JP2020106673A - 像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フィルムを用いた像加熱装置において、フィルムの安定した回転が損なわれ、記録材上の未定着トナー像が擦れる等の画像不良が発生することを抑制する。【解決手段】 支持部材の周りを回転するフィルムの内周面がニップ形成部材と摺動するようにして形成したニップ部でトナー像を定着する像加熱装置であって、支持部材の長手方向の中央部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第1供給部材と、支持部材の長手方向の端部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第2供給部材と、を備え、第1供給部材と第2供給部材は、ニップ部で搬送される記録材の搬送方向において、ニップ部の上流側に配置され、フィルムと接触する第1供給部材の搬送方向における下流側の端部は、フィルムと接触する第2供給部材の搬送方向における下流側の端部に対して、搬送方向の下流側に配置されている。【選択図】 図9

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどの画像形成装置において、記録材上に形成担持させた未定着トナー像を加熱定着するための定着手段としての像加熱装置に関するものである。
従来、例えば像加熱装置は、所定の温度に維持された加熱体としての熱ローラと、熱ローラに圧接する加圧体としての加圧ローラとによって形成されるニップ部で被加熱材としての記録材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ方式が多用されている。
また熱ローラ方式以外に、フィルム加熱方式の像加熱装置が考案されている(例えば、特許文献1)。フィルム加熱方式の像加熱装置は、熱源であるヒータと、ヒータの支持部材(ヒーターホルダ)と、ヒータと対向して接触する無端状の耐熱性フィルム(以下、フィルム)と、フィルムを介して記録材をヒータに密着させる加圧ローラと、を有する。フィルム加熱方式の像加熱装置では、ヒータと加圧ローラにより形成されるニップ部においてフィルムを介してヒータの熱を記録材へ付与することで記録材面に形成担持されている未定着画像を記録材面に加熱定着する。
このようなフィルム加熱方式の像加熱装置においては、ヒータとして低熱容量のものを用いることができる。このため、熱ローラ方式等の装置に比べ省電力及びウェイトタイムの短縮(ファーストプリントアウトタイムの短縮)が可能になる。
一方でフィルム加熱方式の像加熱装置では、定着ニップにおいてフィルムの内周面とヒータ(ニップ形成部材)の摺動性を確保し、像加熱装置の回転トルクを上昇させない構成とする構成が求められる。そこで、セラミックヒータの表面にフッ素系グリースやシリコーンオイル等の潤滑剤をあらかじめ塗布しておく構成が提案されている。
特開平5−27619号公報
近年、像加熱装置は、高い耐久性が求められている。潤滑剤を供給部材に含浸させ、フィルムの内周面に供給する像加熱装置は、耐久が進んだ際に、フィルムと供給部材の接触状態が長手で異なり、フィルムと供給部材の接触圧が長手で変わってしまうことが発明者の検討の件、わかった。フィルムと供給部材の接触圧は、高くなった部分ではフィルムと供給部材の接触部の摺動抵抗が増え、低くなった部分では供給部材からフィルムの内周面に供給される潤滑剤の量が不足し、摺動抵抗が増える恐れがあった。そして画像形成装置の長寿命化が求められるなかで、フィルムとヒータの間の摺動抵抗が増えることでフィルムが撓み、記録材上の未定着トナー像が乱れる“擦れ画像”が画像不良として発生する場合があった。
以上を鑑み、本発明に係る目的は、フィルムとヒータの間の摺動抵抗の増加を抑制し、記録材上の未定着トナー像が擦れる等の画像不良が発生することを抑制できる像加熱装置を提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明に係る像加熱装置は、回転体と、回転体との間でニップ部を形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持する支持部材と、支持部材の周りを回転した際にニップ部で内周面がニップ形成部材と摺動する無端状のフィルムと、回転体またはフィルムに熱を供給する加熱体と、を有し、ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送しつつ加熱することでトナー像を定着する像加熱装置であって、支持部材の長手方向の中央部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第1供給部材と、支持部材の長手方向の端部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第2供給部材と、をさらに備え、第1供給部材と第2供給部材は、ニップ部で搬送される記録材の搬送方向において、ニップ部の上流側に配置され、フィルムと接触する第1供給部材の搬送方向における下流側の端部は、フィルムと接触する第2供給部材の搬送方向における下流側の端部に対して、搬送方向の下流側に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る他の像加熱装置は、
回転体と、回転体との間でニップ部を形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持する支持部材と、支持部材の周りを回転した際にニップ部で内周面がニップ形成部材と摺動する無端状のフィルムと、回転体またはフィルムに熱を供給する加熱体と、を有し、ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送しつつ加熱することでトナー像を定着する像加熱装置であって、支持部材の長手方向の中央部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第1供給部材と、支持部材の長手方向の端部側にフィルムと接触するように潤滑剤を供給する第2供給部材と、をさらに備え、第1供給部材は、ニップ部で搬送される記録材の搬送方向において、ニップ部の下流側に配置されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によればフィルムを用いた像加熱装置において、フィルムの安定した回転が損なわれ、記録材上の未定着トナー像が擦れる等の画像不良が発生することを抑制する。
実施例1に係る画像形成装置の概略断面図 実施例1に係る像加熱装置の短手方向における概略断面図 実施例1に係る像加熱装置の長手方向における概略断面図 実施例1に係る像加熱装置の構成を示す斜視図 実施例1に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図 実施例1に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図の拡大図 像加熱装置の構成を示す概略断面図 参考例に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図の拡大図 実施例1に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図の拡大図 実施例2に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図 実施例2の変形例に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図 実施例2の変形例に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図の拡大図 実施例3に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図 実施例3に係る像加熱装置の構成を示す概略断面図の拡大図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(1)画像形成装置
まず初めに、図1を用いて画像形成装置100の構成について説明を行う。図1は、本実施例に係る画像形成装置100の概略断面図である。画像形成装置100は、電子写真方式を利用して記録材P上に画像を形成するレーザビームプリンターである。
画像形成装置100は、像担持体としての感光体ドラム19、帯電手段としての帯電ローラ16、現像手段としての現像ローラ17、クリーニング手段としてのクリーニングブレード18を有するプロセスカートリッジ15を備えている。本実施例では、感光体ドラム19、帯電ローラ16、現像ローラ17を含む現像ユニット、クリーニングブレード18を含むクリーニングユニットが、プロセスカートリッジ15として画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能に構成している。
感光体ドラム19は、反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。帯電ローラ16は、感光体ドラム19の周面を所定の極性・電位に一様に帯電処理(一次帯電)する。一次帯電された感光体ドラム19は、帯電処理面にレーザスキャナ21から出射されたレーザ光が走査露光(照射)される。画像露光手段としてのレーザスキャナ21は、不図示のイメージスキャナ・コンピュータ等の外部機器から入力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応してオン/オフ変調したレーザ光を出力する。これにより感光体ドラム19は、この走査露光により感光体ドラム19の周面の露光明部の電荷が除電され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
現像ローラ17は、現像剤(トナー)を表面に担持して感光体ドラム19の周面にトナーを供給して、感光体ドラム19の周面に形成された静電潜像をトナー像として順次に現像する。レーザプリンタの場合、一般的に、静電潜像の露光明部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。
記録材Pは、画像形成装置100に対して着脱可能とされた給紙カセット11に積載され、収納されている。画像形成装置100は、記録材Pを一枚ずつ分離給送する給紙ローラ12、記録材Pを搬送する搬送ローラ13、記録材Pの給送タイミングを調整するレジストローラ14等を備える。給紙カセット11内の記録材Pは、給紙スタート信号に基づいて給紙ローラ12が駆動されることで一枚ずつ分離給送され、搬送ローラ13を介してレジストローラ14で感光体ドラム19と転写ローラ20(転写部材)との転写部に所定のタイミングで導入される。すなわち、感光体ドラム19上のトナー像の先端部が転写部に到達したとき、記録材Pの先端部もちょうど転写部に到達するタイミングとなるようにレジストローラ14で記録材Pの搬送が制御される。なお、手差しトレイ28に載置された記録材Pを給紙ローラ29で一枚ずつ分離給送し、レジストローラ14で感光体ドラム19と転写ローラ20との転写部に所定のタイミングで導入する構成としてもよい。
転写部に導入された記録材Pはこの転写部位を挟持搬送され、その間、転写ローラ20には不図示の転写バイアス印加電源から所定に制御された転写電圧(転写バイアス)が印加される。転写ローラ20は、一般にFe等の芯金上にカーボン、イオン導電性フィラー等で1×10〜1×1010Ω程度の抵抗に調整された半導電性のスポンジ弾性層を形成した弾性スポンジローラが用いられる。本実施例では、芯金の外回りに同心一体に、NBRゴムと界面活性剤等を反応させ、導電性を有する弾性層をローラ状に成形具備させてなるイオン導電系の転写ローラを用いた。抵抗値は1×10〜5×10Ωの範囲のものを用いた。
転写ローラ20は、トナーと逆極性の転写バイアスが印加されることで転写部において感光体ドラム19の周面に形成されたトナー像が記録材Pの表面に静電的に転写される。トナー像が転写された記録材Pは、転写部から像加熱装置200へ搬送導入され、トナー像を加熱・加圧する定着処理が行われる。そして像加熱装置200でトナー像が定着させられた記録材Pは、記録材Pを搬送する搬送ローラ26、記録材Pを排出する排紙ローラ27を通って画像形成装置100上の排紙トレイ上に排出され、画像形成が完了する。
一方、感光体ドラム19の周面は、記録材Pへトナー像を転写後、クリーニングブレード18で転写残トナーや紙粉等が除去され、再び一次帯電されることで次の画像形成に用いられる。
(2)像加熱装置
次に、本実施例におけるフィルム加熱方式の像加熱装置200について説明する。図2は本実施例に係る像加熱装置200の短手方向における概略断面図であり、図3は本実施例に係る像加熱装置200の長手方向における概略断面図である。また図4に本実施例に係る像加熱装置200の構成部品を示す分解斜視図である。像加熱装置200は、フィルムユニット(ベルトユニット)205と、加圧部材としての加圧ローラ(回転体)208と、これらを収容している筐体203を有する。
加圧ローラ208は、芯金209の一端側と他端側をそれぞれ筐体203の一端側と他端側の側板に軸受部材62を介して軸受させて回転可能に配設されている。芯金209の他端側には、駆動ギア47が設けられ、駆動ギア47に図示しない制御部(エンジンコントローラ)で制御されるモータ30の駆動力が伝達されることで、加圧ローラ208が駆動回転体として図2において矢印R1の方向に駆動可能とされている。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の剛性のある芯金209、シリコーンゴム等の高耐熱性のゴム材質からなる弾性体層210、最外層の表層211、から構成される。本実施例では、芯金209はアルミ芯金を、弾性体層210はシリコーンゴムを、表層211は厚さ約50μmのPFAのチューブを用いた。加圧ローラ208の外径は25mm、弾性体層210の厚さは約3mmとした。
フィルムユニット205は、ヒータ(加熱体)300と、支持部材201と、フィルム202と、ステー(補強部材)204と、を有する。フィルム202の内部には、ヒータ300、ヒータ300を保持すると共にフィルムの回転をガイドする支持部材(ガイド部材)201、支持部材を保持し、補強するステー204が内部アセンブリとして配設されている。このようにしてヒータ300は、耐熱樹脂製の支持部材201に保持されており、定着ニップ部N内を加熱することで、フィルム202を昇温、加熱する。
ヒータ300は、具体的には細長い形状のものが用いられる。より具体的には、ヒータ300は、セラミックを基板305としたセラミックヒータを用いた。ヒータ300は、電気絶縁性が高く、熱伝導性に優れ、低熱容量のセラミック基板305のフィルム202と反対面側に、基板長手に沿って銀パラジウム等からなる抵抗発熱体302をスクリーン印刷等で形成している。さらにヒータ300は、抵抗発熱体302の絶縁性を確保する目的で、セラミック基板305に形成された抵抗発熱体302を覆うように50μm程度の薄層の保護ガラス層307を形成している。本実施例では、アルミナ(Al)を基材とするセラミック基板305を用いた。フィルム202との摺動面側にはガラスからなる摺動性を確保する絶縁保護層308を約10μmの厚みで形成している。抵抗発熱体302は、ヒータ300の長手両端に設けられた不図示の電極からAC電圧が給電されることで発熱し、セラミック基板305、保護ガラス層307、絶縁保護層308を含むヒータ300全体が急速に昇温する。
本実施例では、抵抗発熱体302及び絶縁保護層308が形成された基板305の表面側と反対側の面がフィルム202に対向するように、抗発熱体302及び絶縁保護層308が形成された基板305の表面が上向きとした状態とされている。ヒータ300は、検温素子(サーミスタ)212で温度が検知可能とされている。検温素子212としてヒータ300から分離した外部当接型のサーミスタを用いている。
支持部材201は、耐熱性及び剛性を有し、下面において長手方向に沿ってヒータ300を保持する支持機能と、フィルム202の回動をガイドするフィルムガイド機能と、を有する部材である。支持部材201は、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料等で構成できる。本実施例では液晶ポリマーを用いた。支持部材201は、さらに剛性を有するステー204によって支持される。本実施例では金属で形成されたステー204を用いた。
フィルム202は、ヒータ300が保持された、フィルムガイド部材として機能する支持部材201に外嵌され、内周面がヒータ300に接触しつつ支持部材201の周囲を回転可能な構成としている。フィルム202は、熱容量を小さくしてウェイトタイム(ファーストプリントアウトタイム)を短縮させるために、フィルム膜厚は、450μm以下20μm以上の厚みとすることが好ましい。またフィルム202としては、耐熱性のあるPTFE、PFA、FEP等の単層フィルムを用いることができる。この他、フィルム202としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS、またはステンレス等の金属等の基層に、トナーの付着防止のためのPTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂からなる離型層を備えた複層フィルムを用いることができる。さらに、画質向上のため、フィルム202として基層と離型層の間にシリコーンゴム等の高耐熱性ゴムを弾性層として備えた複層フィルムを用いてもよい。本実施例では、膜厚約60μmのポリイミドフィルムの外周面にPFAを離型層として有するものを用いた。離型層の厚さは約15μmとした。フィルム202の外径は24mmとした。
そして、ヒータ300、支持部材201、ステー204は何れも長さがフィルム202の幅(長さ)よりも長い部材であり、一端側(左側)と他端側(右側)がそれぞれフィルム202の両端部から外方に突出している。フィルムユニット205は、さらにフランジ40(フィルム支持部材)を有し、ステー204の一端側と他端側の外方突出部204aに対してそれぞれ一端側と他端側のフランジ40が挿入されている。即ち、フィルム202の長手方向両端部にフランジ40が配置されている。なお、「フランジ40L」は左側(一端側)のフランジ、「フランジ40R」は右側(他端側)のフランジ、「フランジ40」は左右両方のフランジを指す。
フランジ40は、フィルム202の長手方向両端部に配置される、それぞれ左右対称形状の耐熱樹脂製のモールド成形品である。フランジ40は、ステー204の外方突出部204aが挿入される被挿入部40dと、筐体203の側板に設けられたスリットの縦縁部に係合させられる溝部40eと、力受け部40cと、を有する。フランジ40は、被挿入部40dにステー204の外方突出部204aが挿入された状態で、溝部40eが筐体203の側板に設けられたスリットの縦縁部に係合させられた状態とされる。これによりフランジ40L・40Rは、それぞれ、側板に対して上下方向にスライド移動可能に保持されている。即ち、フィルムユニット205は全体に側板間において縦ガイドスリットに沿って加圧ローラ208に対して近づく方向と遠のく方向とに移動可能とされている。
他方で、フランジ40L・40Rの力受け部40cは、それぞれ像加熱装置200が有する加圧バネ48L・484Rが当接している。加圧バネ48Lは、筐体203の一端側のバネ受け部203Lとフランジ40Lの力受け部40cとの間に、また加圧バネ48Rは筐体203の他端側のバネ受け部203Rとフランジ40Rの力受け部40cとの間に、それぞれ縮設されている。この結果、加圧バネ48L・48Rの縮設反力によりフィルムユニット205のステー204の一端側と他端側の外方突出部204a・204aにフランジ40L・40Rを介してそれぞれ付勢力が作用している。
これにより、ヒータ300を備えた支持部材201と加圧ローラ208とが加圧ローラ208の弾性体層210の弾性に抗してフィルム202を挟んで所定の加圧力をもって圧接する。本実施例の像加熱装置200においては、ヒータ300がニップ部形成部材として、また支持部材201がフィルム202の内周面に接触する当接する摺動部材(バックアップ部材)として機能している。そのため、フィルム202と加圧ローラ208との間に所定幅のニップ部Nが形成されている。
像加熱装置200では、PC等の外部入力機器からのプリント信号が入力されると、加圧ローラ208が制御部400で制御されたモータ30により矢印R1方向(時計回り)に回転駆動させられる。フィルム202は、ニップ部Nにおける加圧ローラ208とフィルム202の外周面との摩擦力で加圧ローラ208からフィルム202に回転力が伝達され、ニップ部Nにおいてフィルム202の内周面がヒータ300に摺動させられつつ、従動回転させられる。このようにしてフィルム202は、加圧ローラ208の周面の移動速度とほぼ同じ速度で、支持部材201の周囲を矢印R2方向(反時計回り)に移動し、回転させられる。
一方でヒータ300は、ヒータ300の給電用電極に交流電源(コンセント)401に接続された駆動手段としての制御部400からヒータ300(抵抗発熱体)に電力が供給されることによりヒータ300が発熱させられる。制御部400は、サーミスタ212から出力されたヒータ300の温度に関する情報に基づいて制御部400に設けられた図示しないトライアックでヒータ300への通電を制御することにより、ヒータ300の温度制御がなされる。即ち、ヒータ300は、制御部400でサーミスタ212の出力が、設定温度に比べ低い温度に応じた出力のときは昇温するように、他方、設定温度に比べ高い温度に応じた出力のときは降温するように、通電を制御されることで定着時に一定の温度に保たれる。
ヒータ300を所定温度に立ち上げ、加圧ローラ208によりフィルム202が従動回転した状態とされた後、フィルム202を介してヒータ300と加圧ローラ208とで形成されたニップ部Nにトナー像が転写された記録材Pが転写部から搬送される。そして、記録材Pがフィルム202と一緒にニップ部Nを挟持搬送されることにより、ヒータ300の熱がフィルム202を介して記録材Pに付与され、記録材P上の未定着トナー像が加熱・加圧され、記録材Pに定着される。ニップ部Nを通った記録材Pは、フィルム202から分離され、さらに搬送される。
(3)貯蔵部と供給部材
以下、図2、図5及び図6を用いて、貯蔵部501と供給部材500を説明する。図2及び図6は本実施例の像加熱装置の垂直方向と短手方向(ニップ部Nにおける記録材Pの搬送方法)に延びる面における断面図である。また、図5は像加熱装置の水平面における断面図であり、像加加熱装置を上方から下方へ見た図である。図6は、図5の供給部材500(500C、500R1、500R2,500L1,500L2)が設けられた部分における断面を示す図である。なお図6では、加圧ローラ208を省略している。
本実施例では、図2に示すように支持部材201のフィルム202の回転方向R2におけるヒータ300の上流側に、貯蔵部501が形成され、その中に潤滑剤が貯蔵されている。貯蔵部501の開口部を覆うようにシート状の供給部材500が接着配置されており、この供給部材500は、潤滑剤を供給するようにフィルム202の内周面に接触している。
図5に示すように、本実施例では供給部材500として、長手方向における幅が30mm、支持部材201からフィルム202へ向かう方向の厚みが1mm、フィルム202の回転方向R2における長さが4.5mmのシートを15mm間隔で配置した。なお本実施例では、供給部材500を15mm間隔で配置しているが、フィルム202の内周面に供給された潤滑剤は、フィルム202の長手方向にも浸潤するため、フィルム202とヒータ300が接する長手全域に介在することになり、摺動抵抗の低下に寄与できる。
本実施例の貯蔵部501は支持部材201に5ヶ所形成され、それぞれの貯蔵部501の開口部上に供給部材500(500C、500R1、500R2,500L1,500L2)が設けられている。以下の説明では、供給部材に共通する内容の説明の場合には、供給部材500と記載し、3つの供給部材を個別で説明する場合には、供給部材500C、500R1、500R2,500L1,500L2と記載する。
フィルム202の回転方向R2に沿って、支持部材201に設けられた5つの貯蔵部501と、それぞれの貯蔵部501の開口部を覆うように支持部材201に固定された供給部材500C、500R1、500R2,500L1,500L2は設けられる。より具体的には、図5に示すように長手方向において、供給部材500L2を一端に、また供給部材500R2を他端に、そして供給部材500Cを中央部に設置している。また、供給部材500L2と供給部材500Cの間に供給部材L1、供給部材500R2を他端と供給部材500Cの間に供給部材R1を設置している。
供給部材500は、フェルト等の繊維層が好ましく、材質としては、アラミド繊維、ガラス繊維、カーボン繊維などが挙げられる。また、供給部材500の密度は、厚さ1mmにおいて30〜700g/m程度が好ましい。供給部材500は、繊維の密度が小さい(繊維が粗い)ほど、また供給部材500の厚さが薄いほど潤滑剤が含浸しやすく、単位時間当たりの潤滑剤の供給量を増やすことができる。本実施例では、供給部材500として、密度が厚さ1mmにおいて200g/mのアラミド繊維のシート状フェルトを用いた。なお、アラミド繊維の表面に毛羽立ち等の方向性がある場合は、毛羽立ちの毛流れ方向をフィルム202の回転方向R2に沿う方向とすることにより、摺動抵抗を小さくでき望ましいものの、これに限定されるものではない。発明者の検討の結果、像加熱装置200の寿命を通して安定したフィルム202の回転性を得るためには、回転時間1時間当たりで約3mgの潤滑剤(グリース)が必要であることが分かった。そこで本実施形態では、回転時間1時間当たりに約3mgをフィルム202の内周面に供給するため、供給部材500一か所当たりの潤滑剤供給量が0.6mg以上となるように、アラミド繊維の密度を厚さ1mmにおいて200g/mのものとした。
潤滑剤としては、パーフロロポリエーテル基油をフッ素樹脂で増ちょうしたグリース、ジメチルシリコンをはじめとするシリコーンオイル等、耐熱性のあるものであれば良い。本実施例では潤滑剤として、JIS K 2220に規定された方法で測定した1/2スケールの混和稠度が280である、パーフロロポリエーテル基油をフッ素樹脂で増ちょうしたグリースを用いた。
貯蔵部501に貯蔵されている潤滑剤は、自重によって開口部側へ流れ、開口部において供給部材500に含浸、浸透することになる。一方で供給部材500は、フィルム202に接触している。このため、フィルム202が回転する場合には、供給部材500に含浸された潤滑剤がフィルム202の内周面に塗布され、定着ニップ部Nにおけるフィルム202とヒータ300との摺動性が確保されている。
フェルトパッドに潤滑剤を含浸させただけの構成の場合には、フェルトパッドに含浸されている潤滑剤の量が、像加熱装置の耐久が進むにつれて減少していく。この結果、フィルムの内周面に塗布される潤滑剤の量も減少していき、像加熱装置の耐久末期では、フィルム内周面の潤滑剤量が不足する場合があった。その点、本実施例では貯蔵部と供給部材を備えた構成とすることで、貯蔵部の開口部に設けられた供給部材を通して、像加熱装置の寿命を通して一定量の潤滑剤をフィルム202の内周面に塗布することができるようにしている。
なお潤滑剤は、粘度が小さいほど供給部材500に含浸しやすく、単位時間当たりのグリースの供給量は増える。加えて、貯蔵部501の開口部は大きいほど、さらには供給部材500とフィルム202の接触面積は大きいほど、単位時間当たりの潤滑剤の供給量は増える。そこで、潤滑剤の粘度等のパラメータは、適宜調整され、潤滑剤を安定してフィルム202内周面に供給し、定着ニップ部Nにおけるフィルム202とヒータ300とを安定的に摺動性できるように構成される。
本実施例においては、長手方向において、外方側に位置する供給部材500L2及び500R2の端部位置は、定着ニップ部Nの端部よりも外側で、フィルム202の端部よりも内側にするのが良い。このようにすることで、長手方向において、定着ニップ部Nの端部よりも外側まで潤滑剤を塗布することができる一方、フィルム202の端部から潤滑剤がフィルム表面に漏れ出てくることを防止できる。
ここで各供給部材500を長手における位置関係を実施例1(図5)と同様としつつ、フィルム202の回転方向R2における位置が同じ、つまり各供給部材500を短手方向に切った断面図が同様となる像形成装置について、説明する。像加熱装置200が停止している状態では、図5に示すようにフィルム202は長手で真っ直ぐな状態にあり、各供給部材500(500C、500R1、500R2,500L1,500L2)とフィルム202は、図6に示すように接触状態は同じである。
一方、記録材Pにトナー画像を加熱・加圧して定着すべく、フィルム202が支持部材201の周りを回転した状態では、図7に示すように薄肉のフィルム202は、停止状態の破線に対して実線のように下流側に撓みながら回転することになる。
より詳述すると、フィルム202は、定着ニップ部Nで搬送される記録材Pから搬送方向Vの上流側から下流側へ向かう力を受ける。フィルム202の端部は、フランジ40によって保持されることで搬送方向Vの上下流方向における位置が規制されるため、図6に示したようにフィルム202と端部の供給部材500L2,500R2の接触は停止状態と変わらない。しかしながら、フィルム202の長手略中央部は、フランジ40で支持されることなく、フランジ40でガイドされる領域から離れた場所に位置する。このため、記録材Pから受ける搬送方向Vの上流側から下流側へ向かう方向の力により、無端状のフィルム202は、図7に示した実線のように長手端部に比べて長手中央が搬送方向Vの下流側に撓んだ形状となる。この撓み量は、像加熱装置200の構成や最大通紙可能な記録材Pサイズなどにより異なるものの、実施例1で用いた像加熱装置200においては中央部で約0.5mmの撓み量が測定された。
フィルム202が撓むことによって、長手中央部では、図8において破線に示した停止状態におけるフィルム202の位置から図8において実線で示した定着動作時におけるフィルム202の位置に移動する。これによりフィルム202は、供給部材500Cとの接触圧が高くなり、摺動抵抗が増加することがあった。通常、フィルム202は、加圧ローラ208によって搬送される記録材Pとともに略等速度で従動回転している。しかしながら、フィルム202が撓むことによって、フィルム202と供給部材500Cの摺動抵抗が増えた場合にあっては、フィルム202の回転速度は、定着ニップ部N内において記録材Pの搬送速度に比べて、遅くなってしまう。この結果、記録材Pとフィルム202が擦れることになり、記録材P上の未定着トナー像が乱され、擦れ画像が発生することがあった。
そこで本実施例では、図3及び図9に示すように供給部材500Cを供給部材500L2,500R2よりニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向Vの下流側に位置させた。より具体的には、供給部材500Cのフィルム202と接触する回転方向R2における上流側の端部(A)を供給部材500L2,500R2のフィルム202と接触する回転方向R2における上流側の端部(B)より搬送方向Vの下流側に位置させた。つまり供給部材500Cの上流側の端部(A)は、供給部材500L2,500R2の上流側の端部(B)よりニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向Vの下流側へ0mmより大きい距離Dだけ離れた位置に位置させている。またフィルム202の回転方向R2を基準し、言い換えると、供給部材500Cの上流側の端部(A)は、供給部材500L2,500R2の上流側の端部(B)に比べ、ニップ部Nに近い位置に設けた構成とした。なお、各供給部材500の位置を比較する際の各供給部材500の基準位置は、ニップ部Nに最も近い、フィルム202と接触する各供給部材500の端部としている。
これにより、薄肉のフィルム202が撓んだ場合でも、フィルム202と供給部材500Cの接触圧をフィルム202と供給部材500L2,500R2の接触圧と略同等とし、長手に亘って接触圧を均一とする。この結果、局所的な潤滑剤不足による摺動抵抗の増加を抑え、擦れ画像等の画像不良やフィルム破損などの不具合を防止することができる。
なお本実施例では、長手方向において、中央部側に位置する供給部材500Cと、端部側に位置する供給部材500L2,500R2と、に搬送方向Vもしくは回転方向R2に位置を異ならす構成としたが、これに限らない。例えば、長手方向において、中央部側に位置する供給部材500は、相対的に端部側に位置する供給部材500に対して、搬送方向Vもしくは回転方向R2において下流側に位置させた構成とすればよい。このため、供給部材500Cと供給部材500L2,500R2の間に位置する供給部材500L1,500R1は、搬送方向V又は回転方向R2において、それぞれ供給部材500Cと供給部材500L2もしくは供給部材500R2の中間の位置としてもよい。
この他、本実施例では中央部に位置する供給部材500Cと、両端に位置する供給部材500L2,500R2と、の厚みが1mmと、すべて同じ厚さの供給部材500を用いた構成としたが、これに限らない。例えば、供給部材500Cを供給部材500L1/Rに対して、搬送方向Vもしくは回転方向R2において下流側に位置させた構成とする代わりに、供給部材500Cの厚さを供給部材500L1/Rの厚さに比べ、薄いものを用いた変形例に係る構成としてもよい。このように、長手方向の中央部と端部とに位置する供給部材500の厚みを変えることで、供給部材500がフィルム202の内周面と接する位置までの距離を変えることができる。これにより、薄肉のフィルム202が撓んだ場合でも、フィルム202と供給部材500Cの接触圧をフィルム202と供給部材500L2,500R2の接触圧と略同等とし、長手に亘って接触圧を均一とする。この結果、局所的な潤滑剤不足による摺動抵抗の増加を抑え、擦れ画像等の画像不良やフィルム破損などの不具合を防止することができる。
さらには、供給部材500は、適宜、フィルム202の軌跡に沿うように角度をつけて設置しても良い。また本実施例及び比較例では、すべての供給部材500は、幅が30mm、フィルム202の回転方向R2における長さが45mmと、同じサイズのものを用いたが、これに限らず、幅を異なる供給部材500を長手方向に配列した構成としてもよい。
(5)検証
以下では、実施例1の係る像加熱装置200を用いた場合と、比較例に係る像加熱装置を用いて、記録材Pにトナー像の定着を行い、擦れ画像の発生頻度を検証した。実施例1に係る像加熱装置200として、長手中央部に位置する供給部材500Cの下流側端部が長手端部に位置する供給部材500L2,500R2の下流側端部に対して、ニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向Vにおいて、下流側に位置したものを用いた。本検証では実施例1に係る像加熱装置200として、長手中央部に位置する供給部材500Cの下流側端部から長手端部に位置する供給部材500L2,500R2の下流側端部までの距離Dが0.5mm、0.4mm、0.3mm、0.2mmのものを用いた。比較例に係る像加熱装置としては、長手中央部に位置する供給部材500Cの下流側端部から長手端部に位置する供給部材500L2,500R2の下流側端部までの距離Dが0mm、つまり全ての供給部材500が一直線に配置されたものを用いた。
本検証では、あらかじめ200,000枚の通紙を行った後、像加熱装置が室温まで十分に冷えた状態からの連続して20枚の記録材Pを通紙し、文字画像を記録材Pの片面側に定着した。記録材Pは、PB PAPER、64[g/m](キヤノン株式会社製)を用い、通常のオフィス環境を想定して27℃/65%の環境下で検証を行った。表中の当接圧は供給部材500とフィルム202の内周面の接触圧であり、供給部材500の設置位置に感圧センサを設置して測定したものである。
Figure 2020106673
表1に示すように、供給部材500Cの下流側端部を供給部材500L2,500R2の下流側端部から0.3mm以上、下流側に位置した構成とすることで供給部材500Cとフィルム202の接触圧を0.1以下にまで小さくできた。この効果は、先に説明したようにフィルム202の撓み量に倣うように供給部材500の設置位置を長手で変え、摺動抵抗の増加を抑えることができるようになったためと考えられる。このように、0.1mN/mm以下となる供給部材500L2,500R2とフィルム202の接触圧と同様とすることができ、長手に亘って供給部材500とフィルム202の接触圧を小さく、均一にとすることができる。その結果として、摺動抵抗の増加が抑制され、擦れ画像の発生を解消できることが分かった。特に供給部材500Cの下流側端部を供給部材500L2,500R2の下流側端部から0.4mm以上、下流側に位置した構成とすることにより、20回定着しても1枚も擦れ画像が発生することなく、擦れ画像発生頻度をより良く低減できた。
実施例1では、定着ニップ部Nに対し、すべての供給部材500がフィルム202の回転方向R2の上流側に配置された構成を説明したが、これに限らない。実施例2では、定着ニップ部Nに対し、長手中央部に位置する供給部材500Cをフィルム202の回転方向R2の下流側に配置し、他の供給部材500をフィルム202の回転方向R2の上流側に配置された構成とした。つまり実施例2では、供給部材500を定着ニップ部Nの上下流に分けて設置する構成とした。実施例2について、実施例1との差異点を中心に、図10を用いて説明を行う。
図10に示すように回転駆動した状態のフィルム202(実線)は、静止状態のフィルム202(破線)に対し、定着ニップ部Nを通過する記録材Pから受けた力で長手中央部が下流側に撓む。より詳述すると、フィルム202が定着ニップ部Nを通過する記録材Pから受けた力は、端部ではでフランジ40L,40Rに支持される一方、長手中央部では支持されていないため、下流側に撓む。
そこで本実施例では、撓んだ状態で回転するフィルム202と強く摺動する長手中央部の供給部材500Cを定着ニップ部Nの上流ではなく下流側に配置する。これにより、フィルム202が撓んだ場合であっても、長手中央部の供給部材500Cとフィルム202の内周面との接触圧が高くなることを抑制することができる。この結果、それぞれの供給部材500とフィルム202との接触圧を略同等とすることができる。
さらに本実施例では、定着ニップ部Nの下流側に配置する供給部材500Cを撓んだフィルム202の軌跡に沿うような位置に配置とした。これにより、フィルム202中央部の内周面にも潤滑剤を安定して供給できる構成とした。この結果、フィルム202の内周面へ確実に潤滑剤が供給でき、ひいては摺動抵抗の増加を抑制し、フィルム202の安定した回転が得ることができる。
(6)検証
以下では、実施例2の係る像加熱装置200を用いた場合と、実施例1の比較例に係る像加熱装置を用いて、記録材Pにトナー像の定着を行い、擦れ画像の発生頻度を検証した。実施例2に係る像加熱装置200は、供給部材500Cが設けられた位置が異なされている他、他の構成は実施例1と同様である。また実施例1での検証同様、あらかじめ200,000枚の通紙を行った後、像加熱装置が室温まで十分に冷えた状態からの連続して20枚の記録材Pを通紙し、文字画像を記録材Pの片面側に定着した。記録材Pは、PB PAPER、64[g/m](キヤノン株式会社製)を用い、通常のオフィス環境を想定して27℃/65%の環境下で検証を行った。表中の当接圧は、供給部材500の設置位置に感圧センサを設置して測定したものである。
Figure 2020106673
表2に示すように、比較例に係る定着ニップ部Nの上流側に配置した構成では、供給部材500Cとフィルム202の内周面との接触圧が0.5mN/mm以下と高い。一方で実施例2に係る定着ニップ部Nの下流側に配置した構成では、供給部材500Cとフィルム202の内周面との接触圧が0.1mN/mm以下と小さくすることができた。このように、0.1mN/mm以下となる供給部材500L2,500R2とフィルム202の接触圧と同様とすることができ、長手に亘って供給部材500とフィルム202の接触圧を小さく、均一にとすることができる。その結果として、摺動抵抗の増加が抑制され、擦れ画像の発生を解消できることが分かった。
このように定着ニップ部Nの上下流に分けて供給部材500を設置する構成とすることで、長手の接触圧を小さく略同等にでき摺動抵抗の増加を抑制することで安定したフィルム202の回転が実現され、擦れ画像を解消できることが分かった。なお実施例2に係る構成では、中央部の供給部材500Cのみを定着ニップ部Nの下流に配置したものの、これに限らない。例えば供給部材500Cと両端の供給部材500L2,500R2の間に位置する供給部材500L1,500R1も定着ニップ部Nの下流側に配置した構成でもよく、同様の効果は得られる。
さらには図11に示すように供給部材500Cに加え、両端の供給部材500L2,500R2、供給部材500Cと供給部材500L2,500R2の間に位置する供給部材500L1,500R1も定着ニップ部Nの下流側に配置した構成でもよい。なお、この場合にあっては、定着動作時の回転中のフィルム202の軌跡(実線)は、長手中央部の供給部材500Cと離れるように撓む。このため、フィルム202の長手中央部において潤滑剤の供給量が不足し、フィルム202とヒータ300の間の摺動抵抗が増加することになる。そこで図12に示すように長手中央部で供給部材500Cがフィルム202(実線)に接する位置は、長手端部でフィルム202(破線)に図示しない供給部材500L2,500R2が接する位置より定着ニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向Vの下流側とする。
このような構成とすることで、長手中央部の供給部材500Cをフィルム202の内周面に確実に接触させ、必要な潤滑剤を安定して供給できる構成とすることで、摺動抵抗の増加を抑えるものである。
実施例1及び実施例2では、フィルム202の基層として、ポリイミド樹脂を用いた構成を説明したが、これに限らない。実施例3では、剛性のある材料を基層に用いたフィルムを備えた構成とした。実施例3について、実施例1との差異点を中心に、図13及び図14を用いて説明を行う。
実施例3は、金属であるステンレス鋼を基層に用いたフィルム202を備える。なお、剛性のある材料を基層に用いたフィルムを備えた構成として、ステンレス鋼を基層に用いた構成について、説明するが、例えばポリイミド樹脂からなる基層を60μmから100μmと厚膜化した構成としてもよい。金属であるステンレス鋼を基層に用いたフィルム202は、金属が持つ剛性により自然な状態の断面形状である円形の軌跡を維持しながら回転することになる。つまり、フィルム202の端部は、フランジ40L,40Rで支持されることでフランジの断面形状に倣いながら回転し、支持部材201に設置された貯蔵部501と接触する(図13)。一方、フィルム202の中央部は、ステンレス製の基層がもつ剛性により円形を維持しようとするため、その断面形状は円形に近くなる(図14)。このように剛性を有する基層を備えたフィルム2020では、基層の剛性により、フィルム202の長手中央部と長手端部での断面形状が異なる状況が生じ、供給部材500とフィルム202の内周面との接触圧に差が発生していた。この結果、フィルム202と長手中央部の供給部材500Cの接触圧が高くなり摺動抵抗が増えることで、フィルム202の回転が不安定になってしまっていた。
そこで実施例3は、長手中央部の供給部材500Cをフィルム202の回転軌跡に沿った位置に変えることで、剛性のあるフィルム202においても長手における接触圧を略同等に小さくする。
実施例3で用いた像加熱装置200は、フィルム202の基層としてステンレス鋼を用いたこと以外は実施例1と同様の構成であり、基層はステンレス鋼を延伸加工にて厚み30umと薄層にしたものを用いている。端部に設けられた供給部材500L2、500R2の位置は、断面形状がフランジ40L、40Rで規制されるため、実施例1と同様としている。一方、フィルム202の断面形状がフランジ40L、40Rで規制されない長手中央部の供給部材500Cの位置は、円形のフィルム202の断面形状に沿うようにされ、フィルム202中央部の内周面にも潤滑剤を安定して供給できる構成とする。
このように長手端部に設けられた供給部材500L2、500R2の位置と、長手中央部の供給部材500Cの位置と、を異ならせることで、それぞれの供給部材500とフィルム202との接触圧を略同等とする。これにより、摺動抵抗の増加やフィルム202の内周面への確実な潤滑剤の供給ができ、フィルム202の安定した回転が得られる。
(7)検証
以下では、実施例3の係る像加熱装置200を用いた場合と、実施例1の比較例に係る像加熱装置を用いて、記録材Pにトナー像の定着を行い、擦れ画像の発生頻度を検証した。実施例3に係る像加熱装置200は、ステンレス鋼からなる基材を備えたフィルム202を用い、供給部材500Cが設けられた位置を異ならせている他、他の構成は実施例1と同様である。本検証では実施例1に係る像加熱装置200として、長手中央部に位置する供給部材500Cの下流側端部から長手端部に位置する供給部材500L2,500R2の下流側端部までの距離Dが0.6mm、0.5mm、0.4mm、0.3mmのものを用いた。より具体的には供給部材500Cは、回転方向R2において供給部材500L2,500R2から下流側に、距離Dを0.6mmとしたものでは3.0mmの距離を有する位置に設けている。同様に、回転方向R2における供給部材500Cと供給部材500L2,500R2の距離を、距離Dを0.5mmとしたものでは2.5mm、距離Dを0.4mmとしたものでは2.0mm、距離Dを0.3mmとしたものでは1.0mmとした。
また実施例1での検証同様、あらかじめ200,000枚の通紙を行った後、像加熱装置が室温まで十分に冷えた状態からの連続して20枚の記録材Pを通紙し、文字画像を記録材Pの片面側に定着した。記録材Pは、PB PAPER、64[g/m](キヤノン株式会社製)を用い、通常のオフィス環境を想定して27℃/65%の環境下で検証を行った。表中の当接圧は、供給部材500とフィルム202の内周面の接触圧であり、供給部材500の設置位置に感圧センサを設置して測定したものである。
Figure 2020106673
表3に示したように供給部材500L2,500R2に比べ、回転方向R2に供給部材500Cを2.5〜3.0[mm]だけ下流に位置させた構成とすることで供給部材500Cとフィルム202の接触圧を0.1mN/mm以下と小さくすることができた。このように、0.1mN/mm以下となる供給部材500L2,500R2とフィルム202の内周面の接触圧同様とすることができ、長手に亘って供給部材500とフィルム202の接触圧を小さく、均一にとすることができる。その結果として、摺動抵抗の増加が抑制され、擦れ画像の発生を解消できることが分かった。
実施例3でも実施例1同様に、供給部材の厚みも変える構成も有効である。さらには実施例3では、供給部材500を定着ニップ部Nに対して搬送方向Vの上流側に設置する像加熱装置200を説明したものの、これに限らない。例えば、実施例2同様、供給部材500を定着ニップ部Nに対して搬送方向Vの下流側に設置した構成としてもよい。
なお、実施例1〜3では、加熱源としてセラミックヒータを用いた構成としたが、これに限られない。少なくともフィルム202の内周面に接触して潤滑剤を供給する構成を備えた像加熱装置200において本発明は適用できるものであり、本実施形態の像加熱装置200に限られるものではない。例えば、昇温した部材をフィルムに当接させることでフィルムを加熱し、加圧部材と形成する定着ニップ部Nで記録材P上の未定着トナー像を加熱・定着させる像加熱装置に用いることができる。この他、磁気誘導加熱で発熱する金属発熱層を備えたフィルムを用い、金属発熱層に磁束を通過させる磁気誘導で自己発熱させ、加圧部材とで形成する定着ニップ部Nで記録材P上の未定着トナー像を加熱・定着させる像加熱装置に用いることができる。
11 給紙カセット
12 給紙ローラ
13 搬送ローラ
14 レジストローラ
15 プロセスカートリッジ
16 帯電ローラ
17 現像ローラ
18 クリーニングブレード
19 感光体ドラム
20 転写ローラ
21 レーザスキャナ
26 搬送ローラ
27 排紙ローラ
30 モータ
40L、40R フランジ
100 画像形成装置
200 像加熱装置
201 支持部材
202 フィルム
204 ステー
208 加圧ローラ
212 サーミスタ
300 ヒータ
400 制御部
500 供給部材
501 貯蔵部
N 定着ニップ部
P 記録材

Claims (12)

  1. 回転体と、
    前記回転体との間でニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材の周りを回転した際に前記ニップ部で内周面が前記ニップ形成部材と摺動する無端状のフィルムと、
    前記回転体または前記フィルムに熱を供給する加熱体と、
    を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送しつつ加熱することでトナー像を定着する像加熱装置であって、
    前記支持部材の長手方向の中央部側に前記フィルムと接触するように前記潤滑剤を供給する第1供給部材と、
    前記支持部材の長手方向の端部側に前記フィルムと接触するように前記潤滑剤を供給する第2供給部材と、
    をさらに備え、
    前記第1供給部材と前記第2供給部材は、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向において、前記ニップ部の上流側に配置され、
    前記フィルムと接触する前記第1供給部材の前記搬送方向における下流側の端部は、前記フィルムと接触する前記第2供給部材の前記搬送方向における下流側の端部に対して、前記搬送方向の下流側に配置されている
    ことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記第1供給部材の厚さは、前記第2供給部材の厚さに比べて薄い
    ことを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記支持部材の長手方向の中央部側に、潤滑剤を貯蔵する第1貯蔵部を有し、前記第1貯蔵部の開口部を覆うように前記第1供給部材が設けられ、
    前記支持部材の長手方向の端部側に、潤滑剤を貯蔵する第2貯蔵部を有し、前記第2貯蔵部の開口部を覆うように前記第2供給部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記支持部材は、前記第1貯蔵部と前記第2貯蔵部を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  5. 前記ニップ形成部材は、前記加熱体であり、前記加熱体と前記回転体との間に前記フィルムを介して前記ニップ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  6. 前記フィルムは、金属からなる基層を有している
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  7. 回転体と、
    前記回転体との間でニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材の周りを回転した際に前記ニップ部で内周面が前記ニップ形成部材と摺動する無端状のフィルムと、
    前記回転体または前記フィルムに熱を供給する加熱体と、
    を有し、前記ニップ部で画像を担持した記録材を挟持搬送しつつ加熱することでトナー像を定着する像加熱装置であって、
    前記支持部材の長手方向の中央部側に前記フィルムと接触するように前記潤滑剤を供給する第1供給部材と、
    前記支持部材の長手方向の端部側に前記フィルムと接触するように前記潤滑剤を供給する第2供給部材と、
    をさらに備え、
    前記第1供給部材は、前記ニップ部で搬送される記録材の搬送方向において、前記ニップ部の下流側に配置する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  8. 前記第2供給部材が前記搬送方向において前記ニップ部の下流側に配置されている場合には、前記フィルムと接触する前記第2供給部材の前記搬送方向における上流側の端部に対して、もしくは前記第2供給部材が前記搬送方向において前記ニップ部の上流側に配置されている場合には、前記フィルムと接触する前記第2供給部材の前記搬送方向における下流側の端部に対しての端部に対して、前記フィルムと接触する前記第1供給部材の前記搬送方向における上流側の端部は、前記搬送方向の下流側に配置されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の像加熱装置。
  9. 前記第1供給部材の厚さは、前記第2供給部材の厚さに比べて薄い
    ことを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  10. 前記支持部材の長手方向の中央部側に、潤滑剤を貯蔵する第1貯蔵部を有し、前記第1貯蔵部の開口部を覆うように前記第1供給部材が設けられ、
    前記支持部材の長手方向の端部側に、潤滑剤を貯蔵する第2貯蔵部を有し、前記第2貯蔵部の開口部を覆うように前記第2供給部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  11. 前記支持部材は、前記第1貯蔵部と前記第2貯蔵部を有している
    ことを特徴とする請求項10に記載の像加熱装置。
  12. 前記ニップ形成部材は、前記加熱体であり、前記加熱体と前記回転体との間に前記フィルムを介して前記ニップ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項7〜11のいずれか1項に記載の像加熱装置。
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