JP2006243536A - 画像形成装置 - Google Patents

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浩二 上
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Takashi Fujita
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博之 国井
Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
Satohiko Baba
聡彦 馬場
Atsushi Nakato
淳 中藤
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Abstract

【課題】 ジャム処理後に中間転写体上で凝集固化したトナーのクリーニングを、部品数を増やすことなく可能にする。
【解決手段】 表面にトナー像が形成される像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体上に形成されたトナー像が転写され転写されたトナー像を所定の加熱加圧位置に搬送する中間転写体と、中間転写体とニップを形成する加圧部材と、加圧部材を加熱する加熱手段と、加圧部材に付着したトナーをクリーニングするための装置を備え、ニップを通過する記録媒体上に画像を加圧して定着させる構成を有している画像形成装置において、用紙ジャムなどの異常時に、中間転写体を逆回転させた後、加熱手段より加圧部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、中間転写体を順回転させことにより加圧部材によって中間転写体上の残トナーをクリーニングする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、詳しくは、中間転写ベルトのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、画像濃度や画像面積率に拘らず、画像光沢及び色再現性に優れ、色むらの発生がなく、粒状度に優れ、さらに画像光沢の均一性に優れた画像を得るための画像形成装置として図1に示す構成の画像形成装置が知られている。図1は感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写体へ転写し、中間転写体上に転写されたトナー像を間に挟んで中間転写体に用紙を重ね合わせ、重ね合わされた中間転写体及び用紙を加熱するとともに定着する画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置101は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(k)の各色毎に独立して配置された感光体ドラム105、無端ベルト状の中間転写ベルト103、中間転写ベルトの駆動ローラ102a、102b、中間転写ベルト103を挟み各色毎の感光体ドラム105と対向した位置に配置された転写装置106、中間転写ベルト103上のトナー像を用紙Pに転写定着する転写ロール102c、109、加熱手段112、108、中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーナ104、転写定着ロール109に残留したトナーをクリーニングするためのクリーナ111を備えている。
この画像形成装置1では、各色の光走査装置が、画像データに応じてレーザービームを変調し、レーザービーム照射装置及び回転多面鏡からなる光偏向器によってレーザービームを偏向し、表面が既に帯電されているそれぞれの感光体ドラム5の表面に対する走査露光が行われる。これにより感光体ドラム105上には静電潜像が形成され、現像装置が、この静電潜像に対し帯電させたトナーを付着させることで感光体ドラム5上にトナー像が形成される。
中間転写ベルト103は、ベルト駆動ローラー102a、102bの駆動力によって循環移動している。中間転写ベルト103を挟み、感光体ドラム105と対向する位置に配置されている転写装置106には、上記トナー像の帯電極性と逆極性の電圧が印加されており、これにより、可視化された各色のトナー像は各々の感光体ドラム105上から所定のタイミングで順次、静電力によって中間転写ベルト103上に転写されて重ね合わされる。その結果、この中間転写ベルト103上には、フルカラーのトナー像107が形成される。
中間転写ベルト103上に形成されたトナー像107は、加熱手段112によって加熱された転写ロール102cと加熱手段108によって加熱された転写ロール109によって用紙Pに転写定着される。用紙Pに転写されずに中間転写ベルト103上に残留したトナーはクリーニング手段104によりクリーニングされる。クリーニング手段104として、例えば、特許文献1では、金属ローラを中間転写体に接触させて、転写定着により溶融したトナーを含む残留物を金属ローラ表面に付着させることにより中間転写ベルト表面をクリーニングする方法が開示されている。
また、上述した画像形成装置とは異なる画像形成装置として、特許文献2に記載のカラー画像形成装置がある。このカラー画像形成装置は、プロセスユニット(Y,M,C,K)で形成されたトナー像を中間転写ベルト上に重ね合わせて転写し、次いで粘着転写ベルトに転写後記録紙上に転写・定着を行うが、粘着転写ベルトは中間転写ベルト上のトナー像の転写を行うときのみ当接し、その他では離間する構成である。
また、他の画像形成装置として、特許文献3に記載の画像形成装置がある。この画像形成装置は、中間転写体上のトナー像を、加熱ロールによって加熱溶融し、加圧ロールとの間で記録紙に圧着する。そして、中間転写体上に残留したトナーはブレード状の第2のクリーニング装置によって除去する。また、記録紙に転写しない画像調整用のトナー像及びジャム発生時に中間転写体上にあるトナー像は、加熱ロールによって一旦一様に溶融し冷却した後、第2のクリーニング装置によって除去する。
また、他の画像形成装置として、特許文献4に記載の画像形成装置がある。この画像形成装置は、画像情報に基づいて形成された顕像を担持する第一の像担持体と、第一の像担持体に当接し、第一の像担持体が担持する顕像を転写されて担持する第二の像担持体と、第一の像担持体が担持する顕像を第二の像担持体に転写するか、あるいは、第一の像担持体及び/又は第二の像担持体が担持する顕像を、第一の像担持体と第二の像担持体との当接部に搬送されてくる記録媒体に転写する転写手段A及び転写手段Bとを少なくとも有する画像形成装置であって、前記転写手段A及び転写手段Bは熱転写手段であり、温度制御機構を備えている。
また、他の画像形成装置として、特許文献5に記載の画像形成装置がある。この画像形成装置は、表面にトナー像が形成される感光体と、感光体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、感光体上に形成されたトナー像の転写を受けて循環移動する中間転写体と、中間転写体上に転写されたトナー像を用紙に転写定着する転写定着部と、転写定着部よりも中間転写体移動方向下流側に配置された中間転写体上の残留トナーをクリーニングするクリーナと、クリーナを、画像形成時には中間転写体に接触する位置に移動させ、画像形成終了時には中間転写体から離間した位置に移動させるクリーナ位置制御装置とを備えている。
特開昭63−189878号公報 特開2002−244450号公報 特開2002−278311号公報 特開2003−316176号公報 特開2000−267469号公報
しかしながら、上述した図1の画像形成装置においては、用紙ジャムが発生した場合に、通常の画像形成中に比べて多量のトナーが中間転写体上に残留する。さらに、ジャム処理中は中間転写体が加熱されないように加熱手段112および加熱手段108は停止されるので中間転写体上の残留トナーは冷えて、その結果トナーは凝集固化する。したがって、ジャム処理後は通常の画像処理中に比べて多量である上に凝集固化しているトナーをクリーニングする必要がある。しかし、上記の金属ローラによるクリーニング方法では、トナーなどの付着物に対する金属表面の付着力と中間転写ベルト表面の付着力との差によりクリーニングが行われるので、用紙ジャム処理後の多量の凝集固化トナーが中間転写ベルト上に付着したような場合にはクリーニング能力の限界を超えてしまい、一回のクリーニング動作では中間転写ベルト上のトナーを除去しきれないという問題がある。
また、特許文献5に記載の画像形成装置では、内部に熱源が配置されたクリーニングロールを用いて中間転写ベルト上の残留物をクリーニングする方法が開示されているが、この方法によると凝集固化したトナーを熱源により溶融させることができるので、ジャム処理後のトナーも十分にクリーニングすることが可能となる。しかし、熱源を余分に持つことになるのでコストの上昇はさけられない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑み、ジャム処理後に中間転写体上で凝集固化したトナーのクリーニングを部品数を増やすことなく可能にする画像形成装置を提供することを目的とした。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像が転写され転写されたトナー像を所定の加熱加圧位置に搬送する中間転写体と、該中間転写体とニップを形成する加圧部材と、該加圧部材を加熱する加熱手段と、該加圧部材に付着したトナーをクリーニングするための装置を備え、ニップを通過する記録媒体上に画像を加圧して定着させる構成を有している画像形成装置において、用紙ジャムなどの異常発生時に、前記中間転写体を逆回転させた後、前記加熱手段より前記加圧部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させことにより前記加圧部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記加圧部材として加圧ロールを用い、該加圧ロールの温度をトナーのガラス転移点以上に保つことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、前記中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または3の画像形成装置において、前記加圧ローラの表面物質に粘着部材を用いたことを特徴とする。
請求項5の発明は、表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像が転写され転写されたトナー像を所定の加熱加圧位置に搬送する中間転写体と、該中間転写体上の画像が転写される転写定着部材と、該転写定着部材を加熱する加熱手段と、前記転写定着部材とニップを形成する加圧部材と、前記転写定着部材上の残トナーをクリーニングするための装置を備え、ニップを通過する記録媒体上に画像を加圧して定着させる構成を有している画像形成装置において、用紙ジャムなどの異常発生時に、一度前記中間転写体を逆回転させた後、前記加熱手段により前記転写定着部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させることにより前記転写定着部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、前記転写定着部材がベルトであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6の画像形成装置において、前記転写定着部材の温度をトナーのガラス転移点以上に保つことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5乃至7のいずれかの画像形成装置において、前記中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことを特徴とする。
請求項1の発明は、用紙ジャムなどの異常発生時に、中間転写体を逆回転させた後、加熱手段より加圧部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させることにより前記加圧部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることで、従来技術と比べて部品数を増やすことなく、中間転写体上の残トナーをクリーニングすることが可能となる。
請求項2の発明は、加圧部材として加圧ロールを用い、該加圧ロールの温度をトナーのガラス転移点以上に保つことで、中間転写体のクリーニング効果が向上する。
請求項3の発明は、中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことで、中間転写体のクリーニング効果が向上する。
請求項4の発明は、加圧ローラの表面物質に粘着部材を用いたことで、中間転写体のクリーニング効果が向上する。
請求項5の発明は、用紙ジャムなどの異常発生時に、一度前記中間転写体を逆回転させた後、前記加熱手段により前記転写定着部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させることにより前記転写定着部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることで、従来技術と比べて部品数を増やすことなく、中間転写体上の残トナーをクリーニングすることが可能となる。
請求項6の発明は、転写定着部材がベルトであるので、立ち上がりが早くなり、ジャム処理後のクリーニングモードを始めるまでの時間が短縮できる。
請求項7の発明は、転写定着部材の温度をトナーのガラス転移点以上に保つことで、中間転写体のクリーニング効果が向上する。
請求項8の発明は、中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことで、中間転写体のクリーニング効果が向上する。
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。図1に示すように、この画像形成装置は、表面にトナー像が形成される、複数の感光体105と、これら各感光体105上にトナー像を形成する複数のトナー像形成手段(図示せず)と、各感光体105上に形成されたトナー像の転写を受ける中間転写ベルト103と、中間転写ベルト103を支持する駆動ロール102a、102b、102cと、各感光体105上のトナー像を中間転写ベルト103に転写するための複数の押圧ロール106からなる一次転写部T1と、中間転写ベルト103上に転写されたトナー像を用紙Pに転写するとともに定着する転写定着部T2と、転写定着部T2よりも中間転写体移動方向下流側に配置された中間転写ベルト103上の残留トナーをクリーニングするクリーナ104とを備えている。
図1には、4つの感光体105が示されているが、感光体およびトナー像形成手段の数はいくつであってもよく、カラー画像形成装置の場合は、通常、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、および黒(K)の4色に対応する4つの感光体およびトナー像形成手段が備えられることが多い。中間転写ベルト103は、ベース層と表面層から構成された無端ベルトであり、ベース層としてはポリイミドフィルムが用いられ、表面層としてはシリコーンゴムが用いられる。
転写定着部T2には、中間転写ベルト103上に転写されたトナー像を記録媒体上に転写定着するための加熱ロール102cおよび加圧ロール109が中間転写ベルト103を介して互いに対向する位置にそれぞれ回転自在に配置されている。加熱ロール102cおよび加圧ロール109の内部にはそれぞれ熱源112,108が配置されている。図1中でクリーナ104は、ブレードタイプとなっているが、中間転写ベルト3を境として対向して配置された2つの対向ロールでもよい。
図2は図1の加圧ロール109を拡大して示した断面図である。図2に示すように、加圧ロール109は、ローラ状の金属製の基材10aの周囲に形成された弾性層10bおよび表面層10cからなる。本実施形態では、弾性層10bにはシリコーンゴム、表面層10cには粘着剤を用いている。粘着剤としては、例えば10℃以下の融点と60℃以下のガラス転移点を有するポリエステル樹脂などを用いることができる。
この加圧ロール109は、通常の画像形成時において、転写定着部の加圧を行うほかに、用紙ジャムなどの異常時において中間転写ベルト103のクリーニング動作を行うよう構成されている。そのため、この加圧ロール109には、加熱ロール102cおよび加圧ロール109の内部に配置された熱源112、108により中間転写ベルト103の温度を所望の温度に制御する温度制御装置(図示せず)が備えられている。さらに、この加圧ローラ109が用紙ジャム処理後におけるクリーニング動作を行う場合は、中間転写ベルト103が、画像形成時とは逆方向に回転するように構成されている。また、本実施形態の画像形成装置は、加圧ロール109が用紙ジャム処理後のクリーニング動作を行う前に感光体105と中間転写ベルト103とを離間させる感光体離間装置を備えている。
次に、本実施形態の画像形成装置の動作について説明する。
この画像形成装置では、各色の光走査装置が画像データに応じてレーザービームを変調し、レーザービーム照射装置及び回転多面鏡からなる光偏向器によってレーザービームを偏向し、表面が既に帯電されているそれぞれの感光体ドラム105の表面に対する走査露光が行われる。これにより感光体ドラム105上には静電潜像が形成され、現像装置が、この静電潜像に対し帯電させたトナーを付着させることで感光体ドラム105上にトナー像が形成される。中間転写ベルト103は、ベルト駆動ローラー102a、102b、102cの駆動力によって循環移動している。
中間転写ベルト103を挟み、感光体ドラム105と対向する位置に配置されている転写装置106には、上記トナー像の帯電極性と逆極性の電圧が印加されており、これにより、可視化された各色のトナー像は各々の感光体ドラム105上から所定のタイミングで順次、静電力によって中間転写ベルト103上に転写されて重ね合わされる。その結果、この中間転写ベルト103上には、フルカラーのトナー像107が形成される。中間転写ベルト103上に形成されたトナー像107は加熱手段112によって加熱された加熱ロール102cと加熱手段108によって加熱された加圧ロール109によって用紙Pに転写定着される。用紙Pに転写されずに中間転写ベルト103上に残留したトナーはクリーニング手段104によりクリーニングされる。
次に、用紙ジャム処理後におけるクリーニング動作について説明する。用紙ジャムが発生した時点では、ジャム処理時における中間転写ベルト103の駆動負荷を低減するために、感光体105と加圧ロール109は中間転写ベルト103から離間される。また、安全上の問題から、用紙ジャム検知器が用紙ジャムを検知した瞬間に加熱手段108、112への電力供給はストップするように設定されている。用紙ジャム時には、画像形成時の転写残トナーに比べて多量のトナーが中間転写ベルト103上に残留している。
さらに、この残留トナーは一度加熱されて溶融したものが、ジャム処理されるまでの間に冷えて凝集固化したものであるので通常のクリーニング手段104では完全にクリーニングすることはできない。したがって、ジャム処理後のクリーニングモードとして、以下の手順により中間転写ベルト103のクリーニングを行う。まず、感光体105および加圧ロール109が離間されている状態で中間転写ベルト103を逆回転させる。
逆回転させる理由は以下の通りである。一般的に、ジャム処理において、用紙を引き出す際は画像形成時の順回転方向に中間転写ベルト103が回転することになるので、中間転写ベルト103上の残留トナーが加圧ロール109よりも下流側に来ることになる。この残留トナーを、加圧ロール109よりも上流側に戻すために中間転写ベルト103を逆回転させるのである。中間転写体ベルト103がジャム処理時に前進する距離はジャム発生時の用紙程度の長さであるので、逆回転させる距離としては、用紙の長さよりも十分長くとる必要がある。
逆回転させる際に、中間転写ベルト103上に残留した凝集固化トナーが感光体105を傷つけないように、感光体105は中間転写ベルト103から離間させたままにしておくのが良い。次に、加熱手段109、112により加圧ロール109および加熱ロール102cを設定温度まで上昇させる。ここで、加熱を行うのは、中間転写ベルト103上の凝集固化トナーを溶融させるためであるので、最低でも設定温度はトナーのガラス移転点以上にする必要がある。
しかしながら、中間転写ベルト103の温度が上昇しすぎるとクリーニングモード後、画像形成のために感光体105が中間転写ベルト103に接するときに以下の問題が生じる。一般的に感光体の温度が50℃以上になると感光体は電荷を蓄積することができなくなり、現像剤も劣化する。また、感光体を長時間このような高温状態のままにしておくと感光体層の劣化を招き、画像を形成することができなくなる。したがって、中間転写ベルト103と接した感光体105が50℃に達しないように温度を制御する必要がある。
以上のことから、ジャム処理後のクリーニング時において、条件1として「中間転写ベルト103から加圧ローラ109への転写率が100%」かつ、条件2として「中間転写ベルトの温度が50℃未満」という二つの条件をみたすように熱源112、108の温度を設定すればよい。以上のように設定された温度に加熱ロール102cおよび加圧ロール109の温度が達した後、加圧ロール109を中間転写ベルト103に圧接し順方向に回転させる。凝集固化トナーは溶融し、100%が加圧ロール109に粘着転写されることによって中間転写ベルト103のクリーニングが達成される。
加圧ロール109に粘着されたトナーは、加圧ロール109に圧接されたクリーニングウェブ111にてふき取られる。また、一度のクリーニング動作では十分でない場合もありうる。そのような場合は、加圧ローラ109を中間転写ベルト103から離間させて、再び中間転写ベルト103を逆回転させる。同じ作業を二度行うことでクリーニング性はよりよくなる。二度で足りない場合は、さらに行っても良い。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。
構成については、中間転写ベルト203までは第1の形態と同様なので説明を省略する。第2の画像形成装置はその他に中間転写ベルト203と転写定着部材209からなる2次転写部T2と転写定着部材209上のトナー像を用紙Pに転写定着する3次転写部T3と、転写定着部材209を加熱する加熱手段208、転写定着部材209とニップを形成する加圧部材210、中間転写体上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーナ204、転写定着部材209上に残留したトナーをクリーニングするためのクリーナ211とを備えている。
転写定着部材209は加熱手段208を有しており、中間転写体203から転写されたトナー像207を加熱しながら、転写定着部材209と加圧部材210とにより形成したニップ部を通過する用紙Pに転写定着させる。中間転写ベルト203から転写定着部材208に転写されずに中間転写ベルト203上に残留したトナーは、クリーニング手段204によってクリーニングされる。転写定着部材209から用紙Pに転写されずに転写定着部材209に残留したトナーは、クリーニング手段であるクリーナ211によってクリーニングされる。
次に、第2の実施形態におけるジャム処理後のクリーニング動作について説明する。
第1の実施形態と同じく、ジャム処理時には中間転写ベルト203と転写定着部材209は離間されており、転写定着部材209と加圧ロール210も離間されている。これは、ジャム処理の際、用紙を引き抜くときに転写定着部材209および加圧ロール210の駆動負荷を小さくするためである。また、中間転写ベルト203と転写定着部材209が離間されるのは、転写定着部材209の熱によって中間転写ベルト203の温度が上昇し、中間転写ベルト203に接している感光体ドラム205の温度を上昇することを防ぐためである。ジャム処理後、中間転写ベルト203を逆回転させた後、加熱手段208により転写定着部材209を所定の温度まで上昇させる。
このときの設定温度は実施形態1において設定温度を決定したときの条件と同様にすればよい。転写定着部材209が所定の温度に達したら、中間転写ベルト203と転写定着部材209を圧接させる。しかる後、順方向に回転させることで中間転写ベルト203のトナーを100%転写定着部材209に粘着転写させる。転写定着部材209に粘着転写したトナーは、転写定着部材109に圧接されているクリーニング手段であるクリーナ211によってふき取られる。また、この形態の画像形成装置においてジャムが発生した場合、転写定着部材209にも多量の凝集固化トナーが固着することになるが上記の動作を行うことで、このトナーのクリーニングも同時に行うことができる。
図4は図3の転写定着部材209の他の形態を示す概略構成図である。図4に示すように転写定着部209はベルトにより構成し、他の部分は図3と同一構造にしたものである。転写定着部209をベルトにより構成したことで、クリーニングモードに入る際に所定温度まで転写定着部209の温度を立ち上げる時間を短縮させることができる。
本発明は、中間転写ベルトを備えた複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に利用可能である。
本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 図1の加圧ロールを拡大して示した断面図である。 本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。 図3の転写定着部材の他の形態を示す概略構成図である。
符号の説明
101、201 画像形成装置
102a、102b 駆動ロール
103、203 中間転写ベルト
104、204 クリーニング手段
105、205 感光体
106、206 転写装置
107、207 トナー画像
108、208 加熱手段
109、210 加圧ロール
102c、加熱ロール
111、211 クリーニング手段
112、加熱手段
209、転写定着部材
10a、基材
10b、弾性層
10c、表面層
P 用紙
T1 1次転写部
T2 2次転写部
T3 3次転写部

Claims (8)

  1. 表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像が転写され転写されたトナー像を所定の加熱加圧位置に搬送する中間転写体と、該中間転写体とニップを形成する加圧部材と、該加圧部材を加熱する加熱手段と、前記加圧部材に付着したトナーをクリーニングするための装置を備え、ニップを通過する記録媒体上に画像を加圧して定着させる構成を有している画像形成装置において、
    異常発生時に、前記中間転写体を逆回転させた後、前記加熱手段より前記加圧部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させことにより前記加圧部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記加圧部材として加圧ロールを用い、該加圧ロールの温度をトナーのガラス転移点以上に保つことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の画像形成装置において、
    前記加圧ローラの表面物質に粘着部材を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像が転写され転写されたトナー像を所定の加熱加圧位置に搬送する中間転写体と、該中間転写体上の画像が転写される転写定着部材と、該転写定着部材を加熱する加熱手段と、前記転写定着部材とニップを形成する加圧部材と、前記転写定着部材上の残トナーをクリーニングするための装置を備え、ニップを通過する記録媒体上に画像を加圧して定着させる構成を有している画像形成装置において、
    異常発生時に、一度前記中間転写体を逆回転させた後、前記加熱手段により前記転写定着部材を所定の温度に加熱し、さらにその後、前記中間転写体を順回転させることにより前記転写定着部材によって前記中間転写体上の残トナーをクリーニングすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記転写定着部材がベルトであることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像形成装置において、
    前記転写定着部材の温度をトナーのガラス転移点以上に保つことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記中間転写体の逆回転の後順回転する動作を繰り返し2回以上行うことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008216669A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、転写定着装置、及び、画像形成装置
JP2010032987A (ja) * 2008-06-25 2010-02-12 Ricoh Co Ltd 転写定着装置及び画像形成装置
JP2010145656A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Canon Inc 画像形成装置

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