JP2007248860A - 定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びその定着装置を有する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】芯軸上に弾性体層が積層された定着ローラと、該定着ローラに圧接した加圧ローラと、定着ローラに圧接すると共に、該定着ローラよりも小径な分離ローラとを具備し、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が、加熱された定着ローラに接する向きにして、定着ローラと加圧ローラとの間を通過させ、次いで該記録媒体を、定着ローラと分離ローラの間を通過させることにより、該記録媒体を定着ローラの表面から分離する定着装置において、記録媒体を定着ローラ表面から一層確実に分離できるようにする。
【解決手段】 分離ローラ14の表面線速度が定着ローラ12の表面線速度よりも遅くなるように、該分離ローラ14と定着ローラ12をそれぞれ回転駆動し、該分離ローラ14の表面粗さをRzで2乃至30μmとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱された定着部材と、該定着部材に圧接した加圧部材との間に、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が定着部材に接する向きにして通過させ、該トナー像を記録媒体に定着する定着装置と、その定着装置を有する画像形成装置に関するものである。
電子複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはその複合機などとして構成される画像形成装置に、上記形式の定着装置を採用することは従来より周知である。かかる定着装置の定着部材は、回転駆動される定着ローラ又は複数の支持部材に巻き掛けられて走行駆動される定着ベルトとして構成される。
このような画像形成装置に対しても、省エネルギー化の要求が高まっており、かかる要求を満足させるべく、融点の低いトナーが採用されつつある。ところが、低融点のトナーを用いると、定着装置の定着部材と加圧部材を出た記録媒体が定着部材の表面に巻き付きやすくなる。
そこで、定着部材の表面に分離ローラを圧接させ、定着部材と加圧部材を通った記録媒体を、定着部材と分離ローラの間を通過させて、該記録媒体を定着部材の表面から分離する定着装置が提案されている(特許文献1参照)。この形式の定着装置によると、記録媒体を比較的良好に定着部材の表面から分離させることができるのであるが、特に融点の低いトナーを用いた場合には、そのトナーを溶融させた時のべたつきが強くなるため、記録媒体を確実に定着部材の表面から分離させることは困難である。
特開2002−268417号公報
本発明の目的は、定着部材と加圧部材の間を通過した記録媒体を従来よりも一層確実に定着部材の表面から分離することのできる定着装置と、該定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、芯軸上に弾性体層が積層された定着ローラより成る定着部材と、該定着ローラに圧接した加圧部材と、該定着ローラに圧接すると共に、該定着ローラよりも小径な分離ローラとを具備し、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が、加熱された定着ローラに接する向きにして、該定着ローラと前記加圧部材との間を通過させ、次いで該記録媒体を、前記定着ローラと前記分離ローラの間を通過させることにより、該記録媒体を定着ローラの表面から分離する定着装置において、前記分離ローラの表面線速度が前記定着ローラの表面線速度よりも遅くなるように、該分離ローラと定着ローラをそれぞれ回転駆動し、該分離ローラの表面粗さをRzで2乃至30μmとしたことを特徴とする定着装置を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載の定着装置において、前記分離ローラの直径が16mm以上であると有利である(請求項2)。
さらに、上記請求項1又は2に記載の定着装置において、前記定着ローラの弾性体層の厚さが0.1乃至1.5mmであると有利である(請求項3)。
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置において、前記定着ローラの弾性体層上に5乃至50μmの厚さのPFA層が積層されていると有利である(請求項4)。
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、少なくとも2つの支持部材に巻き掛けられて走行駆動される定着ベルトより成る定着部材と、該定着ベルトに圧接した加圧部材と、前記複数の支持部材のうちの1つの支持部材に前記定着ベルトを介して圧接した分離ローラとを具備し、該分離ローラが定着ベルトを介して圧接した支持部材は、芯部材と、該芯部材上に積層された弾性体層とを有していて、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が、加熱された定着ベルトに接する向きにして、該定着ベルトと前記加圧部材との間を通過させ、次いで該記録媒体を、前記定着ベルトと前記分離ローラとの間を通過させることにより、該記録媒体を定着ベルトの表面から分離する定着装置において、前記分離ローラの半径は、該分離ローラが定着ベルトを介して圧接した支持部材部分の曲率半径よりも小さく設定されていると共に、前記分離ローラの表面線速度が前記定着ベルトの表面線速度よりも遅くなるように、該分離ローラと定着ベルトをそれぞれ駆動し、該分離ローラの表面粗さをRzで2乃至30μmとしたことを特徴とする定着装置を提案する(請求項5)。
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置において、前記分離ローラは、表面にPFA層を形成したハードローラであると有利である(請求項6)。
さらに、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置において、前記分離ローラの表面線速度が、前記定着部材の表面線速度の99.9999乃至99.9%に設定されていると有利である(請求項7)。
また、本発明は、上記目的を達成するため、記録媒体にトナー像を形成する作像手段と、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置とを具備する画像形成装置を提案する(請求項8)。
本発明によれば、記録媒体を定着部材の表面から分離する分離機能を高めることができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明する。
図1は画像形成装置の一例を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、記録媒体にトナー像を形成する作像手段1と、そのトナー像を記録媒体に定着する定着装置2とを有している。先ず作像手段1の概略を明らかにする。
図1に示した作像手段1は、ドラム状の感光体として構成された第1乃至第4の像担持体3Y,3M,3C,3BKを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1乃至第4の像担持体3Y乃至3BKに対向して転写ベルト4が配置され、この転写ベルト4は、駆動ローラ5と従動ローラ6に巻き掛けられて矢印A方向に走行駆動される。
第1乃至第4の各像担持体3Y,3M,3C,3BK上にトナー像を形成する構成と、その作用は実質的に全て同一であるため、第1の像担持体3Yにトナー像を形成する構成だけを説明する。この像担持体3Yは図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ7によって像担持体表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット8から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって像担持体3Yに静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置9によってイエロートナー像として可視像化される。
一方、図示していない給紙部から、例えば転写紙又は樹脂シートや樹脂フィルムなどから成る記録媒体Pが給送され、その記録媒体Pが、矢印Bで示すように、像担持体3Yと転写ベルト4の間に送り込まれ、転写ベルト4に担持されて搬送される。転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yにほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置され、その転写ローラ10に対し、像担持体3Y上のトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、これによって像担持体3Y上のイエロートナー像が記録媒体P上に転写される。記録媒体Pに転写されず、像担持体3Y上に残された転写残トナーは、クリーニング装置11によって除去される。
上述したところと全く同様にして、第2乃至第4の像担持体3M,3C,3BK上にマゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、イエロートナー像の転写された記録媒体P上に順次重ねて転写される。
上述のようにして4色の未定着トナー像を担持した記録媒体Pは、矢印Cで示すように定着装置2に送り込まれ、このとき圧力と熱の作用によってトナー像が記録媒体P上に定着される。定着装置2を通過した記録媒体は、矢印D方向に搬送されて図示していない排紙トレイ上に排出される。
図2は定着装置2の拡大断面図であり、ここに示した定着装置2は、定着ローラ12より成る定着部材と、その定着ローラ12に圧接した加圧部材の一例である加圧ローラ13と、定着ローラ12に圧接すると共に、該定着ローラ12よりも小径な分離ローラ14とを有している。定着ローラ12は、例えば金属などの高剛性材料より成る円筒状の芯軸15と、その芯軸15上に積層されたゴムなどから成る弾性体層16とから構成されている。また、図に一例として示した加圧ローラ13は金属などの剛体により構成されているが、その表面に弾性体層を積層することもできる。さらに、分離ローラ14も金属などの高剛性材料により構成され、かかる分離ローラ14が定着ローラ12に圧接することにより、分離ローラ14は定着ローラ12の弾性体層16を弾性変形させて、該弾性体層16に食い込むことができる。
定着ローラ12と加圧ローラ13は互いに反対方向に回転駆動され、図示した例では定着ローラ12が図2における時計方向に回転し、加圧ローラ13は図2における反時計方向に回転する。また、分離ローラ14も図2における反時計方向に回転駆動され、定着ローラ12と分離ローラ14は互いに反対方向に回転駆動する。
定着ローラ12の内部には、ヒータ17が配置され、そのヒータ17によって定着ローラ12が加熱され、該ローラ12がトナー像の定着に適した温度に保たれる。加圧ローラ13の内部にヒータを設けることもできる。
前述の如く、未定着トナー像Tを担持した記録媒体Pは、矢印Cで示す如く定着装置2に搬送され、そのトナー像Tが、加熱された定着ローラ12の表面に接する向きにして、互いに反対方向に回転する定着ローラ12と加圧ローラ13との間を通過する。このとき、トナー像Tに圧力が加えられると共に、定着ローラ12から熱を与えられる。次いでその記録媒体Pは、定着ローラ12と分離ローラ14の間を通過することにより、該記録媒体Pが定着ローラ12の表面から分離される。
ここで、本例の定着装置2においては、記録媒体Pを定着ローラ12の表面から分離する分離機能を高めるべく、次の構成が採用されている。
先ず、前述のように、分離ローラ14の外径が定着ローラ12の外径よりも小さく設定されていると共に、分離ローラ14の表面線速度が、定着ローラ12の表面線速度よりも極くわずかに遅くなるように、分離ローラ14と定着ローラ12がそれぞれ回転駆動される。定着ローラ12は図示していない駆動装置により回転駆動されるが、分離ローラ14も定着ローラ12の回転に連れ回りするのではなく、図示していない駆動装置によって回転駆動され、その表面線速度が、定着ローラ12の表面線速度よりもわずかに遅く設定されているのである。好ましくは、分離ローラ14の表面線速度は、定着ローラ12の表面線速度の99.9999乃至99.9%に設定される。
さらに、本例の定着装置2においては、分離ローラ14の表面粗さがRzで2乃至30μmに設定されている。
上述の分離ローラ14と定着ローラ12の間を搬送される記録媒体Pは、トナー像Tが形成された側の表面が定着ローラ12の周面に接触し、その反対の裏面が分離ローラ14の周面に接触する。そして、該記録媒体Pの表面は定着ローラ12により送り力を受け、記録媒体Pの裏面は分離ローラ14により送り力を受ける。このとき、定着ローラ12の表面線速度よりも分離ローラ14の表面線速度の方が遅いので、記録媒体Pは、分離ローラ14から制動作用を受けることになる。このため、分離ローラ14と定着ローラ12の間を出た記録媒体Pは、強制的に定着ローラ12の表面から離れる向きに向かわされ、定着ローラ12の表面から離れることができる。
しかも、分離ローラ14の表面粗さがRzで2乃至30μmに設定されているので、分離ローラ14と定着ローラ12の間の記録媒体Pを円滑に搬送しながら、これらのローラ12,14の間を出た記録媒体Pを確実に定着ローラ12の表面から分離することができる。分離ローラ14の表面粗さがRzで2μmよりも小さいと、分離ローラ14の表面が円滑になりすぎて、その表面に記録媒体Pが強く密着することになるため、定着ローラ12と分離ローラ14の間を送られる記録媒体Pがスティックスリップを起こし、円滑に記録媒体Pを搬送できなくなるおそれがある。逆に、分離ローラ14の表面粗さが、Rzで30μmよりも大きいと、定着ローラ12と分離ローラ14との間の記録媒体Pが、分離ローラ14に対してスリップするので、記録媒体Pに対して、前述の制動(ブレーキ)作用を確実に与えることができず、定着ローラ12に対する記録媒体Pの分離機能が低下する。
また、分離ローラ14の直径が小さいほど、定着ローラ12に対する記録媒体Pの分離機能を高めることができ、このため本例の定着装置においては、分離ローラ14の直径が定着ローラ12の直径よりも小さく設定されている。しかも、分離ローラ14の直径が小さいと、定着ローラ12から分離ローラ14に奪われる熱量を少なく留めることのできる効果も得られる。ところが、分離ローラ14の直径が小さくなりすぎると、記録媒体Pと分離ローラ14との接触面積が小さくなり、分離ローラ14が記録媒体Pに対して圧接する単位面積当りの荷重が過度に大きくなり、記録媒体Pが、その裏面側に大きくカールしてしまうおそれがある。記録媒体Pが、分離ローラ14によって、アイロンをかけられた状態に、分離ローラ14の周面に沿って変形してしまうのである。そこで、分離ローラ14の直径を、16mm以上、好ましくは18乃至30mm、より好ましくは20乃至25mmに設定することにより、記録媒体Pがカールする不具合を防止することができる。
また、定着ローラ12の弾性体層16の厚さは、0.1乃至1.5mmであることが好ましい。弾性体層16の厚さが0.1mmよりも薄いと、分離ローラ14が弾性体層16に食い込む量が少なくなりすぎて、定着ローラ12に対する記録媒体Pの分離機能が低下する。逆に弾性体層16の厚さが1.5mmよりも厚いと、ヒータ17の熱が定着ローラ12の表面に伝わり難くなり、定着装置の立ち上げ時間が長くなる不具合を免れない。
上述した構成を採用することにより、特に融点の低いトナーを用いたときも、記録媒体Pを定着ローラ12の表面から効率よく分離することが可能となる。
また、定着ローラ12の弾性体層16の上に5乃至50μmのPFA(パーフルオロアルコキシテトラフルオロエチレン共重合体)のチューブを被せるか、同PFAのコート層を形成することにより、定着ローラ12の耐久性を高めることができる。定着ローラ12の弾性体層16上に厚さが5乃至50μm、好ましくは10乃至30μmのPFA層を積層することにより定着ローラ12の耐久性を高めることができるのである。
さらに、分離ローラ14が、表面にPFA層を形成したハードローラより成ることが特に好ましい。このようにPFA層を形成することにより、分離ローラ表面の離型性を高めることができるので、その表面にトナーが付着して分離ローラ14の表面が汚れることを防止することができる。
また、前述のように、分離ローラ14の表面線速度は、定着ローラ12の表面線速度の99.9999乃至99.9%であることが好ましい。線速度の差がこれよりも大きいと加圧ローラ13と分離ローラ14との間で記録媒体Pがたるんでしまい、逆にこの差よりも小さいと記録媒体の分離機能が低下する。分離ローラ14の表面線速度が、定着ローラ12の表面線速度の99.999乃至99.99%であることが特に好ましい。
次に本発明者の行った実験結果を紹介する。
(実験1)
定着ローラの直径 40mm
定着ローラの弾性体層の厚さ 0.5mm
定着ローラのPFA層の厚さ 30μm
分離ローラの直径 18mm
分離ローラの表層 PFA 20μm
分離ローラの表面線速度 定着ローラの表面線速度の99.995%
記録媒体上のトナー付着量 1.2mgr/cm
定着ローラの表面線速度 300mm/sec
定着ローラの表面温度 160℃
上記構成の定着装置により、トナー像の定着を行ったところ、記録媒体がカールしたり、当該記録媒体が定着ローラに巻き付くことなく、該記録媒体を安定して定着ローラから分離することができた。定着ローラと分離ローラの表面線速度を同一にした比較実験では、記録媒体が定着ローラにやや巻き付き気味となった。
(実験2)
定着ローラの直径 40mm
定着ローラの弾性体層の厚さ 0.8mm
定着ローラのPFA層の厚さ 30μm
分離ローラの直径 20mm
分離ローラの表層 PFA 20μm
分離ローラの表面線速度 定着ローラの表面線速度の99.99%
記録媒体上のトナー付着量 1.2mgr/cm
定着ローラの表面線速度 300mm/sec
定着ローラの表面温度 160℃
上記構成の定着装置により、トナー像の定着を行ったところ、記録媒体がカールしたり、当該記録媒体が定着ローラに巻き付くことなく、該記録媒体を安定して定着ローラから分離することができた。定着ローラと分離ローラの表面線速度を同一にした比較実験では、記録媒体が定着ローラに完全に巻き付いた。
(実験3)
定着ローラの直径 40mm
定着ローラの弾性体層の厚さ 0.5mm
定着ローラのPFA層の厚さ 30μm
分離ローラの直径 25mm
分離ローラの表層 PFA 20μm
分離ローラの表面線速度 定着ローラの表面線速度の99.995%
記録媒体上のトナー付着量 1.2mgr/cm
定着ローラの表面線速度 300mm/sec
定着ローラの表面温度 160℃
上記構成の定着装置により、トナー像の定着を行ったところ、記録媒体がカールしたり、当該記録媒体が定着ローラに巻き付くことなく、該記録媒体を安定して定着ローラから分離することができた。定着ローラと分離ローラの表面線速度を同一にした比較実験では、記録媒体が定着ローラに完全に巻き付いた。
(実験4)
定着ローラの直径 30mm
定着ローラの弾性体層の厚さ 0.5mm
定着ローラのPFA層の厚さ 30μm
分離ローラの直径 16mm
分離ローラの表層 PFA 20μm
分離ローラの表面線速度 定着ローラの表面線速度の99.999%
記録媒体上のトナー付着量 1.2mgr/cm
定着ローラの表面線速度 300mm/sec
定着ローラの表面温度 180℃
上記構成の定着装置により、トナー像の定着を行ったところ、記録媒体がカールしたり、当該記録媒体が定着ローラに巻き付くことなく、該記録媒体を安定して定着ローラから分離することができた。定着ローラと分離ローラの表面線速度を同一にした比較実験では、記録媒体が定着ローラに完全に巻き付いた。
(実験5)
定着ローラの直径 250mm
定着ローラの弾性体層の厚さ 0.5mm
定着ローラのPFA層の厚さ 30μm
分離ローラの直径 18mm
分離ローラの表層 PFA 20μm
分離ローラの表面線速度 定着ローラの表面線速度の99.995%
記録媒体上のトナー付着量 1.2mgr/cm
定着ローラの表面線速度 300mm/sec
定着ローラの表面温度 200℃
上記構成の定着装置により、トナー像の定着を行ったところ、記録媒体がカールしたり、当該記録媒体が定着ローラに巻き付くことなく、該記録媒体を安定して定着ローラから分離することができた。定着ローラと分離ローラの表面線速度を同一にした比較実験では、記録媒体が定着ローラに完全に巻き付いた。
図3に示した定着装置は、無端ベルトより成る定着ベルト12Aとして構成された定着部材と、この定着ベルト12Aに圧接した加圧部材の一例である加圧ローラ13Aと、同じく定着ベルト12Aに圧接した分離ローラ14Aとを有している。定着ベルト12Aは、少なくとも2つの支持部材(図の例では2本の支持ローラ18A,19A)に巻き掛けられ、一方の支持ローラ18Aが矢印方向に回転駆動されることによって、定着ベルト12Aは矢印E方向に走行駆動され、これによって他の支持ローラ19Aが矢印方向に回転駆動される。また、分離ローラ14Aと加圧ローラ13Aは図3における反時計方向に回転駆動される。さらに分離ローラ14Aは、複数の支持部材のうちの1つの支持部材(この例では支持ローラ18A)に定着ベルト12Aを介して圧接し、加圧ローラ13Aも、定着ベルト12Aを介して、同じ支持ローラ18Aに圧接している。分離ローラ14Aが定着ベルト12Aを介して圧接した支持ローラ18Aは、金属などの高剛性材料より成る円筒状の芯部材15Aと、その芯部材15A上に積層された弾性体層16Aとから構成され、他の支持ローラ19Aと、加圧ローラ13Aと、分離ローラ14Aは金属などの高剛性材料により構成されている。これにより、分離ローラ14Aが定着ベルト12Aを介して支持ローラ18Aの弾性体層16Aに食い込むことができる。また、他方の支持ローら19Aの内部にはヒータ17Aが設けられ、そのヒータ17Aからの熱が支持ローラ19Aを介して定着ベルト12Aに伝えられ、該定着ベルト12Aがトナー像の定着に適した温度に保たれる。
トナー像Tを担持した記録媒体Pは、矢印Cで示すように定着装置に送り込まれ、そのトナー像Tが、加熱された定着ベルト12Aに接する向きにして、該定着ベルト12Aと加圧ローラ13Aとの間を通過する。このときトナーが加圧されると共に、加熱される。次いで、記録媒体Pは、定着ベルト12Aと分離ローラ14Aとの間を通過することにより記録媒体Pが定着ベルト12Aの表面から分離される。このようにして、記録媒体P上のトナー像が定着されるのである。
この例の定着装置においても、分離ローラ14Aの半径が支持ローラ18Aの半径よりも小さく設定され、しかも、分離ローラ14Aの表面線速度が定着ベルト12Aの表面線速度よりも遅くなるように、分離ローラ14Aと定着ベルト12Aがそれぞれ駆動される。分離ローラ14Aは、定着ベルト12Aの回転に連れ回りして回転するのではなく、図示していない駆動装置によって、定着ベルト12Aとの当接部において、その定着ベルト12Aの移動方向と同じ方向に移動する向きに回転駆動されるのである。さらに、分離ローラ14Aの表面粗さは、Rzで2乃至30μmに設定されている。
かかる構成により、図2に示した定着装置の場合と同様に、定着ベルト12Aと加圧ローラ13Aとの間を通過した記録媒体Pを、確実に定着ベルト12Aの表面から分離させることができる。
図4に示した定着装置においては、分離ローラ14Aが定着ベルト12Aを介して圧接した支持部材は、支持ローラではなく、静止した支持部材18Bとして構成されている。この支持部材18Bは、金属などの高剛性材料より成る芯部材15Bと、その芯部材15B上に積層された弾性体層16Bとを有し、分離ローラ14Aは高剛性材料によって構成されている。このため、定着ベルト12Aを介して、支持部材18Bに圧接した分離ローラ14Aは、その支持部材18Bの弾性体層16Bに食い込むことができる。加圧ローラ13Aも、定着ベルト12Aを介して、支持部材18Bの弾性体層16Bに圧接している。また、本例の分離ローラ14Aの半径も、その分離ローラ14Aが定着ベルト12Aを介して圧接した支持部材18Bの部分の曲率半径よりも小さく設定されている。図4に示した定着装置の他の構成は、図3に示した定着装置と変りはない。従って、この場合も、定着ベルト12Aと加圧ローラ13Aとの間を通った記録媒体Pが、定着ベルト12Aと分離ローラ14Aの間を通過することにより、該記録媒体Pは効果的に定着ベルト12Aの表面から分離される。
図5に示した定着装置は、支持ローラ18C,19Cより成る複数の支持部材に巻き掛けられて矢印E方向に走行駆動される定着ベルト12Cと、その定着ベルト12Cに圧接した加圧ローラ13Cとを有し、分離ローラ14Cは、定着ベルト12Cを介して一方の支持ローラ18Cに圧接している。この支持ローラ18Cは、金属などの高剛性材料より成る芯部材15Cと、その芯部材15C上に積層された弾性体層16Cとを有している。また定着ベルト12Cを介して、この支持ローラ18Cの弾性体層16Cに圧接した分離ローラ14Cは金属などの高剛性材料により構成されている。このため、分離ローラ14Cは、定着ベルト12Cを介して支持ローラ18Cの弾性体層16Cに食い込むことができる。加圧ローラ13Cは図5における反時計方向に回転しながら定着ベルト12Cに圧接する。また、定着ベルト12Cを介して加圧ローラ13Cが圧接した支持ローラ19Cの内部にヒータ17Cが配置され、これによって定着ベルト12Cがトナー像の定着に適した温度に保たれる。分離ローラ14Cは、定着ベルト12Cとの当接部において、その定着ベルト12Cの移動方向と同じ方向に移動する向きに回転する。
トナー像Tを担持した記録媒体Pは、矢印Cで示すように、定着ベルト12Cと加圧ローラ13Cとの間を通過し、このとき定着ベルト12Cの熱によってトナーが加熱される。定着ベルト12Cと加圧ローラ13Cとの間を通過した記録媒体Pは、定着ベルト12Cの表面に密着したまま、その定着ベルト12Cと分離ローラ14Cとの間を通過し、これによって記録媒体Pが定着ベルト12Cの表面から分離される。このようにして、トナー像Tが記録媒体P上に定着される。
図5に示した定着装置においても、分離ローラ14Cの半径は、その分離ローラ14Cが定着ベルト12Cを介して圧接した支持ローラ18Cの半径よりも小さく設定され、分離ローラ14Cの表面線速度が定着ベルト12Cの表面線速度よりも遅くなるように、分離ローラ14Cと定着ベルト12Cがそれぞれ駆動され、しかも分離ローラ14Cの表面粗さがRzで2乃至30μmに設定されている。これにより、先に示した定着装置の場合と同様に、記録媒体Pを確実に定着ベルト12Cから剥離させることができる。
上述したところから判るように、図3乃至図5に示したいずれの定着装置においても、分離ローラ14A,14Cの半径は、その分離ローラが定着ベルト12A,12Cを介して圧接した支持部材の部分の曲率半径よりも小さく設定されている。しかも、分離ローラ14A,14Cが、表面にPFA層を形成したハードローラであることがより好ましく、さらに分離ローラ14A,14Cの表面線速度が、定着ベルト12A,12cよりなる定着部材の表面線速度の99.999乃至99.9%、好ましくは99.999乃至99.99%に設定されていることも、図2に示した定着装置の場合と変わりはない。
画像形成装置の一例を示す概略図である。 定着装置の拡大断面図である。 定着装置の他の例を示す断面図である。 定着装置のさらに他の例を示す断面図である。 定着装置のさらに別の例を示す断面図である。
符号の説明
1 作像手段
2 定着装置
12 定着ローラ
14,14A,14C 分離ローラ
15 芯軸
15A,15B,15C 芯部材
16,16A,16B,16C 弾性体層

Claims (8)

  1. 芯軸上に弾性体層が積層された定着ローラより成る定着部材と、該定着ローラに圧接した加圧部材と、該定着ローラに圧接すると共に、該定着ローラよりも小径な分離ローラとを具備し、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が、加熱された定着ローラに接する向きにして、該定着ローラと前記加圧部材との間を通過させ、次いで該記録媒体を、前記定着ローラと前記分離ローラの間を通過させることにより、該記録媒体を定着ローラの表面から分離する定着装置において、
    前記分離ローラの表面線速度が前記定着ローラの表面線速度よりも遅くなるように、該分離ローラと定着ローラをそれぞれ回転駆動し、該分離ローラの表面粗さをRzで2乃至30μmとしたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記分離ローラの直径が16mm以上である請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ローラの弾性体層の厚さが0.1乃至1.5mmである請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記定着ローラの弾性体層上に5乃至50μmの厚さのPFA層が積層されている請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 少なくとも2つの支持部材に巻き掛けられて走行駆動される定着ベルトより成る定着部材と、該定着ベルトに圧接した加圧部材と、前記複数の支持部材のうちの1つの支持部材に前記定着ベルトを介して圧接した分離ローラとを具備し、該分離ローラが定着ベルトを介して圧接した支持部材は、芯部材と、該芯部材上に積層された弾性体層とを有していて、トナー像を担持した記録媒体を、そのトナー像が、加熱された定着ベルトに接する向きにして、該定着ベルトと前記加圧部材との間を通過させ、次いで該記録媒体を、前記定着ベルトと前記分離ローラとの間を通過させることにより、該記録媒体を定着ベルトの表面から分離する定着装置において、
    前記分離ローラの半径は、該分離ローラが定着ベルトを介して圧接した支持部材部分の曲率半径よりも小さく設定されていると共に、前記分離ローラの表面線速度が前記定着ベルトの表面線速度よりも遅くなるように、該分離ローラと定着ベルトをそれぞれ駆動し、該分離ローラの表面粗さをRzで2乃至30μmとしたことを特徴とする定着装置。
  6. 前記分離ローラは、表面にPFA層を形成したハードローラである請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記分離ローラの表面線速度が、前記定着部材の表面線速度の99.9999乃至99.9%に設定されている請求項1乃至6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 記録媒体にトナー像を形成する作像手段と、請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置とを具備する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013238839A (ja) * 2012-04-17 2013-11-28 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置

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