JP4568693B2 - シート状媒体搬送手段 - Google Patents
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Description
(a)定着部から次の搬送ローラ対、又はターン部まで搬送される間で、画像を剥がれ難くするため用紙を冷却することが考えられる。例えば、ファンで直接用紙を冷却する。或いは、用紙を搬送するローラを金属で構成して冷却パイプに接続し、該冷却パイプの端部をファンで冷却する。これは、金属ローラから冷却パイプまで熱伝導を利用して熱を導き、ファンで冷やす方法である。しかし、この方法では、定着後の用紙を冷却するのであり、定着部の温度が安定しないことから効果も不安定であり、また、冷却パイプは高価であるので高コストとなる。
d−1. 記録紙の搬送に伴う転写部の転写ズレを防止して良好な画像形成を行うために、下流側搬送ローラ対と上流側搬送ローラ対とに挟持された記録紙を、各搬送ローラ対の回転により搬送する用紙搬送手段と、像担持体上に形成されたトナー像を記録紙に転写する転写部を、下流側搬送ローラ対と上流側搬送ローラ対によって形成される搬送路上に設けた画像形成装置において、搬送路における記録紙のループ量を複数の準位で検出する検知手段を設け、その検知手段の検知結果に応じて搬送手段を構成する少なくともいずれか一の搬送ローラ対の回転速度を制御して搬送路を通過中の記録紙のループ量が設定範囲内に維持されるように構成する技術がある(例えば、特許文献1参照)。しかし、この検知装置の構成は、扇状の遮光板の円周部分に沿って二つのフォトインタラプタを配置し、アクチュエータの回転に伴う遮光板の回転によって、フォトインタラプタの光が遮断され、アクチュエータの回転角を3つの準位で検知するものである。かかる構成では、検知に際してアクチュエータが用紙に接触するのであるから、本問題の解決に利用しようとしても、画像の擦れが懸念される。また、複数の準位(つまり有段階)での検出では、本問題のように搬送される用紙の表裏に画像が形成されている場合は、用紙の裏表それぞれに位置するガイド板への擦れを無くすために用紙の状態を保持する必要があり実施には精度的な困難を伴う。
さらに、搬送ローラ径の加工ばらつきや温度による変形、用紙種類や用紙への画像状態によって、用紙搬送挙動が変わる定着直後の用紙搬送において、従来、搬送される用紙の表裏両側に位置するガイド部材に接触することなく搬送するための対策は不十分である。
請求項2にかかる発明は、シート状媒体の進行方向上、上流側に設けられた上流搬送対ローラと、下流側に設けられた下流搬送対ローラと、これら上流搬送対ローラと下流搬送対ローラ間でシート状媒体を検出する検出手段及びシート状媒体を案内するガイド部材を備えたシート状媒体搬送手段において、前記検出手段をシート状媒体に対して非接触とし、シート状媒体が前記上流搬送対ローラと前記下流搬送対ローラとで共通に挟持搬送される状態のもとで、該シート状媒体の前記上流搬送対ローラによる挟持部から前記下流搬送対ローラによる挟持部までの間の部位が、前記ガイド部材と非接触で搬送されるように前記上流搬送対ローラ及び前記下流搬送対ローラの少なくとも一方の駆動速度を制御する制御手段を具備し、前記制御手段により、前記検出手段の出力が予め設定された値になるように制御対象である搬送対ローラの駆動源の速度を制御し、また、前記検出手段の出力から前記シート状媒体のジャムの有無を判定することとした。
本発明が適用される両面搬送装置付きの画像形成装置を図1により設明する。本実施形態の画像形成装置は、いわゆるタンデム方式を採用したフルカラープリンタである。
この画像形成装置100の装置の内部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための画像形成手段として、4個の潜像担持体であるドラム状の感光体2Y、2M、2C、2Bkが図中左右方向に等間隔で離間させて並列に配設されている。そして画像形成装置100の動作時に、不図示の駆動源により、矢印方向に回転する。これら感光体の周囲には、現像装置など、電子写真方式の画像形成装置に必要な部材、装置が配備されて画像形成部1Y、1C、1M、1Bkが構成されている。4個の画像形成部1Y、1C、1M、1Bkは、いずれも同じ構成となっている。
分岐部では、用紙の片面に画像を形成後排紙する進路と、さらに他の片面に画像を形成するための進路とが切り換えられる。この切り換え部材として、定着を終了した用紙Sの進路を切り換える第1切り換えガイドG1が設けられている。
反転再給紙部は、フレームFの内部に搬送路P4bからつづくスイッチバック路P5と再給紙路P6を備え、片面に画像形成を終えた用紙Sの他面にも画像形成するため、給紙路P1へ再度搬送させるよう、第1切り換えガイドG1、第2切り換えガイドG2や反転可能の駆動ローラ18a、反転可能の駆動ローラ22その他のローラなどを備えている。
片面モードでは、まず、露光装置8の作動により半導体レーザから出射されたイエロー用の画像データ対応のレーザ光8Yが、一様帯電された感光体2Yの表面に照射されることにより静電潜像が形成される。
片面モードでは片面だけに画像形成された用紙、両面モードでは両面に画像形成された用紙が搬送路P4aを通り排紙部Tへ向かう。
測距センサ109によれば、搬送される用紙Sとその搬送ガイド部材との距離を無段階で検出でき、その結果に応じて搬送ローラ排紙ローラ105bの駆動速度を可変するため、ローラ径の加工ばらつきや経時変化、温度変化による搬送速度差による用紙の姿勢及び挙動に対応して細かく制御でき、用紙や用紙の画像面のガイド部材に対する擦れをピンポイントで防止することができる。
図1における搬送路4aの部分について拡大して示した図4乃至図7により、用紙Sの先端部が定着ローラ15aと加圧ローラ15bのニップ部から送り出され、さらに進行して排紙ローラ105a、105bのニップ部にくわえこまれるまでの該用紙の挙動について説明する。
この比較例において、以下に説明する、用紙Sの先端部が定着ローラ15aと加圧ローラ15bのニップ部から送り出されるときの該用紙Sの挙動については図2の構成において同じになる。
図4に用紙Sの先端部が定着ローラ15aと加圧ローラ15bのニップ部から送り出されるときの該用紙Sの挙動を示す。用紙の挙動は用紙種類、画像状態によって異なる。このケース1における用紙の挙動は、図4に示すように定着装置15の定着ローラ15a側に沿って用紙Sが排出され、排紙ローラ105a、105bのニップ部へ向かう。
図4に示した状態から更に用紙が進行して、上流対ローラと下流対ローラとに共通に挟持されたときの用紙Sの姿勢は図5に示すように、搬送路が曲がっているターン部の内側に位置するガイド部材104、或いは連れ回りコロ103に擦りながら排紙される。
図6に用紙Sの先端部が定着ローラ15aと加圧ローラ15bのニップ部から送り出されるときの該用紙Sの挙動を示す。図6に示すように定着装置15の加圧ローラ15b側に沿って用紙Sが排出され、排紙ローラ105a、105bのニップ部へ向かう。
図6に示した状態からさらに用紙が進行して、上流対ローラと下流対ローラとに共通に挟持されたときの用紙Sの姿勢は図7に示すように、搬送路が曲がっているターン部の外側に位置するガイド部材108、ガイド面101に擦りながら排出される。
第1の実施の形態では、定着装置から排紙ローラにかけての用紙搬送手段についての本発明の適用であったが、他にも、シート状媒体の進行方向上、上流側に設けられた上流搬送対ローラと、下流側に設けられた下流搬送対ローラと、これら上流搬送対ローラと下流搬送対ローラ間でシート状媒体をガイド部材を備えたシート状媒体搬送手段について本発明を適用することができる。
15b 加圧ローラ
18a、19a 駆動ローラ
18b、19b 従動ローラ
19 ローラ対
100 画像形成装置
101 ガイド面
104、104’、107、107’ ガイド部材
105a、105b 排紙ローラ
109、109’ 測距センサ
111、114、118、119 ステッピングモータ
112 操作部
G1 第1切り換えガイド(切り換え部材)
GS ジャム検知センサ
m、n 距離
P4a 搬送路
P5 スイッチバック路
P6 再給紙路
S 用紙(シート状媒体)
T 排紙部
Claims (2)
- シート状媒体の進行方向上、上流側に設けられた上流搬送対ローラと、下流側に設けられた下流搬送対ローラと、これら上流搬送対ローラと下流搬送対ローラ間でシート状媒体を検出する検出手段及びシート状媒体を案内するガイド部材を備えたシート状媒体搬送手段において、
前記検出手段をシート状媒体に対して非接触とし、シート状媒体が前記上流搬送対ローラと前記下流搬送対ローラとで共通に挟持搬送される状態のもとで、該シート状媒体の前記上流搬送対ローラによる挟持部から前記下流搬送対ローラによる挟持部までの間の部位が、前記ガイド部材と非接触で搬送されるように前記上流搬送対ローラ及び前記下流搬送対ローラの少なくとも一方の駆動速度を制御する制御手段を具備し、
前記制御手段は、シート状媒体が前記上流搬送対ローラと前記下流搬送対ローラとで共通に挟持搬送される状態となっている時間を、当該シート状媒体搬送手段の上流に設けたセンサによるシート状媒体の検知情報に基づいて算出し、この時間に前記制御を行うことを特徴とするシート状媒体搬送手段。 - シート状媒体の進行方向上、上流側に設けられた上流搬送対ローラと、下流側に設けられた下流搬送対ローラと、これら上流搬送対ローラと下流搬送対ローラ間でシート状媒体を検出する検出手段及びシート状媒体を案内するガイド部材を備えたシート状媒体搬送手段において、
前記検出手段をシート状媒体に対して非接触とし、シート状媒体が前記上流搬送対ローラと前記下流搬送対ローラとで共通に挟持搬送される状態のもとで、該シート状媒体の前記上流搬送対ローラによる挟持部から前記下流搬送対ローラによる挟持部までの間の部位が、前記ガイド部材と非接触で搬送されるように前記上流搬送対ローラ及び前記下流搬送対ローラの少なくとも一方の駆動速度を制御する制御手段を具備し、
前記制御手段により、前記検出手段の出力が予め設定された値になるように制御対象である搬送対ローラの駆動源の速度を制御し、また、前記検出手段の出力から前記シート状媒体のジャムの有無を判定することを特徴とするシート状媒体搬送手段。
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