JP2015075695A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リング状部材の径方向への位置ずれを防止することが可能な定着装置を提供する。【解決手段】回転する無端状の定着ベルト21と、定着ベルト21を加熱する加熱源25と、定着ベルト21の外周面に当接する対向部材22と、定着ベルト21の内周側に配設され、定着ベルト21を介して対向部材22に当接してニップ部を形成するニップ形成部材26と、定着ベルト21の端部を回転可能に保持するベルト保持部材33と、ベルト保持部材33と定着ベルト21の端面との間に配設されるリング状部材と34を備えた定着装置において、リング状部材34が定着ベルト21の端部回転軌跡上から外れないようにリング状部材21の径方向の変位を規制する規制部材36を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置、及び定着装置を備えた画像形成装置に関する。
近年、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に搭載される定着装置において、省エネ性の向上やファーストプリントタイムの短縮化のため、無端状の定着ベルトを用いたものが多く開発されている。
例えば、特許文献1や特許文献2では、定着ベルトを回転可能に保持する構成として、定着ベルトの両端部に筒状のベルト保持部材を挿入して保持する定着装置が提案されている。ベルト保持部材は、定着ベルトの端部に挿入される保持部と、保持部よりも大径のフランジ部とを有しており、定着ベルトに軸方向の寄りが生じた際、ベルト端面がフランジ部に当接することで定着ベルトの寄りを規制している。また、これらの定着装置では、ベルト端部とフランジ部との摺接による摩耗を防止するため、スリップリングと称されるリング状部材をベルト端部とフランジ部との間に介在させている。
しかしながら、上記のようなリング状部材を設けた定着装置において、定着ベルトが回転した際、リング状部材が、回転する定着ベルトからの力を受けて径方向に位置ずれし、定着ベルトの端部回転軌跡上から部分的に外れてしまうことがあった。その結果、定着ベルトの端部がリング状部材の内径エッジに摺接することにより異音が発生したり、場合によっては、ベルト端部にクラック等の破損が生じたりすることがあった。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、リング状部材の径方向への位置ずれを防止することが可能な定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、回転する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを加熱する加熱源と、前記定着ベルトの外周面に当接する対向部材と、前記定着ベルトの内周側に配設され、定着ベルトを介して前記対向部材に当接してニップ部を形成するニップ形成部材と、前記定着ベルトの端部を回転可能に保持するベルト保持部材と、前記ベルト保持部材と前記定着ベルトの端面との間に配設されるリング状部材とを備えた定着装置において、前記リング状部材が前記定着ベルトの端部回転軌跡上から外れないようにリング状部材の径方向の変位を規制する規制部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、規制部材によって、リング状部材が定着ベルトの端部回転軌跡上から外れないようにリング状部材の径方向の変位を規制することが可能である。これにより、定着ベルトの端部がリング状部材の内径エッジに摺接することによる異音の発生や、ベルト端部にクラック等の破損が生じるのを防止することができるようになる。
本発明を適用する画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。 本発明を適用する定着装置の実施の一形態を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の一端部側の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係るベルト保持部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る規制部材の斜視図、端面図及び断面図である。 本発明の第1実施形態に係る規制部材及びその周辺構成の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る規制部材の配置を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るニップ形成部材の一端部側の斜視図、端面図及び断面図である。 規制部材の変形例を示す斜視図、端面図及び断面図である。 本発明の第3実施形態に係るベルト保持部材の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る規制部材の配置を示す図である。 規制部材の他の配置を示す図である。 本発明を適用可能な他の定着装置の概略構成図である。 本発明を適用可能なさらに別の定着装置の概略構成図である。 図14に示す定着装置の斜視図である。 比較例としての定着装置の一端部側の概略構成図である。 比較例に係るベルト保持部材及びスリップリングの断面図である。 比較例に係るベルト保持部材の斜視図である。 比較例に係る定着装置の概略構成図である。 比較例においてスリップリングが径方向に変位した状態を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明を適用する画像形成装置の実施の一形態を示す概略構成図である。
以下、図1を参照して、本実施形態の画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置は、カラープリンタであり、その装置本体(画像形成装置本体)100に対して着脱可能な作像ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kを備えている。各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、ブラック画像用のプロセスユニット1Kを例に説明すると、プロセスユニット1Kは、像担持体としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電装置3と、感光体2上の潜像を可視画像化する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニング装置5などで構成されている。なお、図1では、ブラック画像用のプロセスユニット1Kが備える感光体2、帯電装置3、現像装置4、クリーニング装置5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1Y,1M,1Cにおいては符号を省略している。装置本体100の上部には、互いに異なる色のトナーを収容する4つのトナーボトル31が着脱可能に装着されており、各トナーボトル31から図示しない補給路を介して対応する現像装置4へトナーが補給されるようになっている。
また、プリンタは、各感光体2の表面を露光して静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置6と、記録媒体としての用紙に画像を転写する転写装置7と、用紙を供給する給紙装置8と、用紙に転写された画像を定着させる定着装置9と、用紙を装置外へ排出する排紙装置10とを備える。
露光装置6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体2の表面へレーザー光を照射するようになっている。また、露光装置6として、LEDヘッドアレイ等を用いてもよい。
転写装置7は、中間転写体としての中間転写ベルト11と、一次転写部材としての4つの一次転写ローラ12と、二次転写部材としての二次転写ローラ13、ベルトクリーニング装置17等で構成されている。中間転写ベルト11は、無端状のベルト部材から成り、二次転写バックアップローラ14、クリーニングバックアップローラ15及びテンションローラ16によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ14が回転駆動することによって、中間転写ベルト11は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ12は、それぞれ、各感光体2との間で中間転写ベルト11を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ12には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ12に印加されるようになっている。
また、二次転写ローラ13は、二次転写バックアップローラ14との間で中間転写ベルト11を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、一次転写ローラ12と同様に、二次転写ローラ13にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ13に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置17は、中間転写ベルト11に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置17から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
給紙装置8は、用紙Pを収容した給紙カセット18や、給紙カセット18に収容されている用紙Pを給送する給紙ローラ19を備える。また、給紙ローラ19に対して用紙搬送方向下流側には、搬送タイミングを計って用紙を二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ20が設けてある。なお、用紙Pには、厚紙、はがき、封筒、普通紙、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。また、用紙以外の記録媒体として、OHPシートやOHPフィルム等を用いることも可能である。
定着装置9は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21の外周面に当接する対向部材としての加圧ローラ22等を備える。定着ベルト21と加圧ローラ22が当接する箇所ではニップ部(定着ニップ)が形成されている。
排紙装置10は、一対の排紙ローラ23を備える。また、装置本体100の上部には、装置外に排出された用紙を積載する排紙トレイ24が設けてある。
続けて、図1を参照しつつ、本実施形態に係る画像形成装置の作像動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1M,1C,1Kの感光体2が図の時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。そして、図示しない読取装置又はコンピュータ等からの画像情報に基づいて、露光装置6からの露光により、各感光体2の帯電面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、中間転写ベルト11を張架する二次転写バックアップローラ14が回転駆動することにより、中間転写ベルト11の回転が開始される。そして、各一次転写ローラ12に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された転写バイアスが印加されることによって、各感光体2と中間転写ベルト11とが接触する一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体2の回転に伴い、感光体2上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、一次転写ニップにおいて形成された上記転写電界によって、各感光体2上のトナー画像が中間転写ベルト11上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト11の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト11に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニング装置5によって除去される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ19が回転駆動を開始し、給紙カセット18から用紙Pが送り出される。送り出された用紙Pは、レジストローラ20によって搬送を一旦停止される。その後、所定のタイミングでレジストローラ20の回転駆動を開始し、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写ローラ13と中間転写ベルト11とが接触する二次転写ニップへ搬送する。
このとき、二次転写ローラ13には、中間転写ベルト11上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写バイアスが印加されており、これにより、二次転写ニップにおいて転写電界が形成されている。あるいは、二次転写バックアップローラ14にトナーの帯電極性と同極性の転写バイアスを印加して、同様の転写電界を形成してもよい。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト11上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト11上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置17によって除去され、図示しない廃トナー収容器に回収される。
その後、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置9へと搬送され、定着ベルト21と加圧ローラ22との間のニップ部を通過することにより加熱及び加圧されて、用紙P上のトナー画像が定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ23によって装置外に排出され、排紙トレイ24上にストックされる。
以上の説明は、用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。なお、本発明は、図1に示すプリンタに限らず、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等に適用することも可能である。
次に、図2に基づき、上記定着装置9の構成について詳しく説明する。
図2に示すように、定着装置9は、定着部材としての定着ベルト21と、対向部材としての加圧ローラ22に加え、定着ベルト21を加熱する加熱源としてのハロゲンヒータ25と、定着ベルト21の内側に配設されるニップ形成部材26と、ニップ形成部材26を支持する支持部材としてのステー27と、ハロゲンヒータ25から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材28と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ29と、定着ベルト21から用紙を分離する分離部材30と、加圧ローラ22を定着ベルト21へ加圧する図示しない加圧手段等を備えている。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
本実施形態では、省エネ性を高めるため、定着ベルト21を薄くかつ小径化し、低熱容量化を図っている。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、5〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。また、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にし、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
上記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21を介してニップ形成部材26に当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅のニップ部Nが形成されている。また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。また、定着ベルトと対向部材は、互いに圧接する場合に限らず、加圧を行わず単に接触させるだけの構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、加圧ローラ22の直径を20〜40mmに設定しており、定着ベルト21の直径と加圧ローラ22の直径を同等となるように構成している。ただし、この構成に限定されるものではない。例えば、定着ベルト21の直径が加圧ローラ22の直径よりも小さくなるように形成してもよい。その場合、ニップ部Nにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ22の曲率よりも大きくなるため、ニップ部Nから排出される用紙が定着ベルト21から分離されやすくなる。
上記ハロゲンヒータ25は、それぞれの両端部が定着装置9の側板に固定されている。ハロゲンヒータ25は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、上記温度センサ29による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定できるようになっている。
また、本実施形態では、ハロゲンヒータ25の図の左側では、ハロゲンヒータ25と定着ベルト21とが直接対向するように配置されている。このハロゲンヒータ25と定着ベルト21とが直接対向する箇所では、ハロゲンヒータ25からの光が定着ベルト21に直接照射される(直接加熱方式)。これにより、省エネ性の向上とファーストプリントタイムの短縮化を図っている。なお、加熱源として、ハロゲンヒータ以外に、IH、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
上記ニップ形成部材26は、定着ベルト21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に渡って長手状に配設され、ステー27によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材26に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。
また、ニップ形成部材26は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されている。これにより、トナー定着温度域で、熱によるニップ形成部材26の変形を防止し、安定したニップ部Nの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ニップ形成部材26には、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
また、ニップ形成部材26は、その表面に図示しない低摩擦シートを有している。定着ベルト21が回転する際、この低摩擦シートに対し定着ベルト21が摺動することで、定着ベルト21に生じる駆動トルクが低減され、定着ベルト21への摩擦力による負荷が軽減される。なお、ニップ形成部材26自体が低摩擦性の部材で形成されている場合は、低摩擦シートを介さずに、ニップ形成部材26を定着ベルト21に直接接触させてもよい。
ステー27は、ニップ形成部材26の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。さらに、ステー27を、加圧ローラ22の加圧方向に延在する横長の断面を有するように形成することで、断面係数が大きくなり、ステー27の機械的強度を向上させることが可能である。本実施形態では、ステー27が、ニップ形成部材26と接触し用紙搬送方向(図2の上下方向)に延在するベース部27aと、そのベース部27aの用紙搬送方向上流側と下流側の各端部から加圧ローラ22の当接方向(図2の左側)に向かって延びる一対の立ち上がり部27bとを有するように構成している。すなわち、ステー27に立ち上がり部27bを設けることで、ステー27が加圧ローラ22の加圧方向に延在する横長の断面を有するようになり、ステー27の機械的強度を向上させている。また、一対の立ち上り部27bの間にハロゲンヒータ25を配置することで、本実施形態のように、定着ベルト21を小径化した結果、定着ベルト21の内側のスペースが小さくなった構成においても、ステー27の強度を確保しつつ、ステー27やハロゲンヒータ25等を定着ベルト21内に配置できるようにしている。
上記反射部材28は、ステー27とハロゲンヒータ25との間に配設されている。本実施形態では、反射部材28をステー27に固定している。このように反射部材28を配設していることにより、ハロゲンヒータ25からステー27側に放射された光が定着ベルト21へ反射される。これにより、定着ベルト21に照射される光量を多くすることができ、定着ベルト21を効率良く加熱することが可能となる。また、反射部材28を設けることで、ハロゲンヒータ25からの輻射熱がステー27等に伝達されるのを抑制することもできる。
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ25に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22のニップ部Nに送入される。そして、ハロゲンヒータ25によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、ニップ部Nから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が分離部材30の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
なお、本発明に係る定着装置は、図2に示す実施形態に限定されるものではない。例えば、図13に示すように、ハロゲンヒータ25を複数本備えた定着装置に本発明を適用することも可能である。この場合、ハロゲンヒータ25ごとに発熱領域を異ならせることで、種々の幅の用紙幅に対応した範囲で定着ベルト21を加熱することができる。
また、図14に示すように、定着ベルト21の内周側に、ハロゲンヒータ25からの熱を遮蔽する遮蔽部材32を設けたものであってもよい。遮蔽部材32は、定着ベルト21の周方向に移動可能となっており、図15に示すように、その長手方向の両端部において、ハロゲンヒータ25の両端部を覆う遮蔽部32aを有する。ハロゲンヒータ25の発光長よりも短い幅の用紙を連続通紙する際、定着ベルト21の両端部の非通紙領域において過昇温する虞があるため、遮蔽部32aをハロゲンヒータ25と定着ベルト21との間(加熱箇所)に介在させることにより、両端部の過昇温を防止することができる。
また、図13や図14及び図15に示すように、ニップ形成部材26、ステー27、反射部材28等の形状も適宜変更可能である。
ここで、本発明に係る定着装置とは異なる構成の比較例について説明する。
図16に示す比較例の定着装置は、本発明の実施形態に係る定着装置と同様に、定着ベルト21、加圧ローラ22、ハロゲンヒータ25、ニップ形成部材26、ステー27等を備える。図16では、定着ベルト21を軸方向に沿って切断した状態を示している。
定着ベルト21の端部には、筒状のベルト保持部材33が挿入されている。また、図16には示されていない反対側の端部にも同様にベルト保持部材33が挿入されており、両ベルト保持部材33によって、定着ベルト21が回転可能に保持されている。ベルト保持部材33は、定着ベルト21の端部に挿入される保持部33aと、定着装置の側板35に固定されるフランジ部33bとを有している。フランジ部33bは、保持部33aの軸方向の一端に一体的に設けられており、保持部22aよりも大径に形成されている。また、保持部33aの外周には、リング状部材であるスリップリング34が装着されており、スリップリング34は、フランジ部33bと定着ベルト21の端面との間に配設されている。なお、スリップリング34は、無端O型形状以外に、周方向の一部にスリットを有するC型形状であってもよい。
図17に示すように、保持部33aの外周面のフランジ部33b側には、周方向に渡って、スリップリング34を装着するための溝33cが形成されている。この場合、スリップリング34は、保持部33aの先端から挿入されて溝33cへ装着される。スリップリング34の内径D1は、保持部33aの外径D2よりも小さく設定されているが、スリップリング34を保持部33aに挿入する際、スリップリング34がある程度弾性変形することにより、スリップリング34を溝33cに装着することが可能である。スリップリング34の材料としては、耐熱性に優れたいわゆるスーパーエンプラ、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)等を適用することが好ましい。また、ベルト保持部材33は、定着ベルト21の基材の材質や、通紙負荷による耐熱温度も考慮されるが、一般的には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミドイミド(PAI)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルケトン(PEK)といった耐熱樹脂が用いられる。
また、図17に示すように、スリップリング34の内径D1は、溝33cの底部の径D3よりも大きく形成され、溝33cの幅W2は、スリップリング34の厚さtよりも大きく形成されている。これにより、スリップリング34は溝33c内に回転可能に装着されている。
図18に示すように、保持部33aには、その周方向の一部で開口部33dが形成されている。ここでは、図19に示すように、定着ベルト21に対する用紙の分離性を向上させる目的で、ニップ部Nの出口近傍(符号Bで示す箇所)において、定着ベルト21の曲率が大きくなるように、ニップ形成部材26を保持部33aの断面円Cに重なる位置まで外径側に突出させている。従って、保持部33aを無端状の円筒又は筒に形成すると、保持部33aとニップ形成部材26とが干渉するため、この干渉を避けるために、保持部33aの周方向のニップ部Nに対応する箇所に開口部33dを形成している。
上記のように構成された比較例において、定着ベルト21を回転させた際、定着ベルト21がその軸方向の力を受けて片側へ寄ると、定着ベルト21の一端部がスリップリング34に当接する。スリップリング34は、保持部33aの溝33cに対し余裕を持って嵌められているため、定着ベルト21の端部がスリップリング34に当接することによって、スリップリング34は定着ベルト21と連れ回りする。なお、スリップリング34は、定着ベルト21と連れ回りする場合に限らず、静止する場合であってもよい。このように、定着ベルト21の端部がスリップリング34に当接することによって、フランジ部33bとの接触による摩耗や破損を防止することができる。また、スリップリング34を、フランジ部33bよりも耐摩耗性の低い部材で構成することで、スリップリング34を優先的に磨耗させ、フランジ部33bの磨耗を防止することができる。
ところで、比較例において定着ベルト21が回転すると、スリップリング34が、ニップ部出口近傍で、ベルト回転方向下流側の力、あるいは、ベルト回転軌跡上のニップ部側の反対側へ作用する力を受け、図20に示すように、スリップリング34がニップ部反対側Eへ変位する。その結果、ニップ部反対側Eにおいて、スリップリング34の内周面と保持部33aの外周面との間の隙間Sが大きくなり、この隙間Sに定着ベルト21の端部がもぐり込むことがある。そして、一旦隙間Sにもぐり込んだ定着ベルト21が回転に伴って再びスリップリング34上に乗り上がる際に、定着ベルト21の基材がスリップリング34の内径エッジに引っ掛かり、その引っ掛かりが外れるときに大きな擦れ音が生じる。また、定着ベルト21の軸方向の寄り力が大きい場合は、定着ベルト21の変形量も大きくなり、ベルト端部にクラック等の破損が生じることもある。
そこで、本発明では、上記のような問題を解決するため、以下のような対策を施している。
以下、本発明の特徴部分について説明する。
図3及び図4は、本発明の第1実施形態を示す図であって、図3は、定着装置の一端部側の概略構成図、図4は、ベルト保持部材の斜視図である。
図3及び図4に示すように、本発明の第1実施形態では、ベルト保持部材33の開口部33dの位置で、スリップリング34の内周側に、スリップリング34の径方向の変位を規制する規制部材36を設けている。それ以外は、上記比較例と同様に構成されている。なお、規制部材36は、図3には示されていない反対側の端部にも同様に配置されている。
図3に示すように、この実施形態では、端部側とニップ部側との間での定着ベルト21の局所的な歪(変形)が大きくなるのを回避するため、保持部33aの先端と加圧ローラ22の弾性層端部との間には10〜20mm程度の間隔Fを設けている。このため、ベルト保持部材33の開口部33dにおいては、ニップ形成部材26や加圧ローラ22の弾性層は配置されておらずスペース的に余裕がある。また、開口部33dでは、ニップ部も形成されていないため、定着ベルト21の外径方向の変位にも余裕がある。そこで、このスペース的に余裕のある開口部33dに規制部材36を設けている。
規制部材36は、フランジ部33bから軸方向へ突出するように設けられ、ベルト保持部材33と一体的に構成されている。定着ベルトの軸方向における規制部材36の長さ、すなわち、フランジ部33bからの突出量L1は、保持部33aの軸方向長さL2以下となるように設定されている。
図5に、規制部材の斜視図、及び端面図、断面図を示す。図5において(a)〜(e)はそれぞれa〜eの各位置における端面又は断面図である。
規制部材36は、保持部33aの外径方向へ膨らむ凸曲面状の規制面36aを有する。一方、規制面36aと反対側の内径面36bは、平面状に形成されている。この内径面35bに対する規制面36aの最大高さ、すなわち、規制面36aの外径方向への膨出量G1〜G5は、規制部材36の、スリップリング側の端部36cからニップ部側の端部36dに向かって漸減している。
詳しくは、図5の(a)〜(d)に示す端面及び断面では、規制面36aが円弧状となっているが、ニップ部側へ向かうにつれて、規制面36aの円弧の半径が大きくなることで、膨出量G1〜G4が次第に小さくなっている。そして、図5(e)に示すニップ部側の端部36dでは、規制面36aが直線状に形成されており、その膨出量G5はほぼ0となっている。
上記のように、規制面36aの膨出量をニップ部側へ向かって漸減させることで、図6のように、規制面36aを、ニップ部側へ向かって、ニップ形成部材26の定着ベルト21に接触するニップ形成面26aに近づけるようにしている。特に、本実施形態では、規制面36aのニップ部側の端部36dを、定着ベルト21の径方向において、ニップ形成面26aと同じ位置に配置している。
反対に、規制面36aのスリップリング側では膨出量を大きくし、図6に示すように、規制面36aをスリップリング34の内径面34aに近づくようにしている。また、本実施形態では、規制面36aのスリップリング側の端部36cを、スリップリング34を装着する溝33cと同径の円弧状に形成している。
以上のように、本発明の第1実施形態では、規制部材36を配置することで、図7に示すように、規制部材36によって、スリップリング34をベルト保持部材33の開口部33dの位置で内周側から支持することができる。これにより、スリップリング34がニップ部反対側Eへ変位するのを規制することができ、ニップ部反対側Eで、スリップリング34の内周面と保持部33aの外周面との間に上述の隙間が生じるのを防止することができる。その結果、定着ベルト21の端部が前記隙間にもぐり込むことがなくなるので、異音の発生やベルト端部の破損等を防止することができるようになる。
また、本実施形態では、図6に示すように、規制面36aの膨出量をニップ部側へ向かって漸減させ、規制面36aをニップ形成面26aに近づけるようにしている。これにより、定着ベルト21は、ベルト保持部材33によって保持される端部(真円に近い状態の部分)から、ニップ部側(真円でない状態の部分)へ向かって、滑らかに径が変化する。このように、定着ベルト21の径が滑らかに変化するように構成していることで、定着ベルト21に不必要な負荷がかかるのを抑制することができ、定着ベルト21を安定して回転させることが可能である。
次に、本発明の第2実施形態の構成について説明する。
図8に示すように、第2実施形態では、規制部材36をニップ形成部材26の端部に設けている。この場合、規制部材36は、ニップ形成部材26の端部表面からさらに盛り上がるように形成されているので、上記第1実施形態のようなベルト保持部材33から軸方向に突出させた規制部材36に比べて、厚みが増し強度が向上する。その他の構成は、第1実施形態の構成と基本的に同様である。
また、第2実施形態に係る規制部材36は、図8の(a)〜(d)に示すように、規制面36aの円弧半径がニップ部側へ向かうにつれて大きくなるように形成されている。これにより、上記第1実施形態と同様に、規制面36aの外径方向への膨出量G1〜G4がニップ部側へ向かって漸減し、規制面36aがニップ形成面26aに近づくようになっている。
上記の如く構成されたニップ形成部材26を定着装置に設置すると、ニップ形成部材26に設けられている規制部材36は、上記第1実施形態と同様に、ベルト保持部材33の開口部33dの位置で、スリップリング34の内周側に配置される(図7参照)。
従って、この場合も、規制部材36によって、スリップリング34を内周側から支持することができる。これにより、スリップリング34がニップ部反対側Eへ変位するのを規制することができ、定着ベルト21の端部が隙間にもぐり込むことによる異音の発生やベルト端部の破損等を防止することが可能となる。
また、この場合も、規制面36aをニップ形成面26aに近づけるようにしていることで、定着ベルト21に不必要な負荷がかかるのを抑制することができ、定着ベルト21を安定して支持することが可能である。
なお、図9に示すように、規制面36aの円弧長を、ニップ部側に向かうにつれて次第に短くなるように形成してもよい。上述の実施形態では、規制面36aの円弧の半径をニップ部側へ向かうにつれて大きくしているが、図9に示す規制部材36では、ニップ部側へ向かうにつれて、規制面36aの円弧の半径は同じままで、円弧長を短くすることで膨出量G1〜G4を漸減させている。この場合も、上記規制部材36と同様に、定着ベルト21に不必要な負荷がかかるのを抑制することが可能である。
また、上記実施形態では、規制部材36を、ベルト保持部材33やニップ形成部材26に設けているが、これら以外の部材、例えば、定着装置の側板等に規制部材を設けることも可能である。
さらに、本発明の第3実施形態の構成について説明する。
図10に示すように、第3実施形態では、規制部材36を、ベルト保持部材33のフランジ部33bに設けている。詳しくは、保持部33aの開口部33dとは反対側(ニップ部反対側)で、スリップリング34を装着する溝33cと対向するように、円弧状の規制部材36が設けられている。これ以外の構成は、第1実施形態の構成と基本的に同様であるので説明を省略する。
上記の如く構成されたベルト保持部材33に対しスリップリング34を装着すると、図11に示すように、スリップリング34の外周側に規制部材36が配置される。これにより、規制部材36によってスリップリング34をニップ部反対側Eで外周側から押えることができ、スリップリング34がニップ部反対側Eへ変位するのを規制することができる。従って、上記実施形態と同様に、ニップ部反対側Eで上述の隙間が生じるのを防止することができ、その結果、定着ベルト21の端部が前記隙間にもぐり込むことがなくなるので、異音の発生やベルト端部の破損等を防止することができるようになる。
また、図12に示す例のように、規制部材36を、保持部33aの開口部33d下流側近傍(ニップ部出口近傍)に配置してもよい。この場合、定着ベルト21の回転によって、スリップリング34がニップ部出口近傍でベルト回転方向下流側の力を受けた際に、その力に対抗して規制部材36がスリップリング34を外周側から抑えることができ、スリップリング34の径方向の変位を規制することができる。これにより、スリップリング34の内周面と保持部33aの外周面との間で隙間が大きくなるのを防止できる。
なお、規制部材36を、ベルト回転方向におけるニップ部下流側近傍からニップ部反対側までの範囲内の任意の位置に配置してもよい。規制部材36の配置は、図11や図12に示す位置に限らず、スリップリング34が定着ベルト21の回転によって変位する方向に応じて適宜変更可能である。
以上のように、本発明によれば、規制部材を設けることで、スリップリングの径方向への変位を規制することができ、スリップリングとベルト保持部材との間にベルト端部がもぐり込むような隙間が生じるのを防止することができる。言い換えれば、規制部材によって、スリップリングが定着ベルトの端部回転軌跡上から外れないようにスリップリングの径方向の変位を規制することが可能である。これにより、定着ベルトの端部がスリップリングの内径エッジに摺接することによる異音の発生や、ベルト端部にクラック等の破損が生じるのを防止することができ、高品質で高寿命の定着装置及び画像形成装置を提供することができるようになる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
9 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ(対向部材)
25 ハロゲンヒータ(加熱源)
26 ニップ形成部材
26a ニップ形成面
33 ベルト保持部材
33a 保持部
33d 開口部
34 スリップリング(リング状部材)
36 規制部材
36a 規制面
E ニップ部反対側
特開2013−41129号公報 特開2013−134306号公報

Claims (10)

  1. 回転する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱源と、
    前記定着ベルトの外周面に当接する対向部材と、
    前記定着ベルトの内周側に配設され、定着ベルトを介して前記対向部材に当接してニップ部を形成するニップ形成部材と、
    前記定着ベルトの端部を回転可能に保持するベルト保持部材と、
    前記ベルト保持部材と前記定着ベルトの端面との間に配設されるリング状部材とを備えた定着装置において、
    前記リング状部材が前記定着ベルトの端部回転軌跡上から外れないようにリング状部材の径方向の変位を規制する規制部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記規制部材を、前記リング状部材の内周側に配置した請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ベルト保持部材は、前記定着ベルトの端部と前記リング状部材のそれぞれの内周側に挿入され、周方向のニップ部に対応する箇所で開口部が形成された筒状の保持部を有するものであって、
    前記規制部材を、前記保持部の開口部の位置で、前記リング状部材の内周側に配置した請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記規制部材は、前記保持部の外径方向へ膨らむ凸曲面状の規制面を有し、当該規制面の前記外径方向への膨出量をリング状部材側からニップ部側に向かって漸減させ、規制面をニップ形成部材の定着ベルトに接触するニップ形成面に近づけるように構成した請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記規制部材を、前記ベルト保持部材に設けた請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記規制部材を、前記ニップ形成部材に設けた請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記規制部材を、前記リング状部材の外周側に配置した請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記ベルト保持部材は、前記定着ベルトの端部と前記リング状部材のそれぞれの内周側に挿入され、周方向のニップ部に対応する箇所で開口部が形成された筒状の保持部を有するものであって、
    前記規制部材を、ベルト回転方向におけるニップ部下流側近傍からニップ部反対側までの範囲内において、前記リング状部材の外周側に配置した請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記定着ベルトの回転軌跡が真円でない請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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