JP2020030389A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図9に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10には、上下方向(矢印H方向)の下方側から上方側へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16と、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20とが、この順で備えられている。
収容部14には、画像形成装置10の装置本体10Aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が備えられており、この収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、収容部14には、収容部材26に積載されたシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
搬送部16には、予め定められた搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール32が備えられている。
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y,M,C,Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y,M,C,Kを省略して記載することがある。
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
次に、定着装置50について説明する。
加熱ロール52は、装置奥行方向を軸方向とする円筒状の円筒体52aと、円筒体52aの内部に配置され、円筒体52aを加熱するために発熱する発熱体52bとを備えている。そして、円筒体52aは、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されて、図中矢印R1方向(反時計方向)に回転するようになっている。円筒体52aは、回転手段の一例で、発熱体52bは、加熱手段の一例である。
加圧部材54は、装置奥行方向に延びている無端状(環状)の無端ベルト62と、無端ベルト62の内部に配置されると共に無端ベルト62を回転可能(周回可能)に支持する支持機構64とを備えている。
無端ベルト62は、樹脂材料で形成され、図3に示されるように、外周面で加熱ロール52の円筒体52aに接触し、回転する円筒体52aと従動して図中矢印R2方向(時計方向)に回転(周回)するようになっている。本実施形態では、一例として、無端ベルト62は、表面にフッ素コートが施されたポリイミド樹脂で形成されており、無端ベルト62の厚さは、100〔μm〕とされている。
支持機構64は、図3に示されるように、無端ベルト62を加熱ロール52に押し付ける板バネ56と、断面L字状のフレーム66、96とを備えている。さらに、支持機構64は、板バネ56が取り付けられている取付部材70と、フレーム66、96に取り付けられているフェルト68、98と、無端ベルト62の内周面と接触して弾性変形する板バネ102を備えている。板バネ102は、弾性部の一例である。
取付部材70は、装置奥行方向(無端ベルト62の軸方向)に延びて、樹脂材料で一体的に形成されている。そして、取付部材70は、無端ベルト62を加熱ロール52の円筒体52aに押し付ける押付部72と、板バネ56が取り付けられている取付部78とを有している。さらに、取付部材70は、無端ベルト62を加熱ロール52の円筒体52aと離間している部分の内周面から支持する支持部84を有している。そして、支持部84、取付部78、及び押付部72は、搬送されるシート部材Pの上流側からこの順番で並んでいる。
フレーム66は、装置奥行方向に延びており、装置奥行方向から見て、図3に示されるように、押付部72の押付面74aを挟んで加熱ロール52の反対側に配置されている。また、フレーム66は、板金を折り曲げることで形成され、断面L字状とされている。このように、フレーム66は、金属製の部材である。
フェルト68は、装置奥行方向に延びて、無負荷状態で断面矩形状とされており、図3に示されるように、フレーム66の短尺部66bに図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。そして、フェルト68は、無端ベルト62の内周面と接触して無端ベルト62を支持している。また、このフェルト68には、オイル等の潤滑剤が浸み込んでおり(保有しており)、回転(周回)する無端ベルト62の内周面に潤滑剤が塗布されるようになっている。フェルト68は、他の支持部、及び保有部の一例である。
板バネ56は、装置奥行方向に延びて、本実施形態では厚さ0.2〔mm〕のステンレス鋼板を曲げることで形成されており、図3に示されるように、装置奥行方向から見て、取付部78と無端ベルト62との間に配置されている。さらに、板バネ56は、無端ベルト62の回転方向の上流側が開放されたU字状とされており、取付部78の取付面80aに図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。
板バネ102は、装置奥行方向に延びて、本実施形態では厚さ0.07〔mm〕のステンレス鋼板を折り曲げることで形成されている。このように、板バネ102は、金属製(導体)である。さらに、板バネ102は、装置奥行方向(無端ベルト62の軸方向)に亘って設けられている。本実施形態では、板バネ102の装置奥行方向の中心は、無端ベルト62の装置奥行方向の中心と装置奥行方向で同様の位置である。また、無端ベルト62の装置奥行方向の長さを100とすると、板バネ102は、装置奥行方向において70以上の長さに亘って設けられている。
次に、定着装置50の作用について、比較形態に係る定着装置250と比較しつつ説明する。先ず、比較形態に係る定着装置250の構成について、定着装置50と異なる部分を主に説明する。その後に、定着装置50の作用について説明する。なお、定着装置250の作用については、定着装置50と異なる部分を主に説明する。
定着装置250は、図10に示されるように、加熱ロール52と加圧部材254とを備えている。また、加圧部材254は、無端ベルト62と、無端ベルト62の内部に配置されると共に無端ベルト62を回転可能(周回可能)に支持する支持機構264とを備えている。さらに、支持機構264は、板バネ56と、フレーム66、96と、取付部材70と、フェルト68、98とを備えている。
図3に示す定着装置50に備えられた加熱ロール52の円筒体52aは、図示せぬ駆動源から回転力が伝達され、矢印R1方向に回転する。さらに、無端ベルト62は、回転する円筒体52aに従動して矢印R2方向に回転(周回)する。
以上説明したように、板バネ102の片持ち部104は、弾性変形しながら、無端ベルト62を内周面側から支持する。つまり、回転する無端ベルト62の内周面の位置が、無端ベルト62の厚さ方向でばらついた場合でも、片持ち部104は、無端ベルト62の内周面と接触して、無端ベルト62を内周面側から支持する。
46 二次転写ロール(転写部の一例)
50 定着装置
52a 円筒体(回転手段の一例)
52b 発熱体(加熱手段の一例)
62 無端ベルト
66a 長尺部(保持部の一例)
68 フェルト(他の支持部、保有部の一例)
72 押付部
84 支持部
102 板バネ(弾性部の一例)
104 片持ち部
106 連結部
108 基部
108b 反対面
Claims (9)
- 回転する回転手段と、
前記回転手段に外周面で接触して回転する無端状の無端ベルトと、
前記回転手段及び前記無端ベルトの少なくとも一方を加熱する加熱手段と、
前記無端ベルトの軸方向に延び、前記無端ベルトを前記回転手段に押し付ける押付部と、
前記軸方向に延び、前記軸方向の中央側の部分が凸となるように湾曲しており、前記無端ベルトの回転方向において前記押付部によって押し付けられている部分に対して上流側の部分が前記回転手段に巻き掛けられるように、前記無端ベルトを前記回転手段と離間している部分の内周面側から支持する支持部と、
前記押付部を挟んで前記回転手段の反対側の部分の前記無端ベルトを内周面側から支持する他の支持部と、
前記回転方向において、前記押付部によって押し付けられている部分と前記他の支持部によって支持されている部分との間の前記無端ベルトの部分の内周面と接触して弾性変形する弾性部と、
を備える定着装置。 - 前記弾性部は、前記軸方向に亘って設けられている請求項1に記載の定着装置。
- 前記他の支持部は、潤滑剤を保有する保有部である請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記弾性部は、片持ちの板バネで、
前記軸方向から見て、前記弾性部の自由端が、前記弾性部の支持側に対して前記回転方向の下流側に位置している請求項1〜3の何れか1項に記載の定着装置。 - 前記弾性部の自由端側の部分は、前記軸方向から見て、前記無端ベルト側が凸となるように湾曲している請求項4に記載の定着装置。
- 前記弾性部は、自由端を含んで形成されている片持ち部と、片持ち部の基端に一端が連結されている連結部と、前記連結部の他端に連結されている基部とを含んでおり、前記軸方向から見てクランク形状となるよう形成され、
前記基部には前記無端ベルト側とは反対側を向いた反対面が形成されており、
前記反対面と面で接触して前記弾性部を保持する保持部を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置。 - 前記弾性部は、金属製とされており、
前記保持部は、金属製で接地されている請求項6に記載の定着装置。 - 前記弾性部は、前記無端ベルトが回転すると弾性変形が増すように形成されている請求項1〜7の何れか1項に記載の定着装置。
- 記録媒体に画像を転写する転写部と、
記録媒体に転写された画像を記録媒体に定着する請求項1〜8の何れか1項に記載された定着装置と、
を備える画像形成装置。
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