JP2018049133A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱された定着ベルトをニップ形成部材により回転する加圧部材に圧接させたニップ部において、トナー画像を記録媒体に定着させる定着装置において、定着ベルトが加熱部分やニップ部以外の部分に接触するのを極力少なくして、加熱定着時における熱のロスを低減させる。【解決手段】 加熱ローラー31とニップ形成部材32とに架け渡すように巻き掛けられた定着ベルト33を、ニップ形成部材により回転駆動される加圧ローラー34に圧接させたニップ部においてトナー画像tを記録媒体Sに定着させる定着装置30において、定着ベルトと加圧部材とが圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、定着ベルトの内周面に接触する突起部材35を設けた。【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置及びこのような画像形成装置において記録媒体に形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置に関するものである。特に、加熱側部材と固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛けられる定着ベルトと、前記ニップ形成部材に対して前記定着ベルトを挟むように圧接されて回転駆動される加圧部材とを備え、前記定着ベルトにテンションを付与させた状態で、定着ベルトを前記加圧部材に圧接させて回転駆動させ、前記ニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部においてトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置において、定着ベルトが加熱部分やニップ部以外の部分に接触するのを極力少なくして、加熱定着時における熱のロスを低減させるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、複写機,プリンター,ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、記録媒体に転写されたトナー画像を、定着装置によって記録媒体上に定着させることが行われている。
そして、このような定着装置として、例えば、特許文献1においては、内面に潤滑剤が塗布される無端状の定着ベルトを加熱ローラーと固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛け、回転駆動される加圧ローラーを、定着ベルトを介してニップ形成部材に圧接させて、前記の定着ベルトを加圧ローラーと一緒に回転駆動させ、前記ニップ形成部材により、定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部において、トナー画像を記録媒体に定着させるようにしたものが示されている。
しかし、特許文献1に示されるものにおいては、定着ベルトを介して加圧ローラーをニップ形成部材に圧接させる部分が大きくなっていると共に、定着ベルトを加圧ローラーによってニップ形成部材に圧接させる部分以外の部分においても、定着ベルトがニップ形成部材に接触されており、前記の加熱ローラーによって加熱された定着ベルトの熱が前記のニップ部分以外においてもニップ形成部材に奪われて、加熱定着時における熱のロスが大きくなると共に、定着ベルトを加圧ローラーと一緒に回転駆動させる場合に、加圧ローラーを回転駆動させる際の駆動負荷も大きくなるという問題があった。
また、前記のような定着装置として、特許文献2においては、無端状の定着ベルトを加熱ローラーと固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛け、定着ベルトを介して回転駆動される加圧ローラーをニップ形成部材に圧接させた状態で、定着ベルトを加圧ローラーと一緒に回転駆動させ、前記定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部においてトナー画像を記録媒体に定着させるにあたり、加圧ローラーを圧接させるニップ形成部材の部分の長さよりも直径が大きな加熱ローラーを用いており、コストが高くつくと共に、この加熱ローラーを介して定着ベルトを加熱させるために要する電力が大きくなって、加熱定着時におけるコストが高くつくという問題があった。
特開2006−38990号公報。 特開2014−228857号公報。
本発明は、複写機,プリンター,ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置において、記録媒体に転写されたトナー画像を記録媒体上に定着させる定着装置における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
そして、本発明においては、加熱側部材と固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛けられる定着ベルトと、前記ニップ形成部材に対して前記定着ベルトを挟むように圧接されて回転駆動される加圧部材とを備え、前記定着ベルトにテンションを付与させた状態で、定着ベルトを前記加圧部材に圧接させて回転駆動させ、前記ニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部においてトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置において、定着ベルトが加熱部分やニップ部以外の部分に接触するのを極力少なくして、加熱定着時における熱のロスを低減させることを課題とするものである。
本発明に係る定着装置においては、前記のような課題を解決するため、加熱側部材と固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛けられる定着ベルトと、前記ニップ形成部材に対して前記定着ベルトを挟むように圧接されて回転駆動される加圧部材とを備え、前記定着ベルトにテンションを付与させた状態で、定着ベルトを前記加圧部材に圧接させて回転駆動させ、前記ニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部においてトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置において、前記定着ベルトと加圧部材とが圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、前記定着ベルトの内周面に接触する突起部材を設けた。
そして、前記の定着装置のように、ニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、前記定着ベルトの内周面に接触する突起部材を設けると、定着ベルトを巻き掛ける加熱ローラー等の加熱側部材の径を小さくした場合においても、この定着ベルトの内面が加熱側部材の加熱部分やニップ部以外の部分と接触する面積を極力少なくすることができる。
また、前記の定着装置においては、前記の突起部材により、定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗布させるようにすることが好ましい。このようにすると、別途に潤滑剤塗布機構を設けることなく、定着ベルトの内周面に潤滑剤を簡単に塗布させることができる。
そして、このように突起部材により定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗布した場合において、潤滑剤が定着ベルトの端部から簡単に漏出しないようにするため、前記の潤滑剤としては、粘性のあるグリスを用いることが好ましく、特に、耐熱性に優れたフッ素系のグリスを用いることが好ましい。
また、前記の突起部材としては、内部に空間を有する柔軟部材で構成されたものを用いることが好ましい。このように、内部に空間を有する柔軟部材を突起部材に用いると、前記のような潤滑剤を突起部材に適切に保持させて塗布させることができると共に、定着ベルトから突起部材への熱伝導による熱損失を少なくすることができる。なお、このような突起部材としては、例えば、フェルト等を用いることができる。
また、前記のように定着ベルトの内周面に接触するように突起部材を設けるにあたっては、突起部材を画像形成領域内における定着ベルトの幅方向に沿って連続するように設けることが好ましい。このようにすると、画像形成領域内における定着ベルトの幅方向全体において、温度ムラが生じるのを抑制することができる。
また、前記のニップ形成部材を、前記のように定着ベルトを挟むようにして回転駆動される加圧部材と圧接させるように設けるにあたっては、前記のニップ形成部材を、溝形状に形成された固定部材に固定させた状態で定着ベルトに接触させるようにすることができる。なお、溝形状に形成された固定部材として金属製のものを用いると、小さい熱容量で高い強度が得られ、この固定部材によってニップ形成部材を強固に保持できるようになる。
また、このように溝形状に形成された固定部材にニップ形成部材を固定させた状態で、定着ベルトをニップ形成部材に接触させるにあたっては、定着ベルトがこの固定部材に接触しないようにして、ニップ形成部材に接触させるようにすることが好ましい。このようにすると、固定部材との接触によって定着ベルトの熱が固定部材を通して逃げるのが防止されると共に、定着ベルトを回転させるための駆動トルクが大きくなったり、定着ベルトの内周面が摩耗したりするのも防止することができる。
また、このように固定部材にニップ形成部材を固定させた状態で、前記のようにニップ形成部材によって定着ベルトと加圧部材とが圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、突起部材を定着ベルトの内周面に接触するように設けるにあたっては、前記の突起部材をニップ形成部材と異なる位置における固定部材の位置に、断熱性の支持部材を介して取り付けるようにすることが好ましい。このように、突起部材を断熱性の支持部材を介してニップ形成部材と異なる位置における固定部材の位置に取り付けると、定着ベルトと接触する突起部材に導かれた熱が、この断熱性の支持部材により抑止されて、前記の固定部材を通して逃げるのが防止されるようになる。
また、本発明の定着装置において、前記のように定着ベルトの内周面に接触するようにして突起部材を、前記のニップ部から離れた上流側や下流側の位置に設けるにあたり、前記の突起部材をニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設ける場合には、前記加熱側部材を前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設ける一方、前記突起部材をニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設ける場合には、前記加熱側部材を前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設けるようにする。
また、前記のように突起部材の位置に対応させて加熱側部材の位置を決定する場合、突起部材をニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設け、前記加熱側部材を前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設けることが好ましい。このようにすると、加熱側部材によって加熱された定着ベルトが、ニップ形成部材に導かれる前に突起部材に接触するということがなく、定着ベルトの熱が突起部材に奪われるのが防止され、ニップ形成部材と加圧部材との間に導かれる定着ベルトの熱が低下するのが防止される。
また、本発明の定着装置においては、少なくとも前記ニップ形成部材と定着ベルトとが接触する部分の間に摺動シートを設け、この摺動シートによって定着ベルトからニップ形成部材に伝わって逃げる熱量を小さくすることが好ましい。
ここで、前記の摺動シートとしては、ガラス繊維で構成されたシート材を覆うようにしてフッ素系樹脂が設けられたものを用いることが好ましい。そして、このような摺動シートを用いると、摺動シートの耐熱温度を上げることができると共に、定着ベルトの内面との摩擦による摩耗を小さくすることができる。
また、前記の摺動シートにおける定着ベルト側の面に凹凸を形成すると共に、この凹凸部分に潤滑剤を保持させることが好ましい。このようにすると、定着ベルトの内面との接触面積を減らして、駆動トルクを下げることができると共に、凹凸部分に保持された潤滑剤を、定着ベルトの内面に適切に塗布できるようになる。
また、本発明の画像形成装置においては、記録媒体に形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置に、前記のような定着装置を用いるようにした。
本発明の定着装置においては、前記のようにニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、前記定着ベルトの内周面に接触する突起部材を設けたため、定着ベルトを巻き掛ける加熱ローラー等の加熱側部材の径を小さくした場合においても、この定着ベルトの内面が加熱側部材の加熱部分やニップ部以外の部分と接触する面積を極力少なくすることができ、定着ベルトが加熱部分やニップ部以外の部分に接触して加熱定着時における熱がロスするのを低減させることができるようになる。
この結果、前記のような定着装置を用いた画像形成装置においては、記録媒体に形成されたトナー画像を記録媒体に加熱定着させる際におけるコストを低減させることができるようになる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を使用する画像形成装置の例を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る定着装置を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る定着装置において、ニップ形成部材と定着ベルトとが接触する間の部分に摺動シートを設けた状態を示した部分断面説明図である。 前記の実施形態に係る定着装置の第1の変更例を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る定着装置の第2の変更例を示した概略説明図である。 前記の実施形態に係る定着装置において、ニップ形成部材における定着ベルトの移動方向中央部の位置に、加圧ローラーに向けて突出する突起を定着ベルトの幅方向に沿って設けた状態を示した部分説明図である。
次に、この発明の実施形態に係る定着装置及びこの定着装置を使用する画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る定着装置及び画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の画像形成装置1においては、図1に示すように、その内部に4つのイメージングカートリッジ10A〜10Dを装着させている。
ここで、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいては、感光体11と、この感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体11の表面に画像情報に応じた露光を行って感光体11の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置13と、感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置14と、感光体11の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト21に転写させた後に残留するトナーを感光体11の表面から除去する第1クリーニング装置15とを設けている。
また、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける現像装置14においては、それぞれ色彩の異なったトナーを収容させ、黒色,黄色,マゼンダ色,シアン色のトナーを収容させている。
そして、この画像形成装置1においては、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいて、それぞれ感光体11の表面を帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体11の表面に、それぞれ潜像形成装置13によって画像情報に応じた露光を行い、各感光体11の表面にそれぞれ画像情報に応じた静電潜像を形成し、このように各感光体11の表面に形成された静電潜像に、前記の各現像装置14からそれぞれの色彩のトナーを供給して、各感光体11の表面にそれぞれの色彩のトナー画像を形成するようにしている。
次いで、このように各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各感光体11の表面に形成された各色彩のトナー画像を、駆動ローラー20aと回転ローラー20bとに掛け渡されて回転駆動される中間転写ベルト21の上に一次転写ローラー22により順々に転写させて、この中間転写ベルト21の上に合成されたトナー画像を形成し、このように形成されたトナー画像を中間転写ベルト21により二次転写ローラー23と対向する位置に導く一方、転写後の各感光体11の表面に残留するトナーを、それぞれ対応する第1クリーニング装置15によって各感光体11の表面から除去するようにしている。
一方、この画像形成装置1内に収容された記録媒体Sを、給紙ローラー24により給紙してタイミングローラー25に導き、このタイミングローラー25によって記録媒体Sを適当なタイミングで前記の中間転写ベルト21と二次転写ローラー23との間に導くようにする。
そして、この記録媒体Sに、中間転写ベルト21の上に形成された前記のトナー画像を二次転写ローラー23により転写させる一方、記録媒体Sに転写されずに中間転写ベルト21の上に残ったトナーを、第2クリーニング装置26によって中間転写ベルト21から除去するようにしている。
次いで、このようにトナー画像が転写された記録媒体Sを定着装置30に導いて、記録媒体Sに転写された未定着のトナー画像を、定着装置30において記録媒体Sに定着させた後、トナー画像が定着された記録媒体Sを、定着装置30から分離させて排紙ローラー27に導き、この排紙ローラー27によってトナー画像が定着された記録媒体Sを排紙させるようにしている。
ここで、この実施形態における定着装置30においては、図1及び図2に示すように、加熱側部材31として、内部にハロゲンランプ等の加熱装置31aが設けられた加熱ローラー31を用い、この加熱ローラー31によって定着ベルト33を加熱させるようにしている。
そして、前記の定着ベルト33を、前記の加熱ローラー31と溝形状に形成された固定部材32aに固定されて保持されたニップ形成部材32とに架け架け渡すようにして巻き掛けると共に、前記のニップ形成部材32に対して、定着ベルト33を挟むようにして回転駆動される加圧ローラー34からなる加圧部材34を圧接させ、前記の定着ベルト33に付勢手段(図示せず)によってテンションを作用させ、この状態で、定着ベルト33を加圧部材34と一緒に回転させ、前記のニップ形成部材32により、加熱された定着ベルト33を加圧ローラー34に圧接させたニップ部において、トナー画像tを記録媒体Sに定着させるようにしている。
また、この実施形態における定着装置30においては、前記のニップ形成部材32と加圧ローラー34とが圧接される位置よりも、定着ベルト33の移動方向下流側の位置で、前記のニップ形成部材32よりも加熱ローラー31側における固定部材32aの位置に、断熱性の支持部材35aを介して突起部材35を、画像形成領域内における定着ベルト33の幅方向に沿って連続して設け、この突起部材35を定着ベルト33の内周面に接触させるようにすると共に、前記の加熱ローラー31を前記のニップ形成部材32よりも下側における定着ベルト33の移動方向上流側の位置に設けている。
このようにすると、加熱ローラー31によって加熱された定着ベルト33が、固定部材32aや突起部材35に接触することなく速やかにニップ形成部材32と加圧ローラー34との間に導かれ、定着ベルト33における熱損失が低減されると共に、ニップ形成部材32と加圧ローラー34との間を通過した定着ベルト33が、固定部材32aに接触することなく突起部材35に接触されて加熱ローラー31に導かれるようになり、定着ベルト33の曲率を大きくして、定着ベルト33を駆動させるトルクを低減させることができるようになる。
また、この実施形態における定着装置30においては、前記の突起部材35をフェルト等の内部に空間を有する柔軟部材で構成し、前記の定着ベルト33の内周面に接触する突起部材35の部分に、例えば、粘性があり耐熱性に優れたフッ素系のグリス等を用いた潤滑剤gを保持させるようにしている。
このようにすると、定着ベルト33と接触する突起部材35の接触抵抗を低減させると共に、定着ベルト33からの熱伝導量を小さくすることができると共に、別途に潤滑剤塗布機構を設けることなく、定着ベルト33の内周面に潤滑剤gを簡単に塗布させることができるようになる。
また、この実施形態における定着装置30においては、図2及び図3に示すように、少なくともニップ形成部材32と定着ベルト33とが接触する間の部分を含むようにして摺動シート36を設けるようにしている。
そして、この実施形態においては、前記の摺動シート36として、ガラス繊維で構成されたシート材36aを覆うようにしてフッ素系樹脂36bが設けられてなり、この摺動シート36における定着ベルト33側の面に凹凸が形成されると共に、この凹凸部分に、前記の突起部材35と同様に、粘性があり耐熱性に優れたフッ素系のグリス等を用いた潤滑剤gを保持させるようにしている。
このようにすると、前記の摺動シート36により、定着ベルト33からの熱がニップ形成部材32に逃げるのが抑制されると共に、ニップ形成部材32における耐熱温度を高めることができ、さらに定着ベルト33とニップ形成部材32との接触抵抗を低減させて、駆動トルクが上昇するのを抑制できると共に、定着ベルト33の内周面に潤滑剤gを簡単に塗布させることができるようになる。
なお、この実施形態における定着装置30においては、前記のような突起部材35を、ニップ形成部材32と加圧ローラー34とが圧接される位置よりも、定着ベルト33の移動方向下流側の位置に設けるようにしたが、突起部材35を設ける位置はこのような位置に限定されない。
例えば、図4に示すように、前記のような突起部材35を、ニップ形成部材32と加圧ローラー34とが圧接される位置よりも、定着ベルト33の移動方向上流側の位置において定着ベルト33の内周面に接触させるように設ける一方、前記の加熱ローラー31を前記のニップ形成部材32よりも上側における定着ベルト33の移動方向下流側の位置に設けるようにして、加熱ローラー31によって加熱された定着ベルト33が、固定部材32aに接触しないようにすることもできる。但し、このようにした場合、加熱ローラー31によって加熱された定着ベルト33が、ニップ形成部材32と加圧ローラー34との間に導かれる前に、突起部材35に接触して、加熱された定着ベルト33の熱が、突起部材35に流れて熱損失が生じるおそれがある。
また、図5に示すように、前記のような突起部材35を、ニップ形成部材32と加圧ローラー34とが圧接される位置よりも、定着ベルト33の移動方向上流側の位置と、移動方向下流側の位置との両方に接触するようにして設けると共に、前記の加熱ローラー31を前記のニップ形成部材32と対応した位置に設けるようにすることもできる。しかし、この場合には、前記のように定着ベルト33の内周面が、定着ベルト33の移動方向上流側の位置と、移動方向下流側の位置とに設けられた各突起部材35に接触し、特に、前記の図4に示したように、加熱ローラー31によって加熱された定着ベルト33が、ニップ形成部材32と加圧ローラー34との間に導かれる前に、突起部材35に接触して、加熱された定着ベルト33の熱が、突起部材35に流れて熱損失が生じるおそれがある。
なお、前記のように定着ベルト33と加圧ローラー34とがニップ形成部材32によって圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、定着ベルト33の内周面に接触するように突起部材35を設けると、定着ベルト33が前記の加熱ローラー31と接触する部分を、加熱ローラー31の周長の半分以下にすることができ、前記の加熱ローラー31の径を小さくすることができて、加熱ローラー31の熱容量を少なくして、定着に要する熱量を少なくすることができる。
また、図6に示すように、前記のニップ形成部材32における定着ベルト33の移動方向中央部の位置に、加圧ローラー34に向けて突出する突起32bを定着ベルト33の幅方向に沿って設けるようにすると、この突起32bの部分において、定着ベルト33が加圧ローラー34に強く押されて定着効率が向上し、定着温度を低くすることも可能になる。
1 画像形成装置
10A〜10D イメージングカートリッジ
11 感光体
12 帯電装置
13 潜像形成装置
14 現像装置
15 第1クリーニング装置
20a 駆動ローラー
20b 回転ローラー
21 中間転写ベルト
22 一次転写ローラー
23 二次転写ローラー
24 給紙ローラー
25 タイミングローラー
26 第2クリーニング装置
27 排紙ローラー
30 定着装置
31 加熱ローラー(加熱側部材)
31a 加熱装置
32 ニップ形成部材
32a 固定部材
32b 突起
33 定着ベルト
34 加圧ローラー(加圧部材)
35 突起部材
35a 支持部材
36 摺動シート
36a シート材
36b フッ素系樹脂
S 記録媒体
g 潤滑剤
t トナー画像

Claims (15)

  1. 加熱側部材と固定配置されたニップ形成部材とに架け渡すように巻き掛けられる定着ベルトと、前記ニップ形成部材に対して前記定着ベルトを挟むように圧接されて回転駆動される加圧部材とを備え、前記定着ベルトにテンションを付与させた状態で、定着ベルトを前記加圧部材に圧接させて回転駆動させ、前記ニップ形成部材により定着ベルトと加圧部材とが圧接されたニップ部においてトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置において、前記定着ベルトと加圧部材とがニップ形成部材によって圧接されるニップ部から離れた上流側と下流側との少なくとも一方の位置に、前記定着ベルトの内周面に接触する突起部材を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、前記突起部材によって、前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を塗布させることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、前記潤滑剤が、粘性のあるグリスであることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の定着装置において、前記潤滑剤が、フッ素系のグリスであることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の定着装置において、前記突起部材が、内部に空間を有する柔軟部材で構成されていることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の定着装置において、前記突起部材が、画像形成領域内における定着ベルトの幅方向に沿って連続して設けられていることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の定着装置において、前記ニップ形成部材が、溝形状に形成された固定部材に固定された状態で前記定着ベルトに接触されていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項7に記載の定着装置において、前記定着ベルトが、前記固定部材に接触しないようにして、前記ニップ形成部材に接触されていることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の定着装置において、前記突起部材が、前記ニップ形成部材と異なる位置における固定部材の位置に、断熱性の支持部材を介して取り付けられていることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の定着装置において、前記突起部材が、ニップ部よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設けられている場合に、前記加熱側部材が前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設けられる一方、前記突起部材がニップ部よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設けられている場合に、前記加熱側部材が前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設けられることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項10に記載の定着装置において、前記突起部材がニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向下流側の位置に設けられ、前記加熱側部材が前記ニップ形成部材よりも定着ベルトの移動方向上流側の位置に設けられていることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の定着装置において、少なくとも前記ニップ形成部材と定着ベルトとが接触する部分の間に、摺動シートが設けられていることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項12に記載の定着装置において、前記摺動シートが、ガラス繊維で構成されたシート材を覆うようにフッ素系樹脂が設けられて構成されていることを特徴とする定着装置。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の定着装置において、摺動シートにおける定着ベルト側の面に凹凸が形成されると共に、この凹凸部分に潤滑剤が保持されることを特徴とする定着装置。
  15. 記録媒体に形成されたトナー画像を記録媒体に定着させる定着装置を備えた画像形成装置において、請求項1〜請求項14の何れか1項に記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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