JP7073089B2 - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式などを用いた画像形成装置にて用いられる像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式などを用いた画像形成装置は、未定着のトナー像を担持した記録材を加熱及び加圧することで記録材にトナー像を定着させる像加熱装置としての定着装置を有する。定着装置としては、次のようなフィルム加熱方式の定着装置がある。フィルム加熱方式の定着装置は、無端状(円筒状)のベルト(フィルム)と、このベルトの内周面側に配置された加熱部材と、ベルトを介して加熱部材に圧接する回転可能な加圧部材と、を有する。この定着装置は、ベルトと加圧部材とが接触する定着ニップ部を記録材が通過する際に、加熱部材による熱、及び定着ニップ部で挟持することによる圧力によって、トナー像を記録材に定着させる。ベルトは、典型的には厚さが薄く熱容量が小さいフィルムで構成されるため、所望の定着温度への立ち上げにかかる時間を短縮して低消費電力化を図ることができる(オンデマンド方式)。
このフィルム加熱方式の定着装置では、定着処理のためにトナーを溶融させた際に、トナーが接着剤となって記録材とベルトとの間に付着力が作用する。そして、この付着力によって記録材とベルトとが分離しにくくなり、紙詰まり(ジャム)が生じることがある。
これに対し、記録材の搬送方向における定着ニップ部の下流側に、ベルトから記録材を分離させる分離部材が配置されることがある(特許文献1)。
特開2009-288587号公報
しかしながら、ベルトから記録材を分離させる分離部材は、定着ニップ部を通過した直後のベルトの近傍に配置する必要がある。また、ベルトからの記録材の分離性を高めるために分離部材をベルトに近づけると、ベルトと分離部材とが接触し、ベルトを傷つける可能性がある。そして、ベルトに傷がつくと、ベルトの面内で定着性能がバラつくなどして、光沢ムラ(光沢斑)などの定着ムラが発生する可能性がある。
したがって、本発明の目的は、ベルトからの記録材の分離性を向上させ、ベルトから記録材を分離させる分離部材を用いる必要性又は該分離部材をベルトに近づける必要性を低減することのできる像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る像加熱装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、回転可能な加圧部材と、外周面が前記加圧部材に接触し、前記加圧部材の回転に伴って従動して回転する無端状のベルトと、前記ベルトの内周面側に配置され、前記ベルトと前記加圧部材とが圧接するニップ部を形成するニップ形成部材と、前記ベルトの内周面側に配置され、前記ベルトを加熱する加熱部材と、前記加圧部材の回転軸線方向における前記ベルトの端部の内周面側に挿入され、外周面が前記ベルトの内周面に接触して前記ベルトを支持する支持部材と、を有し、トナー像を担持した記録材を前記ニップ部で前記ベルトと前記加圧部材とで挟持して搬送しながら加熱する像加熱装置において、前記ニップ形成部材は、前記ニップ部での記録材の搬送方向における前記ニップ部の下流側に隣接して、前記ニップ部から前記搬送方向の下流側に行くにつれて前記加圧部材から離れるように傾斜したガイド面を有し、前記加圧部材の回転軸線方向と略直交する断面において、前記搬送方向における前記ニップ部の中央を通り前記搬送方向と略直交する直線を垂直線V、前記垂直線V上における対向する前記ベルトの内周面間の中央を中心B、前記中心Bを通り前記垂直線と直交する直線を水平線H、前記ベルトの内周面に囲まれた領域を前記垂直線Vと前記水平線Hとで区分した4個の領域のうち前記ガイド面が属する領域を第1領域E1、前記4個の領域のうち前記中心Bを挟んで前記第1領域E1と対向する領域を第2領域E2としたとき、前記支持部材は、前記第2領域E2に、前記中心Bから外周面までの距離rが前記ベルトの回転方向において前記垂直線Vより下流かつ前記水平線Hより上流で極大値をとるように突出した突出部を有し、前記支持部材の前記4個の領域は全て非可動な構造であり、前記第2領域E2における前記距離rの極大値は、前記第2領域E2における前記垂直線V上又は前記水平線H上での前記距離rのうち大きい方に対し5%以上、15%以下だけ大きく、前記4個の領域の前記第2領域E2以外の領域には前記垂直線V上又は前記水平線H上での前記距離rのうち大きい方に対し5%以上、15%以下だけ大きな突出部がないことを特徴とする像加熱装置である。
また、本発明の他の態様によると、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、上記本発明の像加熱装置と、を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、ベルトからの記録材の分離性を向上させ、ベルトから記録材を分離させる分離部材を用いる必要性又は該分離部材をベルトに近づける必要性を低減することができる。
画像形成装置の概略断面図である。 定着装置の概略断面図である。 ベルト支持部材を用いない場合の定着装置の概略断面図である。 定着装置の長手方向の概略断面図である。 ベルト支持部材の構成を説明するための概略断面図である。
以下、本発明に係る像加熱装置及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置
まず、本発明に係る像加熱装置としての定着装置Aを有する画像形成装置100について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のカラーレーザプリンタである。
画像形成装置100は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。各画像形成部SY、SM、SC、SKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。本実施例では、画像形成部Sは、後述する感光ドラム101、帯電ローラ102、露光装置103、現像装置104、一次転写ローラ105、ドラムクリーニング装置106などを有して構成される。
画像形成装置100は、像担持体としての回転可能なドラム型(円筒形)の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、図中矢印R11方向に回転駆動される。回転する感光ドラム101の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材(接触帯電部材)である帯電ローラ102によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電工程時に、帯電ローラ102には、帯電電源(図示せず)によって、負極性の直流成分を含む帯電バイアスが印加される。帯電処理された感光ドラム101の表面は、画像データに基づいて露光手段としての露光装置(レーザースキャナ)103によって走査露光され、感光ドラム101上に静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置103は、各色用の感光ドラム101を露光する1つのユニットとして構成されている。感光ドラム101上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置104によって現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム101上にトナー像が形成される。現像装置104は、現像剤担持体としての現像ローラによってトナーを感光ドラム101との対向部(現像位置)へと搬送し、静電像に応じてトナーを感光ドラム101の表面に付着させる。本実施例では、感光ドラム101上の、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下したイメージ部(露光部)に、感光ドラム101の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)に帯電したトナーが付着する。本実施例では、現像時のトナーの帯電極性であるトナーの正規の帯電極性は負極性である。現像工程時に、現像ローラには、現像電源(図示せず)によって、感光ドラム101の帯電電位(暗電位)と露光部電位(明電位)との間の電位に設定された直流成分を含む現像バイアスが印加される。
4個の感光ドラム101と対向するように、中間転写体としての中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、誘電体を用いて形成された、可撓性を有する無端状のベルト(エンドレスベルト)である。中間転写ベルト107は、複数の張架ローラとしての駆動ローラ171、二次転写対向ローラ172及びテンションローラ173に掛け回されて、所定の張力で張架されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ171が回転駆動されることで、図中矢印R12方向に感光ドラム101と略等速で回転(周回移動、循環移動)する。中間転写ベルト107の内周面側には、各感光ドラム107に対応して、一次転写手段としてのローラ型の一次転写部材である一次転写ローラ105が配置されている。一次転写ローラ105は、中間転写ベルト107を介して感光ドラム101に向けて押圧され、感光ドラム101と中間転写ベルト107とが接触する一次転写部(一次転写ニップ部)T1を形成する。
感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写部T1において、一次転写ローラ105の作用によって、回転している中間転写ベルト107上に転写(一次転写)される。一次転写工程時に、一次転写ローラ105には、一次転写電源(図示せず)によって、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である一次転写バイアスが印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム101上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、重ね合わされるようにして順次中間転写ベルト107上に転写される。一次転写部T1で中間転写ベルト107に転写されずに感光ドラム101上に残留したトナー(一次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置106によって感光ドラム101上から除去されて回収される。なお、単色画像の形成時には、目的の色用の画像形成部Sにおいてのみトナー像が形成される。
中間転写ベルト107の外周面側において、二次転写対向ローラ172と対向する位置には、二次転写手段としてのローラ型の二次転写部材である二次転写ローラ108が配置されている。二次転写ローラ108は、中間転写ベルト107を介して二次転写対向ローラ172に向けて押圧され、中間転写ベルト107と二次転写ローラ108とが接触する二次転写部(二次転写ニップ部)T2を形成する。
中間転写ベルト107上に形成されたトナー像は、二次転写部T2において、二次転写ローラ108の作用によって、中間転写ベルト107と二次転写ローラ108とに挟持されて搬送される紙などのシート状の記録材(転写材)P上に転写(二次転写)される。二次転写工程時に、二次転写ローラ108には、二次転写電源(図示せず)によって、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である二次転写バイアスが印加される。記録材Pは、カセット111に収納されており、給送ローラ112によって1枚ずつ給送された後、レジストローラ113によって中間転写ベルト107上のトナー像とタイミングが合わされて二次転写部T2へと搬送される。二次転写部T2で記録材Pに転写されずに中間転写ベルト107上に残留したトナー(二次転写残トナー)は、図示しない中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナによって中間転写ベルト107上から除去されて回収される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置Aへと搬送される。定着装置Aは、未定着のトナー像を担持した記録材Pを搬送しながら加熱及び加圧することで、記録材P上にトナー像を定着(溶融、固着)させる。定着装置Aについては、後述して更に詳しく説明する。トナー像の定着処理を受けた記録材Pは、排出ローラ114によって、画像形成装置100の装置本体110の外部に設けられたトレイ115に排出(出力)される。
本実施例では、各画像形成部Sにおいて、感光ドラム101と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ102、現像装置104及びドラムクリーニング装置106とは、一体的にカートリッジ化されてプロセスカートリッジを構成している。各プロセスカートリッジは、着脱可能に装置本体110に取り付けられる。本実施例では、装置本体110内において、4個のプロセスカートリッジはほぼ水平方向に並べて配置される(インライン構成、タンデム型)。
本実施例では、各画像形成部S、中間転写ベルト107、二次転写ローラ108などによって、記録材Pにトナー像を形成する画像形成手段が構成される。
2.定着装置
次に、本実施例における像加熱装置としての定着装置Aについて説明する。図2は、本実施例の定着装置Aの概略構成を示す断面図である。図2は、後述する加圧ローラ2の回転軸線方向と略直交する断面を示す。ここで、図2の断面(X-Z平面)において、後述する定着ニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向と略平行な方向をX方向(ここでは、「記録材Pの搬送方向」ともいう。)とし、X方向と略直交する方向をZ方向とする。また、図2に示す断面(X-Z平面)と略直交する方向、すなわち、後述する加圧ローラ2の回転軸線方向と略平行な方向をY方向とする。本実施例では、Y方向は、感光ドラム101の回転軸線方向と略平行である。Y方向における図2の紙面手前側を手前側とし、Y方向における図2の紙面奥側を奥側とする。図3は、後述するベルト支持部材6が取り付けられていない場合の定着装置Aの概略構成を示す断面図である。図4は、定着装置AのY方向と略平行な断面における概略構成を示す断面図である。
本実施例の定着装置Aは、フィルム加熱方式の定着装置である。定着装置Aは、加熱ユニット1と、回転可能な加圧部材(加圧回転体)としての加圧ローラ2と、を有する。加熱ユニット1は、回転可能な定着部材(定着回転体)としてのベルト7、加熱部材(熱源)としてのヒータ4、ニップ形成部材3、押圧部材5、及びベルト支持部材6を有して構成される。後述するように、ヒータ4、ニップ形成部材3及び押圧部材は、Y方向に沿ってベルト7の内周面側に配置される。また、後述するように、ベルト支持部材6は、Y方向におけるベルト7の両端部にそれぞれ配置される。
ベルト7は、耐熱性を有する可撓性部材で形成された無端状(円筒状)のベルト(フィルム)、すなわち、エンドレスベルト(エンドレスフィルム)である。ベルト7は、これに限定されるものではないが、複数の層が積層された積層構造を有する。例えば、ベルト7は、基材(基層)と、基材の上に積層された離型層(表層)と、を有する2層構造を有するものであってよい。また、ベルト7は、基材(基層)と、基材の上に積層された弾性層と、弾性層の上に積層された離型層(表層)と、を有する3層構造を有するものであってもよい。基材としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEKなどの耐熱性樹脂製の基材、又はニッケルやSUSなどの金属製の基材を用いることができる。基材として耐熱性樹脂を用いる場合、その基材の厚みは30μm以上、200μm以下であることが好ましい。そして、この場合、基材の外周面に離型層としてフッ素系樹脂(例えば、PTFE、PFA、FEP)などをコーティングすることができる。この離型層の厚みは5μm以上、50μm以下程度が好適である。一方、基材として金属を用いる場合、基材の厚みは30μm以上、100μm以下であることが好ましい。そして、この場合、基材の外周面に弾性層としてシリコーンゴム層などを設け、この弾性層の外周面に離型層としてフッ素樹脂チューブ(例えば、PTFE、PFA、FEP)などを被覆することができる。弾性層の厚みは100μm以上、1000μm以下が好ましい。また、離型層の厚みは5μm以上、100μm以下程度が好適である。
ヒータ4は、ベルト7の内周面側に配置され、ベルト7を加熱する(すなわち、ベルト7を介して記録材Pを加熱する)。ヒータ4は、Y方向と略平行な長手方向とX方向と略平行な短手方向とにそれぞれ所定の長さを有し所定の厚みを有する平面視略矩形の薄板状のセラミック基板と、この基板上にこの基板の長手方向に沿って形成された発熱抵抗体と、を有する。ヒータ4は、発熱抵抗体への電力供給により迅速に発熱・昇温し、温調システムによって所定の温度に管理される。
ニップ形成部材3は、ベルト7をバックアップし、ベルト7を加圧ローラ2に向けて押圧して、ベルト7と加圧ローラ2とが接触する定着ニップ部(定着部)Nを形成する。ニップ形成部材3は、その長手方向がY方向と略平行に配置される。ニップ形成部材3は、図2に示す断面が略半円弧状樋型の、耐熱性及び断熱性を有する部材である。ニップ形成部材3は、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、LCP樹脂などの絶縁性及び耐熱性の良い材料を用いて形成することができる。ニップ形成部材3は、ベルト7のバックアップ、定着ニップ部Nの加圧、ヒータ4の支持、ベルト7の回転時の搬送安定性を図る役割を有する。
更に説明すると、ニップ形成部材3は、ベルト7を加圧ローラ2に向けて押圧するニップ形成部31を有する。また、ニップ形成部材3は、X方向においてニップ形成部31の下流側でベルト7をガイドする下流ガイド部32と、X方向においてニップ形成部31の上流側でベルト7をガイドする上流ガイド部33と、を有する。
ニップ形成部31のZ方向における加圧ローラ2側の側面には、Y方向に沿って伸びる凹部31aが形成されている。この凹部31aに、ヒータ4が取り付けられている。また、ニップ形成部31は、X方向における凹部31aの下流側に隣接して、Z方向においてヒータ4の加圧ローラ2側の側面よりも加圧ローラ2側に突出した下流凸部31bを有する。また、ニップ形成部31は、X方向における凹部31aの上流側に隣接して、Z方向においてヒータ4の加圧ローラ2側の側面よりも加圧ローラ2側に突出した上流凸部31cを有する。ニップ形成部材3は、X方向において上流凸部31cから下流凸部31bまでの間で、ニップ形成部材3及びニップ形成部材3に取り付けられたヒータ4によってベルト7を加圧ローラ2に向けて押圧することで、定着ニップ部Nを形成する。
下流ガイド部32は、X方向における定着ニップ部Nの下流側に隣接して設けられ、定着ニップ部NからX方向の下流側に行くにつれてZ方向において加圧ローラ2から離れるように、図2に示す断面が略円弧状とされている。そして、下流ガイド部32は、X方向における定着ニップ部Nの下流側に隣接して、定着ニップ部NからX方向の下流側に行くにつれてZ方向において加圧ローラ2から離れるように傾斜した外側面である下流ガイド面32aを有する。下流ガイド部32は、この定着ニップ部Nの出口の直下流の下流ガイド面32aにベルト7が接触することで、ベルト7をガイドすることができる。上流ガイド部33は、X方向における定着ニップ部Nの上流側に隣接して設けられ、定着ニップ部NからX方向の上流側に行くにつれてZ方向において加圧ローラ2から離れるように、図2に示す断面が略円弧状とされている。そして、上流ガイド部33は、X方向における定着ニップ部Nの上流側に隣接して、定着ニップ部NからX方向の上流側に行くにつれてZ方向において加圧ローラ2から離れるように傾斜した外側面である上流ガイド面33aを有する。上流ガイド部33は、この定着ニップ部Nの入口の直上流の上流ガイド面33aにベルト7が接触することで、ベルト7をガイドすることができる。
押圧部材5は、ニップ形成部材3を加圧ローラ2に向けて押圧する。押圧部材5は、ニップ形成部材3を押圧できるように所定の剛性を有する。押圧部材5は、ステンレス、鉄などのような強度の優れた金属を用いて形成することができる。押圧部材5は、ベルト7を介してニップ形成部材3を加圧ローラ2に向けて押圧するように、ニップ形成部材3の内側に挿通される。押圧部材5は、図2に示す断面が、Z方向における加圧ローラ2側が開放された略U字状(アーチ型)の部材である。押圧部材5は、Y方向に沿って配置される、互いに略平行な押圧部51の端部が、ニップ形成部材3の内側面に形成された被押圧部34に当接する。また、押圧部51は、Y方向における両端部がそれぞれニップ形成部材3の両端部よりも外側に突出して、受け部52を形成している。そして、この受け部52が、付勢手段としての加圧部材である加圧バネ(図示せず)によってZ方向に沿って加圧ローラ2に向けて付勢されることで、押圧部材5はニップ形成部材3を加圧ローラ2に向けて押圧する。
押圧部材5は、次の役割を有する。1つは、ニップ形成部材3及びニップ形成部材3に取り付けられたヒータ4を、X方向において定着ニップ部Nの両側で支持することである。他の1つは、ヒータ4をZ方向に沿ってベルト7を介して加圧ローラ2に向けて押圧し、Y方向に沿って均一な定着ニップ部Nを形成することである。
ベルト支持部材6は、Y方向におけるベルト7の両端部にそれぞれ設けられ、ベルト7を内周面側から支持する。ベルト支持部材6は、PPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂などの耐熱性及び摺動性を有する樹脂で形成することができる。ベルト支持部材6は、Y方向におけるベルト7の端部の内周面側に挿入され、外周面がベルト7の内周面に接触してベルト7を支持し、ベルト7の回転方向の移動軌跡(周方向の形状)を規制する。ベルト支持部材6については後述して更に詳しく説明する。
なお、本実施例では、ベルト支持部材6は、Y方向におけるベルト7の端部においてベルト7のY方向(幅方向)の移動を規制する幅方向規制部材8と一体的に形成されて、フランジ9を構成している。幅方向規制部材8は、Y方向におけるベルト7の外側に配置され、Y方向におけるベルト7の端面に当接して、ベルト7のY方向の移動を規制する。フランジ9は、ニップ形成部材3及び押圧部材5を支持すると共に、定着装置Aの手前側及び奥側の側板(図示せず)に保持されている。
加圧ローラ2は、ベルト7の外周面に接触し、ベルト7を回転させる。加圧ローラ2は、芯金(芯材)2a、芯金2aの外周に設けられた弾性層2bと、弾性層2bの外周に設けられた離型層2cと、を有する。芯金2aは、Y方向における両端部が、定着装置4の手前側及び奥側の側板(図示せず)に設けられた軸受部材(図示せず)によって回転可能に保持されている。加圧ローラ2は、加熱ユニット2の押圧部材5がZ方向に沿って加圧ローラ2に向けて付勢されることで弾性層2bが弾性変形し、X方向における所定の幅にわたりベルト7の表面と加圧ローラ2の表面とが接触する定着ニップ部Nを形成する。
次に、定着装置Aによるトナー像の記録材Pへの定着処理について説明する。加圧ローラ2は、芯金2aに装置本体110に設けられた駆動手段(駆動源)としてのモータ(図示せず)の駆動力が伝達されることによって、図2中の矢印R1方向に所定の周速度で回転する。ベルト7は、ニップ形成部材3及びニップ形成部材3に取り付けられたヒータ4と加圧ローラ2とに挟持された状態で、加圧ローラ2が回転駆動されることによって、加圧ローラ2の回転に従動して図2中の矢印R2方向に回転(周回移動、循環移動)する。ベルト7は、加圧ローラ2の周速度に対応する周速度で回転する。ベルト7は、定着ニップ部Nにおいてその内周面がヒータ4に摺接しながら回転する。定着ニップ部Nにおけるヒータ4とベルト7との間の摺動摩擦力を低減するために、ヒータ4のベルト7側の側面とベルト7の内周面との間には、耐熱性グリスなどの潤滑剤が介在させられる。装置本体110に設けられた制御部のCPU(図示せず)は、サーミスタなどの温度検知部材を用いてモニタした定着ニップ部N(すなわち、ヒータ4)の温度を所定の定着温度(目標温度)に維持するように、ヒータ4への給電量を制御する。未定着のトナー像tを担持した記録材Pは、定着ニップ部Nで加熱ユニット1と加圧ローラ2とに挟持されて搬送される。その搬送過程で、記録材P(すなわち、記録材P上のトナー)に、ベルト7の熱と定着ニップ部Nの圧力とが印加され、トナー像が記録材P上に定着(溶融、固着)される。
本実施例の定着装置Aは、ベルト7の周長の少なくとも一部にテンションが加わらない状態(テンションフリー)で、ベルト7が加圧ローラ2によって回転駆動されるようになっている。つまり、図2に示す断面において、ベルト7は、ニップ形成部材3、ヒータ4及びベルト支持部材6に外嵌させられている。そして、図2に示す断面において、ベルト7の内周長は、ベルト7の内周面側に配置される上記ニップ形成部材3、ヒータ4及びベルト支持部材6で形成される外周長より大きい。
3.分離性向上のための構造
次に、本実施例の定着装置Aにおける、ベルト7からの記録材Pの分離性を向上させるための構造について説明する。
前述のように、定着装置Aでは、定着処理のためにトナーを溶融させた際に、トナーの付着力によって記録材Pとベルト7とが分離しにくくなり、紙詰まり(ジャム)が生じることがある。これに対し、記録材Pの搬送方向における定着ニップ部Nの下流側に、ベルト7から記録材Pを分離させる分離部材を配置することが考えられる。しかし、ベルト7からの記録材Pの分離性を高めるために分離部材をベルト7に近づけると、ベルト7と分離部材とが接触し、ベルト7を傷つける可能性がある。そして、ベルト7に傷がつくと、ベルト7の面内で定着性能がバラつくなどして、光沢ムラ(光沢斑)などの定着ムラが発生する可能性がある。そのため、ベルト7からの記録材Pの分離性を向上させ、ベルト7から記録材Pを分離させる分離部材を用いる必要性又は該分離部材をベルト7に近づける必要性を低減することが求められている。
ここで、図3に示すように、ベルト支持部材6を用いない状態では、ベルト7はニップ形成部材3、ヒータ4及び押圧部材5に余裕を持ってルーズに外嵌される。この状態では、記録材Pはベルト7から曲率分離されにくく、上述のようにトナーの付着力によって記録材Pとベルト7とが分離されずに紙詰まりが生じる可能性がある。また、この状態では、ベルト7がバタついて記録材Pの搬送方向の下流側にふくらんで回転することがあるため、上述のような理由で分離部材をベルト7に近づけて配置することで記録材Pのベルト7からの分離性を向上させることには限界がある。
そこで、本実施例では、ベルト支持部材6の形状によって、ベルト7がニップ形成部材3の下流ガイド面32aに沿うようにする。これにより、記録材Pがベルト7から曲率分離されやすくなり、記録材Pのベルト7からの分離性が向上する。以下、更に詳しく説明する。なお、本実施例では、Y方向の両端部にそれぞれ配置されるベルト支持部材6は、同様(Y方向におけるベルト7の中央に対し対称)の構造、形状とされるので、ここでは一方の端部側(奥側)のベルト支持部材6に注目して説明する。なお、本実施例では、ベルト7から記録材Pを分離させる分離部材は設けられていない。
図2に示す断面において、X方向(定着ニップ部Nにおける記録材Pの搬送方向と略平行な方向)における定着ニップ部Nの中央を通り、X方向と略直交する直線を垂直線Vとする。また、垂直線V上における対向するベルト7の内周面間の中央を中心Bとする。また、中心Bを通り垂直線Vと直交する直線を水平線Hとする。また、ベルト7の内周面に囲まれた領域を、垂直線Vと水平線Hとで4個の領域に区分する(垂直線V、水平線Hは、隣接するいずれの領域にも属するものとする。)。そして、この4個の領域のうち、下流ガイド面32aが属する領域を第1領域(ニップ出口領域)E1とする。また、この4個の領域のうち、中心Bを挟んで第1領域E1と対向する領域(すなわち、第1領域E1からベルト7の回転方向に2個目の領域)を第2領域(突出部領域)E2とする。
このとき、ベルト支持部材6は、中心Bを挟んで下流ガイド面32aと対向する領域に、外周面が下流ガイド面32aとは反対側に突出した突出部61を有する形状とされる。これにより、ベルト7が下流ガイド面32aに沿うことが可能となる。つまり、このベルト支持部材6を用いることで、ベルト7の断面形状(回転方向の移動軌跡)は、図2中の破線で示す形状(図3に示す形状)から、図2中の実線で示す形状となり、ベルト7が下流ガイド面32aに沿うようになる。
更に説明すると、ベルト支持部材6は、第2領域E2に、中心Bから外周面までの距離rがベルト7の回転方向において垂直線Vより下流かつ水平線Hより上流で極大値をとるように突出した突出部61を有する形状とされる。換言すると、ベルト支持部材6の外周面は、第2領域E2において、中心Bからベルト7の内周面までの距離がベルト7の回転方向において垂直線Vより下流かつ水平線Hより上流で極大値をとるようにする形状を有する。更に換言すると、ベルト支持部材6の外周面は、垂直線Vに対し非対称の形状を有する。そして、ベルト支持部材6の外周面は、第2領域E2では、中心Bから該外周面までの距離rが、ベルト7の回転方向において垂直線Vと水平線Hとの間で極大値をとるように突出した形状を有する。一方、ベルト支持部材6の外周面は、第1領域E1と第2領域E2とに挟まれた領域E3では略円弧形状とされる。つまり、ベルト支持部材6の外周面は、第1領域E1と第2領域E2とに挟まれた領域E3では、中心Bから該外周面までの距離が、水平線Hから垂直線Vまで略同一の(又は垂直線V上又は水平線上で極大値をとる)形状を有する。
このとき、ベルト支持部材6を突出させる程度は、ベルト7が下流ガイド面に十分に沿うように設定することができる。この突出させる程度が小さ過ぎると、ベルト7が記録材Pの搬送方向の下流側にふくらむなどして、ベルト7からの記録材Pの分離性が不十分になる可能性がある。一方、この突出させる程度が大きすぎると定着装置4の大型化につながる。例えば、第2領域E2における中心Bからベルト支持部材6の外周面までの距離rの極大値は、第2領域E2における垂直線V上又は水平線H上での該距離rのうち大き方に対し5%以上、15%以下だけ大きいことが好ましい。また、より好ましくは、第2領域E2における中心Bからベルト支持部材6の外周面までの距離rの極大値は、第2領域E2における垂直線V上又は水平線H上での該距離rのうち大き方に対し8%以上、10%以下だけ大きくなるようにする。
また、下流ガイド面32aは、中心Bを中心として、X方向における定着ニップ部Nの下流側の端部である位置D1から、ベルト7の回転方向に15度以上下流の位置である位置D2までの摺接領域Dで、ベルト7に摺接することが好ましい。また、より好ましくは、位置D1から30度以上下流の位置D2までの摺接領域Dでベルト7に摺接するようにする。なお、位置D2は、位置D1から50度以下、典型的には40度以下程度下流の位置で十分であることが多い。
また、突出部61は第2領域E2にあればよいが、典型的には、第2領域E2において、摺接領域Dの両端部の位置D1、位置D2のそれぞれと、中心Bと、を通る直線の間で上記距離rが極大値をとるように設けられる。
なお、上述のようなベルト支持部材6により達成されるベルト7の断面形状は、定着装置4(ベルト7、加圧ローラ2)が停止している状態で見ることができる。典型的には、定着装置4(ベルト7、加圧ローラ2)が駆動されている状態でも同様の形状が達成されるが、任意の理由により、例えばベルト7が一時的に下流ガイド面32aから離間する場合などがあってもよい。
また、図2に示す断面において、流ガイド面32aは、X方向に対する角度が、20度以上、60度以下であることが好ましく、30度以上、50度以下であることがより好ましい。この角度が小さ過ぎると、記録材Pのベルト7からの分離性が不十分となる可能性がある。一方、この角度が大き過ぎると、ベルト7に対する屈曲による負荷が大きくなり過ぎる可能性がある。また、流ガイド面32aは、直線状でも湾曲(外側に凸)していてもよい。流ガイド面32aが湾曲している場合は、図2に示す断面における流ガイド面32aの接線のX方向に対する角度を、上記流ガイド面32aのX方向に対する角度と見ればよい。
ここで、本実施例の構成によれば、ベルト支持部材6を突出させる量を抑えながら、効率的にベルト7を下流ガイド面32aに沿わせることができる。これに対し、ベルト支持部材6の外周面の形状を、第2領域E2における中心Bから該外周面までの距離rが垂直線V上又は水平線H上で極大値をとるような形状とすることで、ベルト7を下流ガイド面32aに沿うようにすることも考え得る。しかし、この場合は、ベルト7を十分に下流ガイド面32aに沿わせるためには、その垂直線V上又は水平線H上での上記距離rを比較的大きくしなければならず、定着装置Aの大型化につながる。
また、図5に示すように、垂直線VよりもX方向の下流側で、ベルト支持部材6の外周面62がニップ形成部材3の外周面35よりもX方向の下流側に突出している場合、ベルト7はこの突出したベルト支持部材6の外周面62に支持される。これにより、ベルト7が下流ガイド面32aに沿いにくくなる可能性がある。そこで、図2に示すように、ベルト支持部材6は、垂直線VよりもX方向の下流側では、ベルト支持部材6の外周面62がニップ形成部材3の外周面35よりもX方向の下流側に突出しない形状とされることが好ましい。これにより、ベルト7を下流ガイド面32aに沿わせることが容易となる。
以上説明したように、本実施例によれば、ベルト7からの記録材Pの分離性を向上させ、ベルト7から記録材Pを分離させる分離部材を用いる必要性又は該分離部材をベルト7に近づける必要性を低減することができる。そのため、分離部材によりベルト7に傷がつくことを抑制することができ、ベルト7に傷がつくことによる定着ムラの発生を抑制することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
トナー像を担持した記録材を加熱する像加熱装置は、典型的には未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置であるが、例えばトナー像が定着された記録材を再加熱して光沢を制御する装置などであってもよい。
また、上述の実施例では、像加熱装置のベルトの近傍にベルトから記録材を分離するための分離部材を設けなかったが、分離部材を設けてもよい。この場合も、前述のように、本発明によれば、分離部材をベルトに近づける必要性を低減することができる。
1 加熱ユニット
2 加圧ローラ
3 ニップ形成部材
4 ヒータ
5 押圧部材
6 ベルト支持部材
7 ベルト
32a 下流ガイド面
61 突出部
100 画像形成装置
A 定着装置

Claims (5)

  1. 回転可能な加圧部材と、
    外周面が前記加圧部材に接触し、前記加圧部材の回転に伴って従動して回転する無端状のベルトと、
    前記ベルトの内周面側に配置され、前記ベルトと前記加圧部材とが圧接するニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記ベルトの内周面側に配置され、前記ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記加圧部材の回転軸線方向における前記ベルトの端部の内周面側に挿入され、外周面が前記ベルトの内周面に接触して前記ベルトを支持する支持部材と、
    を有し、
    トナー像を担持した記録材を前記ニップ部で前記ベルトと前記加圧部材とで挟持して搬送しながら加熱する像加熱装置において、
    前記ニップ形成部材は、前記ニップ部での記録材の搬送方向における前記ニップ部の下流側に隣接して、前記ニップ部から前記搬送方向の下流側に行くにつれて前記加圧部材から離れるように傾斜したガイド面を有し、
    前記加圧部材の回転軸線方向と略直交する断面において、前記搬送方向における前記ニップ部の中央を通り前記搬送方向と略直交する直線を垂直線V、前記垂直線V上における対向する前記ベルトの内周面間の中央を中心B、前記中心Bを通り前記垂直線と直交する直線を水平線H、前記ベルトの内周面に囲まれた領域を前記垂直線Vと前記水平線Hとで区分した4個の領域のうち前記ガイド面が属する領域を第1領域E1、前記4個の領域のうち前記中心Bを挟んで前記第1領域E1と対向する領域を第2領域E2としたとき、前記支持部材は、前記第2領域E2に、前記中心Bから外周面までの距離rが前記ベルトの回転方向において前記垂直線Vより下流かつ前記水平線Hより上流で極大値をとるように突出した突出部を有し、
    前記支持部材の前記4個の領域は全て非可動な構造であり、
    前記第2領域E2における前記距離rの極大値は、前記第2領域E2における前記垂直線V上又は前記水平線H上での前記距離rのうち大きい方に対し5%以上、15%以下だけ大きく、前記4個の領域の前記第2領域E2以外の領域には前記垂直線V上又は前記水平線H上での前記距離rのうち大きい方に対し5%以上、15%以下だけ大きな突出部がないことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記ガイド面は、前記中心Bを中心として、前記搬送方向における前記ニップ部の下流側の端部である位置D1から、前記ベルトの回転方向に15度以上下流の位置である位置D2までの摺接領域Dで、前記ベルトに摺接することを特徴とする請求項に記載の像加熱装置。
  3. 前記垂直線Vよりも前記搬送方向の下流側において、前記支持部材の外周面は前記ニップ形成部材の外周面よりも前記搬送方向の下流側に突出しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記ニップ部において未定着のトナー像を記録材に定着させる定着装置であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  5. 記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、請求項1乃至のいずれか1項に記載の像加熱装置と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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