JP2016057455A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単色モードでの画像形成時に、中間転写ベルトの突発的な速度変動に起因した画像濃度ムラを低減させることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】複数の像担持体1と、複数の張架ローラによって回転可能に張架された中間転写ベルト2と、中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写するための転写ニップを、中間転写ベルトに接することで形成するニップ形成部材8とを備え、複数の像担持体の全てを中間転写ベルトに接触させ、複数の像担持体の全てを用いて画像を形成する複数色モードと、複数の像担持体の一つの像担持体を除く他の全ての像担持体を該中間転写ベルトから離間させ、前記一つの像担持体を用いて画像を形成する単色モードとを有する画像形成装置において、単色モードで画像形成を行うときに、複数色モードよりも中間転写ベルトの張力を低くするように、中間転写ベルトの張力を調整するベルト張力調整手段40を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、複数の張架ローラによって回転可能に張架された中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに接触して対向するように並設された複数の感光体ドラムを備えた中間転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置が知られている。
特許文献1の画像形成装置は、複数の張架ローラによって回転可能に張架された中間転写ベルトと、この中間転写ベルトに対向するように並設された複数の感光体ドラムを備えている。そして、周知の電子写真プロセスにより、感光体ドラムの表面にトナー像を形成し、感光体ドラムと中間転写ベルトとを接触させて形成した一次転写ニップで、感光体ドラム上のトナー像を中間転写ベルトに一次転写する。また、ニップ形成部材としての二次転写ローラを中間転写ベルトに当接させて二次転写ニップを形成しており、二次転写ニップに送り込んだ記録媒体である用紙に中間転写ベルト上のトナー像を二次転写する。
この画像形成装置は、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成するように複数の感光体ドラムの全てを用いるフルカラーモードと、単色のトナー像からなる画像を形成するように一つの感光体ドラムを用いる単色モードとを有している。フルカラーモードで画像形成を行うときには、複数の感光体ドラムの全てを中間転写ベルトに接触させているのに対して、単色モードで画像形成を行うときには、単色モードで画像形成に使用しない感光体ドラムを中間転写ベルトから離間させる。これにより、その離間させた感光体ドラムや中間転写ベルトなどの消耗を抑制し長寿命化を図っている。
二次転写ニップへの用紙突入時には、中間転写ベルトに瞬間的な負荷変動が発生し、中間転写ベルトに突発的な速度変動が生じ得る。そして、このような中間転写ベルトの突発的な速度変動は、複数の感光体ドラムが中間転写ベルトに接触しているフルカラーモードよりも、一つの感光体ドラムだけが中間転写ベルトに接触している単色モードでのほうが顕著である。
中間転写ベルトの突発的な速度変動が生じると、一次転写ニップを形成している感光体ドラムと中間転写ベルトとの間で速度差が生じ、感光体ドラムから中間転写ベルトへ一次転写されるトナー像が伸び縮みする。そのため、単色モードで画像形成した最終画像上においては、画像に濃淡が発生し画像濃度ムラが顕著にあらわれてしまうといった問題が生じる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、単色モードでの画像形成時に、中間転写ベルトの突発的な速度変動に起因した画像濃度ムラを低減させることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の像担持体と、複数の張架ローラによって回転可能に張架され、前記複数の像担持体の表面に担持されたトナー像が転写される無端状の中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写するための転写ニップを、前記中間転写ベルトに接することで形成するニップ形成部材とを備え、前記複数の像担持体の全てを前記中間転写ベルトに接触させ、該複数の像担持体の全てを用いて画像を形成する複数色モードと、前記複数の像担持体の一つの像担持体を前記中間転写ベルトに接触させ、該一つの像担持体を除く他の全ての像担持体を該中間転写ベルトから離間させ、該一つの像担持体を用いて画像を形成する単色モードとを有する画像形成装置において、前記単色モードで画像形成を行うときに、前記複数色モードよりも前記中間転写ベルトの張力を低くするように、前記中間転写ベルトの張力を調整するベルト張力調整手段を有することを特徴とするものである。
以上、本発明によれば、単色モードでの画像形成時に、中間転写ベルトの突発的な速度変動に起因した画像濃度ムラを低減させることができるという優れた効果がある。
実施形態1に係る画像形成装置のモノクロモード時における転写ユニットの拡大図。 参考構成例に係る画像形成装置の概略構成図。 中間転写ベルト上のエリアA1におけるベルト速度変動を示したグラフ。 転写位置ずれが発生したトナー像が転写された用紙の模式図。 フルカラーモード時における転写ユニットの拡大図。 モノクロモード時における転写ユニットの拡大図。 モノクロモード時における中間転写ベルトの一次転写面の各箇所での用紙突入時の中間転写ベルト速度変動の波形を示すグラフ。 (a)中間転写ベルトの張力に対する周波数特性(ゲイン)を示すグラフ、(b)モノクロモード時の中間転写ベルト一次転写面のエリアA3における用紙突入時の中間転写ベルト速度変動を示すグラフ。 実施形態1に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態1に係る画像形成装置のフルカラーモード時における転写ユニットの拡大図。 カム位置切り替え機構の制御回路図。 中間転写ベルトの張力調整動作に係る制御のフローチャート。 構成例2に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態2に係る画像形成装置の概略構成図。 実施形態2に係る画像形成装置の特殊画像モード時における転写ユニットの拡大図。 実施形態2に係る画像形成装置の全色画像モード時における転写ユニットの拡大図。
[参考構成例]
以下、参考構成例に係る画像形成装置について説明する。図2は、参考構成例に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット100Y,100C,100M,100Kを備えている。また、機内で転写材である用紙19を搬送するための複数のガイド板からなる用紙搬送路、レジストローラ対9、定着装置60、光書込ユニット80、及び、転写ユニット90なども備えている。さらに、画像形成装置内の各ユニットや各装置の動作を制御する、CPUやメモリなどを有する制御部も備えている。
本参考構成例の画像形成装置は、4つのプロセスユニット100Y,100C,100M,100Kを、後述する中間転写ベルト2に対してその無端移動方向に沿って並べた所謂タンデム型の構成になっている。各色のプロセスユニット100は、それぞれ像担持体たる感光体ドラム1と、その周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成装置本体に対して着脱可能になっている。そして、互いに使用するトナーの色が異なる点以外は同様の構成になっている。
Y用のプロセスユニット100Yを例にすると、ベルト像担持体たる感光体ドラム1Yの周囲に、帯電装置103Y、現像装置101Y、ドラムクリーニング装置102Y等を有している。プロセスユニット100Yの感光体ドラム1Yは、駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめる。
帯電装置103Yは、回転駆動される感光体ドラム1Yの周面をトナーの帯電極性と同極性に一様帯電せしめる。光書込ユニット80は、画像情報に基づいて、レーザーダイオードを駆動して、回転中の帯電した感光体ドラム1Yに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向せしめながら照射することで、光走査処理をおこなう。これにより、感光体ドラム1Yには、Y画像情報に基づいた静電潜像が形成される。感光体ドラム1Yとしては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置101Yは、磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いて、感光体ドラム1Y上の静電潜像を現像する。二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像をおこなうタイプのものを使用していもよい。現像によって感光体ドラム1Y上に形成されたYトナー像は、後述するY用の一次転写ニップで中間転写ベルト2のおもて面に転写される。このようにしてYトナー像を転写した後の感光体ドラム1Y上に付着している転写残トナーは、ドラムクリーニング装置102Yによって感光体ドラム1Y表面から除去される。このクリーニングに先立って、感光体ドラム1Yの表面は除電ランプによる光照射を受けて除電される。Y用のプロセスユニット100Yについて説明したが、M,C,K用のプロセスユニットにおいても、同様にして感光体ドラム1M,1C,1Kの表面にM,C,Kトナー像が形成される。
4つのプロセスユニット100Y,100C,100M,100Kの下方には、転写ユニット90が配設されている。この転写ユニット90は、ベルト像担持体たる中間転写ベルト2を有しており、中転駆動ローラ3、入口ローラ4、二次転写対向ローラ5、テンションローラ6、及び、従動ローラ7などの張架ローラによって中間転写ベルト2が回転可能に張架されている。そして、中転駆動ローラ3の回転駆動力によって、中間転写ベルト2を図中時計回り方向に無端移動させる。
プロセスユニット100Y,100C,100M,100Kは、中間転写ベルト2の中転駆動ローラ3と従動ローラ7との間の張架領域にあるおもて面である一次転写面に沿って配置されている。中間転写ベルト2は、中間転写ベルト2の裏面側から一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kによって感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kに向けて押圧されることで、感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kと当接する。これにより、感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kと中間転写ベルト2との当接部に、Y,C,M,K用の一次転写ニップが形成される。そして、一次転写ローラ24Y,24C,24M,24Kに、それぞれ電源から一次転写バイアスが印加されることで、感光体ドラム1Y,1C,1M,1K上のトナー像を中間転写ベルト2に向けて静電移動させる一次転写電界が形成される。
中転駆動ローラ3の回転駆動による図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,C,M,K用の一次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト2のおもて面には、各一次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて一次転写される。この重ね合わせの一次転写により、中間転写ベルト2のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト2の図中下方には、当接部材たる二次転写ローラ8が配設されており、中間転写ベルト2における二次転写対向ローラ5に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して二次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト2のおもて面と、二次転写ローラ8とが当接する二次転写ニップが形成されている。なお、中間転写ベルト2を挟んで二次転写対向ローラ5と反対の側には、二次転写ローラ8を含む二次転写ユニット10を備えている。二次転写ユニット10を二次転写部下流側のある支点43を中心に回転可能な構成にしており、二次転加圧バネ44の引張りバネ荷重により、二次転写ローラ8が中間転写ベルト2を介して二次転写対向ローラ5に押し当てて配置されている。
二次転写ローラ8の軸中心は、二次転写対向ローラ5の軸中心よりも、用紙搬送方向上流側に位置している。本参考構成例においては、二次転写ローラ8をモータにより図中反時計回りに回転駆動させている。なお、二次転写ローラ8が中間転写ベルト2に対して連れ回る構成でもよい。ベルトループ内の二次転写対向ローラ5には、電源によってトナーと同極性の二次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ外の二次転写ローラ8は接地されている。これにより、二次転写ニップ内に二次転写電界が形成されている。
二次転写ニップよりも用紙搬送方向上流側には、レジストローラ対9が配設されている。画像形成に並行して、給紙カセット20から給紙ローラ18により用紙19を繰り出し、用紙搬送経路に入れ、搬送ローラ16で搬送してレジストローラ対9に突き当てて止める。レジストローラ対9に挟み込んだ用紙19を中間転写ベルト2上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。二次転写ニップ内では、中間転写ベルト2上の4色トナー像が二次転写電界やニップ圧の影響によって転写材たる用紙19に一括二次転写され、用紙19の白色と相まってフルカラー画像となる。二次転写ニップを通過した用紙19は、2つの張架ローラに回転可能に張架された搬送ベルト11により定着装置60に向けて送られる。
定着装置60は、定着ローラ63と加熱ローラ64とで張架された定着ベルト61に対して加圧ローラ62を圧接して構成する。定着ベルト61は加熱ローラ64内のIHコイルによって加熱され、画像定着に必要な温度まで加熱される。一方、加圧ローラ62にも内部にヒーターを内蔵しており、待機時の予備加熱に使用している。用紙19上の未定着画像は、定着ベルト61と加圧ローラ62とのニップ部において熱と圧力を与えられ、用紙19に定着される。なお、定着装置60のヒーターはIHコイルを用いたものでなくてもよく、熱ローラ対で構成された方式であっても良い。
定着装置60で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、図示しない排紙トレイに排出される。または、図示しない両面反転機構により再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録、定着して後、排紙トレイに排出する。
この電子写真装置において、印刷ジョブが投入されると、駆動モータで中転駆動ローラ3を回転駆動して他の支持ローラを従動回転させ、中間転写ベルト2を回転駆動させる。なお、ほぼ同時に別の駆動モータで二次転写ローラ8を回転駆動している。それらとほぼ同時に個々のプロセスユニット100において、感光体ドラム1を回転して各感光体ドラム1Y,1C,1M,1K上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の色別情報を用いて露光、現像し、単色のトナー画像を形成する。そして、中間転写ベルト2の移動とともに、それらの単色のトナー画像を感光体ドラム1Y,1C,1M,1K上から中間転写ベルト2上へ順次転写して、中間転写ベルト2上に合成カラー画像を形成する。
一方、画像形成に並行して、給紙ローラ18を回転し、給紙カセット20から用紙19を繰り出し、分離ローラ17で1枚ずつ分離して用紙搬送路54に入れ、搬送ローラ16で用紙19を搬送し、レジストローラ対9に用紙19の先端を突き当てて止める。または、手差し給紙部50に設けられた手差しトレイ51から手差し給紙ローラ52により手差し給紙路53へ用紙19を繰り出し、手差し給紙路53から用紙搬送路54を経由して、同じくレジストローラ対9に用紙19の先端を突き当てて止める。そして、中間転写ベルト2上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ対9を回転し、中間転写ベルト2と二次転写ローラ8との間に用紙19を送り込み、二次転写ローラ8で転写して用紙19上にカラー画像を記録する。
画像転写後の用紙19は、中間転写ベルト2と搬送ベルト11の搬送力により定着装置60へと送り込み、定着装置60で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、図示しない排紙トレイに排出される。または、図示しない両面反転機構により再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録、定着して後、排紙トレイに排出する。
また、本参考構成例に係る画像形成装置では、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色重ね画像を形成する複数色モードであるフルカラーモードと、黒単色の画像を形成する単色モードであるモノクロモードとを有している。フルカラーモードとモノクロモードとは、画像形成装置に設けられた操作部などにより選択可能である。そして、フルカラーモードが選択されたら、中間転写ベルト2に対して4つの感光体ドラム1Y,1M,1C,1K全てが当接するように接離機構121を制御する。一方、モノクロモードが選択されたら、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Kのみが当接するように接離機構121を制御する。
付勢機構120は、黒色用の一次転写ローラ24Kを回転自在に保持する揺動アーム120aや、揺動アーム120aを引っ張る引っ張りバネ120b等で構成される。揺動アーム120aの支軸120cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、引っ張りバネ120bにより揺動アーム120aが引っ張られることで、感光体ドラム1Kに向かって一次転写ローラ24Kを付勢する方向に揺動アーム120aを回動させる力が働く。これにより、一次転写ローラ24Kが中間転写ベルト2と接触するとともに、所定の加圧力で中間転写ベルト2と黒色用の感光体ドラム1Kとが接触する。
接離機構121は、カラー用の3つの一次転写ローラ24Y,24M,24Cを回転自在に保持する揺動アーム121a、揺動アーム121aの下面に当接する偏心カム121b、偏心カム121bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム121aを軸支する支軸121cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータにより偏心カム121bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Y,1M,1Cに対して一次転写ローラ24Y,24M,24Cが離間または当接する方向に揺動アーム121aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Y,1M,1Cの相対的な接離動作がおこなわれる。
図5は、フルカラーモード時における転写ユニットの拡大図である。図5に示すフルカラーモード時には、揺動アーム121aの下面を押し上げる位置に偏心カム121bを回転させ、支軸121cを中心に揺動アーム121aを図中時計回りに回転移動させる。すると、一次転写ローラ24Y,24C,24Mが中間転写ベルト2と接触するとともに、所定の加圧力で中間転写ベルト2とカラー用の感光体ドラム1Y,1C,1Mとが接触する。これにより、付勢機構120によって中間転写ベルト2の表面に接触している感光体ドラム1Kも含めて、全ての感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kが中間転写ベルト2の表面に接触した状態となる。そのため、各感光体ドラム1Y,1C,1M,1K上の各色のトナー像を中間転写ベルト2上に重ね合わせて転写できる状態となる。
図6は、モノクロモード時における転写ユニットの拡大図である。図6に示すモノクロモード時には、揺動アーム121aの下面に対する押上げ力が解除される位置に偏心カム121bを回転させ、支軸121cを中心に揺動アーム121aを図中反時計回りに回転移動させる。すると、一次転写ローラ24Y,24C,24Mが中間転写ベルト2から離間するとともに、中間転写ベルト2とカラー用の感光体ドラム1Y,1C,1Mとが離間する。これにより、付勢機構120によって中間転写ベルト2の表面に接触している感光体ドラム1K以外の感光体ドラム1Y,1M,1Cが中間転写ベルト2の表面から離間した状態となる。そのため、感光体ドラム1K上の黒色のトナー像のみを中間転写ベルト2上に転写できる状態となる。
次に、従来の画像形成装置の中間転写ベルト2の課題について説明する。用紙19が二次転写ニップに突入する際、図2中符号T1で示す地点、すなわち、M用のプロセスユニット100Yの一次転写ニップとK用のプロセスユニット100Yの一次転写ニップとの間の中間転写ベルト箇所には、図3に示すような速度変動が発生する。このような現象は、特に厚紙(例えば、連量が220[kg紙]、坪量が256[g/m紙]以上の紙)を通紙するときに、より顕著に見られる現象である。
一方、各感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kは、用紙19の二次転写ニップ突入時においても速度変化なく回転駆動するので、各感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kと中間転写ベルト2との間には速度差が発生する。この速度差によって、各一次転写ニップでは転写位置ずれが発生する。
一次転写ニップから二次転写ニップまでの距離をLとしたとき、用紙19上における用紙先端から距離Lの位置には、図4に示すように、正常な画像の部分Iよりも薄い部分Iと濃い部分Iが局所的に生じて濃度ムラを引き起こす。
このように、用紙突入時に発生する一次転写ニップにおける転写位置ずれを抑えるためには、二次転写ニップへの用紙突入時における中間転写ベルト2の速度変動を抑制する必要がある。そして、用紙突入時に二次転写ニップの中間転写ベルト箇所で生じる速度変動が一次転写ニップへ伝わるのを抑制し、このような局所的な濃度ムラ(濃淡)が生じる画質劣化を抑制する。なお、複数色の画像形成を行った場合は、各色で一次転写ニップから二次転写ニップまでの距離が異なるため、各色で用紙先端から濃度ムラまでの距離Lが異なる。
現在の一般的な画像形成装置では、モノクロモードとフルカラーモードとでは、一次転写ニップでの中間転写ベルト2の張架姿勢が異なる。すなわち、フルカラーモードでは、図5に示すように、4つの一次転写ニップ全てが加圧され、各色のトナー像が中間転写ベルト2に転写される。それに対して、モノクロモードでは、図6に示すように、K以外の一次転写ローラ24Y,24C,24Mが中間転写ベルト2に対して退避する構成になっている。
特許第4701900号公報の段落番号0036にもあるように、フルカラーモードでは、四箇所の一次転写ニップで中間転写ベルト2が感光体ドラム1からの駆動力を得るため、用紙突入時の中間転写ベルト速度変動が抑制される。一方、モノクロモードでは、一箇所の一次転写ニップしかなく、感光体ドラム1から中間転写ベルト2に得られる駆動力が小さいため、用紙突入時の中間転写ベルト速度変動が発生しやすくなる。
図7に、モノクロモード時における中間転写ベルト2の一次転写面の各箇所(図6に示すエリアA1、エリアA2、エリアA3)での用紙突入時の中間転写ベルト速度変動の波形を示す。なお、図7の縦軸は速度変動率[%]であり、横軸は経過時間[sec]である。
中間転写ベルト2の一次転写面の各箇所において、エリアA1、エリアA2、エリアA3の順で中転駆動ローラ3から離れるにしたがって、中間転写ベルト速度変動が大きくなっていることがわかる。これは、中間転写ベルト2の一次転写面においてエリアA3の位置は、エリアA1やエリアA2に比べて中転駆動ローラ3から最も遠く、中転駆動ローラ3からの駆動力が伝わりにくいため、中間転写ベルト速度変動が大きくなっていると考えられる。
本願発明者が解析をさらに進めたところ、中間転写ベルト2の張力と速度変動との間には、相関関係があることがわかった。図8(a)は、中間転写ベルト2の張力に対する周波数特性(ゲイン)を示すグラフである。図8(b)は、モノクロモード時の中間転写ベルト一次転写面のエリアA3における用紙突入時の中間転写ベルト速度変動を示すグラフである。
前記周波数特性は、中転駆動ローラ3を回転駆動させる中転駆動モータのトルクを入力、中間転写ベルト2の一次転写面のエリアA3の位置における速度を出力としている。図8(a)に示すように、中間転写ベルト2の張力が大きくなるにつれてゲインが大きくなっていることがわかる。また、図8(b)に示すように、中間転写ベルト2の張力が大きくなるにつれて、中間転写ベルト2の速度変動も大きくなることがわかる。つまり、中間転写ベルト2の張力が大きくなるほど、中間転写ベルト2の速度変動が増幅されやすくなるため、用紙突入時の外乱が入力されたときの速度変動も大きくなる。
[実施形態1]
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
本実施形態に係る画像形成装置は、4つのプロセスユニット100Y,100C,100M,100Kを備えている。各プロセスユニット100は、感光体ドラム1の周囲に現像装置101やドラムクリーニング装置102や帯電装置103等が設けられている。各プロセスユニット100は、それぞれ感光体ドラム1と、その周囲に配設される現像装置101やドラムクリーニング装置102や帯電装置103とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、画像形成装置本体に対して着脱可能になっている。また、画像形成装置には各ユニットや各装置の動作を制御する、CPUやメモリなどを有する制御部が設けられている。
プロセスユニット100Y,100C,100M,100Kの下方には、転写ユニット90が設けられている。この転写ユニット90では、中転駆動ローラ3、入口ローラ4、二次転写対向ローラ5、及び、従動ローラ7などの張架ローラによって図中反時計まわり方向に中間転写ベルト2が回転可能に張架されている。また、中間転写ベルト2の一次転写面に沿って中間転写ベルト回転方向に上流側から下流側に、プロセスユニット100Y、プロセスユニット100C、プロセスユニット100M、プロセスユニット100Kの順で配置されている。そのため、本実施形態に係る画像形成装置においては、中転駆動ローラ3から一次転写面に沿って最も離れた位置に感光体ドラム1Kが配置されている。
転写ユニット90には、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Kを相対的に接離させる第一接離機構111と、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Y,1M,1Cを相対的に接離させる第二接離機構112とが設けられている。
第一接離機構111は、黒色用の一次転写ローラ24Kを回転自在に保持する揺動アーム111a、揺動アーム111aに当接する偏心カム111b、偏心カム111bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム111aの支軸111cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カム111bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Kに対して一次転写ローラ24Kが離間または当接する方向に揺動アーム111aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Kの相対的な接離動作がおこなわれる。
同様に、第二接離機構112は、カラー用の3つの一次転写ローラ24Y,24M,24Cを回転自在に保持する揺動アーム112a、揺動アーム112aに当接する偏心カム112b、偏心カム112bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム112aの支軸112cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カム112bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Y,1M,1Cに対して一次転写ローラ24Y,24M,24Cが離間または当接する方向に揺動アーム112aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Y,1M,1Cの相対的な接離動作がおこなわれる。
本実施形態に係る画像形成装置では、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4色重ね画像を形成する複数色モードであるフルカラーモードと、黒単色の画像を形成する単色モードであるモノクロモードとを有している。フルカラーモードとモノクロモードとは、画像形成装置に設けられた操作部などにより選択可能である。そして、フルカラーモードが選択されたら、中間転写ベルト2に対して4つの感光体ドラム1Y,1M,1C,1K全てが当接するように第一接離機構111及び第二接離機構112を制御する。一方、モノクロモードが選択されたら、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Kのみが当接するように第一接離機構111及び第二接離機構112を制御する。
なお、本実施形態に係る画像形成装置の他の構成については、上述した参考構成例に係る画像形成装置と略同様であるため、その説明は省略する。
[構成例1]
図1は、モノクロモード時における転写ユニットの拡大図である。図10は、フルカラーモード時における転写ユニットの拡大図である。本構成例に係る画像形成装置では、特にモノクロモード時において、転写ユニット90の中転駆動ローラ3から最も離れた感光体ドラム1K近傍の一次転写面で中間転写ベルト2の速度が最も変動しやすい。そのため、感光体ドラム1Kから中間転写ベルト2への黒トナー像の一次転写中に、用紙19が二次転写ニップに突入または抜けた場合、黒トナー像の画像濃度ムラや転写位置ずれが発生する。
本構成例の画像形成装置においては、変位可能に設けられた従動ローラ7が中間転写ベルト2に張力を付与する張力付与用張架ローラとして機能している。そして、中間転写ベルト2の内周側から外周側に向けて従動ローラ7が、加圧手段であるベルトテンションバネ42で加圧されて、中間転写ベルト2に張力を付与しながら中間転写ベルト2を張架している。
また、この画像形成装置には、中間転写ベルト2の張力を調整可能なように、従動ローラ7を付勢するベルトテンションバネ42の支持部に偏心カム41を突き当てる形で配置した、中間転写ベルト2の張力を調整するベルト張力調整機構40が設けられている。そして、カム駆動モータからの駆動力により偏心カム41を回転させることで、ベルトテンションバネ42の支持部の位置を切り替えて、ベルトテンションバネ42の付勢力を変化させる。これにより、ベルトテンションバネ42により軸受が押圧された従動ローラ7が、前記付勢力の増減に応じて、中間転写ベルト2の内側から外側、または、外側から内側へ変位することで、中間転写ベルト2の張力を変化させることができる。また、偏心カム41の回転角度を調整することで、従動ローラ7を多段階に変位させることができるので、中間転写ベルト2の張力調整が容易になる。
本構成例の画像形成装置では、上記参考構成例で説明した解析の結果から、モノクロモード時における中間転写ベルト2の張力を、フルカラーモード時における中間転写ベルト2の張力よりも低く設定するようにしている。このように中間転写ベルト2の張力を設定することで、最も画像濃度ムラや転写位置ずれを起こしやすいモノクロモード時の中間転写ベルト速度変動を軽減でき、黒トナー像の画像濃度ムラや転写位置ずれを抑制することができる。
なお、モノクロモード時に中間転写ベルト2の張力を、フルカラーモード時よりも低く設定することで、中間転写ベルト2の速度変動を抑制できるが、このように中間転写ベルト2の張力を低くすることは、副作用を伴う。例えば、特許第5016146号公報の段落番号0005にもあるように、中間転写ベルト2の張力を低くし過ぎることで、中間転写ベルト2に波打ちが発生し一次転写ニップ幅が変動してしまい、転写不良を引き起こすおそれがある。
このような副作用が、どの程度のベルト張力で生じるかは、温湿度環境やプロセス条件等によって異なる。そのため、中間転写ベルト速度変動による転写位置ずれと、画像品質を見ながら、適宜調整可能であることが望ましく、中間転写ベルト2の張力を多段階に制御可能とするのが望ましい。その場合、偏心カム41を回転駆動させるカム駆動モータ32(図11参照)をステッピングモータとし、所定の角度で保持するのが望ましい。
図11は、偏心カム41の回転を駆動制御するカム位置切り替え機構30の制御回路図を示すものである。図11に示すように、外部インターフェース(I/F)26からの指令が、駆動司令部27内のマイクロプロセッサ28へと入力される。すると、マイクロプロセッサ28は、中間転写ベルト2の張力とカム回転角度のテーブル値を予め保持したメモリ29から、適切な回転角度を受け取る。そして、カム位置切り替え機構30の駆動ドライバ31に送り、カム駆動モータ32を所定の角度だけ回転させる。このような構成により、中間転写ベルト2の張力を調整可能としている。なお、外部インターフェース26からのベルト張力設定だけではなく、ユーザーが設定した紙厚に応じて、中間転写ベルト2の張力を調整可能なようにしてもよい。
二次転写ニップへの用紙突入時における、用紙19の紙厚と中間転写ベルト2の速度変動とは概ね比例している。そのため、二次転写ニップへの用紙突入時の中間転写ベルト速度変動が小さく、画像品質に問題がない程度の紙厚の場合は、中間転写ベルト2の張力をフルカラーモード時と同等に設定しておく。一方、二次転写ニップへの用紙突入時の中間転写ベルト速度変動が大きく、画像品質に影響がある紙厚(例えば300[g/m]以上)の場合は、中間転写ベルト2の張力をフルカラーモード時よりも低い値に切り替えられるようにする。
図12に、中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御のフローチャートを示す。ユーザーが設定した紙厚や印刷モードが、外部インターフェース26を通じて、駆動司令部27に入力される(S1)。そして、厚紙、且つ、モノクロモードの場合には(S2でYES)、中間転写ベルト2の張力調整ONの処理を実行する(S3)。これにより、偏心カム41をカム駆動モータ32によって回転させ、中間転写ベルト2の張力を所定量弱める(予め設定されたモノクロモードに対応した中間転写ベルト2の張力に調整する)。この際、予め紙厚やベルト張力やカム回転角度などのテーブル値を保持したメモリ29から適切なカム回転角度を受け取り、駆動ドライバ31に回転角度に応じた指令電圧を出力して、カム駆動モータ32を所定の角度だけ回転させるようにすればよい。
中間転写ベルト2の張力調整を行った後、印刷を開始し(S4でYES)、印刷処理を行って(S5)、印刷が終了したら(S6でYES)、中間転写ベルト2の張力調整OFFの処理を実行する(S7)。これにより、偏心カム41をカム駆動モータ32によって回転させ、中間転写ベルト2の張力を元に戻す(予め設定されたフルカラーモードに対応した中間転写ベルト2の張力に調整する)。そして、中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御を終了する。一方、厚紙、且つ、モノクロモードでは無い場合には(S2でNO)、中間転写ベルト2の張力調整動作を行わず、中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御を終了する。
[構成例2]
図13は、構成例2に係る画像形成装置の概略構成図である。上述したような中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御などで用いる用紙19の紙厚としては、構成例1に係る画像形成装置のように、ユーザーによって操作部から設定しても良いが、ユーザーが設定した紙厚設定が適切でない場合がある。そこで、本構成例に係る画像形成装置においては、給紙カセット20から給紙された用紙19の紙厚を検知する紙厚検知部70を設けている。
紙厚検知部70には、搬送ローラ16に対向する対向ローラ76や、対向ローラ76を変位させるためのリンク機構や、リンク機構に設けられ対向ローラ76の変位に連動して変位するリンク部材73の変位量を検知する測距センサ71などが設けられている。リンク機構は、回転軸72に回転可能に軸支された対向ローラ76を保持するリンク部材73、リンク部材73を回動可能に軸支する軸部材74、及び、リンク部材73に引っ張り力を付与する引っ張りバネ75などで構成されている。リンク部材73には引っ張りバネ75からの引っ張り力が付与されているため、その引っ張り力によりリンク部材73には軸部材74を中心に図13中時計回り方向へ回動させるような力が働いている。これにより、リンク部材73に保持された対向ローラ76が搬送ローラ16に押し付けられ、搬送ローラ16と対向ローラ76とで用紙19を挾持搬送するための搬送ニップが形成されている。
一方、搬送ニップに用紙19が入り込むと、用紙19の厚み分だけ対向ローラ76が搬送ローラ16から離れる方向に押され、リンク部材73が引っ張りバネ75からの引っ張り力に抗して、軸部材74を中心に図13中反時計回り方向へ回動する。測距センサ71は、リンク部材73の対向ローラ近傍の検知対象面73aに対向させて設けられており、測距センサ71と検知対象面73aとの距離を測定する。そして、用紙19が搬送ニップを通過する前と通過中それぞれにおける測距センサ71の測定結果に基づいて、リンク部材73の変位量を検知できるようにしている。予めリンク部材73の変位量と用紙19の紙厚との関係を規定したテーブルを作成しておけば、測距センサ71の測定結果に基づいて検知されたリンク部材73の変位量に応じて、用紙19の紙厚を検知することができる。
このように紙厚検知部70によって検知された用紙19の紙厚は、外部インターフェース26を通じて駆動司令部27に入力され、構成例1で図12を用いて説明したような、中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御で用いられる。なお、本構成例の画像形成装置で行われる中間転写ベルト2の張力調整動作に係る制御は、用紙19の紙厚をユーザーが操作部から設定するか、紙厚検知部70によって用紙19の紙厚を検知するかの違い以外、構成例1の画像形成装置と同じである。
[実施形態2]
図14は、実施形態2に係る画像形成装置の概略構成図である。図14に示すように、画像形成装置の中央には、転写ユニット90が設置されている。また、黒色トナー用のプロセスユニット100Kと、カラー画像を形成するための3色(イエロー、マゼンタ、シアン)に対応した有色トナー用のプロセスユニット100Y、100M、100Cとが設けられている。さらに、黒色トナー及び有色トナーとは異なる異種トナーである特殊トナーに対応した特殊トナー用のプロセスユニット100Sも設けられている。なお、特殊トナーとしては、透明トナーや白トナーなどが挙げられる。また、画像形成装置には各ユニットや各装置の動作を制御する、CPUやメモリなどを有する制御部が設けられている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置における転写ユニット90について説明する。転写ユニット90には、感光体ドラム1S,1Y,1C,1M,1Kはそれぞれ中間転写ベルト2のおもて面に対向するように並設されている。また、中間転写ベルト2を介して感光体ドラム1S,1Y,1C,1M,1Kと対向するように、一次転写ローラ24S,24Y,24C,24M,24Kが設けられている。なお、本実施形態においては、中転駆動ローラ3から一次転写面に沿って最も離れた位置に感光体ドラム1Sが配置されている。そして、一次転写ローラ24S,24Y,24C,24M,24Kは、それぞれ、中間転写ベルト2を感光体ドラム1Y,1M,1C,1K,1Sとの間に挟み込んで一次転写ニップを形成可能となっている。また、テンションローラ6は、中間転写ベルト2の外周面に当接している。
転写ユニット90には、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Kを相対的に接離させる第一接離機構111が設けられている。また、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Y,1M,1Cを相対的に接離させる第二接離機構112が設けられている。さらに、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Sを相対的に接離させる第三接離機構113が設けられている。
第一接離機構111は、黒色用の一次転写ローラ24Kを回転自在に保持する揺動アーム111a、揺動アーム111aに当接する偏心カム111b、偏心カム111bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム111aの支軸111cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カム111bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Kに対して一次転写ローラ24Kが離間または当接する方向に揺動アーム111aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Kの相対的な接離動作がおこなわれる。
同様に、第二接離機構112は、カラー用の3つの一次転写ローラ24Y,24M,24Cを回転自在に保持する揺動アーム112a、揺動アーム112aに当接する偏心カム112b、偏心カム112bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム112aの支軸112cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。 そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カム112bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Y,1M,1Cに対して一次転写ローラ24Y,24M,24Cが離間または当接する方向に揺動アーム112aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Y,1M,1Cの相対的な接離動作がおこなわれる。
また、第三接離機構113は、特殊トナー用の一次転写ローラ24Sを回転自在に保持する揺動アーム113a、揺動アーム113aに当接する偏心カム113b、偏心カム113bを回転駆動するステッピングモータ等で構成される。揺動アーム113aの支軸113cは、転写ユニット90の側板に回転自在に支持されている。そして、制御部によって制御されたステッピングモータによって偏心カム113bが所定角度回転駆動されることで、感光体ドラム1Sに対して一次転写ローラ24Sが離間または当接する方向に揺動アーム113aが回動する。こうして、中間転写ベルト2に対する感光体ドラム1Sの相対的な接離動作がおこなわれる。
本実施形態に係る画像形成装置では、黒単色の画像を形成する単色モードであるモノクロモードと、特殊トナーのみを用いた単色モードである特殊画像モードと、5色のトナーを用いた複数色モードである複数色モードである全色画像モードとを有している。モノクロモードと特殊画像モードと全色画像モードとは、例えば、画像形成装置に設けられた操作部などによりユーザーによって選択可能である。
黒トナーのみを用いた単色モードであるモノクロモードでは、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Kのみが当接されて他の4つの感光体ドラム1S,1Y,1M,1Cが離間するように各接離機構が制御された状態で画像形成が行われる。
図15は、特殊トナーのみを用いた単色モードである特殊画像モード時における転写ユニットの拡大図である。特殊トナーのみを用いた単色モードである特殊画像モードでは、中間転写ベルト2に対して感光体ドラム1Sのみが当接されて他の4つの感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kが離間するように各接離機構が制御された状態で画像形成がおこなわれる。特殊画像モードは、例えば、本実施形態の画像形成装置や他の画像形成装置などによって既に画像が形成されている用紙19に対して、2次的なプリント処理を施したい場合等に選択される。具体的には、既にフルカラー画像が形成されている用紙19に対して、事後的に画像の光沢度を調整したり凹凸感を持たせたりしたい場合等に、特殊画像モードが選択されることになる。
図16は、5色のトナーを用いた複数色モードである全色画像モード時における転写ユニットの拡大図である。5色のトナーを用いた複数色モードである全色画像モードでは、中間転写ベルト2に対して5つの感光体ドラム1Y,1M,1C,1K,1S全てが当接するように各接離機構が制御された状態で画像形成がおこなわれる。
本実施形態の画像形成装置においては、ベルト張力調整機構40が設けられており、中間転写ベルト2の張力を調整可能なように、中間転写ベルト2に張力を付与するベルトテンションバネ42の支持部に偏心カム41を突き当てる形で配置している。そして、カム駆動モータからの駆動力により偏心カム41を回転させることで、全色画像モードと特殊画像モードにおいて、ベルトテンションバネ42の支持部の位置を切り替え、従動ローラ7を変位させることにより中間転写ベルト2の張力調整を可能としている。
本実施形態に係る画像形成装置では、特に特殊画像モード時において、転写ユニット90の中転駆動ローラ3から最も離れた感光体ドラム1S近傍の一次転写面で中間転写ベルト2の速度が最も変動しやすい。そのため、感光体ドラム1Sから中間転写ベルト2への特殊トナー像の一次転写中に、用紙19が二次転写ニップに突入または抜けた場合、特殊トナー像の画像濃度ムラや転写位置ずれが発生する。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置においては、図15に示す特殊画像モード時において中間転写ベルト2の張力を、図16に示す全色画像モード時よりも低く設定するようにしている。このように中間転写ベルト2の張力を設定することで、特殊画像モード時に全色画像モード時よりもベルト張力を低くした分、ベルト回転方向に伝わる振動の感度を下げることができる。よって、中転駆動ローラ3から一次転写面に沿って最も離れた位置に配置された感光体ドラム1S近傍の一次転写面の中間転写ベルト速度変動を軽減でき、特殊トナー像の転写位置ずれを抑制することができる。これにより、特殊トナーとして透明トナーを用いた場合には、透明トナーを用いた特殊画像モード時の局所的な光沢ムラを抑制することができる。また、特殊トナーとして白トナーを用いた場合には、白トナーを用いた特殊画像モード時の白トナー像の濃度ムラを抑制することができる。
なお、必要に応じて、実施形態1の構成例2に係る画像形成装置のように、用紙19の紙厚を検知する紙厚検知部70を設け、紙厚検知部70で検知された紙厚に応じて中間転写ベルト2の張力調整を行うようにしても良い。
[変形例]
図14に示したような順で5つのプロセスユニット100S,100Y,100C,100M,100Kを設けた画像形成装置に対して、プロセスユニット100Sとプロセスユニット100Yとの間に位置するようにプロセスユニット100Kを配置しても良い。また、これに伴い、図15などに示した第二接離機構112と第三接離機構113との間に、第一接離機構111が位置するように配置する。
そして、特殊トナーのみを用いた単色モードである特殊画像モード時だけではなく、黒単色の画像を形成する単色モードであるモノクロモード時においても、中間転写ベルト2の張力を全色画像モード時よりも低く設定する。このように中間転写ベルト2の張力を設定することで、モノクロモード時に全色画像モード時よりもベルト張力を低くした分、ベルト回転方向に伝わる振動の感度を下げることができる。よって、中転駆動ローラ3から一次転写面に沿って最も離れた位置に配置された感光体ドラム1Sの次に、中転駆動ローラ3から離れた位置に配置された感光体ドラム1K近傍の一次転写面の中間転写ベルト速度変動を軽減できる。したがって、感光体ドラム1S近傍の一次転写面に次いで中間転写ベルト速度変動が大きい、感光体ドラム1K近傍の一次転写面の中間転写ベルト速度変動を軽減できる分、黒トナー像の画像濃度ムラや転写位置ずれを抑制することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
感光体ドラム1Y,1C,1M,1Kなどの複数の像担持体と、複数の張架ローラによって回転可能に張架され、前記複数の像担持体の表面に担持されたトナー像が転写される無端状の中間転写ベルト2などの中間転写ベルトと、前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙19などの記録媒体に転写するための二次転写ニップなどの転写ニップを、前記中間転写ベルトに接することで形成する二次転写ローラ8などのニップ形成部材とを備え、前記複数の像担持体の全てを前記中間転写ベルトに接触させ、当該複数の像担持体の全てを用いて画像を形成するフルカラーモードなどの複数色モードと、前記複数の像担持体の感光体ドラム1Kなどの一つの像担持体を前記中間転写ベルトに接触させ、当該一つの像担持体を除く感光体ドラム1Y,1C,1Mなどの他の全ての像担持体を当該中間転写ベルトから離間させ、当該一つの像担持体を用いて画像を形成するモノクロモードなどの単色モードとを有する画像形成装置において、前記単色モードで画像形成を行うときに、前記複数色モードよりも前記中間転写ベルトの張力を低くするように、前記中間転写ベルトの張力を調整するベルト張力調整機構40などのベルト張力調整手段を有する。
本願発明者が鋭意研究を重ねた結果、中間転写ベルトの張力の大きさと、転写ニップへの記録媒体突入時における中間転写ベルトの速度変動との間には相関関係があることがわかった。つまり、上述したような解析の結果から、中間転写ベルトの張力が大きくなるほど、中間転写ベルトの速度変動が増幅されやすくなるため、転写ニップへの記録媒体突入時の衝撃などの外乱が入力されたときの中間転写ベルトの速度変動も大きくなることがわかった。
(態様A)においては、単色モードで画像形成を行うときに、複数色モードよりも中間転写ベルトの張力を低くするように、中間転写ベルトの張力をベルト張力調整手段によって調整する。これにより、単色モードでの画像形成時に中間転写ベルトの張力が複数色モードと同じ場合よりも、中間転写ベルトの張力を低くした分、中間転写ベルトの速度変動を軽減させることができる。よって、単色モードでの画像形成時に、中間転写ベルトの突発的な速度変動に起因した画像濃度ムラを低減させることができる。
(態様B)
(態様A)において、前記複数の張架ローラの一つが、前記中間転写ベルトを回転駆動させる中転駆動ローラ3などの駆動ローラであり、前記単色モードでは、前記駆動ローラから最も離れた感光体ドラム1Kなどの像担持体を用いて画像形成を行う。これによれば、上記実施形態について説明したように、中間転写ベルト速度変動が大きくなる、駆動ローラから最も離れた位置に配置された像担持体近傍の一次転写面における中間転写ベルト速度変動を軽減でき、画像濃度ムラや転写位置ずれを抑制できる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、前記複数の張架ローラの一つが、前記中間転写ベルトに張力を付与するように当該中間転写ベルトに対して付勢された従動ローラ7などの張力付与用張架ローラであり、前記ベルト張力調整手段は、前記張力付与用張架ローラを変位させて前記中間転写ベルトの張力を調整する。これによれば、上記実施形態について説明したように、中間転写ベルトに対する張力付与用張架ローラの接触圧を制御できるので、振動抑制に適切なベルト張力を設定することができる。
(態様D)
(態様C)において、前記ベルト張力調整手段は、前記記録媒体の厚さに応じて、前記張力付与用張架ローラの位置を変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録媒体の厚さに比例して大きくなる転写ニップへの記録媒体突入時のベルト速度変動に応じて、ベルト張力を調整することができ、ベルト速度変動を適切に抑制することができる。また、記録媒体の厚さが薄く、ベルト速度変動が小さい場合にベルト張力を高めることがないため、ベルト張力を高めることにより生じ得る副作用を抑制することができる。
(態様E)
(態様D)において、前記記録媒体の厚さを検知する紙厚検知部70などの記録媒体厚さ検知手段を有しており、前記記録媒体厚さ検知手段が検知した記録媒体厚さに応じて、前記張力付与用張架ローラの位置を変更する。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録媒体の厚さ設定をユーザーが誤ったとしても、適切な記録媒体の厚さに応じたベルト張力を設定することができる。
(態様F)
(態様C)、(態様D)または(態様E)において、前記中間転写ベルトの前記駆動ローラと前記張力付与用張架ローラとの間の張架領域にある一次転写面に沿って、前記複数の像担持体を配置した。これによれば、上記実施形態について説明したように、駆動ローラから一次転写面に沿って最も離れた位置に配置された像担持体近傍の一次転写面における中間転写ベルト速度変動を軽減でき、画像濃度ムラや転写位置ずれを抑制できる。
(態様G)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記複数の像担持体として、黒色トナーによるトナー像を形成する黒トナー像像担持体と、カラー画像を形成するための有色トナーによる有色トナー像をそれぞれ形成するカラー像担持体と、前記黒色および有色トナーとは異なる種類のトナーによるトナー像を形成する異種トナー像担持体とを有しており、前記駆動ローラから最も離れた像担持体が、前記黒トナー像担持体である。これによれば、上記実施形態について説明したように、黒トナー像担持体付近における、外乱に対するベルト速度変動の感度を下げることができるので、黒トナー像転写時の一次転写ずれを抑制することができる。
(態様H)
(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、前記複数の像担持体として、黒色トナーによるトナー像を形成する黒トナー像像担持体と、カラー画像を形成するための有色トナーによる有色トナー像をそれぞれ形成するカラー像担持体と、前記黒色および有色トナーとは異なる種類のトナーによるトナー像を形成する感光体ドラム1Sなどの異種トナー像担持体とを有しており、前記駆動ローラから最も離れた像担持体が、前記異種トナー像担持体である。これによれば、上記実施形態について説明したように、異種トナー像担持体付近における、外乱に対するベルト速度変動の感度を下げることができるので、異種トナー像転写時の一次転写ずれを抑制することができる。
1 感光体ドラム
2 中間転写ベルト
3 中転駆動ローラ
4 入口ローラ
5 二次転写対向ローラ
6 テンションローラ
7 従動ローラ
8 二次転写ローラ
9 レジストローラ対
10 二次転写ユニット
11 搬送ベルト
16 搬送ローラ
17 分離ローラ
18 給紙ローラ
19 用紙
20 給紙カセット
24 一次転写ローラ
26 外部インターフェース
27 駆動司令部
28 マイクロプロセッサ
29 メモリ
30 カム位置切り替え機構
31 駆動ドライバ
32 カム駆動モータ
40 ベルト張力調整機構
41 偏心カム
42 ベルトテンションバネ
43 支点
44 二次転加圧バネ
50 手差し給紙部
51 手差しトレイ
52 手差し給紙ローラ
53 手差し給紙路
54 用紙搬送路
60 定着装置
61 定着ベルト
62 加圧ローラ
63 定着ローラ
64 加熱ローラ
70 紙厚検知部
71 測距センサ
72 回転軸
73 リンク部材
73a 検知対象面
74 軸部材
75 バネ
76 対向ローラ
80 光書込ユニット
90 転写ユニット
100 プロセスユニット
101 現像装置
102 ドラムクリーニング装置
103 帯電装置
111 第一接離機構
111a 揺動アーム
111b 偏心カム
111c 支軸
112 第二接離機構
112a 揺動アーム
112b 偏心カム
112c 支軸
113 第三接離機構
113a 揺動アーム
113b 偏心カム
113c 支軸
120 付勢機構
120a 揺動アーム
120b バネ
120c 支軸
121 接離機構
121a 揺動アーム
121b 偏心カム
121c 支軸
特開2008−268452号公報

Claims (8)

  1. 複数の像担持体と、
    複数の張架ローラによって回転可能に張架され、前記複数の像担持体の表面に担持されたトナー像が転写される無端状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルト上のトナー像を記録媒体に転写するための転写ニップを、前記中間転写ベルトに接することで形成するニップ形成部材とを備え、
    前記複数の像担持体の全てを前記中間転写ベルトに接触させ、該複数の像担持体の全てを用いて画像を形成する複数色モードと、
    前記複数の像担持体の一つの像担持体を前記中間転写ベルトに接触させ、該一つの像担持体を除く他の全ての像担持体を該中間転写ベルトから離間させ、該一つの像担持体を用いて画像を形成する単色モードとを有する画像形成装置において、
    前記単色モードで画像形成を行うときに、前記複数色モードよりも前記中間転写ベルトの張力を低くするように、前記中間転写ベルトの張力を調整するベルト張力調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記複数の張架ローラの一つが、前記中間転写ベルトを回転駆動させる駆動ローラであり、
    前記単色モードでは、前記駆動ローラから最も離れた像担持体を用いて画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記複数の張架ローラの一つが、前記中間転写ベルトに張力を付与するように該中間転写ベルトに対して付勢された張力付与用張架ローラであり、
    前記ベルト張力調整手段は、前記張力付与用張架ローラを変位させて前記中間転写ベルトの張力を調整することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記ベルト張力調整手段は、前記記録媒体の厚さに応じて、前記張力付与用張架ローラの位置を変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記記録媒体の厚さを検知する記録媒体厚さ検知手段を有しており、
    前記記録媒体厚さ検知手段が検知した記録媒体厚さに応じて、前記張力付与用張架ローラの位置を変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3、4または5に記載の画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの前記駆動ローラと前記張力付与用張架ローラとの間の張架領域にある一次転写面に沿って、前記複数の像担持体を配置したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2、3、4、5または6に記載の画像形成装置において、
    前記複数の像担持体として、黒色トナーによるトナー像を形成する黒トナー像像担持体と、カラー画像を形成するための有色トナーによる有色トナー像をそれぞれ形成するカラー像担持体と、前記黒色および有色トナーとは異なる種類のトナーによるトナー像を形成する異種トナー像担持体とを有しており、
    前記駆動ローラから最も離れた像担持体が、前記黒トナー像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2、3、4、5または6に記載の画像形成装置において、
    前記複数の像担持体として、黒色トナーによるトナー像を形成する黒トナー像像担持体と、カラー画像を形成するための有色トナーによる有色トナー像をそれぞれ形成するカラー像担持体と、前記黒色および有色トナーとは異なる種類のトナーによるトナー像を形成する異種トナー像担持体とを有しており、
    前記駆動ローラから最も離れた像担持体が、前記異種トナー像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
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