JP2020016842A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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岳誠 長谷
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弘樹 高原
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Abstract

【課題】振動抑制部材等を別途設けることなく、振動に起因する異音の発生を効果的に防止する。【解決手段】定着部材20と、定着部材20に接触してニップ部Nを形成する加圧部材21と、を備え、ニップ部Nに未定着画像Tを担持した記録媒体Pを搬送して、記録媒体Pに未定着画像Tを定着する定着装置9において、加振試験による加圧部材21の周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、加圧部材21の振動減衰率を5%以上とする。【選択図】図2

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、一般的に用紙等の記録媒体に画像を定着する定着装置が搭載されている。
例えば、特許文献1(特開2018−22124号公報)には、無端状の定着ベルトと、定着ベルトの外周面を加圧する加圧部材と、定着ベルトを介して加圧部材に対して接触して定着ニップを形成するニップ形成部材とを備える、ベルト式の定着装置が開示されている。
この種の定着装置においては、定着ベルトが回転を開始すると、定着ベルトがニップ形成部材に対して摺動するため、その摺動箇所において摩擦振動が発生し、それが異音の発生原因となることがある。このような異音の問題に対して、特許文献1では、ニップ形成部材とこれを支持する支持部材との間に振動抑制部材を設けることで、振動に起因する異音を抑制する方法が提案されている。
上記のような振動抑制部材を用いる方法によって、ベルト幅方向の広い範囲に渡って振動を効果的に抑制するには、これに倣って振動抑制部材も広い範囲に渡って配置することが望ましい。しかしながら、振動抑制部材は弾性部材で構成されているため、振動抑制部材を広い範囲に渡って配置すると、支持部材に対するニップ形成部材の位置決めが不安定になる。すなわち、振動抑制部材を用いる方法において、振動抑制効果の確保とニップ形成部材の位置決め安定化は、いずれか一方を優先すると他方が得られ難くなる、いわゆるトレードオフの関係であった。従って、ニップ形成部材の位置決め安定化を優先した場合は、振動抑制効果が不十分となる可能性があった。また、この方法では、新たに振動抑制部材を追加することになるため、振動抑制部材を取り付けるための設計変更を強いられるといった課題もあった。
上記課題を解決するため、本発明は、定着部材と、前記定着部材に接触してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記ニップ部に未定着画像を担持した記録媒体を搬送して、前記記録媒体に前記未定着画像を定着する定着装置において、加振試験による前記加圧部材の周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、前記加圧部材の振動減衰率が5%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、振動抑制部材などを別途設けなくても、加振試験による加圧部材の周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、加圧部材の振動減衰率を5%以上に設定するだけで異音の発生を効果的に防止できるようになる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 定着ベルトの支持構造を示す斜視図である。 従来のベルト式の定着装置において発生した異音を周波数解析した結果を示すグラフである。 加圧ローラに発生した振動の周波数応答関数を示す図である。 ステーに発生した振動の周波数応答関数を示す図である。 加圧ローラ単体の加振試験に用いた振動測定装置の正面図である。 図7におけるA−A断面図である。 図7におけるB−B断面図である。 加圧ローラ単体の加振試験に用いた振動測定システムのブロック図である。 加圧ローラ単体の加振試験において、加圧ローラに生じた振動を周波数解析した結果を示すグラフである。 別の加圧ローラ単体の加振試験において、当該加圧ローラに生じた振動を周波数解析した結果を示すグラフである。 ニップ部を直接加熱する定着装置の概略構成図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成装置本体に対して着脱可能な4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkを備える。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。具体的には、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電する帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング装置5とを備える。
また、画像形成装置100は、各感光体2の表面を露光し静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体としての用紙Pを供給する給紙装置7と、各感光体2に形成されたトナー画像を用紙Pに転写する転写装置8と、用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着装置9と、用紙Pを装置外に排出する排紙装置10とを備える。
転写装置8は、複数のローラによって張架された中間転写体としての無端状の中間転写ベルト11と、各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト11へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ12と、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像を用紙Pへ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ13とを有する。複数の一次転写ローラ12は、それぞれ、中間転写ベルト11を介して感光体2に接触している。これにより、中間転写ベルト11と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成されている。一方、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して中間転写ベルト11を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ13と中間転写ベルト11との間には二次転写ニップが形成されている。
また、画像形成装置100内には、給紙装置7から送り出された用紙Pが搬送される用紙搬送路14が形成されている。この用紙搬送路14における給紙装置7から二次転写ニップ(二次転写ローラ13)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ15が設けられている。
次に、図1を参照して上記画像形成装置の印刷動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、図1の反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト11に順次重なり合うように転写される。そして、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、二次転写ニップにおいて搬送されてきた用紙Pに転写される。この用紙Pは、給紙装置7から供給されたものである。給紙装置7から供給された用紙Pは、タイミングローラ15によって一旦停止された後、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに至るタイミングに合わせて二次転写ニップへ搬送される。かくして、用紙P上にフルカラーのトナー画像が担持される。また、トナー画像が転写された後、各感光体2上に残留するトナーは各クリーニング装置5によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置9へと搬送され、定着装置9によって用紙Pにトナー画像が定着される。その後、用紙Pは排紙装置10によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
続いて、定着装置9の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る定着装置9は、定着部材としての無端状の定着ベルト20と、定着ベルト20に加圧されて定着ベルト20との間にニップ部Nを形成する加圧部材又は加圧回転体としての加圧ローラ21と、定着ベルト20を加熱する加熱手段としての複数のヒータ22と、定着ベルト20の内周側に配置されたニップ形成部材23と、ニップ形成部材23を支持する支持部材としてのステー24と、定着ベルト20の温度を検知する温度検知手段としてのサーモパイル25とを備えている。
図3に示すように、定着ベルト20は、その両端部に配置された一対のベルト支持部材26によって回転可能に支持されている。ベルト支持部材26は、定着ベルト20の内径よりも小さい外径の略円筒状又はC字状に形成されたベルト支持部26aを有しており、一対のベルト支持部26aが定着ベルト20の端部内周側に挿入されることで、定着ベルト20の両端部が内周側から支持される。このように、本実施形態では、定着ベルト20がその内径よりも小さい外径のベルト支持部26aによって支持されることで、定着ベルト20が静止した状態では、基本的に定着ベルト20に対して周方向の張力は付与されない状態(フリーベルト方式)で定着ベルト20は保持されている。
また、図3に示すように、各ベルト支持部材26は、定着ベルト20の外径よりも大きい外径のベルト規制部26bを有する。このベルト規制部26bは、定着ベルト20に軸方向の寄り力が発生した場合に、定着ベルト20の軸方向の移動を規制する部分として機能する。さらに、本実施形態では、定着ベルト20の両端面とこれに対向する各ベルト規制部26bとの間に、リング部材27が配置されている。リング部材27は、摺動性を有する部材で構成されており、定着ベルト20に軸方向の寄り力が発生した場合に、定着ベルト20の端面と接触することで、定着ベルト20の摩耗を防止する。また、リング部材27は、ベルト支持部26aの外周側に回転可能に装着されており、定着ベルト20がリング部材27に接触した際にリング部材27が定着ベルト20と一緒に回転することで、定着ベルト20の摩耗をより効果的に防止することが可能である。
定着ベルト20は、例えば外径が30mmで厚みが20〜50μmのステンレス(SUS)製の筒状基体を有している。定着ベルト20の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜30μmの離型層が形成される。基体と離型層の間に厚さ50〜300μmのゴム等からなる弾性層を設けてもよい。また、定着ベルト20の基体はステンレスに限らず、ポリイミド(PI)などの耐熱性樹脂やニッケル(Ni)などの金属基体であってもよい。定着ベルト20の内周面に摺動層としてポリイミドやPTFEなどをコートしてもよい。
図2に示すように、加圧ローラ21は、例えば外径が25mmであり、中空のステンレス製芯金21aと、この芯金21aの表面に形成された弾性層21bと、弾性層21bの外側に形成された離型層21cとで構成されている。弾性層21bはシリコーンゴムで形成されており、厚みは例えば3.5mmである。弾性層21bの表面は離型性を高めるために、厚みが例えば40μm程度のフッ素樹脂層による離型層21cを形成するのが望ましい。
加圧ローラ21は、バネ等の付勢手段によって定着ベルト20側へ付勢されている。これにより、加圧ローラ21は定着ベルト20を介してニップ形成部材23に圧接され、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部Nが形成される。また、加圧ローラ21は駆動手段によって回転駆動されるように構成されており、加圧ローラ21が図2の矢印方向に回転すると、これに伴って定着ベルト20が従動回転する。
複数のヒータ22は、定着ベルト20の内周側に配置されている。ヒータ22は、画像形成装置本体に設けられた加熱制御部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、サーモパイル25による定着ベルト20の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ22の出力制御によって、定着ベルト20の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるように構成されている。定着ベルト20の温度が目標温度に到達した状態で、図2に示すように、未定着トナー画像Tが担持された用紙Pが、回転する定着ベルト20と加圧ローラ21との間(ニップ部N)に搬送されることで、未定着トナー画像Tが加熱及び加圧されて用紙Pに定着される。本実施形態では、ヒータ22として、ハロゲンヒータを用いているが、ハロゲンヒータ以外に、IH、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いることも可能である。また、ヒータ22の数は、3つに限らず、適宜変更可能である。
図2に示すように、ニップ形成部材23は、定着ベルト20の幅方向に渡って連続して設けられた長手状のベースパッド23aと、ベースパッド23aの表面に設けられた摺動シート(低摩擦シート)23bとで構成されている。ベースパッド23aの材料としては、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱温度200℃以上の耐熱性材料が望ましい。このような材料を選択することで、トナー定着温度域で、熱によるベースパッド23aの変形を防止でき、安定したニップ部Nの状態を確保することが可能である。摺動シート23bは、ベースパッド23aの少なくとも定着ベルト20と対向する表面に配設されていればよい。このような摺動シート23bが設けられていることで、定着ベルト20が回転する際、定着ベルト20とニップ形成部材23との間での摩擦抵抗が軽減される。なお、ベースパッド23aが低摩擦部材で構成されている場合は、摺動シート23bを省略し、ベースパッド23aのみでニップ形成部材23が構成されていてもよい。また、ベースパッド23aや摺動シート23bを高熱伝導部材で構成してもよい。
ステー24は、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料等で構成されており、ニップ形成部材23(ベースパッド23a)を支持している。これにより、加圧ローラ21の圧力によるニップ形成部材23の撓みが防止され、加圧ローラ21の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られる。
ところで、ニップ形成部材と加圧ローラとによって定着ベルトを挟んでニップ部を形成するベルト式の定着装置においては、定着ベルトが回転すると、ニップ形成部材に対して定着ベルトが摺動するため、これらの摺動箇所で摩擦振動が生じ得る。そして、この摩擦振動によって異音が発生することがある。
図4は、従来のベルト式の定着装置において発生した異音を周波数解析した結果を示すグラフである。
図4に示すように、異音の音圧レベルは、例えば周波数が221Hzである点で最も大きな極値(極大値)となっている。ここで、振動の起振力は、定着ベルトの内周面とニップ形成部材の表面との摺動箇所において発生する。ただし、定着ベルトやニップ形成部材は一般的にヤング率が低いため、200Hz付近で極大値となる固有振動数を持たないと考えられる。従って、異音は、斯かる固有振動数を有するその他の部材の振動が増幅された結果、発生していると考えられる。そして、そのような部材が、定着ベルトやニップ形成部材以外であるとすれば、それは、加圧ローラか、あるいはニップ形成部材を支持するステーのいずれかであると考えられる。
そこで、加圧ローラとステーのそれぞれに生じる振動の固有振動数を調べるためにハンマリング試験を行った。その結果を、図5及び図6に示す。
図5は、加圧ローラに発生した振動の周波数応答関数を示す図である。図5に示すように、加圧ローラの周波数応答関数においては、周波数(横軸)が200Hzである箇所又はその付近で(図5中の符号dで示す部分参照)、固有振動数の大きさを示す加速度(縦軸)が極大値となっていることが確認できた。一方、ステーに発生した振動の周波数応答関数を示す図6においては、周波数(横軸)が200Hzである箇所又はその付近で(図5中の符号eで示す部分参照)、加速度(縦軸)の極大値は確認されなかった。よって、異音は、加圧ローラ固有の振動が増幅されて発生しているものと考えられる。
ただし、上記ハンマリング試験は、加圧ローラ及びステーが定着装置に組み付けられた状態で行った試験であるので、測定結果が他の部材の影響を受けている可能性もある。そのため、改めて加振試験を加圧ローラ単体で行い、加圧ローラが200Hz付近で極大値となる固有振動数を持つかどうかを確認した。
図7〜図9に、加圧ローラ単体の加振試験に用いた振動測定装置の構成を示す。
図7は、振動測定装置の正面図、図8は、図7におけるA−A断面図、図9は、図7におけるB−B断面図である。
図7〜図9に示すように、振動測定装置40は、加圧ローラ21の芯金21aの両端部を玉軸受42を介して回転可能に保持する一対の側板41と、一対の側板41が固定された基台43と、加圧ローラ21の弾性層21を加圧するために基台43上に設けられた加圧パッド44とを主な構成としている。側板41、基台43、加圧パッド44は、ステンレス、鉄、アルミニウム等の十分な強度を有する金属材料で構成されている。この例では、加圧パッド44と加圧ローラ21との間の面圧が0.8〜1.5kgf/cm2となるように加圧パッド44の厚さが調整されている。また、加圧ローラ21の軸方向中央部では、弾性層21bの一部が除去されており、露出した芯金21aの表面(二箇所)に加速度センサ45が接着剤で貼り付けられている。加速度センサ45は、図7中の互いに直交するX方向、Y方向、Z方向の三次元の振動を測定することができる。
図10は、加圧ローラ単体の加振試験に用いた振動測定システムのブロック図である。
図10に示すように、振動測定システム50は、測定対象である加圧ローラ21を加振する加振手段としてのインパクトハンマ51(PCB製086C01)と、加圧ローラ21に取り付けられた上記加速度センサ45(小野測器製NP−2506)からの加速度信号(電荷信号)を電圧信号に変換するチャージコンバータ52(小野測器製CH−6130)と、チャージコンバータを通して得られた信号から振動を解析してその周波数応答関数を出力するFFTアナライザ53(小野測器製DS−3000)とを備えている。また、FFTアナライザ53によって解析された情報はコンピュータなどに取り込むことができる。
加圧ローラ単体の加振試験では、上記のように加圧ローラ21を振動測定装置40に設置した状態で、インパクトハンマ51によって加圧パッド44に対して図9中の矢印C方向に衝撃を与え、加圧ローラ21を加振した。ここで、加圧パッド44に対して与える衝撃の方向を矢印C方向としたのは、実際の稼動時に加圧ローラがニップ形成部材に対して受ける剪断力の方向が矢印C方向だからである。そして、このときの加圧ローラ21に生じる矢印C方向の振動を、上記振動測定システム50によって解析し、その周波数応答関数を得た。その結果を、図11に示す。
図11に示すように、加圧ローラ単体の加振試験結果では、周波数が212Hzと367Hzの二箇所で極大値が存在し、異音の発生要因と考えられる200Hz付近で周波数応答関数が極大値となっていることが確認できた。これら二箇所の極大値のうち、特に212Hzの極大値での振動モードは、加圧ローラが回転する方向の振動モードであり、実際の稼動時(加圧ローラ回転時)に発生しやすい振動モードであると考えられる。一方、367Hzの極大値での振動モードは、加圧ローラの軸の捩れと曲げの振動モードであり、実際の稼動時には発生しない振動モードであるので、異音の発生要因とはならない振動モードと考えられる。
また、上記加圧ローラとは別の加圧ローラについても上記と同様に単体での加振試験を行った。この別の加圧ローラ(以下、「加圧ローラβ」という。)は、先の試験で用いた加圧ローラ(以下、「加圧ローラα」という。)とは、ローラ硬度や弾性層厚さなどが異なっているものである。その試験結果を図12に示す。
図12に示すように、加圧ローラβ単体での加振試験結果においても、周波数が222Hzと453Hzの二箇所で極大値が存在した。図11に示す加圧ローラαの試験結果と比較すると、異音の発生要因と考えられる200Hz付近で、図11では(周波数が212Hzの箇所で)極値形状が比較的鋭くなっているのに対して、図12では(周波数が222Hzの箇所で)極値形状が比較的緩やかになっている。
この違いによる異音の発生状況を確認するため、上記二種類の加圧ローラα,βをそれぞれ定着装置に組み付け、設定温度180℃、線速度80mm/sec以上にて20分間加熱回転させた後、線速度を20mm/secまで下げていき、異音の発生の有無を確認した。その結果、加圧ローラαの場合は特定の条件で異音が発生したのに対し、加圧ローラβの場合は同様の条件でも異音が発生しなかった。
そこで、これらの加圧ローラα,βによる異音の発生有無の原因を究明するため、加圧ローラαの212Hzでの周波数応答関数と、加圧ローラβの222Hzでの周波数応答関数とを、それぞれ振動解析ソフト「ME’scopeVES」(Vibrant Technology社製)を用いてさらに解析した。この振動解析ソフトを用いることで、試験で得られた伝達関数から二次遅れ系の伝達関数を当てはめることにより(カーブフィット)、固有振動周波数、振動減衰率を得ることができる。
その結果、加圧ローラαの振動減衰率は1.78%であり、加圧ローラβの振動減衰率は5.5%であった。これにより、振動減衰率の低い加圧ローラαでは異音が発生し、振動減衰率の高い加圧ローラβでは異音が発生しなかったことがわかった。
さらに、加圧ローラの振動減衰率と異音の発生の有無との関係を詳しく調べるために、振動減衰率が異なる複数の加圧ローラを用意し、異音の発生状況を確認した。その結果を、表1に示す。
Figure 2020016842
表1では、各加圧ローラの振動減衰率のほかに、ローラ硬度(ASKER−C硬度)、ローラ径、弾性層厚さと、それぞれの異音発生の有無及び耐久性が示されている。表1では、各加圧ローラの振動減衰率が、実施例1、実施例2、実施例3、比較例1の順に、5.5%、8%、11%、4.0%となっている。そして、表1に示す結果によれば、実施例1〜3において異音の発生はなかったのに対して、比較例1では異音が発生した。すなわち、実施例1〜3が含まれる、振動減衰率が5%以上である場合は異音が発生せず、比較例1のように振動減衰率が5%未満である場合は異音が発生すると言える。従って、加圧ローラの振動減衰率を5%以上とすることで、異音の発生を防止することが可能である。
また、表1に示す耐久性の点では、実施例1〜3の中でも、実施例1と実施例2が好ましい。実施例1及び実施例2では、実施例3と比べて、ローラ硬度が高く、弾性層厚さが薄いことから、耐久性に優れていると考えられる。また、耐久性について、振動減衰率との関係から言えば、実施例1、2が含まれるような、振動減衰率が10%以下であることが好ましい。すなわち、表1に示す実施例1〜3の関係からわかるように、ローラ硬度が低くなるほど振動減衰率が高くなり、弾性層厚さが厚くなるほど振動減衰率が高くなる傾向にあるので、耐久性を向上させるには、反対に、振動減衰率が高くなり過ぎず(10%以下で)、ローラ硬度を高く、弾性層の厚さを薄くする方が好ましい。
以上のように、加圧ローラの振動減衰率を5%以上に設定することで、異音の発生要因となる加圧ローラの振動を抑制することができる。従って、上述の実施形態に係る定着装置のような定着ベルトとニップ形成部材との摺動箇所で摩擦振動が生じ得るベルト式の定着装置においても、加圧ローラの振動減衰率を5%以上に設定することで、異音の発生を防止できるようになる。
一般的に、斯かる異音は、100Hz以上300Hz以下程度の周波数帯域で発生することが多いことからすれば、加振試験による加圧ローラの周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、加圧ローラの振動減衰率を5%以上とすればよい。また、50Hz以下の周波数帯域では、異音がはっきりした音として聞こえないため、下限値を加えて言えば、50Hz以上かつ300Hz以下の範囲の極大値で、加圧ローラの振動減衰率を5%以上とすればよい。併せて加圧ローラの耐久性向上も十分に得られるようにするには、加圧ローラの振動減衰率を5%以上かつ10%以下にすることが望ましい。
このように、本発明によれば、特許文献1に記載されているような振動抑制部材などを別途設けなくても、加圧ローラの振動減衰率を所定の値に設定するだけで異音の発生を防止することが可能である。従って、振動抑制部材を追加することによる設計変更を強いられることがなく、大きな設計変更を伴わずに異音の発生防止を簡単に実現することができる。また、振動抑制部材を配置することによるニップ形成部材の位置決め安定性への影響もないので、ニップ形成部材の位置決め安定性を確保しつつ、振動抑制効果を加圧ローラの軸方向の広い範囲あるいは全体に渡って得られるようになる。さらに、加圧ローラの振動減衰率は経時的に大きく変化することはないので、異音の発生防止効果を長期に亘って持続することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
例えば、本発明は、上記図2に示すようなヒータ22によって定着ベルト20のニップ部N以外の部分が直接加熱される定着装置に限らず、図13に示すような定着ベルト20のニップ部Nを直接加熱するヒータ22を備える定着装置にも適用可能である。図13に示すヒータ22は、抵抗発熱体30を有する面状ヒータであり、ニップ部Nの位置で定着ベルト20の内周面に対して接触している。詳しくは、ヒータ22は、これを保持する保持部材としてのフォルダ31と、フォルダ31を支持する支持部材としてのステー32とによって支持されており、このように支持されるヒータ22に対して加圧ローラ21が定着ベルト20を介して接触する(加圧される)ことで、定着ベルト20と加圧ローラ21との間にニップ部Nが形成されている。斯かる定着装置9においても、定着ベルト20が回転すると、定着ベルト20が固定された(回転しない)ヒータ22に対して摺動することで、これらの摺動箇所において摩擦振動が発生し、異音が発生する場合がある。従って、斯かる定着装置9においても、上述のように、加振試験による加圧ローラの周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、加圧ローラの振動減衰率を5%以上とすることで、異音の発生要因となる加圧ローラの振動を抑制することができ、ひいては異音の発生を防止することができるようになる。要するに、本発明は、定着部材がニップ形成部材やヒータなどの回転しない固定部材に対して摺動する構成であれば、これに適用されることで、摺動箇所での起振力により発生する異音を防止することが可能である。
9 定着装置
20 定着ベルト(定着部材)
21 加圧ローラ(加圧部材、加圧回転体)
22 ヒータ(加熱手段)
23 ニップ形成部材
24 ステー(支持部材)
25 サーモパイル(温度検知手段)
26 ベルト支持部材
N ニップ部
P 用紙(記録媒体)
T 未定着画像
特開2018−22124号公報

Claims (8)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材に接触してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、
    前記ニップ部に未定着画像を担持した記録媒体を搬送して、前記記録媒体に前記未定着画像を定着する定着装置において、
    加振試験による前記加圧部材の周波数応答関数が300Hz以下の極大値で、前記加圧部材の振動減衰率が5%以上であることを特徴とする定着装置。
  2. 加振試験による前記加圧部材の周波数応答関数が50Hz以上かつ300Hz以下の極大値で、前記加圧部材の振動減衰率が5%以上である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加圧部材の振動減衰率が5%以上かつ10%以下である請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着部材を加熱する加熱手段を備え、
    前記加熱手段は、前記定着部材の前記ニップ部以外の部分を加熱する請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記定着部材を加熱する加熱手段を備え、
    前記加熱手段は、前記定着部材の前記ニップ部を加熱する請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記定着部材は、回転可能な無端状の定着ベルトであって、
    前記加圧部材は、前記定着ベルトの内周側に配置されたニップ形成部材に対して前記定着ベルトを介して接触することで前記定着ベルトとの間に前記ニップ部を形成する加圧回転体である請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ニップ形成部材は、高熱伝導部材で構成されている請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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