JP2010139603A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010139603A
JP2010139603A JP2008314135A JP2008314135A JP2010139603A JP 2010139603 A JP2010139603 A JP 2010139603A JP 2008314135 A JP2008314135 A JP 2008314135A JP 2008314135 A JP2008314135 A JP 2008314135A JP 2010139603 A JP2010139603 A JP 2010139603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
image
belt
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008314135A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ichihashi
治 市橋
Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Ryuichi Minbu
隆一 民部
Kenji Sengoku
謙治 仙石
Junpei Fujita
純平 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008314135A priority Critical patent/JP2010139603A/ja
Publication of JP2010139603A publication Critical patent/JP2010139603A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】転写ニップ入口近傍における転写チリと、転写ニップに記録体を案内する案内部材先端から記録体後端が離間する際に記録体と像担持ベルトとが衝突する衝撃により発生するトナー像乱れとを共に良好に抑制する。
【解決手段】案内部材38により転写紙をガイドして、中間転写ベルト10を2次転写ローラ23とを当接させて形成される転写ニップに向けて送り込み、転写ニップ内で中間転写ベルト上のトナー像を転写紙に転写する画像形成装置において、中間転写ベルトをループ内側から押圧して2次転写ローラに部分的に巻き付けて転写ニップを上流側に広げる押下げローラ37を押圧方向に関して変位可能に設け、転写ニップに向けて送り込まれている転写紙後端が案内部材先端から離間するタイミングで押下げローラが変位するよう制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、無端状の像担持ベルトと、この表面に当接する当接部材とによって形成した転写ニップ内に記録体を送り込み、この記録体に像担持ベルト上のトナー像を転写する画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置において、像担持ベルト上のトナー像を記録体に転写する際、転写ニップの入口近傍で記録体と像担持ベルトとの空隙で放電が発生し、これに起因する転写チリという異常画像が発生することが知られている。そこで、像担持ベルトをループ内側から押圧する押圧手段により像担持ベルトを当接部材に部分的に巻き付けて、放電が発生しやすい空隙が形成される位置まで転写ニップをベルト移動方向の上流側に広げることにより、空隙放電を抑えて転写チリを抑制するものが知られている。
また、この種の画像形成装置において、転写ニップより上流側で像担持ベルト上のトナー像と記録体とが長く接触すると、像担持ベルトと記録体との僅かな線速差により転写ブレと呼ばれる異常画像が発生する。そこで、転写ニップよりも上流側で像担持ベルト上のトナー像と記録体とが長く接触しないように記録体をガイドしながら転写ニップに向けて案内する案内部材を設けることが知られている。
このような案内部材を設けた転写装置では、転写ニップに挟まれた記録体の後端が案内部材先端から離間する際に、記録体の復元力により記録体後端部が転写ニップよりも上流側の像担持ベルトに衝突し、衝突の衝撃により像担持ベルト上のトナー像が乱れるという異常画像が発生することがある。このトナー像乱れは、記録体の剛性が高く復元力が大きくなる場合に、より顕著に発生する。
特許文献1には、案内部材先端部が可撓性を有するシート部材であるものが記載されている。この装置では、記録体後端が案内部材を離れる際に作用する復元力を、可撓性を有するシート部材の変形により緩和し、記録体後端と像担持ベルトとの衝撃を低減している。しかしながら、特許文献1では、剛性が非常に高い記録体を使用した場合にはシート部材による復元力の緩和が十分とは言えず、また、シート部材自体が変形しすぎて像担持ベルトに接触してしまいトナー像乱れを生じる虞がある。
また、案内部材先端を像担持ベルトに近接して配置する程、復元力は小さくなるために記録体後端と像担持ベルトとの衝撃を低減できる。しかし、案内部材先端が像担持ベルトに近接すると、案内部材先端に像担持ベルト上のトナーが付着してしまい、記録体汚れの原因となる。特許文献2には、搬送される記録体後端が像担持ベルトへ接近する方向へ移動可能な可動案内部材を設けたものが記載されている。この装置では、可動案内部材から記録体後端が離れる直前で、可動案内部材の先端部を像担持ベルト方向に移動させ、その移動量分だけ記録体後端の復元力を低減して、記録体後端と像担持ベルトとの衝撃を低減する。また、それ以外は、可動案内部材先端を像担持ベルトからある程度離間した位置に移動させ、可動案内部材先端に像担持ベルト上のトナーが付着することを抑制する。しかしながら、特許文献2では、可動案内部材を像担持ベルトに接触させないために先端の移動量に限界があり、剛性が非常に高い記録体を使用すると、十分に対応してトナー像乱れを抑制できるとは言えない。
特開2006−139168号公報 特開平11−143254号公報
上述の転写ニップ入口近傍の転写チリを抑制するために押圧手段を設けたものでは、像担持ベルトを当接部材に部分的に巻き付けることにより記録体が転写ニップへ進入する際の曲率が大きくなる。記録体が曲率の大きい転写ニップに挟まれる程、記録体の後端が案内部材先端から離間する際の復元力が大きくなるため、トナー像乱れはより顕著に発生するようになる。このため、上記トナー像乱れを抑制することはさらに難しい。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、転写ニップ入口近傍における転写チリと、転写ニップに記録体を案内する案内部材先端から記録体後端が離間する際に記録体と像担持ベルトとが衝突する衝撃により発生するトナー像乱れとを共に良好に抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、無端移動する自らの表面にトナー像を担持する無端状の像担持ベルトと、無端移動する自らの表面を該像担持ベルトに当接させて転写ニップを形成する当接部材と、記録体を該転写ニップに向けて送り込む送込手段と、該送込手段から送られる記録体を該転写ニップに向けて案内する案内部材とを備え、該転写ニップ内で該像担持ベルト表面上のトナー像を記録体に転写する画像形成装置において、上記像担持ベルトをループ内側から押圧して上記当接部材に部分的に巻き付けて上記転写ニップを該像担持ベルトの表面移動方向の上流側に広げる押圧手段を該押圧方向に関して変位可能に設け、該押圧手段の変位を制御する変位制御手段により、該転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングで該押圧手段が変位するよう制御することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記変位制御手段は、上記転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングで上記押圧手段を上記像担持ベルトの押圧を小さくする方向に変位させることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングを検知する記録体後端検知手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3の何れかの画像形成装置において、上記記録体の厚み情報を取得する記録体情報取得手段を備え、該記録体情報取得手段により記録体が厚いという情報が取得された場合に、上記変位制御手段により上記押圧手段が変位するよう制御することを特徴とするものである。
本発明においては、変位制御手段により、像担持ベルトをループ内側から押圧して当接部材に部分的に巻き付けて転写ニップを像担持ベルト進行方向上流側へ広げる押圧手段が押圧方向に関して変位するよう制御する。詳しくは、記録体後端が案内部材先端から離間するタイミングで押圧手段を変位させて、像担持ベルトの当接部材への巻き付き量を減らすことにより、記録体が転写ニップに進入する際の曲率が小さくなり、後端が案内部材先端から離間する際の復元力が減少する。よって、記録体後端と像担持ベルトとの衝突による衝撃を低減でき、衝撃により発生するトナー像乱れを抑制できる。なお、常時、押圧手段を像担持ベルトの当接部材への巻き付き量を減らすように変位させると、押圧手段により転写ニップを上流側に広げる効果が得難くなり、転写ニップの入口近傍で転写チリが発生し易くなる。よって、上記タイミングで変位制御手段により押圧手段を変位することにより、転写チリを抑制しつつ、記録体後端が案内部材先端から離間する際に発生するトナー像乱れを良好に抑制することができる。
以上、本発明によれば、転写ニップ入口近傍における転写チリと、転写ニップに記録体を案内する案内部材先端から記録体後端が離間する際に記録体と像担持ベルトとが衝突する衝撃により発生するトナー像乱れとを共に良好に抑制することができるという優れた効果がある。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す構成図である。この画像形成装置は、複写機本体100と、この複写機本体100を載置する給紙テーブル200と、複写機本体100上に取り付けられたスキャナ300と、このスキャナ300上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400とから主として構成されている。
スキャナ300では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第1走行体303と、複数の反射ミラーを搭載した第2走行体304とが往復移動するのに伴って、コンタクトガラス301上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われる。第2走行体304から送り出される走査光は、結像レンズ305によってその後方に設置されている読取りセンサ306の結像面に集光せしめられた後、読取センサ306によって画像信号として読込まれる。
複写機本体100には、潜像担持体としてイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーに対応した感光体ドラム40Y、40C、40M及び40Kが設けられている。各感光体ドラム40の周囲には帯電、現像、クリーニング等の電子写真プロセスを実行する各手段が配置され、これによって各画像形成ユニット18が形成されている。画像形成ユニット18は4つ並列されており、これによってタンデム型画像形成装置20が形成されている。
各画像形成ユニット18の現像装置61においては、それぞれ上記4色のトナーを含んだ現像剤が用いられる。現像装置61は、現像剤担持体が現像剤を担持、搬送して、感光体ドラム40との対向位置において交互電界が印加されて感光体ドラム40上の潜像を現像する。交互電界を印加することで現像剤を活性化させ、トナーの帯電量分布をより狭くすることができ、現像性を向上させることができる。また、現像装置61を感光体ドラム40と共に一体に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在に形成してプロセスカートリッジとすることができる。このプロセスカートリッジは、この他に帯電手段、クリーニング手段を含んだものとすることもできる。
タンデム型画像形成装置20の上部には、画像情報に基づいて感光体ドラム40をレーザ光又はLED光により露光して潜像を形成する露光装置21が設けられている。
また、タンデム型画像形成装置20の感光体ドラム40と対向する下方位置には、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト10が配置されている。中間転写ベルト10は支持ローラ14、15及び16によって支持されている。中間転写ベルト10を介して感光体ドラム40と相対する隣接位置には、感光体ドラム40上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写装置62が配置されている。また、中間転写ベルト10には、その表面に残留するトナーを取り除くためにクリーニング装置17が設けられている。クリーニング装置17は、例えばファーブラシ又はウレタンゴムで形成されたクリーニングブレードを中間転写ベルト10に当接させて、中間転写ベルト10に付着している2次転写残トナーを掻き取る。
中間転写ベルト10の下方には、中間転写ベルト10表面に重ね合わせて形成されたトナー像を、給紙テーブル200の給紙トレイ44から搬送されてくる転写紙に一括転写する2次転写装置19が配置されている。2次転写装置19は、2次転写ローラ23と、この2次転写ローラ23を中間転写ベルト10に接離可能に支持する接離機構(不図示)とを備えている。2次転写装置19は2次転写ローラ23を中間転写ベルト10を介して支持ローラ16に押し当て、中間転写ベルト10上のトナー像を図示省略した転写紙に転写する。以下、支持ローラ16を2次転写バックアップローラ16と呼ぶ。
2次転写装置19に隣接するように定着装置28が設けられており、定着装置28は転写紙上の画像を定着する。定着装置28は、無端ベルトである定着ベルト26と、この定着ベルト26に押し当てられる加圧ローラ27とから主として構成されている。2次転写装置19及び定着装置28の下方には、転写紙を反転する反転装置が配置されている。反転装置は、転写紙の両面に画像を記録すべく転写紙を反転させる。
次に、上記構成の画像形成装置の動作について説明する。
図1の原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットするか、又は原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じる。この状態で、図示省略した起動スイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動した後、他方コンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは直ちにスキャナ300が駆動し、第一走行体33および第二走行体34を走行させる。そして、第一走行体33で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光を受け、これを第二走行体34に向けて反射し、第二走行体34のミラーで反射光を更に反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入射させ、読取りセンサ36で原稿内容を読取る。
また、装置の起動スイッチを押すことによって、図示省略した駆動モータを駆動させて支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動し、他の2つの支持ローラを従動回転させ、これによって中間転写ベルト10を回動させる。同時に、各画像形成ユニット18において、帯電器によって感光体ドラム40を一様に帯電し、次いでスキャナ300の読取り内容に応じて露光装置21からレーザやLED等による書込み光Lを照射して帯電した各感光体ドラム40上に静電潜像を形成する。静電潜像が形成された感光体ドラム40に現像装置61からトナーを供給し、静電潜像を可視像化し、各感光体ドラム40上にそれぞれブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。単色画像を順次一次転写装置62によって中間転写ベルト10上に重なるように一次転写し、中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。画像転写後の感光体40の表面は、図示省略した感光体クリーニング装置によって残留トナーを除去し、やはり図示省略した除電装置で除電して再度の画像形成に備える。
起動スイッチを押すことにより、また給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つが選択されて回転し、ペーパーバンク43に多段に設けられた給紙カセット44の1つから転写紙を繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に挿入し、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて停止させる。一方、転写紙が手差される場合は、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上の転写紙を繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に挿入し、同様にレジストローラ49に突き当てて停止させる。 次に、中間転写ベルト10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ 49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写装置19との間にシートを送り込み、2次転写装置19で転写して転写紙上にカラー画像を転写する。
2次転写ローラ23を通過した未定着トナー像を担持した転写紙を、定着装置28へ搬送し、定着装置28で熱と圧力とを加えて転写画像を永久画像として定着する。画像定着後の転写紙は、切換爪55で切り換えて排出ローラ56によって排出し、排紙トレイ57上にスタックするか、又は切換爪55で切り換えてシート反転装置に導入し、ここで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録し、その後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。このとき、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーをクリーニング装置17で除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
次に、本実施形態の特徴部分である2次転写装置19による2次転写部について詳しく説明する。
図2は、2次転写部の概略構成を示す拡大図である。2次転写ローラ23は、金属からなる円筒状の芯金23aと、これの外周面に被覆された導電性の弾性層23bと、これの外周面に被覆された導電性樹脂からなる表面層23cとを有している。また、2次転写バックアップローラ16は、金属からなる円筒状の芯金16aと、これの外周面に被覆された導電性の弾性層16bとを有している。このような2次転写ローラ23を中間転写ベルト10を介して2次転写バックアップローラ16に押し当てて2次転写ニップを形成している。
また、2次転写ニップよりも上流側で中間転写ベルト10上の画像と転写紙とが長く接触しないように転写紙をガイドしながら2次転写ニップに向けて案内する案内部材としてのガイド板38を、2次転写ニップよりもベルト移動方向の上流側の位置に設けている。
また、2次転写ローラ23に付着したトナーを静電的に転移させるための電界ローラ25と、トナーを機械的に掻き取るクリーニングブレード22を2次転写ローラ23に当接させている。また、潤滑剤塗布手段24による潤滑剤の塗布で、2次転写ローラ23のトナー離型性をより向上させている。この潤滑剤塗布手段24は、ステアリン酸亜鉛塊などの固形潤滑剤24bと2次転写ローラ23との両方に接触して回転駆動することで、固形潤滑剤24bから掻き取って得た潤滑剤粉末を2次転写ローラ23に塗布する塗布ブラシローラ24aや、固形潤滑剤24bを塗布ブラシローラ24aに向けて付勢するコイルバネ24c等を有している。
2次転写バックアップローラ16に2次転写電源9よりトナーと同極性(図示の例では負極性)の2次転写バイアスが印加されると、接地されている2次転写ローラ23との間に、中間転写ベルト10を介して2次転写電流が流れる。この2次転写電流は、両ローラの軸間を結ぶ経路で主に流れる。よって、中間転写ベルト10から転写紙へのトナー像の2次転写は、軸間を結ぶ位置(以下、軸間位置という)で行われる。この軸間位置よりも僅かにベルト移動方向上流側において、中間転写ベルト10の表面と、2次転写ローラ23との間に空隙が形成されていると、空隙で放電が発生する。これにより、2次転写ニップに進入する前のベルト領域にたるトナー像中のトナーが散って転写チリを引き起こしてしまう。
そこで、軸間位置よりも比較的離れた位置でギャップを形成するように、軸間位置よりもベルト移動方向上流側で中間転写ベルト10を2次転写ローラ23に強制的に巻き掛けるようにしている。この強制的な巻き掛けは、中間転写ベルト10のループ内側において2次転写バックアップローラ16よりもベルト移動方向上流側に配設された押圧手段としての押下げローラ37によって行われている。押下げローラ37が、ベルトループ内側から中間転写ベルト10を2次転写ローラ23に向けて押下げることで、ベルトを2次転写ローラ23に強制的に巻き掛けているのである。かかる巻き掛けにより、二次転写ローラ23と2次転写バックアップローラ16によるニップ部よりも中間転写ベルト10進行方向上流でベルトループ内側から中間転写ベルト10を2次転写ローラ23に向けて押下げることで、中間転写ベルト10と2次転写ローラ23とでプレニップを形成し、結果として2次転写ニップをベルト移動方向の上流側に広げている。このようなプレニップを形成することにより、2次転写電流の及ばない位置まで空隙を遠ざけることで、転写チリの発生を有効に抑えている。このときの押し下げローラ37の位置をAとする。
さらに、本実施形態の複写機においては、押下げローラ37を変位可能に設けている。押下げローラ37の上方には、変位手段として位置規制用カム70と引張りスプリング71とを設けている。また、位置規制用カム70の回動位置を検知する検知手段(不図示)と、位置規制用カム70を回動させる駆動力伝達手段(不図示)を設けている。この位置規制用カム70の回動と引張りスプリング71の押圧力により押し下げローラ37は、中間転写ベルト10裏面から離れる方向に移動することができる。また、案内部材38の下方には、転写紙後端が案内部材38先端を通過するタイミングを検知する転写紙後端検知センサ72を備えている。さらに、これらの変位手段を後述するタイミングで制御して押下げローラ37を変位させる変位制御手段(不図示)を設けている。
次に、変位制御手段による押下げローラ37の位置制御について説明する。
画像形成装置が起動あるいは、待機モードから復帰すると、押下げローラ37は位置規制用カム70の回動と引張りスプリング71の押圧力により位置Aに位置制御される。画像形成装置に印刷情報が入力されると、転写紙は中間転写ベルト10上の画像位置に合わせたタイミングで二次転写ニップに進入し、中間転写ベルト10の画像が転写紙へ転写される。図3は、押下げローラ37が位置Aに位置制御され、中間転写ベルト10を押下げてプレニップを形成している状態で、転写紙が2次転写ニップに進入する際の様子を示した図である。押下げローラ37が位置Aでは、適切な量のプレニップが形成されるため、転写チリの発生を有効に抑えている。
そして、転写紙後端検知センサ72の検知結果に基づいて、転写紙後端が案内部材38の先端から離間するタイミングで、位置規制用カム70の回動と引張りスプリング71の押圧力により押下げローラ37は、中間転写ベルト10表面から離れる方向に移動し位置決めされる。このときの押し下げローラ37の位置をBとする。図4は、押下げローラ37が位置A(図4中点線)から位置B(図4中実線)へ位置制御され、プレニップが変化した状態で、転写紙が2次転写ニップに進入する際の様子を示した図である。図4に示すように、押下げローラ37が位置A(図4中点線)から位置B(図4中実線)へ移動することで、プレニップの量が減少し、結果として転写紙が二次転写ニップ部へ進入する際の転写紙の曲率が減少する。そのため転写紙後端が案内部材38先端から離間する際の転写紙の復元力が弱まるので、転写紙と中間転写ベルト10との衝突によるトナー像乱れという異常画像を抑制することができる。また、プレニップの量が減少するのは、転写紙後端が案内部材38の先端から離間する時なので、プレニップの量が不足することによる転写異常は発生しない。
図5は、転写紙が2次転写ニップを通過した後の様子を示す図である。転写紙が二次転写ニップを通過した後、押下げローラ37は位置規制用カム70の回動と引張りスプリング71の押圧力により位置B(図5中点線)から位置A(図5中実線)に移動される。押下げローラ37の位置B(図5中点線)から位置A(図5中実線)への移動は、次の転写紙先端が二次転写ニップ部に進入するよりも十分早くなされる。
また、押下げローラ37の位置制御は、剛性が高い転写紙を使用して印刷を行う際に特に必要となるため、転写紙の厚み情報を取得する記録体情報取得手段を備え、記録体情報取得手段により記録体の厚いという情報が取得された場合に、押下げローラ37が変位するよう制御するようにしてもよい。具体的には、厚い転写紙が使用される印刷モード時のみ位置制御を行う。また、異なる二つ以上の剛性の転写紙に対応するために、押し下げローラ37の制御位置を二箇所以上にしてもよい。
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、中間転写ベルト10を2次転写ローラ23に当接させて2次転写ニップを形成し、2次転写ニップ内で中間転写ベルト10上のトナー像を記録体に転写する2次転写装置22において、中間転写ベルト10をループ内側から押圧して2次転写ローラ23に部分的に巻き付けて2次転写ニップを中間転写ベルトの表面移動方向の上流側に広げる押下げローラ37を変位可能に設ける。そして、2次転写ニップに向けて送り込まれている転写紙の後端が案内部材38の先端から離間するタイミングで、押下げローラ37を変位させて、中間転写ベルト10の2次転写ローラ23への巻き付き量を減らすことにより、転写紙が2次転写ニップに進入する際の曲率が小さくし、後端が案内部材28先端から離間する際の復元力を減少させる。これにより、転写紙の後端と中間転写ベルト10との衝突による衝撃を低減でき、衝撃により発生するトナー像乱れを抑制できる。なお、常時、押下げローラ37を中間転写ベルト10の2次転写ローラ23への巻き付き量を減らすように変位させると、押下げローラ37により2次転写ニップが上流側に広げる効果が得難くなり、2次転写ニップの入口近傍で転写チリが発生し易くなる。よって、上記タイミングで押下げローラ37を変位することにより、転写チリを抑制しつつ、転写紙後端が案内部材38の先端から離間する際に発生するトナー像乱れを良好に抑制することができる。
また、上記タイミングで押下げローラ37を中間転写ベルト10の押圧を小さくする方向に変位させることにより、中間転写ベルト10の2次転写ローラ23への巻き付き量を減らすことができ、転写紙後端が案内部材38の先端から離間する際に発生するトナー像乱れを良好に抑制することができる。
また、2次転写ニップに向けて送り込まれている転写紙の後端が案内部材38の先端から離間するタイミングを検知する記録体後端検知手段72を設けることにより、正確に上記タイミングで押下げローラ37の変位を制御することができる。
また、転写紙の厚み情報を取得する記録体情報取得手段を備え、記録体情報取得手段により転写紙が厚いという情報が取得された場合に、押下げローラ37が変位するよう制御する。これにより、より効率的に、転写紙の剛性が高く、転写紙後端が案内部材38の先端から離間する際に発生しやすいトナー像乱れを抑制することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す構成図。 2次転写部の概略構成を示す拡大図。 押下げローラが位置Aに位置制御された際の説明図。 転写紙後端が案内部材先端から離間するタイミングで押下げローラが位置Aから位置Bに位置制御された際の説明図。 転写紙が2次転写ニップを通過した後に位置Bから位置Aに位置制御された際の説明図。
符号の説明
10 中間転写ベルト
14、15 支持ローラ
16 2次転写バックアップローラ
18 画像形成ユニット
19 2次転写装置
20 タンデム型画像形成装置
21 露光装置
23 二次転写ローラ
24 潤滑剤塗布手段
28 定着装置
37 押下げローラ
38 案内部材
40 感光体ドラム
49 レジストローラ
70 位置規制用カム
71 引張りスプリング
72 転写紙後端検知センサ
100 複写機本体

Claims (4)

  1. 無端移動する自らの表面にトナー像を担持する無端状の像担持ベルトと、無端移動する自らの表面を該像担持ベルトに当接させて転写ニップを形成する当接部材と、記録体を該転写ニップに向けて送り込む送込手段と、該送込手段から送られる記録体を該転写ニップに向けて案内する案内部材とを備え、該転写ニップ内で該像担持ベルト表面上のトナー像を記録体に転写する画像形成装置において、
    上記像担持ベルトをループ内側から押圧して上記当接部材に部分的に巻き付けて上記転写ニップを該像担持ベルトの表面移動方向の上流側に広げる押圧手段を該押圧方向に関して変位可能に設け、該押圧手段の変位を制御する変位制御手段により、該転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングで該押圧手段が変位するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、上記変位制御手段は、上記転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングで上記押圧手段を上記像担持ベルトへの押圧を小さくする方向に変位させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、上記転写ニップに向けて送り込まれている記録体の後端が上記案内部材先端から離間するタイミングを検知する記録体後端検知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、2または3の何れかの画像形成装置において、上記記録体の厚み情報を取得する記録体情報取得手段を備え、該記録体情報取得手段により記録体が厚いという情報が取得された場合に、上記変位制御手段により上記押圧手段が変位するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
JP2008314135A 2008-12-10 2008-12-10 画像形成装置 Withdrawn JP2010139603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314135A JP2010139603A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008314135A JP2010139603A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010139603A true JP2010139603A (ja) 2010-06-24

Family

ID=42349830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008314135A Withdrawn JP2010139603A (ja) 2008-12-10 2008-12-10 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010139603A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110211886A1 (en) * 2010-02-26 2011-09-01 Xerox Corporation Active sheet stripping from belt via small radius feature
JP2013109045A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2014095859A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2014145811A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US8837996B2 (en) 2011-04-27 2014-09-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
US8849168B2 (en) 2011-04-27 2014-09-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with support belt deforming member
US8909121B2 (en) 2012-05-24 2014-12-09 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus
US9229374B2 (en) * 2014-04-24 2016-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9256165B2 (en) 2013-02-14 2016-02-09 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus incorporating same
US9354558B1 (en) 2015-05-29 2016-05-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method
EP3101482A1 (en) * 2015-06-02 2016-12-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2016224403A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9983517B2 (en) 2016-07-01 2018-05-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2018092057A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 株式会社リコー 転写装置及び画像形成装置
JP2020148829A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 株式会社リコー ベルト装置、及び、画像形成装置
US10831132B2 (en) 2018-02-06 2020-11-10 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus incorporating same
US11029626B2 (en) 2018-05-15 2021-06-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8422932B2 (en) * 2010-02-26 2013-04-16 Xerox Corporation Active sheet stripping from belt via small radius feature
US20110211886A1 (en) * 2010-02-26 2011-09-01 Xerox Corporation Active sheet stripping from belt via small radius feature
US8837996B2 (en) 2011-04-27 2014-09-16 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus
US8849168B2 (en) 2011-04-27 2014-09-30 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image forming apparatus with support belt deforming member
JP2013109045A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US8909121B2 (en) 2012-05-24 2014-12-09 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus
JP2014095859A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Konica Minolta Inc 画像形成装置
JP2014145811A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9256165B2 (en) 2013-02-14 2016-02-09 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus incorporating same
US9229374B2 (en) * 2014-04-24 2016-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9354558B1 (en) 2015-05-29 2016-05-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and image forming method
EP3101482A1 (en) * 2015-06-02 2016-12-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2016224403A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 キヤノン株式会社 画像形成装置
US9904214B2 (en) 2015-06-02 2018-02-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having transfer belt configured to avoid image defects
US9983517B2 (en) 2016-07-01 2018-05-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2018092057A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 株式会社リコー 転写装置及び画像形成装置
US10831132B2 (en) 2018-02-06 2020-11-10 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus incorporating same
US11029626B2 (en) 2018-05-15 2021-06-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2020148829A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 株式会社リコー ベルト装置、及び、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010139603A (ja) 画像形成装置
JP6187857B2 (ja) 転写装置、及び画像形成装置
JP5005991B2 (ja) 画像形成装置
US8095059B2 (en) Image forming apparatus with coating mode
JP5509939B2 (ja) 画像形成装置
US11592758B2 (en) Photosensitive member unit capable of preventing a photosensitive member and a charging roller from accidentally being released from a separation state
JP5561612B2 (ja) 画像形成装置
JP4968867B2 (ja) 画像形成装置
JP5726143B2 (ja) 画像形成装置
JP5540719B2 (ja) 画像形成装置
US6539194B2 (en) Image forming apparatus including transfer belt having first and second image transfer surface planes arranged at an angle, and plural image bearing members facing same
US6813463B2 (en) Belt device and image forming device using the same
JP4651522B2 (ja) レジストローラおよびこれを用いた画像形成装置
JP2009053369A (ja) 画像形成装置
JP4550535B2 (ja) 画像形成装置
JP2007093782A (ja) 画像形成装置及び該装置における画像形成方法
JP2007298811A (ja) 画像形成装置
JP7358855B2 (ja) 画像形成装置、及び、プロセスカートリッジ
JP4340406B2 (ja) 画像形成装置
JP2017097254A (ja) クリーニング装置、画像形成装置
JP2012137787A (ja) 画像形成装置
JP2008096519A (ja) 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ
JP5333884B2 (ja) 転写ユニット及び画像形成装置
JP2022084516A (ja) 感光体ユニット
JP5397746B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120306