JP4872853B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4872853B2
JP4872853B2 JP2007214434A JP2007214434A JP4872853B2 JP 4872853 B2 JP4872853 B2 JP 4872853B2 JP 2007214434 A JP2007214434 A JP 2007214434A JP 2007214434 A JP2007214434 A JP 2007214434A JP 4872853 B2 JP4872853 B2 JP 4872853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding member
lubricant
width
fixing device
pressure belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007214434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009047961A (ja
Inventor
仁樹 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2007214434A priority Critical patent/JP4872853B2/ja
Publication of JP2009047961A publication Critical patent/JP2009047961A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872853B2 publication Critical patent/JP4872853B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

この発明は、例えば、複写機、レーザプリンタやファクシミリ等に用いられる定着装置、および、この定着装置を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式によるカラープリンタやカラー複写機等の画像形成装置に搭載される定着装置のうち、熱容量を小さくして昇温時間の短縮を狙った定着装置の構成は、図9に示すように、加熱ローラ101と、この加熱ローラ101に接触する加圧ベルト102と、この加圧ベルト102の内部に配置されてこの加圧ベルト102の内面を上記加熱ローラ101に向けて押圧する押圧部材103とを有するものが一般的である。
この押圧部材103は、シリコンゴム等の弾性材で構成され、上記加圧ベルト102を上記加熱ローラ101に沿わせる機能を有する。
さらに、上記加圧ベルト102の摺動抵抗を減らす目的で、摺動部材104を上記押圧部材103と上記加圧ベルト102との間に挿入するとともに、潤滑剤塗布フェルト106により供給された潤滑剤を、上記加圧ベルト102の内面と上記摺動部材104の摺動面との間に介在させることが一般的に行われている。
ところで、上記摺動部材104は、上記加圧ベルト102の内面に高圧で圧接されるため、上記摺動部材104が上記加圧ベルト102の内面に圧接される手前のニップ入口部N1において、上記摺動部材104と上記加圧ベルト102との間に入り込めなかった潤滑剤が溜まっていく。
そして、図10に示すように、上記摺動部材104と上記加圧ベルト102との間に入り込めずに溜まった潤滑剤は、上記摺動部材104の両端部に向かって、矢印A方向に押し出されていく。
図11に示すように、上記摺動部材104の端部側へ押し出され上記加圧ベルト102の内面に付着している上記潤滑剤は、上記加圧ベルト102の回転により、矢印B方向に、搬送される。このとき、上記潤滑剤は、上記押圧部材103の干渉を受け、搬送されながら、ハッチング領域Zに示すように、押し広げられる。
上記摺動部材104における上記加圧ベルト102の軸に平行な方向の幅は、均一であるので、上記摺動部材104の端部は、この押し広げられた潤滑剤に晒され、この潤滑剤が、上記摺動部材104の内側に回り込んでしまう。
上記摺動部材104の内面に回り込んだ潤滑剤は、上記摺動部材104の内側において上記押圧部材103を膨潤させ、上記加熱ローラ101と上記加圧ベルト102との接触により形成されるニップ部の圧力が、所望の圧力と変ってしまって、このニップ部に挟持される記録材にシワが発生する。
また、上記摺動部材104の内面に上記潤滑剤が流出するため、上記潤滑剤の不足により、上記加熱ローラ101および上記加圧ベルト102のトルクが上昇し、寿命が短くなる。
そこで、従来、摺動部材の両端部より潤滑剤が漏れることを防止するため、特開2005−77872号公報(特許文献1)では、摺動部材の下流部において、潤滑剤を中央へ寄せ集める部材を加圧ベルト内面に当接するように設置することを提案している。
しかしながら、上記寄せ集め部材は、上記ニップ入口部での潤滑剤漏れを直接規制するものではなく、上記寄せ集め部材で中央部へ寄せられた潤滑剤も、潤滑剤塗布部材で擦られることで、均一にされてしまい、上記ニップ入口部において、潤滑剤が上記摺動部材の両端部へ漏れ出る現象に対しては、効果が少ない。
また、特開2002−372881号公報(特許文献2)においては、潤滑剤を中央部のみに塗布することを提案している。これにより、摺動部材の両端部より外側へはみ出してしまう潤滑剤量を抑制する効果はあるが、はみ出してしまった潤滑剤が摺動部材の内側に回り込む漏れに対しては効果が無い。
また、特開2005−3781号公報(特許文献3)においては、ベルト内面にスパイラル状の凹凸を設けて、ベルトが摺動部材と摺擦する際に、潤滑剤を内側へ誘導することによる、潤滑剤漏れ防止を提案しているが、ベルトに対する潤滑剤の拘束力が弱い上記ニップ入口部においては、摺動部材の両端部の外側へ漏れ出る潤滑剤の抑止効果は小さい。
そして、上記いずれの従来の装置も、摺動部材の両端部の外側へ漏れ出た潤滑剤が、摺動部材の内側に回りこんで、押圧部材を膨潤させることを防止する機能は期待できない。
特開2005−77872号公報 特開2002−372881号公報 特開2005−3781号公報
そこで、この発明の課題は、潤滑剤が摺動部材の両端部側から漏れ出て摺動部材の内側に回り込むことを抑制して、潤滑剤による押圧部材の膨潤を防止する定着装置、および、この定着装置を用いた画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本願請求項に記載の定着装置は、
互いに接触して共に回転する一対の回転体と、
上記一対の回転体のうちの一方の回転体の内部に配置されて、上記一方の回転体の内面を上記一対の回転体のうちの他方の回転体に向けて押圧する押圧部材と、
上記一方の回転体と上記押圧部材との間に配置されて、回転する上記一方の回転体の内面に摺動される摺動部材と
を備え、
上記摺動部材における上記一方の回転体の軸に平行な方向の幅は、上記一対の回転体の間に挟持されて搬送される記録材の搬送方向における上流側よりも下流側のほうが、小さいことを特徴としている。
この定着装置によれば、上記摺動部材の幅は、上記記録材の搬送方向における上流側よりも下流側のほうが、小さいので、上記一方の回転体の内面に付着された潤滑剤が、上記一方の回転体と上記摺動部材との間に入り込めずに、上記摺動部材よりも上流側で、上記摺動部材の幅方向の端部側へ押し出され、この摺動部材の端部側へ押し出され上記一方の回転体の内面に付着している上記潤滑剤が、上記一方の回転体により下流側に搬送されるにつれて、押し広げられても、上記摺動部材の端部は、この押し広げられた潤滑剤に晒され難くなって、上記潤滑剤は、上記摺動部材の内側に回り込み難くなる。
したがって、上記潤滑剤は、上記摺動部材の内側にある上記押圧部材に、接触し難くなり、上記潤滑剤による上記押圧部材の膨潤を防止して、上記一対の回転体の間に挟持される上記記録材のシワの発生を防止する。また、上記潤滑剤の不足による上記一対の回転体のトルクの上昇を防止する。
また、一実施形態の定着装置では、上記摺動部材の幅が変化する部分に相当する上記摺動部材の幅方向の端部は、凹曲線状に形成されている。
この実施形態の定着装置によれば、上記摺動部材の幅が変化する部分に相当する上記摺動部材の幅方向の端部は、凹曲線状に形成されているので、上記摺動部材の上流側で、上記摺動部材の幅を大きく変化させることができて、上記潤滑剤に晒される上記摺動部材の端部の領域を、一層少なくできる。
また、一実施形態の定着装置では、上記摺動部材の幅は、上記押圧部材における上記一方の回転体の軸に平行な方向の幅よりも大きく、かつ、上記一方の回転体の幅よりも小さい。
この実施形態の定着装置によれば、上記摺動部材の幅は、上記押圧部材における上記一方の回転体の軸に平行な方向の幅よりも大きく、かつ、上記一方の回転体の幅よりも小さいので、上記摺動部材の幅方向の両端部は、上記押圧部材の幅方向の両端部よりも、外側に位置し、上記一方の回転体の幅方向の両端部は、上記摺動部材の幅方向の両端部よりも、外側に位置する。
したがって、上記摺動部材の幅方向の両端部は、上記押圧部材の幅方向の両端部よりも、外側に位置するので、上記摺動部材の端部側へ押し出され上記一方の回転体の内面に付着している上記潤滑剤は、上記押圧部材の干渉を受けず、上記潤滑剤が下流側に搬送されるにつれて押し広がる領域を、狭くできて、上記摺動部材の内面への上記潤滑剤の回り込みを一層抑制できる。一方、上記一方の回転体の幅方向の両端部は、上記摺動部材の幅方向の両端部よりも、外側に位置するので、上記摺動部材の端部側へ押し出され上記一方の回転体の内面に付着している上記潤滑剤は、上記一方の回転体の外面(表面)へ回り込み難くなる。
また、一実施形態の定着装置では、上記摺動部材の幅が変化する部分の全体は、上記押圧部材に重なっている。
この実施形態の定着装置によれば、上記摺動部材の幅が変化する部分の全体は、上記押圧部材に重なっているので、上記摺動部材の幅が変化する部分は、上記摺動部材における上記押圧部材に重なる部分にのみ形成される。
したがって、上記摺動部材の端部側へ押し出され上記一方の回転体の内面に付着している上記潤滑剤が、上記押圧部材の干渉を受けて、最も押し広げられる部分でのみ、上記摺動部材の幅を変化させることができて、上記潤滑剤に晒される上記摺動部材の端部の領域を、効率よく少なくできる。
また、本願請求項に記載の画像形成装置は、上記定着装置を備えたことを特徴としている。
この画像形成装置によれば、上記定着装置を備えているので、長期間安定して品質のよい画像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
上記定着装置によれば、上記摺動部材の幅は、上記記録材の搬送方向における上流側よりも下流側のほうが、小さいので、上記潤滑剤は、上記摺動部材の内側にある上記押圧部材に、接触し難くなり、上記潤滑剤による上記押圧部材の膨潤を防止して、上記一対の回転体の間に挟持される上記記録材のシワの発生を防止する。
また、上記画像形成装置によれば、上記定着装置を備えているので、長期間安定して品質のよい画像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の定着装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この定着装置は、互いに外周面が接触して共に回転する(一対の回転体としての)加熱ローラ1および加圧ベルト2を有する。
(一方の回転体としての)上記加圧ベルト2の内部に、押圧部材3が、配置されている。この押圧部材3は、上記加圧ベルト2の内面を(他方の回転体としての)上記加熱ローラ1に向けて押圧する。
上記加圧ベルト2と上記押圧部材3との間に、摺動部材4が、配置されている。この摺動部材4は、回転する上記加圧ベルト2の内面に摺動される。
上記加圧ベルト2の内部に、潤滑剤供給部6が、配置されている。この潤滑剤供給部6は、上記加圧ベルト2の内面に、潤滑剤を供給する。
上記加熱ローラ1は、図示しないモータ等の駆動部によって、回転され、上記加圧ベルト2は、上記加熱ローラ1との摩擦によって、上記加熱ローラ1の回転に従動して回転する。上記加熱ローラ1は、その内部に配置された加熱ヒータ11によって、加熱され、上記加圧ベルト2は、上記加熱ローラ1から熱を、伝達される。
そして、上記加熱ローラ1および上記加圧ベルト2は、互いに接触して記録材Pを搬送しつつこの記録材Pのトナーtを定着させる。具体的に述べると、上記加熱ローラ1と上記加圧ベルト2との接触によりニップ部を形成し、このニップ部によって、上記記録材Pの上記トナーtを溶融して定着しつつ上記記録材Pを搬送する。上記押圧部材3の弾性変形による押圧によって、上記記録材Pに上記トナーtを良好に定着する。
上記記録材Pは、例えば、用紙やOHPシートなどのシートである。この記録材Pの一面には、トナーtが付着され、このトナーtは、例えば、樹脂、磁性体または着色料などの加熱溶融性を有する材料からなる。
上記加熱ローラ1は、上記記録材Pの一面(画像面)に接触する。上記加熱ローラ1は、中空ローラであり、内側から外側に順に、芯層、弾性層および表層を有する。上記加熱ローラ1の外径は、例えば、26mmである。上記芯層は、例えば、厚さ2mmのアルミからなる。上記弾性層は、例えば、厚さ200μmのシリコンゴムからなる。上記表層は、例えば、厚さ20μmのPFAチューブからなる。
上記加圧ベルト2は、エンドレスベルトであり、上記加圧ベルト2の外径は、例えば、30mmであり、厚さ70μmのポリイミドからなる。
上記加圧ベルト2の内部には、(図示しない)支持部が設けられ、この支持部に、圧縮バネ7を介して、基台8が取り付けられ、この基台8に上記押圧部材3が固定されている。上記押圧部材3は、例えば、シリコンゴムからなるパッドである。
上記摺動部材4は、シート状であり、上記基台8に、固定され、上記押圧部材3を覆っている。つまり、上記摺動部材4は、上記押圧部材3より上記加圧ベルト2の回転方向の上流側の一端を、上記基台8に固定され、上記押圧部材3より上記加圧ベルト2の回転方向の下流側の他端を、自由端とされている。
上記加圧ベルト2の軸方向の両端部のそれぞれに、一対の支持部材5が取り付けられ、この一対の支持部材5は、上記加圧ベルト2をこの内面から支持する。この支持部材5は、上記加圧ベルト2の軸方向からみて、C字状に形成されている。
上記潤滑剤供給部6は、上記加圧ベルト2の内面に、上記潤滑剤を塗布して、上記加圧ベルト2と上記摺動部材4との間の潤滑性を確保する。上記潤滑剤供給部6は、例えば、オイル塗布フェルトである。上記潤滑剤は、例えば、シリコンオイルである。
図2に示すように、上記摺動部材4は、基材としてのガラスクロス41と、このガラスクロス41を被覆した耐熱性樹脂42とを有する。ここで、上記摺動部材4の摺動面が平滑であると、上記ニップ部の領域内の上記潤滑剤が圧力により押し出されてしまって、上記潤滑剤の層を形成できなくなる。そこで、上記摺動部材4では、上記ガラスクロス41に上記耐熱性樹脂42としてPTFEを含浸させ焼成することで、上記ガラスクロス41の凹凸を活かしながら、凹凸のある摺動面を形成している。
図3と図4に示すように、上記摺動部材4における上記加圧ベルト2の軸に平行な方向の幅は、上記加熱ローラ1と上記加圧ベルト2との間に挟持されて搬送される上記記録材Pの搬送方向における上流側よりも下流側のほうが、小さい。つまり、上記摺動部材4の上流側の幅Wuは、上記摺動部材4の下流側の幅Wdよりも、大きい。なお、分かりやすくするために、図3では、上記加圧ベルト2を一部破断にて表し、図4では、上記加圧ベルト2を仮想線にて表している。
上記摺動部材4の幅が変化する部分に相当する上記摺動部材4の幅方向の端部40は、上記記録材の搬送方向(矢印B方向)に対して傾斜するように、直線状に形成されている。
ここで、上記加圧ベルト2の内面に付着された潤滑剤のうち、上記加圧ベルト2と上記摺動部材4との間に入り込めなかった分は、上記摺動部材4よりも上流側で、上記摺動部材4の端部40側へ押し出される。
そして、この摺動部材4の端部40側へ押し出され上記加圧ベルト2の内面に付着している上記潤滑剤は、上記加圧ベルト2の回転により、矢印B方向に、搬送される。このとき、上記潤滑剤は、上記押圧部材3の端部30の干渉を受け、上記加圧ベルト2により下流側に搬送されるにつれて、図4中のハッチング領域Zに示すように、押し広げられる。
上記構成の定着装置によれば、上記摺動部材4の下流側の幅Wdは、上記摺動部材4の上流側の幅Wuよりも、小さいので、上記摺動部材4の端部40は、この押し広げられた潤滑剤に晒され難くなって、上記潤滑剤は、上記摺動部材4の内側に回り込み難くなる。
したがって、上記潤滑剤は、上記摺動部材4の内側にある上記押圧部材3に、接触し難くなり、上記潤滑剤による上記押圧部材3の膨潤を防止して、上記加熱ローラ1と上記加圧ベルト2との間に挟持される上記記録材Pのシワの発生を防止する。また、上記潤滑剤の不足による上記加熱ローラ1および上記加圧ベルト2のトルクの上昇を防止する。
(第2の実施形態)
図5は、この発明の定着装置の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図4)と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、摺動部材の構成が相違する。なお、この第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、摺動部材4Aの幅が変化する部分に相当する摺動部材4Aの幅方向の端部40Aは、凹曲線状に形成されている。
したがって、上記摺動部材4Aの上流側で、上記摺動部材4Aの幅を大きく変化させることができて、潤滑剤に晒される上記摺動部材4Aの端部40Aの領域を、一層少なくできる。
(第3の実施形態)
図6は、この発明の定着装置の第3の実施形態を示している。上記第2の実施形態(図5)と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、摺動部材の構成が相違する。なお、この第3の実施形態において、上記第2の実施形態と同一の部分には、同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、摺動部材4Bの幅は、押圧部材3における加圧ベルト2の軸に平行な方向の幅よりも大きく、かつ、加圧ベルト2の幅よりも小さい。
つまり、上記摺動部材4Bの下流側の幅Wdは、上記押圧部材3の幅よりも大きく、かつ、上記摺動部材4Bの上流側の幅Wuは、上記加圧ベルト2の幅よりも小さい。
要するに、上記摺動部材4Bの幅方向の両端部40B,40Bは、上記押圧部材3の幅方向の両端部30,30よりも、外側に位置する。上記加圧ベルト2の幅方向の両端部20,20は、上記摺動部材4Bの幅方向の両端部40B,40Bよりも、外側に位置する。
したがって、上記摺動部材4Bの両端部40B,40Bは、上記押圧部材3の両端部30,30よりも、外側に位置するので、上記摺動部材4Bの端部40B側へ押し出され上記加圧ベルト2の内面に付着している上記潤滑剤は、上記押圧部材3の干渉を受けず、上記潤滑剤が下流側に搬送されるにつれて押し広がる領域Zを、狭くできて、上記摺動部材4Bの内面への上記潤滑剤の回り込みを一層抑制できる。
一方、上記加圧ベルト2の両端部20,20は、上記摺動部材4Bの両端部40B,40Bよりも、外側に位置するので、上記摺動部材4Bの端部40B側へ押し出され上記加圧ベルト2の内面に付着している上記潤滑剤は、上記加圧ベルト2の外面(表面)へ回り込み難くなる。
(第4の実施形態)
図7は、この発明の定着装置の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態(図4)と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、摺動部材の構成が相違する。なお、この第4の実施形態において、上記第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照番号を付して、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、摺動部材4Cの幅が変化する部分の全体は、押圧部材3に重なっている。つまり、上記摺動部材4Cの幅が変化する部分は、上記摺動部材4Cにおける上記押圧部材3に重なる部分にのみ形成される。
さらに、言い換えると、上記摺動部材4Cの幅が変化する部分に相当する上記摺動部材4Cの端部40Cは、その全てが、上記押圧部材3に重なっている。つまり、上記摺動部材4Cの端部40Cのうち、上記記録材の搬送方向(矢印B方向)に対して傾斜するように形成されている部分は、上記押圧部材3に重なっている。一方、上記摺動部材4Cの端部40Cのうち、上記記録材の搬送方向(矢印B方向)に対して平行となるように形成されている部分は、上記押圧部材3に重なっていない。
したがって、上記摺動部材4Cの幅が変化する部分の全体は、上記押圧部材3に重なっているので、上記摺動部材4Cの端部40C側へ押し出され上記加圧ベルト2の内面に付着している上記潤滑剤が、上記押圧部材3の干渉を受けて、最も押し広げられる部分でのみ、上記摺動部材4Cの幅を変化させることができて、上記潤滑剤に晒される上記摺動部材4Cの端部40Cの領域を、効率よく少なくできる。
(第5の実施形態)
図8は、この発明の画像形成装置の一実施形態である簡略構成図を示している。この画像形成装置は、記録材に未定着のトナーを付着して画像を形成する作像装置80と、トナーを溶融して記録材に定着させる定着装置81とを備える。
上記定着装置81としては、上記第1〜上記第4の実施形態の何れの定着装置を用いてもよい。
上記作像装置80は、トナー像を形成する感光体60と、この感光体60によって形成されたトナー像を転写される中間転写ベルト63と、この中間転写ベルト63に転写された像を上記記録材Pに転写する二次転写ローラ64とを備える。
上記感光体60は、図示しない帯電部によって、一様に帯電され、この帯電された感光体60は、画像露光を行うための露光部61によって、静電潜像を形成され、この静電潜像は、トナーを有する現像部62によって、現像される。この現像部62は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の四色のトナーを有する。
次に、この画像形成装置の作用を説明する。
上記感光体60上には、図示しない帯電部により、一定の表面電位が形成される。この状態の感光体60表面に、上記露光部61により印字したい画像パターンに応じてレーザ光を照射すると、照射された部分の表面電位が減衰して、上記感光体60上には、静電的な画像が形成される。
上記現像部62の中では、トナーが予め帯電された状態になっており、トナーと上記感光体60表面との静電的な吸引力により、上記感光体60上の静電的な画像に応じて、トナーが付着する。
上記感光体60表面上に付着したトナーは、上記感光体60と上記中間転写ベルト63との間に形成された電界によって、上記中間転写ベルト63上へ転写される。
以上の工程を4色繰り返す事により、上記中間転写ベルト63上には、4色のトナーが重なった画像が形成される。
そして、上記中間転写ベルト63上に形成されたトナー画像は、上記二次転写ローラ64で、電界と圧力を利用して、上記記録材Pへ転写され、最後に、上記定着装置81で、熱と圧力により、上記記録材Pに定着させる。
上記構成の画像形成装置によれば、上記定着装置81を備えているので、長期間安定して品質のよい画像を得ることができる画像形成装置を実現できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記加熱ローラ1の代わりに、エンドレスベルトを用いてもよい。また、画像形成装置としては、モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機など、どれであってもかまわない。
本発明の定着装置の第1実施形態を示す簡略構成図である。 摺動部材の断面図である。 加圧ベルト側のユニットの一部破断斜視図である。 加圧ベルト側のユニットの平面図である。 本発明の定着装置の第2実施形態を示す平面図である。 本発明の定着装置の第3実施形態を示す平面図である。 本発明の定着装置の第4実施形態を示す平面図である。 本発明の画像形成装置の実施形態を示す簡略構成図である。 従来の定着装置を示す簡略構成図である。 従来の加圧ベルト側のユニットの一部破断斜視図である。 従来の加圧ベルト側のユニットの平面図である。
符号の説明
1 加熱ローラ(他方の回転体)
11 加熱ヒータ
2 加圧ベルト(一方の回転体)
20 端部
3 押圧部材
30 端部
4,4A,4B,4C 摺動部材
40,40A,40B,40C 端部
41 ガラスクロス
42 耐熱性樹脂
5 支持部材
6 潤滑剤供給部
7 圧縮バネ
8 基台
60 感光体
61 露光部
62 現像部
63 中間転写ベルト
64 二次転写ローラ
80 作像装置
81 定着装置
P 記録材
t トナー
Wu 摺動部材の上流側の幅
Wd 摺動部材の下流側の幅
Z 潤滑剤の広がり領域

Claims (5)

  1. 互いに接触して共に回転する一対の回転体と、
    上記一対の回転体のうちの一方の回転体の内部に配置されて、上記一方の回転体の内面を上記一対の回転体のうちの他方の回転体に向けて押圧する押圧部材と、
    上記一方の回転体と上記押圧部材との間に配置されて、回転する上記一方の回転体の内面に摺動される摺動部材と
    を備え、
    上記摺動部材における上記一方の回転体の軸に平行な方向の幅は、上記一対の回転体の間に挟持されて搬送される記録材の搬送方向における上流側よりも下流側のほうが、小さいことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記摺動部材の幅が変化する部分に相当する上記摺動部材の幅方向の端部は、凹曲線状に形成されていることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2に記載の定着装置において、
    上記摺動部材の幅は、上記押圧部材における上記一方の回転体の軸に平行な方向の幅よりも大きく、かつ、上記一方の回転体の幅よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1または2に記載の定着装置において、
    上記摺動部材の幅が変化する部分の全体は、上記押圧部材に重なっていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2007214434A 2007-08-21 2007-08-21 定着装置および画像形成装置 Active JP4872853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007214434A JP4872853B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 定着装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007214434A JP4872853B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 定着装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009047961A JP2009047961A (ja) 2009-03-05
JP4872853B2 true JP4872853B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=40500228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007214434A Active JP4872853B2 (ja) 2007-08-21 2007-08-21 定着装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872853B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5751786B2 (ja) * 2010-09-28 2015-07-22 キヤノン株式会社 画像加熱装置
JP5708730B2 (ja) * 2013-07-31 2015-04-30 ブラザー工業株式会社 楽音演奏装置及び楽音演奏処理プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3753223B2 (ja) * 2000-02-14 2006-03-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置
JP4051897B2 (ja) * 2001-06-13 2008-02-27 富士ゼロックス株式会社 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4300885B2 (ja) * 2003-06-10 2009-07-22 富士ゼロックス株式会社 ベルト管状体および画像定着装置
JP2005077872A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009047961A (ja) 2009-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8472855B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP6103679B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6111657B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2020016740A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019128507A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5135994B2 (ja) 定着装置
JP5550271B2 (ja) 画像加熱装置
JP7413759B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009047959A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2017083520A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4872853B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2011017882A (ja) ベルト搬送装置及び加熱加圧装置
JP4862650B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2017125961A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5034831B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7115092B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7293734B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6205764B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006126536A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP7115105B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6094712B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4725080B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6127603B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018049133A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP7356077B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4872853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350