JP2013238839A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙等の記録媒体の厚さが薄く剛性が低い場合であっても、全面にトナー画像が形成されている場合であっても確実に紙を剥離し、安定した印刷が可能な定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】エンドレスベルトは張架されずに加圧ローラーの回転に従って搬送される定着装置において、加圧パッドと加圧ローラーとで構成されるニップ部の出口側で、エンドレスベルトの外側からエンドレスベルトに接触し、エンドレスベルトを変形させるガイドを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
近年、電子写真技術を用いた複写機、プリンタ、複合機等のトナーを溶融して作像する画像形成装置が開発されている。
電子写真方式を利用した画像形成装置は、加熱されたローラー又はベルトによって形成されるニップ部にトナー画像が形成された紙等の記録媒体を通過させ、トナーを熱と圧力によって記録媒体上に定着させるものである。
すなわち、この種の画像形成装置は、帯電装置で感光体の表面に電荷を保持させ、画像情報に従って光照射装置よりレーザー光又はLED(Light Emitting Diode)光などを照射して、感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置から供給されるトナーにより顕像化してトナー画像を形成し、転写装置によりこのトナー画像を転写ベルトに転写し、記録媒体の一例である紙にトナー画像を再度転写する。
紙上に形成されたトナー画像を、定着装置において熱と圧力とで紙上に定着させる。
このような定着装置は、ローラーやエンドレスベルトを組み合わせ、紙を搬送しながら加圧加熱する。トナー画像側を加熱するローラーやエンドレスベルトを定着部材、定着部材に押付けられるローラーやエンドレスベルトを加圧部材とすると、まず、定着部材と加圧部材とがともにローラーである構成がある。
しかし、定着部材と加圧部材とが接触するニップ部の幅を広く取ることができないため、印刷速度を増していくとトナーを溶融するための十分な加熱時間を得るのが困難になる。そこで、定着装置のローラーのゴム層を厚くして変形量を大きくし、ニップ部の幅を広くすることも可能ではあるが、ゴム層を厚くしているため、ローラーの熱容量が増し、温まり難く、画像形成装置の起動後短時間で印刷を開始することが困難になる。
定着部材をローラーとし、加圧部材をベルトとすると、ローラーのゴム層が薄くともベルトを巻きつけることでニップ部の幅を広くできるため、印刷速度を増すことが可能であり、また画像形成装置の起動後、短時間での印刷が可能である。
しかし、ローラーに紙等の記録媒体を巻きつけるため、ローラーの曲率に応じたカールが発生するという問題がある。
また、ニップ部の幅をより広くする際には、ある程度のローラー径が必要になり、ローラー径が大きくなるに応じて熱容量も増加するため、画像形成装置の起動後の印刷までの時間が長くなる。定着部材と加圧部材との双方をエンドレスベルトとする場合は、フラットで長いニップ部の幅を形成可能であるが、少なくとも何れか一方のベルトを複数のローラーで張架し、搬送する必要がある。そのため構成が複雑になり、それに応じて熱容量も増加し、装置起動後の印刷までの時間が長くなるという問題がある。
このような問題に対し、特許文献1には、張架されていないエンドレスベルト内に加熱手段を配置し、エンドレスベルトを直接に加熱し、エンドレスベルト内に平面を有する加圧パッドを配置して、柔軟なゴム層を有する加圧ローラーを押し当ててニップ部を形成し、エンドレスベルトは加圧ローラーの回転に従動して搬送される構成が開示されている。
一方、定着装置ではニップ部で記録媒体、例えば紙上のトナーが溶融して粘着力が発生するため、ニップ部の出口で記録媒体が定着部材に対して引き付けられる。通常は記録媒体の剛性により剥離するが、記録媒体の厚みが薄く、つまり、剛性が低く、記録媒体全面にトナーが多量に付着しているベタ画像の場合、記録媒体が定着部材に巻付くという問題が発生する。
この問題に関しては、特許文献2に記載の発明のように、ニップ部の出口近傍に、定着部材から紙を剥離させるための分離板を設ける構成が一般的である。特許文献2には、さらに定着部材であるエンドレスベルトの内側に分離部材と称するガイドを設け、エンドレスベルトの曲率を小さくして紙の剛性で剥離し易くする構成が開示されている。
しかしながら、このような分離部材でベルトを変形させるには、ベルトに強く分離部材を押付ける必要がある。そのためエンドレスベルトをローラーに張架して、ローラーを回転させて搬送する構成が必要になり、その結果、構成が複雑化するとともに、熱容量が増加し、画像形成装置の起動後短時間で印刷を開始することが困難になる。
また、特許文献3には、ニップ部の搬送方向下流側で、加圧パッドを凸状に構成し、エンドレスベルトの搬送方向を加圧ローラー方向に変えて、剥離性能を向上させる構成が開示されている。
特許文献1に記載の発明のように、加圧ローラーでエンドレスベルトを従動搬送する場合、エンドレスベルトを安定して搬送するには、その搬送抵抗はできるだけ小さいことが望ましい。そのため、エンドレスベルトはニップ部を形成する加圧パッドを除き、エンドレスベルトの内側で搬送位置を規定するガイド類とはほとんど接触しないように構成される。但し、エンドレスベルトの幅方向の移動についてはガイドに接触させ、規定範囲から逸脱しないようにする必要がある。
そのため、内側のガイドに接する範囲でエンドレスベルトは外力に応じて多少の変形が起きる。
図4は、画像形成装置に用いられる一般的な定着装置の側面図である。
図4に示す定着装置1において、加圧パッド33とヒーター34とはエンドレスベルト30の内側に配置されている。エンドレスベルト30は第一の内周ガイドとしてのガイド部材32により搬送位置が規定されている。加圧ローラー37は、エンドレスベルト30を介して加圧パッド33に押付けられ、その回転により記録媒体、例えば、フィルム、紙13などが搬送され、エンドレスベルト30も搬送される。
ここで、紙13がニップ部35を通過する際に紙13の上にトナー画像がある場合、紙13の剛性とトナーの付着力とにより図5に示すようにエンドレスベルト30が変形する。
図5は、図4において紙搬送によるエンドレスベルトの変形の一例を示す側面図である。
記録媒体が固定されるニップ部35からトナーの付着力が作用する範囲の記録媒体の長さLが長くなり紙の曲げに対する剛性が低下し、巻付が発生しやすくなるという問題がある。
この問題は、ニップ部の搬送方向下流側でエンドレスベルトの搬送方向を加圧ローラー方向に変えたとしても、ベルトの変形によるLの増加とそれによる記録媒体の剛性低下を防ぐことはできず、その結果、剥離性能の低下が起こると考えられる。
そこで、本発明の目的は、記録媒体の厚さが薄く剛性が低い場合であっても、全面にトナー画像が形成されている場合であっても、確実に記録媒体を剥離し、安定した印刷が可能な定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、エンドレスベルトと、該エンドレスベルト内に保持される加圧パッドと、該エンドレスベルトを介して該加圧パッドに押付けられる加圧ローラーと、該エンドレスベルトの搬送位置を規定するガイド部材とを有し、該エンドレスベルトは該加圧ローラーの回転に従って搬送される定着装置において、該加圧パッドと該加圧ローラーとで構成されるニップ部の出口側で、該エンドレスベルトの外側から該エンドレスベルトに接触し、該エンドレスベルトを変形させるガイドを有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の厚さが薄く剛性が低い場合であっても、全面にトナー画像が形成されている場合であっても確実に紙記録媒体を剥離し、安定した印刷が可能な定着装置及び画像形成装置の提供を実現できる。
一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示した定着装置の側面図である。 図2を図中矢印A方向からみた定着装置の正面図である。 画像形成装置に用いられる一般的な定着装置の側面図である。 図4において紙搬送によるエンドレスベルトの変形の一例を示す側面図である。 一実施形態に係る定着装置の動作状態を示す図である。 他の実施形態に係る定着装置を示す側面図である。 他の実施形態に係る定着装置を示す側面図である。
以下、実施形態を説明するが、本実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、カラー印刷機能を有する画像形成装置について説明する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示す画像形成装置1は、ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)のカラー毎に、感光体ドラム3、帯電ローラー4、露光装置6、ポリゴンミラー5、及び現像装置7が、中間転写ベルト2に沿って並んで配置されている。
帯電ローラー4(4a、4b、4c、4d)は、感光体ドラム3(3a、3b、3c、3d)に電荷を帯電させる。
露光装置6(6a、6b、6c、6d)は、レーザダイオードもしくはLED等を有し、光ビームを照射する。
ポリゴンミラー5(5a、5b、5c、5d)は、モータにより高速定速度で回転駆動され、感光体ドラム3a、3b、3c、3dの主走査方向に光ビームを走査する。
現像装置7(7a、7b、7c、7d)は、現像剤を保持する。
図1に示す画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式の構成を採用した実施形態を例示している。
画像形成処理に際しては、まず感光体ドラム3a、3b、3c、3d上を、それぞれ帯電ローラー4a、4b、4c、4dにより負の電荷を付与し、一様に帯電させる。書込画像信号に応じて露光装置6a、6b、6c、6dからそれぞれ光ビームが出力される。光ビームは、ポリゴンミラー5a、5b、5c、5dを含む光学系を通して、帯電した感光体ドラム3a、3b、3c、3dの表面に照射され、光ビームの照射の有無及び露光量に応じた電位が印加される。書込画像信号は、スキャナやパーソナルコンピュータから送信されたデータを、ブラック(K)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)に分解して形成される。このようにして形成された静電潜像は、各感光体ドラム3a、3b、3c、3dが回転するにつれて現像装置7a、7b、7c、7d方向へと搬送され、トナーを静電気的に付着させて現像される。
一方、感光体ドラム3a、3b、3c、3dの下方には、中間転写ベルト搬送ローラー14、21、22に張架された中間転写ベルト2が配置されている。中間転写ベルト2は、図示の矢印方向に搬送される。感光体ドラム3a、3b、3c、3dに対向してローラー9a、9b、9c、9dが接触し、それぞれに接続された電源31a、31b、31c、31dによって1次バイアス電圧が印加されている。トナー画像は、この1次バイアス電圧により感光体ドラム3a、3b、3c、3dから、中間転写ベルト2上に転写される。各色のトナー画像は、位置を合わせて重畳され、中間転写ベルト2上に多色のトナー画像が形成される。感光体ドラム3a、3b、3c、3dのトナー画像の転写が完了した部分は、外周面に残留したトナーが感光体クリーナにより払拭された後、除電装置により除電され、次の画像形成プロセスへと供給される。
中間転写ベルト2上に転写された多色のトナー画像は、2次転写部の転写ローラー23の位置に搬送される。
一方、給紙カセット51又は給紙カセット52内にセットされた記録媒体の例示である紙13が、設定されたタイミングで転写ローラー23方面に給紙される。レジストローラー12の位置で紙13の先端が規定され、画像書込みに合わせて適切なタイミングにて送出される。転写ローラー23には電源25から電荷が供給され、静電気的に中間転写ベルト2上のトナー画像を紙13上に転写する。トナー画像が形成された紙13は、定着装置29の加熱されたエンドレスベルト30と加圧ローラー37との間のニップ部35に供給される。ここで、定着装置29は破線で囲まれた部分である。そして、トナー画像は加熱加圧され紙13の上に定着される。ここで、記録媒体とは、シート状になっているものであり、一般的には、紙、プラスチック、フィルム、布、薄く形成されている金属などが例示できる。
定着後の紙13は、搬送経路に沿って排紙トレイ50上へ排紙される。両面印刷の際は切り替えフラップ40により搬送経路を切り替えて両面搬送路41に紙13を搬送し、裏面へのトナー画像の転写、定着を経て排紙トレイ50上へ排紙される。
トナー画像を転写した後の中間転写ベルト2は、クリーニングブレードなどにより残留したトナーが除去された後、次の像形成プロセスへと搬送される。
図2は、図1に示した定着装置29の側面図であり、図3は、図2を図中矢印A方向からみた定着装置の正面図である。
図2の定着装置29において、加圧パッド33とヒーター34とはエンドレスベルト30内にあり、エンドレスベルト30はガイド部材32により搬送位置が規定されている。エンドレスベルト30は張架されておらず、また、ガイド部材32はエンドレスベルト30の搬送負荷にならないようになるべく接触しないよう構成される。紙13の搬送方向は、図2でいうと、右側から挿入され、左側に排出される。
ここで、ガイド部材32は、ガイドローラー36で押しつけられるために、窪みを持った形状となっている。つまり、図4,5のように、排出口の付近でも円形で形成されているが、窪みを持った形状となっている。
ここで、「搬送負荷にならない」とは、エンドレスベルト30の内周長より、加圧パッド33とガイド部材32とが形成する外周長さが短いことを意味する。また、「なるべく接触しない」構成とは、エンドレスベルト30の内周長を100%として、加圧パッド33とガイド部材32とが形成する外周長が2〜5ポイント短く緩いことを意味する。
加圧パッド33の材質は鉄系の金属が用いられる。加圧パッド33は、摺動抵抗を低減するため、フッ素樹脂でコートするか、潤滑剤を含んだフッ素系の繊維で織られた布をエンドレスベルトとの間に挟むことが望ましい。
加圧ローラー37はエンドレスベルト30を介して加圧パッド33に押付けられ、ニップ部35を形成する。ガイドローラー36は、ニップ部の出口側でエンドレスベルト30の外周側から、先に示したガイド部材32の窪みが設けられている所で、エンドレスベルト30に押付けられる。これにより、エンドレスベルト30を凹字断面形状に変形させて凹部を形成し、エンドレスベルト30の搬送方向への変形を抑制する。先の図5の搬送出口ではエンドレスベルト30に弛みである変形が生じているが、図2ではエンドレスベルト30の変形がガイドローラー36により軽減されているのが分かる。加圧ローラー37は駆動手段により図中の矢印方向、すなわち反時計回りに回転し、その回転によりエンドレスベルト30は図中の矢印方向である時計回りに搬送され、ガイドローラー36もまた図中の矢印方向である反時計回りに回転する。
図3に示すように、ガイド部材32はエンドレスベルト30の両端部をガイドしているのみである。つまり、エンドレスベルト30の中央部ではヒーター34をガイド部材32が覆わないように構成され、ヒーター34からの熱が直接エンドレスベルト30を加熱するようにしている。このような構造により、エンドレスベルト30を短時間で加熱することが可能になり、画像形成装置1の起動直後から短時間で印刷が可能になる。エンドレスベルト30の幅方向の動き、すなわち変動は、フランジ38で規制する。ここで、ガイド部材32は、エンドレスベルト30を内側から影響を与えるので、内周ガイドとも言う。さらに、ガイドローラー36は、エンドレスベルト30を外周から影響を与えるので、外周ガイドとも言う。
エンドレスベルト30は、厚さが数十μmのニッケル又はポリイミド等の基材を有し、数十から百μm程度のシリコーンゴムからなる弾性層と、その表面の数十μm厚のフッ素樹脂層を有する。
加圧ローラー37は金属の芯金の表面に、厚さ10mm程度の柔軟なゴムによる弾性層を有し、表面には数十から百μm厚のフッ素樹脂層を有する。本実施形態では、加圧ローラー37はヒーター等の加熱部材を有していないが、芯金を中空としてその中にヒーターを配置したり、表層に導電層を配置して誘導電流で加熱したりしても良い。この場合、構成は複雑になるが、ニップ部中に紙13の温度を高められるため定着性が向上し、より速い速度での紙13の搬送が可能になり印刷速度が向上する。
ガイドローラー36は、汚れを防ぐために表面がフッ素樹脂でコートされた金属で構成される。
これら加圧ローラー37及びガイドローラーの金属は、鉄又はアルミニウムが好ましい。
図6は、一実施形態に係る定着装置の動作状態を示す図である。
図中の矢印は紙13の搬送方向である。トナー画像が形成された紙13を搬送する際、エンドレスベルト30はトナーの付着力が作用し、紙13の搬送に従って紙13側に引き付けられる。しかし、本実施形態の構成では、エンドレスベルト30の矢印方向、すなわち搬送方向へ生ずる変形を、回転可能に支持されたガイドローラー36が抑えている。また、ある程度矢印方向に変形したとしても、ガイドローラー36と、ガイド部材32とによってエンドレスベルト30をより屈曲させ、さらに、紙13の搬送方向を加圧ローラー37側に向かわせ、よりエンドレスベルト30から紙13が剥がれ易い方向になる。
このため、紙13等の記録媒体の厚さが薄く剛性が低い場合であり、全面にトナー画像が形成されている場合であっても確実に紙13等の記録媒体を剥離し、安定した印刷が可能になる。ガイドローラー36がエンドレスベルト30を凹字断面形状に変形させず、紙13等の記録媒体の搬送方向に生じるエンドレスベルト30の変形を抑えるよう接触させる。これにより、エンドレスベルト30の変形による剥離能力の低下を塞ぐことが可能である。さらに、ガイドローラー36が、エンドレスベルト30を凹字断面形状に変形させることで、ニップ部の出口のエンドレスベルト30の曲率が小さくなり、より紙13等の記録媒体が剥がれ易くなる。このため、薄く剛性の低い記録媒体13でも安定して剥離させることが可能になる。
よって、本実施形態の定着装置を用いた画像形成装置1では、紙13等の記録媒体の厚さが薄く剛性が低い場合で、全面にトナー画像が形成されている場合でも確実に紙13等の記録媒体を剥離し、安定した印刷が可能になる。さらに、エンドレスベルトを従動搬送させるため装置構成が簡略であり、また、エンドレスベルト30をヒーター34で直接加熱するため、熱容量が低く画像形成装置の起動直後から短時間で印刷が可能になる。
ここで、「簡略」とは、エンドレスベルト30を駆動搬送させる場合、エンドレスベルト30内に複数のローラーを配置し、エンドレスベルト30に張力を掛けて、内部のローラーとエンドレスベルト30内0との間に摩擦力を発生させる。そして、内部のローラーを駆動させることでエンドレスベルト30を駆動する。このような構成が不要なので、簡略と言える。
また、ガイドローラー36の外径とエンドレスベルト30の外径と両者の軸間距離との関係は、
軸間距離<(ガイドローラー36の外径)/2+(エンドレスベルト30の外径)/2
で表される。
図7は、他の実施形態に係る定着装置の側面図である。
図2に示した実施形態と異なる点は、ガイドローラー36の代わりに、エンドレスベルトを反搬送方向へ変形させる、回動しない、ガイド361(外周ガイドともいう)を配置したことである。ここで、外周ガイドとは、ガイドローラー36の外側からガイドすると言う意味で、外周ガイドと言う用語を用いている。
外周ガイド361は、鉄やアルミ等の金属で構成し、表面はエンドレスベルト30との摩擦力を低減するためフッ素樹脂等でコートされる。
外周ガイド361の形状は、エンドレスベルト30と接する範囲はなだらかな曲面として摺擦抵抗を低減し、ニップ出口側は鋭角に形成する。この形状としては、例えば、涙滴型と呼ばれる形状が挙げられる。搬送されてきた用紙がエンドレスベルト30に巻付きかけた際に、鋭角な先端が用紙とエンドレスベルト30との間に位置することで、強制的に剥離させることが可能になる。そのため、曲率剥離が困難な極薄い用紙の場合でも安定した剥離が可能になる。
また、ガイド部材32は、図2と同様に、ガイド361が設けられる位置には、窪みが形成されており、記録媒体の剥離がし易いような形状となっている。このガイド部材32を第一の内周ガイドとも言う。
図8は、他の実施形態に係る定着装置の側面図である。
図7に示した実施の形態と異なる点は、外周ガイド361を、第二の内周ガイド362と第二のエンドレスベルト363とで構成したことである。これは、外周ガイドとしての機能を、2つの構成で実現したものである。この外周ガイド361としての機能を第二のエンドレスベルト363と、この第二のエンドレスベルト363の内側に設けられた第二のエンドレスベルト363を保持していることになる。
第二の内周ガイド362は、鉄やアルミ等の金属で構成し表面は第二のエンドレスベルト363との摩擦力を低減するためフッ素樹脂等でコートされる。または、グリス等の潤滑剤を塗布してもよい。第二の内周ガイド362の形状は外周ガイド361と同様に、エンドレスベルト30と接する範囲はなだらかな曲面として摺擦抵抗を低減し、ニップ出口側は鋭角に形成する。この形状としては、例えば、涙滴型と呼ばれる形状が挙げられる。
第二のエンドレスベルト363は、厚さが数十μmのニッケルまたはポリイミド等の基材を有し、その表面は数十μm厚のフッ素樹脂層を有する。内周ガイド362の形状に倣うよう、基材の厚さは可能な限り薄いことが望ましく、20〜50μmが望ましい。
図7に示した実施形態と同様に、搬送されてきた用紙がエンドレスベルト30に巻付きかけた際に、第二のエンドレスベルト363の先端が用紙とエンドレスベルト30の間に位置することで、強制的に剥離させることが可能になる。そのため、曲率剥離が困難な極薄い用紙の場合でも安定した剥離が可能になる。さらに、第二のエンドレスベルト363はエンドレスベルト30に従動し搬送されるため、摺擦抵抗が低くエンドレスベルト30の安定搬送が可能であり、また、エンドレスベルト30表面に傷が付き難く、傷跡が定着画像に写ることによる画像の劣化が無い。
以上のように本実施形態の定着装置及び画像形成装置は、記録媒体である紙の厚さが薄く剛性が低い場合で、全面にトナー画像が形成されている場合でも確実に紙を剥離し、安定した印刷が可能になる。さらに、エンドレスベルトを従動搬送させるため装置構成が簡略であり、また、エンドレスベルトを直接加熱するため、熱容量が低く装置起動直後短時間で印刷が可能になる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
1 画像形成装置
2 中間転写ベルト
3、3a、3b、3c、3d 感光体ドラム
4、4a、4b、4c、4d 帯電ローラー
5、5a、5b、5c、5d ポリゴンミラー
6、6a、6b、6c、6d 露光装置
7、7a、7b、7c、7d 現像装置
9、9a、9b、9c、9d ローラー
12 レジストローラー
13 紙
14、21、22 中間転写ベルト搬送ローラー
23 転写ローラー
25、31a、31b、31c、31d 電源
29 定着装置
30 エンドレスベルト
30a パイプ状芯金
30b 樹脂層
32 第一の内周ガイド(ガイド部材)
33 加圧パッド
34 ヒーター
35 ニップ部
36 ガイドローラー
37 加圧ローラー
38 フランジ
40 切り替えフラップ
41 両面搬送路
50 排紙トレイ
51、52 給紙カセット
361 外周ガイド
362 第二の内周ガイド
363 第二のエンドレスベルト
特開2005−338724号公報 特開2008−216294号公報 特開2011−033671号公報

Claims (8)

  1. エンドレスベルトと、該エンドレスベルト内に保持される加圧パッドと、該エンドレスベルトを介して該加圧パッドに押付けられる加圧ローラーと、該エンドレスベルトの搬送位置を規定するガイド部材とを有し、該エンドレスベルトは該加圧ローラーの回転に従って搬送される定着装置において、
    該加圧パッドと該加圧ローラーとで構成されるニップ部の出口側で、該エンドレスベルトの外側から該エンドレスベルトに接触し、該エンドレスベルトを変形させるガイドを有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイドは、
    該加圧パッドと該加圧ローラーとで構成されるニップ部の出口側で、該エンドレスベルトの外側から該エンドレスベルトに接触し、該エンドレスベルトを変形させる回転可能に支持されたガイドであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ガイドは、第二のエンドレスベルトと、その内側で第二のエンドレスベルトを保持する内周ガイドと、で構成されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 加熱手段を有し、
    前記エンドレスベルトは、ガイド部材により搬送位置が規定され、前記ガイド部材は、前記エンドレスベルトの両端部をガイドするように構成され、前記加熱手段からの熱が直接前記エンドレスベルトを加熱するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の定着装置。
  5. 前記加熱手段は、前記エンドレスベルトの内側に配置されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は、前記加圧ローラーの芯金を中空としてその芯金の中に配置されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  7. 前記加熱手段は、前記加圧ローラーの表層に導電層を配置して誘導電流で加熱するようにしたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  8. 感光体上に静電潜像を形成し、該静電潜像上にトナーを付着させてトナー画像を形成し、該トナー画像を記録媒体に転写し、該記録媒体上のトナー画像を定着して画像を形成する画像形成装置において、該記録媒体上のトナー画像を定着する定着装置が請求項1から7の何れか一項記載の定着装置であることを特徴とする画像形成装置。
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