正用参照テーブルとを記憶部のROM内に格納し
ておき、例えば画像形成装置の使用時(電源on時)
に、前記記憶部のROM内に格納されている縦倍率補正
用テストチャートを出力して画像形成を行い、実際に、
縦倍率検出光センサTSbの検出した縦倍率のずれ量の
検出値と、前記記憶部のROM内に格納されている縦倍
率補正用参照テーブルに基づく各ローラの周速度の補正
量の値を参照し、形成される記録紙の縦倍率のずれ量に
応じた各ローラの周速度の値を決定する。
【0053】
【表3】
【0054】なお、表3は、レジストローラ16、定着
ローラ17a及び感光体ドラム10をそれぞれ独立した
駆動源により駆動させ、縦倍率のずれ量の補正をレジス
トローラ16の周速度の変更によって行ったものであ
る。
【0055】縦倍率検出光センサTSbの出力値の参照
テーブルからの読み込みによる各ローラの周速度の変更
のタイミングは、 朝一の機械(画像形成装置)の立ち上げ時、 機械のメンテナンス時、 定期的なコピー枚数に達した時、例えば1万コピー
毎、3万コピー毎、5万コピー毎、 等に行うことが好ましい。
【0056】記録紙の縦倍率のずれ量の補正の処理に関
しては、上記変更タイミングにおいて、例えば図1にて
前述した画像形成装置GSの装置本体の上面部に設けら
れる表示手段としての表示パネル(不図示)に以下の表
示がなされる。
【0057】“縦倍率ずれ量の補正を行って下さい”こ
れの表示に則って、通常、先ずユーザによって以下に説
明する縦倍率のずれ量の補正の処理の制御が行われる。
縦倍率のずれ量の補正の処理が行われなければ、表示は
表示パネル上において消去されない。ユーザは縦倍率の
ずれ量の補正の処理の制御が行われた後、表示の消去を
確認し、次に、コピー動作を行う。この際、表示パネル
の縦倍率補正モード選択により縦倍率のずれ量の補正の
処理の制御を自動的に行うようにしてもよい。またユー
ザの処理によらず、上記変更タイミングにおいて制御部
により、縦倍率のずれ量の補正の処理の制御を自動的に
行うようにしてもよい。
【0058】図10に示すフローチャートにより上記縦
倍率のずれ量の補正の処理の制御の一例を以下に説明す
る。
【0059】先ず、上述したように、上記変更タイミン
グでの処理時、表示パネルでの縦倍率補正モードの選択
或いは自動的処理により縦倍率のずれ量の補正処理がS
TARTされる。これに基づき、記憶部のROM内に格
納されている、縦倍率補正用テストチャートの取り込み
と(S2−1)、縦倍率補正用参照テーブルの取り込み
と(S2−2)が行われる。次に、縦倍率補正用テスト
チャートの基準点が形成された記録紙上のトナー像の決
められた2点間の通過時間の測定と、記録紙の先端部か
ら後端部までの通過時間の測定と(記録紙上のトナー像
の決められた2点間の距離の測定)、が行われ(S2−
3)、前記各測定結果に基づく画像の縦倍率のずれ量の
算出(画像の縦倍率のずれ量の算出)が行われる(S2
−4)。続いて、縦倍率のずれ量が正規寸法よりのずれ
量の範囲内かの判断が行われ、縦倍率のずれ量が−0.
6%よりも小さいか否か(−0.6%未満か)の判断が
行われ(S2−5)、縦倍率のずれ量が−0.6%より
も小さい(−0.6%未満)と判断された場合は画像の
縦倍率(のずれ量)が正規寸法(規格範囲)より短いと
判断し、縦倍率補正用参照テーブルに基づきレジストロ
ーラ16、定着ローラ17a、感光体ドラム10の周速
度を同じ割合で速くする(S2−6)。縦倍率のずれ量
が−0.6%よりも大きいと判断された場合(−0.6
%以上と判断された場合)はレジストローラ16、定着
ローラ17a、感光体ドラム10の周速度の変更は行わ
ず、縦倍率のずれ量が+0.6%よりも大きいか否か
(+0.6%を越えるか)の判断が行われ(S2−
7)、縦倍率のずれ量が+0.6%よりも大きい(+
0.6%を越える)と判断された場合は画像の縦倍率が
正規寸法(規格範囲)よりも長いと判断し、縦倍率補正
用参照テーブルに基づきレジストローラ16、定着ロー
ラ17a、感光体ドラム10の周速度を同じ割合で速く
する(S2−8)。上記の、記録紙上のトナー像の決め
られた2点間の通過時間と記録紙の先端部から後端部ま
での通過時間との測定→画像の縦倍率のずれ量の算出→
縦倍率のずれ量が正規寸法よりのずれ量の範囲内かの判
断→前記判断に基づくレジストローラ16、定着ローラ
17a、感光体ドラム10の周速度の変更を繰り返し
(S2−9)、画像の縦倍率が正規寸法(規格範囲)内
に入ったところで、縦倍率補正用参照テーブルに基づく
レジストローラ16、定着ローラ17a、感光体ドラム
10の周速度を決定し(S2−10)、画像の縦倍率の
補正の処理の制御を終了させる(END)。
【0060】上記の如くにして、画像の縦倍率の補正が
自動的に行われ、画像の縦倍率が常に適正に保たれ、画
像の縦倍率不良のない良好な画像が形成される画像形成
装置の提供が可能となる。
【0061】図11または図12、及び前述した図3な
いし図6によれば、図11に示すように、画像形成時に
は、感光体ドラム10が矢印のように回転し、感光体1
0の回転に従って感光体10上にトナー像が形成され、
形成されたトナー像は転写領域において転写器18によ
り記録紙P上に転写され、分離器19による除電により
記録紙Pが感光体10から分離される。感光体10から
分離された記録紙Pは搬送板PLa上を搬送されて定着
装置17へと搬送され、定着装置17により記録紙P上
のトナー像が定着された後、排出部PEの排紙ローラ2
0により排紙トレイEXへ排出される。また、上記画像
形成装置本体GHの内部には、レジストローラ16から
定着ローラ17a迄の間の搬送経路HL内に、第1の光
学式センサとしてのたわみ量検出光センサTSaが設け
られ、排出部PEの排紙ローラ20の出口側に第2の光
学式センサとしての縦倍率検出光センサTSbが設けら
れる。
【0062】この際、レジストローラ16から定着ロー
ラ17a迄の間の搬送経路HLでの記録紙Pのたわみが
常に適正には保たれず、記録紙Pのたわみ量が適正に保
たれないことによって記録紙がレジストローラから抜け
た際に生じる画像後端の転写ずれや、部分的な転写ずれ
による黒帯状の縞の発生を防止するために、図5(A)
にて前述したテストチャートCH1による画像形成を行
い、レジストローラ16から定着ローラ17a迄の間の
搬送経路HL内に配設されるたわみ量検出光センサTS
aにより、図に白抜き矢印で示すような、搬送経路HL
内を搬送される記録紙Pのたわみ量を測定し、測定され
た記録紙Pのたわみ量(変位量)に応じてレジストロー
ラ16または定着ローラ17a(或いは感光体ドラム1
0)の回転速度(周速度)を変更し、レジストローラ1
6から定着ローラ17a迄の間の搬送経路HL内での記
録紙Pのたわみ量の補正を自動的に行わせると共に、画
像の縦倍率が適正に保たれないことによって生じる画像
の縦倍率不良を防止するために、図5(B)にて前述し
た決められた2点を有するテストチャートCH2による
画像形成を行い、排出部PEに設けられる排紙ローラ2
0の記録紙Pの出口側に配設される縦倍率検出光センサ
TSbにより、排紙ローラ20から排出される記録紙上
のトナー像の2点間の距離を測定し、決められた2点間
の距離と測定された2点間の距離とのずれ量に応じてレ
ジストローラ16、定着ローラ17aもしくは感光体ド
ラム10の内の少なくとも1つの回転速度(周速度)を
変更することで、出力される画像の縦倍率の補正を自動
的に行わせる。決められた2点間の距離としては、使用
される記録紙の最大サイズ、例えばA−3サイズ縦送り
幅(297mm)に2点を設け、決められた2点間の距
離とすることが好ましい。
【0063】たわみ量検出光センサTSaとしては、図
3にて前述したと同様な、三角測量を応用した方式で、
発光素子として用いられる半導体レーザLZaと受光素
子としての光位置検出素子(PSD)とにより構成され
る光学式のセンサが用いられ、記録紙Pの基準位置Pa
からの変位量ΔD1、ΔD2を検出する。連続コピー時
の、たわみ量検出光センサ位置の記録紙の通過時間(m
sec)と搬送板からの記録紙の変位量(mm)との関
係における測定ポイントとしては、図4にて前述したと
同様に、使用される記録紙の種類によっても異なるが、
使用される記録紙の最大サイズ、例えばA−3サイズ縦
送り幅(297mm)の場合で、記録紙Pの後端から1
00mmの位置での変位量を測定ポイントとする。
【0064】また、縦倍率検出光センサTSbとして
は、図9にて前述したと同様な、発光ダイオードを用い
た発光素子WS1と投影レンズLaとからなる発光器P
D1と、集光レンズLbと受光素子WS2とからなる受
光器PD2とにより構成される光学式のセンサが用いら
れ、記録紙上のトナー像の決められた2点間の距離を測
定する。
【0065】たわみ量の自動補正方法としては、図5
(A)にて前述した縞目状のテストチャートCH1を用
い、テストチャートCH1を用いて画像形成を行い、た
わみ量検出光センサTSaの検出する値と基準位置Pa
からの変位量とを測定し、測定された記録紙Pのたわみ
量(変位量)に応じてレジストローラ16または定着ロ
ーラ17a(或いは感光体ドラム10)の回転速度(周
速度)を変更し、レジストローラ16から定着ローラ1
7a迄の間の搬送経路HL内での記録紙Pのたわみ量の
補正を自動的に行わせるものであり、搬送板PLaから
の変位量が適正範囲、例えば使用される記録紙の最大サ
イズをA−3サイズ縦送り幅(297mm)とした場合
で、搬送板PLaから7mmの値を基準位置Paの値と
し、適正範囲を5〜9mm(5mm以上、9mm以下)
とし、適正範囲よりも小さければ、搬送させる記録紙P
のたわみ量が適正値よりも大きすぎるので、レジストロ
ーラ16の周速度を遅くし(または定着ローラ17aの
周速度を速くする)、変位量が適正範囲よりも大きけれ
ば、搬送させる記録紙Pのたわみ量が適正値よりも小さ
すぎるので、レジストローラ16の周速度を速くし(ま
たは定着ローラ17aの周速度を遅くする)、記録紙P
のたわみ量が適正になる回転速度(周速度)に自動的に
補正する。続いて、縦倍率の自動補正方法として、縦倍
率補正用テストチャートとして、図5(B)にて前述し
たと同様に、矢印で示す画像形成の際の送り方向に対し
て、対をなす2つの基準点Pxを設けたテストチャート
CH2を用い、テストチャートCH2を用いて画像形成
を行い、排紙ローラ20から排出される記録紙上のトナ
ー像の2点間の距離を測定し、決められた2点間の距離
と測定された2点間の距離とのずれ量に応じてレジスト
ローラ16、定着ローラ17aもしくは感光体ドラム1
0の内の少なくとも1つの回転速度(周速度)を変更す
ることで、出力される画像の縦倍率の補正を自動的に行
わせるものであり、テストチャートCH2により画像形
成された記録紙P上のトナー像の決められた2点間の通
過時間を測定し、同時に、記録紙の先端部から後端部ま
での通過時間も測定し(記録紙上のトナー像の決められ
た2点間の距離の測定)、記録紙P上のトナー像の決め
られた2点間の通過時間と、記録紙の先端部から後端部
までの通過時間とから画像の縦倍率のずれ量を算出し
(画像の縦倍率のずれ量(%)の測定)、画像の縦倍率
が正規寸法(規格範囲)のずれ量(%)、例えば±0.
6%に対して−0.6%未満で、正規寸法よりも短けれ
ば、レジストローラ16、定着ローラ17a、感光体ド
ラム10の周速度(線速度)を同じ割合で速くする。画
像の縦倍率が正規寸法(規格範囲)のずれ量(%)、例
えば±0.6%に対して+0.6%を越えて正規寸法よ
りも長ければ、レジストローラ16、定着ローラ17
a、感光体ドラム10の周速度を同じ割合で遅くし、レ
ジストローラ16から定着ローラ17a迄の間の搬送経
路HLでの記録紙Pのたわみ量が適正になる回転速度
(周速度)に自動的に補正する。上記の各補正の際、定
着ローラ17aと感光体ドラム10とを一体の駆動源に
より駆動させるようにしてもよい。
【0066】具体的には、図6の制御ブロック図に示す
ように、後端転写ずれの生じないような、記録紙の各種
類に対しての変位量(mm)に対応する各ローラの周速
度の補正量(%)を予め実験的に決定すると共に、画像
の縦倍率不良の生じないような、記録紙の各種類に対し
ての縦倍率(%)に対応する各ローラの周速度の補正量
(%)を予め実験的に決定し、たわみ量検出光センサT
Saに応じた各ローラの周速度の補正量と縦倍率検出光
センサTSbに応じた各ローラの周速度の補正量とし
て、例えば以下の表4ないし表8に示すようなたわみ量
と縦倍率との補正用参照テーブルを作製し、前記たわみ
量補正用テストチャート、縦倍率補正用テストチャート
及びたわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルを記憶部
のROM内に格納しておき、例えば画像形成装置の使用
時(電源on時)に、前記記憶部のROM内に格納され
ているたわみ量補正用テストチャートを出力して画像形
成を行い、実際に、たわみ量検出光センサTSaの検出
したたわみ量の検出値と、前記記憶部のROM内に格納
されているたわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルに
基づく各ローラの周速度の補正量の値を参照し、形成さ
れる記録紙のたわみ量に応じた各ローラの周速度の値を
決定すると共に、前記記憶部のROM内に格納されてい
る縦倍率補正用テストチャートを出力して画像形成を行
い、実際に、縦倍率検出光センサTSbの検出した縦倍
率のずれ量の検出値と、前記記憶部のROM内に格納さ
れているたわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルに基
づく各ローラの周速度の補正量の値を参照し、形成され
る記録紙の縦倍率のずれ量に応じた各ローラの周速度の
値を決定する。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】なお、表4ないし表8は、レジストローラ
16に単独の駆動源を持たせて駆動させ、定着ローラ1
7aと感光体ドラム10とを共通の駆動源により駆動さ
せ、たわみ量の補正をレジストローラ16の周速度の変
更によって行った(各表のステップ1のたわみ量補正)
後、ステップ1のたわみ量補正によるレジストローラの
周速度の変更を維持した状態(固定した状態)のまま
で、ステップ2の縦倍率のずれ量の補正をレジストロー
ラ16の周速度と、定着ローラ17a及び感光体ドラム
10の周速度との変更によって行ったものである。表4
は、縦倍率のずれ量がなく(0%)、たわみ量の適正範
囲5〜9mm(5mm以上、9mm以下)においては、
ステップ2の縦倍率補正は行わず、たわみ量が5mm未
満、9mmを越えるものについて、ステップ2の縦倍率
補正を行うものである。また、表5、表6は、縦倍率の
ずれ量が−0.3%、−0.6%と、正規寸法よりも短
いずれ量を生じた場合であり、全範囲について表4の各
縦倍率の補正量に上記ずれ量に対する補正を加えたもの
である。また、表7、表8は、縦倍率のずれ量が+0.
3%、+0.6%と、正規寸法よりも長いずれ量を生じ
た場合であり、全範囲について表4の各縦倍率の補正量
に上記ずれ量に対する補正を加えたものである。
【0073】たわみ量検出光センサTSaの出力値と縦
倍率検出光センサTSbの出力値との参照テーブルから
の読み込みとによる各ローラの周速度の変更のタイミン
グとは、 朝一の機械(画像形成装置)の立ち上げ時、 機械のメンテナンス時、 定期的なコピー枚数に達した時、例えば1万コピー
毎、3万コピー毎、5万コピー毎、 等に行うことが好ましい。
【0074】記録紙のたわみ量の補正と記録紙の縦倍率
のずれ量の補正との処理に関しては、上記変更タイミン
グにおいて、例えば図1にて前述した画像形成装置GS
の装置本体の上面部に設けられる表示手段としての表示
パネル(不図示)に以下の表示がなされる。
【0075】 “たわみ量補正を行って下さい” “縦倍率ずれ量の補正を行って下さい” これらの表示に則って、通常、先ずユーザによって以下
に説明するたわみ量補正と縦倍率のずれ量の補正との処
理が行われる。たわみ量補正と縦倍率のずれ量の補正と
の処理が行われなければ、表示は表示パネル上において
消去されない。ユーザはたわみ量補正と縦倍率のずれ量
の補正との処理の制御が行われた後、上記の表示、
の消去を確認し、次に、コピー動作を行う。この際、表
示パネルのたわみ量と縦倍率との補正モード選択により
たわみ量補正と縦倍率のずれ量の補正との処理の制御を
自動的に行うようにしてもよい。またユーザの処理によ
らず、上記変更タイミングにおいて制御部により、たわ
み量補正と縦倍率のずれ量の補正との処理の制御を自動
的に行うようにしてもよい。
【0076】図12に示すフローチャートにより上記た
わみ量補正と縦倍率のずれ量の補正との処理の制御の一
例を以下に説明する。
【0077】先ず、上述したように、上記変更タイミン
グでの処理時、表示パネルでのたわみ量と縦倍率との補
正モードの選択或いは自動的処理によりたわみ量と縦倍
率のずれ量との補正処理がSTARTされる。これに基
づき、先ず、記憶部のROM内に格納されている、たわ
み量補正用テストチャートの取り込みと(S3−1)、
たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルの取り込みと
(S3−2)が行われる。次に、たわみ量補正用テスト
チャートを用いた記録紙の変位量(搬送板からの変位
量)の測定が行われ(S3−3)、例えば記録紙の後端
から100mmの位置での変位量を取り込みが行われる
(S3−4)。続いて、変位量が適正値の範囲内かの判
断が行われ、変位量が5mmよりも小さいか否か(5m
m未満か)の判断が行われ(S3−5)、変位量が5m
mよりも小さい(5mm未満)と判断された場合は記録
紙のたわみ量が大きすぎると判断し、たわみ量と縦倍率
との補正用参照テーブルに基づきレジストローラの周速
度を遅くする(S3−6)。変位量が5mmよりも大き
いと判断された場合(5mm以上と判断された場合)は
レジストローラの周速度の変更は行わず、変位量が9m
mよりも大きいか否か(9mmを越えるか)の判断が行
われ(S3−7)、変位量が9mmよりも大きい(9m
mを越える)と判断された場合は記録紙のたわみ量が小
さすぎると判断し、たわみ量と縦倍率との補正用参照テ
ーブルに基づきレジストローラの周速度を速くする(S
3−8)。上記の、たわみ量補正用テストチャートを用
いた記録紙の変位量(搬送板からの変位量)の測定→変
位量が適正値の範囲内かの判断→前記判断に基づくレジ
ストローラの周速度の変更を繰り返し(S3−9)、変
位量が5mm〜9mm(5mm以上、9mm以下)の適
正値の範囲内に入ったところで、たわみ量と縦倍率との
補正用参照テーブルに基づくレジストローラの周速度を
決定する(S3−10、各表のステップ1のたわみ量補
正)。
【0078】たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブル
に基づくステップ1のたわみ量補正によるレジストロー
ラの周速度の変更を維持した状態(固定した状態)のま
まで、次に、記憶部のROM内に格納されている、縦倍
率補正用テストチャートの取り込み(S3−11)が行
われ、縦倍率補正用テストチャートの基準点が形成され
た記録紙上のトナー像の決められた2点間の通過時間の
測定と、記録紙の先端部から後端部までの通過時間の測
定と(記録紙上のトナー像の決められた2点間の距離の
測定)、が行われ(S3−12)、前記各測定結果に基
づく画像の縦倍率のずれ量の算出(画像の縦倍率のずれ
量の算出)が行われる(S3−13)。続いて、縦倍率
のずれ量が正規寸法よりのずれ量の範囲内かの判断が行
われ、縦倍率のずれ量が−0.6%よりも小さいか否か
(−0.6%未満か)の判断が行われ(S3−14)、
縦倍率のずれ量が−0.6%よりも小さい(−0.6%
未満)と判断された場合は画像の縦倍率(のずれ量)が
正規寸法(規格範囲)より短いと判断し、縦倍率補正用
参照テーブルに基づきレジストローラ16、定着ローラ
17a、感光体ドラム10の周速度を同じ割合で速くす
る(S3−15)。縦倍率のずれ量が−0.6%よりも
大きいと判断された場合(−0.6%以上と判断された
場合)はレジストローラ16、定着ローラ17a、感光
体ドラム10の周速度の変更は行わず、縦倍率のずれ量
が+0.6%よりも大きいか否か(+0.6%を越える
か)の判断が行われ(S3−16)、縦倍率のずれ量が
+0.6%よりも大きい(+0.6%を越える)と判断
された場合は画像の縦倍率が正規寸法(規格範囲)より
も長いと判断し、たわみ量と縦倍率との補正用参照テー
ブルに基づきレジストローラ16、定着ローラ17a、
感光体ドラム10の周速度を同じ割合で速くする(S3
−17)。上記の、記録紙上のトナー像の決められた2
点間の通過時間と記録紙の先端部から後端部までの通過
時間との測定→画像の縦倍率のずれ量の算出→縦倍率の
ずれ量が正規寸法よりのずれ量の範囲内かの判断→前記
判断に基づくレジストローラ16、定着ローラ17a、
感光体ドラム10の周速度の変更を繰り返し(S3−1
8)、画像の縦倍率が正規寸法(規格範囲)内に入った
ところで、たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルに
基づくレジストローラ16、定着ローラ17a、感光体
ドラム10の周速度を決定し(S3−19、各表のステ
ップ2の縦倍率補正)、たわみ量補正と縦倍率のずれ量
の補正との処理の制御を終了させる(END)。
【0079】上記の如くにして、たわみ量と画像の縦倍
率の補正とが自動的に行われ、レジストローラから定着
ローラ迄の間の搬送経路での記録紙のたわみ量と画像の
縦倍率とが常に適正に保たれ、画像後端の転写ずれや画
像の縦倍率不良のない良好な画像が形成される画像形成
装置の提供が可能となる。また、たわみ量の変動によっ
て起こる部分的な転写ずれによる黒帯状の縞の発生のな
い良好な画像が形成される。
【0080】(実施例1)図1の画像形成装置と、図3
のたわみ量検出光センサと、たわみ量補正用テストチャ
ートとして図5(A)にて説明した記憶部のROM内に
格納されるテストチャートCH1とを用い、たわみ量検
出光センサの測定値に基づきレジストローラの周速度の
変更によるたわみ量補正の制御を行なった。主な画像形
成条件及びたわみ量検出光センサの条件は以下の通りで
ある。
【0081】記録紙P:A−3サイズの64kg/m2
(1000枚)の紙厚の普通紙を用い、縦送りにて搬送 環境条件:温度25℃、湿度50% 線速度:250mm/sec たわみ量検出光センサTSa:たわみ量検出光センサと
しては図3にて説明した半導体レーザと光位置検出素子
とを用い、レジストローラから定着ローラ迄の間の搬送
経路内で、記録紙の後端から100mmの位置にたわみ
量検出光センサを配置してテストを行った。
【0082】実験は、連続コピーテストを行い、前述し
た表1のたわみ量補正用参照テーブルを用い、たわみ量
検出光センサTSaにより測定された記録紙Pのたわみ
量(変位量)に応じてたわみ量補正用参照テーブルの値
に基づきレジストローラ16の回転速度(周速度)を変
更してたわみ量の補正を行い、画像後端の転写ずれの測
定を行った。
【0083】たわみ量検出光センサを用い、たわみ量検
出光センサにより測定された記録紙のたわみ量(変位
量)に応じてたわみ量補正用参照テーブルの値に基づき
レジストローラの回転速度(周速度)を変更してたわみ
量の補正を行ったものは、画像後端の転写ずれにおいて
良好な結果が得られた。なお、たわみ量検出光センサを
用いず、レジストローラの周速度を変更せず、たわみ量
の補正を行わなかったものは画像後端の転写ずれにおい
て良好な結果が得られなかった。
【0084】(実施例2)図1の画像形成装置と、図3
のたわみ量検出光センサと、たわみ量補正用テストチャ
ートとして図5(A)にて説明した記憶部のROM内に
格納されるテストチャートCH1とを用い、たわみ量検
出光センサの測定値に基づきレジストローラの周速度の
変更によるたわみ量補正の制御を行なった。主な画像形
成条件及びたわみ量検出光センサの条件は実施例1と同
様とした。また、搬送経路に設けられるたわみ量検出光
センサは実施例1と同様なものを用い、同様な設定とし
た。
【0085】実験は、連続コピーテストを行い、前述し
た表2のたわみ量補正用参照テーブルを用い、たわみ量
検出光センサTSaにより測定された記録紙Pのたわみ
量(変位量)に応じてたわみ量補正用参照テーブルの値
に基づき定着ローラ17aの回転速度(周速度)を変更
してたわみ量の補正を行い、画像後端の転写ずれの測定
を行った。
【0086】たわみ量検出光センサを用い、たわみ量検
出光センサにより測定された記録紙のたわみ量(変位
量)に応じてたわみ量補正用参照テーブルの値に基づき
定着ローラの回転速度(周速度)を変更してたわみ量の
補正を行ったものは、画像後端の転写ずれにおいて良好
な結果が得られた。なお、たわみ量検出光センサを用い
ず、定着ローラの周速度を変更せず、たわみ量の補正を
行わなかったものは画像後端の転写ずれにおいて良好な
結果が得られなかった。
【0087】(実施例3)図1の画像形成装置と、図9
の縦倍率検出光センサと、縦倍率のずれ量補正用テスト
チャートとして図5(B)にて説明した記憶部のROM
内に格納されるテストチャートCH2とを用い、縦倍率
検出光センサの測定値に基づきレジストローラの周速度
の変更による縦倍率のずれ量の補正の制御を行なった。
主な画像形成条件及び縦倍率検出光センサの条件は以下
の通りである。
【0088】記録紙P:A−3サイズの64kg/m2
(1000枚)の紙厚の普通紙を用い、縦送りにて搬送 環境条件:温度25℃、湿度50% 線速度:250mm/sec 縦倍率検出光センサTSb:縦倍率検出光センサとして
は図9にて説明した発光素子と受光素子とを用い、排出
部の排紙ローラの出口側に縦倍率検出光センサを配置し
てテストを行った。
【0089】実験は、連続コピーテストを行い、前述し
た表3の縦倍率補正用参照テーブルを用い、縦倍率検出
光センサTSbにより測定された画像の縦倍率のずれ量
に応じて縦倍率補正用参照テーブルの値に基づきレジス
トローラ16の回転速度(周速度)を変更してた縦倍率
のずれ量の補正を行い、縦倍率不良の測定を行った。
【0090】縦倍率検出光センサを用い、縦倍率検出光
センサにより測定された画像の縦倍率のずれ量に応じて
縦倍率補正用参照テーブルの値に基づきレジストローラ
の回転速度(周速度)を変更して縦倍率のずれ量の補正
を行ったものは、縦倍率不良のない良好な画像が得られ
た。なお、縦倍率検出光センサを用いず、レジストロー
ラの周速度を変更せず、縦倍率のずれ量の補正を行わな
かったものは縦倍率不良を生じ良好な画像が得られなか
った。
【0091】(実施例4)図1の画像形成装置と、図3
のたわみ量検出光センサと、図9の縦倍率検出光センサ
と、たわみ量補正用テストチャートとして図5(A)に
て説明した記憶部のROM内に格納されるテストチャー
トCH1と、縦倍率のずれ量補正用テストチャートとし
て図5(B)にて説明した記憶部のROM内に格納され
るテストチャートCH2とを用い、たわみ量検出光セン
サの測定値に基づきレジストローラや定着ローラや感光
体ドラムの周速度の変更によるたわみ量補正の制御を行
なった後、縦倍率検出光センサの測定値に基づきレジス
トローラの周速度の変更による縦倍率のずれ量の補正の
制御を行なってテストをした。主な画像形成条件及びた
わみ量検出光センサ及び縦倍率検出光センサの条件は以
下の通りである。
【0092】記録紙P:A−3サイズの64kg/m2
(1000枚)の紙厚の普通紙を用い、縦送りにて搬送 環境条件:温度25℃、湿度50% 線速度:250mm/sec たわみ量検出光センサTSa:たわみ量検出光センサと
しては図3にて説明した半導体レーザと光位置検出素子
とを用い、レジストローラから定着ローラ迄の間の搬送
経路内で、記録紙の後端から100mmの位置にたわみ
量検出光センサを配置。
【0093】縦倍率検出光センサTSb:縦倍率検出光
センサとしては図9にて説明した発光素子と受光素子と
を用い、排出部の排紙ローラの出口側に縦倍率検出光セ
ンサを配置。
【0094】実験は、連続コピーテストを行い、前述し
た表4ないし表8のたわみ量と縦倍率との補正用参照テ
ーブルを用い、たわみ量検出光センサTSaにより測定
された記録紙Pのたわみ量(変位量)に応じて、たわみ
量と縦倍率との補正用参照テーブルの値に基づきレジス
トローラ16の回転速度(周速度)を変更してたわみ量
の補正(ステップ1の補正)を行った後、たわみ量補正
によるレジストローラ16の周速度の変更を維持した状
態(固定した状態)のままで、次に、縦倍率検出光セン
サTSbにより測定された画像の縦倍率のずれ量に応じ
て、再度たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルを用
い、該たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルの値に
基づきレジストローラ16、定着ローラ17a、感光体
ドラム10の周速度を同じ割合で変更して縦倍率のずれ
量の補正(ステップ2の補正)を行い、画像後端の転写
ずれと縦倍率不良との測定を行った。
【0095】たわみ量検出光センサと縦倍率検出光セン
サとを用い、たわみ量検出光センサにより測定された記
録紙のたわみ量(変位量)と縦倍率検出光センサにより
測定された画像の縦倍率のずれ量とに応じて、たわみ量
と縦倍率との補正用参照テーブルの値に基づきレジスト
ローラの回転速度(周速度)を変更してたわみ量の補正
を行った後、たわみ量補正によるレジストローラの周速
度の変更を維持した状態(固定した状態)のままで、再
度該たわみ量と縦倍率との補正用参照テーブルの値に基
づきレジストローラ、定着ローラ、感光体ドラムの周速
度を同じ割合で変更して縦倍率のずれ量の補正を行った
ものは、画像後端の転写ずれや画像の縦倍率不良のない
良好な画像が得られた。なお、たわみ量検出光センサと
縦倍率検出光センサとを用いず、各ローラの周速度を変
更せず、たわみ量の補正と縦倍率のずれ量の補正とを行
わなかったものは画像後端の転写ずれや縦倍率不良にお
いて良好な画像が得られなかった。
【0096】
【発明の効果】請求項1によれば、転写材のたわみ量の
補正が自動的に行われ、レジストローラから定着ローラ
迄の間の搬送経路での記録紙のたわみ量が常に適正に保
たれ、画像後端の転写ずれのない良好な画像が形成され
る画像形成装置の提供が可能となる。また、たわみ量の
変動によって起こる部分的な転写ずれによる黒帯状の縞
の発生のない良好な画像が形成される。
【0097】請求項2によれば、画像の縦倍率の補正が
自動的に行われ、画像の縦倍率が常に適正に保たれ、画
像の縦倍率不良のない良好な画像が形成される画像形成
装置の提供が可能となる。
【0098】請求項3によれば、たわみ量と画像の縦倍
率の補正とが自動的に行われ、レジストローラから定着
ローラ迄の間の搬送経路での記録紙のたわみ量と画像の
縦倍率とが常に適正に保たれ、画像後端の転写ずれや画
像の縦倍率不良のない良好な画像が形成される画像形成
装置の提供が可能となる。また、たわみ量の変動によっ
て起こる部分的な転写ずれによる黒帯状の縞の発生のな
い良好な画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる2つの光学式センサを備えた画
像形成装置の一実施形態を示すデジタル式画像形成装置
の概要断面構成図である。
【図2】第1の光学式センサによる転写材のたわみ量の
補正を説明するための転写材の第1搬送路近傍の拡大断
面図である。
【図3】第1の光学式センサの構成と第1の光学式セン
サによる転写材のたわみ量の測定方法とを示す図であ
る。
【図4】連続コピーテストにおける第1の光学式センサ
による転写材のたわみ量測定についての実験例を示すグ
ラフである。
【図5】たわみ量補正用のテストチャート及び縦倍率補
正用のテストチャートを示す図である。
【図6】転写材のたわみ量と画像の縦倍率との補正制御
ブロック図である。
【図7】転写材のたわみ量の補正制御方法を示すフロー
チャートである。
【図8】第2の光学式センサによる画像の縦倍率の補正
を説明するための転写材の第1搬送路近傍と排出部近傍
との拡大断面図である。
【図9】第2の光学式センサの構成と第2の光学式セン
サによる画像の縦倍率の測定方法とを示す図である。
【図10】画像の縦倍率の補正制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図11】第1の光学式センサによる転写材のたわみ量
の補正及び第2の光学式センサによる画像の縦倍率の補
正を説明するための転写材の第1搬送路近傍と排出部近
傍との拡大断面図である。
【図12】転写材のたわみ量と画像の縦倍率との補正制
御方法を示すフローチャートである。
【図13】転写材のたわみ量と画像の縦倍率との補正制
御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 帯電器 12 露光装置 13 現像器 16 レジストローラ 17 定着装置 17a 定着ローラ 17b 加圧ローラ 18 転写器 19 分離器 20 排紙ローラ 70 第1搬送路 HL 搬送経路 Pa 基準位置 PLa 搬送板 Px 基準点 TSa たわみ量検出光センサ TSb 縦倍率検出光センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を有し、像担持体上に形成され
    たトナー像を、転写材給送手段により給送される転写材
    上に転写した後、転写材上のトナー像を定着手段にて定
    着する画像形成装置において、 転写材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写
    材の変位量を、前記搬送経路内に配設される第1の光学
    式センサにより測定し、 測定された転写材の変位量に応じて前記定着手段もしく
    は前記転写材給送手段の内の少なくとも一方の回転速度
    を変更することで、 転写材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写
    材のたわみ量の補正を自動的に行うことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体を有し、像担持体上に形成され
    たトナー像を転写材給送手段により給送される転写材上
    に転写した後、転写材上のトナー像を定着手段にて定着
    する画像形成装置において、 転写材上のトナー像の決められた2点間の距離を、前記
    定着手段の出口側から前記画像形成装置の排出部迄の間
    に配設される第2の光学式センサで測定し、 決められた2点間の距離と測定された2点間の距離との
    ずれ量に応じて前記像担持体、前記転写材給送手段もし
    くは前記定着手段の内の少なくとも1つの回転速度を変
    更することで、出力される画像の縦倍率の補正を自動的
    に行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体を有し、像担持体上に形成され
    たトナー像を転写材給送手段により給送される転写材上
    に転写した後、転写材上のトナー像を定着手段にて定着
    する画像形成装置において、 転写材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写
    材の変位量を、前記搬送経路内に配設される第1の光学
    式センサで測定すると共に、 転写材上のトナー像の決められた2点間の距離を、前記
    定着手段の出口側から前記画像形成装置の排出部迄の間
    に配設される第2の光学式センサで測定し、 測定された転写材の変位量に応じた前記定着手段もしく
    は前記転写材給送手段の内の少なくとも一方の回転速度
    の変更と、 決められた2点間の距離と測定された2点間の距離との
    ずれ量に応じた前記像担持体、前記転写材給送手段もし
    くは前記定着手段の内の少なくとも1つの回転速度の変
    更とを連続して行い、 転写材給送手段から定着手段迄の間の搬送経路での転写
    材のたわみ量の補正と、出力される画像の縦倍率の補正
    とを自動的に一度で行うことを特徴とする画像形成装
    置。
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