JP5854313B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット100Y,100C,100M,100Bkを備えている。また、機内で転写材である用紙を搬送するための複数のガイド板からなる用紙搬送路、レジストローラ対(不図示)、定着装置(不図示)、光書込ユニット(不図示)、及び、転写ユニット50なども備えている。
図5は、用紙19の先端がプレニップ部に突入した際に生じる速度変動の説明図である。用紙先端がプレニップ部に突入すると、中間転写ベルト2の二次転写ニップ上流側張架面である二次転写対向ローラ5と入口ローラ4との張架領域(以下、プレニップ領域T3という)が内側に押される。中間転写ベルト2のプレニップ領域T3が内側に押されると、プレニップ領域T3の用紙先端との当接部より中間転写ベルト移動方向上流側の部分が、図5(b)に示すように、中間転写ベルト移動方向へ引っ張られる。その結果、図5(b)に示すように、入口ローラ4には中間転写ベルト移動方向と同方向に引っ張る力I2が働き、入口ローラ4に回転方向と同方向のトルクE2が働く。その結果、入口ローラ4が加速する。
図6は、用紙先端が二次転写ニップたる本ニップ部に突入した際に生じる速度変動の説明図である。
図8は、用紙先端が本ニップ部に突入した後における中間転写ベルト2のプレニップ領域T3の戻りによる変動の説明図である。
本構成例においては図1に示すように、押し当てローラ41を二次転写ニップ上流側近傍の中間転写ベルト内側に配置し、中間転写ベルト内側から外側方向に当接するようにしている。
押し当てローラ支持部材47は中間転写ベルト移動方向上流側の一端部で押し当てローラ41を支持し、支持部材回転中心52の回転軸を中心に回動するように設けられている。
二次転写ニップ非加圧時では図10(a)に示すように、偏芯カム48により二次転写ユニット10を下方に押し下げ二次転写ユニット回転支点43を中心に図中時計回りに回転させる。押し当てローラ41は、中間転写ベルト内側方向に退避しており、中間転写ベルト2に対してテンションをほぼ与えない状態で待機している。
二次転写ニップ加圧時では図10(b)に示すように、偏芯カム48による二次転写ユニット10の押し下げを解除し、二次転写ユニット10を引張りバネ44の引張り力によって二次転写ユニット回転支点43を中心に図中反時計回りに回転させることで、中間転写ベルト2に二次転写ローラ8を当接させる。また、二次転写ユニット10が回転することで、カム32が押し当てローラ支持部材47に突き当たり、押し当てローラ支持部材47が支持部材回転中心52を中心として図中時計回りに回動し、押し当てローラ41が中間転写ベルト2を内側から外側方向に所定量食い込んで押圧する。これにより、二次転写ニップに用紙先端が突入したときの突発的な負荷により生じる前記二次転写ニップ上流側張架面の張力の低下を、押し当てローラ41から中間転写ベルト2に張力が付与されることで低減させることができ、中間転写ベルト2の速度変動を低減させることができる。
用紙先端が二次転写ニップに突入し用紙19が二次転写ニップを通過すると図10(c)に示すように、二次転写ユニット10と共にカム32が用紙厚さ相当分押し下げられる。これにより、押し当てローラ支持部材47が図中反時計回りに回動しベルト内側方向に退避する。
構成例1では、300[g/m2]紙以上の厚紙印刷時において、用紙突入後、カム32と押し当てローラ支持部材47が離間するように設計している。そのため、それより薄い用紙19の場合、用紙突入後においてもカムと支持部材が離間せず、転写ニップ圧が減少してしまい、場合によっては転写性能が損なわれる可能性がある。
本構成例では、さらに複数の紙厚によって、表1に示すように押し当てローラ支持部材47への偏芯カム33の突き当て量を複数設定できるようにしたものである。
構成例4においては、中間転写ベルト上のトナー像を用紙19へ転写すると同時に定着も行う転写定着装置を有する画像形成装置へと本発明を適用する方法について説明する。
(態様A)
複数の張架ローラによって張架されながら無端移動せしめられる中間転写ベルト2などのループ状のベルト像担持体と、ベルト像担持体を介して複数の張架ローラの1つと対向し、ベルト像担持体のループ外側面であるおもて面に当接して転写ニップを形成する二次転写ローラ8などの転写ローラが変位可能に設けられ、転写ニップ内に挟み込んだ用紙19などの転写材へ前記おもて面に担持した画像を転写する二次転写ユニット10などの転写手段と、転写ローラの近傍で、ベルト像担持体の前記転写ニップよりもベルト像担持体移動方向上流側の領域に当接し、ベルト像担持体に張力を付与する押し当てローラ41などの当接部材とを備えた画像形成装置において、前記当接部材と前記転写ローラとを支持し、前記転写材が前記転写ニップに突入したときの転写ローラの変位に連動して、該当接部材を前記ベルト像担持体の張力が低減する方向に変位させる連動手段とを有する。これよれば、上記実施形態について説明したように、転写材が転写ニップを通過するときに生じるベルト像担持体の速度変動を抑制できる。
(態様B)
(態様A)において、上記当接部材は上記ベルト像担持体のループ内側面である裏面に当接しベルト像担持体をループ内側から外側に押圧することで張力を付与しており、上記連動手段は、上記転写ローラの変位に連動して前記当接部材を前記ベルト像担持体のループ内側方向へ退避させるものである。これによれば、上記実施形態について説明したように、速度変動の加速部分を低減する力を付与することが可能となり、転写材の転写ニップ突入によるベルト像担持体の速度変動を抑制できる。
(態様C)
(態様A)または(態様B)において、上記連動手段は、上記転写ローラを支持する二次転写ユニット10などの転写ローラ支持部材と、上記当接部材を支持する押し当てローラ支持部材47などの当接部材支持部材と、前記転写ローラ支持部材と前記当接部材支持部材との間の距離を規制するカム32などの規制部材とを含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、連動手段が1つの支持部材で構成される場合に比べて、レイアウトの自由度が向上し、転写ローラを支持するユニットのみを引き出す際の操作性が向上する。
(態様D)
(態様C)において、上記規制部材によって、上記転写ローラ支持部材と上記当接部材支持部材との間の距離が調節可能である。これによれば、上記実施形態について説明したように、転写ローラや当接部材の運動性を確保しつつ、当接部材の当接位置を調節することができる。
(態様E)
(態様A)、(態様B)、(態様C)または(態様D)において、上記ベルト像担持体に対する上記当接部材の位置を上記転写材の厚さに応じて調節する。これによれば、上記実施形態について説明したように、厚紙においても速度変動の加速部分の抑制効果を得ることができる。
(態様F)
(態様E)において、上記転写材の厚さを検知する厚さ検知センサ46などの転写材厚さ検知手段を備えており、前記転写材検知手段によって検知した厚さに応じて、上記ベルト像担持体に対する上記当接部材の位置を調節する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ユーザーによる紙厚設定が誤って設定された場合でも、紙厚に応じた当接部材の位置を設定することができる。
(態様G)
(態様A)、(態様B)、(態様C)、(態様D)、(態様E)または(態様F)において、上記転写ニップ近傍に設けられ、上記ベルト像担持体または転写材を加熱する加熱装置21や加熱装置22などの加熱手段を有し、前記転写ニップで前記ベルト像担持体上のトナー像を転写材に転写すると同時に定着するように構成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、転写定着装置を有する画像形成装置においても前述したのと同様の効果を得ることができる。
2 中間転写ベルト
3 中転駆動ローラ
4 入口ローラ
5 二次転写対向ローラ
6 テンションローラ
7 従動ローラ
8 二次転写ローラ
9 レジストローラ対
10 二次転写ユニット
10b 付勢コイルバネ
11 搬送ベルト
12 加圧ローラ
13 定着ローラ
13a 定着ベルト
14 加熱ローラ
15 定着装置
16 搬送ローラ
17 分離ローラ
18 給紙ローラ
19 用紙
20 給紙カセット
21 加熱装置
25 駆動司令部
26 マイクロプロセッサ
27 メモリ
28 カム位置切り替え機構
29 駆動ドライバ
30 モータ
32 カム
32 偏芯カム
41 押し当てローラ
46 厚さ検知センサ
47 押し当てローラ支持部材
50 転写ユニット
52 支持部材回転中心
54 一次転写ローラ
100 プロセスユニット
101 現像装置
102 ドラムクリーニング装置
103 帯電装置
104 感光体ドラム
110 中間転写ベルト
114 駆動ローラ
115 従動ローラ
116 二次転写対向ローラ
133 二次転写ローラ
Claims (7)
- 複数の張架ローラによって張架されながら無端移動せしめられるループ状のベルト像担持体と、
該ベルト像担持体を介して該複数の張架ローラの1つと対向し、該ベルト像担持体のループ外側面であるおもて面に当接して転写ニップを形成する転写ローラが変位可能に設けられ、該転写ニップ内に挟み込んだ転写材へ該おもて面に担持した画像を転写する転写手段と、
前記転写ローラの近傍で、前記ベルト像担持体の前記転写ニップよりもベルト像担持体移動方向上流側の領域に当接し、該ベルト像担持体に張力を付与する当接部材とを備えた画像形成装置において、
前記当接部材と前記転写ローラとを支持し、前記転写材が前記転写ニップに突入したときの転写ローラの変位に連動して、該当接部材を前記ベルト像担持体の張力が低減する方向に変位させる連動手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記当接部材は上記ベルト像担持体のループ内側面である裏面に当接し該ベルト像担持体をループ内側から外側に押圧することで張力を付与しており、
上記連動手段は、上記転写ローラの変位に連動して前記当接部材を前記ベルト像担持体のループ内側方向へ退避させるものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2の画像形成装置において、
上記連動手段は、上記転写ローラを支持する転写ローラ支持部材と、上記当接部材を支持する当接部材支持部材と、前記転写ローラ支持部材と前記当接部材支持部材との間の距離を規制する規制部材とを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
上記規制部材によって、上記転写ローラ支持部材と上記当接部材支持部材との間の距離が調節可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4の画像形成装置において、
上記ベルト像担持体に対する上記当接部材の位置を上記転写材の厚さに応じて調節することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5の画像形成装置において、
上記転写材の厚さを検知する転写材厚さ検知手段を備えており、
前記転写材検知手段によって検知した厚さに応じて、上記ベルト像担持体に対する上記当
接部材の位置を調節することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1、2、3、4、5または6の画像形成装置において、
上記転写ニップ近傍に設けられ、上記ベルト像担持体または転写材を加熱する加熱手段を有し、前記転写ニップで前記ベルト像担持体上のトナー像を転写材に転写すると同時に定
着するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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2011
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