JP2023156052A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムの回転の安定性とフィルムからの記録材の分離性の向上を図ることができる技術を提供する。【解決手段】像加熱装置において、フィルム内面の長手両端を案内するフランジ部材は、長手方向に見たときに、記録材搬送方向の上流側に最も突出する部分がフィルム内面と接触する第1位置と、第1位置を通りニップに平行な第1仮想線とニップの搬送方向中心を通り第1仮想線に直交する第2仮想線との交点であるニップ中心と、の間の第1距離が、フランジ部材外面のうち下流側でフィルム内面と対向すると領域と第1仮想線とが交わる第2位置と、ニップ中心と、の間の第2距離よりも長く、フィルムガイドは、長手方向に見たときに、第1仮想線上において、上流側でフィルム内面と対向する第3位置と、ニップ中心と、の間の第3距離が、下流側でフィルム内面と対向する第4位置と、ニップ中心と、の間の第4距離よりも長い。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載される像加熱装置に関する。
画像形成装置に搭載される像加熱装置として、省電力性に優れたフィルム加熱方式の像加熱装置が知られている。フィルム加熱方式の像加熱装置は、加圧ローラがヒータとともにフィルムと加圧ローラの間に記録材を挟持搬送するための定着ニップを形成し、この定着ニップで加圧しつつヒータの熱により未定着トナー画像を記録材に定着させる。フィルムは、筒状に構成され、その内側には、ヒータとともにフィルムガイドやフランジ部材の内面摺動部などが配置され、加圧ローラの回転に従動するフィルムの回転がガイドされる(特許文献1)。
特開2004-281286号公報
フィルム加熱方式の像加熱装置では、フィルムの回転の安定性とともに、フィルムからの記録材の良好な分離性が求められる。
本発明の目的は、フィルム加熱方式の像加熱装置において、フィルムの回転の安定性とフィルムからの記録材の分離性の向上を図ることができる技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明における像加熱装置は、
筒状のフィルムと、
前記フィルムの内部空間に配置されるヒータと、
前記フィルムの外面に接触し、前記フィルムとの間にニップを形成するローラと、
前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面を案内するフィルムガイドと、
前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面のうち、前記フィルムの長手方向の両端の領域を案内するフランジ部材と、
を備え、
前記ローラの回転によって前記ニップで挟持搬送する記録材に形成された画像を前記ヒータの熱を利用して加熱する像加熱装置において、
前記長手方向に見たときに、前記フランジ部材において記録材の搬送方向の上流側に最も突出する部分が前記フィルムの前記内面と接触する位置を、第1の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の位置を通り前記ニップと平行な第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フランジ部材において前記フィルムの前記内面と対向する面と交差する位置を、第2の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の上流側において、前記フィルムガイドにおいて前記フィルムの前記内面と対向する外面と交差する位置を、第3の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フィルムガイドの前記外面と交差する位置を、第4の位置としたとき
に、
前記第1の仮想線上において、前記第1の仮想線に沿った方向における前記ニップの中心と直交する第2の仮想線と前記第1の仮想線との交点と、前記第1の位置と、の間の第1の距離が、前記交点と前記第2の位置との間の第2の距離よりも長く、かつ、前記交点と前記第3の位置との間の第3の距離が、前記交点と前記第4の距離との間の第4の距離よりも長いことを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明における画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が本発明の像加熱装置であることを特徴とする。
本発明によれば、フィルム加熱方式の像加熱装置において、フィルムの回転の安定性とフィルムからの記録材の分離性の向上を図ることができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図 本発明の像加熱装置の模式的断面図 本発明の像加熱装置の模式図 本発明の像加熱装置の模式的断面図 比較例の像加熱装置の模式的断面図 フィルムガイドの構成例の模式的断面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の実施例1における画像形成装置の概略構成を示す模式的断面図である。図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式を利用して記録材P上に画像を形成するレーザプリンタである。
画像形成装置1がプリント信号を受信すると、その画像情報に応じて変調されたレーザー光をスキャナユニット3が出射し、帯電ローラ4によって所定の極性に帯電された感光ドラム(電子写真感光体)5表面を走査する。これにより像担持体としての感光ドラム5には静電潜像が形成される。この静電潜像に対して現像ローラ6から所定の極性に帯電したトナーが供給されることで、感光ドラム5上の静電潜像は、トナー画像(現像剤像)として現像される。一方、給紙カセット7に積載された記録材(記録紙)Pはピックアップローラ8によって一枚ずつ給紙され、搬送ローラ対9によってレジストローラ対10に向けて搬送される。更に、記録材Pは、感光ドラム5上のトナー画像が感光ドラム5と転写部材としての転写ローラ11で形成される転写位置に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対10から転写位置へ搬送される。記録材Pが転写位置を通過する過程で感光ドラム5上のトナー画像は記録材Pに転写される。以上の未定着トナー画像を記録材P上に形成するまでのプロセスを担う装置構成が、本発明の画像形成部に対応する。
その後、記録材Pは、定着部(像加熱部)としての定着装置(像加熱装置)2においてヒータの熱を利用して加熱され、トナー画像が記録材Pに定着される。定着済みのトナー画像を担持する記録材Pは、搬送ローラ対12、13によって画像形成装置1上部のトレイに排出される。
本実施例の画像形成装置1は、記録材Pの搬送方向に直交する方向における最大通紙幅が216mmであり、LTRサイズの記録材Pを300mm/secの搬送速度で毎分60枚プリントすることが可能である。
2.定着装置(像加熱装置)の構成
図2は、本実施例の定着装置2の側面断面図である。定着装置2は、フィルムF(図2では破線で図示)と、ヒータ21と、フィルムガイドGと、加圧ローラ22と、金属ステイ23と、フランジE(内面摺動部E1)と、により構成される。フィルムFは、可撓性を有する筒状(エンドレス状)の部材である。ヒータ21、フィルムガイドG、金属ステイ23、フランジEの内面摺動部E1は、フィルムFの内側(フィルムFの内側周面に対向する領域であるフィルムFの内部空間)に配置される。加圧ローラ22は、フィルムFの外側(フィルムFの外側周面に対向する領域)に配置される。加熱体としてのヒータ21は、フィルムFの内面に接触するように配置される。フィルムガイドGは、ヒータホルダでもあり、ヒータ21を断熱支持しつつ、フィルムFの内面をガイドする。加圧ローラ22は、ヒータ21とともにフィルムF外面との間に定着ニップ部Nを形成するように配置される。金属ステイ23は、フィルムFを介したヒータ21と加圧ローラ22との当接状態が形成されるようにフィルムガイドGを押圧する。フランジ部材としてのフランジEは、フィルムFの長手方向両端部にそれぞれ配置され、内面摺動部E1が、フィルムFの長手方向両側からフィルムFの長手端部の内側に長手方向に挿入され、フィルムFの長手方向両端部をフィルムFの内面からガイドする。フランジEの長手方向の構成については後述する。
ここで、フィルムFの長手方向は、フィルムFの円筒形状の中心軸に沿った方向であり、ヒータ21や金属ステイ23、フィルムガイドGの長手方向、加圧ローラ22の長手方向(回転軸方向)、記録材P搬送方向と直交する記録材の幅方向と、それぞれ一致する。
フィルムFは、筒状に形成された耐熱フィルムであり、ポリイミド等の耐熱性樹脂を基層としている。また、フィルムFの表面には、トナーの付着防止や記録材Pとの分離性を確保するため、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等の離型性にすぐれた耐熱樹脂を被覆して離型層を形成してある。画質向上のため、上記基層と離型層の間にシリコーンゴム等の耐熱ゴムを弾性層として形成してもよい。本実施例のフィルムFは、外径が24mm、基層はポリイミドで形成し厚みは70μm、弾性層
はシリコーンゴムで形成し厚みは200μm、離型層はPFAで形成し厚みは15μmである。
ヒータ21は、低熱容量のセラミックヒータであり、基板の上に抵抗発熱体が形成せれており、通電により発熱抵抗体が発熱することで定着加熱処理に用いる熱を発生させるように構成されている。ヒータ21の定着ニップ部Nの反対側には、サーミスタ等の温度検知素子(不図示)が設置され、その検知温度に基づいてヒータ21は通電制御される。
フィルムガイドGは、耐熱性樹脂や、耐熱性樹脂とセラミックス、金属、ガラス等との複合材料などで構成される。耐熱性樹脂としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド )、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエー
テルケトン)、液晶ポリマー等が挙げられる。フィルムガイドGには、フィルムFの回転軌道を安定化しつつ、フィルムFとの摺動抵抗を抑える目的で、フィルムFの内面に向か
って径方向に張り出すように複数のリブRa、Rbが設けられている。フィルムガイドGは、ヒータ21を支持するともに、ヒータ21に対してフィルムFの回転方向における両側にそれぞれフィルムFの内面を案内する案内面を有する。フィルムガイドGは、ヒータ21を保持する収容部としての凹部GRを備えたベース部GBと、ベース部GBにおける記録材Pの搬送方向の上流側に設けられた第1のリブであるリブRaと、下流側に設けられた第2のリブであるリブRbと、を備える。ベース部GBは、フィルムF内面と対向する側に、凹部GRがフィルム長手方向に延びるように設けられている。また、ベース部GBは、凹部GRに対して記録材P搬送方向(フィルムFの回転方向)の両側にそれぞれ、フィルムF内面をガイドする凸状のフィルム案内曲面BaS、BbSを備える。リブRa、Rbは、ベース部GBのフィルム案内曲面BaS、BbSに連なってフィルムF内面をガイドする凸状のフィルム案内曲面RaS、RbSをそれぞれ有している。本実施例では、ベース部GBからフィルムFの内面に向かう張り出し量が、上流側のリブRaの方が、下流側のリブRbよりも大きい構成となっている。リブRa、Rbのフィルム長手方向における構成および張り出し構成については後述する。
図6は、フィルムガイドGの構成例の模式的断面図である。フィルムガイドGの一例として、図6(A)に示すフィルムガイドG1のように、リブRa、Rbが、ベース部GBの上面(凹部GRBを備えた側とは反対側の面)からそれぞれ突出する構成としてよい。この構成においては、上流側のリブRaの方が、下流側のリブRbよりも定着ニップ部Nに対して記録材搬送方向に離れており、同方向における厚みも厚く、また、ベース部GBからの高さ(突出量)も大きい。また、他の例として、図6(B)に示すフィルムガイドG2のように、リブRa、Rbが、ベース部GBの側面(記録材の搬送方向における両側の側面)からそれぞれ突出する構成としてもよい。この構成においては、上流側のリブRaの方が、下流側のリブRbよりもベース部GBからの記録材搬送方向の突出量が大きく、ベース部GBからの高さ(突出量)も大きい。図6に示す構成はあくまで例示であり、例えば、記録材搬送方向の上流側のリブを、図6(A)に示す構成とし、下流側のリブを図6(B)に示す構成とするなど、他の構成を採用してよい。
ヒータ21は、フィルムガイドGに固定支持され、ヒータ21を含むフィルムガイドGの外周長は、フィルムFの内周長より小さくしてある。したがって、フィルムFはヒータ21を含むフィルムガイドGに対し余裕をもって外嵌している。
加圧ローラ22は、鉄やSUS、アルミニウム等の材質の芯金24の上に、シリコーンゴム等の材質の弾性層を有する。また、加圧ローラ22の表面には、トナーの付着防止のため、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等の離型性にすぐれた耐熱樹脂を被覆して離型層を形成してある。本実施例において、加圧ローラ22の外径は24mmである。
金属ステイ23は、コの字形状に曲げられた金属板であり、ヒータ21を含むフィルムガイドGを所定の加圧力をもって加圧ローラ22側に付勢する。これによって、フィルムFが加圧ローラ22に圧接され、フィルムFと加圧ローラ22とで定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ22は、モータ(不図示)から動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ22が回転することによって、フィルムFが従動して矢印方向に回転する。定着ニップ部Nにおいて記録材Pを上流から下流へ挟持搬送しつつフィルムFの熱を与えることで、記録材P上の未定着トナー画像は定着される。
図3(A)、図3(B)、図3(C)は、本実施例の定着装置2の正面図(記録材Pの搬送方向に見た定着装置2の模式的正面図)であり、図3(B)、図3(C)ではフィル
ムFの図示を省略して示している。また、図3(A)、図3(B)は、記録材Pの搬送上流側から見た正面図、図3(C)は、記録材Pの搬送下流側から見た正面図である。
金属ステイ23は、図3(B)、図3(C)に示すように、長手方向の両端部に設置された加圧バネ25によってフィルムガイドGを加圧ローラ22に向かわせる方向に付勢されることで、加圧バネ25のバネ圧を加圧ローラ22側へ伝える。
フランジEは、半円形状の内面摺動部E1と、内面摺動部E1の長手方向外側端部に設けられた端部当接部E2と、を備え、耐熱性材料によって形成される。内面摺動部E1は、半円形状の外周面が凸状のフィルム案内曲面E1S(図2参照)を形成し、その外周面を囲むようにフィルムFの筒状の端部が嵌め込まれる。内面摺動部E1は、その外周面に沿ってフィルムFの内面が摺動されることでフィルムFの回転軌道を規制する。内面摺動部E1の外周長(フィルム案内曲面E1Sの周長)は、フィルムガイドGの外周長(フィルム案内曲面RaS、RbSのうちフィルム案内曲面E1Sとオーバーラップしない領域の周長+フィルム案内曲面BaS、BbSの周長)より大きくしてある。また、内面摺動部E1は、フィルムF内面のうち長手方向両端の領域を案内し、フィルムガイドGは、内面摺動部E1よりも長手方向の内側において、フィルムF内面を案内する。すなわち、フランジEは、フィルムF内面においてフィルムガイドGが案内する領域に対して長手方向の両外側において、フィルムガイドGよりも径方向に張り出した形でフィルム内面を案内する。そのため、フィルムFの回転軌跡はもっぱら内面摺動部E1の外周長によって決定される。一方、端部当接部E2は、その内側面でフィルムFの筒状の端部外端面を受け止めており、回転動作中のフィルムFの長手方向での動きを抑制する。
フィルムガイドGは、上述したように、ヒータ21を保持するベース部GBと、ベース部GBからそれぞれ突出するリブRa、Rbと、を有する。リブRa、Rbは、それぞれ、長手方向において一定の間隔を空けて複数並ぶように配設されている。すなわち、フィルムガイドGのフィルム案内曲面は、ベース部GBにおいては、フィルム長手方向の全域に渡るように形成されるのに対し、リブRa、Rbにおいては、フィルム長手方向に断続的に形成されることになる。
本実施例では、上流側の複数のリブRaと、下流側の複数のリブRbとがそれぞれ同数設けられるとともに、それぞれの長手方向の配置が互いに一致するように構成されている。すなわち、図3(B)、図3(C)に示すように、記録材搬送方向に見たときに、上流側の複数のリブRaと下流側の複数のリブRbとが互いに重なる配置となっている。なお、上流側の複数のリブRaと下流側の複数のリブRbの配置構成は、上記構成に限定されない。例えば、互いに長手方向にずれた配置構成としてもよく、配置間隔も一定でなくてよく、それぞれの張り出し量が異なっていてもよく、さらには、リブの本数が上流側と下流側で異なっていてもよい。
上述したように、ベース部GBは、ヒータ21を収容する凹部GRに対して記録材搬送方向両側にフィルム案内曲面BaS、BbSを有する。リブRa、Rbは、それぞれ、ベース部GBからフィルムFの内周面に沿う方向に延びる、フィルムFの内周面に対向した凸状のフィルム案内曲面RaS、RbSを有する。すなわち、フィルムガイドGは、ヒータ21に対して記録材搬送方向の上流側に、フィルム案内面BaSとフィルム案内曲面RaSとが連なる上流側案内曲面を有し、下流側に、フィルム案内面BbSとフィルム案内曲面RbSとが連なる下流側案内曲面を有する。
フィルムガイドGのフィルム案内曲面は、フィルムF長手方向に見たときに(図2)、フィルムFの周が真円を形成した場合のフィルムFの径、もしくはフランジEの内面摺動部E1のガイド曲面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有するように構成してよい。ある
いは、曲率半径が一定の曲面とせず、曲率半径が漸次変化するような曲面としてもよい。すなわち、後述するフィルムFの回転の案内の安定性が担保される(回転を妨げない)限りにおいてその曲面形状は任意である。
また、上流側のリブRaは、下流側のリブRbに対し、ベース部GBからの突出高さが高く(記録材搬送方向及び長手方向と直交する方向の突出量が大きく)、定着ニップ部Nからの記録材搬送方向における突出量が大きくなるように構成してよい。また、複数のリブRaのそれぞれの外形は、本実施例では、フィルム長手方向に見たときにそれぞれ同一形状となるように構成するが、互いに異なる外形に構成されてもよい。複数のリブRbについても同様である。また、リブRa、Rbのそれぞれの長手方向の厚みは、本実施例では、それぞれ略同じとなるように構成するが、互いに異なっていてもよい。すなわち、後述するフィルムFの回転の案内の安定性が担保される(回転を妨げない)限りにおいて、各リブRa、Rbの構成や配置等は任意に設定してよい。
3.フィルムガイドの構成
図4(A)は、本実施例のフィルムガイドGの上流側のリブRaと、下流側のリブRbと、フランジEの内面摺動部E1により規制されたフィルムF(破線)と、の位置関係を示しす、記録材搬送方向と直交する方向に見た定着装置の部分断面図である。図中、第1の位置としての位置Faは、定着ニップ部Nに対して記録材搬送方向の上流側において、フランジEの内面摺動部E1がフィルムFの内面を記録材搬送方向の最も上流側で規制する箇所である。すなわち、位置Faは、フランジEの内面摺動部E1のうち記録材搬送方向の上流側に最も突出する部分が、フィルムFの内面と接触する位置である。水平線Lは、位置Faを通り、フィルムFと加圧ローラ22の接触領域である定着ニップ部Nあるいは記録材搬送方向に平行な第1の仮想線である。また、第2の位置としての位置Fbは、水平線Lと、フランジEの内面摺動部E1の外面のうち定着ニップ部Nに対して記録材搬送方向の下流側においてフィルムFの内面を規制する領域と、の交点である。なお、フィルムFは、少なくとも定着装置の駆動時においては、加圧ローラ22に対する従動回転に伴い、若干、記録材搬送方向の下流側に引っ張られるように変形する。これにより、フィルムFの内面は、内面摺動部E1によって位置Faのみで接触・規制され、位置Fbでは接触しない。すなわち、位置Fbは、水平線Lが、定着ニップ部Nよりも記録材搬送方向下流側において、フランジEの内面摺動部E1においてフィルムFの内面と対向する外面と交差する位置となる。さらに、図中、位置Eaは、フィルムFの内面がフランジEの内面摺動部E1で規制される記録材搬送方向上流側の端の箇所である。水平線Mは、位置Eaを通り、定着ニップ部Nに平行な仮想線である。フランジEのフィルム案内曲面E1Sは、フィルムFの長手方向に見たときに、水平線Lが曲率中心を通り、記録材搬送方向の上流側の端部と下流側の端部が、それぞれ、水平線Lよりも定着ニップ部Nの側に延びている。すなわち、フィルム案内曲面E1Sの両端部は、記録材搬送方向とフィルム長手方向のそれぞれと直交する方向(本実施例では鉛直方向)において、水平線Lよりも定着ニップ部Nに近い位置にある。
図4(B)は、図4(A)においてフィルムガイドGとフランジEの内面摺動部E1との図示を省略した、定着装置の部分断面図である。図中、第1の距離としての距離Laは、水平線L上における定着ニップ部Nの中心線Cとの交点から、フランジEの内面摺動部E1による規制位置Faまでの距離を示している。定着ニップ部Nの中心線Cは、記録材搬送方向とフィルム長手方向のそれぞれと直交する方向(本実施例では鉛直方向)に延び、かつ定着ニップ部Nの記録材搬送方向における幅の中心を通る第2の仮想線である。また、第2の距離としての距離Lbは、水平線L上における定着ニップ部Nの中心線Cとの交点から、フランジEの内面摺動部E1による規制位置Fbまでの距離を示している。本実施例では、距離Laは13mm、Lbは11mmであり、すなわち、フランジEの内面摺動部E1は、定着ニップ部Nに対して上流側に1mmオフセットしている。これは、オ
フセットにより、定着ニップ部Nの記録材搬送方向下流側においてフィルムFの曲率半径を小さくして、記録材Pとの分離性を向上させるためである。
図4(C)~図4(F)は、図4(A)においてフランジEの内面摺動部E1の図示を省略した、定着装置の部分断面図である。
図4(C)は、フィルムの長手方向(記録材搬送方向と直交する方向)に見たときの、記録材搬送方向と平行な仮想線上における、定着ニップ部Nの中心線Cとの交点からリブRaとリブRbの外周面までの距離Wa、Wbを示している。すなわち、第3の距離としての距離Waは、水平線Lと定着ニップ部Nの中心線Cとの交点から、第3の位置としての、フィルムガイドGの外面のうち定着ニップ部Nよりも記録材搬送方向上流側においてフィルムFの内面と対向する領域と水平線Lとが交差する位置Gaまでの距離を示している。また、第4の距離としての距離Wbは、水平線Lと定着ニップ部Nの中心線Cとの交点から、第4の位置としての、フィルムガイドGの外面のうち定着ニップ部Nよりも記録材搬送方向下流側においてフィルムFの内面と対向する領域と水平線Lとが交差する位置Gbまでの距離を示している。フィルムFは、両端がフランジEに支持されることで、ある程度の張りを持った状態で長手方向全域にわたって筒形状が維持される。したがって、少なくとも水平線L上においては、フィルムガイドGが、例えば、その長手方向の中央部であってもフィルムFの内面と接触することはない。
図4(D)は、フィルムの長手方向に見たときの、定着ニップ部Nから鉛直方向にリブRaとリブRbの外周面の高さYa、Ybを示している。本実施例では、幅方向の距離Waは12mm、距離Wbは9.5mmとし、また、高さ方向の距離Yaは16mm、距離Ybは13mmとした。上述したように、フランジEの内面摺動部E1によるオフセット量は1mmであるため、この上流側のリブRaが張り出した構成によりオフセットは相殺されるため、フィルムFと上流側のリブRaとのクリアランスは広がらない。よって、記録材Pの突入における衝撃を上流側のリブRaが受け止めてくれるようになるため、フィルムFの座屈は防止される。
なお、上記説明では、定着ニップ部Nの記録材搬送方向における幅の中心を鉛直方向に通る中心線を基準として説明したが、ヒータ21やフィルムガイドGの凹部GRの同方向の幅中心を鉛直方向に通る中心線を基準として、各種位置関係を規定してもよい。また、本実施例では、定着装置(画像形成装置)の通常想定される設置状態として、フィルム(ヒータ、フィルムガイド)と加圧ローラとが鉛直方向に並ぶ配置構成を前提として、各構成の位置関係を規定したが、かかる配置構成に限定されるものではない。例えば、フィルムと加圧ローラとが水平方向に並ぶ配置構成となる場合においては、かかる配置構成を前提として、各構成の位置関係が規定されることは言うまでもない。すなわち、この場合には、鉛直方向で規定された位置関係は水平方向で規定されることになり、水平方向で規定された位置関係は鉛直方向で規定されることになる。
ここで、本実施例に係る定着装置におけるフィルムFの座屈防止の効果について、比較例と対比して説明する。図5(A)は、フィルムガイドGのリブRを、フランジEの内面摺動部E1よりも、フィルムFの回転中心方向に小さくして、リブRがフィルムFを傷つけることを防止するように構成した比較例に係る定着装置の部分断面図である。この定着装置は、フランジEの内面摺動部E1がオフセットされておらず、フィルムFと記録材Pとの分離性において本実施例に係る定着装置の方が有利である。図5(B)は、図5(A)に示す定着装置において、定着ニップ部N下流においてフィルムFの曲率半径を小さくして、記録材Pとの分離性を向上させるため、フランジEの内面摺動部E1を定着ニップ部Nに対して上流側にオフセットさせた構成を示す。しかしながら、この構成においては、定着装置の上流側において、フィルムFとリブRとのクリアランスが広がることになる
。そのため、図5(C)に示すように、記録材Pが定着ニップ部Nに対し跳ねて突入してきた場合においては、図5(D)に示すように、記録材Pの突入の衝撃によりフィルムFの長手中央部において座屈を生じさせる可能性がある。
このような座屈の発生は、近年においてより高速化が求められる画像形成装置においては、より顕著に発生する可能性がある。また、フィルムを薄層化した構成によっては、極端な場合、フィルムの破損に至る可能性も懸念される。これに対し、上述したように、本実施例に係る定着装置は、上流側のリブRaが張り出した構成により、フィルムFと上流側のリブRaとのクリアランスが広がらないように構成されている。以下、上流側のリブRaの張り出し構成についてさらに詳細に説明する。
図4(E)は、フィルムの長手方向に見たときの、水平線Lと水平線Mとで挟まれた区間における、リブRaとフィルムFとの間の記録材搬送方向上流側の間隙Xaと、リブRbとフィルムFとの間の記録材搬送方向下流側の間隙Xbと、を示している。フィルムFの回転軌道において、位置Eaから定着ニップ部Nにかけては、フランジEの内面摺動部E1による規制がないため、フィルムFは比較的自由にその軌道を変えられる。そのため、フィルムFの座屈は起こりにくい。これに対し、水平線Lと水平線Mとで挟まれた区間においては、フィルムFはフランジEの内面摺動部E1による規制されるため、記録材の突入による座屈が起こりやすい。
本実施例ではこの観点から、フィルムFの座屈が起こりやすい水平線Lと水平線Mとで挟まれた区間において、第1の隙間としての間隙Xaの方を、第2の隙間としての隙間Xbより狭くなるようにしている。これにより、記録材搬送方向の上流側では、記録材Pの突入におけるフィルムFの屈曲を小さくすることが可能となる。一方、下流側においては、フィルムFとフィルムガイドGとの間のクリアランスを確保することにより、全体としてフィルムFの摺動抵抗が増すことを抑えている。
ここで、フィルムFの回転中における間隙Xa、Xbの測定は、例えば、フィルムFの一部に空けた孔に、レーザ測長器のレーザ光を当てることにより測定することができる。
図4(F)は、フィルムの長手方向に見たときの、フィルムFの内面のうち水平線Lとの交点から定着ニップ部Nに至る境界と、リブRa、Rbの案内面のうち水平線Lとの交点から定着ニップ部Nに至る境界と、水平線Lと、で囲まれる領域の面積Sa、Sbを示している。本実施例では、上記境界と水平線によって記録材搬送方向の上流側と下流側に分かれて形成される二つの領域のうち上流側の領域の面積Saが、下流側の領域の面積Sbより狭くなっている。これにより、定着ニップ部Nに対して記録材搬送方向における上流側において、記録材Pの突入におけるフィルムFの屈曲を平均的に小さくすることが可能となっている。また、下流側においては、フィルムFとフィルムガイドGとの間のクリアランスを確保することにより、全体としてフィルムFの摺動抵抗が増えることを抑えている。
なお、フィルムFの回転中における面積Sa、Sbの測定も、例えば、フィルムFの一部に空けた孔に、レーザ測長器のレーザ光を当てることにより測定することができる。
以上、本実施例によれば、フィルムガイドの上流側のリブの方を下流側のリブよりも張り出した構成にすることにより、記録材の突入に起因するフィルムの座屈を防止することができる。
なお、本発明においてのヒータの構成は、上記実施例の構成に限定されるものではない。例えば、電磁誘導によりフィルムの導電層を発熱させるようなIH定着器や、フィルム
の内部空間の中央にハロゲンヒータを配置したような定着器などに対しても、本発明は好適に適用することができる。
本発明の実施の形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1)
筒状のフィルムと、
前記フィルムの内部空間に配置されるヒータと、
前記フィルムの外面に接触し、前記フィルムとの間にニップを形成するローラと、
前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面を案内するフィルムガイドと、
前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面のうち、前記フィルムの長手方向の両端の領域を案内するフランジ部材と、
を備え、
前記ローラの回転によって前記ニップで挟持搬送する記録材に形成された画像を前記ヒータの熱を利用して加熱する像加熱装置において、
前記長手方向に見たときに、前記フランジ部材において記録材の搬送方向の上流側に最も突出する部分が前記フィルムの前記内面と接触する位置を、第1の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の位置を通り前記ニップと平行な第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フランジ部材において前記フィルムの前記内面と対向する面と交差する位置を、第2の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の上流側において、前記フィルムガイドにおいて前記フィルムの前記内面と対向する外面と交差する位置を、第3の位置とし、
前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フィルムガイドの前記外面と交差する位置を、第4の位置としたときに、
前記第1の仮想線上において、前記第1の仮想線に沿った方向における前記ニップの中心と直交する第2の仮想線と前記第1の仮想線との交点と、前記第1の位置と、の間の第1の距離が、前記交点と前記第2の位置との間の第2の距離よりも長く、かつ、前記交点と前記第3の位置との間の第3の距離が、前記交点と前記第4の距離との間の第4の距離よりも長いことを特徴とする像加熱装置。
(構成2)
前記第1の仮想線上において、前記第1の位置と前記第3の位置との間の第1の隙間が、前記第2の位置と前記第4の位置との間の第2の隙間より狭いことを特徴とする構成1に記載の像加熱装置。
(構成3)
前記長手方向に見たときに、前記フィルムの内面における前記第1の仮想線との交点から前記ニップに至る境界と、前記フィルムガイドの前記外面における前記第1の仮想線との交点から前記ニップに至る境界と、前記第1の仮想線と、で囲まれる、前記搬送方向の上流側と下流側に分かれた二つの領域は、前記搬送方向の上流側の領域の面積が、前記搬送方向の下流側の領域の面積より小さいことを特徴とする構成1又は2に記載の像加熱装置。
(構成4)
前記フランジ部材は、前記フィルムの長手方向の両端の内面を案内する案内曲面を有し、
前記案内曲面の曲率中心は、前記搬送方向において、前記ニップの前記中心よりも下流に位置することを特徴とする構成1~3のいずれか一の構成に記載の像加熱装置。
(構成5)
前記案内曲面は、前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が前記曲率中心を通り、前記搬送方向の上流側の端部と下流側の端部が、それぞれ、前記搬送方向と前記長手方
向のそれぞれと直交する方向において、前記第1の仮想線よりも前記ニップに近い位置にあることを特徴とする構成4に記載の像加熱装置。
(構成6)
前記フィルムガイドは、前記ヒータを支持するともに、前記ヒータに対して前記フィルムの回転方向における両側にそれぞれ前記フィルムの内面を案内する案内面を有することを特徴とする構成1~5のいずれか一の構成に記載の像加熱装置。
(構成7)
前記フィルムガイドは、
前記ヒータを収容する凹部を有するベース部と、
前記ベース部の前記搬送方向の上流側から突出する第1のリブと、
前記ベース部の前記搬送方向の下流側から突出する第2のリブと、
を有し、
前記第1のリブは、前記長手方向に見たときに、前記第2のリブよりも、前記ベース部から前記フィルムの内面に向かう張り出す量が大きいことを特徴とする構成1~6のいずれか一の構成に記載の像加熱装置。
(構成8)
前記第1のリブは、前記第2のリブよりも、前記搬送方向における前記ベース部からの突出量と、前記搬送方向と直交する方向における前記ベース部からの突出量とが、それぞれ大きいことを特徴とする構成7に記載の像加熱装置。
(構成9)
前記第1のリブは、前記ベース部に前記長手方向に複数並ぶように設けられており、
前記第2のリブは、前記ベース部に前記長手方向に複数並ぶように設けられていることを特徴とする構成7又は8に記載の像加熱装置。
(構成10)
前記ヒータは、前記フィルムの内面に接触し、
前記ローラは、前記ニップを前記ヒータとともに形成することを特徴とする構成1~9のいずれか一の構成に記載の像加熱装置。
(構成11)
記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が構成1~10のいずれか一の構成に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
F…フィルム、G…フィルムガイド、N…定着ニップ部、E、E1、E2…フランジ、R、Ra、Rb…フィルムガイドリブ

Claims (11)

  1. 筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内部空間に配置されるヒータと、
    前記フィルムの外面に接触し、前記フィルムとの間にニップを形成するローラと、
    前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面を案内するフィルムガイドと、
    前記ローラの回転に従動して回転する前記フィルムの内面のうち、前記フィルムの長手方向の両端の領域を案内するフランジ部材と、
    を備え、
    前記ローラの回転によって前記ニップで挟持搬送する記録材に形成された画像を前記ヒータの熱を利用して加熱する像加熱装置において、
    前記長手方向に見たときに、前記フランジ部材において記録材の搬送方向の上流側に最も突出する部分が前記フィルムの前記内面と接触する位置を、第1の位置とし、
    前記長手方向に見たときに、前記第1の位置を通り前記ニップと平行な第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フランジ部材において前記フィルムの前記内面と対向する面と交差する位置を、第2の位置とし、
    前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の上流側において、前記フィルムガイドにおいて前記フィルムの前記内面と対向する外面と交差する位置を、第3の位置とし、
    前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が、前記ニップよりも前記搬送方向の下流側において、前記フィルムガイドの前記外面と交差する位置を、第4の位置としたときに、
    前記第1の仮想線上において、前記第1の仮想線に沿った方向における前記ニップの中心と直交する第2の仮想線と前記第1の仮想線との交点と、前記第1の位置と、の間の第1の距離が、前記交点と前記第2の位置との間の第2の距離よりも長く、かつ、前記交点と前記第3の位置との間の第3の距離が、前記交点と前記第4の距離との間の第4の距離よりも長いことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記第1の仮想線上において、前記第1の位置と前記第3の位置との間の第1の隙間が、前記第2の位置と前記第4の位置との間の第2の隙間より狭いことを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記長手方向に見たときに、前記フィルムの内面における前記第1の仮想線との交点から前記ニップに至る境界と、前記フィルムガイドの前記外面における前記第1の仮想線との交点から前記ニップに至る境界と、前記第1の仮想線と、で囲まれる、前記搬送方向の上流側と下流側に分かれた二つの領域は、前記搬送方向の上流側の領域の面積が、前記搬送方向の下流側の領域の面積より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
  4. 前記フランジ部材は、前記フィルムの長手方向の両端の内面を案内する案内曲面を有し、
    前記案内曲面の曲率中心は、前記搬送方向において、前記ニップの前記中心よりも下流に位置することを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  5. 前記案内曲面は、前記長手方向に見たときに、前記第1の仮想線が前記曲率中心を通り、前記搬送方向の上流側の端部と下流側の端部が、それぞれ、前記搬送方向と前記長手方向のそれぞれと直交する方向において、前記第1の仮想線よりも前記ニップに近い位置にあることを特徴とする請求項4に記載の像加熱装置。
  6. 前記フィルムガイドは、前記ヒータを支持するともに、前記ヒータに対して前記フィルムの回転方向における両側にそれぞれ前記フィルムの内面を案内する案内面を有することを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  7. 前記フィルムガイドは、
    前記ヒータを収容する凹部を有するベース部と、
    前記ベース部の前記搬送方向の上流側から突出する第1のリブと、
    前記ベース部の前記搬送方向の下流側から突出する第2のリブと、
    を有し、
    前記第1のリブは、前記長手方向に見たときに、前記第2のリブよりも、前記ベース部から前記フィルムの内面に向かう張り出す量が大きいことを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  8. 前記第1のリブは、前記第2のリブよりも、前記搬送方向における前記ベース部からの突出量と、前記搬送方向と直交する方向における前記ベース部からの突出量とが、それぞれ大きいことを特徴とする請求項7に記載の像加熱装置。
  9. 前記第1のリブは、前記ベース部に前記長手方向に複数並ぶように設けられており、
    前記第2のリブは、前記ベース部に前記長手方向に複数並ぶように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  10. 前記ヒータは、前記フィルムの内面に接触し、
    前記ローラは、前記ニップを前記ヒータとともに形成することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  11. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
    を有する画像形成装置において、
    前記定着部が請求項1に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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