JP2020038309A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ニップの出口付近のニップ圧力を入口付近のニップ圧力に対して高くした上で、無端ベルトの回転方向において異なる位置で無端ベルトを回転手段に押し付ける構成と比して、画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる定着装置、及び画像形成装置を得る。【解決手段】無端ベルト62の内周面側から無端ベルト62を回転手段に押し付ける板バネ102と無端ベルト62との間には、弾性変形して回転体52aの形状に倣い、回転体52aの形状に倣った領域だけで無端ベルト62と回転体52aとの間に定着ニップNFを形成する弾性部122が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像加熱装置は、記録材上の画像を加熱する定着ローラと、この定着ローラとの間で記録材を挟持搬送するベルトと、記録材搬送方向に沿って順に並設され、ベルトを定着ローラに向けて加圧することによりニップ部を形成する定着パッドと、これよりも高硬度のブロックとを有する。
特開2006−317842号公報
回転する回転手段と、回転手段に接触して回転する無端状の無端ベルトとを備えた定着装置がある。この定着装置では、回転手段と無端ベルトとが接触する領域が定着ニップとされている。そして、定着ニップのニップ幅を予め決められた幅以上に確保するため、無端ベルトの内部には、無端ベルトを回転手段に押し付ける押付部と、無端ベルトの回転方向において押付部の上流側で無端ベルトを回転手段に押し付ける片持ちの板バネとが配置されている。
この構成においては、押付部が無端ベルトを回転手段に押し付けている部分と、板バネが無端ベルトを回転手段に押し付けている部分との2か所で、無端ベルトが回転手段に押し付けられるニップ圧力が他の部分に比して高くなっている。このため、画像が転写された記録媒体がこの2か所の間を通過するときに、画像が記録媒体に対してずれてしまい、定着不良が発生することがある。
一方、定着ニップにおいては、定着ニップの出口付近のニップ圧力を、定着ニップの入口付近のニップ圧力よりも高くすることが定着品質を向上させるために求められている。
本発明の課題は、定着ニップの出口付近のニップ圧力を入口付近のニップ圧力に対して高くした上で、無端ベルトの回転方向において異なる位置で無端ベルトを回転手段に押し付ける構成と比して、画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することである。
本発明の第1態様に係る定着装置は、回転する回転手段と、前記回転手段に外周面で接触して回転する無端状の無端ベルトと、前記回転手段及び前記無端ベルトの少なくとも一方を加熱する加熱手段と、前記無端ベルトの内周面側から前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける片持ちの板バネであって、前記無端ベルトの軸方向から見て、自由端が、支持側に対して前記無端ベルトの回転方向の上流側に位置している前記板バネと、前記板バネと前記無端ベルトとの間に配置され、弾性変形して前記回転手段の形状に倣い、前記回転手段の形状に倣った領域だけで前記無端ベルトと前記回転手段との間に定着ニップを形成する弾性部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2態様に係る定着装置は、第1態様に記載の定着装置において、前記軸方向から見て、前記板バネは、前記回転方向の上流側の部分が開放されたU字状であって、前記板バネが前記弾性部を介して前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける押付方向から見て、前記弾性部は、U字状の前記板バネにおける折返し部の少なくとも一部に重なっていることを特徴とする。
本発明の第3態様に係る定着装置は、第1又は2態様に記載の定着装置において、前記弾性部は、弾性特性が等方性である材料によって形成された弾性体と、前記板バネが前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける押付方向の弾性率が前記弾性体の弾性率と比して低いフェルトとで構成されており、前記フェルトと前記弾性体とは、前記回転方向においてこの順番で上流側から並んでいることを特徴とする。
本発明の第4態様に係る定着装置は、第3態様に記載の定着装置において、前記回転手段の形状に倣った領域において、前記弾性体の前記回転方向における長さは、前記フェルトの前記回転方向における長さと比して長いことを特徴とする。
本発明の第5態様に係る定着装置は、第1又は2態様に記載の定着装置において、前記弾性部は、弾性特性が等方性である材料によって形成された弾性体と、弾性率が前記弾性体の弾性率と比して低く、かつ、弾性特性が等方性である材料によって形成された他の弾性体とで構成されており、前記他の弾性体と前記弾性体とは、前記回転方向においてこの順番で上流側から並んでいることを特徴とする。
本発明の第6態様に係る定着装置は、第5態様に記載の定着装置において、前記弾性部が、前記回転手段の形状に倣った領域において、前記弾性体の前記回転方向における長さは、前記他の弾性体の前記回転方向における長さと比して長いことを特徴とする。
本発明の第7態様に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を転写する転写部と、記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着する請求項1〜6の何れか1項に記載された定着装置と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1態様の定着装置によれば、定着ニップの出口付近のニップ圧力を入口付近のニップ圧力に対して高くした上で、無端ベルトの回転方向において異なる位置で無端ベルトを回転手段に押し付ける構成と比して、画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる。
本発明の第2態様の定着装置によれば、押付方向から見て、弾性部が折返し部に対して離間している場合と比して、定着ニップの出口付近のニップ圧力を安定させることができる。
本発明の第3態様の定着装置によれば、弾性部の弾性特性が全体的に同様である場合と比して、記録媒体の先端部分に形成された画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる。
本発明の第4態様の定着装置によれば、弾性体の長さがフェルトの長さに対して短い場合と比して、画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる。
本発明の第5態様の定着装置によれば、弾性部の弾性特性が全体的に同様である場合と比して、記録媒体の先端部分に形成された画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる。
本発明の第6態様の定着装置によれば、弾性体の長さが他の弾性体の長さに対して短い場合と比して、画像が記録媒体に対してずれるのを抑制することができる。
本発明の第7態様の画像形成装置によれば、第1〜第6形態の何れか1形態に記載の定着装置を備えていない場合と比して、出力画像の品質低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置を示し、加圧部材が加熱ロールに押し付けられていない状態を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の支持機構を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る定着装置、第1変形形態に係る定着装置、第2変形形態に係る定着装置、及び比較形態に係る定着装置を用いて評価した評価結果をグラフで示した図面である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の実施形態に対する第1変形形態に係る定着装置を示した断面図である。 本発明の実施形態に対する第1変形形態に係る定着装置を示し、加圧部材が加熱ロールに押し付けられていない状態を示した断面図である。 本発明の実施形態に対する第2変形形態に係る定着装置を示した断面図である。 本発明の実施形態に対する第2変形形態に係る定着装置を示し、加圧部材が加熱ロールに押し付けられていない状態を示した断面図である。 本発明の実施形態に対する比較形態に係る定着装置を示した断面図である。
本発明の実施形態に係る定着装置、及び画像形成装置の一例を図1〜図10に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
図5に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10には、上下方向(矢印H方向)の下方側から上方側へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16と、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20とが、この順で備えられている。
〔収容部14〕
収容部14には、画像形成装置10の装置本体10Aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が備えられており、この収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、収容部14には、収容部材26に積載されたシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
〔搬送部16〕
搬送部16には、予め定められた搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール32が備えられている。
〔画像形成部20〕
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y,M,C,Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y,M,C,Kを省略して記載することがある。
各色の画像形成ユニット18には、像保持体36と、像保持体36の表面を帯電させる帯電ロール38と、帯電した像保持体36に露光光を照射する露光装置42とが備えられている。さらに、画像形成部20には、前述した露光装置42が帯電した像保持体36を露光して形成された静電潜像を現像してトナー画像として可視化する現像装置40が備えられている。
また、画像形成部20には、図中矢印A方向に周回する無端状の転写ベルト22と、各色の画像形成ユニット18によって形成されたトナー画像を転写ベルト22に転写する一次転写ロール44とが備えられている。さらに、画像形成部20には、転写ベルト22のトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール46と、シート部材Pを加熱、加圧してトナー画像をシート部材Pに定着する定着装置50とが備えられている。なお、定着装置50については、詳細を後述する。
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
先ず、電圧が印加された各色の帯電ロール38は、各色の像保持体36の表面と接触して像保持体36の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、外部から入力されたデータに基づいて露光装置42は、帯電した各色の像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。
これにより、データに対応した静電潜像が各色の像保持体36の表面に形成される。さらに、各色の現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、各色の像保持体36の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ロール44によって転写ベルト22に転写される。
そこで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出されたシート部材Pは、転写ベルト22と二次転写ロール46とが接触する転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、シート部材Pが転写ベルト22と二次転写ロール46とで搬送されることで、転写ベルト22の表面のトナー画像は、シート部材Pに転写される。
シート部材Pに転写されたトナー画像は、定着装置50によってシート部材Pに定着される。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、搬送ロール32によって装置本体10Aの外部へ排出される。
(要部構成)
次に、定着装置50について説明する。
定着装置50は、装置本体10Aに着脱可能とされており、図1に示されるように、加熱ロール52と、加熱ロール52との間で搬送するシート部材Pを加熱ロール52側に加圧する加圧部材54とを備えている。
〔加熱ロール52〕
加熱ロール52は、装置奥行方向を軸方向とする円筒状の円筒体52aと、円筒体52aの内部に配置され、円筒体52aを加熱するために発熱する発熱体52bとを備えている。そして、円筒体52aは、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されて、図中矢印R1方向(反時計方向)に回転するようになっている。本実施形態では、一例として、円筒体52aの外径は、25〔mm〕とされている。円筒体52aは、回転手段の一例であり、発熱体52bは、加熱手段の一例である。
〔加圧部材54〕
加圧部材54は、装置奥行方向に延びている無端状(環状)の無端ベルト62と、無端ベルト62の内部に配置されると共に無端ベルト62を回転可能(周回可能)に支持する支持機構64とを備えている。
[無端ベルト62]
無端ベルト62は、樹脂材料で形成され、図1に示されるように、外周面で加熱ロール52の円筒体52aに接触し、回転する円筒体52aと従動して図中矢印R2方向(時計方向)に回転(周回)するようになっている。本実施形態では、一例として、無端ベルト62は、表面にフッ素コートが施されたポリイミド樹脂で形成されており、無端ベルト62の厚さは、100〔μm〕とされている。
この構成において、無端ベルト62は、加熱ロール52との間でシート部材Pを挟んで搬送する。これにより、無端ベルト62と加熱ロール52とは、トナー画像をシート部材Pに定着する。
[支持機構64]
支持機構64は、図1、図3に示されるように、無端ベルト62を加熱ロール52の円筒体52aに押し付ける板バネ102と、断面L字状のフレーム66と、断面I字状のフレーム96とを備えている。さらに、支持機構64は、板バネ102が取り付けられている取付部材70と、フレーム66に取り付けられているフェルト68と、無端ベルト62と加熱ロール52との間に定着ニップNFを形成させる弾性部122とを備えている。
−取付部材70−
取付部材70は、装置奥行方向(無端ベルト62の軸方向)に延びて、樹脂材料で一体的に形成されている。この取付部材70は、図1に示されるように、無端ベルト62が加熱ロール52と対向するように無端ベルト62を内周面側から支持する支持部72、82と、板バネ102が取り付けられている取付部74とを有している。そして、支持部82、取付部74、及び支持部72は、シート部材Pの搬送方向において上流側からこの順番に並んでいる。
支持部72は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、加熱ロール52とは反対側が開放された断面U字状とされている。そして、加熱ロール52と反対側に、フレーム66の後述する長尺部66aを挟み込んでフレーム66を支持する空隙72aが形成されている。
取付部74は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、上下方向に対して傾斜する方向に延びている。この取付部74には、加熱ロール52側を向いた取付面74aが形成されている。この取付面74aには、図示せぬ取付部材を用いて板バネ102が取り付けられている。そして、取付部74の上端は、支持部72と連結されており、取付部74の下端は、支持部82と連結されている。さらに、取付面74aの下端には、装置奥行方向に延びている溝74bが形成されている。
支持部82は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、取付部74を挟んで支持部72の反対側に配置されている。そして、支持部72と支持部82とで無端ベルト62を内周面側から支持することで、この支持部72と支持部82とで支持されている間の部分の無端ベルト62が加熱ロール52側を向くようになっている。
−フレーム66、96−
フレーム66は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、図1に示されるように、支持部72を挟んで加熱ロール52の反対側に配置されている。また、フレーム66は、板金を折り曲げることで形成され、断面L字状とされている。
そして、フレーム66は、加熱ロール52の径方向に延びている長尺部66aと、長尺部66aを挟んで加熱ロール52の反対側に配置されると共に長尺部66aに対して装置幅方向の一方側(図中右側)に配置されている短尺部66bとを有している。さらに、長尺部66aの加熱ロール52側の部分が、支持部72の空隙72aに挟み込まれている。これより、フレーム66が支持部72に支持されている。
フレーム96は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、図1に示されるように、取付部74を挟んで加熱ロール52の反対側に配置されている。また、フレーム96は、板金によって形成され、断面I字状とされている。そして、フレーム96の板面が、フレーム66の長尺部66aの板面と対向しており、フレーム96において取付部74側の部分が、取付部74に図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。
この構成において、支持機構64は、フレーム66、96の装置奥行方向の両端部で、図示せぬ付勢部材を介して骨格部材に支持されている。これにより、弾性部122は、無端ベルト62を加熱ロール52に押し付けている。
−フェルト68−
フェルト68は、装置奥行方向に延びており、無負荷状態で断面矩形状とされており、図1に示されるように、フレーム66の短尺部66bに図示せぬボルト等の取付部材を用いて取り付けられている。そして、フェルト68は、無端ベルト62の内周面と接触して無端ベルト62を支持している。また、このフェルト68には、オイル等の潤滑剤が浸み込んでおり(保持されており)、回転(周回)する無端ベルト62の内周面に潤滑剤が塗布されるようになっている。
−板バネ102−
板バネ102は、装置奥行方向に延びており、一例として厚さ0.2〔mm〕のステンレス鋼板を曲げることで形成されている。そして、板バネ102は、図1に示されるように、装置奥行方向から見て、取付部74の取付面74aと、無端ベルト62との間に配置されている。
この板バネ102は、装置奥行方向から見て、定着ニップNFでの無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされており、取付面74aに接触して取り付けられている基部104と、湾曲状の折返し部106と、片持ち部108とを有している。
基部104の基端には、フランジ104aが形成されており、このフランジ104aが、前述した溝74bに嵌め込まれている。また、折返し部106の一端は、基部104の先端に接続されており、取付面74aに接触している。ここで、折返し部106とは、装置奥行方向から見て、凸状に湾曲している部分である。
片持ち部108の支持端は、折返し部106の他端に接続されている。また、装置奥行方向から見て、片持ち部108の中央側の部分には、装置奥行方向に延びていると共に基部104側が凸となっている屈曲部108aが形成されている。そして、片持ち部108において屈曲部108aに対して折返し部106側が、ベース板108bとされ、持ち部108において屈曲部108aに対して自由端側が、補助板108cとされている。
このベース板108bと補助板108cとの成す角度は、本実施形態では、一例として155〔度〕とされている。このように、屈曲部108aを形成されるため(折り曲げられるため)、弾性部122を加熱ロール52との間に挟んだ状態で、ベース板108bと加熱ロール52との距離と、補助板108cと加熱ロール52との距離の差が、屈曲部を形成させない場合と比して小さくなる。つまり、屈曲部108aは、両者の距離の差を小さくする減少手段として機能している。
この構成において、板バネ102の折返し部106及び片持ち部108が弾性変形することで、板バネ102は、弾性部122を介して無端ベルト62を円筒体52aに押し付けている。
ここで、前述したように、板バネ102は、装置奥行から見て、定着ニップNFでの無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされている。つまり、片持ち部108の支持端側の部分を押してこの部分の変位させたときに発生する荷重は、片持ち部108の自由端側の部分を押してこの部分を同量だけ変位させたときに発生する荷重と比して大きくなる。すなわち、板バネ102の片持ち部108の支持端側の部分で無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付力(ニップ圧力)は、片持ち部108の自由端側の部分で無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付力(ニップ圧力)と比して大きくなっている。このように、板バネ102は、無端ベルト62を円筒体52aに押し付つける押付位置によって押付力が変化する押付力変化部材として機能している。
−弾性部122−
弾性部122は、装置奥行方向に延びており、弾性特性が等方性で、かつ、アスカーC硬度が20〔度〕のシリコンゴムによって形成されている。また、弾性部122は、図1に示されるように、装置奥行方向から見て、板バネ102と、無端ベルト62との間に配置されている。ここで、弾性特性が等方性の材料(ゴム)とは、異なる方向(縦方向及び横方向)の弾性率の値が同様の材料である。なお、アスカーC硬度については、高分子計器株式会社のアスカー硬度計C型を用いて測定することができる。
この弾性部122は、無負荷状態(外力が負荷されていない状態)で、直方体状(板状)とされており、板バネ102の片持ち部108に接着剤等の図示せぬ取付部材で取り付けられている(図2参照)。具体的には、弾性部122は、装置奥行方向から見て、板バネ102によって加熱ロール52に押し付けている方向の厚さが、無負荷状態で同様となっている。そして、弾性部122は、片持ち部108のベース板108b及び補助板108cに取り付けられている。
そして、弾性部122において補助板108cに取り付けられている部分は、片持ち部108の自由端まで延びている。また、弾性部122においてベース板108bに取り付けられている部分は、板バネ102のベース板108bが弾性部122を介して無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付方向から見て、板バネ102の折返し部106の少なくとも一部に重なっている。ここで、押付方向とは、ベース板108bの板厚方向である。つまり、弾性部122は、ベース板108bの板厚方向から見て、板バネ102の折返し部106の少なくとも一部に重なっている。具体的には、弾性部122は、片持ち部108と接続されている折返し部106の他端と少なくとも重なっている。
この構成において、弾性部122は、板バネ102によって、加熱ロール52との間に無端ベルト62を挟んだ状態で、円筒体52aに押し付けられる。また、弾性部122は、弾性変形して、加熱ロール52の円筒体52aの形状に倣う。そして、無端ベルト62の一部が円筒体52aに巻き掛けられ、弾性部122が円筒体52aの形状に倣った領域だけで無端ベルト62と円筒体52aとの間に定着ニップNFが形成されている。ここで、定着ニップNFとは、加熱ロール52と無端ベルト62とが接触している領域である。
このように、本実施形態では、無端ベルト62の一部が円筒体52aに巻き掛けられることで定着ニップNFが形成され、ニップ幅が確保されている。具体的には、定着ニップNFのニップ幅は、円筒体52aの周長の10〔%〕以上35〔%〕以下となっている。なお、トナー画像をシート部材Pに定着させる観点から定着ニップNFのニップ幅は、広い方が好ましい。一方、トナー画像が定着したシート部材Pを円筒体52aから剥離させる観点から定着ニップNFのニップ幅は、狭い方が好ましい。以上より、定着ニップNFのニップ幅については、好ましくは円筒体52aの周長の15〔%〕以上30〔%〕以下で、より好ましくは18〔%〕以上28〔%〕以下で、特に好ましくは20〔%〕以上25〔%〕以下とされる。
また、定着ニップNFのニップ幅については、弾性部122が、弾性変形して、加熱ロール52の円筒体52aの形状に倣うことで確保されている。つまり、弾性部122は、ニップ幅確保手段として機能している。
また、弾性部122については、アスカーC硬度が20〔度〕のシリコンゴムによって形成されているが、ニップ幅を広くする観点からアスカーC硬度は低い方が好ましく、ニップ圧力を高くする観点からアスカーC硬度は高い方が好ましい。これより、弾性部122を形成する弾性材料のアスカーC硬度については、好ましくは5〔度〕以上40〔度〕以下で、より好ましくは10〔度〕以上30〔度〕以下で、特に好ましくは15〔度〕以上20〔度〕以下とされる。
〔評価〕
次に、定着ニップNFの入口から出口までのニップ圧力の変化について説明する。
[評価仕様]
−実施形態−
実施形態に係る定着装置50は、図1に示されるように、弾性変形して円筒体52aの形状に倣う弾性部として、前述したように、弾性特性が等方性で、かつ、アスカーC硬度が20〔度〕のシリコンゴムによって形成された弾性部122を備えている。また、定着ニップNFのニップ幅は、18〔mm〕とされている。
−第1変形形態−
第1変形形態に係る定着装置150は、図6に示されるように、弾性変形して円筒体52aの形状に倣う弾性部172として、弾性特性が等方性で、かつ、アスカーC硬度が20〔度〕のシリコンゴムによって形成された弾性体174と、フェルト176とを備えている。このフェルト176は、板バネ102が無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付方向の弾性率が弾性体174と比して低くされている。つまり、フェルト176は、弾性体174と比して容易に変形する低弾性体として機能している。ここで、フェルトとは、ウール(毛)などの動物繊維を圧縮してシート状にした部材である。
さらに、無端ベルト62の回転方向における弾性体174の長さは、無端ベルト62の回転方向におけるフェルト176の長さと比して長くなっている。
また、弾性体174は、無負荷状態で、直方体状とされており、円筒体52aに押し付けられる押付方向の厚さは、弾性部122と同様の値とされている(図7参照)。この弾性体174は、片持ち部108のベース板108bに図示せぬ取付部材で取り付けられている。さらに、円筒体52aに押し付けられる押付方向から見て、弾性体174は、板バネ102の折返し部106の少なくとも一部に重なっている。具体的には、弾性体174は、片持ち部108と接続されている折返し部106の他端と少なくとも重なっている。
フェルト176は、無負荷状態で、直方体状とされており、円筒体52aに押し付けられる押付方向の厚さは、弾性体174と同様の値とされている(図7参照)。このフェルト176は、片持ち部108の補助板108cに図示せぬ取付部材で取り付けられている。さらに、円筒体52aに押し付けられた状態で、フェルト176の加熱ロール52側の部分と、弾性体174の加熱ロール52側の部分とが接触して繋がるようになっている。
そして、弾性体174及びフェルト176が円筒体52aの形状に倣った領域だけで無端ベルト62と加熱ロール52との間に定着ニップNFが形成されている。また、この定着ニップNFのニップ幅は、18〔mm〕とされている。他の仕様については、実施形態と同様である。
−第2変形形態−
第2変形形態に係る定着装置250は、図8に示されるように、弾性変形して円筒体52aの形状に倣う弾性部272として、弾性体174と、弾性特性が等方性で、かつ、アスカーC硬度が15〔度〕のスポンジ部274とを備えている。具体的には、スポンジ部274は、例えば、発泡ゴムであって、スポンジ部274の弾性率は、弾性体174の弾性率と比して低くされている。つまり、スポンジ部274は、弾性体174と比して容易に変形する低弾性体として機能している。スポンジ部274は、他の弾性体の一例である。
さらに、無端ベルト62の回転方向における弾性体174の長さは、無端ベルト62の回転方向におけるスポンジ部274の長さと比して長くなっている。
弾性体174は、第1変形形態と同様に、片持ち部108のベース板108bに図示せぬ取付部材で取り付けられている。
スポンジ部274は、無負荷状態で、直方体状とされており、円筒体52aに押し付けられる押付方向の厚さは、弾性体174と同様の値とされている(図9参照)。このスポンジ部274は、片持ち部108の補助板108cに図示せぬ取付部材で取り付けられている。さらに、円筒体52aに押し付けられた状態で、スポンジ部274の加熱ロール52側の部分と、弾性体174の加熱ロール52側の部分とが接触して繋がるようになっている。
そして、弾性体174及びスポンジ部274が円筒体52aの形状に倣った領域だけで無端ベルト62と加熱ロール52との間に定着ニップNFが形成されている。また、この定着ニップNFのニップ幅は、18〔mm〕とされている。他の仕様については、実施形態と同様である。
−比較形態−
比較形態に係る定着装置350は、図10に示されるように、板バネ302を備えている。板バネ302は、無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされており、取付面74aに接触している基部104と、湾曲状の折返し部106と、片持ち部308とを有している。この片持ち部308には、屈曲部が形成されておらず、片持ち部308は、平板状とされている。なお、定着装置350では、板バネ302と無端ベルト62との間に、弾性部が設けられていない。
さらに、定着装置350の支持機構64は、フレーム66、96の装置奥行方向の両端部で、図示せぬ付勢部材を介して骨格部材に支持されている。これにより、取付部材70の支持部72は、無端ベルト62を円筒体52aに押し付けている。このように、定着装置350では、支持部72は、無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付部として機能している。
また、定着装置350では、支持部72と、無端ベルト62の回転方向において支持部72と異なる位置に配置された板バネ302とで無端ベルト62を円筒体52aに押し付けている。つまり、無端ベルト62の回転方向において異なる位置で無端ベルト62を円筒体52aに押し付けている。
そして、板バネ302によって円筒体52aに押し付けている部分の無端ベルト62と支持部72によって円筒体52aに押し付けている部分の無端ベルト62との間に定着ニップNFが形成されている。この定着ニップNFのニップ幅は、18〔mm〕とされている。他の仕様については、実施形態と同様である。
[評価内容、評価方法]
各仕様に対して、定着ニップNFの入口から出口までのニップ圧力の変化(推移)について評価した。具体的には、ニップ圧力を検出可能な素子がマトリックス状に配置されたシート材を各仕様の定着ニップNFに挟み込むことで、ニップ圧力の変化(推移)について評価した。
[評価結果、考察]
図4には、評価結果がグラフで示されている。図4のグラフの縦軸がニップ圧力であり、横軸がニップ位置である。
実施形態に係る定着装置50の評価結果については、グラフ中の一点鎖線L1で示されている。実施形態については、定着ニップNFの入口から定着ニップNFの出口付近まで、ニップ圧力が上昇し続けている。そして、ニップ圧力が、定着ニップNFの出口付近で他の位置に比して高くなっている。
この結果を考察すると、実施形態については、弾性部122が円筒体52aの形状に倣った領域だけで定着ニップNFが形成されている。さらに、板バネ102は、装置奥行方向から見て、無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされている。具体的には、前述したように、板バネ102の片持ち部108の支持端側の部分で無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付力(ニップ圧力)は、片持ち部108の自由端側の部分で無端ベルト62を円筒体52aに押し付ける押付力(ニップ圧力)と比して大きくなっている。このため、このような評価結果になったと考える。
第1、第2変形形態に係る定着装置150、250の評価結果については、グラフ中の点線L2で示されている。第1、第2変形形態については、定着ニップNFの入口から定着ニップNFの出口付近まで、ニップ圧力が上昇し続けている。そして、ニップ圧力が、定着ニップNFの出口付近で他の部位に比して高くなっている。
この結果を考察すると、第1変形形態については、弾性体174及びフェルト176が円筒体52aの形状に倣った領域、第2変形形態については、弾性体174及びスポンジ部274が円筒体52aの形状に倣った領域だけで定着ニップNFが形成される。また、板バネ102は、装置奥行方向から見て、無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされている。このため、このような評価結果になったと考える。
さらに、この結果を考察すると、第1、第2変形形態については、定着ニップNFの入口付近のニップ圧力が、実施形態と比して低くなっている。これは、第1、第2変形形態については、定着ニップNFの入口付近の定着ニップNFを形成されるために、弾性体174と比して容易に弾性変形するフェルト176又はスポンジ部274を用いている。このため、このような評価結果になったと考える。
比較形態に係る定着装置350の評価結果については、グラフ中の実線L3で示されている。比較形態については、ニップ圧力が、定着ニップNFの出口付近で他の部位に比して高くなっている。しかし、ニップ圧力のピークが2か所に発生している。この結果を考察すると、無端ベルト62の回転方向において異なる2か所で無端ベルト62を円筒体52aに押し付けている。また、この異なる2か所の間の部分では、無端ベルト62を円筒体52aに押し付けていない。このため、このような評価結果になったと考える。
(作用)
次に、実施形態に係る定着装置50、第1、第2変形形態に係る定着装置150、250、及び比較形態に係る定着装置350の作用について説明する。定着装置150、250、350の作用については、定着装置50の作用と異なる部分を主に説明する。
図1に示す定着装置50に備えられた加熱ロール52の円筒体52aは、図示せぬ駆動源から回転力が伝達され、矢印R1方向に回転する。さらに、無端ベルト62は、回転する円筒体52aに従動して矢印R2方向に回転(周回)する。
加熱ロール52の円筒体52aと無端ベルト62との間には、定着ニップNFが形成されている。そして、トナー画像が転写されたシート部材Pが、回転する円筒体52aと無端ベルト62とに挟まれながら搬送されてこの定着ニップNFを通ることで、シート部材Pに転写されたトナー画像は、シート部材Pに定着される。
ここで、図10に示す比較形態に係る定着装置350では、前述したように、ニップ圧力のピークが2か所に発生している(図4の実線L3参照)。このため、トナー画像が転写されたシート部材Pがこの2か所の間を通過するときに、トナー画像がシート部材Pに対してずれてしまい、定着不良が発生することがある。
これに対して、図1に示す実施形態に係る定着装置50、図6に示す第1変形形態に係る定着装置150、及び図8に示す第2変形形態に係る定着装置250では、前述したように、定着ニップNFの入口から定着ニップNFの出口付近まで、ニップ圧力が上昇し続けている。換言すれば、途中のニップ圧力の抜けが抑制されている。
さらに、第1、第2変形形態に係る定着装置150、250では、前述したように、定着ニップNFの入口付近のニップ圧力が、実施形態の定着装置50と比して低くなっている。このため、トナー画像が転写されたシート部材Pが定着ニップNFに突入するときにシート部材Pの先端部分が受ける圧力変動が、定着装置50と比して小さくなっている。
(まとめ)
以上説明したように、定着装置50、150、250では、定着ニップNFの入口から定着ニップNFの出口付近まで、ニップ圧力が上昇し続けている。このため、比較形態に係る定着装置350を用いる場合と比して、トナー画像がシート部材Pに対してずれるのが抑制される。換言すると、定着装置50、150、250では、定着ニップNFの出口付近のニップ圧力を入口付近のニップ圧力に対して高くした上で、比較形態に係る定着装置350を用いる場合と比して、トナー画像がシート部材Pに対してずれるのが抑制される。
また、定着装置50では、押付方向から見て、弾性部122が板バネ102の折返し部106の少なくとも一部に重なっている。また、定着装置150、250では、押付方向から見て、弾性体174が板バネ102の折返し部106の少なくとも一部に重なっている。このため、押付方向から見て、弾性部、弾性体が折返し部に重なっていない場合と比して、弾性部、弾性体が板バネ102において変形量が少ない折返し部106と重なっていることで、ニップ圧力のピーク値(定着ニップNFの出口付近のニップ圧力)が安定する。
また、定着装置150、250では、トナー画像が転写されたシート部材Pが定着ニップNFに突入するときにシート部材Pの先端部分が受ける圧力変動が、定着装置50を用いる場合と比して小さくなる。圧力変動が小さくなることで、定着装置50を用いる場合と比して、シート部材Pの先端部分に形成されたトナー画像がシート部材Pに対してずれるのが抑制される。これは、縁部まで画像が形成されている縁なし画像の場合に特に有効である。
また、定着装置150では、無端ベルト62の回転方向における弾性体174の長さは、無端ベルト62の回転方向におけるフェルト176の長さと比して長くなっている。このため、ニップ幅が同じ状態では、弾性体の長さがフェルトの長さに対して短い場合と比して、ニップ圧力が高い領域が広くなることで、トナー画像がシート部材Pに対してずれるのが抑制される。
また、定着装置250では、無端ベルト62の回転方向における弾性体174の長さは、無端ベルト62の回転方向におけるスポンジ部274の長さと比して長くなっている。このため、弾性体の長さがスポンジ部の長さに対して短い場合と比して、ニップ圧力が高い領域が広くなることで、トナー画像がシート部材Pに対してずれるのが抑制される。
また、画像形成装置10では、比較形態に係る定着装置350を用いる場合と比して、像ずれが抑制されることで、出力画像の品質低下が抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、円筒体52aが発熱体52bによって加熱されたが、無端ベルト62が加熱されてもよい。
また、上記実施形態では、押付方向から見て、弾性部122は、折返し部106の少なくとも一部に重なっている。しかし、弾性部が折返し部に重なっていなくてもよい。この場合には、弾性部122が折返し部106の一部に重なっていることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、押付方向から見て、弾性部122は、折返し部106の少なくとも一部に重なっている。しかし、押付方向から見て、弾性部が、折返し部の全部に重なっていてもよい。これにより、作業ばらつき等で弾性部と板バネとの相対位置が変化した場合でも、弾性部122が折返し部106の少なくとも一部に重なる。
また、上記実施形態では、弾性部122は、弾性特性が等方性である材料によって形成されたが、弾性部は、弾性特性が異方性である材料によって形成されてもよく、円筒体52aに押し付けられることで円筒体52aの形状に倣えばよい。
また、上記実施形態では、弾性体174の回転方向における長さは、フェルト176、スポンジ部274の回転方向における長さと比して長くされたが、弾性体174の長さが短くてもよい。しかし、この場合には、弾性体174の長さが長いことで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、板バネ102の片持ち部108に屈曲部108aが形成されたが、片持ち部に屈曲部が形成されなくてもよい。しかし、この場合には、片持ち部に屈曲部が形成されることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、板バネ102は、U字状とされたが、片持ちの板バネであればよい。しかし、この場合には、板バネ102がU字状であることで奏する作用は奏しない。
10 画像形成装置
46 二次転写ロール(転写部の一例)
50 定着装置
52a 円筒体(回転手段の一例)
52b 発熱体(加熱手段の一例)
62 無端ベルト
102 板バネ
106 折返し部
122 弾性部
150 定着装置
172 弾性部
174 弾性体
176 フェルト
250 定着装置
272 弾性部
274 スポンジ部(他の弾性体の一例)

Claims (7)

  1. 回転する回転手段と、
    前記回転手段に外周面で接触して回転する無端状の無端ベルトと、
    前記回転手段及び前記無端ベルトの少なくとも一方を加熱する加熱手段と、
    前記無端ベルトの内周面側から前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける片持ちの板バネであって、前記無端ベルトの軸方向から見て、自由端が、支持側に対して前記無端ベルトの回転方向の上流側に位置している前記板バネと、
    前記板バネと前記無端ベルトとの間に配置され、弾性変形して前記回転手段の形状に倣い、前記回転手段の形状に倣った領域だけで前記無端ベルトと前記回転手段との間に定着ニップを形成する弾性部と、
    を備える定着装置。
  2. 前記軸方向から見て、前記板バネは、前記回転方向の上流側の部分が開放されたU字状であって、
    前記板バネが前記弾性部を介して前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける押付方向から見て、前記弾性部は、U字状の前記板バネにおける折返し部の少なくとも一部に重なっている請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記弾性部は、弾性特性が等方性である材料によって形成された弾性体と、前記板バネが前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける押付方向の弾性率が前記弾性体の弾性率と比して低いフェルトとで構成されており、
    前記フェルトと前記弾性体とは、前記回転方向においてこの順番で上流側から並んでいる請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記弾性部が、前記回転手段の形状に倣った領域において、前記弾性体の前記回転方向における長さは、前記フェルトの前記回転方向における長さと比して長い請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記弾性部は、弾性特性が等方性である材料によって形成された弾性体と、弾性率が前記弾性体の弾性率と比して低く、かつ、弾性特性が等方性である材料によって形成された他の弾性体とで構成されており、
    前記他の弾性体と前記弾性体とは、前記回転方向においてこの順番で上流側から並んでいる請求項1又は2に記載の定着装置。
  6. 前記弾性部が、前記回転手段の形状に倣った領域において、前記弾性体の前記回転方向における長さは、前記他の弾性体の前記回転方向における長さと比して長い請求項5に記載の定着装置。
  7. 記録媒体に画像を転写する転写部と、
    記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着する請求項1〜6の何れか1項に記載された定着装置と、
    を備える画像形成装置。
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