JP7432143B2 - シート搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
これに対して、特許文献1では、用紙の撓み量を測定するセンサを設置するとともに、下流側の搬送ローラ対を駆動するモータのトルクを検出するトルク検出手段とを設けて、シートの撓みが適正化されるように調整制御しようとしているものの、その調整精度が不充分であるとともに、装置や制御が複雑化してしまっていた。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写する転写ローラ、を示す。
また、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、12、13は給送カセット内に収納されたシートPを給送する給送装置、を示す。
また、17は転写ローラ7に向けてシートPを搬送するレジストローラ対(タイミングローラ対)、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、51は装置本体1から排出されたシートPが積載される排出トレイ、を示す。
また、61~65は搬送経路Kにおける所定位置にシートPがあるか否かを光学的に検知する検知センサ、100は画像形成装置1における種々の情報を表示したり種々の指令を入力したりするための操作表示パネル、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
なお、本実施の形態では、原稿Dを原稿搬送部10で搬送しながら原稿読込部2で原稿Dの画像情報を読み取ったが、原稿読込部2の原稿セット部上に原稿Dを手動で載置して原稿Dの画像情報を読み取ってもよい。
また、画像形成装置1がプリンタとして用いられる場合には、パソコンなどの入力装置から画像形成装置1に受信された画像情報に基づいて、露光部3から感光体ドラム5上に露光光Lが発せられることになる。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写ローラ7との転写ニップで、レジストローラ対17により搬送されたシートP上に転写される。
まず、画像形成装置本体1の複数の給送装置12、13のうち、1つの給送装置が自動又は手動で選択される(例えば、下段の給送装置13が選択されたものとする。)。そして、給送装置13に収納された用紙などのシートPの最上方の1枚が、給送機構52によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラ対が配設された搬送経路Kを通過して、レジストローラ対17の位置に達する。そして、レジストローラ対17によって、シートPが、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ローラ7(転写ニップ)に向けて搬送される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
図1、図2に示すように、本実施の形態における画像形成装置1には、シートPを所定の搬送方向に搬送するシート搬送装置30が設けられている。
特に、本実施の形態においては、定着装置20から、その下流側の第2搬送ローラ対25に至る搬送経路Kに、特徴的なシート搬送装置30が設けられている。
第2搬送ローラ対25は、駆動ローラ26と従動ローラ27とで構成されていて、搬送経路Kにおいて第1搬送ローラ対21に対して搬送方向下流側に配置されている。そして、制御部90に制御された第2モータ62(第2駆動手段)によって駆動ローラ26が時計方向に回転駆動されることで、従動ローラ27が反時計方向に従動回転して、そのニップに挟持されたシートPを白矢印方向に搬送することになる。
ここで、第1モータ61と第2モータ62とは、それぞれ独立したモータであるとともに、それぞれ回転数可変型のモータである。すなわち、第1搬送ローラ対21や第2搬送ローラ対25の回転速度を別々に調整可能に構成されている。なお、後述する調整モードにおいて、第1搬送ローラ対21と第2搬送ローラ対25とのうち一方の回転速度のみを調整する場合には、対応するモータのみを回転数可変型のものとすることができる。
具体的に、本実施の形態において、測距センサ29は、第1搬送ローラ対21ニップと第2搬送ローラ対25のニップとを結ぶ仮想線分のほぼ中央位置の上方であって、搬送されるシートPの幅方向(搬送方向に直交する方向であって、図2の紙面垂直方向である。)のほぼ中央位置の上方に、シートPの搬送を妨げないように配置されている。
詳しくは、本実施の形態では、図2に示すように、シートPが第1、第2搬送ローラ対21、25によって挟持・搬送されているときに、そのシートPとの距離Hを測距センサ29によって検知している。そして、制御部90で、その測距センサ29で測定した距離Hが所定範囲内に入るように、第2モータ62を制御している。具体的に、測距センサ29で検知した距離Hが所定範囲外である場合には、シートPに大きな撓みW(図3参照)が生じているものとして、第2モータ62の回転数を増加して第2搬送ローラ対25の回転速度を増速して、その撓みWが小さくなるようにしている。
さらには、測距センサ29の検知手段の検知結果に基づいて第1、第2モータ61、62を制御して、第1、第2搬送ローラ対21、25の回転速度を調整することもできる。その場合、シートPに大きな撓みWが形成されたときに、第1モータ61の回転数を減少して第1搬送ローラ対21の回転速度を減速するとともに、第2モータ62の回転数を増加して第2搬送ローラ対25の回転速度を増速して、その撓みWが小さくなるようすることになる。
また、調整モードに関わる測距センサ29の検知結果は、検知対象(補正対象)となるシートPが搬送される間に、1回検知したものであっても良いし、複数回検知したものを平均化したものであっても良い。
図3に示すように、第1搬送ローラ対21のニップと第2搬送ローラ対25のニップとを通る仮想平面Mと、測距センサ29(検知手段)の検知面と、の距離を基準距離H0としている。この仮想平面Mは、撓みのないシートPの表面と同じであるため、基準距離H0は、撓みのないシートPの表面に対する距離になる。
そして、図3(A)に示すように、測距センサ29(検知手段)によって検知されるシートPの表面までの検知距離Hが基準距離H0よりも短い場合(H<H0)には、基準距離H0から検知距離Hを減じた値(H0-H)を撓み量Wとしている。
これに対して、図3(B)に示すように、測距センサ29によって検知されるシートPの表面までの検知距離Hが基準距離H0よりも長い場合(H>H0)には、検知距離Hから基準距離H0を減じた値(H-H0)を撓み量Wとしている。
そして、「調整モード」は、上述したようにして求めた撓み量Wが所定値W1を超えた場合に、第1搬送ローラ対21の回転速度を減速するか、第2搬送ローラ対25の回転速度を増速するか、少なくともいずれかをおこなうことになる(本実施の形態では、第2搬送ローラ対25の回転速度の増速をおこなっている)。
このような制御をおこなうことで、シートPの撓み方向に関わらず、その撓み量Wを精度良く検知して、その撓みWを減ずることができる。
すなわち、先行シートPとの距離Hを測距センサ29で検知して、その検知結果に基づいて第2搬送ローラ対25(又は、第1搬送ローラ対21)の回転速度が調整されると、次に後行シートPが搬送されるときには、先に調整した回転速度で第2搬送ローラ対25(又は、第1搬送ローラ対21)が回転駆動されることになる。
このような制御をおこなうことで、第1、第2搬送ローラ対21、25自体に起因してシートPに大きな撓みWが形成されている場合などに、シートPが通紙されるたびに調整モードを実行する手間がなくなる。したがって、制御の効率が向上することになる。
図4に示すように、まず、ユーザーによる操作表示パネル100(図1参照)の操作によって印刷指示がされると(ステップS1)、給送装置12、13からシートPが搬送されて、そのシートPが第1、第2搬送ローラ対21、25に挟持・搬送されるときに測距センサ29によって距離H(撓み量W)が検知される(ステップS2)。そして、検知した撓み量Wが所定値W1以上であるかが判別される(ステップS3)。
その結果、撓み量Wが所定値W1以上でないものと判別された場合には、搬送不良や画像不良が生じるほどの大きな撓みWが生じていないものとして、そのまま本フロー(調整モード)を終了する。
これに対して、撓み量Wが所定値W1以上であるものと判別された場合には、搬送不良や画像不良が生じるほどの大きな撓みWが生じているものとして、第2搬送ローラ対25の回転速度を増速して(ステップS4)、撓み量Wが所定値W1を下回るまでステップS2以降のフローが繰り返される。
なお、ステップS4にて、検知した撓み量Wの大きさに応じて、回転速度の変化の割合を可変することもできる。すなわち、撓み量Wが大きい場合には、小さい場合に比べて、第2搬送ローラ対25を増速する割合を大きくすることができる。
これは、シートPの種類(銘柄、厚さ、サイズなどである。)に応じて、撓みやすさが異なるためである。すなわち、シートPの種類ごとに、大きな撓みWを生じさせない最適な搬送ローラ対の調整値(回転速度)が異なるためである。
具体的に、図5に示すように、まず、印刷指示がされると(ステップS10)、ユーザーによって操作表示パネル100に入力されたシートPに関する情報に基づいて、搬送されるシートPの種類が検出される(ステップS11)。そして、ステップS11で検出されたシートPの種類に応じて、制御部90に記憶された制御テーブルを参照して、そのシートPの種類に最適な調整値(シートPの種類ごとに記憶された回転速度)が決定される(ステップS12)。そして、調整モードが実行されるときに、その決定した調整値(回転速度)で第1、第2搬送ローラ対21、25によってシートPが挟持・搬送される(ステップS13)。このとき、調整モードにおいて、第1、第2搬送ローラ対21、25の調整値(回転速度)が変更されたときには、その変更した調整値を制御テーブルに記憶されていたものから書き換える(ステップS14)。こうして、本フローを終了する。
これは、給送装置12、13ごとに異なる種類のシートPが収納されることがあるためである。そのような場合、搬送されるシートPが収納されている給送装置12、13ごとに、大きな撓みWを生じさせない最適な搬送ローラ対の調整値(回転速度)が異なることになる。
具体的に、図6に示すように、まず、印刷指示がされると(ステップS10)、ユーザーによって操作表示パネル100に入力された、使用される給送装置12、13の情報と、それぞれに収納されたシートPに関する情報と、に基づいて、給送装置(例えば、上段の給送装置12である。)が検出される(ステップS21)。そして、ステップS21で検出された給送装置12に応じて、制御部90に記憶された制御テーブルを参照して、その給送装置12に収容されたシートPに最適な調整値(給送装置ごとに記憶された回転速度)が決定される(ステップS12)。そして、調整モードが実行されるときに、その決定した調整値(回転速度)で第1、第2搬送ローラ対21、25によってシートPが挟持・搬送される(ステップS13)。このとき、調整モードにおいて、第1、第2搬送ローラ対21、25の調整値(回転速度)が変更されたときには、その変更した調整値を制御テーブルに記憶されていたものから書き換える(ステップS14)。こうして、本フローを終了する。
図7を参照して、変形例1における「調整モード」は、先に図3を用いて説明した制御に加えて、撓み量Wが第2所定値W2(図3で説明した所定値としての第1所定値W1よりも小さな値である。)を下回った場合に、第1搬送ローラ対19の回転速度を増速するか、第2搬送ローラ対21の回転速度を減速するか、少なくともいずれかをおこなっている(変形例1では、第2搬送ローラ対21の回転速度の減速をおこなっている)。
また、変形例1では、第1搬送ローラ対19として感光体ドラム5と転写ローラ7とで構成されたものを用いて、第2搬送ローラ対21として定着ローラ22と加圧ローラ23とで構成されたものを用いたシート搬送装置30(搬送経路K)において、第1搬送ローラ対19と第2搬送ローラ対21との間に測距センサ29が配置されている。なお、図7では、簡単のため、感光体ドラム5、転写ローラ7、定着ローラ22、加圧ローラ23を同等のローラ径で図示している。
このような制御をおこなうことで、シートPの撓み方向に関わらず、その撓み量Wを精度良く検知して、その撓みWを減ずることができるとともに、シートPに僅かな撓みW(第2所定値W2以上の撓みである。)を形成してシートPが引っ張られ過ぎないようにすることができる。
特に、感光体ドラム5と転写ローラ7とで構成された第1搬送ローラ対19と、定着ローラ22と加圧ローラ23とで構成された第2搬送ローラ対21と、によるシート搬送装置は、2つの搬送ローラ対19、21の間でシートPが引っ張られた状態になると、転写ニップでシートPがスリップして画像の倍率が搬送方向で大きくなる倍率誤差や、シートPが転写ニップを抜けで跳ねて転写ガイド板18(図1参照)に接触して汚れる不具合などが生じやすくなる。これに対して、変形例1では、2つの搬送ローラ対19、21の間で、シートPに適度な撓みWが形成されるように調整モードを実行しているため、そのような不具合が生じにくくなる。
また、変形例1でも、2つの搬送ローラ対19、21の間で、シートPに大き過ぎる撓みWが形成されないように調整モードを実行しているため、定着装置20(第2搬送ローラ対21)でシワが生じる不具合や、搬送ガイド板との接触により画像コスレや搬送不良が生じる不具合なども軽減されることになる。
図8に示すように、まず、ユーザーによる操作表示パネル100(図1参照)の操作によって印刷指示がされると(ステップS1)、給送装置12、13からシートPが搬送されて、そのシートPが第1、第2搬送ローラ対21、25に挟持・搬送されるときに測距センサ29によって距離H(撓み量W)が検知される(ステップS2)。そして、検知した撓み量Wが第1所定値W1以上であるかが判別される(ステップS3)。その結果、撓み量Wが第1所定値W1以上であるものと判別された場合には、大きな撓みWが生じているものとして、第2搬送ローラ対25の回転速度を増速して(ステップS4)、撓み量Wが第1所定値W1を下回るまでステップS2以降のフローが繰り返される。
これに対して、ステップS3で撓み量Wが第1所定値W1以上でないものと判別された場合には、さらにその撓み量Wが第2所定値W2以下でないかが判別される(ステップS5)。その結果、撓み量Wが第2所定値W2以下であるものと判別された場合には、撓みWがほとんどなくて引っ張られた状態であるものとして、第2搬送ローラ対25の回転速度を減速して(ステップS6)、撓み量Wが第2所定値W2を上回るまでステップS2以降のフローが繰り返される。
そして、撓み量Wが第2所定値W2以上であって第1所定値W1以下に最適化された後に、本フローを終了する。
変形例2におけるシート搬送装置30(画像形成装置1)は、図9を参照して、操作部としての操作表示パネル100の操作によって「調整モード」の実行の有無を選択可能に構成されている。
変形例2では、サービスマンやユーザーなどの操作者が、実際の出力画像の画質やシートPの搬送不良の有無をみながら、図9に示す操作表示パネル100の画面にアクセスして、画面上のボタンを押して、調整モードにおける搬送ローラ対21、25の調整値(回転速度)を自由に設定することができる。また、画質不良や搬送不良などの不具合が生じておらず調整モードの実行が不要と考える場合などには、そのような操作をキャンセルすることもできる。
このように構成することで、操作者にとって、より細かな調整をおこないたい場合や、調整を必要としない場合など、選択肢の幅が広がることになる。
変形例3における調整モードは、調整モードが実行される前に、シートPの撓み量Wが増加するように(シートPにある程度の撓みが形成されるように)、第1搬送ローラ対21の回転速度を増速するか、第2搬送ローラ対25の回転速度を減速するか、少なくともいずれかをおこなっている(変形例3では、第2搬送ローラ対21の回転速度の減速をおこなっている)。
図10は、変形例3における調整モードを示したフローチャートであるが、ステップS1で印刷指示がおこなわれた後であって、ステップS2でシートPの搬送がおこなわれる前に、ステップS30で第2搬送ローラ対25の回転速度が減速されるようにプレ調整している点が、図8に示す制御フローと異なる。
このような制御をおこなうことで、調整モードが実行される前に事前にシートPの撓みW(搬送不良や画像不良などの不具合が生じない程度の撓みである。)が形成された状態になるため、その後の調整モードがおこなわれるときの調整動作のバラツキが少なくなる。
これにより、上流側と下流側とにそれぞれ設置された2つの搬送ローラ対21、25によってシートPが挟持・搬送されるときに、シートPが撓み過ぎる不具合を充分かつ効率的に軽減することができる。
また、本実施の形態(及び、変形例1~3)では、電子写真方式の画像形成装置1に設置されるシート搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置されるシート搬送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態(及び、変形例1~3)では、画像形成装置1において画像(定着画像、又は、未定着画像)が担持された後のシートPを搬送するシート搬送装置30に対して本発明を適用したが、画像が担持される前のシートを搬送するシート搬送装置に対しても本発明を適用することができるし、シート搬送装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対しても本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
5 感光体ドラム、
7 転写ローラ、
12、13 給送装置、
20 定着装置、
21 第1搬送ローラ対、
22 定着ローラ(駆動ローラ)、
23 加圧ローラ(従動ローラ)、
25 第2搬送路オーラ対、
26 駆動ローラ、
27 従動ローラ、
29 測距センサ(検知手段)、
30 シート搬送装置、
61 第1モータ(第1駆動手段)、
62 第2モータ(第2駆動手段)、
100 操作表示パネル(操作部)、
P シート、 K 搬送経路、
M 仮想平面、
H0 基準距離、 W1 所定値(第1所定値)、 W2 第2所定値。
Claims (11)
- シートが所定の搬送方向に搬送される搬送経路に配置された第1搬送ローラ対と、
前記搬送経路において前記第1搬送ローラ対に対して搬送方向下流側に配置された第2搬送ローラ対と、
前記搬送経路において前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対との間に配置されて、前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対とに挟持された状態で搬送されるシートの表面までの距離を検知する検知手段と、
前記第1搬送ローラ対を回転駆動する第1駆動手段と、
前記第2搬送ローラ対を回転駆動する第2駆動手段と、
を備え、
前記検知手段の検知結果に基づいて、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とのうち少なくとも一方を制御して、前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対とのうち少なくとも一方の回転速度を調整する調整モードを実行可能に構成され、
前記調整モードが実行される前に、前記シートに撓みが形成された状態になるように、前記第1搬送ローラ対の回転速度を増速するか、前記第2搬送ローラ対の回転速度を減速するか、少なくともいずれかをおこなうことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記第1搬送ローラ対のニップと前記第2搬送ローラ対のニップとを通る仮想平面と、前記検知手段の検知面と、の距離を基準距離として、
前記検知手段によって検知されるシートの表面までの検知距離が前記基準距離よりも短い場合には、前記基準距離から当該検知距離を減じた値を撓み量として、
前記検知手段によって検知されるシートの表面までの検知距離が前記基準距離よりも長い場合には、当該検知距離から前記基準距離を減じた値を撓み量として、
前記調整モードは、前記撓み量が所定値を超えた場合に、前記第1搬送ローラ対の回転速度を減速するか、前記第2搬送ローラ対の回転速度を増速するか、少なくともいずれかをおこなうことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - シートが所定の搬送方向に搬送される搬送経路に配置された第1搬送ローラ対と、
前記搬送経路において前記第1搬送ローラ対に対して搬送方向下流側に配置された第2搬送ローラ対と、
前記搬送経路において前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対との間に配置されて、前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対とに挟持された状態で搬送されるシートの表面までの距離を検知する検知手段と、
前記第1搬送ローラ対を回転駆動する第1駆動手段と、
前記第2搬送ローラ対を回転駆動する第2駆動手段と、
を備え、
前記検知手段の検知結果に基づいて、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段とのうち少なくとも一方を制御して、前記第1搬送ローラ対と前記第2搬送ローラ対とのうち少なくとも一方の回転速度を調整する調整モードが実行され、
前記第1搬送ローラ対のニップと前記第2搬送ローラ対のニップとを通る仮想平面と、前記検知手段の検知面と、の距離を基準距離として、
前記検知手段によって検知されるシートの表面までの検知距離が前記基準距離よりも短い場合には、前記基準距離から当該検知距離を減じた値を撓み量として、
前記検知手段によって検知されるシートの表面までの検知距離が前記基準距離よりも長い場合には、当該検知距離から前記基準距離を減じた値を撓み量として、
前記調整モードは、前記撓み量が所定値を超えた場合に、前記第1搬送ローラ対の回転速度を減速するか、前記第2搬送ローラ対の回転速度を増速するか、少なくともいずれかをおこない、
前記調整モードが実行される前に、前記撓み量が増加するように、前記第1搬送ローラ対の回転速度を増速するか、前記第2搬送ローラ対の回転速度を減速するか、少なくともいずれかをおこなうことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記調整モードは、前記撓み量が前記所定値よりも小さな第2所定値を下回った場合に、前記第1搬送ローラ対の回転速度を増速するか、前記第2搬送ローラ対の回転速度を減速するか、少なくともいずれかをおこなうことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート搬送装置。
- 前記調整モードは、前記搬送経路にシートが搬送されるたびに実行されて、先行のシートによって調整された回転速度によって後行のシートが搬送されることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 操作部の操作によって前記調整モードの実行の有無を選択可能であることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 複数枚のシートを収納可能に構成されて、前記搬送経路に向けてシートを給送可能な複数の給送装置を備え、
前記複数の給送装置ごとに、前記調整モードにおいて調整された回転速度が記憶されることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 前記搬送経路に搬送されるシートの種類ごとに、前記調整モードにおいて調整された回転速度が記憶されることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記第1搬送ローラ対は、シート上に担持された未定着画像を定着する定着ローラと加圧ローラとであることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置。
- 前記第1搬送ローラ対は、感光体ドラムと転写ローラとで構成され、
前記第2搬送ローラ対は、シート上に担持された未定着画像を定着する定着ローラと加圧ローラとであることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 請求項1~請求項10のいずれかに記載のシート搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2020023545A JP7432143B2 (ja) | 2020-02-14 | 2020-02-14 | シート搬送装置、及び、画像形成装置 |
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